Index: head/ja_JP.eucJP/books/handbook/introduction/chapter.xml =================================================================== --- head/ja_JP.eucJP/books/handbook/introduction/chapter.xml (revision 48394) +++ head/ja_JP.eucJP/books/handbook/introduction/chapter.xml (revision 48395) @@ -1,1344 +1,1345 @@ はじめに Jim Mock 再構成、部分的な改訂: この章では &os; に興味を持っていただきありがとうございます! この章では &os; の歴史、目標、開発モデルなど、 &os; プロジェクトに関するさまざまな事柄を扱います。 この章に書かれている話題は、次のようなものです。 &os; とその他のオペレーティングシステムとの違い &os; プロジェクトの歴史 &os; プロジェクトの目標 &os; オープンソース開発モデルの基本的な考え方 そして、&os; という名前の由来について &os; へようこそ! 4.4BSD-Lite &os; は、4.4BSD-Lite から派生したオペレーティングシステムで、 Intel (x86 および &itanium;), AMD64, Sun &ultrasparc; コンピュータに対応しています。 他のアーキテクチャに対する移植も進行中です。 &os; の歴史や、 現在のリリースについても読むことができます。 プロジェクトへの何らかの貢献 (ソースコード、ハードウェア、 資金の提供など) について興味があれば、 &os; への貢献をご覧ください。 &os; で何ができるの? &os; には多くの注目すべき機能があります。 例を挙げれば以下のようになります: 優先度を動的に調節する機能を備えることで アプリケーションとユーザとの間で円滑かつ公平な コンピュータ資源共有を実現し、 特に高い負荷にも耐えることができる堅牢さを備えた プリエンプティブマルチタスキング プリエンプティブマルチタスキング 多くの人々が 1 つの &os; システムをさまざまな目的で同時に使うことを可能にする マルチユーザ機能 マルチユーザ機能 。 これは例えば、プリンタやテープデバイスといったシステムの周辺機器が、 そのシステムを利用する全てのユーザだけでなく ネットワーク経由においても自然な形で共有され、 さらに重要なシステム資源の使い過ぎを防ぐために 個々の資源に対する制限がユーザ単位、 グループ単位で設定できる、というようなことを意味しています。 SCTP や DHCP, NFS, NIS, PPP, SLIP, IPsec, IPv6 といった業界標準規格のサポートを含んだ堅固な TCP/IP ネットワーキング TCP/IP ネットワーキング 。これによって、&os; マシンが商用サーバと同じように相互に運用でき、 NFS (リモートファイルアクセス) や、 電子メールサービスのような極めて重要な機能を提供します。 また、WWW や FTP, ルーティング、ファイアウォール (セキュリティ) サービスを用いてインターネットと接続できます。 アプリケーション (あるいはユーザ) がお互いに干渉できない ようにするメモリ保護 メモリ保護 機能。 アプリケーションがクラッシュしても、 どのような場合でも他のアプリケーションには影響を与えません。 業界標準である X Window システム X Window System (X11R7) は、 すべてのコンピュータに対しグラフィカルユーザインタフェース (GUI) を完全なソースコードと共に提供します。 バイナリ互換性 Linux バイナリ互換性 SCO バイナリ互換性 SVR4 バイナリ互換性 BSD/OS バイナリ互換性 NetBSD Linux や SCO, SVR4, BSDI, NetBSD 用に作られた多くのプログラムとの バイナリ互換性 何千ものすぐに実行可能な アプリケーションが &os; の portspackages コレクションで利用可能です。 ここに用意されているものはネットを探し回る必要がありません インターネット上で入手可能な、 移植が容易な 何千ものアプリケーションを追加できます。&os; は最も評判のよい商用の &unix; システムとソースコードレベルで互換性があります。 このため、ほとんどのアプリケーションは、 もしあったとしてもほんの少しの変更でコンパイルすることができます。 デマンドページング仮想メモリ 仮想メモリ とそれに 付随の VM/buffer キャッシュ の設計は、 多くのメモリを要求するアプリケーションに対して 効率よくメモリを与えるようにする一方で、 他のユーザに対しても対話的な応答を維持します。 複数の CPU を搭載したマシンにおける SMP 対称型マルチプロセッシング (SMP) のサポート。 コンパイラ C コンパイラ C++ 完全な CC++ の開発ツール。進んだ研究や開発のための多くの他の言語も ports や packages コレクションで提供されています。 システム全体のソースコード ソースコード が提供されているので、 要求に合わせて環境を最大限に適合させることができます。 真のオープンシステムが利用できるのですから、 所有権のある解決方法に締めつけられ、 ベンダのなすがままになる必要はありません。 膨大な量の オンラインドキュメント もう書ききれません! &os; はカリフォルニア大学バークレイ校の Computer Systems Research Group (CSRG) Computer Systems Research Group (CSRG) による 4.4BSD-Lite 4.4BSD-Lite リリースを基にしており、 BSD システムの開発の優れた伝統を守り続けています。 CSRG による素晴らしい活動に加えて、 &os; プロジェクトは何千時間もの時間を注ぎ込んで、 実際の使用の場において最大の性能と信頼性を 発揮するためにシステムのチューニングをおこなっています。 &os; は、商用のオペレーティングシステムと同等の性能、信頼性を、 他では実現されていない数多くの最新の機能と共に提供しています。 あなたの思いつく限りのアプリケーションは、何でも &os; で実行できます。ソフトウェア開発からファクトリオートメーション、 在庫制御から遠く離れた人工衛星のアンテナの方向調整まで; 商用 &unix; 製品でできることは、&os; でも十分にできるのです! また、&os; は世界中の研究センターや大学によって開発される 文字通り何千もの高品質で、たいていはほとんど無料で利用できる アプリケーションによる恩恵を得ることができます。 商用のアプリケーションも提供されており、 日々増え続けています。 &os; のソースコードは広く提供されているので、 システムも特別なアプリケーションやプロジェクトに合わせて、 いくらでもカスタマイズすることができます。 これは有名な商業ベンダから出ているほとんどのオペレーティング システムでは不可能なことです。以下に現在 &os; を 使っている人々のアプリケーションの例をいくつか上げます: インターネットサービス: &os; に組み込まれている 頑強な TCP/IP ネットワーキング機能は次のようなさまざまな インターネットサービスの理想的なプラットフォームになります: World Wide Web サーバ web サーバ (標準、もしくは安全な [SSL]) IPv4 および IPv6 ルーティング ファイアウォール ファイアウォール と NAT NAT (IP マスカレード) ゲートウェイ FTP サーバ FTP サーバ 電子メール email 電子メールサーバ さらにいろいろ… 教育: あなたは、計算機科学または関連分野の工学を専攻する学生さんですか? オペレーティングシステムやコンピュータアーキテクチャ、 ネットワークについて学習するなら、 実際に &os; のソースコードを読んで、 それがどのように動作するのかを学ぶのが一番よい方法です。 また、無料で利用できる CAD や数学、 グラフィックデザインのパッケージがいくつもあるので、 コンピュータに関わる主要な目的が、 のことをすることにある方にも、 大いに役立ちます。 研究: システム全体のソースコードが利用できるため、 &os; はオペレーティングシステムの研究だけでなく、 計算機科学の他の部門においても優れたプラットフォームです。 自由に利用できる &os; の特長は、オープンフォーラムで 議論される特別なライセンスの同意や制限について心配することなく、 離れたグループでもアイディアや開発の共有による共同研究を可能にします。 ネットワーキング: 新しいルータ ルータ が必要? ネームサーバ (DNS) DNS サーバ は? 内部のネットワークを人々から守るファイアウォールは? &os; はすみに眠っている使われていない PC を簡単に 洗練されたパケットフィルタリング機能を持つ高級なルータに 変えることができます。 組み込み: &os; は、 組み込みシステムを構築する優れたプラットフォームとなります。 embedded &arm;, &mips; および &powerpc; プラットフォームへのサポートとともに、 強固なネットワークスタック、最新の機能および 寛容なBSD ライセンス により、 &os; は、組み込みルータ、 ファイアウォールおよび他のデバイスを構築する優れた基盤となります。 X Window System GNOME KDE デスクトップ: &os; は、自由に利用できる X11 サーバを使うことによって、 安価なデスクトップとなります。 &os; では、標準的な GNOME および KDE グラフィカルユーザインタフェースを含む、 数多くのオープンソースのデスクトップ環境を選択できます。 &os; は、 中央のサーバからディスクレスでもブート可能であり、 個々のワークステーションを安価で、 容易に管理することさえ可能にします。 ソフトウェア開発: 基本的な &os; システムには、完全な C/C++ Compiler コンパイラやデバッガスーツを含む完全な開発ツールがついてきます。 他の多くの言語へのサポートも ports および package コレクションから利用できます。 &os; は、無料でダウンロードできます。 また、CD-ROM または DVD でも入手可能です。 詳しくは をご覧ください。 &os; はどこに使われていますか? ユーザ &os; を利用している大規模サイト &os; は、 先進的な機能、高いセキュリティ、および定期的なリリースサイクル、 そして寛容なライセンスにより、 多くの商用およびオープンソースのアプライアンス、 デバイスおよび製品を構築するプラットフォームとして利用されています。 世界最大規模の多くの IT 会社が &os; を使っています。 Apache Apache - Apache ソフトウェア財団は、 1.4 百万回を超えるコミットというおそらく世界で最も大規模な SVN リポジトリを含む、数多くの公式のインフラストラクチャで &os; を使っています。 Apple Apple - OS X は、 &os; から、ネットワークスタック、仮想ファイルシステム、 そして多くのユーザランドコンポーネントを取り入れています。 Apple iOS も &os; から取り入れた要素を含んでいます。 Cisco Cisco - IronPort ネットワークセキュリティおよびアンチスパムアプライアンスは、 改造された &os; カーネルで動いています。 Citrix Citrix - NetScaler の一連のセキュリティアプライアンスは、 &os; シェルとともに 4-7 レイヤのロードバランス、 コンテントキャシュ、アプリケーションファイアウォール、 セキュリティ VPN およびモバイルクライド・ネットワークアクセスを提供します。 Dell KACE Dell KACE - KACE システム管理アプライアンスでは、 &os; が用いられています。信頼性、 スケーラビリティおよび継続的な開発をサポートしているコミュニティなどが評価され採用されています。 Experts Exchange Experts Exchange - 公開されているすべてのウェブサーバで &os; が動いています。 開発と試験のための独立した環境では、 オーバーヘッドのある仮想化ではなく、 jail が幅広く用いられています。 