diff --git a/ja/man/man1/at.1 b/ja/man/man1/at.1 index f4bf220ab2..ab19784193 100644 --- a/ja/man/man1/at.1 +++ b/ja/man/man1/at.1 @@ -1,264 +1,264 @@ -.\" %Id: at.man,v 1.8 1998/06/04 21:05:53 steve Exp % +.\" %Id: at.man,v 1.8.2.1 1999/02/15 08:46:19 fenner Exp % .\" jpman %Id: at.1,v 1.3 1997/08/05 18:36:01 george Stab % .Dd April 12, 1995 .Dt "AT" 1 -.Os "FreeBSD 2.1" +.Os FreeBSD 2.1 .Sh 名称 .Nm at, batch, atq, atrm .Nd あとでジョブを実行させるためのキューの設定、確認、ジョブの削除をおこなう .Sh 書式 .Nm at .Op Fl V .Op Fl q Ar queue .Op Fl f Ar file .Op Fl mldbv .Ar time .Pp .Nm at .Op Fl V .Fl c Ar job Op Ar job ... .Pp .Nm atq .Op Fl V .Op Fl q Ar queue .Op Fl v .Pp .Nm atrm .Op Fl V .Ar job .Op Ar job ... .Pp .Nm batch .Op Fl V .Op Fl q Ar queue .Op Fl f Ar file .Op Fl mv .Op Ar time .Sh 解説 .Nm at と .Nm batch ユーティリティは、標準入力もしくは指定したファイルからコマンドを読み 込み、あとで .Xr sh 1 を使って実行します。 .Pp コマンドの各機能を以下に示します: .Bl -tag -width indent .It Nm at コマンドを、引数で指定した時間に実行します。 .It Nm atq ユーザの、実行待ち状態のジョブのリストを表示します。 スーパーユーザが実行した場合は全員のジョブが表示されます。 .It Nm atrm 指定したジョブを削除します。 .It Nm batch ロードアベレージが特定の値以下になったときにジョブを実行 します。この値は、デフォルトでは 1.5 です。 この値は .Nm atrun によって指定可能です。 .El .Pp .Nm at では、様々な形式の時間を .Ar time として受け付けます。 時刻は .Ar HHMM もしくは .Ar HH:MM の形で指定します (もしこの時刻が過ぎていた場合は、次の日のその時刻に設定されます)。また、 .Nm midnight , .Nm noon , .Nm teatime (4pm) も受け付けますし、時刻の後ろに .Nm am もしくは .Nm pm をつけた時間も受け付けます。日付は、 .Ar \%month-name day およびオプションの .Ar year の形で受け付けます。 .Ar MMDDYY 、 .Ar MM/DD/YY 、 .Ar DD.MM.YY も受け付けます。 日付の指定は時刻の指定の後に記述します。 .Op Nm now .Nm + Ar count \%time-units のような形式で時間を指定することも可能です。time-units は時間の単位で、 .Nm minutes , .Nm hours , .Nm days , .Nm weeks のいずれかです。時間のサフィックスの .Nm today はジョブを今日に設定すること、 .Nm tommorow はジョブを明日に設定することを意味します。 たとえば、今から 3 日後の午後 4 時にジョブを走らせるためには .Nm 4PM + 3 days と指定します。7 月 31 日の午前 10 時の場合は .Nm 10am Jul 31 と指定します。明日の午前 1 時は .Nm 1am tomorrow です。 .Pp .Nm at と .Nm batch では、標準入力または .Fl f オプションで指定したファイルからコマンドを読み込み、実行します。 ワーキングディレクトリと環境変数 ( .Ev TERM , .Ev TERMCAP , .Ev DISPLAY および .Nm _ は除く)、umask は実行時のものが保持されます。 .Nm at もしくは .Nm batch が .Xr su 1 で起動されたシェルから実行された場合は、カレントの userid を保持します。 出力結果が得られた場合は、 その標準出力と標準エラー出力がメールで送られます。メールは .Xr sendmail 8 を使って送られます。もし .Nm at が .Xr su 1 で起動されたシェルから実行された場合は、そのログインシェルの所有者が メールを受けることになります。 .Pp スーパユーザはどんな場合でもこれらのコマンドを実行できます。 その他のユーザは .Pa /var/at/at.allow と .Pa /var/at/at.deny のファイルによって実行できるか決められます。 .Pp もし .Pa /var/at/at.allow が存在するならば、その中にユーザ名を記述されたユーザだけが .Nm at の実行を許可されます。 .Pp もし .Pa /var/at/at.allow が存在しなかったら、 .Pa /var/at/at.deny がチェックされ、その中にユーザ名が記述されていないすべてのユーザが .Nm at の実行を許可されます。 .Pp もし両方ともなければ、スーパーユーザだけが .Nm at を実行できます。 これがデフォルトの設定です。 .Pp 空の .Pa /var/at/at.deny は全てのユーザがこれらのコマンドを使用できることを意味します。 .Sh オプション オプションとしては以下のものがあります: .Bl -tag -width indent .It Fl V 標準エラー出力にバージョン番号を出力します。 .It Fl q Ar queue 指定したキューを用います。キューの名称は単一の文字からなります。 有効なキューの名前は .Nm a から .Nm z と .Nm A から .Nm Z です。 .Nm at のデフォルトのキューは .Nm c で、 .Nm batch のデフォルトのキューは .Nm E です。 キューの文字が後の方であればあるほど nice 値が上がります。 もし大文字のキューがジョブに対して指定されたならば、時間を指定して batch が実行されたものとして扱われます。 もし .Nm atq でキューが指定されたときは、そのキューだけの実行待ちのジョブを表示します。 .It Fl m 出力がなかった場合でも、ジョブの完了時にメールをユーザに送ります。 .It Fl f Ar file 標準入力のかわりにファイルからジョブを読み込みます。 .It Fl l .Nm atq のエイリアス。 .It Fl d .Nm atrm のエイリアス。 .It Fl b .Nm batch のエイリアス。 .It Fl v atq の場合は、キューの中の実行されたがまだ削除されていないジョブを 表示します。さもなければジョブが実行される時間を表示します。 .It Fl c コマンドラインにリストされたジョブを標準出力に出力します。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /var/at/jobs/.lockfile -compact .It Pa /var/at/jobs ジョブファイルを保管しておくディレクトリ .It Pa /var/at/spool 出力ファイルを保管しておくディレクトリ .It Pa /var/run/utmp ログインレコード .It Pa /var/at/at.allow 許可属性の設定 .It Pa /var/at/at.deny 不許可属性の設定 .It Pa /var/at/jobs/.lockfile ジョブ作成のロックファイル .El .Sh 関連項目 .Xr cron 8 , .Xr nice 1 , .Xr umask 2 , .Xr sh 1 , .Xr sendmail 8 , .Xr atrun 8 .Sh バグ .Pa /var/run/utmp が利用できないか不正であった場合、もしくは .Nm at が実行された時にユーザがログインしていない場合、 メールは環境変数 .Nm LOGNAME で表される userid に出されます。 もし定義されていないか空ならばカレントの userid になります。 .Pp ユーザ同士でリソースの競合がある場合は現実装の .Nm at と .Nm batch は適当ではありません。 もしあなたのサイトがこのような場合にあてはまるのなら、 .Nm nqs のようなバッチシステムを検討してください。 .Sh 作者 at のほとんどの部分は .An Thomas Koenig Aq ig25@rz.uni-karlsruhe.de によって作成されました。 時間の構文解析部分は .An David Parsons Aq orc@pell.chi.il.us によって作成されました。 diff --git a/ja/man/man1/cpio.1 b/ja/man/man1/cpio.1 index d563c9c0f3..30a3c1e27b 100644 --- a/ja/man/man1/cpio.1 +++ b/ja/man/man1/cpio.1 @@ -1,361 +1,360 @@ .TH CPIO 1L \" -*- nroff -*- .\" jpman %Id: cpio.1,v 1.2 1997/05/22 04:01:20 bobson Stab % .SH 名称 cpio \- アーカイブファイルへのファイルのコピーや、アーカイブファイルからファイルへのコピーをおこなう .SH 書式 .B cpio {\-o|\-\-create} [\-0acvABLV] [\-C bytes] [\-H format] [\-M message] [\-O [[user@]host:]archive] [\-F [[user@]host:]archive] [\-\-file=[[user@]host:]archive] [\-\-format=format] [\-\-message=message] [\-\-null] [\-\-reset-access-time] [\-\-verbose] [\-\-dot] [\-\-append] [\-\-block-size=blocks] [\-\-dereference] [\-\-io-size=bytes] [\-\-quiet] [\-\-force\-local] [\-\-help] [\-\-version] < name-list [> archive] .B cpio {\-i|\-\-extract} [\-bcdfmnrtsuvBSV] [\-C bytes] [\-E file] [\-H format] [\-M message] [\-R [user][:.][group]] [\-I [[user@]host:]archive] [\-F [[user@]host:]archive] [\-\-file=[[user@]host:]archive] [\-\-make-directories] [\-\-nonmatching] [\-\-preserve-modification-time] [\-\-numeric-uid-gid] [\-\-rename] [\-\-list] [\-\-swap-bytes] [\-\-swap] [\-\-dot] [\-\-unconditional] [\-\-verbose] [\-\-block-size=blocks] [\-\-swap-halfwords] [\-\-io-size=bytes] [\-\-pattern-file=file] [\-\-format=format] [\-\-owner=[user][:.][group]] [\-\-no-preserve-owner] [\-\-message=message] [\-\-force\-local] [\-\-no\-absolute\-filenames] [\-\-sparse] [\-\-only\-verify\-crc] [\-\-quiet] [\-\-help] [\-\-version] [pattern...] [< archive] .B cpio {\-p|\-\-pass-through} [\-0adlmuvLV] [\-R [user][:.][group]] [\-\-null] [\-\-reset-access-time] [\-\-make-directories] [\-\-link] [\-\-quiet] [\-\-preserve-modification-time] [\-\-unconditional] [\-\-verbose] [\-\-dot] [\-\-dereference] [\-\-owner=[user][:.][group]] [\-\-no-preserve-owner] [\-\-sparse] [\-\-help] [\-\-version] destination-directory < name-list .SH 解説 このマニュアルは、GNU 版の .BR cpio について説明します。 .B cpio は、cpio 形式もしくは tar 形式のアーカイブファイルに格納されたファイルを 取り出したり、その逆を行なったりします。アーカイブファイルとは、格納される ファイルそのものに加え、それら個々のファイルについてのファイル名や所有者、 タイムスタンプ、アクセス権限のような情報を含むようなファイルです。 アーカイブファイルは、ディスク上のファイルでも、 磁気テープ上に格納してあるファイルでも、もしくはパイプであっても構いません。 .B cpio -は、3つの操作モードを持っています。 +は、3 つの操作モードを持っています。 .PP コピーアウトモードでは、 .B cpio はファイルをアーカイブファイルにコピーします。cpio は、標準入力から -ファイル名のリストを1行ずつ読み込み、標準出力にそのファイルのアーカイブを +ファイル名のリストを 1 行ずつ読み込み、標準出力にそのファイルのアーカイブを 書き出します。ファイルリストの作成には、 .B find コマンドが多く使われます。 .B find コマンドでは、\-d オプションを付加して、ディレクトリの属性によって 読み込み不可であったり、検索が出来なかったりする問題を最小限に抑えるように して下さい。 .PP コピーインモードでは、 .B cpio -はファイルをアーカイブファイルからファイルを(取り出して)コピーしたり、 +はファイルをアーカイブファイルからファイルを (取り出して) コピーしたり、 アーカイブの内容のリストを表示したりします。 -cpioは、アーカイブを標準入力から読み込みます。オプションでない +cpio は、アーカイブを標準入力から読み込みます。オプションでない コマンドラインの引数は、すべてシェルによって展開される文字列として 解釈されます。これにより、アーカイブ内のファイル名が、この文字列によって 指定されるパターンにマッチするファイルのみを展開することができます。 -また、シェルでの解釈とは違い、ファイル名の先頭に`.'を含むファイル名は、 +また、シェルでの解釈とは違い、ファイル名の先頭に `.' を含むファイル名は、 取り出すファイルとして指定したパターンの最初にワイルドカードを含む場合、 -パターンが一致します。また、ファイル名に `/'を含むファイル名も +パターンが一致します。また、ファイル名に `/' を含むファイル名も ワイルドカードによって一致します。パターンが指定されない場合には、 全てのファイルが展開対象となります。 .PP コピーパスモードでは、 .B cpio はファイルをあるディレクトリから別のディレクトリにコピーします。実際には、 アーカイブファイルを用いないで、コピーアウトモードとコピーインモードを 組み合わせて実行するような形になります。cpio は、コピーするファイルリストを 標準入力から読み込みます。これらのファイルのコピー先のディレクトリについては、 オプション以外の引数で与えられます。 .PP .B cpio は、 binary, old ASCII, new ASCII, crc, HPUX binary, HPUX old ASCII, old tar, POSIX.1 tar の各形式のアーカイブフォーマットをサポートします。 binary フォーマットは、異なるマシンアーキテクチャ間では互換性のない方法で、 ファイルの情報をエンコードするので、ほとんど使われません (つまり、binary フォーマットは、異なるマシンアーキテクチャ間で、 互換性のないアーカイブを生成するので、あまり使われないということです)。 old ASCII フォーマットは、異なるマシンアーキテクチャの間での互換性は -保たれますが、65536 個を超える i-nodes を備えるシステムで使われることを +保たれますが、65536 個を超える i-node を備えるシステムで使われることを 想定してません。 new ASCII フォーマットは、異なるマシンアーキテクチャの間でのアーカイブの 互換性は保たれます。old ASCII フォーマットのように、ファイルシステムの サイズの制限はありませんが、全てのバージョンの .BR cpio でこの形式をサポートするわけではありません。現状でこのフォーマットを サポートする cpio は、GNU cpio と、Unix System V R4 の cpio のみです。 -crcフォーマットは、new ASCIIフォーマットと似てますが、アーカイブ作成時に +crc フォーマットは、new ASCII フォーマットと似てますが、アーカイブ作成時に .B cpio が各ファイルについてチェックサムを計算し、アーカイブ内に含めるところが 異なります。このチェックサムは、アーカイブからファイルを取り出す時の ベリファイに使用されます。 HPUX フォーマットは、デバイスファイルを格納する形式が他の cpio と異なる HPUX の cpio 形式との互換性を持たせるために存在します。 .PP -tarフォーマットは、 +tar フォーマットは、 .B tar との互換性を持たせるために存在します。tar フォーマットでは、アーカイブされる ファイル名としては、100 文字を超えるものは使えません。また、 -スペシャルファイル(ブロックデバイスややキャラクタデバイス)をアーカイブする +特殊ファイル (ブロックデバイスやキャラクタデバイス) をアーカイブする こともできません。 POSIX.1 tar フォーマットは、アーカイブされるファイル名としては、255 文字を -超えるものは使えません。(ちょうどその場所に、"/"が含まれる場合は除きます)。 +超えるものは使えません。(ちょうどその場所に、"/" が含まれる場合は除きます)。 .PP デフォルトでは、 .B cpio は古い .B cpio との互換性を保つためにバイナリフォーマットアーカイブを作成します。 アーカイブを展開する場合には、 .B cpio は自動的に読み込まれたアーカイブの種類を認識するので、異なるバイトオーダの マシンで作成されたアーカイブを読むことができます。 .PP .B cpio のオプションには、操作モードを指定するものもあります。 どのオプションがどのモードに対応するかについては、 書式のセクションを見て下さい。 .SS オプション .TP .I "\-0, \-\-null" -コピーアウトおよびコピーパスモードにおいて、改行のかわりにヌル文字で終了する +コピーアウトおよびコピーパスモードにおいて、改行のかわりにナル文字で終了する ファイル名のリストを読み込みます。これにより、改行を含むファイル名を持つ ファイルをアーカイブできます。 GNU .B find -を使うことで、ヌル文字で終了するファイル名のリストを生成することができます。 +を使うことで、ナル文字で終了するファイル名のリストを生成することができます。 .TP .I "\-a, \-\-reset-access-time" ファイルを読み込んだ後に、それらのファイルのアクセスタイムの再設定を 行ないます。これは、これらのファイルがその時点で読み込まれたもののように 見えないようにするためです。 .TP .I "\-A, \-\-append" すでに存在するアーカイブファイルに追加書き込みをします。 このオプションはコピーアウトモードでのみ使用することができます。 このオプションを使うためには、アーカイブファイルが、 .I \-O または、 .I "\-F (\-\-file)" -オプションで指定した名前のディスク上の(アーカイブ)ファイルで +オプションで指定した名前のディスク上の (アーカイブ) ファイルで なければなりません。 .TP .I "\-b, \-\-swap" -コピーインモードにおいて、データ中の1ワード(32 ビット)データの上下 16 ビット -を入れ換え、1 ハーフワード(16 ビット)の上下 8 ビットを入れ換えます。本オプショ -ンは、 +コピーインモードにおいて、データ中の1ワード (32 ビット) データの上下 16 ビット +を入れ換え、1 ハーフワード (16 ビット) の上下 8 ビットを入れ換えます。 +本オプションは、 .IR "\-sS" と同等です。 このオプションは、ビッグエンディアンマシンとリトルエンディアンのマシンの間で -32ビット整数を変換するために用います。 +32 ビット整数を変換するために用います。 .TP .I "\-B" I/O ブロックサイズを 5120 バイトに設定します。ブロックサイズの初期値は 512 バイトです。 .TP .I "\-\-block-size=BLOCK-SIZE" -I/Oブロックサイズを BLOCK-SIZE * 512 バイトに設定します。 +I/O ブロックサイズを BLOCK-SIZE * 512 バイトに設定します。 .TP .I "\-c" アーカイブ形式として、old ASCII フォーマット -(つまり古い互換アーカイブフォーマット)を用います。 +(つまり古い互換アーカイブフォーマット) を用います。 .TP .I "\-C IO-SIZE, \-\-io-size=IO-SIZE" I/O ブロックサイズを IO-SIZE で指定したバイト数に設定します。 .TP .I "\-d, \-\-make-directories" 必要に応じてディレクトリを作成します。 .TP .I "\-E FILE, \-\-pattern-file=FILE" コピーインモードにおいて、ファイル名 FILE から展開したり、ファイルリストを 表示したりするために、ファイル名を特定するパターン指定を読み込みます。 ファイル名 FILE で特定できるファイルに記述された各行は、 .B cpio のオプション以外の文字列で指定されたもののように扱われます。 .TP .I "\-f, \-\-nonmatching" 与えられたパターンのいずれにも一致しないファイルのみ扱います。 .TP .I "\-F, \-\-file=archive" 標準入力もしくは標準出力のかわりに、指定されたアーカイブファイルを 用います。他のマシンのテープドライブをアーカイブファイルとして扱う -場合には、 `HOSTNAME:'で始まるファイル名を使用して下さい。 +場合には、`HOSTNAME:' で始まるファイル名を使用して下さい。 ホスト名は、そのユーザとしてリモートテープドライブをアクセスするために -ユーザネームと '@'を先に書いても構いません(典型的には、そのユーザの -`~/.rhosts'エントリにエントリが存在するマシンであることが多いようです)。 +ユーザ名と '@' を先に書いても構いません (典型的には、そのユーザの +`~/.rhosts' エントリにエントリが存在するマシンであることが多いようです)。 .TP .I "\-\-force-local" -With -.IR \-F 、 -.IR \-I 、 -もしくは +.IR \-F , +.IR \-I , .IR \-O -オプションを用いた場合に、コロン文字を含むファイル名をローカルファイル名と +のいずれかのオプションを用いた場合に、 +コロン文字を含むファイル名をローカルファイル名と みなして扱います。通常、コロン文字は、リモートホスト名とその上の ローカルファイル名を区切る場合に使用されます。 .TP .I "\-H FORMAT, \-\-format=FORMAT" -アーカイブフォーマットとして、FORMATのものを用います。 +アーカイブフォーマットとして、FORMAT のものを用います。 FORMAT の部分に指定できる文字列を以下に示します。 これらの名前は、すべて大文字の場合でも認識されます。 コピーインモードでのデフォルトは、入力ファイルの内容から -自動的にアーカイブフォーマットを判定するもので、コピーアウトモードでは、 -"bin"フォーマットがデフォルトです。 +自動的にアーカイブフォーマットを判定するもので、コピーアウトモードでは、"bin" +フォーマットがデフォルトです。 .RS .IP bin -binaryフォーマットです。ほとんど使われません。 +binary フォーマットです。ほとんど使われません。 .IP odc -old ASCII (POSIX.1 互換)フォーマットです。 +old ASCII (POSIX.1 互換) フォーマットです。 .IP newc -new ASCII(SVR4 互換)フォーマットです。 -new ASCII フォーマットは、65536 個を超える i-nodes を備える +new ASCII (SVR4 互換) フォーマットです。 +new ASCII フォーマットは、65536 個を超える i-node を備える ファイルシステムをサポートします。 .IP crc -crc フォーマットです。crcフォーマットは、new ASCII フォーマットと似ていますが、 +crc フォーマットです。 +crc フォーマットは、new ASCII フォーマットと似ていますが、 チェックサムを含みます。 .IP tar old tar フォーマットです。 .IP ustar POSIX.1 tar フォーマットです。GNU .B tar アーカイブも取り扱うことができます。POSIX.1 tar と GNU tar は、 よく似ていますが、同じではありません。 .IP hpbin -HPUXの cpio で使用されている、あまり使われない binary フォーマットです。 +HPUX の cpio で使用されている、あまり使われない binary フォーマットです。 (他の cpio とは異なる形式で、デバイスファイルを保存します)。 .IP hpodc -HPUX の cpio で使用されている互換フォーマットです(他のcpioとは異 -なる形式で、デバイスファイルを保存します)。 +HPUX の cpio で使用されている互換フォーマットです (他の cpio とは異なる形式で、 +デバイスファイルを保存します)。 .RE .TP .I "\-i, \-\-extract" コピーインモードで動作します。 .TP .I "\-I archive" 標準入力のかわりに、指定されたアーカイブファイル名を用います。他のマシンの -テープドライブをアーカイブファイルとして扱う場合には、`HOSTNAME:'で始 -まるファイル名を使用して下さい。 +テープドライブをアーカイブファイルとして扱う場合には、`HOSTNAME:' +で始まるファイル名を使用して下さい。 ホスト名は、そのユーザとしてリモートテープドライブをアクセスするために -ユーザネームと '@'を先に書いても構いません(典型的には、そのユーザの -`~/.rhosts'エントリにエントリが存在するマシンであることが多いようです)。 +ユーザ名と '@' を先に書いても構いません (典型的には、そのユーザの +`~/.rhosts' エントリにエントリが存在するマシンであることが多いようです)。 .TP .I \-k 無視されます。他のバージョンの .BR cpio との互換性を保つためにのみ存在します。 .TP .I "\-l, \-\-link" 可能であれば、ファイルをコピーするかわりにリンクを張ります ( .I \-p オプションと共に指定するときのみ使用できます)。 .TP .I "\-L, \-\-dereference" シンボリックリンクを参照を利用しません。 シンボリックリンクファイルをコピーするかわりに、 -シンボリックリンクファイルの指す実体のファイルをコピー -します。 +シンボリックリンクファイルの指す実体のファイルをコピーします。 .TP .I "\-m, \-\-preserve-modification-time" コピー先のファイル生成時に、コピー元のファイルの更新時刻を保持します。 .TP .I "\-M MESSAGE, \-\-message=MESSAGE" -バックアップ媒体(テープやフロッピーディスクなど)のボリューム終端まで -到達した場合に、MESSAGEで指定された文字列を出力します。この指定をすることで、 +バックアップ媒体 (テープやフロッピーディスクなど) のボリューム終端まで +到達した場合に、MESSAGE で指定された文字列を出力します。この指定をすることで、 ユーザに新しい媒体の挿入指示を出すことが可能になります。MESSAGE -で指定される文字列に"%d"が含まれる場合には、"%d"文字列は、現在の媒体通番 -(1からはじまります)に置き換えられます。 +で指定される文字列に "%d" が含まれる場合には、"%d" 文字列は、現在の媒体通番 +(1 からはじまります) に置き換えられます。 .TP .I "\-n, \-\-numeric-uid-gid" 冗長モードで内容のリストを出す場合に、UID および GID を、その ID の 対応するユーザ名 / グループ名でなく、数字で表示します。 .TP .I " \-\-no-absolute-filenames" コピーインモードで、 アーカイブ中に絶対ファイル名で格納されていたとしても、 現在のディレクトリからの相対でファイルを生成します。 .TP .I " \-\-no-preserve-owner" コピーインモードおよびコピーパスモードにおいて、ファイルの所有者を 変更しません。これは、展開後のファイルの所有者は、実際にファイルの展開を 行なっているユーザとなることを示します。このオプションは、スーパユーザ以外の ユーザが使用する場合にはデフォルトで有効になります。これは、System V のユーザが、誤ってファイルの所有権を手放さないようにするためです。 .TP .I "\-o, \-\-create" コピーアウトモードで動作します。 .TP .I "\-O archive" 標準出力のかわりに、指定したアーカイブファイルを用います。他のマシンの -テープドライブをアーカイブファイルとして扱う場合には、`HOSTNAME:'で +テープドライブをアーカイブファイルとして扱う場合には、`HOSTNAME:' で 始まるファイル名を使用して下さい。ホスト名は、そのユーザとして -リモートテープドライブをアクセスするためにユーザネームと '@'を先に -書いても構いません(典型的には、そのユーザの`~/.rhosts'エントリに +リモートテープドライブをアクセスするためにユーザ名と '@' を先に +書いても構いません (典型的には、そのユーザの `~/.rhosts' エントリに エントリが存在するマシンであることが多いようです)。 .TP .I " \-\-only-verify-crc" コピーインモードで CRC フォーマットのアーカイブを読み込む時に、 アーカイブ内の各ファイルの CRC をベリファイするだけで、 実際にファイルを取り出しません。 .TP .I "\-p, \-\-pass-through" コピーパスモードで動作します。 .TP .I "\-\-quiet" コピーされたブロック数を表示しません。 .TP .I "\-r, \-\-rename" 対話的にファイル名を変更します。 .TP .I "\-R [user][:.][group], \-\-owner [user][:.][group]" コピーアウトモードおよびコピーパスモードにおいて、全ての生成ファイルの 所有権を指定したユーザ、グループに設定します。ユーザもしくはグループの どちらか、もしくは両方とも指定される必要があります。もしグループの指定は -省略されたが、":"もしくは"."セパレータが指定された場合には、ユーザの +省略されたが、":" もしくは "." セパレータが指定された場合には、ユーザの ログイングループがグループとして設定されます。 スーパーユーザのみがファイルの所有権を変更することが可能です。 .TP .I "\-\-sparse" -コピーアウトモードおよびコピーパスモードにおいて、ゼロから成る大きなブロックを +コピーアウトモードおよびコピーパスモードにおいて、0 から成る大きなブロックを 持つファイルを疎なファイルとして書きます。 .TP .I "\-s, \-\-swap-bytes" -コピーインモードにおいて、ファイル中のデータの16ビットの上位8ビットと下位 -8ビットを入れ換えます。 +コピーインモードにおいて、ファイル中のデータの 16 ビットの上位 8 ビットと下位 +8 ビットを入れ換えます。 .TP .I "\-S, \-\-swap-halfwords" コピーインモードにおいて、ファイル中のデータの 32 ビットの上位 16 ビットと 下位 16 ビットを入れ換えます。 .TP .I "\-t, \-\-list" 入力ファイル名の一覧を出力します。 .TP .I "\-u, \-\-unconditional" すでに存在している新しいファイルを古いファイルで置き換えるかどうかの 問い合わせをすることなく、全てのファイルを上書きします。 .TP .I "\-v, \-\-verbose" -処理されたファイル名を表示します(冗長モードということです)。 +処理されたファイル名を表示します (冗長モードということです)。 .IR \-t -オプションが同時に指定された場合には、`ls \-l'形式の表示を得ることが +オプションが同時に指定された場合には、`ls \-l' 形式の表示を得ることが できます。ustar フォーマットのアーカイブから得られる表示においては、 ローカルシステムに存在しないユーザ名およびグループ名のファイルについては、 アーカイブ内に格納された UID および GID の値に対応するローカルでのユーザ名、 グループ名に置き換えてその部分を表示します。 .TP .I "\-V \-\-dot" -各ファイルを処理するごとに、"."を表示します。 +各ファイルを処理するごとに、"." を表示します。 .TP .I "\-\-version" .B cpio のプログラムバージョンを表示して終了します。 diff --git a/ja/man/man1/domainname.1 b/ja/man/man1/domainname.1 index 4864359096..33ec8ad2ee 100644 --- a/ja/man/man1/domainname.1 +++ b/ja/man/man1/domainname.1 @@ -1,68 +1,67 @@ .\" Copyright (c) 1983, 1988, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)hostname.1 8.1 (Berkeley) 5/31/93 -.\" %Id: domainname.1,v 1.2.6.2 1998/06/30 06:42:59 charnier Exp % -.\" %Id: domainname.1,v 1.2.6.1 1997/08/24 21:48:26 jkh Exp % -.\" jpman %Id: domainname.1,v 1.3 1997/08/07 12:10:39 horikawa Stab % +.\" %Id: domainname.1,v 1.6.2.1 1999/02/15 08:46:21 fenner Exp % .\" +.\" jpman %Id: domainname.1,v 1.3 1997/08/07 12:10:39 horikawa Stab % .Dd September 18, 1994 .Dt DOMAINNAME 1 -.Os "FreeBSD 2.0" +.Os FreeBSD 2.0 .Sh 名称 .Nm domainname .Nd 現在の YP/NIS ドメイン名の設定、表示 .Sh 書式 .Nm domainname .Op Ar ypdomain .Sh 解説 .Nm domainname は現在の YP/NIS ドメイン名の表示をします。 スーパユーザは、引数にドメイン名を指定することでドメイン名の設定を することもできます。 通常このコマンドは、起動時のネットワークの初期化スクリプト .Pa /etc/rc.network で実行されます。 .Sh 注意事項 YP/NIS (昔は ``Yellow Pages'' でしたが、法律上の問題で改名しました) のドメイン名は、 -必ずしもドメインネームシステム(DNS)のドメイン名とは関係有りません。 +必ずしもドメインネームシステム (DNS) のドメイン名とは関係有りません。 しかし、しばしば管理上の便利さから同じに設定される 場合があるようです。 .Sh 関連項目 .Xr getdomainname 3 .Sh 歴史 .Nm domainname コマンドは .Tn SunOS の同様のコマンドをベースに、 .Tn FreeBSD 1.1 で登場しました。 diff --git a/ja/man/man1/fetch.1 b/ja/man/man1/fetch.1 index bde304ed2f..43ef39f6ca 100644 --- a/ja/man/man1/fetch.1 +++ b/ja/man/man1/fetch.1 @@ -1,400 +1,433 @@ -.\" %Id: fetch.1,v 1.27 1999/01/15 16:56:22 wollman Exp % +.\" %Id: fetch.1,v 1.27.2.1 1999/02/25 18:36:32 wollman Exp % .\" jpman %Id: fetch.1,v 1.4 1997/08/15 06:31:28 horikawa Stab % -.Dd January 15, 1999 +.Dd February 22, 1999 .Dt FETCH 1 .Os FreeBSD 3.1 .Sh 名称 .Nm fetch .Nd URL(Uniform Resource Locator)形式でのファイルの取得 .Sh 書式 .Nm fetch -.Op Fl MPablmnpqrtv +.Op Fl AMPablmnpqrtv .Op Fl S Ar size .Op Fl T Ar timeout .Op Fl o Ar file .Ar URL .Op Ar ... .Nm fetch .Op Fl MPRlmnpqrv .Op Fl S Ar size .Op Fl o Ar file .Op Fl c Ar dir .Fl f Ar file .Fl h Ar host .Sh 解説 .Nm fetch は、 .Tn FTP もしくは .Tn HTTP プロトコルを使ってネットワークの遠隔サイトから、ファイルの転送を 行います。コマンドの最初の書式の .Ar URL は、 .Li http://site.domain/path/to/the/file もしくは、 .Li ftp://site.domain/path/to/the/file の形式をしています。 -複製もしくはリンクされる(以下の +複製もしくはリンクされる (以下の .Fl l -フラグを参照)ローカルでのファイル名を指定するために、 +フラグを参照) ローカルでのファイル名を指定するために、 .Em file:/path/to/the/file という URL 形式が使えます。後述の URL 文法を参照してください。 .Pp コマンドの 2 番目の形式は、 ファイル名と遠隔ホスト名を .Fl h と .Fl f フラグで指定して、 .Tn FTP プロトコルを使ってファイルを取得するために使われます。 .Pp 以下のオプションが使用可能です。 .Bl -tag -width Fl +.It Fl A +``一時的な'' (302) リダイレクトを自動的には追跡しません。 +要求したオブジェクトが存在しない場合に、 +発見できないというエラーではなくリダイレクトを返すという、 +壊れたウェブサイトが存在します。 .It Fl a ソフト上での失敗の場合に自動的に転送を再試行します。 .It Fl b .Tn TCP プロトコルを正しく実装していない .Tn HTTP サーバのバグ対応を行います。 .It Fl c Ar dir 遠隔ホストの .Ar dir ディレクトリのファイルを取得します。 .It Fl f Ar file 遠隔ホストの .Ar file という名前のファイルを取得します .It Fl h Ar host ホスト名が .Ar host にあるファイルを取得します。 .It Fl l 目標が .Ar file:/ 形式のURLだった場合、目標を複製しようとするのではなく、 リンクを作成します。 .It Fl M .It Fl m ミラーモード: ファイルの変更時間を遠隔ホストの変更時間と同じに 設定します。ローカルホストにファイルが既に存在しサイズと 変更時間が同じである場合、転送は行われません。 .It Fl n 転送されるファイルの変更時間を保存せず、現在の時間を使います。 .It Fl o Ar file 出力ファイル名を .Ar file にします。 -デフォルトでは、``パス名''が指定された URI から取り出され、その +デフォルトでは、``パス名'' が指定された URI から取り出され、その ベースネームが出力ファイルの名前として使われます。 .Ar file 引数として .Sq Li \&- を与えると、結果は標準出力に出力されます。 .It Fl P .It Fl p .Tn FTP プロトコルをパッシブモードで使います。これは、防火壁 (firewall) を跨いだ場合に有効です。 .It Fl q 沈黙モード。端末に転送の進行状態を報告しません。 .It Fl R 転送が失敗もしくは不完全であった時でさえ、与えられたファイル名は ``大事にされ''、どんな状況下でもファイル名は消去されません. .It Fl r 以前に中断された転送を再開します。 .It Fl S Ar bytes .Tn FTP もしくは .Tn HTTP のサーバに対してファイルサイズを報告するよう要求し、 本オプションにより指定される値と比較します。 合致しない場合、メッセージが表示され、ファイルは取得されません。 サーバがファイルサイズの報告をサポートしない場合、 本オプションは無視され、ともかくファイルは取得されます。 前もってファイルサイズが分かる場合、 不完全なファイルもしくは誤ったバージョンのファイルを .Nm がダウンロードするのを防ぐために有用です。 .It Fl s サーバにファイルサイズ (バイト) を尋ね、これを標準出力に出力します。 実際のファイル取得は行いません。 .It Fl T Ar second タイムアウト時間を .Ar second 秒に設定します。 ftp での転送に対しては .Ev FTP_TIMEOUT 環境変数が、 http での転送に関しては .Ev HTTP_TIMEOUT 環境変数が,設定されていた場合は、それを上書きします。 .It Fl t 別のバグがある .Tn TCP 実装に対する対処を行います。 .It Fl v 冗長性を増加させます。 複数の .Fl v を指定することで、より情報が得られるようになります。 .El .Pp 多くのオプションは、環境によってのみ制御されます (これはバグです)。 .Sh URL 文法 .Nm は、RFC1738 に記述されている .Tn http および .Tn ftp の URL を受け付けます。 .Tn ftp の URL ではユーザ名とパスワードを指定可能であり、 .Li ftp://user:password@host/ という文法で指定します。 パスがユーザのホームディレクトリの相対指定ではなく、絶対指定の場合には、 パスを %2F で開始する必要があり、 .Li ftp://root:mypass@localhost/%2Fetc/passwd のように指定します。 +.Nm +は、 +.Tn ftp +URL の複数のスラッシュを圧縮して単一のスラッシュにします。 +リテラルで複数のスラッシュが存在すると、 +.Tn ftp +プロトコルエラーとなります。 .Sh プロキシサーバ 防火壁の中の多くのサイトは、信用できるプロトコルで防火壁を通して -通信を行なうためにアプリケーションゲートウェイ( ``プロキシサーバ'' ) +通信を行なうためにアプリケーションゲートウェイ (``プロキシサーバ'') を利用します。 .Nm プログラムは、プロキシサーバを使った .Tn FTP と .Tn HTTP プロトコルの両方を利用可能です。 .Tn FTP プロキシサーバは .Tn FTP の要求だけを取り次ぎ、 .Tn HTTP プロキシサーバは .Tn FTP と .Tn HTTP の両方の要求を取り次ぎます。 プロキシサーバは、環境変数 .Dq Va PROTO Ns Ev _PROXY を定義することで設定されます。 ここで、 .Va PROTO はプロトコルの名前で、英大文字で記述します。 環境変数の値には、ホスト名と必要ならばコロン (:) に続けてポート番号を 指定します。 .Pp .Tn FTP プロキシクライアントは、 .Do Va remoteuser Ns Li \&@ Ns Va remotehost -.Op Li \^@ Ns Va port +.Op Li \&@ Ns Va port .Dc という形式の ホスト名とポート番号を遠隔地のユーザ名として送ります。 .Tn HTTP プロキシクライアントは、 .Tn HTTP .Dq Li GET 要求を出した時に、単純に要求を出した元の URI を遠隔サーバに送ります。 HTTP プロキシによる認証は、いまはまだ実装されていません。 .Sh HTTP による認証 .Tn HTTP プロトコルは、さまざまな種類の認証方法の提供を含んでいます。 現在、 .Nm fetch がサポートしている方式は .Dq basic 方式だけです。 この方法は、パケットの盗み見や人間が間に介在した攻撃にはセキュリティを 提供しません。 認証は、 .Ev HTTP_AUTH と .Ev HTTP_PROXY_AUTH 環境変数を設定することで可能となります。 両環境変数は、次のような同じ形式をしています。 空白で区切られたパラメータの設定リストからなり、個々の設定はコロンで 分けられたパラメータのリストからなります。最初の二つのパラメータはいつも -( 大文字でも小文字でも構わない ) 認証方法名と認証が行われる範囲です。 +(大文字でも小文字でも構わない) 認証方法名と認証が行われる範囲です。 認証範囲が .Sq Li \&* の形式で指定されている時、他に指定されていない全ての範囲とみなされます。 .Pp .Li basic 認証方式は、二つのオプションのパラメータを利用します。 -一つ目はユーザ名で、 2 番目はそれに付けられたパスワードです。 +一つ目はユーザ名で、2 番目はそれに付けられたパスワードです。 環境でパスワードもしくは両方のパラメータが指定されていなく、 .Nm の標準入力が端末である時には、 .Nm は欠けているパラメータの入力をユーザにうながします。 したがって、ユーザが .Dq Li jane で .Dq Li WallyWorld 範囲の認証で、パスワードが .Dq Li QghiLx79 であるなら、彼女は .Ev HTTP_AUTH 環境変数を以下のように設定します。 .Bl -enum -offset indent .It .Dq Li basic:WallyWorld:jane:QghiLx79 .It .Dq Li basic:WallyWorld:jane .It .Dq Li basic:WallyWorld .El .Pp .Nm は欠けている情報が必要な場合は、尋ねてきます。 彼女は、認証範囲を .Dq Li WallyWorld と指定する代わりに、 .Dq Li \&* と指定することで、どんな範囲でも認証を行うことを示せます。 これは、 .Dq Li basic:* の様なもっとも一般的に使われる設定です。 この設定は、 .Nm にどんな認証範囲であっても .Li basic 認証を行わせることを指示します。 .Sh エラー .Nm は成功した時は 0 を返します。 また、失敗した場合には、 .Aq Pa sysexits.h で定義される 0 でない値が返されます。 複数の URI が再試行のために与えられた時、 .Nm は全てを試して、全て成功した場合だけ 0 を返します (それ以外の場合は、最後の失敗のエラーを返します)。 .Sh 環境変数 .Bl -tag -width FTP_PASSIVE_MODE -offset indent .It Ev FTP_TIMEOUT .Tn FTP 接続を中断するまでの最大時間を秒で指定します。 .It Ev FTP_LOGIN .Tn FTP 転送で使われるログイン名です。 デフォルトは ``anonymous'' が使われます。 .It Ev FTP_PASSIVE_MODE パッシブモードで FTP を行います。 .It Ev FTP_PASSWORD .Tn FTP 転送で使われるパスワードです。 デフォルトは .Dq Va yourname Ns Li \&@ Ns Va yourhost です。 .It Ev FTP_PROXY .Tn FTP を理解するプロキシサーバのアドレスを .Do Va hostname Ns .Op Li : Ns Va port .Dc の形式で与えます。 .It Ev HTTP_AUTH .Tn HTTP 認証パラメータを定義します。 .It Ev HTTP_PROXY .Tn HTTP を理解するプロキシサーバのアドレスを .Do Va hostname Ns .Op Li : Ns Va port .Dc の形式で与えます。 .It Ev HTTP_PROXY_AUTH .Tn HTTP プロキシサーバのための認証パラメータを定義します。 .It Ev HTTP_TIMEOUT .Tn HTTP 接続を中断するまでの最大時間を秒で指定します。 .Sh 関連項目 .Xr ftp 1 , .Xr tftp 1 .Rs .%A R. Fielding .%A J. Gettys .%A J. Mogul .%A H. Frystyk .%A T. Berners-Lee .%T "Hypertext Transfer Protocol \-\- HTTP/1.1" .%O RFC 2068 .%D January 1997 .Re +.Rs +.%A T. Berners-Lee +.%A L. Masinter +.%A M. McCahill +.%T "Uniform Resource Locators (URL)" +.%O RFC 1738 +.%D December 1994 +.Re +.Rs +.%A J. Postel +.%A J.K. Reynolds +.%T "File Transfer Protocol" +.%O RFC 959 / STD 9 +.%D October 1985 +.Re +.Rs +.%A M.R. Horton +.%T "Standard for interchange of USENET messages." +.%O RFC 850 +.%D June 1983 +.Re .Sh 歴史 .Nm fetch コマンドは .Fx 2.1.5 から導入されました。 .Sh 作者 .Nm のオリジナル実装は .An Jean-Marc Zucconi が行いました。 .Fx 2.2 のために、拡張を行ったのは .An Garrett Wollman です。 .Sh バグ たくさんの環境変数とコマンドラインオプションがあります。 .Pp .Fl a オプションは、ある種類の .Tn HTTP の接続失敗のために実装されており、 .Tn FTP の接続失敗のためではありません。 .Pp .Tn HTTP のために、 .Dq basic 認証モードだけが実装されています。 これは、ダイジェスト認証に置き換えられるべきものです。 .Pp ( .Tn FreeBSD 以外の) 実装には、データが含まれるパケットに .Dv SYN や .Dv FIN の制御フラグが含まれている状況を正しく実装していないものがあります。 .Sq Fl t フラグは後者に対する対処を行い、 .Sq Fl b フラグは前者に対する対処を行います。 これらはサーバの .Tn TCP スタックのエラーですから、我々ができる最良の解はこれらの対処です。 正しいサーバとの通信の場合には、 .Fl t および .Fl b を含まない最良の .Tn HTTP 転送が実現されます。 (少ない返答の場合) ラウンドトリップ回数は最小の 2 回となり、 他の実装よりも 1 回少なくなります。 .Pp .Tn HTTP 標準は、 .Tn RFC 850 の日付書式解釈を要求しますが、この書式は世紀情報を提供しません。 .Fx 3.1 以前のバージョンの .Nm fetch は、そのような日付を 1900 年代と解釈します。 このバージョンの .Nm fetch は、そのような日付を .Tn RFC 2068 にある次の規則に従って解釈します: .Bd -literal -offset indent o HTTP/1.1 クライアントおよびキャッシュは、50 年より先の未来の RFC-850 形式の日付を、実際は過去の日付であると解釈すべきです (これが「2000 年問題」解決の助けになります)。 .Ed diff --git a/ja/man/man1/find.1 b/ja/man/man1/find.1 index 10df9a22e0..abb68eae23 100644 --- a/ja/man/man1/find.1 +++ b/ja/man/man1/find.1 @@ -1,534 +1,537 @@ .\" Copyright (c) 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)find.1 8.7 (Berkeley) 5/9/95 .\" %Id: find.1,v 1.18 1998/12/31 16:21:51 billf Exp % .\" jpman %Id: find.1,v 1.4 1997/09/23 14:13:10 horikawa Stab % .\" .Dd May 9, 1995 .Dt FIND 1 .Os .Sh 名称 .Nm find .Nd ディレクトリツリーを再帰的に下ってファイルを捜す .Sh 書式 .Nm find .Op Fl H | Fl L | Fl P .Op Fl Xdsx .Op Fl f Ar file .Op Ar file ... .Ar expression .Sh 解説 .Nm find は、 .Ar file に対してディレクトリツリーを再帰的に下って、 ツリー上の各ファイルについて .Ar expression (後に示す ``プライマリ'' と ``演算子'' から構成されます) で指定された処理を実行します。 .Pp オプションとしては以下のものがあります: .Pp .Bl -tag -width Ds .It Fl H .Ar file で指定したファイルがシンボリックリンクファイルだった場合、シンボリックリンク -自体ではなく、リンク先のファイルに関してファイル情報とファイルタイプ( +自体ではなく、リンク先のファイルに関してファイル情報とファイルタイプ ( .Xr stat 2 参照) を使って .Ar expression の処理をするように指定します。 もしリンク先のファイルがなければ、 シンボリックリンク自体を処理の対象とします。 コマンドラインからの .Ar file で直接指定されたのではなく、 ディレクトリツリー上で見つかったシンボリックリンクファイルに関しては、 シンボリックリンク自体を処理の対象とします。 .It Fl L .Ar file で指定したファイルがシンボリックリンクファイルだった場合、シンボリックリンク -自体ではなく、リンク先のファイルに関してファイル情報とファイルタイプ( +自体ではなく、リンク先のファイルに関してファイル情報とファイルタイプ ( .Xr stat 2 参照) を使って .Ar expression の処理をするように指定します。もしリンク先のファイルがな ければ、シンボリックリンク自体を処理の対象とします。 .It Fl P シンボリックリンク自体に関して -ファイル情報とファイルタイプ( +ファイル情報とファイルタイプ ( .Xr stat 2 参照) を使って .Ar expression の処理をするように指定します。 これがデフォルトです。 .It Fl X .Xr xargs 1 と組み合わせて使うときのため、より安全に動作するようにします。もし .Xr xargs によりデリミタ文字 (single quote (`` ' ''), double quotes (`` " ''), backslash (``\e''), space, tab, newline) が含まれるファイル名 が使われた場合、診断メッセージを標準エラー出力に表示して、 そのファイル名をスキップします。 .It Fl d ファイルに対する処理順序を深さ優先の探索方式にします。 すなわち、ディレクトリ自体に 対する処理を行う前に、ディレクトリ内の個々のファイルに対して処理を 実行します。デフォルトでは、ディレクトリは最初に処理されます。 (デフォルトの方式は幅優先探索方式ではないです。) .It Fl f Ar file 明示的にファイルを指定します。ファイル名の先頭が ``\-'' で始まっていたり、 あとで述べる .Ar expression の指定と混同してしまうようなファイル名を指定したりするときに使用します。 (ファイルはオプション直後のオペランドとしても指定可能です。) .It Fl s .Fl s オプションは、辞書編集上の順に、 すなわち各ディレクトリ内においてアルファベット順に、 ファイル階層を .Nm find に辿らせます。 注釈: .Sq find -s と .So find | sort .Sc は異なった結果となる場合があります。 .It Fl x ディレクトリツリーを下って行くとき、最初に file のあったファイルシステムとは 異なるファイルシステム上のファイルに対する処理になる場合は、実行しないように します。 .El .Sh プライマリ .Bl -tag -width Ds .It Ic -amin Ar n 最後にファイルがアクセスされた時刻と、 .Nm find -を起動した時刻との差(1 分単位で切り上げます)が +を起動した時刻との差 (1 分単位で切り上げます) が .Ar n 分であれば、真とします。 .It Ic -atime Ar n 最後にファイルがアクセスされた時刻と、 .Nm find -を起動した時刻との差(24 時間単位で切り上げます)が +を起動した時刻との差 (24 時間単位で切り上げます) が .Ar n 日であれば、真とします。 .It Ic -ctime Ar n 最後にファイルのステータスが変更された時刻と、 .Nm find を起動した時刻の差 (24 時間単位で切り上げます) が .Ar n 日であれば、真とします。 .It Ic -delete 見付けたファイルやディレクトリを消去します。常に真を返します。 現在の作業ディレクトリから .Nm は再帰的にディレクトリツリーを下ります。 セキュリティ上の理由から、 "." からの相対パス名に ``/'' 文字を含むファイル名のファイルを 消去しようとはしません。 このオプションにより暗示的に深さ優先の処理が指定されます。 .It Ic -exec Ar utility Op argument ... ; .Ar utility で指定した名前のプログラムを実行し、終了コードが 0 の場合、真とします。argument は、utility への引数として渡されます。この 指定は、最後に必ずセミコロン (``;'') をつけてください。 utility もしくは argument の指定 のなかで ``{}'' が使われていた場合は、その部分が、現在 .Nm find -が対象としてい -るファイルのパス名に置き換えられます。ただし、 +が対象としているファイルのパス名に置き換えられます。ただし、 .Ar utility が実行されるときのカレントディレクトリは、 .Nm find が起動されたディレクトリのままです。 .It Ic -execdir Ar utility Op argument ... ; .Ic \&-execdir プライマリは .Ic -exec プライマリと同様ですが、 .Ar utility が現在のファイルを持つディレクトリにおいて実行される点が異なります。 文字列 ``{}'' に対して置換されるファイル名は適切ではありません。 .It Ic -fstype Ar type 対象ファイルが格納されているファイルシステムのタイプが、 .Ar type で指定されたものである場合に真となります。 .Xr sysctl 8 コマンドを使用して、 システム上で利用可能なファイルシステムタイプを調べることができます: .Bd -literal -offset indent sysctl vfs .Ed さらに、2 つの 擬似タイプ ``local'' と ``rdonly'' があります。 ``local'' は、 .Nm find を実行しているシステム上に物理的 にマウントされているファイルシステムです。``rdonly'' は、リードオンリーで マウントされているファイルシステムです。 .It Ic -group Ar gname ファイルが .Ar gname で指定したグループに属している場合、真になります。 .Ar gname が数字で、そのようなグループ名がない場合は、 .Ar gname をグループ ID として扱います。 .It Ic -inum Ar n ファイルの i ノード番号が .Ar n なら、真になります。 .It Ic -links Ar n ファイルのリンク数が .Ar n なら、真になります。 .It Ic -ls このプライマリは常に真になります。対象となっているファイルの情報を 標準出力に出力します。出力する内容は i ノード番号、 512 バイトブロックでのファイルの大きさ、 ファイルのパーミッション、ハードリンクの数、所有者、グループ、 バイトで表したファイルの大きさ、最後にファイルが修正された時刻、パス名です。 -ファイルがブロック型もしくはキャラクタ型のスペシャルファイルならば、 +ファイルがブロック型もしくはキャラクタ型の特殊ファイルならば、 バイトで表したファイルの大きさの代わりにメジャー番号とマイナー番号を 出力します。ファイルがシンボリックリンクならば、 -`\`->''の後にリンク先のファイルのパス名を表示します。 +``->'' の後にリンク先のファイルのパス名を表示します。 フォーマットは ``ls -dgils'' の出力結果と同じです。 .It Ic -mtime Ar n 最後にファイルが修正された時刻と、 .Nm find を起動した時刻との差(24 時間単位で切り上げます)が .Ar n 日であれば、真とします。 .It Ic \&-ok Ar utility Op argument ... ; .Ic exec とほぼ同じですが、 .Ar utility を実行するかどうかの確認をユーザに求め、端末にメッセージを出力します。 ``y'' 以外の返答をした場合は、 コマンドは実行されず、 このプライマリの値は偽になります。 .It Ic -name Ar pattern 対象ファイルのパス名の最後のファイル名部分が .Ar pattern で指定したものとマッチするかどうかを調べ、マッチした場合は真になります。 .Ar pattern としては、シェルで使われるパターンマッチ 指定 (``['', ``]'', ``*'', ``?'') を使用することができます。これらの文字は -バックスラッシュ(``\e'')を前において、パターンマッチ指定ではなく文字として +バックスラッシュ (``\e'') を前において、パターンマッチ指定ではなく文字として 扱う事を明示することができます。 .It Ic -newer Ar file 対象ファイルの修正日付が、 .Ar file で指定したファイルのものより新しい場合は、真になります。 .It Ic -nouser 対象ファイルの所有者が unknown の場合、真になります。 .It Ic -nogroup 対象ファイルのグループが unknown の場合、真になります。 .It Ic -path Ar pattern 対象ファイルのパス名が、 .Ar pattern で指定したものとマッチす るかどうかを調べます、マッチした場合は真になります。 .Ar pattern としては、シェルで使われるパターンマッチ 指定 (``['', ``]'', ``*'', ``?'') を使用することができます。これらの文字は バックスラッシュ (``\e'') を前において、パターンマッチ指定ではなく文字として 扱う事を明示することができます。 ``/'' は、そのままパスのディレクトリの区切りにマッチします。 .It Ic -perm Op Ns Ar mode ファイルのモードを、 .Ar mode と比較します。 .Ar mode は、シンボル -形式( +形式 ( .Xr chmod 1 参照) もしくは 8 進数形式で指定します。シンボル形式の場合は、 00000 から開始してパーミッションのセットとクリアを行います。 (プロセスのファイル生成マスクとは無関係です。) 8 進数形式の場合は、 ファイルのモードビットのうち、07777 .Pf ( Dv S_ISUID | .Dv S_ISGID | .Dv S_ISTXT | .Dv S_IRWXU | .Dv S_IRWXG | .Dv S_IRWXO ) の部分が比較対象になります。 .Ar mode の最初に ``\-'' を指定した場合は、 .Ar mode でセットされているすべてのビットが ファイルのモードでもセットされていれば真となります。 ``\-'' が指定されていない場合は、ファイルのモードと .Ar mode が完全に一致した場合にのみ真となります。 なお、 シンボル形式でモード指定をする場合は、少なくとも最初が ``\-'' にならない ようにする必要があります。 .It Ic -print このプライマリは常に真になります。 対象となっているファイルのパス名を標準出力に出力して改行します。 .Ic -exec , .Ic -ls , .Ic -ok , .Ic -print0 のどのプライマリも指定されなかった場合は、 与えられた式 given expression は .Cm \&( Ns Ar given\& expression Ns Cm \&) .Ic -print で置き換えられます。 .It Ic -print0 .Ic -print とほぼ同じですが、標準出力に対象となっているファイルのパス名を出力 したあと、改行ではなく、 .Tn ASCII .Tn NUL -文字(文字コード 0)を出力します。 +文字 (文字コード 0) を出力します。 .It Ic -prune このプライマリは常に真になります。 対象となっているファイル配下のディレクトリに下りないようにします。 .Fl d オプションが指定されている場合は、 .Ic -prune の指定は無効になります。 .It Ic -size Ar n Ns Op Cm c ファイルサイズを 512 バイトのブロック単位で数えたとき (端数は切り上げ)、 .Ar n ブロックであれば真になります。 .Ar n のあとに ``c'' が指定されていた場合は、ファイルサイズが .Ar n バイトであれば真になります。 .It Ic -type Ar t ファイルタイプが .Ar t で指定されたタイプに一致すれば真になります。 タイプとして、次のような指定が可能です: .Pp .Bl -tag -width flag -offset indent -compact +.\" jpman project では special file を「特殊ファイル」と訳している。 +.\" これにあわせて block special を「ブロックスペシャル」ではなく +.\" 「ブロック特殊」とするのは違和感があるので、「ファイル」を補った。 +.\" Kazuo Horikawa 1999/03/10 .It Cm b -ブロックスペシャル +ブロック型特殊ファイル .It Cm c -キャラクタスペシャル +キャラクタ型特殊ファイル .It Cm d ディレクトリ .It Cm f 普通のファイル .It Cm l シンボリックリンク .It Cm p FIFO .It Cm s ソケット .El .Pp .It Ic -user Ar uname ファイルの所有者が、 .Ar uname で指定されたユーザと一致すれば真になります。もし .Ar uname が数字で、そのようなユーザ名がなければ、 ユーザ ID が指定されたものとして扱います。 .El .Pp なお、数字を引数にとるプライマリは、 数字の前に ``+'' および ``\-'' をつけることができます。 それぞれ ``n より大'' および ``n より小'' の意味になり、 ``正確に n''という意味ではなくなります。 .Sh 演算子 .Pp 以下の演算子を使って、プライマリを組み合わせることができます。 演算子は優先度が下がる順番で示されています。 .Bl -tag -width (expression) .It Cm \&( Ns Ar expression Ns Cm \&) もし、括弧内の .Ar expression が真なら、真になります。 .Pp .It Cm \&! Ns Ar expression -単項否定演算子( +単項否定演算子 ( .Tn NOT -)です。 +) です。 .Ar expression が偽なら、真となります。 .Pp .It Ar expression1 Cm -and Ar expression2 .It Ar expression1 expression2 -論理積( +論理積 ( .Tn AND -)演算子です。 +) 演算子です。 .Ar expression1 と .Ar expression2 の両方とも真のとき、真になります。 もし .Ar expression1 が偽なら、 .Ar expression2 は実行されません。 .Ic -and を書かずに、単に 2 つの expression を並べて .Pp .Ar expression1 expression2 .Pp と書いても同じです。 .Pp .It Ar expression1 Cm -or Ar expression2 -論理和( +論理和 ( .Tn OR -)演算子です。 +) 演算子です。 .Ar expression1 か .Ar expression2 のどちらか一方でも真であれば、真になります。もし .Ar expression1 が真なら、 .Ar expression2 は実行されません。 .El .Sh 使用例 .Pp コマンドラインからのタイプ例です。 .Nm find の演算子がシェルの特殊文字と間違われないように、 エスケープ文字 ``\e'' を使用しています。 .Bl -tag -width findx .It Li "find / \e! -name \*q*.c\*q -print" 探索をルートディレクトリから開始し、ファイル名の終わりが ``.c'' でないものを表示します。 .It Li "find / -newer ttt -user wnj -print" 探索をルートディレクトリから開始し、 ファイルが ``ttt'' というファイルより新しく、 所有者が ``wnj'' であるようなものを表示します。 .It Li "find / \e! \e( -newer ttt -user wnj \e) -print" 探索をルートディレクトリから開始し、 ``ttt'' というファイルより古いか、 所有者が ``wnj'' 以外のファイルを表示します。 .It Li "find / \e( -newer ttt -or -user wnj \e) -print" 探索をルートディレクトリから開始し、 ファイルが ``ttt'' というファイルより新しいか、 所有者が ``wnj'' であるようなものを表示します。 .El .Sh 関連項目 .Xr chmod 1 , .Xr locate 1 , .Xr whereis 1 , .Xr which 1 , .Xr stat 2 , .Xr fts 3 , .Xr getgrent 3 , .Xr getpwent 3 , .Xr strmode 3 , .Xr symlink 7 .Sh 規格 .Nm find ユーティリティの文法は .St -p1003.2 の仕様で決められた文法のスーパセットです。 全 1 文字オプションと .Ic -inum , .Ic -print0 , .Ic -delete , .Ic -ls のプライマリは .St -p1003.2 の拡張です。 .Pp 昔は .Fl d , .Fl h , .Fl x のオプションは それぞれ ``\-depth'', ``\-follow'', ``\-xdev'' のプライマリを 用いて実装されていました。 これらのプライマリは常に真に評価されていました。 これらのプライマリは 探索が始まる前に効果を与える本当のグローバル変数であったので、 いくつかの合法的な expression が予期しない結果となりました。 一例として ``\-print \-o \-depth''の expression があります。 \-print が常に真に評価されるため 標準の評価の順番では \-depth は決して評価されないはずですが、 そうではありませんでした。 .Pp 演算子の ``-or'' は ``\-o'' として実装されていました。 演算子の ``-and'' は ``\-a'' として実装されていました。 .Pp 昔の実装では .Ic exec と .Ic ok のプライマリでは、 utility 名やその引数中において、 空白以外の文字が前後に続く ``{}'' を置き換えませんでした。 このバージョンでは utility 名やその引数のどの場所に ``{}'' が現れても 置き換えます。 .Sh バグ .Nm find によって使われる特殊文字は多くのシェルにとっても 特殊文字です。 特に ``*'', ``['', ``?'', ``('', ``)'', ``!'', ``\e'', ``;'' は、 シェルからエスケープされなくてはならないでしょう。 .Pp オプションとファイル名との間および ファイル名と .Ar expression との間を区切るデリミタが存在しませんので、 ファイル名にオプションと間違えるようなもの (``-xdev'' のようなもの) や、 .Ar expression と間違えるようなもの (``!'' のようなもの) を指定することは難しいです。 このようなファイル名を指定する場合は .Fl f オプションを使うか、 .Xr getopt 3 で使われるオプション指定の終了記号 ``--'' を使用します。 .Pp .Ic -delete プライマリは、ファイルシステムツリーの検索順序に影響する 他のオプションとは十分には連係しません。 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から登場しました。 diff --git a/ja/man/man1/fstat.1 b/ja/man/man1/fstat.1 index bed98994b4..0aecf32d8a 100644 --- a/ja/man/man1/fstat.1 +++ b/ja/man/man1/fstat.1 @@ -1,263 +1,229 @@ .\" Copyright (c) 1987, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)fstat.1 8.3 (Berkeley) 2/25/94 .\" jpman %Id: fstat.1,v 1.2 1997/05/20 00:44:48 mutoh Stab % .\" .Dd February 25, 1994 .Dt FSTAT 1 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm fstat .Nd ファイルのステータスを表示する .Pp .Sh 書式 .Nm fstat .Op Fl fnv .Op Fl M Ar core .Op Fl N Ar system .Op Fl p Ar pid -.\" FreeBSD 2.1.0R 英語版マニュアルでは以下の行は uid ではなく user -.\" となっているが、本質的な差異ではなかろう -- jpman Sakai -.\"(訳中)一応,FreeBSD 2.2.1Rのマニュアルにあわせました。 -.\" 2.2.1R 対象(1997/05/17) Takeshi MUTOH -.\" uid ではなくユーザ名を指定するので、user が正しい。 -.\" .Op Fl u Ar user .Op Ar filename ... .Pp .Sh 解説 .Nm fstat は、現在オープンされているファイルについての情報を表示します。 オープンされているファイルとは、プロセスによって明示的にオープンされている もの、ワーキングディレクトリ、ルートディレクトリ、アクティブな実行可能 テキストや、カーネルのトレースファイルなどを指します。引数が何も与え られなければ、 .Nm fstat -はシステム中でオープンされているすべてのファイル -についての情報を表示します。 +はシステム中でオープンされているすべてのファイルについての情報を表示します。 .Pp オプション: .Bl -tag -width Ds .It Fl f 表示する情報を、 .Ar filename で指定されたファイルと同じファイルシステム のものに制限します。引数が指定されていない場合は、カレントディレクトリ を含むファイルシステムのものに制限されます。たとえば、 .Pa /usr/src 以下のディレクトリでオープンされているすべてのファイルを見つけるには、 .Dq Li fstat -f /usr/src としてください。 .\" FreeBSD 2.1.0R 英語版マニュアルでは、以下で引数 core を明記していない .\" が、明らかにこれでも妥当だと考えられる。 .\" これ以降でも同様の部分がいくつか存在する。 -- jpman Sakai .\"(訳中)同様のこと確認しました。そのままにしてあります。 .\" 2.2.1R 対象(1997/05/17) Takeshi MUTOH .It Fl M Ar core 名前に関するリストから値を取り出す際、デフォルトの .Pa /dev/kmem のかわりに .Ar core を使います。 .It Fl N Ar system 名前のリストを取り出す際、デフォルトの .Pa /kernel のかわりに .Ar system を使います。 .It Fl n 数値フォーマットで表示を行います。マウントポイントの名前を表示する -かわりに、そのファイルシステムにおけるデバイス番号(メジャー、マイナー) -を表示します。スペシャルファイルに関しては、 +かわりに、そのファイルシステムにおけるデバイス番号 (メジャー、マイナー) +を表示します。特殊ファイルに関しては、 .Pa /dev の下のファイル名 -は参照されず、スペシャルデバイスのデバイス番号が表示されます。また、 -ファイルの属性も記号ではなく、8進数で表示されます。 +は参照されず、特殊デバイスのデバイス番号が表示されます。また、 +ファイルの属性も記号ではなく、8 進数で表示されます。 .It Fl p Ar pid -指定されたプロセスIDのプロセスによってオープンされているすべてのファイル +指定されたプロセス ID のプロセスによってオープンされているすべてのファイル の情報を表示します。 .It Fl u Ar user 指定されたユーザによってオープンされているすべてのファイル の情報を表示します。 .It Fl v 詳細報告モード。システムのデータ構造体を見つけるのに失敗した場合などに -エラーメッセージを表示します(デフォルトでは無視します)。これらの +エラーメッセージを表示します (デフォルトでは無視します)。これらの 構造体の多くは、動的に生成されたり消去されたりするもので、 .Nm fstat を実行中に 消えてしまう可能性があります。これは、 .Nm fstat 実行中にも、システム -の残りの部分が動いているためで、ごく普通のことですし、避けることは -できません。 +の残りの部分が動いているためで、ごく普通のことですし、避けることはできません。 .It Ar filename ... 表示する情報を、指定されたファイル .Ar filename に限定します。 .El .Pp 以下のような項目が表示されます。 .Bl -tag -width MOUNT .It Li USER -プロセスの所有者のユーザ名(実効ユーザID のものが表示されます) +プロセスの所有者のユーザ名 (実効ユーザ ID のものが表示されます) .It Li CMD プロセスのコマンド名 .It Li PID プロセスID .It Li FD プロセスごとのオープンしているファイルのファイル番号、もしくは 以下の特別な名前のどれかです。 .Pp .Bd -literal -ragged -offset indent -compact text - 実行可能テキストの inode wd - 現在のワーキングディレクトリ root - ルートの inode tr - カーネルトレースファイル .Ed .Pp -ファイル番号のあとにアスタリスク記号 ``*'' がある場合は、ファイルはinode +ファイル番号のあとにアスタリスク記号 ``*'' がある場合は、ファイルは inode ではなく、ソケットや .Tn FIFO であったり、そのファイルにエラーがあるのかもしれません。この 場合、残りの行は後ろのヘッダと一致しません。 -- 行のフォーマットは、 .Sx ソケット のところで説明します。 .It Li MOUNT .Fl n オプションが指定されていなければ、このヘッダが現れます。 マウントされているパス名は、ファイルが存在しているファイルシステムです。 .It Li DEV .Fl n が指定されると、このヘッダが現れます。ファイルが存在しているデバイス のメジャー番号とマイナー番号です。 -.\".It Li INUM -.\"ファイルのinode番号です。 -.\".It Li MODE -.\"ファイルの属性です。 -.\".Fl n -.\"が指定されていなければ、記号でファイルの属性を -.\"表示します( -.\".Xr strmode 3 -.\"を参照)。 -.\".Fl n -.\"が指定されていれば、 -.\"ファイルの属性は8進数で表示されます。 -.\"(訳中)FreeBSD 2.2.1Rマニュアルには確認できませんでした。 -.\" コメントアウトします。 -.\" 2.2.1R 対象(1997/05/17) Takeshi MUTOH .Pp .It Li SZ\&|DZ ファイルがキャラクタデバイスファイルやブロックデバイスファイルでなけ れば、そのファイルのバイト数を表示します。デバイスファイルあって .Fl n が -指定されていなければ、そのスペシャルファイルの +指定されていなければ、その特殊ファイルの .Pa /dev における名前を表示します。 .Pa /dev になかったり、 .Fl n が指定されていたりする と、スペシャルデバイスが参照するメジャー番号、マイナー番号を表示します。 .It Li R/W このフィールドには、ファイルのアクセス属性が表示されます。 ``r'' の場合は、ファイルが読み込みのためにオープンされていることを意味します。 ``w'' の場合は、ファイルが書き込みのためにオープンされていることを意味します。 -このフィールドは、ファイルシステムをリードオンリー状態に移行する際に、 +このフィールドは、ファイルシステムを読み込み専用状態に移行する際に、 それを妨げているプロセスを見つける場合に役に立ちます。 .It Li NAME .Ar filename が指定されていて、 .Fl f が指定されていなければ、この フィールドが表示され、指定されたファイルに関連する名前が表示されます。 普通、この名前は決まったものではありません。というのも、オープンされた ファイルから、ディレクトリ中のエントリへの逆のマッピングは存在しない からです。また、異なるディレクトリエントリが同じファイルを参照してい -ることもある( +ることもある ( .Xr ln 2 -を参照)ため、表示されている名前 +を参照) ため、表示されている名前 は、プロセスがオープンした元のファイルの実際の名前と 異なっているかもしれません。 .El .Sh ソケット -オープンしているファイルのフォーマットは、プロトコルのドメインに依存しま -す。最初のフィールドはドメイン名で、2番目のフィールドは -ソケットの型(streamや dgramなど) 、3番目はソケットフラグのフィールド -(16進数) です。残りのフィールドはプロトコルに依存します。tcp の場合は、 -tcpcb のアドレスですし、 udp の場合は inpcb(ソケットpcb) のアドレスです。 -UNIXドメインソケットの場合はソケット pcbの アドレスと(もし接続すれば) -接続先 pcbの アドレスです。それ以外の場合はプロトコル番号とソケット自身 +オープンしているファイルのフォーマットは、プロトコルのドメインに依存します。 +最初のフィールドはドメイン名で、2 番目のフィールドは +ソケットの型 (stream や dgramなど)、3 番目はソケットフラグのフィールド +(16 進数) です。残りのフィールドはプロトコルに依存します。tcp の場合は、 +tcpcb のアドレスですし、udp の場合は inpcb (ソケット pcb) のアドレスです。 +UNIX ドメインソケットの場合はソケット pcb のアドレスと (もし接続すれば) +接続先 pcb のアドレスです。それ以外の場合はプロトコル番号とソケット自身 のアドレスが表示されます。 .Xr netstat 1 -と重複しない範囲で、詳しく -分析するのに十分な情報を表示しようとします。 +と重複しない範囲で、詳しく分析するのに十分な情報を表示しようとします。 .Pp たとえば、上で述べたアドレスは .Dq Li netstat -A -コマンドで表示されるtcp, udp, -UNIXドメインのそれぞれのアドレスです。ただし、パイプはソケットを用いて -実装されているので、パイプは接続先のUNIXドメインストリームソケットとして -現れることに注意してください。単方向UNIXドメインソケットは、向き -を持った矢印 (``<-''か ``->'') として表示され、双方向(全二重)UNIXドメイン +コマンドで表示される tcp, udp, +UNIX ドメインのそれぞれのアドレスです。ただし、パイプはソケットを用いて +実装されているので、パイプは接続先の UNIX ドメインストリームソケットとして +現れることに注意してください。単方向 UNIX ドメインソケットは、向き +を持った矢印 (``<-'' か ``->'') として表示され、双方向 (全二重) UNIX ドメイン は二重矢印 (``<->'') として表示されます。 .Pp .Sh バグ .Nm fstat はシステムのスナップショットをとるので、表示される情報は ほんのわずかな間しか正しくありません。 .Pp -.\" 以下のセクションは原文に対応する部分が無い -- jpman Sakai -.\" .Sh 関連ファイル -.\" .Bl -tag -width /dev/kmem -compact -.\" .It Pa /netbsd -.\" デフォルトのカーネル名前リスト -.\" .It Pa /dev/kmem -.\" デフォルトのメモリファイル -.\" .El -.\" .Pp -.\" .Pp .Sh 関連項目 .Xr netstat 1 , .Xr nfsstat 1 , .Xr ps 1 , .Xr systat 1 , .Xr iostat 8 , .Xr pstat 8 , .Xr vmstat 8 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .Bx 4.3 tahoe から登場しました。 diff --git a/ja/man/man1/ls.1 b/ja/man/man1/ls.1 index 74aa21078a..2236aec4eb 100644 --- a/ja/man/man1/ls.1 +++ b/ja/man/man1/ls.1 @@ -1,376 +1,376 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1990, 1991, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgment: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)ls.1 8.7 (Berkeley) 7/29/94 .\" %Id: ls.1,v 1.26 1998/11/30 22:56:44 billf Exp % .\" jpman %Id: ls.1,v 1.3 1997/05/19 17:21:06 horikawa Stab % .\" .Dd July 29, 1994 .Dt LS 1 .Os .Sh 名称 .Nm ls .Nd ディレクトリの内容のリストを表示する .Sh 書式 .Nm ls .Op Fl ABCFHLPRTWabcdfgikloqrstu1 .Op Ar file ... .Sh 解説 .Nm は .Ar file で指定されたファイル名およびオプションの指定にしたがって、 ファイルに関する各種の情報を表示します。なお、 .Ar file としてディレクトリが指定された場合は、そのディレクトリ配下のファイル に関する情報を表示します。 .Pp .Ar file が指定されなかった場合は、カレントディレクトリのファイルを表示します。 表示はファイル名のアルファベット順にソートされます。ただし、 .Ar file としてディレクトリファイルとそれ以外のファイルを混在して指定した 場合は、ディレクトリ以外のファイルが先に表示され、その後 ディレクトリ配下のファイルが表示されます。 .Pp オプションとしては、以下のものがあります。 .Bl -tag -width indent .It Fl A .Ql \&. と .Ql \&.. を除く全てのエントリを表示します。スーパユーザの場合は、通常 このオプションがセットされています。 .It Fl B ファイル名中の非グラフィック文字を強制的に \\xxx の形式で表示します。 xxx は文字の数値であり 8 進数です。 .It Fl C マルチカラム形式で出力します。端末への出力の場合は、 これがデフォルトになります。 .It Fl F それぞれのパス名の最後に、ディレクトリならばスラッシュ (/)、 実行可能ファイルならばアスタリスク (*)、 シンボリックリンクならばアットマーク (@)、ソケットファイルならば等号 (=)、 .Tn FIFO ならば縦棒 (|) をつけて表示します。 .It Fl H コマンドラインのシンボリックリンクを追跡します。 .Fl F , .Fl d , .Fl l オプションが指定された場合、 このオプションが仮定されます。 .It Fl L 引数がシンボリックリンクファイルの場合、リンクファイル自体ではなく、 リンク先のファイルやディレクトリを表示します。 このオプションは .Fl P オプションを打ち消します。 .It Fl P 引数がシンボリックリンクの場合、リンクが参照しているオブジェクトではなく リンク自身を表示します。 このオプションは .Fl H , .Fl L オプションを打ち消します。 .It Fl R サブディレクトリを再帰的に表示します。 .It Fl T -ファイルの日付と時間に関する詳細情報(月・日・時・分・秒・年)を表示します。 +ファイルの日付と時間に関する詳細情報 (月・日・時・分・秒・年) を表示します。 .It Fl W ディレクトリ走査時にホワイトアウトも表示します。 .It Fl a ドット (.) で始まるファイルも含めて表示します。 .It Fl b .Fl B と同様ですが、可能であれば C のエスケープコードを使用します。 .It Fl c ファイルソートや時刻出力の際、ファイルステータスの最終変更日付を使用します。 .It Fl d 引数がディレクトリの場合、ディレクトリそのものの情報について表示します (再帰的に表示しません)。 .It Fl f ソートせずに表示します .It Fl g このオプションは、 .Bx 4.3 との互換性のためにだけ利用すべきです。 これは、 ロングフォーマットオプション .Pq Fl l を使ってグループの名前を表示したい時に使います。 .It Fl i -各ファイルについて、iノード番号を表示します。 +各ファイルについて、i ノード番号を表示します。 .It Fl k .Fl s オプションとともに使用し、ファイルサイズを -ブロック単位ではなく Kバイト単位で表示します。 +ブロック単位ではなく K バイト単位で表示します。 このオプションは環境変数 BLOCKSIZE に優先します。 .It Fl l -(``エル(L)''の小文字)。ファイルの詳細情報をロングフォーマットで -表示します(下記参照)。 +(``エル (L)'' の小文字)。ファイルの詳細情報をロングフォーマットで +表示します (下記参照)。 端末に出力している場合、ロングフォーマットの前の行に、全ファイル のサイズの合計値を表示します。 .It Fl o .Pq Fl l オプションによる詳細情報に、ファイルフラグも含めて表示します。 .It Fl q ファイル名に表示できない文字が使われていたとき、`?' として表示します。 端末に表示するときは、デフォルトでこの指定になります。 .It Fl r 辞書式順序で逆順または時刻の古い順にソートします。 .It Fl s 各ファイルがファイルシステム上で実際に占有している -ブロック数(512バイト単位)を表示します。 +ブロック数 (512 バイト単位) を表示します。 ブロックの一部だけ占有しているものも整数値に切り上げられます。 端末に表示するときは、表示の先頭行に、全ファイルのサイズの合計値 を表示します。 環境変数 BLOCKSIZE は単位サイズ 512 バイトに優先します。 .It Fl t ファイルをアルファベット順に表示する前に、ファイルの最終修正日時の順 -(新しいものほど先にくる)にソートします。 +(新しいものほど先にくる) にソートします。 .It Fl u .Pq Fl t オプションや .Pq Fl l -オプションで、ファイルの最終修正日時の代わりに、ファイルの最終アクセ -ス日時を使用します。 +オプションで、ファイルの最終修正日時の代わりに、ファイルの最終アクセス日時を +使用します。 .It Fl \&1 -(数字の ``1'')。 1行につき 1エントリの形式で表示します。 +(数字の ``1'')。 1 行につき 1 エントリの形式で表示します。 端末への出力でない場合には、これがデフォルトです。 .El .Pp .Fl 1 , .Fl C , .Fl l -オプションは、互いに他を上書きします。最後に指定されたオプションが有 -効となります。 +オプションは、互いに他を上書きします。最後に指定されたオプションが有効と +なります。 .Pp .Fl c と .Fl u オプションは、互いに他を上書きします。最後に指定されたオプションが有効と なります。 .Pp .Fl B , .Fl b , .Fl q オプションは互いに優先し合う関係にあります。 最後に指定されたものが印字不可文字の書式を決定します。 .Pp .Fl H, .Fl L , .Fl P オプションは互いに優先し合う関係にあります(部分的もしくは全体的)。 指定された順序で適用されます。 .Pp デフォルトでは .Nm -は標準出力に1行1エントリずつ表示します。 +は標準出力に 1 行 1 エントリずつ表示します。 ただし、出力先が端末である場合および .Fl C オプションが指定された場合は別です。 .Pp .Fl i , .Fl s , .Fl l -オプションが指定された場合、関連するファイルの情報は 1個以上の空白 +オプションが指定された場合、関連するファイルの情報は 1 個以上の空白 をあけて表示されます。 .Ss ロングフォーマット .Fl l -オプションがつけられた場合、それぞれのファイルに対して以下に示す情 -報が表示されます: +オプションがつけられた場合、それぞれのファイルに対して以下に示す情報が +表示されます: ファイルモード・ リンク数・所有者名・所有グループ名・ ファイルのバイト数・月の短縮形・最終更新が行なわれた際の日付・時・分・ パス名。 さらに、各ディレクトリに対して、 ディレクトリ内のファイル情報が表示される直前に、 ファイルサイズの合計値が 512 バイトブロック単位で表示されます。 .Pp ファイルの修正修正時刻が 6 ヶ月以上過去もしくは未来の場合、 最終修正年が時間と分のフィールドに表示されます。 .Pp 所有者または所有グループ名が不明の場合、 ID 番号で表示されます。 .Pp -ファイルがキャラクタ型もしくはブロック型スペシャルファイルである場合、 +ファイルがキャラクタ型もしくはブロック型の特殊ファイルである場合、 ファイルサイズフィールドには ファイルのメジャー番号とマイナー番号が表示されます。 ファイルがシンボリックリンクファイルである場合、 リンク先ファイルのパス名が .Dq \-> によって表示されます。 .Pp .Fl l オプションのもとで表示されるファイルモードは、エントリタイプ、 所有者アクセス許可、所有グループアクセス許可などで成り立っています。 エントリタイプの文字はファイルのタイプを表しており、 各文字の意味は次のとおりです: .Pp .Bl -tag -width 4n -offset indent -compact .It Sy b -ブロック型スペシャルファイル +ブロック型特殊ファイル .It Sy c -キャラクタ型スペシャルファイル +キャラクタ型特殊ファイル .It Sy d ディレクトリ .It Sy l シンボリックリンクファイル .It Sy s ソケットファイル .It Sy p .Tn FIFO .It Sy \- 通常ファイル .El .Pp -次の 3つのフィールドは、それぞれ 3つの文字からなっています: +次の 3 つのフィールドは、それぞれ 3 つの文字からなっています: 所有者に対するアクセス許可・ グループに属するユーザに対するアクセス許可・ 他のユーザに対するアクセス許可。 -これらのフィールドはそれぞれ 3つの文字からなっています: +これらのフィールドはそれぞれ 3 つの文字からなっています: .Bl -enum -offset indent .It もし .Sy r ならば読みだし可能。もし .Sy \- ならば読みだし不能。 .It もし .Sy w ならば書き込み可能。もし .Sy \- ならば書き込み不能。 .It その他の場合: 以下のうち最初に該当するものが用いられる。 .Bl -tag -width 4n -offset indent .It Sy S 所有者に対するアクセス許可において、ファイルが実行可能ではなく、かつ、 実効ユーザ ID (set-user-ID) モードがセットされている場合。 所有グループに対するアクセス許可において、ファイルが実行可能ではなく、 かつ、実効グループ ID (set-group-ID) モードがセットされている場合。 .It Sy s 所有者に対するアクセス許可において、ファイルが実行可能で、かつ、 実効ユーザ ID モードがセットされている場合。 所有グループに対するアクセス許可の中で、ファイルが実行可能で、 かつ、実効グループ ID モードがセットされている場合。 .It Sy x ファイルが実効可能またはディレクトリが検索可能である場合。 .It Sy \- ファイルは、読み出し、書き込み、実行のいずれも許可されておらず、 実効ユーザ ID も実効グループ ID もスティッキービットも設定されていない場合 (以下参照)。 .El .Pp -次の2つは他のユーザに対するアクセス許可の三番目の文字に使用されます。 +次の2つは他のユーザに対するアクセス許可の 3 番目の文字に使用されます。 .Bl -tag -width 4n -offset indent .It Sy T -スティッキービットがセットされている(モード +スティッキービットがセットされている (モード .Li 1000 ) が、 -実行不能あるいは検索不能である場合( +実行不能あるいは検索不能である場合 ( .Xr chmod 1 または .Xr sticky 8 参照)。 .It Sy t -スティッキービットがセットされており(モード +スティッキービットがセットされており (モード .Li 1000 ) 、 かつ、検索可能または実行可能である場合 ( .Xr chmod 1 または .Xr sticky 8 参照)。 .El .El .Pp .Nm ユーティリティは、成功時には 0 を、エラー発生時には 0 より大きい値を 返します。 .Sh 環境変数 以下の環境変数は .Nm の動作に影響を与えます: .Bl -tag -width BLOCKSIZE .It Ev BLOCKSIZE -ブロック数の表示を行う際、1ブロックのサイズとして環境変数 +ブロック数の表示を行う際、1 ブロックのサイズとして環境変数 .Ev BLOCKSIZE で指定された値が使用されます ( .Fl s オプション参照)。 .It COLUMNS ターミナルのカラム幅を指定します。マルチカラム表示の際、 1 行あたりいくつのファイル名を表示できるかを算出するために参照されます ( .Fl C 参照)。 .It Ev TZ 日時を表示するときに使われるタイムゾーンを指定します。 詳細は .Xr environ 7 を参照してください。 .It Ev LS_COLWIDTHS この変数が設定されている場合、 コロン区切りのリストで各フィールドの最小幅を指定しているものとみなされます。 適切でなかったり不十分だったりする幅は無視されます (よって 0 を指定すると、フィールド幅が動的に決まります)。 すべてのフィールドの幅を変えられるわけではありません。 フィールドの順序は次の通りです: -iノード、ブロック数、リンク数、ユーザ名、グループ名、フラグ、ファイルサイズ、 +iノード・ブロック数・リンク数・ユーザ名・グループ名・フラグ・ファイルサイズ・ ファイル名。 .El .Sh 互換性 .St -p1003.2 互換とするため、 ロングフォーマット形式の出力には所有グループ名フィールドが自動的に 含められます。 .Sh 関連項目 .Xr chmod 1 , .Xr symlink 7 , .Xr sticky 8 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から登場しました。 .Sh 規格 .Nm コマンドの機能は .St -p1003.2 のスーパセットであると想定しています。 .Sh バグ 過去との互換性のために、多くのオプションの関係が複雑になっています。 diff --git a/ja/man/man1/ps.1 b/ja/man/man1/ps.1 index d5cac67fb4..53bc53617b 100644 --- a/ja/man/man1/ps.1 +++ b/ja/man/man1/ps.1 @@ -1,517 +1,517 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1990, 1991, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)ps.1 8.3 (Berkeley) 4/18/94 .\" %Id: ps.1,v 1.19 1998/06/04 07:02:59 jkoshy Exp % .\" jpman %Id: ps.1,v 1.2 1997/05/20 01:19:55 mutoh Stab % .\" .Dd April 18, 1994 .Dt PS 1 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm ps .Nd プロセスの状態の表示 .Sh 書式 .Nm ps .Op Fl aCcefhjlmrSTuvwx .Op Fl M Ar core .Op Fl N Ar system .Op Fl O Ar fmt .Op Fl o Ar fmt .Op Fl p Ar pid .Op Fl t Ar tty .Op Fl W Ar swap .br .Nm ps .Op Fl L .Sh 解説 .Nm ps は、制御端末を持つ自分(あなた)のプロセスの情報を、 ヘッダ行に続いて表示します。 この情報はプロセス .Tn ID 順に整列されます。 .Pp 表示される情報は、一連のキーワードによって選ばれます .Pf ( Fl L , .Fl O , .Fl o オプションを参照)。 デフォルトの出力フォーマットは、各プロセス毎に、 プロセス .Tn ID , -制御端末・ cpu 時間(ユーザ時間とシステム時間の両方)・ +制御端末・cpu 時間 (ユーザ時間とシステム時間の両方)・ プロセス状態・プロセスに関連するコマンドから成ります。 .Pp プロセスファイルシステム ( .Xr procfs 5 参照) は、 .Nm が実行されている時にマウントされているべきです。そうでない場合、 -全ての情報が利用可能になるわけではありません。 +すべての情報が利用可能になるわけではありません。 .Pp オプションを以下に示します。 .Bl -tag -width indent .It Fl a 自分のプロセスに加え自分以外のプロセスの情報も同様に表示します。 .It Fl c -``コマンド'' 桁の出力を、全てのコマンドラインを表示するのではなく、 +``コマンド'' 桁の出力を、すべてのコマンドラインを表示するのではなく、 実行形式名だけを表示するように変更します。 .It Fl C cpu パーセンテージの計算を、``常駐'' 時間を無視する ``生'' -cpu 時間を使う方法に変更します(通常これは影響ありません)。 +cpu 時間を使う方法に変更します (通常これは影響ありません)。 .It Fl e -環境(変数)も同時に表示します。 +環境 (変数) も同時に表示します。 .It Fl f スワップアウトされたプロセスに関して、 コマンドラインと環境の情報を表示します。 ユーザの uid が 0 である場合のみ、このオプションが有効になります。 .It Fl h -ページ毎に一つヘッダが入るようにします。 +ページ毎に 1 つヘッダが入るようにします。 .It Fl j 次のキーワードに関する情報を表示します: user, pid, ppid, pgid, sess, jobc, state, tt, time, command。 .It Fl L 有効なキーワードの一覧を表示します。 .It Fl l 次のキーワードに関する情報を表示します: uid, pid, ppid, cpu, pri, nice, vsz, rss, wchan, state, tt, time, command。 .It Fl M 名前リストの値を取り出すとき、 デフォルトの .Pa /dev/kmem の代わりに、指定した .Ar core から取り出します。 .It Fl m プロセス .Tn ID 順ではなく、メモリ使用量順に整列します。 .It Fl N デフォルトの .Pa /kernel の代わりに、指定された .Ar system から名前リストを取り出します。 .It Fl O デフォルトで表示される情報に加え、 指定されたキーワードに関する情報を、 プロセス .Tn ID の後に挿入する形式で表示します。 各キーワードの後ろには、等号 (``='') と文字列を追加しても構いません。 この場合、標準のヘッダの代わりに指定された文字列が表示されます。 .It Fl o 指定されたキーワードに関する情報を、表示します。 各キーワードの後ろには、等号(``='')と文字列を追加しても構いません。 この場合、標準のヘッダの代わりに指定された文字列が表示されます。 .It Fl p 指定したプロセス .Tn ID に関する情報を表示します。 .It Fl r プロセス .Tn ID 順ではなく、現在の cpu 利用率順に整列します。 .It Fl S プロセス時間を計算するのに、 終了した子プロセスの時間を親プロセスに合計するように変更します。 .It Fl T 標準入力のデバイスに取り付けられたプロセスの情報を表示します。 .It Fl t 指定された端末デバイスに取り付けられたプロセスの情報を表示します。 .It Fl U 指定された .Tn username に属するプロセスを表示します。 .It Fl u 次のキーワードに関する情報を表示します: user, pid, %cpu, %mem, vsz, rss, tt, state, start, time, command。 .Fl u オプションを指定すると .Fl r オプションも暗に指定したことになります。 .It Fl v 次のキーワードに関する情報を表示します: pid, state, time, sl, re, pagein, vsz, rss, lim, tsiz, %cpu, %mem, command。 .Fl v オプションを指定すると .Fl m オプションも暗に指定したことになります。 .It Fl W デフォルトの .Pa /dev/drum の代わりに指定したファイルからスワップ情報を取り出します。 .It Fl w -デフォルトの現行ウィンドウ幅ではなく、132桁幅で表示します。 +デフォルトの現行ウィンドウ幅ではなく、132 桁幅で表示します。 一度より多く .Fl w オプションを指定すると、 .Nm ps はウィンドウ幅にかかわらず、必要なだけの幅を使用します。 .It Fl x 制御端末のないプロセスの情報も表示します。 .El .Pp 有効なキーワードの全リストを以下に示します。 いくつかのキーワードに関してはさらに詳しく述べます。 .Bl -tag -width indent .It %cpu プロセスの cpu 利用率です。実時間で最近 1 分間の減衰平均です。 計算の基点となる時間は変化するので (プロセスはまだ生れたばかりかもしれないので)、 .Tn \&%CPU フィールド全部の合計は 100% を越える可能性もあります。 .It %mem プロセスで使われている実メモリのパーセンテージです。 .It flags インクルードファイル .Aq Pa sys/proc.h でプロセスに定義されたフラグです。 .Bl -column SNOCLDSTOP SNOCLDSTOP .It Dv "P_ADVLOCK" Ta No "0x00001 プロセスは POSIX 提案ロックを保持している" .It Dv "P_CONTROLT" Ta No "0x00002 制御端末を持っている" .It Dv "P_INMEM" Ta No "0x00004 メモリに読み込まれている" .It Dv "P_NOCLDSTOP" Ta No "0x00008 子プロセスが停止しても SIGCHLD を送らない" .It Dv "P_PPWAIT" Ta No "0x00010 親プロセスが、子プロセスが exec/exit するのを待っている" .It Dv "P_PROFIL" Ta No "0x00020 プロファイル付きで実行された" -.It Dv "P_SELECT" Ta No "0x00040 選択されている;wakeup/waiting は危険である" -.It Dv "P_SINTR" Ta No "0x00080 スリープは停止可能" -.It Dv "P_SUGID" Ta No "0x00100 最後の実行以来 特権セット id されている" -.It Dv "P_SYSTEM" Ta No "0x00200 システム proc: sigs や stat や swap が無い" -.It Dv "P_TIMEOUT" Ta No "0x00400 スリープ中にタイムアウトした" +.It Dv "P_SELECT" Ta No "0x00040 select 中; wakeup/waiting は危険である" +.It Dv "P_SINTR" Ta No "0x00080 sleep は割り込み可能" +.It Dv "P_SUGID" Ta No "0x00100 最後の実行以来、id 特権が設定されている" +.It Dv "P_SYSTEM" Ta No "0x00200 システムプロセス: シグナルや stat やスワップが無い" +.It Dv "P_TIMEOUT" Ta No "0x00400 sleep 中にタイムアウトした" .It Dv "P_TRACED" Ta No "0x00800 デバッグプロセスはトレースされている" .It Dv "P_WAITED" Ta No "0x01000 デバッグプロセスは子プロセスを待っている" .It Dv "P_WEXIT" Ta No "0x02000 終了動作中" .It Dv "P_EXEC" Ta No "0x04000 プロセスは exec で呼ばれた" .It Dv "P_NOSWAP" Ta No "0x08000 別のフラグがスワップアウトを妨げている" .It Dv "P_PHYSIO" Ta No "0x10000 物理 I/O をおこなっている" .It Dv "P_OWEUPC" Ta No "0x20000 次の ast プロセスが addupc() 呼び出しの借り" .It Dv "P_SWAPPING" Ta No "0x40000 プロセスはスワップされている" .El .It lim .Xr setrlimit 2 の呼び出しで指定される、メモリ使用量のソフトリミットです。 .It lstart コマンドの実行が始まった正確な時刻を、 .Xr strftime 3 に記述された ``%c'' フォーマットで表示します。 .It nice プロセススケジューリングにおける増加値です .Ns ( Xr setpriority 2 参照)。 .\" .Ns により ( と setpriority が離れるのを防ぐ .\" by horikawa@jp.freebsd.org (Feb 9 1997) .It rss プロセスの実メモリ(常駐分)の大きさ(1024バイト単位)です。 .It start コマンドが開始された時間です。 コマンドが開始されたのが 24 時間以内なら、 開始時刻は .Xr strftime 3 -で記述された``%l:ps.1p''フォーマットで表示されます。 -コマンドが開始されたのが7日以内なら、 -開始時刻は``%a6.15p''フォーマットで表示されます。 -さもなくば、開始時刻は``%e%b%y''フォーマットで表示されます。 +で記述された ``%l:ps.1p'' フォーマットで表示されます。 +コマンドが開始されたのが 7 日以内なら、 +開始時刻は ``%a6.15p'' フォーマットで表示されます。 +さもなくば、開始時刻は ``%e%b%y'' フォーマットで表示されます。 .It state プロセスの状態を文字の列で表示します。例えば、 .Dq Tn RWNA の最初の文字は、プロセスが runnable 状態であることを示しています。 .Pp .Bl -tag -width indent -compact .It D -プロセスはディスク(あるいは他の割り込み不可能な短期間の)待ち状態です。 +プロセスはディスク (あるいは他の割り込み不可能な短期間の) 待ち状態です。 .It I -プロセスは idle 状態(20秒以上 sleep している)です。 +プロセスは idle 状態 (20 秒以上 sleep している) です。 .It R プロセスは runnable 状態です。 .It S プロセスは 20 秒未満の sleep 状態です。 .It T プロセスは stop している状態です。 .It Z -プロセスは死んでいる状態(``ゾンビ'')です。 +プロセスは死んでいる状態 (``ゾンビ'') です。 .El .Pp さらにこの後に文字があれば、さらなる状態情報を示します。 .Pp .Bl -tag -width indent -compact .It + プロセスはその制御端末のフォアグラウンドプロセスグループに属しています。 .It < プロセスは .Tn CPU のスケジュール優先度が上げられています。 .It > プロセスはメモリ要求に対するソフトリミットが指定されており、 現在そのリミットを越えています。 -このようなプロセスは(必然的に)スワップされていません。 +このようなプロセスは (必然的に) スワップされていません。 .It A -プロセスはランダムなページ置換( +プロセスはランダムなページ置換 ( .Xr vadvise 2 における .Dv VA_ANOM のことで、例えば、 .Xr lisp 1 -でのガーベージコレクション)を要求しました。 +でのガーベージコレクション) を要求しました。 .It E プロセスは終了しようとしています。 .It L プロセスは実メモリ中にロックされたページ (例えば、raw .Tn I/O -用)を持っています。 +用) を持っています。 .It N プロセスは .Tn CPU -スケジューリング優先度( +スケジューリング優先度 ( .Xr setpriority 2 -参照)が下げられています。 +参照) が下げられています。 .It S プロセスは .Tn FIFO -ページ置換( +ページ置換 ( .Xr vadvise 2 における .Dv VA_SEQL のことで、 例えば、仮想記憶の多量のデータを順次アクセスする -大規模画像処理プログラム)を要求しました。 +大規模画像処理プログラム) を要求しました。 .It s プロセスはセッションリーダです。 .It V プロセスは .Xr vfork 2 の間、一時中断されています。 .It W プロセスはスワップアウトされています。 .It X プロセスはトレースされているか、デバッグされています。 .El .It tt もしあれば、制御端末のパス名の省略形です。 省略形は .Pa /dev/tty -に続く3文字か、コンソール場合の ``con'' です。 -もはやプロセスがその制御端末に到達できない(即ち、revoke された)場合、 +に続く 3 文字か、コンソール場合の ``con'' です。 +もはやプロセスがその制御端末に到達できない (即ち、revoke された) 場合、 後に ``-'' が付きます。 .It wchan -プロセスが待っているイベント(システム内のアドレス)。 +プロセスが待っているイベント (システム内のアドレス)。 数字で表示される時には、アドレスの最初の部分は削られて -その結果が16進で表示されます。例えば 0x80324000 では 324000 と表示されます。 +その結果が 16 進で表示されます。例えば 0x80324000 では 324000 と表示されます。 .El .Pp キーワード command には、 すでに終了しているのに親がまだ wait してくれていない プロセス(即ちゾンビ)は ``'' と表示されます。 終了しようとしてブロックされているプロセスは ``'' と表示されます。 .Nm ps は、メモリやスワップ領域を検査して、 プロセスが生成されたときのファイル名や引数を推測します。 この方法は、本質的に少々信頼できるものではなく、 プロセスはとにかくこの情報を破壊することができます。 だから、表示されるコマンド名や引数をあまり信用しすぎてはなりません。 -一方、キーワード ucomm (アカウンティング名)は信用できます。 +一方、キーワード ucomm (アカウンティング名) は信用できます。 .Sh キーワード 以下は有効なキーワードとその意味の全リストです。 そのうちいくつかは別名があります。 .Pp .Bl -tag -width sigignore -compact .It %cpu -cpu 使用率(別名 pcpu) +cpu 使用率 (別名 pcpu) .It %mem -メモリ使用率(別名 pmem) +メモリ使用率 (別名 pmem) .It acflag -アカウンティングフラグ(別名 acflg) +アカウンティングフラグ (別名 acflg) .It command コマンド名と引数 .It cpu -短期間 cpu 使用係数(スケジューリング用) +短期間 cpu 使用係数 (スケジューリング用) .It flags -16 進数のプロセスフラグ(別名 f) +16 進数のプロセスフラグ (別名 f) .It inblk -総ブロック読み出し数(別名 inblock) +総ブロック読み出し数 (別名 inblock) .It jobc ジョブコントロール数 .It ktrace トレース中フラグ .It ktracep トレース中の vnode .It lim メモリ利用のリミット .It logname プロセスを開始したユーザのログイン名 .It lstart 開始時刻 .It majflt 総ページフォールト数 .It minflt 総ページ再生数 .It msgrcv -総メッセージ受信数(パイプ/ソケットからの読み込み) +総メッセージ受信数 (パイプ/ソケットからの読み込み) .It msgsnd -総メッセージ送信数(パイプ/ソケットへの書き込み) +総メッセージ送信数 (パイプ/ソケットへの書き込み) .It nice -nice 値(別名 ni) +nice 値 (別名 ni) .It nivcsw 総強制的コンテキストスィッチ数 .It nsigs -総シグナル受け入れ数(別名 nsignals) +総シグナル受け入れ数 (別名 nsignals) .It nswap 総スワップイン/スワップアウト数 .It nvcsw 総自発的コンテキストスィッチ数 .It nwchan -wait チャネル(アドレスで表示) +wait チャネル (アドレスで表示) .It oublk -総ブロック書き込み数(別名oublock) +総ブロック書き込み数 (別名oublock) .It p_ru -リソース利用量(ゾンビに対してのみ有効) +リソース利用量 (ゾンビに対してのみ有効) .It paddr スワップアドレス .It pagein -ページイン数(majflt と同じ) +ページイン数 (majflt と同じ) .It pgid プロセスグループ番号 .It pid プロセス .Tn ID .It poip 進行中のページアウト数 .It ppid 親プロセス .Tn ID .It pri スケジューリング優先度 .It re -実メモリ常駐時間(秒単位; 127 = 無限) +実メモリ常駐時間 (秒単位; 127 = 無限) .It rgid 実グループ .Tn ID .It rlink -run 行列における逆リンク(あるいは 0) +run 行列における逆リンク (あるいは 0) .It rss 常駐セットサイズ .It rsz -常駐セットサイズ+(テキストのサイズ/テキストの利用総数) (別名rssize) +常駐セットサイズ + (テキストのサイズ/テキストの利用総数) (別名 rssize) .\" つまり、共通テキストを複数プロセスで分担しているわけだ .It rtprio -実時間優先度(101 = 実時間プロセスではない) +実時間優先度 (101 = 実時間プロセスではない) .It ruid 実ユーザ .Tn ID .It ruser -ユーザ名(ruid から得られたもの) +ユーザ名 (ruid から得られたもの) .It sess セッションポインタ .It sig -遅延されたシグナル(別名 pending) +遅延されたシグナル (別名 pending) .It sigcatch -捕獲されたシグナル(別名 caught) +捕獲されたシグナル (別名 caught) .It sigignore -無視されたシグナル(別名 ignored) +無視されたシグナル (別名 ignored) .It sigmask -ブロックされたシグナル(別名 blocked) +ブロックされたシグナル (別名 blocked) .It sl -sleep 時間(秒単位; 127 = 無限) +sleep 時間 (秒単位; 127 = 無限) .It start 開始時刻 .It state -記号でのプロセス状態(別名 stat) +記号でのプロセス状態 (別名 stat) .It svgid setgid プログラムでの saved gid .It svuid setuid プログラムでの saved uid .It tdev 制御端末のデバイス番号 .It time -ユーザ + システムの合計 cpu 時間(別名 cputime) +ユーザ + システムの合計 cpu 時間 (別名 cputime) .It tpgid 制御端末プロセスグループ .Tn ID .\".It trss .\"text resident set size (in Kbytes) .\"テキスト常駐セットサイズ(Kbyte単位) .It tsess 制御端末セッションポインタ .It tsiz -テキストサイズ(Kbyte 単位) +テキストサイズ (K バイト単位) .It tt -制御端末名(2 文字の省略形) +制御端末名 (2 文字の省略形) .It tty 制御端末の完全な名前 .It uprocp プロセスポインタ .It ucomm アカウンティングで使われるコマンド名 .It uid 実効ユーザ .Tn ID .It upr -システムコールから帰る時のスケジューリング優先度(別名 usrpri) +システムコールから帰る時のスケジューリング優先度 (別名 usrpri) .It user -ユーザ名(uid から得たもの) +ユーザ名 (uid から得たもの) .It vsz -kByte 単位の仮想記憶サイズ(別名vsize) +k バイト単位の仮想記憶サイズ (別名 vsize) .It wchan -wait チャネル(シンボル名で表示) +wait チャネル (シンボル名で表示) .It xstat 終了ステータスまたは stop ステータス (stop プロセスかゾンビプロセスの時のみに有効) .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /var/run/kvm_kernel.db -compact .It Pa /dev -スペシャルファイルとデバイスの名前 +特殊ファイルとデバイスの名前 .It Pa /dev/drum デフォルトのスワップデバイス .It Pa /dev/kmem デフォルトのカーネルメモリデバイス .It Pa /var/run/dev.db .Pa /dev 名前データベース .It Pa /var/run/kvm_kernel.db -システム(カーネル)の名前リストデータベース +システム (カーネル) の名前リストデータベース .It Pa /kernel デフォルトのシステムの名前リスト .El .Sh 関連項目 .Xr kill 1 , .Xr w 1 , .Xr kvm 3 , .Xr strftime 3 , .Xr pstat 8 .Sh バグ .Nm \&ps はシステムより速く実行できず、 他のプロセスと同様にスケジュールされて実行されるので、 表示される情報は正確ではあり得ません。 diff --git a/ja/man/man1/split.1 b/ja/man/man1/split.1 index 51b0d85d6c..dcc09eecf5 100644 --- a/ja/man/man1/split.1 +++ b/ja/man/man1/split.1 @@ -1,96 +1,112 @@ .\" Copyright (c) 1990, 1991, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)split.1 8.3 (Berkeley) 4/16/94 -.\" jpman %Id: split.1,v 1.3 1997/07/27 11:58:02 horikawa Stab % +.\" %Id: split.1,v 1.1.1.1.10.1 1999/03/01 00:41:48 archie Exp % .\" +.\" jpman %Id: split.1,v 1.3 1997/07/27 11:58:02 horikawa Stab % .Dd April 16, 1994 .Dt SPLIT 1 .Os .Sh 名称 .Nm split .Nd ファイルを分割する .Sh 書式 .Nm split .Op Fl b Ar byte_count[k|m] .Op Fl l Ar line_count +.Op Fl p Ar pattern .Op Ar file Op Ar name .Sh 解説 .Nm split は、 .Ar file が指定された場合はそのファイルを、指定されなかった場合は -標準入力から読み込んだデータを、1000行ごとに分割します。 +標準入力から読み込んだデータを、1000 行ごとに分割します。 .Pp オプションは以下のとおりです。 .Bl -tag -width Ds .It Fl b .Ar byte_count バイト単位で分割します。 .Dq Li k を数字の後ろに付けた場合は、 .Ar byte_count キロバイト単位で分割します。 .Dq Li m を数字の後ろに付けた場合は、 .Ar byte_count メガバイト単位で分割します。 .It Fl l .Ar n 行単位で分割します。 +.It Fl p Ar pattern +拡張正規表現として解釈される +.Ar pattern +に入力行がマッチするたび、ファイルが分割されます。 +マッチする行は、次の出力ファイルの最初の行になります。 +本オプションは、 +.Fl b +および +.Fl l +のオプションと共には指定できません。 .El .Pp オプションのあとに引数を指定した場合、最初の引数は 入力ファイルの名前として扱われます。 その次の引数は、分割したデータを格納する ファイル名の接頭語として扱われます。 この場合、分割したデータを格納するファイル名は 接頭語のあとに .Dq Li aa-zz という文字列を付けたファイルに、辞書式順序で分割されます。 .Pp .Ar name が指定されなかった場合、分割されたデータは .Dq Li xaa-zzz というファイルに、辞書式順序で分割されます。 .Sh バグ 歴史的な理由により、 .Ar name を指定した場合は、 .Nm split は 最大 676 個のファイルにしか分割できません。 デフォルトのファイル名に分割した場合は、最大 2028 個の ファイルに分割することができます。 +.Pp +パターンにマッチする最大行長は 65536 です。 +.Sh 関連項目 +.Xr re_format 7 .Sh 歴史 .Nm split は .At v6 から登場しました。 diff --git a/ja/man/man5/forward.5 b/ja/man/man5/forward.5 index 1d0b5c13a4..ca36b336c4 100644 --- a/ja/man/man5/forward.5 +++ b/ja/man/man5/forward.5 @@ -1,83 +1,101 @@ .\" Copyright (c) 1996 .\" Mike Pritchard . All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by Mike Pritchard and .\" contributors. .\" 4. Neither the name of the author nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE AUTHOR AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" -.\" %Id: forward.5,v 1.2 1997/03/07 03:28:00 jmg Exp % +.\" %Id: forward.5,v 1.2.2.1 1999/02/18 02:34:45 jkoshy Exp % .\" jpman %Id: forward.5,v 1.3 1998/04/29 11:32:30 kuma Stab % .\" .\" WORD: quote クォート(単一引用符または二重引用符文字のこと) .\" .Dd July 2, 1996 .Dt FORWARD 5 .Os .Sh 名称 .Nm forward .Nd メールの転送指示 .Sh 解説 .Nm .forward ファイルは、ユーザのメールの転送先の メールアドレスもしくはプログラムのリストを格納します。 このファイルが存在しない場合には、メール転送は行なわれません。 行頭に標準のシェルパイプシンボル (|) を付けることにより、 メールはプログラムの標準入力として転送されます。 引数をコマンドに渡す場合には、行全体をクォートで括る必要があります。 セキュリティ上の理由で、 .Nm .forward ファイルはメール送付先のユーザもしくは root が所有者である必要があり、 ユーザのシェルが .Pa /etc/shells にリストされている必要があります。 .Pp 例えば、 .Nm .forward ファイルが以下の行を含む場合: .Bd -literal -offset indent nobody@FreeBSD.org "|/usr/bin/vacation nobody" .Ed .Pp メールは .Ar nobody@FreeBSD.org に転送され、 単一引数 .Ar nobody を伴なってプログラム .Pa /usr/bin/vacation に転送されます。 +.Pp +ローカルユーザのアドレスの前にバックスラッシュ文字が付いている場合、 +メールは直接そのユーザのメールスプールファイルに配送され、 +更なる転送処理は回避されます。 +.Pp +例えば、ユーザ chris の +.Nm .forward +ファイルに次の行を含む場合: +.Bd -literal -offset indent +chris@otherhost +\echris +.Ed +.Pp +メールの一方のコピーは +.Ar chris@otherhost +に転送され、 +もう一方のコピーはローカルユーザ chris へのメールとして記録されます。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width $HOME/.forward -compact .It Pa $HOME/.forward ユーザによる転送指示 .El .Sh 関連項目 +.Xr aliases 5 , .Xr mailaddr 7 , .Xr sendmail 8 diff --git a/ja/man/man5/fstab.5 b/ja/man/man5/fstab.5 index 63f8a33ed3..128020afb9 100644 --- a/ja/man/man5/fstab.5 +++ b/ja/man/man5/fstab.5 @@ -1,246 +1,244 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1989, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. 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.It Em procfs プロセスデータへのアクセスのためのファイルシステム .It Em kernfs カーネルパラメータへのアクセスのためのファイルシステム .El .Pp -第4フィールド +第 4 フィールド .Pq Fa fs_mntops は、ファイルシステムに関連するマウントオプションを表します。 これはコンマで区切られたオプションのリストとして記述されます。 -これは少なくともマウントの形式(以下の +これは少なくともマウントの形式 (以下の .Fa fs_type -参照)を含み、加えてファイルシステム形式に特有のいくつかの追加の +参照) を含み、加えてファイルシステム形式に特有のいくつかの追加の オプションを含みます。 .Pp ``userquota'' および ``groupquota'' オプションの双方、またはいずれかが 指定されている場合、ファイルシステムは自動的に .Xr quotacheck 8 コマンドによって処理され、ユーザおよびグループクォータが .Xr quotaon 8 で有効にされます。 デフォルトでは、ファイルシステムのクォータは関連するファイルシステムの ルートに置かれた .Pa quota.user および .Pa quota.group というファイルで管理されます。 これらのデフォルトは、クォータオプションの直後に等号とデフォルトに代わる 絶対パス名を置くことで変更することができます。 従って、 .Pa /tmp のユーザクォータファイルを .Pa /var/quotas/tmp.user に置く場合、そのファイルの場所は以下のように指定されます。 .Bd -literal -offset indent userquota=/var/quotas/tmp.user .Ed .Pp ``noauto'' オプションが指定されている場合、ファイルシステムはシステム 起動時に自動的にマウントされません。 .Pp マウント形式は .Fa fs_mntops フィールドから取り出され、 .Fa fs_type -フィールドに個別に保存されます( +フィールドに個別に保存されます ( .Fa fs_mntops フィールドからは削除されません)。 .Fa fs_type が ``rw'' または ``ro'' ならば、 .Fa fs_file フィールドで指定されたファイルシステムは、読み書き可能、または読み出し -専用で指定のスペシャルファイルに正常にマウントされます。 +専用で指定の特殊ファイルに正常にマウントされます。 .Fa fs_type -が ``sw'' ならば、スペシャルファイルはシステムのリブート処理の最後に +が ``sw'' ならば、特殊ファイルはシステムのリブート処理の最後に .Xr swapon 8 コマンドによってスワップ領域の一部として使用されます。 .Fa fs_spec と .Fa fs_type 以外のフィールドは使用されません。 .Fa fs_type が ``xx'' と指定されている場合、このエントリは無視されます。 これは、現在使用されていないディスクパーティションを表すのに便利です。 .Pp -第5フィールド +第 5 フィールド .Pq Fa fs_freq は、どのファイルシステムがダンプされる必要があるか決定するために .Xr dump 8 コマンドによって使用されます。 第5フィールドが与えられていない場合は 0 が返され、 .Nm dump コマンドはそのファイルシステムをダンプする必要がないと見なします。 .Pp -第6フィールド +第 6 フィールド .Pq Fa fs_passno は、リブート時にファイルシステムのチェックが行われる順序を決定するために .Xr fsck 8 プログラムによって使用されます。 ルートファイルシステムは .Fa fs_passno -に 1 、他のファイルシステムは +に 1、他のファイルシステムは .Fa fs_passno に 2 が指定されているべきです。 1つのドライブ内のファイルシステムは逐次的にチェックされますが、 異なるドライブ上のファイルシステムは、ハードウェアの並列性を利用して 同時にチェックされます。 第6フィールドが与えられていないか 0 の場合、0 が返され、 .Xr fsck 8 コマンドはそのファイルシステムをチェックする必要がないと見なします。 .Bd -literal #define FSTAB_RW "rw" /* 読み書き可能デバイス */ #define FSTAB_RQ "rq" /* クォータ付き読み書き可能デバイス */ #define FSTAB_RO "ro" /* 読み出し専用デバイス */ #define FSTAB_SW "sw" /* スワップデバイス */ #define FSTAB_XX "xx" /* 完全に無視 */ struct fstab { - char *fs_spec; /* ブロックスペシャルデバイス名 */ + char *fs_spec; /* ブロック型スペシャルデバイス名 */ char *fs_file; /* ファイルシステムのパスのプレフィックス */ char *fs_vfstype; /* ufs,nfs などのファイルシステム形式 */ char *fs_mntops; /* -o に準拠したマウントオプション */ char *fs_type; /* fs_mntops から FSTAB_* のコピー */ int fs_freq; /* ダンプ周期の日数 */ int fs_passno; /* 並列 fsck のパス番号 */ }; .Ed .Pp .Pa fstab のレコードを適切に読み出すには、 .Xr getfsent 3 , .Xr getfsspec 3 , .Xr getfstype 3 , -および .Xr getfsfile 3 ルーチンを使用します。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/fstab -compact .It Pa /etc/fstab .Nm fstab ファイルは .Pa /etc に存在します。 .El .Sh 関連項目 .Xr getfsent 3 , .Xr getvfsbyname 3 , .Xr dump 8 , .Xr fsck 8 , .Xr mount 8 , .Xr quotacheck 8 , .Xr quotaon 8 , .Xr swapon 8 , .Xr umount 8 .Sh 歴史 .Nm ファイルフォーマットは .Bx 4.0 から登場しました。 diff --git a/ja/man/man6/fortune.6 b/ja/man/man6/fortune.6 index 239b4214d9..07d86e80bd 100644 --- a/ja/man/man6/fortune.6 +++ b/ja/man/man6/fortune.6 @@ -1,184 +1,188 @@ .\" Copyright (c) 1985, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" Ken Arnold. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)fortune.6 8.3 (Berkeley) 4/19/94 -.\" %Id: fortune.6,v 1.5 1997/02/22 14:46:50 peter Exp % +.\" %Id: fortune.6,v 1.5.2.1 1999/03/09 11:46:58 dcs Exp % .\" jpman %Id: fortune.6,v 1.4 1999/01/16 17:08:30 kuma Stab % .\" .\" 以下は Linux JM のクレジット .\" Japanese Version Copyright (c) 1997,1998 MAEHARA Kohichi .\" Japanese Version Copyright (c) 1997,1998 HANAYAKA Sinya .\" all rights reserved. .\" Translated Tue Feb 10 00:00:00 JST 1998 .\" by HANATAKA Sinya .\" by MAEHARA Kohichi .\" .\" .Dd April 19, 1994 .Dt FORTUNE 6 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm fortune .Nd "おもしろくためになる格言を無作為に表示する" .Sh 書式 -.Op Fl aefilosw +.Op Fl aDefilosw .Op Fl m Ar pattern .Oo .Op Ar \&N% .Ar file/dir/all .Oc .Sh 解説 .Nm fortune を引数なしで実行すると、無作為に選んだ格言を一つ表示します。 格言はいくつかの種類に分類されていて、それぞれの分類はさらに、 耳に痛いものとそうでないものとに分けられています。 オプションを以下に示します: .Bl -tag -width flag .It Fl a 耳に痛いものもそうでないものも、格言をすべて含めた リストから選びます(耳に痛いものについての詳細は .Fl o オプションを参照してください)。 +.It Fl D +更なるデバッグ出力を有効にします。 +本オプションを複数回指定すると、出力が更に冗長になります。 +-DDEBUG 付きでコンパイルされている場合のみ、利用可能です。 .It Fl e すべての fortune のファイルが同一サイズであることを仮定します (複数ファイルの扱いについての下記の解説を参照してください)。 .It Fl f 検索されるファイルの一覧を表示し、格言は表示しません。 .It Fl l 長めの格言に限ります。 .It Fl m 正規表現 .Ar pettern に合致する格言を表示します。 正規表現のパターンの記述方法については .Xr regex 3 を参照してください。 .It Fl o 耳に痛い格言に限り、 その中から選んで出力します。 .Bf -symbolic 耳に痛そうな格言は、ぜひ、ぜひ、ぜひとも、深く落ち込んでいて、 耳に痛い格言を喜んで 受け入れられる気分のときに限って指定して下さい(そして、 もしそういう気分であるなら、出てきた文言についてわれわれに 文句を言うことをせず、黙って .Fl o オプションの使用を止めるはずですよね)。 .Ef .Bd -filled -offset indent \&...人類愛について基本的かつ支配的な哲学を心に留めるよう にしよう、これは以下の言葉に簡潔にまとめられている: 心からの笑いは健康のためによい -- 必要とあらば全人類を 犠牲にしたとしても。 .Bd -filled -offset indent-two -compact --H. Allen Smith, "Rude Jokes" .Ed .Ed .It Fl s 短めの格言に限ります。 .It Fl i .Fl m オプションで指定された(正規表現の)パターンについて、 大文字小文字の別を無視します。 .It Fl w 終了前に、メッセージの文字数に応じた長さから算出される時間だけ停止します。 ログアウト手順に組み込んだ場合、 スクリーンがクリアされる前に メッセージを読み取る時間を確保するのに役に立ちます。 .El .Pp 別の格言集の使用を指定することができます。この指定では、 特定のファイル、1 つ以上のファイルを含むディレクトリ、 もしくは標準データベース全てを使用するという .Em all という特殊語のいずれかを指定可能です。 これらの前にはパーセンテージを付けることが可能です。 パーセンテージは、0 以上 100 以下の数字 .Ar N に .Ar % を続けたものです。 パーセンテージを指定した場合、ある格言が .Ar N パーセントの確率でそのファイルあるいはディレクトリから選択されます。 パーセントの合計が 100 に満たず、パーセント無しの指定がある場合、 残りのパーセントが、パーセント無しのファイルとディレクトリに割当てられます。 この場合、パーセント無しのものが選択される確率は、これらのサイズに依存します。 .Pp 例として、2 個のデータベース .Em funny と .Em not-funny とを用います。この時 .Em funny が 2 倍の大きさとするならば、 .Bd -literal -offset indent fortune funny not-funny .Ed .Pp と指示すると 3 回に 2 回の割合で .Em funny から選択されます。 コマンドを .Bd -literal -offset indent fortune 90% funny 10% not-funny .Ed .Pp のように指定すると 90 % を .Em funny から選び出します (この場合残りが 10% であることが明らかなので ``10% not-funny'' は不要です)。 .Fl e オプションを指定すると、全てのファイルから均等に選び出します; すなわち .Bd -literal -offset indent fortune \-e .Ed .Pp とするのは .Bd -literal -offset indent fortune 50% funny 50% not .Em -funny .Ed .Pp と指定するのと同等です。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width Pa -compact .It Pa /usr/share/games/fortune .El .Sh 関連項目 .Xr regcomp 3 , .Xr regex 3 .\" Amended by kuma, based on fortune.6,v 1.2 1998/02/24 14:51:07 horikawa Stab .\"ZZZ: 3.0-RELEASE complianted by N. Kumagai, 99-1-16 diff --git a/ja/man/man7/hier.7 b/ja/man/man7/hier.7 index e063d12fd5..b835382bbf 100644 --- a/ja/man/man7/hier.7 +++ b/ja/man/man7/hier.7 @@ -1,618 +1,616 @@ .\" Copyright (c) 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. 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IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)hier.7 8.1 (Berkeley) 6/5/93 -.\" %Id: hier.7,v 1.16 1998/12/21 05:57:57 jkoshy Exp % +.\" %Id: hier.7,v 1.16.2.1 1999/02/18 00:58:20 jkh Exp % .\" .\" jpman %Id: hier.7,v 1.3 1999/01/04 08:08:08 kuma Stab % .Dd June 5, 1993 .Dt HIER 7 .Os .Sh 名称 .Nm hier .Nd ファイルシステムのレイアウト .Sh 解説 ファイルシステムの階層構成についての概略です。 .Bl -tag -width "/stand/" .It Li / ファイルシステムのルートディレクトリ。 .It Li /bin/ ユーザ用ユーティリティの基本的なもの。 シングルユーザ環境、マルチユーザ環境どちらでも使用する。 .It Li /dev/ ブロックデバイスおよびキャラクタデバイスファイル。 .Pp .Bl -tag -width MAKEDEV -compact .It Li MAKEDEV デバイスファイル作成用スクリプト。 .Xr MAKEDEV 8 参照。 .It Li fd/ ファイル記述子ファイル。 .Xr \&fd 4 参照。 .El .It Li /etc/ システムの設定ファイル、およびスクリプト。 .Pp .Bl -tag -width "disklabels/" -compact .It Li gnats/ gnats 設定ファイル。 .Xr send-pr 1 参照。 .It Li kerberosIV/ kerberos バージョン IV の設定ファイル。 .Xr kerberos 1 参照。 .It Li localtime ローカルタイムゾーン情報。 .Xr ctime 3 参照。 .It Li mtree/ mtree 設定ファイル。 .Xr mtree 8 参照。 .It Li namedb/ named 設定ファイル。 .Xr named 8 参照。 .It Li ppp/ .Xr ppp 8 ppp 設定ファイル。 .Xr ppp 8 参照。 .It Li skel/ 新しいアカウントのための \&. (ドット) ファイルのローカルの例。 .Xr adduser 8 参照。 .It Li uucp/ uucp 設定ファイル。 .Xr uucp 1 参照。 .El .It Li /kernel カーネルの pure な実行可能ファイル (ブート時にメモリに読み込まれる オペレーティングシステム)。 -.It Li /lkm/ +.It Li /modules/ ロード可能なカーネルモジュール。 -.Xr lkm 4 +.Xr kldstat 8 参照。 .It Li /mnt/ 通常、システム管理者が一時的なマウントポイントとして使用する 空のディレクトリ。 .It Li /proc/ プロセスファイルシステム。 .Xr procfs 5 , .Xr mount_procfs 8 参照。 .It Li /root root のホームディレクトリ。 .It Li /sbin/ システムプログラム、および基本的な管理者用ユーティリティ。 シングルユーザ環境、マルチユーザ環境どちらでも使用する。 .It Li /stand/ スタンドアロン環境で使用されるプログラム。 .It Li /tmp/ テンポラリファイル。通常は .Xr mfs 8 メモリファイルシステム (通常、/tmp の内容はシステムを再起動した際には 保存されない)。 .It Li /usr/ ユーザ用ユーティリティ、およびアプリケーションの大部分を含む。 .Pp .Bl -tag -width "libdata/" -compact .It Li bin/ 一般的なユーティリティ、プログラミングツール、アプリケーション。 .It Li games/ 有用でちょっとふざけたプログラム。 .It Li include/ 標準 C 言語インクルードファイル。 .Pp .Bl -tag -width "kerberosIV/" -compact .It Li arpa/ インターネットサービスプロトコルのための C 言語インクルードファイル。 .It Li g++/ GNU C++ 言語インクルードファイル。 .Bl -tag -width "kerberosIV/" -compact .It Li std/ GNU C++ 言語 libstdc++ インクルードファイル。 .El .It Li isofs/ .Bl -tag -width "kerberosIV/" -compact .It Li cd9660/ iso9660 形式ファイルシステム。 .El .It Li kerberosIV/ kerberos 認証パッケージ用 C 言語インクルードファイル。 .Xr kerberos 1 参照。 .It Li machine/ マシン固有機能の C 言語インクルードファイル。 .It Li msdosfs/ MS-DOS ファイルシステム。 .It Li net/ その他のネットワーク機能用 C 言語インクルードファイル。 .\" .It Li netimp/ .\" IMP プロトコル用 C 言語インクルードファイル .\" ( .\" .Xr imp 4 .\" 参照) .It Li netatalk/ Appletalk プロトコル。 .It Li netinet/ インターネット標準プロトコル用 C 言語インクルードファイル。 .Xr inet 4 参照。 .\" .It Li netiso/ .\" ISO 標準プロトコル用 C 言語インクルードファイル .\" ( .\" .Xr iso 4 .\" 参照) .\" .It Li netns/ .\" XNS 標準プロトコル用 C 言語インクルードファイル .\" ( .\" .Xr \&ns 4 .\" 参照) .It Li netipx/ IPX/SPX プロトコルスタック。 .It Li netkey/ カーネルの鍵管理サービス。 .It Li netns/ Xerox 社の NS プロトコル。 .It Li nfs/ NFS (Network File System) 用 C 言語インクルードファイル。 .It Li objc/ ??? .It Li pccard/ PC-CARD コントローラ。 .It Li protocols/ Berkeley サービスプロトコル用 C 言語インクルードファイル。 .It Li readline/ ユーザからの一行入力機能(編集機能付き)。 .Xr readline 3 参照。 .It Li rpc/ リモート手続き呼び出し。 .Xr rpc 3 参照。 .It Li rpcsvc/ ??? .It Li ss/ libss ??? .It Li sys/ システム用 C 言語インクルードファイル (カーネルデータ構造)。 .It Li tcl/ Tcl 言語。 .Xr Tcl n 参照。 .Bl -tag -width "kerberosIV/" -compact .It Li generic/ ??? .It Li unix/ ??? .El .It Li ufs/ UFS (U-word File System) 用 C 言語インクルードファイル。 .Bl -tag -width "kerberosIV/" -compact .It Li ffs/ Fast filesystem。 .It Li lfs/ ログファイルシステム。 .Xr mount_lfs 8 参照。 .It Li mfs/ メモリファイルシステム。 .Xr mount_mfs 8 参照。 .It Li ufs/ UFS ファイルシステム。 .El .It Li vm/ 仮想記憶。 .Xr vmstat 8 参照。 .El .Pp .It Li lib/ アーカイブライブラリ。 .Bl -tag -width Fl -compact .It Li compat/ 互換性維持用の共有ライブラリ。 .El .Pp .It Li libdata/ その他のユーティリティデータファイル。 .Bl -tag -width Fl -compact .It Li gcc/ ??? .It Li lint/ さまざまな lint 用ライブラリ(事前に構築されている)。 .Xr lint 1 参照。 .It Li stallion/ ダウンロードファームウェアのイメージが保持されている。 .It Li tcl ???; .Xr Tcl n 参照。 .El .Pp .It Li libexec/ システムデーモンおよびシステムユーティリティ。 (他のプログラムから実行されるもの)。 .Bl -tag -width Fl -compact .It Li lpr/ ??? .Xr lpr 1 参照。 .It Li sm.bin/ sendmail 用制限付きシェル。 .Xr smrsh 8 参照。 .It Li uucp/ uucp ユーティリティ。 .Xr uucp 1 参照。 .El .Pp .It Li local/ ローカルの実行可能ファイル、ライブラリなど。 .br .Tn FreeBSD ports フレームワークのデフォルトのインストール先としても使用されます。 local/以下では、 .Xr hier 7 で /usr に関して 記述された一般的な配置が使用されます。例外として、man ディレクトリは local/share/ の下ではなく、local/ の直下に存在します。ports のドキュメントは share/doc// に置かれます。 .It Li mdec/ ブートプログラム。 .Xr disklabel 8 参照。 .It Li obj/ アーキテクチャ依存のターゲットツリー。 /usr/src ツリーを構築することで作成される。 .It Li ports/ .Tn FreeBSD ports コレクション (オプション扱い)。 .It Li sbin/ (ユーザによって実行される) システムデーモン、およびシステムユーティリティ。 .It Li share/ アーキテクチャに依存しないファイル。 .Pp .Bl -tag -width "calendar/" -compact .It Li calendar/ 事前に組み立てられた calendar ファイルいろいろ。 .Xr calendar 1 参照。 .It Li dict/ 単語リスト。 .Xr look 1 参照。 .Pp .Bl -tag -width Fl -compact .It Li words 一般の単語 .It Li web2 Webster's 2nd International からの単語 .It Li papers/ リファレンスデータベース。 .Xr refer 1 参照。 .It Li special/ 特殊な語のリスト。 .Xr spell 1 参照。 .El .Pp .It Li doc/ その他の文書。 ( .Tn USENIX association から入手できる) .Bx マニュアルのほとんどのソース。 .Bl -tag -width Fl -compact .It Li FAQ/ しばしば行なわれる質問とその答え (Frequently Asked Questions)。 .It Li handbook/ .Tn FreeBSD ハンドブック .It Li papers/ UNIX 関連の論文 .It Li psd/ UNIX プログラマ用補助文書 .It Li smm/ UNIX システム管理者用マニュアル .It Li usd/ UNIX ユーザ用補助文書 .El .Pp .It Li examples/ 一般ユーザやプログラマ向けのさまざまな用例。 .It Li games/ 各種のゲームで使用される ascii テキストファイル。 .It Li groff_font/ デバイス名ごとに用意されたデバイス記述ファイル。 .It Li info/ GNU Info ハイパーテキストシステム。 .It Li isdn/ ISDN。 .It Li libg++/ libg++ genclass のプロトタイプ/テンプレートクラスファイル。 .It Li locale/ 国際化機能関係のファイル。 .Xr setlocale 3 参照。 .It Li man/ マニュアルページ。 .It Li me/ me マクロパッケージで使用するマクロ。 .It Li misc/ その他システム全体の ascii テキストファイル。 .Bl -tag -width Fl -compact .It Li fonts/ ??? .It Li pcvtfonts/ ???; .Xr pcvt 4 参照。 .It Li pkg_manage/ パッケージマネージャのヘルプファイル。 .Xr pkg_manage 参照。 .It Li termcap 端末の特性を記述するデータベース。 .Xr termcap 5 参照。 .El .It Li mk/ make 用テンプレート。 .Xr make 1 参照。 .It Li ms/ ms マクロパッケージで使用するマクロ。 .It Li nls/ 各国語サポート(National Lanuguage Support)ファイル。 .Xr mklocale 1 参照。 .It Li perl/ perl ライブラリファイル。 .Xr perl 1 参照。 .It Li sgml/ SGML ツールファイル。 .Xr instant 1 参照。 .It Li skel/ 新しいアカウントのための . (ドット) ファイルの例。 .It Li tabset/ 各種端末用タブ記述ファイル。termcap ファイルの中で使用される。 .Xr termcap 5 参照。 .It Li tmac/ テキスト処理マクロ。 .Xr nroff 1 および .Xr troff 1 参照。 .It Li zoneinfo/ タイムゾーン設定情報。 .Xr tzfile 5 参照。 .El .It Li src/ BSD と local のソースファイル。 .Pp .Bl -tag -width "kerberosIV/" -compact .It Li bin/ /bin 内のファイルのソース。 .It Li contrib/ 寄贈されたソフトウェアのファイルのソース。 .It Li eBones/ Kerberos と DES。 .It Li etc/ /etc 内のファイルのソース。 .It Li games/ /usr/games 内のファイルのソース。 .It Li gnu/ GNU Public Licence で保護されたユーティリティ。 .It Li include/ /usr/include 内のファイルのソース。 .It Li kerberosIV/ Kerberos version IV のソース。 .It Li lib/ /usr/lib 内のファイルのソース。 .It Li libexec/ /usr/libexec 内のファイルのソース。 .It Li local/ /usr/local 内のファイルのソース。 -.It Li lkm/ -/lkm 内のファイルのソース。 .It Li release/ .Tn FreeBSD のリリースを生成するために必要なファイル。 .It Li sbin/ /sbin 内のファイルのソース。 .It Li secure/ DES のソース。 .It Li share/ /usr/share 内のファイルのソース。 .It Li sys/ カーネルのソースファイル。 .It Li usr.bin/ /usr/bin 内のファイルのソース。 .It Li usr.sbin/ /usr/sbin 内のファイルのソース。 .El .Pp .It Li X11R6/ X11R6 配布パッケージの実行可能形式ファイル、ライブラリなど (オプション扱い)。 .El .It Li /var/ さまざまな用途のログファイル、一時ファイル、遷移的ファイル、 スプールファイル。 .Pp .Bl -tag -width "preserve/" -compact .It Li account/ システムアカウンティングファイル。 .Pp .Bl -tag -width Fl -compact .It Li acct 実行アカウントファイル。 .Xr acct 5 参照。 .El .Pp .It Li at/ 指定した時間に動くコマンドのスケジュールファイル。 .Xr \&at 1 参照。 .Bl -tag -width "preserve/" -compact .It Li jobs ジョブファイルを含むディレクトリ。 .It Li spool 出力スプールファイルを含むディレクトリ。 .El .Pp .It Li backups/ さまざまなバックアップファイル。 .It Li crash/ ???; .Xr crash 8 参照。 .It Li cron/ .Bl -tag -width "preserve/" -compact .It Li log cron のログファイル。 .Xr cron 8 参照。 .It Li tabs crontab ファイル。 .Xr crontab 5 参照。 .El .Pp .It Li db/ システム固有のさまざまなデータベースファイル。自動生成される。 .It Li games/ さまざまなゲームのステータスおよびログファイル。 .\" .It Li games/ .\" ゲームスコアのファイル。 .It Li log/ さまざまなシステムログファイル。 .Pp .Bl -tag -width Fl -compact .It Li wtmp login/logout ログ。 .Xr wtmp 5 参照。 .El .Pp .It Li mail/ ユーザのメールボックスファイル。 .It Li preserve/ エディタの不慮の死の際に保存されるファイルを一時的に安置するディレクトリ。 .Xr \&ex 1 参照。 .It Li msgs/ システムメッセージのデータベース。 .Xr msgs 1 参照。 .It Li quotas/ ファイルシステムのクォータ情報のファイル。 .It Li run/ ブートされてからのシステムについての各種情報を記述した システム情報ファイル。 .Pp .Bl -tag -width Fl -compact .It Li utmp 現在のユーザについてのデータベース。 .Xr utmp 5 参照。 .El .Pp .It Li rwho/ rwho データファイル。 .Xr rwhod 8 , .Xr rwho 1 , .Xr ruptime 1 参照。 .It Li spool/ さまざまなプリンタ、メールシステムのスプールディレクトリ。 .Pp .Bl -tag -width Fl -compact .It Li ftp/ 一般に ~ftp となる部分。anonymous ftp のルートディレクトリ。 .It Li mqueue/ 配送されていないメールのキュー。 .Xr sendmail 8 参照。 .It Li output/ ラインプリンタ用スプールディレクトリ。 .It Li secretmail/ 機密メール用スプールディレクトリ。 .Xr xget 1 参照。 .It Li uucp/ uucp スプールディレクトリ。 .It Li uucppublic/ 一般に ~uucp となる部分。共用 uucp テンポラリディレクトリ。 .El .Pp .It Li tmp/ システムがリブートするまでの間保持されるテンポラリファイル。 .Bl -tag -width Fl -compact .It Li vi.recover vi のリカバリファイルを格納しておくディレクトリ。 .El .It Li yp NIS マップ。 .El .El .Sh 関連項目 .Xr apropos 1 , .Xr find 1 , .Xr finger 1 , .Xr grep 1 , .Xr ls 1 , .Xr whatis 1 , .Xr whereis 1 , .Xr which 1 , .Xr fsck 8 .Sh 歴史 .Nm hier マニュアルページは .At v7 で登場しました。 .\"ZZZ: 3.0-RELEASE compliant by N. Kumagai 98-12-26 diff --git a/ja/man/man8/MAKEDEV.8 b/ja/man/man8/MAKEDEV.8 index ebdade0b5b..f4dac07cb7 100644 --- a/ja/man/man8/MAKEDEV.8 +++ b/ja/man/man8/MAKEDEV.8 @@ -1,95 +1,95 @@ .\" Copyright (c) 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. 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IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)MAKEDEV.8 8.1 (Berkeley) 6/5/93 .\" %Id: MAKEDEV.8,v 1.10 1997/08/11 01:25:06 steve Exp % .\" jpman %Id: MAKEDEV.8,v 1.3 1997/07/22 09:19:04 mutoh Stab % .\" .Dd June 5, 1993 .Dt MAKEDEV 8 i386 .Os .Sh 名称 .Nm MAKEDEV -.Nd システムとデバイススペシャルファイルの作成 +.Nd システムとデバイス特殊ファイルの作成 .Sh 書式 .Nm name ... .Sh 解説 このシェルスクリプト .Nm -は、 ``/dev'' ディレクトリにあり、通常のスペシャルファイルを作成するのに +は、``/dev'' ディレクトリにあり、通常の特殊ファイルを作成するのに 使われます。 -スペシャルファイルに関するより徹底した議論が必要ならば、 +特殊ファイルに関するより徹底した議論が必要ならば、 .Xr intro 4 をご覧ください。 .Pp .Nm は、何個かのデバイス名を引数に取ります。 ここでのデバイス名は、デバイスに対する、よくある省略形です。 -``std'' と ``local'' という、二つのスペシャルデバイスがあります。 +``std'' と ``local'' という、二つの特殊デバイスがあります。 前者はそのアーキテクチャの標準デバイスを作成します。 後者はローカルサイトの固有のデバイスの為のもので、 シェルファイル ``MAKEDEV.local'' を実行します。 .Pp i386 アーキテクチャでは次のデバイスをサポートします。 -ここで、ハッシュ記号(``#'')を伴ったデバイス名は、 +ここで、ハッシュ記号 (``#'') を伴ったデバイス名は、 ハッシュ記号をユニット番号で置き換えます。 .Bl -tag -width indent .It std 標準デバイス (console, drum, fd/*, klog, kmem, mem, null, stderr, stdin, stdout, tty) です。 .It local コンフィギュレーション固有のデバイスです。 .It tty# 標準 PC COM ポートです。 .It fd# ``フロッピ'' ディスクドライブ (3 1/2, 5 1/4) です。 .It pty# -16対の仮想端末マスタとスレーブです。 +16 対の仮想端末マスタとスレーブです。 .It sd# SCSI ディスクドライブです。 .It st# SCSI テープドライブです。 .It vty# syscons/pcvt/codrv のための 12 の仮想コンソールの組です。 .It wd# ``ウィンチェスタ'' ディスクドライブ (ST506, IDE, ESDI, RLL など) です。 .It wt# QIC-インタフェースの (つまり、SCSI ではない) 3M カートリッジテープです。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /dev/xxxx -compact .It Pa /dev -スペシャルファイルのディレクトリ +特殊ファイルのディレクトリ .Sh 関連項目 .Xr intro 4 , .Xr config 8 , .Xr mknod 8 diff --git a/ja/man/man8/atrun.8 b/ja/man/man8/atrun.8 index af13302756..597fb87bed 100644 --- a/ja/man/man8/atrun.8 +++ b/ja/man/man8/atrun.8 @@ -1,84 +1,86 @@ -.\" %Id: atrun.man,v 1.5 1998/07/01 05:47:58 jkoshy Exp % +.\" %Id: atrun.man,v 1.5.2.1 1999/02/15 08:46:21 fenner Exp % .\" jpman %Id: atrun.8,v 1.2 1997/04/23 02:43:41 yugawa Stab % .Dd April 12, 1995 .Dt ATRUN 8 -.Os "FreeBSD 2.1" +.Os FreeBSD 2.1 .Sh 名称 .Nm atrun .Nd ジョブキューのなかから予定時刻になったものを実行 .Sh 書式 .Nm atrun .Op Fl l Ar load_avg .Op Fl d .Sh 解説 .Nm コマンドは .Xr at 1 でキューに入れたジョブを実行するコマンドです。 .Pp .Xr atrun 8 -が5分毎に起動されるようにするために、 +が 5 分毎に起動されるようにするために、 root の .Xr crontab 5 ファイル .Pa /etc/crontab に、 .nf */5 * * * * root /usr/libexec/atrun .fi という設定を含めておく必要があります。 .Pp 呼び出しが起きるたびに .Nm は、小文字のキューの中のジョブのうち、 実行開始時間を過ぎたものすべてを開始します。 -さらに、直前の1分間の負荷平均値(load avarage)が指定した限界値より小さい場合、 -優先順位が最も高いバッチジョブ(大文字のキューで表されます)ひとつを +さらに、直前の 1 分間の負荷平均値 (load avarage) +が指定した限界値より小さい場合、 +優先順位が最も高いバッチジョブ (大文字のキューで表されます) ひとつを 開始します。 .\" 上記の記述はオリジナルの英語版では、"A maximum of one batch jobs (denoted .\" by uppercase queues) are started each time atrun is invoded." となっている。 .\" この記述だけでは非常にわかりにくいが、at(1) を見ると、バッチジョブには .\" A 〜 Z のキューがあり、A 〜 Z の順番で nice 値が高くなる(優先度が低くなる) .\" と書かれている。そこで、実際に試して見ると、同一のキューに登録されたジョブ .\" は登録された順番に実行されるが、異なるキューに登録されたジョブは登録された .\" 順番とは関係なく、より nice 値が低い(優先度の高い)ジョブから実行される .\" ので、上記の記述とした。 .\" 2.2.1-RELEASE 対象 .\" By yugawa@orleans.rim.or.jp (Apr 23 1997) .\" RELENG22-980710-SNAP(2.2.7 直前)でこの部分の記述は変更されたが、 .\" "A maximum of one batch jobs" の句は依然として残っているので、 .\" この句の訳はそのままにしてある。 .\" By kuma@jp.freebsd.org (Jul 10 1998) .Sh オプション .Bl -tag -width indent .It Fl l Ar load_avg -負荷の上限を指定する。負荷がこの上限を越えている場合、バッチジョブは実行さ -れない。デフォルトの値は 1.5。 +負荷の上限を指定します。 +負荷がこの上限を越えている場合、バッチジョブは実行されません。 +組み込みのデフォルトの値は 1.5 です。 .It Fl d デバッグ用。 .Xr syslog 3 -を使う代わりに標準エラー出力にエラーメッセージを吐き出す。 +を使う代わりに標準エラー出力にエラーメッセージを表示します。 .El .Sh 警告 .Nm を動かすためには .Xr cron 8 -デーモンを起動しておかねばなりません。 +デーモンを起動しておく必要があります。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /var/at/spool -compact .It Pa /var/at/spool 出力ファイルを保管しておくディレクトリ .It Pa /var/at/jobs ジョブファイルを保管しておくディレクトリ .El .Sh 関連項目 .Xr at 1 , .Xr crontab 1 , .Xr syslog 3 , .Xr crontab 5 , .Xr cron 8 .Sh バグ .Nm の機能は .Xr cron 8 に統合されるべきです。 diff --git a/ja/man/man8/dev_mkdb.8 b/ja/man/man8/dev_mkdb.8 index cc7f854016..54d4165669 100644 --- a/ja/man/man8/dev_mkdb.8 +++ b/ja/man/man8/dev_mkdb.8 @@ -1,84 +1,84 @@ .\" Copyright (c) 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)dev_mkdb.8 8.1 (Berkeley) 6/6/93 .\" jpman %Id: dev_mkdb.8,v 1.2 1997/05/23 07:36:35 mitchy Stab % .\" .Dd June 6, 1993 .Os .Dt DEV_MKDB 8 .Sh 名称 .Nm dev_mkdb .Nd .Pa /dev のデータベースを作成する .Sh 書式 .Nm dev_mkdb .Sh 解説 .Nm コマンドは、 .Pa /var/run/dev.db に .Xr db 3 のハッシュデータベースを 作成します。このデータベースには、 .Pa /dev -ディレクトリ内のすべてのキャラクタスペシャルファイルと -ブロックスペシャルファイルの名前が含まれており、 +ディレクトリ内のすべてのキャラクタ型特殊ファイルと +ブロック型特殊ファイルの名前が含まれており、 キーとしてファイルタイプと .Fa st_rdev フィールドが使われています。 .Pp キーの構造体は mode_t, dev_t の順であり、0 で パディングされています。 mode_t はファイルタイプ (st_mode & S_IMFT) であり、 dev_t はst_rdev フィールドそのものです。 .Pp .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /var/run/dev.db -compact .It Pa /dev デバイスのディレクトリ .It Pa /var/run/dev.db データベースファイル .El .Sh 関連項目 .Xr ps 1 , .Xr stat 2 , .Xr db 3 , .Xr devname 3 , .Xr kvm_nlist 3 , .Xr ttyname 3 , .Xr kvm_mkdb 8 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .Bx 4.4 から登場しました。 diff --git a/ja/man/man8/getty.8 b/ja/man/man8/getty.8 index 2c6f95fc67..d8a7cdb555 100644 --- a/ja/man/man8/getty.8 +++ b/ja/man/man8/getty.8 @@ -1,125 +1,125 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" from: @(#)getty.8 8.1 (Berkeley) 6/4/93 .\" %Id: getty.8,v 1.9 1997/11/21 07:43:42 charnier Exp % .\" jpman %Id: getty.8,v 1.3 1997/05/19 17:00:46 horikawa Stab % .\" " .Dd April 25, 1991 .Dt GETTY 8 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm getty .Nd 端末のモードを設定する .Sh 書式 .Nm getty .Oo .Ar type .Op Ar tty .Oc .Sh 解説 .Nm プログラムは、 .Xr init 8 -から呼ばれ、tty回線をオープンしたあと初期化 +から呼ばれ、tty 回線をオープンしたあと初期化 し、ログイン名を読んで .Xr login 1 を起動します。 .Pp .Ar tty は、端末にどの .Pa /dev -のスペシャルデバイスファイルを使うかを指定します(例:``ttyh0'')。 +の特殊デバイスファイルを使うかを指定します (例:``ttyh0'')。 引数がないか .Ql Fl -ならば、tty回線はファイルディスクリプタ0としてオープンされます。 +ならば、tty 回線はファイルディスクリプタ 0 としてオープンされます。 .Pp .Ar type は、 .Nm が端末回線を特別に扱うようにするために使われます。 この .Ar type は、 .Xr gettytab 5 のデータベースのインデックスとして使われ、 回線の特徴を決定します。引数が与えられないか、データベースにマッチする テーブルがなければ、 .Em default テーブルが使われます。もし、 .Pa /etc/gettytab ファイルがなければ、システムのデフォルトが使われます。 テーブルにより指示されれば、 .Nm は端末画面をクリアし、 バナーヘッダを表示し、 ログインプロンプトを表示します。通常、このプロンプトのなかに システムのホスト名が含まれます。 .Pp .Nm のデフォルトの行動は、大抵の場合、適当な .Pa gettytab テーブルを作成することによって、回避したり修正したりすることができます。 .Pp .Nm はタイムアウト時間を設定することができます。これによって、 ログイン名がすぐに入力されないような場合に、ダイヤル回線を切断 することができます。 .Sh 診断 .Bl -diag .It "ttyxx: No such device or address." .It "ttyxx: No such file or address." .Pp .Pa ttys ファイルのなかで有効にされていた端末がオープンできませんでした。 必要な回線がシステムに設定されていなかったか、 関係するデバイスがブート時のシステム設定の際に組み込まれなかったか、 もしくは .Pa /dev -にスペシャルファイルがありませんでした。 +に特殊ファイルがありませんでした。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/gettytab -compact .It Pa /etc/gettytab .It Pa /etc/ttys .El .Sh 関連項目 .Xr login 1 , .Xr ioctl 2 , .Xr tty 4 , .Xr gettytab 5 , .Xr ttys 5 , .Xr init 8 .Sh 歴史 .Nm は .At v6 から登場しました。 diff --git a/ja/man/man8/ibcs2.8 b/ja/man/man8/ibcs2.8 index c09169c0fa..570ca63472 100644 --- a/ja/man/man8/ibcs2.8 +++ b/ja/man/man8/ibcs2.8 @@ -1,64 +1,64 @@ .\" .\" Copyright (c) 1995 Lyndon Nerenberg .\" .\" All rights reserved. .\" .\" This program is free software. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE DEVELOPERS ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR .\" IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES .\" OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE DISCLAIMED. .\" IN NO EVENT SHALL THE DEVELOPERS BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, .\" INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT .\" NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF USE, .\" DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND ON ANY .\" THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, OR TORT .\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF .\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE. .\" -.\" %Id: ibcs2.8,v 1.6 1998/08/31 16:41:06 wosch Exp % +.\" %Id: ibcs2.8,v 1.6.2.1 1999/02/15 08:46:22 fenner Exp % .\" jpman %Id: ibcs2.8,v 1.3 1997/09/08 08:46:54 kuma Stab % .\" .Dd November 27, 1995 .Dt IBCS2 8 -.Os FreeBSD-Experimental +.Os FreeBSD .Sh 名称 .Nm ibcs2 .Nd SCO および ISC バイナリのための iBCS2 ランタイムサポートをロードする .Sh 書式 .Nm ibcs2 .Sh 解説 .Nm ユーティリティは iBCS2 互換プログラムの カーネルランタイムサポートをロードします。 本ランタイムサポートの範囲は iBCS2 システムコールインタフェースの エミュレーションに限定されており、完全サポートには程遠いです。 COFF バイナリおよび共有ライブラリはサポートされていますが、 FreeBSD での配布には共有ライブラリは提供されていません。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /usr/share/examples/ibcs2/* -compact .It Pa /lkm/ibcs2_mod.o .It Pa /lkm/ibcs2_coff_mod.o iBCS2 ローダブルカーネルモジュール。 .Pp .It Pa /usr/share/examples/ibcs2/* エミュレータ検査用のサンプルオブジェクトファイル。 .Sh 関連項目 .Xr lkm 4 , .Xr modload 8 .Sh バグ エミュレータは全く不完全です。 .Pp 動的にリンクされたバイナリを実行するにあたり、 既存の SCO システムの共有ライブラリへのアクセスが不可欠です。 .Pp 使用にあたりソースコードを読むことが不可欠です。 diff --git a/ja/man/man8/mknod.8 b/ja/man/man8/mknod.8 index 43e61235f6..e30be514be 100644 --- a/ja/man/man8/mknod.8 +++ b/ja/man/man8/mknod.8 @@ -1,108 +1,108 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. 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IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)mount.8 8.8 (Berkeley) 6/16/94 .\" %Id: mount.8,v 1.24 1998/10/16 00:06:56 des Exp % .\" .\" jpman %Id: mount.8,v 1.2 1997/05/03 11:26:50 horikawa Stab % .\" .Dd June 16, 1994 .Dt MOUNT 8 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm mount .Nd ファイルシステムをマウントする .Sh 書式 .Nm mount .Op Fl adfpruvw .Op Fl t Ar ufs | lfs | external_type .Nm mount .Op Fl dfpruvw .Ar special | node .Nm mount .Op Fl dfpruvw .Op Fl o Ar options .Op Fl t Ar ufs | lfs | external_type .Ar special node .Sh 解説 .Nm コマンドは .Xr mount 2 システムコールを使用して、 .Ar "スペシャルデバイス" かリモートノード (rhost:path) を ファイルシステムツリーの .Ar node へ接合します。 もし .Ar special または .Ar node が指定されなかった場合には、 .Xr fstab 5 ファイルから適切な情報を取得します。 .Pp システムは、現在マウントしているファイルシステムのリストを管理しています。 .Nm コマンドを引数を与えずに実行すると、このリストが表示されます。 .Pp オプションとしては以下のものがあります: .Bl -tag -width indent .It Fl a .Xr fstab 5 に記述されているファイルシステムを すべてマウントします。 例外は、``noauto'' が指定されているもの、 .Fl t -フラグにて除外されているもの(後述)、 +フラグにて除外されているもの (後述)、 既にマウントされているもの (ルートファイルシステムは伝統的なシングルユーザモードの動作を保つ -ために除外されます)です。 +ために除外されます) です。 通常、これはシステムの起動時に実行されます。 .It Fl d システムコールの実行以外のすべてのことを行ないます。 このオプションを .Fl v とともに指定することで、 .Nm コマンドが何をしようとしているのかを確認することができます。 .It Fl f ファイルシステムのマウント状態を読み書き可能から読み込み専用へ 変更しようとするときに、 すでにオープンされているファイルへの書き込み許可を強制的に取り消します。 また、正常かどうか不明なファイルシステムも強制的に読み書き可能に マウントします (危険なため注意して使って下さい)。 .It Fl o オプションは .Fl o の後にコンマで区切って指定します。 以下のオプションが指定できます: .Bl -tag -width indent .It async 指定したファイルシステムのすべての .Tn I/O を非同期に行います。 このフラグを指定することは非常に .Em 危険 ですので、 システムクラッシュ時にファイルシステムを 作り直す用意ができていないかぎりは使うべきではありません。 .It force .Fl f オプションと同じです。 ファイルシステムのマウント状態を読み書き可能から読み込み専用へ 変更しようとするときに、 すでにオープンされているファイルへの書き込み許可を強制的に取り消します。 また、正常かどうか不明なファイルシステムも強制的に読み書き可能に マウントします (危険なため注意して使って下さい)。 .It noatime ファイル読み取り時に、ファイルアクセス時刻を更新しません。 このオプションが便利なのは、 -多くのファイルを持ち、(ほとんどの場合重要ではない)ファイルアクセス時刻 +多くのファイルを持ち、(ほとんどの場合重要ではない) ファイルアクセス時刻 を更新するよりも性能が重要であるファイルシステムです。 このオプションは現在ローカルファイルシステムでのみサポートされています。 .It noauto mount が .Fl a フラグ付きで動作しているときに、このファイルシステムをスキップします。 .It noclusterr リード時のクラスタリングを無効にします。 .It noclusterw ライト時のクラスタリングを無効にします。 .It nodev ファイルシステム上のキャラクタスペシャルデバイスや ブロックスペシャルデバイスを解釈しません。 このオプションは、サーバが自分自身以外のアーキテクチャ用の スペシャルデバイスを含むファイルシステムを持っている場合に有用です。 .It noexec マウントしているファイルシステム上のバイナリの 実行を許可しません。 このオプションは、サーバが自分自身以外のアーキテクチャ用の バイナリを含むファイルシステムを持っている場合に有用です。 .It nosuid 実効ユーザ ID (set-user-ID) セット、 実効グループ ID (set-group-ID) セットビットの 効果をなくします。 注意: .Xr suidperl 1 のような suid/sgid ラッパが 誰でも使えるようにシステムにインストールされている場合には、価値がありません。 .It nosymfollow マウントされたファイルシステムにおいては、シンボリックリンクを追跡しません。 .It rdonly .Fl r と同じく、マウントするファイルシステムを読み込み専用とします (スーパユーザでも書き込みできなくなります)。 .It sync ファイルシステムのすべての .Tn I/O を同期的に行います。 .It suiddir マウントされたファイルシステムにおけるディレクトリに SUID ビットがセットされると、 新規ファイルの所有者をディレクトリの所有者に設定します。 新規ディレクトリは親ディレクトリのビットを継承します。 実行ビットはファイルから取り除かれ、root には与えられません。 .Pp この機能は PC ユーザに対して ftp, SAMBA, netatalk のサービスを行う ファイルサーバのためにデザインされました。 これはシェルユーザに対してセキュリティホールとなりますので、 特にホームディレクトリを持つシェルマシンでは使用すべきではありません。 このオプションが動作するためには、カーネルの SUIDDIR オプションが必要です。 UFS ファイルシステムのみがこのオプションをサポートします。 詳細は .Xr chmod 2 を参照してください。 .It update .Fl u と同じく、すでにマウントされているファイルシステムの状態を変化させることを 指示します。 .It union マウントポイント以下の名前空間に、マウントされたファイルシステムのルートと マウントポイントに元から存在するディレクトリの両方が見えるようにします。 名前を検索するときは、マウントしたファイルシステムが先に検索されます。 ファイルが存在しない ために検索が失敗した場合は、既存のディレクトリがアクセスされます。 ファイル等の作成は、すべて マウントしたファイルシステム上に対して行われます。 .El .Pp .Nm が内部で知っているファイルシステムタイプ .Pf ( Fl t オプションを参照) 以外の、ファイルシステムタイプに固有のオプションは、 コンマで区切って指定します。このオプションは、オプションの前に .Dq \&- -(ダッシュ記号)をつけて区別します。値を持つオプションは、 +(ダッシュ記号) をつけて区別します。値を持つオプションは、 -option=valueの形で指定します。 たとえば、 .Bd -literal -offset indent mount -t mfs -o nosuid,-N,-s=4000 /dev/dk0b /tmp .Ed .Pp では、 .Nm コマンドは以下と同じものを実行します: .Bd -literal -offset indent /sbin/mount_mfs -o nosuid -N -s 4000 /dev/dk0b /tmp .Ed .It Fl p マウント情報を fstab の形式で表示します。暗黙的に .Fl v オプションを指定します。 .It Fl r ファイルシステムをリードオンリーで -マウントします(スーパユーザでも書き込みは行えません)。 +マウントします (スーパユーザでも書き込みは行えません)。 これは、 .Fl o オプションで .Dq rdonly を指定するのと同じです。 .It Fl t Ar "ufs \\*(Ba lfs \\*(Ba external type" .Fl t のあとの引数にはファイルシステムタイプを指定します。 デフォルトは、 .Ar ufs です。 .Fl t オプションによって、 .Nm コマンドの操作が、指定した特定のタイプのファイルシステムに対してのみ 行われるように指示することができます。 2つ以上のタイプを指定するにはコンマで区切ります。 ファイルシステムリスト の先頭に .Dq no という文字をつけることに よって、 .Nm コマンドの操作の対象と .Em しない ファイルシステムタイプを指定することができます。 以下に例を示します: .Bd -literal -offset indent mount -a -t nonfs,mfs .Ed .Pp は、 .Tn NFS と .Tn MFS を除いた、すべてのファイルシステムをマウントします。 .Pp type を内部で解釈できない場合、 .Nm は .Pa /sbin/mount_ Ns Em XXX というプログラムを実行しようとします。 .Em XXX の部分が type になります。たとえば nfs ファイルシステムは、 .Pa /sbin/mount_nfs というプログラムによってマウント されます。 .Pp ほとんどのファイルシステム用モジュールは カーネル中にない場合、ファイルシステム別のマウントプログラム によって動的に読み込まれます。 そこでは .Xr vfsload 3 サブルーチンが使われます。 この機構には書き込み可能な作業領域が必要なため、 .Pa /tmp があるファイルシステムタイプのモジュールはカーネルに 組み込まれている必要があります。さらに .Pa /etc/fstab において、 .Pa /tmp や .Pa /usr/bin/ld があるファイルシステムは 動的に読み込まれるファイルシステムよりも前に 記述されていなければいけません。 .It Fl u .Fl u フラグは、すでにマウントしているファイルシステム の状態の変更を指示します。 ファイルシステムを読み込み専用から読み書き可能へ、またその逆へも変更することを 含めて、すでに説明したすべてのオプション .Pf ( Fl o オプション) の内容を変更することができます。 読み書き可能なファイルシステムを読み出し専用に変更する場合、 書き込みのためにオープンしているファイルがあるときには、 .Fl f オプションを指定しなければ変更に失敗します。 どのオプションを適用するかを決定する際、最初に .Xr fstab 5 のテーブル を参照し、適用します。その次に .Fl o オプションの引数を適用し、最後に .Fl r 、 .Fl w オプションが適用されます。 .It Fl v 詳細なメッセージを表示します。 .It Fl w ファイルシステムを読み書き可能とします。 .Pp .Tn NFS ファイルシステムに対して指定できるオプションは、 .Xr mount_nfs 8 のマニュアルに記述されています。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/fstab -compact .It Pa /etc/fstab ファイルシステムテーブル .El .Sh 診断 多岐に渡りますが、ほぼ全てが自明です。 .Pp .Dl XXXXX filesystem is not available .Pp カーネルはそのファイルシステムタイプをサポートしていません。 ファイルシステムのサポートは、 -静的(カーネルコンパイル時)もしくは動的( +静的 (カーネルコンパイル時) もしくは動的 ( .Xr modload 8 -によってカーネルモジュールとしてロードされる)です。 +によってカーネルモジュールとしてロードされる) です。 通常、 .Nm もしくはそのサブプロセスは、 ファイルシステムモジュールが静的に組み込まれていない場合は、 .Xr vfsload 3 を使用して動的にそのファイルシステムモジュールをロードしようとします。 この場合上記エラーメッセージは、 モジュールをロードするパーミッションを持たないことも意味する場合があります。 .Sh 関連項目 .Xr mount 2 , .Xr vfsload 3 , .Xr fstab 5 , .Xr mount_cd9660 8 , .Xr mount_devfs 8 , .Xr mount_fdesc 8 , .Xr mount_kernfs 8 , .Xr mount_lfs 8 , .Xr mount_mfs 8 , .Xr mount_msdos 8 , .Xr mount_nfs 8 , .Xr mount_null 8 , .Xr mount_portal 8 , .Xr mount_procfs 8 , .Xr mount_umap 8 , .Xr mount_union 8 , .Xr umount 8 .Sh バグ 異常なファイルシステムをマウントすると、 システムクラッシュを引き起こすことがあります。 .Pp ``mount -u'' を使用して、 ファイルシステムの非同期動作と通常動作を切り替えたり、 読み書きアクセスと読み込み専用アクセスを切り替えたりすると、 致命的にファイルシステムを破壊することがあります。 .Sh 警告 マウントに成功した後にマウントされたファイルシステムから .Pa ".." がアクセス可能かどうかは、 元のマウントポイントのパーミッションが決定します。 全ユーザが双方向にマウントポイントを行き来可能とするために最低限必要な パーミッションは 0111 (全員が実行可能) です。 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から登場しています。 diff --git a/ja/man/man8/mtree.8 b/ja/man/man8/mtree.8 index ed6ede1aef..992ca7311e 100644 --- a/ja/man/man8/mtree.8 +++ b/ja/man/man8/mtree.8 @@ -1,293 +1,293 @@ .\" Copyright (c) 1989, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" From: @(#)mtree.8 8.2 (Berkeley) 12/11/93 .\" %Id: mtree.8,v 1.13 1998/06/10 06:45:08 peter Exp % .\" jpman %Id: mtree.8,v 1.3 1997/08/16 13:31:00 horikawa Stab % .\" .Dd February 9, 1995 .Dt MTREE 8 .Os .Sh 名称 .Nm mtree .Nd ディレクトリ階層をマップする .Sh 書式 .Nm mtree .Op Fl cdeinrUux .Op Fl f Ar spec .Op Fl K Ar keywords .Op Fl k Ar keywords .Op Fl p Ar path .Op Fl s Ar seed .Sh 解説 .Nm は、カレントディレクトリをルートとするファイル階層を、 標準入力から読み込んだファイル階層記述と比較します。 .\" ↑原文では単に "specification" となっているが、日本語に訳すと .\" わかりにくいので、「ファイル階層記述」という語をあてている。 .\" 以下も同様。 -- jpman J.Sakai その記述とマッチしない特性をもつファイルや、 実際のファイル階層あるいはファイル階層記述のいずれかから欠落しているファイル に関するメッセージを標準出力に出力します。 .Pp 以下のオプションがあります: .Bl -tag -width flag .It Fl c ファイル階層の記述を標準出力に出力します。 .It Fl d ディレクトリ型以外のファイルは全て無視します。 .It Fl e ファイル階層には存在するが、ファイル階層記述に存在しないファイルが あっても警告しません。 .It Fl f Ar file ファイル階層記述を、標準入力からではなく、ファイル .Ar file から読み込みます。 .It Fl i .Fl c オプションでファイル階層記述を作成する際、 ディレクトリレベルを一つ下りる毎に空白 4 つ分ずつインデントして出力します。 各ディレクトリ前に出力される /set 文やコメントには影響を与えませんが、 各ディレクトリの最後に出力されるコメントには影響を及ぼします。 .It Fl K Ar keywords 指定した .Ar keywords (空白あるいはコンマで区切ったもの) を 現在のキーワード集合に追加します。 .It Fl k Ar keywords 現在のキーワード集合の代わりに、 ``type'' キーワードおよび 指定した .Ar keywords (空白あるいはコンマで区切ったもの) を使用します。 .It Fl n ファイル階層記述作成の際、パス名コメントを出力しません。 .Fl c オプション使用時は通常、各ディレクトリの前後にコメントが出力されます。 .It Fl p Ar path ファイル階層のルートディレクトリを、カレントディレクトリではなく .Ar path とします。 .It Fl r ファイル階層記述に記載されていないファイル階層に含まれるファイルを 全て削除します。 .It Fl s Ar seed キーワード .Cm cksum が指定されている全ファイルに対する単一のチェックサムを 標準エラー出力に出力します。 チェックサムのシードには指定された値が用いられます。 .It Fl U 既存ファイルの所有者、グループおよびパーミッションを ファイル階層記述に合わせて修正し、欠落しているディレクトリを作成します。 欠落ディレクトリを作成するために、ユーザ、グループおよびパーミッションの 全てを指定しなければなりません。 成功するとステータス 0 で終了し、 何らかのエラーが発生すると 1 で終了します。 ミスマッチがあっても、それが訂正されればエラーとはみなされません。 .It Fl u オプション .Fl U と同様ですが、現ファイル階層がファイル階層記述とマッチしなければ ステータス 2 を返します。 .It Fl x ファイル階層中のマウントポイント以下に降下しません。 .El .Pp ファイル階層記述は多くの場合、「キーワード」つまり ファイルに関連した値を指定する文字列から構成されます。 どのキーワードにもデフォルト値はありません。 キーワードに値が設定されていない場合、 そのキーワードに基づいたチェックは行われません。 .Pp 現在サポートされているキーワードは以下の通りです: .Bl -tag -width Cm .It Cm cksum .Xr cksum 1 ユーティリティで規定されるデフォルトアルゴリズムを用いた ファイルのチェックサム。 .It Cm ignore このファイル以下のファイル階層を無視します。 .It Cm gid 数値で指定したファイルのグループ。 .It Cm gname シンボル名で指定したファイルのグループ。 .It Cm md5digest ファイルの MD5 メッセージダイジェスト。 .It Cm mode -数値 (8進数) あるいはシンボル値で指定した現ファイルのパーミッション。 +数値 (8 進数) あるいはシンボル値で指定した現ファイルのパーミッション。 .It Cm nlink ファイルが持っているはずのハードリンク数。 .It Cm nochange このファイルもしくはディレクトリが存在することのみ確認し、 他の属性は無視します。 .It Cm uid 数値で指定したファイルの所有者。 .It Cm uname シンボル名で指定したファイルの所有者。 .It Cm size ファイルサイズ (バイト数)。 .It Cm link シンボリックリンクが指し示しているはずのファイル。 .It Cm time ファイルの最終修正時刻。 .It Cm type ファイルタイプ。以下のいずれかを指定します: .sp .Bl -tag -width Cm -compact .It Cm block ブロック型スペシャルデバイス .It Cm char 文字型スペシャルデバイス .It Cm dir ディレクトリ .It Cm fifo FIFO .It Cm file 通常ファイル .It Cm link シンボリックリンク .It Cm socket ソケット .El .El .Pp デフォルトのキーワード集合は .Cm gid , .Cm mode , .Cm nlink , .Cm size , .Cm link , .Cm time , .Cm uid です。 .Pp ファイル階層記述には 4 つのタイプの行があります。 .Pp 1 つめのタイプの行はキーワードに大域的な値を設定するもので、 文字列 ``/set'' とそれに続く空白、そしてキーワードとその値のペアの集合を 空白で区切ったものから構成されます。 キーワードとその値のペアはキーワードとそれに続く等号 (``='')、 そして値から成り、空白は含みません。 一旦キーワードが設定されると、再設定あるいは設定解除されるまで その値は変化しません。 .Pp 2 つめのタイプの行はキーワードの設定を解除するもので、 文字列 ``/unset'' とそれに続く空白、そして 1 つ以上のキーワードを 空白で区切ったものから構成されます。 .Pp 3 つめのタイプの行はファイル記述を行うもので、 ファイル名とそれに続く空白、そしてゼロ個以上のキーワードと値のペアを 空白で区切ったものから構成されます。 ファイル名の先頭には空白があっても構いません。 ファイル名には 標準的なファイル名マッチング文字 (``['', ``]'', ``?'', ``*'') が含まれて いてもよく、その場合、そのファイル階層に存在するファイルは、 マッチする最初のパターンと関連づけられます。 .Pp 各キーワードと値のペアはキーワードと等号 (``='')、そして そのキーワードの値から構成され、空白は含みません。 これらの値は、対応するキーワードの大域的な値を変更しませんが、 大域的な値に優先します。 .Pp パスは全て相対指定です。 ディレクトリを指定すると、そのディレクトリ階層の中で 更にファイルが検索されます。 これがファイル階層記述における 4 つめのタイプの行です: 文字列 .Dq Nm \&.. だけが含まれる行は、カレントディレクトリパスを 1 レベル上に上げることを 意味します。 .Pp 空行および最初の非空白文字がハッシュ記号 (``#'') であるような行は無視されます。 .Pp .Nm は成功するとステータス 0 で終了し、何らかのエラーが生じると 1 で終了します。 また、ファイル階層がファイル階層記述とマッチしない場合はステータス 2 で 終了します。 ただしオプション .Fl U が指定されている場合は、ステータス 2 はステータス 0 に変換されます。 .Sh 使用例 「トロイの木馬」に感染したシステムバイナリを検出するには、 以下のように操作することを推奨します。 ファイルシステムに対して .Nm .Fl K .Cm md5digest を実行し、その結果のコピーを別マシンか、少なくとも暗号化した形式で ストアします。 出力ファイル自身は .Xr md5 1 ユーティリティを用いてダイジェストを作成します。 そして定期的に .Nm と .Xr md5 1 をオンラインのファイル階層記述に対して走らせます。 クラッカーが手を加えたバイナリに合わせて オンラインのファイル階層記述を変更することは 可能ですが、オリジナルと同じ MD5 ダイジェストをもつ記述を作成するのは 非現実的だと考えらていれます。 .Pp .Fl d オプションおよび .Fl u オプションを組み合わせると、ソフトウェア配布やそれに類する処理のために ディレクトリ階層を作成するのに用いることができます。 .Pa /etc/mtree に置かれたファイル群は、この .Tn FreeBSD 配布のほとんど全てのディレクトリを作成するのに用いられました。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/mtree -compact .It Pa /etc/mtree システムのファイル階層記述ディレクトリ .El .Sh 関連項目 .Xr chgrp 1 , .Xr chmod 1 , .Xr cksum 1 , .Xr md5 1 , .Xr stat 2 , .Xr fts 3 , .Xr md5 3 , .Xr chown 8 .Sh 歴史 .Nm ユーティリティは .Bx 4.3 Reno で登場しました。 MD5 ダイジェスト機能は、 .Xr cksum 1 をだますプログラムが広範囲に悪用されたのに対抗して .Fx 2.1 で追加されました。 diff --git a/ja/man/man8/newfs.8 b/ja/man/man8/newfs.8 index e0840ff9c9..d43366a9f4 100644 --- a/ja/man/man8/newfs.8 +++ b/ja/man/man8/newfs.8 @@ -1,335 +1,336 @@ .\" Copyright (c) 1983, 1987, 1991, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)newfs.8 8.6 (Berkeley) 5/3/95 .\" %Id: newfs.8,v 1.20 1998/11/29 13:09:01 bde Exp % .\" jpman %Id: newfs.8,v 1.3 1997/07/26 22:02:06 horikawa Stab % .\" .Dd May 3, 1995 .Dt NEWFS 8 .Os BSD 4.2 .Sh 名称 .Nm newfs , .Nm mfs .Nd 新しいファイルシステムを作成する .Sh 書式 .Nm newfs .Op Fl NO .Op Fl S Ar sector-size .Op Fl T Ar disktype .Op Fl a Ar maxcontig .Op Fl b Ar block-size .Op Fl c Ar cylinders .Op Fl d Ar rotdelay .Op Fl e Ar maxbpg .Op Fl f Ar frag-size .Op Fl i Ar bytes .Op Fl k Ar skew .Op Fl l Ar interleave .Op Fl m Ar free space .Op Fl n Ar rotational positions .Op Fl o Ar optimization .Op Fl p Ar sectors .Op Fl r Ar revolutions .Op Fl s Ar size .Op Fl t Ar tracks .Op Fl u Ar sectors .Op Fl v .Op Fl x Ar sectors .Ar special .Nm mount_mfs .Op Fl N .Op Fl F Ar file .Op Fl T Ar disktype .Op Fl a Ar maxcontig .Op Fl b Ar block-size .Op Fl c Ar cylinders .Op Fl d Ar rotdelay .Op Fl e Ar maxbpg .Op Fl f Ar frag-size .Op Fl i Ar bytes .Op Fl m Ar free space .Op Fl n Ar rotational positions .Op Fl o Ar options .Op Fl s Ar size .Ar special node .Sh 解説 .Nm は、わかりにくい .Xr mkfs 8 の代わりとなるものです。 .Nm や .Nm mount_mfs を走らせる前に、 .Xr disklabel 8 を使ってディスクラベルが書き込んでいなければなりません。 .Nm -は、指定したスペシャルファイルにファイルシステムを作成します。 +は、指定した特殊ファイルにファイルシステムを作成します。 (しばしば -.Dq スペシャルファイル +.Dq 特殊ファイル を .Dq ディスク -として扱いますが、スペシャルファイルは物理ディスクである必要はありません。 -事実、スペシャルである必要もありません。) +として扱いますが、特殊ファイルは物理ディスクである必要はありません。 +事実、特殊ファイルである必要もありません。) デフォルト値はたいてい妥当な値となりますが、 .Nm にはこの値を変更するための数多くのオプションがあります。 .Pp .Nm mount_mfs は、仮想メモリ上にファイルシステムを構築し、指定したノード にそのファイルシステムをマウントするために使います。 ファイルシステムがアンマウントされると、 .Nm mount_mfs は終了し、このファイルシステムの内容は失われます。 .Nm mount_mfs にシグナルが送られると、 ファイルシステムをアンマウントしようとします。たとえば、 シャットダウンする場合がこれにあたります。 .Nm mount_mfs に指定するパラメータは .Nm のものと同じです。 .Fl T -フラグが指定されると(下記参照)、スペシャルファイルを使用しません。 -そうでない場合、スペシャルファイルはディスクラベルを読むためにのみ使われ、 +フラグが指定されると (下記参照)、特殊ファイルを使用しません。 +そうでない場合、特殊ファイルはディスクラベルを読むためにのみ使われ、 それによってメモリベースファイルシステムへのコンフィギュレーション パラメータが得られます。 -このスペシャルファイルは通常、第一スワップ領域を指定します。という +この特殊ファイルは通常、第一スワップ領域を指定します。という のは、フリーメモリが少なくなって、ファイルシステムをサポートす るメモリ領域がページングされるとき、ファイルシステムがそこに バックアップされるからです。 .Pp 以下のオプションにて一般的な配置方針を定義します。 .Bl -tag -width indent .It Fl T Ar disktype 過去のものとの互換性のためと .Nm mount_mfs のための物です。 .It Fl F Ar file .Nm mount_mfs は、ファイルシステムのイメージとしてこのファイルを使用します。 .Nm mount_mfs が終了した時、このファイルは残されます。 .It Fl N 実際にはファイルシステムを構築せずに、ファイルシステム パラメータの表示のみを行います。 .It Fl O .Bx 4.3 フォーマットのファイルシステムを作成します。この オプションは、古いブート ROM が理解できるルートファイル システムを使う必要がある場合に使います。 .It Fl T 指定したディスクのための情報を .Pa /etc/disktab から得て、disklabel を使用しません。 .It Fl a Ar maxconting 回転遅延 (rotational delay) を強制する前に 配置される連続ブロックの最大数を指定します ( .Fl d オプションを参照)。 デフォルトは 1 です。このオプションをどのように設定す るかについて、詳しくは .Xr tunefs 8 を参照してください。 .It Fl b Ar block-size ファイルシステムのブロックサイズをバイト単位で指定します。 .It Fl c Ar #cylinders/group ファイルシステムのシリンダグループごとのシリンダ数を指定 します。デフォルトは 16 です。 .It Fl d Ar rotdelay 同じディスクに対する ディスク転送完了割り込みサービスと新たな転送開始に費す時間の -期待値を指定します (ミリ秒単位)。デフォルトは0ミリ秒です。詳細は、 +期待値を指定します (ミリ秒単位)。デフォルトは 0 ミリ秒です。詳細は、 .Xr tunefs 8 を参照してください。 .ne 1i .It Fl e Ar maxbpg 単一のファイルが他のシリンダグループへまたがることを強制される前に、 1 つのシリンダグループから割り当てることのできる最大のブロック数を指定し ます。デフォルト値は、シリンダグループのブロック数の約 1/4 です。この オプションの詳細については、 .Xr tunefs 8 を参照してください。 .It Fl f Ar frag-size ファイルシステムのフラグメントサイズをバイト単位で指定します。 .It Fl i Ar number of bytes per inode ファイルシステム中の i ノードの密度を設定します。デフォルト -は、(4 * フラグメントサイズ) バイトのデータ領域ごとに1つの i ノードを作ります。 +は、(4 * フラグメントサイズ) バイトのデータ領域ごとに 1 つの +i ノードを作ります。 i ノード数を少なくしたい場合は大きな値を指定し、 i ノード数を多くしたい場合は小さな値を指定します。 .It Fl m Ar free space \&% 通常のユーザからは保護されている領域のパーセンテージを 指定します。 これは最低限の空き領域のしきい値となります。 デフォルト値は .Ao Pa ufs/ffs/fs.h Ac にて .Dv MINFREE と定義され、現在 8% です。 このオプションの詳細については、 .Xr tunefs 8 を参照してください。 .It Fl n Ar number of distinguished rotational positions ディスク一回転あたりに確保する回転時間の数を設定します。デフォルトは 1 で、回転位置テーブルを無効にすることを意味します。 .It Fl o Ar optimization\ preference .Pq ``space'' か ``time'' ブロック確保に費す時間を最小にするか、 ディスク上のフラグメント領域を最小にするかを、 ファイルシステムに指示します。 デフォルトで minfree (前述) が 8% を下回る場合は、 領域の最小化が行われ、8% 以上ならば時間の最小化が行われます。 このオプションの詳細については、 .Xr tunefs 8 を参照してださい。 .It Fl s Ar size ファイルシステムサイズをセクタ単位で指定します。 .It Fl v ディスクにはパーティションが含まれておらず、 .Nm はディスク全体の上にファイルシステムを構築すべきであることを指定します。 本オプションは .Nm vinum のような統合ディスクを扱うのに便利です。 .El .Pp 次のオプションは、ディスクジオメトリの標準設定を変更します。 デフォルトの値はディスクラベルから得られます。 これらの値を変更するのは、 最初にファイルシステムを構築したときとは異なるタイプのディスク上で ロウイメージを使用してファイルシステムを構築するようなときだけです (たとえば、ライトワンスディスク上など)。 これらの値をデフォルトの 値から変更すると、標準のスーパブロックが壊れたときに、 .Xr fsck 8 が代替のスーパブロックを見つけることができなくなるので注意して ください。 .Bl -tag -width indent .It Fl S Ar sector-size セクタサイズ (バイト単位) です (通常 512 以外は使用しません)。 .It Fl k Ar sector \&0 skew , per track 遅いコントローラを補うためにメディアのフォーマット時の補正を指定します。 トラックスキューは同じシリンダ上のトラック N のセクタ 0 とトラック N-1 のセクタ 0 のオフセットです。 .It Fl l Ar hardware sector interleave 遅いコントローラを補うためにメディアのフォーマット時の補正を指定します。 インタリーブはトラック毎の物理セクタのインタリーブで、次の比の分母で 定義されます: .Dl 読まれるセクタ/通過するセクタ つまりインタリーブの 1/1 は連続的に配置されていることを、 1/2 は論理 セクタ 0 と論理セクタ 1 との間に 1 セクタあることを示します。 .It Fl p Ar spare sectors per track 予備セクタ (不良セクタと置き換えるセクタ) は、 各トラックの最後の物理セクタを使用します。 これらには、ファイルシステムとしてデータを割り当てることができないため、 セクタ/トラック .Pq Fl u に含まれません。 .It Fl r Ar revolutions/minute 1 分間あたりのディスク回転速度を指定します。 .ne 1i .It Fl t Ar #tracks/cylinder ファイルシステムによってデータを割り当てることができるシリンダあたりの トラック数です。デフォルトは 1 です。0 が設定された場合にはディスクラベル に指定されている値が使われます。 .It Fl u Ar sectors/track ファイルシステムによってデータを割り当てることができるトラックあたりの セクタ数です。デフォルトは 4096 です。 0 が設定された場合にはディスクラベルに 指定されている値が使われます。この値には、各トラックの最後に確保 される不良ブロックの置き換えのための予備セクタは含まれません ( .Fl p オプションを参照)。 .It Fl x Ar spare sectors per cylinder 予備セクタ (不良セクタと置き換えるセクタ) は、シリンダの最後のトラック の物理セクタを使用します。これらには、ファイルシステムとしてデータを 割り当てることができないため、セクタ/トラック .Pq Fl u には含まれません。 .El .Pp .Nm mount_mfs コマンドのオプションは、 .Fl o オプションを除いて .Nm コマンドと同じものです。 .Pp .Fl o オプションは以下のとおりです: .Bl -tag -width indent .It Fl o .Fl o フラグに続いて指定されるオプションは、コンマで区切られた文字列です。 指定できるオプションとその意味は .Xr mount 8 を参照してください。 .El .Sh 使用例 .Pp .Dl mount_mfs -s=131072 -o nosuid,nodev /dev/da0s1b /tmp .Pp .Xr mount 8 の nosuid と nodev のオプションを指定し、 64 MB の大きさのメモリファイルシステムを /tmp にマウントします。 .Sh バグ .Bx Free のブートコードは、カーネルが置かれているファイルシステムのブロックサイズ が 8 キロバイトでフラグメント 1 キロバイトであることを仮定しています。 他のサイズを使用しているファイルシステムからブートすることはできません。 .Sh 関連項目 .Xr fdformat 1 , .Xr disktab 5 , .Xr fs 5 , .Xr disklabel 8 , .Xr diskpart 8 , .Xr dumpfs 8 , .Xr fsck 8 , .Xr mount 8 , .Xr scsiformat 8 , .Xr tunefs 8 .Rs .%A M. McKusick .%A W. Joy .%A S. Leffler .%A R. Fabry .%T A Fast File System for UNIX , .%J ACM Transactions on Computer Systems 2 .%V 3 .%P pp 181-197 .%D August 1984 .%O (reprinted in the BSD System Manager's Manual) .Re .Sh 歴史 .Nm コマンドは、 .Bx 4.2 から登場しています。 diff --git a/ja/man/man8/newsyslog.8 b/ja/man/man8/newsyslog.8 index d2844ab6f9..b866d507ff 100644 --- a/ja/man/man8/newsyslog.8 +++ b/ja/man/man8/newsyslog.8 @@ -1,187 +1,277 @@ .\" This file contains changes from the Open Software Foundation. .\" .\" from: @(#)newsyslog.8 -.\" %Id: newsyslog.8,v 1.14 1998/06/09 18:24:04 ache Exp % -.\" jpman %Id: newsyslog.8,v 1.3 1997/08/16 13:33:00 horikawa Stab % +.\" %Id: newsyslog.8,v 1.14.2.1 1999/02/25 18:38:33 wollman Exp % .\" .\" Copyright 1988, 1989 by the Massachusetts Institute of Technology .\" .\" Permission to use, copy, modify, and distribute this software .\" and its documentation for any purpose and without fee is .\" hereby granted, provided that the above copyright notice .\" appear in all copies and that both that copyright notice and .\" this permission notice appear in supporting documentation, .\" and that the names of M.I.T. and the M.I.T. S.I.P.B. not be .\" used in advertising or publicity pertaining to distribution .\" of the software without specific, written prior permission. .\" M.I.T. and the M.I.T. S.I.P.B. make no representations about .\" the suitability of this software for any purpose. It is .\" provided "as is" without express or implied warranty. .\" -.Dd January 12, 1989 +.\" jpman %Id: newsyslog.8,v 1.3 1997/08/16 13:33:00 horikawa Stab % +.Dd January 27, 1999 .Dt NEWSYSLOG 8 .Os .Sh 名称 .Nm newsyslog .Nd システムのログファイルを保守し、適切なサイズに保つ .Sh 書式 .Nm newsyslog .Op Fl Fnrv .Op Fl f Ar config_file .Sh 解説 .Nm は .Xr cron 8 から定期的に実行されるようにスケジュールされるべきプログラムです。 実行されると、 .Nm -は必要に応じてログファイルを保存(アーカイブ)します。 +は必要に応じてログファイルを保存 (アーカイブ) します。 あるログファイルを保存する必要があると判断すると、 +.Dq Va logfile +が空になり、 +.Dq Va logfile Ns Li \&.0 +に前回のログファイルが入り、 +.Dq Va logfile Ns Li \&.1 +に前々回のログが入り‥‥ といった具合に、 +ユーザが指定した数の保存ログが残るよう、 .Nm -は、``logfile'' が空になり、``logfile.0'' に前回のログファイルが入り、 -``logfile.1'' に前々回のログが入り‥‥ といった具合に、 -ユーザが指定した数の保存ログが残るよう、ファイルを再編します。 +はファイルを再編します。 オプションにより、保存ログを圧縮してスペースを節約することもできます。 .Pp -ログが保存される場合には 2 つの理由があります。 -そのログファイルのサイズが予めセットしておいたキロバイト数より大きくなった、 -もしくは、前回ログを保存してから指定した時間が経過した、という理由です。 +ログが保存される場合には 3 つの理由があります: +.Bl -enum -offset indent +.It +ログが設定サイズ (キロバイト数) より大きくなった。 +.It +前回ログを保存してから指定した時間が経過した。 +.It +ログ入れ替えを行う指定時間である。 +.El .Nm の粒度は、このコマンドが .Xr cron 8 からどの程度の頻度で実行されるかに依存しています。 .Nm の実行は十分速いので、毎時間実行するようにスケジュールしても -悪影響はありません。 +悪影響はありませんし、 +第 3 のモード (前述) はそうなっていることを仮定しています。 .Pp 起動されると、 .Nm は設定ファイルを読み込んで、 -どのログファイルをチェックすべきかを決定します。 -デフォルトでは、このコンフィギュレーションファイルは +どのログファイルが潜在的に保存されうるかを決定します。 +デフォルトでは、この設定ファイルは .Pa /etc/newsyslog.conf です。 -コンフィギュレーションファイルの各行には、 +設定ファイルの各行には、 .Nm が処理すべき特定のログファイルに関する情報を記述します。 -各行は 5 つの必須フィールドと、3 つのオプションフィールドから成り、 +各行は 5 つの必須フィールドと、4 つのオプションフィールドからなり、 それらは空白で区切られています。 空行や ``#'' で始まる行は無視されます。 -コンフィギュレーションファイルの各フィールドは以下の通りです: +設定ファイルの各フィールドは以下の通りです: .Pp .Bl -tag -width indent .It Ar logfile_name 保存するシステムログファイル名。 .It Ar owner.group +このフィールドはオプションであり、 保存ファイルの所有者とグループ名を指定します。 .Ar owner あるいは .Ar group が空白のままである場合でも "." は必須です。 指定は数値、あるいは .Pa /etc/passwd か .Pa /etc/group にある名前で行います。 .It Ar mode ログファイルと保存ログファイルのモードを指定します。 .It Ar count ログファイルそのものに加えて保存しておく保存ファイルの数を指定します。 .It Ar size ログファイルのサイズが .Ar size に達すると、ログファイルは上記のように入れ換えられます。 -このフィールドが -.Ar * +このフィールドがアスタリスク +.Pq Ql \&* で置き換えられると、ログファイル入れ換えに際して そのサイズは考慮されなくなります。 -.It Ar interval -.Ar interval -時間(60 分×interval の意)が経過すると、ログファイルが入れ換えられます。 -このフィールドが -.Ar * -で置き換えられると、前回の入れ換えからの経過時間は考慮されません。 +.It Ar when +.Ar when +フィールドは、インターバル、特定の時刻、もしくは双方のいずれかです。 +.Ar when +フィールドがアスタリスク +.Pq Ql \&* +の場合、ログ入れ替えは +.Ar size +フィールドにのみ依存します。 +そうでない場合、 +.Ar when +フィールドは、オプションのインターバル時間指定からなり、単一の +.So Li \&@ Sc +記号と制限された +.Tn ISO 8601 +フォーマットで時刻を続けることができます。 +時刻を指定すると、指定した時刻の 1 時間以内に +.Nm newsyslog +が実行された場合のみ、ログファイルを入れ替えます。 +インターバル時間が指定された場合、 +最後の入れ替えからその時間数が経過した場合に、ログファイルを入れ替えます。 +時刻とインターバルの両方が指定された場合、入れ替えが実行されるには、 +両方の条件が満たされることが必要です。 +.Pp +時刻のフォーマットは +.Sm off +.Oo +.Oo +.Oo +.Oo +.Oo +.Va \&cc +.Oc +.Va \&yy +.Oc +.Va \&mm +.Oc +.Va \&dd +.Oc +.Oo +.Li \&T +.Oo +.Va \&hh +.Oo +.Va \&mm +.Oo +.Va \&ss +.Oc +.Oc +.Oc +.Oc +.Oc です。 +.Sm on +日付フィールドはオプションであり、デフォルトは現在の日付の適切な部分です。 +時刻フィールドはオプションであり、デフォルトは深夜です。 +よって、今日が 1999 年 1 月 22 日の場合、次の日付指定はすべて同等です: +.Pp +.Bl -item -compact -offset indent +.It +.Sq Li 19990122T000000 +.It +.Sq Li 990122T000000 +.It +.Sq Li 0122T000000 +.It +.Sq Li 22T000000 +.It +.Sq Li T000000 +.It +.Sq Li T0000 +.It +.Sq Li T00 +.It +.Sq Li 22T +.It +.Sq Li \&T +.It +.Sq Li \& +.El +.Pp +タイムゾーンは指定できません。 +現在の実装では、明確に分や秒の部分を指定することは、ほとんどできません。 +「1 時間以内」であることのみ、比較するからです。 .It Ar flags このフィールドはオプションであり、 保存に際してログファイルに特別な処理を行うかどうかを指定します。 .Ar Z フラグを指定すると、スペース節約のために 保存ファイルは .Xr gzip 1 で圧縮されます。 .Ar B フラグはファイルがバイナリファイルであることを指示し、 ログファイルが入れ換わったという意味で .Nm が挿入する .Tn ASCII メッセージを含めないようにします。 .Ar - は何も意味しませんが、 .Ar path_to_pid_file フィールドが指定された場合には埋め草として使用可能です。 .It Ar path_to_pid_file このオプションのフィールドは、 デーモンのプロセス ID を調べるために読むファイルを指定します。 このフィールドが存在する場合、 このファイルに書かれたプロセス ID に .Ar signal_number が送られます。 正しく認識するために、このフィールドは "/" から開始する必要があります。 .It Ar signal_number このオピションフィールドは、 デーモンプロセスに送られるシグナル番号を指定します。 デフォルトで SIGHUP が送られます。 .El .Sh オプション newsyslog では以下のオプションが利用できます: .Bl -tag -width indent .It Fl f Ar config_file -コンフィギュレーションファイルとして +設定ファイルとして .Pa /etc/newsyslog.conf に代えて .Ar config_file を使用します。 .It Fl v .Nm を詳細情報出力モードにします。 このモードでは、ログを入れ換えるあるいはそれをスキップするたびに、 そのログファイル名と理由を表示します。 .It Fl n 実際にログの入れ換えは行わず、このオプションが指定されない場合に 本来行うはずの処理内容を表示します。 .It Fl r .Nm は root として動作しなければならない、という制約を取り除きます。 もちろん、 .Nm は .Xr syslogd 8 に HUP シグナルを送れなくなりますから、 このオプションはデバッグにのみ用いるべきです。 .It Fl F ログを入れ替える条件に合致しないとしても、強制的に .Nm にログを入れ替えさせます。 システムの問題を診断しているときには、 このオプションの使用により、 問題のみを含む新しいログを提供できるので有用です。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/newsyslog.confxxxx -compact .It Pa /etc/newsyslog.conf .Nm -のコンフィギュレーションファイル +の設定ファイル .El .Sh バグ セキュリティ侵害を見つけるためにログを自動的に読むことは、 まだ行っていません。 .Sh 作者 .An Theodore Ts'o , MIT Project Athena .Pp Copyright 1987, Massachusetts Institute of Technology .Sh 関連項目 .Xr gzip 1 , .Xr syslog 3 , .Xr syslogd 8 diff --git a/ja/man/man8/pccardd.8 b/ja/man/man8/pccardd.8 index e4f6ebd273..42513b7216 100644 --- a/ja/man/man8/pccardd.8 +++ b/ja/man/man8/pccardd.8 @@ -1,154 +1,154 @@ .\" .\" Copyright (c) 1994 Andrew McRae. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. The name of the author may not be used to endorse or promote products .\" derived from this software without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE AUTHOR ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR .\" IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES .\" OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE DISCLAIMED. .\" IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, .\" INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT .\" NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF USE, .\" DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND ON ANY .\" THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, OR TORT .\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF .\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE. .\" -.\" %Id: pccardd.8,v 1.10 1998/03/23 08:25:40 charnier Exp % +.\" %Id: pccardd.8,v 1.10.2.1 1999/03/01 22:05:30 kuriyama Exp % .\" jpman %Id: pccardd.8,v 1.4 1997/07/26 22:04:06 horikawa Stab % .\" .Dd November 1, 1994 .Dt PCCARD 8 .Os FreeBSD .Sh 名称 .Nm pccardd .Nd PC-CARD (PCMCIA) 管理デーモン .Sh 書式 .Nm pccardd .Op Fl d .Op Fl v .Op Fl f Ar configfile .Sh 解説 .Nm は、普通ブート時に始動され、 PC-CARD カードの抜き差しを管理します。 .Pp 実行されると、 .Nm は (デフォルト名が .Pa /etc/pccard.conf の) 設定ファイルを読み込み、カードのために利用可能な PC-CARD スロット をスキャンします。 .Nm は、その後、例えば新しいカードの挿入やカードの取り外しのような、 .Em "カードイベント" を待ちます。 .Pp カードが挿入された時、以下のような動作が行われます。 .Bl -enum .It カーネルドライバはカードの挿入を検出し、カードに電源を供給します。 .It .Nm は、 .Em CIS データをカードの属性メモリから読み込み、製造者名とカードの バージョンを設定ファイルのカード記述と照合します。 .It マッチするものが見付かると、ドライバが割り当てられます。 .It ひとたび自由なドライバとデバイス実体が割り当てられると、 .Nm は (必要であれば) ISA メモリブロックや入出力ポートのような資源を 共通の資源から割り当てます。 .It PC-CARD スロットは、割り当てられた I/O とメモリコンテキストによって 設定され、カーネルドライバがカードに割り当てられます。 .It 割当が成功すると、例えばネットワークインタフェースを設定するための .Xr ifconfig 8 等のような 特定のシェルコマンドがデバイスを設定するために実行されます。 それぞれ別々のコマンドを各カード・ドライバ・デバイスのために指定して良く、 その順序で実行されます。 .El .Pp .Nm がカードの除去を発見した時には、以下の一連の操作が実行されます。 .Bl -enum .It カード除去に対して割り当てられたシェルコマンドが実行されます。 これは、除去されたカードに割り当てられたどんなデバイスも リセットしようとします。 それぞれ別々のコマンドを各カード・ドライバ・デバイスのために指定して良いです。 .It PC-CARD スロット資源は解放されます。 .El .Pp ひとたびカード/ドライバ実体が設定されると、 その実体に割り当てた資源を憶えておきます。 そして、カードが取り外され再び挿入された場合、 同じドライバを割り当てます。この主な理由は、一度ドライバがカードに 割り当てられると、ドライバの .Fn 検査 (prove) ルーチンが呼ばれ、 ドライバ固有のデータ領域は カードに割り当てられた I/O ポートやメモリ資源によって初期化されるからです。 大多数のドライバは、ハードウエアから関連を解消されたり、その後で再び 違うパラメータで再割当されるように設計されていません。 これは、読み込み可能カーネルモジュールがサポートされた時に大きく変わ るでしょう。 .Pp .Nm が理解する実行時オプションは以下の通りです。 .Bl -tag -width Ds .It Fl d デーモンとして実行せず、フォアグランドジョブとして実行し、 エラーメッセージを表示します。 .It Fl v 設定ファイルを読み込んだ後で、そのまとめを出力します。 .It Fl f Ar configfile デフォルト設定ファイル .Pa /etc/pccard.conf とは異なった設定ファイルを指定します。 ファイルの形式は、 -.Xr card.conf 5 +.Xr pccard.conf 5 に詳細に記述されていますし、 .Nm によって認識される PC-CARD カードがリストされています。 また、カードへのインタフェースとして使われるカーネルドライバと デバイスについても詳細に書かれています。 .Pp .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/pccard.conf -compact .It Pa /etc/pccard.conf .El .Sh 関連項目 .Xr pccard.conf 5 , .Xr ifconfig 8 .Sh 作者 .An Andrew McRae Aq andrew@mega.com.au によって開発されました。 .Sh バグ .Nm はカードのパラメータを設定することができますが、 特定のドライバがカードと動作することを保証しません。 .Pp .Nm FreeBSD は、現在読み込み可能カーネルモジュールをサポートしていないため、 設定ファイル中のすべての .Em irq 設定は、カーネルの .Nm config エントリにマッチする必要が有ります。 .Pp システム資源 (例えばネットワークマウントされているファイルシステム) が カードに関連している場合は、カードを取り外すと問題が起こるかも知れません。 diff --git a/ja/man/man8/ppp.8 b/ja/man/man8/ppp.8 index d907e21329..412cbc8526 100644 --- a/ja/man/man8/ppp.8 +++ b/ja/man/man8/ppp.8 @@ -1,4029 +1,4029 @@ -.\" %Id: ppp.8,v 1.142.2.1 1999/01/28 23:02:23 billf Exp % +.\" %Id: ppp.8,v 1.142.2.2 1999/03/07 11:55:12 brian Exp % .\" jpman %Id: ppp.8,v 1.4 1997/06/08 18:41:58 saeki Stab % .\" WORD: expect string 受信待ち文字列 (chat.8) .\" WORD: negotiation 交渉 .Dd 20 September 1995 .nr XX \w'\fC00' .Os FreeBSD .Dt PPP 8 .Sh 名称 .Nm ppp .Nd PPP (Point to Point Protocol) (別名 user-ppp) .Sh 書式 .Nm .Oo .Fl auto | .Fl background | .Fl ddial | .Fl direct | .Fl dedicated .Oc .Op Fl alias .Op Ar system ... .Sh 解説 本プログラムは、ユーザプロセスとして動作する .Em PPP パッケージです。 .Em PPP は通常、( .Xr pppd 8 でそうなっているように) カーネルの一部として実装されますが、 そのため、デバッグや動作の変更が少々難しい場合があります。 それに対し、この実装ではトンネルデバイスドライバ (tun) を利用して、 ユーザプロセスで .Em PPP を実現しています。 .Sh 主な特徴 .Bl -diag .It 対話的なユーザインタフェースを提供 コマンドモードで利用する場合、ユーザがコマンドを 入力することで、簡単にリモートコンピュータとの接続の確立、 接続状態の確認、 接続の切断を行うことができます。 オプションとして、セキュリティ確保のために すべての機能をパスワードで保護することができます。 .It 手動と自動でのダイヤルをサポート 対話モードでは、直接モデムと通信できるように .Dq term コマンドが用意されています。 モデムがリモートホストと接続されて、 .Em PPP での通信が始まったら、 .Nm はそれを検出して自動的にパケットモードに移行します。 ひとたびリモートホストとの接続に必要なコマンドシーケンスがわかったら、 後々の接続を簡単にするため、必要なダイヤル手順やログイン手順を定義した チャットスクリプトを書くことができます。 .It オンデマンドでのダイヤルアップをサポート .Fl auto モード (自動モード) では .Nm はデーモンとして動作し、 .Em PPP リンクを通して送られるパケットを待ちうけます。 パケットを検出すると、デーモンが自動的にダイヤルを行って接続を確立します。 .Fl ddial モード (直接ダイヤルモード) でも ほぼ同様に、自動ダイヤルと接続の確立を行います。 しかしながらこのモードは、送るべきパケットが存在しない場合にも、 リンクが切れていることを検出するといつでもリモートへダイヤルするという点が auto モードと異なります。 このモードは、電話料金よりも常時接続されていることが重視される場合に有用です。 3 番目の .Fl dedicated モード (専用線モード) も利用可能です。 このモードは 2 つのマシン間の専用線を対象にしています。 専用線モードでは .Nm は自発的に動作を終了することはありません - 終了するには .Dq quit all コマンドを診断ソケットを介して送る必要があります。 .Dv SIGHUP は LCP の再交渉を強要し、 .Dv SIGTERM は終了を強要します。 .It クライアントコールバックをサポート .Nm は標準 LCP コールバックプロトコルならびに Microsoft コールバック制御プロトコル (ftp://ftp.microsoft.com/developr/rfc/cbcp.txt) を使用できます。 .It パケットエイリアシングをサポート パケットエイリアシング (別名: IP マスカレード) により、 未登録でプライベートなネットワーク上のコンピュータからも インターネットにアクセスすることが可能です。 .Em PPP ホストはマスカレードゲートウェイとして動作します。 送信パケットの IP アドレスと TCP や UDP のポート番号は どちらもエイリアスされ、返信パケットではエイリアスが元に戻されます。 .It バックグラウンド PPP 接続をサポート バックグラウンドモードでは、接続を確立するのに成功した場合に .Nm はデーモンになります。 それ以外の場合はエラーで終了します。 これにより、 接続が成功裏に確立した場合のみコマンドを実行するようなスクリプト をセットアップすることが出来ます。 .It サーバとしての PPP 接続をサポート ダイレクトモードでは、 .Nm は標準入力/標準出力からの .Em PPP 接続を受け入れるサーバとして動作させることができます。 .It PAP と CHAP による認証をサポート PAP もしくは CHAP を用いることにより、Unix スタイルの .Xr login 1 手続きをスキップし、 .Em PPP プロトコルを代りに認証に使用することが可能です。 相手が Microsoft CHAP 認証を要求し、かつ .Nm が DES をサポートするようにコンパイルされている場合、適当な MD4/DES 応答がなされます。 .It 代理 arp (Proxy Arp) をサポート .Em PPP がサーバとして動作している時、その接続について代理 arp を行うよう 設定できます。 .It パケットのフィルタリングをサポート ユーザは 4 種類のフィルタを定義できます。 .Em in は受信パケットに対するフィルタです。 .Em out は送信パケットに対するフィルタです。 .Em dial はダイヤルを行うきっかけとなるパケットを定義するフィルタで、 .Em alive は接続を保持するためのパケットを定義するフィルタです。 .It トンネルドライバは bpf (Berkeley Packet Filter) をサポート .Em PPP リンクを流れるパケットを調べるために、 .Xr tcpdump 1 を使うことができます。 .It PPP オーバ TCP をサポート デバイス名が .Em host Ns No : Ns Em port 形式で指定された場合、 .Nm は通常のシリアルデバイスを使うのではなく、データ転送のための TCP 接続を開きます。 .It IETF ドラフトの Predictor-1 と DEFLATE 圧縮をサポート .Nm は VJ 圧縮の他に Predictor-1 と DEFLATE 圧縮もサポートしています。 モデムは通常 (例えば v42.bis のような) 組み込みの圧縮機能を持っており、 その結果システムは .\"(訳注)「転送データレートよりも」をここにいれたいと考えています。 .\" 2.2.1R 対象(1997/04/02) Takeshi MUTOH より高いデータレートで通信できます。 これは一般には良いことですが、より高速のデータによってシリアル回線からの 割り込みが増加します。 システムはこの割り込みをモデムと通信して処理しなくてはならないため、 システムの負荷と遅延時間が増加することになります。 VJ 圧縮とは異なり、Predictor-1 と DEFLATE 圧縮はリンクを通る .Em すべての ネットワークトラフィックをあらかじめ圧縮しておくことで、オーバヘッドを 最小にします。 .It Microsoft の IPCP 拡張をサポート Microsoft の .Em PPP スタックを使用するクライアント (つまり Win95, WinNT) との間で ネームサーバのアドレスと NetBIOS ネームサーバのアドレスを 交渉することができます。 .It マルチリンク PPP をサポート 接続先への複数の物理的な回線をオープンし、すべてのリンクの 帯域幅を合わせてより高いスループットを得ることができます。 .El .Sh パーミッション .Nm はユーザ .Dv root 、グループ .Dv network 、パーミッション .Dv 4554 でインストールされます。 デフォルトでは .Nm は、起動したユーザ ID が 0 でない場合には実行しません。 これは .Dq allow users コマンドを .Pa /etc/ppp/ppp.conf に記載することにより変更することが可能です。 通常ユーザとして実行する場合には、 .Nm はユーザ ID 0 に変わり、システムの経路表の変更と、 システムロックファイルの作成と、 ppp の設定ファイルの読み込みを行います。 すべての外部コマンド ("shell" や "!bg" で実行されます) は、 .Nm を起動したユーザ ID で実行されます。 ユーザ ID 0 にて正確になにが行われているのかに興味がある場合には、 ログ機能の .Sq ID0 を参照してください。 .Sh 始める前に 次のコマンドラインスイッチを .Nm ppp は理解します: .Bl -tag -width XXX -offset XXX .It Fl auto .Nm は tun インタフェースをオープンし、これを設定した後バックグラウンドになります。 出力データが tun インタフェース上で検出されるまでリンクはアップせず、 出力データが tun インタフェース上で検出されると .Nm はリンクをアップしようとします。 .Nm がリンクをアップしようとしている間に受信したパケット (最初のものを含みます) は、デフォルトで 2 分間キューにとどまります。 後述の .Dq set choked コマンドを参照してください。 .Pp コマンドラインには少なくとも 1 つの .Dq system を指定する必要があり (後述)、 インタフェース設定時に使用する相手の IP アドレスを指定する .Dq set ifaddr を、システムプロファイルで実行する必要があります。 通常、 .Dq 10.0.0.1/0 のようなものが適切です。例としては、 .Pa /etc/ppp/ppp.conf.sample の .Dq pmdemand システムを参照してください。 .It Fl background この場合、 .Nm は相手との接続をすぐに確立しようとします。 成功すると、 .Nm はバックグラウンドになり、親プロセスは終了コード 0 を返します。 失敗すると、 .Nm は非 0 の結果で終了します。 .It Fl direct これは入力接続を受け付けるために使用します。 .Nm は ``set device'' 行を無視し、リンクにデスクリプタ 0 を使用します。 .Pp コールバックの設定を行うと、ダイヤルバック時に .Nm は .Dq set device 情報を使用します。 .It Fl dedicated このオプションは、専用線で接続されたマシンのためにデザインされています。 .Nm はデバイスを常にオープンに保ち、設定チャットスクリプトは一切使用しません。 .It Fl ddial .Fl auto モードと等価ですが、なんらかの理由でリンクが落ちた場合に .Nm が再度リンクをアップすることが違います。 .It Fl interactive これは no-op であり、前述のフラグがどれも指定されなかった場合の動作を行います。 .Nm はコマンドラインで指定されたシステムをロードし、対話プロンプトを提供します。 .It Fl alias このフラグは .Nm のモードを制御しません。 .Dq enable alias yes と等価です。さらに、 .Fl auto もまた指定されている場合、暗黙的に .Dq enable iface-alias が実行されます。 詳細については後述しているものを参照してください。 .Pp IP エイリアシングを有効にすると、 .Nm は、内部 LAN 上の全マシンに対する NAT もしくはマスカレーディングエンジンとして動作します。詳細は .Xr libalias 3 を参照してください。 .El .Pp さらに、1 つ以上の system をコマンドライン上に指定可能です。 .Sq system は .Pa /etc/ppp/ppp.conf の設定エントリです。起動時に .Nm は .Pa /etc/ppp/ppp.conf から .Dq default システムを読み込み、その後コマンドラインで指定した各 system を読み込みます。 .Pp .Fl auto , .Fl background , .Fl ddial , .Fl direct , .Fl dedicated , .Fl interactive のいずれか 1 つのスイッチのみ指定可能です。 .Nm の .Sq モード は、 .Dq set mode コマンド (後述) を使用することで後で変更可能です。 .Pp 以降、対話モードの使用方法について説明します。 .Pp 最初に .Nm を実行する時には、いくつかの初期設定を整える必要があります。 .Bl -bullet .It カーネルにトンネルデバイスが含まれていなければ なりません (GENERIC カーネルではデフォルトで 1 つ含まれます)。 もし含まれていない場合や複数の tun インタフェースが必要な場合、 次の行をカーネル設定ファイルに追加して、 カーネルを再構築する必要があります: .Pp .Dl pseudo-device tun N .Pp ここで .Ar N は .Em PPP 接続を行いたい最大の数です。 .It .Pa /dev ディレクトリにトンネルデバイスのエントリ .Pa /dev/tunN があるかどうかを調べてください。 ここで .Sq N は、0 から始まる tun デバイスの番号です。 もし無いようならば、"sh ./MAKEDEV tunN" を実行すれば作ることができます。 これにより 0 から .Ar N までの tun デバイスが作成されます。 .It あなたのシステムの .Pa /etc/group ファイルに .Dq network グループがあり、そのグループが .Nm を使うと想定されるすべてのユーザ名を含んでいることを確かめてください。 詳細は .Xr group 5 マニュアルページを参照してください。また、これらのユーザは .Pa /etc/ppp/ppp.conf ファイルで .Dq allow users コマンドを使用してアクセス権が与えられなければなりません。 .It ログファイルを作成します。 .Nm は .Xr syslog 3 を使用して情報をログします。通常のログファイル名は .Pa /var/log/ppp.log です。 このファイルに出力を行うためには、次の行を .Pa /etc/syslog.conf ファイルに記述してください: .Bd -literal -offset indent !ppp *.*/var/log/ppp.log .Ed .Pp .Nm の実行形式にリンクを作成することにより、複数の .Em PPP ログファイルを持つことが可能です: .Pp .Dl # cd /usr/sbin .Dl # ln ppp ppp0 .Pp として .Pa /etc/syslog.conf で .Bd -literal -offset indent !ppp0 *.*/var/log/ppp0.log .Ed .Pp とします。 .Pa /etc/syslog.conf を更新した後に、 .Xr syslogd 8 に .Dv HUP シグナルを送ることをお忘れなく。 .It 厳密には .Nm の操作とは関係ありませんが、リゾルバが正しく働くように設定した方が 良いでしょう。 これは .Pq Xr named 8 を用いて ローカルな DNS サーバを設定するか、もしくは .Pa /etc/resolv.conf ファイルに適切な .Sq name-server 行を加えることで行われます。 詳細は .Xr resolv.conf 5 のマニュアルを参照してください。 .Pp 他の方法として、もし接続先がサポートしている場合には .Nm が接続先にネームサーバのアドレスを尋ねて、自動的に .Pa /etc/resolv.conf を更新することができます。詳細は後述の .Dq enable dns コマンドを参照してください。 .El .Sh 手動ダイヤル 次の例では、あなたのマシン名が .Dv awfulhak であるとして説明します。 .Nm を引数無しで起動すると (前述の .Em パーミッション 参照) 次のプロンプトが表示されます: .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> .Ed .Pp プロンプトの .Sq ON の部分は常に大文字であるべきです。ここが小文字の場合、 .Dq passwd コマンドを使用してパスワードを入力しなければならないことを意味します。 実行中の .Nm に接続し、 まだ正しいパスワードを入力していない場合にのみこのような状態になります。 .Pp ここで、モデムのデバイス名、スピードやパリティの設定、 CTS/RTS 信号を使うかどうか (デフォルトでは CTS/RTS が使用されます) を 指定して、開始可能です。もしハードウェアが CTS/RTS 信号を持っていない場合 (これは PPP 可能な端末サーバに直接つなぐ場合に起こり得ます)、 .Nm はそのポートを通してどんな出力も送らず、来るはずのない信号を待ち続けます。 したがって、直接接続で通信ができないような場合には、 CTS/RTS を off にしてみてください: .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> set line /dev/cuaa0 ppp ON awfulhak> set speed 38400 ppp ON awfulhak> set parity even ppp ON awfulhak> set ctsrts on ppp ON awfulhak> show modem * モデム関連のパラメータが、ここに示されます * ppp ON awfulhak> .Ed .Pp ここでは、直接モデムと通信するために term コマンドを使用可能です: .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> term at OK atdt123456 CONNECT login: ppp Password: Protocol: ppp .Ed .Pp 相手が .Em PPP で話しはじめると、 .Nm はそれを自動的に検出してコマンドモードに戻ります。 .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> # リンクは確立していません Ppp ON awfulhak> # 接続完了、LCP 完了 PPp ON awfulhak> # 認証完了 PPP ON awfulhak> # IP アドレス合意完了 .Ed .\" your end で「あなた側」 このようにならない場合、接続先がこちらの開始交渉を 待っているか、入力パケットを .Em PPP パケットであると .Nm ppp が識別できない可能性があります。 後者の場合、あなた側のパリティ設定の問題かもしれません。 強制的に .Nm に接続先への PPP 設定パケットの送出を開始させるためには .Dq ~p コマンドを使ってパケットモードに移行して下さい。 .Pp これで接続されました! プロンプトの .Sq PPP が大文字に変化して、接続されたことを知らせます。もし 3 つの P の内 いくつかだけが大文字になっている場合には、すべての文字が大文字もしくは 小文字になるまで待ってください。もし小文字に戻った場合には、それは .Nm が接続先との交渉に成功しなかったことをを意味します。 たいてい、その原因は PAP もしくは CHAP 認証の name や key が 正しくないことです。 .Dq set log local phase することが、この時点でのトラブルシューティングへの第一歩としては 良いでしょう。 詳細は、下記の .Dq set log コマンドの説明を参照してください。 .Pp リンクが確立したら、show コマンドを使用することで、 どのように事態が進行しているのかが分ります: .Bd -literal -offset indent PPP ON awfulhak> show modem * モデム関連の情報がここに表示されます * PPP ON awfulhak> show ccp * CCP (圧縮) 関連の情報がここに表示されます * PPP ON awfulhak> show lcp * LCP (回線制御) 関連の情報がここに表示されます * PPP ON awfulhak> show ipcp * IPCP (IP) 関連の情報がここに表示されます * PPP ON awfulhak> show link * (高レベル) リンク関係の情報がここに表示されます * PPP ON awfulhak> show bundle * (高レベル) 論理接続関係の情報がここに表示されます * .Ed .Pp この時点で、マシンは接続先に対するホスト単位の経路 (host route) を持っています。 これはリンクの相手のホストとのみ接続可能であるという意味です。 デフォルト経路のエントリ (他の経路エントリを持たずに、全パケットを .Em PPP リンクの相手に送る ように、あなたのマシンに指示します)を追加したければ、 次のコマンドを入力してください。 .Bd -literal -offset indent PPP ON awfulhak> add default HISADDR .Ed .Pp .Sq HISADDR という文字列は、相手側の IP アドレスを表します。 既存の経路のために失敗する場合には、 .Bd -literal -offset indent PPP ON awfulhak> add! default HISADDR .Ed .Pp を用いることで既存の経路を上書きできます。 ここで、(ping, telnet, ftp のような) ネットワークアプリケーションを 別のウィンドウで使用可能です。 使用可能コマンドの詳細は .Em PPP コマンドリスト の節を参照してください。 .Sh 自動ダイヤル 自動ダイヤルを行うためには、ダイヤルとログインのチャットスクリプトを 用意しなければなりません。定義の例は .Pa /etc/ppp/ppp.conf.sample を見てください ( .Pa /etc/ppp/ppp.conf の書式は非常に簡単です)。 各行は単一のコメント、インクルード、ラベル、コマンドのいずれかを含みます。 .Bl -bullet .It .Pq Dq # 文字で始まる行は、コメントとして扱われます。 コメント行と認識した場合、先行する空白は無視されます。 .It インクルードは語 .Sq !include から始まる行です。 1 つの引数 - インクルードするファイル - を持つ必要があります。 古いバージョンの .Nm との互換性のために、 .Dq !include ~/.ppp.conf を使用したいかもしれません。 .It ラベルは行頭から始まり、最後にコロン .Pq Dq \&: が続かなければなりません。 .It コマンド行は、最初の桁に空白かタブを含む必要があります。 .El .Pp .Pa /etc/ppp/ppp.conf ファイルには少なくとも .Dq default セクションが存在する必要があります。 このセクションは常に実行されます。 このファイルには 1 つ以上のセクションが含まれます。 セクション名は用途に応じて付けます。例えば、 .Dq MyISP はあなたの ISP を表したり、 .Dq ppp-in は入力の .Nm 構成を表したります。 .Nm ppp を立ち上げる際に、接続先のラベル名を指定可能です。 .Dq default ラベルに関係づけられたコマンドが実行されてから、 接続先ラベルに関連づけられたコマンドが実行されます。 .Nm を引数無しで起動した場合、 .Dq default だけは実行されます。load コマンドを使用して、 .Pa /etc/ppp/ppp.conf のセクションを手動でロード可能です: .Bd -literal -offset indent PPP ON awfulhak> load MyISP .Ed .Pp ひとたび接続が確立したなら、プロンプトの .Sq ppp は .Sq PPP に変わります: .Bd -literal -offset indent # ppp MyISP \&... ppp ON awfulhak> dial Ppp ON awfulhak> PPp ON awfulhak> PPP ON awfulhak> .Ed .Pp Ppp プロンプトは .Nm が認証フェースに入ったことを示します。PPp プロンプトは .Nm がネットワークフェーズに入ったことを示します。PPP プロンプトは .Nm がネットワーク層プロトコルの交渉に成功し、使用可能状態にあることを示します。 .Pp もし .Pa /etc/ppp/ppp.linkup が利用可能ならば、 .Em PPP 接続が確立された時に、その内容が実行されます。 接続が確立された後のバックグラウンドでのスクリプト実行については、 提供されている .Pa /etc/ppp/ppp.conf.sample (使用可能な置換文字列については、後述の .Dq shell と .Dq bg を参照してください) の .Dq pmdemand の例を参照してください。 同様に、接続が閉じられると、 .Pa /etc/ppp/ppp.linkdown ファイルの内容が実行されます。 これらのファイルのフォーマットは .Pa /etc/ppp/ppp.conf と同じです。 .Pp 以前のバージョンの .Nm では、デフォルト経路のような経路は .Pa ppp.linkup ファイルで追加し直す必要がありました。 現在では .Nm は、 .Dv HISADDR もしくは .Dv MYADDR が変化したときに、自動的に .Dv HISADDR もしくは .Dv MYADDR 文字列を含むすべての経路を更新する .Sq スティッキー経路 をサポートします。 .Sh バックグラウンドダイヤル .Nm を使って非対話的に接続を確立したい場合 (例えば .Xr crontab 5 エントリや .Xr at 1 ジョブから使うような場合) には、 .Fl background オプションを使います。 .Fl background が指定された場合、 .Nm はすぐに接続を確立しようとします。 複数の電話番号が指定された場合には、各電話番号が 1 回づつ試されます。 これらに失敗すると、 .Nm は即座に終了し、0 でない終了コードを返します。 接続に成功すると .Nm はデーモンになり、呼び出し側に終了コード 0 を返します。 デーモンは、リモートシステムが接続を終了した場合、 もしくは .Dv TERM シグナルを受け取った場合に、自動的に終了します。 .Sh ダイヤルオンデマンド デマンドダイヤル機能は .Fl auto または .Fl ddial オプションにて有効にされます。この場合にも .Pa /etc/ppp/ppp.conf で定義された接続先のラベルを指定しなければなりません。 これには、リモート接続先の IP アドレスを指定するための .Dq set ifaddr コマンドも書かれていなければなりません ( .Pa /etc/ppp/ppp.conf.sample を参照してください)。 .Bd -literal -offset indent # ppp -auto pmdemand .Ed .Pp .Fl auto または .Fl ddial が指定された時に .Nm はデーモンとして動作しますが、 .Pa /etc/ppp/ppp.conf 中で .Dq set server コマンドを使うことで、設定を確認したり変更したりすることができます。 .Po たとえば、 .Dq set server +3000 mypasswd とすると .Pc 次のように診断ポートを通じて接続することができます。 .Bd -literal -offset indent # pppctl 3000 (tun0 を仮定 - ``set server'' の記述を参照) Password: PPP ON awfulhak> show who tcp (127.0.0.1:1028) * .Ed .Pp .Dq show who コマンドは現在 .Nm 自身に接続しているユーザの一覧を表示します。診断ソケットが閉じられる、 もしくは異なるソケットに変更された場合、すべての接続は即座に終了します。 .Pp .Fl auto モードにて 送信パケットが検出された時、 .Nm は (チャットスクリプトに基づいて) ダイヤルを行い、 通信相手に接続しようとします。 .Fl ddial モードでは回線がダウンしていることが確認された場合にはいつでも ダイヤルが行われます。 接続に失敗したら、デフォルトの動作では 30 秒間待ってから、 別の送信パケットが検出された時に接続しようとします。 この動作は次の方法で変更できます。 .Bd -literal -offset indent set redial seconds|random[.nseconds|random] [dial_attempts] .Ed .Pp .Sq seconds は、再び接続しようとするまでの秒数です。 引数が .Sq random の場合には、待ち時間を 0 秒から 30 秒の間でランダムに選びます。 .Sq nseconds は電話番号リストの中の次の番号をダイヤルする前に待つ秒数です。( .Dq set phone コマンドを参照してください)。これのデフォルトは 3 秒です。 繰り返しますが、引数が .Sq random の場合には、待ち時間を 0 秒から 30 秒の間でランダムに選びます。 .Sq dial_attempts は、受け取った個々の送信パケットに対して、何回接続を試みるのかを示す 数字です。 このパラメータが省略された場合には、以前の値がそのまま使われます。 .Sq dial_attempts に 0 が指定された場合には、 .Nm は接続できるまでダイヤルを続けます。 .Bd -literal -offset indent set redial 10.3 4 .Ed .Pp は個々の送信パケットに対して 4 回接続を試み、 番号間の待ち時間が 3 秒で、すべての番号を試した後に 10 秒待つことを表します。 複数の電話番号が指定されている場合でも、トータルのダイヤル回数は 4 回のままです。 (それぞれの番号を 4 回ダイヤルするのではありません)。 リンクの両端が .Nm のデマンドダイヤルモードを利用している場合は、 ダイヤル間隔を変更しておくのが良いでしょう。 もし、リンクの両端が同じタイムアウト時間に設定されていて、 リンクが切れて両方に送信待ちのパケットがあった場合、 両方が同時に相手を呼び出しあうことになってしまいます。 場所によっては、シリアルリンクに信頼性がなく、 切れるべきでない時にキャリアが失われるかもしれません。 セッションの途中で予期せずキャリアが失われた場合、 .Nm にリダイヤルさせることができます。 .Bd -literal -offset indent set reconnect timeout ntries .Ed .Pp このコマンドは、キャリアが失われた時に .Ar timeout 秒の間隔を置いて .Ar ntries 回まで接続を再確立するよう .Nm に指示します。例えば、 .Bd -literal -offset indent set reconnect 3 5 .Ed .Pp は、予期せぬキャリア喪失の際に .Ar 3 秒待ってから再接続を試みるように .Nm に指示します。これは .Nm があきらめる前に .Ar 5 回まで行われます。 ntries のデフォルト値は 0 (再接続しない) です。 このオプションを使用する際には注意が必要です。 もしローカル側のタイムアウトがリモート側よりもわずかに長いと、 リモート側がタイムアウトにより回線を切断した場合に、 再接続機能が (指定した回数まで) 起動されてしまいます。 注: この文脈においては、多くの LQR を喪失するとキャリア喪失を引き起こし、 ひいては再接続を引き起こします。 .Fl background フラグが指定された場合、接続が行えるまで すべての電話番号が最大 1 回ダイヤルされます。 .Dq set redial コマンドにて、リダイヤル期間の後に、 再接続回数を指定します。 リダイヤル値が指定した電話番号数より少ない場合、 指定した電話番号で使用されないものが出来ます。 プログラムを終了させるには、次のように入力してください。 .Bd -literal -offset indent PPP ON awfulhak> close ppp ON awfulhak> quit all .Ed .Pp .Dq quit コマンドは .Xr pppctl 8 もしくは .Xr telnet 1 による接続を終了しますが、 プログラム自身は終了させません。 .Nm も終了させたい場合には、 .Dq quit all を実行してください。 .Sh PPP 接続の受け入れ (方法その 1) .Em PPP 接続要求を受け入れるには、次の手順にしたがってください。 .Bl -enum .It モデムと、 (必要であれば) .Pa /etc/rc.serial が正しく設定されていることを確認します。 .Bl -bullet -compact .It フロー制御にはハードウェアハンドシェイク (CTS/RTS) を使います。 .It モデムはエコーバックを行わず (ATE0) 、コマンドの結果も報告しない (ATQ1) ように設定されていなければなりません。 .El .Pp .It モデムが接続されているポートで .Xr getty 8 が起動されるように .Pa /etc/ttys を編集します。 例えば、次のように設定すれば良いでしょう: .Pp .Dl ttyd1 "/usr/libexec/getty std.38400" dialup on secure .Pp .Xr getty 8 を起動するために .Xr init 8 プロセスに .Dv HUP シグナルを送るのを 忘れないでください: .Pp .Dl # kill -HUP 1 .It .Pa /usr/local/bin/ppplogin ファイルを次のような内容で作成します: .Bd -literal -offset indent #!/bin/sh exec /usr/sbin/ppp -direct incoming .Ed .Pp ダイレクトモード .Pq Fl direct では、 .Nm は標準入力と標準出力を使って動作します。クライアント動作の .Nm と同様に、 .Xr pppctl 8 を使用することで、構成された診断ポートに接続可能です。 .Pp ここで .Pa /etc/ppp/ppp.conf 中の .Ar incoming セクションが設定されていなければなりません。 .Pp .Ar incoming セクションに適当な .Dq allow users コマンドがあることを確かめておいてください。 .It 受け入れるユーザのアカウントを用意してください。 .Bd -literal ppp:xxxx:66:66:PPP Login User:/home/ppp:/usr/local/bin/ppplogin .Ed .Pp 詳細は .Xr adduser 8 と .Xr vipw 8 のマニュアル項目を参照してください。 .Dq accept dns および .Dq set nbns コマンドを使うことで IPCP によるドメインネームサーバと NetBIOS ネームサーバの 交渉を有効にすることが可能です。 下記の記述を参照してください。 .El .Pp .Sh PPP 接続の受け入れ (方法その 2) この方法は、 .Xr login 1 ではなく .Nm ppp で接続の認証を行うという点が異なります。 .Bl -enum .It .Pa /etc/gettytab の default セクションに .Dq pp ケーパビリティを指定することで ppp を自動的に認識するように 設定してください。 .Bd -literal default:\\ :pp=/usr/local/bin/ppplogin:\\ ..... .Ed .It 上記の方法その 1 の最初の 3 手順と同じように、 シリアルデバイスを設定し、 .Xr getty 8 を有効にして、 .Pa /usr/local/bin/ppplogin を作成してください。 .It .Pa /etc/ppp/ppp.conf の .Sq incoming ラベル (もしくは .Pa ppplogin が用いるラベルならなんでも構いません) 下に .Dq enable chap か .Dq enable pap .Pq もしくはその両方 を加えてください。 .It .Pa /etc/ppp/ppp.secret に、受け入れるユーザそれぞれについて、エントリを作成してください。 .Bd -literal Pfredxxxx Pgeorgeyyyy .Ed .El .Pp これで、 .Xr getty 8 は (HDLC フレームヘッダを認識することで) ppp 接続を検出すると、すぐに .Dq /usr/local/bin/ppplogin を実行します。 .Pp 上記のように PAP もしくは CHAP を有効にすることは .Em 必須 です。そうしなければ、あらゆる人があなたのマシンにパスワード .Em なしに ppp セッションを確立することを許可し、 あらゆる種類の潜在的な攻撃に対して門戸を開いていることになります。 .Sh 内向き接続の認証 通常、接続の受信側は相手が相手自身を認証することを要求します。 これは通常 .Xr login 1 にて行われますが、代りに PAP か CHAP を使用可能です。 2 つのうちで CHAP の方がより安全ですが、 クライアントによってはサポートしていないものがあります。 どちらを使いたいか決めたら、 .Sq enable chap または .Sq enable pap を .Pa ppp.conf の適切なセクションに追加してください。 .Pp その後、 .Pa /etc/ppp/ppp.secret ファイルの設定を行う必要があります。 このファイルは、クライアントになりうるマシンごとに 1 行を含みます。 各行は 4 つまでのフィールドからなります: .Bd -literal -offset indent name key [hisaddr [label]] .Ed .Pp .Ar name と .Ar key は期待されるクライアントを指定します。 .Ar key が .Dq \&* で PAP が使用される場合、 .Nm は認証時にパスワードデータベース .Pq Xr passwd 5 を検索します。 .Pa ppp.secret の如何なる .Ar name No / Ar key の組み合わせにおいても適切でない返答をクライアントが与える場合、 認証は失敗します。 .Pp 認証に成功したならば、 .Pq 指定時には .Ar hisaddr を IP 番号交渉時に使用します。詳細は .Dq set ifaddr コマンドを参照してください。 .Pp 認証に成功し .Ar label が指定された場合、現在のシステムラベルは .Ar label にマッチするように修正されます。 このことはファイル .Pa ppp.linkup と .Pa ppp.linkdown の後続のパーズに影響があります。 .Sh PPP オーバ TCP (別名: トンネリング) シリアルリンク上以外の .Nm の使用方法として、 device にホストとポートを指定することにより、 TCP 接続を使用することが可能です: .Pp .Dl set device ui-gate:6669 .Pp シリアルデバイスをオープンする代りに、 .Nm は指定されたマシンの指定されたソケットへの TCP 接続をオープンします。 .Nm は telnet プロトコルを使用しないこと、 telnet サーバと交渉できないことに注意を払うべきです。 受信マシン (ui-gate) 上に、 この ppp 接続を受信するポートを設定する必要があります。まず .Pa /etc/services を更新して、サービスを定義します: .Pp .Dl ppp-in 6669/tcp # Incoming PPP connections over tcp .Pp そして .Pa /etc/inetd.conf を更新して、このポートへの受信接続をどのように扱うかを .Xr inetd 8 に指示します: .Pp .Dl ppp-in stream tcp nowait root /usr/sbin/ppp ppp -direct ppp-in .Pp .Pa /etc/inetd.conf を更新した後には、 .Xr inetd 8 に .Dv HUP シグナルを送るのをお忘れなく。 ここではラベル名 .Dq ppp-in を使用します。 ui-gate (受信側) の .Pa /etc/ppp/ppp.conf エントリは次の内容を含みます: .Bd -literal -offset indent ppp-in: set timeout 0 set ifaddr 10.0.4.1 10.0.4.2 add 10.0.1.0/24 10.0.4.2 .Ed .Pp セキュリティのために PAP もしくは CHAP の設定をしたいかもしれません。 PAP を有効にするには次の行を追加します: .Bd -literal -offset indent enable PAP .Ed .Pp また、次のエントリを .Pa /etc/ppp/ppp.secret に作成する必要があります: .Bd -literal -offset indent MyAuthName MyAuthPasswd .Ed .Pp .Ar MyAuthPasswd が .Pq Dq * の場合には、パスワードは .Xr passwd 5 データベースから検索されます。 .Pp awfulhak (起動側) の .Pa /etc/ppp/ppp.conf エントリは次の内容を含む必要があります: .Bd -literal -offset indent ui-gate: set escape 0xff set device ui-gate:ppp-in set dial set timeout 30 set log Phase Chat Connect hdlc LCP IPCP CCP tun set ifaddr 10.0.4.2 10.0.4.1 add 10.0.2.0/24 10.0.4.1 .Ed .Pp PAP を有効にしようとしている場合、次の設定も必要です: .Bd -literal -offset indent set authname MyAuthName set authkey MyAuthKey .Ed .Pp 我々は、 ui-gate に 10.0.4.1 のアドレスを割り当て、 awfulhak に 10.0.4.2 のアドレスを割り当てようとしています。 接続をオープンするためには、次の内容をタイプするだけで良いです。 .Pp .Dl awfulhak # ppp -background ui-gate .Pp 結果として、 awfulhak にはネットワーク 10.0.2.0/24 への新たな「経路」が、 ui-gate にはネットワーク 10.0.1.0/24 への新たな「経路」が、 TCP 接続経由でそれぞれ作成されます。 ネットワークは実質的にブリッジされます - 下位レベルの TCP 接続はパブリックなネットワーク (例えばインターネット) を またがっても良いです。 また 2 つのゲートウェイ間では ppp トラフィックは 概念的に TCP ストリーム中でカプセル化されます (パケットがパケットに対応するわけではありません)。 この機構の大きな欠点は、同時に 2 つの「配送保証」機構が存在することです - この 2 つとは、下位レベルの TCP ストリームと .Em PPP リンク上で使用されるプロトコルであり、おそらくまた TCP でしょう。 パケット喪失が起ると、両者はそれぞれの方法で喪失した パケットを再送しようと するでしょう。 .Sh パケットエイリアシング .Fl alias コマンドラインオプションにより、 パケットエイリアシングが有効になります。 これにより、 .Nm ホストがローカルエリアネットワークの他のコンピュータに対して マスカレードゲートウェイとして動作するようになります。 送信される IP パケットは、まるで .Nm ホストから来たかのようにエイリアスされ、 受信パケットは、それがローカルエリアネットワークの正しいマシンに 送られるようにエイリアスが戻されます。 パケットエイリアシングにより、 未登録でプライベートなサブネット上のコンピュータを 外部から見えないようにしつつ、 インターネットへアクセス可能とします。 一般に、 .Nm が正しく動作していることの確認は、 まず最初にパケットエイリアシングを禁止して行います。 次に .Fl alias オプションを有効にして、 .Nm ホストの上で (ウェブブラウザや .Xr telnet 1 , .Xr ftp 1 , .Xr ping 8 , .Xr traceroute 8 などの) ネットワークアプリケーションの動作を確認します。 最後に、LAN 上の別のコンピュータの上で同様なアプリケーションの 動作を確認することになります。 .Nm ホストではネットワークアプリケーションが正しく動作するのに、 LAN 上の別のコンピュータでは動かないのであれば、マスカレードソフトウェアは 正しく動いているけれども、ホストが IP パケットをフォワーディングしないか、 ひょっとするとパケットが送られて来ていないかのどちらかです。 .Pa /etc/rc.conf で IP フォワーディングが有効にされていることと、 他のコンピュータで .Nm ホストがその LAN のゲートウェイとして 指定されていることを確認してください。 .Sh パケットのフィルタリング この実装では、パケットのフィルタリングがサポートされています。 .Em in フィルタ、 .Em out フィルタ、 .Em dial フィルタ、そして .Em alive フィルタの 4 種類のフィルタがあります。 ここでは基本的なことについて書くことにします。 .Bl -bullet .It フィルタ定義は次のような構文になっています。 .Pp set filter .Ar name .Ar rule-no .Ar action .Op Ar src_addr Ns Op / Ns Ar width .Op Ar dst_addr Ns Op / Ns Ar width [ .Ar proto .Op src Op Ar cmp No Ar port .Op dst Op Ar cmp No Ar port .Op estab .Op syn .Op finrst ] .Bl -enum .It .Ar name は .Sq in , .Sq out , .Sq dial , .Sq alive のいずれかです。 .It .Ar rule-no は .Sq 0 から .Sq 19 までの数値で、ルール番号を指定します。 ルールは .Ar rule-no の番号順に指定されます。 ただしルール .Sq 0 が指定されている場合のみです。 .It .Ar action は .Sq permit , .Sq deny のいずれかです。 もし、あるパケットがルールに一致した場合、 結びつけられた action が直ちに実行されます。 .It .Op Ar src_addr Ns Op / Ns Ar width と .Op Ar dst_addr Ns Op / Ns Ar width は始点と終点の IP アドレスです。 .Op / Ns Ar width が指定された場合には、それによって適切なネットマスクのビット値を与え、 アドレスの範囲を指定することができます。 .It .Ar proto は .Sq icmp , .Sq udp , .Sq tcp のうちのいずれか 1 つです。 .It .Ar cmp は .Sq \< , .Sq \&eq , .Sq \> のうちいずれか 1 つです。それぞれ、より小さい、等しい、 より大きいを意味します。 .Ar port はポート番号で指定するか、 .Pa /etc/services のサービス名で指定することができます。 .It .Sq estab , .Sq syn , .Sq finrst フラグは .Ar proto が .Sq tcp に設定されているときにのみ許可され、それぞれ TH_ACK、TH_SYN、および TH_FIN もしくは TH_RST という TCP フラグを表わします。 .El .Pp .It 各フィルタはルール 0 から始まり、40 個までのルールをもつことができます。 規則のルールは、ルール 0 が定義されていなければ、有効にはなりません。 すなわち、デフォルトではすべてが通されます。 .It パケットにマッチするルールが無い場合は、パケットは破棄 (ブロック) されます。 .It すべての規則を消去するには、 .Dq set filter Ar name No -1 を使ってください。 .El .Pp .Pa /etc/ppp/ppp.conf.sample を参照してください。 .Sh アイドルタイマの設定 アイドルタイマを調べたり/設定するためには、それぞれ .Dq show bundle と .Dq set timeout コマンドを使ってください: .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> set timeout 600 .Ed .Pp タイムアウト時間は秒数で指定します。デフォルト値は timeout が 180 秒 .Pp 3 分 です。 アイドルタイマ機能を使わないようにするためには、 次のコマンドを利用してください。 .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> set timeout 0 .Ed .Pp .Fl ddial と .Fl dedicated モードではアイドルタイムアウトは無視されます。 .Fl auto モードでは、アイドルタイムアウトが発生すると .Nm プログラムは実行したままで .Em PPP セッションを終了します。別の引金となるパケットがきた時に リンクを再び確立しようとします。 .Sh Predictor-1 および DEFLATE 圧縮 .Nm は Predictor type 1 圧縮および deflate 圧縮をサポートしています。 デフォルトでは、 .Nm は、接続相手が同意 .Pq あるいは要求 した場合に、 この機能を使おうと (もしくは受け入れようと) します。 .Nm は deflate プロトコルを優先します。 これらの機能を使用したくない時には .Dq disable と .Dq deny のコマンドを参照してください。 .Pp .Dq disable deflate か .Dq deny deflate の一方を使用することにより、 方向ごとに異ったアルゴリズムを使用することができます。 .Pq 接続相手が両方のプロトコルをサポートしていると仮定しています。 .Pp デフォルトでは、DEFLATE について交渉するときには .Nm はウィンドウサイズとして 15 を使います。この動作を変更したい場合には .Dq set deflate コマンドを参照してください。 .Pp デフォルトでは無効にされ受け付けませんが、DEFLATE24 と呼ばれる特殊な アルゴリズムを使用することもできます。これは CCP ID 24 を 交渉に使う点を除いては DEFLATE と完全に同じものです。 これを使用することで .Nm は .Nm pppd バージョン 2.3.* と DEFLATE 交渉を成功させることができます。 .Sh IP アドレスの制御 .Nm は IP アドレスの交渉のために IPCP を使います。接続の両側は、自分が 使おうとするアドレスを提示し、要求された IP アドレスが受け入れ可能な ものであれば、相手に ACK (肯定応答) を返します。 受け入れることができなければ、別の IP アドレスの使用を促すために .Nm は相手に NAK (否定応答) を返します。 接続の両側が受け取った要求に同意し (ACK を送っ) た時、 IPCP はオープン状態にセットされ、ネットワーク層での接続が確立されます。 IPCP の動作を制御するために、この実装はローカルとリモートの IP アドレスを定義するための .Dq set ifaddr コマンドを持っています。 .Bd -literal -offset indent set ifaddr [src_addr [dst_addr [netmask [trigger_addr]]]] .Ed .Pp ここで、 .Sq src_addr はローカル側で使おうと思っている IP アドレスで、 .Sq dst_addr はリモート側が使用すべき IP アドレスです。 .Sq netmask は使用すべきネットマスクです。 .Sq src_addr のデフォルトは現在の .Xr hostname 1 のもの、 .Sq dst_addr のデフォルトは 0.0.0.0 であり、 .Sq netmask のデフォルトは .Sq src_addr に適したマスク値です。 .Sq netmask はデフォルトより小さくすることのみ可能です。 ほとんどのカーネルが POINTOPOINT インタフェースのネットマスクを 無視するので、便利な値は 255.255.255.255 でしょう。 .Pp 誤った .Em PPP の実装には、接続交渉のために、 .Sq src_addr ではなく特別な IP アドレスを使用しなければならないものがあります。 この場合、 .Sq trigger_addr で指定した IP アドレスが使用されます。 相手がこの提案された番号に同意しない限り、経路表には影響しません。 .Bd -literal -offset indent set ifaddr 192.244.177.38 192.244.177.2 255.255.255.255 0.0.0.0 .Ed .Pp 上の例の意味は次の通りです: .Pp .Bl -bullet -compact .It 自分の IP アドレスとしてまず 0.0.0.0 を提案しますが、アドレス 192.244.177.38 のみは受け付けます。 .It 相手側のアドレスとして 192.244.177.2 を使うように要求し, 192.244.177.2 以外のどんなアドレスを使うことも許可しません。 相手側が別の IP アドレスを要求してきた時は、いつでも 192.244.177.2 を提案します。 .It 経路表のネットマスク値は 0xffffffff に設定されます。 .El .Pp これは、両側が既に決まった IP アドレスを持っている場合には うまくいきますが、多くの場合、一方がすべての IP アドレスを制御する サーバとして動作しており、もう一方はその方針に従わなくてはなりません。 より柔軟な動作をさせるために、`ifaddr' 変数の IP アドレス指定を もっと緩やかにすることが可能です: .Pp .Dl set ifaddr 192.244.177.38/24 192.244.177.2/20 .Pp スラッシュ (/) に続く数字は、この IP アドレスで意味のあるビットの数を 表現しています。上の例は次のことを示しています。 .Pp .Bl -bullet -compact .It 可能なら自分のアドレスとして 192.244.177.38 を使おうとしますが、 192.244.177.0 から 192.244.177.255 の間の任意の IP アドレスも受け入れます。 .It 相手のアドレスとして 192.244.177.2 を使うことを希望しますが、 192.244.176.0 から 192.244.191.255 の間の任意の IP アドレスも許可します。 .It すでにお気づきと思いますが、 192.244.177.2 は 192.244.177.2/32 と書くことと 等価です。 .It 例外として、0 は 0.0.0.0/0 と等価であり、希望する IP アドレスは 特に無く、リモート接続先の選択に従うことを意味します。 0 を使用した場合は、接続が確立するまで、経路表のエントリは まったく設定されません。 .It 192.244.177.2/0 は、どんな IP アドレスでも受け入れる/許可することを 意味しますが、最初に 192.244.177.2 を使うように提案します。 .El .Pp .Sh インターネットサービスプロバイダと接続する プロバイダに接続する際には、次のステップを踏む必要があるでしょう: .Bl -enum .It .Dq set phone コマンドを使って、ダイヤルスクリプトにプロバイダの電話番号を記述します。 ダイヤルやリダイヤルに使用する電話番号は、 パイプ (|) またはコロン (:) で区切って 複数指定することができます。例えば、次のようになります。 .Bd -literal -offset indent set phone "111[|222]...[:333[|444]...]..." .Ed .Pp 最初のパイプで区切られたリストの番号は、 直前の番号でダイヤルもしくはログインスクリプトが失敗した場合のみ使用されます。 コロンで区切られた番号は、直前の番号の使用によりなにが起ったのかにかかわらず、 この順番で使用されます。例えば: .Bd -literal -offset indent set phone "1234567|2345678:3456789|4567890" .Ed .Pp この場合、まず 1234567 にダイヤルしてみます。 ダイヤルもしくはログインスクリプトに失敗したら、 次は 2345678 を使用します。 しかしこれはダイヤルもしくはログインスクリプトに失敗したとき *のみ* です。 このダイヤルの後、3456789 が使用されます。 4567890 は 345689 でダイヤルもしくはログインスクリプトに失敗したときのみ 使用されます。 2345678 のログインスクリプトが失敗したとしても、次の番号は 3456789 です。 必要な数だけ、パイプとコロンを使用可能です (しかし、通常はパイプのみかコロンのみであり両方の使用はないでしょう)。 次の番号へのリダイヤルまでのタイムアウトは、すべての番号にて使用されます。 リストが終了すると、 通常のリダイヤル期間だけ待ち、 最初から再開します。 .Dq set dial コマンドの \\\\T 文字列は選択された番号で置きかえられます。 (以降を参照してください)。 .It リダイヤルに関する設定は、 .Dq set redial で行います。 例えば回線の調子が悪かったり、 (最近では それほど多くないでしょうが) プロバイダがいつも話中だったりすると、 次のように設定したくなるかもしれません: .Bd -literal -offset indent set redial 10 4 .Ed .Pp これは最初の番号にリダイヤルを行う前に 10 秒待って、 4 回までダイヤルしてみるという意味になります。 .It .Dq set dial と .Dq set login コマンドを使ってログイン手続きを記述します。 .Dq set dial コマンドはモデムと通信してプロバイダへのリンクを確立するのに使われます。 例えば、次のようになります: .Bd -literal -offset indent set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\\\sCARRIER TIMEOUT 4 \\"\\" \e ATZ OK-ATZ-OK ATDT\\\\T TIMEOUT 60 CONNECT" .Ed .Pp このモデム「チャット」文字列の意味は次の通りです。 .Bl -bullet .It \&"BUSY" または "NO CARRIER" を受信した場合には処理を中止します。 .It タイムアウトを 4 秒にセットします。 .It 文字列の受信待ちは行いません。 .It ATZ を送信します。 .It OK の受信待ちを行います。もし 4 秒以内に受信できなければ、 もう 1 度 ATZ を送信し、OK の受信待ちを行います。 .It ATDTxxxxxxx を送信します。xxxxxxx は 上記の電話番号リストの中の、次にダイヤルする番号です。 .It タイムアウトを 60 にセットします。 .It 文字列 CONNECT の受信待ちを行います。 .El .Pp 一旦接続が確立されると、ログインスクリプトが実行されます。 このスクリプトはダイヤルスクリプトと同じスタイルで書かれますが、 パスワードがログされないように注意してください: .Bd -literal -offset indent set authkey MySecret set login "TIMEOUT 15 login:-\\\\r-login: awfulhak \e word: \\\\P ocol: PPP HELLO" .Ed .Pp このログイン「チャット」文字列の意味は次の通りです。 .Bl -bullet .It タイムアウトを 15 秒にセットします。 .It "login:" の受信待ちを行います。もし受信できなければ 復改文字を送信して、再び "login:" の受信待ちを行います。 .It "awfulhak" を送信します。 .It "word:" ("Password:" プロンプトの末尾) の受信待ちを行います。 .It .Ar authkey に現在設定されている値を送信します。 .It "ocol:" ("Protocol:" プロンプトの末尾) の受信待ちを行います。 .It "PPP" を送信します。 .It "HELLO" の受信待ちを行います。 .El .Pp .Dq set authkey ( .Ar command ログ使用時には) コマンドのログは特別な方法でとられ、( .Sq ******** とログされますので) 実際のパスワードが危険にさらされることはありません。 .Ar chat ログ使用時には、実際のパスワードの代りに '\\P' とログされます。 .Pp ログインスクリプトはプロバイダによって大きく違うものになるでしょう。 始めてそれを設定するときには .Em チャットログを有効化 することで、あなたのスクリプトが予定通りに動いているかを 調べることができます。 .It シリアル回線と通信速度を指定するためには .Dq set line と .Dq set speed を使います。例えば次のようになります。 .Bd -literal -offset indent set line /dev/cuaa0 set speed 115200 .Ed .Pp FreeBSD では cuaa0 が 1 つめのシリアルポートになります。 OpenBSD で .Nm を実行している場合には cua00 が 1 つめです。 あなたのモデムが 28800 かそれ以上のビットレートで通信することが できるなら、シリアルポートの速度には 115200 を指定しておくべきでしょう。 一般に、シリアルポートの速度はモデムの速度の約 4 倍にしておきます。 .It .Dq set ifaddr コマンドで IP アドレスを定義します。 .Bl -bullet .It プロバイダがどの IP アドレスを使っているのか知っている場合には、 それをリモートアドレス (dst_addr) として使ってください。 知らない場合には、10.0.0.2/0 か何かを使ってください (以降を参照してください)。 .It 特定の IP アドレスをプロバイダから割り当てられている場合は、 それをローカルアドレス (src_addr) として使ってください。 .It プロバイダが IP アドレスを動的に割り当てる場合は、適当に控えめで 緩やかに記述した IP アドレスをローカルアドレスに選んでください。 10.0.0.1/0 が適切でしょう。 / に続く数値は、このアドレスのうち何ビットを重視しているかを示します。 もしもクラス C のネットワーク 1.2.3.0 上のアドレスを使うことを 主張したいのなら、1.2.3.1/24 と指定することができます。 .It プロバイダがあなたが提示した最初の IP 番号を受け付ける場合、 第 3, 4 の引数に .Dq 0.0.0.0 を指定してください。 これによりプロバイダが番号を割り当てます。 (3 つめの引数は、 .Sq src_addr に対してデフォルトのマスクよりも制約が緩いため、無視されます。) .El .Pp 自分の IP アドレスもプロバイダの IP アドレスも 知らない場合には、次の例のようにするとよいでしょう。 .Bd -literal -offset indent set ifaddr 10.0.0.1/0 10.0.0.2/0 0.0.0.0 0.0.0.0 .Ed .Pp .It ほとんどの場合、プロバイダはデフォルトルータでもあるでしょう。 この場合、次の行を .Pa /etc/ppp/ppp.conf に追加します。 .Bd -literal -offset indent add default HISADDR .Ed .Pp これは、 .Nm 接続先のアドレスが何であっても .Pq この例では 10.0.0.2 デフォルト経路として追加するように指示します。 この経路は .Sq スティッキー です。これは .Dv HISADDR の値が変わると、経路もそれに従って自動的に更新されるという意味です。 .Pp 以前のバージョンの .Nm では .Pa /etc/ppp/ppp.linkup ファイルにこれと似たエントリが必要でした。 .Sq スティッキー経路 の出現により、これはもはや必要ではなくなりました。 .It プロバイダが PAP/CHAP による認証を要求している場合は、 .Pa /etc/ppp/ppp.conf ファイルに次の行を追加してください: .Bd -literal -offset indent set authname MyName set authkey MyPassword .Ed .Pp デフォルトではどちらも受け付けられますので、ISP が何を要求しても大丈夫です。 .Pp PAP もしくは CHAP を使用する場合、ログインスクリプトはほとんどの場合、 必要とされないことを記述しておくべきでしょう。 .It 次のような行を加え、ISP にネームサーバアドレスを確認してください。 .Bd -literal -offset indent enable dns .Pp .Ed ローカル DNS を走らせている場合には、これを .Em やらない でください。 .Nm は単純に .Pa /etc/resolv.conf に nameserver 行を入れることで、ローカル DNS の使用を 出し抜いてしまうからです。 .El .Pp 現実の例を見たい場合には、 .Pa /etc/ppp/ppp.conf.sample と .Pa /etc/ppp/ppp.linkup.sample を参照してください。 ラベル pmdemand は、ほとんどのプロバイダで使用できるでしょう。 .Sh ログ機能 .Nm は次のログ情報を、 .Xr syslog 3 経由で、もしくはスクリーンに出力することができます: .Pp .Bl -tag -width XXXXXXXXX -offset XXX -compact .It Li Async 非同期レベルパケットの 16 進ダンプ。 .It Li CBCP CBCP (CallBack Control Protocol) ログの生成。 .It Li CCP CCP パケットトレースの生成。 .It Li Chat .Sq dial , .Sq login , .Sq hangup のチャットスクリプトのトレースログの生成。 .It Li Command コマンド実行のログ。 .It Li Connect 文字列 "CONNECT" を含むチャット行のログ。 .It Li Debug デバッグ情報のログ。 .It Li HDLC HDLC パケットの 16 進ダンプ。 .It Li ID0 ユーザ ID 0 で実行された全関数呼び出しを詳細に記録。 .It Li IPCP IPCP パケットトレースの生成。 .It Li LCP LCP パケットトレースの生成。 .It Li LQM LQR レポートの生成。 .It Li Phase フェーズ遷移ログの出力。 .It Li TCP/IP 全 TCP/IP パケットのダンプ。 .It Li Timer タイマ操作のログ。 .It Li TUN ログの各行に tun デバイスを含めます .It Li Warning 端末デバイスへの出力。端末が存在しない場合は、 .Dv LOG_WARNING を使用してログファイルに送ります。 .It Li Error 端末デバイスとログファイルへの出力で、 .Dv LOG_ERROR を使用します。 .It Li Alert ログファイルへの出力で、 .Dv LOG_ALERT を使用します。 .El .Pp .Dq set log コマンドで、ログの出力レベルを設定することができます。 また、複数のレベルを単一コマンドラインにて指定することも可能です。 デフォルトは、 .Dq set log Phase です。 .Pp スクリーンに直接ログを表示することも可能です。 文法は同じで、語 .Dq local が .Dq set log の直後に付くことだけが違います。 デフォルトは .Dq set log local (つまり、マスクされない警告、エラーと注意のみ出力) です。 .Pp .Dq set log Op local への最初の引数が '+' か '-' の文字で始まる場合、 現在のログレベルを消去せずに修正します。例えば: .Bd -literal -offset indent PPP ON awfulhak> set log phase PPP ON awfulhak> show log Log: Phase Warning Error Alert Local: Warning Error Alert PPP ON awfulhak> set log +tcp/ip -warning PPP ON awfulhak> set log local +command PPP ON awfulhak> show log Log: Phase TCP/IP Warning Error Alert Local: Command Warning Error Alert .Ed .Pp レベル Warning, Error, Alert のメッセージログは .Dq set log Op local では制御できません。 .Pp .Ar Warning レベルは特別で、ローカルに表示可能な場合にはログされません。 .Sh シグナルハンドリング .Nm は次のシグナルを扱います: .Bl -tag -width XX .It INT このシグナルを受信すると、現在の接続がもしあればそれを終了します。 .Fl auto もしくは .Fl ddial のモードではない場合、 .Nm は終了します。 .It HUP, TERM, QUIT .Nm を終了させます。 .It USR2 .Nm に全サーバソケットを閉じさせ、すべての既存の診断ポートへの接続を 取り下げます。 .El .Pp .Sh マルチリンク PPP .Em PPP 相手に接続するのに複数の物理的なリンクを利用したいなら、 接続相手も .Em マルチリンク PPP プロトコルを理解する必要があります。 仕様の詳細は RFC 1990 を参照してください。 .Pp 接続先は、 .Dq 終点の選択 とその .Dq 認証 ID の組み合わせによって識別されます。 これらの一方、もしくは両方を指定することができます。 最低でも片方は指定しておくことが推奨されます。 そうでないと、すべてのリンクが実際に同一のプログラムに接続されていることを 確認する方法がなくなり、 混乱してロックアップを引き起こすことがあります。 ローカルには、これらの識別変数は .Dq set enddisc と .Dq set authname コマンドを用いることで指定されます。先立って接続相手と .Sq authname .Pq と Sq authkey について合意しておく必要があります。 .Pp マルチリンクの能力は .Dq set mrru コマンド (set maximum reconstructed receive unit) を用いることで 有効になります。一度マルチリンクが有効になれば、 .Nm は接続相手とマルチリンク接続の交渉を行います。 .Pp デフォルトでは .Po .Sq deflink と呼ばれる .Pc ただ 1 つの .Sq リンク のみが有効です。さらにリンクを作成するには .Dq clone コマンドが使われます。このコマンドは既存のリンクを複製します。 それは次の点を除いてすべての性質が同じものです: .Bl -enum .It 新しいリンクは .Dq clone コマンドラインで指定された独自の名前を持ちます。 .It 新しいリンクは .Sq interactive リンクです。そのモードは次の .Dq set mode コマンドで変更することができます。 .It 新しいリンクは .Sq closed の状態にあります。 .El .Pp すべての有効なリンクのまとめは、 .Dq show links コマンドを用いて見ることができます。 .Pp 一度リンクが作成されると、コマンドの使用方法が変わります。 すべてのリンク固有のコマンドの前には、 .Dq link Ar name プレフィックスをつけて、 コマンドを適用するリンクを指定する必要があります。 .Nm は十分賢いので、 利用可能なリンクが 1 つだけの場合には、 .Dq link Ar name プレフィックスは不要です。 .Pp コマンドの中には依然としてリンクの指定なしに使用できるものがあり、それは .Sq バンドル レベルの操作を行います。たとえば、2 つ以上のリンクが存在するとき .Dq show ccp はマルチリンクレベルの CPP 設定と統計を表示し .Dq link deflink show ccp は .Dq deflink のリンクレベルの同じ情報を表示します。 .Pp これらの情報を用いて、次の設定を用いることができます: .Pp .Bd -literal -offset indent mp: set timeout 0 set log phase chat set device /dev/cuaa0 /dev/cuaa1 /dev/cuaa2 set phone "123456789" set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 5 \\"\\" ATZ \e OK-AT-OK \\\\dATDT\\\\T TIMEOUT 45 CONNECT" set login set ifaddr 10.0.0.1/0 10.0.0.2/0 set authname ppp set authkey ppppassword set mrru 1500 clone 1,2,3 link deflink remove .Ed .Pp すべての複製が設定の最後で行われていることに注意してください。 一般にはリンクは最初に設定され、そして複製されます。 あなたが常にすべてのリンクがアップ状態であることを望む場合には、 設定の最後に次の行を追加することができます。 .Pp .Bd -literal -offset indent link 1,2,3 set mode ddial .Ed .Pp リンクが必要に応じてダイヤルされることを望む場合には、次のコマンドを 使うことができます。 .Pp .Bd -literal -offset indent link * set mode auto .Ed .Pp 上記の .Dq set device 行を取り除き、 .Dq clone コマンドに続けて次の内容を指定することで、 リンクを特定の名前に結びつけることもできます: .Pp .Bd -literal -offset indent link 1 set device /dev/cuaa0 link 2 set device /dev/cuaa1 link 3 set device /dev/cuaa2 .Ed .Pp どのコマンドが ( .Dq link コマンドを使用した) コンテキスト (文脈) を要求し、 どのコマンドがコンテキストをオプションとし、 そしてどのコマンドがコンテキストを一切とらないかを調べるには、 .Dq help コマンドを使用します。 .Pp .Nm が接続相手と .Em マルチリンク モードで交渉をすると、 .Nm はローカルドメインソケットを .Pa /var/run ディレクトリに作成します。このソケットは、 リンク情報 (実際のリンクファイル記述子も含む) を、異なる .Nm の間で受け渡しするために使われます。 この機能によって、 .Nm はシリアル回線の初期制御を行う必要なしに .Xr getty 8 から、もしくは直接 .Pa /etc/gettydefs から ( .Sq pp= ケーパビリティを用いて) 実行することが可能となっています。 ひとたび .Nm がマルチリンクモードの交渉を行うと、 .Nm は自分がオープンした リンクをすでに実行されている任意の他のプロセスに渡すことができます。 すでに実行されているプロセスがない場合、 .Nm はマスタとして振る舞い、ソケットを作成し、新たな接続を待ちます。 .Sh PPP コマンドリスト この節では利用可能コマンドとその効果をリストします。 .Nm ppp セッションで対話的に使用することも、 設定ファイルで指定することも、 .Xr pppctl 8 もしくは .Xr telnet 1 セッションで指定することも可能です。 .Bl -tag -width XX .It accept|deny|enable|disable Ar option.... これらのディレクティブは 最初の接続においてどのように相手と交渉するかを .Nm に指示します。各 .Dq option は、accept/deny および enable/disable のデフォルトを持ちます。 .Dq accept は相手がこのオプションを要求したら、ACK を送ることを意味します。 .Dq deny は相手がこのオプションを要求したら、NAK を送ることを意味します。 .Dq enable はこのオプションを当方が要求することを意味します。 .Dq disable はこのオプションを当方が要求しないことを意味します。 .Pp .Dq option は次のいずれかです: .Bl -tag -width XX .It acfcomp デフォルト: enable かつ accept。 ACFComp はアドレスおよびコントロールフィールド圧縮 (Address and Control Field Compression) を意味します。 LCP パケット以外は非常に良く似たフィールドを持ちますので、 簡単に圧縮可能です。 .It chap デフォルト: disable かつ accept。 CHAP はチャレンジ交換認証プロトコル (Challenge Handshake Authentication Protocol) を意味します。 CHAP もしくは PAP (後述) のどちらか一方のみ交渉可能です。 CHAP では、認証者は「チャレンジ」メッセージを相手に送ります。 相手は一方向ハッシュ関数を使用して「チャレンジ」を暗号化し、 結果を送り返します。 認証者は同じことを行い結果を比較します。 この機構の利点は、接続を介してパスワードを送らないことです。 接続が最初に確立する時にチャレンジが行われます。 更なるチャレンジが行われるかもしれません。 相手の認証を行いたい場合は、 .Dq enable chap を .Pa /etc/ppp/ppp.conf に書き、相手のエントリを .Pa /etc/ppp/ppp.secret に書く必要があります。 .Pp クライアントとして CHAP を使用する場合、 .Dq AuthName と .Dq AuthKey を .Pa /etc/ppp/ppp.conf に指定するだけで良いです。 CHAP はデフォルトで accept されます。 .Em PPP の実装によっては、チャレンジの暗号化に MD5 ではなく "MS-CHAP" を使用するものがあります。 MS-CHAP は MD4 と DES の組み合わせです。もし .Nm が DES ライブラリの存在するマシン上で構築された場合 MS-CHAP 認証要求に応答しますが、MS-CHAP 認証を要求することは 決してありません。 .It deflate デフォルト: enable かつ accept。 このオプションは圧縮制御プロトコル (Compression Control Protocol; CCP) に deflate 圧縮を使用するか否かを決定します。 使用されるアルゴリズムは .Xr gzip 1 プログラムが使用するものと同じです。 注: .Xr pppd 8 - 多くのオペレーティングシステムで使用可能な .Em PPP の実装 - との .Ar deflate 能力についての交渉には問題があります。 .Nm pppd (バージョン 2.3.1) が .Ar deflate 圧縮の交渉を行おうとする CCP コンフィギュレーションタイプは、 .Pa rfc1979 に規定されたタイプ .Em 26 ではなくタイプ .Em 24 であり、誤っています。 タイプ .Ar 24 は実際には .Pa rfc1975 では .Dq PPP Magna-link Variable Resource Compression と指定されています! .Nm は .Nm pppd と交渉する能力がありますが、 .Dq deflate24 が .Ar enable かつ .Ar accept されている場合のみです。 .It deflate24 デフォルト: disable かつ deny。 これは .Ar deflate のバリエーションで、 .Xr pppd 8 プログラムとの交渉を許可します。 詳細は上記の .Ar deflate セクションを参照してください。 これは .Pa rfc1975 に反するため、デフォルトでは disable となっています。 .It dns デフォルト: disable かつ deny。 このオプションは DNS 交渉を許可します。 .Pp .Dq enable にすることにより、 .Nm は接続相手が .Pa /etc/resolv.conf ファイルのエントリを確認することを要求します。 もし接続相手が当方の要求に否定応答をした場合 (新しい IP アドレスを 提案したら)、 .Pa /etc/resolv.conf ファイルは更新され、新しいエントリを確認するように要求を送ります。 .Pp .Dq accept にすることにより、 .Nm は接続相手からの DNS 検索要求を拒否せずに、返答します。 .Dq set dns コマンドの使用によって上書きされていない場合には、応答は .Pa /etc/resolv.conf から採られます。 .It lqr デフォルト: disable かつ accept。 このオプションはリンク品質要求 (Link Quality Request) を送信する、 もしくは受け入れるかどうかを決定します。 LQR は、モデムのキャリア検出を使用せずに、リンクダウンを .Nm に決定させるプロトコルです。 LQR が enable になっていると、 .Nm は LCP 要求の一部として .Em QUALPROTO オプション (後述の .Dq set lqrperiod を参照) を送ります。 接続相手が同意した場合、両端は同意した間隔で LQR パケットを交換し、 LQM ロギングを有効にすることで、詳細なリンク品質を監視することが 可能になります。 接続相手が同意しなかった場合、ppp は代りに ECHO LQR 要求を 送ります。これらのパケットは興味ある情報を何も渡しませんが、 .Em 必ず 接続相手に応答しなければなりません。 .Pp LQR, ECHO LQR のいずれを用いるにせよ、 .Nm は 5 つのパケットを送ったが確認応答が無い場合、6 つ目のパケットを送らずに 回線を切断します。 メッセージを .Em PHASE レベルで記録し、回線切断の原因が接続相手にあるものとして、適当な .Dq reconnect 値を使用します。 .It pap デフォルト: disable かつ accept。 PAP はパスワード認証プロトコル (Password Authentication Protocol) を 意味します。 CHAP (前述) もしくは PAP のどちらか一方のみ交渉可能です。 PAP では、ID とパスワードが相手に送られ続け、 認証されるか接続が終了されるまでこれが続きます。 これは比較的良くないセキュリティ機構です。 接続が最初に確立した時のみ実行可能です。 相手の認証を行いたい場合は、 .Dq enable pap を .Pa /etc/ppp/ppp.conf に書き、相手のエントリを .Pa /etc/ppp.secret に書く必要があります (ただし、後述の .Dq passwdauth オプションを参照)。 .Pp クライアントとして PAP を使用する場合、 .Dq AuthName と .Dq AuthKey を .Pa /etc/ppp/ppp.conf に指定するだけで良いです。 PAP はデフォルトで accept されます。 .It pred1 デフォルト: enable かつ accept。 このオプションは圧縮制御プロトコル (Compression Control Protocol; CCP) に Predictor 1 圧縮を使用するかどうかを決定します。 .It protocomp デフォルト: enable かつ accept。 このオプションは PFC (プロトコルフィールド圧縮) の交渉を行うために使用されます。 この機構により、 プロトコルフィールド数が 2 オクテットから 1 オクテットに減ります。 .It shortseq デフォルト: enable かつ accept。 このオプションは .Nm がマルチリンクモードの交渉時に .Pq 12 ビットの 短いシーケンス番号を要求し、そして受け入れるかどうかを決定します。 これは、当方の MMRU が設定されたときのみ (マルチリンクが有効になっているときのみ) 適用されます。 .It vjcomp デフォルト: enable かつ accept。 このオプションは Van Jacobson ヘッダ圧縮を使用するかどうかを決定します。 .El .Pp 次に示すオプションは、実際には相手と交渉しません。 それゆえ accept および deny は意味を持ちません。 .Bl -tag -width 20 .It idcheck デフォルト: enable。 低レベルな LCP, CCP, IPCP 設定トラフィックを交換するときに、 すべての応答の識別子フィールドはその要求の識別子フィールドと 同一であることが予定されています。デフォルトでは .Nm は予定された識別子フィールドを持たないすべての応答パケットを 捨て、それぞれのログレベルで報告します。もし .Ar idcheck が disable になっている場合、 .Nm は識別子フィールドを無視します。 .It loopback デフォルト: enable。 .Ar loopback が enable の場合、 .Nm は自動的に .Em PPP インタフェースと同じ終点アドレス宛に送出されたパケットを ループバックします。 disable の場合、 .Nm がパケットを送ると、おそらく他の終点からの ICMP リダイレクトとなります。 インタフェースがデフォルト経路であるため、 ループバック経路を必要とすることを避けたい場合、 このオプションを enable にすると便利です。 .It passwdauth デフォルト: disable。 このオプションを enable にすることにより、 PAP 認証コードが呼び出し側を認証する時に、 .Pa /etc/ppp/ppp.secret ファイル中でみつからない場合、パスワードデータベース ( .Xr passwd 5 参照) を使用します。 .Pa /etc/ppp/ppp.secret は常に、最初に調べられます。 .Xr passwd 5 からパスワードを調べ、かつそのクライアントに対して IP アドレスもしくは ラベルを指定したい場合には、 .Pa /etc/ppp/ppp.secret ファイル中のクライアントのパスワードとして .Dq \&* を用いてください。 .It proxy デフォルト: disable。 このオプションを enable にすることにより、 .Nm に相手のために代理 ARP をさせます。 .It proxyall デフォルト: disable。 このオプションを enable にすることにより、 .Nm に代理 ARP エントリを追加させます。 追加されるエントリは、 tun インタフェースによってルーティングされる すべてのクラス C もしくはそれ以下のサブネットの中の、全 IP アドレスです。 .It sroutes デフォルト: enable。 .Dq add コマンドが .Dv HISADDR もしくは .Dv MYADDR という値とともに用いられると、エントリは .Sq スティック経路 リストに格納されます。 .Dv HISADDR もしくは .Dv MYADDR が変更される度に、このリストが経路表に適用されます。 .Pp このオプションを disable にすると、 スティッキー経路が適用されなくなります。 .Sq スティック経路 リストは依然として保守されます。 .It throughput デフォルト: enable。 このオプションを有効にすると、 .Nm はスループット統計を収集します。 ずれ動く 5 秒間のウィンドウにおいて入出力が検査され、 現在、最良時、総計の数値が保持されます。 このデータは関連する .Em PPP 層が終了するときに出力され、また .Dq show コマンドで表示することで得られます。スループット統計は .Dq IPCP と .Dq modem のレベルで利用可能です。 .It utmp デフォルト: enable。 通常ユーザが PAP もしくは CHAP で認証された時で、 .Nm が .Fl direct モードで実行されている時は、このユーザのエントリが utmp ファイルおよび wtmp ファイルに作成されます。 このオプションを disable にすると、 .Nm は utmp および wtmp のエントリを作成しません。 通常、 ユーザがログインしかつ認証することを要求する場合のみ必要です。 .It iface-alias デフォルト: .Fl alias が指定された場合 enable。 このオプションは、 インタフェースのアドレスを交換するのではなく、 インタフェースに新規アドレスを追加するように、 .Nm に指示します。 IP エイリアシングが有効な場合のみ .Pq Dq alias enable yes 、本オプションを enable にできます。 .Pp 本オプションを enable にすると、 .Nm は古いインタフェースアドレスのトラフィックを IP エイリアスエンジン .Pq Xr libalias 5 参照 を通すようになり、( .Fl auto モードでは) 最初に PPP リンクを立ち上げたプロセスが正しく接続できるようにします。 .Pp .Dq alias enable off として IP エイリアシングを disable すると、 .Sq iface-alias も disable します。 .El .Pp .It add[!] Ar dest[/nn] [mask] gateway .Ar dest は宛先 IP アドレスです。 ネットマスクは .Ar /nn によってビット数で指定するか、もしくは .Ar mask を用いて IP 番号で指定します。 .Ar 0 0 ならびにマスクなしの .Ar 0 はデフォルト経路を意味します。 .Ar 0 の代りにシンボル名 .Ar default を使うことが可能です。 .Ar gateway は、 .Ar dest マシン/ネットワークに至る、次のホップのゲートウェイです。 詳細は .Xr route 8 コマンドを参照してください。 .Pp 宛先にシンボル名 .Sq MYADDR と .Sq HISADDR を使用可能であり、 .Ar gateway には .Sq HISADDR を使用可能です。 .Sq MYADDR はインタフェースアドレスに置き換えられ、 .Sq HISADDR はインタフェースの宛先 (相手の) アドレスに置き換えられます。 .Pp .Ar add! コマンド .Po .Dq \&! に注意 .Pc 使用時には、経路が存在する場合には .Sq route change コマンド (詳細は .Xr route 8 参照) にて経路を更新します。 .Pp .Dq HISADDR もしくは .Dq MYADDR を含む経路は .Sq スティッキー と見なされます。これらはリスト (リストを見るには .Dq show ipcp コマンドを使用します) に格納され、 .Dv HISADDR もしくは .Dv MYADDR の値が変更される度に、経路表の関連するエントリが更新されます。 この機能は .Dq disable sroutes を使用することで無効にできます。 .It allow Ar command Op Ar args このコマンドは .Nm と設定ファイルへのアクセスを制御します。 ユーザレベルでのアクセスは可能であり、 設定ファイルのラベルと .Nm の実行モードに依存します。 例えば、ユーザ .Sq fred のみがラベル .Sq fredlabel に .Fl background モードでアクセスできるように、 .Nm を構成したいかもしれません。 .Pp ユーザ ID 0 はこれらのコマンドの対象外です。 .Bl -tag -width XX .It allow user[s] Ar logname... デフォルトでは、ユーザ ID 0 のみが .Nm へのアクセスを許されています。 このコマンドが指定されると、 .Dq allow users が記載されているセクションに列挙されているユーザのアクセスが可能となります。 .Sq default セクションは 常に最初にチェックされます (スタートアップ時に常にロードされる唯一の セクションです)。後続する .Dq allow users コマンドは、先行するコマンドに優先します。 あるラベル以外のすべてにアクセスを許すことが可能であり、 そのためにはデフォルトユーザを .Sq default セクションで指定し、新しいユーザリストをこのあるラベルに指定します。 .Pp ユーザ .Sq * が指定されると、全ユーザにアクセスが許されます。 .It allow mode[s] Ar modelist... デフォルトでは全 .Nm モードが使用可能です。 このコマンドが使用されると、 このコマンドが指定されたラベルのロードに許されるアクセスモードが制限されます。 .Dq allow users コマンドと同様、 各 .Dq allow modes コマンドは先行するコマンドに優先し、 .Sq default セクションは常に最初にチェックされます。 .Pp 使用可能なモードは次の通りです: .Sq interactive , .Sq auto , .Sq direct , .Sq dedicated , .Sq ddial , .Sq background , .Sq * 。 .Pp マルチリンクモードで動作するときには、 現在存在する回線モードを許可するセクションをロード可能です。 .El .Pp .It alias Ar command Op Ar args このコマンドは .Nm 組込みのエイリアシング (マスカレーディング) 機能を 制御するために使用します。 あなたのシステムでエイリアシングが有効になると (コンパイル時に削除できます)、 次のコマンドが使用可能となります: .Bl -tag -width XX .It alias enable [yes|no] エイリアシングを有効もしくは無効にします。 .Fl alias コマンドラインフラグは .Dq alias enable yes と同じ意味です。 .It alias port Op Ar proto targetIP:targetPORT [aliasIP:]aliasPORT このコマンドにより、 マシン .Ar aliasIP の .Ar aliasPORT へ到着する接続を、 .Ar targetIP の .Ar targetPORT へリダイレクトします。 .Ar proto は .Sq tcp もしくは .Sq udp のいずれかで、指定したプロトコルの接続のみマッチします。 あなたのゲートウェイの後のマシンでインターネット電話等を実行したい場合に、 このオプションは有用です。 .It alias addr Op Ar addr_local addr_alias このコマンドにより、 .Ar addr_alias へのデータを .Ar addr_local へリダイレクトします。 少数の実 IP アドレスを持っていて、これらをあなたのゲートウェイの後の 特定のマシンにマップしたい場合に有用です。 .It alias deny_incoming [yes|no] yes に設定した場合、ファイアウォールがパケットを落すのと同様に、 すべての入力の接続を拒否します。 .It alias help|? このコマンドにより、 使用可能なエイリアスコマンドのまとめを表示します。 .It alias log [yes|no] このオプションを指定することにより、 種々のエイリアシングの統計と情報を、ファイル .Pa /var/log/alias.log にログします。 .It alias same_ports [yes|no] 有効になると、 エイリアスライブラリが出力パケットのポート番号を変更しようとすることを 止めさせます。 RPC や LPD といった、 ウェルノウンポート (well known port) からの接続を要求する プロトコルをサポートするのに有用です。 .It alias use_sockets [yes|no] 有効になると、 エイリアスライブラリにソケットを作成させ、 正しい ftp データ入力や IRC 接続を保証できるようになります。 .It alias unregistered_only [yes|no] 登録されていない送信元アドレスの出力パケットのみを、変更します。 RFC1918 によると、登録されていない送信元アドレスは 10.0.0.0/8, 172.16.0.0/12, 192.168.0.0/16 です。 .El .Pp これらのコマンドはソース配布物の .Pa README.alias ファイル中でも議論されています。 .Pp .It [!]bg Ar command 指定した .Ar command を、次の語を置換した後に、バックグラウンドで実行します: .Bl -tag -width PEER_ENDDISC .It Li AUTHNAME これは、ローカルの .Ar authname の値と置き換えられます。後述の .Dq set authname コマンドを参照してください。 .It Li ENDDISC これは、ローカルの終点選択値と置き換えられます。 後述の .Dq set enddisc コマンドを参照してください。 .It Li HISADDR これは、相手の IP 番号と置き換えられます。 .It Li INTERFACE これは、使用中のインタフェース名と置き換えられます。 .It Li LABEL これは、最後に使用したラベル名と置き換えられます。 ラベルは、 .Nm のコマンドラインから .Dq load または .Dq dial のコマンドから指定するか、 .Pa ppp.secret ファイルから指定可能です。 .It Li MYADDR これは、ローカルインタフェースに割り当てられた IP 番号と置き換えられます。 .It Li PEER_ENDDISC これは、相手の終点選択番号と置き換えられます。 .It Li PROCESSID これは、現在のプロセス ID と置き換えられます。 .It Li USER これは、PAP もしくは CHAP で認証されたユーザ名と置き換えられます。 通常、この変数は -direct モードでのみ割り当てられます。 この値は、utmp ロギングが有効になっているかどうかに関わらず、利用可能です。 .El .Pp これらの置換は .Dq set proctitle コマンドによっても実行されます。 .Pp コマンド実行中に .Nm を停止させたい場合は、 .Dq shell コマンドを使用してください。 .It clear modem|ipcp Op current|overall|peak... .Dq modem もしくは .Dq ipcp 階層で、指定されたスループット値をクリアします。 .Dq modem を指定する場合にはコンテキストが与えられなければなりません (後述の .Dq link コマンドを参照)。 