diff --git a/ja/man/man1/cat.1 b/ja/man/man1/cat.1 index d8bedb689e..96b4c3a58b 100644 --- a/ja/man/man1/cat.1 +++ b/ja/man/man1/cat.1 @@ -1,119 +1,119 @@ .\" Copyright (c) 1989, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)cat.1 8.3 (Berkeley) 5/2/95 -.\" %Id: cat.1,v 1.8 1998/05/13 07:16:36 charnier Exp % +.\" %Id: cat.1,v 1.8.2.1 1999/05/08 10:40:49 kris Exp % .\" .\" jpman %Id: cat.1,v 1.3 1997/08/31 14:09:30 horikawa Stab % .\" .Dd May 2, 1995 .Dt CAT 1 .Os BSD 3 .Sh 名称 .Nm cat .Nd ファイルの連結、表示を行う .Sh 書式 .Nm cat .Op Fl benstuv .Op Fl .Op Ar .Sh 解説 .Nm はファイルを連続的に読み込み、標準出力に書き出します。 .Ar file はコマンドラインに記述された順番で処理されます。 ``-'' は標準入力を表します。 .Pp オプションは以下のとおりです。 .Bl -tag -width width .It Fl b 非空白行に、1 から開始する番号を付けます。 .It Fl e 表示できない文字を目に見える形で表示し ( .Fl v オプション参照)、各行の最後に .Pq Ql \&$ を表示します。 .It Fl n 行番号を付け加えます。行番号は 1 から始まります。 .It Fl s 連続した空行を圧縮します。連続した空行は 1 行の空行 として出力されます。 .It Fl t 表示できない文字を目に見える形で表示し ( .Fl v オプション参照)、タブを .Ql ^I で表示します。 .It Fl u 出力のバッファリングを行いません。 .It Fl v 表示できない文字を目に見える形で表示します。 control-X は .Ql ^X 、削除文字 (8進数で 0177) は .Ql ^? と表示されます。 .Tn ASCII 文字でないもの ( 最上位ビットが立っているもの ) は、 .Ql M- (メタ) のあとに残りの7ビットで表されるキャラクタを 表示します。 .El -.Pp +.Sh 診断 .Nm は実行に成功すると 0 を返し、エラーが起こると 0 より 大きな値を返します。 .Sh バグ シェルの出力リダイレクトのメカニズムが原因で、 .Dq Li cat file1 file2 > file1 は file1 に最初に入っているデータを消去してしまいます! .Sh 関連項目 .Xr head 1 , .Xr more 1 , .Xr pr 1 , .Xr tail 1 , .Xr vis 1 .Rs .%A Rob Pike .%T "UNIX Style, or cat -v Considered Harmful" .%J "USENIX Summer Conference Proceedings" .%D 1983 .Re .Sh 歴史 .Nm は Version 1 AT&T UNIX から登場しました。 .An Dennis Ritchie がマニュアルの初版をデザインし、執筆しました。 diff --git a/ja/man/man1/chmod.1 b/ja/man/man1/chmod.1 index 830d0d9d78..add11c294c 100644 --- a/ja/man/man1/chmod.1 +++ b/ja/man/man1/chmod.1 @@ -1,320 +1,320 @@ .\" Copyright (c) 1989, 1990, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)chmod.1 8.4 (Berkeley) 3/31/94 -.\" %Id: chmod.1,v 1.10 1998/05/19 06:24:50 jkoshy Exp % -.\" jpman %Id: chmod.1,v 1.2 1997/04/01 01:37:14 mutoh Stab % +.\" %Id: chmod.1,v 1.10.2.1 1999/05/08 10:40:53 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: chmod.1,v 1.2 1997/04/01 01:37:14 mutoh Stab % .Dd March 31, 1994 .Dt CHMOD 1 .Os .Sh 名称 .Nm chmod .Nd ファイルのモードを変更する .Sh 書式 .Nm chmod .Oo .Fl R .Op Fl H | Fl L | Fl P .Oc .Ar mode .Ar file ... .Sh 解説 .Nm は指定されたファイルのモードを .Ar mode で指定したものに変更します。 .Pp オプションとして以下のものがあります: .Bl -tag -width Ds .It Fl H .Fl R オプションが指定されていれば、引数がシンボリックリンクのとき、それを たどって変更します。 (ディレクトリツリー探索中に見つかったシンボリックリンクは それ以上追跡しません) .It Fl L .Fl R オプションが指定されていれば、すべてのシンボリックリンクをたどり、 リンク先のファイルを変更します。 .It Fl P .Fl R オプションが指定されていても、どのシンボリックリンクもたどりません。 .It Fl R 指定されたファイル自身だけではなく、それらをルートとする ディレクトリ階層を再帰的に検索してモードを変更します。 .El .Pp シンボリックリンクはモードを持たないので、 .Fl H または .Fl L オプションが指定されていなければ、シンボリックリンクに対する .Nm 実行結果は常に真となり、何も変えません。 .Fl H , .Fl L , .Fl P オプションは、 .Fl R オプションが指定されていなければ無視されます。また、これらが 複数指定されると最後に指定したものが有効になります。 .Pp ファイルのモードの変更はそのファイルの所有者とスーパユーザだけにしか 許されていません。 -.Pp +.Sh 診断 .Nm は正常終了時には 0 を、エラーが生じたときは 0 より大きい値を返します。 .Sh モード モードには、数値を用いた絶対値指定と、シンボルによる指定があります。 数値指定では、以下の値を .Ar ``or'' で組み合わせた 8 進数を用います: .Pp .Bl -tag -width 6n -compact -offset indent .It Li 4000 (set-user-ID-on-execution ビット) このビットがセットされている実行可能ファイルは、 ファイルを所有するユーザ ID に実効ユーザ ID を設定されて実行されます。 set-user-id ビットをセットされているディレクトリは、 その中で作成される全てのファイルおよびディレクトリの所有者を ディレクトリの所有者に設定することを強制し、 作成するプロセスのユーザ ID は無関係となります。 これは、ディレクトリが存在するファイルシステムが この機能をサポートしている場合に限られます: .Xr chmod 2 と .Xr mount 1 の .Ar suiddir オプションを参照してください。 .It Li 2000 (set-group-ID-on-execution ビット) このビットがセットされている実行可能ファイルは、 ファイルを所有するグループ ID に実効グループ ID を設定されて実行されます。 .It Li 1000 (スティッキービット) ディレクトリに設定した時には、 非特権ユーザは、所有するファイルのみ削除およびリネーム可能となり、 ディレクトリのパーミッションは無関係となります。 FreeBSD では、実行可能ファイルに設定されたスティッキービットは無視され、 ディレクトリにのみ設定可能です ( .Xr sticky 8 参照)。 .It Li 0400 所有者の読み込みを許可。 .It Li 0200 所有者の書き込みを許可。 .It Li 0100 ファイルの場合、所有者の実行を許可。 ディレクトリの場合、所有者の検索を許可。 .It Li 0040 グループのメンバの読み込みを許可。 .It Li 0020 グループのメンバの書き込みを許可。 .It Li 0010 ファイルの場合、グループのメンバの実行を許可。 ディレクトリの場合、グループのメンバの検索を許可。 .It Li 0004 他者の読み込みを許可。 .It Li 0002 他者の書き込みを許可。 .It Li 0001 ファイルの場合、他者の実行を許可。 ディレクトリの場合、他者の検索を許可。 .El .Pp 例えば、所有者に読み込み・書き込み・実行を許可し、 グループのメンバに読み込み・実行を許可し、 他者に読み込み・実行を許可し、 set-uid と set-gid を指定しない絶対値指定のモードは、 755 (400+200+100+040+010+004+001) となります。 .Pp シンボルによる指定は以下の文法に従います。 .Bd -literal -offset indent mode ::= clause [, clause ...] clause ::= [who ...] [action ...] last_action action ::= op [perm ...] last_action ::= op [perm ...] who ::= a | u | g | o op ::= + | \- | = perm ::= r | s | t | w | x | X | u | g | o .Ed .Pp .Ar who シンボルの ``u'', ``g'', ``o'' はそれぞれユーザ、グループ、それ以外に 相当します。``a'' シンボルは ``ugo'' を指定した場合と同じになります。 .Pp .ne 1i .Ar perm シンボルはモードの各ビットを以下のように表現します。 .Pp .Bl -tag -width Ds -compact -offset indent .It r 読み込み許可ビット .It s 実行時 setuid および実行時 setgid ビット .It t sticky ビット .It w 書き込み許可ビット .It x 実行/検索 許可ビット .It X 対象がディレクトリであるか、変更前のモードで誰かの実行/検索許可ビット が立っている場合に、実行/検索許可ビットがセットされます。 .Ar perm シンボルでの ``X'' の指定は、 .Ar op シンボルを ``+''で連結する時のみ意味があり、他の場合は無視されます。 .It u 元ファイルの所有者許可ビット .It g 元ファイルのグループ許可ビット .It o 元ファイルの所有者とグループ以外の許可ビット .El .Pp .Ar op シンボルの働きは以下のようになります .Bl -tag -width 4n .It + .Ar perm 値が指定されなければ、``+'' は何の作用もありません。 .Ar who シンボルが指定されていなければ、 .Ar perm 値はそれぞれのwhoシンボルの対応するビットに作用し、それを umask で マスクしたビットがセットされます。 .Ar who シンボルが指定されていれば、その .Ar perm 値が設定されます。 .It \&\- .Ar perm 値が指定されていなければ、``\-'' は何の作用もありません。 .Ar who シンボルが指定されていなければ、 .Ar perm 値はそれぞれのwhoシンボルの対応するビットに作用し、それを umaskで マスクしたビットがクリアされます。 .Ar who シンボルが指定されていれば、その .Ar perm 値がクリアされます。 .It = .Ar who シンボルで指定されたモードビットがクリアされます。whoシンボルが指定 されていなければ、所有者、グループ、その他の各モードビットがクリアされ ます。 .Ar who シンボルが指定されていなければ、 permで指定したビットが、所有者、グループ、その他のそれぞれを umaskで マスクしたものだけ設定されます。 .Ar who シンボルと .Ar perm が指定されていれば、その値がそのまま設定されます。 .El .Pp 各 .Ar clause では、モードビットを操作するためのオペレーションを 1 つ以上記述しなけ ればなりません。そして各オペレーションは記述した順番で適用されます。 .Pp 所有者とグループ以外の ``o'' のみに対して、 ''s'' や ``t'' の組み合わせの .Ar perm 値が指定されても無視されます。 .Sh 使用例 .Bl -tag -width "u=rwx,go=u-w" -compact .It Li 644 ファイルを誰にでも読めるようにして、ファイルの所有者のみ書き込み可能に します。 .Pp .It Li go-w ファイルの所有者以外の書き込みを禁止します。 .Pp .It Li =rw,+X umask でマスクされていないビットの読み書きを許可しますが、実行許可は 現在設定されているものを保持します。 .Pp .It Li +X 誰かが実行/検索可能なファイルやディレクトリならば、すべてのユーザが 実行/検索できるファイルやディレクトリとします。 .Pp .It Li 755 .It Li u=rwx,go=rx .It Li u=rwx,go=u-w 誰にでも読み込みと実行ができて、所有者のみ書き込み可能になるようにしま す。 .Pp .It Li go= グループやその他のユーザにいかなる許可も与えません。 .Pp .It Li g=u-w グループビットをユーザビットと同じにしますが、グループの書き込みは禁止 します。 .El .Sh バグ naughty bitのための .Ar perm オプションが無い。 .Sh 関連項目 .Xr chflags 1 , .Xr install 1 , .Xr mount 1 , .Xr chmod 2 , .Xr stat 2 , .Xr umask 2 , .Xr fts 3 , .Xr setmode 3 , .Xr symlink 7 , .Xr chown 8 , .Xr sticky 8 .Sh 規格 .Nm ユーティリティは、規格にない .Ar perm シンボルの .Dq t と .Dq X を除いては .St -p1003.2 互換になるように作られています。 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から導入されました. diff --git a/ja/man/man1/cp.1 b/ja/man/man1/cp.1 index 632e90040b..d21e42e5aa 100644 --- a/ja/man/man1/cp.1 +++ b/ja/man/man1/cp.1 @@ -1,220 +1,220 @@ .\" Copyright (c) 1989, 1990, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)cp.1 8.3 (Berkeley) 4/18/94 -.\" %Id: cp.1,v 1.11 1998/10/13 08:52:29 jkoshy Exp % -.\" jpman %Id: cp.1,v 1.2 1997/03/26 15:42:56 horikawa Stab % +.\" %Id: cp.1,v 1.11.2.1 1999/05/08 10:40:58 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: cp.1,v 1.2 1997/03/26 15:42:56 horikawa Stab % .Dd April 18, 1994 .Dt CP 1 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm cp .Nd ファイルをコピーする .Sh 書式 .Nm cp .Oo .Fl R .Op Fl H | Fl L | Fl P .Oc .Op Fl f | i .Op Fl p .Ar source_file target_file .br .Nm cp .Oo .Fl R .Op Fl H | Fl L | Fl P .Oc .Op Fl fip .Ar source_file ... target_directory .Sh 解説 1 番目の書式の場合、 .Nm は .Ar source_file の内容を .Ar target_file にコピーします。 2 番目の書式の場合、 .Ar source_file の各々が .Ar target_directory の中へコピーされます。このとき 名前は変更されません。 コピー先が元のファイル自身になるような 指定を .Nm が検出した場合、コピーは失敗します。 .Pp 以下のオプションが使用できます。 .Bl -tag -width flag .It Fl H .Fl R オプションが指定されている時、コマンド行で指定されたシンボリックリンク を追跡します。(木構造の検索中に見つかったシンボリックリンクは追跡 しません) .It Fl L .Fl R オプションが指定されている時、すべてのシンボリックリンクを追跡します。 .It Fl P .Fl R オプションが指定されている時、シンボリックリンクを一切追跡しません。 .It Fl R .Ar source_file としてディレクトリが指定された場合、 .Nm はそのディレクトリとそれ以下の 部分木を構成するすべてのファイルをコピーします。シンボリックリンクに ついては、それが指している先のファイルをコピーするのではなく シンボリックリンクのままコピーします。特殊ファイルについても 通常ファイルとしてではなく .Nm が特殊ファイルを生成することでコピーします。 作成されるディレクトリの属性はプロセスのumask値の 影響を受けず、対応するコピー元ディレクトリと同じ属性となります。 .It Fl f コピー先にすでに同名のファイルが存在する場合、そのファイルのパー ミッションに関わらず、確認を求めずにそれを消去して新しくファイル を作成します。( .Fl f オプションより前の .Fl i オプションは無視されます。) .It Fl i すでに存在するファイルへの上書きを伴うコピーを実行する前に、 上書きするかどうかの確認プロンプトを標準エラー出力へ出力するよう .Nm に指示します。標準入力からの返答が 文字 .Sq Li y か .Sq Li Y で始まっていればコピーが実行されます。 ( .Fl i オプションより前の .Fl f オプションは無視されます。) .It Fl p ファイルの変更時刻・アクセス時刻・フラグ・モード・ユーザID・グループID などを、パーミッションが許す範囲内で可能な限り保存してコピーするよう .Nm に指示します。 .Pp ユーザIDやグループIDが保存できない場合でも、エラーメッセージは出力されず 戻り値も変化しません。 .Pp コピー元ファイルにSETUIDビットが立っておりかつそのユーザIDが保存できない 場合、SETUIDビットは保存されません。コピー元ファイルにSETGIDビットが 立っておりかつそのグループIDが保存できない場合、SETGIDビットは保存されません。 コピー元のファイルにSETUIDビットとSETGIDビットが共に 立っておりかつそのユーザIDかグループIDのいずれか一方でも保存できない場合、 .Fl p オプションが指定されていない限り、 SETUIDビットとSETGIDビットの両方が保存されません。 .El .Pp すでに存在するコピー先ファイルについては、パーミッションが許せば 内容は上書きされますが、モード・ユーザID・グループIDは変化しません。 .Pp 2 番目の書式では、 .Ar source_file としてディレクトリが一つだけ指定されかつ .Fl R オプションが指定されている場合を除き、 .Ar target_directory は存在していなければなりません。 .Pp コピー先ファイルが存在しない場合、コピー元ファイルのモードに ファイルモード生成マスク .Pf ( Ic umask , .Xr csh 1 を参照 ) を適用したものがコピー先ファイルのモードとして使用されます。 コピー元ファイルのSETUIDビットが立っていても、コピー元ファイルとコピー先 ファイルの所有者が同一でない限り、それは落とされます。 コピー元ファイルのSETGIDビットが立っていても、コピー元ファイルとコピー先 ファイルが同一グループに属しかつコピーを行うユーザがそのグループ に入っていない限りそれは落とされます。 SETUIDビットとSETGIDビットの両方が立っている場合、上記のすべての 条件が満たされない限り、両方のビットが落とされます。 .Pp ファイルの生成および上書きには、適切なパーミッションがなければなりません。 .Pp .Fl R フラグが指定されるとシンボリックリンクは追跡されませんが、 そうでない限りデフォルトでシンボリックリンクは常に追跡されます。 .Fl H または .Fl L フラグ ( .Fl R フラグと併用) を用いると、シンボリックリンクの追跡を前述したように動作さ せることができます。 .Fl H , .Fl L , .Fl P オプションは、 .Fl R オプションが指定されていなければ無視されます。 また、これらのオプションは互いに打ち消し合い、 最後に指定されたものが有効になります。 -.Pp +.Sh 診断 .Nm -は成功すると戻り値 0 を、エラーが発生すると戻り値 >0 を返します。 -.Pp +ユーティリティは +は成功すると戻り値 0 を、エラーが発生すると 0 より大きな戻り値を返します。 .Sh 互換性 従来版の .Nm には .Fl r オプションがありました。本実装でもこのオプションはサポートされていますが、 特殊ファイル・シンボリックリンク・FIFOなどを正しくコピーできないため、 これを使用することは奨められません。 .Sh 関連項目 .Xr mv 1 , .Xr rcp 1 , .Xr umask 2 , .Xr fts 3 , .Xr symlink 7 .Sh 規格 .Nm コマンドは、 .St -p1003.2 互換を想定しています。 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から登場しました。 diff --git a/ja/man/man1/csh.1 b/ja/man/man1/csh.1 index 01260d26d1..169bc4e62f 100644 --- a/ja/man/man1/csh.1 +++ b/ja/man/man1/csh.1 @@ -1,2206 +1,2206 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)csh.1 8.2 (Berkeley) 1/21/94 -.\" %Id: csh.1,v 1.11 1998/07/27 21:31:19 nectar Exp % -.\" jpman %Id: csh.1,v 1.2 1997/04/08 00:35:51 h-nokubi Stab % +.\" %Id: csh.1,v 1.11.2.1 1999/05/08 10:41:05 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: csh.1,v 1.2 1997/04/08 00:35:51 h-nokubi Stab % .\" Japanese translation for jpman-0.2 checked by jpman project 96.12.23 .\" .Dd January 21, 1994 .Dt CSH 1 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm csh .Nd C 言語ライクな文法を持つシェル(コマンドインタプリタ) .Sh 書式 .Nm csh .Op Fl bcefimnstvVxX .Op arg ... .Nm csh .Op Fl l .Sh 解説 .Nm は、履歴(参照: .Sx ヒストリ置換 の項)、ジョブ制御(参照: .Sx ジョブ の項)、対話的なファイル名とユーザ名の補完(参照: .Sx ファイル名補完 の項)、C 言語ライクな文法を特徴とするコマンドインタプリタです。 対話的なログイン・シェル、また シェル・スクリプトのコマンド・プロセッサの両方の用途で使われます。 .Ss 引数リスト処理 シェルへの最初の引数(第 0 引数)が .Ql Fl \& で始まる場合、シェルはログイン・シェルとなります。 シェルを .Ql Fl l フラグを指定して起動することでもログイン・シェルにできます。 .Pp 残りのフラグは以下のように解釈されます: .Bl -tag -width 5n .It Fl b このフラグは、オプションの処理を強制的に中断させる場合に使用します。この フラグ以降の引数はすべて、オプションではない引数として処理されます。 これにより、シェル・スクリプトに混乱やごまかしを行わずにオプションを 渡すことが可能になります。 set-user ID スクリプトは本オプションなしでは実行できません。 .It Fl c コマンドを本フラグの次にくる 1 つの引数から読み込みます。 この引数は省略できません。残りの引数は .Ar argv に代入されます。 .It Fl e 起動したコマンドが異常終了したり、0 でない終了ステータスを返したときに、 ただちにシェルを終了します。 .It Fl f 起動したユーザのホーム・ディレクトリにある .Pa \&.cshrc を捜さず、また読み込まないため高速に起動します。 .It Fl i たとえ端末上で実行されていなくても、対話的に動作しプロンプトを表示します。 入力と出力が端末である場合、本オプションなしでもシェルは対話的に動作します。 .It Fl l ログイン・シェルとなります。( .Fl l が、指定された唯一のフラグの場合にのみ有効です。) .It Fl m シェルは、実効ユーザに属していなくても .Pa .cshrc をロードします。 .Xr su 1 は .Fl m をシェルに渡すことができます。 .It Fl n コマンドの解析は行いますが、実行しません。シェル・スクリプトの 文法検査に役立ちます。 .It Fl s 標準入力からコマンドを読み込みます。 .It Fl t 入力から1行だけ読み込み、それを実行します。改行の直前に .Ql \e を置くことで、次の行への継続を行うことができます。 .It Fl v .Ar verbose 変数を設定します。これにより、ヒストリ置換された状態のコマンド行を 表示するようになります。 .It Fl x .Ar echo 変数を設定します。これにより、実行直前に、実行するコマンドを 表示するようになります。 .It Fl V .Pa .cshrc を実行するより前に .Ar verbose 変数を設定します。 .It Fl X .Pa .cshrc を実行するより前に .Ar echo 変数を設定します。 .El .Pp .Fl X に対する .Fl x の関係は、ちょうど .Fl V に対する .Fl v の関係に相当します。 .Pp フラグ引数の処理のあと、もし引数が残っていて、かつ、 .Fl c , .Fl i , .Fl s , .Fl t のいずれのフラグも指定されていなければ、残っている最初の引数は コマンドファイル名であるとみなされます。シェルはこのファイルをオープンし、 `$0' による置換に備えてファイル名を保存します。多くのシステムは version 6 または version 7 の標準のシェルを使っており、また、それらの シェル・スクリプトは本シェルとは互換性がないので、 スクリプトの先頭の文字が `#' でない場合、 つまりスクリプトがコメントから始まらない場合、 本シェルはそれらの `標準' シェルを起動して実行します。 残りの引数は変数 .Ar argv に初期値として設定されます。 .Pp .Nm は、実行開始に際し、まず、ファイル .Pa /etc/csh.cshrc を読み込み実行します。ログイン・シェルであれば、さらに、ファイル .Pa \&/etc/csh.login を読み込み実行します。 次にシェルを起動したユーザの .Ar ホーム ・ディレクトリにあるファイル .Pa \&.cshrc を読み込み実行します。ログイン・シェルであるなら、 さらに、同じディレクトリのファイル .Pa \&.login を読み込み、実行します。 .Pa \&.login の通常の使い方としては、ユーザが CRT 画面の設定のために ``stty crt'' を実行したり、 .Xr tset 1 を実行したりするために用いられます。 .Pp 通常、シェルはプロンプト `% ' を表示し、端末からコマンドを読み込みます。 引数の処理やコマンド・スクリプトを含むファイルの処理については後述します。 .Pp シェルは以下の動作を繰り返します: 読み込んだ行を .Ar 単語 に分解します。この単語の列をコマンド履歴に格納し、解析します。 最後にその行の各コマンドを実行します。 .Pp ログイン・シェルが終了するとき、ユーザの .Ar ホーム ディレクトリのファイル .Pa .logout と .Pa /etc/csh.logout を読み込み実行します。 .Ss 字句構造 シェルは、読み込んだ行を空白とタブを区切りとして単語に分割します。ただし、 以下の例外があります。文字 `&' `\&|' `;' `<' `>' `(' `)' は独立した単語となります。`&&', `\&|\&|', `<<', `>>' のように 2つ繰り返されている場合はペアで1単語を形成します。 これらのメタキャラクタは、直前に `\e' を置くことによって、単語の一部としたり、 特別な意味を無視させることができます。改行の直前に `\e' を置くと、 単一の空白と等価になります。 .Pp 対応したクォート記号 `'\|', `\*(ga', `"' に狭まれた文字列は、単語の一部分となります。 このような文字列中のメタキャラクタやブランク、 タブによって単語が分割されることはありません。 これらのクォートの意味はあとで説明します。 `\'' または `"' の内側で改行文字の直前に `\e' を置くと、 改行文字そのものになります。 .Pp シェルの入力が端末からではない場合、 `#' 文字から改行まではコメントとして扱われます。 直前に `\e' を置くか `\`', `\'', `"" でクォートすることにより、 この意味を抑制することができます。 .Ss コマンド 単純コマンドは単語の列であり、最初の単語が実行すべきコマンドを示します。 `\&|' 記号で区切られた、単純コマンドあるいは単純コマンドの列は パイプラインを形成します。パイプラインの各コマンドの出力は、次のコマンドの 入力に接続されます。パイプラインの列を `;' によって区切ることで逐次実行が 行えます。パイプラインの列に続けて `&' を置くと、そのパイプラインの終了を 待つことなく、次のパイプラインが実行されます。 .Pp 上記のいずれかを `(' と `)' で囲むことにより、単純コマンドを形成することが できます (これはパイプライン等の構成要素として使えます)。 また、パイプラインを `\&|\&|' または `&&' で区切ることにより、C 言語のように、第 2 のパイプラインが第 1 のパイプラインが失敗あるいは 成功したときにのみ実行させることができます( .Em 式 の項参照)。 .Ss ジョブ シェルはパイプラインの各々に対し .Ar ジョブ を 1 つづつ関連付けます。シェルは、現在実行中のジョブの一覧表を保持しており、 これは、 .Ar jobs コマンドによって表示することができます。 ジョブには整数の番号が割り当てられます。ジョブが `&' を用いて非同期に 起動された場合、シェルは以下のような出力を行います: .Bd -filled -offset indent .Op 1 1234 .Ed .Pp これは、非同期に起動したジョブがジョブ番号 1 であり、プロセス ID が 1234 である (トップレベルの) プロセスを 1 つ持っていることを示します。 .Pp もし、あるジョブを実行中に他のことをしたくなった場合、 .Em ^Z キー (control-Z) を押すことにより実行中のジョブに STOP シグナルを 送信することができます。通常、シェルはそのジョブが停止した(Stopped)ことを 出力し、プロンプトを表示します。ここで、停止したジョブの状態を操作することが できます。つまり、 .Ar bg コマンドにより停止したプロセスを .Em バックグラウンド で走行させたり、他のコマンドを実行してから、停止していたジョブを .Ar fg コマンドにより .Em フォアグラウンド で再実行させることなどができます。 .Em ^Z は即座に効力を発揮し、インタラプトと同様に、それまで待たされていた 出力とまだ読み込まれていない入力は捨てられます。 ほかに特殊キーとして .Nm ^Y があり、これを押すと、プログラムが .Xr read 2 によって読み込もうとした時点で STOP シグナルが送信されます。 これは、実行中のジョブに対していくつかの入力を先に入力しておき、 先行入力を読み終えた時点でジョブを停止させたいときに便利です。 .Pp バックグラウンドで実行しているジョブが端末からの入力を試みた場合、その ジョブは停止します。通常、バックグラウンドジョブが端末に出力することは 可能ですが、これは、コマンド ``stty tostop'' により禁止することができます。 もし、この tty オプションを指定したなら、バックグラウンドで実行している ジョブは、端末から入力を試みたときと同様に、端末に出力を試みたときに 停止します。 .Pp シェルでジョブを参照するにはいくつかの方法があります。文字 `%' は ジョブ名を表すのに用いられます。番号 1 のジョブを参照する場合は `%1' とします。 単にジョブ名を入力した場合、そのジョブはフォアグラウンドに移動されます。 すなわち `%1' は `fg %1' と等価で、番号 1 のジョブをフォアグラウンドで 実行させます。同様に `%1 &' は番号 1 のジョブをバックグラウンドで 走行させます。ジョブはそのジョブを起動したときにタイプされた文字列の 先頭部分によって参照することもできます。ただし、この先頭部分は あいまいでない必要があります。すなわち、`%ex' は、`ex' という文字列で 始まる名前のサスペンドされたジョブが 1 つしかない場合に限り、サスペンドされた .Xr ex 1 のジョブを再開します。文字列 .Ar string を含むジョブが 1 つしかない場合、`%?string' と入力することで、 それを指定することもできます。 .Pp シェルは現在のジョブと直前のジョブを覚えています。jobs コマンドの 出力では、`+' 記号が付加されているのが現在のジョブ、`\-' 記号が 付加されているのが直前のジョブです。`%+' は現在のジョブ、`%\-' は 直前のジョブの省略形です。後述する .Ar ヒストリ の文法から類推される記法として、`%%' があります。 これもまた現在のジョブの省略形です。 .Pp ジョブ制御機構を用いるには、 .Xr stty 1 のオプション .Ic new を設定しておく必要があります。ジョブ制御機構は、 .Em 新型 の端末ドライバの実装の上に構築されているからです。 新型の端末ドライバにより、ジョブを停止させるためのシグナルを キーボードから入力できるわけです。 新型の端末ドライバのオプション設定については stty(1) を参照してください。 .Ss 状態通知 シェルは、プロセスが状態の変化を起こすと、すぐにそれを検知します。通常、 プロンプトが表示される直前にのみ、あるジョブが停止し、それ以上処理が 進まなくなったことを通知します。これは、ユーザの仕事を邪魔しないように するためです。 しかしながら、シェル変数 .Ar notify をセットすることにより、シェルにバックグラウンド・ジョブの状態が 変化したことをただちに通知させることができます。 また、シェルコマンド .Ar notify により、特定のジョブの状態の変化をただちに通知させる ようにマークすることもできます。引数なしの .Ar notify は現在のプロセスに対してマークをつけます。 バックグラウンド・ジョブの開始直後に単に `notify' と打つと そのジョブをマークします。 .Pp 停止したジョブがある状態でシェルを終了しようとすると、`You have stopped jobs.' という警告を受けます。このとき、 .Ar jobs コマンドによりどのジョブが停止中であるのかを確認することができます。 警告を受けた直後に .Ar jobs コマンドで確認した場合と、 警告を受けた直後に再度シェルを終了させようとした場合には、 シェルは 2 度目の警告を行わず、停止中のジョブは終了させてから シェルを終了します。 .Ss ファイル名補完 シェル変数 .Ar filec がセットされてファイル名補完機能が有効になっている場合、 ( .Ic set の項参照) .Nm はファイル名やユーザ名の補完を対話的に行います。文字列に続けて エスケープ文字 (エスケープキー、または control-[) キーを端末から 入力することにより補完が行われます。 たとえば、以下のファイルがカレント・ディレクトリにあったとします。 .Bd -literal -offset indent DSC.OLD bin cmd lib xmpl.c DSC.NEW chaosnet cmtest mail xmpl.o bench class dev mbox xmpl.out .Ed .Pp ここで、以下のように入力します。 .Pp .Dl % vi ch .Pp このとき、 .Nm は ``ch'' を補完し、それにマッチする唯一のファイル名 ``chaosnet'' にします。補完後の入力行は以下のようになります。 .Pp .Dl % vi chaosnet .Pp 以下のように入力した場合は、 .Pp .Dl % vi D .Pp .Nm は、次のように補完を行います。 .Pp .Dl % vi DSC. .Pp ここで、端末ベルを鳴らし、補完が完了しなかったことをユーザに伝えます。 なぜなら、``D'' で始まるファイル名が複数あったからです。 .Pp 不完全なファイル名に続いて end-of-file 文字(通常は control-D)を入力すると、 名前の補完を行うかわりに、その名前にマッチするファイル名の一覧を出力します。 たとえば、以下のように入力すると、 .Pp .Dl % vi D .Pp ``D'' で始まるファイル名の一覧が以下のように出力されます: .Pp .Dl DSC.NEW DSC.OLD .Pp このとき、入力行は変化しません。 .Pp エスケープ文字と、end-of-file 文字を用いる同様の機構は、 ユーザ名を補完する場合にも用いることができます。この場合、``~'' で 名前を開始します。たとえば、次のように入力すると、 .Pp .Dl cd ~ro .Pp 以下のように補完されます。 .Pp .Dl cd ~root .Pp シェル変数 .Ar nobeep をセットすることにより、複数の候補があったり、補完に 失敗した場合に端末ベルを鳴らすのを禁止することができます。 .Pp 通常、そのディレクトリにあるすべてのファイル名が補完の候補となります。 ある特定の拡張子を持つファイルを補完の候補から外すのに、変数 .Ar fignore を用いる ことができます。以下のコマンドで、変数 .Ar fignore を設定すると、 .Pp .Dl % set fignore = (.o .out) .Pp 以下のように入力した場合に、 .Pp .Dl % vi x .Pp 次のように補完が行われます。 .Pp .Dl % vi xmpl.c .Pp つまり、"xmpl.o" と "xmpl.out" が無視されて補完が行われました。もし、 .Ar fignore で無視するように指定されたファイル名しか補完の対象になり得なかった場合、 .Ar fignore の設定は無視されます。また、 .Ar fignore は end-of-file 文字によるファイル名の一覧には影響を与えません。 一覧ではすべてのファイル名が出力されます。 .Ss 置換 ここからは、シェルが入力に対して行うさまざまな置換を、 処理が行われる順に記述します。 .Ss ヒストリ置換 ヒストリ置換は、以前に入力されたコマンド中の単語を、 新たなコマンドの一部として置き換えることで、 コマンドの繰り返し実行を容易にしたり、直前のコマンドの引数を次のコマンドで 再び使用したり、直前に入力した行の綴り間違いを修正する際に、 タイプ入力の手間を減らし、自信をもって修正できるようにするための機能です。 ヒストリ置換は文字 `!' により始まり、入力ストリームの .Ar どの位置にでも 置くことができます(ただし、入れ子にすることは .Em できません )。`\e' を `!' の前に置くことにより、`!' の特殊な意味を打ち消すことが できます。また、利便のために、`!' の直後に空白、タブ、改行文字、 `=', `(' が続いた場合、ヒストリ置換は行われず、入力された文字がそのまま 用いられます(ヒストリ置換は、入力行が `\*(ua' で始まっている場合にも 起こります。これについては後述します)。入力行にヒストリ置換が含まれている 場合は、実行直前にヒストリ置換を行った結果が端末に出力されます。 .Pp 端末から入力された、1 つあるいはそれ以上の単語からなるコマンドは ヒストリ・リストに記録されます。ヒストリ置換は、この記録された 単語の列を入力ストリームに挿入することにより行われます。 ヒストリ・リストの大きさは、変数 .Ar history により制御されます。直前のコマンドは .Ar history の値に関わらず必ず 保存されます。記録されているコマンドは 1 から順にイベント番号が 割り当てられます。 .Pp .Ar history コマンドにより、以下の出力が得られたとします: .Bd -literal -offset indent \09 write michael 10 ex write.c 11 cat oldwrite.c 12 diff *write.c .Ed .Pp コマンドはイベント番号とともに出力されています。必ずしもイベント番号を 用いる必要はありませんが、プロンプト文字列に `!' を埋めることにより、 現在のイベント番号を .Ar プロンプト 中に表示させることができます。 .Pp 現在のイベント番号が 13 だとすると、以前のイベントを指定するには、 イベント番号を用いて `!11' としたり、 相対指定を用いて `!\-2' としたり(同じイベントを表します)する方法があります。 また、コマンドの単語の先頭部分を用いて指定することもできます。例えば、`!d' でイベント番号 12 を指定したり、 `!wri' でイベント番号 9 を指定できます。また、 ある文字列を含むコマンドを指定するのに `!?mic?' (これはイベント番号 9 の コマンドを示します)のような記法も使えます。これらの記法は、指定された イベントの各単語を単一の空白で区切った単語列に置換します。特殊な 場合として、`!!' は直前のコマンドを参照します。すなわち、`!!' だけを 入力することは直前のコマンドの .Ar 再実行 を意味します。 .Pp あるイベント中のいくつかの単語だけを指定するために、イベント指定に続けて `:' と単語指示子を書くことができます。イベントの単語は 0 から順に番号が 振られています。最初の単語(通常はコマンドです)が 0 で、2 番目の単語 (第1引数)が 1 ということになります。基本的な単語指示子は以下のとおりです: .Pp .Bl -tag -width Ds -compact -offset indent .It \&0 最初の(コマンド)単語 .It Ar n .Ar n 番目の単語 .It \*(ua 最初の引数(すなわち 1 と同じ) .It $ 最後の引数 .It % 直前の .No \&? Ns Ar s Ns \&? 検索でマッチした単語 .It Ar \&x\-y .Ar x 番目から .Ar y 番目までの単語 .It Ar \&\-y .Ar `\&0\-y\' の省略形 .It * `\*(ua\-$' の省略形。イベントが1語のみからなる場合は空になる .It Ar x* .Ar `x\-$\' の省略形 .It Ar x\- .Ar `x*\' から最後の単語を除いたもの。 .El .Pp イベント指定と単語指示子とを区切る `:' は、引数選択子が `\*(ua', `$', `*', `\-', `%' で始まっている場合には省略することができます。 単語指示子の直後に、 `:' に続けて 修飾子を複数個置くことができます。以下の修飾子が定義されています: .Pp .Bl -tag -width Ds -compact -offset indent .It h パス名の最後の要素を削除します(head) .It r 最後の `.xxx' 要素を削除します(root) .It e `.xxx' 以外の部分を削除します(extension) .It s Ns Ar /l/r/ Substitute .Ar l を .Ar r で置換します(substitution) .It t 最後の要素を残して、それより前のパス名の要素全てを削除します。 .It \&& 直前の修飾子の作用を繰り返します。 .It g 上記の修飾子の直前に置き、変更を、各単語に 1 回だけ及ぼすことを指定します。 例) `g&' .It a 上記の修飾子の直前に置き、1 つの単語に対して可能な限り繰り返して 変更を行います。変更が全単語に及ぶようにするには `g' と組み合わせて使います。 .It p 置換結果を表示しますが、実行はしません(print only) .It q さらに置換が行われないように、置換結果をクォートします(quote) .It x q と同様ですが、空白、タブ、改行によって単語を分割します .El .Pp `g' が指定されなかった場合、適用可能な最初の単語のみが修飾子の影響を受けます。 置換については、適用可能な単語がなかった場合にはエラーとなります。 .Pp 置換(s/l/r/) における左辺 ( .Ar l ) は、エディタなどで使うような正規表現ではなく単なる文字列です。`/' のかわりに自由な文字を区切りに指定することができます。`\e' によって、 .Ar l または .Ar r 中の区切り文字をクォートすることができます。右辺 ( .Ar r ) 中の文字 `&' は 左辺の文字列に置換されます。`&' もまた `\e' によって クォートすることができます。 空の左辺値 .Ar l (`//') の場合、直前の左辺値 .Ar l または、 .No \&`!? Ns Ar s Ns ?' 中のコンテキストスキャン文字列 .Ar s から左辺値が取られます。置換指定の直後に改行がくる場合には、 最後の区切り文字を省略することができます。 コンテキストスキャンの後ろ側の文字 `?' も、直後に改行がくる場合、 同様に省略できます。 .Pp ヒストリは、 `!$' のようにイベント指定なしで参照することができます。 同じ行においてそれ以前にヒストリ参照が行われた場合はそのイベントを、 さもなければ直前のコマンドが参照されます。`!?foo?\*(ua !$' は `?foo?' に マッチするイベントの最初と最後の単語に置換されます。 .Pp 入力行の最初の非空白文字が `\*(ua' の場合、特殊なヒストリ参照の省略形であると みなします。これは `!:s\*(ua' と等価で、直前に入力したコマンド行の 文字列置換を行うことができます。たとえば、`\*(ualb\*(ualib' は 直前のコマンドの `lib' の綴り間違いを修正します。 最後に、後ろに続く文字とヒストリ置換とを隔離するために、 ヒストリ置換を `{' と `}' によって囲むことができます。`ls -ld ~paul' なる コマンドを実行した直後に`!{l}a' と 入力することで、`ls -ld ~paula' に展開されます。一方、`{}' を 使わずに `!la' とした場合は `la' で始まるイベントを検索します。 .Pp .Ss \' と \&" によるクォート 文字列を `\'' または `"' によって クォートすることにより、残りの置換のすべてあるいは一部を 抑制することができます。`'' によってクォートされた文字列には 本マニュアルのこれ以降に説明する置換が適用されません。`"' によって クォートされた文字列は、後述するように一部の置換が適用されます。 .Pp どちらのクォートの結果も単一の単語 (の全体または一部) となります。 ただし、`"' クォートされたコマンド置換は複数の単語になる特殊な場合が 1 つだけあります(後述の .Sx コマンド置換 の項を参照)。 `\'' クォートの場合は、このようなことはありません。 .Ss エイリアス置換 シェルはエイリアス(別名定義)を管理しており、 .Ar alias コマンドと .Ar unalias コマンドに より設定、表示、修正等を行うことができます。コマンド行がスキャンされたあと、 個々のコマンドに解析され、各コマンドの最初の単語に対応するエイリアスが あるかどうかチェックします。もし存在すれば、入力されたコマンド行の内容を 直前のコマンドとみなして、エイリアスの内容をヒストリ展開します。 コマンド行全体は展開結果と置き換えられます。エイリアスの内容が ヒストリ参照を含まなかった場合、入力したコマンド行の引数は変更せずに 残されます。 .Pp `ls' に対するエイリアスが `ls -l' だった場合、`ls /usr' は `ls -l /usr' に展開されます。この場合、エイリアスにはヒストリ参照がなかったため、 引数の `/usr' は変更せずに残されました。`lookup' に対するエイリアスが `grep !\*(ua /etc/passwd' だった場合、`lookup bill' は `grep bill /etc/passwd' に展開されます。 .Pp エイリアスが展開された場合、展開結果に対して単語分割とエイリアス検索が 再度行われます。展開結果の最初の単語が展開前の最初の単語と同一になった場合、 再度エイリアス検索が行われることはありません。それ以外の、エイリアスによる ループは検出され、エラー扱いとなります。 .Pp このメカニズムによってエイリアスでパーサのメタ記法を利用できます。 よって `alias print \'pr \e!* \&| lpr\'' とエイリアスすることで .Ar pr の 引数をプリンタに出力させるというようなことができます。 .Ss 変数置換 シェルは変数を管理しており、それらは 0 個またはそれ以上の単語のリストを 値として持ちます。変数のうちいくつかはシェルがセットしたり参照したりします。 たとえば、変数 .Ar argv はシェルへの引数を保持しており、この変数の値である単語は、特殊な方法で 参照されます。 .\" #### jpman kuma 96.12.05 here checked ... TO BE CONTINUED .Pp 変数の値は .Ar set および .Ar unset コマンドにより参照、変更することができます。シェルが 参照する変数のうちいくつかは、それがセットされているかどうかだけが重要 であり、値が何であっても意味を持たないものがあります。たとえば、変数 .Ar verbose は入力行がエコーされるかどうかを制御する変数であり、この変数を セットすることは、 .Nm に .Fl v オプションを指定したのと同じ意味になります。 .Pp 変数を数値として扱う操作もあります。`@' コマンドによって変数に対して数値演算 を適用し、演算結果を変数に代入することができます。しかしながら、変数の 値はつねに文字列として表現されます。数値演算の場合、空文字列は 0 と みなし、変数の値が複数の単語からなる場合 2 番目以降の単語は無視されます。 .Pp 入力行にエイリアス置換を行い、構文解析を行ったあと、コマンドが実行される 前に文字 `$' をキーとして変数置換を行います。`$' の直前に `\e' を置くことにより、変数置換を抑制することができます。 ただし、`"' クォート中では変数置換は .Em 必ず 行われますが、`\'' クォート中では .Em 決して行われません。 `\*(ga' クォートのなかはさらにあとで解釈されるため(後述の .Sx コマンド置換 の項を参照)、ここでは変数置換は行いません。`$' の直後に空白、タブ、 改行がくる場合、`$' はそのまま残されます。 .Pp 入出力リダイレクトは変数置換より前に解釈され、別々に変数置換が行われます。 それ以外のコマンド名と引数は同時に展開されます。このため、最初の 単語(コマンド)が展開の結果、複数の単語となったり、展開された結果の 最初の単語がコマンド名、それ以外が引数の一部になることもあります。 .Pp `"' でクォートされておらず、変数置換に `:q' 修飾子も指定されなかった 場合には、変数置換の結果にコマンドとファイル名置換が 行われます。`"' クォート内では複数の単語からなる値を持つ変数は、各単語を 1つの空白で区切った単一の単語 (の一部) に展開されます。`:q' 修飾子が 指定された場合は、各単語は 1 つの空白で区切られ、 この後のコマンドとファイル名置換を抑止するために、個々にクォートされた 単語の列に展開されます。 .Pp 変数置換には以下の形式があります。特に記述していない場合、 セットされていない変数の参照はエラーになります。 .Pp .Bl -tag -width Ds -compact -offset indent .It $name .It ${name} .\" #### modified by kuma 96.12.21 #### 変数 .Ar name の値の各単語を 1 つの空白文字で区切ったものに展開されます。中括弧は .Ar 変数名 と後続する文字を分離し、後続する文字が変数名の一部と解釈されないように するために用いられます。シェル変数は 20 文字までの名前を持ちます。 変数名の先頭はアルファベットで、それ以降はアルファベット、数字、 アンダースコアを使用することができます。 .Ar name という名前のシェル変数は存在しないが、同名のセットされた環境変数が 存在する場合には、その値に置換されます(ただし、環境変数に対しては .Nm : 修飾子と以降に説明する書式を 用いることはできません)。 .It $name Ns Op selector .It ${name Ns [ selector ] } 変数 .Ar name の値のうちいくつかの単語を選択して展開します。 .Ar selector は 1 つの数字、範囲を示す2つの数字を `\-' でつないだもの、あるいはそのような 結果になる変数置換のいずれかです。単語は 1 から順序づけられています。 範囲の最初の数字が省略された場合は 1 が用いられます。範囲の第2の数字が 省略された場合は `$#name' が用いられます。selector として `*' が用いられた 場合には、すべての単語に展開されます。範囲の第2の数字が省略されるか、 単語数より小さい場合には、範囲が空になってもエラーとはなりません。 .It $#name .It ${#name} 変数の値の単語数に展開されます。 この機能は後述する `$argv[selector]' で有用です。 .It $0 コマンドを読み込んでいるファイル名に展開されます。ファイル名が不明の場合は エラーとなります。 .It $number .It ${number} `$argv[number]' と等価です。 .It $* `$argv[*]' と等価です。 .El .Pp 修飾子 `:e', `:h', `:t', `:r', `:q', `:x' や `:gh', `:gt', `:gr' を適用することができます。中括弧 `{' `}' で 囲まれている場合は、中括弧内に修飾子が存在しなければなりません。 現在の csh の実装では、各 `$' 展開につき1つの修飾子のみ指定することができます。 .Pp 以下の置換を行なう場合は `:' 修飾子を指定することはできません。 .Bl -tag -width Ds -compact -offset indent .It $?name .It ${?name} 変数 name がセットされていれば `1' に、さもなければ `0' に展開されます。 .It $?0 現在の入力ファイル名がわかっていれば `1' に、不明ならば `0' に展開されます。 .It \&$\&$\& 親のシェルの (10進の) プロセス番号に展開されます。 .It $! そのシェルから起動された最後のバックグラウンド・プロセスの (10進の) プロセス番号に展開されます。 .It $< 標準入力から1行を読み込み、その内容に展開されます。読み込んだ内容の解釈は 行いません。スクリプト中でキーボードからの入力を受けるのに用いられます。 .El .Ss コマンドとファイル名置換 残りの置換であるコマンド置換とファイル名置換は、 組み込みコマンドの引数に対しては 適用されたり、されなかったりします。 .\" #### changed by kuma 96.12.21 #### すなわち、式の中で評価が行われない部分に関しては 以下の置換が行なわれません。組み込みコマンドではないコマンドにおいては、 コマンド名は引数とは別に置換が行なわれます。 .\" #### changed by kuma 96.12.21 #### コマンド名に対する置換が生じるのは一連の置換処理の最後の方で、 入出力リダイレクトの設定後、メインシェルの子供の中で行われます。 .Ss コマンド置換 コマンド置換は、コマンドを `\*(ga' で囲むことによって指示します。 コマンドからの 出力は空白、タブ、改行によって単語に分割され、空の単語を削除したあとに 元の文字列と置換されます。 `"' の内部では、改行のみが単語分割の区切りとして扱われ、空白とタブは そのまま残されます。 .Pp どちらの場合も、コマンドの出力の最後の改行は単語の区切りとはならず、単に 削除されます。 よってコマンド置換によって、コマンドの出力が完全な 1 行であっても、 単語の一部分のみを生成することが可能です。 .Ss ファイル名置換 単語が文字 `*', `?', `[', `{' を含んでいるか、単語の先頭文字が `~' の .\" #### modified by kuma 96.12.21 #### 場合、その単語はファイル名展開(あるいはグロブ(glob)と呼ばれます)の 候補となります。 .\" #### modified by kuma 96.12.21 #### 候補となった単語はパターンとみなされ、パターンにマッチするファイル名が アルファベット順にソートされた列に置換されます。 ファイル名置換を含む単語の列がどれもファイル名にマッチしなかった場合には エラーとなりますが、 すべての単語パターンがマッチする必要はありません。 メタキャラクタ`*', `?', `[' のみがパターンマッチ文字であり、`~' と `{' は省略形といったほうが近いで しょう。 .Pp ファイル名マッチにおいて、ファイル名先頭、または `/' の直後の `.' は、 `/' と同様に明示的にマッチさせなければなりません(`*' や `?' は これらにマッチしません)。 `*' は、空文字列を含むどのような文字列にもマッチします。`?' は、 どのような1文字にもマッチします。 .Sq Op ... は、括弧のなかで指定した文字のいずれかにマッチします。 .Sq Op ... 内では、文字の対を `\-' でつなぐことで、 文字の範囲を指定することができます(両側の文字も含まれます)。 .Pp ファイル名の先頭の `~' はホーム・ディレクトリを示すのに用いられます。 単独で用いられた場合には、シェルを起動したユーザのホーム・ディレクトリ .\" #### modified by kuma 96.12.21 #### (変数 .Ar home の値に反映されているとおり)に展開されます。`~' に続けてアルファベット、 数字、`-' からなる単語が続いた場合は、その単語をユーザ名とみなして、 そのユーザのホーム・ディレクトリに展開されます。たとえば、ユーザ ken の ホーム・ディレクトリが `/usr/ken' ならば、`~ken' は `/usr/ken' に、 `~ken/chmach' は `/usr/ken/chmach' に展開されます。 直後にアルファベットと `/' 以外が続く`~'と、ファイル名の先頭にない `~' は 変更されずにそのまま残されます。 .Pp メタ記法 `a{b,c,d}e' は `abe ace ade' の短縮形です。 .\" #### modified by kuma 96.12.21 #### この記法の左から右への出現順序は保存されます。 展開結果は下位のレベルで個別にソートされ、出現順序は保存されます。 この記法は入れ子にすることができます。 source のホーム・ディレクトリが `/usr/source' ならば、 `~source/s1/{oldls,ls}.c' は `/usr/source/s1/oldls.c /usr/source/s1/ls.c' に展開されます。このとき oldls.c や ls.c が 存在しなくともエラーにはなりません。同様に、`../{memo,*box}' は `../memo ../box ../mbox' 等に展開されます(`memo' と `*box' の 展開結果がいっしょに ソートされたりしていないことに注意してください)。特殊な場合として、 単独の`{' と `}', `{}' は変更されずにそのまま残されます。 .Ss 入出力 コマンドの標準入出力は、以下の方法によりリダイレクトすることができます: .Pp .Bl -tag -width Ds -compact -offset indent .It < name ファイル .Ar name (変数、コマンド、ファイル名展開を受けます)をオープンし、 コマンドの標準入力とします。 .It << word .Ar word と同一の行が出現するまで、シェルの入力を読み込みます。 .Ar word は変数、ファイル名、コマンド置換を受けません。シェル入力の行は 読み込まれるとすぐに .Ar word と比較されます(置換を行う前に)。