Isilon Isilon - Isilon 社のエンタープライズストレージアプライアンスは、&os; ベースです。 寛大な &os; ライセンスのおかげで、Isilon は、 彼らの知的財産物をカーネルに統合することができるため、 オペレーティングシステムではなく、 製品そのものに焦点を当てた開発が可能となっています。 iXsystems iXsystems - 統合ストレージアプライアンスの TrueNAS シリーズは &os; ベースです。 商用の製品に加え、iXsystems は、オープンソースプロジェクトの PC-BSD および FreeNAS の開発も運営しています。 Juniper Juniper - Juniper のすべてのネットワークギア (ルータ、スイッチ、セキュリティおよびネットワークアプライアンス) を動かしている JunOS オペレーティングシステムは、 &os; ベースです。 Juniper は、&os; プロジェクトと商用製品を提供しているベンダとの間で協力関係が成功している数多くのベンダのひとつです。 将来 &os; の新しい機能を JunOS へと統合する際の複雑さを減らすため、 Juniper で作成された改良点は、&os; に取り込まれています。 McAfee McAfee - Sidewinder などの McAfee エンタープライズファイアウォール製品のベースである SecurOS は &os; ベースです。 NetApp NetApp - ストレージアプライアンスの Data ONTAP GX シリーズは、&os; ベースです。 NetApp は、新しい BSD ライセンスのハイパーバイザである bhyve などの数多くの機能を &os; プロジェクトに還元しています。 Netflix Netflix - Netflix が顧客へのストリームムービーに使用している OpenConnect アプライアンスは、&os; ベースです。 Netflix は、コードベースに対し多大な貢献を行っており、 &os; のメインラインからの差分がゼロになるように作業を行っています。 Netflix OpenConnect アプライアンスは、 北米の全インターネットトラフィックの 32% の配送を受け持っています。 Sandvine Sandvine - Sandvine は、 ハイパフォーマンスでリアルタイムのネットワークプロセッシングプラットフォームのベースに &os; を使用しています。このプラットフォームは、 彼らのインテリジェントネットワークポリシーコントロール製品を構成しています。 Sony Sony - PlayStation 4 のゲームコンソールは、 &os; の改良版が動いています。 Sophos Sophos - Sophos Email アプライアンス製品は、強化された &os; がベースです。 インバウンドメールに対してスパムやウィルススキャンを行う一方で、 アウトバウンドメールがマルウェアではないか、また、 機密情報がアクシデントで漏洩してしまわないようにモニタします。 Spectra Logic Spectra Logic - アーカイブグレードストレージアプライアンスの nTier シリーズは、&os; および OpenZFS が動いています。 The Weather Channel The Weather Channel - 各ローカルケーブルプロバイダのヘッドエンドにインストールされていて、 ローカルの天気予報をケーブル TV ネットワークプログラムに送る IntelliStar アプライアンスでは &os; が動いています。 Verisign Verisign - Verisign は .com および .net ルートドメインレジストリおよび関連する DNS インフラストラクチャの運用に責任を持っています。 彼らのインフラストラクチャに一般的な障害点がないように、&os; を含むさまざまなネットワークオペレーティングシステムに信頼を寄せています。 Voxer Voxer - Voxer のモバイルボイスメッセージのプラットフォームでは、 ZFS が &os; 上で動いています。 Voxer は、Solaris から派生したオペレーティングシステムから、 &os; へと移行しました。優れた文書、 幅広く活動的なコミュニティ、 そして開発者にとって好意的な環境がその理由です。 ZFS および DTrace といった決定的な機能に加え、 &os; では、 ZFS が TRIM に対応しています。 WhatsApp WhatsApp - WhatsApp は、サーバあたり同時に 100 万を超える TCP 接続を扱うことのできるプラットフォームを必要とした際に、 プラットフォームとして &os; を選択しました。 サーバあたり 250 万の接続を超えるようにスケールしています。 Wheel Systems Wheel Systems - FUDO セキュリティアプライアンスは、 エンタープライズおよびシステムの管理者に対し、 モニタ、コントロール、レコードおよび audit コントラクタを提供します。 ZFS, GELI, Capsicum, HAST および auditdistd といった &os; の最良なセキュリティ機能がベースとなっています。 また、&os; は関連したオープンソースプロジェクトを数多く生み出しています。 BSD Router BSD Router - 広く使われているエンタープライズルータの置き換えとなるような &os; ベースのルータで、標準的な PC ハードウェアで動作するように設計されています。 FreeNAS FreeNAS - - ネットワークファイルサーバアプライアンスとして使用するように設計された - スタマイズ版の &os; です。 + ネットワークファイルサーバアプライアンスとして使用するように設計されたカスタマイズ版の &os; です。 UFS および ZFS ファイルシステムの両方を簡単に管理できるように python ベースのウェブインタフェースを提供しています。 NFS, SMB/CIFS, AFP, FTP および iSCSI に対応しており、 &os; jail ベースの拡張プラグインシステムも提供しています。 GhostBSD GhostBSD - GNOME デスクトップ環境が搭載されたデスクトップベースの &os; ディストリビューションです。 mfsBSD mfsBSD - メモリから完全に実行可能な &os; システムのイメージを構築するためのツールキットです。 NAS4Free NAS4Free - PHP によるウェブインタフェースを搭載した &os; ベースのファイルサーバのディストリビューションです。 OPNSense + + OPNsense + - OPNsense は、オープンソースの使いやすく構築が簡単な + FreeBSD ベースのファイアウォールおよびルータのプラットフォームです。 + OPNsense は、 + 高価な商用のファイアウォールや標準で利用可能なほとんどの機能を持っています。 + オープンで検証可能なソースと共に、 + 商品が提供している豊富な機能のセットを提供します。 + + + + PC-BSD PC-BSD - デスクトップユーザに向けたカスタマイズ版の &os; です。 すべてのユーザが &os; のパワーを経験できるように、 グラフィカルなユーティリティを持っています。 Windows および OS X ユーザが楽に移行できるように設計されています。 pfSense pfSense - 数多くの機能および拡張 IPv6 サポートを持つ &os; ベースのファイアウォールディストリビューションです。 - - - - m0n0wall - - m0n0wall - - ウェブサーバおよび PHP を持つ最小機能の - &os; です。 - これは、メモリ使用量が 12 MB - 以下の組み込みファイアウォールアプライアンスとして設計されています。 ZRouter ZRouter - &os; ベースの組み込みデバイス用のオープンソースのファームウェアです。 いつでも購入できるようなルータ上のプロプリエタリのファームウェアの置き換えとなるように設計されています。 &os; は、以下のサイトに代表されるような、 インターネット上で最大クラスのサイトでも利用されています。 Yahoo! Yahoo! Yandex Yandex Rambler Rambler Sina Sina Pair Networks Pair Networks Sony Japan Sony Japan Netcraft Netcraft Netflix Netflix NetEase NetEase Weathernews Weathernews TELEHOUSE America TELEHOUSE America この他にもあります。Wikipedia にも &os; ベースの製品のリスト がまとめられています。 &os; プロジェクトについて 以下の節では簡単な歴史やプロジェクトの目標、 開発モデルなど、普段は表にでない話題を提供しています。 &os; 小史 386BSD Patchkit Hubbard, Jordan Williams, Nate Grimes, Rod FreeBSD プロジェクト history &os; プロジェクトは 1993 年の始めに Unofficial 386BSD Patchkit の最後の 3 人のまとめ役によって、部分的に patchkit から派生する形で開始されました。ここでの 3 人のまとめ役というのは、Nate Williams, Rod Grimes と、 Jordan Hubbard です。 386BSD このプロジェクトのもともとの目標は、patchkit という仕組みではもう十分に解決できなくなってしまった 386BSD の数多くの問題を修正するための、386BSD の暫定的なスナップショットを作成することでした。 こういった経緯を経ているので、 このプロジェクトの初期の頃の名前は 386BSD 0.5 や 386BSD 暫定版 (Interim) でした。 Jolitz, Bill 386BSD は、Bill Jolitz が (訳注: バークレイ Net/2 テープを基に) 作成したオペレーティングシステムです。当時の 386BSD は、ほぼ一年にわたって放っておかれていた (訳注: 作者がバグの報告を受けても何もしなかった) というひどい状況に苦しんでいました。 作者の代わりに問題を修正し続けていた patchkit は日を追うごとに不快なまでに膨張してしまっていました。 このような状況に対して、彼らは暫定的な クリーンアップ スナップショットを作成することで Bill を手助けしようと決めました。しかし、 この計画は唐突に終了してしまいました。Bill Jolitz が、 このプロジェクトに対する受け入れ支持を取り下げることを突然決意し、 なおかつこのプロジェクトの代わりに何をするのかを一切言明しなかったのです。 Greenman, David Walnut Creek CDROM たとえ Bill が支持してくれないとしても、 彼ら 3 人の目標には依然としてやる価値があると考えていたため、 David Greenman が考案した名称 &os; をプロジェクトの名前に採用し、新たなスタートを切りました。 この時点でのプロジェクトの初期目標は、すでにこのシステム (訳注: 386BSD + Patchkit) を使っていた利用者たちと相談して決められました。 プロジェクトが実現に向けて軌道に乗ってきたことが明確になった時点で、 Jordan は Walnut Creek CDROM 社に連絡してみました。CD-ROM を使って &os; を配布することによって、 インターネットに容易に接続できない多くの人々が &os; を簡単に入手できるようになると考えたからです。Walnut Creek CDROM 社は &os; を CD で配布するというアイデアを採用してくれたばかりか、 作業するためのマシンと高速なインターネット回線をプロジェクトに提供してくれました。 当時は海のものとも山のものともわからなかったこのプロジェクトに対して、Walnut Creek CDROM 社が信じられないほどの信頼を寄せてくれたおかげで、 &os; は短期間のうちにここまで大きく成長したのです。 4.3BSD-Lite Net/2 U.C. Berkeley 386BSD Free Software Foundation CD-ROM による最初の配布 (そしてネットでの、 ベータ版ではない最初の一般向け配布) は &os; 1.0 で、1993 年 12 月に公開されました。