第 2 引数が与えられない場合、すべての値がクリアされます。 .It clone Ar name[,name]... 指定されたリンクを複製し、引数の .Ar name に関連づけた新しいリンクを作成します。 このコマンドは、リンクが 1 つしかない場合 (この場合にはそのリンクがデフォルトになります) を除いて後述の .Dq link コマンドから使用する必要があります。 リンクは下記の .Dq remove コマンドで削除できます。 .Pp デフォルトのリンク名は .Dq deflink です。 .It close Op lcp|ccp[!] 引数が与えられないと、適切なプロトコル層がダウンし、リンクが閉じられます。 .Dq lcp が指定されると LCP 層がダウンしますが、 .Nm をオフラインにはしません。例えば .Dq slirp のようなものを使用すれば、 .Dq term .Pq 後述 を使用して相手のマシンと会話できます。 .Dq ccp が指定されると適切な圧縮層が閉じられます。 .Dq \&! が使用されると、圧縮層はクローズ状態のままとなります。 使用されない場合には、STOPPED 状態へ再度入り、 相手が更なる CCP 交渉を開始するのを待ちます。 なにが起きようとも、ユーザを .Nm から切り離すことはありませんし、 .Nm を終了させることもありません。 後述の .Dq quit を参照してください。 .It delete[!] Ar dest このコマンドは指定した .Ar dest IP アドレスの経路を削除します。 .Ar dest に .Sq ALL が指定された場合、 現在のインタフェースの経路表の非直接エントリと .Sq スティッキー経路 がすべて削除されます。 .Ar dest に .Sq default が指定された場合、デフォルト経路が削除されます。 .Pp .Ar delete! コマンドが使用された場合 .Po 最後の .Dq \&! に注意 .Pc 、存在しない経路について .Nm は文句を言わなくなります。 .It dial|call Op Ar label 引数なしで使用された場合、このコマンドは .Dq open コマンドと同一です。 .Ar label が 1 つ以上指定された場合、最初に .Dq load が実行されます。 .It down Op Ar lcp|ccp 適切な階層をダウンさせますが、 綺麗な方法ではなく、下位層が使用不能になったように見えます。 オープン状態にある有限状態機械でこのコマンドを使用することは、 丁寧ではないとされています。 引数が与えられない場合、すべてのリンクが閉じられます (コンテキストが与えられない場合にはすべてのリンクが終了されます)。 .Sq lcp が指定された場合、 .Em LCP 層は終了されますが、モデムはオフラインに移行せず、 リンクも閉じられません。 .Sq ccp が指定された場合、 関連する圧縮層のみが終了されます。 .It help|? Op Ar command 利用可能なコマンドをリストします。 .Ar command を指定した場合、このコマンドの使用方法を表示します。 .It iface Ar command Op args このコマンドは、 .Nm ppp が使用するインタフェースを制御します。 .Ar command は次のいずれかです: .Bl -tag -width XX .It iface add[!] Ar addr[[/bits| mask] peer] 指定された .Ar addr mask peer の組み合わせをインタフェースに追加します。 .Ar mask を指定する代りに、 .Ar /bits を使用可能です .Pq addr との間に空白を入れてはなりません 。指定したアドレスが既に存在する場合、 .Dq \&! を使用していない限りコマンドは失敗します - この場合、 以前のインタフェースアドレスエントリは新しいもので置き換えられ、 ネットマスクと相手のアドレスの変更を許します。 .Pp .Ar addr のみが指定されると、 .Ar bits はデフォルト値 .Dq 32 になり、 .Ar peer はデフォルト値 .Dq 255.255.255.255 になります。 このアドレス (ブロードキャストアドレス) は、 相手のアドレスとして複数存在することを .Nm が唯一許すものです。 .It iface clear .Nm が OPENED 状態または .Fl auto モードの場合にこのコマンドを使用すると、 IPCP 交渉されたアドレス以外の全アドレスがインタフェースから削除されます。 .Nm が OPENED 状態でも .Fl auto モードでもない場合、全インタフェースアドレスが削除されます。 .Pp .It iface delete[!]|rm[!] Ar addr このコマンドは、指定した .Ar addr をインタフェースから削除します。 .Dq \&! が指定されると、現在そのアドレスがインタフェースに割り当てられていなくても、 エラーは報告されません (削除も行われません)。 .It iface show インタフェースの現在の状態と現在のアドレスを表示します。 .Dq ifconfig INTERFACE を実行することと、ほとんど同じです。 .It iface help Op Ar sub-command このコマンドを .Ar sub-command 無しで起動すると、利用可能な .Dq iface サブコマンドと、おのおのの短い書式を表示します。 .Ar sub-command 付きで起動すると、指定した sub-command の書式のみを表示します。 .El .It [data]link Ar name[,name...] command Op Ar args コマンドが影響を与えるリンクを特定したい場合に、このコマンドを 任意の他のコマンドのプレフィックスとして使うことができます。 これはマルチリンクモードで .Dq clone コマンドを使って複数のリンクを作成した後でのみ適用されます。 .Pp .Ar name は存在するリンク名を指定します。 .Ar name がコンマ区切りのリストの場合には、 .Ar command はそれぞれのリンクに対して実行されます。 .Ar name が .Dq * の場合には、 .Ar command はすべてのリンクに対して実行されます。 .It load Op Ar label ... .Pa ppp.conf ファイルから指定された .Dq label (複数指定可) をロードします。 .Dq label が指定されない場合、 .Dq default ラベルが仮定されます。 .It open Op lcp|ccp|ipcp これは .Dq close の反対のコマンドです。 .Dq open コマンドを引数なしで用いることは .Dq dial を引数なしで用いることと同一です。 すなわちすべての閉じられたリンクが、現在の設定を用いて起動されます ( .Dq set autoload コマンドに基づいた自動リンクの中には起動されないものもあります)。 .Pp LCP 層がすでにオープンされているときに .Dq lcp を指定すると、LCP は再度交渉されます。 したがって、種々の LCP オプションを変更したあとで .Dq open lcp コマンドを用いることで、変更を有効にすることができます。 LCP が再度交渉された後、 同意したあらゆる認証が実行されます。 .Pp .Dq ccp 引数が用いられると、関連する圧縮層がオープンされます。 すでにオープンされている場合には、再度交渉されます。 .Pp .Dq ipcp 引数が用いられると、リンクが通常通り起動されます。すでに IPCP が オープンされている場合には、IPCP は再度交渉され、 ネットワークインタフェースが再設定されます。 .Pp このようにして PPP の状態機械を再オープンするのは、 おそらく良い手段ではありません。 接続相手が正しく振る舞わない可能性があるためです。 しかしながら、強制的に CCP もしくは VJ 辞書をリセットする手段としては 便利です。 .It passwd Ar pass すべての .Nm コマンドセットにアクセスするために要求されるパスワードを指定します。 このパスワードは診断ポート ( .Dq set server コマンド参照) に接続するときに必要です。 .Ar pass は .Dq set server コマンドラインで指定します。 .Ar command ログが有効でも、値 .Ar pass はログされず、文字列 .Sq ******** がログされます。 .It quit|bye [all] .Dq quit が制御接続もしくはコマンドファイルから実行されると、 ppp はすべての接続を閉じた後に終了します。その他の場合、 つまりユーザが診断ソケットから接続している場合には、 単にその接続が失われます。 .Pp .Ar all 引数が与えられた場合、 .Nm はコマンドがどこから発行されたかに関わらず、 すべての存在する接続を閉じて終了します。 .It remove|rm このコマンドは与えられたリンクを消去します。 これはマルチリンクモードでのみ有用です。リンクは消去する前に .Dv CLOSED 状態になっていなければなりません。 .It rename|mv Ar name このコマンドは与えられたリンクの名前を .Ar name に変更します。 .Ar name がすでに他のリンクで使用されている場合には、失敗します。 .Pp デフォルトリンクの名前は .Sq deflink です。これを .Sq modem , .Sq cuaa0 , .Sq USR のいずれかに変更すると、ログファイルの可読性が向上するかも知れません。 .It save このオプションは (まだ) 実装されていません。 .It set[up] Ar var value このオプションは次に示す変数の設定のために使用します: .Bl -tag -width XX .It set accmap Ar hex-value ACCMap は非同期制御文字マップ (Asyncronous Control Character Map) を 意味します。 これはいつも相手と交渉され、デフォルト値は 16 進数で 00000000 です。 このプロトコルが必要なのは、 (XON/XOFF などの) 特定の文字を終点間で受渡すことに依存するハードウェアを 使用する場合です。 .Pp XON/XOFF については .Dq set accmap 000a0000 を使用します。 .It set authkey|key Ar value クライアントモードでの PAP または CHAP の交渉で使用される 認証キー (もしくはパスワード) を、指定した値に設定します。 ダイヤルもしくはログインスクリプトの '\\P' シーケンス で使用されるパスワードを指定しますが、 実際のパスワードがログされることを防ぎます。 .Ar command ログが有効な場合、セキュリティの観点から、 .Ar value は .Sq ******** としてログされます。 .It set authname Ar id クライアントモードでの PAP または CHAP の交渉で使用される 認証 ID を設定します。 .Pp PAP もしくは CHAP を enable にして .Fl direct モードで利用すると、 .Ar id は初期認証要求で用いられ、通常はローカルマシン名に設定されます。 .It set autoload Ar max-duration max-load [min-duration min-load] これらの設定はマルチリンクモードでのみ適用され、 デフォルト値はすべて 0 です。 1 つ以上の .Ar demand-dial .Po .Fl auto としても知られる .Pc モードのリンクが存在する場合、 .Nm が最初に tun デバイスからデータを読むときには最初のリンクのみが 有効になっています。 次の .Ar demand-dial リンクは、 .Ar max-duration 秒の間、送出キューに .Ar max-load 以上のパケットが存在した場合にのみ開かれます。 両方のデフォルト値が 0 であるため、 .Ar demand-dial リンクはデフォルトでは 1 つだけオープンされます。 .Pp 複数のリンクが開かれていて、少なくともその内の 1 つが .Ar demand-dial リンクである場合、 .Ar min-duration 秒の間、送出キューに最大 .Ar min-packets 未満のパケットしか存在しなかったときに閉じられます。 .Ar min-duration が 0 の場合には、タイマは無効になります。 デフォルトでは両方の値が 0 であるため、 .Ar demand-dial リンクはバンドルされたアイドルタイマが期限切れになるまで アクティブであり続けます。 .It set callback [none|auth|cbcp|E.164 *|number[,number]...]... 引数が与えられない場合、コールバックは disable になります。 そうでない場合には、 .Nm は与えられたプロトコルでコールバックを要求します (もしくは .Ar direct モードでは受け付けます)。 クライアントモードで、要求の否定応答が返されると、 .Nm は他に選択肢がなくなるまで別の要求を出します。 選択肢が尽きると .Nm は交渉を終了します。 サーバモードでは、 .Nm は与えられるプロトコルをなんでも受け付けますが、 クライアントがいずれかひとつを要求する .Em 必要があります 。コールバックをオプションにしたいのであれば、オプションとして .Ar none を指定する必要があります。 .Pp オプションは下記の通りです (優先度順): .Pp .Bl -tag .It auth コールバック応答側は、認証に基づいてコールバック番号を 決定することが求められます。 .Nm がコールバック応答側である場合、番号は .Pa /etc/ppp/ppp.secret 中の接続先エントリの 5 番目のフィールドで指定されます。 .It cbcp Microsoft コールバック制御プロトコルが用いられます。後述の .Dq set cbcp を参照してください。 .It E.164 *|number[,number]... コールバック要求側が .Ar number を指定します。 .Nm がコールバック応答側である場合、 .Ar number は許可する番号をコンマで区切って並べたリスト、もしくは 任意の番号を許可するという意味の .Dq \&* とします。 .Nm がコールバック要求側である場合、1 つの数字だけを指定します。 .Pp .Dq \&* を用いる場合、このオプションはとても危険なものとなることに 注意してください。 というのは、悪意あるコールバック要求者が、最初の認証なしに 電話すべき番号として任意の (国際通話番号も可能です) 番号を 伝えることができるからです。 .It none 接続相手がコールバックをまったく望まない場合、 .Nm はそのことを受け入れ、接続を終了するのではなく コールバックせずに処理を続けます。 コールバックをオプションにしたいのであれば、これを指定する必要があります。 .El .Pp .It set cbcp Op *|number[,number]... Op delay Op retry 引数が与えられない場合、CBCP (Microsofts CallBack Control Protocol) は disable です。言い換えれば .Dq set callback コマンドで CBCP を設定すると .Nm が CBCP フェーズでコールバック要求を行わなくなります。 そうでない場合、 .Nm は与えられた電話番号 .Ar number を使おうとします。 .Pp サーバモード .Pq Fl direct では、 .Dq \&* を使わない限り .Nm はクライアントがこれらの番号の 1 つを使うことを主張します。 .Dq \&* を使った場合には、クライアントが番号を指定するものと想定します。 .Pp クライアントモードでは .Nm は与えられた番号 (そのうち接続相手と合意可能なもの) を使用しようとします。 .Dq \&* が指定された場合には、 .Nm 接続相手が番号を指定するものと想定します。 .It set choked Op Ar timeout これは .Nm がすべての未送出パケットを破棄する前に 送出キュー詰まりを保持する秒数を設定します。 .Ar timeout が 0 以下もしくは .Ar timeout が指定されない場合、デフォルト値の .Em 120 秒 に設定されます。 .Pp 送出キュー詰まりは .Nm がローカルネットワークから特定の数の送出パケットを読み込んだが、 リンク失敗 (接続相手がビジーなど) のためにデータを送れない場合に 発生します。 .Nm はパケットを無限には読み込みません。代りに .Em 20 パケット (マルチリンクモードでは .Em 20 No + .Em nlinks No * .Em 2 パケット) まで読み込み、 .Ar timeout 秒経過するか、1 つ以上のパケットが送られるまで ネットワークインタフェースの読み込みを停止します。 .Pp .Ar timeout 秒が経過すると、すべての未送出パケットは破棄されます。 .It set ctsrts|crtscts on|off ハードウェアフロー制御をセットします。 デフォルトではハードウェアフロー制御は .Ar on です。 .It set deflate Ar out-winsize Op Ar in-winsize DEFLATE アルゴリズムの、 デフォルトの出力ウィンドウサイズと入力ウィンドウサイズを設定します。 .Ar out-winsize および .Ar in-winsize は、 .Em 8 から .Em 15 までの値をとる必要があります。 .Ar in-winsize が指定されると、 .Nm はこのウィンドウサイズの使用を強要し、相手が他の値を示しても受け入れません。 .It set dns Op Ar primary Op Ar secondary .Dq accept dns コマンドで使用される、DNS 上書きを設定します。 詳細については前述の .Dq accept コマンドの記述を参照してください。本コマンドは .Dq enable dns を使用して要求される IP 番号には影響を与えません。 .It set device|line Ar value[,value...] .Nm が使用するデバイスを、指定された .Dq value に設定します。 全シリアルデバイス名は .Pa /dev/ から始まることが仮定されています。 .Dq value が .Pa /dev/ から始まらない場合、エクスクラメーションマーク .Pq Dq \&! から始めるか、 .Dq host:port の形式である必要があります。 .Pp エクスクラメーションマークで始まる場合、 デバイス名の残りはプログラム名として扱われ、 そのデバイスがオープンされるときにそのプログラムが実行されます。 標準入出力およびエラーは .Nm にフィードバックされ、それらが通常デバイスであるかのように読み書きされます。 .Pp .Dq host:port の組が与えられる場合、 .Nm は、指定された .Dq host の指定された .Dq port と接続しようとします。 詳細は上述の .Em PPP オーバ TCP の節を参照してください。 .Pp 複数の .Dq value を指定した場合、 .Nm は成功するか全デバイスについて実行し終るまで、順番にオープンを試みます。 .It set dial Ar chat-script 相手へダイヤルする際に使用されるチャットスクリプトを指定します。 後述の .Dq set login コマンドも参照してください。 チャットスクリプトのフォーマットの詳細については、 .Xr chat 8 と設定ファイルの例を参照してください。 次の特殊な .Sq value をチャットスクリプトに指定可能です: .Bd -unfilled -offset indent .It \\\\\\\\\\\\\\\\c .Sq 送信 文字列の最後の文字として使用した場合、 改行を追加してはならないことを意味します。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\d チャットスクリプトがこのシーケンスに出会うと、2 秒待ちます。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\p チャットスクリプトがこのシーケンスに出会うと、1/4 秒待ちます。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\n 改行文字と置き換えられます。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\r 復改文字と置き換えられます。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\s 空白文字と置き換えられます。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\t タブ文字と置き換えられます。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\T 現在の電話番号と置き換えられます (後述の .Dq set phone 参照)。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\P 現在の .Ar authkey 値と置き換えられます (前述の .Dq set authkey 参照)。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\U 現在の .Ar authname 値と置き換えられます (前述の .Dq set authname 参照)。 .Ed .Pp 2 つのパーザがこれらのエスケープシーケンスを検査することに注意してください。 .Sq チャットのパーザ にエスケープ文字を見せるには、 .Sq コマンドパーザ からエスケープする必要があります。 つまり、2 つのエスケープを使用する必要があります。例えば次のようにします: .Bd -literal -offset indent set dial "... ATDT\\\\T CONNECT" .Ed .Pp チャットスクリプトから外部コマンドを実行することもできます。 そうするためには、 受信待ち文字列または送信文字列の最初の文字をエクスクラメーションマーク .Pq Dq \&! にします。 コマンドが実行されると、標準入力と標準出力がモデムデバイス ( .Dq set device 参照) に向けられ、標準エラー出力が .Nm に読まれて受信待ち文字列もしくは送信文字列に置き換えられます。 .Nm が対話モードで実行されている場合、ファイルデスクリプタ 3 は .Pa /dev/tty に接続されます。 .Pp 例えば (読み易さのために折り返しています); .Bd -literal -offset indent set login "TIMEOUT 5 \\"\\" \\"\\" login:--login: ppp \e word: ppp \\"!sh \\\\\\\\-c \\\\\\"echo \\\\\\\\-n label: >&2\\\\\\"\\" \e \\"!/bin/echo in\\" HELLO" .Ed .Pp は次のチャットシーケンスになります (ダイヤル前の .Sq set log local chat コマンドによる出力): .Bd -literal -offset indent Dial attempt 1 of 1 dial OK! Chat: Expecting: Chat: Sending: Chat: Expecting: login:--login: Chat: Wait for (5): login: Chat: Sending: ppp Chat: Expecting: word: Chat: Wait for (5): word: Chat: Sending: ppp Chat: Expecting: !sh \\-c "echo \\-n label: >&2" Chat: Exec: sh -c "echo -n label: >&2" Chat: Wait for (5): !sh \\-c "echo \\-n label: >&2" --> label: Chat: Exec: /bin/echo in Chat: Sending: Chat: Expecting: HELLO Chat: Wait for (5): HELLO login OK! .Ed .Pp 複数レベルのネストについて、 エスケープ文字の使用方法に (再度) 注意してください。 ここでは、4 つのパーザが動作してます。 1 番目は、オリジナルの行をパーズし、3 つの引数として読みます。 2 番目は、第 3 引数を 11 個の引数として読みます。 ここで、 .Dq \&- 記号がエスケープされていることが重要です。 そうでなければパーザは、 受信待ち-送信-受信待ちのシーケンスとして見てしまいます。 .Dq \&! 文字を見付けると、実行パーザは最初のコマンドを 3 つの引数として読み、 .Xr sh 1 自身が .Fl c 以降の引数を展開します。 我々は出力をモデムに送り返したいので、 1 番目の例では出力をファイルデスクリプタ 2 (stderr) にリダイレクトして .Nm 自身に送信およびログさせ、 2 番目の例では単に stdout に出力して直接モデムに出力させます。 .Pp もちろん全体を、組み込みのものではなく外部の .Dq chat コマンドに実行させることが可能です。 良い代替方法については .Xr chat 8 を参照してください。 .It set enddisc Op label|IP|MAC|magic|psn value このコマンドは、ローカル終点の選択値を設定します。 LCP 交渉の前に設定されると、 .Nm は LCP 終点選択値オプションを使用して、相手に情報を送ります。 次の選択値を設定可能です。 .Bd -unfilled -offset indent .It Li label 現在のラベルが使用されます。 .It Li IP 当方のローカル IP 番号を使用します。 LCP は IPCP より前に交渉されますので、 IPCP 層が後からこの値を変更することが可能です。 その場合、手動でリセットしない限り、終点の選択値は古い値のままとなります。 .It Li MAC 前述の .Ar IP オプションに似ていますが、 ローカル IP 番号に関係する MAC アドレスが使用される点が異なります。 ローカル IP 番号がどのイーサネットインタフェースにも存在しない場合、 本コマンドは失敗します。 .Pp ローカル IP 番号のデフォルトは、 マシンホスト名がなんであれ、その名前になりますので、通常 .Dq set enddisc mac を .Dq set ifaddr コマンドよりも先に実行します。 .It Li magic 20 桁の乱数が使用されます。 .It Li psn Ar value 指定された .Ar value が使用されます。 .Ar value は、絶対的な公衆スイッチネットワーク番号の先頭に 国コードを付けたものであるべきです。 .Ed .Pp 引数が与えられない場合、終点の選択値はリセットされます。 .It set escape Ar value... このオプションは前述の .Dq set accmap オプションに似ています。 リンクを経由する時に「エスケープ」される文字を指定するために使用します。 .It set filter dial|alive|in|out rule-no permit|deny Ar "[src_addr/width] [dst_addr/width] [proto [src [lt|eq|gt port]] [dst [lt|eq|gt port]] [estab] [syn] [finrst]]" .Nm は 4 つのフィルタセットをサポートします。 .Em alive フィルタは接続を活性状態に保つパケットを指定します - アイドルタイマをリセットします。 .Em dial フィルタは、 .Fl auto モード時に .Nm にダイヤルさせるパケットを指定します。 .Em in フィルタは、マシンに入力可能なパケットを指定します。 .Em out フィルタは、マシンから出力可能なパケットを指定します。 .Pp フィルタリングは、 エイリアスエンジンが行う IP 変更の前に適用されます。 デフォルトでは、全フィルタセットが全パケットの通過を許可します。 ルールは .Ar rule-no に従って順番に処理されます。 各セットに対し 40 までのルールを指定可能です。 指定されるセットにおけるどのルールにもマッチしないパケットは破棄されます。 .Em in と .Em out のフィルタでは、パケットをドロップすることを意味します。 .Em alive フィルタでは、アイドルタイマをリセットしないことを意味します。 .Em dial フィルタではダイヤルさせることにはならないことを意味します。 ダイヤルを引き起こさないパケットは、 キューされるのではなく、捨てられることに注意してください。 上述のパケットのフィルタリングの節を参照してください。 .It set hangup Ar chat-script モデムを閉じる前にこれをリセットする時に使用する、 チャットスクリプトを指定します。 通常は不要であるべきですが、 閉じる時に自己を正しくリセットできないデバイスに対して使用できます。 .It set help|? Op Ar command 利用可能な set コマンドのまとめを表示するか、 .Ar command が指定されると、コマンドの使用方法を表示します。 .It set ifaddr Ar [myaddr [hisaddr [netmask [triggeraddr]]]] このコマンドは、IPCP 交渉の間使用される IP アドレスを指定します。 アドレスのフォーマットは次の通りです。 .Pp .Dl a.b.c.d/n .Pp ここで .Ar a.b.c.d は希望する IP アドレスであり、 .Ar n はこのうち何ビットが有効であるかを示します。 .Ar /n が省略された場合、デフォルトの .Ar /32 になります。 ただし IP アドレスが 0.0.0.0 である場合には、マスクのデフォルトは .Ar /0 です。 .Pp .Ar hisaddr に IP 番号の範囲として .Pp .Dl a.b.c.d[-d.e.f.g][,h.i.j.k[-l,m,n,o]]... .Pp のフォーマットを指定できます。例えば: .Pp .Dl set ifaddr 10.0.0.1 10.0.1.2-10.0.1.10,10.0.1.20 .Pp は .Ar 10.0.0.1 のみをローカル IP 番号として交渉しますが、指定された 10 個の IP 番号から 相手に割り当てを行います。 相手がこれらの番号のうちの 1 つを要求し、この番号が未使用な場合には、 .Nm は相手の要求を認めます。 相手がリンクを再確立して前回割り当てていた IP 番号を使用したい場合に有用です (既存の TCP 接続を保存します)。 .Pp 相手が要求した IP 番号が範囲外もしくは使用中の場合、 .Nm は範囲内の未使用 IP 番号をランダムに指示します。 .Pp .Ar triggeraddr が指定された場合、この値が .Ar myaddr の代りに IPCP 交渉で使用されます。 ただし、 .Ar myaddr の範囲のアドレスのみ受け入れられます。 これが有用なのは、相手が .Ar 0.0.0.0 を要求しない限り IP アドレスを割り当てようとしない .Dv PPP 実装と交渉するときです。 .Pp .Fl auto モードでは設定ファイルの .Dq set ifaddr 行を読んだ直後に .Nm がインタフェースを構成することに注意してください。 他のモードではこれらの値は IPCP 交渉で使用され、 IPCP 層がアップするまでこれらのインタフェースは構成されません。 .Pp .Po PAP か CHAP が .Dq enable である場合 .Pc クライアントが自己証明をした後では、 .Ar HISADDR 引数は .Pa ppp.secret ファイルの第 3 引数で上書きされうることに注意してください。 .Em 内向き接続の認証 の節を参照してください。 .Pp どの場合でも、インタフェースが既に構成されている場合には、 .Nm はインタフェースの IP 番号を保存して、 既にバインドされているソケットが正しいままであるようにします。 .It set ccpretry Ar period .It set chapretry Ar period .It set ipcpretry Ar period .It set lcpretry Ar period .It set papretry Ar period これらのコマンドは .Nm が有限状態機械 (Finite State Machine; FSM) に要求パケットを送る前に 待つ秒数を指定します。 .Ar period のデフォルトは、全 FSM において 3 秒です (ほとんどの場合十分です)。 .It set log [local] [+|-] Ns Ar value... このコマンドにより現在のログレベルを修正できます。 詳細はログ機能の節を参照してください。 .It set login chat-script この .Ar chat-script はダイヤルスクリプトを補います。 もし両方が指定された場合、ダイヤルスクリプトの後で、 ログインスクリプトが実行されます。 ダイヤルスクリプト中で使用可能なエスケープシーケンスはここでも使用可能です。 .It set lqrperiod Ar frequency このコマンドは、 .Em LQR または .Em ECHO LQR のパケットが送信される頻度 .Ar frequency を秒で指定します。デフォルトは 30 秒です。 相手に LQR 要求を送りたい場合には、 .Dq enable lqr コマンドもまた使用する必要があります。 .It set mode Ar interactive|auto|ddial|background 指定したリンクにおけるモード .Sq mode を変更できます。通常マルチリンクモードでのみ有用ですが、 単一リンクモードでも使用可能です。 .Pp .Sq direct または .Sq dedicated のリンクを変更することはできません。 .Pp 注釈: コマンド .Dq set mode auto を発行し、IP エイリアシングが enable にされていた場合、後で .Dq enable iface-alias を行うと便利です。 .Nm が必要なアドレス変換を行うようにすることにより、 相手が当方に新しい (動的な) IP アドレスを割り当てたとしても、 リンクがアップすると接続のトリガとなるプロセスが接続できるようにします。 .It set mrru Op Ar value このオプションを設定すると、 マルチリンクプロトコルまたは MP としても知られる、 マルチリンク PPP 交渉を有効にします。 MRRU (Maximum Reconstructed Receive Unit) の値にはデフォルトはありません。 引数を指定しないと、マルチリンクモードは無効にされます。 .It set mru Op Ar value デフォルトの MRU (最大受信単位; Maximum Receive Unit) は 1500 です。 この値を増加させた場合、相手は MTU を増加させても *かまいません*。 デフォルトの MRU より減らすことは意味がありません。 なぜなら、 .Em PPP プロトコルでは少なくとも 1500 オクテットのパケットを 受信できなければ *ならない* からです。 引数が指定されないと、1500 が仮定されます。 .It set mtu Op Ar value デフォルトの MTU は 1500 です。 交渉時に、(296 バイト未満でなければ) 相手が望むいかなる MRU および MRRU も受け付け可能です。 MTU が設定されると、 .Nm は .Ar value よりも小さい MRU/MRRU の値を受け付けなくなります。 交渉が完了すると、相手がより大きな MRU/MRRU を要求していたとしても、 インタフェースに対して MTU が割り当てられます。 当方のパケットサイズを制限するのに有用です (よりよくバンド幅を共有できるようになりますが、 ヘッダデータが増えるというコストがかかります)。 .Pp .Ar value を指定しないと、1500 または相手が要求した値が使用されます。 .It set nbns Op Ar x.x.x.x Op Ar y.y.y.y このオプションは、相手の要求によって返される Microsoft NetBIOS ネームサーバの値を設定します。 値を指定しないと、 .Nm はそのような要求を拒否するようになります。 .It set openmode active|passive Op Ar delay デフォルトでは、 .Ar openmode は常に、1 秒の .Ar delay をもって .Ar active となります。 この場合、 .Nm は回線が設定されてから 1 秒が経過したなら いつでも LCP/IPCP/CCP の交渉を開始します。 相手が交渉を開始するのを待ちたい場合は、値 .Dq passive を使用します。 直ちにもしくは 1 秒以上待ってから交渉を開始したい場合、 .Ar delay を秒単位で指定します。 .It set parity odd|even|none|mark 回線のパリティを設定できます。デフォルト値は .Ar none です。 .It set phone Ar telno[|telno]...[:telno[|telno]...]... ダイヤルおよびログインのチャットスクリプトで使用される \\\\T 文字列が 置き換えられる電話番号を指定できます。 複数の電話番号をパイプ (|) もしくはコロン (:) で区切って指定可能です。 パイプの後の番号がダイヤルされるのは、 直前の番号へのダイヤルもしくはログインのスクリプトが失敗した場合のみです。 回線の切断の理由にかかわらず、 コロンで区切られた番号は順番に試行されます。 複数の番号を指定した場合、接続が確立するまで .Nm はこのルールに基づいてダイヤルします。 再試行の最大値は、後述の .Dq set redial で指定します。 .Fl background モードでは各番号は最大 1 回試行されます。 .It set [proc]title Op Ar value .Xr ps 1 が表示する現在のプロセスタイトルを、 .Ar value に従って変更します。 .Ar value が指定されないと、元のプロセスタイトルが回復されます。 シェルコマンドが行うすべての語置換 (前述の .Dq bg コマンドを参照してください) は、ここでも行われます。 .Pp プロセスタイトル中に USER が必要な場合、 .Dq set proctitle コマンドは .Pa ppp.linkup 中に登場する必要があることに注意してください。 .Pa ppp.conf が実行されているときには、分からないからです。 .It set reconnect Ar timeout ntries (CD の喪失もしくは LQR の失敗により) 予想外の回線切断となった場合、 指定した .Ar timeout の後に接続が再確立されます。 回線は最大 .Ar ntries 回、再接続されます。 .Ar ntries のデフォルトは 0 です。 .Ar timeout に .Ar random を指定すると、0 から 30 秒の間の任意時間の停止となります。 .It set recvpipe Op Ar value ルーティングテーブルの RECVPIPE 値を設定します。 最適な値は、MTU 値を 2 倍した値を丁度越える値です。 .Ar value が指定されないまたは 0 の場合、デフォルトの、カーネルが制御する値を使用します。 .It set redial Ar seconds[.nseconds] [attempts] .Nm に .Ar attempts 回のリダイヤルを指示できます。 1 より大きな数を指定した場合 (前述の .Ar set phone 参照)、 各番号にダイヤルする前に、 .Ar nseconds だけ停止します。 最初の番号に戻ってダイヤル開始する前に .Ar seconds だけ停止します。 .Dq random を .Ar seconds および .Ar nseconds のところで使用でき、0 から 30 秒の間の任意時間の停止となります。 .Pp .Ar attempts が経過した後でもこの遅延は効果があるので、 すぐに手動でダイヤルしても何も起ってないように見えるかもしれません。 すぐにダイヤルする必要がある場合、 .Dq \&! を .Dq open キーワードの直後に付けます。 更なる詳細については、前述の .Dq open の記述を参照してください。 .It set sendpipe Op Ar value ルーティングテーブルの SENDPIPE 値を設定します。 最適な値は、MTU 値を 2 倍した値を丁度越える値です。 .Ar value が指定されないまたは 0 の場合、デフォルトの、カーネルが制御する値を使用します。 .It set server|socket Ar TcpPort|LocalName|none password Op Ar mask このコマンドは .Nm に指定したソケットもしくは .Sq 診断ポート にてコマンド接続の入力を listen するように指示します。 .Pp 語 .Ar none は .Nm に既に存在するソケットを閉じさせます。 .Pp ローカルドメインソケットを指定したい場合、 .Ar LocalName に絶対ファイル名を指定します。そうしないと、TCP ポートの名前もしくは番号 であると解釈されます。 -ローカルドメインソケットに使用される 8 進 umask を指定可能です。 +ローカルドメインソケットに使用される 8 進 umask を指定する必要があります。 .Sq 0 から始まる 4 桁 8 進数で指定します。 umask の詳細については .Xr umask 2 を参照してください。TCP ポート名がどのように変換されるかについては .Xr services 5 を参照してください。 .Pp このソケットにクライアントが接続するときに使用されねばならないパスワードも 指定可能です ( 前述の .Dq passwd コマンドを使用します)。 パスワードが空文字列として指定される場合、 クライアントが接続するときにパスワードを必要とされません。 .Pp ローカルドメインソケットが指定される場合、ソケット名中の最初の .Dq %d シーケンスは現在のインタフェースユニット番号で置換されます。 複数接続のために同一のプロファイルを使用したい場合に便利です。 .Pp 同様の方法で TCP ソケットの前に .Dq + 文字を付けることができます。 この場合、現在のインタフェースユニット番号が、ポート番号に加算されます。 .Pp .Nm をサーバソケットと共に使用する場合、通信機構として .Xr pppctl 8 コマンドを使用することが好ましいです。 現在 .Xr telnet 1 も使用可能ですが、将来リンク暗号化が実装されるかもしれませんので、 .Xr telnet 1 に依存しないようにしてください。 .It set speed Ar value シリアルデバイスの速度を指定します。 .It set stopped Ar [LCPseconds [CCPseconds]] このオプションが指定されると、 指定した FSM (有限状態機械; Finite State Machine) が停止状態になってから .Dq seconds で指定した秒数だけ停止したのち、 .Nm はタイムアウトします。 このオプションは、 相手が終了要求を送り我々が終了確認応答を送ったにもかかわらず 実際には接続を閉じない場合に、有用かもしれません。また、 .Dq set openmode passive を使用した場合に相手が指定時間内に Configure Request を送らないことを タイムアウト検出する場合には、便利かもしれません。 .Dq set log +lcp +ccp を使用すると、 .Nm は適切な状態遷移をログします。 .Pp デフォルト値は 0 であり、 停止状態による .Nm のタイムアウトは発生しません。 .Pp この値は openmode の遅延 (上述の .Dq set openmode 参照) より小さくなってはなりません。 .It set timeout Ar idleseconds このコマンドはアイドルタイマの値を指定します。 更なる詳細については .Dq アイドルタイマの設定 というタイトルの節を参照してください。 .It set vj slotcomp on|off このコマンドは .Nm に VJ スロット圧縮を交渉するか否かを指示します。 デフォルトではスロット圧縮は .Ar on です。 .It set vj slots Ar nslots このコマンドは最初の .Ar slots 番号を指定します。 .Nm は VJ 圧縮が enable されている時には、 これを使用して相手と交渉をします (前述の .Sq enable コマンドを参照してください)。 デフォルト値は 16 です。 .Ar nslots は .Ar 4 以上 .Ar 16 以下の値です。 .El .Pp .It shell|! Op Ar command .Ar command が指定されない場合、 .Dv SHELL 環境変数で指定されるシェルが起動されます。 そうでなければ指定された .Ar command が実行されます。 語の置換は、前述の .Dq !bg コマンドと同様の方法で行われます。 .Pp 文字 ! を使用する場合、コマンドとの間に空白が必要です。 このコマンドはフォアグラウンドで実行されることに注意してください - .Nm はプロセスが終了するまでは実行を続けません。 バックグラウンドでコマンド処理を行いたい場合には、 .Dv bg コマンドを使用してください。 .It show Ar var このコマンドを使用して、次の内容を確認できます: .Bl -tag -width 20 .It show bundle 現在のバンドル設定を表示します。 .It show ccp 現在の CCP 圧縮統計を表示します。 .It show compress 現在の VJ 圧縮統計を表示します。 .It show escape 現在のエスケープ文字を表示します。 .It show filter Op Ar name 指定したフィルタの現在のルールをリストします。 .Ar name を指定しないと、全フィルタが表示されます。 .It show hdlc 現在の HDLC 統計を表示します。 .It show help|? 利用可能な show コマンドのまとめを表示します。 .It show iface 現在のインタフェース情報 .Po Dq iface show と同じです .Pc を表示します。 .It show ipcp 現在の IPCP 統計を表示します。 .It show lcp 現在の LCP 統計を表示します。 .It show [data]link 高レベルリンク情報を表示します。 .It show links 利用可能な論理リンクのリストを表示します。 .It show log 現在のログ値を表示します。 .It show mem 現在のメモリ統計を表示します。 .It show modem 現在の下位レベルリンク情報を表示します。 .It show proto 現在のプロトコルの総計を表示します。 .It show route 現在の経路表を表示します。 .It show stopped 現在の stopped タイムアウト値を表示します。 .It show timer アクティブアラームタイマを表示します。 .It show version .Nm の現在のバージョン番号を表示します。 .El .Pp .It term 端末モードに移行します。 キーボードからタイプした文字はモデムに送られます。 モデムから読んだ文字はスクリーンに表示されます。 モデムの相手側に .Nm の相手が認識された時には、 .Nm は自動的にパケットモードを有効にし、コマンドモードに戻ります。 .El .Pp .Sh 更に詳細について .Bl -bullet .It 設定ファイルの例を読んでください。良い情報源です。 .It 何が利用できるかについては、 .Dq help , .Dq alias ? , .Dq enable ? , .Dq set ? , .Dq show ? コマンドを使って、オンライン情報を取得してください。 .It 次の URL に有用な情報があります: .Bl -bullet -compact .It http://www.FreeBSD.org/FAQ/userppp.html .It http://www.FreeBSD.org/handbook/userppp.html .El .Pp .El .Pp .Sh 関連ファイル .Nm は、4 つのファイル .Pa ppp.conf , .Pa ppp.linkup , .Pa ppp.linkdown , .Pa ppp.secret を参照します。 これらのファイルは .Pa /etc/ppp に置かれます。 .Bl -tag -width XX .It Pa /etc/ppp/ppp.conf システムのデフォルト設定ファイル。 .It Pa /etc/ppp/ppp.secret 各システム用の認証設定ファイル。 .It Pa /etc/ppp/ppp.linkup .Nm がネットワークレベルの接続を確立した時に実行されるファイル。 .It Pa /etc/ppp/ppp.linkdown .Nm がネットワークレベルの接続を閉じる時にチェックするファイル。 .It Pa /var/log/ppp.log ログとデバッグ情報のファイル。このファイル名は .Pa /etc/syslogd.conf にて指定されます。詳細は .Xr syslog.conf 5 を参照してください。 .It Pa /var/spool/lock/LCK..* tty ポートをロックするためのファイル。詳細は .Xr uucplock 3 を参照してください。 .It Pa /var/run/tunN.pid tunN デバイスに接続されている .Nm プログラムのプロセス ID (pid) 。 ここで .Sq N はデバイスの番号です。 .It Pa /var/run/ttyXX.if このポートで使われている tun インタフェース。 このファイルも .Fl background , .Fl auto , .Fl ddial のいずれかのモードの時のみ作成されます。 .It Pa /etc/services サービス名でポート番号が指定されている場合に、ポート番号を取得します。 .It Pa /var/run/ppp-authname-class-value マルチリンクモードでは、 相手の認証名称 .Pq Sq authname と相手の終点選択クラス .Pq Sq class と相手の終点選択値 .Pq Sq value を使用して、ローカルドメインソケットが生成されます。 終点選択値はバイナリ値であってもかまわないため、 実際のファイル名を判定するために 16 進数に変換されます。 .Pp このソケットは、別の .Nm のインスタンスとリンクを受け渡しを行うために使用します。 .El .Pp .Sh 関連項目 .Xr at 1 , .Xr ftp 1 , .Xr gzip 1 , .Xr hostname 1 , .Xr login 1 , .Xr tcpdump 1 , .Xr telnet 1 , .Xr syslog 3 , .Xr uucplock 3 , .Xr crontab 5 , .Xr group 5 , .Xr passwd 5 , .Xr resolv.conf 5 , .Xr syslog.conf 5 , .Xr adduser 8 , .Xr chat 8 , .Xr getty 8 , .Xr inetd 8 , .Xr init 8 , .Xr named 8 , .Xr ping 8 , .Xr pppctl 8 , .Xr pppd 8 , .Xr route 8 , .Xr syslogd 8 , .Xr traceroute 8 , .Xr vipw 8 .Sh 歴史 元のプログラムは Toshiharu OHNO (tony-o@iij.ad.jp) が作成し、 FreeBSD-2.0.5 に Atsushi Murai (amurai@spec.co.jp) が提出しました。 .Pp -1997 年中に本質的に Brian Somers (brian@Awfulhak.org) が修正をし、 +1997 年中に Brian Somers (brian@Awfulhak.org) が本格的な修正をし、 11 月に OpenBSD に移植されました (2.2-RELEASE の直後です)。 .Pp 1998 年初頭にマルチリンク ppp サポートが追加されたときに、 ほとんどのコードを Brian Somers が書き直しました。 diff --git a/ja/man/man8/restore.8 b/ja/man/man8/restore.8 index a7b91884e7..a70b518156 100644 --- a/ja/man/man8/restore.8 +++ b/ja/man/man8/restore.8 @@ -1,421 +1,421 @@ .\" Copyright (c) 1985, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. 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.Ar file は、 .Pa /dev/rmt12 -(テープドライブ)や +(テープドライブ) や .Pa /dev/rda1c -(ディスクドライブ)といったスペシャルデバイスファイル、 +(ディスクドライブ) といったスペシャルデバイスファイル、 通常のファイル、 .Ql Fl -(標準入力)のいずれかです。 +(標準入力) のいずれかです。 ファイル名が .Dq host:file や .Dq user@host:file という形式である場合は、 .Nm restore は .Xr rmt 8 を用いて指定したファイルを指定のホストから読み取ります。 .Pp .It Fl k リモートテープサーバとの通信時に Kerberos 認証を使用します ( .Nm restore のコンパイル時に有効にされている場合のみ使用可能です。) .Pp .It Fl h ディレクトリ名を指定された場合に、その中のファイルではなく、 ディレクトリそのものを展開するようにします。 これによって、ダンプからディレクトリのサブツリーを階層的に 展開してしまうことを防ぎます。 .It Fl m 展開を、ファイル名ではなく inode 番号によって行います。 これは数個のファイルのみを展開したい場合で、ファイルの完全なパス名を 再生することを防ぎたい場合に有用です。 .It Fl s Ar fileno マルチファイルテープの .Ar fileno から読みます。 ファイル番号は 1 から始まります。 .It Fl u 特定のタイプのファイルを作成する時に、 リストア先ディレクトリに既に同名のファイルが存在する場合には、 リストアは警告診断を生成し得ます。 この動作を抑制するために、 .Fl u (アンリンク) フラグを指定すると、リストアは古いエントリを作成してから 新しいエントリを作成しようとします。 .It Fl v 普通、 .Nm restore は何も表示せずにリストア動作を行います。 .Fl v -(verbose, 冗長)フラグを指定すると、 +(verbose, 冗長) フラグを指定すると、 扱うファイルのタイプとファイル名が表示されます。 .It Fl y エラーが発生したときに、リストア動作を中断するかどうかの問い合わせを 行いません。 これによって、不良ブロックをスキップして、可能なかぎり動作を継続します。 .El .Sh 診断 リードエラーが発生するとメッセージを表示します。 もし、 .Fl y が指定されているか、あるいはユーザが .Ql y の応答をしたならば、 .Nm restore はリストアを続行しようとします。 .Pp バックアップが 1 巻より多くのテープボリュームに格納されていたならば、 .Nm restore は次のボリュームをマウントすべき時点でそれをユーザに知らせます。 もし、 .Fl x あるいは .Fl i フラグが指定されていたら、 .Nm restore は、ユーザがマウントしたいのはどのボリュームであるかを問い合わせます。 少数のファイルを最も早く展開する方法は、最終ボリュームから開始して、 最初のボリュームへ向けて作業を進めることです。 .Pp .Nm restore は数多くの一貫性検査を行っていて、それを表示します。 ほとんどの検査結果の表示は自明であるか、あるいは「決して起こらない」ものです。 良くあるエラーを以下に示します。 .Pp .Bl -tag -width Ds -compact .It Converting to new file system format. 古い形式のファイルシステムで作られたダンプテープがロードされました。 その場合、自動的に新しいファイルシステムの形式に変換されます。 .Pp .It : not found on tape 指定したファイル名はテープのディレクトリには記録されていましたが、 テープのなかに本体が見当たりませんでした。 このような事態が起きるのは、ファイルを探している間にテープのリードエラー が発生した場合や、稼働中のファイルシステムにおいて作成したダンプテープ を使った場合です。 .Pp .It expected next file , got ディレクトリに記録されていなかったファイルが示されます。 稼働中のファイルシステムにおいて作成したダンプを使った場合に発生することが あります。 .Pp .It Incremental dump too low インクリメンタルリストアを行う際に、ダンプが直前のインクリメンタルダンプ よりも以前に書かれたものであったり、増分レベルが低すぎるダンプがロード された場合に表示されます。 .Pp .It Incremental dump too high インクリメンタルリストアを行う際に、ダンプが直前のインクリメンタルダンプ の続きの範囲から開始していなかったり、あるいは増分レベルが高すぎる ダンプがロードされた場合に表示されます。 .Pp .It Tape read error while restoring .It Tape read error while skipping over inode .It Tape read error while trying to resynchronize -テープ(あるいはその他の媒体)のリードエラーが発生しました。 +テープ (あるいはその他の媒体) のリードエラーが発生しました。 ファイル名が表示されていたならば、その内容はおそらく部分的に不正なものに なっているでしょう。 -もし inode がスキップされたり、テープの resynchronize(再同期)が試みら +もし inode がスキップされたり、テープの resynchronize (再同期) が試みら れていたならば、展開されたファイルには問題はありません。しかし、テープ 上からいくつかのファイルを見付けることができないかもしれません。 .Pp .It resync restore, skipped blocks ダンプのリードエラーが発生した後に、おそらく .Nm restore は自分自身で再同期をとらなければなりません。 このメッセージはスキップしたブロックの個数を表示します。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width "./restoresymtable" -compact .It Pa /dev/rsa0 デフォルトのテープドライブ .It Pa /tmp/rstdir* テープ中のディレクトリを保持するファイル .It Pa /tmp/rstmode* ディレクトリの所有者、モード、タイムスタンプ .It Pa \&./restoresymtable インクリメンタルリストア間で渡される情報 .El .Sh 関連項目 .Xr dump 8 , .Xr ft 8 , .Xr mount 8 , .Xr newfs 8 , .Xr rmt 8 .Sh バグ 使用中のファイルシステムから作成されたダンプから インクリメンタルリストアを行うと、誤動作を起こすことがあります。 .Pp フルリストアの終了後にはレベル 0 ダンプを行う必要があります。 .Nm restore はユーザコードで動作するので、inode の割り当てを制御することができません。 したがって、ファイルの内容が変更されていない場合でも、新しい inode 割り当てを 新しいディレクトリ集合に反映させるためには、 フルダンプを行わなければなりません。 .Pp ネットワークを介したリストアを行う場合、 root 権限で restore を実行する必要があります。 これは、以前の dump と restore のセキュリティ上の歴史によるものです。 (restore は root に setuid されて使われるように書かれていますが、 restore のコードから全てのバグが取れているとは思わないので、 setuid にて使用する場合は自己の責任において行って下さい。) .Sh 歴史 .Nm restore コマンドは .Bx 4.2 から登場しました。 diff --git a/ja/man/man8/sendmail.8 b/ja/man/man8/sendmail.8 index 5dca736992..c61d55230e 100644 --- a/ja/man/man8/sendmail.8 +++ b/ja/man/man8/sendmail.8 @@ -1,564 +1,563 @@ .\" Copyright (c) 1998 Sendmail, Inc. All rights reserved. .\" Copyright (c) 1983, 1997 Eric P. Allman. All rights reserved. .\" Copyright (c) 1988, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" By using this file, you agree to the terms and conditions set .\" forth in the LICENSE file which can be found at the top level of .\" the sendmail distribution. .\" .\" .\" @(#)sendmail.8 8.20 (Berkeley) 8/2/1998 .\" jpman %Id: sendmail.8,v 1.2 1997/06/05 01:31:44 yugawa Stab % .\" .Dd August 2, 1998 .Dt SENDMAIL 8 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm sendmail .Nd 電子メール配送デーモン .Sh 書式 .Nm sendmail .Op Ar flags .Op Ar address ... .Nm newaliases .Nm mailq .Op Fl v .Sh 解説 .Nm sendmail はメッセージを他の人に送ります。必要ならばネットワークを 通してメッセージを正しい場所に転送します。 .Pp ただし、 .Nm sendmail はユーザインタフェースとして使われることは考慮さ れていません。ユーザにとって使いやすいフロントエンドは別のプログラムで 提供されます。 .Nm sendmail は、あらかじめメールとして整形されたメッセージ を配送するためだけに使われます。 .Pp .Nm sendmail を引数を指定せずに起動すると、 .Nm sendmail は標準入力を EOF (エンド・オブ・ ファイル)か `.'だけを含む行まで読み込み、メッセージのなかに記述されている アドレスにメッセージのコピーを送ります。アドレスの文法や内容にもとづいて 経路に使用するネットワークを決定します。 .Pp ローカルアドレスは、ファイルの中を検索して適当なエイリアスを行います。 先頭にバックスラッシュ `\\' のついたアドレスについては、エイリアスは 行なわれません。 通常、送り手はエイリアスの対象に含まれません。つまり、もし `john' が `group' にメールを送って、 `john' が `group' に 含まれている場合、送ったメッセージは `john' には送られません。 .Ss パラメータ .Bl -tag -width Fl .It Fl B Ns Ar type ボディのタイプを .Ar type に設定します。現在有効なのは、 .Li `7BIT' か .Li `8BITMIME' です。 .It Fl ba .Tn ARPANET モードに移行します。すべての入力行は CR-LF で終わらなければならず、 すべてのメッセージの末尾には CR-LF がつきます。また、``From:'' と ``Sender:'' フィールドは送り手の名前としてチェックされます。 .It Fl bd デーモンモードで実行します。Berkley .Tn IPC が必要です。 .Nm sendmail は .Xr fork 2 を行い、バックグラウンドで動作し、ソケット番号 25 で .Tn SMTP コネクションを 待ちます。通常このモードは、 .Pa /etc/rc から実行されています。 .It Fl bD フォアグラウンドで動作する以外は .Fl bd と同じです。 .It Fl bh 現在のホストの状況のデータベースを表示します。 .It Fl bH 現在のホストの状況のデータベースをパージします。 .It Fl bi エイリアスデータベースを初期化します。 .It Fl bm 普通にメールを配送します(デフォルト)。 .It Fl bp メールキューのリストを表示します。 .It Fl bs 標準入出力で .Tn RFC821 にもとづいた .Tn SMTP プロトコルを使います。この フラグは、 .Fl ba フラグのうち .Tn SMTP 互換の全ての操作を含みます。 .It Fl bt アドレスのテストモードで起動します。このモードは対話 モードでアドレスを入力し、処理の過程を表示します。設定ファイル をデバッグするのに使います。 .It Fl bv 名前のチェックだけを行います。メッセージの収集や配送は行い ません。ベリファイモードは、ユーザやメーリングリストが有効かどうかを確認する ために使います。 .It Fl C Ns Ar file 別の設定ファイルを使います。 .Nm sendmail は、別の設定ファイル を使用する場合は root として実行することはできません。 .It Fl d Ns Ar X デバッグ値を .Ar X に設定します。 .ne 1i .It Fl F Ns Ar fullname 送り手のフルネームを設定します。 .It Fl f Ns Ar name ``from'' に入る名前(つまり、送り手の名前です)を設定します。 .Fl f は、``trusted''なユーザ(普通は .Em root , .Em daemon , .Em network です)が使うか、 送り手が自分自身の名前を指定して使う場合のみ指定することができます。 .It Fl h Ns Ar N ホップカウントを .Ar N に設定します。ホップカウントは、 メールが処理されるたびに増えていきます。ホップカウントがリミットになった とき、メールは「エイリアスがループしている」という旨のエラーメッセージと いっしょに送り返されます。 もしこのフラグが指定されなければ、メッセージのなかの ``Received:'' 行がカウント されます。 .It Fl i 入力されるメッセージ中の `.' だけを含む行を無視します。 このフラグは、データをファイルから読み込むような場合に使用する必要があります。 .It Fl N Ar dsn 配送状況の通知条件を .Ar dsn に設定します。 .Ar dsn には、 .Ql never (何も通知しない)または、コンマで区切った、 .Ql failure (配送が失敗した場合に通知する) .Ql delay (配送が遅れた場合に通知する) .Ql success (配送が正常に行われた場合に通知する) の組み合わせを指定する事ができます。 .It Fl n エイリアスを行いません。 .It Fl O Ar option Ns = Ns Em value オプション .Ar option を、指定した .Em value に設定します。この形式では長いオプション名が使用されます。 詳しくは後に記述します。 .It Fl o Ns Ar x Em value オプション .Ar x を、指定した .Em value に設定します。 この形式では、一文字のオプション名しか使用できません。 短いオプション名についてはこのマニュアルには記述されていません。 詳しくは、 .%T "Sendmail Installation and Operation Guide" を参照して下さい。 .It Fl p Ns Ar protocol メッセージを受け取るのに利用するプロトコル名を設定します。 設定できるのは、 ``UUCP'' のようなプロトコル名だけかプロトコル+ホスト名、たとえば ``UUCP:ucbvax'' などです。 .It Fl q Ns Bq Ar time キューのなかにあるメッセージを処理する間隔を設定します。 .Ar time を省略した場合は、キューの内容を一度だけしか処理しません。 .Ar time は、 .Ql s (秒)、 .Ql m (分)、 .Ql h (時間)、 .Ql d (日)、 .Ql w (週)の単位を付けた数字で指定します。 たとえば、 .Ql -q1h30m や .Ql -q90m は、タイムアウトを 1 時間 30 分に設定します。 .Ar time が指定されると、 .Nm sendmail はデーモンとしてバックグラウンドで 実行されます。 -デーモンとして実行させる際には、同時にオプション +このオプションは、問題なく .Fl bd -を -つけておくほうが安全です。 +と共に指定可能です。 .It Fl qI Ns Ar substr キュー ID の文字列に .Ar substr が含まれるジョブのみを処理します。 .It Fl qR Ns Ar substr 受信者のリストの文字列に .Ar substr が含まれるジョブのみを処理します。 .It Fl qS Ns Ar substr 送信者の文字列に .Ar substr が含まれるジョブのみを処理します。 .It Fl R Ar return メッセージがバウンスした時に返送されるメッセージの量を設定します。 .Ar return パラメータには、メッセージ全体を返送する場合は .Ql full を、ヘッダのみを返送する場合は .Ql hdrs を指定します。 .It Fl r Ns Ar name .Fl f フラグと同じですが、古い形式です。 .It Fl t 受信者をメッセージから読み取ります。To:, Cc:, Bcc: フィールドが受信者 のアドレスとして読み込まれます。Bcc: フィールドはメッセージの転送前に 削除されます。 .It Fl U 最初の(ユーザからの)発送である事を示します。 このフラグは、 .Nm Mail や .Nm exmh の様なユーザエージェントから呼び出す場合は .Em 必ず 指定する必要があり、 .Nm rmail 等のネットワーク配送エージェントから呼び出す場合は、 .Em 絶対に 指定してはいけません。 .It Fl V Ar envid オリジナルのエンベロープ ID を設定します。 これは、DSN をサポートするサーバ間では SMTP 上を伝達し、 DSN に従ったエラーメッセージの中で返送されます。 .It Fl v 詳細モードに移行します。展開されるエイリアスなどが報告されます。 .It Fl X Ar logfile 指定された .Ar logfile に、メーラに出たり入ったり するすべてメッセージに関する情報を記録します。メーラをデバッグする際の 最後の手段としてのみ使ってください。非常に大量の情報があっという間に記録 されます。 .It Fl - コマンドフラグ処理を停止し、残りの引数をアドレスとして使用します。 .El .Ss オプション .Nm sendmail には、設定することができる多くの処理オプションがあります。 通常、これらのオプションはシステム管理者のみが使います。 オプションは、コマンドラインから .Fl o フラグを使って(短いオプション名で)指定したり、 .Fl O フラグを使って(長いオプション名で)指定したり、 設定ファイルから指定することができます。ここに記述して いるのは部分的なもので、コマンド行から指定する場合に便利な物だけを、 長いオプション名で示しています。完全なリスト(と詳細)は、 .%T "Sendmail Installation and Operation Guide" を参照してください。 オプションには以下の物があります。 .Bl -tag -width Fl .It Li AliasFile= Ns Ar file 別のエイリアスファイルを使います。 .It Li HoldExpensive 接続するのに時間がかかるホストと接続するときは、 すぐに接続せず、リクエストはキューに入れられます。 .It Li CheckpointInterval= Ns Ar N .Nm sendmail が、 .Ar N 個の配送に成功するたびにキューファイルに チェックポイントを設定します(デフォルトは 10 個です)。これによって、 システムのクラッシュによって長いメーリングリストの配送が中断 されたときでも、再開時に同じ人に重複して配送されることを防ぎます。 .ne 1i .It Li DeliveryMode= Ns Ar x 配送モードを .Ar x に設定します。配送モードには .Ql i 対話的(同期的)配送モード、 .Ql b バックグラウンド(非同期的)配送モード、 .Ql q キューモード(実際の配送は、キューが実行されるときに行われる)、 .Ql d 延期モード(データベースの検索(特に DNS や NIS )が行われない以外は .Ql q と同じ)があります。 .It Li ErrorMode= Ns Ar x エラー処理をモード .Ar x に設定します。 .Ql m はエラーメッセージを送り返します。 .Ql w はエラーメッセージを送り手の端末に書き出します (送り手がログインしていなければ、メールを返します)。 .Ql p は、エラーメッセージを端末に表示します(デフォルト)。 .Ql q は、エラーメッセージを捨てます(exit コードだけを返します)。 .Ql e は、BerkNet 用に特別処理をします。 もし、モード .Ql m や .Ql w を使っている場合に、エラーとなったメッセージが エラーメールとして送り返されず、送り手が .Nm sendmail を実行している マシン上のユーザならば、 メッセージのコピーは送り手のホームディレクトリにある .Pa dead.letter に追加されます。 .It Li SaveFromLine メッセージのはじめに .Tn UNIX Ns \-style From 行を残します。 .It Li MaxHopCount= Ar N メールがループしていると判断されない、最大のホップ数を 指定します。 .It Li IgnoreDots `.' だけを含む行をメッセージの終わりとして解釈しません。 .It Li SendMimeErrors エラーメッセージをMIMEフォーマットで送り返します。 設定されていない場合は、DSN (Delivery Status Notification: 配送状況通知) SMTP 拡張は無効になります。 .It Li ConnectionCacheTimeout= Ns Ar timeout コネクションキャッシュの .Ar timeout を設定します。 .It Li ConnectionCacheSize= Ns Ar N コネクションキャッシュのサイズを .Ar N に設定します。 .It Li LogLevel= Ns Ar n ログレベルを .Ar n にします。 .It Li MeToo エイリアスに自分自身が含まれている場合、``me''(送り手自身)にも送ります。 .It Li CheckAliases .Xr newaliases 1 コマンドの実行の際、 エイリアスの右側の項目(エイリアスの値)を有効性をチェックします。 .It Li OldStyleHeaders もしオプションが設定されていれば、メッセージが古いスタイルのヘッダ を持つことがあることを意味します。 このオプションが設定されていなければ、このメッセージが新しい スタイルを持っていることが保証されます(2 つのアドレスの間はスペースのかわり にコンマで区切られます)。このオプションが設定されていると、大抵の場合、 ヘッダのフォーマットを正しく決定するためのアルゴリズムが用いられます。 .It Li QueueDirectory= Ns Ar queuedir キューメッセージを保存するディレクトリを選択します。 .It Li StatusFile= Ns Ar file 指定した名前のファイルに統計情報をセーブします。 .It Li Timeout.queuereturn= Ns Ar time キューのなかの配送されなかったメッセージのタイムアウト時間を設定します。 この時間内に(ホストのダウンなどにより)配送が行われなかったときには、 失敗した旨のメッセージが送り返されます。デフォルトは 5 日です。 .It Li UserDatabaseSpec= Ns Ar userdatabase このオプションが設定されると、情報を送る際にユーザデータ ベースに対する問い合わせが行われます。 この方法をエイリアス機構の補助として使用する事ができます。ただし、 エイリアスはそのホストローカルでのみ有効なので、データベースが意図的に 分散されている場合は使用できません。 .Nm sendmail が .Dv USERDB 付きでコンパイルされていなければ使うことはできません。 .It Li ForkEachJob キューを処理する間、 .Xr fork 2 を行います。メモリが少ないマシン では便利です。 .It Li SevenBitInput 到着するメッセージを 7 ビットにします (8 ビット目は落します)。 .It Li EightBitMode= Ns Ar mode 8 ビットの入力を 7 ビットの宛先へ送る場合の処理方法を .Ar mode に設定します。 処理方法には、 .Li m (mime 化) 7 ビット MIME 形式へ変換、 .Li p (パス) 8 ビットのまま配送(プロトコルには違反します)、 .Li s (厳密) メッセージをバウンス、 があります。 .It Li MinQueueAge= Ns Ar timeout 配送の試行の間、ジョブがキューに蓄積される時間を設定します。 .It Li DefaultCharSet= Ns Ar charset 特に指定されていない場合に、8 ビットのデータである事を示す ラベルとして使用されるデフォルトのキャラクタを設定します。 .It Li DialDelay= Ns Ar sleeptime コネクションの確立が失敗した場合に、再試行までに .Ar sleeptime だけスリープします。オンデマンドでダイヤル接続するサイトでの使用に便利です。 .It Li NoRecipientAction= Ns Ar action 受信者ヘッダ (To: Cc: あるいは Bcc:) がない場合の動作を .Ar action に設定します。 .Li none メッセージを変更しない、 .Li add-to To: ヘッダにエンベロープで指定された受信者を加える、 .Li add-apparrently-to Apparrently-To: ヘッダにエンベロープで指定された受信者を加える、 .Li add-bcc 空の Bcc: ヘッダを加える、 .Li add-to-undisclosed .Ql "To: undisclosed-recipients:;" というヘッダを加える、という動作が指定できます。 .It Li MaxDaemonChildren= Ns Ar N 待ち受け SMTP デーモンが同時に動作できる子プロセスの最大数を .Ar N に設定します。 .It Li ConnectionRateThrottle= Ns Ar N SMTP ポートへの 1 秒当りの最大コネクション数を .Ar N に設定します。 .El .Pp エイリアスのなかで最初の文字が `|' で始まるものは、メールの内容をパイプで コマンドに送るものと解釈されます。引数などをつけるために空白文字が 必要な場合はクォートする (" でくくる)必要があります。以下に、例を示します: .Pp .Bd -literal -offset indent -compact msgs: "|/usr/bin/msgs -s" .Ed .Pp エイリアスには、 .Dq :include: Ns Ar filename という文法もあります。 .Nm sendmail は、 メールの受け手のエイリアスとして、指定されたファイルを読みます。 以下に、例を示します: .Pp .Bd -literal -offset indent -compact poets: ":include:/usr/local/lib/poets.list" .Ed .Pp 上記の例の場合は、 .Pa /usr/local/lib/poets.list を読み、`poets' のグループの ためのアドレスリストを作ります。 .Pp .Nm sendmail は、以下に示すような終了コードを返します。これらの コードは、 .Aq Pa sysexits.h に定義されています。 .Bl -tag -width EX_UNAVAILABLE -compact -offset indent .It Dv EX_OK すべてのアドレスについて完全に成功しました。 .It Dv EX_NOUSER ユーザ名が認識できません。 .It Dv EX_UNAVAILABLE 処理に必要なリソースを得ることができません。 .It Dv EX_SYNTAX アドレスに文法的な間違いがあります。 .It Dv EX_SOFTWARE 引数が間違っている等の、内部的なエラーです。 .It Dv EX_OSERR .Dq cannot fork のような、一時的な OS エラーです。 .It Dv EX_NOHOST ホスト名が認識できません。 .It Dv EX_TEMPFAIL メッセージはすぐには送られませんでしたが、 キューには入れられました。 .El .Pp .Nm newaliases というコマンドで実行されると、 .Nm sendmail はエイリアス データベースを再構築します。 .Nm mailq というコマンドで実行されると、 .Nm sendmail はメールキューの内容を表示します。 .Sh 関連ファイル .Pa /etc/sendmail.cf とデーモンプロセス ID ファイルを除き、以下のファイルのパスはすべて .Pa /etc/sendmail.cf 内部で決められています。以下は一例に過ぎません。 .Pp .Bl -tag -width /usr/lib/sendmail.fc -compact .It Pa /etc/aliases エイリアス名の生データ .It Pa /etc/aliases.db エイリアス名のデータベース .It Pa /etc/sendmail.cf 設定ファイル .It Pa /usr/share/misc/sendmail.hf ヘルプファイル .It Pa /var/log/sendmail.st 統計情報ファイル .It Pa /var/spool/mqueue/* テンポラリファイル .El .Sh 関連項目 .Xr mail 1 , .Xr syslog 3 , .Xr aliases 5 , .Xr mailaddr 7 , .Xr mail.local 8 , .Xr rc 8 , .Xr rmail 8 ; .Pp DARPA Internet Request For Comments .%T RFC819 , .%T RFC821 , .%T RFC822 . .Rs .%T "Sendmail \- An Internetwork Mail Router" .%V SMM .%N \&No. 9 .Re .Rs .%T "Sendmail Installation and Operation Guide" .%V SMM .%N \&No. 8 .Re .Sh 歴史 .Nm コマンドは .Bx 4.2 から登場しました。 diff --git a/ja/man/man8/syslogd.8 b/ja/man/man8/syslogd.8 index 4d38497ad5..9d57540242 100644 --- a/ja/man/man8/syslogd.8 +++ b/ja/man/man8/syslogd.8 @@ -1,243 +1,243 @@ .\" Copyright (c) 1983, 1986, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)syslogd.8 8.1 (Berkeley) 6/6/93 .\" %Id: syslogd.8,v 1.16 1998/07/22 06:15:18 phk Exp % .\" .\" jpman %Id: syslogd.8,v 1.3 1997/05/19 17:08:30 horikawa Stab % .\" .Dd October 12, 1995 .Dt SYSLOGD 8 .Os BSD 4.2 .Sh 名称 .Nm syslogd .Nd システムメッセージの記録をとる .Sh 書式 .Nm syslogd .Op Fl dsuv .Op Fl a Ar allowed_peer .Op Fl f Ar config_file .Op Fl m Ar mark_interval .Op Fl p Ar log_socket .Op Fl l Ar path .Sh 解説 .Nm デーモンは設定ファイルに指定された通りに、システムコンソール、 ログファイル、他のマシンやユーザへのメッセージを読み込み、記録します。 オプションには以下のものがあります。 .Bl -tag -width indent .It Fl a Ar allowed_peer .Ar allowed_peer がこの .Nm に UDP データグラムを使用してログすることを許します。複数の .Fl a オプションを指定可能です。 .Pp .Ar allowed_peer は以下のいずれかです: .Bl -tag -width "ipaddr/masklen[:service]XX" .It Ar ipaddr/masklen Ns Op Ar :service .Ar ipaddr (通常のドット表記の 4 つ組) からのデータグラムを受け付けます。 アドレス比較の際、 .Ar masklen ビットを考慮します。 .Ar service が指定された場合、パケット送出元が属すべき -UDP service の名前もしくは番号となります( +UDP service の名前もしくは番号となります ( .Xr services 5 参照)。 .Ar service に .Ql \&* を指定すると、全ての UDP ポートから送信されたパケットを受け付けます。 デフォルトの .Ar service は .Ql syslog です。 .Ar masklen を指定しないと、 .Ar ipaddr がクラス A もしくは B のアドレス範囲に属す場合にはそれぞれ 歴史的なクラス A もしくは B のネットマスクが使用され、 そうでない場合には 24 が使用されます。 .It Ar domainname Ns Op Ar :service 送信アドレスのアドレス逆引きにおいて .Ar domainname が得られたデータグラムを受け付けます。 .Ar service の意味は前述の通りです。 .It Ar *domainname Ns Op Ar :service 上述の通りですが、送信ホスト名が .Ar domainname で .Em 終る 全てのホストから受け付けます。 .El .It Fl d .Nm をデバッグモードで実行します。これは恐らく、 .Nm の開発者にのみ役立ちます。 .It Fl f 代りの設定ファイルのパス名を指定します。 デフォルトは .Pa /etc/syslog.conf です。 .It Fl m .Dq mark されたメッセージの間隔を分単位で指定します。 -デフォルトは20分です。 +デフォルトは 20 分です。 .It Fl p 代りに使用するログ用ソケットのパス名を指定します。 デフォルトは .Pa /var/run/log です。 .It Fl l .Nm syslogd が追加のログ用ソケットを置く場所を指定します。 19 個まで追加のログ用ソケットを指定可能です。 主な用法は、 様々に chroot したファイル空間において追加のログ用ソケットを .Pa /dev/log に置くというものです。 .It Fl s セキュアモードで操作します。リモートマシンからのログメッセージをログしません。 メッセージは受信計数され、 カウントが 2 の羃乗を越える時にログエントリが生成されます。 .It Fl u ただ 1 つの優先度のログのみ行います。 指定した優先度のメッセージのみログします。 このオプションを指定しないと、指定した優先度以上のメッセージがログされます。 このオプションにより、デフォルトの比較を .Dq => から .Dq = に変更します。 .It Fl v 冗長なログを行います。1 度指定すると、ローカルに書き込まれたメッセージと共に、 ファシリティと優先度が数値でログされます。 複数回指定すると、ローカルに書き込まれたメッセージと共に、 ファシリティと優先度が名前でログされます。 .El .Pp .Nm デーモンは 起動時と hangup シグナルを受けとった時はいつでも設定ファイルを 読み込みます。 設定ファイルのフォーマットに関する情報は、 .Xr syslog.conf 5 参照して下さい。 .Pp .Nm デーモンは .Tn UNIX ドメインソケット .Pa /var/run/log、 .Pa /etc/services で指定されるインターネットドメインソケット -およびスペシャルデバイス +および特殊デバイス .Pa /dev/klog (カーネルメッセージを読むため) からメッセージを読み込みます。 .Pp .Nm デーモンはファイル .Pa /var/run/syslog.pid を作成し、プロセス ID を記録します。 これは .Nm を kill や、設定ファイルを読み込ませるために使えます。 .Pp .Nm -に送られるメッセージは単一の行で構成されます。このメッセージは先頭に優 -先順位コードを含んでいます。このコードは +に送られるメッセージは単一の行で構成されます。このメッセージは先頭に +優先順位コードを含んでいます。このコードは .Sq Aq 5 のように括弧でくくられた 10 進数から構成されており、インクルードファイル .Aq Pa sys/syslog.h で定義されている優先順位に対応します。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /var/run/syslog.pid -compact .It Pa /etc/syslog.conf コンフィギュレーションファイル .It Pa /var/run/syslog.pid 動作中の .Nm -のプロセスID +のプロセス ID .It Pa /var/run/log .Tn UNIX ドメインデータグラムのログ用ソケットの名前 .It Pa /dev/klog カーネルログ用のデバイス .El .Sh 関連項目 .Xr logger 1 , .Xr syslog 3 , .Xr services 5 , .Xr syslog.conf 5 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .Bx 4.3 から登場しました。 .Pp .Fl a , .Fl s , .Fl u , .Fl v のオプションは .Fx 2.2 における拡張です。 .Sh バグ -UDPパケットで受けとったメッセージを記録する能力は認証されていないディ -スクを溢れさせるリモートサービスと等価であり、恐らくデフォルトで無効に +UDP パケットで受けとったメッセージを記録する能力は認証されていない +ディスクを溢れさせるリモートサービスと等価であり、恐らくデフォルトで無効に されるべきです。ある種の .Nm 間の認証メカニズムが用意されるべきでしょう。 最悪の無駄遣いを避けるために、 .Fl a オプションの使用を強く勧めます。 .Pp .Fl a のマッチングアルゴリズムは非常に効率的には見えません; ドメイン名比較より、数値による IP アドレスを使用する方が高速です。 許可されたピアのリストの検索は線型に行なわれるため、 多くのメッセージを受け付けると予測されるピアグループは .Fl a リストの最初の方に置くべきです。 .Pp ログ用ソケットは読み込み専用のルートファイルシステムの扱いを容易にする ために .Pa /dev から移されました。このことは古いバイナリを混乱させるかもしれないので、 過渡期の間はシンボリックリンクが役に立つでしょう。 diff --git a/ja/man/man8/umount.8 b/ja/man/man8/umount.8 index 6468245af4..f6e70d2cbf 100644 --- a/ja/man/man8/umount.8 +++ b/ja/man/man8/umount.8 @@ -1,151 +1,151 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1989, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)umount.8 8.2 (Berkeley) 5/8/95 .\" %Id: umount.8,v 1.5 1998/08/03 06:44:46 charnier Exp % .\" jpman %Id: umount.8,v 1.3 1997/07/22 17:06:06 horikawa Stab % .\" .Dd February 20, 1994 .Dt UMOUNT 8 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm umount .Nd ファイルシステムのアンマウント .Sh 書式 .Nm umount .Op Fl fv .Ar special \&| node .Nm umount .Fl a | A .Op Fl fv .Op Fl h Ar host .Op Fl t Ar type .Sh 解説 .Nm コマンドは、 .Ar "スペシャルデバイス (special device)" もしくはリモートのノード (rhost:path) をファイルシステムツリーの .Ar node の位置から除去するために、 .Xr unmount 2 システムコールを呼び出します。 .Ar special か .Ar node のどちらか一方が指定されなかった時は、適当な情報が .Xr fstab 5 ファイルから入手されます。 .Pp 以下のようなオプションがあります。 .Bl -tag -width indent .It Fl a .Xr fstab 5 -に記述されている全てのファイルシステムをアンマウントします。 +に記述されているすべてのファイルシステムをアンマウントします。 .It Fl A ルート以外で現在マウントされているファイルシステムをすべて アンマウントします。 .It Fl f ファイルシステムを強制的にアンマウントします。 利用されているスペシャルデバイスは使い続けようとしますが、 -更にアクセスしようとすると、全てのファイルはエラーを返します。 +更にアクセスしようとすると、すべてのファイルはエラーを返します。 ルートファイルシステムは強制的にアンマウントすることはできません。 .It Fl h Ar host 指定されたホストからマウントしているファイルシステムだけをアンマウント します。 このオプションは .Fl A オプションを暗黙に指定し、 .Fl t オプションで他のものを指定しなければ、 .Tn NFS ファイルシステムだけを アンマウントします。 .It Fl t Ar type 指定されたタイプのファイルシステムだけを扱うように指示します。 1 つ以上のタイプは、コンマ (``,'') で分けたリストで指定します。 ファイルシステム形式のリストは、 前に .Dq no を付けることで、その動作をそのファイルシステムに付いては行わない様に 指定することもできます。 例えば、 .Nm コマンド .Bd -literal -offset indent umount -a -t nfs,mfs .Ed .Pp は、ファイルシステムのタイプが .Tn NFS と .Tn MFS -である全てのファイルをアンマウントします。 +であるすべてのファイルをアンマウントします。 .It Fl v 冗長モードです。アンマウントされる各ファイルシステムの追加情報が 出力されます。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/fstab -compact .It Pa /etc/fstab ファイルシステムテーブル .El .Sh 関連項目 .Xr unmount 2 , .Xr fstab 5 , .Xr mount 8 .Sh バグ union ファイルシステムを使っている時は、 .Xr umount 8 は、常にマウントポイントであるノードを決定することができません。 この場合、アンマウントするために .Xr mount 8 で表示されるのと同じ形式で適切なディレクトリを指定してやる必要が あります。 例えば、マウントエントリが以下のような場合、 .Bd -literal -offset indent /tmpdir on /cdrom (local, user mount) .Ed .Pp アンマウントのためのコマンドは、 .Bd -literal -offset indent umount '/tmpdir' .Ed .Pp となります。ここで、 .Ar /tmpdir は、マウントポイント .Ar /cdrom からアンマウントされます。 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v6 から導入されました。 diff --git a/ja/man/man8/vnconfig.8 b/ja/man/man8/vnconfig.8 index f7b1990967..c44b1c3260 100644 --- a/ja/man/man8/vnconfig.8 +++ b/ja/man/man8/vnconfig.8 @@ -1,206 +1,206 @@ .\" Copyright (c) 1993 University of Utah. .\" Copyright (c) 1980, 1989, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Systems Programming Group of the University of Utah Computer .\" Science Department. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)vnconfig.8 8.1 (Berkeley) 6/5/93 .\" jpman %Id: vnconfig.8,v 1.2 1997/05/03 13:45:51 horikawa Stab % .\" .Dd July 8, 1993 .Dt VNCONFIG 8 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm vnconfig .Nd vnode ディスクを構築して利用できるようにする .Sh 書式 .Nm vnconfig .Op Fl cdeguv .Op Fl s Ar option .Op Fl r Ar option .Ar special_file Ar regular_file .Oo Ar feature Oc .Nm vnconfig .Fl a .Op Fl cdeguv .Op Fl s Ar option .Op Fl r Ar option .Op Fl f Ar config_file .Sh 解説 .Nm コマンドは、vnode 疑似ディスクデバイスを構築して使用可能にします。 -コマンドの最初の書式では、スペシャルファイル +コマンドの最初の書式では、特殊ファイル .Ar special_file を通常ファイル .Ar regular_file に結びつけ、 後で通常ファイルをディスクであるかのようにアクセスできるようにします。 これによりファイルシステム中の通常ファイルを、 スワップや、名前空間にマウントされるファイルシステムと出来ます。 .Pp オプションは動作を指定します: .Bl -tag -width indent .It Fl a コマンドファイルを読み込み、 各デバイス/ファイルの組に対して指定された動作を実行します。 .It Fl c デバイスを構築します。 成功すると、 .Ar special_file への参照は、 .Ar regular_file の内容へのアクセスとなります。 .It Fl d 指定した .Ar feature -を(可能であれば)無効にします。 +を (可能であれば) 無効にします。 .It Fl e デバイスを構築し、指定された .Ar feature を有効にします。 .Ar feature が指定されないと、 .Fl e は .Fl c と同じ意味になります。 .It Fl f Ar config_file .Ar config_file を設定ファイルの代りに使用します。 .It Fl g global オプションを制御します。 .It Fl r Ar flag .Ar flag をリセットします。 利用可能なフラグと意味は以下の通りです: .Bl -tag -width "follow" .It Ar labels ディスク/スライスラベルを使用する。 .It Ar follow .Xr vn 4 ドライバのフローをデバッグする。 .It Ar debug .Xr vn 4 ドライバのデータをデバッグする。 .It Ar io .Xr vn 4 ドライバの I/O をデバッグする。 .It Ar all すべてのフラグをオンにする。 .It Ar none すべてのフラグをオフにする。 .El .It Fl s Ar flag .Ar flag をセットします。 利用可能なフラグと意味は .Fl r と同じです。 .It Fl u デバイスを無効にし、``無構築状態'' にします。 .It Fl v 実行される動作の内容を標準出力に表示します。 .El .Pp 動作を指定するオプションがない場合には、 .Fl c が指定されたものと見なします。 .Pp .Ar feature 引数は、 .Fl e によって有効になる機能を指定します。 .Bl -tag -width indent .It Dv swap -スペシャルファイル上でのスワップを有効にします。 +特殊ファイル上でのスワップを有効にします。 .Xr swapon 2 を参照してください。 .It Dv Pf mountro= Pa mount_point -スペシャルファイルは、 +特殊ファイルは、 .Ar mount_point へ読み込み専用マウントされます。 .Xr mount 2 を参照してください。 .It Dv Pf mountrw= Pa mount_point -スペシャルファイルは、 +特殊ファイルは、 .Ar mount_point へ読み書き可能マウントされます。 .Xr mount 2 を参照してください。 .It Dv Pf mount= Pa mount_point ``mountrw='' と同じです。 .El .Pp 設定ファイルは、1 行にデバイスとファイル名の組を次の形式で持ちます: .Bd -literal special_file regular_file [ feature ] .Ed .Pp ここでは各フィールドはスペースで分割されます。 設定ファイル中のすべてのデバイスの動作に関して、 前述の動作オプションが有効です。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/vntab -compact .It Pa /etc/vntab .Fl a オプションで使われるデフォルトの設定ファイル .El .Sh 使用例 .Pp .Dl vnconfig /dev/vn0c /tmp/diskimage .Pp vnode ディスクデバイス .Pa vn0c を構築します。 .Pp .Dl vnconfig -e /dev/vn0c /var/swapfile swap .Pp vnode ディスクデバイス .Pa vn0c を構築し、それをスワップ領域として使うようにします。 .Pp .Dl vnconfig -d /dev/vn0c myfilesystem mount=/mnt .Pp vnode ディスクデバイス .Pa vn0c のマウントを解除します(また無構築状態にします)。 .Pp .Dl vnconfig -ae .Pp .Pa /etc/vntab に記述されているすべてのデバイスを構築して使用可能にします。 .Sh 関連項目 .Xr mount 2 , .Xr swapon 2 , .Xr unmount 2 , .Xr vn 4 . diff --git a/ja/man/man8/xtend.8 b/ja/man/man8/xtend.8 index f4ba50ee58..3dbd3d0720 100644 --- a/ja/man/man8/xtend.8 +++ b/ja/man/man8/xtend.8 @@ -1,177 +1,177 @@ .\" Copyright (c) 1992, 1993 Eugene W. Stark .\" All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by Eugene W. Stark. .\" 4. The name of the author may not be used to endorse or promote products .\" derived from this software without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY EUGENE W. STARK (THE AUTHOR) ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR BE LIABLE FOR ANY DIRECT, .\" INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES .\" (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR .\" SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" -.\" %Id: xtend.8,v 1.9 1998/03/19 07:37:36 charnier Exp % +.\" %Id: xtend.8,v 1.9.2.1 1999/02/15 08:46:22 fenner Exp % .\" jpman %Id: xtend.8,v 1.2 1997/06/16 08:01:33 yugawa Stab % .\" .Th XTEND 8 "30 Oct 1993" .Dd Oct 30, 1993 .Dt XTEND 8 -.Os BSD FreeBSD +.Os FreeBSD .Sh 名称 .Nm xtend .Nd X-10 デーモン .Sh 書式 .Nm /usr/libexec/xtend .Sh 解説 .Nm は、ユーザレベルのプログラムと TW523 X-10 コントローラとのインタフェースを 行います。TW523 から受信した全てのパケットを記録し、全ての X-10 デバイスの 状態を可能な限り追跡し、X-10 デバイスの操作を必要とするユーザレベルの クライアントプログラムからのソケット接続を受け付けます。 .Pp .Nm を起動すると、自分自身をフォークし、制御端末を切り離し、以降発生する 全ての X-10 の活動状況と診断メッセージを記録するログファイルを開きます。 その後、TW523 から受信したパケットの処理を開始し、X-10 のコマンドを発行する クライアントの接続を 1 度にひとつだけ受け付けます。 .Nm は、 .Pa /etc/rc.conf スクリプトにて有効に設定された場合、 .Pa /etc/rc.i386 起動スクリプトから実行されます。 .Pp .Nm に SIGHUP を送ると、ログファイルを一旦閉じ、再び開きます。これは、 ログファイルの肥大化を避けるために、シェルスクリプトによりログファイルを 変更する場合に便利でしょう。 .Nm が SIGTERM を受け取ると、素直にシャットダウンし、終了します。 SIGPIPE を送ると、 .Nm は現在のクライアント接続を強制的に切り離します。 .Pp .Nm は、クライアントのプロセスと、単純なプロトコルを用いて通信を行います。 このプロトコルは、クライアントから送られる 1 行のコマンドに対して、 デーモンが 1 行の応答を行うような単純な物です。 .Pp .Nm には、4 種類のコマンドがあります。コマンド: .Bl -tag .It status H U .El .Pp に対して、 .Nm は指定されたデバイスの状態を 1 行で返答します。ここで、H はハウスコードを 示す 1 文字で、U は数字のユニットコードです。 コマンド: .Bl -tag .It send H U N .El .Pp に対して、 .Nm は指定された X-10 の送信を行います。ここで、H はハウスコードを示す 1 文字で、 -U は数字のユニットコードまたはリストに対する機能コード( +U は数字のユニットコードまたはリストに対する機能コード ( .Pa xtend/packet.c ソースファイル参照)、N はギャップなしに送信されるパケットの数 (通常は 2) です。送信が成功すると、 .B OK と応答し、それ以外の場合は、 .B ERROR と応答します。 コマンド: .Bl -tag .It dump .El .Pp に対して、 .Nm はスプールディレクトリの .Tn ASCII ファイルに全てのデバイスの現在の状態を ダンプします。状態のダンプに成功したかどうかに関わらず、 .B OK と応答します。 コマンド: .Bl -tag .It monitor H U .El .Pp に対して、 .Nm は指定された X-10 デバイスに関する活動状況を報告するクライアントのリストに、 現在のクライアントのソケット接続を加えます。 リスト中のクライアント数の最大値 (現状では 5) を超えなければ、 .B OK を返答し、それ以外は .B ERROR を返答します。その後、 .Nm クライアントからの接続を受け付ける通常モードに戻ります。 しかし、それ以降に指定されたデバイスの状態が変化すると、 .Nm は ( .B status コマンドにより得られる場合と同じ形式で) デバイスの状態を保存したソケットに送ります。 この機能は、動作検出機等、デバイスの活動状況をモニタする必要があり、 X-10 送信を行うプログラムを作成する場合に便利でしょう。 .Sh オプション なし。 .Sh 関連項目 .Xr xten 1 , .Xr tw 4 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /var/spool/xten/Status -compact .It Pa /dev/tw0 -TW523 スペシャルファイル +TW523 特殊ファイル .It Pa /var/run/tw523 クライアント接続用ソケット .It Pa /var/run/xtend.pid pid ファイル .It Pa /var/spool/xten/Log ログファイル .It Pa /var/spool/xten/Status -デバイス状態ファイル(バイナリ) +デバイス状態ファイル (バイナリ) .It Pa /var/spool/xten/status.out デバイス情報の .Tn ASCII ダンプ .El .Sh バグ 現状では、クライアントのソケット接続にタイムアウトはありません。そのため、 ハングしたクライアントプログラムがあると、他のクライアントはデーモンに アクセスする事ができなくなります。 .Pp .Nm はできる限りデバイスの状態を追跡しますが、デバイスが手動で操作された ことを知る方法はありません。これは、ほとんどの X-10 デバイスが状態の 問い合わせに対して応答する事ができないからです。 .Sh 作者 .An Eugene W. Stark Aq stark@cs.sunysb.edu diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/at.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/at.1 index f4bf220ab2..ab19784193 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/at.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/at.1 @@ -1,264 +1,264 @@ -.\" %Id: at.man,v 1.8 1998/06/04 21:05:53 steve Exp % +.\" %Id: at.man,v 1.8.2.1 1999/02/15 08:46:19 fenner Exp % .\" jpman %Id: at.1,v 1.3 1997/08/05 18:36:01 george Stab % .Dd April 12, 1995 .Dt "AT" 1 -.Os "FreeBSD 2.1" +.Os FreeBSD 2.1 .Sh 名称 .Nm at, batch, atq, atrm .Nd あとでジョブを実行させるためのキューの設定、確認、ジョブの削除をおこなう .Sh 書式 .Nm at .Op Fl V .Op Fl q Ar queue .Op Fl f Ar file .Op Fl mldbv .Ar time .Pp .Nm at .Op Fl V .Fl c Ar job Op Ar job ... .Pp .Nm atq .Op Fl V .Op Fl q Ar queue .Op Fl v .Pp .Nm atrm .Op Fl V .Ar job .Op Ar job ... .Pp .Nm batch .Op Fl V .Op Fl q Ar queue .Op Fl f Ar file .Op Fl mv .Op Ar time .Sh 解説 .Nm at と .Nm batch ユーティリティは、標準入力もしくは指定したファイルからコマンドを読み 込み、あとで .Xr sh 1 を使って実行します。 .Pp コマンドの各機能を以下に示します: .Bl -tag -width indent .It Nm at コマンドを、引数で指定した時間に実行します。 .It Nm atq ユーザの、実行待ち状態のジョブのリストを表示します。 スーパーユーザが実行した場合は全員のジョブが表示されます。 .It Nm atrm 指定したジョブを削除します。 .It Nm batch ロードアベレージが特定の値以下になったときにジョブを実行 します。この値は、デフォルトでは 1.5 です。 この値は .Nm atrun によって指定可能です。 .El .Pp .Nm at では、様々な形式の時間を .Ar time として受け付けます。 時刻は .Ar HHMM もしくは .Ar HH:MM の形で指定します (もしこの時刻が過ぎていた場合は、次の日のその時刻に設定されます)。また、 .Nm midnight , .Nm noon , .Nm teatime (4pm) も受け付けますし、時刻の後ろに .Nm am もしくは .Nm pm をつけた時間も受け付けます。日付は、 .Ar \%month-name day およびオプションの .Ar year の形で受け付けます。 .Ar MMDDYY 、 .Ar MM/DD/YY 、 .Ar DD.MM.YY も受け付けます。 日付の指定は時刻の指定の後に記述します。 .Op Nm now .Nm + Ar count \%time-units のような形式で時間を指定することも可能です。time-units は時間の単位で、 .Nm minutes , .Nm hours , .Nm days , .Nm weeks のいずれかです。時間のサフィックスの .Nm today はジョブを今日に設定すること、 .Nm tommorow はジョブを明日に設定することを意味します。 