その後、 .Ar word に `\e', `"', `\'', `\*(ga' クォートが出現しないなら、読み込まれた行には 変数置換と .\" #### ^^^^^^^ `\'' だと思う(1次チェック者のコメント?jpman kuma 961205) .\" #### kuma agree with you, changed as specified 96.12.22 コマンド置換が適用されます。この置換を抑制するために、`\e' によって `$', `\e', `\*(ga' をクォートすることができます。コマンド置換において、 すべての空白、タブ、改行は保存されますが、最後の改行は削除されます。 読み込んだ行はすべて中間的なファイルに保存され、コマンドの標準入力として 用いられます。 .It > name .It >! name .It >& name .It >&! name ファイル .Ar name を標準出力として用います。ファイルが存在しなければ作成され、 すでにファイルが存在すればその内容は切り捨てられ、以前の内容は失われます。 .Pp 変数 .Ar noclobber がセットされている場合、ファイルが存在しないか文字型特殊ファイル (端末や `/dev/null' のような) でなければエラーになります。これは、 すでに存在するファイルを思いがけず削除してしまうことを防止します。`!' を 用いた形式を使うと、この検査を抑制することができます。 .Pp `&' を用いた形式では、標準出力とともに標準エラー出力もファイルへ リダイレクトされます。 .Ar name .\" #### modified by kuma 96.12.21 #### は、 `<' の入力ファイル名の場合と同様の展開を受けます。 .It >> name .It >>& name .It >>! name .It >>&! name `>' と同様に、ファイル .Ar name を標準出力として用います。ただし、コマンドの出力はファイルへ追加されます。 変数 .Ar noclobber がセットされている場合、 ファイルが存在しなければエラーとなります(`!' を用いることで、 この検査を抑制することができます)。 他は `>' と同様です。 .El .Pp コマンドは、シェルが起動されたときの環境を、入出力リダイレクトと パイプラインによって変更したもののなかで実行されます。以前のいくつかの シェルとは異なり、 シェルコマンドファイルから起動されたコマンドは、デフォルトでは標準入力に よってシェルコマンドファイル自体にアクセスすることはできません。 かわりに、シェルが起動した環境の標準入力をそのまま受け継いでいます。 `<<' 機構はインラインデータのために用いるべきです。 このように制限することにより、 シェルコマンドスクリプトをパイプラインの一部として用いることができます。 バックグラウンドで実行されているコマンドの標準入力も .Pa /dev/null 等にリダイレクトされることは .Ar なく 、シェルの標準入力をそのまま受け継いでいます。もし標準入力が端末で、 コマンドが端末から読み込もうとした場合、そのプロセスはブロックされ、 シェルはユーザにそのことを通知します(参照: .Sx ジョブ の項)。 .Pp 標準エラー出力もパイプにリダイレクトすることができます。単純に `\&|' の かわりに `\&|&' を使います。 .Ss 式 .\" #### modified by kuma 96.12.21 #### いくつかの組み込みコマンド(後述します)は、引数として式を取ります。式は C 言語のものと類似しており、同じ優先順位を持ちます。式は .Em @ , .Em exit , .Em if , .Em while コマンド中で用います。以下の演算子が使用可能です: .Bd -ragged -offset indent \&|\&| && \&| \*(ua & == != =~ !~ <= >= < > << >> + \- * / % ! ~ ( ) .Ed .Pp 上記の演算子は右にいくほど優先順位が高くなっています。 `==' `!=' `=~' `!~', `<=' `>=' `<' `>', `<<' `>>', `+' `\-', `*' `/' `%' の 5グループは各グループ内では同じ優先度です。 `==', `!=', `=~', `!~' は文字列の比較を行い、他の演算子は数値演算を 行います。`=~', `!~' は `!=', `==' と同様ですが、右辺を .Ar パターン (`*', `?', `[...]' を含んだ) とみなして、左辺とのパターンマッチが行われます。 これにより、シェル スクリプトにおいてパターンマッチのみが必要な局面では .Ar switch ステートメントを使わずに済ませることができます。 .Pp 先頭が `0' の文字列は 8 進数の数値とみなされます。空または省略された引数 は `0' とみなされます。すべての演算結果は 10 進数数値の文字列となります。 式の 2 つの要素が同一の単語中に出現してはいけません。つまり、 .\" #### modified by kuma 96.12.21 #### 要素の前後が、構文解析において特殊な意味を持つ `&', `\&|', `<', `>', `(', `)' でない場合は、 その要素は空白で囲まれていることが必要です。 .Pp 数式中では、`{' と `}' で囲んだコマンドと、 以下のファイル検査演算子を用いることができます。 ファイル検査演算子は .Fl l .Ar name の形式で、 .Ic l は以下のうちのいずれかです: .Bd -literal -offset indent r 読み込みアクセス w 書き込みアクセス x 実行アクセス e 存在 o 所有 z サイズがゼロ f 通常ファイル d ディレクトリ .Ed .Pp 指定された name は、コマンド、ファイル名置換を適用したのちに 実ユーザの権限において検査されます。ファイルが存在しないか、 アクセス不可なら演算結果は false すなわち `0' になります。 コマンド実行においては、コマンドが成功したなら演算結果は true `1' に、 コマンドが 0 以外の終了ステータスを返してきたら、すなわち、 失敗なら演算結果は false `0' になります。 終了ステータスの値自体を知りたい場合は、コマンドを式以外の文脈で実行し、変数 .Ar status の値を調べます。 .Ss 制御構造 シェルにはコマンドファイル(シェル・スクリプト)中で、 あるいは(制限されてはいるが、便利な方法で)端末から、 制御の流れを変更するためのいくつかのコマンドがあります。 これらのコマンドはシェルに入力を読み直させたり、 スキップさせたりすることができます。実装の制限上、 これらのコマンドを書くことのできる位置に制限があります。 .Pp .Ic foreach , .Ic switch , .Ic while , 文、および、 .Ic if\-then\-else の .Ic if ステートメントは、 後述するように入力行の単一の単純コマンドとして現れる必要があります。 .Pp シェルの入力がシーク不可能な場合、 シェルは繰り返しが必要なときには入力をバッファに保存し、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### この内部バッファに対してシークを行います(このため、シーク不可能な入力の場合も、 後方への goto が可能です)。 .Ss 組み込みコマンド 組み込みコマンドは通常シェルのプロセス内部で実行されます。 ただし、組み込みコマンドがパイプラインの最後以外に用いられた場合は、 サブシェル上で実行されます。 .Pp .Bl -tag -width Ds -compact -offset indent .It Ic alias .It Ic alias Ar name .It Ic alias Ar name wordlist 1行目の形式はすべてのエイリアスを出力します。2 行目の形式は .Ar name に対応したエイリアスの値を出力します。最後の形式は .Ar wordlist を .Ar name のエイリアスとして登録します。 .Ar wordlist にはコマンド置換、ファイル名置換が適用されます。 .Ar name として .Ar alias または .Ar unalias を指定することはできません。 .Pp .It Ic alloc .Nm が獲得したメモリのうちの使用量と空き容量を表示します。 なんらかの引数をつけると、ブロックサイズごとの使用中/空ブロック数を表示します。 ブロックサイズは 8、16、32、.. となります。 本コマンドの出力はシステムによって異なります。 VAX 以外のシステムは、異なるメモリ管理を行っているかもしれないからです。 .Pp .It Ic bg .It Ic bg \&% Ns Ar job ... 現在のジョブあるいは指定されたジョブをバックグラウンドに移動します。 もしそれらのジョブが停止されていたなら、実行が再開されます。 .Pp .It Ic break 最も内側の .Ic foreach または .Ic while ループに対応する .Ic end の後へ脱出します。同じ行にある残りのコマンドは実行されます。複数の .Ic break を同一行に記述することで複数レベルの脱出が行えます。 .Pp .It Ic breaksw .Ic switch から脱出し、 .Ic endsw のあとで実行を再開します。 .Pp .It Ic case Ar label : .Ic switch ステートメントのラベルを指定します。 .Pp .It Ic cd .It Ic cd Ar name .It Ic chdir .It Ic chdir Ar name .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### シェルの作業ディレクトリをディレクトリ .Ar name に変更します。引数が指定されなかった場合には、 ユーザのホーム・ディレクトリに変更します。 カレント・ディレクトリにディレクトリ .Ar name がない場合(かつ .Ar name が `/', `./', `../' で始まっていない場合)、変数 .Ic cdpath の各要素のサブディレクトリとして .Ar name がないかどうかを調べます。最後に、シェル変数 .Ar name に `/' で始まる値が設定されているなら、 その値のディレクトリが存在しないかを調べます。 .Pp .It Ic continue 最も内側の .Ic while または .Ic foreach ループの先頭に戻ります。戻る前に、同じ行に記述されたコマンドが実行されます。 .Pp .It Ic default : .Ic switch ステートメントのデフォルトを指定します。 .Ic default は、すべての .Ic case ラベルのあとに出現しなければなりません。 .Pp .It Ic dirs ディレクトリ・スタックを表示します。 スタックの先頭(カレント・ディレクトリ)を左端にして表示します。 .Pp .It Ic echo Ar wordlist .It Ic echo Fl n Ar wordlist 指定された単語を空白で区切った文字列をシェルの標準出力に書き出します。 .Fl n オプションが指定されなければ、最後に改行が出力されます。 .Pp .It Ic else .It Ic end .It Ic endif .It Ic endsw .Ic foreach , .Ic if , .Ic switch , .Ic while ステートメントの項を参照してください。 .Pp .It Ic eval Ar arg ... ( .Xr sh 1 と同様)引数をシェルへの入力であるとみなして読み込み、 現在のシェルのコンテキストで実行します。 コマンド置換や変数置換の結果として生成されたコマンド列を実行する場合に用いられます。 通常は、それらの置換に先立って文法解析が行われてしまうからです。 .Ic eval の使い方の例が .Xr tset 1 にあります。 .Pp .It Ic exec Ar command 指定された command を現在のシェルと置き換えて実行します。 .Pp .It Ic exit .It Ic exit Ar (expr ) 1行目の形式では変数 .Ic status の値、2 行目の形式では式 .Ic expr の値を返り値としてシェルを終了します。 .Pp .It Ic fg .It Ic fg % Ns Ar job ... 現在のジョブあるいは指定されたジョブをフォアグラウンドに移動します。 停止していたジョブは実行を再開します。 .Pp .It Ic foreach Ar name (wordlist) .It ... .It Ic end 変数 .Ic name に .Ic wordlist の各値を順次セットしながら対応する .Ic end までのコマンドを繰り返し実行します( .Ic foreach と .Ic end .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### は単独で行に置かなければなりません)。組み込みコマンド .Ic continue を使って中途でループの次の繰り返しを実行させたり、 .Ic break コマンドによって中途でループを脱出させたりすることができます。 このコマンドが端末から読み込まれる場合、ループすべての内容が(プロンプト ? を表示しながら)読み込まれてから実行が開始されます。 端末からループ中でタイプ・ミスした場合は修正できます。 .Pp .It Ic glob Ar wordlist .Ic echo コマンドと似ていますが、`\e' によるエスケープは解釈されず、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 単語はヌル文字によって区切られます。プログラムから、 シェルをファイル名置換のために利用する場合に便利です。 .Pp .It Ic goto Ar word .Ic word にファイル名置換、およびコマンド置換が適用されたのち、それを `label' とみなします。シェルは可能なかぎり入力を遡って読み直し、`label:' のある行を検索し、そこから実行を開始します。 ラベルの前には空白またはタブを置くことが可能です。 .Pp .It Ic hashstat コマンドを検索するのに、 内部キャッシュがどの程度効率的に働いているか (そして .Ic exec をどの程度回避できているかを)を表示します。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### .Em path の要素のうち、ハッシュ関数がヒットの可能性を示すものと、 `/' で始まらないものについて .Ic exec が試みられます。 .Pp .It Ic history .It Ic history Ar n .It Ic history Fl r Ar n .It Ic history Fl h Ar n ヒストリのリストを表示します。数字 .Ar n が指定された場合には、最近の .Ar n 個のイベントが表示されます。 .Fl r オプションは表示順序を逆にします。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### すなわち、最も古いものを先に表示するのではなく、 最も新しいものを先に表示します。 .Fl h オプションを指定すればイベント番号が省略されます。これは .Ic source コマンドで \-h を使って読み込むためのファイルを生成する場合に用いることができます。 .Pp .It Ic if ( Ar expr ) No command .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 指定された式が true と評価されたなら、単一のコマンド .Ar command が実行されます。 .Ar command .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### に対する変数置換は、実行に先だって .Ic if コマンドの残りの部分と同時に行なわれます。 .Ar command は単純コマンドのみが許され、パイプライン、コマンドリスト、括弧でくく られたコマンドであってはいけません。入出力リダイレクションは式 .Ar expr が false と評価され、それゆえ .Ar command が実行 .Sy されなかった 場合にも処理されます(これはバグです)。 .Pp .It Ic if ( Ar expr ) Ic then .It ... .It Ic else if ( Ar expr2 ) Ic then .It ... .It Ic else .It ... .It Ic endif 式 .Ar expr が true なら最初の .Ic else までのコマンドが実行されます。さもなければ、式 .Ar expr2 が true なら次の .Ic else までのコマンドが実行されます。 いくつでも .Ic else-if の対を繰り返すことができます。最後に 1 つの .Ic endif が必要です。 最後の .Ic else 部分はあってもなくてもかまいません。 (単語 .Ic else と .Ic endif は入力行の最初に置く必要があります。また、 .Ic if は行内に単独で、または .Ic else のあとに置く必要があります)。 .Pp .It Ic jobs .It Ic jobs Fl l アクティブなジョブの一覧を出力します。 .Fl l .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### オプションを指定すると、通常の情報に加えてプロセス ID も出力します。 .Pp .It Ic kill % Ns Ar job .It Ic kill Ar pid .It Ic kill Fl sig Ar pid ... .It Ic kill Fl l TERM(terminate) シグナルあるいは指定したシグナルを、 指定されたジョブまたはプロセスに送ります。 シグナルは番号または名前で指定できます(名前は .Pa /usr/include/signal.h にある名前から `SIG' を取り除いたものです)。 シグナル名の一覧を ``kill \-l'' により表示できます。 kill にはデフォルト動作はなく、 単に `kill' を実行しても現在のジョブにシグナルが送られるようなことはありません。 送るシグナルが TERM(terminate) または HUP(hangup) の場合、 CONT(continue) シグナルも同時に送られます。 .Pp .It Ic limit .It Ic limit Ar resource .It Ic limit Ar resource maximum-use .It Ic limit Fl h .It Ic limit Fl h Ar resource .It Ic limit Fl h Ar resource maximum-use 現在のプロセスと、それが生成するプロセスのそれぞれについて、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 指定されたリソース .Ar resource を、指定された .Ar maximum-use を超えて使用しないように設定します。 .Ar maximum-use が指定されなかった場合、現在の制限値が表示されます。 .Ar resource が指定されなかった場合、すべての制限値が表示されます。 .Fl h オプションが指定された場合、 現在の制限値のかわりにハードリミットの表示/設定を行います。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### ハードリミットは現在の制限値の上限の値です。 スーパーユーザのみがハードリミットを増加させることができます。 一般ユーザは現在の制限値を可能な範囲で増減することができます。 .Pp .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 現在のところ、制御可能なリソースは、 .Ar cputime (各プロセスが使うことのできる最大の CPU 秒数)、 .Ar filesize (1つのファイルの最大サイズ)、 .Ar datasize ( .Xr sbrk 2 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### を用いてプログラムのテキスト領域の末尾を超えて増加させることのできる data+stack 領域の最大サイズ)、 .Ar stacksize .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### (自動的に拡張されるスタックの最大サイズ)、 .Ar coredumpsize (最大のコアファイルのサイズ)です。 .Pp 最大値 .Ar maximum-use は、(整数あるいは浮動小数の) 数値とそれに続くスケールファクタによって指定します。 .Ar cputime 以外の制限値のデフォルトのスケールファクタは `k' あるいは `kilobytes'(1024 バイト)です。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### スケールファクタとして `m' あるいは `megabytes' を使用することもできます。 .Ar cputime のデフォルトのスケールファクタは `seconds'(秒)です。 `m'(分)、`h'(時間) をスケールファクタとして指定したり、 `mm:ss' 形式で分秒を指定したりすることができます。 .Pp .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### リソース名 .Ar resource とスケールファクタを指定する際には、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 一意に決定できるなら、名前の先頭部分だけを指定することができます .\" #### jpman kuma: not found in freebsd-2.1.5-RELEASE manpage (st を stacksize のかわりに用いる等)。 .Pp .It Ic login ログイン・シェルを終了し、 .Pa /usr/bin/login と置き換えます。これは .Xr sh 1 との互換性のために用意されたログオフの手段です。 .Pp .It Ic logout ログイン・シェルを終了します。 .Ic ignoreeof がセットされている場合に便利です。 .Pp .It Ic nice .It Ic nice Ar +number .It Ic nice Ar command .It Ic nice Ar +number command 1 行目の形式は、シェルのスケジューリング・プライオリティを 4 に設定します。 2 行目の形式は、プライオリティを指定された値 .Ar number に設定します。残りの 2 つの形式は、コマンド command をプライオリティ 4 または指定した .Ar number で実行します。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 大きい数値を指定するとプロセスが利用できる CPU がその分少なくなります。 スーパーユーザのみがプライオリティとして負の値を `nice \-number ...' のように指定することができます。 .Ar command はつねにサブシェルで実行され、 単純な .Ic if .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 文のコマンドと同様の制限を受けます。 .Pp .It Ic nohup .It Ic nohup Ar command 1 行目の形式は、シェル・スクリプト内で使用し、 スクリプトのそれ以降で hangup シグナルを無視するように設定します。 2 行目の形式は、指定されたコマンドが、 hangup シグナルを無視するように設定して実行します。 `&' をつけて実行されたプログラムは、 .Ic nohup を指定して実行したのと同様に hangup シグナルを無視します。 .Pp .It Ic notify .It Ic notify % Ns Ar job ... 現在のジョブまたは指定されたジョブの状態が変化したときに、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### コマンド待ちかどうかに関わりなく即座に通知するように指定します。 通常は、プロンプトが表示される直前に通知が行われます。 シェル変数 .Ic notify が指定されている場合は、すべてのジョブに対して同様の設定が行われます。 .Pp .It Ic onintr .It Ic onintr Fl .It Ic onintr Ar label 割り込みに対するシェルの動作を制御します。1行目の形式は、 シェルをデフォルトの動作、すなわち、スクリプトの実行が中断される、 またはコマンド入力状態に戻るように設定します。 2 行目の形式は、すべての割り込みを無視するように設定します。 3行目の形式は、シェルが割り込みを受けるか、 チャイルドプロセスが割り込みによって停止した場合に goto label が実行されるように設定します。 .Pp シェルがバックグラウンドで、かつ、 シグナルを無視するように設定して実行されている場合は、 .Ic onintr は効力を持たず、 割り込みはシェルとそこから起動されるすべてのコマンドで 引続き無視されます。 最後に .Ic onintr 文はシステムのスタートアップ・ファイル (/etc/csh.cshrc, /etc/csh.login) 中でも、 割り込みが禁止されているので無視されます。 .Pp .It Ic popd .It Ic popd Ar +n ディレクトリ・スタックをポップし、 新たにスタックの先頭になったディレクトリにカレント・ディレクトリを変更します。 引数 .Ns \`+ Ar n Ns \' が指定された場合、スタックの .Ar n 番目の要素が捨てられます。ディレクトリ・スタックの要素は、 スタックの先頭から 0 から順に番号がつけられます。 .Pp .It Ic printf Ar format-string values .Ar format-string と .Ar values を評価した後、組み込み版の .Ic printf を起動します。 詳細はマニュアルページ .Xr printf 1 を参照してください。 .Pp .It Ic pushd .It Ic pushd Ar name .It Ic pushd Ar n 引数を指定しなかった場合、 .Ic pushd はスタックの先頭の 2 つの要素を入れ替えます。引数 .Ar name が指定された場合、 .Ic cd と同様にカレント・ディレクトリを変更したあと、 古いカレント・ディレクトリ .\" cwd の typo だと思うが わからない .\" (as in .\" .Ic csw ) .\" #### kuma agree with you on 96.12.23 #### をディレクトリ・スタックにプッシュします。 数字引数が指定された場合、ディレクトリ・スタックの .Ar n 番目の要素が スタックの先頭にくるようにローテートし、 カレント・ディレクトリをその要素が指すディレクトリに変更します。 ディレクトリ・スタックの要素は、スタックの先頭から 0 から順に番号がつけられます。 .Pp .It Ic rehash 変数 .Ic path に指定されているディレクトリ内の、ファイルに関するハッシュ・テーブルを 再計算させます。ログイン中に、新しいコマンドが .Ic path に含まれるディレクトリに追加された場合、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### rehash コマンドを実行する必要があります。 これは、あなたが個人的なディレクトリの 1 つにコマンドを追加したか、 システムの管理者がシステム・ディレクトリの内容を変更したような 場合にのみ必要です。 .Pp .It Ic repeat Ar count command 指定されたコマンド .Ar command を .Ar count 回繰り返し実行します。 .Ar command .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### に指定するものは、先の 1 行 .Ic if 文で指定する .Ar command と同様の制限を受けます。 入出力リダイレクションは .Ar count が たとえ 0 であっても、必ず 1回だけ処理されます。 .Pp .It Ic set .It Ic set Ar name .It Ic set Ar name Ns =word .It Ic set Ar name[index] Ns =word .It Ic set Ar name Ns =(wordlist) 1 行目の形式はすべてのシェル変数の値を表示します。 複数の単語からなる値を持つ変数は括弧で囲まれた値のリストで表示します。 2 行目の形式は、 .Ar name に空文字列を設定します。3 行目の形式は .Ar name に単一の単語 .\" #### modified by kuma 96.12.23 .Ar word を設定します。4 行目の形式は .Ar name の .Ar index 番目の要素に .Ar word を設定します。 .Ar index 番目の要素はすでに存在していなければなりません。5 行目の形式は .Ar name に .Ar wordlist で指定した単語列を設定します。すべての形式で、 値にはコマンド置換とファイル名置換が適用されます。 .Pp 複数の変数を設定するために、set コマンドへの引数を繰り返すことができます。 ただし、引数に対する変数展開処理は、代入処理に先だって行われます。 .Pp .It Ic setenv .It Ic setenv Ar name .It Ic setenv Ar name value 1 行目の形式はすべての環境変数の一覧を出力します。 これは .Xr printenv 1 と等価です。 3 行目の形式は環境変数 .Ar name に値 .Ar value を設定します。2 行目の形式は環境変数 .Ar name .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### に空文字列を設定します。最も一般的に用いられる環境変数である .Ev USER , .Ev TERM , .Ev PATH は .Nm の起動時にシェル変数 .Ar user , .Ar term , .Ar path にそれぞれ設定され、 .Nm から実行するプログラムの環境変数には、シェル変数 .Ic user , .Ic term , .Ic path の値が反映されます。そのため、これらの変数を明示的に .Ic setenv する必要はありません。 .Pp .It Ic shift .It Ic shift Ar variable (リスト)変数 .Ic argv .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### の各要素を左にシフトし、 .Ic argv Ns Bq 1 の値を捨てます。 .Ic argv に値が設定されていないか、 1 つ以上の要素を持たない場合にはエラーになります。 2 行目の形式は、指定された変数 .Ar variable に対して同様の処理を行います。 .Pp .It Ic source Ar name .It Ic source Fl h Ar name シェルは、指定されたファイル .Ar name からコマンドを読み込みます。 .Ic source コマンドはネストすることができます。あまりに深くネストさせると、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### ファイル識別子を使い切ってしまう場合があります。いずれかのレベルの .Ic source コマンド中でエラーが発生すると、ネストしているすべての .Ic source コマンドが中断されます。通常、 .Ic source の実行中に実行されたコマンドはヒストリに記録されませんが、 .Fl h オプションを指定することにより、 ファイルに記述してあるコマンドを実行せずに、 ヒストリにのみ記録することができます。 .Pp .It Ic stop .It Ic stop % Ns Ar job ... バックグラウンドで走行中の現在のジョブ、あるいは指定されたジョブを停止します。 .Pp .It Ic suspend シェル自身を停止させます。 .Em ^Z でストップ・シグナルを送られたかのように振舞います。 .Xr su 1 によって起動したシェルを停止する場合によく用いられます。 .Pp .It Ic switch Ar (string) .It Ic case Ar str1 : .It \ \ \ \ \&... .It Ic \ \ \ \ breaksw .It \ \ \ \ \&... .It Ic default : .It \ \ \ \ \&... .It Ic \ \ \ \ breaksw .It Ic endsw .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 各 .Ic case ラベルを順に、指定された文字列 .Ar string でマッチングを行います。 .Ar string には、まず、コマンド置換とファイル名置換が行われます。 .Ic case ラベルには変数置換が行われ、ファイル名メタキャラクタの `*', `?', `[...]' を用いることができます。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### .Ic default ラベルが出てくるまでにどの .Ic case ラベルともマッチしなかった場合は、 .Ic default ラベルの直後から実行が始まります。 .Ic case ラベルと .Ic default ラベルは行の最初に書かれなければなりません。 .Ic breaksw コマンドによって .Ic endsw 以降のコマンドから実行が再開されます。 .Ic breaksw を用いない場合は、 C 言語の場合と同様に、 .Ic case ラベル、 .Ic default ラベルを通過して実行が続けられます。 .Ic default がなく、どのラベルもマッチしなかった場合には、 .Ic endsw 以降から実行が再開されます。 .Pp .It Ic time .It Ic time Ar command 1 行目の形式では、 シェルとそのチャイルドプロセスが使用した時間が表示されます。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 2 行目の形式では、指定された単純コマンドの実行時間が計測され、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 変数 .Ic time の項で説明する形式で、使用時間情報の要約が表示されます。 必要ならば、コマンド終了時に時間を表示するための追加のシェルが生成されます。 .Pp .It Ic umask .It Ic umask Ar value ファイル作成マスクを表示(第 1 の形式)または設定(第 2 の形式)します。 マスクは 8 進数で与えます。一般的な値としては、 グループにすべての権限を与え、 そのほかには読み込みと実行のみを許可する 002 や、 所有者以外には読み込みと実行しか許可しない 022 があります。 .Pp .It Ic unalias Ar pattern .Ar pattern にマッチするすべてのエイリアスを削除します。 `unalias *' とすることですべてのエイリアスを削除することができます。 削除するものがなかった場合にもエラーにはなりません。 .Pp .It Ic unhash 実行プログラムの位置検索を高速化する内部ハッシュ・テーブルの使用を禁止します。 .Pp .It Ic unlimit .It Ic unlimit Ar resource .It Ic unlimit Fl h .It Ic unlimit Fl h Ar resource リソースの制限を解除します。 .Ar resource が指定されない場合、すべてのリソースに対する制限が解除されます。 .Fl h が指定された場合、対応するハードリミットが解除されます。 これはスーパーユーザのみが行うことができます。 .Pp .It Ic unset Ar pattern 指定された .Ar pattern にマッチするすべての変数を削除します。 `unset *' と指定するとすべての変数が削除され、 悲惨な結果を生じることがあります。 .Ic unset するものがない場合もエラーになりません。 .Pp .It Ic unsetenv Ar pattern 指定された .Ar pattern にマッチするすべての環境変数を削除します。前述の .Ic setenv の項と .Xr printenv 1 を参照してください。 .Pp .It Ic wait すべてのバックグラウンドジョブの終了を待ちます。 対話的にシェルが実行されている場合、 インタラプトにより wait を停止することができます。 このとき、シェルはいまだに終了していないジョブの名前とジョブ番号を表示します。 .It Ic which Ar command .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### .Ar command を指定したとき、シェルが実行するコマンドの位置を表示します。 .Pp .It Ic while Ar (expr) .It \&... .It Ic end 指定された式の評価結果がゼロでないかぎり、 .Ic while と対応する .Ic end の間のコマンドを繰り返し実行します。 .Ic break や .Ic continue によりループを終了したり、途中から繰り返しを再開させたりすることができます。 ( .Ic while と .Ic end は、その行に単独で書かれなければなりません。)入力が端末の場合、 .Ic foreach ステートメントの場合と同様に、 ループのすべてを入力するまでプロンプトが表示され、 すべての入力を終えた時点でループが実行されます。 .Pp .It Ic % Ns Ar job 指定されたジョブをフォアグラウンドに移動します。 .Pp .It Ic % Ns Ar job Ic & 指定されたジョブをバックグラウンドで再開実行させます。 .Pp .It Ic @ .It Ic @ Ar name Ns = Ns expr .It Ic @ Ar name[index] Ns = Ns expr 1 行目の形式は、すべてのシェル変数の値を表示します。2 行目の形式は、 指定された名前 .Ar name の変数に式 .Ar expr の値を代入します。式のなかに `<', `>', `&', `|'を含んでいる場合、 少なくともそのような部分は `(' と `)' で囲まれている必要があります。 3 行目の形式は、変数の .Ar index 番目の要素に式 .Ar expr の値を代入します。 .Ar name と、その .Ar index 番目の要素はすでに存在していなければいけません。 .El .Pp C 言語と同様に、演算子 `*=', `+=' 等が利用可能です。 変数名と演算子の間の空白はあってもなくてもかまいません。 しかしながら、式の各要素の間には空白が必須です。 さもなければ、単一の単語とみなされてしまいます。 .Pp 特別な後置演算子 `+\|+' と `\-\|\-' により変数の値を 1 だけ増加させたり、 減少させたりすることができます。たとえば、`@ i++' のように使います。 .Ss 定義済み変数と環境変数 以下の変数は、シェルにとって特別な意味があります。これらのうち、 .Ar argv , .Ar cwd , .Ar home , .Ar path , .Ar prompt , .Ar shell , .Ar status はシェルが設定します。そのうち、 .Ar cwd と .Ar status 以外の変数の設定はシェルの起動時にのみ行われます。 そのような変数は、ユーザが明示的に変更しないかぎり、 値が変化することはありません。 .Pp シェルは、環境変数 .Ev USER をシェル変数 .Ar user に、 .Ev TERM を .Ar term に、 .Ev HOME を .Ar home にそれぞれコピーします。また、 これらのシェル変数が再度セットされた場合は環境変数にコピーしなおします。 環境変数 .Ev PATH も同様に扱われます。サブシェルは環境変数によって .Ar path の値を得て、もしそれが変更されれば環境変数にコピーしなおすので .Ar \&.cshrc 以外での .Ar path 変数の設定について気をつける必要はありません。 .Bl -tag -width histchars .It Ic argv シェルへの引数が設定されます。位置パラメータは argv の値に展開されます。 すなわち、 `$1' は `$argv[1]' の値に置換されます。 .It Ic cdpath .Ar chdir .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### コマンドにおいてサブディレクトリを検索するためのディレクトリのリストです。 .It Ic cwd .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### カレント・ディレクトリのフルパス名です。 .It Ic echo .Fl x オプションが指定された場合にセットされます。セットすることにより、 コマンドが実行される前にコマンド名とその引数が表示されるようになります。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 組み込みコマンド以外では、表示の前にすべての展開が行われます。 組み込みコマンドではコマンド置換とファイル名置換が行われる前に表示されます。 なぜなら、これらの置換は選択的に行われるからです。 .It Ic filec ファイル名補完を有効にします。 .It Ic histchars ヒストリ置換に用いる文字を文字列で指定します。 指定した文字列の最初の文字はヒストリ置換文字(デフォルトは `!')、 2 文字目は簡易置換文字(デフォルトは `\*(ua') を指定します。 .It Ic histfile ヒストリをセーブ/リストアするパス名を指定できます。 .It Ic history ヒストリ・リストのサイズを指定します。 このサイズを超えたコマンド履歴は削除されます。 あまりに大きな値を設定すると、シェルがメモリを使いつくすかもしれません。 最後に実行したコマンドは .Ar history の値にかかわらず、つねにヒストリ・リストに保存されます。 .It Ic home .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### シェルを起動したユーザのホーム・ディレクトリです。 起動時に環境変数から設定されます。 ファイル名置換において .Sq Pa ~ は本変数を参照して展開されます。 .It Ic ignoreeof セットされると、端末のファイル終端(EOF)を無視するようになります。 間違って control-D を押してシェルを終了させてしまうのを防ぐことができます。 .It Ic mail シェルがメールの到着をチェックするためのメールファイルを指定します。 コマンド実行が完了しプロンプトが表示されるときに、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 指定された時間が経過していればメイル到着のチェックが行われます。 最終修正時刻が最終アクセス時刻以降の場合、 シェルは `You have new mail' と出力します。 .Pp .Ar mail の値の最初の単語が数値の場合には、 その数値でメール検査の間隔を秒単位で指定します。 指定がなかった場合のデフォルト値は 10分です。 .Pp 複数のメールファイルが指定された場合、 メールが到着していた場合のメッセージは `New mail in .Ar name Ns ' となります。ここで、 .Ar name は到着したメールが あるファイル名です。 .It Ic noclobber .Sx 入出力 の項で説明したように、 出力リダイレクトによって意図せずにファイルを削除しないように制限したり、 `>>' リダイレクトがすでに存在するファイルにしか適用できないようにします。 .It Ic noglob セットされると、ファイル名展開が禁止されます。 ファイル名を扱わないシェルスクリプト内や、すでにファイル名展開を行ったあとで、 それ以上の展開を望まない場合に設定します。 .It Ic nonomatch .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### セットされると、ファイル名展開の結果が空になってもエラーとせず、 展開前のパターンをそのまま残します。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### ただし、`echo [' のような、 展開前のパターンが文法的に正しくない場合はエラーになります。 .It Ic notify セットされると、シェルがジョブの終了を随時報告するようになります。 通常はプロンプトの表示直前にのみ報告が行われます。 .It Ic path .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### path 変数の各単語は、コマンドファイルを検索すべきディレクトリ名を表します。 空の単語はカレント・ディレクトリを示します。 .Ar path 変数が設定されて いない場合、フルパス指定によるコマンド実行のみが可能になります。 通常の検索パスは `.', `/bin', `/usr/bin' です。しかし、これらの値はシステムによって異なります。 スーパーユーザのデフォルトの検索パスは `/etc', `/bin', `/usr/bin' です。 .Fl c オプションも .Fl t オプションも指定されなかった場合、 シェルは .Ar path 変数で指定されたディレクトリの内容をハッシュ・テーブルに保存します。 ハッシュ・テーブルは、起動時に .Ar \&.cshrc を読み込んだ後と .Ar path 変数を再設定した時に再構築されます。 シェルの実行中に、 新しいコマンドがハッシュされているディレクトリに追加された場合は、 .Ic rehash コマンドによりハッシュを再構築しなければなりません。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### さもなければ、コマンドが見付からない可能性があります。 .It Ic prompt 端末上で対話的に実行されているシェルにおいて、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### コマンド読み込み時に表示される文字列を指定します。 `!' が含まれる場合、現在のイベント番号に置換されます。 `\e' を指定することにより、この解釈を抑制することができます。 デフォルトの値は `% 'です。スーパーユーザの場合は `# ' となります。 .It Ic savehist ログアウト時にファイル ~/.history に保存されるコマンド履歴の数を指定 します。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### この値で指定される数のイベントが保存されます。 起動時に、シェルは ~/.history の内容を読み込みます。あまりに 大きな値を指定すると、シェルの起動が遅くなる場合があります。 .Ar savehist がセットされているだけの場合は .Ar history に指定された値を使用します。 .It Ic shell シェルのフルパス名を示します。実行属性が立っているが、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### システムが起動できないファイルを 実行する際に起動するシェルとして用いられます(後述の .Sx 非組み込みコマンドの実行 の項を参照)。システム依存の値で初期化されます。 .It Ic status 最後に実行したコマンドの終了ステータス値を保持します。 異常終了した場合は、値に 0200 が加算されます。 組み込みコマンドが失敗した場合は `1' に、成功した場合は `0' になります。 .It Ic time .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### コマンドの自動計時を制御します。値が設定されている場合、 コマンドがその値よりも長く CPU 秒数を消費した場合には、 コマンド終了時にユーザ時間、システム時間、実時間と、 利用率すなわちユーザ+システム時間と実時間のパーセンテージが出力されます。 .It Ic verbose .Fl v コマンドラインオプションが指定されていた場合にセットされます。 ヒストリ置換が行われたあと、コマンドの内容が出力されます。 .El .Ss 非組み込みコマンドの実行 実行すべきコマンドが組み込みコマンドでなかった場合、シェルはコマンドを .Xr execve 2 システムコールによって起動しようとします。シェル変数 .Ar path .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### の各単語は、シェルがコマンドを実行しようとするディレクトリ名を表します。 .Fl c オプションも .Fl t オプションも指定されなかった場合、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### シェルはそれらのディレクトリ内にあるファイル名のハッシュ値を計算し、 シェル内部のテーブルに格納します。これは、 コマンドが存在する可能性のあるディレクトリだけで .Ic exec を試みるようにするためです。 この近道によって、サーチ・パスにたくさんのディレクトリが指定されている時、 コマンドの位置決定が著しく高速化されます。 この機能が( .Ic unhash .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### コマンドによって)停止されている場合、または .Fl c または .Fl t オプションが起動時に指定された場合、または .Ar path .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 中の単語で `/' から始まらないものについては、ハッシュが用いられることはありません。 この場合は、 .Ar path の要素にコマンドラインで指定されたコマンドを連結した名前を持つ ファイルを実行しようと試みます。 .Pp 括弧で囲まれたコマンドは、つねにサブシェルによって実行されます。ですから、 .Pp .Dl (cd ; pwd) ; pwd .Pp はホーム・ディレクトリの値を表示しますが、カレント・ディレクトリ(ホーム・ .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### ディレクトリの後に表示されます)は移動しません。 一方、 .Pp .Dl cd ; pwd .Pp を実行すると、カレント・ディレクトリがホーム・ディレクトリに移動します。 括弧で囲まれたコマンドは、現在のシェルのカレント・ディレクトリに 影響を与えずにコマンドを実行する場合にしばしば用いられます。 .Pp 実行属性が立っているにもかかわらず、 システムによって実行可能ではないファイルは シェルコマンドファイルであるとみなし、 サブシェルを起動してそのファイルを読み込ませます。 .Pp .Ic shell という名前のエイリアスが存在する場合、 エイリアスの値はシェルコマンドファイルを実行する場合の 引数リストの前に挿入されます。エイリアスの値の最初の単語は シェルのフルパス名でなければいけません(たとえば `$shell')。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### これはエイリアス展開としては特別のもので、かなり後の時点に行われ、 引数リストを修正せずに、その前に単語を挿入するための手段を提供します。 .Ss シグナル処理 シェルは、通常 .Ar quit シグナルを無視します。バックグラウンドのジョブ( .Ic \&& または .Ic bg または .Ic %... & .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### によるコマンド)はキーボードから入力されたシグナルに影響されません (hangup も含みます)。他のシグナルに対する挙動は親の環境を引き継ぎます。 シェル・スクリプトでの interrupt と terminate シグナルに対する処理は .Ic onintr によって制御することができます。ログイン・シェルは .Ar terminate シグナルを捕捉します。それ以外のシェルでは、 .Ar terminate シグナルはシェルの親の状態に従ってチャイルドプロセスに渡されます。 ログイン・シェルが .Pa \&.logout ファイルを読み込んでいる間は interrupt は無視されます。 .Sh 作者 .An William Joy 。 ジョブ制御とディレクトリ・スタックは .An J.E. Kulp , IIASA, Laxenburg, Austria によって、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 現在とは異なる文法のものが実装されました。 ファイル名補完は .An Ken Greer , HP Labs が、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 8 bit クリーンな実装は .An Christos S. Zoulas , Cornell University によって行われました。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/passwd -compact .It Pa ~/.cshrc シェルが起動されるときに読み込まれる。 .It Pa ~/.login ログイン・シェルの場合、ログイン時に `.cshrc' の後に読み込まれる。 .It Pa ~/.logout ログイン・シェルにおいてログアウト時に読み込まれる。 .It Pa /bin/sh 標準シェル。`#' で始まらないシェル・スクリプトの実行に用いる。 .It Pa /tmp/sh* `<<' の処理に用いられる一時ファイル。 .It Pa /etc/passwd `~name' 展開時に用いられるホーム・ディレクトリに関する情報を得る。 .El .Sh 制限事項 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 単語の長さは 1024 文字に制限されます。引数リストは、システムによって 10240 文字に制限されています。ファイル名展開を含む引数の数は、 引数リストの文字数の 6 分の 1 に制限されています。 コマンド置換の結果は、引数リストと同数の制限があります。 ループ検出のため、1 行に対するエイリアス展開は 20 回までに制限されています。 .Sh 関連項目 .Xr printf 1 , .Xr sh 1 , .Xr su 1 , .Xr access 2 , .Xr execve 2 , .Xr fork 2 , .Xr killpg 2 , .Xr pipe 2 , .Xr setrlimit 2 , .Xr sigvec 2 , .Xr umask 2 , .Xr wait 2 , .Xr tty 4 , .Xr a.out 5 , .Xr environ 7 .br .Em An introduction to the C shell .Sh 歴史 .Nm は .Bx 3 で追加されました。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### コマンドインタプリタとしては、履歴(参照: .Sx ヒストリ置換 )、ジョブ制御 (参照: .Sx ジョブ .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 参照)、対話的なファイル名補完とユーザ名補完(参照: .Sx ファイル名補完 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### )、C言語ライクな文法を採用して実装した最初のものです。 これらの機構にいくつかの追加機能(といくらかのバグの可能性)を 持つシェルは、現在ではたくさんあります。 -これらは usenet から入手することができます。 +これらは Usenet から入手することができます。 .Sh バグ コマンドが停止状態から復帰したとき、もしそのコマンドが起動したときの ディレクトリとカレント・ディレクトリが異なるなら、 シェルはコマンドを起動したときのカレント・ディレクトリの値を表示します。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### これは、そのジョブが内部的にディレクトリを変更した場合は誤解(間違った情報) を与える可能性があります。 .Pp シェルの組み込みコマンドは中断(suspend)も再開もできません。 `a ; b ; c' のようなコマンド列も適切には中断することができません。 たとえば、 `b' の実行を中断した場合には、 すぐに `c' の実行が開始されてしまいます。これは .Ar alias としてコマンド列を指定している場合に特に目立ちます。 このようなコマンド列は `()' で囲んでサブシェルで実行されるようにすることによって、 適切に停止させることが可能になります(`( a ; b ; c )'のように)。 .Pp プロセスを起動したあとの端末出力の制御が貧弱です。おそらく、 このために、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### もっと良い仮想端末インタフェースを開発したいと考える人がいても何ら不思議はないです。 仮想端末インタフェース上なら、 もっと おもしろい端末出力の制御が可能になるでしょう。 .Pp .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### シェル関数をシミュレートするために、エイリアスを不格好に用いてしまうことが よくあります。シェル関数がサポートされるべきです。 .Pp ループ中のコマンド入力において、 `?' プロンプトに続けて入力された内容はヒストリに残りません。 制御構造は組み込みコマンドとして解釈されるのではなく、 文法的に解釈するようにするべきです。これにより制御コマンドをどこにでも 置けるようになり、`\&|', `&', `;' との組み合わせが 自由にできるようになります。 .Pp コマンド置換の出力にも `:' 修飾子が適用できるべきです。 .Pp .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### ファイル名補完機構の実装は不細工かつ非効率的です。 diff --git a/ja/man/man1/date.1 b/ja/man/man1/date.1 index 70dd8af242..cf79bb3e4c 100644 --- a/ja/man/man1/date.1 +++ b/ja/man/man1/date.1 @@ -1,319 +1,321 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)date.1 8.2 (Berkeley) 11/17/93 -.\" %Id: date.1,v 1.26.2.1 1999/05/02 06:28:06 kris Exp % +.\" %Id: date.1,v 1.26.2.2 1999/05/08 10:41:26 kris Exp % .\" .\" jpman %Id: date.1,v 1.2 1997/03/31 23:25:55 mutoh Stab % .Dd November 17, 1993 .Dt DATE 1 .Os .Sh 名称 .Nm date .Nd 日付と時刻の表示、設定 .Sh 書式 .Nm date .Op Fl nu .Op Fl d Ar dst .Op Fl r Ar seconds .Op Fl t Ar minutes_west .Op Fl v Ns Ar [+|-]val Ns Op ymwdHMS .Ar ... .Op Fl f Ar fmt Ar date | [[[[yy]mm]dd]HH]MM[\&.ss] .Op Cm + Ns Ar format .Sh 解説 引数なしで実行すると、 .Nm は現在の日付と時刻を表示します。 引数を与えると、ユーザが定義したフォーマットに従った日付や時刻の表示、 あるいは日時の設定を行います。 なお、日付と時刻を設定できるのはスーパーユーザだけです。 .Pp オプション: .Bl -tag -width Ds .It Fl d 夏時間用のカーネル値を設定します。もし .Ar dst が 0 でなければ、そのあとの .Xr gettimeofday 2 呼び出しでは .Ql tz_dsttime に 0 以外の値が返ります。 .It Fl f デフォルトの .Ar [[[[yy]mm]dd]HH]MM[.ss] フォーマットの代りに .Ar fmt を、時刻をパーズするフォーマットとして使用します。 .Xr strptime 3 を使用してパーズします。 .It Fl n .Xr timed 8 を利用して、グループ内のマシン間で時計を同期させます。 .Xr timed が動作している場合、デフォルトでは .Nm コマンドによりグループ内のすべてのマシンの時刻が変更されます。