これはカリフォルニア大学バークレイ校の 4.3BSD-Lite (Net/2) を基とし、386BSD や Free Software Foundation からも多くの部分を取り入れたものです。 これは初めて公開したものとしては十分に成功しました。続けて 1994 年 5 月に &os; 1.1 を公開し、 非常に大きな成功を収めました。 Novell U.C. Berkeley Net/2 AT&T この時期、 あまり予想していなかった嵐が遠くから接近してきていました。 バークレイ Net/2 テープの法的な位置づけについて、Novell 社とカリフォルニア大学バークレイ校との間の長期にわたる 法廷論争において和解が成立したのです。和解の内容は、Net/2 のかなりの部分が 権利つき (encumbered) コードであり、それは Novell 社の所有物である、 というバークレイ校側が譲歩したものでした。なお、Novell 社はこれらの権利を裁判が始まる少し前に AT&T 社から買収していました。 和解における譲歩の見返りにバークレイ校が得たのは、 4.4BSD-Lite が最終的に発表された時点で、 4.4BSD-Lite は権利つきではないと公式に宣言されること、 そしてすべての既存の Net/2 の利用者が 4.4BSD-Lite の利用へと移行することが強く奨励されること、という Novell 社からの ありがたき天からの恵み でした (訳注: 4.4BSD-Lite はその後 Novell 社のチェックを受けてから公開された)。&os; も Net/2 を利用していましたから、1994 年の 7 月の終わりまでに Net/2 ベースの &os; の出荷を停止するように言われました。ただし、 このときの合意によって、 私たちは締め切りまでに一回だけ最後の公開をすることを許されました。 そしてそれは &os; 1.1.5.1 となりました。 それから &os; プロジェクトは、まっさらでかなり不完全な 4.4BSD-Lite を基に、文字どおり一から再度作り直すという、 難しくて大変な作業の準備を始めました。Lite バージョンは、部分的には本当に軽くて、中身がなかったのです。 起動し、 動作できるシステムを実際に作り上げるために必要となるプログラムコードのかなりの部分がバークレイ校の CSRG (訳注: BSDを作っているグループ) によって (いろいろな法的要求のせいで) 削除されてしまっていたということと、4.4BSD の Intel アーキテクチャ対応が元々かなり不完全であったということがその理由です。 この移行作業は結局 1994 年の 11 月までかかりました。 そして 12 月に &os; 2.0 として公開されました。これは、 かなり粗削りなところが残っていたにもかかわらず、 かなりの成功を収めました。そしてその後に、より信頼性が高く、 そしてインストールが簡単になった &os; 2.0.5 が 1995 年の 6 月に公開されました。 これ以降、&os; の安定性、速さや機能は改善され、 リリースが行われてきました。 長期的な開発プロジェクトは 10.X-CURRENT 開発ブランチ (トランク) で続けられ、 10.X のスナップショットリリースは、開発の進行状況に応じて スナップショットサーバ より継続して入手できます。 &os; プロジェクトの目標 Jordan Hubbard 寄稿: FreeBSD プロジェクト 目標 &os; プロジェクトの目的は、いかなる用途にも使用でき、 何ら制限のないソフトウェアを供給することです。 私たちの多くは、 コード (そしてプロジェクト) に対してかなりの投資をしてきており、 これからも多少の無駄はあっても投資を続けて行くつもりです。ただ、 他の人達にも同じような負担をするように主張しているわけではありません。 &os; に興味を持っている一人の残らず全ての人々に、 目的を限定しないでコードを提供すること。これが、 私たちの最初のそして最大の 任務 であると信じています。そうすれば、コードは可能な限り広く使われ、 最大の恩恵をもたらすことができるでしょう。これが、 私たちが熱烈に支持しているフリーソフトウェアの最も基本的な目的であると、 私は信じています。 GNU General Public License (GPL) GNU Lesser General Public License (LGPL) BSD Copyright 私たちのソースツリーに含まれるソースのうち、 GNU 一般公有使用許諾 (GPL) または GNU ライブラリ一般公有使用許諾 (LGPL) に従っているものについては、多少制限が課せられています。ただし、 ソースコードへのアクセスの保証という、 一般の制限とはいわば逆の制限 (訳注1) です。 GPL ソフトウェアの商利用には、そのライセンスにある 複雑な側面が影響してくることがあります。 ですから私たちは、そうすることが合理的であると判断されたときには、 より制限の少ない、BSD 著作権表示を採用しているソフトウェアを選択するようにしています。 (訳注1) GPL では、「ソースコードを実際に受け取るか、 あるいは、希望しさえすればそれを入手することが可能であること」 を求めています。 &os; の開発モデル 浅見 寄稿: FreeBSD プロジェクト 開発モデル &os; の開発は非常に開かれた、柔軟性のあるプロセスです。 貢献者リスト を見ていただければわかるとおり、 &os; は文字通り世界中の何千という人々の努力によって開発されています。 &os; の開発環境は、 この何千という開発者がインターネット経由で共同作業できるようになっているのです。 新しい開発者はいつでも大歓迎ですので、&a.hackers; にメールを送ってください。 &a.announce; もありますので、他の &os; ユーザに自分のやっていることを宣伝したい時にはどうぞ使ってください。 あと、&os; プロジェクトとその開発プロセスについて、 どなたにも知っていていただきたいのは以下のようなことです。 SVN リポジトリ CVS CVS リポジトリ Concurrent Versions System CVS Subversion Subversion リポジトリ SVN Subversion 長年にわたり &os; のソースツリーは、 ソースコード管理用のフリーソフトウェアである CVS (Concurrent Versions System) によってメンテナンスされてきました。 2008 年 6 月、プロジェクトはソースコード管理のシステムを SVN (Subversion) に移行しました。 ソースツリーの急速な増加や、 これまでに蓄積された膨大な量の履歴によって、 CVS の持つ技術的な限界が明かになってきたためです。 ドキュメンテーションプロジェクトと Ports Collection リポジトリも、それぞれ 2012 年 5 月と 7 月に CVS から SVN へと移行しました。 &os; src/ リポジトリを取得するための情報は ソースツリーの同期 の章を、 &os; Ports Collection を取得するための詳細については Ports Collection の利用 の章をご覧ください。 ソースツリー管理者 コミッター (committers) コミッター は Subversion ツリーへの書き込み権限を持っている人、 &os; のソースに変更を加えることができる人です (リポジトリに変更を加えるには、ソースをコントロールする commit というコマンドを使うので、 これらの人々は英語では committers と呼ばれます)。 もしバグを見つけたのであれば、障害報告データベース に提出してください。 &os; メーリングリスト、IRC チャネルまたはフォーラムは、 その問題がバグかどうかを確認する助けとなりますので、 障害報告を提出する前に、 これらを使って確認してください。 FreeBSD コアチーム &os; コアチーム コアチーム は &os; プロジェクトが会社だとすると取締役会にあたるものです。 コアチームとして一番重要な役割は &os; プロジェクトが全体としてよい方向に向かっていることを確認することです。 責任感あふれる開発者を上記のソースツリー管理者として招くこと、 また仕事上の都合などでコアチームをやめた人たちの後任を見つけることもコアチームの役割です。 現在のコアチームは &os; 開発者 (committer) の中から 2014 年 7 月に選挙によって選出されました。 コアチームを選出するための選挙は、2 年ごとに行なわれています。 忘れてほしくないのは、多くの開発者同様に、 コアチームのほとんどは &os; に対してボランティアの立場であり、 &os; プロジェクトからは何ら金銭的な支援を受けていない、 ということです。ですから、 ここでの責任保証されたサポートではありません。 そういう意味で、上記の取締役会 という例えはあまりよくないかもしれません。むしろ、&os; のために人生を棒に振ってしまった人の集まりといった方が正しいかも…。 その他のコントリビュータ 最後になりますが、 もっとも重要で多数をしめる開発者はフィードバックやバグフィクスをどんどん送ってくれるユーザ自身です。 &os; の開発に関わっていきたいという人は、 議論の場である &a.hackers; に参加するとよいでしょう。 &os; 関連メーリングリストに関する詳細は、 をご覧ください。 &os; への貢献者リスト コントリビュータ は日に日に長くなっています。 あなたも今日、何か送ることからはじめてみませんか? もちろん &os; に貢献するには、 コードを書くほかにもいろいろな方法があります。 助けが求められている分野については、&os; プロジェクトのウェブサイト をご覧ください。 ひとことで言うと、&os; の開発組織はゆるやかな同心円状になっています。 ともすると中央集権的に見えがちなこの組織は、 &os; のユーザがきちんと管理されたコードベースを 容易に追いかけられるようにデザインされているもので、 貢献したいという人を締め出す意図は全くありません! 私たちの目標は安定したオペレーティングシステムと 簡単にインストールして使うことのできる アプリケーションを提供することです。 この方法は、それを達成するために非常にうまくはたらきます。 これから &os; の開発にたずさわろうという人に、 私たちが望むことはただ一つです。 &os; の成功を継続的なものにするために、 現在の開発者と同じような情熱を持って接してください! サードパーティ製プログラム &os; では基本配布セットに加え、 移植されたソフトウェア集として数千の人気の高いプログラムを提供しています。 この文書を書いている時点で &os.numports; 以上の ports (移植ソフトウェア) が存在します。 ports には http サーバから、ゲーム、言語、 エディタまでありとあらゆるものが含まれています。 ports はオリジナルソースに対する 差分という形で表現されており、 Ports Collection 全体でも &ports.size; 程度にしかなりません。 ports をコンパイルするには、 インストールしたいと思っているプログラムのディレクトリに移動し、 make install とすると、 あとはすべてシステムがやってくれます。 どの ports もオリジナルの配布セットを動的に取ってくるので、 ディスクは構築したいと思っている ports の分だけを準備しておけば十分です。 ほとんどの ports は、すでにコンパイルされた状態で package として提供されており、 ソースコードからコンパイルしたくない場合、これを使うと (pkg install というコマンドで) 簡単にインストールできます。 package と ports に関する詳細は、 をご覧ください。 ドキュメント 最近の &os; では、システムの最初のセットアップ時に、 インストーラ (&man.sysinstall.8; または &man.bsdinstall.8; のどちらでも) 上で、ドキュメントを /usr/local/share/doc/freebsd 以下にインストールすることを選択できます。 システムのインストール後でも、 に記述されている package を使うことで、いつでもドキュメントをインストールできます。 これらのローカルにインストールされたドキュメントは、HTML ブラウザを使って以下の URL から参照できます。 