たとえば、今から 3 日後の午後 4 時にジョブを走らせるためには .Nm 4PM + 3 days と指定します。7 月 31 日の午前 10 時の場合は .Nm 10am Jul 31 と指定します。明日の午前 1 時は .Nm 1am tomorrow です。 .Pp .Nm at と .Nm batch では、標準入力または .Fl f オプションで指定したファイルからコマンドを読み込み、実行します。 ワーキングディレクトリと環境変数 ( .Ev TERM , .Ev TERMCAP , .Ev DISPLAY および .Nm _ は除く)、umask は実行時のものが保持されます。 .Nm at もしくは .Nm batch が .Xr su 1 で起動されたシェルから実行された場合は、カレントの userid を保持します。 出力結果が得られた場合は、 その標準出力と標準エラー出力がメールで送られます。メールは .Xr sendmail 8 を使って送られます。もし .Nm at が .Xr su 1 で起動されたシェルから実行された場合は、そのログインシェルの所有者が メールを受けることになります。 .Pp スーパユーザはどんな場合でもこれらのコマンドを実行できます。 その他のユーザは .Pa /var/at/at.allow と .Pa /var/at/at.deny のファイルによって実行できるか決められます。 .Pp もし .Pa /var/at/at.allow が存在するならば、その中にユーザ名を記述されたユーザだけが .Nm at の実行を許可されます。 .Pp もし .Pa /var/at/at.allow が存在しなかったら、 .Pa /var/at/at.deny がチェックされ、その中にユーザ名が記述されていないすべてのユーザが .Nm at の実行を許可されます。 .Pp もし両方ともなければ、スーパーユーザだけが .Nm at を実行できます。 これがデフォルトの設定です。 .Pp 空の .Pa /var/at/at.deny は全てのユーザがこれらのコマンドを使用できることを意味します。 .Sh オプション オプションとしては以下のものがあります: .Bl -tag -width indent .It Fl V 標準エラー出力にバージョン番号を出力します。 .It Fl q Ar queue 指定したキューを用います。キューの名称は単一の文字からなります。 有効なキューの名前は .Nm a から .Nm z と .Nm A から .Nm Z です。 .Nm at のデフォルトのキューは .Nm c で、 .Nm batch のデフォルトのキューは .Nm E です。 キューの文字が後の方であればあるほど nice 値が上がります。 もし大文字のキューがジョブに対して指定されたならば、時間を指定して batch が実行されたものとして扱われます。 もし .Nm atq でキューが指定されたときは、そのキューだけの実行待ちのジョブを表示します。 .It Fl m 出力がなかった場合でも、ジョブの完了時にメールをユーザに送ります。 .It Fl f Ar file 標準入力のかわりにファイルからジョブを読み込みます。 .It Fl l .Nm atq のエイリアス。 .It Fl d .Nm atrm のエイリアス。 .It Fl b .Nm batch のエイリアス。 .It Fl v atq の場合は、キューの中の実行されたがまだ削除されていないジョブを 表示します。さもなければジョブが実行される時間を表示します。 .It Fl c コマンドラインにリストされたジョブを標準出力に出力します。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /var/at/jobs/.lockfile -compact .It Pa /var/at/jobs ジョブファイルを保管しておくディレクトリ .It Pa /var/at/spool 出力ファイルを保管しておくディレクトリ .It Pa /var/run/utmp ログインレコード .It Pa /var/at/at.allow 許可属性の設定 .It Pa /var/at/at.deny 不許可属性の設定 .It Pa /var/at/jobs/.lockfile ジョブ作成のロックファイル .El .Sh 関連項目 .Xr cron 8 , .Xr nice 1 , .Xr umask 2 , .Xr sh 1 , .Xr sendmail 8 , .Xr atrun 8 .Sh バグ .Pa /var/run/utmp が利用できないか不正であった場合、もしくは .Nm at が実行された時にユーザがログインしていない場合、 メールは環境変数 .Nm LOGNAME で表される userid に出されます。 もし定義されていないか空ならばカレントの userid になります。 .Pp ユーザ同士でリソースの競合がある場合は現実装の .Nm at と .Nm batch は適当ではありません。 もしあなたのサイトがこのような場合にあてはまるのなら、 .Nm nqs のようなバッチシステムを検討してください。 .Sh 作者 at のほとんどの部分は .An Thomas Koenig Aq ig25@rz.uni-karlsruhe.de によって作成されました。 時間の構文解析部分は .An David Parsons Aq orc@pell.chi.il.us によって作成されました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/cpio.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/cpio.1 index d563c9c0f3..30a3c1e27b 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/cpio.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/cpio.1 @@ -1,361 +1,360 @@ .TH CPIO 1L \" -*- nroff -*- .\" jpman %Id: cpio.1,v 1.2 1997/05/22 04:01:20 bobson Stab % .SH 名称 cpio \- アーカイブファイルへのファイルのコピーや、アーカイブファイルからファイルへのコピーをおこなう .SH 書式 .B cpio {\-o|\-\-create} [\-0acvABLV] [\-C bytes] [\-H format] [\-M message] [\-O [[user@]host:]archive] [\-F [[user@]host:]archive] [\-\-file=[[user@]host:]archive] [\-\-format=format] [\-\-message=message] [\-\-null] [\-\-reset-access-time] [\-\-verbose] [\-\-dot] [\-\-append] [\-\-block-size=blocks] [\-\-dereference] [\-\-io-size=bytes] [\-\-quiet] [\-\-force\-local] [\-\-help] [\-\-version] < name-list [> archive] .B cpio {\-i|\-\-extract} [\-bcdfmnrtsuvBSV] [\-C bytes] [\-E file] [\-H format] [\-M message] [\-R [user][:.][group]] [\-I [[user@]host:]archive] [\-F [[user@]host:]archive] [\-\-file=[[user@]host:]archive] [\-\-make-directories] [\-\-nonmatching] [\-\-preserve-modification-time] [\-\-numeric-uid-gid] [\-\-rename] [\-\-list] [\-\-swap-bytes] [\-\-swap] [\-\-dot] [\-\-unconditional] [\-\-verbose] [\-\-block-size=blocks] [\-\-swap-halfwords] [\-\-io-size=bytes] [\-\-pattern-file=file] [\-\-format=format] [\-\-owner=[user][:.][group]] [\-\-no-preserve-owner] [\-\-message=message] [\-\-force\-local] [\-\-no\-absolute\-filenames] [\-\-sparse] [\-\-only\-verify\-crc] [\-\-quiet] [\-\-help] [\-\-version] [pattern...] [< archive] .B cpio {\-p|\-\-pass-through} [\-0adlmuvLV] [\-R [user][:.][group]] [\-\-null] [\-\-reset-access-time] [\-\-make-directories] [\-\-link] [\-\-quiet] [\-\-preserve-modification-time] [\-\-unconditional] [\-\-verbose] [\-\-dot] [\-\-dereference] [\-\-owner=[user][:.][group]] [\-\-no-preserve-owner] [\-\-sparse] [\-\-help] [\-\-version] destination-directory < name-list .SH 解説 このマニュアルは、GNU 版の .BR cpio について説明します。 .B cpio は、cpio 形式もしくは tar 形式のアーカイブファイルに格納されたファイルを 取り出したり、その逆を行なったりします。アーカイブファイルとは、格納される ファイルそのものに加え、それら個々のファイルについてのファイル名や所有者、 タイムスタンプ、アクセス権限のような情報を含むようなファイルです。 アーカイブファイルは、ディスク上のファイルでも、 磁気テープ上に格納してあるファイルでも、もしくはパイプであっても構いません。 .B cpio -は、3つの操作モードを持っています。 +は、3 つの操作モードを持っています。 .PP コピーアウトモードでは、 .B cpio はファイルをアーカイブファイルにコピーします。cpio は、標準入力から -ファイル名のリストを1行ずつ読み込み、標準出力にそのファイルのアーカイブを +ファイル名のリストを 1 行ずつ読み込み、標準出力にそのファイルのアーカイブを 書き出します。ファイルリストの作成には、 .B find コマンドが多く使われます。 .B find コマンドでは、\-d オプションを付加して、ディレクトリの属性によって 読み込み不可であったり、検索が出来なかったりする問題を最小限に抑えるように して下さい。 .PP コピーインモードでは、 .B cpio -はファイルをアーカイブファイルからファイルを(取り出して)コピーしたり、 +はファイルをアーカイブファイルからファイルを (取り出して) コピーしたり、 アーカイブの内容のリストを表示したりします。 -cpioは、アーカイブを標準入力から読み込みます。オプションでない +cpio は、アーカイブを標準入力から読み込みます。オプションでない コマンドラインの引数は、すべてシェルによって展開される文字列として 解釈されます。これにより、アーカイブ内のファイル名が、この文字列によって 指定されるパターンにマッチするファイルのみを展開することができます。 -また、シェルでの解釈とは違い、ファイル名の先頭に`.'を含むファイル名は、 +また、シェルでの解釈とは違い、ファイル名の先頭に `.' を含むファイル名は、 取り出すファイルとして指定したパターンの最初にワイルドカードを含む場合、 -パターンが一致します。また、ファイル名に `/'を含むファイル名も +パターンが一致します。また、ファイル名に `/' を含むファイル名も ワイルドカードによって一致します。パターンが指定されない場合には、 全てのファイルが展開対象となります。 .PP コピーパスモードでは、 .B cpio はファイルをあるディレクトリから別のディレクトリにコピーします。実際には、 アーカイブファイルを用いないで、コピーアウトモードとコピーインモードを 組み合わせて実行するような形になります。cpio は、コピーするファイルリストを 標準入力から読み込みます。これらのファイルのコピー先のディレクトリについては、 オプション以外の引数で与えられます。 .PP .B cpio は、 binary, old ASCII, new ASCII, crc, HPUX binary, HPUX old ASCII, old tar, POSIX.1 tar の各形式のアーカイブフォーマットをサポートします。 binary フォーマットは、異なるマシンアーキテクチャ間では互換性のない方法で、 ファイルの情報をエンコードするので、ほとんど使われません (つまり、binary フォーマットは、異なるマシンアーキテクチャ間で、 互換性のないアーカイブを生成するので、あまり使われないということです)。 old ASCII フォーマットは、異なるマシンアーキテクチャの間での互換性は -保たれますが、65536 個を超える i-nodes を備えるシステムで使われることを +保たれますが、65536 個を超える i-node を備えるシステムで使われることを 想定してません。 new ASCII フォーマットは、異なるマシンアーキテクチャの間でのアーカイブの 互換性は保たれます。old ASCII フォーマットのように、ファイルシステムの サイズの制限はありませんが、全てのバージョンの .BR cpio でこの形式をサポートするわけではありません。現状でこのフォーマットを サポートする cpio は、GNU cpio と、Unix System V R4 の cpio のみです。 -crcフォーマットは、new ASCIIフォーマットと似てますが、アーカイブ作成時に +crc フォーマットは、new ASCII フォーマットと似てますが、アーカイブ作成時に .B cpio が各ファイルについてチェックサムを計算し、アーカイブ内に含めるところが 異なります。このチェックサムは、アーカイブからファイルを取り出す時の ベリファイに使用されます。 HPUX フォーマットは、デバイスファイルを格納する形式が他の cpio と異なる HPUX の cpio 形式との互換性を持たせるために存在します。 .PP -tarフォーマットは、 +tar フォーマットは、 .B tar との互換性を持たせるために存在します。tar フォーマットでは、アーカイブされる ファイル名としては、100 文字を超えるものは使えません。また、 -スペシャルファイル(ブロックデバイスややキャラクタデバイス)をアーカイブする +特殊ファイル (ブロックデバイスやキャラクタデバイス) をアーカイブする こともできません。 POSIX.1 tar フォーマットは、アーカイブされるファイル名としては、255 文字を -超えるものは使えません。(ちょうどその場所に、"/"が含まれる場合は除きます)。 +超えるものは使えません。(ちょうどその場所に、"/" が含まれる場合は除きます)。 .PP デフォルトでは、 .B cpio は古い .B cpio との互換性を保つためにバイナリフォーマットアーカイブを作成します。 アーカイブを展開する場合には、 .B cpio は自動的に読み込まれたアーカイブの種類を認識するので、異なるバイトオーダの マシンで作成されたアーカイブを読むことができます。 .PP .B cpio のオプションには、操作モードを指定するものもあります。 どのオプションがどのモードに対応するかについては、 書式のセクションを見て下さい。 .SS オプション .TP .I "\-0, \-\-null" -コピーアウトおよびコピーパスモードにおいて、改行のかわりにヌル文字で終了する +コピーアウトおよびコピーパスモードにおいて、改行のかわりにナル文字で終了する ファイル名のリストを読み込みます。これにより、改行を含むファイル名を持つ ファイルをアーカイブできます。 GNU .B find -を使うことで、ヌル文字で終了するファイル名のリストを生成することができます。 +を使うことで、ナル文字で終了するファイル名のリストを生成することができます。 .TP .I "\-a, \-\-reset-access-time" ファイルを読み込んだ後に、それらのファイルのアクセスタイムの再設定を 行ないます。これは、これらのファイルがその時点で読み込まれたもののように 見えないようにするためです。 .TP .I "\-A, \-\-append" すでに存在するアーカイブファイルに追加書き込みをします。 このオプションはコピーアウトモードでのみ使用することができます。 このオプションを使うためには、アーカイブファイルが、 .I \-O または、 .I "\-F (\-\-file)" -オプションで指定した名前のディスク上の(アーカイブ)ファイルで +オプションで指定した名前のディスク上の (アーカイブ) ファイルで なければなりません。 .TP .I "\-b, \-\-swap" -コピーインモードにおいて、データ中の1ワード(32 ビット)データの上下 16 ビット -を入れ換え、1 ハーフワード(16 ビット)の上下 8 ビットを入れ換えます。本オプショ -ンは、 +コピーインモードにおいて、データ中の1ワード (32 ビット) データの上下 16 ビット +を入れ換え、1 ハーフワード (16 ビット) の上下 8 ビットを入れ換えます。 +本オプションは、 .IR "\-sS" と同等です。 このオプションは、ビッグエンディアンマシンとリトルエンディアンのマシンの間で -32ビット整数を変換するために用います。 +32 ビット整数を変換するために用います。 .TP .I "\-B" I/O ブロックサイズを 5120 バイトに設定します。ブロックサイズの初期値は 512 バイトです。 .TP .I "\-\-block-size=BLOCK-SIZE" -I/Oブロックサイズを BLOCK-SIZE * 512 バイトに設定します。 +I/O ブロックサイズを BLOCK-SIZE * 512 バイトに設定します。 .TP .I "\-c" アーカイブ形式として、old ASCII フォーマット -(つまり古い互換アーカイブフォーマット)を用います。 +(つまり古い互換アーカイブフォーマット) を用います。 .TP .I "\-C IO-SIZE, \-\-io-size=IO-SIZE" I/O ブロックサイズを IO-SIZE で指定したバイト数に設定します。 .TP .I "\-d, \-\-make-directories" 必要に応じてディレクトリを作成します。 .TP .I "\-E FILE, \-\-pattern-file=FILE" コピーインモードにおいて、ファイル名 FILE から展開したり、ファイルリストを 表示したりするために、ファイル名を特定するパターン指定を読み込みます。 ファイル名 FILE で特定できるファイルに記述された各行は、 .B cpio のオプション以外の文字列で指定されたもののように扱われます。 .TP .I "\-f, \-\-nonmatching" 与えられたパターンのいずれにも一致しないファイルのみ扱います。 .TP .I "\-F, \-\-file=archive" 標準入力もしくは標準出力のかわりに、指定されたアーカイブファイルを 用います。他のマシンのテープドライブをアーカイブファイルとして扱う -場合には、 `HOSTNAME:'で始まるファイル名を使用して下さい。 +場合には、`HOSTNAME:' で始まるファイル名を使用して下さい。 ホスト名は、そのユーザとしてリモートテープドライブをアクセスするために -ユーザネームと '@'を先に書いても構いません(典型的には、そのユーザの -`~/.rhosts'エントリにエントリが存在するマシンであることが多いようです)。 +ユーザ名と '@' を先に書いても構いません (典型的には、そのユーザの +`~/.rhosts' エントリにエントリが存在するマシンであることが多いようです)。 .TP .I "\-\-force-local" -With -.IR \-F 、 -.IR \-I 、 -もしくは +.IR \-F , +.IR \-I , .IR \-O -オプションを用いた場合に、コロン文字を含むファイル名をローカルファイル名と +のいずれかのオプションを用いた場合に、 +コロン文字を含むファイル名をローカルファイル名と みなして扱います。通常、コロン文字は、リモートホスト名とその上の ローカルファイル名を区切る場合に使用されます。 .TP .I "\-H FORMAT, \-\-format=FORMAT" -アーカイブフォーマットとして、FORMATのものを用います。 +アーカイブフォーマットとして、FORMAT のものを用います。 FORMAT の部分に指定できる文字列を以下に示します。 これらの名前は、すべて大文字の場合でも認識されます。 コピーインモードでのデフォルトは、入力ファイルの内容から -自動的にアーカイブフォーマットを判定するもので、コピーアウトモードでは、 -"bin"フォーマットがデフォルトです。 +自動的にアーカイブフォーマットを判定するもので、コピーアウトモードでは、"bin" +フォーマットがデフォルトです。 .RS .IP bin -binaryフォーマットです。ほとんど使われません。 +binary フォーマットです。ほとんど使われません。 .IP odc -old ASCII (POSIX.1 互換)フォーマットです。 +old ASCII (POSIX.1 互換) フォーマットです。 .IP newc -new ASCII(SVR4 互換)フォーマットです。 -new ASCII フォーマットは、65536 個を超える i-nodes を備える +new ASCII (SVR4 互換) フォーマットです。 +new ASCII フォーマットは、65536 個を超える i-node を備える ファイルシステムをサポートします。 .IP crc -crc フォーマットです。crcフォーマットは、new ASCII フォーマットと似ていますが、 +crc フォーマットです。 +crc フォーマットは、new ASCII フォーマットと似ていますが、 チェックサムを含みます。 .IP tar old tar フォーマットです。 .IP ustar POSIX.1 tar フォーマットです。GNU .B tar アーカイブも取り扱うことができます。POSIX.1 tar と GNU tar は、 よく似ていますが、同じではありません。 .IP hpbin -HPUXの cpio で使用されている、あまり使われない binary フォーマットです。 +HPUX の cpio で使用されている、あまり使われない binary フォーマットです。 (他の cpio とは異なる形式で、デバイスファイルを保存します)。 .IP hpodc -HPUX の cpio で使用されている互換フォーマットです(他のcpioとは異 -なる形式で、デバイスファイルを保存します)。 +HPUX の cpio で使用されている互換フォーマットです (他の cpio とは異なる形式で、 +デバイスファイルを保存します)。 .RE .TP .I "\-i, \-\-extract" コピーインモードで動作します。 .TP .I "\-I archive" 標準入力のかわりに、指定されたアーカイブファイル名を用います。他のマシンの -テープドライブをアーカイブファイルとして扱う場合には、`HOSTNAME:'で始 -まるファイル名を使用して下さい。 +テープドライブをアーカイブファイルとして扱う場合には、`HOSTNAME:' +で始まるファイル名を使用して下さい。 ホスト名は、そのユーザとしてリモートテープドライブをアクセスするために -ユーザネームと '@'を先に書いても構いません(典型的には、そのユーザの -`~/.rhosts'エントリにエントリが存在するマシンであることが多いようです)。 +ユーザ名と '@' を先に書いても構いません (典型的には、そのユーザの +`~/.rhosts' エントリにエントリが存在するマシンであることが多いようです)。 .TP .I \-k 無視されます。他のバージョンの .BR cpio との互換性を保つためにのみ存在します。 .TP .I "\-l, \-\-link" 可能であれば、ファイルをコピーするかわりにリンクを張ります ( .I \-p オプションと共に指定するときのみ使用できます)。 .TP .I "\-L, \-\-dereference" シンボリックリンクを参照を利用しません。 シンボリックリンクファイルをコピーするかわりに、 -シンボリックリンクファイルの指す実体のファイルをコピー -します。 +シンボリックリンクファイルの指す実体のファイルをコピーします。 .TP .I "\-m, \-\-preserve-modification-time" コピー先のファイル生成時に、コピー元のファイルの更新時刻を保持します。 .TP .I "\-M MESSAGE, \-\-message=MESSAGE" -バックアップ媒体(テープやフロッピーディスクなど)のボリューム終端まで -到達した場合に、MESSAGEで指定された文字列を出力します。この指定をすることで、 +バックアップ媒体 (テープやフロッピーディスクなど) のボリューム終端まで +到達した場合に、MESSAGE で指定された文字列を出力します。この指定をすることで、 ユーザに新しい媒体の挿入指示を出すことが可能になります。MESSAGE -で指定される文字列に"%d"が含まれる場合には、"%d"文字列は、現在の媒体通番 -(1からはじまります)に置き換えられます。 +で指定される文字列に "%d" が含まれる場合には、"%d" 文字列は、現在の媒体通番 +(1 からはじまります) に置き換えられます。 .TP .I "\-n, \-\-numeric-uid-gid" 冗長モードで内容のリストを出す場合に、UID および GID を、その ID の 対応するユーザ名 / グループ名でなく、数字で表示します。 .TP .I " \-\-no-absolute-filenames" コピーインモードで、 アーカイブ中に絶対ファイル名で格納されていたとしても、 現在のディレクトリからの相対でファイルを生成します。 .TP .I " \-\-no-preserve-owner" コピーインモードおよびコピーパスモードにおいて、ファイルの所有者を 変更しません。これは、展開後のファイルの所有者は、実際にファイルの展開を 行なっているユーザとなることを示します。このオプションは、スーパユーザ以外の ユーザが使用する場合にはデフォルトで有効になります。これは、System V のユーザが、誤ってファイルの所有権を手放さないようにするためです。 .TP .I "\-o, \-\-create" コピーアウトモードで動作します。 .TP .I "\-O archive" 標準出力のかわりに、指定したアーカイブファイルを用います。他のマシンの -テープドライブをアーカイブファイルとして扱う場合には、`HOSTNAME:'で +テープドライブをアーカイブファイルとして扱う場合には、`HOSTNAME:' で 始まるファイル名を使用して下さい。ホスト名は、そのユーザとして -リモートテープドライブをアクセスするためにユーザネームと '@'を先に -書いても構いません(典型的には、そのユーザの`~/.rhosts'エントリに +リモートテープドライブをアクセスするためにユーザ名と '@' を先に +書いても構いません (典型的には、そのユーザの `~/.rhosts' エントリに エントリが存在するマシンであることが多いようです)。 .TP .I " \-\-only-verify-crc" コピーインモードで CRC フォーマットのアーカイブを読み込む時に、 アーカイブ内の各ファイルの CRC をベリファイするだけで、 実際にファイルを取り出しません。 .TP .I "\-p, \-\-pass-through" コピーパスモードで動作します。 .TP .I "\-\-quiet" コピーされたブロック数を表示しません。 .TP .I "\-r, \-\-rename" 対話的にファイル名を変更します。 .TP .I "\-R [user][:.][group], \-\-owner [user][:.][group]" コピーアウトモードおよびコピーパスモードにおいて、全ての生成ファイルの 所有権を指定したユーザ、グループに設定します。ユーザもしくはグループの どちらか、もしくは両方とも指定される必要があります。もしグループの指定は -省略されたが、":"もしくは"."セパレータが指定された場合には、ユーザの +省略されたが、":" もしくは "." セパレータが指定された場合には、ユーザの ログイングループがグループとして設定されます。 スーパーユーザのみがファイルの所有権を変更することが可能です。 .TP .I "\-\-sparse" -コピーアウトモードおよびコピーパスモードにおいて、ゼロから成る大きなブロックを +コピーアウトモードおよびコピーパスモードにおいて、0 から成る大きなブロックを 持つファイルを疎なファイルとして書きます。 .TP .I "\-s, \-\-swap-bytes" -コピーインモードにおいて、ファイル中のデータの16ビットの上位8ビットと下位 -8ビットを入れ換えます。 +コピーインモードにおいて、ファイル中のデータの 16 ビットの上位 8 ビットと下位 +8 ビットを入れ換えます。 .TP .I "\-S, \-\-swap-halfwords" コピーインモードにおいて、ファイル中のデータの 32 ビットの上位 16 ビットと 下位 16 ビットを入れ換えます。 .TP .I "\-t, \-\-list" 入力ファイル名の一覧を出力します。 .TP .I "\-u, \-\-unconditional" すでに存在している新しいファイルを古いファイルで置き換えるかどうかの 問い合わせをすることなく、全てのファイルを上書きします。 .TP .I "\-v, \-\-verbose" -処理されたファイル名を表示します(冗長モードということです)。 +処理されたファイル名を表示します (冗長モードということです)。 .IR \-t -オプションが同時に指定された場合には、`ls \-l'形式の表示を得ることが +オプションが同時に指定された場合には、`ls \-l' 形式の表示を得ることが できます。ustar フォーマットのアーカイブから得られる表示においては、 ローカルシステムに存在しないユーザ名およびグループ名のファイルについては、 アーカイブ内に格納された UID および GID の値に対応するローカルでのユーザ名、 グループ名に置き換えてその部分を表示します。 .TP .I "\-V \-\-dot" -各ファイルを処理するごとに、"."を表示します。 +各ファイルを処理するごとに、"." を表示します。 .TP .I "\-\-version" .B cpio のプログラムバージョンを表示して終了します。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/domainname.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/domainname.1 index 4864359096..33ec8ad2ee 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/domainname.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/domainname.1 @@ -1,68 +1,67 @@ .\" Copyright (c) 1983, 1988, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)hostname.1 8.1 (Berkeley) 5/31/93 -.\" %Id: domainname.1,v 1.2.6.2 1998/06/30 06:42:59 charnier Exp % -.\" %Id: domainname.1,v 1.2.6.1 1997/08/24 21:48:26 jkh Exp % -.\" jpman %Id: domainname.1,v 1.3 1997/08/07 12:10:39 horikawa Stab % +.\" %Id: domainname.1,v 1.6.2.1 1999/02/15 08:46:21 fenner Exp % .\" +.\" jpman %Id: domainname.1,v 1.3 1997/08/07 12:10:39 horikawa Stab % .Dd September 18, 1994 .Dt DOMAINNAME 1 -.Os "FreeBSD 2.0" +.Os FreeBSD 2.0 .Sh 名称 .Nm domainname .Nd 現在の YP/NIS ドメイン名の設定、表示 .Sh 書式 .Nm domainname .Op Ar ypdomain .Sh 解説 .Nm domainname は現在の YP/NIS ドメイン名の表示をします。 スーパユーザは、引数にドメイン名を指定することでドメイン名の設定を することもできます。 通常このコマンドは、起動時のネットワークの初期化スクリプト .Pa /etc/rc.network で実行されます。 .Sh 注意事項 YP/NIS (昔は ``Yellow Pages'' でしたが、法律上の問題で改名しました) のドメイン名は、 -必ずしもドメインネームシステム(DNS)のドメイン名とは関係有りません。 +必ずしもドメインネームシステム (DNS) のドメイン名とは関係有りません。 しかし、しばしば管理上の便利さから同じに設定される 場合があるようです。 .Sh 関連項目 .Xr getdomainname 3 .Sh 歴史 .Nm domainname コマンドは .Tn SunOS の同様のコマンドをベースに、 .Tn FreeBSD 1.1 で登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/fetch.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/fetch.1 index bde304ed2f..43ef39f6ca 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/fetch.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/fetch.1 @@ -1,400 +1,433 @@ -.\" %Id: fetch.1,v 1.27 1999/01/15 16:56:22 wollman Exp % +.\" %Id: fetch.1,v 1.27.2.1 1999/02/25 18:36:32 wollman Exp % .\" jpman %Id: fetch.1,v 1.4 1997/08/15 06:31:28 horikawa Stab % -.Dd January 15, 1999 +.Dd February 22, 1999 .Dt FETCH 1 .Os FreeBSD 3.1 .Sh 名称 .Nm fetch .Nd URL(Uniform Resource Locator)形式でのファイルの取得 .Sh 書式 .Nm fetch -.Op Fl MPablmnpqrtv +.Op Fl AMPablmnpqrtv .Op Fl S Ar size .Op Fl T Ar timeout .Op Fl o Ar file .Ar URL .Op Ar ... .Nm fetch .Op Fl MPRlmnpqrv .Op Fl S Ar size .Op Fl o Ar file .Op Fl c Ar dir .Fl f Ar file .Fl h Ar host .Sh 解説 .Nm fetch は、 .Tn FTP もしくは .Tn HTTP プロトコルを使ってネットワークの遠隔サイトから、ファイルの転送を 行います。コマンドの最初の書式の .Ar URL は、 .Li http://site.domain/path/to/the/file もしくは、 .Li ftp://site.domain/path/to/the/file の形式をしています。 -複製もしくはリンクされる(以下の +複製もしくはリンクされる (以下の .Fl l -フラグを参照)ローカルでのファイル名を指定するために、 +フラグを参照) ローカルでのファイル名を指定するために、 .Em file:/path/to/the/file という URL 形式が使えます。後述の URL 文法を参照してください。 .Pp コマンドの 2 番目の形式は、 ファイル名と遠隔ホスト名を .Fl h と .Fl f フラグで指定して、 .Tn FTP プロトコルを使ってファイルを取得するために使われます。 .Pp 以下のオプションが使用可能です。 .Bl -tag -width Fl +.It Fl A +``一時的な'' (302) リダイレクトを自動的には追跡しません。 +要求したオブジェクトが存在しない場合に、 +発見できないというエラーではなくリダイレクトを返すという、 +壊れたウェブサイトが存在します。 .It Fl a ソフト上での失敗の場合に自動的に転送を再試行します。 .It Fl b .Tn TCP プロトコルを正しく実装していない .Tn HTTP サーバのバグ対応を行います。 .It Fl c Ar dir 遠隔ホストの .Ar dir ディレクトリのファイルを取得します。 .It Fl f Ar file 遠隔ホストの .Ar file という名前のファイルを取得します .It Fl h Ar host ホスト名が .Ar host にあるファイルを取得します。 .It Fl l 目標が .Ar file:/ 形式のURLだった場合、目標を複製しようとするのではなく、 リンクを作成します。 .It Fl M .It Fl m ミラーモード: ファイルの変更時間を遠隔ホストの変更時間と同じに 設定します。ローカルホストにファイルが既に存在しサイズと 変更時間が同じである場合、転送は行われません。 .It Fl n 転送されるファイルの変更時間を保存せず、現在の時間を使います。 .It Fl o Ar file 出力ファイル名を .Ar file にします。 -デフォルトでは、``パス名''が指定された URI から取り出され、その +デフォルトでは、``パス名'' が指定された URI から取り出され、その ベースネームが出力ファイルの名前として使われます。 .Ar file 引数として .Sq Li \&- を与えると、結果は標準出力に出力されます。 .It Fl P .It Fl p .Tn FTP プロトコルをパッシブモードで使います。これは、防火壁 (firewall) を跨いだ場合に有効です。 .It Fl q 沈黙モード。端末に転送の進行状態を報告しません。 .It Fl R 転送が失敗もしくは不完全であった時でさえ、与えられたファイル名は ``大事にされ''、どんな状況下でもファイル名は消去されません. .It Fl r 以前に中断された転送を再開します。 .It Fl S Ar bytes .Tn FTP もしくは .Tn HTTP のサーバに対してファイルサイズを報告するよう要求し、 本オプションにより指定される値と比較します。 合致しない場合、メッセージが表示され、ファイルは取得されません。 サーバがファイルサイズの報告をサポートしない場合、 本オプションは無視され、ともかくファイルは取得されます。 前もってファイルサイズが分かる場合、 不完全なファイルもしくは誤ったバージョンのファイルを .Nm がダウンロードするのを防ぐために有用です。 .It Fl s サーバにファイルサイズ (バイト) を尋ね、これを標準出力に出力します。 実際のファイル取得は行いません。 .It Fl T Ar second タイムアウト時間を .Ar second 秒に設定します。 ftp での転送に対しては .Ev FTP_TIMEOUT 環境変数が、 http での転送に関しては .Ev HTTP_TIMEOUT 環境変数が,設定されていた場合は、それを上書きします。 .It Fl t 別のバグがある .Tn TCP 実装に対する対処を行います。 .It Fl v 冗長性を増加させます。 複数の .Fl v を指定することで、より情報が得られるようになります。 .El .Pp 多くのオプションは、環境によってのみ制御されます (これはバグです)。 .Sh URL 文法 .Nm は、RFC1738 に記述されている .Tn http および .Tn ftp の URL を受け付けます。 .Tn ftp の URL ではユーザ名とパスワードを指定可能であり、 .Li ftp://user:password@host/ という文法で指定します。 パスがユーザのホームディレクトリの相対指定ではなく、絶対指定の場合には、 パスを %2F で開始する必要があり、 .Li ftp://root:mypass@localhost/%2Fetc/passwd のように指定します。 +.Nm +は、 +.Tn ftp +URL の複数のスラッシュを圧縮して単一のスラッシュにします。 +リテラルで複数のスラッシュが存在すると、 +.Tn ftp +プロトコルエラーとなります。 .Sh プロキシサーバ 防火壁の中の多くのサイトは、信用できるプロトコルで防火壁を通して -通信を行なうためにアプリケーションゲートウェイ( ``プロキシサーバ'' ) +通信を行なうためにアプリケーションゲートウェイ (``プロキシサーバ'') を利用します。 .Nm プログラムは、プロキシサーバを使った .Tn FTP と .Tn HTTP プロトコルの両方を利用可能です。 .Tn FTP プロキシサーバは .Tn FTP の要求だけを取り次ぎ、 .Tn HTTP プロキシサーバは .Tn FTP と .Tn HTTP の両方の要求を取り次ぎます。 プロキシサーバは、環境変数 .Dq Va PROTO Ns Ev _PROXY を定義することで設定されます。 ここで、 .Va PROTO はプロトコルの名前で、英大文字で記述します。 環境変数の値には、ホスト名と必要ならばコロン (:) に続けてポート番号を 指定します。 .Pp .Tn FTP プロキシクライアントは、 .Do Va remoteuser Ns Li \&@ Ns Va remotehost -.Op Li \^@ Ns Va port +.Op Li \&@ Ns Va port .Dc という形式の ホスト名とポート番号を遠隔地のユーザ名として送ります。 .Tn HTTP プロキシクライアントは、 .Tn HTTP .Dq Li GET 要求を出した時に、単純に要求を出した元の URI を遠隔サーバに送ります。 HTTP プロキシによる認証は、いまはまだ実装されていません。 .Sh HTTP による認証 .Tn HTTP プロトコルは、さまざまな種類の認証方法の提供を含んでいます。 現在、 .Nm fetch がサポートしている方式は .Dq basic 方式だけです。 この方法は、パケットの盗み見や人間が間に介在した攻撃にはセキュリティを 提供しません。 認証は、 .Ev HTTP_AUTH と .Ev HTTP_PROXY_AUTH 環境変数を設定することで可能となります。 両環境変数は、次のような同じ形式をしています。 空白で区切られたパラメータの設定リストからなり、個々の設定はコロンで 分けられたパラメータのリストからなります。最初の二つのパラメータはいつも -( 大文字でも小文字でも構わない ) 認証方法名と認証が行われる範囲です。 +(大文字でも小文字でも構わない) 認証方法名と認証が行われる範囲です。 認証範囲が .Sq Li \&* の形式で指定されている時、他に指定されていない全ての範囲とみなされます。 .Pp .Li basic 認証方式は、二つのオプションのパラメータを利用します。 -一つ目はユーザ名で、 2 番目はそれに付けられたパスワードです。 +一つ目はユーザ名で、2 番目はそれに付けられたパスワードです。 環境でパスワードもしくは両方のパラメータが指定されていなく、 .Nm の標準入力が端末である時には、 .Nm は欠けているパラメータの入力をユーザにうながします。 したがって、ユーザが .Dq Li jane で .Dq Li WallyWorld 範囲の認証で、パスワードが .Dq Li QghiLx79 であるなら、彼女は .Ev HTTP_AUTH 環境変数を以下のように設定します。 .Bl -enum -offset indent .It .Dq Li basic:WallyWorld:jane:QghiLx79 .It .Dq Li basic:WallyWorld:jane .It .Dq Li basic:WallyWorld .El .Pp .Nm は欠けている情報が必要な場合は、尋ねてきます。 彼女は、認証範囲を .Dq Li WallyWorld と指定する代わりに、 .Dq Li \&* と指定することで、どんな範囲でも認証を行うことを示せます。 これは、 .Dq Li basic:* の様なもっとも一般的に使われる設定です。 この設定は、 .Nm にどんな認証範囲であっても .Li basic 認証を行わせることを指示します。 .Sh エラー .Nm は成功した時は 0 を返します。 また、失敗した場合には、 .Aq Pa sysexits.h で定義される 0 でない値が返されます。 複数の URI が再試行のために与えられた時、 .Nm は全てを試して、全て成功した場合だけ 0 を返します (それ以外の場合は、最後の失敗のエラーを返します)。 .Sh 環境変数 .Bl -tag -width FTP_PASSIVE_MODE -offset indent .It Ev FTP_TIMEOUT .Tn FTP 接続を中断するまでの最大時間を秒で指定します。 .It Ev FTP_LOGIN .Tn FTP 転送で使われるログイン名です。 デフォルトは ``anonymous'' が使われます。 .It Ev FTP_PASSIVE_MODE パッシブモードで FTP を行います。 .It Ev FTP_PASSWORD .Tn FTP 転送で使われるパスワードです。 デフォルトは .Dq Va yourname Ns Li \&@ Ns Va yourhost です。 .It Ev FTP_PROXY .Tn FTP を理解するプロキシサーバのアドレスを .Do Va hostname Ns .Op Li : Ns Va port .Dc の形式で与えます。 .It Ev HTTP_AUTH .Tn HTTP 認証パラメータを定義します。 .It Ev HTTP_PROXY .Tn HTTP を理解するプロキシサーバのアドレスを .Do Va hostname Ns .Op Li : Ns Va port .Dc の形式で与えます。 .It Ev HTTP_PROXY_AUTH .Tn HTTP プロキシサーバのための認証パラメータを定義します。 .It Ev HTTP_TIMEOUT .Tn HTTP 接続を中断するまでの最大時間を秒で指定します。 .Sh 関連項目 .Xr ftp 1 , .Xr tftp 1 .Rs .%A R. Fielding .%A J. Gettys .%A J. Mogul .%A H. Frystyk .%A T. Berners-Lee .%T "Hypertext Transfer Protocol \-\- HTTP/1.1" .%O RFC 2068 .%D January 1997 .Re +.Rs +.%A T. Berners-Lee +.%A L. Masinter +.%A M. McCahill +.%T "Uniform Resource Locators (URL)" +.%O RFC 1738 +.%D December 1994 +.Re +.Rs +.%A J. Postel +.%A J.K. Reynolds +.%T "File Transfer Protocol" +.%O RFC 959 / STD 9 +.%D October 1985 +.Re +.Rs +.%A M.R. Horton +.%T "Standard for interchange of USENET messages." +.%O RFC 850 +.%D June 1983 +.Re .Sh 歴史 .Nm fetch コマンドは .Fx 2.1.5 から導入されました。 .Sh 作者 .Nm のオリジナル実装は .An Jean-Marc Zucconi が行いました。 .Fx 2.2 のために、拡張を行ったのは .An Garrett Wollman です。 .Sh バグ たくさんの環境変数とコマンドラインオプションがあります。 .Pp .Fl a オプションは、ある種類の .Tn HTTP の接続失敗のために実装されており、 .Tn FTP の接続失敗のためではありません。 .Pp .Tn HTTP のために、 .Dq basic 認証モードだけが実装されています。 これは、ダイジェスト認証に置き換えられるべきものです。 .Pp ( .Tn FreeBSD 以外の) 実装には、データが含まれるパケットに .Dv SYN や .Dv FIN の制御フラグが含まれている状況を正しく実装していないものがあります。 .Sq Fl t フラグは後者に対する対処を行い、 .Sq Fl b フラグは前者に対する対処を行います。 これらはサーバの .Tn TCP スタックのエラーですから、我々ができる最良の解はこれらの対処です。 正しいサーバとの通信の場合には、 .Fl t および .Fl b を含まない最良の .Tn HTTP 転送が実現されます。 (少ない返答の場合) ラウンドトリップ回数は最小の 2 回となり、 他の実装よりも 1 回少なくなります。 .Pp .Tn HTTP 標準は、 .Tn RFC 850 の日付書式解釈を要求しますが、この書式は世紀情報を提供しません。 .Fx 3.1 以前のバージョンの .Nm fetch は、そのような日付を 1900 年代と解釈します。 このバージョンの .Nm fetch は、そのような日付を .Tn RFC 2068 にある次の規則に従って解釈します: .Bd -literal -offset indent o HTTP/1.1 クライアントおよびキャッシュは、50 年より先の未来の RFC-850 形式の日付を、実際は過去の日付であると解釈すべきです (これが「2000 年問題」解決の助けになります)。 .Ed diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/find.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/find.1 index 10df9a22e0..abb68eae23 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/find.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/find.1 @@ -1,534 +1,537 @@ .\" Copyright (c) 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)find.1 8.7 (Berkeley) 5/9/95 .\" %Id: find.1,v 1.18 1998/12/31 16:21:51 billf Exp % .\" jpman %Id: find.1,v 1.4 1997/09/23 14:13:10 horikawa Stab % .\" .Dd May 9, 1995 .Dt FIND 1 .Os .Sh 名称 .Nm find .Nd ディレクトリツリーを再帰的に下ってファイルを捜す .Sh 書式 .Nm find .Op Fl H | Fl L | Fl P .Op Fl Xdsx .Op Fl f Ar file .Op Ar file ... .Ar expression .Sh 解説 .Nm find は、 .Ar file に対してディレクトリツリーを再帰的に下って、 ツリー上の各ファイルについて .Ar expression (後に示す ``プライマリ'' と ``演算子'' から構成されます) で指定された処理を実行します。 .Pp オプションとしては以下のものがあります: .Pp .Bl -tag -width Ds .It Fl H .Ar file で指定したファイルがシンボリックリンクファイルだった場合、シンボリックリンク -自体ではなく、リンク先のファイルに関してファイル情報とファイルタイプ( +自体ではなく、リンク先のファイルに関してファイル情報とファイルタイプ ( .Xr stat 2 参照) を使って .Ar expression の処理をするように指定します。 もしリンク先のファイルがなければ、 シンボリックリンク自体を処理の対象とします。 コマンドラインからの .Ar file で直接指定されたのではなく、 ディレクトリツリー上で見つかったシンボリックリンクファイルに関しては、 シンボリックリンク自体を処理の対象とします。 .It Fl L .Ar file で指定したファイルがシンボリックリンクファイルだった場合、シンボリックリンク -自体ではなく、リンク先のファイルに関してファイル情報とファイルタイプ( +自体ではなく、リンク先のファイルに関してファイル情報とファイルタイプ ( .Xr stat 2 参照) を使って .Ar expression の処理をするように指定します。もしリンク先のファイルがな ければ、シンボリックリンク自体を処理の対象とします。 .It Fl P シンボリックリンク自体に関して -ファイル情報とファイルタイプ( +ファイル情報とファイルタイプ ( .Xr stat 2 参照) を使って .Ar expression の処理をするように指定します。 これがデフォルトです。 .It Fl X .Xr xargs 1 と組み合わせて使うときのため、より安全に動作するようにします。もし .Xr xargs によりデリミタ文字 (single quote (`` ' ''), double quotes (`` " ''), backslash (``\e''), space, tab, newline) が含まれるファイル名 が使われた場合、診断メッセージを標準エラー出力に表示して、 そのファイル名をスキップします。 .It Fl d ファイルに対する処理順序を深さ優先の探索方式にします。 すなわち、ディレクトリ自体に 対する処理を行う前に、ディレクトリ内の個々のファイルに対して処理を 実行します。デフォルトでは、ディレクトリは最初に処理されます。 (デフォルトの方式は幅優先探索方式ではないです。) .It Fl f Ar file 明示的にファイルを指定します。ファイル名の先頭が ``\-'' で始まっていたり、 あとで述べる .Ar expression の指定と混同してしまうようなファイル名を指定したりするときに使用します。 (ファイルはオプション直後のオペランドとしても指定可能です。) .It Fl s .Fl s オプションは、辞書編集上の順に、 すなわち各ディレクトリ内においてアルファベット順に、 ファイル階層を .Nm find に辿らせます。 注釈: .Sq find -s と .So find | sort .Sc は異なった結果となる場合があります。 .It Fl x ディレクトリツリーを下って行くとき、最初に file のあったファイルシステムとは 異なるファイルシステム上のファイルに対する処理になる場合は、実行しないように します。 .El .Sh プライマリ .Bl -tag -width Ds .It Ic -amin Ar n 最後にファイルがアクセスされた時刻と、 .Nm find -を起動した時刻との差(1 分単位で切り上げます)が +を起動した時刻との差 (1 分単位で切り上げます) が .Ar n 分であれば、真とします。 .It Ic -atime Ar n 最後にファイルがアクセスされた時刻と、 .Nm find -を起動した時刻との差(24 時間単位で切り上げます)が +を起動した時刻との差 (24 時間単位で切り上げます) が .Ar n 日であれば、真とします。 .It Ic -ctime Ar n 最後にファイルのステータスが変更された時刻と、 .Nm find を起動した時刻の差 (24 時間単位で切り上げます) が .Ar n 日であれば、真とします。 .It Ic -delete 見付けたファイルやディレクトリを消去します。常に真を返します。 現在の作業ディレクトリから .Nm は再帰的にディレクトリツリーを下ります。 セキュリティ上の理由から、 "." からの相対パス名に ``/'' 文字を含むファイル名のファイルを 消去しようとはしません。 このオプションにより暗示的に深さ優先の処理が指定されます。 .It Ic -exec Ar utility Op argument ... ; .Ar utility で指定した名前のプログラムを実行し、終了コードが 0 の場合、真とします。argument は、utility への引数として渡されます。この 指定は、最後に必ずセミコロン (``;'') をつけてください。 utility もしくは argument の指定 のなかで ``{}'' が使われていた場合は、その部分が、現在 .Nm find -が対象としてい -るファイルのパス名に置き換えられます。ただし、 +が対象としているファイルのパス名に置き換えられます。ただし、 .Ar utility が実行されるときのカレントディレクトリは、 .Nm find が起動されたディレクトリのままです。 .It Ic -execdir Ar utility Op argument ... ; .Ic \&-execdir プライマリは .Ic -exec プライマリと同様ですが、 .Ar utility が現在のファイルを持つディレクトリにおいて実行される点が異なります。 文字列 ``{}'' に対して置換されるファイル名は適切ではありません。 .It Ic -fstype Ar type 対象ファイルが格納されているファイルシステムのタイプが、 .Ar type で指定されたものである場合に真となります。 .Xr sysctl 8 コマンドを使用して、 システム上で利用可能なファイルシステムタイプを調べることができます: .Bd -literal -offset indent sysctl vfs .Ed さらに、2 つの 擬似タイプ ``local'' と ``rdonly'' があります。 ``local'' は、 .Nm find を実行しているシステム上に物理的 にマウントされているファイルシステムです。``rdonly'' は、リードオンリーで マウントされているファイルシステムです。 .It Ic -group Ar gname ファイルが .Ar gname で指定したグループに属している場合、真になります。 .Ar gname が数字で、そのようなグループ名がない場合は、 .Ar gname をグループ ID として扱います。 .It Ic -inum Ar n ファイルの i ノード番号が .Ar n なら、真になります。 .It Ic -links Ar n ファイルのリンク数が .Ar n なら、真になります。 .It Ic -ls このプライマリは常に真になります。対象となっているファイルの情報を 標準出力に出力します。出力する内容は i ノード番号、 512 バイトブロックでのファイルの大きさ、 ファイルのパーミッション、ハードリンクの数、所有者、グループ、 バイトで表したファイルの大きさ、最後にファイルが修正された時刻、パス名です。 -ファイルがブロック型もしくはキャラクタ型のスペシャルファイルならば、 +ファイルがブロック型もしくはキャラクタ型の特殊ファイルならば、 バイトで表したファイルの大きさの代わりにメジャー番号とマイナー番号を 出力します。ファイルがシンボリックリンクならば、 -`\`->''の後にリンク先のファイルのパス名を表示します。 +``->'' の後にリンク先のファイルのパス名を表示します。 フォーマットは ``ls -dgils'' の出力結果と同じです。 .It Ic -mtime Ar n 最後にファイルが修正された時刻と、 .Nm find を起動した時刻との差(24 時間単位で切り上げます)が .Ar n 日であれば、真とします。 .It Ic \&-ok Ar utility Op argument ... ; .Ic exec とほぼ同じですが、 .Ar utility を実行するかどうかの確認をユーザに求め、端末にメッセージを出力します。 ``y'' 以外の返答をした場合は、 コマンドは実行されず、 このプライマリの値は偽になります。 .It Ic -name Ar pattern 対象ファイルのパス名の最後のファイル名部分が .Ar pattern で指定したものとマッチするかどうかを調べ、マッチした場合は真になります。 .Ar pattern としては、シェルで使われるパターンマッチ 指定 (``['', ``]'', ``*'', ``?'') を使用することができます。これらの文字は -バックスラッシュ(``\e'')を前において、パターンマッチ指定ではなく文字として +バックスラッシュ (``\e'') を前において、パターンマッチ指定ではなく文字として 扱う事を明示することができます。 .It Ic -newer Ar file 対象ファイルの修正日付が、 .Ar file で指定したファイルのものより新しい場合は、真になります。 .It Ic -nouser 対象ファイルの所有者が unknown の場合、真になります。 .It Ic -nogroup 対象ファイルのグループが unknown の場合、真になります。 .It Ic -path Ar pattern 対象ファイルのパス名が、 .Ar pattern で指定したものとマッチす るかどうかを調べます、マッチした場合は真になります。 .Ar pattern としては、シェルで使われるパターンマッチ 指定 (``['', ``]'', ``*'', ``?'') を使用することができます。これらの文字は バックスラッシュ (``\e'') を前において、パターンマッチ指定ではなく文字として 扱う事を明示することができます。 ``/'' は、そのままパスのディレクトリの区切りにマッチします。 .It Ic -perm Op Ns Ar mode ファイルのモードを、 .Ar mode と比較します。 .Ar mode は、シンボル -形式( +形式 ( .Xr chmod 1 参照) もしくは 8 進数形式で指定します。シンボル形式の場合は、 00000 から開始してパーミッションのセットとクリアを行います。 (プロセスのファイル生成マスクとは無関係です。) 8 進数形式の場合は、 ファイルのモードビットのうち、07777 .Pf ( Dv S_ISUID | .Dv S_ISGID | .Dv S_ISTXT | .Dv S_IRWXU | .Dv S_IRWXG | .Dv S_IRWXO ) の部分が比較対象になります。 .Ar mode の最初に ``\-'' を指定した場合は、 .Ar mode でセットされているすべてのビットが ファイルのモードでもセットされていれば真となります。 ``\-'' が指定されていない場合は、ファイルのモードと .Ar mode が完全に一致した場合にのみ真となります。 なお、 シンボル形式でモード指定をする場合は、少なくとも最初が ``\-'' にならない ようにする必要があります。 .It Ic -print このプライマリは常に真になります。 対象となっているファイルのパス名を標準出力に出力して改行します。 .Ic -exec , .Ic -ls , .Ic -ok , .Ic -print0 のどのプライマリも指定されなかった場合は、 与えられた式 given expression は .Cm \&( Ns Ar given\& expression Ns Cm \&) .Ic -print で置き換えられます。 .It Ic -print0 .Ic -print とほぼ同じですが、標準出力に対象となっているファイルのパス名を出力 したあと、改行ではなく、 .Tn ASCII .Tn NUL -文字(文字コード 0)を出力します。 +文字 (文字コード 0) を出力します。 .It Ic -prune このプライマリは常に真になります。 対象となっているファイル配下のディレクトリに下りないようにします。 .Fl d オプションが指定されている場合は、 .Ic -prune の指定は無効になります。 .It Ic -size Ar n Ns Op Cm c ファイルサイズを 512 バイトのブロック単位で数えたとき (端数は切り上げ)、 .Ar n ブロックであれば真になります。 .Ar n のあとに ``c'' が指定されていた場合は、ファイルサイズが .Ar n バイトであれば真になります。 .It Ic -type Ar t ファイルタイプが .Ar t で指定されたタイプに一致すれば真になります。 タイプとして、次のような指定が可能です: .Pp .Bl -tag -width flag -offset indent -compact +.\" jpman project では special file を「特殊ファイル」と訳している。 +.\" これにあわせて block special を「ブロックスペシャル」ではなく +.\" 「ブロック特殊」とするのは違和感があるので、「ファイル」を補った。 +.\" Kazuo Horikawa 1999/03/10 .It Cm b -ブロックスペシャル +ブロック型特殊ファイル .It Cm c -キャラクタスペシャル +キャラクタ型特殊ファイル .It Cm d ディレクトリ .It Cm f 普通のファイル .It Cm l シンボリックリンク .It Cm p FIFO .It Cm s ソケット .El .Pp .It Ic -user Ar uname ファイルの所有者が、 .Ar uname で指定されたユーザと一致すれば真になります。もし .Ar uname が数字で、そのようなユーザ名がなければ、 ユーザ ID が指定されたものとして扱います。 .El .Pp なお、数字を引数にとるプライマリは、 数字の前に ``+'' および ``\-'' をつけることができます。 それぞれ ``n より大'' および ``n より小'' の意味になり、 ``正確に n''という意味ではなくなります。 .Sh 演算子 .Pp 以下の演算子を使って、プライマリを組み合わせることができます。 演算子は優先度が下がる順番で示されています。 .Bl -tag -width (expression) .It Cm \&( Ns Ar expression Ns Cm \&) もし、括弧内の .Ar expression が真なら、真になります。 .Pp .It Cm \&! Ns Ar expression -単項否定演算子( +単項否定演算子 ( .Tn NOT -)です。 +) です。 .Ar expression が偽なら、真となります。 .Pp .It Ar expression1 Cm -and Ar expression2 .It Ar expression1 expression2 -論理積( +論理積 ( .Tn AND -)演算子です。 +) 演算子です。 .Ar expression1 と .Ar expression2 の両方とも真のとき、真になります。 もし .Ar expression1 が偽なら、 .Ar expression2 は実行されません。 .Ic -and を書かずに、単に 2 つの expression を並べて .Pp .Ar expression1 expression2 .Pp と書いても同じです。 .Pp .It Ar expression1 Cm -or Ar expression2 -論理和( +論理和 ( .Tn OR -)演算子です。 +) 演算子です。 .Ar expression1 か .Ar expression2 のどちらか一方でも真であれば、真になります。もし .Ar expression1 が真なら、 .Ar expression2 は実行されません。 .El .Sh 使用例 .Pp コマンドラインからのタイプ例です。 .Nm find の演算子がシェルの特殊文字と間違われないように、 エスケープ文字 ``\e'' を使用しています。 .Bl -tag -width findx .It Li "find / \e! -name \*q*.c\*q -print" 探索をルートディレクトリから開始し、ファイル名の終わりが ``.c'' でないものを表示します。 .It Li "find / -newer ttt -user wnj -print" 探索をルートディレクトリから開始し、 ファイルが ``ttt'' というファイルより新しく、 所有者が ``wnj'' であるようなものを表示します。 .It Li "find / \e! \e( -newer ttt -user wnj \e) -print" 探索をルートディレクトリから開始し、 ``ttt'' というファイルより古いか、 所有者が ``wnj'' 以外のファイルを表示します。 .It Li "find / \e( -newer ttt -or -user wnj \e) -print" 探索をルートディレクトリから開始し、 ファイルが ``ttt'' というファイルより新しいか、 所有者が ``wnj'' であるようなものを表示します。 .El .Sh 関連項目 .Xr chmod 1 , .Xr locate 1 , .Xr whereis 1 , .Xr which 1 , .Xr stat 2 , .Xr fts 3 , .Xr getgrent 3 , .Xr getpwent 3 , .Xr strmode 3 , .Xr symlink 7 .Sh 規格 .Nm find ユーティリティの文法は .St -p1003.2 の仕様で決められた文法のスーパセットです。 全 1 文字オプションと .Ic -inum , .Ic -print0 , .Ic -delete , .Ic -ls のプライマリは .St -p1003.2 の拡張です。 .Pp 昔は .Fl d , .Fl h , .Fl x のオプションは それぞれ ``\-depth'', ``\-follow'', ``\-xdev'' のプライマリを 用いて実装されていました。 これらのプライマリは常に真に評価されていました。 これらのプライマリは 探索が始まる前に効果を与える本当のグローバル変数であったので、 いくつかの合法的な expression が予期しない結果となりました。 一例として ``\-print \-o \-depth''の expression があります。 \-print が常に真に評価されるため 標準の評価の順番では \-depth は決して評価されないはずですが、 そうではありませんでした。 .Pp 演算子の ``-or'' は ``\-o'' として実装されていました。 演算子の ``-and'' は ``\-a'' として実装されていました。 .Pp 昔の実装では .Ic exec と .Ic ok のプライマリでは、 utility 名やその引数中において、 空白以外の文字が前後に続く ``{}'' を置き換えませんでした。 このバージョンでは utility 名やその引数のどの場所に ``{}'' が現れても 置き換えます。 .Sh バグ .Nm find によって使われる特殊文字は多くのシェルにとっても 特殊文字です。 特に ``*'', ``['', ``?'', ``('', ``)'', ``!'', ``\e'', ``;'' は、 シェルからエスケープされなくてはならないでしょう。 .Pp オプションとファイル名との間および ファイル名と .Ar expression との間を区切るデリミタが存在しませんので、 ファイル名にオプションと間違えるようなもの (``-xdev'' のようなもの) や、 .Ar expression と間違えるようなもの (``!'' のようなもの) を指定することは難しいです。 このようなファイル名を指定する場合は .Fl f オプションを使うか、 .Xr getopt 3 で使われるオプション指定の終了記号 ``--'' を使用します。 .Pp .Ic -delete プライマリは、ファイルシステムツリーの検索順序に影響する 他のオプションとは十分には連係しません。 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/fstat.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/fstat.1 index bed98994b4..0aecf32d8a 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/fstat.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/fstat.1 @@ -1,263 +1,229 @@ .\" Copyright (c) 1987, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)fstat.1 8.3 (Berkeley) 2/25/94 .\" jpman %Id: fstat.1,v 1.2 1997/05/20 00:44:48 mutoh Stab % .\" .Dd February 25, 1994 .Dt FSTAT 1 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm fstat .Nd ファイルのステータスを表示する .Pp .Sh 書式 .Nm fstat .Op Fl fnv .Op Fl M Ar core .Op Fl N Ar system .Op Fl p Ar pid -.\" FreeBSD 2.1.0R 英語版マニュアルでは以下の行は uid ではなく user -.\" となっているが、本質的な差異ではなかろう -- jpman Sakai -.\"(訳中)一応,FreeBSD 2.2.1Rのマニュアルにあわせました。 -.\" 2.2.1R 対象(1997/05/17) Takeshi MUTOH -.\" uid ではなくユーザ名を指定するので、user が正しい。 -.\" .Op Fl u Ar user .Op Ar filename ... .Pp .Sh 解説 .Nm fstat は、現在オープンされているファイルについての情報を表示します。 オープンされているファイルとは、プロセスによって明示的にオープンされている もの、ワーキングディレクトリ、ルートディレクトリ、アクティブな実行可能 テキストや、カーネルのトレースファイルなどを指します。引数が何も与え られなければ、 .Nm fstat -はシステム中でオープンされているすべてのファイル -についての情報を表示します。 +はシステム中でオープンされているすべてのファイルについての情報を表示します。 .Pp オプション: .Bl -tag -width Ds .It Fl f 表示する情報を、 .Ar filename で指定されたファイルと同じファイルシステム のものに制限します。引数が指定されていない場合は、カレントディレクトリ を含むファイルシステムのものに制限されます。たとえば、 .Pa /usr/src 以下のディレクトリでオープンされているすべてのファイルを見つけるには、 .Dq Li fstat -f /usr/src としてください。 .\" FreeBSD 2.1.0R 英語版マニュアルでは、以下で引数 core を明記していない .\" が、明らかにこれでも妥当だと考えられる。 .\" これ以降でも同様の部分がいくつか存在する。 -- jpman Sakai .\"(訳中)同様のこと確認しました。そのままにしてあります。 .\" 2.2.1R 対象(1997/05/17) Takeshi MUTOH .It Fl M Ar core 名前に関するリストから値を取り出す際、デフォルトの .Pa /dev/kmem のかわりに .Ar core を使います。 .It Fl N Ar system 名前のリストを取り出す際、デフォルトの .Pa /kernel のかわりに .Ar system を使います。 .It Fl n 数値フォーマットで表示を行います。マウントポイントの名前を表示する -かわりに、そのファイルシステムにおけるデバイス番号(メジャー、マイナー) -を表示します。スペシャルファイルに関しては、 +かわりに、そのファイルシステムにおけるデバイス番号 (メジャー、マイナー) +を表示します。特殊ファイルに関しては、 .Pa /dev の下のファイル名 -は参照されず、スペシャルデバイスのデバイス番号が表示されます。また、 -ファイルの属性も記号ではなく、8進数で表示されます。 +は参照されず、特殊デバイスのデバイス番号が表示されます。また、 +ファイルの属性も記号ではなく、8 進数で表示されます。 .It Fl p Ar pid -指定されたプロセスIDのプロセスによってオープンされているすべてのファイル +指定されたプロセス ID のプロセスによってオープンされているすべてのファイル の情報を表示します。 .It Fl u Ar user 指定されたユーザによってオープンされているすべてのファイル の情報を表示します。 .It Fl v 詳細報告モード。システムのデータ構造体を見つけるのに失敗した場合などに -エラーメッセージを表示します(デフォルトでは無視します)。これらの +エラーメッセージを表示します (デフォルトでは無視します)。これらの 構造体の多くは、動的に生成されたり消去されたりするもので、 .Nm fstat を実行中に 消えてしまう可能性があります。これは、 .Nm fstat 実行中にも、システム -の残りの部分が動いているためで、ごく普通のことですし、避けることは -できません。 +の残りの部分が動いているためで、ごく普通のことですし、避けることはできません。 .It Ar filename ... 表示する情報を、指定されたファイル .Ar filename に限定します。 .El .Pp 以下のような項目が表示されます。 .Bl -tag -width MOUNT .It Li USER -プロセスの所有者のユーザ名(実効ユーザID のものが表示されます) +プロセスの所有者のユーザ名 (実効ユーザ ID のものが表示されます) .It Li CMD プロセスのコマンド名 .It Li PID プロセスID .It Li FD プロセスごとのオープンしているファイルのファイル番号、もしくは 以下の特別な名前のどれかです。 .Pp .Bd -literal -ragged -offset indent -compact text - 実行可能テキストの inode wd - 現在のワーキングディレクトリ root - ルートの inode tr - カーネルトレースファイル .Ed .Pp -ファイル番号のあとにアスタリスク記号 ``*'' がある場合は、ファイルはinode +ファイル番号のあとにアスタリスク記号 ``*'' がある場合は、ファイルは inode ではなく、ソケットや .Tn FIFO であったり、そのファイルにエラーがあるのかもしれません。この 場合、残りの行は後ろのヘッダと一致しません。 -- 行のフォーマットは、 .Sx ソケット のところで説明します。 .It Li MOUNT .Fl n オプションが指定されていなければ、このヘッダが現れます。 マウントされているパス名は、ファイルが存在しているファイルシステムです。 .It Li DEV .Fl n が指定されると、このヘッダが現れます。ファイルが存在しているデバイス のメジャー番号とマイナー番号です。 -.\".It Li INUM -.\"ファイルのinode番号です。 -.\".It Li MODE -.\"ファイルの属性です。 -.\".Fl n -.\"が指定されていなければ、記号でファイルの属性を -.\"表示します( -.\".Xr strmode 3 -.\"を参照)。 -.\".Fl n -.\"が指定されていれば、 -.\"ファイルの属性は8進数で表示されます。 -.\"(訳中)FreeBSD 2.2.1Rマニュアルには確認できませんでした。 -.\" コメントアウトします。 -.\" 2.2.1R 対象(1997/05/17) Takeshi MUTOH .Pp .It Li SZ\&|DZ ファイルがキャラクタデバイスファイルやブロックデバイスファイルでなけ れば、そのファイルのバイト数を表示します。デバイスファイルあって .Fl n が -指定されていなければ、そのスペシャルファイルの +指定されていなければ、その特殊ファイルの .Pa /dev における名前を表示します。 .Pa /dev になかったり、 .Fl n が指定されていたりする と、スペシャルデバイスが参照するメジャー番号、マイナー番号を表示します。 .It Li R/W このフィールドには、ファイルのアクセス属性が表示されます。 ``r'' の場合は、ファイルが読み込みのためにオープンされていることを意味します。 ``w'' の場合は、ファイルが書き込みのためにオープンされていることを意味します。 -このフィールドは、ファイルシステムをリードオンリー状態に移行する際に、 +このフィールドは、ファイルシステムを読み込み専用状態に移行する際に、 それを妨げているプロセスを見つける場合に役に立ちます。 .It Li NAME .Ar filename が指定されていて、 .Fl f が指定されていなければ、この フィールドが表示され、指定されたファイルに関連する名前が表示されます。 普通、この名前は決まったものではありません。というのも、オープンされた ファイルから、ディレクトリ中のエントリへの逆のマッピングは存在しない からです。また、異なるディレクトリエントリが同じファイルを参照してい -ることもある( +ることもある ( .Xr ln 2 -を参照)ため、表示されている名前 +を参照) ため、表示されている名前 は、プロセスがオープンした元のファイルの実際の名前と 異なっているかもしれません。 .El .Sh ソケット -オープンしているファイルのフォーマットは、プロトコルのドメインに依存しま -す。最初のフィールドはドメイン名で、2番目のフィールドは -ソケットの型(streamや dgramなど) 、3番目はソケットフラグのフィールド -(16進数) です。残りのフィールドはプロトコルに依存します。tcp の場合は、 -tcpcb のアドレスですし、 udp の場合は inpcb(ソケットpcb) のアドレスです。 -UNIXドメインソケットの場合はソケット pcbの アドレスと(もし接続すれば) -接続先 pcbの アドレスです。それ以外の場合はプロトコル番号とソケット自身 +オープンしているファイルのフォーマットは、プロトコルのドメインに依存します。 +最初のフィールドはドメイン名で、2 番目のフィールドは +ソケットの型 (stream や dgramなど)、3 番目はソケットフラグのフィールド +(16 進数) です。残りのフィールドはプロトコルに依存します。tcp の場合は、 +tcpcb のアドレスですし、udp の場合は inpcb (ソケット pcb) のアドレスです。 +UNIX ドメインソケットの場合はソケット pcb のアドレスと (もし接続すれば) +接続先 pcb のアドレスです。それ以外の場合はプロトコル番号とソケット自身 のアドレスが表示されます。 .Xr netstat 1 -と重複しない範囲で、詳しく -分析するのに十分な情報を表示しようとします。 +と重複しない範囲で、詳しく分析するのに十分な情報を表示しようとします。 .Pp たとえば、上で述べたアドレスは .Dq Li netstat -A -コマンドで表示されるtcp, udp, -UNIXドメインのそれぞれのアドレスです。ただし、パイプはソケットを用いて -実装されているので、パイプは接続先のUNIXドメインストリームソケットとして -現れることに注意してください。単方向UNIXドメインソケットは、向き -を持った矢印 (``<-''か ``->'') として表示され、双方向(全二重)UNIXドメイン +コマンドで表示される tcp, udp, +UNIX ドメインのそれぞれのアドレスです。ただし、パイプはソケットを用いて +実装されているので、パイプは接続先の UNIX ドメインストリームソケットとして +現れることに注意してください。単方向 UNIX ドメインソケットは、向き +を持った矢印 (``<-'' か ``->'') として表示され、双方向 (全二重) UNIX ドメイン は二重矢印 (``<->'') として表示されます。 .Pp .Sh バグ .Nm fstat はシステムのスナップショットをとるので、表示される情報は ほんのわずかな間しか正しくありません。 .Pp -.\" 以下のセクションは原文に対応する部分が無い -- jpman Sakai -.\" .Sh 関連ファイル -.\" .Bl -tag -width /dev/kmem -compact -.\" .It Pa /netbsd -.\" デフォルトのカーネル名前リスト -.\" .It Pa /dev/kmem -.\" デフォルトのメモリファイル -.\" .El -.\" .Pp -.\" .Pp .Sh 関連項目 .Xr netstat 1 , .Xr nfsstat 1 , .Xr ps 1 , .Xr systat 1 , .Xr iostat 8 , .Xr pstat 8 , .Xr vmstat 8 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .Bx 4.3 tahoe から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/ls.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/ls.1 index 74aa21078a..2236aec4eb 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/ls.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/ls.1 @@ -1,376 +1,376 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1990, 1991, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgment: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)ls.1 8.7 (Berkeley) 7/29/94 .\" %Id: ls.1,v 1.26 1998/11/30 22:56:44 billf Exp % .\" jpman %Id: ls.1,v 1.3 1997/05/19 17:21:06 horikawa Stab % .\" .Dd July 29, 1994 .Dt LS 1 .Os .Sh 名称 .Nm ls .Nd ディレクトリの内容のリストを表示する .Sh 書式 .Nm ls .Op Fl ABCFHLPRTWabcdfgikloqrstu1 .Op Ar file ... .Sh 解説 .Nm は .Ar file で指定されたファイル名およびオプションの指定にしたがって、 ファイルに関する各種の情報を表示します。なお、 .Ar file としてディレクトリが指定された場合は、そのディレクトリ配下のファイル に関する情報を表示します。 .Pp .Ar file が指定されなかった場合は、カレントディレクトリのファイルを表示します。 表示はファイル名のアルファベット順にソートされます。ただし、 .Ar file としてディレクトリファイルとそれ以外のファイルを混在して指定した 場合は、ディレクトリ以外のファイルが先に表示され、その後 ディレクトリ配下のファイルが表示されます。 .Pp オプションとしては、以下のものがあります。 .Bl -tag -width indent .It Fl A .Ql \&. と .Ql \&.. を除く全てのエントリを表示します。スーパユーザの場合は、通常 このオプションがセットされています。 .It Fl B ファイル名中の非グラフィック文字を強制的に \\xxx の形式で表示します。 xxx は文字の数値であり 8 進数です。 .It Fl C マルチカラム形式で出力します。端末への出力の場合は、 これがデフォルトになります。 .It Fl F それぞれのパス名の最後に、ディレクトリならばスラッシュ (/)、 実行可能ファイルならばアスタリスク (*)、 シンボリックリンクならばアットマーク (@)、ソケットファイルならば等号 (=)、 .Tn FIFO ならば縦棒 (|) をつけて表示します。 .It Fl H コマンドラインのシンボリックリンクを追跡します。 .Fl F , .Fl d , .Fl l オプションが指定された場合、 このオプションが仮定されます。 .It Fl L 引数がシンボリックリンクファイルの場合、リンクファイル自体ではなく、 リンク先のファイルやディレクトリを表示します。 このオプションは .Fl P オプションを打ち消します。 .It Fl P 引数がシンボリックリンクの場合、リンクが参照しているオブジェクトではなく リンク自身を表示します。 このオプションは .Fl H , .Fl L オプションを打ち消します。 .It Fl R サブディレクトリを再帰的に表示します。 .It Fl T -ファイルの日付と時間に関する詳細情報(月・日・時・分・秒・年)を表示します。 +ファイルの日付と時間に関する詳細情報 (月・日・時・分・秒・年) を表示します。 .It Fl W ディレクトリ走査時にホワイトアウトも表示します。 .It Fl a ドット (.) で始まるファイルも含めて表示します。 .It Fl b .Fl B と同様ですが、可能であれば C のエスケープコードを使用します。 .It Fl c ファイルソートや時刻出力の際、ファイルステータスの最終変更日付を使用します。 .It Fl d 引数がディレクトリの場合、ディレクトリそのものの情報について表示します (再帰的に表示しません)。 .It Fl f ソートせずに表示します .It Fl g このオプションは、 .Bx 4.3 との互換性のためにだけ利用すべきです。 これは、 ロングフォーマットオプション .Pq Fl l を使ってグループの名前を表示したい時に使います。 .It Fl i -各ファイルについて、iノード番号を表示します。 +各ファイルについて、i ノード番号を表示します。 .It Fl k .Fl s オプションとともに使用し、ファイルサイズを -ブロック単位ではなく Kバイト単位で表示します。 +ブロック単位ではなく K バイト単位で表示します。 このオプションは環境変数 BLOCKSIZE に優先します。 .It Fl l -(``エル(L)''の小文字)。ファイルの詳細情報をロングフォーマットで -表示します(下記参照)。 +(``エル (L)'' の小文字)。ファイルの詳細情報をロングフォーマットで +表示します (下記参照)。 端末に出力している場合、ロングフォーマットの前の行に、全ファイル のサイズの合計値を表示します。 .It Fl o .Pq Fl l オプションによる詳細情報に、ファイルフラグも含めて表示します。 .It Fl q ファイル名に表示できない文字が使われていたとき、`?' として表示します。 端末に表示するときは、デフォルトでこの指定になります。 .It Fl r 辞書式順序で逆順または時刻の古い順にソートします。 .It Fl s 各ファイルがファイルシステム上で実際に占有している -ブロック数(512バイト単位)を表示します。 +ブロック数 (512 バイト単位) を表示します。 ブロックの一部だけ占有しているものも整数値に切り上げられます。 端末に表示するときは、表示の先頭行に、全ファイルのサイズの合計値 を表示します。 環境変数 BLOCKSIZE は単位サイズ 512 バイトに優先します。 .It Fl t ファイルをアルファベット順に表示する前に、ファイルの最終修正日時の順 -(新しいものほど先にくる)にソートします。 +(新しいものほど先にくる) にソートします。 .It Fl u .Pq Fl t オプションや .Pq Fl l -オプションで、ファイルの最終修正日時の代わりに、ファイルの最終アクセ -ス日時を使用します。 +オプションで、ファイルの最終修正日時の代わりに、ファイルの最終アクセス日時を +使用します。 .It Fl \&1 -(数字の ``1'')。 1行につき 1エントリの形式で表示します。 +(数字の ``1'')。 1 行につき 1 エントリの形式で表示します。 端末への出力でない場合には、これがデフォルトです。 .El .Pp .Fl 1 , .Fl C , .Fl l -オプションは、互いに他を上書きします。最後に指定されたオプションが有 -効となります。 +オプションは、互いに他を上書きします。最後に指定されたオプションが有効と +なります。 .Pp .Fl c と .Fl u オプションは、互いに他を上書きします。最後に指定されたオプションが有効と なります。 .Pp .Fl B , .Fl b , .Fl q オプションは互いに優先し合う関係にあります。 最後に指定されたものが印字不可文字の書式を決定します。 .Pp .Fl H, .Fl L , .Fl P オプションは互いに優先し合う関係にあります(部分的もしくは全体的)。 指定された順序で適用されます。 .Pp デフォルトでは .Nm -は標準出力に1行1エントリずつ表示します。 +は標準出力に 1 行 1 エントリずつ表示します。 ただし、出力先が端末である場合および .Fl C オプションが指定された場合は別です。 .Pp .Fl i , .Fl s , .Fl l -オプションが指定された場合、関連するファイルの情報は 1個以上の空白 +オプションが指定された場合、関連するファイルの情報は 1 個以上の空白 をあけて表示されます。 .Ss ロングフォーマット .Fl l -オプションがつけられた場合、それぞれのファイルに対して以下に示す情 -報が表示されます: +オプションがつけられた場合、それぞれのファイルに対して以下に示す情報が +表示されます: ファイルモード・ リンク数・所有者名・所有グループ名・ ファイルのバイト数・月の短縮形・最終更新が行なわれた際の日付・時・分・ パス名。 さらに、各ディレクトリに対して、 ディレクトリ内のファイル情報が表示される直前に、 ファイルサイズの合計値が 512 バイトブロック単位で表示されます。 .Pp ファイルの修正修正時刻が 6 ヶ月以上過去もしくは未来の場合、 最終修正年が時間と分のフィールドに表示されます。 .Pp 所有者または所有グループ名が不明の場合、 ID 番号で表示されます。 .Pp -ファイルがキャラクタ型もしくはブロック型スペシャルファイルである場合、 +ファイルがキャラクタ型もしくはブロック型の特殊ファイルである場合、 ファイルサイズフィールドには ファイルのメジャー番号とマイナー番号が表示されます。 ファイルがシンボリックリンクファイルである場合、 リンク先ファイルのパス名が .Dq \-> によって表示されます。 .Pp .Fl l オプションのもとで表示されるファイルモードは、エントリタイプ、 所有者アクセス許可、所有グループアクセス許可などで成り立っています。 エントリタイプの文字はファイルのタイプを表しており、 各文字の意味は次のとおりです: .Pp .Bl -tag -width 4n -offset indent -compact .It Sy b -ブロック型スペシャルファイル +ブロック型特殊ファイル .It Sy c -キャラクタ型スペシャルファイル +キャラクタ型特殊ファイル .It Sy d ディレクトリ .It Sy l シンボリックリンクファイル .It Sy s ソケットファイル .It Sy p .Tn FIFO .It Sy \- 通常ファイル .El .Pp -次の 3つのフィールドは、それぞれ 3つの文字からなっています: +次の 3 つのフィールドは、それぞれ 3 つの文字からなっています: 所有者に対するアクセス許可・ グループに属するユーザに対するアクセス許可・ 他のユーザに対するアクセス許可。 -これらのフィールドはそれぞれ 3つの文字からなっています: +これらのフィールドはそれぞれ 3 つの文字からなっています: .Bl -enum -offset indent .It もし .Sy r ならば読みだし可能。もし .Sy \- ならば読みだし不能。 .It もし .Sy w ならば書き込み可能。もし .Sy \- ならば書き込み不能。 .It その他の場合: 以下のうち最初に該当するものが用いられる。 .Bl -tag -width 4n -offset indent .It Sy S 所有者に対するアクセス許可において、ファイルが実行可能ではなく、かつ、 実効ユーザ ID (set-user-ID) モードがセットされている場合。 所有グループに対するアクセス許可において、ファイルが実行可能ではなく、 かつ、実効グループ ID (set-group-ID) モードがセットされている場合。 .It Sy s 所有者に対するアクセス許可において、ファイルが実行可能で、かつ、 実効ユーザ ID モードがセットされている場合。 所有グループに対するアクセス許可の中で、ファイルが実行可能で、 かつ、実効グループ ID モードがセットされている場合。 .It Sy x ファイルが実効可能またはディレクトリが検索可能である場合。 .It Sy \- ファイルは、読み出し、書き込み、実行のいずれも許可されておらず、 実効ユーザ ID も実効グループ ID もスティッキービットも設定されていない場合 (以下参照)。 .El .Pp -次の2つは他のユーザに対するアクセス許可の三番目の文字に使用されます。 +次の2つは他のユーザに対するアクセス許可の 3 番目の文字に使用されます。 .Bl -tag -width 4n -offset indent .It Sy T -スティッキービットがセットされている(モード +スティッキービットがセットされている (モード .Li 1000 ) が、 -実行不能あるいは検索不能である場合( +実行不能あるいは検索不能である場合 ( .Xr chmod 1 または .Xr sticky 8 参照)。 .It Sy t -スティッキービットがセットされており(モード +スティッキービットがセットされており (モード .Li 1000 ) 、 かつ、検索可能または実行可能である場合 ( .Xr chmod 1 または .Xr sticky 8 参照)。 .El .El .Pp .Nm ユーティリティは、成功時には 0 を、エラー発生時には 0 より大きい値を 返します。 .Sh 環境変数 以下の環境変数は .Nm の動作に影響を与えます: .Bl -tag -width BLOCKSIZE .It Ev BLOCKSIZE -ブロック数の表示を行う際、1ブロックのサイズとして環境変数 +ブロック数の表示を行う際、1 ブロックのサイズとして環境変数 .Ev BLOCKSIZE で指定された値が使用されます ( .Fl s オプション参照)。 .It COLUMNS ターミナルのカラム幅を指定します。マルチカラム表示の際、 1 行あたりいくつのファイル名を表示できるかを算出するために参照されます ( .Fl C 参照)。 .It Ev TZ 日時を表示するときに使われるタイムゾーンを指定します。 詳細は .Xr environ 7 を参照してください。 .It Ev LS_COLWIDTHS この変数が設定されている場合、 コロン区切りのリストで各フィールドの最小幅を指定しているものとみなされます。 適切でなかったり不十分だったりする幅は無視されます (よって 0 を指定すると、フィールド幅が動的に決まります)。 すべてのフィールドの幅を変えられるわけではありません。 フィールドの順序は次の通りです: -iノード、ブロック数、リンク数、ユーザ名、グループ名、フラグ、ファイルサイズ、 +iノード・ブロック数・リンク数・ユーザ名・グループ名・フラグ・ファイルサイズ・ ファイル名。 .El .Sh 互換性 .St -p1003.2 互換とするため、 ロングフォーマット形式の出力には所有グループ名フィールドが自動的に 含められます。 .Sh 関連項目 .Xr chmod 1 , .Xr symlink 7 , .Xr sticky 8 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から登場しました。 .Sh 規格 .Nm コマンドの機能は .St -p1003.2 のスーパセットであると想定しています。 .Sh バグ 過去との互換性のために、多くのオプションの関係が複雑になっています。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/ps.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/ps.1 index d5cac67fb4..53bc53617b 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/ps.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/ps.1 @@ -1,517 +1,517 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1990, 1991, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)ps.1 8.3 (Berkeley) 4/18/94 .\" %Id: ps.1,v 1.19 1998/06/04 07:02:59 jkoshy Exp % .\" jpman %Id: ps.1,v 1.2 1997/05/20 01:19:55 mutoh Stab % .\" .Dd April 18, 1994 .Dt PS 1 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm ps .Nd プロセスの状態の表示 .Sh 書式 .Nm ps .Op Fl aCcefhjlmrSTuvwx .Op Fl M Ar core .Op Fl N Ar system .Op Fl O Ar fmt .Op Fl o Ar fmt .Op Fl p Ar pid .Op Fl t Ar tty .Op Fl W Ar swap .br .Nm ps .Op Fl L .Sh 解説 .Nm ps は、制御端末を持つ自分(あなた)のプロセスの情報を、 ヘッダ行に続いて表示します。 この情報はプロセス .Tn ID 順に整列されます。 .Pp 表示される情報は、一連のキーワードによって選ばれます .Pf ( Fl L , .Fl O , .Fl o オプションを参照)。 デフォルトの出力フォーマットは、各プロセス毎に、 プロセス .Tn ID , -制御端末・ cpu 時間(ユーザ時間とシステム時間の両方)・ +制御端末・cpu 時間 (ユーザ時間とシステム時間の両方)・ プロセス状態・プロセスに関連するコマンドから成ります。 .Pp プロセスファイルシステム ( .Xr procfs 5 参照) は、 .Nm が実行されている時にマウントされているべきです。そうでない場合、 -全ての情報が利用可能になるわけではありません。 +すべての情報が利用可能になるわけではありません。 .Pp オプションを以下に示します。 .Bl -tag -width indent .It Fl a 自分のプロセスに加え自分以外のプロセスの情報も同様に表示します。 .It Fl c -``コマンド'' 桁の出力を、全てのコマンドラインを表示するのではなく、 +``コマンド'' 桁の出力を、すべてのコマンドラインを表示するのではなく、 実行形式名だけを表示するように変更します。 .It Fl C cpu パーセンテージの計算を、``常駐'' 時間を無視する ``生'' -cpu 時間を使う方法に変更します(通常これは影響ありません)。 +cpu 時間を使う方法に変更します (通常これは影響ありません)。 .It Fl e -環境(変数)も同時に表示します。 +環境 (変数) も同時に表示します。 .It Fl f スワップアウトされたプロセスに関して、 コマンドラインと環境の情報を表示します。 ユーザの uid が 0 である場合のみ、このオプションが有効になります。 .It Fl h -ページ毎に一つヘッダが入るようにします。 +ページ毎に 1 つヘッダが入るようにします。 .It Fl j 次のキーワードに関する情報を表示します: user, pid, ppid, pgid, sess, jobc, state, tt, time, command。 .It Fl L 有効なキーワードの一覧を表示します。 .It Fl l 次のキーワードに関する情報を表示します: uid, pid, ppid, cpu, pri, nice, vsz, rss, wchan, state, tt, time, command。 .It Fl M 名前リストの値を取り出すとき、 デフォルトの .Pa /dev/kmem の代わりに、指定した .Ar core から取り出します。 .It Fl m プロセス .Tn ID 順ではなく、メモリ使用量順に整列します。 .It Fl N デフォルトの .Pa /kernel の代わりに、指定された .Ar system から名前リストを取り出します。 .It Fl O デフォルトで表示される情報に加え、 指定されたキーワードに関する情報を、 プロセス .Tn ID の後に挿入する形式で表示します。 各キーワードの後ろには、等号 (``='') と文字列を追加しても構いません。 この場合、標準のヘッダの代わりに指定された文字列が表示されます。 .It Fl o 指定されたキーワードに関する情報を、表示します。 各キーワードの後ろには、等号(``='')と文字列を追加しても構いません。 この場合、標準のヘッダの代わりに指定された文字列が表示されます。 .It Fl p 指定したプロセス .Tn ID に関する情報を表示します。 .It Fl r プロセス .Tn ID 順ではなく、現在の cpu 利用率順に整列します。 .It Fl S プロセス時間を計算するのに、 終了した子プロセスの時間を親プロセスに合計するように変更します。 .It Fl T 標準入力のデバイスに取り付けられたプロセスの情報を表示します。 .It Fl t 指定された端末デバイスに取り付けられたプロセスの情報を表示します。 .It Fl U 指定された .Tn username に属するプロセスを表示します。 .It Fl u 次のキーワードに関する情報を表示します: user, pid, %cpu, %mem, vsz, rss, tt, state, start, time, command。 .Fl u オプションを指定すると .Fl r オプションも暗に指定したことになります。 .It Fl v 次のキーワードに関する情報を表示します: pid, state, time, sl, re, pagein, vsz, rss, lim, tsiz, %cpu, %mem, command。 .Fl v オプションを指定すると .Fl m オプションも暗に指定したことになります。 .It Fl W デフォルトの .Pa /dev/drum の代わりに指定したファイルからスワップ情報を取り出します。 .It Fl w -デフォルトの現行ウィンドウ幅ではなく、132桁幅で表示します。 +デフォルトの現行ウィンドウ幅ではなく、132 桁幅で表示します。 一度より多く .Fl w オプションを指定すると、 .Nm ps はウィンドウ幅にかかわらず、必要なだけの幅を使用します。 .It Fl x 制御端末のないプロセスの情報も表示します。 .El .Pp 有効なキーワードの全リストを以下に示します。 いくつかのキーワードに関してはさらに詳しく述べます。 .Bl -tag -width indent .It %cpu プロセスの cpu 利用率です。実時間で最近 1 分間の減衰平均です。 計算の基点となる時間は変化するので (プロセスはまだ生れたばかりかもしれないので)、 .Tn \&%CPU フィールド全部の合計は 100% を越える可能性もあります。 .It %mem プロセスで使われている実メモリのパーセンテージです。 .It flags インクルードファイル .Aq Pa sys/proc.h でプロセスに定義されたフラグです。 .Bl -column SNOCLDSTOP SNOCLDSTOP .It Dv "P_ADVLOCK" Ta No "0x00001 プロセスは POSIX 提案ロックを保持している" .It Dv "P_CONTROLT" Ta No "0x00002 制御端末を持っている" .It Dv "P_INMEM" Ta No "0x00004 メモリに読み込まれている" .It Dv "P_NOCLDSTOP" Ta No "0x00008 子プロセスが停止しても SIGCHLD を送らない" .It Dv "P_PPWAIT" Ta No "0x00010 親プロセスが、子プロセスが exec/exit するのを待っている" .It Dv "P_PROFIL" Ta No "0x00020 プロファイル付きで実行された" -.It Dv "P_SELECT" Ta No "0x00040 選択されている;wakeup/waiting は危険である" -.It Dv "P_SINTR" Ta No "0x00080 スリープは停止可能" -.It Dv "P_SUGID" Ta No "0x00100 最後の実行以来 特権セット id されている" -.It Dv "P_SYSTEM" Ta No "0x00200 システム proc: sigs や stat や swap が無い" -.It Dv "P_TIMEOUT" Ta No "0x00400 スリープ中にタイムアウトした" +.It Dv "P_SELECT" Ta No "0x00040 select 中; wakeup/waiting は危険である" +.It Dv "P_SINTR" Ta No "0x00080 sleep は割り込み可能" +.It Dv "P_SUGID" Ta No "0x00100 最後の実行以来、id 特権が設定されている" +.It Dv "P_SYSTEM" Ta No "0x00200 システムプロセス: シグナルや stat やスワップが無い" +.It Dv "P_TIMEOUT" Ta No "0x00400 sleep 中にタイムアウトした" .It Dv "P_TRACED" Ta No "0x00800 デバッグプロセスはトレースされている" .It Dv "P_WAITED" Ta No "0x01000 デバッグプロセスは子プロセスを待っている" .It Dv "P_WEXIT" Ta No "0x02000 終了動作中" .It Dv "P_EXEC" Ta No "0x04000 プロセスは exec で呼ばれた" .It Dv "P_NOSWAP" Ta No "0x08000 別のフラグがスワップアウトを妨げている" .It Dv "P_PHYSIO" Ta No "0x10000 物理 I/O をおこなっている" .It Dv "P_OWEUPC" Ta No "0x20000 次の ast プロセスが addupc() 呼び出しの借り" .It Dv "P_SWAPPING" Ta No "0x40000 プロセスはスワップされている" .El .It lim .Xr setrlimit 2 の呼び出しで指定される、メモリ使用量のソフトリミットです。 .It lstart コマンドの実行が始まった正確な時刻を、 .Xr strftime 3 に記述された ``%c'' フォーマットで表示します。 .It nice プロセススケジューリングにおける増加値です .Ns ( Xr setpriority 2 参照)。 .\" .Ns により ( と setpriority が離れるのを防ぐ .\" by horikawa@jp.freebsd.org (Feb 9 1997) .It rss プロセスの実メモリ(常駐分)の大きさ(1024バイト単位)です。 .It start コマンドが開始された時間です。 コマンドが開始されたのが 24 時間以内なら、 開始時刻は .Xr strftime 3 -で記述された``%l:ps.1p''フォーマットで表示されます。 -コマンドが開始されたのが7日以内なら、 -開始時刻は``%a6.15p''フォーマットで表示されます。 -さもなくば、開始時刻は``%e%b%y''フォーマットで表示されます。 +で記述された ``%l:ps.1p'' フォーマットで表示されます。 +コマンドが開始されたのが 7 日以内なら、 +開始時刻は ``%a6.15p'' フォーマットで表示されます。 +さもなくば、開始時刻は ``%e%b%y'' フォーマットで表示されます。 .It state プロセスの状態を文字の列で表示します。例えば、 .Dq Tn RWNA の最初の文字は、プロセスが runnable 状態であることを示しています。 .Pp .Bl -tag -width indent -compact .It D -プロセスはディスク(あるいは他の割り込み不可能な短期間の)待ち状態です。 +プロセスはディスク (あるいは他の割り込み不可能な短期間の) 待ち状態です。 .It I -プロセスは idle 状態(20秒以上 sleep している)です。 +プロセスは idle 状態 (20 秒以上 sleep している) です。 .It R プロセスは runnable 状態です。 .It S プロセスは 20 秒未満の sleep 状態です。 .It T プロセスは stop している状態です。 .It Z -プロセスは死んでいる状態(``ゾンビ'')です。 +プロセスは死んでいる状態 (``ゾンビ'') です。 .El .Pp さらにこの後に文字があれば、さらなる状態情報を示します。 .Pp .Bl -tag -width indent -compact .It + プロセスはその制御端末のフォアグラウンドプロセスグループに属しています。 .It < プロセスは .Tn CPU のスケジュール優先度が上げられています。 .It > プロセスはメモリ要求に対するソフトリミットが指定されており、 現在そのリミットを越えています。 -このようなプロセスは(必然的に)スワップされていません。 +このようなプロセスは (必然的に) スワップされていません。 .It A -プロセスはランダムなページ置換( +プロセスはランダムなページ置換 ( .Xr vadvise 2 における .Dv VA_ANOM のことで、例えば、 .Xr lisp 1 -でのガーベージコレクション)を要求しました。 +でのガーベージコレクション) を要求しました。 .It E プロセスは終了しようとしています。 .It L プロセスは実メモリ中にロックされたページ (例えば、raw .Tn I/O -用)を持っています。 +用) を持っています。 .It N プロセスは .Tn CPU -スケジューリング優先度( +スケジューリング優先度 ( .Xr setpriority 2 -参照)が下げられています。 +参照) が下げられています。 .It S プロセスは .Tn FIFO -ページ置換( +ページ置換 ( .Xr vadvise 2 における .Dv VA_SEQL のことで、 例えば、仮想記憶の多量のデータを順次アクセスする -大規模画像処理プログラム)を要求しました。 +大規模画像処理プログラム) を要求しました。 .It s プロセスはセッションリーダです。 .It V プロセスは .Xr vfork 2 の間、一時中断されています。 .It W プロセスはスワップアウトされています。 .It X プロセスはトレースされているか、デバッグされています。 .El .It tt もしあれば、制御端末のパス名の省略形です。 省略形は .Pa /dev/tty -に続く3文字か、コンソール場合の ``con'' です。 -もはやプロセスがその制御端末に到達できない(即ち、revoke された)場合、 +に続く 3 文字か、コンソール場合の ``con'' です。 +もはやプロセスがその制御端末に到達できない (即ち、revoke された) 場合、 後に ``-'' が付きます。 .It wchan -プロセスが待っているイベント(システム内のアドレス)。 +プロセスが待っているイベント (システム内のアドレス)。 数字で表示される時には、アドレスの最初の部分は削られて -その結果が16進で表示されます。例えば 0x80324000 では 324000 と表示されます。 +その結果が 16 進で表示されます。例えば 0x80324000 では 324000 と表示されます。 .El .Pp キーワード command には、 すでに終了しているのに親がまだ wait してくれていない プロセス(即ちゾンビ)は ``'' と表示されます。 終了しようとしてブロックされているプロセスは ``'' と表示されます。 .Nm ps は、メモリやスワップ領域を検査して、 プロセスが生成されたときのファイル名や引数を推測します。 この方法は、本質的に少々信頼できるものではなく、 プロセスはとにかくこの情報を破壊することができます。 だから、表示されるコマンド名や引数をあまり信用しすぎてはなりません。 -一方、キーワード ucomm (アカウンティング名)は信用できます。 +一方、キーワード ucomm (アカウンティング名) は信用できます。 .Sh キーワード 以下は有効なキーワードとその意味の全リストです。 そのうちいくつかは別名があります。 .Pp .Bl -tag -width sigignore -compact .It %cpu -cpu 使用率(別名 pcpu) +cpu 使用率 (別名 pcpu) .It %mem -メモリ使用率(別名 pmem) +メモリ使用率 (別名 pmem) .It acflag -アカウンティングフラグ(別名 acflg) +アカウンティングフラグ (別名 acflg) .It command コマンド名と引数 .It cpu -短期間 cpu 使用係数(スケジューリング用) +短期間 cpu 使用係数 (スケジューリング用) .It flags -16 進数のプロセスフラグ(別名 f) +16 進数のプロセスフラグ (別名 f) .It inblk -総ブロック読み出し数(別名 inblock) +総ブロック読み出し数 (別名 inblock) .It jobc ジョブコントロール数 .It ktrace トレース中フラグ .It ktracep トレース中の vnode .It lim メモリ利用のリミット .It logname プロセスを開始したユーザのログイン名 .It lstart 開始時刻 .It majflt 総ページフォールト数 .It minflt 総ページ再生数 .It msgrcv -総メッセージ受信数(パイプ/ソケットからの読み込み) +総メッセージ受信数 (パイプ/ソケットからの読み込み) .It msgsnd -総メッセージ送信数(パイプ/ソケットへの書き込み) +総メッセージ送信数 (パイプ/ソケットへの書き込み) .It nice -nice 値(別名 ni) +nice 値 (別名 ni) .It nivcsw 総強制的コンテキストスィッチ数 .It nsigs -総シグナル受け入れ数(別名 nsignals) +総シグナル受け入れ数 (別名 nsignals) .It nswap 総スワップイン/スワップアウト数 .It nvcsw 総自発的コンテキストスィッチ数 .It nwchan -wait チャネル(アドレスで表示) +wait チャネル (アドレスで表示) .It oublk -総ブロック書き込み数(別名oublock) +総ブロック書き込み数 (別名oublock) .It p_ru -リソース利用量(ゾンビに対してのみ有効) +リソース利用量 (ゾンビに対してのみ有効) .It paddr スワップアドレス .It pagein -ページイン数(majflt と同じ) +ページイン数 (majflt と同じ) .It pgid プロセスグループ番号 .It pid プロセス .Tn ID .It poip 進行中のページアウト数 .It ppid 親プロセス .Tn ID .It pri スケジューリング優先度 .It re -実メモリ常駐時間(秒単位; 127 = 無限) +実メモリ常駐時間 (秒単位; 127 = 無限) .It rgid 実グループ .Tn ID .It rlink -run 行列における逆リンク(あるいは 0) +run 行列における逆リンク (あるいは 0) .It rss 常駐セットサイズ .It rsz -常駐セットサイズ+(テキストのサイズ/テキストの利用総数) (別名rssize) +常駐セットサイズ + (テキストのサイズ/テキストの利用総数) (別名 rssize) .\" つまり、共通テキストを複数プロセスで分担しているわけだ .It rtprio -実時間優先度(101 = 実時間プロセスではない) +実時間優先度 (101 = 実時間プロセスではない) .It ruid 実ユーザ .Tn ID .It ruser -ユーザ名(ruid から得られたもの) +ユーザ名 (ruid から得られたもの) .It sess セッションポインタ .It sig -遅延されたシグナル(別名 pending) +遅延されたシグナル (別名 pending) .It sigcatch -捕獲されたシグナル(別名 caught) +捕獲されたシグナル (別名 caught) .It sigignore -無視されたシグナル(別名 ignored) +無視されたシグナル (別名 ignored) .It sigmask -ブロックされたシグナル(別名 blocked) +ブロックされたシグナル (別名 blocked) .It sl -sleep 時間(秒単位; 127 = 無限) +sleep 時間 (秒単位; 127 = 無限) .It start 開始時刻 .It state -記号でのプロセス状態(別名 stat) +記号でのプロセス状態 (別名 stat) .It svgid setgid プログラムでの saved gid .It svuid setuid プログラムでの saved uid .It tdev 制御端末のデバイス番号 .It time -ユーザ + システムの合計 cpu 時間(別名 cputime) +ユーザ + システムの合計 cpu 時間 (別名 cputime) .It tpgid 制御端末プロセスグループ .Tn ID .\".It trss .\"text resident set size (in Kbytes) .\"テキスト常駐セットサイズ(Kbyte単位) .It tsess 制御端末セッションポインタ .It tsiz -テキストサイズ(Kbyte 単位) +テキストサイズ (K バイト単位) .It tt -制御端末名(2 文字の省略形) +制御端末名 (2 文字の省略形) .It tty 制御端末の完全な名前 .It uprocp プロセスポインタ .It ucomm アカウンティングで使われるコマンド名 .It uid 実効ユーザ .Tn ID .It upr -システムコールから帰る時のスケジューリング優先度(別名 usrpri) +システムコールから帰る時のスケジューリング優先度 (別名 usrpri) .It user -ユーザ名(uid から得たもの) +ユーザ名 (uid から得たもの) .It vsz -kByte 単位の仮想記憶サイズ(別名vsize) +k バイト単位の仮想記憶サイズ (別名 vsize) .It wchan -wait チャネル(シンボル名で表示) +wait チャネル (シンボル名で表示) .It xstat 終了ステータスまたは stop ステータス (stop プロセスかゾンビプロセスの時のみに有効) .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /var/run/kvm_kernel.db -compact .It Pa /dev -スペシャルファイルとデバイスの名前 +特殊ファイルとデバイスの名前 .It Pa /dev/drum デフォルトのスワップデバイス .It Pa /dev/kmem デフォルトのカーネルメモリデバイス .It Pa /var/run/dev.db .Pa /dev 名前データベース .It Pa /var/run/kvm_kernel.db -システム(カーネル)の名前リストデータベース +システム (カーネル) の名前リストデータベース .It Pa /kernel デフォルトのシステムの名前リスト .El .Sh 関連項目 .Xr kill 1 , .Xr w 1 , .Xr kvm 3 , .Xr strftime 3 , .Xr pstat 8 .Sh バグ .Nm \&ps はシステムより速く実行できず、 他のプロセスと同様にスケジュールされて実行されるので、 表示される情報は正確ではあり得ません。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/split.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/split.1 index 51b0d85d6c..dcc09eecf5 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/split.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/split.1 @@ -1,96 +1,112 @@ .\" Copyright (c) 1990, 1991, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)split.1 8.3 (Berkeley) 4/16/94 -.\" jpman %Id: split.1,v 1.3 1997/07/27 11:58:02 horikawa Stab % +.\" %Id: split.1,v 1.1.1.1.10.1 1999/03/01 00:41:48 archie Exp % .\" +.\" jpman %Id: split.1,v 1.3 1997/07/27 11:58:02 horikawa Stab % .Dd April 16, 1994 .Dt SPLIT 1 .Os .Sh 名称 .Nm split .Nd ファイルを分割する .Sh 書式 .Nm split .Op Fl b Ar byte_count[k|m] .Op Fl l Ar line_count +.Op Fl p Ar pattern .Op Ar file Op Ar name .Sh 解説 .Nm split は、 .Ar file が指定された場合はそのファイルを、指定されなかった場合は -標準入力から読み込んだデータを、1000行ごとに分割します。 +標準入力から読み込んだデータを、1000 行ごとに分割します。 .Pp オプションは以下のとおりです。 .Bl -tag -width Ds .It Fl b .Ar byte_count バイト単位で分割します。 .Dq Li k を数字の後ろに付けた場合は、 .Ar byte_count キロバイト単位で分割します。 .Dq Li m を数字の後ろに付けた場合は、 .Ar byte_count メガバイト単位で分割します。 .It Fl l .Ar n 行単位で分割します。 +.It Fl p Ar pattern +拡張正規表現として解釈される +.Ar pattern +に入力行がマッチするたび、ファイルが分割されます。 +マッチする行は、次の出力ファイルの最初の行になります。 +本オプションは、 +.Fl b +および +.Fl l +のオプションと共には指定できません。 .El .Pp オプションのあとに引数を指定した場合、最初の引数は 入力ファイルの名前として扱われます。 その次の引数は、分割したデータを格納する ファイル名の接頭語として扱われます。 この場合、分割したデータを格納するファイル名は 接頭語のあとに .Dq Li aa-zz という文字列を付けたファイルに、辞書式順序で分割されます。 .Pp .Ar name が指定されなかった場合、分割されたデータは .Dq Li xaa-zzz というファイルに、辞書式順序で分割されます。 .Sh バグ 歴史的な理由により、 .Ar name を指定した場合は、 .Nm split は 最大 676 個のファイルにしか分割できません。 デフォルトのファイル名に分割した場合は、最大 2028 個の ファイルに分割することができます。 +.Pp +パターンにマッチする最大行長は 65536 です。 +.Sh 関連項目 +.Xr re_format 7 .Sh 歴史 .Nm split は .At v6 から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man5/forward.5 b/ja_JP.eucJP/man/man5/forward.5 index 1d0b5c13a4..ca36b336c4 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man5/forward.5 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man5/forward.5 @@ -1,83 +1,101 @@ .\" Copyright (c) 1996 .\" Mike Pritchard . All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by Mike Pritchard and .\" contributors. .\" 4. 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All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)fstab.5 8.1 (Berkeley) 6/5/93 .\" %Id: fstab.5,v 1.9 1998/06/28 21:33:42 hoek Exp % .\" .\" jpman %Id: fstab.5,v 1.3 1998/06/12 11:00:49 mutoh Stab % .\" .Dd June 5, 1993 .Dt FSTAB 5 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm fstab .Nd ファイルシステムに関する静的情報 .Sh 書式 .Fd #include .Sh 解説 .Nm fstab ファイルは、さまざまなファイルシステムについて記述した情報を格納します。 .Nm fstab はプログラムによって読み出されるだけで、書き込みはされません。 このファイルを適切に作成、保守するのはシステム管理者の責務です。 各ファイルシステムは個別の行に記述されます。 各々の行のフィールドはタブまたはスペースによって区切られます。 .Xr fsck 8 , .Xr mount 8 , -および .Xr umount 8 が .Nm fstab を通じて必要な処理を連続して繰り返すため、 .Nm fstab のレコードの順序は重要な意味を持ちます。 .Pp -第1フィールド +第 1 フィールド .Pq Fa fs_spec -はマウントされるブロックスペシャルデバイス、またはリモートのファイル +はマウントされるブロック型スペシャルデバイス、またはリモートのファイル システムを表します。 .Em ufs -形式のファイルシステムでは、スペシャルファイル名はブロックスペシャル -ファイル名であり、キャラクタスペシャルファイル名ではありません。 -プログラムがキャラクタスペシャルファイル名を必要とする場合、そのプログラム -がスペシャルファイル名の中の最後の ``/'' の後ろに ``r'' を追加することで -キャラクタスペシャルファイル名を作成しなければなりません。 +形式のファイルシステムでは、特殊ファイル名はブロック型特殊ファイル名であり、 +キャラクタ型特殊ファイル名ではありません。 +プログラムがキャラクタ型特殊ファイル名を必要とする場合、そのプログラム +が特殊ファイル名の中の最後の ``/'' の後ろに ``r'' を追加することで +キャラクタ特殊ファイル名を作成する必要があります。 .Pp -第2フィールド +第 2 フィールド .Pq Fa fs_file はファイルシステムのマウントポイントを表します。 スワップパーティションでは、このフィールドには ``none'' と記述すべきです。 .Pp -第3フィールド +第 3 フィールド .Pq Fa fs_vfstype はファイルシステムの形式を表します。 システムはさまざまなファイルシステム形式をサポートできます。 ルート、 /usr および /tmp のファイルシステムだけはカーネルに静的に組み 込まれている必要があります。 -他の全てのファイルシステムはマウント時に自動的にロードされます -(例外 : UFS 系 - FFS , MFS および LFS は現在のところデマンドロードは +他のすべてのファイルシステムはマウント時に自動的にロードされます +(例外 : UFS 系 - FFS, MFS, LFS は現在のところデマンドロードは できません)。 いまだに他のファイルシステムも同様に静的に組み込むのを好む人もいるようです。 .Bl -tag -width indent -offset indent .It Em ufs ローカルの .Tn UNIX ファイルシステム .It Em mfs ローカルのメモリベース .Tn UNIX ファイルシステム .It Em nfs Sun Microsystems 互換 ``Network File System'' .It Em swap スワッピングに使用されるディスクパーティション .It Em msdos DOS 互換ファイルシステム .It Em cd9660 ( ISO 9660 による) CD-ROM ファイルシステム .\" おそらく、例えばRock Ridge extension形式なども処理される? .It Em procfs プロセスデータへのアクセスのためのファイルシステム .It Em kernfs カーネルパラメータへのアクセスのためのファイルシステム .El .Pp -第4フィールド +第 4 フィールド .Pq Fa fs_mntops は、ファイルシステムに関連するマウントオプションを表します。 これはコンマで区切られたオプションのリストとして記述されます。 -これは少なくともマウントの形式(以下の +これは少なくともマウントの形式 (以下の .Fa fs_type -参照)を含み、加えてファイルシステム形式に特有のいくつかの追加の +参照) を含み、加えてファイルシステム形式に特有のいくつかの追加の オプションを含みます。 .Pp ``userquota'' および ``groupquota'' オプションの双方、またはいずれかが 指定されている場合、ファイルシステムは自動的に .Xr quotacheck 8 コマンドによって処理され、ユーザおよびグループクォータが .Xr quotaon 8 で有効にされます。 デフォルトでは、ファイルシステムのクォータは関連するファイルシステムの ルートに置かれた .Pa quota.user および .Pa quota.group というファイルで管理されます。 これらのデフォルトは、クォータオプションの直後に等号とデフォルトに代わる 絶対パス名を置くことで変更することができます。 従って、 .Pa /tmp のユーザクォータファイルを .Pa /var/quotas/tmp.user に置く場合、そのファイルの場所は以下のように指定されます。 .Bd -literal -offset indent userquota=/var/quotas/tmp.user .Ed .Pp ``noauto'' オプションが指定されている場合、ファイルシステムはシステム 起動時に自動的にマウントされません。 .Pp マウント形式は .Fa fs_mntops フィールドから取り出され、 .Fa fs_type -フィールドに個別に保存されます( +フィールドに個別に保存されます ( .Fa fs_mntops フィールドからは削除されません)。 .Fa fs_type が ``rw'' または ``ro'' ならば、 .Fa fs_file フィールドで指定されたファイルシステムは、読み書き可能、または読み出し -専用で指定のスペシャルファイルに正常にマウントされます。 +専用で指定の特殊ファイルに正常にマウントされます。 .Fa fs_type -が ``sw'' ならば、スペシャルファイルはシステムのリブート処理の最後に +が ``sw'' ならば、特殊ファイルはシステムのリブート処理の最後に .Xr swapon 8 コマンドによってスワップ領域の一部として使用されます。 .Fa fs_spec と .Fa fs_type 以外のフィールドは使用されません。 .Fa fs_type が ``xx'' と指定されている場合、このエントリは無視されます。 これは、現在使用されていないディスクパーティションを表すのに便利です。 .Pp -第5フィールド +第 5 フィールド .Pq Fa fs_freq は、どのファイルシステムがダンプされる必要があるか決定するために .Xr dump 8 コマンドによって使用されます。 第5フィールドが与えられていない場合は 0 が返され、 .Nm dump コマンドはそのファイルシステムをダンプする必要がないと見なします。 .Pp -第6フィールド +第 6 フィールド .Pq Fa fs_passno は、リブート時にファイルシステムのチェックが行われる順序を決定するために .Xr fsck 8 プログラムによって使用されます。 ルートファイルシステムは .Fa fs_passno -に 1 、他のファイルシステムは +に 1、他のファイルシステムは .Fa fs_passno に 2 が指定されているべきです。 1つのドライブ内のファイルシステムは逐次的にチェックされますが、 異なるドライブ上のファイルシステムは、ハードウェアの並列性を利用して 同時にチェックされます。 第6フィールドが与えられていないか 0 の場合、0 が返され、 .Xr fsck 8 コマンドはそのファイルシステムをチェックする必要がないと見なします。 .Bd -literal #define FSTAB_RW "rw" /* 読み書き可能デバイス */ #define FSTAB_RQ "rq" /* クォータ付き読み書き可能デバイス */ #define FSTAB_RO "ro" /* 読み出し専用デバイス */ #define FSTAB_SW "sw" /* スワップデバイス */ #define FSTAB_XX "xx" /* 完全に無視 */ struct fstab { - char *fs_spec; /* ブロックスペシャルデバイス名 */ + char *fs_spec; /* ブロック型スペシャルデバイス名 */ char *fs_file; /* ファイルシステムのパスのプレフィックス */ char *fs_vfstype; /* ufs,nfs などのファイルシステム形式 */ char *fs_mntops; /* -o に準拠したマウントオプション */ char *fs_type; /* fs_mntops から FSTAB_* のコピー */ int fs_freq; /* ダンプ周期の日数 */ int fs_passno; /* 並列 fsck のパス番号 */ }; .Ed .Pp .Pa fstab のレコードを適切に読み出すには、 .Xr getfsent 3 , .Xr getfsspec 3 , .Xr getfstype 3 , -および .Xr getfsfile 3 ルーチンを使用します。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/fstab -compact .It Pa /etc/fstab .Nm fstab ファイルは .Pa /etc に存在します。 .El .Sh 関連項目 .Xr getfsent 3 , .Xr getvfsbyname 3 , .Xr dump 8 , .Xr fsck 8 , .Xr mount 8 , .Xr quotacheck 8 , .Xr quotaon 8 , .Xr swapon 8 , .Xr umount 8 .Sh 歴史 .Nm ファイルフォーマットは .Bx 4.0 から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man6/fortune.6 b/ja_JP.eucJP/man/man6/fortune.6 index 239b4214d9..07d86e80bd 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man6/fortune.6 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man6/fortune.6 @@ -1,184 +1,188 @@ .\" Copyright (c) 1985, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" Ken Arnold. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)fortune.6 8.3 (Berkeley) 4/19/94 -.\" %Id: fortune.6,v 1.5 1997/02/22 14:46:50 peter Exp % +.\" %Id: fortune.6,v 1.5.2.1 1999/03/09 11:46:58 dcs Exp % .\" jpman %Id: fortune.6,v 1.4 1999/01/16 17:08:30 kuma Stab % .\" .\" 以下は Linux JM のクレジット .\" Japanese Version Copyright (c) 1997,1998 MAEHARA Kohichi .\" Japanese Version Copyright (c) 1997,1998 HANAYAKA Sinya .\" all rights reserved. .\" Translated Tue Feb 10 00:00:00 JST 1998 .\" by HANATAKA Sinya .\" by MAEHARA Kohichi .\" .\" .Dd April 19, 1994 .Dt FORTUNE 6 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm fortune .Nd "おもしろくためになる格言を無作為に表示する" .Sh 書式 -.Op Fl aefilosw +.Op Fl aDefilosw .Op Fl m Ar pattern .Oo .Op Ar \&N% .Ar file/dir/all .Oc .Sh 解説 .Nm fortune を引数なしで実行すると、無作為に選んだ格言を一つ表示します。 格言はいくつかの種類に分類されていて、それぞれの分類はさらに、 耳に痛いものとそうでないものとに分けられています。 オプションを以下に示します: .Bl -tag -width flag .It Fl a 耳に痛いものもそうでないものも、格言をすべて含めた リストから選びます(耳に痛いものについての詳細は .Fl o オプションを参照してください)。 +.It Fl D +更なるデバッグ出力を有効にします。 +本オプションを複数回指定すると、出力が更に冗長になります。 +-DDEBUG 付きでコンパイルされている場合のみ、利用可能です。 .It Fl e すべての fortune のファイルが同一サイズであることを仮定します (複数ファイルの扱いについての下記の解説を参照してください)。 .It Fl f 検索されるファイルの一覧を表示し、格言は表示しません。 .It Fl l 長めの格言に限ります。 .It Fl m 正規表現 .Ar pettern に合致する格言を表示します。 正規表現のパターンの記述方法については .Xr regex 3 を参照してください。 .It Fl o 耳に痛い格言に限り、 その中から選んで出力します。 .Bf -symbolic 耳に痛そうな格言は、ぜひ、ぜひ、ぜひとも、深く落ち込んでいて、 耳に痛い格言を喜んで 受け入れられる気分のときに限って指定して下さい(そして、 もしそういう気分であるなら、出てきた文言についてわれわれに 文句を言うことをせず、黙って .Fl o オプションの使用を止めるはずですよね)。 .Ef .Bd -filled -offset indent \&...人類愛について基本的かつ支配的な哲学を心に留めるよう にしよう、これは以下の言葉に簡潔にまとめられている: 心からの笑いは健康のためによい -- 必要とあらば全人類を 犠牲にしたとしても。 .Bd -filled -offset indent-two -compact --H. Allen Smith, "Rude Jokes" .Ed .Ed .It Fl s 短めの格言に限ります。 .It Fl i .Fl m オプションで指定された(正規表現の)パターンについて、 大文字小文字の別を無視します。 .It Fl w 終了前に、メッセージの文字数に応じた長さから算出される時間だけ停止します。 ログアウト手順に組み込んだ場合、 スクリーンがクリアされる前に メッセージを読み取る時間を確保するのに役に立ちます。 .El .Pp 別の格言集の使用を指定することができます。この指定では、 特定のファイル、1 つ以上のファイルを含むディレクトリ、 もしくは標準データベース全てを使用するという .Em all という特殊語のいずれかを指定可能です。 これらの前にはパーセンテージを付けることが可能です。 パーセンテージは、0 以上 100 以下の数字 .Ar N に .Ar % を続けたものです。 パーセンテージを指定した場合、ある格言が .Ar N パーセントの確率でそのファイルあるいはディレクトリから選択されます。 パーセントの合計が 100 に満たず、パーセント無しの指定がある場合、 残りのパーセントが、パーセント無しのファイルとディレクトリに割当てられます。 この場合、パーセント無しのものが選択される確率は、これらのサイズに依存します。 .Pp 例として、2 個のデータベース .Em funny と .Em not-funny とを用います。この時 .Em funny が 2 倍の大きさとするならば、 .Bd -literal -offset indent fortune funny not-funny .Ed .Pp と指示すると 3 回に 2 回の割合で .Em funny から選択されます。 コマンドを .Bd -literal -offset indent fortune 90% funny 10% not-funny .Ed .Pp のように指定すると 90 % を .Em funny から選び出します (この場合残りが 10% であることが明らかなので ``10% not-funny'' は不要です)。 .Fl e オプションを指定すると、全てのファイルから均等に選び出します; すなわち .Bd -literal -offset indent fortune \-e .Ed .Pp とするのは .Bd -literal -offset indent fortune 50% funny 50% not .Em -funny .Ed .Pp と指定するのと同等です。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width Pa -compact .It Pa /usr/share/games/fortune .El .Sh 関連項目 .Xr regcomp 3 , .Xr regex 3 .\" Amended by kuma, based on fortune.6,v 1.2 1998/02/24 14:51:07 horikawa Stab .\"ZZZ: 3.0-RELEASE complianted by N. Kumagai, 99-1-16 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man7/hier.7 b/ja_JP.eucJP/man/man7/hier.7 index e063d12fd5..b835382bbf 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man7/hier.7 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man7/hier.7 @@ -1,618 +1,616 @@ .\" Copyright (c) 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. 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IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)hier.7 8.1 (Berkeley) 6/5/93 -.\" %Id: hier.7,v 1.16 1998/12/21 05:57:57 jkoshy Exp % +.\" %Id: hier.7,v 1.16.2.1 1999/02/18 00:58:20 jkh Exp % .\" .\" jpman %Id: hier.7,v 1.3 1999/01/04 08:08:08 kuma Stab % .Dd June 5, 1993 .Dt HIER 7 .Os .Sh 名称 .Nm hier .Nd ファイルシステムのレイアウト .Sh 解説 ファイルシステムの階層構成についての概略です。 .Bl -tag -width "/stand/" .It Li / ファイルシステムのルートディレクトリ。 .It Li /bin/ ユーザ用ユーティリティの基本的なもの。 シングルユーザ環境、マルチユーザ環境どちらでも使用する。 .It Li /dev/ ブロックデバイスおよびキャラクタデバイスファイル。 .Pp .Bl -tag -width MAKEDEV -compact .It Li MAKEDEV デバイスファイル作成用スクリプト。 .Xr MAKEDEV 8 参照。 .It Li fd/ ファイル記述子ファイル。 .Xr \&fd 4 参照。 .El .It Li /etc/ システムの設定ファイル、およびスクリプト。 .Pp .Bl -tag -width "disklabels/" -compact .It Li gnats/ gnats 設定ファイル。 .Xr send-pr 1 参照。 .It Li kerberosIV/ kerberos バージョン IV の設定ファイル。 .Xr kerberos 1 参照。 .It Li localtime ローカルタイムゾーン情報。 .Xr ctime 3 参照。 .It Li mtree/ mtree 設定ファイル。 .Xr mtree 8 参照。 .It Li namedb/ named 設定ファイル。 .Xr named 8 参照。 .It Li ppp/ .Xr ppp 8 ppp 設定ファイル。 .Xr ppp 8 参照。 .It Li skel/ 新しいアカウントのための \&. (ドット) ファイルのローカルの例。 .Xr adduser 8 参照。 .It Li uucp/ uucp 設定ファイル。 .Xr uucp 1 参照。 .El .It Li /kernel カーネルの pure な実行可能ファイル (ブート時にメモリに読み込まれる オペレーティングシステム)。 -.It Li /lkm/ +.It Li /modules/ ロード可能なカーネルモジュール。 -.Xr lkm 4 +.Xr kldstat 8 参照。 .It Li /mnt/ 通常、システム管理者が一時的なマウントポイントとして使用する 空のディレクトリ。 .It Li /proc/ プロセスファイルシステム。 .Xr procfs 5 , .Xr mount_procfs 8 参照。 .It Li /root root のホームディレクトリ。 .It Li /sbin/ システムプログラム、および基本的な管理者用ユーティリティ。 シングルユーザ環境、マルチユーザ環境どちらでも使用する。 .It Li /stand/ スタンドアロン環境で使用されるプログラム。 .It Li /tmp/ テンポラリファイル。通常は .Xr mfs 8 メモリファイルシステム (通常、/tmp の内容はシステムを再起動した際には 保存されない)。 .It Li /usr/ ユーザ用ユーティリティ、およびアプリケーションの大部分を含む。 .Pp .Bl -tag -width "libdata/" -compact .It Li bin/ 一般的なユーティリティ、プログラミングツール、アプリケーション。 .It Li games/ 有用でちょっとふざけたプログラム。 .It Li include/ 標準 C 言語インクルードファイル。 .Pp .Bl -tag -width "kerberosIV/" -compact .It Li arpa/ インターネットサービスプロトコルのための C 言語インクルードファイル。 .It Li g++/ GNU C++ 言語インクルードファイル。 .Bl -tag -width "kerberosIV/" -compact .It Li std/ GNU C++ 言語 libstdc++ インクルードファイル。 .El .It Li isofs/ .Bl -tag -width "kerberosIV/" -compact .It Li cd9660/ iso9660 形式ファイルシステム。 .El .It Li kerberosIV/ kerberos 認証パッケージ用 C 言語インクルードファイル。 .Xr kerberos 1 参照。 .It Li machine/ マシン固有機能の C 言語インクルードファイル。 .It Li msdosfs/ MS-DOS ファイルシステム。 .It Li net/ その他のネットワーク機能用 C 言語インクルードファイル。 .\" .It Li netimp/ .\" IMP プロトコル用 C 言語インクルードファイル .\" ( .\" .Xr imp 4 .\" 参照) .It Li netatalk/ Appletalk プロトコル。 .It Li netinet/ インターネット標準プロトコル用 C 言語インクルードファイル。 .Xr inet 4 参照。 .\" .It Li netiso/ .\" ISO 標準プロトコル用 C 言語インクルードファイル .\" ( .\" .Xr iso 4 .\" 参照) .\" .It Li netns/ .\" XNS 標準プロトコル用 C 言語インクルードファイル .\" ( .\" .Xr \&ns 4 .\" 参照) .It Li netipx/ IPX/SPX プロトコルスタック。 .It Li netkey/ カーネルの鍵管理サービス。 .It Li netns/ Xerox 社の NS プロトコル。 .It Li nfs/ NFS (Network File System) 用 C 言語インクルードファイル。 .It Li objc/ ??? .It Li pccard/ PC-CARD コントローラ。 .It Li protocols/ Berkeley サービスプロトコル用 C 言語インクルードファイル。 .It Li readline/ ユーザからの一行入力機能(編集機能付き)。 .Xr readline 3 参照。 .It Li rpc/ リモート手続き呼び出し。 .Xr rpc 3 参照。 .It Li rpcsvc/ ??? .It Li ss/ libss ??? .It Li sys/ システム用 C 言語インクルードファイル (カーネルデータ構造)。 .It Li tcl/ Tcl 言語。 .Xr Tcl n 参照。 .Bl -tag -width "kerberosIV/" -compact .It Li generic/ ??? .It Li unix/ ??? .El .It Li ufs/ UFS (U-word File System) 用 C 言語インクルードファイル。 .Bl -tag -width "kerberosIV/" -compact .It Li ffs/ Fast filesystem。 .It Li lfs/ ログファイルシステム。 .Xr mount_lfs 8 参照。 .It Li mfs/ メモリファイルシステム。 .Xr mount_mfs 8 参照。 .It Li ufs/ UFS ファイルシステム。 .El .It Li vm/ 仮想記憶。 .Xr vmstat 8 参照。 .El .Pp .It Li lib/ アーカイブライブラリ。 .Bl -tag -width Fl -compact .It Li compat/ 互換性維持用の共有ライブラリ。 .El .Pp .It Li libdata/ その他のユーティリティデータファイル。 .Bl -tag -width Fl -compact .It Li gcc/ ??? .It Li lint/ さまざまな lint 用ライブラリ(事前に構築されている)。 .Xr lint 1 参照。 .It Li stallion/ ダウンロードファームウェアのイメージが保持されている。 .It Li tcl ???; .Xr Tcl n 参照。 .El .Pp .It Li libexec/ システムデーモンおよびシステムユーティリティ。 (他のプログラムから実行されるもの)。 .Bl -tag -width Fl -compact .It Li lpr/ ??? .Xr lpr 1 参照。 .It Li sm.bin/ sendmail 用制限付きシェル。 .Xr smrsh 8 参照。 .It Li uucp/ uucp ユーティリティ。 .Xr uucp 1 参照。 .El .Pp .It Li local/ ローカルの実行可能ファイル、ライブラリなど。 .br .Tn FreeBSD ports フレームワークのデフォルトのインストール先としても使用されます。 local/以下では、 .Xr hier 7 で /usr に関して 記述された一般的な配置が使用されます。例外として、man ディレクトリは local/share/ の下ではなく、local/ の直下に存在します。ports のドキュメントは share/doc// に置かれます。 .It Li mdec/ ブートプログラム。 .Xr disklabel 8 参照。 .It Li obj/ アーキテクチャ依存のターゲットツリー。 /usr/src ツリーを構築することで作成される。 .It Li ports/ .Tn FreeBSD ports コレクション (オプション扱い)。 .It Li sbin/ (ユーザによって実行される) システムデーモン、およびシステムユーティリティ。 .It Li share/ アーキテクチャに依存しないファイル。 .Pp .Bl -tag -width "calendar/" -compact .It Li calendar/ 事前に組み立てられた calendar ファイルいろいろ。 .Xr calendar 1 参照。 .It Li dict/ 単語リスト。 .Xr look 1 参照。 .Pp .Bl -tag -width Fl -compact .It Li words 一般の単語 .It Li web2 Webster's 2nd International からの単語 .It Li papers/ リファレンスデータベース。 .Xr refer 1 参照。 .It Li special/ 特殊な語のリスト。 .Xr spell 1 参照。 .El .Pp .It Li doc/ その他の文書。 ( .Tn USENIX association から入手できる) .Bx マニュアルのほとんどのソース。 .Bl -tag -width Fl -compact .It Li FAQ/ しばしば行なわれる質問とその答え (Frequently Asked Questions)。 .It Li handbook/ .Tn FreeBSD ハンドブック .It Li papers/ UNIX 関連の論文 .It Li psd/ UNIX プログラマ用補助文書 .It Li smm/ UNIX システム管理者用マニュアル .It Li usd/ UNIX ユーザ用補助文書 .El .Pp .It Li examples/ 一般ユーザやプログラマ向けのさまざまな用例。 .It Li games/ 各種のゲームで使用される ascii テキストファイル。 .It Li groff_font/ デバイス名ごとに用意されたデバイス記述ファイル。 .It Li info/ GNU Info ハイパーテキストシステム。 .It Li isdn/ ISDN。 .It Li libg++/ libg++ genclass のプロトタイプ/テンプレートクラスファイル。 .It Li locale/ 国際化機能関係のファイル。 .Xr setlocale 3 参照。 .It Li man/ マニュアルページ。 .It Li me/ me マクロパッケージで使用するマクロ。 .It Li misc/ その他システム全体の ascii テキストファイル。 .Bl -tag -width Fl -compact .It Li fonts/ ??? .It Li pcvtfonts/ ???; .Xr pcvt 4 参照。 .It Li pkg_manage/ パッケージマネージャのヘルプファイル。 .Xr pkg_manage 参照。 .It Li termcap 端末の特性を記述するデータベース。 .Xr termcap 5 参照。 .El .It Li mk/ make 用テンプレート。 .Xr make 1 参照。 .It Li ms/ ms マクロパッケージで使用するマクロ。 .It Li nls/ 各国語サポート(National Lanuguage Support)ファイル。 .Xr mklocale 1 参照。 .It Li perl/ perl ライブラリファイル。 .Xr perl 1 参照。 .It Li sgml/ SGML ツールファイル。 .Xr instant 1 参照。 .It Li skel/ 新しいアカウントのための . (ドット) ファイルの例。 .It Li tabset/ 各種端末用タブ記述ファイル。termcap ファイルの中で使用される。 .Xr termcap 5 参照。 .It Li tmac/ テキスト処理マクロ。 .Xr nroff 1 および .Xr troff 1 参照。 .It Li zoneinfo/ タイムゾーン設定情報。 .Xr tzfile 5 参照。 .El .It Li src/ BSD と local のソースファイル。 .Pp .Bl -tag -width "kerberosIV/" -compact .It Li bin/ /bin 内のファイルのソース。 .It Li contrib/ 寄贈されたソフトウェアのファイルのソース。 .It Li eBones/ Kerberos と DES。 .It Li etc/ /etc 内のファイルのソース。 .It Li games/ /usr/games 内のファイルのソース。 .It Li gnu/ GNU Public Licence で保護されたユーティリティ。 .It Li include/ /usr/include 内のファイルのソース。 .It Li kerberosIV/ Kerberos version IV のソース。 .It Li lib/ /usr/lib 内のファイルのソース。 .It Li libexec/ /usr/libexec 内のファイルのソース。 .It Li local/ /usr/local 内のファイルのソース。 -.It Li lkm/ -/lkm 内のファイルのソース。 .It Li release/ .Tn FreeBSD のリリースを生成するために必要なファイル。 .It Li sbin/ /sbin 内のファイルのソース。 .It Li secure/ DES のソース。 .It Li share/ /usr/share 内のファイルのソース。 .It Li sys/ カーネルのソースファイル。 .It Li usr.bin/ /usr/bin 内のファイルのソース。 .It Li usr.sbin/ /usr/sbin 内のファイルのソース。 .El .Pp .It Li X11R6/ X11R6 配布パッケージの実行可能形式ファイル、ライブラリなど (オプション扱い)。 .El .It Li /var/ さまざまな用途のログファイル、一時ファイル、遷移的ファイル、 スプールファイル。 .Pp .Bl -tag -width "preserve/" -compact .It Li account/ システムアカウンティングファイル。 .Pp .Bl -tag -width Fl -compact .It Li acct 実行アカウントファイル。 .Xr acct 5 参照。 .El .Pp .It Li at/ 指定した時間に動くコマンドのスケジュールファイル。 .Xr \&at 1 参照。 .Bl -tag -width "preserve/" -compact .It Li jobs ジョブファイルを含むディレクトリ。 .It Li spool 出力スプールファイルを含むディレクトリ。 .El .Pp .It Li backups/ さまざまなバックアップファイル。 .It Li crash/ ???; .Xr crash 8 参照。 .It Li cron/ .Bl -tag -width "preserve/" -compact .It Li log cron のログファイル。 .Xr cron 8 参照。 .It Li tabs crontab ファイル。 .Xr crontab 5 参照。 .El .Pp .It Li db/ システム固有のさまざまなデータベースファイル。自動生成される。 .It Li games/ さまざまなゲームのステータスおよびログファイル。 .\" .It Li games/ .\" ゲームスコアのファイル。 .It Li log/ さまざまなシステムログファイル。 .Pp .Bl -tag -width Fl -compact .It Li wtmp login/logout ログ。 .Xr wtmp 5 参照。 .El .Pp .It Li mail/ ユーザのメールボックスファイル。 .It Li preserve/ エディタの不慮の死の際に保存されるファイルを一時的に安置するディレクトリ。 .Xr \&ex 1 参照。 .It Li msgs/ システムメッセージのデータベース。 .Xr msgs 1 参照。 .It Li quotas/ ファイルシステムのクォータ情報のファイル。 .It Li run/ ブートされてからのシステムについての各種情報を記述した システム情報ファイル。 .Pp .Bl -tag -width Fl -compact .It Li utmp 現在のユーザについてのデータベース。 .Xr utmp 5 参照。 .El .Pp .It Li rwho/ rwho データファイル。 .Xr rwhod 8 , .Xr rwho 1 , .Xr ruptime 1 参照。 .It Li spool/ さまざまなプリンタ、メールシステムのスプールディレクトリ。 .Pp .Bl -tag -width Fl -compact .It Li ftp/ 一般に ~ftp となる部分。anonymous ftp のルートディレクトリ。 .It Li mqueue/ 配送されていないメールのキュー。 .Xr sendmail 8 参照。 .It Li output/ ラインプリンタ用スプールディレクトリ。 .It Li secretmail/ 機密メール用スプールディレクトリ。 .Xr xget 1 参照。 .It Li uucp/ uucp スプールディレクトリ。 .It Li uucppublic/ 一般に ~uucp となる部分。共用 uucp テンポラリディレクトリ。 .El .Pp .It Li tmp/ システムがリブートするまでの間保持されるテンポラリファイル。 .Bl -tag -width Fl -compact .It Li vi.recover vi のリカバリファイルを格納しておくディレクトリ。 .El .It Li yp NIS マップ。 .El .El .Sh 関連項目 .Xr apropos 1 , .Xr find 1 , .Xr finger 1 , .Xr grep 1 , .Xr ls 1 , .Xr whatis 1 , .Xr whereis 1 , .Xr which 1 , .Xr fsck 8 .Sh 歴史 .Nm hier マニュアルページは .At v7 で登場しました。 .\"ZZZ: 3.0-RELEASE compliant by N. Kumagai 98-12-26 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/MAKEDEV.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/MAKEDEV.8 index ebdade0b5b..f4dac07cb7 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/MAKEDEV.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/MAKEDEV.8 @@ -1,95 +1,95 @@ .\" Copyright (c) 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)MAKEDEV.8 8.1 (Berkeley) 6/5/93 .\" %Id: MAKEDEV.8,v 1.10 1997/08/11 01:25:06 steve Exp % .\" jpman %Id: MAKEDEV.8,v 1.3 1997/07/22 09:19:04 mutoh Stab % .\" .Dd June 5, 1993 .Dt MAKEDEV 8 i386 .Os .Sh 名称 .Nm MAKEDEV -.Nd システムとデバイススペシャルファイルの作成 +.Nd システムとデバイス特殊ファイルの作成 .Sh 書式 .Nm name ... .Sh 解説 このシェルスクリプト .Nm -は、 ``/dev'' ディレクトリにあり、通常のスペシャルファイルを作成するのに +は、``/dev'' ディレクトリにあり、通常の特殊ファイルを作成するのに 使われます。 -スペシャルファイルに関するより徹底した議論が必要ならば、 +特殊ファイルに関するより徹底した議論が必要ならば、 .Xr intro 4 をご覧ください。 .Pp .Nm は、何個かのデバイス名を引数に取ります。 ここでのデバイス名は、デバイスに対する、よくある省略形です。 -``std'' と ``local'' という、二つのスペシャルデバイスがあります。 +``std'' と ``local'' という、二つの特殊デバイスがあります。 前者はそのアーキテクチャの標準デバイスを作成します。 後者はローカルサイトの固有のデバイスの為のもので、 シェルファイル ``MAKEDEV.local'' を実行します。 .Pp i386 アーキテクチャでは次のデバイスをサポートします。 -ここで、ハッシュ記号(``#'')を伴ったデバイス名は、 +ここで、ハッシュ記号 (``#'') を伴ったデバイス名は、 ハッシュ記号をユニット番号で置き換えます。 .Bl -tag -width indent .It std 標準デバイス (console, drum, fd/*, klog, kmem, mem, null, stderr, stdin, stdout, tty) です。 .It local コンフィギュレーション固有のデバイスです。 .It tty# 標準 PC COM ポートです。 .It fd# ``フロッピ'' ディスクドライブ (3 1/2, 5 1/4) です。 .It pty# -16対の仮想端末マスタとスレーブです。 +16 対の仮想端末マスタとスレーブです。 .It sd# SCSI ディスクドライブです。 .It st# SCSI テープドライブです。 .It vty# syscons/pcvt/codrv のための 12 の仮想コンソールの組です。 .It wd# ``ウィンチェスタ'' ディスクドライブ (ST506, IDE, ESDI, RLL など) です。 .It wt# QIC-インタフェースの (つまり、SCSI ではない) 3M カートリッジテープです。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /dev/xxxx -compact .It Pa /dev -スペシャルファイルのディレクトリ +特殊ファイルのディレクトリ .Sh 関連項目 .Xr intro 4 , .Xr config 8 , .Xr mknod 8 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/atrun.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/atrun.8 index af13302756..597fb87bed 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/atrun.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/atrun.8 @@ -1,84 +1,86 @@ -.\" %Id: atrun.man,v 1.5 1998/07/01 05:47:58 jkoshy Exp % +.\" %Id: atrun.man,v 1.5.2.1 1999/02/15 08:46:21 fenner Exp % .\" jpman %Id: atrun.8,v 1.2 1997/04/23 02:43:41 yugawa Stab % .Dd April 12, 1995 .Dt ATRUN 8 -.Os "FreeBSD 2.1" +.Os FreeBSD 2.1 .Sh 名称 .Nm atrun .Nd ジョブキューのなかから予定時刻になったものを実行 .Sh 書式 .Nm atrun .Op Fl l Ar load_avg .Op Fl d .Sh 解説 .Nm コマンドは .Xr at 1 でキューに入れたジョブを実行するコマンドです。 .Pp .Xr atrun 8 -が5分毎に起動されるようにするために、 +が 5 分毎に起動されるようにするために、 root の .Xr crontab 5 ファイル .Pa /etc/crontab に、 .nf */5 * * * * root /usr/libexec/atrun .fi という設定を含めておく必要があります。 .Pp 呼び出しが起きるたびに .Nm は、小文字のキューの中のジョブのうち、 実行開始時間を過ぎたものすべてを開始します。 -さらに、直前の1分間の負荷平均値(load avarage)が指定した限界値より小さい場合、 -優先順位が最も高いバッチジョブ(大文字のキューで表されます)ひとつを +さらに、直前の 1 分間の負荷平均値 (load avarage) +が指定した限界値より小さい場合、 +優先順位が最も高いバッチジョブ (大文字のキューで表されます) ひとつを 開始します。 .\" 上記の記述はオリジナルの英語版では、"A maximum of one batch jobs (denoted .\" by uppercase queues) are started each time atrun is invoded." となっている。 .\" この記述だけでは非常にわかりにくいが、at(1) を見ると、バッチジョブには .\" A 〜 Z のキューがあり、A 〜 Z の順番で nice 値が高くなる(優先度が低くなる) .\" と書かれている。そこで、実際に試して見ると、同一のキューに登録されたジョブ .\" は登録された順番に実行されるが、異なるキューに登録されたジョブは登録された .\" 順番とは関係なく、より nice 値が低い(優先度の高い)ジョブから実行される .\" ので、上記の記述とした。 .\" 2.2.1-RELEASE 対象 .\" By yugawa@orleans.rim.or.jp (Apr 23 1997) .\" RELENG22-980710-SNAP(2.2.7 直前)でこの部分の記述は変更されたが、 .\" "A maximum of one batch jobs" の句は依然として残っているので、 .\" この句の訳はそのままにしてある。 .\" By kuma@jp.freebsd.org (Jul 10 1998) .Sh オプション .Bl -tag -width indent .It Fl l Ar load_avg -負荷の上限を指定する。負荷がこの上限を越えている場合、バッチジョブは実行さ -れない。デフォルトの値は 1.5。 +負荷の上限を指定します。 +負荷がこの上限を越えている場合、バッチジョブは実行されません。 +組み込みのデフォルトの値は 1.5 です。 .It Fl d デバッグ用。 .Xr syslog 3 -を使う代わりに標準エラー出力にエラーメッセージを吐き出す。 +を使う代わりに標準エラー出力にエラーメッセージを表示します。 .El .Sh 警告 .Nm を動かすためには .Xr cron 8 -デーモンを起動しておかねばなりません。 +デーモンを起動しておく必要があります。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /var/at/spool -compact .It Pa /var/at/spool 出力ファイルを保管しておくディレクトリ .It Pa /var/at/jobs ジョブファイルを保管しておくディレクトリ .El .Sh 関連項目 .Xr at 1 , .Xr crontab 1 , .Xr syslog 3 , .Xr crontab 5 , .Xr cron 8 .Sh バグ .Nm の機能は .Xr cron 8 に統合されるべきです。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/dev_mkdb.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/dev_mkdb.8 index cc7f854016..54d4165669 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/dev_mkdb.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/dev_mkdb.8 @@ -1,84 +1,84 @@ .\" Copyright (c) 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)dev_mkdb.8 8.1 (Berkeley) 6/6/93 .\" jpman %Id: dev_mkdb.8,v 1.2 1997/05/23 07:36:35 mitchy Stab % .\" .Dd June 6, 1993 .Os .Dt DEV_MKDB 8 .Sh 名称 .Nm dev_mkdb .Nd .Pa /dev のデータベースを作成する .Sh 書式 .Nm dev_mkdb .Sh 解説 .Nm コマンドは、 .Pa /var/run/dev.db に .Xr db 3 のハッシュデータベースを 作成します。このデータベースには、 .Pa /dev -ディレクトリ内のすべてのキャラクタスペシャルファイルと -ブロックスペシャルファイルの名前が含まれており、 +ディレクトリ内のすべてのキャラクタ型特殊ファイルと +ブロック型特殊ファイルの名前が含まれており、 キーとしてファイルタイプと .Fa st_rdev フィールドが使われています。 .Pp キーの構造体は mode_t, dev_t の順であり、0 で パディングされています。 mode_t はファイルタイプ (st_mode & S_IMFT) であり、 dev_t はst_rdev フィールドそのものです。 .Pp .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /var/run/dev.db -compact .It Pa /dev デバイスのディレクトリ .It Pa /var/run/dev.db データベースファイル .El .Sh 関連項目 .Xr ps 1 , .Xr stat 2 , .Xr db 3 , .Xr devname 3 , .Xr kvm_nlist 3 , .Xr ttyname 3 , .Xr kvm_mkdb 8 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .Bx 4.4 から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/getty.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/getty.8 index 2c6f95fc67..d8a7cdb555 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/getty.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/getty.8 @@ -1,125 +1,125 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" from: @(#)getty.8 8.1 (Berkeley) 6/4/93 .\" %Id: getty.8,v 1.9 1997/11/21 07:43:42 charnier Exp % .\" jpman %Id: getty.8,v 1.3 1997/05/19 17:00:46 horikawa Stab % .\" " .Dd April 25, 1991 .Dt GETTY 8 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm getty .Nd 端末のモードを設定する .Sh 書式 .Nm getty .Oo .Ar type .Op Ar tty .Oc .Sh 解説 .Nm プログラムは、 .Xr init 8 -から呼ばれ、tty回線をオープンしたあと初期化 +から呼ばれ、tty 回線をオープンしたあと初期化 し、ログイン名を読んで .Xr login 1 を起動します。 .Pp .Ar tty は、端末にどの .Pa /dev -のスペシャルデバイスファイルを使うかを指定します(例:``ttyh0'')。 +の特殊デバイスファイルを使うかを指定します (例:``ttyh0'')。 引数がないか .Ql Fl -ならば、tty回線はファイルディスクリプタ0としてオープンされます。 +ならば、tty 回線はファイルディスクリプタ 0 としてオープンされます。 .Pp .Ar type は、 .Nm が端末回線を特別に扱うようにするために使われます。 この .Ar type は、 .Xr gettytab 5 のデータベースのインデックスとして使われ、 回線の特徴を決定します。引数が与えられないか、データベースにマッチする テーブルがなければ、 .Em default テーブルが使われます。もし、 .Pa /etc/gettytab ファイルがなければ、システムのデフォルトが使われます。 テーブルにより指示されれば、 .Nm は端末画面をクリアし、 バナーヘッダを表示し、 ログインプロンプトを表示します。通常、このプロンプトのなかに システムのホスト名が含まれます。 .Pp .Nm のデフォルトの行動は、大抵の場合、適当な .Pa gettytab テーブルを作成することによって、回避したり修正したりすることができます。 .Pp .Nm はタイムアウト時間を設定することができます。これによって、 ログイン名がすぐに入力されないような場合に、ダイヤル回線を切断 することができます。 .Sh 診断 .Bl -diag .It "ttyxx: No such device or address." .It "ttyxx: No such file or address." .Pp .Pa ttys ファイルのなかで有効にされていた端末がオープンできませんでした。 必要な回線がシステムに設定されていなかったか、 関係するデバイスがブート時のシステム設定の際に組み込まれなかったか、 もしくは .Pa /dev -にスペシャルファイルがありませんでした。 +に特殊ファイルがありませんでした。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/gettytab -compact .It Pa /etc/gettytab .It Pa /etc/ttys .El .Sh 関連項目 .Xr login 1 , .Xr ioctl 2 , .Xr tty 4 , .Xr gettytab 5 , .Xr ttys 5 , .Xr init 8 .Sh 歴史 .Nm は .At v6 から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/ibcs2.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/ibcs2.8 index c09169c0fa..570ca63472 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/ibcs2.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/ibcs2.8 @@ -1,64 +1,64 @@ .\" .\" Copyright (c) 1995 Lyndon Nerenberg .\" .\" All rights reserved. .\" .\" This program is free software. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE DEVELOPERS ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR .\" IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES .\" OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE DISCLAIMED. .\" IN NO EVENT SHALL THE DEVELOPERS BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, .\" INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT .\" NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF USE, .\" DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND ON ANY .\" THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, OR TORT .\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF .\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE. .\" -.\" %Id: ibcs2.8,v 1.6 1998/08/31 16:41:06 wosch Exp % +.\" %Id: ibcs2.8,v 1.6.2.1 1999/02/15 08:46:22 fenner Exp % .\" jpman %Id: ibcs2.8,v 1.3 1997/09/08 08:46:54 kuma Stab % .\" .Dd November 27, 1995 .Dt IBCS2 8 -.Os FreeBSD-Experimental +.Os FreeBSD .Sh 名称 .Nm ibcs2 .Nd SCO および ISC バイナリのための iBCS2 ランタイムサポートをロードする .Sh 書式 .Nm ibcs2 .Sh 解説 .Nm ユーティリティは iBCS2 互換プログラムの カーネルランタイムサポートをロードします。 本ランタイムサポートの範囲は iBCS2 システムコールインタフェースの エミュレーションに限定されており、完全サポートには程遠いです。 COFF バイナリおよび共有ライブラリはサポートされていますが、 FreeBSD での配布には共有ライブラリは提供されていません。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /usr/share/examples/ibcs2/* -compact .It Pa /lkm/ibcs2_mod.o .It Pa /lkm/ibcs2_coff_mod.o iBCS2 ローダブルカーネルモジュール。 .Pp .It Pa /usr/share/examples/ibcs2/* エミュレータ検査用のサンプルオブジェクトファイル。 .Sh 関連項目 .Xr lkm 4 , .Xr modload 8 .Sh バグ エミュレータは全く不完全です。 .Pp 動的にリンクされたバイナリを実行するにあたり、 既存の SCO システムの共有ライブラリへのアクセスが不可欠です。 .Pp 使用にあたりソースコードを読むことが不可欠です。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/mknod.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/mknod.8 index 43e61235f6..e30be514be 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/mknod.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/mknod.8 @@ -1,108 +1,108 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. 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All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)mount.8 8.8 (Berkeley) 6/16/94 .\" %Id: mount.8,v 1.24 1998/10/16 00:06:56 des Exp % .\" .\" jpman %Id: mount.8,v 1.2 1997/05/03 11:26:50 horikawa Stab % .\" .Dd June 16, 1994 .Dt MOUNT 8 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm mount .Nd ファイルシステムをマウントする .Sh 書式 .Nm mount .Op Fl adfpruvw .Op Fl t Ar ufs | lfs | external_type .Nm mount .Op Fl dfpruvw .Ar special | node .Nm mount .Op Fl dfpruvw .Op Fl o Ar options .Op Fl t Ar ufs | lfs | external_type .Ar special node .Sh 解説 .Nm コマンドは .Xr mount 2 システムコールを使用して、 .Ar "スペシャルデバイス" かリモートノード (rhost:path) を ファイルシステムツリーの .Ar node へ接合します。 もし .Ar special または .Ar node が指定されなかった場合には、 .Xr fstab 5 ファイルから適切な情報を取得します。 .Pp システムは、現在マウントしているファイルシステムのリストを管理しています。 .Nm コマンドを引数を与えずに実行すると、このリストが表示されます。 .Pp オプションとしては以下のものがあります: .Bl -tag -width indent .It Fl a .Xr fstab 5 に記述されているファイルシステムを すべてマウントします。 例外は、``noauto'' が指定されているもの、 .Fl t -フラグにて除外されているもの(後述)、 +フラグにて除外されているもの (後述)、 既にマウントされているもの (ルートファイルシステムは伝統的なシングルユーザモードの動作を保つ -ために除外されます)です。 +ために除外されます) です。 通常、これはシステムの起動時に実行されます。 .It Fl d システムコールの実行以外のすべてのことを行ないます。 このオプションを .Fl v とともに指定することで、 .Nm コマンドが何をしようとしているのかを確認することができます。 .It Fl f ファイルシステムのマウント状態を読み書き可能から読み込み専用へ 変更しようとするときに、 すでにオープンされているファイルへの書き込み許可を強制的に取り消します。 また、正常かどうか不明なファイルシステムも強制的に読み書き可能に マウントします (危険なため注意して使って下さい)。 .It Fl o オプションは .Fl o の後にコンマで区切って指定します。 以下のオプションが指定できます: .Bl -tag -width indent .It async 指定したファイルシステムのすべての .Tn I/O を非同期に行います。 このフラグを指定することは非常に .Em 危険 ですので、 システムクラッシュ時にファイルシステムを 作り直す用意ができていないかぎりは使うべきではありません。 .It force .Fl f オプションと同じです。 ファイルシステムのマウント状態を読み書き可能から読み込み専用へ 変更しようとするときに、 すでにオープンされているファイルへの書き込み許可を強制的に取り消します。 また、正常かどうか不明なファイルシステムも強制的に読み書き可能に マウントします (危険なため注意して使って下さい)。 .It noatime ファイル読み取り時に、ファイルアクセス時刻を更新しません。 このオプションが便利なのは、 -多くのファイルを持ち、(ほとんどの場合重要ではない)ファイルアクセス時刻 +多くのファイルを持ち、(ほとんどの場合重要ではない) ファイルアクセス時刻 を更新するよりも性能が重要であるファイルシステムです。 このオプションは現在ローカルファイルシステムでのみサポートされています。 .It noauto mount が .Fl a フラグ付きで動作しているときに、このファイルシステムをスキップします。 .It noclusterr リード時のクラスタリングを無効にします。 .It noclusterw ライト時のクラスタリングを無効にします。 .It nodev ファイルシステム上のキャラクタスペシャルデバイスや ブロックスペシャルデバイスを解釈しません。 このオプションは、サーバが自分自身以外のアーキテクチャ用の スペシャルデバイスを含むファイルシステムを持っている場合に有用です。 .It noexec マウントしているファイルシステム上のバイナリの 実行を許可しません。 このオプションは、サーバが自分自身以外のアーキテクチャ用の バイナリを含むファイルシステムを持っている場合に有用です。 .It nosuid 実効ユーザ ID (set-user-ID) セット、 実効グループ ID (set-group-ID) セットビットの 効果をなくします。 注意: .Xr suidperl 1 のような suid/sgid ラッパが 誰でも使えるようにシステムにインストールされている場合には、価値がありません。 .It nosymfollow マウントされたファイルシステムにおいては、シンボリックリンクを追跡しません。 .It rdonly .Fl r と同じく、マウントするファイルシステムを読み込み専用とします (スーパユーザでも書き込みできなくなります)。 .It sync ファイルシステムのすべての .Tn I/O を同期的に行います。 .It suiddir マウントされたファイルシステムにおけるディレクトリに SUID ビットがセットされると、 新規ファイルの所有者をディレクトリの所有者に設定します。 新規ディレクトリは親ディレクトリのビットを継承します。 実行ビットはファイルから取り除かれ、root には与えられません。 .Pp この機能は PC ユーザに対して ftp, SAMBA, netatalk のサービスを行う ファイルサーバのためにデザインされました。 これはシェルユーザに対してセキュリティホールとなりますので、 特にホームディレクトリを持つシェルマシンでは使用すべきではありません。 このオプションが動作するためには、カーネルの SUIDDIR オプションが必要です。 UFS ファイルシステムのみがこのオプションをサポートします。 詳細は .Xr chmod 2 を参照してください。 .It update .Fl u と同じく、すでにマウントされているファイルシステムの状態を変化させることを 指示します。 .It union マウントポイント以下の名前空間に、マウントされたファイルシステムのルートと マウントポイントに元から存在するディレクトリの両方が見えるようにします。 名前を検索するときは、マウントしたファイルシステムが先に検索されます。 ファイルが存在しない ために検索が失敗した場合は、既存のディレクトリがアクセスされます。 ファイル等の作成は、すべて マウントしたファイルシステム上に対して行われます。 .El .Pp .Nm が内部で知っているファイルシステムタイプ .Pf ( Fl t オプションを参照) 以外の、ファイルシステムタイプに固有のオプションは、 コンマで区切って指定します。このオプションは、オプションの前に .Dq \&- -(ダッシュ記号)をつけて区別します。値を持つオプションは、 +(ダッシュ記号) をつけて区別します。値を持つオプションは、 -option=valueの形で指定します。 たとえば、 .Bd -literal -offset indent mount -t mfs -o nosuid,-N,-s=4000 /dev/dk0b /tmp .Ed .Pp では、 .Nm コマンドは以下と同じものを実行します: .Bd -literal -offset indent /sbin/mount_mfs -o nosuid -N -s 4000 /dev/dk0b /tmp .Ed .It Fl p マウント情報を fstab の形式で表示します。暗黙的に .Fl v オプションを指定します。 .It Fl r ファイルシステムをリードオンリーで -マウントします(スーパユーザでも書き込みは行えません)。 +マウントします (スーパユーザでも書き込みは行えません)。 これは、 .Fl o オプションで .Dq rdonly を指定するのと同じです。 .It Fl t Ar "ufs \\*(Ba lfs \\*(Ba external type" .Fl t のあとの引数にはファイルシステムタイプを指定します。 デフォルトは、 .Ar ufs です。 .Fl t オプションによって、 .Nm コマンドの操作が、指定した特定のタイプのファイルシステムに対してのみ 行われるように指示することができます。 2つ以上のタイプを指定するにはコンマで区切ります。 ファイルシステムリスト の先頭に .Dq no という文字をつけることに よって、 .Nm コマンドの操作の対象と .Em しない ファイルシステムタイプを指定することができます。 以下に例を示します: .Bd -literal -offset indent mount -a -t nonfs,mfs .Ed .Pp は、 .Tn NFS と .Tn MFS を除いた、すべてのファイルシステムをマウントします。 .Pp type を内部で解釈できない場合、 .Nm は .Pa /sbin/mount_ Ns Em XXX というプログラムを実行しようとします。 .Em XXX の部分が type になります。たとえば nfs ファイルシステムは、 .Pa /sbin/mount_nfs というプログラムによってマウント されます。 .Pp ほとんどのファイルシステム用モジュールは カーネル中にない場合、ファイルシステム別のマウントプログラム によって動的に読み込まれます。 そこでは .Xr vfsload 3 サブルーチンが使われます。 この機構には書き込み可能な作業領域が必要なため、 .Pa /tmp があるファイルシステムタイプのモジュールはカーネルに 組み込まれている必要があります。さらに .Pa /etc/fstab において、 .Pa /tmp や .Pa /usr/bin/ld があるファイルシステムは 動的に読み込まれるファイルシステムよりも前に 記述されていなければいけません。 .It Fl u .Fl u フラグは、すでにマウントしているファイルシステム の状態の変更を指示します。 ファイルシステムを読み込み専用から読み書き可能へ、またその逆へも変更することを 含めて、すでに説明したすべてのオプション .Pf ( Fl o オプション) の内容を変更することができます。 読み書き可能なファイルシステムを読み出し専用に変更する場合、 書き込みのためにオープンしているファイルがあるときには、 .Fl f オプションを指定しなければ変更に失敗します。 どのオプションを適用するかを決定する際、最初に .Xr fstab 5 のテーブル を参照し、適用します。その次に .Fl o オプションの引数を適用し、最後に .Fl r 、 .Fl w オプションが適用されます。 .It Fl v 詳細なメッセージを表示します。 .It Fl w ファイルシステムを読み書き可能とします。 .Pp .Tn NFS ファイルシステムに対して指定できるオプションは、 .Xr mount_nfs 8 のマニュアルに記述されています。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/fstab -compact .It Pa /etc/fstab ファイルシステムテーブル .El .Sh 診断 多岐に渡りますが、ほぼ全てが自明です。 .Pp .Dl XXXXX filesystem is not available .Pp カーネルはそのファイルシステムタイプをサポートしていません。 ファイルシステムのサポートは、 -静的(カーネルコンパイル時)もしくは動的( +静的 (カーネルコンパイル時) もしくは動的 ( .Xr modload 8 -によってカーネルモジュールとしてロードされる)です。 +によってカーネルモジュールとしてロードされる) です。 通常、 .Nm もしくはそのサブプロセスは、 ファイルシステムモジュールが静的に組み込まれていない場合は、 .Xr vfsload 3 を使用して動的にそのファイルシステムモジュールをロードしようとします。 この場合上記エラーメッセージは、 モジュールをロードするパーミッションを持たないことも意味する場合があります。 .Sh 関連項目 .Xr mount 2 , .Xr vfsload 3 , .Xr fstab 5 , .Xr mount_cd9660 8 , .Xr mount_devfs 8 , .Xr mount_fdesc 8 , .Xr mount_kernfs 8 , .Xr mount_lfs 8 , .Xr mount_mfs 8 , .Xr mount_msdos 8 , .Xr mount_nfs 8 , .Xr mount_null 8 , .Xr mount_portal 8 , .Xr mount_procfs 8 , .Xr mount_umap 8 , .Xr mount_union 8 , .Xr umount 8 .Sh バグ 異常なファイルシステムをマウントすると、 システムクラッシュを引き起こすことがあります。 .Pp ``mount -u'' を使用して、 ファイルシステムの非同期動作と通常動作を切り替えたり、 読み書きアクセスと読み込み専用アクセスを切り替えたりすると、 致命的にファイルシステムを破壊することがあります。 .Sh 警告 マウントに成功した後にマウントされたファイルシステムから .Pa ".." がアクセス可能かどうかは、 元のマウントポイントのパーミッションが決定します。 全ユーザが双方向にマウントポイントを行き来可能とするために最低限必要な パーミッションは 0111 (全員が実行可能) です。 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から登場しています。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/mtree.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/mtree.8 index ed6ede1aef..992ca7311e 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/mtree.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/mtree.8 @@ -1,293 +1,293 @@ .\" Copyright (c) 1989, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" From: @(#)mtree.8 8.2 (Berkeley) 12/11/93 .\" %Id: mtree.8,v 1.13 1998/06/10 06:45:08 peter Exp % .\" jpman %Id: mtree.8,v 1.3 1997/08/16 13:31:00 horikawa Stab % .\" .Dd February 9, 1995 .Dt MTREE 8 .Os .Sh 名称 .Nm mtree .Nd ディレクトリ階層をマップする .Sh 書式 .Nm mtree .Op Fl cdeinrUux .Op Fl f Ar spec .Op Fl K Ar keywords .Op Fl k Ar keywords .Op Fl p Ar path .Op Fl s Ar seed .Sh 解説 .Nm は、カレントディレクトリをルートとするファイル階層を、 標準入力から読み込んだファイル階層記述と比較します。 .\" ↑原文では単に "specification" となっているが、日本語に訳すと .\" わかりにくいので、「ファイル階層記述」という語をあてている。 .\" 以下も同様。 -- jpman J.Sakai その記述とマッチしない特性をもつファイルや、 実際のファイル階層あるいはファイル階層記述のいずれかから欠落しているファイル に関するメッセージを標準出力に出力します。 .Pp 以下のオプションがあります: .Bl -tag -width flag .It Fl c ファイル階層の記述を標準出力に出力します。 .It Fl d ディレクトリ型以外のファイルは全て無視します。 .It Fl e ファイル階層には存在するが、ファイル階層記述に存在しないファイルが あっても警告しません。 .It Fl f Ar file ファイル階層記述を、標準入力からではなく、ファイル .Ar file から読み込みます。 .It Fl i .Fl c オプションでファイル階層記述を作成する際、 ディレクトリレベルを一つ下りる毎に空白 4 つ分ずつインデントして出力します。 各ディレクトリ前に出力される /set 文やコメントには影響を与えませんが、 各ディレクトリの最後に出力されるコメントには影響を及ぼします。 .It Fl K Ar keywords 指定した .Ar keywords (空白あるいはコンマで区切ったもの) を 現在のキーワード集合に追加します。 .It Fl k Ar keywords 現在のキーワード集合の代わりに、 ``type'' キーワードおよび 指定した .Ar keywords (空白あるいはコンマで区切ったもの) を使用します。 .It Fl n ファイル階層記述作成の際、パス名コメントを出力しません。 .Fl c オプション使用時は通常、各ディレクトリの前後にコメントが出力されます。 .It Fl p Ar path ファイル階層のルートディレクトリを、カレントディレクトリではなく .Ar path とします。 .It Fl r ファイル階層記述に記載されていないファイル階層に含まれるファイルを 全て削除します。 .It Fl s Ar seed キーワード .Cm cksum が指定されている全ファイルに対する単一のチェックサムを 標準エラー出力に出力します。 チェックサムのシードには指定された値が用いられます。 .It Fl U 既存ファイルの所有者、グループおよびパーミッションを ファイル階層記述に合わせて修正し、欠落しているディレクトリを作成します。 欠落ディレクトリを作成するために、ユーザ、グループおよびパーミッションの 全てを指定しなければなりません。 成功するとステータス 0 で終了し、 何らかのエラーが発生すると 1 で終了します。 ミスマッチがあっても、それが訂正されればエラーとはみなされません。 .It Fl u オプション .Fl U と同様ですが、現ファイル階層がファイル階層記述とマッチしなければ ステータス 2 を返します。 .It Fl x ファイル階層中のマウントポイント以下に降下しません。 .El .Pp ファイル階層記述は多くの場合、「キーワード」つまり ファイルに関連した値を指定する文字列から構成されます。 どのキーワードにもデフォルト値はありません。 キーワードに値が設定されていない場合、 そのキーワードに基づいたチェックは行われません。 .Pp 現在サポートされているキーワードは以下の通りです: .Bl -tag -width Cm .It Cm cksum .Xr cksum 1 ユーティリティで規定されるデフォルトアルゴリズムを用いた ファイルのチェックサム。 .It Cm ignore このファイル以下のファイル階層を無視します。 .It Cm gid 数値で指定したファイルのグループ。 .It Cm gname シンボル名で指定したファイルのグループ。 .It Cm md5digest ファイルの MD5 メッセージダイジェスト。 .It Cm mode -数値 (8進数) あるいはシンボル値で指定した現ファイルのパーミッション。 +数値 (8 進数) あるいはシンボル値で指定した現ファイルのパーミッション。 .It Cm nlink ファイルが持っているはずのハードリンク数。 .It Cm nochange このファイルもしくはディレクトリが存在することのみ確認し、 他の属性は無視します。 .It Cm uid 数値で指定したファイルの所有者。 .It Cm uname シンボル名で指定したファイルの所有者。 .It Cm size ファイルサイズ (バイト数)。 .It Cm link シンボリックリンクが指し示しているはずのファイル。 .It Cm time ファイルの最終修正時刻。 .It Cm type ファイルタイプ。以下のいずれかを指定します: .sp .Bl -tag -width Cm -compact .It Cm block ブロック型スペシャルデバイス .It Cm char 文字型スペシャルデバイス .It Cm dir ディレクトリ .It Cm fifo FIFO .It Cm file 通常ファイル .It Cm link シンボリックリンク .It Cm socket ソケット .El .El .Pp デフォルトのキーワード集合は .Cm gid , .Cm mode , .Cm nlink , .Cm size , .Cm link , .Cm time , .Cm uid です。 .Pp ファイル階層記述には 4 つのタイプの行があります。 .Pp 1 つめのタイプの行はキーワードに大域的な値を設定するもので、 文字列 ``/set'' とそれに続く空白、そしてキーワードとその値のペアの集合を 空白で区切ったものから構成されます。 キーワードとその値のペアはキーワードとそれに続く等号 (``='')、 そして値から成り、空白は含みません。 一旦キーワードが設定されると、再設定あるいは設定解除されるまで その値は変化しません。 .Pp 2 つめのタイプの行はキーワードの設定を解除するもので、 文字列 ``/unset'' とそれに続く空白、そして 1 つ以上のキーワードを 空白で区切ったものから構成されます。 .Pp 3 つめのタイプの行はファイル記述を行うもので、 ファイル名とそれに続く空白、そしてゼロ個以上のキーワードと値のペアを 空白で区切ったものから構成されます。 ファイル名の先頭には空白があっても構いません。 ファイル名には 標準的なファイル名マッチング文字 (``['', ``]'', ``?'', ``*'') が含まれて いてもよく、その場合、そのファイル階層に存在するファイルは、 マッチする最初のパターンと関連づけられます。 .Pp 各キーワードと値のペアはキーワードと等号 (``='')、そして そのキーワードの値から構成され、空白は含みません。 これらの値は、対応するキーワードの大域的な値を変更しませんが、 大域的な値に優先します。 .Pp パスは全て相対指定です。 ディレクトリを指定すると、そのディレクトリ階層の中で 更にファイルが検索されます。 これがファイル階層記述における 4 つめのタイプの行です: 文字列 .Dq Nm \&.. だけが含まれる行は、カレントディレクトリパスを 1 レベル上に上げることを 意味します。 .Pp 空行および最初の非空白文字がハッシュ記号 (``#'') であるような行は無視されます。 .Pp .Nm は成功するとステータス 0 で終了し、何らかのエラーが生じると 1 で終了します。 また、ファイル階層がファイル階層記述とマッチしない場合はステータス 2 で 終了します。 ただしオプション .Fl U が指定されている場合は、ステータス 2 はステータス 0 に変換されます。 .Sh 使用例 「トロイの木馬」に感染したシステムバイナリを検出するには、 以下のように操作することを推奨します。 ファイルシステムに対して .Nm .Fl K .Cm md5digest を実行し、その結果のコピーを別マシンか、少なくとも暗号化した形式で ストアします。 出力ファイル自身は .Xr md5 1 ユーティリティを用いてダイジェストを作成します。 そして定期的に .Nm と .Xr md5 1 をオンラインのファイル階層記述に対して走らせます。 クラッカーが手を加えたバイナリに合わせて オンラインのファイル階層記述を変更することは 可能ですが、オリジナルと同じ MD5 ダイジェストをもつ記述を作成するのは 非現実的だと考えらていれます。 .Pp .Fl d オプションおよび .Fl u オプションを組み合わせると、ソフトウェア配布やそれに類する処理のために ディレクトリ階層を作成するのに用いることができます。 .Pa /etc/mtree に置かれたファイル群は、この .Tn FreeBSD 配布のほとんど全てのディレクトリを作成するのに用いられました。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/mtree -compact .It Pa /etc/mtree システムのファイル階層記述ディレクトリ .El .Sh 関連項目 .Xr chgrp 1 , .Xr chmod 1 , .Xr cksum 1 , .Xr md5 1 , .Xr stat 2 , .Xr fts 3 , .Xr md5 3 , .Xr chown 8 .Sh 歴史 .Nm ユーティリティは .Bx 4.3 Reno で登場しました。 MD5 ダイジェスト機能は、 .Xr cksum 1 をだますプログラムが広範囲に悪用されたのに対抗して .Fx 2.1 で追加されました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/newfs.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/newfs.8 index e0840ff9c9..d43366a9f4 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/newfs.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/newfs.8 @@ -1,335 +1,336 @@ .\" Copyright (c) 1983, 1987, 1991, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)newfs.8 8.6 (Berkeley) 5/3/95 .\" %Id: newfs.8,v 1.20 1998/11/29 13:09:01 bde Exp % .\" jpman %Id: newfs.8,v 1.3 1997/07/26 22:02:06 horikawa Stab % .\" .Dd May 3, 1995 .Dt NEWFS 8 .Os BSD 4.2 .Sh 名称 .Nm newfs , .Nm mfs .Nd 新しいファイルシステムを作成する .Sh 書式 .Nm newfs .Op Fl NO .Op Fl S Ar sector-size .Op Fl T Ar disktype .Op Fl a Ar maxcontig .Op Fl b Ar block-size .Op Fl c Ar cylinders .Op Fl d Ar rotdelay .Op Fl e Ar maxbpg .Op Fl f Ar frag-size .Op Fl i Ar bytes .Op Fl k Ar skew .Op Fl l Ar interleave .Op Fl m Ar free space .Op Fl n Ar rotational positions .Op Fl o Ar optimization .Op Fl p Ar sectors .Op Fl r Ar revolutions .Op Fl s Ar size .Op Fl t Ar tracks .Op Fl u Ar sectors .Op Fl v .Op Fl x Ar sectors .Ar special .Nm mount_mfs .Op Fl N .Op Fl F Ar file .Op Fl T Ar disktype .Op Fl a Ar maxcontig .Op Fl b Ar block-size .Op Fl c Ar cylinders .Op Fl d Ar rotdelay .Op Fl e Ar maxbpg .Op Fl f Ar frag-size .Op Fl i Ar bytes .Op Fl m Ar free space .Op Fl n Ar rotational positions .Op Fl o Ar options .Op Fl s Ar size .Ar special node .Sh 解説 .Nm は、わかりにくい .Xr mkfs 8 の代わりとなるものです。 .Nm や .Nm mount_mfs を走らせる前に、 .Xr disklabel 8 を使ってディスクラベルが書き込んでいなければなりません。 .Nm -は、指定したスペシャルファイルにファイルシステムを作成します。 +は、指定した特殊ファイルにファイルシステムを作成します。 (しばしば -.Dq スペシャルファイル +.Dq 特殊ファイル を .Dq ディスク -として扱いますが、スペシャルファイルは物理ディスクである必要はありません。 -事実、スペシャルである必要もありません。) +として扱いますが、特殊ファイルは物理ディスクである必要はありません。 +事実、特殊ファイルである必要もありません。) デフォルト値はたいてい妥当な値となりますが、 .Nm にはこの値を変更するための数多くのオプションがあります。 .Pp .Nm mount_mfs は、仮想メモリ上にファイルシステムを構築し、指定したノード にそのファイルシステムをマウントするために使います。 ファイルシステムがアンマウントされると、 .Nm mount_mfs は終了し、このファイルシステムの内容は失われます。 .Nm mount_mfs にシグナルが送られると、 ファイルシステムをアンマウントしようとします。たとえば、 シャットダウンする場合がこれにあたります。 .Nm mount_mfs に指定するパラメータは .Nm のものと同じです。 .Fl T -フラグが指定されると(下記参照)、スペシャルファイルを使用しません。 -そうでない場合、スペシャルファイルはディスクラベルを読むためにのみ使われ、 +フラグが指定されると (下記参照)、特殊ファイルを使用しません。 +そうでない場合、特殊ファイルはディスクラベルを読むためにのみ使われ、 それによってメモリベースファイルシステムへのコンフィギュレーション パラメータが得られます。 -このスペシャルファイルは通常、第一スワップ領域を指定します。という +この特殊ファイルは通常、第一スワップ領域を指定します。という のは、フリーメモリが少なくなって、ファイルシステムをサポートす るメモリ領域がページングされるとき、ファイルシステムがそこに バックアップされるからです。 .Pp 以下のオプションにて一般的な配置方針を定義します。 .Bl -tag -width indent .It Fl T Ar disktype 過去のものとの互換性のためと .Nm mount_mfs のための物です。 .It Fl F Ar file .Nm mount_mfs は、ファイルシステムのイメージとしてこのファイルを使用します。 .Nm mount_mfs が終了した時、このファイルは残されます。 .It Fl N 実際にはファイルシステムを構築せずに、ファイルシステム パラメータの表示のみを行います。 .It Fl O .Bx 4.3 フォーマットのファイルシステムを作成します。この オプションは、古いブート ROM が理解できるルートファイル システムを使う必要がある場合に使います。 .It Fl T 指定したディスクのための情報を .Pa /etc/disktab から得て、disklabel を使用しません。 .It Fl a Ar maxconting 回転遅延 (rotational delay) を強制する前に 配置される連続ブロックの最大数を指定します ( .Fl d オプションを参照)。 デフォルトは 1 です。このオプションをどのように設定す るかについて、詳しくは .Xr tunefs 8 を参照してください。 .It Fl b Ar block-size ファイルシステムのブロックサイズをバイト単位で指定します。 .It Fl c Ar #cylinders/group ファイルシステムのシリンダグループごとのシリンダ数を指定 します。デフォルトは 16 です。 .It Fl d Ar rotdelay 同じディスクに対する ディスク転送完了割り込みサービスと新たな転送開始に費す時間の -期待値を指定します (ミリ秒単位)。デフォルトは0ミリ秒です。詳細は、 +期待値を指定します (ミリ秒単位)。デフォルトは 0 ミリ秒です。詳細は、 .Xr tunefs 8 を参照してください。 .ne 1i .It Fl e Ar maxbpg 単一のファイルが他のシリンダグループへまたがることを強制される前に、 1 つのシリンダグループから割り当てることのできる最大のブロック数を指定し ます。デフォルト値は、シリンダグループのブロック数の約 1/4 です。この オプションの詳細については、 .Xr tunefs 8 を参照してください。 .It Fl f Ar frag-size ファイルシステムのフラグメントサイズをバイト単位で指定します。 .It Fl i Ar number of bytes per inode ファイルシステム中の i ノードの密度を設定します。デフォルト -は、(4 * フラグメントサイズ) バイトのデータ領域ごとに1つの i ノードを作ります。 +は、(4 * フラグメントサイズ) バイトのデータ領域ごとに 1 つの +i ノードを作ります。 i ノード数を少なくしたい場合は大きな値を指定し、 i ノード数を多くしたい場合は小さな値を指定します。 .It Fl m Ar free space \&% 通常のユーザからは保護されている領域のパーセンテージを 指定します。 これは最低限の空き領域のしきい値となります。 デフォルト値は .Ao Pa ufs/ffs/fs.h Ac にて .Dv MINFREE と定義され、現在 8% です。 このオプションの詳細については、 .Xr tunefs 8 を参照してください。 .It Fl n Ar number of distinguished rotational positions ディスク一回転あたりに確保する回転時間の数を設定します。デフォルトは 1 で、回転位置テーブルを無効にすることを意味します。 .It Fl o Ar optimization\ preference .Pq ``space'' か ``time'' ブロック確保に費す時間を最小にするか、 ディスク上のフラグメント領域を最小にするかを、 ファイルシステムに指示します。 デフォルトで minfree (前述) が 8% を下回る場合は、 領域の最小化が行われ、8% 以上ならば時間の最小化が行われます。 このオプションの詳細については、 .Xr tunefs 8 を参照してださい。 .It Fl s Ar size ファイルシステムサイズをセクタ単位で指定します。 .It Fl v ディスクにはパーティションが含まれておらず、 .Nm はディスク全体の上にファイルシステムを構築すべきであることを指定します。 本オプションは .Nm vinum のような統合ディスクを扱うのに便利です。 .El .Pp 次のオプションは、ディスクジオメトリの標準設定を変更します。 デフォルトの値はディスクラベルから得られます。 これらの値を変更するのは、 最初にファイルシステムを構築したときとは異なるタイプのディスク上で ロウイメージを使用してファイルシステムを構築するようなときだけです (たとえば、ライトワンスディスク上など)。 これらの値をデフォルトの 値から変更すると、標準のスーパブロックが壊れたときに、 .Xr fsck 8 が代替のスーパブロックを見つけることができなくなるので注意して ください。 .Bl -tag -width indent .It Fl S Ar sector-size セクタサイズ (バイト単位) です (通常 512 以外は使用しません)。 .It Fl k Ar sector \&0 skew , per track 遅いコントローラを補うためにメディアのフォーマット時の補正を指定します。 トラックスキューは同じシリンダ上のトラック N のセクタ 0 とトラック N-1 のセクタ 0 のオフセットです。 .It Fl l Ar hardware sector interleave 遅いコントローラを補うためにメディアのフォーマット時の補正を指定します。 インタリーブはトラック毎の物理セクタのインタリーブで、次の比の分母で 定義されます: .Dl 読まれるセクタ/通過するセクタ つまりインタリーブの 1/1 は連続的に配置されていることを、 1/2 は論理 セクタ 0 と論理セクタ 1 との間に 1 セクタあることを示します。 .It Fl p Ar spare sectors per track 予備セクタ (不良セクタと置き換えるセクタ) は、 各トラックの最後の物理セクタを使用します。 これらには、ファイルシステムとしてデータを割り当てることができないため、 セクタ/トラック .Pq Fl u に含まれません。 .It Fl r Ar revolutions/minute 1 分間あたりのディスク回転速度を指定します。 .ne 1i .It Fl t Ar #tracks/cylinder ファイルシステムによってデータを割り当てることができるシリンダあたりの トラック数です。デフォルトは 1 です。0 が設定された場合にはディスクラベル に指定されている値が使われます。 .It Fl u Ar sectors/track ファイルシステムによってデータを割り当てることができるトラックあたりの セクタ数です。デフォルトは 4096 です。 0 が設定された場合にはディスクラベルに 指定されている値が使われます。この値には、各トラックの最後に確保 される不良ブロックの置き換えのための予備セクタは含まれません ( .Fl p オプションを参照)。 .It Fl x Ar spare sectors per cylinder 予備セクタ (不良セクタと置き換えるセクタ) は、シリンダの最後のトラック の物理セクタを使用します。これらには、ファイルシステムとしてデータを 割り当てることができないため、セクタ/トラック .Pq Fl u には含まれません。 .El .Pp .Nm mount_mfs コマンドのオプションは、 .Fl o オプションを除いて .Nm コマンドと同じものです。 .Pp .Fl o オプションは以下のとおりです: .Bl -tag -width indent .It Fl o .Fl o フラグに続いて指定されるオプションは、コンマで区切られた文字列です。 指定できるオプションとその意味は .Xr mount 8 を参照してください。 .El .Sh 使用例 .Pp .Dl mount_mfs -s=131072 -o nosuid,nodev /dev/da0s1b /tmp .Pp .Xr mount 8 の nosuid と nodev のオプションを指定し、 64 MB の大きさのメモリファイルシステムを /tmp にマウントします。 .Sh バグ .Bx Free のブートコードは、カーネルが置かれているファイルシステムのブロックサイズ が 8 キロバイトでフラグメント 1 キロバイトであることを仮定しています。 他のサイズを使用しているファイルシステムからブートすることはできません。 .Sh 関連項目 .Xr fdformat 1 , .Xr disktab 5 , .Xr fs 5 , .Xr disklabel 8 , .Xr diskpart 8 , .Xr dumpfs 8 , .Xr fsck 8 , .Xr mount 8 , .Xr scsiformat 8 , .Xr tunefs 8 .Rs .%A M. McKusick .%A W. Joy .%A S. Leffler .%A R. Fabry .%T A Fast File System for UNIX , .%J ACM Transactions on Computer Systems 2 .%V 3 .%P pp 181-197 .%D August 1984 .%O (reprinted in the BSD System Manager's Manual) .Re .Sh 歴史 .Nm コマンドは、 .Bx 4.2 から登場しています。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/newsyslog.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/newsyslog.8 index d2844ab6f9..b866d507ff 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/newsyslog.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/newsyslog.8 @@ -1,187 +1,277 @@ .\" This file contains changes from the Open Software Foundation. .\" .\" from: @(#)newsyslog.8 -.\" %Id: newsyslog.8,v 1.14 1998/06/09 18:24:04 ache Exp % -.\" jpman %Id: newsyslog.8,v 1.3 1997/08/16 13:33:00 horikawa Stab % +.\" %Id: newsyslog.8,v 1.14.2.1 1999/02/25 18:38:33 wollman Exp % .\" .\" Copyright 1988, 1989 by the Massachusetts Institute of Technology .\" .\" Permission to use, copy, modify, and distribute this software .\" and its documentation for any purpose and without fee is .\" hereby granted, provided that the above copyright notice .\" appear in all copies and that both that copyright notice and .\" this permission notice appear in supporting documentation, .\" and that the names of M.I.T. and the M.I.T. S.I.P.B. not be .\" used in advertising or publicity pertaining to distribution .