しかし、 .Fl n オプションを指定した場合には、他のマシンの時刻は変更しません。 .It Fl r エポック (1970年1月1日) から .Ar seconds 秒経過した日時を表示します。 .It Fl t カーネルに .Tn GMT (グリニッジ標準時) からの時差を設定します。このあとに呼ばれる .Xr gettimeofday 2 では、ここで指定された値が .Ql tz_minuteswest に入ります。 .It Fl u .Tn UTC (協定世界時) の日付を表示、設定します。 .\" 訳注(Mar.1996):UTC (Universal Time Coordinate) .It Fl v 秒、分、時、日、曜日、月、年のいずれかを .Ar val にもとづき修正します。 .Ar val の前にプラスもしくはマイナスが付いている場合、 時刻はそれに従い前後に修正されます。 そうでない場合は、指定した部分が設定されます。 必要なら任意個このフラグを指定して時刻を修正することが出来ます。 フラグは指定した順序に処理されます。 .Pp 秒の範囲は 0-59、 分の範囲は 0-59、時の範囲は 1-12、日の範囲は 1-31、曜日の範囲は 0-6 (Sun-Sat)、月の範囲は 1-12 (Jan-Dec)、 年の範囲は 80-38 もしくは 1980-2038 です。 .Pp .Ar val が数値の場合、 .Ar y , .Ar m , .Ar w , .Ar d , .Ar H , .Ar M , .Ar S のいずれかを使用して、時刻のどの部分を修正するのかを指定する必要があります。 .Pp 曜日もしくは月は数値の代りに名前で指定可能です。 名前と共にプラス(もしくはマイナス)記号を使用した場合、 日付は適合する次の(前の)曜日もしくは月に進みます(戻ります)。 曜日もしくは月が現在のものと変らない場合、日は修正しません。 .Pp 詳細に関しては、下記の例を参照して下さい。 .El .Pp プラス (``+'') で始まるオプションは、日付と時刻の表示方法を指定する フォーマット文字列です。フォーマット文字列には、 .Xr strftime 3 で記述されているような変換文字列と、任意のテキストを含むことができます。 フォーマット文字列によって指定された文字の後には、つねに改行文字が 出力されます。 .Nm のデフォルトの表示形式は、 .Bd -literal -offset indent ``+%+'' .Ed .Pp としたものと同じです。 .Pp もし、引数が``+''記号で始まる文字列でなければ、それはシステムに 日時を設定するための値と解釈されます。日時を設定するための正式な 表現は以下のとおりです: .Pp .Bl -tag -width Ds -compact -offset indent .It Ar yy 西暦の省略表現です。西暦の 10の位と 1 の位です(1989年なら89、06なら2006)。 .It Ar mm 月の数字表現です。1から12までの数字です。 .It Ar dd 日です。1から31までの数字です。 .It Ar HH 時です。0から23までの数字です。 .It Ar MM 分です。0から59までの数字です。 .It Ar .ss 秒です。0から61までの数字です。 (59 秒 + 2 秒までのうるう秒) .El .Pp 分の指定以外はすべて省略可能です。 .Pp 夏時間と標準時の切り替えや、閏秒や閏年の取り扱いは自動的に行われます。 .Pp .Sh 使用例 以下のコマンド: .Bd -literal -offset indent date "+DATE: %Y-%m-%d%nTIME: %H:%M:%S" .Ed .Pp は、下のような表示を行ないます。 .Bd -literal -offset indent DATE: 1987-11-21 TIME: 13:36:16 .Ed .Pp 以下のコマンド: .Pp .Bd -literal -offset indent date -v1m -v+1y .Ed .Pp は以下を表示します: .Bd -literal -offset indent Sun Jan 4 03:15:24 GMT 1998 .Ed .Pp (現在 Mon Aug 4 04:15:24 BST 1997 の場合)。 .Pp 以下のコマンド: .Bd -literal -offset indent date -v1d -v3m -v0y -v-1d .Ed .Pp は 2000 年 2 月の最後の日を表示します: .Bd -literal -offset indent Tue Feb 29 03:18:00 GMT 2000 .Ed .Pp 以下のコマンド: .Bd -literal -offset indent date -v1d -v+1m -v-1d -v-fri .Ed .Pp は今月最後の金曜日を表示します: .Bd -literal -offset indent Fri Aug 29 04:31:11 BST 1997 .Ed .Pp (現在 Mon Aug 4 04:31:11 BST 1997 の場合)。 .Pp 以下のコマンド: .Bd -literal -offset indent date 8506131627 .Ed .Pp は、 .Dq Li "1985年6月13日午後4時27分" に日時を設定します。 .Pp 以下のコマンド: .Pp .Bd -literal -offset indent date 1432 .Ed .Pp は、日を修正することなく、時だけを .Li "午後2時32分" に設定します。 .Sh 環境変数 .Nm の実行は以下の環境変数の影響を受けます. .Bl -tag -width Ds .It Ev TZ 日時を表示する際に用いられるタイムゾーンを設定します。 通常のフォーマットは .Pa /usr/share/zoneinfo からの相対パス名です。例えば、コマンド .Dq TZ=America/Los_Angeles date はカリフォルニアの現在の時刻を表示します。 詳しいことは、 .Xr environ 7 を参照してください。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /var/log/messages -compact .It Pa /var/log/wtmp 日付のリセットおよび時刻変更の記録がこのファイルに残されます。 .It Pa /var/log/messages 日付を変更したユーザの記録がこのファイルに残されます。 .El .Sh 関連項目 .Xr gettimeofday 2 , .Xr strftime 3 , .Xr strptime 3 , .Xr utmp 5 , .Xr timed 8 .Rs .%T "TSP: The Time Synchronization Protocol for UNIX 4.3BSD" .%A R. Gusella .%A S. Zatti .Re .Sh 診断 +.Nm +ユーティリティは、 成功した場合は 0 を、日時を設定できなかった場合は 1 を、 ローカルマシンの設定はできたが、グループのマシン全体の設定に失敗した 場合は2を返します。 .Pp timed が多数のマシンの時計をあわせる場合には、新しい時刻のセットに 数秒かかることがあります。このとき .Nm は、 .Ql Network time being set と表示します。 .Nm と .Xr timed との間で通信に失敗した場合は、 .Ql Communication error with timed が表示されます。 .Sh バグ システムは .Tn VMS と高い互換性を持つフォーマットで日時を保持しようとしています。しかし、 .Tn VMS は .Tn GMT ではなくローカルな時刻を使っており、夏時間を理解しません。そのため、 .Tn UNIX と .Tn VMS を同時に使う場合は、 .Tn VMS を .Tn GMT で使うべきでしょう。 .Sh 規格 .Nm コマンドは .St -p1003.2 互換であると想定しています。 .Sh 歴史 .Nm date コマンドは .At v1 から導入されました。 diff --git a/ja/man/man1/dd.1 b/ja/man/man1/dd.1 index f133768046..b58e66dd96 100644 --- a/ja/man/man1/dd.1 +++ b/ja/man/man1/dd.1 @@ -1,336 +1,336 @@ .\" Copyright (c) 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" Keith Muller of the University of California, San Diego. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)dd.1 8.2 (Berkeley) 1/13/94 -.\" %Id: dd.1,v 1.8 1998/11/29 13:54:20 bde Exp % -.\" jpman %Id: dd.1,v 1.3 1997/05/16 00:16:21 h-nokubi Stab % +.\" %Id: dd.1,v 1.8.2.1 1999/05/08 10:41:33 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: dd.1,v 1.3 1997/05/16 00:16:21 h-nokubi Stab % .Dd January 13, 1994 .Dt DD 1 .Os .Sh 名称 .Nm dd .Nd ファイルのコンバートおよびコピー .Sh 書式 .Nm dd .Op operands ... .Sh 解説 .Nm ユーティリティは、標準入力を標準出力にコピーします。入力データは ブロック単位 (デフォルトでは512バイト) で読み書きされます。 入力データのブロック数が短かった場合は、何回か読み込みを行い、 ブロック数単位にまとめて出力します。 終了時に、 .Nm は、入力と出力の各々について、ブロック単位で処理できたブロック数と 最終ブロックを満たさず半端になったブロック数を 標準エラー出力に表示します。ブロック単位の変換で切り捨てられた 入力レコードがあった場合には、そのブロック数も表示します。 .Pp 以下のオペランドが利用可能です: .Bl -tag -width of=file .It Cm bs= Ns Ar n 入出力両方のブロックサイズを .Va n バイトに設定します。 .Cm ibs , obs の指定に優先します。 .Cm noerror , .Cm notrunc , .Cm sync 以外の変換指定がない場合は、入力ブロック数が小さい場合のまとめ処理なしで 入力ブロックを出力ブロックに 1 ブロック単位でコピーします。 .It Cm cbs= Ns Ar n 変換レコードサイズを .Va n バイトにします。 レコード指向の変換が指定された場合には変換レコードサイズが必要です。 .It Cm count= Ns Ar n 入力のうち .Va n 個のブロックだけをコピーします。 .It Cm files= Ns Ar n .Va n 個の入力ファイルをコピーします。このオペランドは入力デバイスが テープのときだけ有効です。 .It Cm ibs= Ns Ar n 入力ブロックのサイズを、デフォルトの 512 バイトに代えて .Va n バイトにします。 .It Cm if= Ns Ar file 標準入力のかわりに .Ar file から入力を行います。 .It Cm obs= Ns Ar n 出力ブロックのサイズをデフォルトの 512 バイトに代えて .Va n バイトにします。 .It Cm of= Ns Ar file 標準出力のかわりに .Ar file に対し出力を行います。 .Cm notrunc が指定されないかぎり、普通の出力ファイルでは最後の 1 ブロックサイズに 満たないデータは切り詰められます。 出力ファイルの最初の部分がスキップされる場合は ( .Cm seek オペランド参照) 出力ファイルは そこまで切り詰められます。 .It Cm seek= Ns Ar n コピーする前に、出力側ファイルの開始位置を先頭から .Va n ブロックだけ進めます。出力がテープデバイスでない場合は、 .Xr lseek 2 システムコールを使ってシークが実行され ます。テープデバイスの場合は、既存のブロックを読み捨てる事で指定位置まで 進める処理を実行します。もしユーザがテープデバイスに対し読み込みのアクセス権 を持っていないときは、テープデバイスに対する .Xr ioctl 2 システムコールを使います。シーク処理がファイルの最後を超えて行われる場合は、 ファイルの末尾から指定のシーク位置に相当する部分まで .Tn NUL データのブロックを挿入します。 .It Cm skip= Ns Ar n コピーする前に、入力側ファイルの開始位置を先頭から .Va n ブロックだけ進めます。入力がシーク機能を持っているなら、 .Xr lseek 2 システムコールが使用されます。シーク機能がなければ、既存のブロックを 読み捨てる事で指定位置まで進める処理を実行します。入力がパイプから渡される 場合は、正確に指定されたバイト数が読まれます。 それ以外のデバイスでは、読まれたブロックのサイズが指定のブロックサイズに 満たない物や完全な物の区別をせずに、正確に指定されたブロック数が 読まれます。 .It Xo .Cm conv= .Ns Cm value Ns Op \&, Cm value \&... .Xc .Cm value に以下のリストから 1 つのシンボルを指定して変換を行います。 .Bl -tag -width unblock .It Cm ascii , oldascii レコードの変換を行う前に .Tn EBCDIC から .Tn ASCII への文字コード変換を行います。そのほかは .Cm unblock と同じです。 (これらの指定では .Cm cbs も指定されている場合は暗黙の内に .Cm unblock も指定された事になります。) .Tn ASCII 用に 2 つの変換マップがあります。 .Cm ascii は System V 互換の お奨め変換マップです。 .Cm oldascii は昔の .Tn AT&T および pre-4.3BSD-reno システムで使われていた変換マップです。 .It Cm block 入出力のブロック境界に関係なく、入力を newline (改行) もしくは end-of-file (ファイル末) で区切られる可変長レコード列として 扱います。各入力レコードは .Cm cbs で指定する長さの固定長レコードに変換されます。 変換するレコード・サイズより短い入力レコードは space (空白) で パディングされます。変換するレコード・サイズより長い入力レコードは 長い部分が切り捨てられます。切り捨てがあった入力レコード数は、 もしあれば、コピーの終了時に標準エラー出力に表示されます。 .It Cm ebcdic , ibm , oldebcdic , oldibm レコードが変換された後で .Tn ASCII から .Tn EBCDIC への変換を行う以外は .Cm block と同じです。 (これらの指定では .Cm cbs も指定されている場合は暗黙の内に .Cm block も指定された事になります。) .Tn EBCDIC 用に 4 つの変換マップがあります。 .Cm ebcdic は .At V 互換の お奨め変換マップです。 .Cm ibm は微妙に違う変換マップで、 .At V で変換に .Cm ibm を指定した場合に相当します。 .Cm oldebcdic と .Cm oldibm は、昔の .Tn AT&T および pre-4.3BSD-reno システムで使われていた変換マップです。 .It Cm lcase 英大文字を小文字に変換します。 .It Cm noerror 入力にエラーがあっても処理を止めないようにします。入力エラーが 起こったときは、診断メッセージに続けて その時の入力と出力の ブロック数を、正常動作終了時に表示するメッセージと同じ フォーマットで標準エラー出力に表示します。 もし .Cm sync 変換も指定されていた場合は、入力データのうち失われた物を .Tn NUL バイト (ブロック指向の変換のときは space) に置き換えて、 通常の入力バッファとして処理します。 .Cm sync 変換が指定されていなければ、その入力ブロックは出力から削除されます。 テープかパイプ以外の入力ファイルでは、ファイル・オフセットは .Xr lseek 2 を使ってエラーの発生したブロック以降にも設定されます。 .It Cm notrunc 出力ファイルを切り詰めません。 これによって出力ファイルのブロックの内で明らかに .Nm によって書き込まれる部分以外は保存されます。 .Cm notrunc はテープではサポートされません。 .It Cm osync 最後の出力ブロックを出力ブロックサイズを満たすようにパディングします。 もし変換後に入力ファイルが出力ブロックサイズの整数倍でなかった場合に、 書き込む際に一定サイズのブロックが必要なデバイスで使う時のため、 最後の出力ブロックが直前のブロックと同じなるようにします。 このオプションは .Cm bs= Ns Ar n によるブロックサイズ指定とは両立しません。 .It Cm sparse 一つ以上の出力ブロックが .Tn NUL バイトのみからなる場合、 .Tn NUL で埋める代りに、必要な空間だけ出力ファイルのシークを試みます。 結果として、疎なファイルとなります。 .It Cm swab 入力データを 2 バイトごとのペアとみなし、入れ替えます。入力が奇数 バイトだった場合、最後のデータはそのままになります。 .It Cm sync 各入力ブロックを入力バッファ・サイズになるようにパディングします。 パディングには、ブロック指向の変換の場合は空白を、そうでなければ .Tn NUL バイトを使います。 .It Cm ucase 英小文字を大文字に変換します。 .It Cm unblock 入出力のブロック境界に関係なく、入力を固定長レコード列として扱います。 入力レコードの長さは .Cm cbs オペランドで指定します。 データの後ろにパディングされている space を除去して newline をつけます。 .El .El .Pp サイズの指定は 10 進のバイト数が期待されます。 数字の最後に ``b'', ``k'', ``m'', ``w'' をつけた場合は、 それぞれ数字に 512、1024 (1K)、1048576 (1M)、integer (整数) のバイト数が 乗ぜられます。 2つ以上の数字を ``x'' でつないだ物を積の意味で使用できます。 .Pp 終了時に、 .Nm は、きちんともしくは部分的に入出力を行ったブロックの数、 切り詰められた入力レコードの数、奇数長のバイト入れ換えを行った ブロックの数を標準エラー出力に表示します。 部分的入力ブロックとは、入力ブロックサイズより少なく読まれた 物のことです。 部分出力ブロックとは、出力ブロックサイズより少なく書かれた 物のことです。 テープデバイスで部分出力ブロックが出た場合は致命的なエラーとみなされます。 それ以外の場合は、そのブロックの残りが書かれます。 キャラクタ・デバイスで部分出力ブロックが出た場合は警告メッセージが出ます。 切り詰められた入力ブロックとは、可変長レコード指向の変換が 指定され入力行が変換レコードに合わせるには長すぎるか newline で 終っていない場合の物です。 .Pp 通常、入力または変換の もしくは両方の結果のデータは 指定されたサイズの出力ブロックに集められます。 入力データが最後に達した場合、残っている出力データはブロックとして 出力されます。これは、最後の出力ブロックのサイズは 出力ブロックサイズより短くなる可能性がある事を意味します。 .Pp .Nm が .Dv SIGINFO ( .Xr stty 1 の引数 ``status'' 参照) シグナルを受けた場合、その時点の入出力ブロック数を標準エラー出力に 通常の処理完了時と同じフォーマットで出力します。 .Nm が .Dv SIGINT シグナルを受けた場合、その時点の入出力ブロック数を標準エラー出力に 通常の処理完了時と同じフォーマットで出力して .Nm は終了します。 -.Pp +.Sh 診断 .Nm ユーティリティは成功した場合は 0 を、 エラーが起きた場合は 0 より大きな値を返します。 .Sh 関連項目 .Xr cp 1 , .Xr mt 1 , .Xr tr 1 .Sh 規格 .Nm ユーティリティは .St -p1003.2 規格のスーパーセットです。 .Cm files オペランドおよび、 .Cm ascii , .Cm ebcdic , .Cm ibm , .Cm oldascii , .Cm oldebcdic , .Cm oldibm は .Tn POSIX 規格を拡張しています。 diff --git a/ja/man/man1/echo.1 b/ja/man/man1/echo.1 index 2dad7b2f43..27e22184f5 100644 --- a/ja/man/man1/echo.1 +++ b/ja/man/man1/echo.1 @@ -1,70 +1,69 @@ .\" Copyright (c) 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)echo.1 8.1 (Berkeley) 7/22/93 -.\" %Id: echo.1,v 1.6 1998/05/13 07:39:07 charnier Exp % +.\" %Id: echo.1,v 1.6.2.1 1999/05/08 10:41:37 kris Exp % .\" jpman %Id: echo.1,v 1.2 1997/04/02 00:07:04 mutoh Stab % .\" .Dd July 22, 1993 .Dt ECHO 1 .Os .Sh 名称 .Nm echo .Nd 引数の文字列を標準出力に出力する .Sh 書式 .Nm echo .Op Fl n .Op "string ..." .Sh 解説 .Nm は、各引数の間を 1 つの空白文字 (`` '') で区切り、最後に改行 (``\en'') を 付加したものを標準出力に書き出します。 .Pp オプションとしては以下のものがあります: .Bl -tag -width flag .It Fl n 改行を付加しません。 これは、iBCS2 互換システムで行われていたように、 文字列の最後に `\ec' を付け加える事で実現しています。 .El -.Pp -.Sh 戻り値 +.Sh 診断 成功した場合は 0 を、エラーが起きた場合は 0 より大きな値を返します。 .Sh 関連項目 .Xr printf 1 .Sh 規格 .Nm ユーティリティは .St -p1003.2 準拠です。 diff --git a/ja/man/man1/gdb.1 b/ja/man/man1/gdb.1 index ca5c6e6483..19387eb105 100644 --- a/ja/man/man1/gdb.1 +++ b/ja/man/man1/gdb.1 @@ -1,381 +1,381 @@ .\" Copyright (c) 1991 Free Software Foundation .\" See section COPYING for conditions for redistribution -.\" %Id: gdb.1,v 1.6 1997/04/27 21:36:49 gj Exp % +.\" %Id: gdb.1,v 1.6.4.1 1999/05/08 08:58:21 dfr Exp % .\" jpman %Id: gdb.1,v 1.2 1997/04/08 00:36:23 h-nokubi Stab % .TH gdb 1 "4nov1991" "GNU Tools" "GNU Tools" .SH 名称 gdb \- GNU デバッガ .SH 書式 .na .TP .B gdb .RB "[\|" \-help "\|]" .RB "[\|" \-nx "\|]" .RB "[\|" \-q "\|]" .RB "[\|" \-batch "\|]" .RB "[\|" \-cd=\c .I dir\c \|] .RB "[\|" \-f "\|]" .RB "[\|" \-k "\|]" .RB "[\|" \-wcore "\|]" .RB "[\|" "\-b\ "\c .IR bps "\|]" .RB "[\|" "\-tty="\c .IR dev "\|]" .RB "[\|" "\-s "\c .I symfile\c \&\|] .RB "[\|" "\-e "\c .I prog\c \&\|] .RB "[\|" "\-se "\c .I prog\c \&\|] .RB "[\|" "\-c "\c .I core\c \&\|] .RB "[\|" "\-x "\c .I cmds\c \&\|] .RB "[\|" "\-d "\c .I dir\c \&\|] .RB "[\|" \c .I prog\c .RB "[\|" \c .IR core \||\| procID\c \&\|]\&\|] .ad b .SH 解説 GDB をはじめとするデバッガは、プログラムが実行中もしくはクラッシュした時にその プログラムの ``内部'' で何が行なわれているか/行われていたかを調べるのに 使用されます。 GDB は、4 つの機能 (加えてこれらをサポートする機能) によって 実行中にバグを見つけることを手助けします。 .TP \ \ \ \(bu プログラムの動作を詳細に指定してプログラムを実行させる。 .TP \ \ \ \(bu 指定した条件でプログラムを停止させる。 .TP \ \ \ \(bu プログラムが止まった時に、何が起こったか調べる。 .TP \ \ \ \(bu バグによる副作用を修正し、別のバグを調べるためプログラムの状態を変更する。 .PP GDB では C, C++, Modula-2 などで書かれたプログラムのデバッグが行なえます。 GNU Fortran コンパイラが完成すれば Fortran もサポートされます。 GDB はシェルコマンド\c .B gdb\c \&で起動されます。いったん起動すると、GDB コマンド\c .B quit\c \&を実行して終了するまで、端末からコマンドを読み続けます。 .B gdb\c \&のオンラインヘルプは(\c .B gdb\c の中で) .B help\c \&コマンドを実行すれば表示されます。 .B gdb\c \& は引数やオプション無しで起動できますが、 たいてい、1 つか 2 つの引数を付けて起動します。実行プログラムを 引数にする場合は以下のようになります: .sp .br gdb\ program .br .sp また実行プログラムと core ファイルの両方を指定することもできます: .sp .br gdb\ program\ core .br .sp もし実行中のプロセスのデバッグを行ないたい場合には、 第 2 引数として core の代わりにプロセス ID を指定します: .sp .br gdb\ program\ 1234 .br .sp これは GDB をプロセス ID \c .B 1234\c \& のプロセスに接続します(このとき`\|\c .B 1234\c \&\|'という名前のファイルが存在してはいけません。 GDB はまず core ファイルを最初にチェックしにいくからです)。 よく利用される GDB コマンドには以下のようなものがあります: .TP .B break \fR[\|\fIfile\fB:\fR\|]\fIfunction \& プレークポイントを \c \& (\c .I file\c \&内の) .I function\c に設定します。 .TP .B run \fR[\|\fIarglist\fR\|] プログラムの実行を開始します(もしあれば .I arglist\c \&を\c 引数として)。 .TP .B bt バックトレース: プログラムのスタックを表示します。 .TP .BI print " expr"\c \& 式の値を表示します。 .TP .B c プログラムの実行を再開します。(たとえばブレークポイントで実行を中断した後で) .TP .B next 次のプログラム行を実行します 。 その行内の全ての関数は 1 ステップで実行されます。 .TP .B step 次のプログラム行を実行します。 もしその行に関数が含まれていれば、その関数内をステップ実行していきます。 .TP .B help \fR[\|\fIname\fR\|] GDB コマンド \c .I name\c \&についての情報や、 GDB を使う上での一般的な情報を表示します。 .TP .B quit GDB を終了します。 .PP GDB の詳細については\c .I Using GDB: A Guide to the GNU Source-Level Debugger\c \&, by Richard M. Stallman and Roland H. Pesch. を参照して下さい。 同じテキストは、 .B info\c \& プログラム内の .B gdb\c \& エントリからオンラインで参照できます。 .SH オプション オプション以外の引数は、実行ファイルと core ファイル (もしくはプロセス ID) を表します。つまりオプションフラグでもオプションフラグの引数でもない最初の 引数は `\|\c .B \-se\c \&\|' オプションで指定するファイルと同じになり、(もしあれば)次の 2 番目の引数は `\|\c .B \-c\c \&\|' オプションで指定するファイルと同じになります。 オプションの多くは、長い表記法と短い表記法の両方で指定することができま すが、ここではその両方を示します。 長い表記法は、どのオプションであるのかが明確であれば、短く切り詰めても 構いません。 (好みにより `\|\c .B \-\c \&\|' の代わりに `\|\c .B +\c \&\|' が使用できますが、ここではよく用いられる表記で記します。) 全てのオプションとコマンドライン引数は指定した順番に処理されます。 `\|\c .B \-x\c \&\|' オプションが使用されると、この順番は変わってきます。 .TP .B \-help .TP .B \-h 短い説明つきで、全てのオプションを表示します。 .TP .BI "\-symbols=" "file"\c .TP .BI "\-s " "file"\c \& シンボルテーブルをファイル \c .I file\c \&から読みます。 .TP .BI "\-exec=" "file"\c .TP .BI "\-e " "file"\c \& ファイル \c .I file\c \& を実行可能ファイルとして利用します。 core dump と連係して pure data を調べるのにも用いられます。 .TP .BI "\-se=" "file"\c \& ファイル \c .I file\c \& からシンボルテーブルを読み、同時にそれを実行可能ファイルとして利用します。 .TP .BI "\-core=" "file"\c .TP .BI "\-c " "file"\c \& ファイル \c .I file\c \& を core dump として利用します。 .TP .BI "\-command=" "file"\c .TP .BI "\-x " "file"\c \& ファイル \c .I file\c \&から GDB のコマンドを読み込み、実行します。 .TP .BI "\-directory=" "directory"\c .TP .BI "\-d " "directory"\c \& ソースファイルを探すサーチパスに \c .I directory\c \& を追加します。 .PP .TP .B \-nx .TP .B \-n 初期化ファイル `\|\c .B .gdbinit\c \&\|' からコマンドを読み込みません。 通常は、 全てのコマンドオプションと引数が処理された後で、 初期化ファイル内のコマンドが実行されます。 .TP .B \-quiet .TP .B \-q 起動時のメッセージおよび copyright を表示しません。 これらのメッセージはバッチモードでも抑制されます。 .TP .B \-batch バッチモードで動作します。`\|\c .B \-x\c \&\|' で指定したファイル(および、-nx か -n で抑制されていなければ `\|\c .B .gdbinit\c \&\|') 内の全てのコマンドを 処理した後、戻り値として \c .B 0\c \& を返して終了します。 コマンドファイル内の GDB コマンドの実行中にエラーが生じた場合は、 0 以外の値で終了します。 バッチモードは GDB をフィルタとして実行する場合、 たとえばプログラムをダウンロードして別のコンピュータ上で実行したりする場合 に便利です。 以下のメッセージ .sp .br Program\ exited\ normally.(プログラムは正常に終了しました。) .br .sp は通常、GDB の制御端末上で実行されるプログラムが終了するたびに 出力されるものですが、 バッチモードではこのようなメッセージは出力されません。 .TP .BI "\-cd=" "directory"\c \& カレントディレクトリの代わりに \c .I directory\c \& を GDB の作業用ディレクトリとして実行します。 .TP .B \-fullname .TP .B \-f Emacs が GDB をサブプロセスとして実行する際にこのオプションを付加します。 このとき GDB は、スタックフレームが表示される度(プログラムが中断する度を 含みます)に、完全なファイル名と行番号を標準的な認識しやすい形式で表示します。 この表示書式は 2 つの `\|\c .B \032\c \&\|' 文字、ファイル名、コロンで区切られた行番号と文字位置、改行の順になっ ています。これは Emacs→GDB インタフェースプログラムにおいて、 フレームに対応するソースコードを表示するために 2 つの `\|\c .B \032\c \&\|' 文字を使うことになっているからです。 .TP .B \-kernel .TP .B \-k gdb をカーネルデバッグモードで使用します。 プロンプトは ``(kgdb)'' になります。 .TP .B \-wcore このオプションはカーネルデバッグモードで 「動作中の」カーネルをデバッグしている時のみ使用可能であり、 コアファイル (/dev/mem) を書き込み可能にします。 .TP .BI "\-b " "bps"\c \& リモートデバッグ用に GDB が利用するシリアルインタフェースの転送速度を (ボーレートまたはビット/秒で)セットします。 .TP .BI "\-tty=" "device"\c \& プログラムの標準入出力に \c .I device\c \& を利用します。 .PP .SH "関連項目" .B info\c 内の .RB "`\|" gdb "\|'" エントリ \&; .I Using GDB: A Guide to the GNU Source-Level Debugger\c , Richard M. Stallman and Roland H. Pesch, July 1991. .SH COPYING Copyright (c) 1991 Free Software Foundation, Inc. .PP Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this manual provided the copyright notice and this permission notice are preserved on all copies. .PP Permission is granted to copy and distribute modified versions of this manual under the conditions for verbatim copying, provided that the entire resulting derived work is distributed under the terms of a permission notice identical to this one. .PP Permission is granted to copy and distribute translations of this manual into another language, under the above conditions for modified versions, except that this permission notice may be included in translations approved by the Free Software Foundation instead of in the original English. diff --git a/ja/man/man1/ls.1 b/ja/man/man1/ls.1 index 80cb96df0e..c138036b1d 100644 --- a/ja/man/man1/ls.1 +++ b/ja/man/man1/ls.1 @@ -1,377 +1,377 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1990, 1991, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgment: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)ls.1 8.7 (Berkeley) 7/29/94 -.\" %Id: ls.1,v 1.26.2.1 1999/04/27 23:34:21 hoek Exp % +.\" %Id: ls.1,v 1.26.2.2 1999/05/08 10:41:49 kris Exp % .\" .\" jpman %Id: ls.1,v 1.3 1997/05/19 17:21:06 horikawa Stab % .Dd July 29, 1994 .Dt LS 1 .Os .Sh 名称 .Nm ls .Nd ディレクトリの内容のリストを表示する .Sh 書式 .Nm ls .Op Fl ABCFHLPRTWabcdfgikloqrstu1 .Op Ar file ... .Sh 解説 .Nm は .Ar file で指定されたファイル名およびオプションの指定にしたがって、 ファイルに関する各種の情報を表示します。なお、 .Ar file としてディレクトリが指定された場合は、そのディレクトリ配下のファイル に関する情報を表示します。 .Pp .Ar file が指定されなかった場合は、カレントディレクトリのファイルを表示します。 表示はファイル名のアルファベット順にソートされます。ただし、 .Ar file としてディレクトリファイルとそれ以外のファイルを混在して指定した 場合は、ディレクトリ以外のファイルが先に表示され、その後 ディレクトリ配下のファイルが表示されます。 .Pp オプションとしては、以下のものがあります。 .Bl -tag -width indent .It Fl A .Ql \&. と .Ql \&.. を除く全てのエントリを表示します。スーパユーザの場合は、通常 このオプションがセットされています。 .It Fl B ファイル名中の非グラフィック文字を強制的に \\xxx の形式で表示します。 xxx は文字の数値であり 8 進数です。 .It Fl C マルチカラム形式で出力します。端末への出力の場合は、 これがデフォルトになります。 .It Fl F それぞれのパス名の最後に、ディレクトリならばスラッシュ (/)、 実行可能ファイルならばアスタリスク (*)、 シンボリックリンクならばアットマーク (@)、ソケットファイルならば等号 (=)、 .Tn FIFO ならば縦棒 (|) をつけて表示します。 .It Fl H コマンドラインのシンボリックリンクを追跡します。 .Fl F , .Fl d , .Fl l オプションが指定された場合、 このオプションが仮定されます。 .It Fl L 引数がシンボリックリンクファイルの場合、リンクファイル自体ではなく、 リンク先のファイルやディレクトリを表示します。 このオプションは .Fl P オプションを打ち消します。 .It Fl P 引数がシンボリックリンクの場合、リンクが参照しているオブジェクトではなく リンク自身を表示します。 このオプションは .Fl H , .Fl L オプションを打ち消します。 .It Fl R サブディレクトリを再帰的に表示します。 .It Fl T ファイルの日付と時間に関する詳細情報 (月・日・時・分・秒・年) を表示します。 .It Fl W ディレクトリ走査時にホワイトアウトも表示します。 .It Fl a ドット (.) で始まるファイルも含めて表示します。 .It Fl b .Fl B と同様ですが、可能であれば C のエスケープコードを使用します。 .It Fl c ファイルソートや時刻出力の際、ファイルステータスの最終変更日付を使用します。 .It Fl d 引数がディレクトリの場合、ディレクトリそのものの情報について表示します (再帰的に表示しません)。 .It Fl f ソートせずに表示します .It Fl g このオプションは、 .Bx 4.3 との互換性のためにだけ利用すべきです。 これは、 ロングフォーマットオプション .Pq Fl l を使ってグループの名前を表示したい時に使います。 .It Fl i 各ファイルについて、i ノード番号を表示します。 .It Fl k .Fl s オプションとともに使用し、ファイルサイズを ブロック単位ではなく K バイト単位で表示します。 このオプションは環境変数 BLOCKSIZE に優先します。 .It Fl l (``エル (L)'' の小文字)。ファイルの詳細情報をロングフォーマットで 表示します (下記参照)。 端末に出力している場合、ロングフォーマットの前の行に、全ファイル のサイズの合計値を表示します。 .It Fl o .Pq Fl l オプションによる詳細情報に、ファイルフラグも含めて表示します。 .It Fl q ファイル名に表示できない文字が使われていたとき、`?' として表示します。 端末に表示するときは、デフォルトでこの指定になります。 .It Fl r 辞書式順序で逆順または時刻の古い順にソートします。 .It Fl s 各ファイルがファイルシステム上で実際に占有している ブロック数 (512 バイト単位) を表示します。 ブロックの一部だけ占有しているものも整数値に切り上げられます。 端末に表示するときは、表示の先頭行に、全ファイルのサイズの合計値 を表示します。 環境変数 BLOCKSIZE は単位サイズ 512 バイトに優先します。 .It Fl t ファイルをアルファベット順に表示する前に、ファイルの最終修正日時の順 (新しいものほど先にくる) にソートします。 .It Fl u .Pq Fl t オプションや .Pq Fl l オプションで、ファイルの最終修正日時の代わりに、ファイルの最終アクセス日時を 使用します。 .It Fl \&1 (数字の ``1'')。 1 行につき 1 エントリの形式で表示します。 端末への出力でない場合には、これがデフォルトです。 .El .Pp .Fl 1 , .Fl C , .Fl l オプションは、互いに他を上書きします。最後に指定されたオプションが有効と なります。 .Pp .Fl c と .Fl u オプションは、互いに他を上書きします。最後に指定されたオプションが有効と なります。 .Pp .Fl B , .Fl b , .Fl q オプションは互いに優先し合う関係にあります。 最後に指定されたものが印字不可文字の書式を決定します。 .Pp .Fl H, .Fl L , .Fl P オプションは互いに優先し合う関係にあります(部分的もしくは全体的)。 指定された順序で適用されます。 .Pp デフォルトでは .Nm は標準出力に 1 行 1 エントリずつ表示します。 ただし、出力先が端末である場合および .Fl C オプションが指定された場合は別です。 .Pp .Fl i , .Fl s , .Fl l オプションが指定された場合、関連するファイルの情報は 1 個以上の空白 をあけて表示されます。 .Ss ロングフォーマット .Fl l オプションがつけられた場合、それぞれのファイルに対して以下に示す情報が 表示されます: ファイルモード・ リンク数・所有者名・所有グループ名・ ファイルのバイト数・月の短縮形・最終更新が行なわれた際の日付・時・分・ パス名。 さらに、各ディレクトリに対して、 ディレクトリ内のファイル情報が表示される直前に、 ファイルサイズの合計値が 512 バイトブロック単位で表示されます。 .Pp ファイルの修正修正時刻が 6 ヶ月以上過去もしくは未来の場合、 最終修正年が時間と分のフィールドに表示されます。 .Pp 所有者または所有グループ名が不明の場合、 ID 番号で表示されます。 .Pp ファイルがキャラクタ型もしくはブロック型の特殊ファイルである場合、 ファイルサイズフィールドには ファイルのメジャー番号とマイナー番号が表示されます。 ファイルがシンボリックリンクファイルである場合、 リンク先ファイルのパス名が .Dq \-> によって表示されます。 .Pp .Fl l オプションのもとで表示されるファイルモードは、エントリタイプ、 所有者アクセス許可、所有グループアクセス許可などで成り立っています。 エントリタイプの文字はファイルのタイプを表しており、 各文字の意味は次のとおりです: .Pp .Bl -tag -width 4n -offset indent -compact .It Sy b ブロック型特殊ファイル .It Sy c キャラクタ型特殊ファイル .It Sy d ディレクトリ .It Sy l シンボリックリンクファイル .It Sy s ソケットファイル .It Sy p .Tn FIFO .It Sy \- 通常ファイル .El .Pp 次の 3 つのフィールドは、それぞれ 3 つの文字からなっています: 所有者に対するアクセス許可・ グループに属するユーザに対するアクセス許可・ 他のユーザに対するアクセス許可。 これらのフィールドはそれぞれ 3 つの文字からなっています: .Bl -enum -offset indent .It もし .Sy r ならば読みだし可能。もし .Sy \- ならば読みだし不能。 .It もし .Sy w ならば書き込み可能。もし .Sy \- ならば書き込み不能。 .It その他の場合: 以下のうち最初に該当するものが用いられる。 .Bl -tag -width 4n -offset indent .It Sy S 所有者に対するアクセス許可において、ファイルが実行可能ではなく、かつ、 実効ユーザ ID (set-user-ID) モードがセットされている場合。 所有グループに対するアクセス許可において、ファイルが実行可能ではなく、 かつ、実効グループ ID (set-group-ID) モードがセットされている場合。 .It Sy s 所有者に対するアクセス許可において、ファイルが実行可能で、かつ、 実効ユーザ ID モードがセットされている場合。 所有グループに対するアクセス許可の中で、ファイルが実行可能で、 かつ、実効グループ ID モードがセットされている場合。 .It Sy x ファイルが実効可能またはディレクトリが検索可能である場合。 .It Sy \- ファイルは、読み出し、書き込み、実行のいずれも許可されておらず、 実効ユーザ ID も実効グループ ID もスティッキービットも設定されていない場合 (以下参照)。 .El .Pp 次の2つは他のユーザに対するアクセス許可の 3 番目の文字に使用されます。 .Bl -tag -width 4n -offset indent .It Sy T スティッキービットがセットされている (モード .Li 1000 ) が、 実行不能あるいは検索不能である場合 ( .Xr chmod 1 または .Xr sticky 8 参照)。 .It Sy t スティッキービットがセットされており (モード .Li 1000 ) 、 かつ、検索可能または実行可能である場合 ( .Xr chmod 1 または .Xr sticky 8 参照)。 .El .El -.Pp +.Sh 診断 .Nm ユーティリティは、成功時には 0 を、エラー発生時には 0 より大きい値を 返します。 .Sh 環境変数 以下の環境変数は .Nm の動作に影響を与えます: .Bl -tag -width BLOCKSIZE .It Ev BLOCKSIZE ブロック数の表示を行う際、1 ブロックのサイズとして環境変数 .Ev BLOCKSIZE で指定された値が使用されます ( .Fl s オプション参照)。 .It COLUMNS ターミナルのカラム幅を指定します。マルチカラム表示の際、 1 行あたりいくつのファイル名を表示できるかを算出するために参照されます ( .Fl C 参照)。 .It Ev TZ 日時を表示するときに使われるタイムゾーンを指定します。 詳細は .Xr environ 7 を参照してください。 .It Ev LS_COLWIDTHS この変数が設定されている場合、 コロン区切りのリストで各フィールドの最小幅を指定しているものとみなされます。 適切でなかったり不十分だったりする幅は無視されます (よって 0 を指定すると、フィールド幅が動的に決まります)。 すべてのフィールドの幅を変えられるわけではありません。 フィールドの順序は次の通りです: iノード・ブロック数・リンク数・ユーザ名・グループ名・フラグ・ファイルサイズ・ ファイル名。 .El .Sh 互換性 .St -p1003.2 互換とするため、 ロングフォーマット形式の出力には所有グループ名フィールドが自動的に 含められます。 .Sh 関連項目 .Xr chflags 1 , .Xr chmod 1 , .Xr symlink 7 , .Xr sticky 8 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から登場しました。 .Sh 規格 .Nm コマンドの機能は .St -p1003.2 のスーパセットであると想定しています。 .Sh バグ 過去との互換性のために、多くのオプションの関係が複雑になっています。 diff --git a/ja/man/man1/mkdir.1 b/ja/man/man1/mkdir.1 index 12a8771850..a797f96594 100644 --- a/ja/man/man1/mkdir.1 +++ b/ja/man/man1/mkdir.1 @@ -1,103 +1,104 @@ .\" Copyright (c) 1989, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)mkdir.1 8.2 (Berkeley) 1/25/94 -.\" %Id: mkdir.1,v 1.7 1998/05/15 06:23:43 charnier Exp % -.\" jpman %Id: mkdir.1,v 1.2 1997/03/29 06:22:04 horikawa Stab % +.\" %Id: mkdir.1,v 1.7.2.1 1999/05/08 10:41:56 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: mkdir.1,v 1.2 1997/03/29 06:22:04 horikawa Stab % .Dd January 25, 1994 .Dt MKDIR 1 .Os .Sh 名称 .Nm mkdir .Nd ディレクトリの作成 .Sh 書式 .Nm mkdir .Op Fl p .Op Fl m Ar mode .Ar directory_name ... .Sh 解説 .Nm は、 オペランドで指定されたディレクトリを作成します。 作成する順番は指定された順番です。 作成されるディレクトリのパーミッションは、 .Li rwxrwxrwx (\&0777) に .Xr umask 2 の修正を加えたものです。 .Pp オプションとしては以下のものがあります: .Pp .Bl -tag -width indent .It Fl m Ar mode 作成されるディレクトリのパーミッションを指定します。 .Ar mode の書式は .Xr chmod 1 コマンドと同じです。シンボリック形式で指定する場合、 .Dq + および .Dq - は、最初のパーミッションが .Dq a=rwx であるものとして解釈されます。 .It Fl p 必要に応じて途中のディレクトリを作成します。 このオプションが指定されていない場合には、 .Ar directory_name で指定するパスの途中のディレクトリは既に存在している必要があります。 途中に作成されるディレクトリのパーミッションは、 .Li rwxrwxrwx (\&0777) に現在の umask の修正を加えたものに、 所有者に対する書き込みと検索パーミッションが加わった値となります。 .El .Pp ユーザは親ディレクトリに対する 書き込みパーミッションを持っている必要があります。 -.Pp +.Sh 診断 .Nm -は成功した場合は 0 を、エラーが起きた場合は 1 以上の値を返します。 +ユーティリティは、 +成功した場合は 0 を、エラーが起きた場合は 0 より大きな値を返します。 .Sh 関連項目 .Xr rmdir 1 .Sh 規格 .Nm ユーティリティは .St -p1003.2 互換です。 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から登場しました。 diff --git a/ja/man/man1/mv.1 b/ja/man/man1/mv.1 index 6ed941e090..88979b4244 100644 --- a/ja/man/man1/mv.1 +++ b/ja/man/man1/mv.1 @@ -1,150 +1,151 @@ .\" %NetBSD: mv.1,v 1.8 1995/03/21 09:06:51 cgd Exp % .\" .\" Copyright (c) 1989, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)mv.1 8.1 (Berkeley) 5/31/93 -.\" %Id: mv.1,v 1.11 1998/05/15 06:25:16 charnier Exp % -.\" jpman %Id: mv.1,v 1.2 1997/03/29 06:23:50 horikawa Stab % +.\" %Id: mv.1,v 1.11.2.1 1999/05/08 10:42:00 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: mv.1,v 1.2 1997/03/29 06:23:50 horikawa Stab % .Dd May 31, 1993 .Dt MV 1 .Os .Sh 名称 .Nm mv .Nd ファイルの移動 .Sh 書式 .Nm mv .Op Fl fi .Ar source target .Nm mv .Op Fl fi .Ar source ... directory .Sh 解説 1 番目の書式の場合、 .Nm ユーティリティは .Ar source オペランドで指定される名前のファイルの名前を、 .Ar target オペランドで指定される名前のデスティネーションパスに変更します。 最後に指定されるオペランドが既に存在するディレクトリの名前ではない場合に この書式であるとされます。 .Pp 2 番目の書式の場合、各々の .Ar source オペランドで指定される名前のファイルを、 .Ar directory オペランドで指定される名前で既に存在するディレクトリの中の デスティネーションファイルに移動します。 各々のオペランドに対応するデスティネーションパスは、 ``最後のオペランド''と``スラッシュ''と``ファイルのパス名の最後の部分'' の結合によって生成されるパス名です。 .Pp オプションとしては以下のものがあります: .Bl -tag -width flag .It Fl f デスティネーションパスを上書きする前に、 書き込みパーミッションがあるなしにかかわらず、確認せず実行します。 ( .Fl f オプションが指定されると、それ以前の .Fl i オプションは無視されます。) .It Fl i すでに移動先に同名のファイルが存在する場合、実行してよいかどうか確認を 標準エラー出力を使用して 求めます。標準入力から .Sq Li y または .Sq Li Y で始まる文字列が入力されると、実行されます。 ( .Fl i オプションが指定されると、それ以前の .Fl f オプションは無視されます。) .El .Pp .Ar source オペランドとデスティネーションパスがともにディレクトリである場合を除き、 オペランドもしくはデスティネーションパスに ディレクトリを指定することは誤りです。 .Pp デスティネーションパスが書き込み許可をしていない場合、 .Nm は、 .Fl i オプションと同じように、 ユーザの確認を求めます。 .Pp .Nm は、通常、システムコール .Xr rename 2 を使ってファイルの移動をします。しかし、 .Xr rename 2 は、ファイルシステムを越えてファイルを移動することがで きません。このため、 .Ar source と .Ar target が違うファイルシステム上の場合、 .Nm は、 .Xr cp 1 と .Xr rm 1 を使って移動を行います。これは、次の結果と等価です。 .Bd -literal -offset indent rm -f destination_path && \e \tcp -pRP source_file destination && \e \trm -rf source_file .Ed -.Pp -.mv -ユーティリティは成功時には 0 を、エラー時には >0 を返し、終了します。 +.Sh 診断 +.Nm +ユーティリティは、成功時には 0 を、エラー時には 0 より大きな値を返し、 +終了します。 .Sh 関連項目 .Xr cp 1 , .Xr rm 1 , .Xr symlink 7 .Sh 規格 .Nm ユーティリティは .St -p1003.2 互換です。 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から登場しました。 diff --git a/ja/man/man1/nfsstat.1 b/ja/man/man1/nfsstat.1 index d0e6b362a3..85a1436495 100644 --- a/ja/man/man1/nfsstat.1 +++ b/ja/man/man1/nfsstat.1 @@ -1,100 +1,100 @@ .\" Copyright (c) 1989, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" From: @(#)nfsstat.1 8.1 (Berkeley) 6/6/93 .\" %Id: nfsstat.1,v 1.7 1997/04/27 08:45:45 jmg Exp % .\" jpman %Id: nfsstat.1,v 1.3 1997/05/19 16:46:42 horikawa Stab % .\" .Dd June 6, 1993 .Dt NFSSTAT 1 .Os BSD 4.4 .Sh 名称 .Nm nfsstat +.Nd .Tn NFS -に関する統計を -.Nd 表示する +に関する統計を表示する .Pp .Sh 書式 .Nm .Op Fl M Ar core .Op Fl N Ar system .Op Fl w Ar wait .Pp .Sh 解説 .Nm コマンドは、 .Tn NFS クライアントと .Tn NFS サーバの実行状況に関して、持っている 統計を表示します。 .Pp -オプション: +オプションは次の通りです: .Bl -tag -width Ds .It Fl M Ar core 名前のリストから値を取り出す際に、デフォルトの .Pa /dev/kmem のかわりに .Ar core を使います。 .It Fl N Ar system 名前のリストを取り出す際に、デフォルトの .Pa /kernel のかわりに .Ar system を使います。 .It Fl w Ar wait .Tn NFS のクライアントとサーバに関する実行状況の簡単なサマリを、 .Ar wait 秒ごとに表示します。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /dev/kmem -compact .It Pa /kernel デフォルトのカーネルの名前リスト .It Pa /dev/kmem デフォルトのメモリファイル .El .Sh 関連項目 .Xr fstat 1 , .Xr netstat 1 , .Xr ps 1 , .Xr systat 1 , .Xr sysctl 3 , .Xr iostat 8 , .Xr pstat 8 , .Xr vmstat 8 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .Bx 4.4 から登場しました。 diff --git a/ja/man/man1/ps.1 b/ja/man/man1/ps.1 index 886f167bf4..765010f46a 100644 --- a/ja/man/man1/ps.1 +++ b/ja/man/man1/ps.1 @@ -1,517 +1,517 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1990, 1991, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)ps.1 8.3 (Berkeley) 4/18/94 -.\" %Id: ps.1,v 1.19 1998/06/04 07:02:59 jkoshy Exp % -.\" jpman %Id: ps.1,v 1.2 1997/05/20 01:19:55 mutoh Stab % +.