FreeBSD ハンドブック (英文オリジナル) /usr/local/share/doc/freebsd/handbook/index.html FreeBSD に関する FAQ (英文オリジナル) /usr/local/share/doc/freebsd/faq/index.html また、http://www.FreeBSD.org/ にはマスタ (かなり頻繁に更新されます) がありますので、 こちらも参照してください。 Index: head/ja_JP.eucJP/books/handbook/multimedia/chapter.xml =================================================================== --- head/ja_JP.eucJP/books/handbook/multimedia/chapter.xml (revision 48394) +++ head/ja_JP.eucJP/books/handbook/multimedia/chapter.xml (revision 48395) @@ -1,1705 +1,1705 @@ マルチメディア Ross Lippert 編集: この章では &os; は数多くの種類のサウンドカードに対応しており、 &os; システムで原音に忠実な出力を楽しむことができます。 これには録音機能と、MPEG Audio Layer 3 (MP3) や Waveform Audio File (WAV), Ogg Vorbis などをはじめとした多くの形式の音楽の再生機能が含まれます。 加えて &os; の Ports Collection には、 録音した音楽を編集したり、音響効果を加えたり、接続された MIDI 機器を制御するためのアプリケーションが用意されています。 &os; ではビデオファイルおよび DVD の再生もできます。 &os; の Ports Collection には、さまざまなビデオメディアをエンコード、 変換、再生するアプリケーションが用意されています。 この章では &os; 上でサウンドカード、ビデオの再生、TV チューナカード、 スキャナを設定する方法について説明します。 また、これらのデバイスを使うためのアプリケーションについても説明します。 この章を読むと、以下のことがわかります。 &os; でのサウンドカードの設定方法 サウンドの設定に関するトラブルシューティング MP3 およびその他の形式の音声を再生、エンコードする方法 &os; システムでのビデオ再生の準備 DVD, .mpg および .avi ファイルを再生する方法 CD および DVD の情報をファイルに抽出する方法 TV カードの設定方法 MythTV を &os; にインストールして設定する方法 画像スキャナの設定方法 この章を読む前に、以下のことを理解しておく必要があります。 アプリケーションのインストール方法 () サウンドカードの設定 Moses Moore 寄稿: Marc Fonvieille 再構成: PCI サウンドカード 設定をはじめる前に、サウンドカードのモデル、 そのカードが使用しているチップを確認してください。 &os; は サウンドカードに幅広く対応しています。 使用しているカードが対応しているかどうか、 どの &os; ドライバを使うかについて、 ハードウェアノート の対応オーディオデバイスの一覧を確認してください。 カーネル 設定 サウンドデバイスを使うためには、 デバイスドライバを読み込まなければいけません。 もっとも簡単な方法は &man.kldload.8; を使ってサウンドカードのカーネルモジュールを読み込むことです。 次の例は、Intel 仕様のビルトインオーディオチップセットのドライバを読み込む例です。 &prompt.root; kldload snd_hda このドライバを起動時に読み込むように設定するためには、 /boot/loader.conf にドライバを追加してください。 このドライバの場合は以下の行になります。 snd_hda_load="YES" 他に利用可能な読み込み可能なサウンドモジュールは /boot/defaults/loader.conf に記載されています。 どのドライバを利用すればいいか確かでなければ、 snd_driver モジュールを読み込んでください。 &prompt.root; kldload snd_driver snd_driver モジュールは、 一般に使用されるカードに対応したドライバをまとめて一度に読み込むメタドライバです。 このドライバを使用すれば、速やかに正しいドライバを探し出すことができます。 /boot/loader.conf ファイルを使用して、 すべてのサウンドドライバを読み込むこともできます。 snd_driver メタドライバの読み込み後に、 どのドライバがサウンドカードに選択されたのかを知るには、 cat /dev/sndstat と入力してください。 サウンドに対応したカスタムカーネルを設定する この節は、 サウンドカードのドライバをカーネルへ静的に組み込もうと考えているユーザ向けです。 カーネル再構築の詳細は を参照してください。 サウンドに対応したカスタムカーネルを使うときには、 オーディオフレームワークドライバをカーネルコンフィグレーションファイルに追加してください。 device sound 次に、サウンドカードに対応したドライバを追加します。 前節の Intel 仕様のビルトインオーディオチップセットの例では、 カスタムカーネルコンフィグレーションファイルに以下の行を追加してください。 device snd_hda ドライバのマニュアルページを読んで、 ドライバが使用するデバイス名を調べてください。 PnP 非対応の ISA サウンドカードでは、 IRQ および I/O ポートの設定を /boot/device.hints  に指定する必要があるかもしれません。 システムの起動時に、&man.loader.8; はこのファイルを読み、設定情報をカーネルに渡します。 たとえば、PnP 非対応の古い Creative &soundblaster; 16 (ISA 接続) には snd_sb16 とともに &man.snd.sbc.4; ドライバを使用します。 このカードを使用する場合には、 カーネルコンフィグレーションファイルに以下の行を追加してください。 device snd_sbc device snd_sb16 もしカードが 0x220 I/O port と IRQ 5 を使用している場合には、 /boot/device.hints に以下の行を追加してください。 hint.sbc.0.at="isa" hint.sbc.0.port="0x220" hint.sbc.0.irq="5" hint.sbc.0.drq="1" hint.sbc.0.flags="0x15" /boot/device.hints に用いるべき構文は、&man.sound.4; および、 サウンドカードの各ドライバのマニュアルページに記載されています。 これまでの設定はデフォルトのものです。 カードを使用する状況によっては、 IRQ やその他の設定を変更する必要があるかもしれません。 このカードについての詳細は、 &man.snd.sbc.4; をご覧ください。 サウンドのテスト 必要となるモジュールを読み込むか、カスタムカーネルで再起動すると、 サウンドカードが検出されます。 確認をするには、dmesg | grep pcm と実行してください。 この例は、ビルトイン Conexant CX20590 チップセットを搭載したシステムのものです。 pcm0: <NVIDIA (0x001c) (HDMI/DP 8ch)> at nid 5 on hdaa0 pcm1: <NVIDIA (0x001c) (HDMI/DP 8ch)> at nid 6 on hdaa0 pcm2: <Conexant CX20590 (Analog 2.0+HP/2.0)> at nid 31,25 and 35,27 on hdaa1 サウンドカードの状態は、 以下のコマンドを使用して確認することもできます。 &prompt.root; cat /dev/sndstat FreeBSD Audio Driver (newpcm: 64bit 2009061500/amd64) Installed devices: pcm0: <NVIDIA (0x001c) (HDMI/DP 8ch)> (play) pcm1: <NVIDIA (0x001c) (HDMI/DP 8ch)> (play) pcm2: <Conexant CX20590 (Analog 2.0+HP/2.0)> (play/rec) default この出力は、サウンドカードによって異なります。 pcm デバイスがなければ、 適切なデバイスドライバが読み込まれているか、 カーネルに追加されてコンパイルされているかどうかを確認してください。 次の節では、良くある問題とその解決方法をリストアップしています。 すべてうまくいけば、サウンドカードが &os; で機能するでしょう。 CD または DVD ドライブのオーディオ出力端子がサウンドカードと適切に接続されていれば、 &man.cdcontrol.1; を使ってドライブ内のオーディオ CD を再生できます。 &prompt.user; cdcontrol -f /dev/acd0 play 1 オーディオ CD は特別なエンコーディングが行われているため、 &man.mount.8; を使ってマウントすべきではありません。 audio/workman のように、 よりよいインタフェースを提供するさまざまなアプリケーションがあります。 audio/mpg123 port をインストールして MP3 オーディオファイルを聞くことができます。 手っ取り早くカードをテストするには、 /dev/dsp デバイスにデータを送ってみてください。 &prompt.user; cat filename > /dev/dsp ここで filename は、どのような形式のファイルでも構いません。 このコマンドラインを実行すると雑音が発生するはずです。 これにより、サウンドカードが動作していることを確認できます。 /dev/dsp* デバイスノードは、 必要に応じて自動的に作成されます。 デバイスノードが使用されていない場合には存在せず、 &man.ls.1; の出力に表示されません。 サウンドカードの問題についてのトラブルシューティング デバイスノード I/O ポート IRQ DSP は、 良くあるエラーメッセージとその解決法の一覧です。 良くあるエラーメッセージ エラー 解決方法 sb_dspwr(XX) timed out 使用する I/O ポートが適切に設定されていません。 bad irq XX 使用する IRQ が正しく設定されていません。 サウンドカードの IRQ と設定した IRQ が同じかどうか確かめてください。 xxx: gus pcm not attached, out of memory デバイスを使用するのに十分なメモリを確保できません。 xxx: can't open /dev/dsp! fstat | grep dsp と入力して、 他のアプリケーションがデバイスを使用しているか調べてください。 注目すべきトラブルメーカは esoundKDE のサウンド機能です。