\" of the software without specific, written prior permission. .\" M.I.T. and the M.I.T. S.I.P.B. make no representations about .\" the suitability of this software for any purpose. It is .\" provided "as is" without express or implied warranty. .\" -.Dd January 12, 1989 +.\" jpman %Id: newsyslog.8,v 1.3 1997/08/16 13:33:00 horikawa Stab % +.Dd January 27, 1999 .Dt NEWSYSLOG 8 .Os .Sh 名称 .Nm newsyslog .Nd システムのログファイルを保守し、適切なサイズに保つ .Sh 書式 .Nm newsyslog .Op Fl Fnrv .Op Fl f Ar config_file .Sh 解説 .Nm は .Xr cron 8 から定期的に実行されるようにスケジュールされるべきプログラムです。 実行されると、 .Nm -は必要に応じてログファイルを保存(アーカイブ)します。 +は必要に応じてログファイルを保存 (アーカイブ) します。 あるログファイルを保存する必要があると判断すると、 +.Dq Va logfile +が空になり、 +.Dq Va logfile Ns Li \&.0 +に前回のログファイルが入り、 +.Dq Va logfile Ns Li \&.1 +に前々回のログが入り‥‥ といった具合に、 +ユーザが指定した数の保存ログが残るよう、 .Nm -は、``logfile'' が空になり、``logfile.0'' に前回のログファイルが入り、 -``logfile.1'' に前々回のログが入り‥‥ といった具合に、 -ユーザが指定した数の保存ログが残るよう、ファイルを再編します。 +はファイルを再編します。 オプションにより、保存ログを圧縮してスペースを節約することもできます。 .Pp -ログが保存される場合には 2 つの理由があります。 -そのログファイルのサイズが予めセットしておいたキロバイト数より大きくなった、 -もしくは、前回ログを保存してから指定した時間が経過した、という理由です。 +ログが保存される場合には 3 つの理由があります: +.Bl -enum -offset indent +.It +ログが設定サイズ (キロバイト数) より大きくなった。 +.It +前回ログを保存してから指定した時間が経過した。 +.It +ログ入れ替えを行う指定時間である。 +.El .Nm の粒度は、このコマンドが .Xr cron 8 からどの程度の頻度で実行されるかに依存しています。 .Nm の実行は十分速いので、毎時間実行するようにスケジュールしても -悪影響はありません。 +悪影響はありませんし、 +第 3 のモード (前述) はそうなっていることを仮定しています。 .Pp 起動されると、 .Nm は設定ファイルを読み込んで、 -どのログファイルをチェックすべきかを決定します。 -デフォルトでは、このコンフィギュレーションファイルは +どのログファイルが潜在的に保存されうるかを決定します。 +デフォルトでは、この設定ファイルは .Pa /etc/newsyslog.conf です。 -コンフィギュレーションファイルの各行には、 +設定ファイルの各行には、 .Nm が処理すべき特定のログファイルに関する情報を記述します。 -各行は 5 つの必須フィールドと、3 つのオプションフィールドから成り、 +各行は 5 つの必須フィールドと、4 つのオプションフィールドからなり、 それらは空白で区切られています。 空行や ``#'' で始まる行は無視されます。 -コンフィギュレーションファイルの各フィールドは以下の通りです: +設定ファイルの各フィールドは以下の通りです: .Pp .Bl -tag -width indent .It Ar logfile_name 保存するシステムログファイル名。 .It Ar owner.group +このフィールドはオプションであり、 保存ファイルの所有者とグループ名を指定します。 .Ar owner あるいは .Ar group が空白のままである場合でも "." は必須です。 指定は数値、あるいは .Pa /etc/passwd か .Pa /etc/group にある名前で行います。 .It Ar mode ログファイルと保存ログファイルのモードを指定します。 .It Ar count ログファイルそのものに加えて保存しておく保存ファイルの数を指定します。 .It Ar size ログファイルのサイズが .Ar size に達すると、ログファイルは上記のように入れ換えられます。 -このフィールドが -.Ar * +このフィールドがアスタリスク +.Pq Ql \&* で置き換えられると、ログファイル入れ換えに際して そのサイズは考慮されなくなります。 -.It Ar interval -.Ar interval -時間(60 分×interval の意)が経過すると、ログファイルが入れ換えられます。 -このフィールドが -.Ar * -で置き換えられると、前回の入れ換えからの経過時間は考慮されません。 +.It Ar when +.Ar when +フィールドは、インターバル、特定の時刻、もしくは双方のいずれかです。 +.Ar when +フィールドがアスタリスク +.Pq Ql \&* +の場合、ログ入れ替えは +.Ar size +フィールドにのみ依存します。 +そうでない場合、 +.Ar when +フィールドは、オプションのインターバル時間指定からなり、単一の +.So Li \&@ Sc +記号と制限された +.Tn ISO 8601 +フォーマットで時刻を続けることができます。 +時刻を指定すると、指定した時刻の 1 時間以内に +.Nm newsyslog +が実行された場合のみ、ログファイルを入れ替えます。 +インターバル時間が指定された場合、 +最後の入れ替えからその時間数が経過した場合に、ログファイルを入れ替えます。 +時刻とインターバルの両方が指定された場合、入れ替えが実行されるには、 +両方の条件が満たされることが必要です。 +.Pp +時刻のフォーマットは +.Sm off +.Oo +.Oo +.Oo +.Oo +.Oo +.Va \&cc +.Oc +.Va \&yy +.Oc +.Va \&mm +.Oc +.Va \&dd +.Oc +.Oo +.Li \&T +.Oo +.Va \&hh +.Oo +.Va \&mm +.Oo +.Va \&ss +.Oc +.Oc +.Oc +.Oc +.Oc です。 +.Sm on +日付フィールドはオプションであり、デフォルトは現在の日付の適切な部分です。 +時刻フィールドはオプションであり、デフォルトは深夜です。 +よって、今日が 1999 年 1 月 22 日の場合、次の日付指定はすべて同等です: +.Pp +.Bl -item -compact -offset indent +.It +.Sq Li 19990122T000000 +.It +.Sq Li 990122T000000 +.It +.Sq Li 0122T000000 +.It +.Sq Li 22T000000 +.It +.Sq Li T000000 +.It +.Sq Li T0000 +.It +.Sq Li T00 +.It +.Sq Li 22T +.It +.Sq Li \&T +.It +.Sq Li \& +.El +.Pp +タイムゾーンは指定できません。 +現在の実装では、明確に分や秒の部分を指定することは、ほとんどできません。 +「1 時間以内」であることのみ、比較するからです。 .It Ar flags このフィールドはオプションであり、 保存に際してログファイルに特別な処理を行うかどうかを指定します。 .Ar Z フラグを指定すると、スペース節約のために 保存ファイルは .Xr gzip 1 で圧縮されます。 .Ar B フラグはファイルがバイナリファイルであることを指示し、 ログファイルが入れ換わったという意味で .Nm が挿入する .Tn ASCII メッセージを含めないようにします。 .Ar - は何も意味しませんが、 .Ar path_to_pid_file フィールドが指定された場合には埋め草として使用可能です。 .It Ar path_to_pid_file このオプションのフィールドは、 デーモンのプロセス ID を調べるために読むファイルを指定します。 このフィールドが存在する場合、 このファイルに書かれたプロセス ID に .Ar signal_number が送られます。 正しく認識するために、このフィールドは "/" から開始する必要があります。 .It Ar signal_number このオピションフィールドは、 デーモンプロセスに送られるシグナル番号を指定します。 デフォルトで SIGHUP が送られます。 .El .Sh オプション newsyslog では以下のオプションが利用できます: .Bl -tag -width indent .It Fl f Ar config_file -コンフィギュレーションファイルとして +設定ファイルとして .Pa /etc/newsyslog.conf に代えて .Ar config_file を使用します。 .It Fl v .Nm を詳細情報出力モードにします。 このモードでは、ログを入れ換えるあるいはそれをスキップするたびに、 そのログファイル名と理由を表示します。 .It Fl n 実際にログの入れ換えは行わず、このオプションが指定されない場合に 本来行うはずの処理内容を表示します。 .It Fl r .Nm は root として動作しなければならない、という制約を取り除きます。 もちろん、 .Nm は .Xr syslogd 8 に HUP シグナルを送れなくなりますから、 このオプションはデバッグにのみ用いるべきです。 .It Fl F ログを入れ替える条件に合致しないとしても、強制的に .Nm にログを入れ替えさせます。 システムの問題を診断しているときには、 このオプションの使用により、 問題のみを含む新しいログを提供できるので有用です。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/newsyslog.confxxxx -compact .It Pa /etc/newsyslog.conf .Nm -のコンフィギュレーションファイル +の設定ファイル .El .Sh バグ セキュリティ侵害を見つけるためにログを自動的に読むことは、 まだ行っていません。 .Sh 作者 .An Theodore Ts'o , MIT Project Athena .Pp Copyright 1987, Massachusetts Institute of Technology .Sh 関連項目 .Xr gzip 1 , .Xr syslog 3 , .Xr syslogd 8 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/pccardd.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/pccardd.8 index e4f6ebd273..42513b7216 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/pccardd.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/pccardd.8 @@ -1,154 +1,154 @@ .\" .\" Copyright (c) 1994 Andrew McRae. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. The name of the author may not be used to endorse or promote products .\" derived from this software without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE AUTHOR ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR .\" IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES .\" OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE DISCLAIMED. .\" IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, .\" INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT .\" NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF USE, .\" DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND ON ANY .\" THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, OR TORT .\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF .\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE. .\" -.\" %Id: pccardd.8,v 1.10 1998/03/23 08:25:40 charnier Exp % +.\" %Id: pccardd.8,v 1.10.2.1 1999/03/01 22:05:30 kuriyama Exp % .\" jpman %Id: pccardd.8,v 1.4 1997/07/26 22:04:06 horikawa Stab % .\" .Dd November 1, 1994 .Dt PCCARD 8 .Os FreeBSD .Sh 名称 .Nm pccardd .Nd PC-CARD (PCMCIA) 管理デーモン .Sh 書式 .Nm pccardd .Op Fl d .Op Fl v .Op Fl f Ar configfile .Sh 解説 .Nm は、普通ブート時に始動され、 PC-CARD カードの抜き差しを管理します。 .Pp 実行されると、 .Nm は (デフォルト名が .Pa /etc/pccard.conf の) 設定ファイルを読み込み、カードのために利用可能な PC-CARD スロット をスキャンします。 .Nm は、その後、例えば新しいカードの挿入やカードの取り外しのような、 .Em "カードイベント" を待ちます。 .Pp カードが挿入された時、以下のような動作が行われます。 .Bl -enum .It カーネルドライバはカードの挿入を検出し、カードに電源を供給します。 .It .Nm は、 .Em CIS データをカードの属性メモリから読み込み、製造者名とカードの バージョンを設定ファイルのカード記述と照合します。 .It マッチするものが見付かると、ドライバが割り当てられます。 .It ひとたび自由なドライバとデバイス実体が割り当てられると、 .Nm は (必要であれば) ISA メモリブロックや入出力ポートのような資源を 共通の資源から割り当てます。 .It PC-CARD スロットは、割り当てられた I/O とメモリコンテキストによって 設定され、カーネルドライバがカードに割り当てられます。 .It 割当が成功すると、例えばネットワークインタフェースを設定するための .Xr ifconfig 8 等のような 特定のシェルコマンドがデバイスを設定するために実行されます。 それぞれ別々のコマンドを各カード・ドライバ・デバイスのために指定して良く、 その順序で実行されます。 .El .Pp .Nm がカードの除去を発見した時には、以下の一連の操作が実行されます。 .Bl -enum .It カード除去に対して割り当てられたシェルコマンドが実行されます。 これは、除去されたカードに割り当てられたどんなデバイスも リセットしようとします。 それぞれ別々のコマンドを各カード・ドライバ・デバイスのために指定して良いです。 .It PC-CARD スロット資源は解放されます。 .El .Pp ひとたびカード/ドライバ実体が設定されると、 その実体に割り当てた資源を憶えておきます。 そして、カードが取り外され再び挿入された場合、 同じドライバを割り当てます。この主な理由は、一度ドライバがカードに 割り当てられると、ドライバの .Fn 検査 (prove) ルーチンが呼ばれ、 ドライバ固有のデータ領域は カードに割り当てられた I/O ポートやメモリ資源によって初期化されるからです。 大多数のドライバは、ハードウエアから関連を解消されたり、その後で再び 違うパラメータで再割当されるように設計されていません。 これは、読み込み可能カーネルモジュールがサポートされた時に大きく変わ るでしょう。 .Pp .Nm が理解する実行時オプションは以下の通りです。 .Bl -tag -width Ds .It Fl d デーモンとして実行せず、フォアグランドジョブとして実行し、 エラーメッセージを表示します。 .It Fl v 設定ファイルを読み込んだ後で、そのまとめを出力します。 .It Fl f Ar configfile デフォルト設定ファイル .Pa /etc/pccard.conf とは異なった設定ファイルを指定します。 ファイルの形式は、 -.Xr card.conf 5 +.Xr pccard.conf 5 に詳細に記述されていますし、 .Nm によって認識される PC-CARD カードがリストされています。 また、カードへのインタフェースとして使われるカーネルドライバと デバイスについても詳細に書かれています。 .Pp .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/pccard.conf -compact .It Pa /etc/pccard.conf .El .Sh 関連項目 .Xr pccard.conf 5 , .Xr ifconfig 8 .Sh 作者 .An Andrew McRae Aq andrew@mega.com.au によって開発されました。 .Sh バグ .Nm はカードのパラメータを設定することができますが、 特定のドライバがカードと動作することを保証しません。 .Pp .Nm FreeBSD は、現在読み込み可能カーネルモジュールをサポートしていないため、 設定ファイル中のすべての .Em irq 設定は、カーネルの .Nm config エントリにマッチする必要が有ります。 .Pp システム資源 (例えばネットワークマウントされているファイルシステム) が カードに関連している場合は、カードを取り外すと問題が起こるかも知れません。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/ppp.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/ppp.8 index d907e21329..412cbc8526 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/ppp.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/ppp.8 @@ -1,4029 +1,4029 @@ -.\" %Id: ppp.8,v 1.142.2.1 1999/01/28 23:02:23 billf Exp % +.\" %Id: ppp.8,v 1.142.2.2 1999/03/07 11:55:12 brian Exp % .\" jpman %Id: ppp.8,v 1.4 1997/06/08 18:41:58 saeki Stab % .\" WORD: expect string 受信待ち文字列 (chat.8) .\" WORD: negotiation 交渉 .Dd 20 September 1995 .nr XX \w'\fC00' .Os FreeBSD .Dt PPP 8 .Sh 名称 .Nm ppp .Nd PPP (Point to Point Protocol) (別名 user-ppp) .Sh 書式 .Nm .Oo .Fl auto | .Fl background | .Fl ddial | .Fl direct | .Fl dedicated .Oc .Op Fl alias .Op Ar system ... .Sh 解説 本プログラムは、ユーザプロセスとして動作する .Em PPP パッケージです。 .Em PPP は通常、( .Xr pppd 8 でそうなっているように) カーネルの一部として実装されますが、 そのため、デバッグや動作の変更が少々難しい場合があります。 それに対し、この実装ではトンネルデバイスドライバ (tun) を利用して、 ユーザプロセスで .Em PPP を実現しています。 .Sh 主な特徴 .Bl -diag .It 対話的なユーザインタフェースを提供 コマンドモードで利用する場合、ユーザがコマンドを 入力することで、簡単にリモートコンピュータとの接続の確立、 接続状態の確認、 接続の切断を行うことができます。 オプションとして、セキュリティ確保のために すべての機能をパスワードで保護することができます。 .It 手動と自動でのダイヤルをサポート 対話モードでは、直接モデムと通信できるように .Dq term コマンドが用意されています。 モデムがリモートホストと接続されて、 .Em PPP での通信が始まったら、 .Nm はそれを検出して自動的にパケットモードに移行します。 ひとたびリモートホストとの接続に必要なコマンドシーケンスがわかったら、 後々の接続を簡単にするため、必要なダイヤル手順やログイン手順を定義した チャットスクリプトを書くことができます。 .It オンデマンドでのダイヤルアップをサポート .Fl auto モード (自動モード) では .Nm はデーモンとして動作し、 .Em PPP リンクを通して送られるパケットを待ちうけます。 パケットを検出すると、デーモンが自動的にダイヤルを行って接続を確立します。 .Fl ddial モード (直接ダイヤルモード) でも ほぼ同様に、自動ダイヤルと接続の確立を行います。 しかしながらこのモードは、送るべきパケットが存在しない場合にも、 リンクが切れていることを検出するといつでもリモートへダイヤルするという点が auto モードと異なります。 このモードは、電話料金よりも常時接続されていることが重視される場合に有用です。 3 番目の .Fl dedicated モード (専用線モード) も利用可能です。 このモードは 2 つのマシン間の専用線を対象にしています。 専用線モードでは .Nm は自発的に動作を終了することはありません - 終了するには .Dq quit all コマンドを診断ソケットを介して送る必要があります。 .Dv SIGHUP は LCP の再交渉を強要し、 .Dv SIGTERM は終了を強要します。 .It クライアントコールバックをサポート .Nm は標準 LCP コールバックプロトコルならびに Microsoft コールバック制御プロトコル (ftp://ftp.microsoft.com/developr/rfc/cbcp.txt) を使用できます。 .It パケットエイリアシングをサポート パケットエイリアシング (別名: IP マスカレード) により、 未登録でプライベートなネットワーク上のコンピュータからも インターネットにアクセスすることが可能です。 .Em PPP ホストはマスカレードゲートウェイとして動作します。 送信パケットの IP アドレスと TCP や UDP のポート番号は どちらもエイリアスされ、返信パケットではエイリアスが元に戻されます。 .It バックグラウンド PPP 接続をサポート バックグラウンドモードでは、接続を確立するのに成功した場合に .Nm はデーモンになります。 それ以外の場合はエラーで終了します。 これにより、 接続が成功裏に確立した場合のみコマンドを実行するようなスクリプト をセットアップすることが出来ます。 .It サーバとしての PPP 接続をサポート ダイレクトモードでは、 .Nm は標準入力/標準出力からの .Em PPP 接続を受け入れるサーバとして動作させることができます。 .It PAP と CHAP による認証をサポート PAP もしくは CHAP を用いることにより、Unix スタイルの .Xr login 1 手続きをスキップし、 .Em PPP プロトコルを代りに認証に使用することが可能です。 相手が Microsoft CHAP 認証を要求し、かつ .Nm が DES をサポートするようにコンパイルされている場合、適当な MD4/DES 応答がなされます。 .It 代理 arp (Proxy Arp) をサポート .Em PPP がサーバとして動作している時、その接続について代理 arp を行うよう 設定できます。 .It パケットのフィルタリングをサポート ユーザは 4 種類のフィルタを定義できます。 .Em in は受信パケットに対するフィルタです。 .Em out は送信パケットに対するフィルタです。 .Em dial はダイヤルを行うきっかけとなるパケットを定義するフィルタで、 .Em alive は接続を保持するためのパケットを定義するフィルタです。 .It トンネルドライバは bpf (Berkeley Packet Filter) をサポート .Em PPP リンクを流れるパケットを調べるために、 .Xr tcpdump 1 を使うことができます。 .It PPP オーバ TCP をサポート デバイス名が .Em host Ns No : Ns Em port 形式で指定された場合、 .Nm は通常のシリアルデバイスを使うのではなく、データ転送のための TCP 接続を開きます。 .It IETF ドラフトの Predictor-1 と DEFLATE 圧縮をサポート .Nm は VJ 圧縮の他に Predictor-1 と DEFLATE 圧縮もサポートしています。 モデムは通常 (例えば v42.bis のような) 組み込みの圧縮機能を持っており、 その結果システムは .\"(訳注)「転送データレートよりも」をここにいれたいと考えています。 .\" 2.2.1R 対象(1997/04/02) Takeshi MUTOH より高いデータレートで通信できます。 これは一般には良いことですが、より高速のデータによってシリアル回線からの 割り込みが増加します。 システムはこの割り込みをモデムと通信して処理しなくてはならないため、 システムの負荷と遅延時間が増加することになります。 VJ 圧縮とは異なり、Predictor-1 と DEFLATE 圧縮はリンクを通る .Em すべての ネットワークトラフィックをあらかじめ圧縮しておくことで、オーバヘッドを 最小にします。 .It Microsoft の IPCP 拡張をサポート Microsoft の .Em PPP スタックを使用するクライアント (つまり Win95, WinNT) との間で ネームサーバのアドレスと NetBIOS ネームサーバのアドレスを 交渉することができます。 .It マルチリンク PPP をサポート 接続先への複数の物理的な回線をオープンし、すべてのリンクの 帯域幅を合わせてより高いスループットを得ることができます。 .El .Sh パーミッション .Nm はユーザ .Dv root 、グループ .Dv network 、パーミッション .Dv 4554 でインストールされます。 デフォルトでは .Nm は、起動したユーザ ID が 0 でない場合には実行しません。 これは .Dq allow users コマンドを .Pa /etc/ppp/ppp.conf に記載することにより変更することが可能です。 通常ユーザとして実行する場合には、 .Nm はユーザ ID 0 に変わり、システムの経路表の変更と、 システムロックファイルの作成と、 ppp の設定ファイルの読み込みを行います。 すべての外部コマンド ("shell" や "!bg" で実行されます) は、 .Nm を起動したユーザ ID で実行されます。 ユーザ ID 0 にて正確になにが行われているのかに興味がある場合には、 ログ機能の .Sq ID0 を参照してください。 .Sh 始める前に 次のコマンドラインスイッチを .Nm ppp は理解します: .Bl -tag -width XXX -offset XXX .It Fl auto .Nm は tun インタフェースをオープンし、これを設定した後バックグラウンドになります。 出力データが tun インタフェース上で検出されるまでリンクはアップせず、 出力データが tun インタフェース上で検出されると .Nm はリンクをアップしようとします。 .Nm がリンクをアップしようとしている間に受信したパケット (最初のものを含みます) は、デフォルトで 2 分間キューにとどまります。 後述の .Dq set choked コマンドを参照してください。 .Pp コマンドラインには少なくとも 1 つの .Dq system を指定する必要があり (後述)、 インタフェース設定時に使用する相手の IP アドレスを指定する .Dq set ifaddr を、システムプロファイルで実行する必要があります。 通常、 .Dq 10.0.0.1/0 のようなものが適切です。例としては、 .Pa /etc/ppp/ppp.conf.sample の .Dq pmdemand システムを参照してください。 .It Fl background この場合、 .Nm は相手との接続をすぐに確立しようとします。 成功すると、 .Nm はバックグラウンドになり、親プロセスは終了コード 0 を返します。 失敗すると、 .Nm は非 0 の結果で終了します。 .It Fl direct これは入力接続を受け付けるために使用します。 .Nm は ``set device'' 行を無視し、リンクにデスクリプタ 0 を使用します。 .Pp コールバックの設定を行うと、ダイヤルバック時に .Nm は .Dq set device 情報を使用します。 .It Fl dedicated このオプションは、専用線で接続されたマシンのためにデザインされています。 .Nm はデバイスを常にオープンに保ち、設定チャットスクリプトは一切使用しません。 .It Fl ddial .Fl auto モードと等価ですが、なんらかの理由でリンクが落ちた場合に .Nm が再度リンクをアップすることが違います。 .It Fl interactive これは no-op であり、前述のフラグがどれも指定されなかった場合の動作を行います。 .Nm はコマンドラインで指定されたシステムをロードし、対話プロンプトを提供します。 .It Fl alias このフラグは .Nm のモードを制御しません。 .Dq enable alias yes と等価です。さらに、 .Fl auto もまた指定されている場合、暗黙的に .Dq enable iface-alias が実行されます。 詳細については後述しているものを参照してください。 .Pp IP エイリアシングを有効にすると、 .Nm は、内部 LAN 上の全マシンに対する NAT もしくはマスカレーディングエンジンとして動作します。詳細は .Xr libalias 3 を参照してください。 .El .Pp さらに、1 つ以上の system をコマンドライン上に指定可能です。 .Sq system は .Pa /etc/ppp/ppp.conf の設定エントリです。起動時に .Nm は .Pa /etc/ppp/ppp.conf から .Dq default システムを読み込み、その後コマンドラインで指定した各 system を読み込みます。 .Pp .Fl auto , .Fl background , .Fl ddial , .Fl direct , .Fl dedicated , .Fl interactive のいずれか 1 つのスイッチのみ指定可能です。 .Nm の .Sq モード は、 .Dq set mode コマンド (後述) を使用することで後で変更可能です。 .Pp 以降、対話モードの使用方法について説明します。 .Pp 最初に .Nm を実行する時には、いくつかの初期設定を整える必要があります。 .Bl -bullet .It カーネルにトンネルデバイスが含まれていなければ なりません (GENERIC カーネルではデフォルトで 1 つ含まれます)。 もし含まれていない場合や複数の tun インタフェースが必要な場合、 次の行をカーネル設定ファイルに追加して、 カーネルを再構築する必要があります: .Pp .Dl pseudo-device tun N .Pp ここで .Ar N は .Em PPP 接続を行いたい最大の数です。 .It .Pa /dev ディレクトリにトンネルデバイスのエントリ .Pa /dev/tunN があるかどうかを調べてください。 ここで .Sq N は、0 から始まる tun デバイスの番号です。 もし無いようならば、"sh ./MAKEDEV tunN" を実行すれば作ることができます。 これにより 0 から .Ar N までの tun デバイスが作成されます。 .It あなたのシステムの .Pa /etc/group ファイルに .Dq network グループがあり、そのグループが .Nm を使うと想定されるすべてのユーザ名を含んでいることを確かめてください。 詳細は .Xr group 5 マニュアルページを参照してください。また、これらのユーザは .Pa /etc/ppp/ppp.conf ファイルで .Dq allow users コマンドを使用してアクセス権が与えられなければなりません。 .It ログファイルを作成します。 .Nm は .Xr syslog 3 を使用して情報をログします。通常のログファイル名は .Pa /var/log/ppp.log です。 このファイルに出力を行うためには、次の行を .Pa /etc/syslog.conf ファイルに記述してください: .Bd -literal -offset indent !ppp *.*/var/log/ppp.log .Ed .Pp .Nm の実行形式にリンクを作成することにより、複数の .Em PPP ログファイルを持つことが可能です: .Pp .Dl # cd /usr/sbin .Dl # ln ppp ppp0 .Pp として .Pa /etc/syslog.conf で .Bd -literal -offset indent !ppp0 *.*/var/log/ppp0.log .Ed .Pp とします。 .Pa /etc/syslog.conf を更新した後に、 .Xr syslogd 8 に .Dv HUP シグナルを送ることをお忘れなく。 .It 厳密には .Nm の操作とは関係ありませんが、リゾルバが正しく働くように設定した方が 良いでしょう。 これは .Pq Xr named 8 を用いて ローカルな DNS サーバを設定するか、もしくは .Pa /etc/resolv.conf ファイルに適切な .Sq name-server 行を加えることで行われます。 詳細は .Xr resolv.conf 5 のマニュアルを参照してください。 .Pp 他の方法として、もし接続先がサポートしている場合には .Nm が接続先にネームサーバのアドレスを尋ねて、自動的に .Pa /etc/resolv.conf を更新することができます。詳細は後述の .Dq enable dns コマンドを参照してください。 .El .Sh 手動ダイヤル 次の例では、あなたのマシン名が .Dv awfulhak であるとして説明します。 .Nm を引数無しで起動すると (前述の .Em パーミッション 参照) 次のプロンプトが表示されます: .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> .Ed .Pp プロンプトの .Sq ON の部分は常に大文字であるべきです。ここが小文字の場合、 .Dq passwd コマンドを使用してパスワードを入力しなければならないことを意味します。 実行中の .Nm に接続し、 まだ正しいパスワードを入力していない場合にのみこのような状態になります。 .Pp ここで、モデムのデバイス名、スピードやパリティの設定、 CTS/RTS 信号を使うかどうか (デフォルトでは CTS/RTS が使用されます) を 指定して、開始可能です。もしハードウェアが CTS/RTS 信号を持っていない場合 (これは PPP 可能な端末サーバに直接つなぐ場合に起こり得ます)、 .Nm はそのポートを通してどんな出力も送らず、来るはずのない信号を待ち続けます。 したがって、直接接続で通信ができないような場合には、 CTS/RTS を off にしてみてください: .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> set line /dev/cuaa0 ppp ON awfulhak> set speed 38400 ppp ON awfulhak> set parity even ppp ON awfulhak> set ctsrts on ppp ON awfulhak> show modem * モデム関連のパラメータが、ここに示されます * ppp ON awfulhak> .Ed .Pp ここでは、直接モデムと通信するために term コマンドを使用可能です: .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> term at OK atdt123456 CONNECT login: ppp Password: Protocol: ppp .Ed .Pp 相手が .Em PPP で話しはじめると、 .Nm はそれを自動的に検出してコマンドモードに戻ります。 .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> # リンクは確立していません Ppp ON awfulhak> # 接続完了、LCP 完了 PPp ON awfulhak> # 認証完了 PPP ON awfulhak> # IP アドレス合意完了 .Ed .\" your end で「あなた側」 このようにならない場合、接続先がこちらの開始交渉を 待っているか、入力パケットを .Em PPP パケットであると .Nm ppp が識別できない可能性があります。 後者の場合、あなた側のパリティ設定の問題かもしれません。 強制的に .Nm に接続先への PPP 設定パケットの送出を開始させるためには .Dq ~p コマンドを使ってパケットモードに移行して下さい。 .Pp これで接続されました! プロンプトの .Sq PPP が大文字に変化して、接続されたことを知らせます。もし 3 つの P の内 いくつかだけが大文字になっている場合には、すべての文字が大文字もしくは 小文字になるまで待ってください。もし小文字に戻った場合には、それは .Nm が接続先との交渉に成功しなかったことをを意味します。 たいてい、その原因は PAP もしくは CHAP 認証の name や key が 正しくないことです。 .Dq set log local phase することが、この時点でのトラブルシューティングへの第一歩としては 良いでしょう。 詳細は、下記の .Dq set log コマンドの説明を参照してください。 .Pp リンクが確立したら、show コマンドを使用することで、 どのように事態が進行しているのかが分ります: .Bd -literal -offset indent PPP ON awfulhak> show modem * モデム関連の情報がここに表示されます * PPP ON awfulhak> show ccp * CCP (圧縮) 関連の情報がここに表示されます * PPP ON awfulhak> show lcp * LCP (回線制御) 関連の情報がここに表示されます * PPP ON awfulhak> show ipcp * IPCP (IP) 関連の情報がここに表示されます * PPP ON awfulhak> show link * (高レベル) リンク関係の情報がここに表示されます * PPP ON awfulhak> show bundle * (高レベル) 論理接続関係の情報がここに表示されます * .Ed .Pp この時点で、マシンは接続先に対するホスト単位の経路 (host route) を持っています。 これはリンクの相手のホストとのみ接続可能であるという意味です。 デフォルト経路のエントリ (他の経路エントリを持たずに、全パケットを .Em PPP リンクの相手に送る ように、あなたのマシンに指示します)を追加したければ、 次のコマンドを入力してください。 .Bd -literal -offset indent PPP ON awfulhak> add default HISADDR .Ed .Pp .Sq HISADDR という文字列は、相手側の IP アドレスを表します。 既存の経路のために失敗する場合には、 .Bd -literal -offset indent PPP ON awfulhak> add! default HISADDR .Ed .Pp を用いることで既存の経路を上書きできます。 ここで、(ping, telnet, ftp のような) ネットワークアプリケーションを 別のウィンドウで使用可能です。 使用可能コマンドの詳細は .Em PPP コマンドリスト の節を参照してください。 .Sh 自動ダイヤル 自動ダイヤルを行うためには、ダイヤルとログインのチャットスクリプトを 用意しなければなりません。定義の例は .Pa /etc/ppp/ppp.conf.sample を見てください ( .Pa /etc/ppp/ppp.conf の書式は非常に簡単です)。 各行は単一のコメント、インクルード、ラベル、コマンドのいずれかを含みます。 .Bl -bullet .It .Pq Dq # 文字で始まる行は、コメントとして扱われます。 コメント行と認識した場合、先行する空白は無視されます。 .It インクルードは語 .Sq !include から始まる行です。 1 つの引数 - インクルードするファイル - を持つ必要があります。 古いバージョンの .Nm との互換性のために、 .Dq !include ~/.ppp.conf を使用したいかもしれません。 .It ラベルは行頭から始まり、最後にコロン .Pq Dq \&: が続かなければなりません。 .It コマンド行は、最初の桁に空白かタブを含む必要があります。 .El .Pp .Pa /etc/ppp/ppp.conf ファイルには少なくとも .Dq default セクションが存在する必要があります。 このセクションは常に実行されます。 このファイルには 1 つ以上のセクションが含まれます。 セクション名は用途に応じて付けます。例えば、 .Dq MyISP はあなたの ISP を表したり、 .Dq ppp-in は入力の .Nm 構成を表したります。 .Nm ppp を立ち上げる際に、接続先のラベル名を指定可能です。 .Dq default ラベルに関係づけられたコマンドが実行されてから、 接続先ラベルに関連づけられたコマンドが実行されます。 .Nm を引数無しで起動した場合、 .Dq default だけは実行されます。load コマンドを使用して、 .Pa /etc/ppp/ppp.conf のセクションを手動でロード可能です: .Bd -literal -offset indent PPP ON awfulhak> load MyISP .Ed .Pp ひとたび接続が確立したなら、プロンプトの .Sq ppp は .Sq PPP に変わります: .Bd -literal -offset indent # ppp MyISP \&... ppp ON awfulhak> dial Ppp ON awfulhak> PPp ON awfulhak> PPP ON awfulhak> .Ed .Pp Ppp プロンプトは .Nm が認証フェースに入ったことを示します。PPp プロンプトは .Nm がネットワークフェーズに入ったことを示します。PPP プロンプトは .Nm がネットワーク層プロトコルの交渉に成功し、使用可能状態にあることを示します。 .Pp もし .Pa /etc/ppp/ppp.linkup が利用可能ならば、 .Em PPP 接続が確立された時に、その内容が実行されます。 接続が確立された後のバックグラウンドでのスクリプト実行については、 提供されている .Pa /etc/ppp/ppp.conf.sample (使用可能な置換文字列については、後述の .Dq shell と .Dq bg を参照してください) の .Dq pmdemand の例を参照してください。 同様に、接続が閉じられると、 .Pa /etc/ppp/ppp.linkdown ファイルの内容が実行されます。 これらのファイルのフォーマットは .Pa /etc/ppp/ppp.conf と同じです。 .Pp 以前のバージョンの .Nm では、デフォルト経路のような経路は .Pa ppp.linkup ファイルで追加し直す必要がありました。 現在では .Nm は、 .Dv HISADDR もしくは .Dv MYADDR が変化したときに、自動的に .Dv HISADDR もしくは .Dv MYADDR 文字列を含むすべての経路を更新する .Sq スティッキー経路 をサポートします。 .Sh バックグラウンドダイヤル .Nm を使って非対話的に接続を確立したい場合 (例えば .Xr crontab 5 エントリや .Xr at 1 ジョブから使うような場合) には、 .Fl background オプションを使います。 .Fl background が指定された場合、 .Nm はすぐに接続を確立しようとします。 複数の電話番号が指定された場合には、各電話番号が 1 回づつ試されます。 これらに失敗すると、 .Nm は即座に終了し、0 でない終了コードを返します。 接続に成功すると .Nm はデーモンになり、呼び出し側に終了コード 0 を返します。 デーモンは、リモートシステムが接続を終了した場合、 もしくは .Dv TERM シグナルを受け取った場合に、自動的に終了します。 .Sh ダイヤルオンデマンド デマンドダイヤル機能は .Fl auto または .Fl ddial オプションにて有効にされます。この場合にも .Pa /etc/ppp/ppp.conf で定義された接続先のラベルを指定しなければなりません。 これには、リモート接続先の IP アドレスを指定するための .Dq set ifaddr コマンドも書かれていなければなりません ( .Pa /etc/ppp/ppp.conf.sample を参照してください)。 .Bd -literal -offset indent # ppp -auto pmdemand .Ed .Pp .Fl auto または .Fl ddial が指定された時に .Nm はデーモンとして動作しますが、 .Pa /etc/ppp/ppp.conf 中で .Dq set server コマンドを使うことで、設定を確認したり変更したりすることができます。 .Po たとえば、 .Dq set server +3000 mypasswd とすると .Pc 次のように診断ポートを通じて接続することができます。 .Bd -literal -offset indent # pppctl 3000 (tun0 を仮定 - ``set server'' の記述を参照) Password: PPP ON awfulhak> show who tcp (127.0.0.1:1028) * .Ed .Pp .Dq show who コマンドは現在 .Nm 自身に接続しているユーザの一覧を表示します。診断ソケットが閉じられる、 もしくは異なるソケットに変更された場合、すべての接続は即座に終了します。 .Pp .Fl auto モードにて 送信パケットが検出された時、 .Nm は (チャットスクリプトに基づいて) ダイヤルを行い、 通信相手に接続しようとします。 .Fl ddial モードでは回線がダウンしていることが確認された場合にはいつでも ダイヤルが行われます。 接続に失敗したら、デフォルトの動作では 30 秒間待ってから、 別の送信パケットが検出された時に接続しようとします。 この動作は次の方法で変更できます。 .Bd -literal -offset indent set redial seconds|random[.nseconds|random] [dial_attempts] .Ed .Pp .Sq seconds は、再び接続しようとするまでの秒数です。 引数が .Sq random の場合には、待ち時間を 0 秒から 30 秒の間でランダムに選びます。 .Sq nseconds は電話番号リストの中の次の番号をダイヤルする前に待つ秒数です。( .Dq set phone コマンドを参照してください)。これのデフォルトは 3 秒です。 繰り返しますが、引数が .Sq random の場合には、待ち時間を 0 秒から 30 秒の間でランダムに選びます。 .Sq dial_attempts は、受け取った個々の送信パケットに対して、何回接続を試みるのかを示す 数字です。 このパラメータが省略された場合には、以前の値がそのまま使われます。 .Sq dial_attempts に 0 が指定された場合には、 .Nm は接続できるまでダイヤルを続けます。 .Bd -literal -offset indent set redial 10.3 4 .Ed .Pp は個々の送信パケットに対して 4 回接続を試み、 番号間の待ち時間が 3 秒で、すべての番号を試した後に 10 秒待つことを表します。 複数の電話番号が指定されている場合でも、トータルのダイヤル回数は 4 回のままです。 (それぞれの番号を 4 回ダイヤルするのではありません)。 リンクの両端が .Nm のデマンドダイヤルモードを利用している場合は、 ダイヤル間隔を変更しておくのが良いでしょう。 もし、リンクの両端が同じタイムアウト時間に設定されていて、 リンクが切れて両方に送信待ちのパケットがあった場合、 両方が同時に相手を呼び出しあうことになってしまいます。 場所によっては、シリアルリンクに信頼性がなく、 切れるべきでない時にキャリアが失われるかもしれません。 セッションの途中で予期せずキャリアが失われた場合、 .Nm にリダイヤルさせることができます。 .Bd -literal -offset indent set reconnect timeout ntries .Ed .Pp このコマンドは、キャリアが失われた時に .Ar timeout 秒の間隔を置いて .Ar ntries 回まで接続を再確立するよう .Nm に指示します。例えば、 .Bd -literal -offset indent set reconnect 3 5 .Ed .Pp は、予期せぬキャリア喪失の際に .Ar 3 秒待ってから再接続を試みるように .Nm に指示します。これは .Nm があきらめる前に .Ar 5 回まで行われます。 ntries のデフォルト値は 0 (再接続しない) です。 このオプションを使用する際には注意が必要です。 もしローカル側のタイムアウトがリモート側よりもわずかに長いと、 リモート側がタイムアウトにより回線を切断した場合に、 再接続機能が (指定した回数まで) 起動されてしまいます。 注: この文脈においては、多くの LQR を喪失するとキャリア喪失を引き起こし、 ひいては再接続を引き起こします。 .Fl background フラグが指定された場合、接続が行えるまで すべての電話番号が最大 1 回ダイヤルされます。 .Dq set redial コマンドにて、リダイヤル期間の後に、 再接続回数を指定します。 リダイヤル値が指定した電話番号数より少ない場合、 指定した電話番号で使用されないものが出来ます。 プログラムを終了させるには、次のように入力してください。 .Bd -literal -offset indent PPP ON awfulhak> close ppp ON awfulhak> quit all .Ed .Pp .Dq quit コマンドは .Xr pppctl 8 もしくは .Xr telnet 1 による接続を終了しますが、 プログラム自身は終了させません。 .Nm も終了させたい場合には、 .Dq quit all を実行してください。 .Sh PPP 接続の受け入れ (方法その 1) .Em PPP 接続要求を受け入れるには、次の手順にしたがってください。 .Bl -enum .It モデムと、 (必要であれば) .Pa /etc/rc.serial が正しく設定されていることを確認します。 .Bl -bullet -compact .It フロー制御にはハードウェアハンドシェイク (CTS/RTS) を使います。 .It モデムはエコーバックを行わず (ATE0) 、コマンドの結果も報告しない (ATQ1) ように設定されていなければなりません。 .El .Pp .It モデムが接続されているポートで .Xr getty 8 が起動されるように .Pa /etc/ttys を編集します。 例えば、次のように設定すれば良いでしょう: .Pp .Dl ttyd1 "/usr/libexec/getty std.38400" dialup on secure .Pp .Xr getty 8 を起動するために .Xr init 8 プロセスに .Dv HUP シグナルを送るのを 忘れないでください: .Pp .Dl # kill -HUP 1 .It .Pa /usr/local/bin/ppplogin ファイルを次のような内容で作成します: .Bd -literal -offset indent #!/bin/sh exec /usr/sbin/ppp -direct incoming .Ed .Pp ダイレクトモード .Pq Fl direct では、 .Nm は標準入力と標準出力を使って動作します。クライアント動作の .Nm と同様に、 .Xr pppctl 8 を使用することで、構成された診断ポートに接続可能です。 .Pp ここで .Pa /etc/ppp/ppp.conf 中の .Ar incoming セクションが設定されていなければなりません。 .Pp .Ar incoming セクションに適当な .Dq allow users コマンドがあることを確かめておいてください。 .It 受け入れるユーザのアカウントを用意してください。 .Bd -literal ppp:xxxx:66:66:PPP Login User:/home/ppp:/usr/local/bin/ppplogin .Ed .Pp 詳細は .Xr adduser 8 と .Xr vipw 8 のマニュアル項目を参照してください。 .Dq accept dns および .Dq set nbns コマンドを使うことで IPCP によるドメインネームサーバと NetBIOS ネームサーバの 交渉を有効にすることが可能です。 下記の記述を参照してください。 .El .Pp .Sh PPP 接続の受け入れ (方法その 2) この方法は、 .Xr login 1 ではなく .Nm ppp で接続の認証を行うという点が異なります。 .Bl -enum .It .Pa /etc/gettytab の default セクションに .Dq pp ケーパビリティを指定することで ppp を自動的に認識するように 設定してください。 .Bd -literal default:\\ :pp=/usr/local/bin/ppplogin:\\ ..... .Ed .It 上記の方法その 1 の最初の 3 手順と同じように、 シリアルデバイスを設定し、 .Xr getty 8 を有効にして、 .Pa /usr/local/bin/ppplogin を作成してください。 .It .Pa /etc/ppp/ppp.conf の .Sq incoming ラベル (もしくは .Pa ppplogin が用いるラベルならなんでも構いません) 下に .Dq enable chap か .Dq enable pap .Pq もしくはその両方 を加えてください。 .It .Pa /etc/ppp/ppp.secret に、受け入れるユーザそれぞれについて、エントリを作成してください。 .Bd -literal Pfredxxxx Pgeorgeyyyy .Ed .El .Pp これで、 .Xr getty 8 は (HDLC フレームヘッダを認識することで) ppp 接続を検出すると、すぐに .Dq /usr/local/bin/ppplogin を実行します。 .Pp 上記のように PAP もしくは CHAP を有効にすることは .Em 必須 です。そうしなければ、あらゆる人があなたのマシンにパスワード .Em なしに ppp セッションを確立することを許可し、 あらゆる種類の潜在的な攻撃に対して門戸を開いていることになります。 .Sh 内向き接続の認証 通常、接続の受信側は相手が相手自身を認証することを要求します。 これは通常 .Xr login 1 にて行われますが、代りに PAP か CHAP を使用可能です。 2 つのうちで CHAP の方がより安全ですが、 クライアントによってはサポートしていないものがあります。 どちらを使いたいか決めたら、 .Sq enable chap または .Sq enable pap を .Pa ppp.conf の適切なセクションに追加してください。 .Pp その後、 .Pa /etc/ppp/ppp.secret ファイルの設定を行う必要があります。 このファイルは、クライアントになりうるマシンごとに 1 行を含みます。 各行は 4 つまでのフィールドからなります: .Bd -literal -offset indent name key [hisaddr [label]] .Ed .Pp .Ar name と .Ar key は期待されるクライアントを指定します。 .Ar key が .Dq \&* で PAP が使用される場合、 .Nm は認証時にパスワードデータベース .Pq Xr passwd 5 を検索します。 .Pa ppp.secret の如何なる .Ar name No / Ar key の組み合わせにおいても適切でない返答をクライアントが与える場合、 認証は失敗します。 .Pp 認証に成功したならば、 .Pq 指定時には .Ar hisaddr を IP 番号交渉時に使用します。詳細は .Dq set ifaddr コマンドを参照してください。 .Pp 認証に成功し .Ar label が指定された場合、現在のシステムラベルは .Ar label にマッチするように修正されます。 このことはファイル .Pa ppp.linkup と .Pa ppp.linkdown の後続のパーズに影響があります。 .Sh PPP オーバ TCP (別名: トンネリング) シリアルリンク上以外の .Nm の使用方法として、 device にホストとポートを指定することにより、 TCP 接続を使用することが可能です: .Pp .Dl set device ui-gate:6669 .Pp シリアルデバイスをオープンする代りに、 .Nm は指定されたマシンの指定されたソケットへの TCP 接続をオープンします。 .Nm は telnet プロトコルを使用しないこと、 telnet サーバと交渉できないことに注意を払うべきです。 受信マシン (ui-gate) 上に、 この ppp 接続を受信するポートを設定する必要があります。まず .Pa /etc/services を更新して、サービスを定義します: .Pp .Dl ppp-in 6669/tcp # Incoming PPP connections over tcp .Pp そして .Pa /etc/inetd.conf を更新して、このポートへの受信接続をどのように扱うかを .Xr inetd 8 に指示します: .Pp .Dl ppp-in stream tcp nowait root /usr/sbin/ppp ppp -direct ppp-in .Pp .Pa /etc/inetd.conf を更新した後には、 .Xr inetd 8 に .Dv HUP シグナルを送るのをお忘れなく。 ここではラベル名 .Dq ppp-in を使用します。 ui-gate (受信側) の .Pa /etc/ppp/ppp.conf エントリは次の内容を含みます: .Bd -literal -offset indent ppp-in: set timeout 0 set ifaddr 10.0.4.1 10.0.4.2 add 10.0.1.0/24 10.0.4.2 .Ed .Pp セキュリティのために PAP もしくは CHAP の設定をしたいかもしれません。 PAP を有効にするには次の行を追加します: .Bd -literal -offset indent enable PAP .Ed .Pp また、次のエントリを .Pa /etc/ppp/ppp.secret に作成する必要があります: .Bd -literal -offset indent MyAuthName MyAuthPasswd .Ed .Pp .Ar MyAuthPasswd が .Pq Dq * の場合には、パスワードは .Xr passwd 5 データベースから検索されます。 .Pp awfulhak (起動側) の .Pa /etc/ppp/ppp.conf エントリは次の内容を含む必要があります: .Bd -literal -offset indent ui-gate: set escape 0xff set device ui-gate:ppp-in set dial set timeout 30 set log Phase Chat Connect hdlc LCP IPCP CCP tun set ifaddr 10.0.4.2 10.0.4.1 add 10.0.2.0/24 10.0.4.1 .Ed .Pp PAP を有効にしようとしている場合、次の設定も必要です: .Bd -literal -offset indent set authname MyAuthName set authkey MyAuthKey .Ed .Pp 我々は、 ui-gate に 10.0.4.1 のアドレスを割り当て、 awfulhak に 10.0.4.2 のアドレスを割り当てようとしています。 接続をオープンするためには、次の内容をタイプするだけで良いです。 .Pp .Dl awfulhak # ppp -background ui-gate .Pp 結果として、 awfulhak にはネットワーク 10.0.2.0/24 への新たな「経路」が、 ui-gate にはネットワーク 10.0.1.0/24 への新たな「経路」が、 TCP 接続経由でそれぞれ作成されます。 ネットワークは実質的にブリッジされます - 下位レベルの TCP 接続はパブリックなネットワーク (例えばインターネット) を またがっても良いです。 また 2 つのゲートウェイ間では ppp トラフィックは 概念的に TCP ストリーム中でカプセル化されます (パケットがパケットに対応するわけではありません)。 この機構の大きな欠点は、同時に 2 つの「配送保証」機構が存在することです - この 2 つとは、下位レベルの TCP ストリームと .Em PPP リンク上で使用されるプロトコルであり、おそらくまた TCP でしょう。 パケット喪失が起ると、両者はそれぞれの方法で喪失した パケットを再送しようと するでしょう。 .Sh パケットエイリアシング .Fl alias コマンドラインオプションにより、 パケットエイリアシングが有効になります。 これにより、 .Nm ホストがローカルエリアネットワークの他のコンピュータに対して マスカレードゲートウェイとして動作するようになります。 送信される IP パケットは、まるで .Nm ホストから来たかのようにエイリアスされ、 受信パケットは、それがローカルエリアネットワークの正しいマシンに 送られるようにエイリアスが戻されます。 パケットエイリアシングにより、 未登録でプライベートなサブネット上のコンピュータを 外部から見えないようにしつつ、 インターネットへアクセス可能とします。 一般に、 .Nm が正しく動作していることの確認は、 まず最初にパケットエイリアシングを禁止して行います。 次に .Fl alias オプションを有効にして、 .Nm ホストの上で (ウェブブラウザや .Xr telnet 1 , .Xr ftp 1 , .Xr ping 8 , .Xr traceroute 8 などの) ネットワークアプリケーションの動作を確認します。 最後に、LAN 上の別のコンピュータの上で同様なアプリケーションの 動作を確認することになります。 .Nm ホストではネットワークアプリケーションが正しく動作するのに、 LAN 上の別のコンピュータでは動かないのであれば、マスカレードソフトウェアは 正しく動いているけれども、ホストが IP パケットをフォワーディングしないか、 ひょっとするとパケットが送られて来ていないかのどちらかです。 .Pa /etc/rc.conf で IP フォワーディングが有効にされていることと、 他のコンピュータで .Nm ホストがその LAN のゲートウェイとして 指定されていることを確認してください。 .Sh パケットのフィルタリング この実装では、パケットのフィルタリングがサポートされています。 .Em in フィルタ、 .Em out フィルタ、 .Em dial フィルタ、そして .Em alive フィルタの 4 種類のフィルタがあります。 ここでは基本的なことについて書くことにします。 .Bl -bullet .It フィルタ定義は次のような構文になっています。 .Pp set filter .Ar name .Ar rule-no .Ar action .Op Ar src_addr Ns Op / Ns Ar width .Op Ar dst_addr Ns Op / Ns Ar width [ .Ar proto .Op src Op Ar cmp No Ar port .Op dst Op Ar cmp No Ar port .Op estab .Op syn .Op finrst ] .Bl -enum .It .Ar name は .Sq in , .Sq out , .Sq dial , .Sq alive のいずれかです。 .It .Ar rule-no は .Sq 0 から .Sq 19 までの数値で、ルール番号を指定します。 ルールは .Ar rule-no の番号順に指定されます。 ただしルール .Sq 0 が指定されている場合のみです。 .It .Ar action は .Sq permit , .Sq deny のいずれかです。 もし、あるパケットがルールに一致した場合、 結びつけられた action が直ちに実行されます。 .It .Op Ar src_addr Ns Op / Ns Ar width と .Op Ar dst_addr Ns Op / Ns Ar width は始点と終点の IP アドレスです。 .Op / Ns Ar width が指定された場合には、それによって適切なネットマスクのビット値を与え、 アドレスの範囲を指定することができます。 .It .Ar proto は .Sq icmp , .Sq udp , .Sq tcp のうちのいずれか 1 つです。 .It .Ar cmp は .Sq \< , .Sq \&eq , .Sq \> のうちいずれか 1 つです。それぞれ、より小さい、等しい、 より大きいを意味します。 .Ar port はポート番号で指定するか、 .Pa /etc/services のサービス名で指定することができます。 .It .Sq estab , .Sq syn , .Sq finrst フラグは .Ar proto が .Sq tcp に設定されているときにのみ許可され、それぞれ TH_ACK、TH_SYN、および TH_FIN もしくは TH_RST という TCP フラグを表わします。 .El .Pp .It 各フィルタはルール 0 から始まり、40 個までのルールをもつことができます。 規則のルールは、ルール 0 が定義されていなければ、有効にはなりません。 すなわち、デフォルトではすべてが通されます。 .It パケットにマッチするルールが無い場合は、パケットは破棄 (ブロック) されます。 .It すべての規則を消去するには、 .Dq set filter Ar name No -1 を使ってください。 .El .Pp .Pa /etc/ppp/ppp.conf.sample を参照してください。 .Sh アイドルタイマの設定 アイドルタイマを調べたり/設定するためには、それぞれ .Dq show bundle と .Dq set timeout コマンドを使ってください: .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> set timeout 600 .Ed .Pp タイムアウト時間は秒数で指定します。デフォルト値は timeout が 180 秒 .Pp 3 分 です。 アイドルタイマ機能を使わないようにするためには、 次のコマンドを利用してください。 .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> set timeout 0 .Ed .Pp .Fl ddial と .Fl dedicated モードではアイドルタイムアウトは無視されます。 .Fl auto モードでは、アイドルタイムアウトが発生すると .Nm プログラムは実行したままで .Em PPP セッションを終了します。別の引金となるパケットがきた時に リンクを再び確立しようとします。 .Sh Predictor-1 および DEFLATE 圧縮 .Nm は Predictor type 1 圧縮および deflate 圧縮をサポートしています。 デフォルトでは、 .Nm は、接続相手が同意 .Pq あるいは要求 した場合に、 この機能を使おうと (もしくは受け入れようと) します。 .Nm は deflate プロトコルを優先します。 これらの機能を使用したくない時には .Dq disable と .Dq deny のコマンドを参照してください。 .Pp .Dq disable deflate か .Dq deny deflate の一方を使用することにより、 方向ごとに異ったアルゴリズムを使用することができます。 .Pq 接続相手が両方のプロトコルをサポートしていると仮定しています。 .Pp デフォルトでは、DEFLATE について交渉するときには .Nm はウィンドウサイズとして 15 を使います。この動作を変更したい場合には .Dq set deflate コマンドを参照してください。 .Pp デフォルトでは無効にされ受け付けませんが、DEFLATE24 と呼ばれる特殊な アルゴリズムを使用することもできます。これは CCP ID 24 を 交渉に使う点を除いては DEFLATE と完全に同じものです。 これを使用することで .Nm は .Nm pppd バージョン 2.3.* と DEFLATE 交渉を成功させることができます。 .Sh IP アドレスの制御 .Nm は IP アドレスの交渉のために IPCP を使います。接続の両側は、自分が 使おうとするアドレスを提示し、要求された IP アドレスが受け入れ可能な ものであれば、相手に ACK (肯定応答) を返します。 受け入れることができなければ、別の IP アドレスの使用を促すために .Nm は相手に NAK (否定応答) を返します。 接続の両側が受け取った要求に同意し (ACK を送っ) た時、 IPCP はオープン状態にセットされ、ネットワーク層での接続が確立されます。 IPCP の動作を制御するために、この実装はローカルとリモートの IP アドレスを定義するための .Dq set ifaddr コマンドを持っています。 .Bd -literal -offset indent set ifaddr [src_addr [dst_addr [netmask [trigger_addr]]]] .Ed .Pp ここで、 .Sq src_addr はローカル側で使おうと思っている IP アドレスで、 .Sq dst_addr はリモート側が使用すべき IP アドレスです。 .Sq netmask は使用すべきネットマスクです。 .Sq src_addr のデフォルトは現在の .Xr hostname 1 のもの、 .Sq dst_addr のデフォルトは 0.0.0.0 であり、 .Sq netmask のデフォルトは .Sq src_addr に適したマスク値です。 .Sq netmask はデフォルトより小さくすることのみ可能です。 ほとんどのカーネルが POINTOPOINT インタフェースのネットマスクを 無視するので、便利な値は 255.255.255.255 でしょう。 .Pp 誤った .Em PPP の実装には、接続交渉のために、 .Sq src_addr ではなく特別な IP アドレスを使用しなければならないものがあります。 この場合、 .Sq trigger_addr で指定した IP アドレスが使用されます。 相手がこの提案された番号に同意しない限り、経路表には影響しません。 .Bd -literal -offset indent set ifaddr 192.244.177.38 192.244.177.2 255.255.255.255 0.0.0.0 .Ed .Pp 上の例の意味は次の通りです: .Pp .Bl -bullet -compact .It 自分の IP アドレスとしてまず 0.0.0.0 を提案しますが、アドレス 192.244.177.38 のみは受け付けます。 .It 相手側のアドレスとして 192.244.177.2 を使うように要求し, 192.244.177.2 以外のどんなアドレスを使うことも許可しません。 相手側が別の IP アドレスを要求してきた時は、いつでも 192.244.177.2 を提案します。 .It 経路表のネットマスク値は 0xffffffff に設定されます。 .El .Pp これは、両側が既に決まった IP アドレスを持っている場合には うまくいきますが、多くの場合、一方がすべての IP アドレスを制御する サーバとして動作しており、もう一方はその方針に従わなくてはなりません。 より柔軟な動作をさせるために、`ifaddr' 変数の IP アドレス指定を もっと緩やかにすることが可能です: .Pp .Dl set ifaddr 192.244.177.38/24 192.244.177.2/20 .Pp スラッシュ (/) に続く数字は、この IP アドレスで意味のあるビットの数を 表現しています。上の例は次のことを示しています。 .Pp .Bl -bullet -compact .It 可能なら自分のアドレスとして 192.244.177.38 を使おうとしますが、 192.244.177.0 から 192.244.177.255 の間の任意の IP アドレスも受け入れます。 .It 相手のアドレスとして 192.244.177.2 を使うことを希望しますが、 192.244.176.0 から 192.244.191.255 の間の任意の IP アドレスも許可します。 .It すでにお気づきと思いますが、 192.244.177.2 は 192.244.177.2/32 と書くことと 等価です。 .It 例外として、0 は 0.0.0.0/0 と等価であり、希望する IP アドレスは 特に無く、リモート接続先の選択に従うことを意味します。 0 を使用した場合は、接続が確立するまで、経路表のエントリは まったく設定されません。 .It 192.244.177.2/0 は、どんな IP アドレスでも受け入れる/許可することを 意味しますが、最初に 192.244.177.2 を使うように提案します。 .El .Pp .Sh インターネットサービスプロバイダと接続する プロバイダに接続する際には、次のステップを踏む必要があるでしょう: .Bl -enum .It .Dq set phone コマンドを使って、ダイヤルスクリプトにプロバイダの電話番号を記述します。 ダイヤルやリダイヤルに使用する電話番号は、 パイプ (|) またはコロン (:) で区切って 複数指定することができます。例えば、次のようになります。 .Bd -literal -offset indent set phone "111[|222]...[:333[|444]...]..." .Ed .Pp 最初のパイプで区切られたリストの番号は、 直前の番号でダイヤルもしくはログインスクリプトが失敗した場合のみ使用されます。 コロンで区切られた番号は、直前の番号の使用によりなにが起ったのかにかかわらず、 この順番で使用されます。例えば: .Bd -literal -offset indent set phone "1234567|2345678:3456789|4567890" .Ed .Pp この場合、まず 1234567 にダイヤルしてみます。 ダイヤルもしくはログインスクリプトに失敗したら、 次は 2345678 を使用します。 しかしこれはダイヤルもしくはログインスクリプトに失敗したとき *のみ* です。 このダイヤルの後、3456789 が使用されます。 4567890 は 345689 でダイヤルもしくはログインスクリプトに失敗したときのみ 使用されます。 2345678 のログインスクリプトが失敗したとしても、次の番号は 3456789 です。 必要な数だけ、パイプとコロンを使用可能です (しかし、通常はパイプのみかコロンのみであり両方の使用はないでしょう)。 次の番号へのリダイヤルまでのタイムアウトは、すべての番号にて使用されます。 リストが終了すると、 通常のリダイヤル期間だけ待ち、 最初から再開します。 .Dq set dial コマンドの \\\\T 文字列は選択された番号で置きかえられます。 (以降を参照してください)。 .It リダイヤルに関する設定は、 .Dq set redial で行います。 例えば回線の調子が悪かったり、 (最近では それほど多くないでしょうが) プロバイダがいつも話中だったりすると、 次のように設定したくなるかもしれません: .Bd -literal -offset indent set redial 10 4 .Ed .Pp これは最初の番号にリダイヤルを行う前に 10 秒待って、 4 回までダイヤルしてみるという意味になります。 .It .Dq set dial と .Dq set login コマンドを使ってログイン手続きを記述します。 .Dq set dial コマンドはモデムと通信してプロバイダへのリンクを確立するのに使われます。 例えば、次のようになります: .Bd -literal -offset indent set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\\\sCARRIER TIMEOUT 4 \\"\\" \e ATZ OK-ATZ-OK ATDT\\\\T TIMEOUT 60 CONNECT" .Ed .Pp このモデム「チャット」文字列の意味は次の通りです。 .Bl -bullet .It \&"BUSY" または "NO CARRIER" を受信した場合には処理を中止します。 .It タイムアウトを 4 秒にセットします。 .It 文字列の受信待ちは行いません。 .It ATZ を送信します。 .It OK の受信待ちを行います。もし 4 秒以内に受信できなければ、 もう 1 度 ATZ を送信し、OK の受信待ちを行います。 .It ATDTxxxxxxx を送信します。xxxxxxx は 上記の電話番号リストの中の、次にダイヤルする番号です。 .It タイムアウトを 60 にセットします。 .It 文字列 CONNECT の受信待ちを行います。 .El .Pp 一旦接続が確立されると、ログインスクリプトが実行されます。 このスクリプトはダイヤルスクリプトと同じスタイルで書かれますが、 パスワードがログされないように注意してください: .Bd -literal -offset indent set authkey MySecret set login "TIMEOUT 15 login:-\\\\r-login: awfulhak \e word: \\\\P ocol: PPP HELLO" .Ed .Pp このログイン「チャット」文字列の意味は次の通りです。 .Bl -bullet .It タイムアウトを 15 秒にセットします。 .It "login:" の受信待ちを行います。もし受信できなければ 復改文字を送信して、再び "login:" の受信待ちを行います。 .It "awfulhak" を送信します。 .It "word:" ("Password:" プロンプトの末尾) の受信待ちを行います。 .It .Ar authkey に現在設定されている値を送信します。 .It "ocol:" ("Protocol:" プロンプトの末尾) の受信待ちを行います。 .It "PPP" を送信します。 .It "HELLO" の受信待ちを行います。 .El .Pp .Dq set authkey ( .Ar command ログ使用時には) コマンドのログは特別な方法でとられ、( .Sq ******** とログされますので) 実際のパスワードが危険にさらされることはありません。 .Ar chat ログ使用時には、実際のパスワードの代りに '\\P' とログされます。 .Pp ログインスクリプトはプロバイダによって大きく違うものになるでしょう。 始めてそれを設定するときには .Em チャットログを有効化 することで、あなたのスクリプトが予定通りに動いているかを 調べることができます。 .It シリアル回線と通信速度を指定するためには .Dq set line と .Dq set speed を使います。例えば次のようになります。 .Bd -literal -offset indent set line /dev/cuaa0 set speed 115200 .Ed .Pp FreeBSD では cuaa0 が 1 つめのシリアルポートになります。 OpenBSD で .Nm を実行している場合には cua00 が 1 つめです。 あなたのモデムが 28800 かそれ以上のビットレートで通信することが できるなら、シリアルポートの速度には 115200 を指定しておくべきでしょう。 一般に、シリアルポートの速度はモデムの速度の約 4 倍にしておきます。 .It .Dq set ifaddr コマンドで IP アドレスを定義します。 .Bl -bullet .It プロバイダがどの IP アドレスを使っているのか知っている場合には、 それをリモートアドレス (dst_addr) として使ってください。 知らない場合には、10.0.0.2/0 か何かを使ってください (以降を参照してください)。 .It 特定の IP アドレスをプロバイダから割り当てられている場合は、 それをローカルアドレス (src_addr) として使ってください。 .It プロバイダが IP アドレスを動的に割り当てる場合は、適当に控えめで 緩やかに記述した IP アドレスをローカルアドレスに選んでください。 10.0.0.1/0 が適切でしょう。 / に続く数値は、このアドレスのうち何ビットを重視しているかを示します。 もしもクラス C のネットワーク 1.2.3.0 上のアドレスを使うことを 主張したいのなら、1.2.3.1/24 と指定することができます。 .It プロバイダがあなたが提示した最初の IP 番号を受け付ける場合、 第 3, 4 の引数に .Dq 0.0.0.0 を指定してください。 これによりプロバイダが番号を割り当てます。 (3 つめの引数は、 .Sq src_addr に対してデフォルトのマスクよりも制約が緩いため、無視されます。) .El .Pp 自分の IP アドレスもプロバイダの IP アドレスも 知らない場合には、次の例のようにするとよいでしょう。 .Bd -literal -offset indent set ifaddr 10.0.0.1/0 10.0.0.2/0 0.0.0.0 0.0.0.0 .Ed .Pp .It ほとんどの場合、プロバイダはデフォルトルータでもあるでしょう。 この場合、次の行を .Pa /etc/ppp/ppp.conf に追加します。 .Bd -literal -offset indent add default HISADDR .Ed .Pp これは、 .Nm 接続先のアドレスが何であっても .Pq この例では 10.0.0.2 デフォルト経路として追加するように指示します。 この経路は .Sq スティッキー です。これは .Dv HISADDR の値が変わると、経路もそれに従って自動的に更新されるという意味です。 .Pp 以前のバージョンの .Nm では .Pa /etc/ppp/ppp.linkup ファイルにこれと似たエントリが必要でした。 .Sq スティッキー経路 の出現により、これはもはや必要ではなくなりました。 .It プロバイダが PAP/CHAP による認証を要求している場合は、 .Pa /etc/ppp/ppp.conf ファイルに次の行を追加してください: .Bd -literal -offset indent set authname MyName set authkey MyPassword .Ed .Pp デフォルトではどちらも受け付けられますので、ISP が何を要求しても大丈夫です。 .Pp PAP もしくは CHAP を使用する場合、ログインスクリプトはほとんどの場合、 必要とされないことを記述しておくべきでしょう。 .It 次のような行を加え、ISP にネームサーバアドレスを確認してください。 .Bd -literal -offset indent enable dns .Pp .Ed ローカル DNS を走らせている場合には、これを .Em やらない でください。 .Nm は単純に .Pa /etc/resolv.conf に nameserver 行を入れることで、ローカル DNS の使用を 出し抜いてしまうからです。 .El .Pp 現実の例を見たい場合には、 .Pa /etc/ppp/ppp.conf.sample と .Pa /etc/ppp/ppp.linkup.sample を参照してください。 ラベル pmdemand は、ほとんどのプロバイダで使用できるでしょう。 .Sh ログ機能 .Nm は次のログ情報を、 .Xr syslog 3 経由で、もしくはスクリーンに出力することができます: .Pp .Bl -tag -width XXXXXXXXX -offset XXX -compact .It Li Async 非同期レベルパケットの 16 進ダンプ。 .It Li CBCP CBCP (CallBack Control Protocol) ログの生成。 .It Li CCP CCP パケットトレースの生成。 .It Li Chat .Sq dial , .Sq login , .Sq hangup のチャットスクリプトのトレースログの生成。 .It Li Command コマンド実行のログ。 .It Li Connect 文字列 "CONNECT" を含むチャット行のログ。 .It Li Debug デバッグ情報のログ。 .It Li HDLC HDLC パケットの 16 進ダンプ。 .It Li ID0 ユーザ ID 0 で実行された全関数呼び出しを詳細に記録。 .It Li IPCP IPCP パケットトレースの生成。 .It Li LCP LCP パケットトレースの生成。 .It Li LQM LQR レポートの生成。 .It Li Phase フェーズ遷移ログの出力。 .It Li TCP/IP 全 TCP/IP パケットのダンプ。 .It Li Timer タイマ操作のログ。 .It Li TUN ログの各行に tun デバイスを含めます .It Li Warning 端末デバイスへの出力。端末が存在しない場合は、 .Dv LOG_WARNING を使用してログファイルに送ります。 .It Li Error 端末デバイスとログファイルへの出力で、 .Dv LOG_ERROR を使用します。 .It Li Alert ログファイルへの出力で、 .Dv LOG_ALERT を使用します。 .El .Pp .Dq set log コマンドで、ログの出力レベルを設定することができます。 また、複数のレベルを単一コマンドラインにて指定することも可能です。 デフォルトは、 .Dq set log Phase です。 .Pp スクリーンに直接ログを表示することも可能です。 文法は同じで、語 .Dq local が .Dq set log の直後に付くことだけが違います。 デフォルトは .Dq set log local (つまり、マスクされない警告、エラーと注意のみ出力) です。 .Pp .Dq set log Op local への最初の引数が '+' か '-' の文字で始まる場合、 現在のログレベルを消去せずに修正します。例えば: .Bd -literal -offset indent PPP ON awfulhak> set log phase PPP ON awfulhak> show log Log: Phase Warning Error Alert Local: Warning Error Alert PPP ON awfulhak> set log +tcp/ip -warning PPP ON awfulhak> set log local +command PPP ON awfulhak> show log Log: Phase TCP/IP Warning Error Alert Local: Command Warning Error Alert .Ed .Pp レベル Warning, Error, Alert のメッセージログは .Dq set log Op local では制御できません。 .Pp .Ar Warning レベルは特別で、ローカルに表示可能な場合にはログされません。 .Sh シグナルハンドリング .Nm は次のシグナルを扱います: .Bl -tag -width XX .It INT このシグナルを受信すると、現在の接続がもしあればそれを終了します。 .Fl auto もしくは .Fl ddial のモードではない場合、 .Nm は終了します。 .It HUP, TERM, QUIT .Nm を終了させます。 .It USR2 .Nm に全サーバソケットを閉じさせ、すべての既存の診断ポートへの接続を 取り下げます。 .El .Pp .Sh マルチリンク PPP .Em PPP 相手に接続するのに複数の物理的なリンクを利用したいなら、 接続相手も .Em マルチリンク PPP プロトコルを理解する必要があります。 仕様の詳細は RFC 1990 を参照してください。 .Pp 接続先は、 .Dq 終点の選択 とその .Dq 認証 ID の組み合わせによって識別されます。 これらの一方、もしくは両方を指定することができます。 最低でも片方は指定しておくことが推奨されます。 そうでないと、すべてのリンクが実際に同一のプログラムに接続されていることを 確認する方法がなくなり、 混乱してロックアップを引き起こすことがあります。 ローカルには、これらの識別変数は .Dq set enddisc と .Dq set authname コマンドを用いることで指定されます。先立って接続相手と .Sq authname .Pq と Sq authkey について合意しておく必要があります。 .Pp マルチリンクの能力は .Dq set mrru コマンド (set maximum reconstructed receive unit) を用いることで 有効になります。一度マルチリンクが有効になれば、 .Nm は接続相手とマルチリンク接続の交渉を行います。 .Pp デフォルトでは .Po .Sq deflink と呼ばれる .Pc ただ 1 つの .Sq リンク のみが有効です。さらにリンクを作成するには .Dq clone コマンドが使われます。このコマンドは既存のリンクを複製します。 それは次の点を除いてすべての性質が同じものです: .Bl -enum .It 新しいリンクは .Dq clone コマンドラインで指定された独自の名前を持ちます。 .It 新しいリンクは .Sq interactive リンクです。そのモードは次の .Dq set mode コマンドで変更することができます。 .It 新しいリンクは .Sq closed の状態にあります。 .El .Pp すべての有効なリンクのまとめは、 .Dq show links コマンドを用いて見ることができます。 .Pp 一度リンクが作成されると、コマンドの使用方法が変わります。 すべてのリンク固有のコマンドの前には、 .Dq link Ar name プレフィックスをつけて、 コマンドを適用するリンクを指定する必要があります。 .Nm は十分賢いので、 利用可能なリンクが 1 つだけの場合には、 .Dq link Ar name プレフィックスは不要です。 .Pp コマンドの中には依然としてリンクの指定なしに使用できるものがあり、それは .Sq バンドル レベルの操作を行います。たとえば、2 つ以上のリンクが存在するとき .Dq show ccp はマルチリンクレベルの CPP 設定と統計を表示し .Dq link deflink show ccp は .Dq deflink のリンクレベルの同じ情報を表示します。 .Pp これらの情報を用いて、次の設定を用いることができます: .Pp .Bd -literal -offset indent mp: set timeout 0 set log phase chat set device /dev/cuaa0 /dev/cuaa1 /dev/cuaa2 set phone "123456789" set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 5 \\"\\" ATZ \e OK-AT-OK \\\\dATDT\\\\T TIMEOUT 45 CONNECT" set login set ifaddr 10.0.0.1/0 10.0.0.2/0 set authname ppp set authkey ppppassword set mrru 1500 clone 1,2,3 link deflink remove .Ed .Pp すべての複製が設定の最後で行われていることに注意してください。 一般にはリンクは最初に設定され、そして複製されます。 あなたが常にすべてのリンクがアップ状態であることを望む場合には、 設定の最後に次の行を追加することができます。 .Pp .Bd -literal -offset indent link 1,2,3 set mode ddial .Ed .Pp リンクが必要に応じてダイヤルされることを望む場合には、次のコマンドを 使うことができます。 .Pp .Bd -literal -offset indent link * set mode auto .Ed .Pp 上記の .Dq set device 行を取り除き、 .Dq clone コマンドに続けて次の内容を指定することで、 リンクを特定の名前に結びつけることもできます: .Pp .Bd -literal -offset indent link 1 set device /dev/cuaa0 link 2 set device /dev/cuaa1 link 3 set device /dev/cuaa2 .Ed .Pp どのコマンドが ( .Dq link コマンドを使用した) コンテキスト (文脈) を要求し、 どのコマンドがコンテキストをオプションとし、 そしてどのコマンドがコンテキストを一切とらないかを調べるには、 .Dq help コマンドを使用します。 .Pp .Nm が接続相手と .Em マルチリンク モードで交渉をすると、 .Nm はローカルドメインソケットを .Pa /var/run ディレクトリに作成します。このソケットは、 リンク情報 (実際のリンクファイル記述子も含む) を、異なる .Nm の間で受け渡しするために使われます。 この機能によって、 .Nm はシリアル回線の初期制御を行う必要なしに .Xr getty 8 から、もしくは直接 .Pa /etc/gettydefs から ( .Sq pp= ケーパビリティを用いて) 実行することが可能となっています。 ひとたび .Nm がマルチリンクモードの交渉を行うと、 .Nm は自分がオープンした リンクをすでに実行されている任意の他のプロセスに渡すことができます。 すでに実行されているプロセスがない場合、 .Nm はマスタとして振る舞い、ソケットを作成し、新たな接続を待ちます。 .Sh PPP コマンドリスト この節では利用可能コマンドとその効果をリストします。 .Nm ppp セッションで対話的に使用することも、 設定ファイルで指定することも、 .Xr pppctl 8 もしくは .Xr telnet 1 セッションで指定することも可能です。 .Bl -tag -width XX .It accept|deny|enable|disable Ar option.... これらのディレクティブは 最初の接続においてどのように相手と交渉するかを .Nm に指示します。各 .Dq option は、accept/deny および enable/disable のデフォルトを持ちます。 .Dq accept は相手がこのオプションを要求したら、ACK を送ることを意味します。 .Dq deny は相手がこのオプションを要求したら、NAK を送ることを意味します。 .Dq enable はこのオプションを当方が要求することを意味します。 .Dq disable はこのオプションを当方が要求しないことを意味します。 .Pp .Dq option は次のいずれかです: .Bl -tag -width XX .It acfcomp デフォルト: enable かつ accept。 ACFComp はアドレスおよびコントロールフィールド圧縮 (Address and Control Field Compression) を意味します。 LCP パケット以外は非常に良く似たフィールドを持ちますので、 簡単に圧縮可能です。 .It chap デフォルト: disable かつ accept。 CHAP はチャレンジ交換認証プロトコル (Challenge Handshake Authentication Protocol) を意味します。 CHAP もしくは PAP (後述) のどちらか一方のみ交渉可能です。 CHAP では、認証者は「チャレンジ」メッセージを相手に送ります。 相手は一方向ハッシュ関数を使用して「チャレンジ」を暗号化し、 結果を送り返します。 認証者は同じことを行い結果を比較します。 この機構の利点は、接続を介してパスワードを送らないことです。 接続が最初に確立する時にチャレンジが行われます。 更なるチャレンジが行われるかもしれません。 相手の認証を行いたい場合は、 .Dq enable chap を .Pa /etc/ppp/ppp.conf に書き、相手のエントリを .Pa /etc/ppp/ppp.secret に書く必要があります。 .Pp クライアントとして CHAP を使用する場合、 .Dq AuthName と .Dq AuthKey を .Pa /etc/ppp/ppp.conf に指定するだけで良いです。 CHAP はデフォルトで accept されます。 .Em PPP の実装によっては、チャレンジの暗号化に MD5 ではなく "MS-CHAP" を使用するものがあります。 MS-CHAP は MD4 と DES の組み合わせです。もし .Nm が DES ライブラリの存在するマシン上で構築された場合 MS-CHAP 認証要求に応答しますが、MS-CHAP 認証を要求することは 決してありません。 .It deflate デフォルト: enable かつ accept。 このオプションは圧縮制御プロトコル (Compression Control Protocol; CCP) に deflate 圧縮を使用するか否かを決定します。 使用されるアルゴリズムは .Xr gzip 1 プログラムが使用するものと同じです。 注: .Xr pppd 8 - 多くのオペレーティングシステムで使用可能な .Em PPP の実装 - との .Ar deflate 能力についての交渉には問題があります。 .Nm pppd (バージョン 2.3.1) が .Ar deflate 圧縮の交渉を行おうとする CCP コンフィギュレーションタイプは、 .Pa rfc1979 に規定されたタイプ .Em 26 ではなくタイプ .Em 24 であり、誤っています。 タイプ .Ar 24 は実際には .Pa rfc1975 では .Dq PPP Magna-link Variable Resource Compression と指定されています! .Nm は .Nm pppd と交渉する能力がありますが、 .Dq deflate24 が .Ar enable かつ .Ar accept されている場合のみです。 .It deflate24 デフォルト: disable かつ deny。 これは .Ar deflate のバリエーションで、 .Xr pppd 8 プログラムとの交渉を許可します。 詳細は上記の .Ar deflate セクションを参照してください。 これは .Pa rfc1975 に反するため、デフォルトでは disable となっています。 .It dns デフォルト: disable かつ deny。 このオプションは DNS 交渉を許可します。 .Pp .Dq enable にすることにより、 .Nm は接続相手が .Pa /etc/resolv.conf ファイルのエントリを確認することを要求します。 もし接続相手が当方の要求に否定応答をした場合 (新しい IP アドレスを 提案したら)、 .Pa /etc/resolv.conf ファイルは更新され、新しいエントリを確認するように要求を送ります。 .Pp .Dq accept にすることにより、 .Nm は接続相手からの DNS 検索要求を拒否せずに、返答します。 .Dq set dns コマンドの使用によって上書きされていない場合には、応答は .Pa /etc/resolv.conf から採られます。 .It lqr デフォルト: disable かつ accept。 このオプションはリンク品質要求 (Link Quality Request) を送信する、 もしくは受け入れるかどうかを決定します。 LQR は、モデムのキャリア検出を使用せずに、リンクダウンを .Nm に決定させるプロトコルです。 LQR が enable になっていると、 .Nm は LCP 要求の一部として .Em QUALPROTO オプション (後述の .Dq set lqrperiod を参照) を送ります。 接続相手が同意した場合、両端は同意した間隔で LQR パケットを交換し、 LQM ロギングを有効にすることで、詳細なリンク品質を監視することが 可能になります。 接続相手が同意しなかった場合、ppp は代りに ECHO LQR 要求を 送ります。これらのパケットは興味ある情報を何も渡しませんが、 .Em 必ず 接続相手に応答しなければなりません。 .Pp LQR, ECHO LQR のいずれを用いるにせよ、 .Nm は 5 つのパケットを送ったが確認応答が無い場合、6 つ目のパケットを送らずに 回線を切断します。 メッセージを .Em PHASE レベルで記録し、回線切断の原因が接続相手にあるものとして、適当な .Dq reconnect 値を使用します。 .It pap デフォルト: disable かつ accept。 PAP はパスワード認証プロトコル (Password Authentication Protocol) を 意味します。 CHAP (前述) もしくは PAP のどちらか一方のみ交渉可能です。 PAP では、ID とパスワードが相手に送られ続け、 認証されるか接続が終了されるまでこれが続きます。 これは比較的良くないセキュリティ機構です。 接続が最初に確立した時のみ実行可能です。 相手の認証を行いたい場合は、 .Dq enable pap を .Pa /etc/ppp/ppp.conf に書き、相手のエントリを .Pa /etc/ppp.secret に書く必要があります (ただし、後述の .Dq passwdauth オプションを参照)。 .Pp クライアントとして PAP を使用する場合、 .Dq AuthName と .Dq AuthKey を .Pa /etc/ppp/ppp.conf に指定するだけで良いです。 PAP はデフォルトで accept されます。 .It pred1 デフォルト: enable かつ accept。 このオプションは圧縮制御プロトコル (Compression Control Protocol; CCP) に Predictor 1 圧縮を使用するかどうかを決定します。 .It protocomp デフォルト: enable かつ accept。 このオプションは PFC (プロトコルフィールド圧縮) の交渉を行うために使用されます。 この機構により、 プロトコルフィールド数が 2 オクテットから 1 オクテットに減ります。 .It shortseq デフォルト: enable かつ accept。 このオプションは .Nm がマルチリンクモードの交渉時に .Pq 12 ビットの 短いシーケンス番号を要求し、そして受け入れるかどうかを決定します。 これは、当方の MMRU が設定されたときのみ (マルチリンクが有効になっているときのみ) 適用されます。 .It vjcomp デフォルト: enable かつ accept。 このオプションは Van Jacobson ヘッダ圧縮を使用するかどうかを決定します。 .El .Pp 次に示すオプションは、実際には相手と交渉しません。 それゆえ accept および deny は意味を持ちません。 .Bl -tag -width 20 .It idcheck デフォルト: enable。 低レベルな LCP, CCP, IPCP 設定トラフィックを交換するときに、 すべての応答の識別子フィールドはその要求の識別子フィールドと 同一であることが予定されています。デフォルトでは .Nm は予定された識別子フィールドを持たないすべての応答パケットを 捨て、それぞれのログレベルで報告します。もし .Ar idcheck が disable になっている場合、 .Nm は識別子フィールドを無視します。 .It loopback デフォルト: enable。 .Ar loopback が enable の場合、 .Nm は自動的に .Em PPP インタフェースと同じ終点アドレス宛に送出されたパケットを ループバックします。 disable の場合、 .Nm がパケットを送ると、おそらく他の終点からの ICMP リダイレクトとなります。 インタフェースがデフォルト経路であるため、 ループバック経路を必要とすることを避けたい場合、 このオプションを enable にすると便利です。 .It passwdauth デフォルト: disable。 このオプションを enable にすることにより、 PAP 認証コードが呼び出し側を認証する時に、 .Pa /etc/ppp/ppp.secret ファイル中でみつからない場合、パスワードデータベース ( .Xr passwd 5 参照) を使用します。 .Pa /etc/ppp/ppp.secret は常に、最初に調べられます。 .Xr passwd 5 からパスワードを調べ、かつそのクライアントに対して IP アドレスもしくは ラベルを指定したい場合には、 .Pa /etc/ppp/ppp.secret ファイル中のクライアントのパスワードとして .Dq \&* を用いてください。 .It proxy デフォルト: disable。 このオプションを enable にすることにより、 .Nm に相手のために代理 ARP をさせます。 .It proxyall デフォルト: disable。 このオプションを enable にすることにより、 .Nm に代理 ARP エントリを追加させます。 追加されるエントリは、 tun インタフェースによってルーティングされる すべてのクラス C もしくはそれ以下のサブネットの中の、全 IP アドレスです。 .It sroutes デフォルト: enable。 .Dq add コマンドが .Dv HISADDR もしくは .Dv MYADDR という値とともに用いられると、エントリは .Sq スティック経路 リストに格納されます。 .Dv HISADDR もしくは .Dv MYADDR が変更される度に、このリストが経路表に適用されます。 .Pp このオプションを disable にすると、 スティッキー経路が適用されなくなります。 .Sq スティック経路 リストは依然として保守されます。 .It throughput デフォルト: enable。 このオプションを有効にすると、 .Nm はスループット統計を収集します。 ずれ動く 5 秒間のウィンドウにおいて入出力が検査され、 現在、最良時、総計の数値が保持されます。 このデータは関連する .Em PPP 層が終了するときに出力され、また .Dq show コマンドで表示することで得られます。スループット統計は .Dq IPCP と .Dq modem のレベルで利用可能です。 .It utmp デフォルト: enable。 通常ユーザが PAP もしくは CHAP で認証された時で、 .Nm が .Fl direct モードで実行されている時は、このユーザのエントリが utmp ファイルおよび wtmp ファイルに作成されます。 このオプションを disable にすると、 .Nm は utmp および wtmp のエントリを作成しません。 通常、 ユーザがログインしかつ認証することを要求する場合のみ必要です。 .It iface-alias デフォルト: .Fl alias が指定された場合 enable。 このオプションは、 インタフェースのアドレスを交換するのではなく、 インタフェースに新規アドレスを追加するように、 .Nm に指示します。 IP エイリアシングが有効な場合のみ .Pq Dq alias enable yes 、本オプションを enable にできます。 .Pp 本オプションを enable にすると、 .Nm は古いインタフェースアドレスのトラフィックを IP エイリアスエンジン .Pq Xr libalias 5 参照 を通すようになり、( .Fl auto モードでは) 最初に PPP リンクを立ち上げたプロセスが正しく接続できるようにします。 .Pp .Dq alias enable off として IP エイリアシングを disable すると、 .Sq iface-alias も disable します。 .El .Pp .It add[!] Ar dest[/nn] [mask] gateway .Ar dest は宛先 IP アドレスです。 ネットマスクは .Ar /nn によってビット数で指定するか、もしくは .Ar mask を用いて IP 番号で指定します。 .Ar 0 0 ならびにマスクなしの .Ar 0 はデフォルト経路を意味します。 .Ar 0 の代りにシンボル名 .Ar default を使うことが可能です。 .Ar gateway は、 .Ar dest マシン/ネットワークに至る、次のホップのゲートウェイです。 詳細は .Xr route 8 コマンドを参照してください。 .Pp 宛先にシンボル名 .Sq MYADDR と .Sq HISADDR を使用可能であり、 .Ar gateway には .Sq HISADDR を使用可能です。 .Sq MYADDR はインタフェースアドレスに置き換えられ、 .Sq HISADDR はインタフェースの宛先 (相手の) アドレスに置き換えられます。 .Pp .Ar add! コマンド .Po .Dq \&! に注意 .Pc 使用時には、経路が存在する場合には .Sq route change コマンド (詳細は .Xr route 8 参照) にて経路を更新します。 .Pp .Dq HISADDR もしくは .Dq MYADDR を含む経路は .Sq スティッキー と見なされます。これらはリスト (リストを見るには .Dq show ipcp コマンドを使用します) に格納され、 .Dv HISADDR もしくは .Dv MYADDR の値が変更される度に、経路表の関連するエントリが更新されます。 この機能は .Dq disable sroutes を使用することで無効にできます。 .It allow Ar command Op Ar args このコマンドは .Nm と設定ファイルへのアクセスを制御します。 ユーザレベルでのアクセスは可能であり、 設定ファイルのラベルと .Nm の実行モードに依存します。 例えば、ユーザ .Sq fred のみがラベル .Sq fredlabel に .Fl background モードでアクセスできるように、 .Nm を構成したいかもしれません。 .Pp ユーザ ID 0 はこれらのコマンドの対象外です。 .Bl -tag -width XX .It allow user[s] Ar logname... デフォルトでは、ユーザ ID 0 のみが .Nm へのアクセスを許されています。 このコマンドが指定されると、 .Dq allow users が記載されているセクションに列挙されているユーザのアクセスが可能となります。 .Sq default セクションは 常に最初にチェックされます (スタートアップ時に常にロードされる唯一の セクションです)。後続する .Dq allow users コマンドは、先行するコマンドに優先します。 あるラベル以外のすべてにアクセスを許すことが可能であり、 そのためにはデフォルトユーザを .Sq default セクションで指定し、新しいユーザリストをこのあるラベルに指定します。 .Pp ユーザ .Sq * が指定されると、全ユーザにアクセスが許されます。 .It allow mode[s] Ar modelist... デフォルトでは全 .Nm モードが使用可能です。 このコマンドが使用されると、 このコマンドが指定されたラベルのロードに許されるアクセスモードが制限されます。 .Dq allow users コマンドと同様、 各 .Dq allow modes コマンドは先行するコマンドに優先し、 .Sq default セクションは常に最初にチェックされます。 .Pp 使用可能なモードは次の通りです: .Sq interactive , .Sq auto , .Sq direct , .Sq dedicated , .Sq ddial , .Sq background , .Sq * 。 .Pp マルチリンクモードで動作するときには、 現在存在する回線モードを許可するセクションをロード可能です。 .El .Pp .It alias Ar command Op Ar args このコマンドは .Nm 組込みのエイリアシング (マスカレーディング) 機能を 制御するために使用します。 あなたのシステムでエイリアシングが有効になると (コンパイル時に削除できます)、 次のコマンドが使用可能となります: .Bl -tag -width XX .It alias enable [yes|no] エイリアシングを有効もしくは無効にします。 .Fl alias コマンドラインフラグは .Dq alias enable yes と同じ意味です。 .It alias port Op Ar proto targetIP:targetPORT [aliasIP:]aliasPORT このコマンドにより、 マシン .Ar aliasIP の .Ar aliasPORT へ到着する接続を、 .Ar targetIP の .Ar targetPORT へリダイレクトします。 .Ar proto は .Sq tcp もしくは .Sq udp のいずれかで、指定したプロトコルの接続のみマッチします。 あなたのゲートウェイの後のマシンでインターネット電話等を実行したい場合に、 このオプションは有用です。 .It alias addr Op Ar addr_local addr_alias このコマンドにより、 .Ar addr_alias へのデータを .Ar addr_local へリダイレクトします。 少数の実 IP アドレスを持っていて、これらをあなたのゲートウェイの後の 特定のマシンにマップしたい場合に有用です。 .It alias deny_incoming [yes|no] yes に設定した場合、ファイアウォールがパケットを落すのと同様に、 すべての入力の接続を拒否します。 .It alias help|? このコマンドにより、 使用可能なエイリアスコマンドのまとめを表示します。 .It alias log [yes|no] このオプションを指定することにより、 種々のエイリアシングの統計と情報を、ファイル .Pa /var/log/alias.log にログします。 .It alias same_ports [yes|no] 有効になると、 エイリアスライブラリが出力パケットのポート番号を変更しようとすることを 止めさせます。 RPC や LPD といった、 ウェルノウンポート (well known port) からの接続を要求する プロトコルをサポートするのに有用です。 .It alias use_sockets [yes|no] 有効になると、 エイリアスライブラリにソケットを作成させ、 正しい ftp データ入力や IRC 接続を保証できるようになります。 .It alias unregistered_only [yes|no] 登録されていない送信元アドレスの出力パケットのみを、変更します。 