\" %Id: ps.1,v 1.19.2.1 1999/05/08 10:42:41 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: ps.1,v 1.2 1997/05/20 01:19:55 mutoh Stab % .Dd April 18, 1994 .Dt PS 1 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm ps .Nd プロセスの状態の表示 .Sh 書式 .Nm ps .Op Fl aCcefhjlmrSTuvwx .Op Fl M Ar core .Op Fl N Ar system .Op Fl O Ar fmt .Op Fl o Ar fmt .Op Fl p Ar pid .Op Fl t Ar tty .Op Fl W Ar swap .br .Nm ps .Op Fl L .Sh 解説 .Nm ps は、制御端末を持つ自分 (あなた) のプロセスの情報を、 ヘッダ行に続いて表示します。 この情報は、制御端末順に整列され、その中ではプロセス .Tn ID 順に整列されます。 .Pp 表示される情報は、一連のキーワードによって選ばれます .Pf ( Fl L , .Fl O , .Fl o オプションを参照)。 デフォルトの出力フォーマットは、各プロセス毎に、 プロセス .Tn ID , 制御端末・cpu 時間 (ユーザ時間とシステム時間の両方)・ プロセス状態・プロセスに関連するコマンドから成ります。 .Pp プロセスファイルシステム ( .Xr procfs 5 参照) は、 .Nm が実行されている時にマウントされているべきです。そうでない場合、 すべての情報が利用可能になるわけではありません。 .Pp オプションを以下に示します。 .Bl -tag -width indent .It Fl a 自分のプロセスに加え自分以外のプロセスの情報も同様に表示します。 .It Fl c ``コマンド'' 桁の出力を、すべてのコマンドラインを表示するのではなく、 実行形式名だけを表示するように変更します。 .It Fl C cpu パーセンテージの計算を、``常駐'' 時間を無視する ``生'' cpu 時間を使う方法に変更します (通常これは影響ありません)。 .It Fl e 環境 (変数) も同時に表示します。 .It Fl f スワップアウトされたプロセスに関して、 コマンドラインと環境の情報を表示します。 ユーザの uid が 0 である場合のみ、このオプションが有効になります。 .It Fl h ページ毎に 1 つヘッダが入るようにします。 .It Fl j 次のキーワードに関する情報を表示します: user, pid, ppid, pgid, sess, jobc, state, tt, time, command。 .It Fl L 有効なキーワードの一覧を表示します。 .It Fl l 次のキーワードに関する情報を表示します: uid, pid, ppid, cpu, pri, nice, vsz, rss, wchan, state, tt, time, command。 .It Fl M 名前リストの値を取り出すとき、 デフォルトの .Pa /dev/kmem の代わりに、指定した .Ar core から取り出します。 .It Fl m プロセス .Tn ID 順ではなく、メモリ使用量順に整列します。 .It Fl N デフォルトの .Pa /kernel の代わりに、指定された .Ar system から名前リストを取り出します。 .It Fl O デフォルトで表示される情報に加え、 指定されたキーワードに関する情報を、 プロセス .Tn ID の後に挿入する形式で表示します。 各キーワードの後ろには、等号 (``='') と文字列を追加しても構いません。 この場合、標準のヘッダの代わりに指定された文字列が表示されます。 .It Fl o 指定されたキーワードに関する情報を、表示します。 各キーワードの後ろには、等号(``='')と文字列を追加しても構いません。 この場合、標準のヘッダの代わりに指定された文字列が表示されます。 .It Fl p 指定したプロセス .Tn ID に関する情報を表示します。 .It Fl r プロセス .Tn ID 順ではなく、現在の cpu 利用率順に整列します。 .It Fl S プロセス時間を計算するのに、 終了した子プロセスの時間を親プロセスに合計するように変更します。 .It Fl T 標準入力のデバイスに取り付けられたプロセスの情報を表示します。 .It Fl t 指定された端末デバイスに取り付けられたプロセスの情報を表示します。 .It Fl U 指定された .Tn username に属するプロセスを表示します。 .It Fl u 次のキーワードに関する情報を表示します: user, pid, %cpu, %mem, vsz, rss, tt, state, start, time, command。 .Fl u オプションを指定すると .Fl r オプションも暗に指定したことになります。 .It Fl v 次のキーワードに関する情報を表示します: pid, state, time, sl, re, pagein, vsz, rss, lim, tsiz, %cpu, %mem, command。 .Fl v オプションを指定すると .Fl m オプションも暗に指定したことになります。 .It Fl W デフォルトの .Pa /dev/drum の代わりに指定したファイルからスワップ情報を取り出します。 .It Fl w デフォルトの現行ウィンドウ幅ではなく、132 桁幅で表示します。 一度より多く .Fl w オプションを指定すると、 .Nm ps はウィンドウ幅にかかわらず、必要なだけの幅を使用します。 .It Fl x 制御端末のないプロセスの情報も表示します。 .El .Pp 有効なキーワードの全リストを以下に示します。 いくつかのキーワードに関してはさらに詳しく述べます。 .Bl -tag -width indent .It %cpu プロセスの cpu 利用率です。実時間で最近 1 分間の減衰平均です。 計算の基点となる時間は変化するので (プロセスはまだ生れたばかりかもしれないので)、 .Tn \&%CPU フィールド全部の合計は 100% を越える可能性もあります。 .It %mem プロセスで使われている実メモリのパーセンテージです。 .It flags インクルードファイル .Aq Pa sys/proc.h でプロセスに定義されたフラグです。 .Bl -column SNOCLDSTOP SNOCLDSTOP .It Dv "P_ADVLOCK" Ta No "0x00001 プロセスは POSIX 提案ロックを保持している" .It Dv "P_CONTROLT" Ta No "0x00002 制御端末を持っている" .It Dv "P_INMEM" Ta No "0x00004 メモリに読み込まれている" .It Dv "P_NOCLDSTOP" Ta No "0x00008 子プロセスが停止しても SIGCHLD を送らない" .It Dv "P_PPWAIT" Ta No "0x00010 親プロセスが、子プロセスが exec/exit するのを待っている" .It Dv "P_PROFIL" Ta No "0x00020 プロファイル付きで実行された" .It Dv "P_SELECT" Ta No "0x00040 select 中; wakeup/waiting は危険である" .It Dv "P_SINTR" Ta No "0x00080 sleep は割り込み可能" .It Dv "P_SUGID" Ta No "0x00100 最後の実行以来、id 特権が設定されている" .It Dv "P_SYSTEM" Ta No "0x00200 システムプロセス: シグナルや stat やスワップが無い" .It Dv "P_TIMEOUT" Ta No "0x00400 sleep 中にタイムアウトした" .It Dv "P_TRACED" Ta No "0x00800 デバッグプロセスはトレースされている" .It Dv "P_WAITED" Ta No "0x01000 デバッグプロセスは子プロセスを待っている" .It Dv "P_WEXIT" Ta No "0x02000 終了動作中" .It Dv "P_EXEC" Ta No "0x04000 プロセスは exec で呼ばれた" .It Dv "P_NOSWAP" Ta No "0x08000 別のフラグがスワップアウトを妨げている" .It Dv "P_PHYSIO" Ta No "0x10000 物理 I/O をおこなっている" .It Dv "P_OWEUPC" Ta No "0x20000 次の ast プロセスが addupc() 呼び出しの借り" .It Dv "P_SWAPPING" Ta No "0x40000 プロセスはスワップされている" .El .It lim .Xr setrlimit 2 の呼び出しで指定される、メモリ使用量のソフトリミットです。 .It lstart コマンドの実行が始まった正確な時刻を、 .Xr strftime 3 に記述された ``%c'' フォーマットで表示します。 .It nice プロセススケジューリングにおける増加値です .Ns ( Xr setpriority 2 参照)。 .\" .Ns により ( と setpriority が離れるのを防ぐ .\" by horikawa@jp.freebsd.org (Feb 9 1997) .It rss プロセスの実メモリ(常駐分)の大きさ(1024バイト単位)です。 .It start コマンドが開始された時間です。 コマンドが開始されたのが 24 時間以内なら、 開始時刻は .Xr strftime 3 で記述された ``%l:ps.1p'' フォーマットで表示されます。 コマンドが開始されたのが 7 日以内なら、 開始時刻は ``%a6.15p'' フォーマットで表示されます。 さもなくば、開始時刻は ``%e%b%y'' フォーマットで表示されます。 .It state プロセスの状態を文字の列で表示します。例えば、 .Dq Tn RWNA の最初の文字は、プロセスが runnable 状態であることを示しています。 .Pp .Bl -tag -width indent -compact .It D プロセスはディスク (あるいは他の割り込み不可能な短期間の) 待ち状態です。 .It I プロセスは idle 状態 (20 秒以上 sleep している) です。 .It R プロセスは runnable 状態です。 .It S プロセスは 20 秒未満の sleep 状態です。 .It T プロセスは stop している状態です。 .It Z プロセスは死んでいる状態 (``ゾンビ'') です。 .El .Pp さらにこの後に文字があれば、さらなる状態情報を示します。 .Pp .Bl -tag -width indent -compact .It + プロセスはその制御端末のフォアグラウンドプロセスグループに属しています。 .It < プロセスは .Tn CPU のスケジュール優先度が上げられています。 .It > プロセスはメモリ要求に対するソフトリミットが指定されており、 現在そのリミットを越えています。 このようなプロセスは (必然的に) スワップされていません。 .It A プロセスはランダムなページ置換 ( .Xr vadvise 2 における .Dv VA_ANOM のことで、例えば、 .Xr lisp 1 でのガーベージコレクション) を要求しました。 .It E プロセスは終了しようとしています。 .It L プロセスは実メモリ中にロックされたページ (例えば、raw .Tn I/O 用) を持っています。 .It N プロセスは .Tn CPU スケジューリング優先度 ( .Xr setpriority 2 参照) が下げられています。 .It S プロセスは .Tn FIFO ページ置換 ( .Xr vadvise 2 における .Dv VA_SEQL のことで、 例えば、仮想記憶の多量のデータを順次アクセスする 大規模画像処理プログラム) を要求しました。 .It s プロセスはセッションリーダです。 .It V プロセスは .Xr vfork 2 の間、一時中断されています。 .It W プロセスはスワップアウトされています。 .It X プロセスはトレースされているか、デバッグされています。 .El .It tt もしあれば、制御端末のパス名の省略形です。 省略形は .Pa /dev/tty に続く 3 文字か、コンソール場合の ``con'' です。 もはやプロセスがその制御端末に到達できない (即ち、revoke された) 場合、 後に ``-'' が付きます。 .It wchan プロセスが待っているイベント (システム内のアドレス)。 数字で表示される時には、アドレスの最初の部分は削られて その結果が 16 進で表示されます。例えば 0x80324000 では 324000 と表示されます。 .El .Pp キーワード command には、 すでに終了しているのに親がまだ wait してくれていない プロセス(即ちゾンビ)は ``'' と表示されます。 終了しようとしてブロックされているプロセスは ``'' と表示されます。 .Nm ps は、メモリやスワップ領域を検査して、 プロセスが生成されたときのファイル名や引数を推測します。 この方法は、本質的に少々信頼できるものではなく、 プロセスはとにかくこの情報を破壊することができます。 だから、表示されるコマンド名や引数をあまり信用しすぎてはなりません。 一方、キーワード ucomm (アカウンティング名) は信用できます。 .Sh キーワード 以下は有効なキーワードとその意味の全リストです。 そのうちいくつかは別名があります。 .Pp .Bl -tag -width sigignore -compact .It %cpu cpu 使用率 (別名 pcpu) .It %mem メモリ使用率 (別名 pmem) .It acflag アカウンティングフラグ (別名 acflg) .It command コマンド名と引数 .It cpu 短期間 cpu 使用係数 (スケジューリング用) .It flags 16 進数のプロセスフラグ (別名 f) .It inblk 総ブロック読み出し数 (別名 inblock) .It jobc ジョブコントロール数 .It ktrace トレース中フラグ .It ktracep トレース中の vnode .It lim メモリ利用のリミット .It logname プロセスを開始したユーザのログイン名 .It lstart 開始時刻 .It majflt 総ページフォールト数 .It minflt 総ページ再生数 .It msgrcv 総メッセージ受信数 (パイプ/ソケットからの読み込み) .It msgsnd 総メッセージ送信数 (パイプ/ソケットへの書き込み) .It nice nice 値 (別名 ni) .It nivcsw 総強制的コンテキストスィッチ数 .It nsigs 総シグナル受け入れ数 (別名 nsignals) .It nswap 総スワップイン/スワップアウト数 .It nvcsw 総自発的コンテキストスィッチ数 .It nwchan wait チャネル (アドレスで表示) .It oublk 総ブロック書き込み数 (別名oublock) .It p_ru リソース利用量 (ゾンビに対してのみ有効) .It paddr スワップアドレス .It pagein ページイン数 (majflt と同じ) .It pgid プロセスグループ番号 .It pid プロセス .Tn ID .It poip 進行中のページアウト数 .It ppid 親プロセス .Tn ID .It pri スケジューリング優先度 .It re 実メモリ常駐時間 (秒単位; 127 = 無限) .It rgid 実グループ .Tn ID .It rlink run 行列における逆リンク (あるいは 0) .It rss 常駐セットサイズ .It rsz 常駐セットサイズ + (テキストのサイズ/テキストの利用総数) (別名 rssize) .\" つまり、共通テキストを複数プロセスで分担しているわけだ .It rtprio 実時間優先度 (101 = 実時間プロセスではない) .It ruid 実ユーザ .Tn ID .It ruser ユーザ名 (ruid から得られたもの) .It sess セッションポインタ .It sig 遅延されたシグナル (別名 pending) .It sigcatch 捕獲されたシグナル (別名 caught) .It sigignore 無視されたシグナル (別名 ignored) .It sigmask ブロックされたシグナル (別名 blocked) .It sl sleep 時間 (秒単位; 127 = 無限) .It start 開始時刻 .It state 記号でのプロセス状態 (別名 stat) .It svgid setgid プログラムでの saved gid .It svuid setuid プログラムでの saved uid .It tdev 制御端末のデバイス番号 .It time ユーザ + システムの合計 cpu 時間 (別名 cputime) .It tpgid 制御端末プロセスグループ .Tn ID .\".It trss .\"text resident set size (in Kbytes) .\"テキスト常駐セットサイズ(Kbyte単位) .It tsess 制御端末セッションポインタ .It tsiz テキストサイズ (K バイト単位) .It tt 制御端末名 (2 文字の省略形) .It tty 制御端末の完全な名前 .It uprocp プロセスポインタ .It ucomm アカウンティングで使われるコマンド名 .It uid 実効ユーザ .Tn ID .It upr システムコールから帰る時のスケジューリング優先度 (別名 usrpri) .It user ユーザ名 (uid から得たもの) .It vsz k バイト単位の仮想記憶サイズ (別名 vsize) .It wchan wait チャネル (シンボル名で表示) .It xstat 終了ステータスまたは stop ステータス (stop プロセスかゾンビプロセスの時のみに有効) .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /var/run/kvm_kernel.db -compact .It Pa /dev 特殊ファイルとデバイスの名前 .It Pa /dev/drum デフォルトのスワップデバイス .It Pa /dev/kmem デフォルトのカーネルメモリデバイス .It Pa /var/run/dev.db .Pa /dev 名前データベース .It Pa /var/run/kvm_kernel.db システム (カーネル) の名前リストデータベース .It Pa /kernel デフォルトのシステムの名前リスト .El .Sh 関連項目 .Xr kill 1 , .Xr w 1 , .Xr kvm 3 , .Xr strftime 3 , .Xr pstat 8 .Sh バグ .Nm \&ps はシステムより速く実行できず、 他のプロセスと同様にスケジュールされて実行されるので、 表示される情報は正確ではあり得ません。 diff --git a/ja/man/man1/pwd.1 b/ja/man/man1/pwd.1 index de60fe596a..b7f18a8c6e 100644 --- a/ja/man/man1/pwd.1 +++ b/ja/man/man1/pwd.1 @@ -1,69 +1,70 @@ .\" Copyright (c) 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)pwd.1 8.2 (Berkeley) 4/28/95 -.\" %Id: pwd.1,v 1.6 1998/05/15 06:30:57 charnier Exp % -.\" jpman %Id: pwd.1,v 1.2 1997/04/21 08:09:42 mitchy Stab % +.\" %Id: pwd.1,v 1.6.2.1 1999/05/08 10:42:46 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: pwd.1,v 1.2 1997/04/21 08:09:42 mitchy Stab % .Dd April 28, 1995 .Dt PWD 1 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm pwd .Nd ワーキングディレクトリの表示 .Sh 書式 .Nm pwd .Sh 解説 .Nm は、現在のワーキングディレクトリを絶対パスで標準出力に出力します。 -.Pp +.Sh 診断 .Nm -は、成功した場合は 0 を、エラーが起きた場合は 1 以上の値を返します。 +ユーティリティは、 +成功した場合は 0 を、エラーが起きた場合は 1 以上の値を返します。 .Sh 規格 .Nm コマンドは .St -p1003.2 互換です。 .Sh 関連項目 .Xr cd 1 , .Xr csh 1 , .Xr getcwd 3 .Sh バグ .Xr csh 1 の内部コマンド .Ic dirs の方が高速です (しかし、まれに違う答えを返します。 それは、シェルでカレントディレクトリに移動した後に、 カレントディレクトリかその祖先ディレクトリが移動 (訳注: mv) された場合です)。 diff --git a/ja/man/man1/stty.1 b/ja/man/man1/stty.1 index afd7c37546..cd35653e7c 100644 --- a/ja/man/man1/stty.1 +++ b/ja/man/man1/stty.1 @@ -1,531 +1,532 @@ .\" Copyright (c) 1990, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)stty.1 8.4 (Berkeley) 4/18/94 -.\" %Id: stty.1,v 1.10 1998/06/03 04:07:59 jkoshy Exp % -.\" jpman %Id: stty.1,v 1.2 1997/06/05 04:05:59 yugawa Stab % +.\" %Id: stty.1,v 1.10.2.1 1999/05/08 10:43:15 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: stty.1,v 1.2 1997/06/05 04:05:59 yugawa Stab % .Dd April 18, 1994 .Dt STTY 1 .Os .Sh 名称 .Nm stty .Nd 端末の設定を行なう .Sh 書式 .Nm stty .Op Fl a | Fl e | Fl g .Op Fl f Ar file .Op operands .Sh 解説 .Nm は、標準入力になっているデバイスの端末属性を設定もしくは表示する プログラムです。オプションや引数を指定しなかった場合、 設定されている属性の一部や、デフォルト値と違う値が設定されている属性 を表示します。 指定した場合は、指定された引数に従って端末の状態を変更します。 ターミナルの種類によっては相互に排他的な引数の組み合わせもあります。 .Pp オプションとしては以下のものがあります。 .Bl -tag -width indent .It Fl a .St -p1003.2 に規定された形式で、 現在の端末属性をすべて標準出力に出力します。 .It Fl e .Tn BSD の伝統的な ``all'' や ``everything'' の形式で、 現在の端末属性をすべて標準出力に出力します。 .It Fl f 標準入力ではなく、 .Ar file で指定された端末を使います。 このファイルは .Fn open 関数に .Dv O_NONBLOCK フラグを付けてオープンされるので、端末の設定や表示をブロックされず に行なうことができます。 .It Fl g 端末変更後に端末の状態を復帰させられるように、 .Nm の引数として指定できる形式で、現在の端末属性を標準出力に 出力します。 この形式は .St -p1003.2 に規定されています。 .El .Pp 端末属性の設定には、以下の引数が使えます。 .Ss 制御モード: .Pp 制御モードのフラグは端末と関連するハードウェアの属性 に影響します。これは termios 構造体の c_cflag に相当します。 .Bl -tag -width Fl .It Cm parenb Pq Fl parenb パリティ生成および検出を有効 (無効) にします。 .It Cm parodd Pq Fl parodd 奇数パリティ (偶数パリティ) にします。 .It Cm cs5 cs6 cs7 cs8 可能なら 1 文字のビット幅を設定します。 .It Ar number 可能なら、端末のボーレートを .Ar number に設定します。0 を指定した場合は、モデムの制御を切ります。 .It Cm ispeed Ar number 可能なら、入力のボーレートを .Ar number に設定します。0 を設定した場合は、出力のボーレートと同じ値に設定されます。 .It Cm ospeed Ar number 可能なら、出力のボーレートを .Ar number に設定します。0 を設定した場合は、モデムの制御を切ります。 .It Cm speed Ar number .Cm ispeed と .Cm ospeed の両方を .Ar number に設定します。 .It Cm hupcl Pq Fl hupcl そのデバイスをオープンしているプロセスがクローズ処理を行ったとき、ほか にこのデバイスをオープンしているプロセスがなければ、モデムの制御機能に より切断処理を行います (行いません)。 .It Cm hup Pq Fl hup hupcl .Pq Fl hupcl と同じです。 .It Cm cstopb Pq Fl cstopb ストップビットを 2 ビット (1 ビット) にします。 .It Cm cread Pq Fl cread 受話器を有効 (無効) にします。 .It Cm clocal Pq Fl clocal 回線に対してモデム制御が不要である (必要である) とみなします。 .It Cm crtscts Pq Fl crtscts RTS/CTS フロー制御を有効 (無効) にします。 .El .Ss 入力モード: これは termios 構造体の c_iflag に相当します。 .Bl -tag -width Fl .It Cm ignbrk Pq Fl ignbrk 入力のブレーク信号を無視します (無視しません)。 .It Cm brkint Pq Fl brkint ブレークを受信したとき、シグナル .Dv INTR を出します (出しません)。 .It Cm ignpar Pq Fl ignpar パリティエラーを無視します (無視しません)。 .It Cm parmrk Pq Fl parmrk パリティエラーをマークします (マークしません)。 .It Cm inpck Pq Fl inpck 入力のパリティチェックを有効 (無効) にします。 .It Cm istrip Pq Fl istrip 入力した文字の 8 ビット目を捨てて 7 ビットにします (8 ビット目 を捨てません)。 .It Cm inlcr Pq Fl inlcr 入力の .Dv NL を .Dv CR に変換します (変換しません)。 .It Cm igncr Pq Fl igncr 入力の .Dv CR を無視します (無視しません)。 .It Cm icrnl Pq Fl icrnl 入力の .Dv CR を .Dv NL に変換します (変換しません)。 .It Cm ixon Pq Fl ixon 制御コードの .Dv START/STOP を使った出力フロー制御を有効 (無効) にします。 システムから端末への出力において、システムが .Dv STOP を受信したら出力を中断し、 .Dv START を受信するか、 .Cm ixany が設定されている場合は何らかの文字を受信すると、 出力を再開するようになります。 .It Cm ixoff Pq Fl ixoff システムの入力キューが 空/満杯に近づいたら、それぞれ .Dv START/STOP を出力するようにします (近づいても、出力しません)。 .It Cm ixany Pq Fl ixany どんな文字が来ても ( .Dv START が来た場合のみ) 出力を再開します。 .It Cm imaxbel Pq Fl imaxbel システムによって入力キューの .Dv MAX_INPUT (一般的には 255) の最大文字数が規定されており、 .Cm imaxbel がセットされていると、入力キューの制限を越えた入力に対して ASCII BEL キャラクタを出力キューに送ります (端末が鳴ります)。 .Cm imaxbel がセットされていなくて入力キューが一杯になった場合、次の文字入力で すべての入力、出力キューは捨てられます。 .El .Ss 出力モード: これは termios 構造体の c_oflag に相当します。 .Bl -tag -width Fl .It Cm opost Pq Fl opost プロセス後の処理を行った上で出力をします (プロセス後の処理を行わずに出力します。 この指定をすると、他のすべての出力モードが無視されます)。 .It Cm onlcr Pq Fl onlcr 出力の .Dv NL を .Dv CR-NL に変換します (変換しません)。 .It Cm oxtabs Pq Fl oxtabs 出力のタブをスペースに展開します (展開しません)。 .El .Ss ローカルモード: .Pp ローカルモードのフラグ (lflags) は端末処理のさまざまな属性に影響します。 歴史的には、"local" という名前のつけられた新しいジョブコントロール機能 は Jim Kulp によって .Tn IIASA の .Tn Pdp 11/70 に実装されました。 その後このドライバは、 Evans Hall, UC Berkeley の最初の .Tn VAX 上で走りました。その際ジョブコントロールの細部は大幅に変更されましたが、 構造体の定義と名前は根本的には変わりませんでした。 lflag の 'l' の 2 つ目の解釈は、 .Ar termios 構造体の .Ar c_lflag に相当する ``line discipline flag''(行制御規則フラグ) です。 .Bl -tag -width Fl .It Cm isig Pq Fl isig 特殊な制御文字 .Dv INTR , QUIT , .Dv SUSP に対する処理を有効 (無効) にします。 .It Cm icanon Pq Fl icanon .Dv ERASE と .Dv KILL 処理による入力制御を有効 (無効) にします。 .It Cm iexten Pq Fl iexten icanon, isig, ixon で制御に使われているもの以外の特殊な 制御文字の処理を有効 (無効) にします。 .It Cm echo Pq Fl echo タイプされた文字をエコーバックします (エコーバックしません)。 .It Cm echoe Pq Fl echoe .Dv ERASE 文字の入力があった場合、可能ならディスプレイ上に見える現在の出力行の 最後の文字を消します (消しません)。 .It Cm echok Pq Fl echok .Dv KILL 文字の入力があった場合、そのあとに .Dv NL を出力します (出力しません)。 .It Cm echoke Pq Fl echoke 可能なら、 .Dv KILL 文字でディスプレイ上の現在の行を消します (消しません)。 .It Cm echonl Pq Fl echonl echo が無効になっているときでも .Dv NL 文字だけはエコーバックさせます (エコーバックしません)。 .It Cm echoctl Pq Fl echoctl .Cm echoctl をセットすると、制御文字は ^X のように表示されます。 セットしなければ、その文字自身が表示されます。 .It Cm echoprt Pq Fl echoprt プリンタ端末に対するもので、設定された場合、削除された文字を ``\\'' と ``/'' で囲んで逆方向にエコーします。 設定されていなければ、この機能を無効にします。 .It Cm noflsh Pq Fl noflsh .Dv INTR , QUIT , SUSP のあとのフラッシュ処理を無効 (有効) にします。 .It Cm tostop Pq Fl tostop バックグラウンドジョブが出力を行おうとした時に .Dv SIGTTOU を送ります (送りません)。これによってバックグラウンドジョブは画面出力を 行おうとすると停止するようになります。 .It Cm altwerase Pq Fl altwerase .Dv WERASE 文字を処理するときに、別の単語消去アルゴリズムを用います (用いません)。 このアルゴリズムは英数字とアンダースコアの並びを単語とみなします。 また、分類上直前の文字をスキップします (便宜的に、直前の文字を .Dv ERASE 一文字で消すことができるようにするため)。 .It Cm mdmbuf Pq Fl mdmbuf セットされると、CD 信号の検出によるフロー制御の出力を行います。 セットされなければ、CD 信号の低下に対してエラーを出力します (キャリア信号は .Dv CLOCAL フラグによっても無視されません)。 .It Cm flusho Pq Fl flusho 出力を捨てます (捨てません)。 .It Cm pendin Pq Fl pendin 入力を非標準 (non-canonical) モードから標準 (canonical) モードへ切り換えた あと、入力を保留します (保留しません)。読み込みが保留されたとき、または更に入力があったときに 再入力されます。 .El .Ss 制御文字: .Bl -tag -width Fl .It Ar control-character Ar string .Ar string に .Ar control-character を割り当てます。もし string が 1 文字だけなら、その文字に .Ar control-character が割り当てられます。 string が 2 文字の "^-" もしくは "undef" の場合は .Ar control-character は無効にされます (つまり、 .Pf { Dv _POSIX_VDISABLE Ns } になります)。 .Pp 認識される制御文字: .Bd -ragged -offset indent .Bl -column character Subscript .It 制御文字 記号   説明 .It _________ _________ _______________ .It eof Ta Tn VEOF EOF No character .It eol Ta Tn VEOL EOL No character .It eol2 Ta Tn VEOL2 EOL2 No character .It erase Ta Tn VERASE ERASE No character .It werase Ta Tn VWERASE WERASE No character .It intr Ta Tn VINTR INTR No character .It kill Ta Tn VKILL KILL No character .It quit Ta Tn VQUIT QUIT No character .It susp Ta Tn VSUSP SUSP No character .It start Ta Tn VSTART START No character .It stop Ta Tn VSTOP STOP No character .It dsusp Ta Tn VDSUSP DSUSP No character .It lnext Ta Tn VLNEXT LNEXT No character .It reprint Ta Tn VREPRINT REPRINT No character .It status Ta Tn VSTATUS STATUS No character .El .Ed .It Cm min Ar number .It Cm time Ar number min あるいは time の値を .Ar number にします。 .Dv MIN と .Dv TIME は非標準的なモード (-icanon) での入力処理に使われます。 .El .Ss 複合モード: .Pp .Bl -tag -width Fl .It Ar saved settings 現在の端末属性を .Fl g オプションによって保存された属性にする。 .It Cm evenp No or Cm parity parenb と cs7 を有効にし、parodd を無効にします。 .It Cm oddp parenb, cs7, parodd を有効にします。 .It Fl parity , evenp , oddp parenb を無効にして、cs8 をセットします。 .It Cm \&nl Pq Fl \&nl icrnl を有効 (無効) にします。 それに加えて、-nl は inlcr と igncr を解除します。 .It Cm ek .Dv ERASE と .Dv KILL に割り当てられている文字をシステムのデフォルトのものに戻します。 .It Cm sane すべてのモードを対話的な端末利用に妥当な値にリセットします。 .It Cm tty 行制御規則を標準端末の規則 .Dv TTYDISC に設定します。 .It Cm crt Pq Fl crt CRT ディスプレイ用に適合するモードをすべて有効 (無効) にします。 .It Cm kerninfo Pq Fl kerninfo .Dv STATUS 文字 (通常 ^T に設定されています) に結びつけられた システムステータス行の生成を有効 (無効) にします。 このステータス行はシステムの負荷、現在のコマンドの名前、プロセス ID、 プロセスが待っているイベント (あるいはプロセスの状態)、 ユーザ時間とシステム時間、CPU 利用率、現在のメモリ使用状況 からなっています。 .It Cm columns Ar number 端末の大きさを .Ar number 列とします。 .It Cm cols Ar number .Cm columns の別名定義です。 .It Cm rows Ar number 端末の大きさを .Ar number 行とします。 .It Cm dec Digital Equipment Corporation systems の端末設定にします。 ( .Dv ERASE , .Dv KILL , .Dv INTR をそれぞれ ^?, ^U, ^Cとし、 .Dv ixany を無効、 .Dv crt を有効にします) .It Cm extproc Pq Fl extproc 設定されると、一部の端末処理が端末機器ないし pty に接続されたリモート側 で行なわれるようになります。 .It Cm raw Pq Fl raw 端末モードを全く入出力処理を行なわないモードにします。 これを無効にすると、端末を入出力処理を行なう普通のモードに戻します。 注意すべきなのは、端末用のドライバは単一の .Dv RAW ビットを持つわけではないので、 .Cm raw モードに設定する前にどのようなフラグが設定してあったのかを知ることがで きないということです。つまり、 .Cm raw モードを解除するだけでは、 .Cm raw モード設定前の状態には戻りません。 端末を raw 状態にして、それを正確に元に戻すためには、以下のような シェルコマンドを使うことを薦めます。 .nf save_state=$(stty -g) stty raw \&... stty "$save_state" .fi .It Cm size 端末の大きさを行、列の順に並べた 1 行で表示します。 .El .Ss 互換モード: .Pp 以下のモードは旧バージョンの stty コマンドとの互換性保持のために残され ています。 .Bl -tag -width Fl .It Cm all 縦覧式でコントール文字を表示する以外は、 .Cm stty Fl a と同様に端末設定を表示します。 .It Cm everything .Cm all と同じです。 .It Cm cooked .Cm sane と同じです。 .It Cm cbreak .Cm brkint , ixon , imaxbel , opost , .Cm isig , iexten , .Cm Fl icanon を有効にします。 解除した場合は .Cm sane と同じです。 .It Cm new .Cm tty と同じです。 .It Cm old .Cm tty と同じです。 .It Cm newcrt Pq Fl newcrt .Cm crt と同じです。 .It Cm pass8 .Cm parity の反対です。 .It Cm tandem Pq Fl tandem .Cm ixoff と同じです。 .It Cm decctlq Pq Fl decctlq .Cm ixany の反対です。 .It Cm crterase Pq Fl crterase .Cm echoe と同じです。 .It Cm crtbs Pq Fl crtbs .Cm echoe と同じです。 .It Cm crtkill Pq Fl crtkill .Cm echoke と同じです。 .It Cm ctlecho Pq Fl ctlecho .Cm echoctl と同じです。 .It Cm prterase Pq Fl prterase .Cm echoprt と同じです。 .It Cm litout Pq Fl litout .Cm opost の反対です。 .It Cm tabs Pq Fl tabs .Cm oxtabs の反対です。 .It Cm brk Ar value 制御文字 .Cm eol と同じです。 .It Cm flush Ar value 制御文字 .Cm discard と同じです。 .It Cm rprnt Ar value 制御文字 .Cm reprint と同じです。 .El -.Pp +.Sh 診断 .Nm -は成功した場合は 0 を、エラーが起きた場合は 0 より大きい値を返します。 +ユーティリティは、 +成功した場合は 0 を、エラーが起きた場合は 0 より大きい値を返します。 .Sh 関連項目 .Xr termios 4 .Sh 規格 .Nm は .St -p1003.2 互換です。 .Fl e と .Fl f のフラグは規格を拡張しています。 diff --git a/ja/man/man5/dhclient.conf.5 b/ja/man/man5/dhclient.conf.5 index b5422aec18..30a7e1e759 100644 --- a/ja/man/man5/dhclient.conf.5 +++ b/ja/man/man5/dhclient.conf.5 @@ -1,538 +1,542 @@ .\" dhclient.conf.5 .\" .\" Copyright (c) 1997 The Internet Software Consortium. .\" All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. Neither the name of The Internet Software Consortium nor the names .\" of its contributors may be used to endorse or promote products derived .\" from this software without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE INTERNET SOFTWARE CONSORTIUM AND .\" CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, .\" INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES OF .\" MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE .\" DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE INTERNET SOFTWARE CONSORTIUM OR .\" CONTRIBUTORS BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, .\" SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT .\" LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF .\" USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND .\" ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, .\" OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT .\" OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" This software has been written for the Internet Software Consortium .\" by Ted Lemon in cooperation with Vixie .\" Enterprises. To learn more about the Internet Software Consortium, .\" see ``http://www.isc.org/isc''. To learn more about Vixie .\" Enterprises, see ``http://www.vix.com''. -.\" jpman %Id: dhclient.conf.5,v 1.2 1999/05/07 16:30:27 kuma Stab % +.\" jpman %Id: dhclient.conf.5,v 1.3 1999/05/09 07:10:36 horikawa Stab % .\" " .\" WORD: lease リース(アドレスの貸与)[dhclient.conf.5] .\" WORD: lease discovery request リース発見要求[dhclient.conf.5] .\" WORD: offer (リース提供の)申し出、提供申し出[dhclient.conf.5] .TH dhclient.conf 5 .SH 名称 dhclient.conf - DHCP クライアント設定ファイル .SH 解説 dhclient.conf ファイルには Internet Software Consortium の DHCP クライアントである .IR dhclient の設定情報が含まれます。 .PP dhclient.conf は自由形式の ASCII テキストファイルです。 このファイルは dhclient に組み込まれた再帰下降パーザに解析されます。 ファイルには、整形の目的でタブや改行を余分に含めることもできます。 ファイル中のキーワードでは大文字小文字を区別しません。 (クォート内は除いて) ファイル中のどこでもコメントを置くことができます。 コメントは文字 # で始まり、行末で終わります。 .PP dhclient.conf ファイルで、クライアントのさまざまな動作を設定できます。 それらには、プロトコルのタイミング、サーバに対して要求する情報、 サーバに対して必須とされる情報、 サーバが情報を提供しなかった場合に用いるデフォルト、 サーバから提供された情報を上書きする値、 サーバから提供された情報に前置や後置する値などがあります。 また、DHCP サーバを持たないネットワークで使うアドレスであっても、 あらかじめ設定ファイルで初期化することもできます。 .SH プロトコルのタイミング クライアントのタイミング動作は、ユーザが設定する必要はありません。 ユーザがタイミング設定を行わなければ、 サーバに無秩序に負荷を与えたりせず適時更新を行うような、 充分に適切なタイミング動作がデフォルトで用いられます。 .PP しかし、必要に応じて、 次の文を指定して DHCP クライアントのタイミング動作を調節できます: .PP .B timeout .I 文 .PP .B timeout .I time .B ; .PP .I timeout 文は、クライアントがアドレスを決める試みを開始してから、 サーバにアクセスすることが できないと判断するまでに経過すべき時間を決めます。 デフォルトではこのタイムアウト値は 60 秒です。 このタイムアウト値が過ぎた後は、 もし静的なリースが設定ファイルに定義されているか、 リースデータベースにまだ期限切れになっていないリースが残っていれば、 クライアントはそれらのリースをひとつずつ検証してみて、 いずれかが有効なようであればそのリースのアドレスを使います。 もし静的なリースも、リースデータベース内の期限の切れていないリースで 有効なものも存在しなければ、 クライアントは定義された retry 間隔の後でプロトコルを再開させます。 .PP .B retry .I 文 .PP \fBretry \fItime\fR\fB;\fR .PP .I retry 文は、クライアントが DHCP サーバが存在しないと判断してから 再び DHCP サーバにアクセスを試みるまでの間に、経過するべき時間を決めます。 デフォルトでは、これは 5 分です。 .PP .B select-timeout .I 文 .PP \fBselect-timeout \fItime\fR\fB;\fR .PP あるネットワーク上で、複数の DHCP サーバがサービスを提供することもできます (その方が望ましいという意見もあります)。 -その場合、最初のリース発見メッセージ(lease discovery message) +その場合、最初のリース発見メッセージ (lease discovery message) への応答として、 クライアントが複数のリース提供の申し出を受けることもあり得ます。 それらのうち、ある提供が他の提供よりも好ましいかもしれません (例えば、クライアントが以前使用していたアドレスがある提供に含まれているが、 他の提供には含まれないなど)。 .PP .I select-timeout はクライアントが最初のリース発見要求 を送信して、 少なくとも 1 つの提供申し出を受けた場合、 サーバからの提供申し出待ちをやめるまでの時間です。 もし .I select-timeout が切れるまでにどこからも提供申し出を受け取れなければ、 クライアントはそのあと最初に到着する提供申し出を受け入れます。 .PP デフォルトでは、select-timeout 値は 0 秒です。 つまりクライアントは最初に受け取る提供申し出を受け入れます。 .PP .B reboot .I 文 .PP \fBreboot \fItime\fR\fB;\fR .PP クライアントは、再起動すると、 最後に保持していたアドレスをまず取得し直そうとします。 これを INIT-REBOOT (初期リブート) 状態と呼びます。 最後に動作していたときと同じネットワークに クライアントがまだ接続していれば、これが最も素早い起動法となります。 .I reboot 文は、クライアントが最初に古いアドレスの再取得を試みてから、 あきらめて新しいアドレスを発見しようとするまでに、 経過すべき時間を設定します。 デフォルトでは、reboot タイムアウト値は 10 秒です。 .PP .B backoff-cutoff .I 文 .PP \fBbackoff-cutoff \fItime\fR\fB;\fR .PP クライアントは、指数的な一時退避 (backoff) アルゴリズムを、ある程度の 乱数付きで使用します。これは、多くのクライアントが同時に自分を設定しよう としたときでも、リクエストがロックしてしまうことがないようにするためです。 .I backoff-cutoff 文は、一時退避に許された最大時間を決定します。デフォルト値は 2 分です。 .PP .B initial-interval .I 文 .PP \fBinitial-interval \fItime\fR\fB;\fR .PP .I initial-interval 文は、サーバへの最初のアクセスの試みから次の試みまでの間の時間を 設定します。メッセージの間隔は、メッセージを 1 回送信するたびに、 現在の間隔に 0 から 1 の間の乱数値を乗じたものの 2 倍を、現在の間隔に 加えたものになります。 この値が backoff-cutoff 値より大きくなると、この時間が設定されます。 デフォルト値は 10 秒です。 .SH リース要求とリクエスト DHCP プロトコルでは、クライアントからサーバに対し、特定の情報を送るよう 要求したり、受け入れ準備のできていない他の情報は送らないように要求したり できます。 また、サーバからの提供申し出にクライアントの必要とする情報が含まれない 場合や、提供された情報が充分でない場合、クライアントが提供申し出を 拒否することもできます。 .PP DHCP サーバが DHCP クライアントに送る提供申し出に含まれるデータには、 さまざまなものがあります。 特に要求できるデータは \fIDHCP オプション\fR と呼ばれるものです。 DHCP オプションは \fBdhcp-options(5)\fR に定義されています。 .PP .B request .I 文 .PP \fBrequest [ \fIoption\fR ] [\fB,\fI ... \fIoption\fR ]\fB;\fR .PP request 文を指定することで、クライアントは、サーバに対し、その クライアントに応答するならば、指定したオプションの値を送るよう 要求するようになります。 request 文にはオプション名だけを指定し、オプションパラメータは指定しません。 .PP .B require .I 文 .PP \fBrequire [ \fIoption\fR ] [\fB,\fI ... \fIoption ]\fB;\fR .PP require 文には、ある提供申し出をクライアントが受け入れるために サーバが送るべきオプションを列挙します。 列挙されたオプションすべてを含まない提供申し出は無視されます。 .PP .B send .I 文 .PP \fBsend { [ \fIoption declaration\fR ] [\fB,\fI ... \fIoption declaration\fR ]\fB}\fR .PP send 文を指定することで、クライアントは、 指定したオプションを指定した値でサーバに送信するようになります。 ここで指定できるオプションは、 \fBdhcp-options(5)\fR で説明されているオプション宣言すべてです。 DHCP プロトコルで常に送られるオプションは ここに指定するべきではありません。但し、 -\fBrequested-lease-time\fR オプションをデフォルトのリース時間(2時間) +\fBrequested-lease-time\fR オプションをデフォルトのリース時間 (2 時間) 以外の値で指定することはできます。この文を使う他の場合として明らかな ものは、自分と別の種類のクライアントとを区別できるような 情報を、サーバに対し送信する場合です。 .SH オプション修飾子 そのクライアントにとって実際には適切でない オプションデータを受け取ったり、必要な情報を受け取らなかったり する場合で、かつ、それらの情報に利用可能なデフォルトの値が クライアント側に存在する場合があります。 また、利用可能ではあるがローカルの情報で補う必要のある情報を クライアントが受けとる場合もあります。 こういう場合を扱うために、 いくつかのオプション修飾子が利用できます。 .PP .B default .I 文 .PP \fBdefault { [ \fIoption declaration\fR ] [\fB,\fI ... \fIoption declaration\fR ]\fB}\fR .PP あるオプションの集合について、 サーバから提供される値をクライアントが使わなければならないが、 もしサーバから値が提供されなければ 何らかのデフォルト値を使う必要がある場合、 それらの値を .B default 文で定義することができます。 .PP .B supersede .I 文 .PP \fBsupersede { [ \fIoption declaration\fR ] [\fB,\fI ... \fIoption declaration\fR ]\fB}\fR .PP あるオプションの集合について、 どのような値がサーバから提供されても、 常にクライアント自身の値を使わなければならない場合、 それらの値を .B supersede 文で定義することができます。 .PP .B prepend .I 文 .PP \fBprepend { [ \fIoption declaration\fR ] [\fB,\fI ... \fIoption declaration\fR ]\fB}\fR .PP -あるオプションの集合について、当初、自分で提供する値を使うが、 -サーバから提供された値があればそれを使う場合、 +あるオプションの集合について、まずユーザが提供する値を使い、 +その次にサーバから提供された値があればそれを使う場合、 それらの値を .B prepend 文で定義することができます。 .B prepend 文は複数の値を取ることのできるオプションにのみ用いることができます。 +この制約は強制されるものではありませんが、 +もし違反すると予期できない結果となります。 .PP .B append .I 文 .PP \fBappend { [ \fIoption declaration\fR ] [\fB,\fI ... \fIoption declaration\fR ]\fB}\fR .PP -あるオプションの集合について、当初、自分で提供する値を使うが、 -サーバから提供された値があればそれを使う場合、 +あるオプションの集合について、まずサーバから提供された値を使い、 +その次にユーザが提供する値があればそれも使う場合、 それらの値を .B append 文で定義することができます。 .B append 文は複数の値を取ることのできるオプションにのみ用いることができます。 +この制約は強制されるものではありませんが、 +もし違反すると予期できない結果となります。 .SH リース宣言 .PP .B lease .I 宣言 .PP \fBlease {\fR \fIlease-declaration\fR [ ... \fIlease-declaration ] \fB}\fR .PP ある時間 (\fBプロトコルのタイミング\fR 参照) の後、DHCP クライアントは サーバへのアクセスに成功しそうにないと判断する場合があります。 その時点で、クライアントは自分が持っている、古いリースのデータベースを 見て、時間切れになっていないリースを順に調べ、そこに挙がっている ルータに ping を行って、それが利用可能なリースかどうかを調べます。 DHCP サービスや BOOTP サービスが存在しないネットワークのために、 1 つ以上の \fI固定\fR リースをクライアント設定ファイルに定義しておいて、 クライアントがアドレスを自動的に設定できるようにすることもできます。 これは .B lease 文で行います。 .PP 注意: lease 文は、DHCP サーバから受け取ったリースを記録するために、 dhclient.leases ファイルでも使われます。 以下に説明するリース用のシンタックスには dhclient.leases ファイルでのみ必要なものもあります。 説明を完全なものにするため、そのようなシンタックスもここで記述します。 .PP lease 文は、リースキーワード、左中括弧、1 つ以上のリース宣言文、 右中括弧が続いたもので構成されます。 リース宣言として、次のものが可能です: .PP \fBbootp;\fR .PP .B bootp 文は、リースが DHCP プロトコルではなく、 BOOTP プロトコルを用いて取得されたことを示します。 この文をクライアント設定ファイルに指定する必要は全くありません。 クライアントはこの構文をリースデータベースファイル内で使います。 .PP \fBinterface\fR \fB"\fR\fIstring\fR\fB";\fR .PP .B interface リース文は、そのリースを有効とするインタフェースを示します。 これが設定されている場合、このリースは、指定されたインタフェース 上でのみ使用されます。 サーバからリースを受け取ったとき、 クライアントは常にそのリースを受け取ったインタフェース番号を記録します。 dhclient.conf ファイルで事前にリースを定義している場合、要求されてない のですが、そのリースでインタフェースもあわせて指定しなければ なりません。 .PP \fBfixed-address\fR \fIip-address\fR\fB;\fR .PP .B fixed-address 文は特定のリースの IP アドレスを指定する際に使います。 これはすべての lease 文に必要です。 IP アドレスは (12.34.56.78 のように) ドット付き 4 つ組形式で 指定しなければなりません。 .PP \fBfilename "\fR\fIstring\fR\fB";\fR .PP .B filename 文は使用するブートファイル名を指定します。 これは標準的なクライアント設定スクリプトでは使われませんが、 説明の完全を期すためにここに含めてあります。 .PP \fBserver-name "\fR\fIstring\fR\fB";\fR .PP .B server-name 文は使用するブートサーバ名を指定します。 これも標準的なクライアント設定スクリプトでは使われません。 .PP \fBoption\fR \fIoption-declaration\fR\fB;\fR .PP .B option 文は、サーバから提供されるオプションの値を指定するのに使います。 