最近のグラフィックカードの中には、 HDMI を利用するため、 グラフィックカード自身がサウンドカードを持つものがあります。 このようなサウンドデバイスには、 時としてサウンドカードより若い番号が付けられることがあります。 そのような場合には、 サウンドカードをデフォルトプレイバックデバイスとして利用できません。 このことが原因かどうかを確認するには、dmesg を実行して pcm を探してください。 以下のような出力を得るかもしれません。 ... hdac0: HDA Driver Revision: 20100226_0142 hdac1: HDA Driver Revision: 20100226_0142 hdac0: HDA Codec #0: NVidia (Unknown) hdac0: HDA Codec #1: NVidia (Unknown) hdac0: HDA Codec #2: NVidia (Unknown) hdac0: HDA Codec #3: NVidia (Unknown) pcm0: <HDA NVidia (Unknown) PCM #0 DisplayPort> at cad 0 nid 1 on hdac0 pcm1: <HDA NVidia (Unknown) PCM #0 DisplayPort> at cad 1 nid 1 on hdac0 pcm2: <HDA NVidia (Unknown) PCM #0 DisplayPort> at cad 2 nid 1 on hdac0 pcm3: <HDA NVidia (Unknown) PCM #0 DisplayPort> at cad 3 nid 1 on hdac0 hdac1: HDA Codec #2: Realtek ALC889 pcm4: <HDA Realtek ALC889 PCM #0 Analog> at cad 2 nid 1 on hdac1 pcm5: <HDA Realtek ALC889 PCM #1 Analog> at cad 2 nid 1 on hdac1 pcm6: <HDA Realtek ALC889 PCM #2 Digital> at cad 2 nid 1 on hdac1 pcm7: <HDA Realtek ALC889 PCM #3 Digital> at cad 2 nid 1 on hdac1 ... この例では、グラフィックカード (NVidia) には、サウンドカード (Realtek ALC889) より若い番号が付けられています。 サウンドカードをデフォルトのプレイバックデバイスとして利用するには、 hw.snd.default_unit をプレイバックで使用するユニット番号に変更してください。 &prompt.root; sysctl hw.snd.default_unit=n ここで、n は使用するサウンドデバイスの番号です。 この例では 4 です。 /etc/sysctl.conf に以下の行を入れると、 設定の変更が常に反映されるようになります。 hw.snd.default_unit=4
複数音源の利用 Munish Chopra 寄稿: 同時に再生することのできる音源を複数実装していることは、 多くの場合望ましいことです。 &os; では、仮想サウンドチャネル を使ってカーネル内でサウンドを合成することにより、 サウンドカードの再生を多重化することができます。 仮想チャネルの数を決めるのに三つの &man.sysctl.8; 変数を設定できます。 &prompt.root; sysctl dev.pcm.0.play.vchans=4 &prompt.root; sysctl dev.pcm.0.rec.vchans=4 &prompt.root; sysctl hw.snd.maxautovchans=4 この例では四つの仮想チャネルを設定しています。 これは通常利用する上で十分実用的な数です。 dev.pcm.0.play.vchans=4dev.pcm.0.rec.vchans=4 は、 デバイスが取り付けられた後で設定できます。 これらは pcm0 が再生や録音のために持っている仮想チャネルの数です。 hw.snd.maxautovchans は、 &man.kldload.8; を用いて認識された新しいデバイスの仮想チャネル数です。 pcm モジュールはハードウェアドライバとは独立して読み込むことができるので、 hw.snd.maxautovchans は、オーディオデバイスが取り付けられた時に、 デバイスに与えられる仮想チャネルの数を表しています。 より詳細な情報については &man.pcm.4; を参照してください。 デバイスを使用しているときに仮想チャンネルの数を変更することはできません。 まず、ミュージックプレーヤやサウンドデーモンといった デバイスを使用しているすべてのプログラムを終了してください。 /dev/dsp0 を必要とするプログラムが意識しなくても、 適切な pcm デバイスが自動的に設定されます。 ミキサチャネルの初期値を設定する Josef El-Rayes 寄稿: 各ミキサチャネルの初期値は &man.pcm.4; ドライバのソースコードにハードコーディングされています。 &man.mixer.8; および他のサードパーティ製のアプリケーションやデーモンによって、 サウンドカードのミキサレベルを変更できますが、 永続的な解決方法ではありません。 そのかわり以下の例のように、 適切な値を /boot/device.hints ファイルに記述することによって、 ドライバレベルでミキサの初期値を設定することができます。 hint.pcm.0.vol="50" この例では、&man.pcm.4; が読み込まれたと同時に、 ボリュームチャネルの初期値を 50 に設定します。
MP3 オーディオ Chern Lee 寄稿: この節では、&os; で利用できる MP3 プレイヤや、オーディオ CD トラックを吸い出す方法、 および MP3 のエンコード、 デコードの方法について説明します。 MP3 プレイヤ XMMS は 人気のあるグラフィカルな MP3 プレイヤです。 Winamp スキンや追加のプラグインに対応しています。 XMMS のプレイリスト、 グラフィックイコライザ等のインタフェースは直感的です。 Winamp を使いなれている人は簡単に XMMS を使えるでしょう。 &os; では、XMMSmultimedia/xmms の port または package からインストールできます。 audio/mpg123 package もしくは port は、 は代替となる コマンドライン上の MP3 プレイヤです。インストールしたら、再生する MP3 ファイルをコマンドラインから指定してください。 もしシステムが、複数のオーディオデバイスを搭載しているのであれば、 サウンドデバイスを同様に指定してください。 &prompt.root; mpg123 -a /dev/dsp1.0 Foobar-GreatesHits.mp3 High Performance MPEG 1.0/2.0/2.5 Audio Player for Layers 1, 2 and 3 version 1.18.1; written and copyright by Michael Hipp and others free software (LGPL) without any warranty but with best wishes Playing MPEG stream from Foobar-GreatestHits.mp3 ... MPEG 1.0 layer III, 128 kbit/s, 44100 Hz joint-stereo 他の MP3 プレイヤも Ports Collection から利用できます。 <acronym>CD</acronym> オーディオトラックの抽出 CD 全体または CD トラックを MP3 に変換する前に、CD 上のオーディオデータをハードディスク上に抽出する必要があります。 これは raw CD Digital Audio (CDDA) データを WAV ファイルにコピーすることで行われます。 sysutils/cdrtools スイートからインストールされる cdda2wav ツールを用いて、CD からオーディオデータを抽出できます。 CD をドライブにいれて次のコマンドを root 権限で実行すると、 CD 全体をトラックごとに個々の WAV ファイルに抽出できます。 &prompt.root; cdda2wav -D 0,1,0 -B この例では、SCSI デバイス 0,1,0 が抽出する CD を表します。 cdrecord -scanbus を使って、 システムの適切なデバイスパラメータを取得してください。 個々のトラックを抽出するには、 次のように でトラックを指定してください。 &prompt.root; cdda2wav -D 0,1,0 -t 7 範囲を指定して、 一番目から七番目のトラックまで抽出したい場合、 次のようにします。 &prompt.root; cdda2wav -D 0,1,0 -t 1+7 ATAPI (IDE) CDROM ドライブから抽出するには、 SCSI ユニット番号をデバイス名に置き換えて指定します。 たとえば IDE ドライブから七番目のトラックを抽出するには、 次のようにします。 &prompt.root; cdda2wav -D /dev/acd0 -t 7 または、 で説明されているように、dd を使って ATAPI ドライブ上のオーディオトラックを展開できます。 MP3 のエンコードとデコード lame は、 ポピュラーな MP3 エンコーダです。 audio/lame port からインストールできます。 特許の問題から、package は利用できません。 次のコマンドを実行すると、抽出した WAV ファイル audio01.wav を使って audio01.mp3 に変換します。 &prompt.root; lame -h -b 128 --tt "曲名" --ta "アーティスト名" --tl "アルバム名" \ --ty "" --tc "コメント" --tg "ジャンル" audio01.wav audio01.mp3 ここで指定している 128 kbits は、MP3 の標準のビットレートです。 160 kbits または 192 kbits のビットレートは、 さらに高音質を提供します。 ビットレートが高くなるにつれて作成される MP3 ファイルは多くのディスク領域を消費します。 オプションを指定すると 低速高品質 モードとなります。 ではじまるオプションは ID3 タグを設定します。 このタグにはたいてい曲の情報が含まれており、 MP3 ファイルに格納されます。 Lame のマニュアルを参照すれば、 他のエンコーディングのオプションが見つかるでしょう。 MP3 からオーディオ CD を作成するには、 まず非圧縮のファイル形式に変換しなければなりません。 XMMSWAV 形式へ変換できますが、 mpg123 は raw Pulse-Code Modulation (PCM) オーディオデータに変換します。 mpg123 を使って audio01.mp3 を変換するには、PCM ファイルを指定してください。 &prompt.root; mpg123 -s audio01.mp3 > audio01.pcm XMMS を使って MP3WAV 形式に変換するには、 以下の手順に従ってください。 <application>XMMS</application> を使って <acronym>WAV</acronym> 形式に変換する XMMS を起動します。 右クリックで XMMS メニューを表示します。 Options から Preferences を選択します。 Output Plugin を Disk Writer Plugin に変更します。 Configure を押します。 非圧縮ファイルを書き出すディレクトリを入力、 または選択します。 普段通り XMMSMP3 ファイルを読み込みます。 音量は 100% でイコライザの設定はオフにします。 Play を押します。 XMMSMP3 を再生しているかのように表示しますが、 音声はきこえません。 実際には MP3 をファイルに出力しています。 終了したら、再び MP3 を聴けるように Output Plugin を以前のように元に戻すのを忘れないでください。 WAVPCM 形式は、 cdrecord で利用できます。 WAV ファイルを使用する場合、 それぞれのトラックの先頭に小さなノイズが入るのに気づくでしょう。 これは WAV ファイルのヘッダ情報です。 audio/sox port または package を使うとヘッダ情報を削除できます。 &prompt.user; sox -t wav -r 44100 -s -w -c 2 track.wav track.raw &os; での CD 作成の詳しい情報は を参照してください。 ビデオ再生 Ross Lippert 寄稿: ビデオ再生のための設定をはじめる前に、 ビデオカードのモデルおよびチップセットを確認する必要があります。 &xorg; はさまざまなビデオカードに対応していますが、 すべてのカードがビデオ再生に性能を発揮できるとは限りません。 利用しているビデオカードの &xorg; サーバが対応している拡張機能のリストを得るには、 &xorg; を実行中に xdpyinfo を実行してください。 さまざまなプレイヤやオプションを試すのに、 テストファイルとして小さな MPEG ファイルを用意しておくのはよい考えです。 いくつかの DVD アプリケーションは DVD メディアを /dev/dvd として初期設定しているか、ハードコーディングしているので、 次のように適切なデバイスにシンボリックリンクを張っておくと便利かもしれません。 &prompt.root; ln -sf /dev/cd0 /dev/dvd &man.devfs.5; の仕様により、 このように手動で作成されたリンクはシステムを再起動すると消えてしまいます。 