RFC1918 によると、登録されていない送信元アドレスは 10.0.0.0/8, 172.16.0.0/12, 192.168.0.0/16 です。 .El .Pp これらのコマンドはソース配布物の .Pa README.alias ファイル中でも議論されています。 .Pp .It [!]bg Ar command 指定した .Ar command を、次の語を置換した後に、バックグラウンドで実行します: .Bl -tag -width PEER_ENDDISC .It Li AUTHNAME これは、ローカルの .Ar authname の値と置き換えられます。後述の .Dq set authname コマンドを参照してください。 .It Li ENDDISC これは、ローカルの終点選択値と置き換えられます。 後述の .Dq set enddisc コマンドを参照してください。 .It Li HISADDR これは、相手の IP 番号と置き換えられます。 .It Li INTERFACE これは、使用中のインタフェース名と置き換えられます。 .It Li LABEL これは、最後に使用したラベル名と置き換えられます。 ラベルは、 .Nm のコマンドラインから .Dq load または .Dq dial のコマンドから指定するか、 .Pa ppp.secret ファイルから指定可能です。 .It Li MYADDR これは、ローカルインタフェースに割り当てられた IP 番号と置き換えられます。 .It Li PEER_ENDDISC これは、相手の終点選択番号と置き換えられます。 .It Li PROCESSID これは、現在のプロセス ID と置き換えられます。 .It Li USER これは、PAP もしくは CHAP で認証されたユーザ名と置き換えられます。 通常、この変数は -direct モードでのみ割り当てられます。 この値は、utmp ロギングが有効になっているかどうかに関わらず、利用可能です。 .El .Pp これらの置換は .Dq set proctitle コマンドによっても実行されます。 .Pp コマンド実行中に .Nm を停止させたい場合は、 .Dq shell コマンドを使用してください。 .It clear modem|ipcp Op current|overall|peak... .Dq modem もしくは .Dq ipcp 階層で、指定されたスループット値をクリアします。 .Dq modem を指定する場合にはコンテキストが与えられなければなりません (後述の .Dq link コマンドを参照)。 第 2 引数が与えられない場合、すべての値がクリアされます。 .It clone Ar name[,name]... 指定されたリンクを複製し、引数の .Ar name に関連づけた新しいリンクを作成します。 このコマンドは、リンクが 1 つしかない場合 (この場合にはそのリンクがデフォルトになります) を除いて後述の .Dq link コマンドから使用する必要があります。 リンクは下記の .Dq remove コマンドで削除できます。 .Pp デフォルトのリンク名は .Dq deflink です。 .It close Op lcp|ccp[!] 引数が与えられないと、適切なプロトコル層がダウンし、リンクが閉じられます。 .Dq lcp が指定されると LCP 層がダウンしますが、 .Nm をオフラインにはしません。例えば .Dq slirp のようなものを使用すれば、 .Dq term .Pq 後述 を使用して相手のマシンと会話できます。 .Dq ccp が指定されると適切な圧縮層が閉じられます。 .Dq \&! が使用されると、圧縮層はクローズ状態のままとなります。 使用されない場合には、STOPPED 状態へ再度入り、 相手が更なる CCP 交渉を開始するのを待ちます。 なにが起きようとも、ユーザを .Nm から切り離すことはありませんし、 .Nm を終了させることもありません。 後述の .Dq quit を参照してください。 .It delete[!] Ar dest このコマンドは指定した .Ar dest IP アドレスの経路を削除します。 .Ar dest に .Sq ALL が指定された場合、 現在のインタフェースの経路表の非直接エントリと .Sq スティッキー経路 がすべて削除されます。 .Ar dest に .Sq default が指定された場合、デフォルト経路が削除されます。 .Pp .Ar delete! コマンドが使用された場合 .Po 最後の .Dq \&! に注意 .Pc 、存在しない経路について .Nm は文句を言わなくなります。 .It dial|call Op Ar label 引数なしで使用された場合、このコマンドは .Dq open コマンドと同一です。 .Ar label が 1 つ以上指定された場合、最初に .Dq load が実行されます。 .It down Op Ar lcp|ccp 適切な階層をダウンさせますが、 綺麗な方法ではなく、下位層が使用不能になったように見えます。 オープン状態にある有限状態機械でこのコマンドを使用することは、 丁寧ではないとされています。 引数が与えられない場合、すべてのリンクが閉じられます (コンテキストが与えられない場合にはすべてのリンクが終了されます)。 .Sq lcp が指定された場合、 .Em LCP 層は終了されますが、モデムはオフラインに移行せず、 リンクも閉じられません。 .Sq ccp が指定された場合、 関連する圧縮層のみが終了されます。 .It help|? Op Ar command 利用可能なコマンドをリストします。 .Ar command を指定した場合、このコマンドの使用方法を表示します。 .It iface Ar command Op args このコマンドは、 .Nm ppp が使用するインタフェースを制御します。 .Ar command は次のいずれかです: .Bl -tag -width XX .It iface add[!] Ar addr[[/bits| mask] peer] 指定された .Ar addr mask peer の組み合わせをインタフェースに追加します。 .Ar mask を指定する代りに、 .Ar /bits を使用可能です .Pq addr との間に空白を入れてはなりません 。指定したアドレスが既に存在する場合、 .Dq \&! を使用していない限りコマンドは失敗します - この場合、 以前のインタフェースアドレスエントリは新しいもので置き換えられ、 ネットマスクと相手のアドレスの変更を許します。 .Pp .Ar addr のみが指定されると、 .Ar bits はデフォルト値 .Dq 32 になり、 .Ar peer はデフォルト値 .Dq 255.255.255.255 になります。 このアドレス (ブロードキャストアドレス) は、 相手のアドレスとして複数存在することを .Nm が唯一許すものです。 .It iface clear .Nm が OPENED 状態または .Fl auto モードの場合にこのコマンドを使用すると、 IPCP 交渉されたアドレス以外の全アドレスがインタフェースから削除されます。 .Nm が OPENED 状態でも .Fl auto モードでもない場合、全インタフェースアドレスが削除されます。 .Pp .It iface delete[!]|rm[!] Ar addr このコマンドは、指定した .Ar addr をインタフェースから削除します。 .Dq \&! が指定されると、現在そのアドレスがインタフェースに割り当てられていなくても、 エラーは報告されません (削除も行われません)。 .It iface show インタフェースの現在の状態と現在のアドレスを表示します。 .Dq ifconfig INTERFACE を実行することと、ほとんど同じです。 .It iface help Op Ar sub-command このコマンドを .Ar sub-command 無しで起動すると、利用可能な .Dq iface サブコマンドと、おのおのの短い書式を表示します。 .Ar sub-command 付きで起動すると、指定した sub-command の書式のみを表示します。 .El .It [data]link Ar name[,name...] command Op Ar args コマンドが影響を与えるリンクを特定したい場合に、このコマンドを 任意の他のコマンドのプレフィックスとして使うことができます。 これはマルチリンクモードで .Dq clone コマンドを使って複数のリンクを作成した後でのみ適用されます。 .Pp .Ar name は存在するリンク名を指定します。 .Ar name がコンマ区切りのリストの場合には、 .Ar command はそれぞれのリンクに対して実行されます。 .Ar name が .Dq * の場合には、 .Ar command はすべてのリンクに対して実行されます。 .It load Op Ar label ... .Pa ppp.conf ファイルから指定された .Dq label (複数指定可) をロードします。 .Dq label が指定されない場合、 .Dq default ラベルが仮定されます。 .It open Op lcp|ccp|ipcp これは .Dq close の反対のコマンドです。 .Dq open コマンドを引数なしで用いることは .Dq dial を引数なしで用いることと同一です。 すなわちすべての閉じられたリンクが、現在の設定を用いて起動されます ( .Dq set autoload コマンドに基づいた自動リンクの中には起動されないものもあります)。 .Pp LCP 層がすでにオープンされているときに .Dq lcp を指定すると、LCP は再度交渉されます。 したがって、種々の LCP オプションを変更したあとで .Dq open lcp コマンドを用いることで、変更を有効にすることができます。 LCP が再度交渉された後、 同意したあらゆる認証が実行されます。 .Pp .Dq ccp 引数が用いられると、関連する圧縮層がオープンされます。 すでにオープンされている場合には、再度交渉されます。 .Pp .Dq ipcp 引数が用いられると、リンクが通常通り起動されます。すでに IPCP が オープンされている場合には、IPCP は再度交渉され、 ネットワークインタフェースが再設定されます。 .Pp このようにして PPP の状態機械を再オープンするのは、 おそらく良い手段ではありません。 接続相手が正しく振る舞わない可能性があるためです。 しかしながら、強制的に CCP もしくは VJ 辞書をリセットする手段としては 便利です。 .It passwd Ar pass すべての .Nm コマンドセットにアクセスするために要求されるパスワードを指定します。 このパスワードは診断ポート ( .Dq set server コマンド参照) に接続するときに必要です。 .Ar pass は .Dq set server コマンドラインで指定します。 .Ar command ログが有効でも、値 .Ar pass はログされず、文字列 .Sq ******** がログされます。 .It quit|bye [all] .Dq quit が制御接続もしくはコマンドファイルから実行されると、 ppp はすべての接続を閉じた後に終了します。その他の場合、 つまりユーザが診断ソケットから接続している場合には、 単にその接続が失われます。 .Pp .Ar all 引数が与えられた場合、 .Nm はコマンドがどこから発行されたかに関わらず、 すべての存在する接続を閉じて終了します。 .It remove|rm このコマンドは与えられたリンクを消去します。 これはマルチリンクモードでのみ有用です。リンクは消去する前に .Dv CLOSED 状態になっていなければなりません。 .It rename|mv Ar name このコマンドは与えられたリンクの名前を .Ar name に変更します。 .Ar name がすでに他のリンクで使用されている場合には、失敗します。 .Pp デフォルトリンクの名前は .Sq deflink です。これを .Sq modem , .Sq cuaa0 , .Sq USR のいずれかに変更すると、ログファイルの可読性が向上するかも知れません。 .It save このオプションは (まだ) 実装されていません。 .It set[up] Ar var value このオプションは次に示す変数の設定のために使用します: .Bl -tag -width XX .It set accmap Ar hex-value ACCMap は非同期制御文字マップ (Asyncronous Control Character Map) を 意味します。 これはいつも相手と交渉され、デフォルト値は 16 進数で 00000000 です。 このプロトコルが必要なのは、 (XON/XOFF などの) 特定の文字を終点間で受渡すことに依存するハードウェアを 使用する場合です。 .Pp XON/XOFF については .Dq set accmap 000a0000 を使用します。 .It set authkey|key Ar value クライアントモードでの PAP または CHAP の交渉で使用される 認証キー (もしくはパスワード) を、指定した値に設定します。 ダイヤルもしくはログインスクリプトの '\\P' シーケンス で使用されるパスワードを指定しますが、 実際のパスワードがログされることを防ぎます。 .Ar command ログが有効な場合、セキュリティの観点から、 .Ar value は .Sq ******** としてログされます。 .It set authname Ar id クライアントモードでの PAP または CHAP の交渉で使用される 認証 ID を設定します。 .Pp PAP もしくは CHAP を enable にして .Fl direct モードで利用すると、 .Ar id は初期認証要求で用いられ、通常はローカルマシン名に設定されます。 .It set autoload Ar max-duration max-load [min-duration min-load] これらの設定はマルチリンクモードでのみ適用され、 デフォルト値はすべて 0 です。 1 つ以上の .Ar demand-dial .Po .Fl auto としても知られる .Pc モードのリンクが存在する場合、 .Nm が最初に tun デバイスからデータを読むときには最初のリンクのみが 有効になっています。 次の .Ar demand-dial リンクは、 .Ar max-duration 秒の間、送出キューに .Ar max-load 以上のパケットが存在した場合にのみ開かれます。 両方のデフォルト値が 0 であるため、 .Ar demand-dial リンクはデフォルトでは 1 つだけオープンされます。 .Pp 複数のリンクが開かれていて、少なくともその内の 1 つが .Ar demand-dial リンクである場合、 .Ar min-duration 秒の間、送出キューに最大 .Ar min-packets 未満のパケットしか存在しなかったときに閉じられます。 .Ar min-duration が 0 の場合には、タイマは無効になります。 デフォルトでは両方の値が 0 であるため、 .Ar demand-dial リンクはバンドルされたアイドルタイマが期限切れになるまで アクティブであり続けます。 .It set callback [none|auth|cbcp|E.164 *|number[,number]...]... 引数が与えられない場合、コールバックは disable になります。 そうでない場合には、 .Nm は与えられたプロトコルでコールバックを要求します (もしくは .Ar direct モードでは受け付けます)。 クライアントモードで、要求の否定応答が返されると、 .Nm は他に選択肢がなくなるまで別の要求を出します。 選択肢が尽きると .Nm は交渉を終了します。 サーバモードでは、 .Nm は与えられるプロトコルをなんでも受け付けますが、 クライアントがいずれかひとつを要求する .Em 必要があります 。コールバックをオプションにしたいのであれば、オプションとして .Ar none を指定する必要があります。 .Pp オプションは下記の通りです (優先度順): .Pp .Bl -tag .It auth コールバック応答側は、認証に基づいてコールバック番号を 決定することが求められます。 .Nm がコールバック応答側である場合、番号は .Pa /etc/ppp/ppp.secret 中の接続先エントリの 5 番目のフィールドで指定されます。 .It cbcp Microsoft コールバック制御プロトコルが用いられます。後述の .Dq set cbcp を参照してください。 .It E.164 *|number[,number]... コールバック要求側が .Ar number を指定します。 .Nm がコールバック応答側である場合、 .Ar number は許可する番号をコンマで区切って並べたリスト、もしくは 任意の番号を許可するという意味の .Dq \&* とします。 .Nm がコールバック要求側である場合、1 つの数字だけを指定します。 .Pp .Dq \&* を用いる場合、このオプションはとても危険なものとなることに 注意してください。 というのは、悪意あるコールバック要求者が、最初の認証なしに 電話すべき番号として任意の (国際通話番号も可能です) 番号を 伝えることができるからです。 .It none 接続相手がコールバックをまったく望まない場合、 .Nm はそのことを受け入れ、接続を終了するのではなく コールバックせずに処理を続けます。 コールバックをオプションにしたいのであれば、これを指定する必要があります。 .El .Pp .It set cbcp Op *|number[,number]... Op delay Op retry 引数が与えられない場合、CBCP (Microsofts CallBack Control Protocol) は disable です。言い換えれば .Dq set callback コマンドで CBCP を設定すると .Nm が CBCP フェーズでコールバック要求を行わなくなります。 そうでない場合、 .Nm は与えられた電話番号 .Ar number を使おうとします。 .Pp サーバモード .Pq Fl direct では、 .Dq \&* を使わない限り .Nm はクライアントがこれらの番号の 1 つを使うことを主張します。 .Dq \&* を使った場合には、クライアントが番号を指定するものと想定します。 .Pp クライアントモードでは .Nm は与えられた番号 (そのうち接続相手と合意可能なもの) を使用しようとします。 .Dq \&* が指定された場合には、 .Nm 接続相手が番号を指定するものと想定します。 .It set choked Op Ar timeout これは .Nm がすべての未送出パケットを破棄する前に 送出キュー詰まりを保持する秒数を設定します。 .Ar timeout が 0 以下もしくは .Ar timeout が指定されない場合、デフォルト値の .Em 120 秒 に設定されます。 .Pp 送出キュー詰まりは .Nm がローカルネットワークから特定の数の送出パケットを読み込んだが、 リンク失敗 (接続相手がビジーなど) のためにデータを送れない場合に 発生します。 .Nm はパケットを無限には読み込みません。代りに .Em 20 パケット (マルチリンクモードでは .Em 20 No + .Em nlinks No * .Em 2 パケット) まで読み込み、 .Ar timeout 秒経過するか、1 つ以上のパケットが送られるまで ネットワークインタフェースの読み込みを停止します。 .Pp .Ar timeout 秒が経過すると、すべての未送出パケットは破棄されます。 .It set ctsrts|crtscts on|off ハードウェアフロー制御をセットします。 デフォルトではハードウェアフロー制御は .Ar on です。 .It set deflate Ar out-winsize Op Ar in-winsize DEFLATE アルゴリズムの、 デフォルトの出力ウィンドウサイズと入力ウィンドウサイズを設定します。 .Ar out-winsize および .Ar in-winsize は、 .Em 8 から .Em 15 までの値をとる必要があります。 .Ar in-winsize が指定されると、 .Nm はこのウィンドウサイズの使用を強要し、相手が他の値を示しても受け入れません。 .It set dns Op Ar primary Op Ar secondary .Dq accept dns コマンドで使用される、DNS 上書きを設定します。 詳細については前述の .Dq accept コマンドの記述を参照してください。本コマンドは .Dq enable dns を使用して要求される IP 番号には影響を与えません。 .It set device|line Ar value[,value...] .Nm が使用するデバイスを、指定された .Dq value に設定します。 全シリアルデバイス名は .Pa /dev/ から始まることが仮定されています。 .Dq value が .Pa /dev/ から始まらない場合、エクスクラメーションマーク .Pq Dq \&! から始めるか、 .Dq host:port の形式である必要があります。 .Pp エクスクラメーションマークで始まる場合、 デバイス名の残りはプログラム名として扱われ、 そのデバイスがオープンされるときにそのプログラムが実行されます。 標準入出力およびエラーは .Nm にフィードバックされ、それらが通常デバイスであるかのように読み書きされます。 .Pp .Dq host:port の組が与えられる場合、 .Nm は、指定された .Dq host の指定された .Dq port と接続しようとします。 詳細は上述の .Em PPP オーバ TCP の節を参照してください。 .Pp 複数の .Dq value を指定した場合、 .Nm は成功するか全デバイスについて実行し終るまで、順番にオープンを試みます。 .It set dial Ar chat-script 相手へダイヤルする際に使用されるチャットスクリプトを指定します。 後述の .Dq set login コマンドも参照してください。 チャットスクリプトのフォーマットの詳細については、 .Xr chat 8 と設定ファイルの例を参照してください。 次の特殊な .Sq value をチャットスクリプトに指定可能です: .Bd -unfilled -offset indent .It \\\\\\\\\\\\\\\\c .Sq 送信 文字列の最後の文字として使用した場合、 改行を追加してはならないことを意味します。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\d チャットスクリプトがこのシーケンスに出会うと、2 秒待ちます。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\p チャットスクリプトがこのシーケンスに出会うと、1/4 秒待ちます。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\n 改行文字と置き換えられます。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\r 復改文字と置き換えられます。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\s 空白文字と置き換えられます。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\t タブ文字と置き換えられます。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\T 現在の電話番号と置き換えられます (後述の .Dq set phone 参照)。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\P 現在の .Ar authkey 値と置き換えられます (前述の .Dq set authkey 参照)。 .It \\\\\\\\\\\\\\\\U 現在の .Ar authname 値と置き換えられます (前述の .Dq set authname 参照)。 .Ed .Pp 2 つのパーザがこれらのエスケープシーケンスを検査することに注意してください。 .Sq チャットのパーザ にエスケープ文字を見せるには、 .Sq コマンドパーザ からエスケープする必要があります。 つまり、2 つのエスケープを使用する必要があります。例えば次のようにします: .Bd -literal -offset indent set dial "... ATDT\\\\T CONNECT" .Ed .Pp チャットスクリプトから外部コマンドを実行することもできます。 そうするためには、 受信待ち文字列または送信文字列の最初の文字をエクスクラメーションマーク .Pq Dq \&! にします。 コマンドが実行されると、標準入力と標準出力がモデムデバイス ( .Dq set device 参照) に向けられ、標準エラー出力が .Nm に読まれて受信待ち文字列もしくは送信文字列に置き換えられます。 .Nm が対話モードで実行されている場合、ファイルデスクリプタ 3 は .Pa /dev/tty に接続されます。 .Pp 例えば (読み易さのために折り返しています); .Bd -literal -offset indent set login "TIMEOUT 5 \\"\\" \\"\\" login:--login: ppp \e word: ppp \\"!sh \\\\\\\\-c \\\\\\"echo \\\\\\\\-n label: >&2\\\\\\"\\" \e \\"!/bin/echo in\\" HELLO" .Ed .Pp は次のチャットシーケンスになります (ダイヤル前の .Sq set log local chat コマンドによる出力): .Bd -literal -offset indent Dial attempt 1 of 1 dial OK! Chat: Expecting: Chat: Sending: Chat: Expecting: login:--login: Chat: Wait for (5): login: Chat: Sending: ppp Chat: Expecting: word: Chat: Wait for (5): word: Chat: Sending: ppp Chat: Expecting: !sh \\-c "echo \\-n label: >&2" Chat: Exec: sh -c "echo -n label: >&2" Chat: Wait for (5): !sh \\-c "echo \\-n label: >&2" --> label: Chat: Exec: /bin/echo in Chat: Sending: Chat: Expecting: HELLO Chat: Wait for (5): HELLO login OK! .Ed .Pp 複数レベルのネストについて、 エスケープ文字の使用方法に (再度) 注意してください。 ここでは、4 つのパーザが動作してます。 1 番目は、オリジナルの行をパーズし、3 つの引数として読みます。 2 番目は、第 3 引数を 11 個の引数として読みます。 ここで、 .Dq \&- 記号がエスケープされていることが重要です。 そうでなければパーザは、 受信待ち-送信-受信待ちのシーケンスとして見てしまいます。 .Dq \&! 文字を見付けると、実行パーザは最初のコマンドを 3 つの引数として読み、 .Xr sh 1 自身が .Fl c 以降の引数を展開します。 我々は出力をモデムに送り返したいので、 1 番目の例では出力をファイルデスクリプタ 2 (stderr) にリダイレクトして .Nm 自身に送信およびログさせ、 2 番目の例では単に stdout に出力して直接モデムに出力させます。 .Pp もちろん全体を、組み込みのものではなく外部の .Dq chat コマンドに実行させることが可能です。 良い代替方法については .Xr chat 8 を参照してください。 .It set enddisc Op label|IP|MAC|magic|psn value このコマンドは、ローカル終点の選択値を設定します。 LCP 交渉の前に設定されると、 .Nm は LCP 終点選択値オプションを使用して、相手に情報を送ります。 次の選択値を設定可能です。 .Bd -unfilled -offset indent .It Li label 現在のラベルが使用されます。 .It Li IP 当方のローカル IP 番号を使用します。 LCP は IPCP より前に交渉されますので、 IPCP 層が後からこの値を変更することが可能です。 その場合、手動でリセットしない限り、終点の選択値は古い値のままとなります。 .It Li MAC 前述の .Ar IP オプションに似ていますが、 ローカル IP 番号に関係する MAC アドレスが使用される点が異なります。 ローカル IP 番号がどのイーサネットインタフェースにも存在しない場合、 本コマンドは失敗します。 .Pp ローカル IP 番号のデフォルトは、 マシンホスト名がなんであれ、その名前になりますので、通常 .Dq set enddisc mac を .Dq set ifaddr コマンドよりも先に実行します。 .It Li magic 20 桁の乱数が使用されます。 .It Li psn Ar value 指定された .Ar value が使用されます。 .Ar value は、絶対的な公衆スイッチネットワーク番号の先頭に 国コードを付けたものであるべきです。 .Ed .Pp 引数が与えられない場合、終点の選択値はリセットされます。 .It set escape Ar value... このオプションは前述の .Dq set accmap オプションに似ています。 リンクを経由する時に「エスケープ」される文字を指定するために使用します。 .It set filter dial|alive|in|out rule-no permit|deny Ar "[src_addr/width] [dst_addr/width] [proto [src [lt|eq|gt port]] [dst [lt|eq|gt port]] [estab] [syn] [finrst]]" .Nm は 4 つのフィルタセットをサポートします。 .Em alive フィルタは接続を活性状態に保つパケットを指定します - アイドルタイマをリセットします。 .Em dial フィルタは、 .Fl auto モード時に .Nm にダイヤルさせるパケットを指定します。 .Em in フィルタは、マシンに入力可能なパケットを指定します。 .Em out フィルタは、マシンから出力可能なパケットを指定します。 .Pp フィルタリングは、 エイリアスエンジンが行う IP 変更の前に適用されます。 デフォルトでは、全フィルタセットが全パケットの通過を許可します。 ルールは .Ar rule-no に従って順番に処理されます。 各セットに対し 40 までのルールを指定可能です。 指定されるセットにおけるどのルールにもマッチしないパケットは破棄されます。 .Em in と .Em out のフィルタでは、パケットをドロップすることを意味します。 .Em alive フィルタでは、アイドルタイマをリセットしないことを意味します。 .Em dial フィルタではダイヤルさせることにはならないことを意味します。 ダイヤルを引き起こさないパケットは、 キューされるのではなく、捨てられることに注意してください。 上述のパケットのフィルタリングの節を参照してください。 .It set hangup Ar chat-script モデムを閉じる前にこれをリセットする時に使用する、 チャットスクリプトを指定します。 通常は不要であるべきですが、 閉じる時に自己を正しくリセットできないデバイスに対して使用できます。 .It set help|? Op Ar command 利用可能な set コマンドのまとめを表示するか、 .Ar command が指定されると、コマンドの使用方法を表示します。 .It set ifaddr Ar [myaddr [hisaddr [netmask [triggeraddr]]]] このコマンドは、IPCP 交渉の間使用される IP アドレスを指定します。 アドレスのフォーマットは次の通りです。 .Pp .Dl a.b.c.d/n .Pp ここで .Ar a.b.c.d は希望する IP アドレスであり、 .Ar n はこのうち何ビットが有効であるかを示します。 .Ar /n が省略された場合、デフォルトの .Ar /32 になります。 ただし IP アドレスが 0.0.0.0 である場合には、マスクのデフォルトは .Ar /0 です。 .Pp .Ar hisaddr に IP 番号の範囲として .Pp .Dl a.b.c.d[-d.e.f.g][,h.i.j.k[-l,m,n,o]]... .Pp のフォーマットを指定できます。例えば: .Pp .Dl set ifaddr 10.0.0.1 10.0.1.2-10.0.1.10,10.0.1.20 .Pp は .Ar 10.0.0.1 のみをローカル IP 番号として交渉しますが、指定された 10 個の IP 番号から 相手に割り当てを行います。 相手がこれらの番号のうちの 1 つを要求し、この番号が未使用な場合には、 .Nm は相手の要求を認めます。 相手がリンクを再確立して前回割り当てていた IP 番号を使用したい場合に有用です (既存の TCP 接続を保存します)。 .Pp 相手が要求した IP 番号が範囲外もしくは使用中の場合、 .Nm は範囲内の未使用 IP 番号をランダムに指示します。 .Pp .Ar triggeraddr が指定された場合、この値が .Ar myaddr の代りに IPCP 交渉で使用されます。 ただし、 .Ar myaddr の範囲のアドレスのみ受け入れられます。 これが有用なのは、相手が .Ar 0.0.0.0 を要求しない限り IP アドレスを割り当てようとしない .Dv PPP 実装と交渉するときです。 .Pp .Fl auto モードでは設定ファイルの .Dq set ifaddr 行を読んだ直後に .Nm がインタフェースを構成することに注意してください。 他のモードではこれらの値は IPCP 交渉で使用され、 IPCP 層がアップするまでこれらのインタフェースは構成されません。 .Pp .Po PAP か CHAP が .Dq enable である場合 .Pc クライアントが自己証明をした後では、 .Ar HISADDR 引数は .Pa ppp.secret ファイルの第 3 引数で上書きされうることに注意してください。 .Em 内向き接続の認証 の節を参照してください。 .Pp どの場合でも、インタフェースが既に構成されている場合には、 .Nm はインタフェースの IP 番号を保存して、 既にバインドされているソケットが正しいままであるようにします。 .It set ccpretry Ar period .It set chapretry Ar period .It set ipcpretry Ar period .It set lcpretry Ar period .It set papretry Ar period これらのコマンドは .Nm が有限状態機械 (Finite State Machine; FSM) に要求パケットを送る前に 待つ秒数を指定します。 .Ar period のデフォルトは、全 FSM において 3 秒です (ほとんどの場合十分です)。 .It set log [local] [+|-] Ns Ar value... このコマンドにより現在のログレベルを修正できます。 詳細はログ機能の節を参照してください。 .It set login chat-script この .Ar chat-script はダイヤルスクリプトを補います。 もし両方が指定された場合、ダイヤルスクリプトの後で、 ログインスクリプトが実行されます。 ダイヤルスクリプト中で使用可能なエスケープシーケンスはここでも使用可能です。 .It set lqrperiod Ar frequency このコマンドは、 .Em LQR または .Em ECHO LQR のパケットが送信される頻度 .Ar frequency を秒で指定します。デフォルトは 30 秒です。 相手に LQR 要求を送りたい場合には、 .Dq enable lqr コマンドもまた使用する必要があります。 .It set mode Ar interactive|auto|ddial|background 指定したリンクにおけるモード .Sq mode を変更できます。通常マルチリンクモードでのみ有用ですが、 単一リンクモードでも使用可能です。 .Pp .Sq direct または .Sq dedicated のリンクを変更することはできません。 .Pp 注釈: コマンド .Dq set mode auto を発行し、IP エイリアシングが enable にされていた場合、後で .Dq enable iface-alias を行うと便利です。 .Nm が必要なアドレス変換を行うようにすることにより、 相手が当方に新しい (動的な) IP アドレスを割り当てたとしても、 リンクがアップすると接続のトリガとなるプロセスが接続できるようにします。 .It set mrru Op Ar value このオプションを設定すると、 マルチリンクプロトコルまたは MP としても知られる、 マルチリンク PPP 交渉を有効にします。 MRRU (Maximum Reconstructed Receive Unit) の値にはデフォルトはありません。 引数を指定しないと、マルチリンクモードは無効にされます。 .It set mru Op Ar value デフォルトの MRU (最大受信単位; Maximum Receive Unit) は 1500 です。 この値を増加させた場合、相手は MTU を増加させても *かまいません*。 デフォルトの MRU より減らすことは意味がありません。 なぜなら、 .Em PPP プロトコルでは少なくとも 1500 オクテットのパケットを 受信できなければ *ならない* からです。 引数が指定されないと、1500 が仮定されます。 .It set mtu Op Ar value デフォルトの MTU は 1500 です。 交渉時に、(296 バイト未満でなければ) 相手が望むいかなる MRU および MRRU も受け付け可能です。 MTU が設定されると、 .Nm は .Ar value よりも小さい MRU/MRRU の値を受け付けなくなります。 交渉が完了すると、相手がより大きな MRU/MRRU を要求していたとしても、 インタフェースに対して MTU が割り当てられます。 当方のパケットサイズを制限するのに有用です (よりよくバンド幅を共有できるようになりますが、 ヘッダデータが増えるというコストがかかります)。 .Pp .Ar value を指定しないと、1500 または相手が要求した値が使用されます。 .It set nbns Op Ar x.x.x.x Op Ar y.y.y.y このオプションは、相手の要求によって返される Microsoft NetBIOS ネームサーバの値を設定します。 値を指定しないと、 .Nm はそのような要求を拒否するようになります。 .It set openmode active|passive Op Ar delay デフォルトでは、 .Ar openmode は常に、1 秒の .Ar delay をもって .Ar active となります。 この場合、 .Nm は回線が設定されてから 1 秒が経過したなら いつでも LCP/IPCP/CCP の交渉を開始します。 相手が交渉を開始するのを待ちたい場合は、値 .Dq passive を使用します。 直ちにもしくは 1 秒以上待ってから交渉を開始したい場合、 .Ar delay を秒単位で指定します。 .It set parity odd|even|none|mark 回線のパリティを設定できます。デフォルト値は .Ar none です。 .It set phone Ar telno[|telno]...[:telno[|telno]...]... ダイヤルおよびログインのチャットスクリプトで使用される \\\\T 文字列が 置き換えられる電話番号を指定できます。 複数の電話番号をパイプ (|) もしくはコロン (:) で区切って指定可能です。 パイプの後の番号がダイヤルされるのは、 直前の番号へのダイヤルもしくはログインのスクリプトが失敗した場合のみです。 回線の切断の理由にかかわらず、 コロンで区切られた番号は順番に試行されます。 複数の番号を指定した場合、接続が確立するまで .Nm はこのルールに基づいてダイヤルします。 再試行の最大値は、後述の .Dq set redial で指定します。 .Fl background モードでは各番号は最大 1 回試行されます。 .It set [proc]title Op Ar value .Xr ps 1 が表示する現在のプロセスタイトルを、 .Ar value に従って変更します。 .Ar value が指定されないと、元のプロセスタイトルが回復されます。 シェルコマンドが行うすべての語置換 (前述の .Dq bg コマンドを参照してください) は、ここでも行われます。 .Pp プロセスタイトル中に USER が必要な場合、 .Dq set proctitle コマンドは .Pa ppp.linkup 中に登場する必要があることに注意してください。 .Pa ppp.conf が実行されているときには、分からないからです。 .It set reconnect Ar timeout ntries (CD の喪失もしくは LQR の失敗により) 予想外の回線切断となった場合、 指定した .Ar timeout の後に接続が再確立されます。 回線は最大 .Ar ntries 回、再接続されます。 .Ar ntries のデフォルトは 0 です。 .Ar timeout に .Ar random を指定すると、0 から 30 秒の間の任意時間の停止となります。 .It set recvpipe Op Ar value ルーティングテーブルの RECVPIPE 値を設定します。 最適な値は、MTU 値を 2 倍した値を丁度越える値です。 .Ar value が指定されないまたは 0 の場合、デフォルトの、カーネルが制御する値を使用します。 .It set redial Ar seconds[.nseconds] [attempts] .Nm に .Ar attempts 回のリダイヤルを指示できます。 1 より大きな数を指定した場合 (前述の .Ar set phone 参照)、 各番号にダイヤルする前に、 .Ar nseconds だけ停止します。 最初の番号に戻ってダイヤル開始する前に .Ar seconds だけ停止します。 .Dq random を .Ar seconds および .Ar nseconds のところで使用でき、0 から 30 秒の間の任意時間の停止となります。 .Pp .Ar attempts が経過した後でもこの遅延は効果があるので、 すぐに手動でダイヤルしても何も起ってないように見えるかもしれません。 すぐにダイヤルする必要がある場合、 .Dq \&! を .Dq open キーワードの直後に付けます。 更なる詳細については、前述の .Dq open の記述を参照してください。 .It set sendpipe Op Ar value ルーティングテーブルの SENDPIPE 値を設定します。 最適な値は、MTU 値を 2 倍した値を丁度越える値です。 .Ar value が指定されないまたは 0 の場合、デフォルトの、カーネルが制御する値を使用します。 .It set server|socket Ar TcpPort|LocalName|none password Op Ar mask このコマンドは .Nm に指定したソケットもしくは .Sq 診断ポート にてコマンド接続の入力を listen するように指示します。 .Pp 語 .Ar none は .Nm に既に存在するソケットを閉じさせます。 .Pp ローカルドメインソケットを指定したい場合、 .Ar LocalName に絶対ファイル名を指定します。そうしないと、TCP ポートの名前もしくは番号 であると解釈されます。 -ローカルドメインソケットに使用される 8 進 umask を指定可能です。 +ローカルドメインソケットに使用される 8 進 umask を指定する必要があります。 .Sq 0 から始まる 4 桁 8 進数で指定します。 umask の詳細については .Xr umask 2 を参照してください。TCP ポート名がどのように変換されるかについては .Xr services 5 を参照してください。 .Pp このソケットにクライアントが接続するときに使用されねばならないパスワードも 指定可能です ( 前述の .Dq passwd コマンドを使用します)。 パスワードが空文字列として指定される場合、 クライアントが接続するときにパスワードを必要とされません。 .Pp ローカルドメインソケットが指定される場合、ソケット名中の最初の .Dq %d シーケンスは現在のインタフェースユニット番号で置換されます。 複数接続のために同一のプロファイルを使用したい場合に便利です。 .Pp 同様の方法で TCP ソケットの前に .Dq + 文字を付けることができます。 この場合、現在のインタフェースユニット番号が、ポート番号に加算されます。 .Pp .Nm をサーバソケットと共に使用する場合、通信機構として .Xr pppctl 8 コマンドを使用することが好ましいです。 現在 .Xr telnet 1 も使用可能ですが、将来リンク暗号化が実装されるかもしれませんので、 .Xr telnet 1 に依存しないようにしてください。 .It set speed Ar value シリアルデバイスの速度を指定します。 .It set stopped Ar [LCPseconds [CCPseconds]] このオプションが指定されると、 指定した FSM (有限状態機械; Finite State Machine) が停止状態になってから .Dq seconds で指定した秒数だけ停止したのち、 .Nm はタイムアウトします。 このオプションは、 相手が終了要求を送り我々が終了確認応答を送ったにもかかわらず 実際には接続を閉じない場合に、有用かもしれません。また、 .Dq set openmode passive を使用した場合に相手が指定時間内に Configure Request を送らないことを タイムアウト検出する場合には、便利かもしれません。 .Dq set log +lcp +ccp を使用すると、 .Nm は適切な状態遷移をログします。 .Pp デフォルト値は 0 であり、 停止状態による .Nm のタイムアウトは発生しません。 .Pp この値は openmode の遅延 (上述の .Dq set openmode 参照) より小さくなってはなりません。 .It set timeout Ar idleseconds このコマンドはアイドルタイマの値を指定します。 更なる詳細については .Dq アイドルタイマの設定 というタイトルの節を参照してください。 .It set vj slotcomp on|off このコマンドは .Nm に VJ スロット圧縮を交渉するか否かを指示します。 デフォルトではスロット圧縮は .Ar on です。 .It set vj slots Ar nslots このコマンドは最初の .Ar slots 番号を指定します。 .Nm は VJ 圧縮が enable されている時には、 これを使用して相手と交渉をします (前述の .Sq enable コマンドを参照してください)。 デフォルト値は 16 です。 .Ar nslots は .Ar 4 以上 .Ar 16 以下の値です。 .El .Pp .It shell|! Op Ar command .Ar command が指定されない場合、 .Dv SHELL 環境変数で指定されるシェルが起動されます。 そうでなければ指定された .Ar command が実行されます。 語の置換は、前述の .Dq !bg コマンドと同様の方法で行われます。 .Pp 文字 ! を使用する場合、コマンドとの間に空白が必要です。 このコマンドはフォアグラウンドで実行されることに注意してください - .Nm はプロセスが終了するまでは実行を続けません。 バックグラウンドでコマンド処理を行いたい場合には、 .Dv bg コマンドを使用してください。 .It show Ar var このコマンドを使用して、次の内容を確認できます: .Bl -tag -width 20 .It show bundle 現在のバンドル設定を表示します。 .It show ccp 現在の CCP 圧縮統計を表示します。 .It show compress 現在の VJ 圧縮統計を表示します。 .It show escape 現在のエスケープ文字を表示します。 .It show filter Op Ar name 指定したフィルタの現在のルールをリストします。 .Ar name を指定しないと、全フィルタが表示されます。 .It show hdlc 現在の HDLC 統計を表示します。 .It show help|? 利用可能な show コマンドのまとめを表示します。 .It show iface 現在のインタフェース情報 .Po Dq iface show と同じです .Pc を表示します。 .It show ipcp 現在の IPCP 統計を表示します。 .It show lcp 現在の LCP 統計を表示します。 .It show [data]link 高レベルリンク情報を表示します。 .It show links 利用可能な論理リンクのリストを表示します。 .It show log 現在のログ値を表示します。 .It show mem 現在のメモリ統計を表示します。 .It show modem 現在の下位レベルリンク情報を表示します。 .It show proto 現在のプロトコルの総計を表示します。 .It show route 現在の経路表を表示します。 .It show stopped 現在の stopped タイムアウト値を表示します。 .It show timer アクティブアラームタイマを表示します。 .It show version .Nm の現在のバージョン番号を表示します。 .El .Pp .It term 端末モードに移行します。 キーボードからタイプした文字はモデムに送られます。 モデムから読んだ文字はスクリーンに表示されます。 モデムの相手側に .Nm の相手が認識された時には、 .Nm は自動的にパケットモードを有効にし、コマンドモードに戻ります。 .El .Pp .Sh 更に詳細について .Bl -bullet .It 設定ファイルの例を読んでください。良い情報源です。 .It 何が利用できるかについては、 .Dq help , .Dq alias ? , .Dq enable ? , .Dq set ? , .Dq show ? コマンドを使って、オンライン情報を取得してください。 .It 次の URL に有用な情報があります: .Bl -bullet -compact .It http://www.FreeBSD.org/FAQ/userppp.html .It http://www.FreeBSD.org/handbook/userppp.html .El .Pp .El .Pp .Sh 関連ファイル .Nm は、4 つのファイル .Pa ppp.conf , .Pa ppp.linkup , .Pa ppp.linkdown , .Pa ppp.secret を参照します。 これらのファイルは .Pa /etc/ppp に置かれます。 .Bl -tag -width XX .It Pa /etc/ppp/ppp.conf システムのデフォルト設定ファイル。 .It Pa /etc/ppp/ppp.secret 各システム用の認証設定ファイル。 .It Pa /etc/ppp/ppp.linkup .Nm がネットワークレベルの接続を確立した時に実行されるファイル。 .It Pa /etc/ppp/ppp.linkdown .Nm がネットワークレベルの接続を閉じる時にチェックするファイル。 .It Pa /var/log/ppp.log ログとデバッグ情報のファイル。このファイル名は .Pa /etc/syslogd.conf にて指定されます。詳細は .Xr syslog.conf 5 を参照してください。 .It Pa /var/spool/lock/LCK..* tty ポートをロックするためのファイル。詳細は .Xr uucplock 3 を参照してください。 .It Pa /var/run/tunN.pid tunN デバイスに接続されている .Nm プログラムのプロセス ID (pid) 。 ここで .Sq N はデバイスの番号です。 .It Pa /var/run/ttyXX.if このポートで使われている tun インタフェース。 このファイルも .Fl background , .Fl auto , .Fl ddial のいずれかのモードの時のみ作成されます。 .It Pa /etc/services サービス名でポート番号が指定されている場合に、ポート番号を取得します。 .It Pa /var/run/ppp-authname-class-value マルチリンクモードでは、 相手の認証名称 .Pq Sq authname と相手の終点選択クラス .Pq Sq class と相手の終点選択値 .Pq Sq value を使用して、ローカルドメインソケットが生成されます。 終点選択値はバイナリ値であってもかまわないため、 実際のファイル名を判定するために 16 進数に変換されます。 .Pp このソケットは、別の .Nm のインスタンスとリンクを受け渡しを行うために使用します。 .El .Pp .Sh 関連項目 .Xr at 1 , .Xr ftp 1 , .Xr gzip 1 , .Xr hostname 1 , .Xr login 1 , .Xr tcpdump 1 , .Xr telnet 1 , .Xr syslog 3 , .Xr uucplock 3 , .Xr crontab 5 , .Xr group 5 , .Xr passwd 5 , .Xr resolv.conf 5 , .Xr syslog.conf 5 , .Xr adduser 8 , .Xr chat 8 , .Xr getty 8 , .Xr inetd 8 , .Xr init 8 , .Xr named 8 , .Xr ping 8 , .Xr pppctl 8 , .Xr pppd 8 , .Xr route 8 , .Xr syslogd 8 , .Xr traceroute 8 , .Xr vipw 8 .Sh 歴史 元のプログラムは Toshiharu OHNO (tony-o@iij.ad.jp) が作成し、 FreeBSD-2.0.5 に Atsushi Murai (amurai@spec.co.jp) が提出しました。 .Pp -1997 年中に本質的に Brian Somers (brian@Awfulhak.org) が修正をし、 +1997 年中に Brian Somers (brian@Awfulhak.org) が本格的な修正をし、 11 月に OpenBSD に移植されました (2.2-RELEASE の直後です)。 .Pp 1998 年初頭にマルチリンク ppp サポートが追加されたときに、 ほとんどのコードを Brian Somers が書き直しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/restore.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/restore.8 index a7b91884e7..a70b518156 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/restore.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/restore.8 @@ -1,421 +1,421 @@ .\" Copyright (c) 1985, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. 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.Ar file は、 .Pa /dev/rmt12 -(テープドライブ)や +(テープドライブ) や .Pa /dev/rda1c -(ディスクドライブ)といったスペシャルデバイスファイル、 +(ディスクドライブ) といったスペシャルデバイスファイル、 通常のファイル、 .Ql Fl -(標準入力)のいずれかです。 +(標準入力) のいずれかです。 ファイル名が .Dq host:file や .Dq user@host:file という形式である場合は、 .Nm restore は .Xr rmt 8 を用いて指定したファイルを指定のホストから読み取ります。 .Pp .It Fl k リモートテープサーバとの通信時に Kerberos 認証を使用します ( .Nm restore のコンパイル時に有効にされている場合のみ使用可能です。) .Pp .It Fl h ディレクトリ名を指定された場合に、その中のファイルではなく、 ディレクトリそのものを展開するようにします。 これによって、ダンプからディレクトリのサブツリーを階層的に 展開してしまうことを防ぎます。 .It Fl m 展開を、ファイル名ではなく inode 番号によって行います。 これは数個のファイルのみを展開したい場合で、ファイルの完全なパス名を 再生することを防ぎたい場合に有用です。 .It Fl s Ar fileno マルチファイルテープの .Ar fileno から読みます。 ファイル番号は 1 から始まります。 .It Fl u 特定のタイプのファイルを作成する時に、 リストア先ディレクトリに既に同名のファイルが存在する場合には、 リストアは警告診断を生成し得ます。 この動作を抑制するために、 .Fl u (アンリンク) フラグを指定すると、リストアは古いエントリを作成してから 新しいエントリを作成しようとします。 .It Fl v 普通、 .Nm restore は何も表示せずにリストア動作を行います。 .Fl v -(verbose, 冗長)フラグを指定すると、 +(verbose, 冗長) フラグを指定すると、 扱うファイルのタイプとファイル名が表示されます。 .It Fl y エラーが発生したときに、リストア動作を中断するかどうかの問い合わせを 行いません。 これによって、不良ブロックをスキップして、可能なかぎり動作を継続します。 .El .Sh 診断 リードエラーが発生するとメッセージを表示します。 もし、 .Fl y が指定されているか、あるいはユーザが .Ql y の応答をしたならば、 .Nm restore はリストアを続行しようとします。 .Pp バックアップが 1 巻より多くのテープボリュームに格納されていたならば、 .Nm restore は次のボリュームをマウントすべき時点でそれをユーザに知らせます。 もし、 .Fl x あるいは .Fl i フラグが指定されていたら、 .Nm restore は、ユーザがマウントしたいのはどのボリュームであるかを問い合わせます。 少数のファイルを最も早く展開する方法は、最終ボリュームから開始して、 最初のボリュームへ向けて作業を進めることです。 .Pp .Nm restore は数多くの一貫性検査を行っていて、それを表示します。 ほとんどの検査結果の表示は自明であるか、あるいは「決して起こらない」ものです。 良くあるエラーを以下に示します。 .Pp .Bl -tag -width Ds -compact .It Converting to new file system format. 古い形式のファイルシステムで作られたダンプテープがロードされました。 その場合、自動的に新しいファイルシステムの形式に変換されます。 .Pp .It : not found on tape 指定したファイル名はテープのディレクトリには記録されていましたが、 テープのなかに本体が見当たりませんでした。 このような事態が起きるのは、ファイルを探している間にテープのリードエラー が発生した場合や、稼働中のファイルシステムにおいて作成したダンプテープ を使った場合です。 .Pp .It expected next file , got ディレクトリに記録されていなかったファイルが示されます。 稼働中のファイルシステムにおいて作成したダンプを使った場合に発生することが あります。 .Pp .It Incremental dump too low インクリメンタルリストアを行う際に、ダンプが直前のインクリメンタルダンプ よりも以前に書かれたものであったり、増分レベルが低すぎるダンプがロード された場合に表示されます。 .Pp .It Incremental dump too high インクリメンタルリストアを行う際に、ダンプが直前のインクリメンタルダンプ の続きの範囲から開始していなかったり、あるいは増分レベルが高すぎる ダンプがロードされた場合に表示されます。 .Pp .It Tape read error while restoring .It Tape read error while skipping over inode .It Tape read error while trying to resynchronize -テープ(あるいはその他の媒体)のリードエラーが発生しました。 +テープ (あるいはその他の媒体) のリードエラーが発生しました。 ファイル名が表示されていたならば、その内容はおそらく部分的に不正なものに なっているでしょう。 -もし inode がスキップされたり、テープの resynchronize(再同期)が試みら +もし inode がスキップされたり、テープの resynchronize (再同期) が試みら れていたならば、展開されたファイルには問題はありません。しかし、テープ 上からいくつかのファイルを見付けることができないかもしれません。 .Pp .It resync restore, skipped blocks ダンプのリードエラーが発生した後に、おそらく .Nm restore は自分自身で再同期をとらなければなりません。 このメッセージはスキップしたブロックの個数を表示します。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width "./restoresymtable" -compact .It Pa /dev/rsa0 デフォルトのテープドライブ .It Pa /tmp/rstdir* テープ中のディレクトリを保持するファイル .It Pa /tmp/rstmode* ディレクトリの所有者、モード、タイムスタンプ .It Pa \&./restoresymtable インクリメンタルリストア間で渡される情報 .El .Sh 関連項目 .Xr dump 8 , .Xr ft 8 , .Xr mount 8 , .Xr newfs 8 , .Xr rmt 8 .Sh バグ 使用中のファイルシステムから作成されたダンプから インクリメンタルリストアを行うと、誤動作を起こすことがあります。 .Pp フルリストアの終了後にはレベル 0 ダンプを行う必要があります。 .Nm restore はユーザコードで動作するので、inode の割り当てを制御することができません。 したがって、ファイルの内容が変更されていない場合でも、新しい inode 割り当てを 新しいディレクトリ集合に反映させるためには、 フルダンプを行わなければなりません。 .Pp ネットワークを介したリストアを行う場合、 root 権限で restore を実行する必要があります。 これは、以前の dump と restore のセキュリティ上の歴史によるものです。 (restore は root に setuid されて使われるように書かれていますが、 restore のコードから全てのバグが取れているとは思わないので、 setuid にて使用する場合は自己の責任において行って下さい。) .Sh 歴史 .Nm restore コマンドは .Bx 4.2 から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/sendmail.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/sendmail.8 index 5dca736992..c61d55230e 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/sendmail.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/sendmail.8 @@ -1,564 +1,563 @@ .\" Copyright (c) 1998 Sendmail, Inc. All rights reserved. .\" Copyright (c) 1983, 1997 Eric P. Allman. All rights reserved. .\" Copyright (c) 1988, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" By using this file, you agree to the terms and conditions set .\" forth in the LICENSE file which can be found at the top level of .\" the sendmail distribution. .\" .\" .\" @(#)sendmail.8 8.20 (Berkeley) 8/2/1998 .\" jpman %Id: sendmail.8,v 1.2 1997/06/05 01:31:44 yugawa Stab % .\" .Dd August 2, 1998 .Dt SENDMAIL 8 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm sendmail .Nd 電子メール配送デーモン .Sh 書式 .Nm sendmail .Op Ar flags .Op Ar address ... .Nm newaliases .Nm mailq .Op Fl v .Sh 解説 .Nm sendmail はメッセージを他の人に送ります。必要ならばネットワークを 通してメッセージを正しい場所に転送します。 .Pp ただし、 .Nm sendmail はユーザインタフェースとして使われることは考慮さ れていません。ユーザにとって使いやすいフロントエンドは別のプログラムで 提供されます。 .Nm sendmail は、あらかじめメールとして整形されたメッセージ を配送するためだけに使われます。 .Pp .Nm sendmail を引数を指定せずに起動すると、 .Nm sendmail は標準入力を EOF (エンド・オブ・ ファイル)か `.'だけを含む行まで読み込み、メッセージのなかに記述されている アドレスにメッセージのコピーを送ります。アドレスの文法や内容にもとづいて 経路に使用するネットワークを決定します。 .Pp ローカルアドレスは、ファイルの中を検索して適当なエイリアスを行います。 先頭にバックスラッシュ `\\' のついたアドレスについては、エイリアスは 行なわれません。 通常、送り手はエイリアスの対象に含まれません。つまり、もし `john' が `group' にメールを送って、 `john' が `group' に 含まれている場合、送ったメッセージは `john' には送られません。 .Ss パラメータ .Bl -tag -width Fl .It Fl B Ns Ar type ボディのタイプを .Ar type に設定します。現在有効なのは、 .Li `7BIT' か .Li `8BITMIME' です。 .It Fl ba .Tn ARPANET モードに移行します。すべての入力行は CR-LF で終わらなければならず、 すべてのメッセージの末尾には CR-LF がつきます。また、``From:'' と ``Sender:'' フィールドは送り手の名前としてチェックされます。 .It Fl bd デーモンモードで実行します。Berkley .Tn IPC が必要です。 .Nm sendmail は .Xr fork 2 を行い、バックグラウンドで動作し、ソケット番号 25 で .Tn SMTP コネクションを 待ちます。通常このモードは、 .Pa /etc/rc から実行されています。 .It Fl bD フォアグラウンドで動作する以外は .Fl bd と同じです。 .It Fl bh 現在のホストの状況のデータベースを表示します。 .It Fl bH 現在のホストの状況のデータベースをパージします。 .It Fl bi エイリアスデータベースを初期化します。 .It Fl bm 普通にメールを配送します(デフォルト)。 .It Fl bp メールキューのリストを表示します。 .It Fl bs 標準入出力で .Tn RFC821 にもとづいた .Tn SMTP プロトコルを使います。この フラグは、 .Fl ba フラグのうち .Tn SMTP 互換の全ての操作を含みます。 .It Fl bt アドレスのテストモードで起動します。このモードは対話 モードでアドレスを入力し、処理の過程を表示します。設定ファイル をデバッグするのに使います。 .It Fl bv 名前のチェックだけを行います。メッセージの収集や配送は行い ません。ベリファイモードは、ユーザやメーリングリストが有効かどうかを確認する ために使います。 .It Fl C Ns Ar file 別の設定ファイルを使います。 .Nm sendmail は、別の設定ファイル を使用する場合は root として実行することはできません。 .It Fl d Ns Ar X デバッグ値を .Ar X に設定します。 .ne 1i .It Fl F Ns Ar fullname 送り手のフルネームを設定します。 .It Fl f Ns Ar name ``from'' に入る名前(つまり、送り手の名前です)を設定します。 .Fl f は、``trusted''なユーザ(普通は .Em root , .Em daemon , .Em network です)が使うか、 送り手が自分自身の名前を指定して使う場合のみ指定することができます。 .It Fl h Ns Ar N ホップカウントを .Ar N に設定します。ホップカウントは、 メールが処理されるたびに増えていきます。ホップカウントがリミットになった とき、メールは「エイリアスがループしている」という旨のエラーメッセージと いっしょに送り返されます。 もしこのフラグが指定されなければ、メッセージのなかの ``Received:'' 行がカウント されます。 .It Fl i 入力されるメッセージ中の `.' だけを含む行を無視します。 このフラグは、データをファイルから読み込むような場合に使用する必要があります。 .It Fl N Ar dsn 配送状況の通知条件を .Ar dsn に設定します。 .Ar dsn には、 .Ql never (何も通知しない)または、コンマで区切った、 .Ql failure (配送が失敗した場合に通知する) .Ql delay (配送が遅れた場合に通知する) .Ql success (配送が正常に行われた場合に通知する) の組み合わせを指定する事ができます。 .It Fl n エイリアスを行いません。 .It Fl O Ar option Ns = Ns Em value オプション .Ar option を、指定した .Em value に設定します。この形式では長いオプション名が使用されます。 詳しくは後に記述します。 .It Fl o Ns Ar x Em value オプション .Ar x を、指定した .Em value に設定します。 この形式では、一文字のオプション名しか使用できません。 短いオプション名についてはこのマニュアルには記述されていません。 詳しくは、 .%T "Sendmail Installation and Operation Guide" を参照して下さい。 .It Fl p Ns Ar protocol メッセージを受け取るのに利用するプロトコル名を設定します。 設定できるのは、 ``UUCP'' のようなプロトコル名だけかプロトコル+ホスト名、たとえば ``UUCP:ucbvax'' などです。 .It Fl q Ns Bq Ar time キューのなかにあるメッセージを処理する間隔を設定します。 .Ar time を省略した場合は、キューの内容を一度だけしか処理しません。 .Ar time は、 .Ql s (秒)、 .Ql m (分)、 .Ql h (時間)、 .Ql d (日)、 .Ql w (週)の単位を付けた数字で指定します。 たとえば、 .Ql -q1h30m や .Ql -q90m は、タイムアウトを 1 時間 30 分に設定します。 .Ar time が指定されると、 .Nm sendmail はデーモンとしてバックグラウンドで 実行されます。 -デーモンとして実行させる際には、同時にオプション +このオプションは、問題なく .Fl bd -を -つけておくほうが安全です。 +と共に指定可能です。 .It Fl qI Ns Ar substr キュー ID の文字列に .Ar substr が含まれるジョブのみを処理します。 .It Fl qR Ns Ar substr 受信者のリストの文字列に .Ar substr が含まれるジョブのみを処理します。 .It Fl qS Ns Ar substr 送信者の文字列に .Ar substr が含まれるジョブのみを処理します。 .It Fl R Ar return メッセージがバウンスした時に返送されるメッセージの量を設定します。 .Ar return パラメータには、メッセージ全体を返送する場合は .Ql full を、ヘッダのみを返送する場合は .Ql hdrs を指定します。 .It Fl r Ns Ar name .Fl f フラグと同じですが、古い形式です。 .It Fl t 受信者をメッセージから読み取ります。To:, Cc:, Bcc: フィールドが受信者 のアドレスとして読み込まれます。Bcc: フィールドはメッセージの転送前に 削除されます。 .It Fl U 最初の(ユーザからの)発送である事を示します。 このフラグは、 .Nm Mail や .Nm exmh の様なユーザエージェントから呼び出す場合は .Em 必ず 指定する必要があり、 .Nm rmail 等のネットワーク配送エージェントから呼び出す場合は、 .Em 絶対に 指定してはいけません。 .It Fl V Ar envid オリジナルのエンベロープ ID を設定します。 これは、DSN をサポートするサーバ間では SMTP 上を伝達し、 DSN に従ったエラーメッセージの中で返送されます。 .It Fl v 詳細モードに移行します。展開されるエイリアスなどが報告されます。 .It Fl X Ar logfile 指定された .Ar logfile に、メーラに出たり入ったり するすべてメッセージに関する情報を記録します。メーラをデバッグする際の 最後の手段としてのみ使ってください。非常に大量の情報があっという間に記録 されます。 .It Fl - コマンドフラグ処理を停止し、残りの引数をアドレスとして使用します。 .El .Ss オプション .Nm sendmail には、設定することができる多くの処理オプションがあります。 通常、これらのオプションはシステム管理者のみが使います。 オプションは、コマンドラインから .Fl o フラグを使って(短いオプション名で)指定したり、 .Fl O フラグを使って(長いオプション名で)指定したり、 設定ファイルから指定することができます。ここに記述して いるのは部分的なもので、コマンド行から指定する場合に便利な物だけを、 長いオプション名で示しています。完全なリスト(と詳細)は、 .%T "Sendmail Installation and Operation Guide" を参照してください。 オプションには以下の物があります。 .Bl -tag -width Fl .It Li AliasFile= Ns Ar file 別のエイリアスファイルを使います。 .It Li HoldExpensive 接続するのに時間がかかるホストと接続するときは、 すぐに接続せず、リクエストはキューに入れられます。 .It Li CheckpointInterval= Ns Ar N .Nm sendmail が、 .Ar N 個の配送に成功するたびにキューファイルに チェックポイントを設定します(デフォルトは 10 個です)。これによって、 システムのクラッシュによって長いメーリングリストの配送が中断 されたときでも、再開時に同じ人に重複して配送されることを防ぎます。 .ne 1i .It Li DeliveryMode= Ns Ar x 配送モードを .Ar x に設定します。配送モードには .Ql i 対話的(同期的)配送モード、 .Ql b バックグラウンド(非同期的)配送モード、 .Ql q キューモード(実際の配送は、キューが実行されるときに行われる)、 .Ql d 延期モード(データベースの検索(特に DNS や NIS )が行われない以外は .Ql q と同じ)があります。 .It Li ErrorMode= Ns Ar x エラー処理をモード .Ar x に設定します。 .Ql m はエラーメッセージを送り返します。 .Ql w はエラーメッセージを送り手の端末に書き出します (送り手がログインしていなければ、メールを返します)。 .Ql p は、エラーメッセージを端末に表示します(デフォルト)。 .Ql q は、エラーメッセージを捨てます(exit コードだけを返します)。 .Ql e は、BerkNet 用に特別処理をします。 もし、モード .Ql m や .Ql w を使っている場合に、エラーとなったメッセージが エラーメールとして送り返されず、送り手が .Nm sendmail を実行している マシン上のユーザならば、 メッセージのコピーは送り手のホームディレクトリにある .Pa dead.letter に追加されます。 .It Li SaveFromLine メッセージのはじめに .Tn UNIX Ns \-style From 行を残します。 .It Li MaxHopCount= Ar N メールがループしていると判断されない、最大のホップ数を 指定します。 .It Li IgnoreDots `.' だけを含む行をメッセージの終わりとして解釈しません。 .It Li SendMimeErrors エラーメッセージをMIMEフォーマットで送り返します。 設定されていない場合は、DSN (Delivery Status Notification: 配送状況通知) SMTP 拡張は無効になります。 .It Li ConnectionCacheTimeout= Ns Ar timeout コネクションキャッシュの .Ar timeout を設定します。 .It Li ConnectionCacheSize= Ns Ar N コネクションキャッシュのサイズを .Ar N に設定します。 .It Li LogLevel= Ns Ar n ログレベルを .Ar n にします。 .It Li MeToo エイリアスに自分自身が含まれている場合、``me''(送り手自身)にも送ります。 .It Li CheckAliases .Xr newaliases 1 コマンドの実行の際、 エイリアスの右側の項目(エイリアスの値)を有効性をチェックします。 .It Li OldStyleHeaders もしオプションが設定されていれば、メッセージが古いスタイルのヘッダ を持つことがあることを意味します。 このオプションが設定されていなければ、このメッセージが新しい スタイルを持っていることが保証されます(2 つのアドレスの間はスペースのかわり にコンマで区切られます)。このオプションが設定されていると、大抵の場合、 ヘッダのフォーマットを正しく決定するためのアルゴリズムが用いられます。 .It Li QueueDirectory= Ns Ar queuedir キューメッセージを保存するディレクトリを選択します。 .It Li StatusFile= Ns Ar file 指定した名前のファイルに統計情報をセーブします。 .It Li Timeout.queuereturn= Ns Ar time キューのなかの配送されなかったメッセージのタイムアウト時間を設定します。 この時間内に(ホストのダウンなどにより)配送が行われなかったときには、 失敗した旨のメッセージが送り返されます。デフォルトは 5 日です。 .It Li UserDatabaseSpec= Ns Ar userdatabase このオプションが設定されると、情報を送る際にユーザデータ ベースに対する問い合わせが行われます。 この方法をエイリアス機構の補助として使用する事ができます。ただし、 エイリアスはそのホストローカルでのみ有効なので、データベースが意図的に 分散されている場合は使用できません。 .Nm sendmail が .Dv USERDB 付きでコンパイルされていなければ使うことはできません。 .It Li ForkEachJob キューを処理する間、 .Xr fork 2 を行います。メモリが少ないマシン では便利です。 .It Li SevenBitInput 到着するメッセージを 7 ビットにします (8 ビット目は落します)。 .It Li EightBitMode= Ns Ar mode 8 ビットの入力を 7 ビットの宛先へ送る場合の処理方法を .Ar mode に設定します。 処理方法には、 .Li m (mime 化) 7 ビット MIME 形式へ変換、 .Li p (パス) 8 ビットのまま配送(プロトコルには違反します)、 .Li s (厳密) メッセージをバウンス、 があります。 .It Li MinQueueAge= Ns Ar timeout 配送の試行の間、ジョブがキューに蓄積される時間を設定します。 .It Li DefaultCharSet= Ns Ar charset 特に指定されていない場合に、8 ビットのデータである事を示す ラベルとして使用されるデフォルトのキャラクタを設定します。 .It Li DialDelay= Ns Ar sleeptime コネクションの確立が失敗した場合に、再試行までに .Ar sleeptime だけスリープします。オンデマンドでダイヤル接続するサイトでの使用に便利です。 .It Li NoRecipientAction= Ns Ar action 受信者ヘッダ (To: Cc: あるいは Bcc:) がない場合の動作を .Ar action に設定します。 .Li none メッセージを変更しない、 .Li add-to To: ヘッダにエンベロープで指定された受信者を加える、 .Li add-apparrently-to Apparrently-To: ヘッダにエンベロープで指定された受信者を加える、 .Li add-bcc 空の Bcc: ヘッダを加える、 .Li add-to-undisclosed .Ql "To: undisclosed-recipients:;" というヘッダを加える、という動作が指定できます。 .It Li MaxDaemonChildren= Ns Ar N 待ち受け SMTP デーモンが同時に動作できる子プロセスの最大数を .Ar N に設定します。 .It Li ConnectionRateThrottle= Ns Ar N SMTP ポートへの 1 秒当りの最大コネクション数を .Ar N に設定します。 .El .Pp エイリアスのなかで最初の文字が `|' で始まるものは、メールの内容をパイプで コマンドに送るものと解釈されます。引数などをつけるために空白文字が 必要な場合はクォートする (" でくくる)必要があります。以下に、例を示します: .Pp .Bd -literal -offset indent -compact msgs: "|/usr/bin/msgs -s" .Ed .Pp エイリアスには、 .Dq :include: Ns Ar filename という文法もあります。 .Nm sendmail は、 メールの受け手のエイリアスとして、指定されたファイルを読みます。 以下に、例を示します: .Pp .Bd -literal -offset indent -compact poets: ":include:/usr/local/lib/poets.list" .Ed .Pp 上記の例の場合は、 .Pa /usr/local/lib/poets.list を読み、`poets' のグループの ためのアドレスリストを作ります。 .Pp .Nm sendmail は、以下に示すような終了コードを返します。これらの コードは、 .Aq Pa sysexits.h に定義されています。 .Bl -tag -width EX_UNAVAILABLE -compact -offset indent .It Dv EX_OK すべてのアドレスについて完全に成功しました。 .It Dv EX_NOUSER ユーザ名が認識できません。 .It Dv EX_UNAVAILABLE 処理に必要なリソースを得ることができません。 .It Dv EX_SYNTAX アドレスに文法的な間違いがあります。 .It Dv EX_SOFTWARE 引数が間違っている等の、内部的なエラーです。 .It Dv EX_OSERR .Dq cannot fork のような、一時的な OS エラーです。 .It Dv EX_NOHOST ホスト名が認識できません。 .It Dv EX_TEMPFAIL メッセージはすぐには送られませんでしたが、 キューには入れられました。 .El .Pp .Nm newaliases というコマンドで実行されると、 .Nm sendmail はエイリアス データベースを再構築します。 .Nm mailq というコマンドで実行されると、 .Nm sendmail はメールキューの内容を表示します。 .Sh 関連ファイル .Pa /etc/sendmail.cf とデーモンプロセス ID ファイルを除き、以下のファイルのパスはすべて .Pa /etc/sendmail.cf 内部で決められています。以下は一例に過ぎません。 .Pp .Bl -tag -width /usr/lib/sendmail.fc -compact .It Pa /etc/aliases エイリアス名の生データ .It Pa /etc/aliases.db エイリアス名のデータベース .It Pa /etc/sendmail.cf 設定ファイル .It Pa /usr/share/misc/sendmail.hf ヘルプファイル .It Pa /var/log/sendmail.st 統計情報ファイル .It Pa /var/spool/mqueue/* テンポラリファイル .El .Sh 関連項目 .Xr mail 1 , .Xr syslog 3 , .Xr aliases 5 , .Xr mailaddr 7 , .Xr mail.local 8 , .Xr rc 8 , .Xr rmail 8 ; .Pp DARPA Internet Request For Comments .%T RFC819 , .%T RFC821 , .%T RFC822 . .Rs .%T "Sendmail \- An Internetwork Mail Router" .%V SMM .%N \&No. 9 .Re .Rs .%T "Sendmail Installation and Operation Guide" .%V SMM .%N \&No. 8 .Re .Sh 歴史 .Nm コマンドは .Bx 4.2 から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/syslogd.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/syslogd.8 index 4d38497ad5..9d57540242 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/syslogd.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/syslogd.8 @@ -1,243 +1,243 @@ .\" Copyright (c) 1983, 1986, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)syslogd.8 8.1 (Berkeley) 6/6/93 .\" %Id: syslogd.8,v 1.16 1998/07/22 06:15:18 phk Exp % .\" .\" jpman %Id: syslogd.8,v 1.3 1997/05/19 17:08:30 horikawa Stab % .\" .Dd October 12, 1995 .Dt SYSLOGD 8 .Os BSD 4.2 .Sh 名称 .Nm syslogd .Nd システムメッセージの記録をとる .Sh 書式 .Nm syslogd .Op Fl dsuv .Op Fl a Ar allowed_peer .Op Fl f Ar config_file .Op Fl m Ar mark_interval .Op Fl p Ar log_socket .Op Fl l Ar path .Sh 解説 .Nm デーモンは設定ファイルに指定された通りに、システムコンソール、 ログファイル、他のマシンやユーザへのメッセージを読み込み、記録します。 オプションには以下のものがあります。 .Bl -tag -width indent .It Fl a Ar allowed_peer .Ar allowed_peer がこの .Nm に UDP データグラムを使用してログすることを許します。複数の .Fl a オプションを指定可能です。 .Pp .Ar allowed_peer は以下のいずれかです: .Bl -tag -width "ipaddr/masklen[:service]XX" .It Ar ipaddr/masklen Ns Op Ar :service .Ar ipaddr (通常のドット表記の 4 つ組) からのデータグラムを受け付けます。 アドレス比較の際、 .Ar masklen ビットを考慮します。 .Ar service が指定された場合、パケット送出元が属すべき -UDP service の名前もしくは番号となります( +UDP service の名前もしくは番号となります ( .Xr services 5 参照)。 .Ar service に .Ql \&* を指定すると、全ての UDP ポートから送信されたパケットを受け付けます。 デフォルトの .Ar service は .Ql syslog です。 .Ar masklen を指定しないと、 .Ar ipaddr がクラス A もしくは B のアドレス範囲に属す場合にはそれぞれ 歴史的なクラス A もしくは B のネットマスクが使用され、 そうでない場合には 24 が使用されます。 .It Ar domainname Ns Op Ar :service 送信アドレスのアドレス逆引きにおいて .Ar domainname が得られたデータグラムを受け付けます。 .Ar service の意味は前述の通りです。 .It Ar *domainname Ns Op Ar :service 上述の通りですが、送信ホスト名が .Ar domainname で .Em 終る 全てのホストから受け付けます。 .El .It Fl d .Nm をデバッグモードで実行します。これは恐らく、 .Nm の開発者にのみ役立ちます。 .It Fl f 代りの設定ファイルのパス名を指定します。 デフォルトは .Pa /etc/syslog.conf です。 .It Fl m .Dq mark されたメッセージの間隔を分単位で指定します。 -デフォルトは20分です。 +デフォルトは 20 分です。 .It Fl p 代りに使用するログ用ソケットのパス名を指定します。 デフォルトは .Pa /var/run/log です。 .It Fl l .Nm syslogd が追加のログ用ソケットを置く場所を指定します。 19 個まで追加のログ用ソケットを指定可能です。 主な用法は、 様々に chroot したファイル空間において追加のログ用ソケットを .Pa /dev/log に置くというものです。 .It Fl s セキュアモードで操作します。リモートマシンからのログメッセージをログしません。 メッセージは受信計数され、 カウントが 2 の羃乗を越える時にログエントリが生成されます。 .It Fl u ただ 1 つの優先度のログのみ行います。 指定した優先度のメッセージのみログします。 このオプションを指定しないと、指定した優先度以上のメッセージがログされます。 このオプションにより、デフォルトの比較を .Dq => から .Dq = に変更します。 .It Fl v 冗長なログを行います。1 度指定すると、ローカルに書き込まれたメッセージと共に、 ファシリティと優先度が数値でログされます。 複数回指定すると、ローカルに書き込まれたメッセージと共に、 ファシリティと優先度が名前でログされます。 .El .Pp .Nm デーモンは 起動時と hangup シグナルを受けとった時はいつでも設定ファイルを 読み込みます。 設定ファイルのフォーマットに関する情報は、 .Xr syslog.conf 5 参照して下さい。 .Pp .Nm デーモンは .Tn UNIX ドメインソケット .Pa /var/run/log、 .Pa /etc/services で指定されるインターネットドメインソケット -およびスペシャルデバイス +および特殊デバイス .Pa /dev/klog (カーネルメッセージを読むため) からメッセージを読み込みます。 .Pp .Nm デーモンはファイル .Pa /var/run/syslog.pid を作成し、プロセス ID を記録します。 これは .Nm を kill や、設定ファイルを読み込ませるために使えます。 .Pp .Nm -に送られるメッセージは単一の行で構成されます。このメッセージは先頭に優 -先順位コードを含んでいます。このコードは +に送られるメッセージは単一の行で構成されます。このメッセージは先頭に +優先順位コードを含んでいます。このコードは .Sq Aq 5 のように括弧でくくられた 10 進数から構成されており、インクルードファイル .Aq Pa sys/syslog.h で定義されている優先順位に対応します。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /var/run/syslog.pid -compact .It Pa /etc/syslog.conf コンフィギュレーションファイル .It Pa /var/run/syslog.pid 動作中の .Nm -のプロセスID +のプロセス ID .It Pa /var/run/log .Tn UNIX ドメインデータグラムのログ用ソケットの名前 .It Pa /dev/klog カーネルログ用のデバイス .El .Sh 関連項目 .Xr logger 1 , .Xr syslog 3 , .Xr services 5 , .Xr syslog.conf 5 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .Bx 4.3 から登場しました。 .Pp .Fl a , .Fl s , .Fl u , .Fl v のオプションは .Fx 2.2 における拡張です。 .Sh バグ -UDPパケットで受けとったメッセージを記録する能力は認証されていないディ -スクを溢れさせるリモートサービスと等価であり、恐らくデフォルトで無効に +UDP パケットで受けとったメッセージを記録する能力は認証されていない +ディスクを溢れさせるリモートサービスと等価であり、恐らくデフォルトで無効に されるべきです。ある種の .Nm 間の認証メカニズムが用意されるべきでしょう。 最悪の無駄遣いを避けるために、 .Fl a オプションの使用を強く勧めます。 .Pp .Fl a のマッチングアルゴリズムは非常に効率的には見えません; ドメイン名比較より、数値による IP アドレスを使用する方が高速です。 許可されたピアのリストの検索は線型に行なわれるため、 多くのメッセージを受け付けると予測されるピアグループは .Fl a リストの最初の方に置くべきです。 .Pp ログ用ソケットは読み込み専用のルートファイルシステムの扱いを容易にする ために .Pa /dev から移されました。このことは古いバイナリを混乱させるかもしれないので、 過渡期の間はシンボリックリンクが役に立つでしょう。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/umount.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/umount.8 index 6468245af4..f6e70d2cbf 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/umount.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/umount.8 @@ -1,151 +1,151 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1989, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)umount.8 8.2 (Berkeley) 5/8/95 .\" %Id: umount.8,v 1.5 1998/08/03 06:44:46 charnier Exp % .\" jpman %Id: umount.8,v 1.3 1997/07/22 17:06:06 horikawa Stab % .\" .Dd February 20, 1994 .Dt UMOUNT 8 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm umount .Nd ファイルシステムのアンマウント .Sh 書式 .Nm umount .Op Fl fv .Ar special \&| node .Nm umount .Fl a | A .Op Fl fv .Op Fl h Ar host .Op Fl t Ar type .Sh 解説 .Nm コマンドは、 .Ar "スペシャルデバイス (special device)" もしくはリモートのノード (rhost:path) をファイルシステムツリーの .Ar node の位置から除去するために、 .Xr unmount 2 システムコールを呼び出します。 .Ar special か .Ar node のどちらか一方が指定されなかった時は、適当な情報が .Xr fstab 5 ファイルから入手されます。 .Pp 以下のようなオプションがあります。 .Bl -tag -width indent .It Fl a .Xr fstab 5 -に記述されている全てのファイルシステムをアンマウントします。 +に記述されているすべてのファイルシステムをアンマウントします。 .It Fl A ルート以外で現在マウントされているファイルシステムをすべて アンマウントします。 .It Fl f ファイルシステムを強制的にアンマウントします。 利用されているスペシャルデバイスは使い続けようとしますが、 -更にアクセスしようとすると、全てのファイルはエラーを返します。 +更にアクセスしようとすると、すべてのファイルはエラーを返します。 ルートファイルシステムは強制的にアンマウントすることはできません。 .It Fl h Ar host 指定されたホストからマウントしているファイルシステムだけをアンマウント します。 このオプションは .Fl A オプションを暗黙に指定し、 .Fl t オプションで他のものを指定しなければ、 .Tn NFS ファイルシステムだけを アンマウントします。 .It Fl t Ar type 指定されたタイプのファイルシステムだけを扱うように指示します。 1 つ以上のタイプは、コンマ (``,'') で分けたリストで指定します。 ファイルシステム形式のリストは、 前に .Dq no を付けることで、その動作をそのファイルシステムに付いては行わない様に 指定することもできます。 例えば、 .Nm コマンド .Bd -literal -offset indent umount -a -t nfs,mfs .Ed .Pp は、ファイルシステムのタイプが .Tn NFS と .Tn MFS -である全てのファイルをアンマウントします。 +であるすべてのファイルをアンマウントします。 .It Fl v 冗長モードです。アンマウントされる各ファイルシステムの追加情報が 出力されます。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/fstab -compact .It Pa /etc/fstab ファイルシステムテーブル .El .Sh 関連項目 .Xr unmount 2 , .Xr fstab 5 , .Xr mount 8 .Sh バグ union ファイルシステムを使っている時は、 .Xr umount 8 は、常にマウントポイントであるノードを決定することができません。 この場合、アンマウントするために .Xr mount 8 で表示されるのと同じ形式で適切なディレクトリを指定してやる必要が あります。 例えば、マウントエントリが以下のような場合、 .Bd -literal -offset indent /tmpdir on /cdrom (local, user mount) .Ed .Pp アンマウントのためのコマンドは、 .Bd -literal -offset indent umount '/tmpdir' .Ed .Pp となります。ここで、 .Ar /tmpdir は、マウントポイント .Ar /cdrom からアンマウントされます。 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v6 から導入されました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/vnconfig.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/vnconfig.8 index f7b1990967..c44b1c3260 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/vnconfig.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/vnconfig.8 @@ -1,206 +1,206 @@ .\" Copyright (c) 1993 University of Utah. .\" Copyright (c) 1980, 1989, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Systems Programming Group of the University of Utah Computer .\" Science Department. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)vnconfig.8 8.1 (Berkeley) 6/5/93 .\" jpman %Id: vnconfig.8,v 1.2 1997/05/03 13:45:51 horikawa Stab % .\" .Dd July 8, 1993 .Dt VNCONFIG 8 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm vnconfig .Nd vnode ディスクを構築して利用できるようにする .Sh 書式 .Nm vnconfig .Op Fl cdeguv .Op Fl s Ar option .Op Fl r Ar option .Ar special_file Ar regular_file .Oo Ar feature Oc .Nm vnconfig .Fl a .Op Fl cdeguv .Op Fl s Ar option .Op Fl r Ar option .Op Fl f Ar config_file .Sh 解説 .Nm コマンドは、vnode 疑似ディスクデバイスを構築して使用可能にします。 -コマンドの最初の書式では、スペシャルファイル +コマンドの最初の書式では、特殊ファイル .Ar special_file を通常ファイル .Ar regular_file に結びつけ、 後で通常ファイルをディスクであるかのようにアクセスできるようにします。 これによりファイルシステム中の通常ファイルを、 スワップや、名前空間にマウントされるファイルシステムと出来ます。 .Pp オプションは動作を指定します: .Bl -tag -width indent .It Fl a コマンドファイルを読み込み、 各デバイス/ファイルの組に対して指定された動作を実行します。 .It Fl c デバイスを構築します。 成功すると、 .Ar special_file への参照は、 .Ar regular_file の内容へのアクセスとなります。 .It Fl d 指定した .Ar feature -を(可能であれば)無効にします。 +を (可能であれば) 無効にします。 .It Fl e デバイスを構築し、指定された .Ar feature を有効にします。 .Ar feature が指定されないと、 .Fl e は .Fl c と同じ意味になります。 .It Fl f Ar config_file .Ar config_file を設定ファイルの代りに使用します。 .It Fl g global オプションを制御します。 .It Fl r Ar flag .Ar flag をリセットします。 利用可能なフラグと意味は以下の通りです: .Bl -tag -width "follow" .It Ar labels ディスク/スライスラベルを使用する。 .It Ar follow .Xr vn 4 ドライバのフローをデバッグする。 .It Ar debug .Xr vn 4 ドライバのデータをデバッグする。 .It Ar io .Xr vn 4 ドライバの I/O をデバッグする。 .It Ar all すべてのフラグをオンにする。 .It Ar none すべてのフラグをオフにする。 .El .It Fl s Ar flag .Ar flag をセットします。 利用可能なフラグと意味は .Fl r と同じです。 .It Fl u デバイスを無効にし、``無構築状態'' にします。 .It Fl v 実行される動作の内容を標準出力に表示します。 .El .Pp 動作を指定するオプションがない場合には、 .Fl c が指定されたものと見なします。 .Pp .Ar feature 引数は、 .Fl e によって有効になる機能を指定します。 .Bl -tag -width indent .It Dv swap -スペシャルファイル上でのスワップを有効にします。 +特殊ファイル上でのスワップを有効にします。 .Xr swapon 2 を参照してください。 .It Dv Pf mountro= Pa mount_point -スペシャルファイルは、 +特殊ファイルは、 .Ar mount_point へ読み込み専用マウントされます。 .Xr mount 2 を参照してください。 .It Dv Pf mountrw= Pa mount_point -スペシャルファイルは、 +特殊ファイルは、 .Ar mount_point へ読み書き可能マウントされます。 .Xr mount 2 を参照してください。 .It Dv Pf mount= Pa mount_point ``mountrw='' と同じです。 .El .Pp 設定ファイルは、1 行にデバイスとファイル名の組を次の形式で持ちます: .Bd -literal special_file regular_file [ feature ] .Ed .Pp ここでは各フィールドはスペースで分割されます。 設定ファイル中のすべてのデバイスの動作に関して、 前述の動作オプションが有効です。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/vntab -compact .It Pa /etc/vntab .Fl a オプションで使われるデフォルトの設定ファイル .El .Sh 使用例 .Pp .Dl vnconfig /dev/vn0c /tmp/diskimage .Pp vnode ディスクデバイス .Pa vn0c を構築します。 .Pp .Dl vnconfig -e /dev/vn0c /var/swapfile swap .Pp vnode ディスクデバイス .Pa vn0c を構築し、それをスワップ領域として使うようにします。 .Pp .Dl vnconfig -d /dev/vn0c myfilesystem mount=/mnt .Pp vnode ディスクデバイス .Pa vn0c のマウントを解除します(また無構築状態にします)。 .Pp .Dl vnconfig -ae .Pp .Pa /etc/vntab に記述されているすべてのデバイスを構築して使用可能にします。 .Sh 関連項目 .Xr mount 2 , .Xr swapon 2 , .Xr unmount 2 , .Xr vn 4 . diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/xtend.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/xtend.8 index f4ba50ee58..3dbd3d0720 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/xtend.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/xtend.8 @@ -1,177 +1,177 @@ .\" Copyright (c) 1992, 1993 Eugene W. Stark .\" All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by Eugene W. Stark. .\" 4. The name of the author may not be used to endorse or promote products .\" derived from this software without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY EUGENE W. STARK (THE AUTHOR) ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR BE LIABLE FOR ANY DIRECT, .\" INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES .\" (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR .\" SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" -.\" %Id: xtend.8,v 1.9 1998/03/19 07:37:36 charnier Exp % +.\" %Id: xtend.8,v 1.9.2.1 1999/02/15 08:46:22 fenner Exp % .\" jpman %Id: xtend.8,v 1.2 1997/06/16 08:01:33 yugawa Stab % .\" .Th XTEND 8 "30 Oct 1993" .Dd Oct 30, 1993 .Dt XTEND 8 -.Os BSD FreeBSD +.Os FreeBSD .Sh 名称 .Nm xtend .Nd X-10 デーモン .Sh 書式 .Nm /usr/libexec/xtend .Sh 解説 .Nm は、ユーザレベルのプログラムと TW523 X-10 コントローラとのインタフェースを 行います。TW523 から受信した全てのパケットを記録し、全ての X-10 デバイスの 状態を可能な限り追跡し、X-10 デバイスの操作を必要とするユーザレベルの クライアントプログラムからのソケット接続を受け付けます。 .Pp .Nm を起動すると、自分自身をフォークし、制御端末を切り離し、以降発生する 全ての X-10 の活動状況と診断メッセージを記録するログファイルを開きます。 その後、TW523 から受信したパケットの処理を開始し、X-10 のコマンドを発行する クライアントの接続を 1 度にひとつだけ受け付けます。 .Nm は、 .Pa /etc/rc.conf スクリプトにて有効に設定された場合、 .Pa /etc/rc.i386 起動スクリプトから実行されます。 .Pp .Nm に SIGHUP を送ると、ログファイルを一旦閉じ、再び開きます。これは、 ログファイルの肥大化を避けるために、シェルスクリプトによりログファイルを 変更する場合に便利でしょう。 .Nm が SIGTERM を受け取ると、素直にシャットダウンし、終了します。 SIGPIPE を送ると、 .Nm は現在のクライアント接続を強制的に切り離します。 .Pp .Nm は、クライアントのプロセスと、単純なプロトコルを用いて通信を行います。 このプロトコルは、クライアントから送られる 1 行のコマンドに対して、 デーモンが 1 行の応答を行うような単純な物です。 .Pp .Nm には、4 種類のコマンドがあります。コマンド: .Bl -tag .It status H U .El .Pp に対して、 .Nm は指定されたデバイスの状態を 1 行で返答します。ここで、H はハウスコードを 示す 1 文字で、U は数字のユニットコードです。 コマンド: .Bl -tag .It send H U N .El .Pp に対して、 .Nm は指定された X-10 の送信を行います。ここで、H はハウスコードを示す 1 文字で、 -U は数字のユニットコードまたはリストに対する機能コード( +U は数字のユニットコードまたはリストに対する機能コード ( .Pa xtend/packet.c ソースファイル参照)、N はギャップなしに送信されるパケットの数 (通常は 2) です。送信が成功すると、 .B OK と応答し、それ以外の場合は、 .B ERROR と応答します。 コマンド: .Bl -tag .It dump .El .Pp に対して、 .Nm はスプールディレクトリの .Tn ASCII ファイルに全てのデバイスの現在の状態を ダンプします。状態のダンプに成功したかどうかに関わらず、 .B OK と応答します。 コマンド: .Bl -tag .It monitor H U .El .Pp に対して、 .Nm は指定された X-10 デバイスに関する活動状況を報告するクライアントのリストに、 現在のクライアントのソケット接続を加えます。 リスト中のクライアント数の最大値 (現状では 5) を超えなければ、 .B OK を返答し、それ以外は .B ERROR を返答します。その後、 .Nm クライアントからの接続を受け付ける通常モードに戻ります。 しかし、それ以降に指定されたデバイスの状態が変化すると、 .Nm は ( .B status コマンドにより得られる場合と同じ形式で) デバイスの状態を保存したソケットに送ります。 この機能は、動作検出機等、デバイスの活動状況をモニタする必要があり、 X-10 送信を行うプログラムを作成する場合に便利でしょう。 .Sh オプション なし。 .Sh 関連項目 .Xr xten 1 , .Xr tw 4 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /var/spool/xten/Status -compact .It Pa /dev/tw0 -TW523 スペシャルファイル +TW523 特殊ファイル .It Pa /var/run/tw523 クライアント接続用ソケット .It Pa /var/run/xtend.pid pid ファイル .It Pa /var/spool/xten/Log ログファイル .It Pa /var/spool/xten/Status -デバイス状態ファイル(バイナリ) +デバイス状態ファイル (バイナリ) .It Pa /var/spool/xten/status.out デバイス情報の .Tn ASCII ダンプ .El .Sh バグ 現状では、クライアントのソケット接続にタイムアウトはありません。そのため、 ハングしたクライアントプログラムがあると、他のクライアントはデーモンに アクセスする事ができなくなります。 .Pp .Nm はできる限りデバイスの状態を追跡しますが、デバイスが手動で操作された ことを知る方法はありません。これは、ほとんどの X-10 デバイスが状態の 問い合わせに対して応答する事ができないからです。 .Sh 作者 .An Eugene W. Stark Aq stark@cs.sunysb.edu