あるいは、dhclient.conf で事前定義リースが宣言されている場合には、 その事前定義リースが使われる際にクライアント設定スクリプトで使用して 欲しい値を指定します。 .PP \fBscript "\fIscript-name\fB";\fR .PP .B script 文は dhcp クライアント設定スクリプトのパス名を指定するのに使います。 このスクリプトは、アドレスを要求したり、以前に提供されたアドレスを 試したり、 リースを取得してからインタフェースの最終設定を行ったりする前に、 dhcp クライアントが各インタフェースの初期設定を行うのに使います。 リースが取得できなかった場合には、 事前定義リースが存在する場合、それらを試すためにこのスクリプトが使われます。 また、有効なリースがひとつも得られなかった場合でも、このスクリプトは、 1 回は呼び出されます。 より詳しくは、 .B dhclient-lease(8) を参照してください。 .PP \fBmedium "\fImedia setup\fB";\fR .PP .B medium 文は、接続されているネットワークのタイプをネットワークインタフェースが 自動的に判断できないようなシステムで使うことができます。 文字列 media setup はシステム依存のパラメータで、 インタフェース初期化の際に dhcp クライアント設定スクリプトに渡されます。 Unix および Unix 風のシステムでは、 この引数はインタフェースを設定するときに ifconfig コマンドラインに 渡されます。 .PP リースを得るためにインタフェースを設定する 際に、dhcp クライアントがメディアタイプ ( .B media 文を参照) を使用する場合、dhcp クライアントは、このパラメータを 自動的に宣言します。ネットワークインタフェースがメディアタイプの -設定を必要とする場合は(する場合に限り)、この文を事前定義リースで +設定を必要とする場合は (する場合に限り)、この文を事前定義リースで 使用しなければなりません。 .PP \fBrenew\fR \fIdate\fB;\fR .PP \fBrebind\fR \fIdate\fB;\fR .PP \fBexpire\fR \fIdate\fB;\fR .PP -\fBrenew\fR 文は、現在使用中のリースを更新(renew)するために、 +\fBrenew\fR 文は、現在使用中のリースを更新 (renew) するために、 dhcp クライアントが使用中のリースを提供してくれたサーバへのアクセスの 試みを開始しなければならない日時を定義します。\fBrebind\fR 文は、 リースを更新するために、dhcp クライアントが \fIいずれかの\fR dhcp サーバへのアクセスの試みを開始しなければならない日時を定義します。 \fBexpire\fR 文は、リースの更新のためにサーバにアクセスできなかった場合、 dhcp クライアントがそのリースの使用を停止しなければならない日時を 定義します。 .PP これらの宣言は、DHCP クライアントが得たリース中では自動的に設定されます。 事前定義リースのうち、DHCP クライアントに有効期限が過ぎたものを使用して 欲しくないものの中では、これらの宣言を設定しておく必要があります。 .PP date は以下のように指定します。 .PP \fI \fB/\fI\fB/\fI \fB:\fI\fB:\fI\fR .PP weekday は、人間が見てリース期限をわかりやすくするために存在します。 これは、0 から 6 までの数字で指定します。0 は日曜日です。year は世紀 込みで指定します。ですから、本当に長いリースを別にすると、必ず 4 桁に なるはずです。month は 1 (1 月を表します) から始まる数字で指定します。 day は同様に 1 から始まる (月における) 日として指定します。hour は、 -0 から 23 の間の数字です。minute と second はともに 0 から 69 の間の +0 から 23 の間の数字です。minute と second はともに 0 から 59 の間の 数字を指定します。 .SH エイリアス宣言 \fBalias { \fI declarations ... \fB}\fR .PP DHCP クライアントが TCP/IP ローミング (roaming) プロトコルを実行して いる場合、DHCP を用いて得られるリースだけでなく、事前に定義された IP エイリアスも、自分が使用するインタフェースに設定する必要がある 場合があります。Internet Software Consortium 版 DHCP クライアントは、 固定アドレス直接指定のローミングをサポートしていませんが、その種の実験 ができるように、この dhcp クライアントは、 .B alias 宣言を使って IP エイリアスを設定する準備はできています。 .PP alias 宣言は lease 宣言に似ています。但し、標準の クライアント設定スクリプトでは、subnet-mask オプション以外の オプションと、各種有効期限 (expiry times) が無視される点が異なります。 普通の alias 宣言では、 interface 宣言、IP エイリアスのための 固定アドレス宣言、subnet-mask オプションを含みます。alias 宣言には medium 文は決して含まれてはなりません。 .SH その他の宣言 \fBreject \fIip-address\fB;\fR .PP -reject +.B reject 文により、DHCP クライアントは指定したアドレスをサーバ識別子として使用する サーバからの提供申し出を拒否するようになります。標準に準拠しない dhcp サーバや設定を間違えている dhcp サーバによってクライアントが設定されない ようにするために、この文を使用することができます。しかしながら、これは 最後の武器とするべきです。これに先立ち、腐った DHCP サーバを追いかけて それを直す方がよいです。 .PP \fBinterface "\fIname\fB" { \fIdeclarations ... \fB } .PP 複数のネットワークインタフェースを持つクライアントの場合、DHCP で 設定されるインタフェースによって異なる動作をさせる必要がある場合が あります。lease 宣言と alias 宣言を除くすべてのタイミングパラメータ と宣言を、interface 宣言で囲むことができます。その場合、囲まれた パラメータは指定した名前に合致するインタフェースにのみ適用されます。 interface 宣言を持たないインタフェースは、すべての interface 宣言の 外側で宣言されたパラメータ、もしくはデフォルトの設定が適用されます。 .PP \fBmedia "\fImedia setup\fB"\fI [ \fB, "\fImedia setup\fB", \fI... ]\fB;\fR .PP .B media 文は、IP アドレス取得中に使用が試みられる、メディア設定パラメータを 1 つ 以上定義します。dhcp クライアントは、リスト中の各 media setup 文字列を 順次使用し、あるインタフェースをそれで設定し、ブートを試みます。 駄目ならば次の media setup 文字列を使用します。この文は、 メディアタイプを検出する能力を持たないネットワークインタフェースに 対して利用できます。サーバへのリクエストができ応答が得られるもの -ならば、どのようなメディアタイプでもたぶん正当です(保証はしませんが)。 +ならば、どのようなメディアタイプでもたぶん正当です (保証はしませんが)。 .PP media setup はアドレス取得の初期フェーズ (DHCPDISCOVER パケットと DHCPOFFER パケット)でのみ使用されます。ひとたびアドレスが取得されると、 dhcp クライアントはそのアドレスをリースデータベースに記録し、 そのアドレスを得る際に用いたメディアタイプを記録します。クライアントが リースを更新しようとする際には常に、それと同じメディアタイプを使用します。 リースを期限切れにしてはじめて、クライアントはメディアタイプを順に試す 状態に戻ります。 .\"X .SH SAMPLE ... man-jp 標準はなんだったっけ .SH 使用例 以下の設定ファイルは、NetBSD 1.3 を実行するあるラップトップマシンで 使用されているものです。このマシンは、IP エイリアスとして 192.5.5.213、 インタフェース ep0 (3Com 3C589C) をひとつ持っています。このクライアント は、DHCP 活動がほとんどないネットワークで時間の大部分を消費することが わかっているので、ブート間隔はデフォルト値からいくぶん小さくして あります。このマシンは複数ネットワーク間でローミング (移動) します。 .nf timeout 60; retry 60; reboot 10; select-timeout 5; initial-interval 2; reject 192.33.137.209; interface "ep0" { send host-name "andare.fugue.com"; send dhcp-client-identifier 1:0:a0:24:ab:fb:9c; send dhcp-lease-time 3600; supersede domain-name "fugue.com rc.vix.com home.vix.com"; prepend domain-name-servers 127.0.0.1; request subnet-mask, broadcast-address, time-offset, routers, domain-name, domain-name-servers, host-name; require subnet-mask, domain-name-servers; script "/sbin/dhclient-script"; media "media 10baseT/UTP", "media 10base2/BNC"; } alias { interface "ep0"; fixed-address 192.5.5.213; option subnet-mask 255.255.255.255; } .fi これは dhclient.conf ファイルとしては非常に複雑なものです。一般に、 皆さんが使用するものははるかに簡単なはずです。多くの場合、dhclient.conf ファイルとして空のファイルを生成するだけで十分なはずです。 つまり、デフォルト値でよいのが普通です。 .SH 関連項目 dhcp-options(5), dhclient.leases(5), dhclient(8), RFC2132, RFC2131 .SH 作者 .B dhclient(8) は Vixie Labs との契約のもとで Ted Lemon が書きました。 本プロジェクトの基金は Internet Software Corporation が提供しました。 Internet Software Consortium に関する情報は、 .B http://www.isc.org/isc にあります。 diff --git a/ja/man/man5/dhcp-options.5 b/ja/man/man5/dhcp-options.5 index 3aa5a4120f..8100843903 100644 --- a/ja/man/man5/dhcp-options.5 +++ b/ja/man/man5/dhcp-options.5 @@ -1,625 +1,739 @@ .\" dhcp-options.5 .\" .\" Copyright (c) 1995, 1996, 1997, 1998 The Internet Software Consortium. .\" All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. Neither the name of The Internet Software Consortium nor the names .\" of its contributors may be used to endorse or promote products derived .\" from this software without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE INTERNET SOFTWARE CONSORTIUM AND .\" CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, .\" INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES OF .\" MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE .\" DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE INTERNET SOFTWARE CONSORTIUM OR .\" CONTRIBUTORS BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, .\" SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT .\" LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF .\" USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND .\" ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, .\" OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT .\" OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" This software has been written for the Internet Software Consortium .\" by Ted Lemon in cooperation with Vixie .\" Enterprises. To learn more about the Internet Software Consortium, .\" see ``http://www.isc.org/isc''. To learn more about Vixie .\" Enterprises, see ``http://www.vix.com''. .\" -.\" jpman %Id: dhcp-options.5,v 1.3 1999/05/08 01:17:02 kuma Stab % +.\" jpman %Id: dhcp-options.5,v 1.4 1999/05/09 07:10:44 horikawa Stab % .\" WORD: Dynamic Host Configuration Protocol 動的ホスト設定プロトコル .\" WORD: Path MTU Discovery パス MTU 発見 .\" WORD: Router Discovery ルータ発見 [routed.8] .\" WORD: Mask Discovery マスク発見 .TH dhcpd-options 5 .SH 名称 dhcp-options - 動的ホスト構成プロトコルのオプション .SH 解説 動的ホスト設定プロトコル (DHCP: Dynamic Host Configuration Protocol) を使用することにより、クライアントは DHCP サーバから、 ネットワーク設定やネットワーク上で利用可能な様々なサービスについて記述している .B オプション を受け取ることができます。 .B dhcpd(8) や .B dhclient(8) を設定するときに、オプションを宣言することが多いでしょう。 オプションを宣言する文法、 そして宣言可能なオプションの名前と書式を、ここに文書化しています。 .SH リファレンス: オプション文 .PP 常に DHCP \fIoption\fR 文は、 キーワード \fIoption\fR で開始し、単一のオプション名が続き、 オプションデータが続きます。 オプションの名前とデータの書式は後述します。 全 DHCP オプションを網羅的に指定する必要はありません。 クライアントに必要なオプションのみを指定する必要があります。 .PP オプションデータには、次のように様々な書式があります: .PP .B ip-address データタイプは、明示的な IP アドレス (例えば 239.254.197.10) または ドメイン名 (例えば haagen.isc.org) のいずれかで指定可能です。 ドメイン名で指定する場合、 そのドメイン名を解決すると単一の IP アドレスになるようにしてください。 .PP .B int32 データタイプは符号付き 32 ビット整数を指定します。 .B uint32 データタイプは符号無し 32 ビット整数を指定します。 .B int16 および .B uint16 のデータタイプは、符号付きおよび符号無しの 16 ビット整数を指定します。 .B int8 および .B uint8 のデータタイプは、符号付きおよび符号無しの 8 ビット整数を指定します。 符号無し 8 ビット整数は、オクテットと呼ばれることもあります。 .PP .B string データタイプは NVT ASCII 文字列を指定します。 文字列はダブルクォートで括る必要があります。 例えば domain-name オプションを指定する文法は .nf .sp 1 option domain-name "isc.org"; .fi となります。 .PP .B flag データタイプはブール値を指定します。 ブール値は真または偽のいずれかです (オンまたはオフの方が分かりやすければ、こちらでもかまいません)。 .PP .B data-string データタイプは、ダブルクォートで括られる NVT ASCII 文字列か、 コロン区切りで 16 進数で指定されるオクテットの連続のいずれかを指定します。 例えば次のようになります: .nf .sp 1 - option client-identifier "CLIENT-FOO"; + option dhcp-client-identifier "CLIENT-FOO"; または - option client-identifier 43:4c:49:45:54:2d:46:4f:4f; + option dhcp-client-identifier 43:4c:49:45:54:2d:46:4f:4f; .fi .PP 次に示す様々なオプションに関する記述は、 DHCP オプションに関する最新の IETF ドラフト文書のものです。 名前が掲載されていないオプションは、 option-\fInnn\fR という名前で定義されているかもしれません。 \fInnn\fR はオプションコードの 10 進数表記です。 .\" \fInnn\fI は \fInnn\fR でしょう (horikawa@jp.freebsd.org 19990404) これらのオプションには、 クォートで括った文字列か、 2 桁の 16 進数をコロンで区切ったオクテットの連続を、続けられます。 例えば次のようになります: .PP .nf option option-133 "my-option-133-text"; option option-129 1:54:c9:2b:47; .fi .PP dhcpd は、これらの未定義オプションコードの書式を知りませんので、 指定されたデータの正当性を保証するための確認は行いません。 .PP 標準オプションを示します: .PP .B option subnet-mask \fIip-address\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP サブネットマスクオプションは、 RFC 950 に従って、クライアントのサブネットマスクを指定します。 スコープ中のどこにもサブネットマスクを指定しないと、 最終手段として、 アドレスを割り当てようとしているネットワークに対するサブネット宣言から、 dhcpd はサブネットマスクを使用します。これに対し、 アドレスを割り当てようとしているネットワークのスコープ中の サブネットマスク宣言であれば .I どのようなものであっても 、サブネット宣言におけるサブネットマスク指定に優先します。 .RE .PP .B option time-offset \fIint32\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP time-offset オプションは、 協定世界時 (UTC) を基点として、 クライアントのサブネットのオフセットを秒で指定します。 .RE .PP .B option routers \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP routers オプションは、 クライアントのサブネット上にあるルータの IP アドレスのリストを指定します。 ルータは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option time-servers \fIip-address\fR [, \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP time-server オプションは、 クライアントが利用可能な RFC 868 時刻サーバのリストを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBien116-name-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]; .RS 0.25i .PP ien116-name-servers オプションは、 クライアントが利用可能な IEN 116 ネームサーバのリストを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBdomain-name-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP domain-name-servers は、クライアントが利用可能な ドメインネームシステム (STD 13, RFC 1035) ネームサーバのリストを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBlog-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP log-server オプションは、 クライアントが利用可能な MIT-LCS UDP ログサーバのリストを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBcookie-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP クッキーサーバオプションは、 クライアントが利用可能な RFC 865 クッキーサーバのリストを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBlpr-servers\fR \fIip-address \fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP LPR サーバオプションは、 クライアントが利用可能な RFC 1179 ラインプリンタサーバのリストを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBimpress-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP impress-server オプションは、 クライアントが利用可能な Imagen Impress サーバのリストを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBresource-location-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが利用可能な RFC 887 リソースロケーションサーバのリストを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBhost-name\fR \fIstring\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、クライアントの名前を指定します。 この名前は、 ローカルのドメイン名に適合してもしなくてもかまいせん (domain-name オプションを使用してドメイン名を指定する方が良いです)。 文字集合の制約については RFC 1035 を参照してください。 .RE .PP .B option \fBboot-size\fR \fIuint16\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアント用のデフォルトのブートイメージの長さを、 512 オクテットブロック数で指定します。 .RE .PP .B option \fBmerit-dump\fR \fIstring\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントがクラッシュするときに クライアントのコアイメージがダンプされるファイルのパス名を指定します。 パスの書式は、NVT ASCII 文字集合の文字からなる文字列です。 .RE .PP .B option \fBdomain-name\fR \fIstring\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 ドメインネームシステムを使用してホスト名を解決するときに クライアントが使用すべきドメイン名を指定します。 .RE .PP .B option \fBswap-server\fR \fIip-address\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、クライアントのスワップサーバの IP アドレスを指定します。 .RE .PP .B option \fBroot-path\fR \fIstring\fB;\fR\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、クライアントのルートディスクが含まれるパス名を指定します。 パスの書式は、NVT ASCII 文字集合の文字からなる文字列です。 .RE .PP .B option \fBip-forwarding\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 パケットをフォワードするように、 クライアントが自己の IP 層を設定すべきかを指定します。 値 0 は IP フォワードを無効にし、 値 1 は IP フォワードを有効にすることを意味します。 .RE .PP .B option \fBnon-local-source-routing\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 非ローカルな送信元経路指定 (non-local source route) を持つ データグラムをフォワードするように、 クライアントが自己の IP 層を設定すべきかを指定します (本項目については [4] の 3.3.5 節を参照してください)。 値 0 はそのようなデータグラムのフォワードを許可しないことを意味し、 値 1 はフォワード許可を意味します。 .RE .PP .B option \fBpolicy-filter\fR \fIip-address ip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address ip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 非ローカルな送信元経路指定データグラムに対するポリシフィルタを指定します。 フィルタは、IP アドレスとマスクの組のリストからなり、 到着する送信元経路指定データグラム用のフィルタとなる、 宛先/マスクの組を指定します。 .PP 次ホップアドレスがフィルタのいずれにも適合しない送信元経路指定データグラムは、 クライアントが破棄すべきです。 .PP 更なる情報は STD 3 (RFC1122) を参照してください。 .RE .PP .B option \fBmax-dgram-reassembly\fR \fIuint16\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、クライアントが再組み立て準備をすべき、 最大データグラムサイズを指定します。 最小の正当値は 576 です。 .\" The minimum value legal value is 576. .\" The minimum legal value is 576. かな (horikawa@jp.freebsd.org 19990404) .RE .PP .B option \fBdefault-ip-ttl\fR \fIuint8;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが出力するデータグラムに使用すべき、 デフォルトの生存時間を指定します。 .RE .PP .B option \fBpath-mtu-aging-timeout\fR \fIuint32\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 RFC 1191 で定義される機構で発見されたパス MTU 値のエージングに使用する タイムアウト (秒単位) を指定します。 .RE .PP .B option \fBpath-mtu-plateau-table\fR \fIuint16\fR [\fB,\fR \fIuint16\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、MTU サイズの表を指定します。 この表は、 RFC 1191 で定義される、パス MTU 発見 (Path MTU Discovery) 実施時に使用します。 表の書式は、最小から最大への順の、 16 ビット符号無し整数のリストです。 最小 MTU は 68 以上であることが必要です。 .RE .PP .B option \fBinterface-mtu\fR \fIuint16\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、このインタフェースに対して使用する MTU を指定します。 MTU に対する最小の正当値は 68 です。 .RE .PP .B option \fBall-subnets-local\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが接続されている IP ネットワークの全サブネットが使用する MTU が、 クライアントが直接接続されているサブネットの MTU と同じであると、 クライアントが仮定して良いかを指定します。 値 1 は、全サブネットは同一の MTU であることを意味します。 値 0 は、直接接続されているネットワークのサブネットには より小さな MTU を持つものがあると、クライアントが仮定すべきことを意味します。 .RE .PP .B option \fBbroadcast-address\fR \fIip-address\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントのサブネットで使用されているブロードキャストアドレスを指定します。 正当なブロードキャストアドレスの値は、 STD 3 (RFC1122) の 3.2.1.3 節に記述されています。 .RE .PP .B option \fBperform-mask-discovery\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが ICMP を使用してサブネットマスク発見を実施すべきかを指定します。 値 0 は、クライアントはマスク発見を実施すべきでないことを意味します。 値 1 は、クライアントはマスク発見を実施すべきであることを意味します。 .RE .PP .B option \fBmask-supplier\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 ICMP を使用したサブネットマスク要求に対して、 クライアントが応答すべきかを指定します。 値 0 は、クライアントが応答すべきでないことを意味します。 値 1 は、クライアントが応答すべきであることを意味します。 .RE .PP .B option \fBrouter-discovery\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 RFC 1256 で定義されるルータ発見 (Router Discovery) 機構を使用して ルータを請求すべきかを指定します。 値 0 は、クライアントはルータ発見を実施すべきでないことを意味します。 値 1 は、クライアントはルータ発見を実施すべきであることを意味します。 .RE .PP .B option \fBrouter-solicitation-address\fR \fIip-address\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントのルータ請求リクエスト送出先アドレスを指定します。 .RE .PP .B option \fBstatic-routes\fR \fIip-address ip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address ip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが経路キャッシュに組み込むべき静的ルータのリストを指定します。 同じ宛先に対して複数のルータを指定すると、 優先度が低くなる順序でリストされます。 .PP 経路は IP アドレスの組のリストからなります。 最初のアドレスは宛先アドレスであり、 2 番目のアドレスは宛先に対するルータのアドレスです。 .PP デフォルト経路 (0.0.0.0) は、静的経路に対しては不正な宛先です。 デフォルト経路を指定するには、 .B routers オプションを使用してください。 .RE .PP .B option \fBtrailer-encapsulation\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 ARP プロトコル使用時に、 クライアントがトレイラ使用交渉 (RFC 893 [14]) すべきかを指定します。 値 0 は、クライアントがトレイラ使用を試みるべきでないと意味します。 値 1 は、クライアントがトレイラ使用を試みるべきであると意味します。 .RE .PP .B option \fBarp-cache-timeout\fR \fIuint32\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、ARP キャッシュエントリのタイムアウトを秒単位で指定します。 .RE .PP .B option \fBieee802-3-encapsulation\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 インタフェースがイーサネットである場合に、 クライアントがイーサネットバージョン 2 (RFC 894) か、 IEEE 802.3 (RFC 1042) のカプセル化を使用すべきかを指定します。 値 0 は、クライアントは RFC 894 のカプセル化を使用すべきであると意味します。 値 1 は、クライアントは RFC 1042 のカプセル化を使用すべきであると意味します。 .RE .PP .B option \fBdefault-tcp-ttl\fR \fIuint8\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが TCP セグメントを送出するときに使用すべき、 デフォルトの TTL を指定します。最小値は 1 です。 .RE .PP .B option \fBtcp-keepalive-interval\fR \fIuint32\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントの TCP が キープアライブ (keepalive) メッセージを TCP 接続上に送信する前に 待つべき間隔 (秒単位) を指定します。 時間は 32 ビット符号無し整数で指定します。 値 0 は、 アプリケーションが明示的に要求しなければ、 クライアントが接続上にキープアライブメッセージを生成すべきでないことを 意味します。 .RE .PP .B option \fBtcp-keepalive-garbage\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、古い実装との互換性のために、ゴミのオクテットと一緒に、 TCP キープアライブメッセージをクライアントが送るべきかを指定します。 値 0 は、ゴミのオクテットを送るべきでないことを意味します。 値 1 は、ゴミのオクテットを送るべきであることを意味します。 .RE .PP .B option \fBnis-domain\fR \fIstring\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、クライアントの NIS (Sun Network Information Services) ドメインを指定します。 ドメインの書式は、NVT ASCII 文字集合の文字からなる文字列です。 .RE .PP .B option \fBnis-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが利用可能な NIS サーバの IP アドレスを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBntp-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが利用可能な NTP (RFC 1035) サーバの IP アドレスを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBnetbios-name-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP NetBIOS ネームサーバ (NBNS) オプションは、 RFC 1001/1002 の NBNS ネームサーバのリストを、 優先されるものから順に指定します。 現在では、NetBIOS Name Service は WINS と呼ばれることの方が多いです。 netbios-name-servers オプションを使用して、WINS サーバを指定可能です。 .RE .PP .B option \fBnetbios-dd-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP NetBIOS データグラム配布サーバ (NBDD) オプションは、 RFC 1001/1002 の NBDD サーバのリストを、 優先されるものから順に指定します。 .RE .PP .B option \fBnetbios-node-type\fR \fIuint8\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP NetBIOS ノードタイプオプションは、 設定可能な NetBIOS オーバ TCP/IP クライアントを、 RFC 1001/1002 に記述されているように設定します。 値は単一のオクテットとして指定され、 クライアントタイプを意味します。 .PP 使用可能なノードタイプは次の通りです: .PP .TP 5 .I 1 B ノード: ブロードキャスト - WINS 無し .TP .I 2 P ノード: ピア - WINS のみ .TP .I 4 M ノード: ミックス - ブロードキャスト後に WINS .TP .I 8 H ノード: ハイブリッド - WINS 後にブロードキャスト .RE .PP .B option .B netbios-scope .I string\fB;\fR .RS 0.25i .PP NetBIOS スコープオプションは、 RFC 1001/1002 に指定されるように、 クライアントの NetBIOS オーバ TCP/IP スコープパラメータを指定します。 文字集合の制約については RFC1001, RFC1002, RFC1035 を参照してください。 .RE .PP .B option \fBfont-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが利用可能な X Window System フォントサーバを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBx-display-manager\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが利用可能な X Window System Display Manager を実行している システムのリストを指定します。 アドレスは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBdhcp-client-identifier\fR \fIdata-string\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションを使って、ホスト宣言中で DHCP クライアント識別子を 指定することができます。これは、クライアント識別子に対する照合を 用いて、dhcpd がそのホストのレコードを発見できるようにするための ものです。 .RE +.B option \fBnisplus-domain\fR \fIstring\fR\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +本オプションは、 +クライアントの NIS+ ドメインの名前を指定します。 +ドメインの書式は、NVT ASCII 文字集合の文字からなる文字列です。 +.RE +.B option \fBnisplus-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... +]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +本オプションは、 +クライアントが利用可能な NIS+ サーバを示す IP アドレスのリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE +.PP +.B option \fBtftp-server-name\fR \fIstring\fR\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +本オプションは TFTP サーバを指定し、 +クライアントがサポートする場合には \fBserver-name\fR 宣言と同じ効果を持ちます。 +BOOTP クライアントは、本オプションをサポートしないでしょう。 +DHCP クライアントによってはサポートしているものがあり、 +実際必須としているものがあります。 +.RE +.PP +.B option \fBbootfile-name\fR \fIstring\fR\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +本オプションは、ブートストラップファイルを指定するために使用します。 +クライアントにサポートされている場合、 +\fBfilename\fR 宣言と同じ効果を持ちます。 +DHCP クライアントによってはサポートするものがあり、 +実際必須としているものがあります。 +.RE +.PP +.B option \fBmobile-ip-home-agent\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +本オプションは、 +クライアントが利用可能なモバイル IP ホームエージェントの IP アドレスのリストを +指定します。 +エージェントは、優先されるものから順にリストしてください。 +ただし、通常はエージェントは 1 つでしょう。 +.RE +.PP +.B option \fBsmtp-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +SMTP サーバオプションは、 +クライアントが利用可能な SMTP サーバのリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE +.PP +.B option \fBpop-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +POP3 サーバオプションは、クライアントが利用可能な POP3 のリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE +.PP +.B option \fBnntp-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +NNTP サーバオプションは、クライアントが利用可能な NNTP のリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE +.PP +.B option \fBwww-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +WWW サーバオプションは、クライアントが利用可能な WWW のリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE +.PP +.B option \fBfinger-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +Finger サーバオプションは、 +クライアントが利用可能な Finger のリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE +.PP +.B option \fBirc-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +IRC サーバオプションは、クライアントが利用可能な IRC のリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE +.PP +.B option \fBstreettalk-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +StreetTalk サーバオプションは、 +クライアントが利用可能な StreetTalk のリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE +.PP +.B option \fBstreetalk-directory-assistance-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +StreetTalk Directory Assistance (STDA) サーバオプションは、 +クライアントが利用可能な STDA のリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE .SH 関連項目 dhcpd.conf(5), dhcpd.leases(5), dhclient.conf(5), dhcpd(8), dhclient(8), RFC2132, RFC2131 .SH 作者 .B dhcpd(8) は、Vixie Labs との契約のもとで、Ted Lemon が記述しました。 本プロジェクトの資金は、Internet Software Corporation が提供しました。 Internet Software Consortium に関する情報は、 .B http://www.isc.org/isc にあります。 diff --git a/ja/man/man8/dhclient.8 b/ja/man/man8/dhclient.8 index 7cab68a508..888cf4be30 100644 --- a/ja/man/man8/dhclient.8 +++ b/ja/man/man8/dhclient.8 @@ -1,198 +1,210 @@ .\" dhclient.8 .\" .\" Copyright (c) 1997 The Internet Software Consortium. .\" All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. Neither the name of The Internet Software Consortium nor the names .\" of its contributors may be used to endorse or promote products derived .\" from this software without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE INTERNET SOFTWARE CONSORTIUM AND .\" CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, .\" INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES OF .\" MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE .\" DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE INTERNET SOFTWARE CONSORTIUM OR .\" CONTRIBUTORS BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, .\" SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT .\" LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF .\" USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND .\" ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, .\" OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT .\" OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" This software has been written for the Internet Software Consortium .\" by Ted Lemon in cooperation with Vixie .\" Enterprises. To learn more about the Internet Software Consortium, .\" see ``http://www.isc.org/isc''. To learn more about Vixie .\" Enterprises, see ``http://www.vix.com''. -.\" jpman %Id: dhclient.8,v 1.3 1999/05/03 09:15:28 horikawa Stab % +.\" jpman %Id: dhclient.8,v 1.4 1999/05/09 07:10:29 horikawa Stab % .\" WORD: Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) 動的ホスト設定プロトコル .\" WORD: lease リース [dhclient.8] .\" WORD: mobile host 移動ホスト .\" WORD: networking framework ネットワーキングフレームワーク .TH dhclient 8 .SH 名称 dhclient - 動的ホスト設定プロトコルのクライアント .SH 書式 .B dhclient [ .B -p .I port ] [ .B -1 ] [ +.B -D +] +[ .B -d ] [ .I if0 [ .I ...ifN ] ] .SH 解説 Internet Software Consortium の DHCP クライアントである dhclient は動的ホスト設定プロトコル (DHCP: Dynamic Host Configuration Protocol) または BOOTP プロトコルを用いて、あるいは これらのプロトコルが失敗した場合にはアドレスを静的に割り当てて、 1 つ以上のネットワークインタフェースを設定する方法を提供します。 .SH 操作 .PP DHCP プロトコルでは、1 つ以上のサブネットに割り当てることのできる IP アドレスのリストを管理する中央サーバに、ホストがアクセスできます。 DHCP クライアントはこのリストからアドレスを要求して、 それをネットワーク通信の一時的な土台に用いることができます。 また DHCP プロトコルは、デフォルトルータの場所やネームサーバの場所など、 クライアントが接続しているネットワークに関する重要な情報を クライアントに詳細に知らせる機構も提供します。 .PP 起動時に dhclient は .IR dhclient.conf から設定指示を読み取ります。 それから現在のシステムに組み込まれている すべてのネットワークインタフェースのリストを取得します。 各インタフェースに対し dhclient は DHCP プロトコルを用いて設定を試みます。 .PP システムリブートやサーバ再起動の際にリースを失わないように、 dhclient は割り当てられたリースのリストを dhclient.leases(5) ファイルに保存します。 起動時、dhclient.conf ファイルを読み取った後、 dhclient は dhclient.leases ファイルを読み込んで、 割り当てられたリースに関するメモリを更新します。 .PP 新しいリースを取得すると、dhclient.leases ファイルの末尾に付け加えられます。 ファイルが極端に大きくなるのを防ぐために、 dhclient は時おりコア内部のリースデータベースから 新規 dhclient.leases ファイルを作成します。 古いほうの dhclient.leases ファイルは、 dhclient が次にデータベースを作り替えるまで、 .IR dhcpd.leases~ という名前で保存されます。 .PP dhclient が最初に起動されたとき (一般的にはシステムブート初期過程の間) に DHCP サーバが利用できなければ、 古いリースは残されます。 その場合、dhclient.leases ファイルから まだ期限の切れていない古いリースを検査し、 有効であると判断されれば、それらの期限が切れるか または DHCP サーバが利用できるようになるまで、そのリースを使います。 .PP 時には DHCP サーバが存在しないネットワークにアクセスする必要があるような 移動ホストは、そのネットワーク上の固定アドレスのリースを あらかじめ読み込んでおくことができます。 DHCP サーバへのアクセスがどれも成功しなかった場合、 dhclient はその静的なリースが有効であるか検証し、 有効であれば次に再起動されるまでそのリースを使います。 .PP また移動ホストは、DHCP は利用できないが BOOTP なら利用できるような ネットワークへ移動することもあるでしょう。 そのような場合は、古いリースを順次試すよりも、 そのネットワークの管理者と相談して BOOTP データベースにエントリを作成してもらい、 そのネットワーク上で素早くブートできるようにするとよいでしょう。 .SH コマンドライン .PP dhclient が設定しようとするネットワークインタフェースの名前を コマンドラインで指定できます。 コマンドラインでインタフェース名が指定されなければ、 dhclient はすべてのネットワークインタフェースを識別し、 可能なら非ブロードキャストインタフェースは除いて、 それぞれのインタフェースを設定しようとします。 .PP 標準 (ポート 68) 以外のポートで dhclient に送受信させるには、 .B -p フラグが使えます。 このフラグに続けて、dhclient が使う udp ポート番号を指定します。 これは主にデバッグ目的に有用です。 .B -p フラグを指定すると、指定した番号より 1 つ小さなポート番号を使用して、 クライアントはサーバへの応答を送信します - つまり、 .B -p 68 と指定した場合には、 クライアントはポート 68 で listen してポート 67 で送信します。 リレーエージェントを介す必要があるデータグラムは、 .B -p フラグで指定されるポート番号に送られます - 代替ポート番号を使用したい場合、 使用しているリレーエージェントを設定して、 同じ代替ポート番号を使用させる必要があります。 .PP 通常、dhclient はインタフェースを設定するまではフォアグラウンドで動作し、 その後バックグラウンドの動作に移行します。 dhclient を常にフォアグラウンドプロセスとして実行させるには、 .B -d フラグを指定してください。 これは dhclient をデバッガ内で実行するときや、 System V システムで inittab 外で実行するときに便利です。 .PP +.B -D +フラグを指定すると、 +.B dhclient-script +とともに使用するために生成するスクリプトを、 +.B dhclient +は +.IR /tmp +に保存します。 +.PP .B -1 フラグを指定すると、 dhclient はひとつのリースに対し 1 度だけしか取得を試みません。 もし取得に失敗すれば dhclient は終了します。 .PP .SH 設定 dhclient.conf(8) ファイルの書式は別に解説されています。 .SH 関連ファイル .B /etc/dhclient.conf, /var/db/dhclient.leases, /var/run/dhclient.pid, .B /var/db/dhclient.leases~ .SH 関連項目 dhclient.conf(5), dhclient.leases(5), dhclient-script(8) .SH 作者 .B dhclient(8) は Ted Lemon が Vixie Enterprises と協力して Internet Software Consortium のために 書きました。 Internet Software Consortium についてより詳しくは、 .B http://www.vix.com/isc をご覧ください。 Vixie Enterprises についてより詳しくは、 .B http://www.vix.com をご覧ください。 .PP 本クライアントは、Elliot Poger が Stanford 大学の MosquitoNet プロジェクトに参加している間に、 Linux での利用に際し大幅に修正、改良を行いました。 .PP 現在のバージョンは、Elliot による Linux での改良に負うところが大きいですが、 Internet Software Consortium の DHCP サーバが使うものと同じ ネットワーキングフレームワークを用いるように、Ted Lemon が 大幅な再編成や部分的な書き換えを行いました。 システム特有の設定コードの大部分はシェルスクリプトに移されたので、 より多くのオペレーティングシステムのサポートが加えられるにつれ、 システム特有の設定コードをそのオペレーティングシステムに 移植したり管理したりする必要はなくなるでしょう。 代わりに、シェルスクリプトが環境に合ったツールを呼び出して その目的を果たしてくれます。 .PP diff --git a/ja/man/man8/kget.8 b/ja/man/man8/kget.8 index 43fdbdace1..b4d960a9bb 100644 --- a/ja/man/man8/kget.8 +++ b/ja/man/man8/kget.8 @@ -1,76 +1,77 @@ .\" Copyright (c) 1999 Andrzej Bialecki .\" All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE AUTHOR ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" %Id: kget.8,v 1.1 1999/02/27 02:24:18 jkh Exp % -.\" jpman %Id: kget.8,v 1.2 1999/05/06 00:15:11 mzaki Stab % +.\" jpman %Id: kget.8,v 1.3 1999/05/09 07:13:48 horikawa Stab % .\" .Dd Feb 20, 1999 .Dt KGET 8 .Os FreeBSD 3.1 .\" 3rd Berkeley Distribution は変だ。 .Os BSD 3 から修正: send-pr 済(99/5/6/) .Sh 名称 .Nm kget .Nd カーネルの変更情報を書き出す .Sh 書式 .Nm kget .Ar filename .Sh 解説 .Nm -ユーティリティは、ユーザコンフィグ(-c)セッションで変更された +ユーティリティは、ユーザコンフィグ (-c) セッションで変更された すべてのデバイス設定情報を、見たり保存したりできるようにします。 もっとも典型的には、この情報は /boot/kernel.conf ファイルに書き込まれて、 -/boot/loader.rc で("load -t userconfig_script /boot/kernel.conf" として) +/boot/loader.rc で ("load -t userconfig_script /boot/kernel.conf" として) 読み込まれます。これにより、 システムがブートする度にユーザが入力しなければいけない、 という手間を省くことができます。 .Pp .Nm はカーネルからデータを取り寄せるために .Xr sysctl 3 .\" .Xt から .Xr に修正: send-pr 済(99/5/6) インタフェースを使います。 とにかく .Ar machdep.uc_devlist シンボルがないといけません。 もしないのであれば、このユーティリティを使う前に カーネルを更新する必要があるのでしょう。 .Pp 使用法: .Nm .Ar filename .Pp .Ar filename -は通常のファイル(上書きされます)か、もしくは - です。 +は通常のファイル (上書きされます) か、もしくは - です。 後者の場合は標準出力を使用します。 .Sh バグ きっといくつかあるでしょう。 .Sh 関連項目 .Xr sysctl 3 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .An Andrzej Bialecki による PicoBSD 配布の一部として -.Fx 3.1 に登場しました。 +.Fx 3.1 +に登場しました。 .\" .Fx 3.1 を使うように変更: send-pr 済(99/5/6) diff --git a/ja/man/man8/pccardc.8 b/ja/man/man8/pccardc.8 index b41605e272..95fc67cb48 100644 --- a/ja/man/man8/pccardc.8 +++ b/ja/man/man8/pccardc.8 @@ -1,238 +1,238 @@ .\" .\" Copyright (c) 1998 Toshihiko ARAI .\" All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. The name of the author may not be used to endorse or promote products .\" derived from this software without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE AUTHOR ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR .\" IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES .\" OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE DISCLAIMED. .\" IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, .\" INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT .\" NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF USE, .\" DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND ON ANY .\" THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, OR TORT .\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF .\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE. .\" .\" Translated to English by Hiroki Sato .\" .\" %Id: pccardc.8,v 1.1.2.1 1999/05/03 11:20:37 kuriyama Exp % .\" -.\" jpman %Id: pccardc.8,v 1.2 1999/05/08 07:48:11 horikawa Exp % +.\" jpman %Id: pccardc.8,v 1.2 1999/05/08 07:48:11 horikawa Stab % .\" 原文である PAO の pccardc.8 をほぼそのまま利用しています .Dd November 14, 1998 .Dt PCCARDC 8 .Os FreeBSD .Sh 名称 .Nm pccardc .Nd PC-CARD (PCMCIA) の制御とモニタを行うツール .Sh 書式 .Nm pccardc Ar subcommand .Op Ar arg ... .Sh 解説 .Nm は PC-CARD スロットの制御と、PCMCIA カードの設定や情報表示を行います。 .Nm は次のサブコマンドを理解します: .Pp .Bl -tag -width pccardmem -compact .It Pa beep ビープタイプを設定します .It Pa dumpcis カードの CIS (複数可) を表示します .It Pa enabler デバイスドライバのイネーブラ .It Pa help コマンドのまとめを表示します .It Pa pccardmem pccard ドライバにメモリを割り当てます .It Pa rdattr アトリビュートメモリを読み込みます .It Pa rdmap pcic マッピングを読み込みます .It Pa rdreg pcic レジスタを読み込みます .It Pa wrattr アトリビュートメモリへバイトを書き込みます .It Pa wrreg pcic レジスタへ書き込みます .El .Bl -enum .It .Nm beep Ar 0|1 .Pp カード挿抜時のサウンド種別を設定します。 .Xr rc.conf 5 の pccard_beep に対応します。 .Pp .Bl -tag -width Ds -compact .It Ar 0 サイレントモード .It Ar 1 シンプルビープモード .El .It .Nm dumpcis .Op Ar slot .Pp カードの不揮発性メモリ (EEPROM) に格納されている .Em CIS (Card Information Structure) タプルを表示します。 .Ar slot は、どのスロットを読み込むのかを指定します。 オプションを指定しないと、利用可能なすべてのカードの CIS を表示します。 .It .Nm enabler Ar slot driver .Op Fl m Ar card addr size .Op Fl a Ar iobase .Op Fl i Ar irq .Pp 「ポイントイネーブラ」です。 .Xr pccardd 8 によるドライバの割り当てがうまく動作しないときに、 手動でパラメータを設定するために使用します。 .Ar slot で PC-CARD スロットを指定し、 .Ar driver でデバイス名 ("ed0" や "sio2" など) を指定し、 それと同時に次のオプションの一部またはすべてを指定します: .Bl -tag -width Ds .It Fl m Ar card addr size カードの共有メモリウィンドウをホストアドレスにマップします。 .Ar card はカードのアドレス空間での共有メモリ開始アドレス (16 進数) であり、 .Ar addr はホスト側のアドレス空間でのマップするメモリのアドレス (16 進数) であり、 .Ar size はメモリウィンドウのサイズ (kb) です。 .It Fl a Ar iobase .Ar iobase は、I/O ウィンドウをマップするポート番号 (16 進数) を指定します。 .It Fl i Ar irq .Ar irq は、カードが割り込みに使用する IRQ (1 から 15 までの 10 進数) を指定します。 .El .Pp 例えば .Bd -literal enabler 0 ed0 -m 2000 d4000 16 -a 300 -i 3 .Ed .Pp は、スロット 0 を、ポート 0x300 で IRQ 3 にある 最初の NE200 イーサネットカードドライバに割り当て、 カード内の 0x2000 からの 16KB のメモリ領域を 0xd4000 にマップします。 .Pp いままでにも壊れた CIS タプルのために認識できないカードを この機能で使用することができたようです。また、動作報告 のまだ無いカードをテストするときにも有用でしょう。 それでも、新しいカードを正しく認識できないことが多いので、注意して下さい。 .It .Nm help .Pp .Nm pccardc のヘルプを表示します。 .It .Nm pccardmem Ar addr .Pp PC-CARD コントローラ (PCIC) がカードをマップするために使用する ホストアドレスを指定します。 PCIC は 16KB の連続するメモリを必要とするため、 指定可能なアドレスは次の 4 通りとなります: .Pp .Bl -tag -width 0xd0000 -compact .It Ar 0xd0000 0xd0000-0xd3fff (デフォルト) .It Ar 0xd4000 0xd4000-0xd7fff .It Ar 0xd8000 0xd8000-0xdbfff .It Ar 0xdc000 0xdc000-0xdffff .El .Pp 0xd0000 の代わりに "DEFAULT" を指定可能です。 このサブコマンドは、 .Xr rc.conf 5 の .Pa pccard_mem に対応します。 .It .Nm rdattr Ar slot offs length .Pp スロット .Ar slot で .Ar offs から開始する .Ar length バイトの不揮発性メモリ (EEPROM) を、16 進ダンプ表示します。 すべてのパラメータは 16 進数です。 .It .Nm rdmap .Op Ar slot .Pp PC-CARD スロットの 4 つのメモリウィンドウと 2 つの I/O ウィンドウの ホストマシンへのマッピング状況を報告します。 .Ar slot を指定しない場合には、システム上の全スロットに関して表示します。 .It .Nm rdreg .Op Ar slot .Pp .Ar slot の 64 個のレジスタを表示します (デフォルトでは全スロットを対象とします)。 .It .Nm wrattr Ar slot offs value .Pp カードの不揮発性メモリ (EEPROM) の、先頭からのオフセット .Ar offs (16 進数) の 1 バイトを .Ar value (16 進数) で書き換えます。変更結果はカードを抜いても保存されます。 .It .Nm wrreg Ar slot reg value .Pp PC-CARD のレジスタへ書き込みます。 PC-CARD スロット番号は .Ar slot で指定し、レジスタ番号を .Ar reg (16 進数) で指定し、値を .Ar value (16 進数) で指定します。 .El .Pp .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/rc.conf -compact .It Pa /etc/rc.conf 設定ファイル .El .Sh 関連項目 .Xr rc.conf 5 , .Xr pccardd 8 .Sh 作者 オリジナルバージョンを .An Andrew McRae Aq andrew@mega.com.au が記述しました。 .An Tatsumi Hosokawa Aq hosokawa@mt.cs.keio.ac.jp がバグ修正と機能拡張を行いました。 このマニュアルページを .An Toshihiko ARAI Aq toshi@jp.FreeBSD.org が記述しました。 .Sh バグ .Nm enabler と .Nm wrattr の使用に際しては注意して下さい。 誤用すると、 システムを不安定にしたり、カードにダメージを与えるかもしれません。 diff --git a/ja/man/man8/ping.8 b/ja/man/man8/ping.8 index 27dd17e151..63252a354b 100644 --- a/ja/man/man8/ping.8 +++ b/ja/man/man8/ping.8 @@ -1,418 +1,425 @@ .\" Copyright (c) 1985, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)ping.8 8.2 (Berkeley) 12/11/93 -.\" %Id: ping.8,v 1.19 1999/01/06 07:54:27 imp Exp % -.\" jpman %Id: ping.8,v 1.3 1997/10/11 08:00:36 horikawa Stab % +.\" %Id: ping.8,v 1.19.2.1 1999/05/08 15:42:41 mckay Exp % .\" +.\" jpman %Id: ping.8,v 1.3 1997/10/11 08:00:36 horikawa Stab % .Dd March 1, 1997 .Dt PING 8 .Os BSD 4.3 .Sh 名称 .Nm ping .Nd .Tn ICMP ECHO_REQUEST パケットをネットワーク上のホストへ送る .Sh 書式 .Nm ping .Op Fl QRadfnqrv .Op Fl c Ar count .Op Fl i Ar wait .Op Fl l Ar preload .Op Fl p Ar pattern .Op Fl s Ar packetsize .Op Fl S Ar src_addr .Bo .Ar host | .Op Fl L .Op Fl I Ar interface .Op Fl T Ar ttl .Ar mcast-group .Bc .Sh 解説 .Nm は、 .Tn ICMP の .Tn ECHO_REQUEST データグラムを用いて、指定したホストやゲートウェイ からの .Tn ICMP ECHO_RESPONSE を引き出します。 .Tn ECHO_REQUEST データグラム ( .Pq Dq ping ) には IP および .Tn ICMP ヘッダ、 .Dq struct timeval 、パケットの残りを埋める適当な数の .Dq pad バイトが順にあります。 オプションは以下の通りです: .Bl -tag -width indent .It Fl a 聴覚モード。パケットを受け取った時に、出力にベル .Pq ASCII 0x07 文字を 含みます。このオプションは、別形式のオプションがある場合は無視されます。 .It Fl c Ar count .Tn ECHO_RESPONSE パケットを .Ar count 回送出 .Pq そして受信 してから終了します。 本オプションが指定されない場合、 .Nm は割り込まれるまで動作を継続します。 .It Fl d 使用する socket に .Dv SO_DEBUG オプションを設定します。 .It Fl f .Tn ECHO_REQUEST ping を垂れ流します。 パケットが返って来るとすぐ、もしくは 100 分の 1 秒に 1 回のいずれか多い回数だけ パケットを出力します。 .Tn ECHO_REQUEST パケットを送るたびに .Dq \&. が表示され、 .Tn ECHO_REPLY パケットを受信するたびにバックスペースが表示されます。 これによりどれだけのパケットが欠落したのかをすばやく表示することができます。 スーパユーザのみ使用可能です .Bf -emphasis このオプションはネットワークに非常に負荷をかけるので、注意して使用する 必要があります。 .Ef .It Fl i Ar wait .Ar wait で指定した秒数だけパケットの送出間隔を空けます。 デフォルトでは送出間隔は 1 秒です。 より小さい値を指定できますが、 1 より小さい値を指定できるのはスーパユーザだけです。 このオプションは .Fl f オプションとは同時に指定できません。 .It Fl I Ar interface 与えられたインタフェースアドレスに対して、マルチキャストパケットを 送ります。このフラグは、 ping の宛先アドレスがマルチキャストアドレスの 場合だけに適用できます。 .It Fl l Ar preload 指定した .Ar preload 値だけ .Tn ECHO_REQUEST パケットを出来るだけ速く送信し、通常の動作に戻ります。 スーパユーザのみがこのオプションを使用できます。 .It Fl L マルチキャストパケットのループバックを抑制します。 このフラグは、宛先アドレスがマルチキャストアドレスの場合だけ 適用できます。 .It Fl n 数値のみ出力します。ホストアドレスに対する名前を調べるようなことは しません。 .It Fl p Ar pattern 送出するパケットを埋める .Dq pad バイトを指定します。 .Dq pad バイトは 16 バイトを上限とします。 これはネットワーク上でデータ依存の問題を診断するときに有効です。たとえば .Dq Li \-p ff は全て 1 の送出パケットを生成します。 .It Fl Q いくらか静かな出力にします。 自己が行なった問い合わせに対しての応答に含まれる ICMP エラーメッセージは表示されません。 もともとは、 .Fl v オプションがそのようなエラーを表示するために必要でしたが、 .Fl v オプションは全ての ICMP エラーメッセージを表示します。忙しい機械上では、 この出力は更に負荷になるでしょう。 .Fl Q オプションを指定しないと、 .Nm は、 自己の ECHO_REQUEST メッセージに起因する ICMP エラーメッセージを表示します。 .It Fl q 出力を抑制します。開始時と終了時の要約行しか表示しません。 .It Fl R 指定ホストまでの到達経路を記録します。 .Tn ECHO_REQUEST パケット中に .Tn RECORD_ROUTE オプションをつけ、返送パケット上の経路バッファを表示します。IP ヘッダには 経路を 9 個収める大きさしかないことに注意してください; 特定の宛先に対してパケットを経路づけるには、通常 .Xr traceroute 8 コマンドを使う方が良いでしょう。 不正に偽ったパケットによるなどして しかるべき経路数よりも大くの経路が帰って来た場合、 ping は経路リストを表示し、正しい位置にまで縮めます。 多くのホストは .Tn RECORD_ROUTE オプションを無視するか捨てます。 .It Fl r 通常のルーティングテーブルを無視し、 直接接続されているネットワーク上のホストに対して送信します。 指定接続されたネットワーク上にホストが存在しない場合には、エラーが返されます。 このオプションは経路情報を持たないインタフェースを経由してローカル ホストに ping をかけるのに用いられます .Po たとえばインタフェースが .Xr routed 8 によってドロップされた後 .Pc 。 .It Fl s Ar packetsize 送出するデータのバイト数を指定します。 デフォルトでは 56 バイトです。 これは .Tn ICMP ヘッダデータの 8 バイトと合せて 64 .Tn ICMP バイトになります。 スーパユーザのみこのオプションを指定できます。 +.It Fl S Ar src_addr +引き続いて指定する IP アドレスを、 +出力パケットの送信元アドレスとして使用します。 +複数の IP アドレスを持つホストでは、このオプションを使用することにより、 +プローブパケットを送信するインタフェース以外の送信アドレスを強制可能です。 +IP アドレスがこのマシンのインタフェースアドレスではない場合、 +エラーが返され、送信は行われません。 .It Fl T Ar ttl マルチキャストパケットの IP 寿命時間 (Time To Live) を設定します。 このオプションは、宛先アドレスがマルチキャストアドレスの場合だけ 適用できます。 .It Fl v 冗長出力を有効にします。 .Tn ECHO_RESPONSE 以外の受信 .Tn ICMP パケットも表示されます。 .El .Pp 問題の切り分けのために .Nm を用いるにはローカルインタフェースが up かつ running であることを 確認するため、まずローカルホスト上で実行します。 その後により遠くのホストやゲートウェイに .Dq ping します。 経路周回時間 (round trip time) と消失パケットの統計が計算されます。 重複したパケットが受信された場合、そのパケットは消失パケットの計算には 含まれませんが、経路周回時間の統計の計算には 使われます。 指定されたパケットの数が送信され .Pq 受信され たとき、もしくはプログラムが .Dv SIGINT で終了した場合、簡単な要約が表示されます。 要約は、送出したパケット数、受信したパケット数、そして 経路周回時間の最小/最大/平均/分散です。 .Pp このプログラムは主にネットワークのテスト、計測、管理に用いられことを 想定しています。 .Nm はそれ自体ネットワークに負荷をかけるので、トラブルのないときや自動スクリ プトで用いることは勧められません。 .Sh ICMP パケットの詳細 オプションなしの IP ヘッダは 20 バイトです。 .Tn ICMP .Tn ECHO_REQUEST パケットはさらなる 8 バイトの .Tn ICMP ヘッダとそれに続く任意の大きさのデータからなっています。 この大きさは .Ar packetsize によって指定されます .Pq デフォルトでは 56 バイトです 。 このように受信した IP パケット内の .Tn ICMP .Tn ECHO_REPLY データ量は常に指定されたデータ .Pq Tn ICMP ヘッダ の大きさよりも 8 バイト大きくなります。 .Pp データ領域が少なくとも 8 バイトあるとき、 .Nm は最初の 8 バイトを経路周回時間の計算に用いるタイムスタンプを書くために 用います。指定された pad の大きさが 8 バイトより小さい場合経路周回時間は 得られません。 .Sh 重複パケットと障害パケット .Nm は重複パケットと障害パケットを報告します。重複パケットは ユニキャストアドレスに対しては起こるはずのないものですが、 リンク層での不適切な再送信によって引き起こされるようです。 重複は様々な状況で起こる可能性があります。低いレベルの重複の存在は 必ずしも警告にならないかもしれませんが、よい兆候ではありません。 ブロードキャストもしくは マルチキャストアドレスに ping する時には、重複が起こることが期待されます。 実際に重複するのではなく、 異ったホストから同じ要求に対して応答が行われからです。 .Pp 障害を受けたパケットは明らかに重大な警告です。多くの場合、 .Nm パケットの経路のどこか(ネットワーク内かホスト内)のハードウェアの故障が 考えられます。 .Sh 異なったデータパターンの試行 (インター)ネットワーク層はデータ部分に含まれるデータによってパケットの扱い を変えません。不幸にもデータ依存性の問題がネットワークに侵入し長い間検知さ れないままとなる可能性が知られています。多くの場合、問題を引き起こす特殊 なパターンはたとえば全部 1 や全部 0 のようなもの、あるいは右端以外が 0 であるような十分な .Dq 遷移 を持たないものです。コマンドラインで(たとえば) 全部 0 のデータパターンを指定するだけでは不十分かもしれません。なぜな ら問題のパターンはデータリンク層にあり、コマンドラインで指定したものと コントローラが送信するものとの間の関係は複雑だからです。 .Pp このことはデータ依存性が問題となるとき、それを見付けるために多くのテストをし なければならないということを意味します。運がよければ、あるネットワーク を通して送れない、あるいは同じような長さのファイルよりもずっと長時間かか るファイルを見付けることができるかもしれません。この場合、そのファイル を調べ繰り返し現われるパターンを .Nm の .Fl p オプションを使ってテストできます。 .Sh TTL の詳細 IP パケットの .Tn TTL 値はパケットが捨てられずに通過できる IP ルータの最大数を表わ します。今のところインターネット上の各ルータは .Tn TTL フィールドをちょうど 1 だけ減らすと期待できます。 .Pp .Tn TCP/IP の仕様では .Tn TCP パケットの .Tn TTL フィールドを 60 にすべきだとなっていますが、多くのシステムは もっと小さい値を用いています .Po .Bx 4.3 では 30、 .Bx 4.2 では 15 を用いています .Pc 。 .Pp このフィールドに許される最大値は 255 です。 そして多くの .Ux システムでは .Tn ICMP ECHO_REQUEST パケットの .Tn TTL フィールドを 255 にしています。これが .Pq ping は出来るのに .Xr telnet 1 や .Xr ftp 1 で入れないホストが発生する理由です。 .Pp 通常 .Nm は受け取ったパケットの ttl 値を出力します。リモートシステム が ping パケットを受け取るとき、その応答における .Tn TTL フィールドに関し以下の 3 つのうちの 1 つを行なうことができます。 .Bl -bullet .It 変更しない;これは .Bx 4.3 tahoe リリース前の .Bx システムが行なっていたことです。 この場合、受け取ったパケット中の .Tn TTL 値は 255 から周回経路におけるルータの数を引いた数です。 .It 255 にセットする; これは現在の .Bx システムが行なっている ことです。この場合、受け取ったパケット中の .Tn TTL 値は 255 から、リモートシステム .Em から .Nm .Em している ホスト .Em まで の経路におけるルータの数を引いた数となります。 .It ある他の値にセットする。マシンによっては 30 あるいは 60 のような .Tn TCP パケットで用いるのと同じ値を .Tn ICMP パケットに使います。また全く異なる値を用いるマシンもあるかもしれません。 .El .Sh 戻り値 .Nm コマンドは、指定した .Ar host から少なくとも 1 回の応答を受信した場合、終了値 0 を返します; 送出は成功したものの応答を受信できない場合は 2 を返します; エラーが発生した場合は、他の値 .Pq Aq Pa sysexits.h が返されます。 .Sh 関連項目 .Xr netstat 1 , .Xr ifconfig 8 , .Xr routed 8 , .Xr traceroute 8 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .Bx 4.3 から登場しました。 .Sh 作者 オリジナルの .Nm コマンドは、 .An Mike Muuss が US Army Ballistics Research Laboratory にて記述しました。 .Sh バグ 多くのホストやゲートウェイは、 .Tn RECORD_ROUTE オプションを無視します。 .Pp 最大IPヘッダ長は、 .Tn RECORD_ROUTE オプションを付加するには小さ過ぎます。しかしながら、これについては出来 ることは多くありません。 .Pp ping を垂れ流しにするのは、一般に勧められません。特に ブロードキャストアドレスに対して ping の垂れ流しを行なうのは、 きちんと条件を整えた場合においてのみにとどめるべきです。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/cat.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/cat.1 index d8bedb689e..96b4c3a58b 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/cat.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/cat.1 @@ -1,119 +1,119 @@ .\" Copyright (c) 1989, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)cat.1 8.3 (Berkeley) 5/2/95 -.\" %Id: cat.1,v 1.8 1998/05/13 07:16:36 charnier Exp % +.\" %Id: cat.1,v 1.8.2.1 1999/05/08 10:40:49 kris Exp % .\" .\" jpman %Id: cat.1,v 1.3 1997/08/31 14:09:30 horikawa Stab % .\" .Dd May 2, 1995 .Dt CAT 1 .Os BSD 3 .Sh 名称 .Nm cat .Nd ファイルの連結、表示を行う .Sh 書式 .Nm cat .Op Fl benstuv .Op Fl .Op Ar .Sh 解説 .Nm はファイルを連続的に読み込み、標準出力に書き出します。 .Ar file はコマンドラインに記述された順番で処理されます。 ``-'' は標準入力を表します。 .Pp オプションは以下のとおりです。 .Bl -tag -width width .It Fl b 非空白行に、1 から開始する番号を付けます。 .It Fl e 表示できない文字を目に見える形で表示し ( .Fl v オプション参照)、各行の最後に .Pq Ql \&$ を表示します。 .It Fl n 行番号を付け加えます。行番号は 1 から始まります。 .It Fl s 連続した空行を圧縮します。連続した空行は 1 行の空行 として出力されます。 .It Fl t 表示できない文字を目に見える形で表示し ( .Fl v オプション参照)、タブを .Ql ^I で表示します。 .It Fl u 出力のバッファリングを行いません。 .It Fl v 表示できない文字を目に見える形で表示します。 control-X は .Ql ^X 、削除文字 (8進数で 0177) は .Ql ^? と表示されます。 .Tn ASCII 文字でないもの ( 最上位ビットが立っているもの ) は、 .Ql M- (メタ) のあとに残りの7ビットで表されるキャラクタを 表示します。 .El -.Pp +.Sh 診断 .Nm は実行に成功すると 0 を返し、エラーが起こると 0 より 大きな値を返します。 .Sh バグ シェルの出力リダイレクトのメカニズムが原因で、 .Dq Li cat file1 file2 > file1 は file1 に最初に入っているデータを消去してしまいます! .Sh 関連項目 .Xr head 1 , .Xr more 1 , .Xr pr 1 , .Xr tail 1 , .Xr vis 1 .Rs .%A Rob Pike .%T "UNIX Style, or cat -v Considered Harmful" .%J "USENIX Summer Conference Proceedings" .%D 1983 .Re .Sh 歴史 .Nm は Version 1 AT&T UNIX から登場しました。 .An Dennis Ritchie がマニュアルの初版をデザインし、執筆しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/chmod.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/chmod.1 index 830d0d9d78..add11c294c 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/chmod.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/chmod.1 @@ -1,320 +1,320 @@ .\" Copyright (c) 1989, 1990, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)chmod.1 8.4 (Berkeley) 3/31/94 -.\" %Id: chmod.1,v 1.10 1998/05/19 06:24:50 jkoshy Exp % -.\" jpman %Id: chmod.1,v 1.2 1997/04/01 01:37:14 mutoh Stab % +.\" %Id: chmod.1,v 1.10.2.1 1999/05/08 10:40:53 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: chmod.1,v 1.2 1997/04/01 01:37:14 mutoh Stab % .Dd March 31, 1994 .Dt CHMOD 1 .Os .Sh 名称 .Nm chmod .Nd ファイルのモードを変更する .Sh 書式 .Nm chmod .Oo .Fl R .Op Fl H | Fl L | Fl P .Oc .Ar mode .Ar file ... .Sh 解説 .Nm は指定されたファイルのモードを .Ar mode で指定したものに変更します。 .Pp オプションとして以下のものがあります: .Bl -tag -width Ds .It Fl H .Fl R オプションが指定されていれば、引数がシンボリックリンクのとき、それを たどって変更します。 (ディレクトリツリー探索中に見つかったシンボリックリンクは それ以上追跡しません) .It Fl L .Fl R オプションが指定されていれば、すべてのシンボリックリンクをたどり、 リンク先のファイルを変更します。 .It Fl P .Fl R オプションが指定されていても、どのシンボリックリンクもたどりません。 .It Fl R 指定されたファイル自身だけではなく、それらをルートとする ディレクトリ階層を再帰的に検索してモードを変更します。 .El .Pp シンボリックリンクはモードを持たないので、 .Fl H または .Fl L オプションが指定されていなければ、シンボリックリンクに対する .Nm 実行結果は常に真となり、何も変えません。 .Fl H , .Fl L , .Fl P オプションは、 .Fl R オプションが指定されていなければ無視されます。また、これらが 複数指定されると最後に指定したものが有効になります。 .Pp ファイルのモードの変更はそのファイルの所有者とスーパユーザだけにしか 許されていません。 -.Pp +.Sh 診断 .Nm は正常終了時には 0 を、エラーが生じたときは 0 より大きい値を返します。 .Sh モード モードには、数値を用いた絶対値指定と、シンボルによる指定があります。 数値指定では、以下の値を .Ar ``or'' で組み合わせた 8 進数を用います: .Pp .Bl -tag -width 6n -compact -offset indent .It Li 4000 (set-user-ID-on-execution ビット) このビットがセットされている実行可能ファイルは、 ファイルを所有するユーザ ID に実効ユーザ ID を設定されて実行されます。 set-user-id ビットをセットされているディレクトリは、 その中で作成される全てのファイルおよびディレクトリの所有者を ディレクトリの所有者に設定することを強制し、 作成するプロセスのユーザ ID は無関係となります。 これは、ディレクトリが存在するファイルシステムが この機能をサポートしている場合に限られます: .Xr chmod 2 と .Xr mount 1 の .Ar suiddir オプションを参照してください。 .It Li 2000 (set-group-ID-on-execution ビット) このビットがセットされている実行可能ファイルは、 ファイルを所有するグループ ID に実効グループ ID を設定されて実行されます。 .It Li 1000 (スティッキービット) ディレクトリに設定した時には、 非特権ユーザは、所有するファイルのみ削除およびリネーム可能となり、 ディレクトリのパーミッションは無関係となります。 FreeBSD では、実行可能ファイルに設定されたスティッキービットは無視され、 ディレクトリにのみ設定可能です ( .Xr sticky 8 参照)。 .It Li 0400 所有者の読み込みを許可。 .It Li 0200 所有者の書き込みを許可。 .It Li 0100 ファイルの場合、所有者の実行を許可。 ディレクトリの場合、所有者の検索を許可。 .It Li 0040 グループのメンバの読み込みを許可。 .It Li 0020 グループのメンバの書き込みを許可。 .It Li 0010 ファイルの場合、グループのメンバの実行を許可。 ディレクトリの場合、グループのメンバの検索を許可。 .It Li 0004 他者の読み込みを許可。 .It Li 0002 他者の書き込みを許可。 .It Li 0001 ファイルの場合、他者の実行を許可。 ディレクトリの場合、他者の検索を許可。 .El .Pp 例えば、所有者に読み込み・書き込み・実行を許可し、 グループのメンバに読み込み・実行を許可し、 他者に読み込み・実行を許可し、 set-uid と set-gid を指定しない絶対値指定のモードは、 755 (400+200+100+040+010+004+001) となります。 .Pp シンボルによる指定は以下の文法に従います。 .Bd -literal -offset indent mode ::= clause [, clause ...] clause ::= [who ...] [action ...] last_action action ::= op [perm ...] last_action ::= op [perm ...] who ::= a | u | g | o op ::= + | \- | = perm ::= r | s | t | w | x | X | u | g | o .Ed .Pp .Ar who シンボルの ``u'', ``g'', ``o'' はそれぞれユーザ、グループ、それ以外に 相当します。``a'' シンボルは ``ugo'' を指定した場合と同じになります。 .Pp .ne 1i .Ar perm シンボルはモードの各ビットを以下のように表現します。 .Pp .Bl -tag -width Ds -compact -offset indent .It r 読み込み許可ビット .It s 実行時 setuid および実行時 setgid ビット .It t sticky ビット .It w 書き込み許可ビット .It x 実行/検索 許可ビット .It X 対象がディレクトリであるか、変更前のモードで誰かの実行/検索許可ビット が立っている場合に、実行/検索許可ビットがセットされます。 .Ar perm シンボルでの ``X'' の指定は、 .Ar op シンボルを ``+''で連結する時のみ意味があり、他の場合は無視されます。 .It u 元ファイルの所有者許可ビット .It g 元ファイルのグループ許可ビット .It o 元ファイルの所有者とグループ以外の許可ビット .El .Pp .Ar op シンボルの働きは以下のようになります .Bl -tag -width 4n .It + .Ar perm 値が指定されなければ、``+'' は何の作用もありません。 .Ar who シンボルが指定されていなければ、 .Ar perm 値はそれぞれのwhoシンボルの対応するビットに作用し、それを umask で マスクしたビットがセットされます。 .Ar who シンボルが指定されていれば、その .Ar perm 値が設定されます。 .It \&\- .Ar perm 値が指定されていなければ、``\-'' は何の作用もありません。 .Ar who シンボルが指定されていなければ、 .Ar perm 値はそれぞれのwhoシンボルの対応するビットに作用し、それを umaskで マスクしたビットがクリアされます。 .Ar who シンボルが指定されていれば、その .Ar perm 値がクリアされます。 .It = .Ar who シンボルで指定されたモードビットがクリアされます。whoシンボルが指定 されていなければ、所有者、グループ、その他の各モードビットがクリアされ ます。 .Ar who シンボルが指定されていなければ、 permで指定したビットが、所有者、グループ、その他のそれぞれを umaskで マスクしたものだけ設定されます。 .Ar who シンボルと .Ar perm が指定されていれば、その値がそのまま設定されます。 .El .Pp 各 .Ar clause では、モードビットを操作するためのオペレーションを 1 つ以上記述しなけ ればなりません。そして各オペレーションは記述した順番で適用されます。 .Pp 所有者とグループ以外の ``o'' のみに対して、 ''s'' や ``t'' の組み合わせの .Ar perm 値が指定されても無視されます。 .Sh 使用例 .Bl -tag -width "u=rwx,go=u-w" -compact .It Li 644 ファイルを誰にでも読めるようにして、ファイルの所有者のみ書き込み可能に します。 .Pp .It Li go-w ファイルの所有者以外の書き込みを禁止します。 .Pp .It Li =rw,+X umask でマスクされていないビットの読み書きを許可しますが、実行許可は 現在設定されているものを保持します。 .Pp .It Li +X 誰かが実行/検索可能なファイルやディレクトリならば、すべてのユーザが 実行/検索できるファイルやディレクトリとします。 .Pp .It Li 755 .It Li u=rwx,go=rx .It Li u=rwx,go=u-w 誰にでも読み込みと実行ができて、所有者のみ書き込み可能になるようにしま す。 .Pp .It Li go= グループやその他のユーザにいかなる許可も与えません。 .Pp .It Li g=u-w グループビットをユーザビットと同じにしますが、グループの書き込みは禁止 します。 .El .Sh バグ naughty bitのための .Ar perm オプションが無い。 .Sh 関連項目 .Xr chflags 1 , .Xr install 1 , .Xr mount 1 , .Xr chmod 2 , .Xr stat 2 , .Xr umask 2 , .Xr fts 3 , .Xr setmode 3 , .Xr symlink 7 , .Xr chown 8 , .Xr sticky 8 .Sh 規格 .Nm ユーティリティは、規格にない .Ar perm シンボルの .Dq t と .Dq X を除いては .St -p1003.2 互換になるように作られています。 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から導入されました. diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/cp.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/cp.1 index 632e90040b..d21e42e5aa 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/cp.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/cp.1 @@ -1,220 +1,220 @@ .\" Copyright (c) 1989, 1990, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)cp.1 8.3 (Berkeley) 4/18/94 -.\" %Id: cp.1,v 1.11 1998/10/13 08:52:29 jkoshy Exp % -.\" jpman %Id: cp.1,v 1.2 1997/03/26 15:42:56 horikawa Stab % +.\" %Id: cp.1,v 1.11.2.1 1999/05/08 10:40:58 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: cp.1,v 1.2 1997/03/26 15:42:56 horikawa Stab % .Dd April 18, 1994 .Dt CP 1 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm cp .Nd ファイルをコピーする .Sh 書式 .Nm cp .Oo .Fl R .Op Fl H | Fl L | Fl P .Oc .Op Fl f | i .Op Fl p .Ar source_file target_file .br .Nm cp .Oo .Fl R .Op Fl H | Fl L | Fl P .Oc .Op Fl fip .Ar source_file ... target_directory .Sh 解説 1 番目の書式の場合、 .Nm は .Ar source_file の内容を .Ar target_file にコピーします。 2 番目の書式の場合、 .Ar source_file の各々が .Ar target_directory の中へコピーされます。このとき 名前は変更されません。 コピー先が元のファイル自身になるような 指定を .Nm が検出した場合、コピーは失敗します。 .Pp 以下のオプションが使用できます。 .Bl -tag -width flag .It Fl H .Fl R オプションが指定されている時、コマンド行で指定されたシンボリックリンク を追跡します。(木構造の検索中に見つかったシンボリックリンクは追跡 しません) .It Fl L .Fl R オプションが指定されている時、すべてのシンボリックリンクを追跡します。 .It Fl P .Fl R オプションが指定されている時、シンボリックリンクを一切追跡しません。 .It Fl R .Ar source_file としてディレクトリが指定された場合、 .Nm はそのディレクトリとそれ以下の 部分木を構成するすべてのファイルをコピーします。シンボリックリンクに ついては、それが指している先のファイルをコピーするのではなく シンボリックリンクのままコピーします。特殊ファイルについても 通常ファイルとしてではなく .Nm が特殊ファイルを生成することでコピーします。 作成されるディレクトリの属性はプロセスのumask値の 影響を受けず、対応するコピー元ディレクトリと同じ属性となります。 .It Fl f コピー先にすでに同名のファイルが存在する場合、そのファイルのパー ミッションに関わらず、確認を求めずにそれを消去して新しくファイル を作成します。( .Fl f オプションより前の .Fl i オプションは無視されます。) .It Fl i すでに存在するファイルへの上書きを伴うコピーを実行する前に、 上書きするかどうかの確認プロンプトを標準エラー出力へ出力するよう .Nm に指示します。標準入力からの返答が 文字 .Sq Li y か .Sq Li Y で始まっていればコピーが実行されます。 ( .Fl i オプションより前の .Fl f オプションは無視されます。) .It Fl p ファイルの変更時刻・アクセス時刻・フラグ・モード・ユーザID・グループID などを、パーミッションが許す範囲内で可能な限り保存してコピーするよう .Nm に指示します。 .Pp ユーザIDやグループIDが保存できない場合でも、エラーメッセージは出力されず 戻り値も変化しません。 .Pp コピー元ファイルにSETUIDビットが立っておりかつそのユーザIDが保存できない 場合、SETUIDビットは保存されません。コピー元ファイルにSETGIDビットが 立っておりかつそのグループIDが保存できない場合、SETGIDビットは保存されません。 コピー元のファイルにSETUIDビットとSETGIDビットが共に 立っておりかつそのユーザIDかグループIDのいずれか一方でも保存できない場合、 .Fl p オプションが指定されていない限り、 SETUIDビットとSETGIDビットの両方が保存されません。 .El .Pp すでに存在するコピー先ファイルについては、パーミッションが許せば 内容は上書きされますが、モード・ユーザID・グループIDは変化しません。 .Pp 2 番目の書式では、 .Ar source_file としてディレクトリが一つだけ指定されかつ .Fl R オプションが指定されている場合を除き、 .Ar target_directory は存在していなければなりません。 .Pp コピー先ファイルが存在しない場合、コピー元ファイルのモードに ファイルモード生成マスク .Pf ( Ic umask , .Xr csh 1 を参照 ) を適用したものがコピー先ファイルのモードとして使用されます。 コピー元ファイルのSETUIDビットが立っていても、コピー元ファイルとコピー先 ファイルの所有者が同一でない限り、それは落とされます。 コピー元ファイルのSETGIDビットが立っていても、コピー元ファイルとコピー先 ファイルが同一グループに属しかつコピーを行うユーザがそのグループ に入っていない限りそれは落とされます。 SETUIDビットとSETGIDビットの両方が立っている場合、上記のすべての 条件が満たされない限り、両方のビットが落とされます。 .Pp ファイルの生成および上書きには、適切なパーミッションがなければなりません。 .Pp .Fl R フラグが指定されるとシンボリックリンクは追跡されませんが、 そうでない限りデフォルトでシンボリックリンクは常に追跡されます。 .Fl H または .Fl L フラグ ( .Fl R フラグと併用) を用いると、シンボリックリンクの追跡を前述したように動作さ せることができます。 .Fl H , .Fl L , .Fl P オプションは、 .Fl R オプションが指定されていなければ無視されます。 また、これらのオプションは互いに打ち消し合い、 最後に指定されたものが有効になります。 -.Pp +.Sh 診断 .Nm -は成功すると戻り値 0 を、エラーが発生すると戻り値 >0 を返します。 -.Pp +ユーティリティは +は成功すると戻り値 0 を、エラーが発生すると 0 より大きな戻り値を返します。 .Sh 互換性 従来版の .Nm には .Fl r オプションがありました。本実装でもこのオプションはサポートされていますが、 特殊ファイル・シンボリックリンク・FIFOなどを正しくコピーできないため、 これを使用することは奨められません。 .Sh 関連項目 .Xr mv 1 , .Xr rcp 1 , .Xr umask 2 , .Xr fts 3 , .Xr symlink 7 .Sh 規格 .Nm コマンドは、 .St -p1003.2 互換を想定しています。 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/csh.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/csh.1 index 01260d26d1..169bc4e62f 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/csh.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/csh.1 @@ -1,2206 +1,2206 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)csh.1 8.2 (Berkeley) 1/21/94 -.\" %Id: csh.1,v 1.11 1998/07/27 21:31:19 nectar Exp % -.\" jpman %Id: csh.1,v 1.2 1997/04/08 00:35:51 h-nokubi Stab % +.\" %Id: csh.1,v 1.11.2.1 1999/05/08 10:41:05 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: csh.1,v 1.2 1997/04/08 00:35:51 h-nokubi Stab % .\" Japanese translation for jpman-0.2 checked by jpman project 96.12.23 .\" .Dd January 21, 1994 .Dt CSH 1 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm csh .Nd C 言語ライクな文法を持つシェル(コマンドインタプリタ) .Sh 書式 .Nm csh .Op Fl bcefimnstvVxX .Op arg ... .Nm csh .Op Fl l .Sh 解説 .Nm は、履歴(参照: .Sx ヒストリ置換 の項)、ジョブ制御(参照: .Sx ジョブ の項)、対話的なファイル名とユーザ名の補完(参照: .Sx ファイル名補完 の項)、C 言語ライクな文法を特徴とするコマンドインタプリタです。 対話的なログイン・シェル、また シェル・スクリプトのコマンド・プロセッサの両方の用途で使われます。 .Ss 引数リスト処理 シェルへの最初の引数(第 0 引数)が .Ql Fl \& で始まる場合、シェルはログイン・シェルとなります。 シェルを .Ql Fl l フラグを指定して起動することでもログイン・シェルにできます。 .Pp 残りのフラグは以下のように解釈されます: .Bl -tag -width 5n .It Fl b このフラグは、オプションの処理を強制的に中断させる場合に使用します。この フラグ以降の引数はすべて、オプションではない引数として処理されます。 これにより、シェル・スクリプトに混乱やごまかしを行わずにオプションを 渡すことが可能になります。 set-user ID スクリプトは本オプションなしでは実行できません。 .It Fl c コマンドを本フラグの次にくる 1 つの引数から読み込みます。 この引数は省略できません。残りの引数は .Ar argv に代入されます。 .It Fl e 起動したコマンドが異常終了したり、0 でない終了ステータスを返したときに、 ただちにシェルを終了します。 .It Fl f 起動したユーザのホーム・ディレクトリにある .Pa \&.cshrc を捜さず、また読み込まないため高速に起動します。 .It Fl i たとえ端末上で実行されていなくても、対話的に動作しプロンプトを表示します。 入力と出力が端末である場合、本オプションなしでもシェルは対話的に動作します。 .It Fl l ログイン・シェルとなります。( .Fl l が、指定された唯一のフラグの場合にのみ有効です。) .It Fl m シェルは、実効ユーザに属していなくても .Pa .cshrc をロードします。 .Xr su 1 は .Fl m をシェルに渡すことができます。 .It Fl n コマンドの解析は行いますが、実行しません。シェル・スクリプトの 文法検査に役立ちます。 .It Fl s 標準入力からコマンドを読み込みます。 .It Fl t 入力から1行だけ読み込み、それを実行します。改行の直前に .Ql \e を置くことで、次の行への継続を行うことができます。 .It Fl v .Ar verbose 変数を設定します。これにより、ヒストリ置換された状態のコマンド行を 表示するようになります。 .It Fl x .Ar echo 変数を設定します。これにより、実行直前に、実行するコマンドを 表示するようになります。 .It Fl V .Pa .cshrc を実行するより前に .Ar verbose 変数を設定します。 .It Fl X .Pa .cshrc を実行するより前に .Ar echo 変数を設定します。 .El .Pp .Fl X に対する .Fl x の関係は、ちょうど .Fl V に対する .Fl v の関係に相当します。 .Pp フラグ引数の処理のあと、もし引数が残っていて、かつ、 .Fl c , .Fl i , .Fl s , .Fl t のいずれのフラグも指定されていなければ、残っている最初の引数は コマンドファイル名であるとみなされます。シェルはこのファイルをオープンし、 `$0' による置換に備えてファイル名を保存します。多くのシステムは version 6 または version 7 の標準のシェルを使っており、また、それらの シェル・スクリプトは本シェルとは互換性がないので、 スクリプトの先頭の文字が `#' でない場合、 つまりスクリプトがコメントから始まらない場合、 本シェルはそれらの `標準' シェルを起動して実行します。 残りの引数は変数 .Ar argv に初期値として設定されます。 .Pp .Nm は、実行開始に際し、まず、ファイル .Pa /etc/csh.cshrc を読み込み実行します。ログイン・シェルであれば、さらに、ファイル .Pa \&/etc/csh.login を読み込み実行します。 次にシェルを起動したユーザの .Ar ホーム ・ディレクトリにあるファイル .Pa \&.cshrc を読み込み実行します。ログイン・シェルであるなら、 さらに、同じディレクトリのファイル .Pa \&.login を読み込み、実行します。 .Pa \&.login の通常の使い方としては、ユーザが CRT 画面の設定のために ``stty crt'' を実行したり、 .Xr tset 1 を実行したりするために用いられます。 .Pp 通常、シェルはプロンプト `% ' を表示し、端末からコマンドを読み込みます。 引数の処理やコマンド・スクリプトを含むファイルの処理については後述します。 .Pp シェルは以下の動作を繰り返します: 読み込んだ行を .Ar 単語 に分解します。この単語の列をコマンド履歴に格納し、解析します。 最後にその行の各コマンドを実行します。 .Pp ログイン・シェルが終了するとき、ユーザの .Ar ホーム ディレクトリのファイル .Pa .logout と .Pa /etc/csh.logout を読み込み実行します。 .Ss 字句構造 シェルは、読み込んだ行を空白とタブを区切りとして単語に分割します。ただし、 以下の例外があります。文字 `&' `\&|' `;' `<' `>' `(' `)' は独立した単語となります。`&&', `\&|\&|', `<<', `>>' のように 2つ繰り返されている場合はペアで1単語を形成します。 これらのメタキャラクタは、直前に `\e' を置くことによって、単語の一部としたり、 特別な意味を無視させることができます。改行の直前に `\e' を置くと、 単一の空白と等価になります。 .Pp 対応したクォート記号 `'\|', `\*(ga', `"' に狭まれた文字列は、単語の一部分となります。 このような文字列中のメタキャラクタやブランク、 タブによって単語が分割されることはありません。 これらのクォートの意味はあとで説明します。 `\'' または `"' の内側で改行文字の直前に `\e' を置くと、 改行文字そのものになります。 .Pp シェルの入力が端末からではない場合、 `#' 文字から改行まではコメントとして扱われます。 直前に `\e' を置くか `\`', `\'', `"" でクォートすることにより、 この意味を抑制することができます。 .Ss コマンド 単純コマンドは単語の列であり、最初の単語が実行すべきコマンドを示します。 `\&|' 記号で区切られた、単純コマンドあるいは単純コマンドの列は パイプラインを形成します。パイプラインの各コマンドの出力は、次のコマンドの 入力に接続されます。パイプラインの列を `;' によって区切ることで逐次実行が 行えます。パイプラインの列に続けて `&' を置くと、そのパイプラインの終了を 待つことなく、次のパイプラインが実行されます。 .Pp 上記のいずれかを `(' と `)' で囲むことにより、単純コマンドを形成することが できます (これはパイプライン等の構成要素として使えます)。 また、パイプラインを `\&|\&|' または `&&' で区切ることにより、C 言語のように、第 2 のパイプラインが第 1 のパイプラインが失敗あるいは 成功したときにのみ実行させることができます( .Em 式 の項参照)。 .Ss ジョブ シェルはパイプラインの各々に対し .Ar ジョブ を 1 つづつ関連付けます。シェルは、現在実行中のジョブの一覧表を保持しており、 これは、 .Ar jobs コマンドによって表示することができます。 ジョブには整数の番号が割り当てられます。ジョブが `&' を用いて非同期に 起動された場合、シェルは以下のような出力を行います: .Bd -filled -offset indent .Op 1 1234 .Ed .Pp これは、非同期に起動したジョブがジョブ番号 1 であり、プロセス ID が 1234 である (トップレベルの) プロセスを 1 つ持っていることを示します。 .Pp もし、あるジョブを実行中に他のことをしたくなった場合、 .Em ^Z キー (control-Z) を押すことにより実行中のジョブに STOP シグナルを 送信することができます。通常、シェルはそのジョブが停止した(Stopped)ことを 出力し、プロンプトを表示します。ここで、停止したジョブの状態を操作することが できます。つまり、 .Ar bg コマンドにより停止したプロセスを .Em バックグラウンド で走行させたり、他のコマンドを実行してから、停止していたジョブを .Ar fg コマンドにより .Em フォアグラウンド で再実行させることなどができます。 .Em ^Z は即座に効力を発揮し、インタラプトと同様に、それまで待たされていた 出力とまだ読み込まれていない入力は捨てられます。 