システムの起動時にこれらのシンボリックリンクを自動的に作成するには、 /etc/devfs.conf に下記の設定を追加してください。 link cd0 dvd 特別な機能を必要とする DVD の抽出には、 DVD デバイスへの書き込み権限が必要です。 &xorg; インタフェースの使う共有メモリを拡張するために、 以下の &man.sysctl.8; 変数の値を増やすことが推奨されています。 kern.ipc.shmmax=67108864 kern.ipc.shmall=32768 ビデオ機能の決定 XVideo SDL DGA &xorg; においてビデオ表示性能を改善する方法はいくつかあり、 正しく動作するかどうかはハードウェアに大きく依存しています。 下記に説明したどの方法でも、 ハードウェアが変わると品質が変わるでしょう。 よく知られたビデオインタフェースは次の通りです。 &xorg;: 共有メモリを用いた通常の出力 XVideo: 特別なアクセラレータによって、 drawable オブジェクトに直接ビデオを表示する &xorg; インタフェースの拡張機能です。 この拡張を使うことで廉価なコンピュータでも高品質の再生が可能になります。 次の節では、 この拡張が動作していることの確認方法について説明します。 SDL: Simple Directmedia Layer は、 さまざまなオペレーティングシステムの間でサウンドとグラフィックスを効果的に利用したクロスプラットホームアプリケーションを開発することを目的としたレイヤです。 SDL はハードウェアに対する低レベルの抽象的概念を提供し、 時には &xorg; インタフェースを使用するよりも効果的なことがあります。 &os; では、SDL は、 devel/sdl20 package または port によりインストールできます。 DGA: Direct Graphics Access は、 プログラムが &xorg; サーバを介せず直接フレームバッファを変更することを可能にする &xorg; の拡張機能です。 低レベルのメモリマッピングが実行できることを期待しているので、 この機能を使うプログラムは root 権限で実行されなければなりません。 DGA 機能拡張は &man.dga.1; によってテストとベンチマークができます。 dga 実行中はキーボードを押せばいつでもディスプレイ色が変更されます。 中止するには q を押します。 SVGAlib: 低レベルコンソールグラフィックレイヤ XVideo この拡張機能が動作しているかどうかを調べるには、 xvinfo を使います。 &prompt.user; xvinfo 以下のような結果が得られたならば、カードは XVideo に対応しています。 X-Video Extension version 2.2 screen #0 Adaptor #0: "Savage Streams Engine" number of ports: 1 port base: 43 operations supported: PutImage supported visuals: depth 16, visualID 0x22 depth 16, visualID 0x23 number of attributes: 5 "XV_COLORKEY" (range 0 to 16777215) client settable attribute client gettable attribute (current value is 2110) "XV_BRIGHTNESS" (range -128 to 127) client settable attribute client gettable attribute (current value is 0) "XV_CONTRAST" (range 0 to 255) client settable attribute client gettable attribute (current value is 128) "XV_SATURATION" (range 0 to 255) client settable attribute client gettable attribute (current value is 128) "XV_HUE" (range -180 to 180) client settable attribute client gettable attribute (current value is 0) maximum XvImage size: 1024 x 1024 Number of image formats: 7 id: 0x32595559 (YUY2) guid: 59555932-0000-0010-8000-00aa00389b71 bits per pixel: 16 number of planes: 1 type: YUV (packed) id: 0x32315659 (YV12) guid: 59563132-0000-0010-8000-00aa00389b71 bits per pixel: 12 number of planes: 3 type: YUV (planar) id: 0x30323449 (I420) guid: 49343230-0000-0010-8000-00aa00389b71 bits per pixel: 12 number of planes: 3 type: YUV (planar) id: 0x36315652 (RV16) guid: 52563135-0000-0000-0000-000000000000 bits per pixel: 16 number of planes: 1 type: RGB (packed) depth: 0 red, green, blue masks: 0x1f, 0x3e0, 0x7c00 id: 0x35315652 (RV15) guid: 52563136-0000-0000-0000-000000000000 bits per pixel: 16 number of planes: 1 type: RGB (packed) depth: 0 red, green, blue masks: 0x1f, 0x7e0, 0xf800 id: 0x31313259 (Y211) guid: 59323131-0000-0010-8000-00aa00389b71 bits per pixel: 6 number of planes: 3 type: YUV (packed) id: 0x0 guid: 00000000-0000-0000-0000-000000000000 bits per pixel: 0 number of planes: 0 type: RGB (packed) depth: 1 red, green, blue masks: 0x0, 0x0, 0x0 リストにある形式、YUV2, YUV12 などが XVideo のすべての実装で存在するとは限りません。 対応している形式が少ないために、 あるプレイヤでは悪影響が出るかもしれないことにも注意してください。 出力が以下のような場合、 X-Video Extension version 2.2 screen #0 no adaptors present カードはおそらく XVideo に対応していないのでしょう。 このことはディスプレイでビデオを表示するのに、 ビデオカードおよびプロセッサによっては、 計算上の要求を満たすことがより困難になることを意味します。 ビデオを扱う ports および packages ビデオ ports ビデオ packages この節では Ports Collection で利用可能な、 ビデオの再生に使用できるソフトウェアについて紹介します。 <application>MPlayer</application> および <application>MEncoder</application> MPlayer はコマンドラインのビデオプレイヤで、 高速性と柔軟性をもたらすグラフィカルなインタフェースも持っています。 MPlayer の他のグラフィカルなフロントエンドも Ports Collection からインストールできます。 MPlayer MPlayermultimedia/mplayer package または port からインストールできます。 いくつかのコンパイル時のオプションを設定することができ、また、 構築の際にさまざまなハードウェアのチェックがおこなわれます。 そのため、package からインストールを行わず、 port から構築することを好むユーザもいます。 port を構築する際に、メニューのオプションは、port にコンパイル時にオプションとしてどの形式に対応するかを決定するため、 見ておく必要があります。 オプションが選択されていなければ、 MPlayer はその形式のビデオ形式を表示することは出来ません。 矢印キーとスペースキーを使って必要な形式を選択してください。 選択が終わったら、Enter を押して、 port の構築とインストールを続けてください。 デフォルトでは、この packege または port は、 mplayer コマンドラインユーティリティと gmplayer グラフィカルユーティリティを構築します。 ビデオをエンコードする必要があれば、 multimedia/mencoder port をコンパイルしてください。 ライセンスの制限のため、 MEncoder の package は利用できません。 MPlayer を初めて起動すると、 各自のホームディレクトリ内に ~/.mplayer が作成されます。このサブディレクトリには、 ユーザ固有の設定ファイルのデフォルトバージョンが含まれています。 この節では、一般的な使用法についてのみ説明します。 数多くのオプションの完全な説明については、 mplayer(1) のマニュアルに記載されています。 testfile.avi というファイルを再生するには、以下の例のように、 とともに、 ビデオインタフェースを指定してください。 &prompt.user; mplayer -vo xv testfile.avi &prompt.user; mplayer -vo sdl testfile.avi &prompt.user; mplayer -vo x11 testfile.avi &prompt.root; mplayer -vo dga testfile.avi &prompt.root; mplayer -vo 'sdl:dga' testfile.avi ビデオ再生の相対的性能は多くの要因に依存し、 ハードウェアに応じて著しく変わると思われるので、 これらのオプションをすべて試してみる価値はあるでしょう。 DVD を再生するには、 testfile.avi に置き換えてください。 <N> には再生するタイトル番号を、 DEVICEDVD のデバイスノードを指定します。 たとえば、/dev/dvd から 2 番目のタイトルを再生するには以下のようにします。 &prompt.root; mplayer -vo xv dvd://3 -dvd-device /dev/dvd デフォルトの DVD デバイスは、 MPlayer port の構築時に WITH_DVD_DEVICE=/path/to/desired/device を追加することでで定義できます。 デフォルトでは、デバイスは /dev/cd0 です。 詳細はこの port の Makefile.options をご覧ください。 停止、休止、 再生などをするにはキーバインディングを使ってください。 キーバインディングの一覧を見るには、mplayer -h を実行するか、もしくは、mplayer(1) を読んでください。 再生に関する追加のオプションがあります。 全画面モードにする オプションと、 性能を向上させる オプションです。 よく使用するオプションについては、各ユーザの .mplayer/config に以下のように追加してください。 vo=xv fs=yes zoom=yes mplayer を使って、 DVD タイトルを .vob に抽出できます。 DVD から 2 番目のタイトルをダンプするには次のようにします。 &prompt.root; mplayer -dumpstream -dumpfile out.vob dvd://2 -dvd-device /dev/dvd 出力された out.vob ファイルは MPEG 形式です。 &unix; ビデオについて、 高レベルのノウハウを得たいと考えている方は mplayerhq.hu/DOCS をご覧ください。技術的な情報があります。 このドキュメントは、 バグを報告する前に、読むべきものです。 mencoder mencoder を使う前に、mplayerhq.hu/DOCS/HTML/en/mencoder.html を読んでオプションに慣れておくのはよい考えです。 品質向上、低ビットレート、形式変換をする方法が無数にあります。 これらの要素の調節具合で、性能が良かったり悪かったりするなど、 結果に違いが出るかもしれません。 コマンドラインオプションを不適切に組合せると、 mplayer でさえ再生できない出力ファイルを作成してしまいます。 はじめは単純なファイルのコピーです。 &prompt.user; mencoder input.avi -oac copy -ovc copy -o output.avi したがって、単にファイルを抽出したいときには、 mplayer をつけます。 input.avi を音声に MPEG3 エンコードを使用して MPEG4 コーデックに変換するには、まず最初に audio/lame port をインストールしてください。 ライセンスの制限により、package は利用できません。 インストールしたら、以下のように入力してください。 &prompt.user; mencoder input.avi -oac mp3lame -lameopts br=192 \ -ovc lavc -lavcopts vcodec=mpeg4:vhq -o output.avi これは mplayerxine といったアプリケーションで再生可能な出力ファイルを作成します。 DVD タイトルを直接再エンコードするためには、 上記のコマンドラインの input.avi に置き換えて、 root 権限で実行します。 期待する結果を得るには何度か繰り返すことになるので、 かわりにタイトルをファイルにダンプして、 ファイルに対して作業することをおすすめします。 <application>xine</application> ビデオプレイヤ xine は、 再利用可能な基本ライブラリと、 プラグインで拡張できる実行可能なモジュールを提供するビデオプレイヤです。 multimedia/xine package または port からインストールできます。 実用上、xine を使用するには高速なビデオカードとともに高速な CPU があるか、 またはビデオカードが XVideo 拡張に対応している必要があります。 XVideo インタフェースとともに xine ビデオプレイヤを使うのが最良です。 デフォルトでは、xine プレイヤは GUI 付きで起動するでしょう。 メニューを使用して特定のファイルを開くことができます。 xine は、 再生するファイル名を指定することで、 コマンドラインから実行することもできます。 &prompt.user; xine -g -p mymovie.avi xine-project.org/faq には、より多くの情報やトラブルシューティングがあります。 <application>Transcode</application> ユーティリティ Transcode は、 ビデオおよびオーディオファイルを再エンコードするためのツール一式です。 Transcode を使えば、stdin/stdout ストリームインタフェースとともにコマンドラインツールを用いることで、 ビデオファイルの統合や、壊れたファイルの修復ができます。 &os; では、Transcode は、 multimedia/transcode package もしくは port からインストールできます。 多くのユーザは port からコンパイルすることを好みます。 port では、 コンパイルで有効にするサポートやコーデックを指定するコンパイルオプションのメニューを利用できるためです。 オプションを選択しないと、Transcode は、その形式をエンコード出来ないでしょう。 矢印キーとスペースバーを使って、 必要とするフォーマットを選択してください。 選択が終わったら、 Enter を押して、port のコンパイルとインストールを続けてください。 この例では、DivX ファイルを PAL MPEG-1 (PAL VCD) に変換する使用例を示します。 &prompt.user; transcode -i input.avi -V --export_prof vcd-pal -o output_vcd &prompt.user; mplex -f 1 -o output_vcd.mpg output_vcd.m1v output_vcd.mpa 作成された MPEG ファイル、 output_vcd.mpg は、 MPlayer を使って再生できます。 また、multimedia/vcdimager および sysutils/cdrdao といったユーティリティを使って、 ファイルを CD メディアに書き込むことでビデオ CD も作成できます。 transcode のマニュアルページに加え、transcoding.org/cgi-bin/transcode から、更なる情報や使用例を得てください。 TV カードの設定 Josef El-Rayes 原作: Marc Fonvieille 改訂: TV カード TV カードを使用することで、 TV 放送をコンピュータで見ることができます。 これらの多くのカードは RCA または S-video 入力端子を備えており、 FM ラジオチューナを装備したカードもあります。 &os; は、Brooktree Bt848/849/878/879 をビデオキャプチャチップに採用した PCI TV カードに &man.bktr.4; ドライバで対応しています。 このドライバは、ほとんどの Pinnacle PCTV ビデオカードに対応しています。 TV カードを購入する前に、対応しているチューナの一覧について、 &man.bktr.4; を参照してください。 ドライバを読み込む カードを使用するには、&man.bktr.4; ドライバを読み込む必要があります。 起動時に自動的に読み込むためには、 /boot/loader.conf に以下の行を追加してください。 bktr_load="YES" あるいは、カスタムカーネルに TV ビデオカードへのサポートを静的に組み込むこともできます。 この場合には、 次の行をカーネルコンフィギュレーションファイルに追加してください。 device bktr device iicbus device iicbb device smbus カードコンポーネントは I2C バス経由で連結されているため、 &man.bktr.4; ドライバに加えてこれらのデバイスが必要になります。 編集したら新しいカーネルを構築し、インストールします。 チューナが適切に検出されたかどうかを確認するため、 システムを再起動してください。 起動時のメッセージに TV カードが以下のように認識されるでしょう。 bktr0: <BrookTree 848A> mem 0xd7000000-0xd7000fff irq 10 at device 10.0 on pci0 iicbb0: <I2C bit-banging driver> on bti2c0 iicbus0: <Philips I2C bus> on iicbb0 master-only iicbus1: <Philips I2C bus> on iicbb0 master-only smbus0: <System Management Bus> on bti2c0 bktr0: Pinnacle/Miro TV, Philips SECAM tuner. これらのメッセージはハードウェアに応じて異なります。 必要であれば、&man.sysctl.8; や、 カーネルコンフィギュレーションファイルオプションで、 検知されたいくつかのパラメータを変更できます。 たとえば、チューナを Philips SECAM チューナとして検知されるようにするには、 カーネルコンフィギュレーションファイルに以下の行を追加します。 options OVERRIDE_TUNER=6 または、直接 &man.sysctl.8; を使用して変更します。 &prompt.root; sysctl hw.bt848.tuner=6 利用可能な &man.sysctl.8; パラメータおよびカーネルオプションについては &man.bktr.4; を参照してください。 便利なアプリケーション TV カードを使用するためには、 以下のアプリケーションの一つをインストールする必要があります。 multimedia/fxtv はウィンドウ内に TV 映像を映します。 画像/音声/ビデオを取り込むこともできます。 multimedia/xawtv も同様の機能を持った TV アプリケーションです。 audio/xmradio は TV カードに搭載された FM ラジオチューナを使用するためのアプリケーションです。 他にも多くのアプリケーションが &os; の Ports Collection に収録されています。 トラブルシューティング TV カードに関する問題が起きたときには、&man.bktr.4; が本当にビデオキャプチャチップおよびチューナに対応しているか、 オプションが正しく設定されているかどうかをまず確認してください。 TV カードに関するサポートや質問に関しては、 &a.multimedia.name; メーリングリストを参照してください。 MythTV MythTV は、広く使われているオープンソースの Personal Video Recorder (PVR) アプリケーションです。 この節では、&os; に MythTV をインストールし、 設定する方法について説明します。 MythTV の使用法に関するより詳細な情報については、mythtv.org/wiki をご覧ください。 MythTV は、フロントエンドおよびバックエンドを必要とします。 これらは、同じシステム上でも、 異なるコンピュータ上でも動かすことが可能です。 フロントエンドについては、 multimedia/mythtv-frontend package または port から &os; にインストールできます。 で説明されているように、 &xorg; をインストールして設定する必要もあります。 このシステムは X-Video Motion Compensation (XvMC) に対応し、 オプションとして、Linux Infrared Remote Control (LIRC)-互換のリモートに対応したビデオカードを持っていることが理想的です。 &os; にバックエンドとフロントエンドの両方をインストールするには、 multimedia/mythtv package または port を使ってください。 &mysql; データベースサーバも必要となりますが、 自動的に依存でインストールされます。オプションで、 チューナカードと録音したデータを保存するためのストレージが必要です。 ハードウェア MythTV は、 エンコーダやチューナなどのビデオ入力デバイスへのアクセスに Video for Linux (V4L) を用います。 &os; では、USB DVB-S/C/T カードにおいて最もよく動作します。 なぜならば、このカードは、 V4L ユーザランドアプリケーションを提供する multimedia/webcamd package または port により良くサポートされているためです。 webcamd により対応している Digital Video Broadcasting (DVB) カードは、MythTV で動作するはずです。 動作することが知られているカードの一覧が wiki.freebsd.org/WebcamCompat にあります。 Hauppauge カードのドライバもまた、 multimedia/pvr250 および multimedia/pvrxxx port として利用可能ですが、 標準的ではないドライバのインタフェースを提供しており、 0.23 より後の MythTV では動作しません。 ライセンスの制限により、package は利用できません。 そのため、これらの ports はコンパイルをしなければなりません。 wiki.freebsd.org/HTPC ページは、DVB ドライバのすべての一覧を提供しています。 MythTV バックエンドの設定 port を使って MythTV をインストールしてください。 &prompt.root; cd /usr/ports/multimedia/mythtv &prompt.root; make install インストールが終わったら、 MythTV データベースを設定してください。 &prompt.root; mysql -uroot -p < /usr/local/share/mythtv/database/mc.sql その後、バックエンドを設定してください。 &prompt.root; mythtv-setup 最後にバックエンドを起動してください。 &prompt.root; echo 'mythbackend_enable="YES"' >> /etc/rc.conf &prompt.root; service mythbackend start 画像スキャナ Marc Fonvieille 寄稿: 画像スキャナ &os; では、画像スキャナに対するアクセスは SANE (Scanner Access Now Easy) によって実現されており、 &os; の Ports Collection で提供されています。 SANE はスキャナのハードウェアにアクセスするために &os; デバイスドライバを使用します。 &os; は SCSI 接続および USB 接続のスキャナのどちらにも対応しています。 スキャナのインタフェースに依存して、異なるドライバが必要となります。 設定を始める前に、 SANE がスキャナに対応していることを確認してください。 対応しているスキャナに関してのより詳細な情報については、 http://www.sane-project.org/sane-supported-devices.html をご覧ください。 この節では、&os; がどのようにしてスキャナを認識するかについて説明します。 その後、&os; システム上で SANE を設定して使用する方法の概要について説明します。 スキャナの確認 GENERIC カーネルには USB スキャナに対応するためのデバイスドライバが搭載されています。 カスタムカーネルを使用する際には、 以下の行がカーネルコンフィグレーションファイルにあることを確認してください。 device usb device uhci device ohci device ehci USB スキャナが認識されたかを確認するには、 スキャナを接続して、dmesg を利用し、 システムメッセージバッファで、 スキャナが認識されているかどうかを確認してください。 認識されていたら、以下のようなメッセージが表示されます。 ugen0.2: <EPSON> at usbus0 この例では、&epson.perfection; 1650 USB スキャナが /dev/ugen0.2 上で認識されています。 スキャナのインタフェースが SCSI であれば、 どの SCSI コントローラボードを使用するかを知ることが重要です。 使用する SCSI チップセットによって、 カスタムカーネルコンフィグレーションファイルを調整する必要があります。 GENERIC カーネルは、 一般に使用される SCSI コントローラのほとんどに対応しています。 /usr/src/sys/conf/NOTES ファイルを読んで、 適切な行をカーネルコンフィグレーションファイルに追加してください。 また、SCSI アダプタドライバに加えて、 以下の行をカスタムカーネルコンフィグレーションファイルに記述する必要があります。 device scbus device pass デバイスがメッセージバッファに出力されていることを確認してください。 pass2 at aic0 bus 0 target 2 lun 0 pass2: <AGFA SNAPSCAN 600 1.10> Fixed Scanner SCSI-2 device pass2: 3.300MB/s transfers システムを起動する際にスキャナの電源を入れてなければ、 camcontrol を使用して SCSI バスをスキャンし、 以下のように手動でデバイスを検出させることもできます。 &prompt.root; camcontrol rescan all Re-scan of bus 0 was successful Re-scan of bus 1 was successful Re-scan of bus 2 was successful Re-scan of bus 3 was successful すると、スキャナは SCSI デバイスの一覧に現れるでしょう。 &prompt.root; camcontrol devlist <IBM DDRS-34560 S97B> at scbus0 target 5 lun 0 (pass0,da0) <IBM DDRS-34560 S97B> at scbus0 target 6 lun 0 (pass1,da1) <AGFA SNAPSCAN 600 1.10> at scbus1 target 2 lun 0 (pass3) <PHILIPS CDD3610 CD-R/RW 1.00> at scbus2 target 0 lun 0 (pass2,cd0) &os; における SCSI デバイスについての詳細は、 &man.scsi.4; および &man.camcontrol.8; をご覧ください。 <application>SANE</application> の設定 SANE システムは、 二つの部分、すなわちバックエンド (graphics/sane-backends) とフロントエンド (graphics/sane-frontends もしくは、graphics/xsane) に分割されています。 バックエンドはスキャナに対するアクセスを提供します。 どのバックエンドが画像スキャナに対応しているかについては、http://www.sane-project.org/sane-supported-devices.html を参照してください。 フロントエンドはグラフィカルなスキャニングインタフェースを提供します。 graphics/sane-frontends は、 xscanimage をインストールし、一方、 graphics/xsane は、 xsane をインストールします。 graphics/sane-backends port または package をインストールしたら、 sane-find-scanner コマンドを使用して、 SANE システムで検出されているスキャナを確認してください。 &prompt.root; sane-find-scanner -q found SCSI scanner "AGFA SNAPSCAN 600 1.10" at /dev/pass3 この出力から、 スキャナインタフェースの種類と システムに接続されているスキャナが使用するデバイスノードがわかります。 ベンダ名や製品のモデル名は表示されないかも知れません。 いくつかの USB スキャナではファームウェアを読み込む必要がある場合があります。 詳細については、sane-find-scanner(1) および sane(7) を参照してください。 次に、スキャナがフロントエンドで認識されるか調べてください。 SANE のバックエンドには scanimage が付属します。 このコマンドを使用すると、 デバイスの一覧を表示したり画像を取得することができます。 スキャナデバイスの一覧を表示するには、 オプションを使ってください。 以下の最初の例は、SCSI スキャナ用のもので、 次の例は、USB スキャナ用のものです。 &prompt.root; scanimage -L device `snapscan:/dev/pass3' is a AGFA SNAPSCAN 600 flatbed scanner &prompt.root; scanimage -L device 'epson2:libusb:/dev/usb:/dev/ugen0.2' is a Epson GT-8200 flatbed scanner 2 番目の出力の中で、 'epson2:libusb:/dev/usb:/dev/ugen0.2' がスキャナが使用するバックエンド名 (epson2) および /dev/ugen0.2 は、デバイスノードです。 scanimage がスキャナの認識に失敗した場合には、 以下のようなメッセージが表示されます。 &prompt.root; scanimage -L No scanners were identified. If you were expecting something different, check that the scanner is plugged in, turned on and detected by the sane-find-scanner tool (if appropriate). Please read the documentation which came with this software (README, FAQ, manpages). このような場合には、/usr/local/etc/sane.d/ にあるバックエンドの設定ファイルを編集して、 使用するスキャナデバイスを設定してください。 例えば、認識されなかったスキャナのモデルが、 &epson.perfection; 1650 で、epson2 バックエンドを使っているのであれば、 /usr/local/etc/sane.d/epson2.conf を編集してください。 編集作業を行う際には、 使用するインタフェースとデバイスノードを指定する行を追加します。 この例では、以下の行を追加します。 usb /dev/ugen0.2 編集を保存し、 適切なバックエンド名とデバイスノードでスキャナが認識されたかどうかを確認してください。 &prompt.root; scanimage -L device 'epson2:libusb:/dev/usb:/dev/ugen0.2' is a Epson GT-8200 flatbed scanner scanimage -L を実行してスキャナが認識されたことがわかれば、設定は終了です。 スキャナを使用する準備ができました。 scanimage を使用してコマンドラインから画像を取得することができますが、 GUI を使用して画像を取得できるとより望ましいでしょう。 graphics/sane-frontends package および port は、シンプルですが、 効率的なグラフィカルインタフェース xscanimage をインストールします。 一方、graphics/xsane package または port からインストールされる xsane は、 広く使われているもう一つのグラフィカルなスキャニングフロントエンドです。 Xsane には、さまざまなスキャニングモード、 色補正、バッチスキャンなど先進的な機能があります。 これらのアプリケーションの両方とも GIMP のプラグインとして使用することができます。 スキャナの許可属性 スキャナにアクセスするには、 ユーザはスキャナが使用するデバイスノードへの読み込み権限と書き込み権限が必要です。 今回の例では、USB スキャナは /dev/ugen0.2 デバイスノードを使用しています。 このデバイスノードは、 /dev/usb/0.2.0 へのシンボリックリンクです シンボリックリンクとデバイスノードは、 それぞれ wheel および operator グループが所有しています。 ユーザをこれらのグループに加えると、 スキャナを使用できるようになりますが、 ユーザを wheel に追加することは、セキュリティの観点からお勧めできません。 良い方法は、 スキャナデバイスにアクセスできるグループを作成することです。 この例では、usb という名前のグループを作成します。 &prompt.root; pw groupadd usb その後、シンボリックリンク /dev/ugen0.2 および、/dev/usb/0.2.0 デバイスノードに対して、 usb グループが利用できるように書き込みの許可属性 0660 または 0664 を設定してください。 /etc/devfs.rules に次の行を追加すれば設定できます。 [system=5] add path ugen0.2 mode 0660 group usb add path usb/0.2.0 mode 0666 group usb 最後に、スキャナを利用するユーザを usb グループに追加してスキャナを利用できるようにしてください。 &prompt.root; pw groupmod usb -m joe 詳細については、&man.pw.8; をご覧ください。