ほかに特殊キーとして .Nm ^Y があり、これを押すと、プログラムが .Xr read 2 によって読み込もうとした時点で STOP シグナルが送信されます。 これは、実行中のジョブに対していくつかの入力を先に入力しておき、 先行入力を読み終えた時点でジョブを停止させたいときに便利です。 .Pp バックグラウンドで実行しているジョブが端末からの入力を試みた場合、その ジョブは停止します。通常、バックグラウンドジョブが端末に出力することは 可能ですが、これは、コマンド ``stty tostop'' により禁止することができます。 もし、この tty オプションを指定したなら、バックグラウンドで実行している ジョブは、端末から入力を試みたときと同様に、端末に出力を試みたときに 停止します。 .Pp シェルでジョブを参照するにはいくつかの方法があります。文字 `%' は ジョブ名を表すのに用いられます。番号 1 のジョブを参照する場合は `%1' とします。 単にジョブ名を入力した場合、そのジョブはフォアグラウンドに移動されます。 すなわち `%1' は `fg %1' と等価で、番号 1 のジョブをフォアグラウンドで 実行させます。同様に `%1 &' は番号 1 のジョブをバックグラウンドで 走行させます。ジョブはそのジョブを起動したときにタイプされた文字列の 先頭部分によって参照することもできます。ただし、この先頭部分は あいまいでない必要があります。すなわち、`%ex' は、`ex' という文字列で 始まる名前のサスペンドされたジョブが 1 つしかない場合に限り、サスペンドされた .Xr ex 1 のジョブを再開します。文字列 .Ar string を含むジョブが 1 つしかない場合、`%?string' と入力することで、 それを指定することもできます。 .Pp シェルは現在のジョブと直前のジョブを覚えています。jobs コマンドの 出力では、`+' 記号が付加されているのが現在のジョブ、`\-' 記号が 付加されているのが直前のジョブです。`%+' は現在のジョブ、`%\-' は 直前のジョブの省略形です。後述する .Ar ヒストリ の文法から類推される記法として、`%%' があります。 これもまた現在のジョブの省略形です。 .Pp ジョブ制御機構を用いるには、 .Xr stty 1 のオプション .Ic new を設定しておく必要があります。ジョブ制御機構は、 .Em 新型 の端末ドライバの実装の上に構築されているからです。 新型の端末ドライバにより、ジョブを停止させるためのシグナルを キーボードから入力できるわけです。 新型の端末ドライバのオプション設定については stty(1) を参照してください。 .Ss 状態通知 シェルは、プロセスが状態の変化を起こすと、すぐにそれを検知します。通常、 プロンプトが表示される直前にのみ、あるジョブが停止し、それ以上処理が 進まなくなったことを通知します。これは、ユーザの仕事を邪魔しないように するためです。 しかしながら、シェル変数 .Ar notify をセットすることにより、シェルにバックグラウンド・ジョブの状態が 変化したことをただちに通知させることができます。 また、シェルコマンド .Ar notify により、特定のジョブの状態の変化をただちに通知させる ようにマークすることもできます。引数なしの .Ar notify は現在のプロセスに対してマークをつけます。 バックグラウンド・ジョブの開始直後に単に `notify' と打つと そのジョブをマークします。 .Pp 停止したジョブがある状態でシェルを終了しようとすると、`You have stopped jobs.' という警告を受けます。このとき、 .Ar jobs コマンドによりどのジョブが停止中であるのかを確認することができます。 警告を受けた直後に .Ar jobs コマンドで確認した場合と、 警告を受けた直後に再度シェルを終了させようとした場合には、 シェルは 2 度目の警告を行わず、停止中のジョブは終了させてから シェルを終了します。 .Ss ファイル名補完 シェル変数 .Ar filec がセットされてファイル名補完機能が有効になっている場合、 ( .Ic set の項参照) .Nm はファイル名やユーザ名の補完を対話的に行います。文字列に続けて エスケープ文字 (エスケープキー、または control-[) キーを端末から 入力することにより補完が行われます。 たとえば、以下のファイルがカレント・ディレクトリにあったとします。 .Bd -literal -offset indent DSC.OLD bin cmd lib xmpl.c DSC.NEW chaosnet cmtest mail xmpl.o bench class dev mbox xmpl.out .Ed .Pp ここで、以下のように入力します。 .Pp .Dl % vi ch .Pp このとき、 .Nm は ``ch'' を補完し、それにマッチする唯一のファイル名 ``chaosnet'' にします。補完後の入力行は以下のようになります。 .Pp .Dl % vi chaosnet .Pp 以下のように入力した場合は、 .Pp .Dl % vi D .Pp .Nm は、次のように補完を行います。 .Pp .Dl % vi DSC. .Pp ここで、端末ベルを鳴らし、補完が完了しなかったことをユーザに伝えます。 なぜなら、``D'' で始まるファイル名が複数あったからです。 .Pp 不完全なファイル名に続いて end-of-file 文字(通常は control-D)を入力すると、 名前の補完を行うかわりに、その名前にマッチするファイル名の一覧を出力します。 たとえば、以下のように入力すると、 .Pp .Dl % vi D .Pp ``D'' で始まるファイル名の一覧が以下のように出力されます: .Pp .Dl DSC.NEW DSC.OLD .Pp このとき、入力行は変化しません。 .Pp エスケープ文字と、end-of-file 文字を用いる同様の機構は、 ユーザ名を補完する場合にも用いることができます。この場合、``~'' で 名前を開始します。たとえば、次のように入力すると、 .Pp .Dl cd ~ro .Pp 以下のように補完されます。 .Pp .Dl cd ~root .Pp シェル変数 .Ar nobeep をセットすることにより、複数の候補があったり、補完に 失敗した場合に端末ベルを鳴らすのを禁止することができます。 .Pp 通常、そのディレクトリにあるすべてのファイル名が補完の候補となります。 ある特定の拡張子を持つファイルを補完の候補から外すのに、変数 .Ar fignore を用いる ことができます。以下のコマンドで、変数 .Ar fignore を設定すると、 .Pp .Dl % set fignore = (.o .out) .Pp 以下のように入力した場合に、 .Pp .Dl % vi x .Pp 次のように補完が行われます。 .Pp .Dl % vi xmpl.c .Pp つまり、"xmpl.o" と "xmpl.out" が無視されて補完が行われました。もし、 .Ar fignore で無視するように指定されたファイル名しか補完の対象になり得なかった場合、 .Ar fignore の設定は無視されます。また、 .Ar fignore は end-of-file 文字によるファイル名の一覧には影響を与えません。 一覧ではすべてのファイル名が出力されます。 .Ss 置換 ここからは、シェルが入力に対して行うさまざまな置換を、 処理が行われる順に記述します。 .Ss ヒストリ置換 ヒストリ置換は、以前に入力されたコマンド中の単語を、 新たなコマンドの一部として置き換えることで、 コマンドの繰り返し実行を容易にしたり、直前のコマンドの引数を次のコマンドで 再び使用したり、直前に入力した行の綴り間違いを修正する際に、 タイプ入力の手間を減らし、自信をもって修正できるようにするための機能です。 ヒストリ置換は文字 `!' により始まり、入力ストリームの .Ar どの位置にでも 置くことができます(ただし、入れ子にすることは .Em できません )。`\e' を `!' の前に置くことにより、`!' の特殊な意味を打ち消すことが できます。また、利便のために、`!' の直後に空白、タブ、改行文字、 `=', `(' が続いた場合、ヒストリ置換は行われず、入力された文字がそのまま 用いられます(ヒストリ置換は、入力行が `\*(ua' で始まっている場合にも 起こります。これについては後述します)。入力行にヒストリ置換が含まれている 場合は、実行直前にヒストリ置換を行った結果が端末に出力されます。 .Pp 端末から入力された、1 つあるいはそれ以上の単語からなるコマンドは ヒストリ・リストに記録されます。ヒストリ置換は、この記録された 単語の列を入力ストリームに挿入することにより行われます。 ヒストリ・リストの大きさは、変数 .Ar history により制御されます。直前のコマンドは .Ar history の値に関わらず必ず 保存されます。記録されているコマンドは 1 から順にイベント番号が 割り当てられます。 .Pp .Ar history コマンドにより、以下の出力が得られたとします: .Bd -literal -offset indent \09 write michael 10 ex write.c 11 cat oldwrite.c 12 diff *write.c .Ed .Pp コマンドはイベント番号とともに出力されています。必ずしもイベント番号を 用いる必要はありませんが、プロンプト文字列に `!' を埋めることにより、 現在のイベント番号を .Ar プロンプト 中に表示させることができます。 .Pp 現在のイベント番号が 13 だとすると、以前のイベントを指定するには、 イベント番号を用いて `!11' としたり、 相対指定を用いて `!\-2' としたり(同じイベントを表します)する方法があります。 また、コマンドの単語の先頭部分を用いて指定することもできます。例えば、`!d' でイベント番号 12 を指定したり、 `!wri' でイベント番号 9 を指定できます。また、 ある文字列を含むコマンドを指定するのに `!?mic?' (これはイベント番号 9 の コマンドを示します)のような記法も使えます。これらの記法は、指定された イベントの各単語を単一の空白で区切った単語列に置換します。特殊な 場合として、`!!' は直前のコマンドを参照します。すなわち、`!!' だけを 入力することは直前のコマンドの .Ar 再実行 を意味します。 .Pp あるイベント中のいくつかの単語だけを指定するために、イベント指定に続けて `:' と単語指示子を書くことができます。イベントの単語は 0 から順に番号が 振られています。最初の単語(通常はコマンドです)が 0 で、2 番目の単語 (第1引数)が 1 ということになります。基本的な単語指示子は以下のとおりです: .Pp .Bl -tag -width Ds -compact -offset indent .It \&0 最初の(コマンド)単語 .It Ar n .Ar n 番目の単語 .It \*(ua 最初の引数(すなわち 1 と同じ) .It $ 最後の引数 .It % 直前の .No \&? Ns Ar s Ns \&? 検索でマッチした単語 .It Ar \&x\-y .Ar x 番目から .Ar y 番目までの単語 .It Ar \&\-y .Ar `\&0\-y\' の省略形 .It * `\*(ua\-$' の省略形。イベントが1語のみからなる場合は空になる .It Ar x* .Ar `x\-$\' の省略形 .It Ar x\- .Ar `x*\' から最後の単語を除いたもの。 .El .Pp イベント指定と単語指示子とを区切る `:' は、引数選択子が `\*(ua', `$', `*', `\-', `%' で始まっている場合には省略することができます。 単語指示子の直後に、 `:' に続けて 修飾子を複数個置くことができます。以下の修飾子が定義されています: .Pp .Bl -tag -width Ds -compact -offset indent .It h パス名の最後の要素を削除します(head) .It r 最後の `.xxx' 要素を削除します(root) .It e `.xxx' 以外の部分を削除します(extension) .It s Ns Ar /l/r/ Substitute .Ar l を .Ar r で置換します(substitution) .It t 最後の要素を残して、それより前のパス名の要素全てを削除します。 .It \&& 直前の修飾子の作用を繰り返します。 .It g 上記の修飾子の直前に置き、変更を、各単語に 1 回だけ及ぼすことを指定します。 例) `g&' .It a 上記の修飾子の直前に置き、1 つの単語に対して可能な限り繰り返して 変更を行います。変更が全単語に及ぶようにするには `g' と組み合わせて使います。 .It p 置換結果を表示しますが、実行はしません(print only) .It q さらに置換が行われないように、置換結果をクォートします(quote) .It x q と同様ですが、空白、タブ、改行によって単語を分割します .El .Pp `g' が指定されなかった場合、適用可能な最初の単語のみが修飾子の影響を受けます。 置換については、適用可能な単語がなかった場合にはエラーとなります。 .Pp 置換(s/l/r/) における左辺 ( .Ar l ) は、エディタなどで使うような正規表現ではなく単なる文字列です。`/' のかわりに自由な文字を区切りに指定することができます。`\e' によって、 .Ar l または .Ar r 中の区切り文字をクォートすることができます。右辺 ( .Ar r ) 中の文字 `&' は 左辺の文字列に置換されます。`&' もまた `\e' によって クォートすることができます。 空の左辺値 .Ar l (`//') の場合、直前の左辺値 .Ar l または、 .No \&`!? Ns Ar s Ns ?' 中のコンテキストスキャン文字列 .Ar s から左辺値が取られます。置換指定の直後に改行がくる場合には、 最後の区切り文字を省略することができます。 コンテキストスキャンの後ろ側の文字 `?' も、直後に改行がくる場合、 同様に省略できます。 .Pp ヒストリは、 `!$' のようにイベント指定なしで参照することができます。 同じ行においてそれ以前にヒストリ参照が行われた場合はそのイベントを、 さもなければ直前のコマンドが参照されます。`!?foo?\*(ua !$' は `?foo?' に マッチするイベントの最初と最後の単語に置換されます。 .Pp 入力行の最初の非空白文字が `\*(ua' の場合、特殊なヒストリ参照の省略形であると みなします。これは `!:s\*(ua' と等価で、直前に入力したコマンド行の 文字列置換を行うことができます。たとえば、`\*(ualb\*(ualib' は 直前のコマンドの `lib' の綴り間違いを修正します。 最後に、後ろに続く文字とヒストリ置換とを隔離するために、 ヒストリ置換を `{' と `}' によって囲むことができます。`ls -ld ~paul' なる コマンドを実行した直後に`!{l}a' と 入力することで、`ls -ld ~paula' に展開されます。一方、`{}' を 使わずに `!la' とした場合は `la' で始まるイベントを検索します。 .Pp .Ss \' と \&" によるクォート 文字列を `\'' または `"' によって クォートすることにより、残りの置換のすべてあるいは一部を 抑制することができます。`'' によってクォートされた文字列には 本マニュアルのこれ以降に説明する置換が適用されません。`"' によって クォートされた文字列は、後述するように一部の置換が適用されます。 .Pp どちらのクォートの結果も単一の単語 (の全体または一部) となります。 ただし、`"' クォートされたコマンド置換は複数の単語になる特殊な場合が 1 つだけあります(後述の .Sx コマンド置換 の項を参照)。 `\'' クォートの場合は、このようなことはありません。 .Ss エイリアス置換 シェルはエイリアス(別名定義)を管理しており、 .Ar alias コマンドと .Ar unalias コマンドに より設定、表示、修正等を行うことができます。コマンド行がスキャンされたあと、 個々のコマンドに解析され、各コマンドの最初の単語に対応するエイリアスが あるかどうかチェックします。もし存在すれば、入力されたコマンド行の内容を 直前のコマンドとみなして、エイリアスの内容をヒストリ展開します。 コマンド行全体は展開結果と置き換えられます。エイリアスの内容が ヒストリ参照を含まなかった場合、入力したコマンド行の引数は変更せずに 残されます。 .Pp `ls' に対するエイリアスが `ls -l' だった場合、`ls /usr' は `ls -l /usr' に展開されます。この場合、エイリアスにはヒストリ参照がなかったため、 引数の `/usr' は変更せずに残されました。`lookup' に対するエイリアスが `grep !\*(ua /etc/passwd' だった場合、`lookup bill' は `grep bill /etc/passwd' に展開されます。 .Pp エイリアスが展開された場合、展開結果に対して単語分割とエイリアス検索が 再度行われます。展開結果の最初の単語が展開前の最初の単語と同一になった場合、 再度エイリアス検索が行われることはありません。それ以外の、エイリアスによる ループは検出され、エラー扱いとなります。 .Pp このメカニズムによってエイリアスでパーサのメタ記法を利用できます。 よって `alias print \'pr \e!* \&| lpr\'' とエイリアスすることで .Ar pr の 引数をプリンタに出力させるというようなことができます。 .Ss 変数置換 シェルは変数を管理しており、それらは 0 個またはそれ以上の単語のリストを 値として持ちます。変数のうちいくつかはシェルがセットしたり参照したりします。 たとえば、変数 .Ar argv はシェルへの引数を保持しており、この変数の値である単語は、特殊な方法で 参照されます。 .\" #### jpman kuma 96.12.05 here checked ... TO BE CONTINUED .Pp 変数の値は .Ar set および .Ar unset コマンドにより参照、変更することができます。シェルが 参照する変数のうちいくつかは、それがセットされているかどうかだけが重要 であり、値が何であっても意味を持たないものがあります。たとえば、変数 .Ar verbose は入力行がエコーされるかどうかを制御する変数であり、この変数を セットすることは、 .Nm に .Fl v オプションを指定したのと同じ意味になります。 .Pp 変数を数値として扱う操作もあります。`@' コマンドによって変数に対して数値演算 を適用し、演算結果を変数に代入することができます。しかしながら、変数の 値はつねに文字列として表現されます。数値演算の場合、空文字列は 0 と みなし、変数の値が複数の単語からなる場合 2 番目以降の単語は無視されます。 .Pp 入力行にエイリアス置換を行い、構文解析を行ったあと、コマンドが実行される 前に文字 `$' をキーとして変数置換を行います。`$' の直前に `\e' を置くことにより、変数置換を抑制することができます。 ただし、`"' クォート中では変数置換は .Em 必ず 行われますが、`\'' クォート中では .Em 決して行われません。 `\*(ga' クォートのなかはさらにあとで解釈されるため(後述の .Sx コマンド置換 の項を参照)、ここでは変数置換は行いません。`$' の直後に空白、タブ、 改行がくる場合、`$' はそのまま残されます。 .Pp 入出力リダイレクトは変数置換より前に解釈され、別々に変数置換が行われます。 それ以外のコマンド名と引数は同時に展開されます。このため、最初の 単語(コマンド)が展開の結果、複数の単語となったり、展開された結果の 最初の単語がコマンド名、それ以外が引数の一部になることもあります。 .Pp `"' でクォートされておらず、変数置換に `:q' 修飾子も指定されなかった 場合には、変数置換の結果にコマンドとファイル名置換が 行われます。`"' クォート内では複数の単語からなる値を持つ変数は、各単語を 1つの空白で区切った単一の単語 (の一部) に展開されます。`:q' 修飾子が 指定された場合は、各単語は 1 つの空白で区切られ、 この後のコマンドとファイル名置換を抑止するために、個々にクォートされた 単語の列に展開されます。 .Pp 変数置換には以下の形式があります。特に記述していない場合、 セットされていない変数の参照はエラーになります。 .Pp .Bl -tag -width Ds -compact -offset indent .It $name .It ${name} .\" #### modified by kuma 96.12.21 #### 変数 .Ar name の値の各単語を 1 つの空白文字で区切ったものに展開されます。中括弧は .Ar 変数名 と後続する文字を分離し、後続する文字が変数名の一部と解釈されないように するために用いられます。シェル変数は 20 文字までの名前を持ちます。 変数名の先頭はアルファベットで、それ以降はアルファベット、数字、 アンダースコアを使用することができます。 .Ar name という名前のシェル変数は存在しないが、同名のセットされた環境変数が 存在する場合には、その値に置換されます(ただし、環境変数に対しては .Nm : 修飾子と以降に説明する書式を 用いることはできません)。 .It $name Ns Op selector .It ${name Ns [ selector ] } 変数 .Ar name の値のうちいくつかの単語を選択して展開します。 .Ar selector は 1 つの数字、範囲を示す2つの数字を `\-' でつないだもの、あるいはそのような 結果になる変数置換のいずれかです。単語は 1 から順序づけられています。 範囲の最初の数字が省略された場合は 1 が用いられます。範囲の第2の数字が 省略された場合は `$#name' が用いられます。selector として `*' が用いられた 場合には、すべての単語に展開されます。範囲の第2の数字が省略されるか、 単語数より小さい場合には、範囲が空になってもエラーとはなりません。 .It $#name .It ${#name} 変数の値の単語数に展開されます。 この機能は後述する `$argv[selector]' で有用です。 .It $0 コマンドを読み込んでいるファイル名に展開されます。ファイル名が不明の場合は エラーとなります。 .It $number .It ${number} `$argv[number]' と等価です。 .It $* `$argv[*]' と等価です。 .El .Pp 修飾子 `:e', `:h', `:t', `:r', `:q', `:x' や `:gh', `:gt', `:gr' を適用することができます。中括弧 `{' `}' で 囲まれている場合は、中括弧内に修飾子が存在しなければなりません。 現在の csh の実装では、各 `$' 展開につき1つの修飾子のみ指定することができます。 .Pp 以下の置換を行なう場合は `:' 修飾子を指定することはできません。 .Bl -tag -width Ds -compact -offset indent .It $?name .It ${?name} 変数 name がセットされていれば `1' に、さもなければ `0' に展開されます。 .It $?0 現在の入力ファイル名がわかっていれば `1' に、不明ならば `0' に展開されます。 .It \&$\&$\& 親のシェルの (10進の) プロセス番号に展開されます。 .It $! そのシェルから起動された最後のバックグラウンド・プロセスの (10進の) プロセス番号に展開されます。 .It $< 標準入力から1行を読み込み、その内容に展開されます。読み込んだ内容の解釈は 行いません。スクリプト中でキーボードからの入力を受けるのに用いられます。 .El .Ss コマンドとファイル名置換 残りの置換であるコマンド置換とファイル名置換は、 組み込みコマンドの引数に対しては 適用されたり、されなかったりします。 .\" #### changed by kuma 96.12.21 #### すなわち、式の中で評価が行われない部分に関しては 以下の置換が行なわれません。組み込みコマンドではないコマンドにおいては、 コマンド名は引数とは別に置換が行なわれます。 .\" #### changed by kuma 96.12.21 #### コマンド名に対する置換が生じるのは一連の置換処理の最後の方で、 入出力リダイレクトの設定後、メインシェルの子供の中で行われます。 .Ss コマンド置換 コマンド置換は、コマンドを `\*(ga' で囲むことによって指示します。 コマンドからの 出力は空白、タブ、改行によって単語に分割され、空の単語を削除したあとに 元の文字列と置換されます。 `"' の内部では、改行のみが単語分割の区切りとして扱われ、空白とタブは そのまま残されます。 .Pp どちらの場合も、コマンドの出力の最後の改行は単語の区切りとはならず、単に 削除されます。 よってコマンド置換によって、コマンドの出力が完全な 1 行であっても、 単語の一部分のみを生成することが可能です。 .Ss ファイル名置換 単語が文字 `*', `?', `[', `{' を含んでいるか、単語の先頭文字が `~' の .\" #### modified by kuma 96.12.21 #### 場合、その単語はファイル名展開(あるいはグロブ(glob)と呼ばれます)の 候補となります。 .\" #### modified by kuma 96.12.21 #### 候補となった単語はパターンとみなされ、パターンにマッチするファイル名が アルファベット順にソートされた列に置換されます。 ファイル名置換を含む単語の列がどれもファイル名にマッチしなかった場合には エラーとなりますが、 すべての単語パターンがマッチする必要はありません。 メタキャラクタ`*', `?', `[' のみがパターンマッチ文字であり、`~' と `{' は省略形といったほうが近いで しょう。 .Pp ファイル名マッチにおいて、ファイル名先頭、または `/' の直後の `.' は、 `/' と同様に明示的にマッチさせなければなりません(`*' や `?' は これらにマッチしません)。 `*' は、空文字列を含むどのような文字列にもマッチします。`?' は、 どのような1文字にもマッチします。 .Sq Op ... は、括弧のなかで指定した文字のいずれかにマッチします。 .Sq Op ... 内では、文字の対を `\-' でつなぐことで、 文字の範囲を指定することができます(両側の文字も含まれます)。 .Pp ファイル名の先頭の `~' はホーム・ディレクトリを示すのに用いられます。 単独で用いられた場合には、シェルを起動したユーザのホーム・ディレクトリ .\" #### modified by kuma 96.12.21 #### (変数 .Ar home の値に反映されているとおり)に展開されます。`~' に続けてアルファベット、 数字、`-' からなる単語が続いた場合は、その単語をユーザ名とみなして、 そのユーザのホーム・ディレクトリに展開されます。たとえば、ユーザ ken の ホーム・ディレクトリが `/usr/ken' ならば、`~ken' は `/usr/ken' に、 `~ken/chmach' は `/usr/ken/chmach' に展開されます。 直後にアルファベットと `/' 以外が続く`~'と、ファイル名の先頭にない `~' は 変更されずにそのまま残されます。 .Pp メタ記法 `a{b,c,d}e' は `abe ace ade' の短縮形です。 .\" #### modified by kuma 96.12.21 #### この記法の左から右への出現順序は保存されます。 展開結果は下位のレベルで個別にソートされ、出現順序は保存されます。 この記法は入れ子にすることができます。 source のホーム・ディレクトリが `/usr/source' ならば、 `~source/s1/{oldls,ls}.c' は `/usr/source/s1/oldls.c /usr/source/s1/ls.c' に展開されます。このとき oldls.c や ls.c が 存在しなくともエラーにはなりません。同様に、`../{memo,*box}' は `../memo ../box ../mbox' 等に展開されます(`memo' と `*box' の 展開結果がいっしょに ソートされたりしていないことに注意してください)。特殊な場合として、 単独の`{' と `}', `{}' は変更されずにそのまま残されます。 .Ss 入出力 コマンドの標準入出力は、以下の方法によりリダイレクトすることができます: .Pp .Bl -tag -width Ds -compact -offset indent .It < name ファイル .Ar name (変数、コマンド、ファイル名展開を受けます)をオープンし、 コマンドの標準入力とします。 .It << word .Ar word と同一の行が出現するまで、シェルの入力を読み込みます。 .Ar word は変数、ファイル名、コマンド置換を受けません。シェル入力の行は 読み込まれるとすぐに .Ar word と比較されます(置換を行う前に)。その後、 .Ar word に `\e', `"', `\'', `\*(ga' クォートが出現しないなら、読み込まれた行には 変数置換と .\" #### ^^^^^^^ `\'' だと思う(1次チェック者のコメント?jpman kuma 961205) .\" #### kuma agree with you, changed as specified 96.12.22 コマンド置換が適用されます。この置換を抑制するために、`\e' によって `$', `\e', `\*(ga' をクォートすることができます。コマンド置換において、 すべての空白、タブ、改行は保存されますが、最後の改行は削除されます。 読み込んだ行はすべて中間的なファイルに保存され、コマンドの標準入力として 用いられます。 .It > name .It >! name .It >& name .It >&! name ファイル .Ar name を標準出力として用います。ファイルが存在しなければ作成され、 すでにファイルが存在すればその内容は切り捨てられ、以前の内容は失われます。 .Pp 変数 .Ar noclobber がセットされている場合、ファイルが存在しないか文字型特殊ファイル (端末や `/dev/null' のような) でなければエラーになります。これは、 すでに存在するファイルを思いがけず削除してしまうことを防止します。`!' を 用いた形式を使うと、この検査を抑制することができます。 .Pp `&' を用いた形式では、標準出力とともに標準エラー出力もファイルへ リダイレクトされます。 .Ar name .\" #### modified by kuma 96.12.21 #### は、 `<' の入力ファイル名の場合と同様の展開を受けます。 .It >> name .It >>& name .It >>! name .It >>&! name `>' と同様に、ファイル .Ar name を標準出力として用います。ただし、コマンドの出力はファイルへ追加されます。 変数 .Ar noclobber がセットされている場合、 ファイルが存在しなければエラーとなります(`!' を用いることで、 この検査を抑制することができます)。 他は `>' と同様です。 .El .Pp コマンドは、シェルが起動されたときの環境を、入出力リダイレクトと パイプラインによって変更したもののなかで実行されます。以前のいくつかの シェルとは異なり、 シェルコマンドファイルから起動されたコマンドは、デフォルトでは標準入力に よってシェルコマンドファイル自体にアクセスすることはできません。 かわりに、シェルが起動した環境の標準入力をそのまま受け継いでいます。 `<<' 機構はインラインデータのために用いるべきです。 このように制限することにより、 シェルコマンドスクリプトをパイプラインの一部として用いることができます。 バックグラウンドで実行されているコマンドの標準入力も .Pa /dev/null 等にリダイレクトされることは .Ar なく 、シェルの標準入力をそのまま受け継いでいます。もし標準入力が端末で、 コマンドが端末から読み込もうとした場合、そのプロセスはブロックされ、 シェルはユーザにそのことを通知します(参照: .Sx ジョブ の項)。 .Pp 標準エラー出力もパイプにリダイレクトすることができます。単純に `\&|' の かわりに `\&|&' を使います。 .Ss 式 .\" #### modified by kuma 96.12.21 #### いくつかの組み込みコマンド(後述します)は、引数として式を取ります。式は C 言語のものと類似しており、同じ優先順位を持ちます。式は .Em @ , .Em exit , .Em if , .Em while コマンド中で用います。以下の演算子が使用可能です: .Bd -ragged -offset indent \&|\&| && \&| \*(ua & == != =~ !~ <= >= < > << >> + \- * / % ! ~ ( ) .Ed .Pp 上記の演算子は右にいくほど優先順位が高くなっています。 `==' `!=' `=~' `!~', `<=' `>=' `<' `>', `<<' `>>', `+' `\-', `*' `/' `%' の 5グループは各グループ内では同じ優先度です。 `==', `!=', `=~', `!~' は文字列の比較を行い、他の演算子は数値演算を 行います。`=~', `!~' は `!=', `==' と同様ですが、右辺を .Ar パターン (`*', `?', `[...]' を含んだ) とみなして、左辺とのパターンマッチが行われます。 これにより、シェル スクリプトにおいてパターンマッチのみが必要な局面では .Ar switch ステートメントを使わずに済ませることができます。 .Pp 先頭が `0' の文字列は 8 進数の数値とみなされます。空または省略された引数 は `0' とみなされます。すべての演算結果は 10 進数数値の文字列となります。 式の 2 つの要素が同一の単語中に出現してはいけません。つまり、 .\" #### modified by kuma 96.12.21 #### 要素の前後が、構文解析において特殊な意味を持つ `&', `\&|', `<', `>', `(', `)' でない場合は、 その要素は空白で囲まれていることが必要です。 .Pp 数式中では、`{' と `}' で囲んだコマンドと、 以下のファイル検査演算子を用いることができます。 ファイル検査演算子は .Fl l .Ar name の形式で、 .Ic l は以下のうちのいずれかです: .Bd -literal -offset indent r 読み込みアクセス w 書き込みアクセス x 実行アクセス e 存在 o 所有 z サイズがゼロ f 通常ファイル d ディレクトリ .Ed .Pp 指定された name は、コマンド、ファイル名置換を適用したのちに 実ユーザの権限において検査されます。ファイルが存在しないか、 アクセス不可なら演算結果は false すなわち `0' になります。 コマンド実行においては、コマンドが成功したなら演算結果は true `1' に、 コマンドが 0 以外の終了ステータスを返してきたら、すなわち、 失敗なら演算結果は false `0' になります。 終了ステータスの値自体を知りたい場合は、コマンドを式以外の文脈で実行し、変数 .Ar status の値を調べます。 .Ss 制御構造 シェルにはコマンドファイル(シェル・スクリプト)中で、 あるいは(制限されてはいるが、便利な方法で)端末から、 制御の流れを変更するためのいくつかのコマンドがあります。 これらのコマンドはシェルに入力を読み直させたり、 スキップさせたりすることができます。実装の制限上、 これらのコマンドを書くことのできる位置に制限があります。 .Pp .Ic foreach , .Ic switch , .Ic while , 文、および、 .Ic if\-then\-else の .Ic if ステートメントは、 後述するように入力行の単一の単純コマンドとして現れる必要があります。 .Pp シェルの入力がシーク不可能な場合、 シェルは繰り返しが必要なときには入力をバッファに保存し、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### この内部バッファに対してシークを行います(このため、シーク不可能な入力の場合も、 後方への goto が可能です)。 .Ss 組み込みコマンド 組み込みコマンドは通常シェルのプロセス内部で実行されます。 ただし、組み込みコマンドがパイプラインの最後以外に用いられた場合は、 サブシェル上で実行されます。 .Pp .Bl -tag -width Ds -compact -offset indent .It Ic alias .It Ic alias Ar name .It Ic alias Ar name wordlist 1行目の形式はすべてのエイリアスを出力します。2 行目の形式は .Ar name に対応したエイリアスの値を出力します。最後の形式は .Ar wordlist を .Ar name のエイリアスとして登録します。 .Ar wordlist にはコマンド置換、ファイル名置換が適用されます。 .Ar name として .Ar alias または .Ar unalias を指定することはできません。 .Pp .It Ic alloc .Nm が獲得したメモリのうちの使用量と空き容量を表示します。 なんらかの引数をつけると、ブロックサイズごとの使用中/空ブロック数を表示します。 ブロックサイズは 8、16、32、.. となります。 本コマンドの出力はシステムによって異なります。 VAX 以外のシステムは、異なるメモリ管理を行っているかもしれないからです。 .Pp .It Ic bg .It Ic bg \&% Ns Ar job ... 現在のジョブあるいは指定されたジョブをバックグラウンドに移動します。 もしそれらのジョブが停止されていたなら、実行が再開されます。 .Pp .It Ic break 最も内側の .Ic foreach または .Ic while ループに対応する .Ic end の後へ脱出します。同じ行にある残りのコマンドは実行されます。複数の .Ic break を同一行に記述することで複数レベルの脱出が行えます。 .Pp .It Ic breaksw .Ic switch から脱出し、 .Ic endsw のあとで実行を再開します。 .Pp .It Ic case Ar label : .Ic switch ステートメントのラベルを指定します。 .Pp .It Ic cd .It Ic cd Ar name .It Ic chdir .It Ic chdir Ar name .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### シェルの作業ディレクトリをディレクトリ .Ar name に変更します。引数が指定されなかった場合には、 ユーザのホーム・ディレクトリに変更します。 カレント・ディレクトリにディレクトリ .Ar name がない場合(かつ .Ar name が `/', `./', `../' で始まっていない場合)、変数 .Ic cdpath の各要素のサブディレクトリとして .Ar name がないかどうかを調べます。最後に、シェル変数 .Ar name に `/' で始まる値が設定されているなら、 その値のディレクトリが存在しないかを調べます。 .Pp .It Ic continue 最も内側の .Ic while または .Ic foreach ループの先頭に戻ります。戻る前に、同じ行に記述されたコマンドが実行されます。 .Pp .It Ic default : .Ic switch ステートメントのデフォルトを指定します。 .Ic default は、すべての .Ic case ラベルのあとに出現しなければなりません。 .Pp .It Ic dirs ディレクトリ・スタックを表示します。 スタックの先頭(カレント・ディレクトリ)を左端にして表示します。 .Pp .It Ic echo Ar wordlist .It Ic echo Fl n Ar wordlist 指定された単語を空白で区切った文字列をシェルの標準出力に書き出します。 .Fl n オプションが指定されなければ、最後に改行が出力されます。 .Pp .It Ic else .It Ic end .It Ic endif .It Ic endsw .Ic foreach , .Ic if , .Ic switch , .Ic while ステートメントの項を参照してください。 .Pp .It Ic eval Ar arg ... ( .Xr sh 1 と同様)引数をシェルへの入力であるとみなして読み込み、 現在のシェルのコンテキストで実行します。 コマンド置換や変数置換の結果として生成されたコマンド列を実行する場合に用いられます。 通常は、それらの置換に先立って文法解析が行われてしまうからです。 .Ic eval の使い方の例が .Xr tset 1 にあります。 .Pp .It Ic exec Ar command 指定された command を現在のシェルと置き換えて実行します。 .Pp .It Ic exit .It Ic exit Ar (expr ) 1行目の形式では変数 .Ic status の値、2 行目の形式では式 .Ic expr の値を返り値としてシェルを終了します。 .Pp .It Ic fg .It Ic fg % Ns Ar job ... 現在のジョブあるいは指定されたジョブをフォアグラウンドに移動します。 停止していたジョブは実行を再開します。 .Pp .It Ic foreach Ar name (wordlist) .It ... .It Ic end 変数 .Ic name に .Ic wordlist の各値を順次セットしながら対応する .Ic end までのコマンドを繰り返し実行します( .Ic foreach と .Ic end .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### は単独で行に置かなければなりません)。組み込みコマンド .Ic continue を使って中途でループの次の繰り返しを実行させたり、 .Ic break コマンドによって中途でループを脱出させたりすることができます。 このコマンドが端末から読み込まれる場合、ループすべての内容が(プロンプト ? を表示しながら)読み込まれてから実行が開始されます。 端末からループ中でタイプ・ミスした場合は修正できます。 .Pp .It Ic glob Ar wordlist .Ic echo コマンドと似ていますが、`\e' によるエスケープは解釈されず、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 単語はヌル文字によって区切られます。プログラムから、 シェルをファイル名置換のために利用する場合に便利です。 .Pp .It Ic goto Ar word .Ic word にファイル名置換、およびコマンド置換が適用されたのち、それを `label' とみなします。シェルは可能なかぎり入力を遡って読み直し、`label:' のある行を検索し、そこから実行を開始します。 ラベルの前には空白またはタブを置くことが可能です。 .Pp .It Ic hashstat コマンドを検索するのに、 内部キャッシュがどの程度効率的に働いているか (そして .Ic exec をどの程度回避できているかを)を表示します。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### .Em path の要素のうち、ハッシュ関数がヒットの可能性を示すものと、 `/' で始まらないものについて .Ic exec が試みられます。 .Pp .It Ic history .It Ic history Ar n .It Ic history Fl r Ar n .It Ic history Fl h Ar n ヒストリのリストを表示します。数字 .Ar n が指定された場合には、最近の .Ar n 個のイベントが表示されます。 .Fl r オプションは表示順序を逆にします。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### すなわち、最も古いものを先に表示するのではなく、 最も新しいものを先に表示します。 .Fl h オプションを指定すればイベント番号が省略されます。これは .Ic source コマンドで \-h を使って読み込むためのファイルを生成する場合に用いることができます。 .Pp .It Ic if ( Ar expr ) No command .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 指定された式が true と評価されたなら、単一のコマンド .Ar command が実行されます。 .Ar command .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### に対する変数置換は、実行に先だって .Ic if コマンドの残りの部分と同時に行なわれます。 .Ar command は単純コマンドのみが許され、パイプライン、コマンドリスト、括弧でくく られたコマンドであってはいけません。入出力リダイレクションは式 .Ar expr が false と評価され、それゆえ .Ar command が実行 .Sy されなかった 場合にも処理されます(これはバグです)。 .Pp .It Ic if ( Ar expr ) Ic then .It ... .It Ic else if ( Ar expr2 ) Ic then .It ... .It Ic else .It ... .It Ic endif 式 .Ar expr が true なら最初の .Ic else までのコマンドが実行されます。さもなければ、式 .Ar expr2 が true なら次の .Ic else までのコマンドが実行されます。 いくつでも .Ic else-if の対を繰り返すことができます。最後に 1 つの .Ic endif が必要です。 最後の .Ic else 部分はあってもなくてもかまいません。 (単語 .Ic else と .Ic endif は入力行の最初に置く必要があります。また、 .Ic if は行内に単独で、または .Ic else のあとに置く必要があります)。 .Pp .It Ic jobs .It Ic jobs Fl l アクティブなジョブの一覧を出力します。 .Fl l .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### オプションを指定すると、通常の情報に加えてプロセス ID も出力します。 .Pp .It Ic kill % Ns Ar job .It Ic kill Ar pid .It Ic kill Fl sig Ar pid ... .It Ic kill Fl l TERM(terminate) シグナルあるいは指定したシグナルを、 指定されたジョブまたはプロセスに送ります。 シグナルは番号または名前で指定できます(名前は .Pa /usr/include/signal.h にある名前から `SIG' を取り除いたものです)。 シグナル名の一覧を ``kill \-l'' により表示できます。 kill にはデフォルト動作はなく、 単に `kill' を実行しても現在のジョブにシグナルが送られるようなことはありません。 送るシグナルが TERM(terminate) または HUP(hangup) の場合、 CONT(continue) シグナルも同時に送られます。 .Pp .It Ic limit .It Ic limit Ar resource .It Ic limit Ar resource maximum-use .It Ic limit Fl h .It Ic limit Fl h Ar resource .It Ic limit Fl h Ar resource maximum-use 現在のプロセスと、それが生成するプロセスのそれぞれについて、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 指定されたリソース .Ar resource を、指定された .Ar maximum-use を超えて使用しないように設定します。 .Ar maximum-use が指定されなかった場合、現在の制限値が表示されます。 .Ar resource が指定されなかった場合、すべての制限値が表示されます。 .Fl h オプションが指定された場合、 現在の制限値のかわりにハードリミットの表示/設定を行います。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### ハードリミットは現在の制限値の上限の値です。 スーパーユーザのみがハードリミットを増加させることができます。 一般ユーザは現在の制限値を可能な範囲で増減することができます。 .Pp .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 現在のところ、制御可能なリソースは、 .Ar cputime (各プロセスが使うことのできる最大の CPU 秒数)、 .Ar filesize (1つのファイルの最大サイズ)、 .Ar datasize ( .Xr sbrk 2 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### を用いてプログラムのテキスト領域の末尾を超えて増加させることのできる data+stack 領域の最大サイズ)、 .Ar stacksize .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### (自動的に拡張されるスタックの最大サイズ)、 .Ar coredumpsize (最大のコアファイルのサイズ)です。 .Pp 最大値 .Ar maximum-use は、(整数あるいは浮動小数の) 数値とそれに続くスケールファクタによって指定します。 .Ar cputime 以外の制限値のデフォルトのスケールファクタは `k' あるいは `kilobytes'(1024 バイト)です。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### スケールファクタとして `m' あるいは `megabytes' を使用することもできます。 .Ar cputime のデフォルトのスケールファクタは `seconds'(秒)です。 `m'(分)、`h'(時間) をスケールファクタとして指定したり、 `mm:ss' 形式で分秒を指定したりすることができます。 .Pp .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### リソース名 .Ar resource とスケールファクタを指定する際には、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 一意に決定できるなら、名前の先頭部分だけを指定することができます .\" #### jpman kuma: not found in freebsd-2.1.5-RELEASE manpage (st を stacksize のかわりに用いる等)。 .Pp .It Ic login ログイン・シェルを終了し、 .Pa /usr/bin/login と置き換えます。これは .Xr sh 1 との互換性のために用意されたログオフの手段です。 .Pp .It Ic logout ログイン・シェルを終了します。 .Ic ignoreeof がセットされている場合に便利です。 .Pp .It Ic nice .It Ic nice Ar +number .It Ic nice Ar command .It Ic nice Ar +number command 1 行目の形式は、シェルのスケジューリング・プライオリティを 4 に設定します。 2 行目の形式は、プライオリティを指定された値 .Ar number に設定します。残りの 2 つの形式は、コマンド command をプライオリティ 4 または指定した .Ar number で実行します。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 大きい数値を指定するとプロセスが利用できる CPU がその分少なくなります。 スーパーユーザのみがプライオリティとして負の値を `nice \-number ...' のように指定することができます。 .Ar command はつねにサブシェルで実行され、 単純な .Ic if .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 文のコマンドと同様の制限を受けます。 .Pp .It Ic nohup .It Ic nohup Ar command 1 行目の形式は、シェル・スクリプト内で使用し、 スクリプトのそれ以降で hangup シグナルを無視するように設定します。 2 行目の形式は、指定されたコマンドが、 hangup シグナルを無視するように設定して実行します。 `&' をつけて実行されたプログラムは、 .Ic nohup を指定して実行したのと同様に hangup シグナルを無視します。 .Pp .It Ic notify .It Ic notify % Ns Ar job ... 現在のジョブまたは指定されたジョブの状態が変化したときに、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### コマンド待ちかどうかに関わりなく即座に通知するように指定します。 通常は、プロンプトが表示される直前に通知が行われます。 シェル変数 .Ic notify が指定されている場合は、すべてのジョブに対して同様の設定が行われます。 .Pp .It Ic onintr .It Ic onintr Fl .It Ic onintr Ar label 割り込みに対するシェルの動作を制御します。1行目の形式は、 シェルをデフォルトの動作、すなわち、スクリプトの実行が中断される、 またはコマンド入力状態に戻るように設定します。 2 行目の形式は、すべての割り込みを無視するように設定します。 3行目の形式は、シェルが割り込みを受けるか、 チャイルドプロセスが割り込みによって停止した場合に goto label が実行されるように設定します。 .Pp シェルがバックグラウンドで、かつ、 シグナルを無視するように設定して実行されている場合は、 .Ic onintr は効力を持たず、 割り込みはシェルとそこから起動されるすべてのコマンドで 引続き無視されます。 最後に .Ic onintr 文はシステムのスタートアップ・ファイル (/etc/csh.cshrc, /etc/csh.login) 中でも、 割り込みが禁止されているので無視されます。 .Pp .It Ic popd .It Ic popd Ar +n ディレクトリ・スタックをポップし、 新たにスタックの先頭になったディレクトリにカレント・ディレクトリを変更します。 引数 .Ns \`+ Ar n Ns \' が指定された場合、スタックの .Ar n 番目の要素が捨てられます。ディレクトリ・スタックの要素は、 スタックの先頭から 0 から順に番号がつけられます。 .Pp .It Ic printf Ar format-string values .Ar format-string と .Ar values を評価した後、組み込み版の .Ic printf を起動します。 詳細はマニュアルページ .Xr printf 1 を参照してください。 .Pp .It Ic pushd .It Ic pushd Ar name .It Ic pushd Ar n 引数を指定しなかった場合、 .Ic pushd はスタックの先頭の 2 つの要素を入れ替えます。引数 .Ar name が指定された場合、 .Ic cd と同様にカレント・ディレクトリを変更したあと、 古いカレント・ディレクトリ .\" cwd の typo だと思うが わからない .\" (as in .\" .Ic csw ) .\" #### kuma agree with you on 96.12.23 #### をディレクトリ・スタックにプッシュします。 数字引数が指定された場合、ディレクトリ・スタックの .Ar n 番目の要素が スタックの先頭にくるようにローテートし、 カレント・ディレクトリをその要素が指すディレクトリに変更します。 ディレクトリ・スタックの要素は、スタックの先頭から 0 から順に番号がつけられます。 .Pp .It Ic rehash 変数 .Ic path に指定されているディレクトリ内の、ファイルに関するハッシュ・テーブルを 再計算させます。ログイン中に、新しいコマンドが .Ic path に含まれるディレクトリに追加された場合、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### rehash コマンドを実行する必要があります。 これは、あなたが個人的なディレクトリの 1 つにコマンドを追加したか、 システムの管理者がシステム・ディレクトリの内容を変更したような 場合にのみ必要です。 .Pp .It Ic repeat Ar count command 指定されたコマンド .Ar command を .Ar count 回繰り返し実行します。 .Ar command .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### に指定するものは、先の 1 行 .Ic if 文で指定する .Ar command と同様の制限を受けます。 入出力リダイレクションは .Ar count が たとえ 0 であっても、必ず 1回だけ処理されます。 .Pp .It Ic set .It Ic set Ar name .It Ic set Ar name Ns =word .It Ic set Ar name[index] Ns =word .It Ic set Ar name Ns =(wordlist) 1 行目の形式はすべてのシェル変数の値を表示します。 複数の単語からなる値を持つ変数は括弧で囲まれた値のリストで表示します。 2 行目の形式は、 .Ar name に空文字列を設定します。3 行目の形式は .Ar name に単一の単語 .\" #### modified by kuma 96.12.23 .Ar word を設定します。4 行目の形式は .Ar name の .Ar index 番目の要素に .Ar word を設定します。 .Ar index 番目の要素はすでに存在していなければなりません。5 行目の形式は .Ar name に .Ar wordlist で指定した単語列を設定します。すべての形式で、 値にはコマンド置換とファイル名置換が適用されます。 .Pp 複数の変数を設定するために、set コマンドへの引数を繰り返すことができます。 ただし、引数に対する変数展開処理は、代入処理に先だって行われます。 .Pp .It Ic setenv .It Ic setenv Ar name .It Ic setenv Ar name value 1 行目の形式はすべての環境変数の一覧を出力します。 これは .Xr printenv 1 と等価です。 3 行目の形式は環境変数 .Ar name に値 .Ar value を設定します。2 行目の形式は環境変数 .Ar name .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### に空文字列を設定します。最も一般的に用いられる環境変数である .Ev USER , .Ev TERM , .Ev PATH は .Nm の起動時にシェル変数 .Ar user , .Ar term , .Ar path にそれぞれ設定され、 .Nm から実行するプログラムの環境変数には、シェル変数 .Ic user , .Ic term , .Ic path の値が反映されます。そのため、これらの変数を明示的に .Ic setenv する必要はありません。 .Pp .It Ic shift .It Ic shift Ar variable (リスト)変数 .Ic argv .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### の各要素を左にシフトし、 .Ic argv Ns Bq 1 の値を捨てます。 .Ic argv に値が設定されていないか、 1 つ以上の要素を持たない場合にはエラーになります。 2 行目の形式は、指定された変数 .Ar variable に対して同様の処理を行います。 .Pp .It Ic source Ar name .It Ic source Fl h Ar name シェルは、指定されたファイル .Ar name からコマンドを読み込みます。 .Ic source コマンドはネストすることができます。あまりに深くネストさせると、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### ファイル識別子を使い切ってしまう場合があります。いずれかのレベルの .Ic source コマンド中でエラーが発生すると、ネストしているすべての .Ic source コマンドが中断されます。通常、 .Ic source の実行中に実行されたコマンドはヒストリに記録されませんが、 .Fl h オプションを指定することにより、 ファイルに記述してあるコマンドを実行せずに、 ヒストリにのみ記録することができます。 .Pp .It Ic stop .It Ic stop % Ns Ar job ... バックグラウンドで走行中の現在のジョブ、あるいは指定されたジョブを停止します。 .Pp .It Ic suspend シェル自身を停止させます。 .Em ^Z でストップ・シグナルを送られたかのように振舞います。 .Xr su 1 によって起動したシェルを停止する場合によく用いられます。 .Pp .It Ic switch Ar (string) .It Ic case Ar str1 : .It \ \ \ \ \&... .It Ic \ \ \ \ breaksw .It \ \ \ \ \&... .It Ic default : .It \ \ \ \ \&... .It Ic \ \ \ \ breaksw .It Ic endsw .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 各 .Ic case ラベルを順に、指定された文字列 .Ar string でマッチングを行います。 .Ar string には、まず、コマンド置換とファイル名置換が行われます。 .Ic case ラベルには変数置換が行われ、ファイル名メタキャラクタの `*', `?', `[...]' を用いることができます。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### .Ic default ラベルが出てくるまでにどの .Ic case ラベルともマッチしなかった場合は、 .Ic default ラベルの直後から実行が始まります。 .Ic case ラベルと .Ic default ラベルは行の最初に書かれなければなりません。 .Ic breaksw コマンドによって .Ic endsw 以降のコマンドから実行が再開されます。 .Ic breaksw を用いない場合は、 C 言語の場合と同様に、 .Ic case ラベル、 .Ic default ラベルを通過して実行が続けられます。 .Ic default がなく、どのラベルもマッチしなかった場合には、 .Ic endsw 以降から実行が再開されます。 .Pp .It Ic time .It Ic time Ar command 1 行目の形式では、 シェルとそのチャイルドプロセスが使用した時間が表示されます。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 2 行目の形式では、指定された単純コマンドの実行時間が計測され、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 変数 .Ic time の項で説明する形式で、使用時間情報の要約が表示されます。 必要ならば、コマンド終了時に時間を表示するための追加のシェルが生成されます。 .Pp .It Ic umask .It Ic umask Ar value ファイル作成マスクを表示(第 1 の形式)または設定(第 2 の形式)します。 マスクは 8 進数で与えます。一般的な値としては、 グループにすべての権限を与え、 そのほかには読み込みと実行のみを許可する 002 や、 所有者以外には読み込みと実行しか許可しない 022 があります。 .Pp .It Ic unalias Ar pattern .Ar pattern にマッチするすべてのエイリアスを削除します。 `unalias *' とすることですべてのエイリアスを削除することができます。 削除するものがなかった場合にもエラーにはなりません。 .Pp .It Ic unhash 実行プログラムの位置検索を高速化する内部ハッシュ・テーブルの使用を禁止します。 .Pp .It Ic unlimit .It Ic unlimit Ar resource .It Ic unlimit Fl h .It Ic unlimit Fl h Ar resource リソースの制限を解除します。 .Ar resource が指定されない場合、すべてのリソースに対する制限が解除されます。 .Fl h が指定された場合、対応するハードリミットが解除されます。 これはスーパーユーザのみが行うことができます。 .Pp .It Ic unset Ar pattern 指定された .Ar pattern にマッチするすべての変数を削除します。 `unset *' と指定するとすべての変数が削除され、 悲惨な結果を生じることがあります。 .Ic unset するものがない場合もエラーになりません。 .Pp .It Ic unsetenv Ar pattern 指定された .Ar pattern にマッチするすべての環境変数を削除します。前述の .Ic setenv の項と .Xr printenv 1 を参照してください。 .Pp .It Ic wait すべてのバックグラウンドジョブの終了を待ちます。 対話的にシェルが実行されている場合、 インタラプトにより wait を停止することができます。 このとき、シェルはいまだに終了していないジョブの名前とジョブ番号を表示します。 .It Ic which Ar command .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### .Ar command を指定したとき、シェルが実行するコマンドの位置を表示します。 .Pp .It Ic while Ar (expr) .It \&... .It Ic end 指定された式の評価結果がゼロでないかぎり、 .Ic while と対応する .Ic end の間のコマンドを繰り返し実行します。 .Ic break や .Ic continue によりループを終了したり、途中から繰り返しを再開させたりすることができます。 ( .Ic while と .Ic end は、その行に単独で書かれなければなりません。)入力が端末の場合、 .Ic foreach ステートメントの場合と同様に、 ループのすべてを入力するまでプロンプトが表示され、 すべての入力を終えた時点でループが実行されます。 .Pp .It Ic % Ns Ar job 指定されたジョブをフォアグラウンドに移動します。 .Pp .It Ic % Ns Ar job Ic & 指定されたジョブをバックグラウンドで再開実行させます。 .Pp .It Ic @ .It Ic @ Ar name Ns = Ns expr .It Ic @ Ar name[index] Ns = Ns expr 1 行目の形式は、すべてのシェル変数の値を表示します。2 行目の形式は、 指定された名前 .Ar name の変数に式 .Ar expr の値を代入します。式のなかに `<', `>', `&', `|'を含んでいる場合、 少なくともそのような部分は `(' と `)' で囲まれている必要があります。 3 行目の形式は、変数の .Ar index 番目の要素に式 .Ar expr の値を代入します。 .Ar name と、その .Ar index 番目の要素はすでに存在していなければいけません。 .El .Pp C 言語と同様に、演算子 `*=', `+=' 等が利用可能です。 変数名と演算子の間の空白はあってもなくてもかまいません。 しかしながら、式の各要素の間には空白が必須です。 さもなければ、単一の単語とみなされてしまいます。 .Pp 特別な後置演算子 `+\|+' と `\-\|\-' により変数の値を 1 だけ増加させたり、 減少させたりすることができます。たとえば、`@ i++' のように使います。 .Ss 定義済み変数と環境変数 以下の変数は、シェルにとって特別な意味があります。これらのうち、 .Ar argv , .Ar cwd , .Ar home , .Ar path , .Ar prompt , .Ar shell , .Ar status はシェルが設定します。そのうち、 .Ar cwd と .Ar status 以外の変数の設定はシェルの起動時にのみ行われます。 そのような変数は、ユーザが明示的に変更しないかぎり、 値が変化することはありません。 .Pp シェルは、環境変数 .Ev USER をシェル変数 .Ar user に、 .Ev TERM を .Ar term に、 .Ev HOME を .Ar home にそれぞれコピーします。また、 これらのシェル変数が再度セットされた場合は環境変数にコピーしなおします。 環境変数 .Ev PATH も同様に扱われます。サブシェルは環境変数によって .Ar path の値を得て、もしそれが変更されれば環境変数にコピーしなおすので .Ar \&.cshrc 以外での .Ar path 変数の設定について気をつける必要はありません。 .Bl -tag -width histchars .It Ic argv シェルへの引数が設定されます。位置パラメータは argv の値に展開されます。 すなわち、 `$1' は `$argv[1]' の値に置換されます。 .It Ic cdpath .Ar chdir .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### コマンドにおいてサブディレクトリを検索するためのディレクトリのリストです。 .It Ic cwd .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### カレント・ディレクトリのフルパス名です。 .It Ic echo .Fl x オプションが指定された場合にセットされます。セットすることにより、 コマンドが実行される前にコマンド名とその引数が表示されるようになります。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 組み込みコマンド以外では、表示の前にすべての展開が行われます。 組み込みコマンドではコマンド置換とファイル名置換が行われる前に表示されます。 なぜなら、これらの置換は選択的に行われるからです。 .It Ic filec ファイル名補完を有効にします。 .It Ic histchars ヒストリ置換に用いる文字を文字列で指定します。 指定した文字列の最初の文字はヒストリ置換文字(デフォルトは `!')、 2 文字目は簡易置換文字(デフォルトは `\*(ua') を指定します。 .It Ic histfile ヒストリをセーブ/リストアするパス名を指定できます。 .It Ic history ヒストリ・リストのサイズを指定します。 このサイズを超えたコマンド履歴は削除されます。 あまりに大きな値を設定すると、シェルがメモリを使いつくすかもしれません。 最後に実行したコマンドは .Ar history の値にかかわらず、つねにヒストリ・リストに保存されます。 .It Ic home .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### シェルを起動したユーザのホーム・ディレクトリです。 起動時に環境変数から設定されます。 ファイル名置換において .Sq Pa ~ は本変数を参照して展開されます。 .It Ic ignoreeof セットされると、端末のファイル終端(EOF)を無視するようになります。 間違って control-D を押してシェルを終了させてしまうのを防ぐことができます。 .It Ic mail シェルがメールの到着をチェックするためのメールファイルを指定します。 コマンド実行が完了しプロンプトが表示されるときに、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 指定された時間が経過していればメイル到着のチェックが行われます。 最終修正時刻が最終アクセス時刻以降の場合、 シェルは `You have new mail' と出力します。 .Pp .Ar mail の値の最初の単語が数値の場合には、 その数値でメール検査の間隔を秒単位で指定します。 指定がなかった場合のデフォルト値は 10分です。 .Pp 複数のメールファイルが指定された場合、 メールが到着していた場合のメッセージは `New mail in .Ar name Ns ' となります。ここで、 .Ar name は到着したメールが あるファイル名です。 .It Ic noclobber .Sx 入出力 の項で説明したように、 出力リダイレクトによって意図せずにファイルを削除しないように制限したり、 `>>' リダイレクトがすでに存在するファイルにしか適用できないようにします。 .It Ic noglob セットされると、ファイル名展開が禁止されます。 ファイル名を扱わないシェルスクリプト内や、すでにファイル名展開を行ったあとで、 それ以上の展開を望まない場合に設定します。 .It Ic nonomatch .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### セットされると、ファイル名展開の結果が空になってもエラーとせず、 展開前のパターンをそのまま残します。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### ただし、`echo [' のような、 展開前のパターンが文法的に正しくない場合はエラーになります。 .It Ic notify セットされると、シェルがジョブの終了を随時報告するようになります。 通常はプロンプトの表示直前にのみ報告が行われます。 .It Ic path .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### path 変数の各単語は、コマンドファイルを検索すべきディレクトリ名を表します。 空の単語はカレント・ディレクトリを示します。 .Ar path 変数が設定されて いない場合、フルパス指定によるコマンド実行のみが可能になります。 通常の検索パスは `.', `/bin', `/usr/bin' です。しかし、これらの値はシステムによって異なります。 スーパーユーザのデフォルトの検索パスは `/etc', `/bin', `/usr/bin' です。 .Fl c オプションも .Fl t オプションも指定されなかった場合、 シェルは .Ar path 変数で指定されたディレクトリの内容をハッシュ・テーブルに保存します。 ハッシュ・テーブルは、起動時に .Ar \&.cshrc を読み込んだ後と .Ar path 変数を再設定した時に再構築されます。 シェルの実行中に、 新しいコマンドがハッシュされているディレクトリに追加された場合は、 .Ic rehash コマンドによりハッシュを再構築しなければなりません。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### さもなければ、コマンドが見付からない可能性があります。 .It Ic prompt 端末上で対話的に実行されているシェルにおいて、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### コマンド読み込み時に表示される文字列を指定します。 `!' が含まれる場合、現在のイベント番号に置換されます。 `\e' を指定することにより、この解釈を抑制することができます。 デフォルトの値は `% 'です。スーパーユーザの場合は `# ' となります。 .It Ic savehist ログアウト時にファイル ~/.history に保存されるコマンド履歴の数を指定 します。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### この値で指定される数のイベントが保存されます。 起動時に、シェルは ~/.history の内容を読み込みます。あまりに 大きな値を指定すると、シェルの起動が遅くなる場合があります。 .Ar savehist がセットされているだけの場合は .Ar history に指定された値を使用します。 .It Ic shell シェルのフルパス名を示します。実行属性が立っているが、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### システムが起動できないファイルを 実行する際に起動するシェルとして用いられます(後述の .Sx 非組み込みコマンドの実行 の項を参照)。システム依存の値で初期化されます。 .It Ic status 最後に実行したコマンドの終了ステータス値を保持します。 異常終了した場合は、値に 0200 が加算されます。 組み込みコマンドが失敗した場合は `1' に、成功した場合は `0' になります。 .It Ic time .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### コマンドの自動計時を制御します。値が設定されている場合、 コマンドがその値よりも長く CPU 秒数を消費した場合には、 コマンド終了時にユーザ時間、システム時間、実時間と、 利用率すなわちユーザ+システム時間と実時間のパーセンテージが出力されます。 .It Ic verbose .Fl v コマンドラインオプションが指定されていた場合にセットされます。 ヒストリ置換が行われたあと、コマンドの内容が出力されます。 .El .Ss 非組み込みコマンドの実行 実行すべきコマンドが組み込みコマンドでなかった場合、シェルはコマンドを .Xr execve 2 システムコールによって起動しようとします。シェル変数 .Ar path .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### の各単語は、シェルがコマンドを実行しようとするディレクトリ名を表します。 .Fl c オプションも .Fl t オプションも指定されなかった場合、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### シェルはそれらのディレクトリ内にあるファイル名のハッシュ値を計算し、 シェル内部のテーブルに格納します。これは、 コマンドが存在する可能性のあるディレクトリだけで .Ic exec を試みるようにするためです。 この近道によって、サーチ・パスにたくさんのディレクトリが指定されている時、 コマンドの位置決定が著しく高速化されます。 この機能が( .Ic unhash .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### コマンドによって)停止されている場合、または .Fl c または .Fl t オプションが起動時に指定された場合、または .Ar path .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 中の単語で `/' から始まらないものについては、ハッシュが用いられることはありません。 この場合は、 .Ar path の要素にコマンドラインで指定されたコマンドを連結した名前を持つ ファイルを実行しようと試みます。 .Pp 括弧で囲まれたコマンドは、つねにサブシェルによって実行されます。ですから、 .Pp .Dl (cd ; pwd) ; pwd .Pp はホーム・ディレクトリの値を表示しますが、カレント・ディレクトリ(ホーム・ .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### ディレクトリの後に表示されます)は移動しません。 一方、 .Pp .Dl cd ; pwd .Pp を実行すると、カレント・ディレクトリがホーム・ディレクトリに移動します。 括弧で囲まれたコマンドは、現在のシェルのカレント・ディレクトリに 影響を与えずにコマンドを実行する場合にしばしば用いられます。 .Pp 実行属性が立っているにもかかわらず、 システムによって実行可能ではないファイルは シェルコマンドファイルであるとみなし、 サブシェルを起動してそのファイルを読み込ませます。 .Pp .Ic shell という名前のエイリアスが存在する場合、 エイリアスの値はシェルコマンドファイルを実行する場合の 引数リストの前に挿入されます。エイリアスの値の最初の単語は シェルのフルパス名でなければいけません(たとえば `$shell')。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### これはエイリアス展開としては特別のもので、かなり後の時点に行われ、 引数リストを修正せずに、その前に単語を挿入するための手段を提供します。 .Ss シグナル処理 シェルは、通常 .Ar quit シグナルを無視します。バックグラウンドのジョブ( .Ic \&& または .Ic bg または .Ic %... & .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### によるコマンド)はキーボードから入力されたシグナルに影響されません (hangup も含みます)。他のシグナルに対する挙動は親の環境を引き継ぎます。 シェル・スクリプトでの interrupt と terminate シグナルに対する処理は .Ic onintr によって制御することができます。ログイン・シェルは .Ar terminate シグナルを捕捉します。それ以外のシェルでは、 .Ar terminate シグナルはシェルの親の状態に従ってチャイルドプロセスに渡されます。 ログイン・シェルが .Pa \&.logout ファイルを読み込んでいる間は interrupt は無視されます。 .Sh 作者 .An William Joy 。 ジョブ制御とディレクトリ・スタックは .An J.E. Kulp , IIASA, Laxenburg, Austria によって、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 現在とは異なる文法のものが実装されました。 ファイル名補完は .An Ken Greer , HP Labs が、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 8 bit クリーンな実装は .An Christos S. Zoulas , Cornell University によって行われました。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/passwd -compact .It Pa ~/.cshrc シェルが起動されるときに読み込まれる。 .It Pa ~/.login ログイン・シェルの場合、ログイン時に `.cshrc' の後に読み込まれる。 .It Pa ~/.logout ログイン・シェルにおいてログアウト時に読み込まれる。 .It Pa /bin/sh 標準シェル。`#' で始まらないシェル・スクリプトの実行に用いる。 .It Pa /tmp/sh* `<<' の処理に用いられる一時ファイル。 .It Pa /etc/passwd `~name' 展開時に用いられるホーム・ディレクトリに関する情報を得る。 .El .Sh 制限事項 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 単語の長さは 1024 文字に制限されます。引数リストは、システムによって 10240 文字に制限されています。ファイル名展開を含む引数の数は、 引数リストの文字数の 6 分の 1 に制限されています。 コマンド置換の結果は、引数リストと同数の制限があります。 ループ検出のため、1 行に対するエイリアス展開は 20 回までに制限されています。 .Sh 関連項目 .Xr printf 1 , .Xr sh 1 , .Xr su 1 , .Xr access 2 , .Xr execve 2 , .Xr fork 2 , .Xr killpg 2 , .Xr pipe 2 , .Xr setrlimit 2 , .Xr sigvec 2 , .Xr umask 2 , .Xr wait 2 , .Xr tty 4 , .Xr a.out 5 , .Xr environ 7 .br .Em An introduction to the C shell .Sh 歴史 .Nm は .Bx 3 で追加されました。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### コマンドインタプリタとしては、履歴(参照: .Sx ヒストリ置換 )、ジョブ制御 (参照: .Sx ジョブ .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### 参照)、対話的なファイル名補完とユーザ名補完(参照: .Sx ファイル名補完 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### )、C言語ライクな文法を採用して実装した最初のものです。 これらの機構にいくつかの追加機能(といくらかのバグの可能性)を 持つシェルは、現在ではたくさんあります。 -これらは usenet から入手することができます。 +これらは Usenet から入手することができます。 .Sh バグ コマンドが停止状態から復帰したとき、もしそのコマンドが起動したときの ディレクトリとカレント・ディレクトリが異なるなら、 シェルはコマンドを起動したときのカレント・ディレクトリの値を表示します。 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### これは、そのジョブが内部的にディレクトリを変更した場合は誤解(間違った情報) を与える可能性があります。 .Pp シェルの組み込みコマンドは中断(suspend)も再開もできません。 `a ; b ; c' のようなコマンド列も適切には中断することができません。 たとえば、 `b' の実行を中断した場合には、 すぐに `c' の実行が開始されてしまいます。これは .Ar alias としてコマンド列を指定している場合に特に目立ちます。 このようなコマンド列は `()' で囲んでサブシェルで実行されるようにすることによって、 適切に停止させることが可能になります(`( a ; b ; c )'のように)。 .Pp プロセスを起動したあとの端末出力の制御が貧弱です。おそらく、 このために、 .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### もっと良い仮想端末インタフェースを開発したいと考える人がいても何ら不思議はないです。 仮想端末インタフェース上なら、 もっと おもしろい端末出力の制御が可能になるでしょう。 .Pp .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### シェル関数をシミュレートするために、エイリアスを不格好に用いてしまうことが よくあります。シェル関数がサポートされるべきです。 .Pp ループ中のコマンド入力において、 `?' プロンプトに続けて入力された内容はヒストリに残りません。 制御構造は組み込みコマンドとして解釈されるのではなく、 文法的に解釈するようにするべきです。これにより制御コマンドをどこにでも 置けるようになり、`\&|', `&', `;' との組み合わせが 自由にできるようになります。 .Pp コマンド置換の出力にも `:' 修飾子が適用できるべきです。 .Pp .\" #### modified by kuma 96.12.23 #### ファイル名補完機構の実装は不細工かつ非効率的です。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/date.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/date.1 index 70dd8af242..cf79bb3e4c 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/date.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/date.1 @@ -1,319 +1,321 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)date.1 8.2 (Berkeley) 11/17/93 -.\" %Id: date.1,v 1.26.2.1 1999/05/02 06:28:06 kris Exp % +.\" %Id: date.1,v 1.26.2.2 1999/05/08 10:41:26 kris Exp % .\" .\" jpman %Id: date.1,v 1.2 1997/03/31 23:25:55 mutoh Stab % .Dd November 17, 1993 .Dt DATE 1 .Os .Sh 名称 .Nm date .Nd 日付と時刻の表示、設定 .Sh 書式 .Nm date .Op Fl nu .Op Fl d Ar dst .Op Fl r Ar seconds .Op Fl t Ar minutes_west .Op Fl v Ns Ar [+|-]val Ns Op ymwdHMS .Ar ... .Op Fl f Ar fmt Ar date | [[[[yy]mm]dd]HH]MM[\&.ss] .Op Cm + Ns Ar format .Sh 解説 引数なしで実行すると、 .Nm は現在の日付と時刻を表示します。 引数を与えると、ユーザが定義したフォーマットに従った日付や時刻の表示、 あるいは日時の設定を行います。 なお、日付と時刻を設定できるのはスーパーユーザだけです。 .Pp オプション: .Bl -tag -width Ds .It Fl d 夏時間用のカーネル値を設定します。もし .Ar dst が 0 でなければ、そのあとの .Xr gettimeofday 2 呼び出しでは .Ql tz_dsttime に 0 以外の値が返ります。 .It Fl f デフォルトの .Ar [[[[yy]mm]dd]HH]MM[.ss] フォーマットの代りに .Ar fmt を、時刻をパーズするフォーマットとして使用します。 .Xr strptime 3 を使用してパーズします。 .It Fl n .Xr timed 8 を利用して、グループ内のマシン間で時計を同期させます。 .Xr timed が動作している場合、デフォルトでは .Nm コマンドによりグループ内のすべてのマシンの時刻が変更されます。しかし、 .Fl n オプションを指定した場合には、他のマシンの時刻は変更しません。 .It Fl r エポック (1970年1月1日) から .Ar seconds 秒経過した日時を表示します。 .It Fl t カーネルに .Tn GMT (グリニッジ標準時) からの時差を設定します。このあとに呼ばれる .Xr gettimeofday 2 では、ここで指定された値が .Ql tz_minuteswest に入ります。 .It Fl u .Tn UTC (協定世界時) の日付を表示、設定します。 .\" 訳注(Mar.1996):UTC (Universal Time Coordinate) .It Fl v 秒、分、時、日、曜日、月、年のいずれかを .Ar val にもとづき修正します。 .Ar val の前にプラスもしくはマイナスが付いている場合、 時刻はそれに従い前後に修正されます。 そうでない場合は、指定した部分が設定されます。 必要なら任意個このフラグを指定して時刻を修正することが出来ます。 フラグは指定した順序に処理されます。 .Pp 秒の範囲は 0-59、 分の範囲は 0-59、時の範囲は 1-12、日の範囲は 1-31、曜日の範囲は 0-6 (Sun-Sat)、月の範囲は 1-12 (Jan-Dec)、 年の範囲は 80-38 もしくは 1980-2038 です。 .Pp .Ar val が数値の場合、 .Ar y , .Ar m , .Ar w , .Ar d , .Ar H , .Ar M , .Ar S のいずれかを使用して、時刻のどの部分を修正するのかを指定する必要があります。 .Pp 曜日もしくは月は数値の代りに名前で指定可能です。 名前と共にプラス(もしくはマイナス)記号を使用した場合、 日付は適合する次の(前の)曜日もしくは月に進みます(戻ります)。 曜日もしくは月が現在のものと変らない場合、日は修正しません。 .Pp 詳細に関しては、下記の例を参照して下さい。 .El .Pp プラス (``+'') で始まるオプションは、日付と時刻の表示方法を指定する フォーマット文字列です。フォーマット文字列には、 .Xr strftime 3 で記述されているような変換文字列と、任意のテキストを含むことができます。 フォーマット文字列によって指定された文字の後には、つねに改行文字が 出力されます。 .Nm のデフォルトの表示形式は、 .Bd -literal -offset indent ``+%+'' .Ed .Pp としたものと同じです。 .Pp もし、引数が``+''記号で始まる文字列でなければ、それはシステムに 日時を設定するための値と解釈されます。日時を設定するための正式な 表現は以下のとおりです: .Pp .Bl -tag -width Ds -compact -offset indent .It Ar yy 西暦の省略表現です。西暦の 10の位と 1 の位です(1989年なら89、06なら2006)。 .It Ar mm 月の数字表現です。1から12までの数字です。 .It Ar dd 日です。1から31までの数字です。 .It Ar HH 時です。0から23までの数字です。 .It Ar MM 分です。0から59までの数字です。 .It Ar .ss 秒です。0から61までの数字です。 (59 秒 + 2 秒までのうるう秒) .El .Pp 分の指定以外はすべて省略可能です。 .Pp 夏時間と標準時の切り替えや、閏秒や閏年の取り扱いは自動的に行われます。 .Pp .Sh 使用例 以下のコマンド: .Bd -literal -offset indent date "+DATE: %Y-%m-%d%nTIME: %H:%M:%S" .Ed .Pp は、下のような表示を行ないます。 .Bd -literal -offset indent DATE: 1987-11-21 TIME: 13:36:16 .Ed .Pp 以下のコマンド: .Pp .Bd -literal -offset indent date -v1m -v+1y .Ed .Pp は以下を表示します: .Bd -literal -offset indent Sun Jan 4 03:15:24 GMT 1998 .Ed .Pp (現在 Mon Aug 4 04:15:24 BST 1997 の場合)。 .Pp 以下のコマンド: .Bd -literal -offset indent date -v1d -v3m -v0y -v-1d .Ed .Pp は 2000 年 2 月の最後の日を表示します: .Bd -literal -offset indent Tue Feb 29 03:18:00 GMT 2000 .Ed .Pp 以下のコマンド: .Bd -literal -offset indent date -v1d -v+1m -v-1d -v-fri .Ed .Pp は今月最後の金曜日を表示します: .Bd -literal -offset indent Fri Aug 29 04:31:11 BST 1997 .Ed .Pp (現在 Mon Aug 4 04:31:11 BST 1997 の場合)。 .Pp 以下のコマンド: .Bd -literal -offset indent date 8506131627 .Ed .Pp は、 .Dq Li "1985年6月13日午後4時27分" に日時を設定します。 .Pp 以下のコマンド: .Pp .Bd -literal -offset indent date 1432 .Ed .Pp は、日を修正することなく、時だけを .Li "午後2時32分" に設定します。 .Sh 環境変数 .Nm の実行は以下の環境変数の影響を受けます. .Bl -tag -width Ds .It Ev TZ 日時を表示する際に用いられるタイムゾーンを設定します。 通常のフォーマットは .Pa /usr/share/zoneinfo からの相対パス名です。例えば、コマンド .Dq TZ=America/Los_Angeles date はカリフォルニアの現在の時刻を表示します。 詳しいことは、 .Xr environ 7 を参照してください。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /var/log/messages -compact .It Pa /var/log/wtmp 日付のリセットおよび時刻変更の記録がこのファイルに残されます。 .It Pa /var/log/messages 日付を変更したユーザの記録がこのファイルに残されます。 .El .Sh 関連項目 .Xr gettimeofday 2 , .Xr strftime 3 , .Xr strptime 3 , .Xr utmp 5 , .Xr timed 8 .Rs .%T "TSP: The Time Synchronization Protocol for UNIX 4.3BSD" .%A R. Gusella .%A S. Zatti .Re .Sh 診断 +.Nm +ユーティリティは、 成功した場合は 0 を、日時を設定できなかった場合は 1 を、 ローカルマシンの設定はできたが、グループのマシン全体の設定に失敗した 場合は2を返します。 .Pp timed が多数のマシンの時計をあわせる場合には、新しい時刻のセットに 数秒かかることがあります。このとき .Nm は、 .Ql Network time being set と表示します。 .Nm と .Xr timed との間で通信に失敗した場合は、 .Ql Communication error with timed が表示されます。 .Sh バグ システムは .Tn VMS と高い互換性を持つフォーマットで日時を保持しようとしています。しかし、 .Tn VMS は .Tn GMT ではなくローカルな時刻を使っており、夏時間を理解しません。そのため、 .Tn UNIX と .Tn VMS を同時に使う場合は、 .Tn VMS を .Tn GMT で使うべきでしょう。 .Sh 規格 .Nm コマンドは .St -p1003.2 互換であると想定しています。 .Sh 歴史 .Nm date コマンドは .At v1 から導入されました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/dd.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/dd.1 index f133768046..b58e66dd96 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/dd.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/dd.1 @@ -1,336 +1,336 @@ .\" Copyright (c) 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" Keith Muller of the University of California, San Diego. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)dd.1 8.2 (Berkeley) 1/13/94 -.\" %Id: dd.1,v 1.8 1998/11/29 13:54:20 bde Exp % -.\" jpman %Id: dd.1,v 1.3 1997/05/16 00:16:21 h-nokubi Stab % +.\" %Id: dd.1,v 1.8.2.1 1999/05/08 10:41:33 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: dd.1,v 1.3 1997/05/16 00:16:21 h-nokubi Stab % .Dd January 13, 1994 .Dt DD 1 .Os .Sh 名称 .Nm dd .Nd ファイルのコンバートおよびコピー .Sh 書式 .Nm dd .Op operands ... .Sh 解説 .Nm ユーティリティは、標準入力を標準出力にコピーします。入力データは ブロック単位 (デフォルトでは512バイト) で読み書きされます。 入力データのブロック数が短かった場合は、何回か読み込みを行い、 ブロック数単位にまとめて出力します。 終了時に、 .Nm は、入力と出力の各々について、ブロック単位で処理できたブロック数と 最終ブロックを満たさず半端になったブロック数を 標準エラー出力に表示します。ブロック単位の変換で切り捨てられた 入力レコードがあった場合には、そのブロック数も表示します。 .Pp 以下のオペランドが利用可能です: .Bl -tag -width of=file .It Cm bs= Ns Ar n 入出力両方のブロックサイズを .Va n バイトに設定します。 .Cm ibs , obs の指定に優先します。 .Cm noerror , .Cm notrunc , .Cm sync 以外の変換指定がない場合は、入力ブロック数が小さい場合のまとめ処理なしで 入力ブロックを出力ブロックに 1 ブロック単位でコピーします。 .It Cm cbs= Ns Ar n 変換レコードサイズを .Va n バイトにします。 レコード指向の変換が指定された場合には変換レコードサイズが必要です。 .It Cm count= Ns Ar n 入力のうち .Va n 個のブロックだけをコピーします。 .It Cm files= Ns Ar n .Va n 個の入力ファイルをコピーします。このオペランドは入力デバイスが テープのときだけ有効です。 .It Cm ibs= Ns Ar n 入力ブロックのサイズを、デフォルトの 512 バイトに代えて .Va n バイトにします。 .It Cm if= Ns Ar file 標準入力のかわりに .Ar file から入力を行います。 .It Cm obs= Ns Ar n 出力ブロックのサイズをデフォルトの 512 バイトに代えて .Va n バイトにします。 .It Cm of= Ns Ar file 標準出力のかわりに .Ar file に対し出力を行います。 .Cm notrunc が指定されないかぎり、普通の出力ファイルでは最後の 1 ブロックサイズに 満たないデータは切り詰められます。 出力ファイルの最初の部分がスキップされる場合は ( .Cm seek オペランド参照) 出力ファイルは そこまで切り詰められます。 .It Cm seek= Ns Ar n コピーする前に、出力側ファイルの開始位置を先頭から .Va n ブロックだけ進めます。出力がテープデバイスでない場合は、 .Xr lseek 2 システムコールを使ってシークが実行され ます。テープデバイスの場合は、既存のブロックを読み捨てる事で指定位置まで 進める処理を実行します。もしユーザがテープデバイスに対し読み込みのアクセス権 を持っていないときは、テープデバイスに対する .Xr ioctl 2 システムコールを使います。シーク処理がファイルの最後を超えて行われる場合は、 ファイルの末尾から指定のシーク位置に相当する部分まで .Tn NUL データのブロックを挿入します。 .It Cm skip= Ns Ar n コピーする前に、入力側ファイルの開始位置を先頭から .Va n ブロックだけ進めます。入力がシーク機能を持っているなら、 .Xr lseek 2 システムコールが使用されます。シーク機能がなければ、既存のブロックを 読み捨てる事で指定位置まで進める処理を実行します。入力がパイプから渡される 場合は、正確に指定されたバイト数が読まれます。 それ以外のデバイスでは、読まれたブロックのサイズが指定のブロックサイズに 満たない物や完全な物の区別をせずに、正確に指定されたブロック数が 読まれます。 .It Xo .Cm conv= .Ns Cm value Ns Op \&, Cm value \&... .Xc .Cm value に以下のリストから 1 つのシンボルを指定して変換を行います。 .Bl -tag -width unblock .It Cm ascii , oldascii レコードの変換を行う前に .Tn EBCDIC から .Tn ASCII への文字コード変換を行います。そのほかは .Cm unblock と同じです。 (これらの指定では .Cm cbs も指定されている場合は暗黙の内に .Cm unblock も指定された事になります。) .Tn ASCII 用に 2 つの変換マップがあります。 .Cm ascii は System V 互換の お奨め変換マップです。 .Cm oldascii は昔の .Tn AT&T および pre-4.3BSD-reno システムで使われていた変換マップです。 .It Cm block 入出力のブロック境界に関係なく、入力を newline (改行) もしくは end-of-file (ファイル末) で区切られる可変長レコード列として 扱います。各入力レコードは .Cm cbs で指定する長さの固定長レコードに変換されます。 変換するレコード・サイズより短い入力レコードは space (空白) で パディングされます。変換するレコード・サイズより長い入力レコードは 長い部分が切り捨てられます。切り捨てがあった入力レコード数は、 もしあれば、コピーの終了時に標準エラー出力に表示されます。 .It Cm ebcdic , ibm , oldebcdic , oldibm レコードが変換された後で .Tn ASCII から .Tn EBCDIC への変換を行う以外は .Cm block と同じです。 (これらの指定では .Cm cbs も指定されている場合は暗黙の内に .Cm block も指定された事になります。) .Tn EBCDIC 用に 4 つの変換マップがあります。 .Cm ebcdic は .At V 互換の お奨め変換マップです。 .Cm ibm は微妙に違う変換マップで、 .At V で変換に .Cm ibm を指定した場合に相当します。 .Cm oldebcdic と .Cm oldibm は、昔の .Tn AT&T および pre-4.3BSD-reno システムで使われていた変換マップです。 .It Cm lcase 英大文字を小文字に変換します。 .It Cm noerror 入力にエラーがあっても処理を止めないようにします。入力エラーが 起こったときは、診断メッセージに続けて その時の入力と出力の ブロック数を、正常動作終了時に表示するメッセージと同じ フォーマットで標準エラー出力に表示します。 もし .Cm sync 変換も指定されていた場合は、入力データのうち失われた物を .Tn NUL バイト (ブロック指向の変換のときは space) に置き換えて、 通常の入力バッファとして処理します。 .Cm sync 変換が指定されていなければ、その入力ブロックは出力から削除されます。 テープかパイプ以外の入力ファイルでは、ファイル・オフセットは .Xr lseek 2 を使ってエラーの発生したブロック以降にも設定されます。 .It Cm notrunc 出力ファイルを切り詰めません。 これによって出力ファイルのブロックの内で明らかに .Nm によって書き込まれる部分以外は保存されます。 .Cm notrunc はテープではサポートされません。 .It Cm osync 最後の出力ブロックを出力ブロックサイズを満たすようにパディングします。 もし変換後に入力ファイルが出力ブロックサイズの整数倍でなかった場合に、 書き込む際に一定サイズのブロックが必要なデバイスで使う時のため、 最後の出力ブロックが直前のブロックと同じなるようにします。 このオプションは .Cm bs= Ns Ar n によるブロックサイズ指定とは両立しません。 .It Cm sparse 一つ以上の出力ブロックが .Tn NUL バイトのみからなる場合、 .Tn NUL で埋める代りに、必要な空間だけ出力ファイルのシークを試みます。 結果として、疎なファイルとなります。 .It Cm swab 入力データを 2 バイトごとのペアとみなし、入れ替えます。入力が奇数 バイトだった場合、最後のデータはそのままになります。 .It Cm sync 各入力ブロックを入力バッファ・サイズになるようにパディングします。 パディングには、ブロック指向の変換の場合は空白を、そうでなければ .Tn NUL バイトを使います。 .It Cm ucase 英小文字を大文字に変換します。 .It Cm unblock 入出力のブロック境界に関係なく、入力を固定長レコード列として扱います。 入力レコードの長さは .Cm cbs オペランドで指定します。 データの後ろにパディングされている space を除去して newline をつけます。 .El .El .Pp サイズの指定は 10 進のバイト数が期待されます。 数字の最後に ``b'', ``k'', ``m'', ``w'' をつけた場合は、 それぞれ数字に 512、1024 (1K)、1048576 (1M)、integer (整数) のバイト数が 乗ぜられます。 2つ以上の数字を ``x'' でつないだ物を積の意味で使用できます。 .Pp 終了時に、 .Nm は、きちんともしくは部分的に入出力を行ったブロックの数、 切り詰められた入力レコードの数、奇数長のバイト入れ換えを行った ブロックの数を標準エラー出力に表示します。 部分的入力ブロックとは、入力ブロックサイズより少なく読まれた 物のことです。 部分出力ブロックとは、出力ブロックサイズより少なく書かれた 物のことです。 テープデバイスで部分出力ブロックが出た場合は致命的なエラーとみなされます。 それ以外の場合は、そのブロックの残りが書かれます。 キャラクタ・デバイスで部分出力ブロックが出た場合は警告メッセージが出ます。 切り詰められた入力ブロックとは、可変長レコード指向の変換が 指定され入力行が変換レコードに合わせるには長すぎるか newline で 終っていない場合の物です。 .Pp 通常、入力または変換の もしくは両方の結果のデータは 指定されたサイズの出力ブロックに集められます。 入力データが最後に達した場合、残っている出力データはブロックとして 出力されます。これは、最後の出力ブロックのサイズは 出力ブロックサイズより短くなる可能性がある事を意味します。 .Pp .Nm が .Dv SIGINFO ( .Xr stty 1 の引数 ``status'' 参照) シグナルを受けた場合、その時点の入出力ブロック数を標準エラー出力に 通常の処理完了時と同じフォーマットで出力します。 .Nm が .Dv SIGINT シグナルを受けた場合、その時点の入出力ブロック数を標準エラー出力に 通常の処理完了時と同じフォーマットで出力して .Nm は終了します。 -.Pp +.Sh 診断 .Nm ユーティリティは成功した場合は 0 を、 エラーが起きた場合は 0 より大きな値を返します。 .Sh 関連項目 .Xr cp 1 , .Xr mt 1 , .Xr tr 1 .Sh 規格 .Nm ユーティリティは .St -p1003.2 規格のスーパーセットです。 .Cm files オペランドおよび、 .Cm ascii , .Cm ebcdic , .Cm ibm , .Cm oldascii , .Cm oldebcdic , .Cm oldibm は .Tn POSIX 規格を拡張しています。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/echo.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/echo.1 index 2dad7b2f43..27e22184f5 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/echo.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/echo.1 @@ -1,70 +1,69 @@ .\" Copyright (c) 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)echo.1 8.1 (Berkeley) 7/22/93 -.\" %Id: echo.1,v 1.6 1998/05/13 07:39:07 charnier Exp % +.\" %Id: echo.1,v 1.6.2.1 1999/05/08 10:41:37 kris Exp % .\" jpman %Id: echo.1,v 1.2 1997/04/02 00:07:04 mutoh Stab % .\" .Dd July 22, 1993 .Dt ECHO 1 .Os .Sh 名称 .Nm echo .Nd 引数の文字列を標準出力に出力する .Sh 書式 .Nm echo .Op Fl n .Op "string ..." .Sh 解説 .Nm は、各引数の間を 1 つの空白文字 (`` '') で区切り、最後に改行 (``\en'') を 付加したものを標準出力に書き出します。 .Pp オプションとしては以下のものがあります: .Bl -tag -width flag .It Fl n 改行を付加しません。 これは、iBCS2 互換システムで行われていたように、 文字列の最後に `\ec' を付け加える事で実現しています。 .El -.Pp -.Sh 戻り値 +.Sh 診断 成功した場合は 0 を、エラーが起きた場合は 0 より大きな値を返します。 .Sh 関連項目 .Xr printf 1 .Sh 規格 .Nm ユーティリティは .St -p1003.2 準拠です。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/gdb.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/gdb.1 index ca5c6e6483..19387eb105 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/gdb.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/gdb.1 @@ -1,381 +1,381 @@ .\" Copyright (c) 1991 Free Software Foundation .\" See section COPYING for conditions for redistribution -.\" %Id: gdb.1,v 1.6 1997/04/27 21:36:49 gj Exp % +.\" %Id: gdb.1,v 1.6.4.1 1999/05/08 08:58:21 dfr Exp % .\" jpman %Id: gdb.1,v 1.2 1997/04/08 00:36:23 h-nokubi Stab % .TH gdb 1 "4nov1991" "GNU Tools" "GNU Tools" .SH 名称 gdb \- GNU デバッガ .SH 書式 .na .TP .B gdb .RB "[\|" \-help "\|]" .RB "[\|" \-nx "\|]" .RB "[\|" \-q "\|]" .RB "[\|" \-batch "\|]" .RB "[\|" \-cd=\c .I dir\c \|] .RB "[\|" \-f "\|]" .RB "[\|" \-k "\|]" .RB "[\|" \-wcore "\|]" .RB "[\|" "\-b\ "\c .IR bps "\|]" .RB "[\|" "\-tty="\c .IR dev "\|]" .RB "[\|" "\-s "\c .I symfile\c \&\|] .RB "[\|" "\-e "\c .I prog\c \&\|] .RB "[\|" "\-se "\c .I prog\c \&\|] .RB "[\|" "\-c "\c .I core\c \&\|] .RB "[\|" "\-x "\c .I cmds\c \&\|] .RB "[\|" "\-d "\c .I dir\c \&\|] .RB "[\|" \c .I prog\c .RB "[\|" \c .IR core \||\| procID\c \&\|]\&\|] .ad b .SH 解説 GDB をはじめとするデバッガは、プログラムが実行中もしくはクラッシュした時にその プログラムの ``内部'' で何が行なわれているか/行われていたかを調べるのに 使用されます。 GDB は、4 つの機能 (加えてこれらをサポートする機能) によって 実行中にバグを見つけることを手助けします。 .TP \ \ \ \(bu プログラムの動作を詳細に指定してプログラムを実行させる。 .TP \ \ \ \(bu 指定した条件でプログラムを停止させる。 .TP \ \ \ \(bu プログラムが止まった時に、何が起こったか調べる。 .TP \ \ \ \(bu バグによる副作用を修正し、別のバグを調べるためプログラムの状態を変更する。 .PP GDB では C, C++, Modula-2 などで書かれたプログラムのデバッグが行なえます。 GNU Fortran コンパイラが完成すれば Fortran もサポートされます。 GDB はシェルコマンド\c .B gdb\c \&で起動されます。いったん起動すると、GDB コマンド\c .B quit\c \&を実行して終了するまで、端末からコマンドを読み続けます。 .B gdb\c \&のオンラインヘルプは(\c .B gdb\c の中で) .B help\c \&コマンドを実行すれば表示されます。 .B gdb\c \& は引数やオプション無しで起動できますが、 たいてい、1 つか 2 つの引数を付けて起動します。実行プログラムを 引数にする場合は以下のようになります: .sp .br gdb\ program .br .sp また実行プログラムと core ファイルの両方を指定することもできます: .sp .br gdb\ program\ core .br .sp もし実行中のプロセスのデバッグを行ないたい場合には、 第 2 引数として core の代わりにプロセス ID を指定します: .sp .br gdb\ program\ 1234 .br .sp これは GDB をプロセス ID \c .B 1234\c \& のプロセスに接続します(このとき`\|\c .B 1234\c \&\|'という名前のファイルが存在してはいけません。 GDB はまず core ファイルを最初にチェックしにいくからです)。 よく利用される GDB コマンドには以下のようなものがあります: .TP .B break \fR[\|\fIfile\fB:\fR\|]\fIfunction \& プレークポイントを \c \& (\c .I file\c \&内の) .I function\c に設定します。 .TP .B run \fR[\|\fIarglist\fR\|] プログラムの実行を開始します(もしあれば .I arglist\c \&を\c 引数として)。 .TP .B bt バックトレース: プログラムのスタックを表示します。 .TP .BI print " expr"\c \& 式の値を表示します。 .TP .B c プログラムの実行を再開します。(たとえばブレークポイントで実行を中断した後で) .TP .B next 次のプログラム行を実行します 。 その行内の全ての関数は 1 ステップで実行されます。 .TP .B step 次のプログラム行を実行します。 もしその行に関数が含まれていれば、その関数内をステップ実行していきます。 .TP .B help \fR[\|\fIname\fR\|] GDB コマンド \c .I name\c \&についての情報や、 GDB を使う上での一般的な情報を表示します。 .TP .B quit GDB を終了します。 .PP GDB の詳細については\c .I Using GDB: A Guide to the GNU Source-Level Debugger\c \&, by Richard M. Stallman and Roland H. Pesch. を参照して下さい。 同じテキストは、 .B info\c \& プログラム内の .B gdb\c \& エントリからオンラインで参照できます。 .SH オプション オプション以外の引数は、実行ファイルと core ファイル (もしくはプロセス ID) を表します。つまりオプションフラグでもオプションフラグの引数でもない最初の 引数は `\|\c .B \-se\c \&\|' オプションで指定するファイルと同じになり、(もしあれば)次の 2 番目の引数は `\|\c .B \-c\c \&\|' オプションで指定するファイルと同じになります。 オプションの多くは、長い表記法と短い表記法の両方で指定することができま すが、ここではその両方を示します。 長い表記法は、どのオプションであるのかが明確であれば、短く切り詰めても 構いません。 (好みにより `\|\c .B \-\c \&\|' の代わりに `\|\c .B +\c \&\|' が使用できますが、ここではよく用いられる表記で記します。) 全てのオプションとコマンドライン引数は指定した順番に処理されます。 `\|\c .B \-x\c \&\|' オプションが使用されると、この順番は変わってきます。 .TP .B \-help .TP .B \-h 短い説明つきで、全てのオプションを表示します。 .TP .BI "\-symbols=" "file"\c .TP .BI "\-s " "file"\c \& シンボルテーブルをファイル \c .I file\c \&から読みます。 .TP .BI "\-exec=" "file"\c .TP .BI "\-e " "file"\c \& ファイル \c .I file\c \& を実行可能ファイルとして利用します。 core dump と連係して pure data を調べるのにも用いられます。 .TP .BI "\-se=" "file"\c \& ファイル \c .I file\c \& からシンボルテーブルを読み、同時にそれを実行可能ファイルとして利用します。 .TP .BI "\-core=" "file"\c .TP .BI "\-c " "file"\c \& ファイル \c .I file\c \& を core dump として利用します。 .TP .BI "\-command=" "file"\c .TP .BI "\-x " "file"\c \& ファイル \c .I file\c \&から GDB のコマンドを読み込み、実行します。 .TP .BI "\-directory=" "directory"\c .TP .BI "\-d " "directory"\c \& ソースファイルを探すサーチパスに \c .I directory\c \& を追加します。 .PP .TP .B \-nx .TP .B \-n 初期化ファイル `\|\c .B .gdbinit\c \&\|' からコマンドを読み込みません。 通常は、 全てのコマンドオプションと引数が処理された後で、 初期化ファイル内のコマンドが実行されます。 .TP .B \-quiet .TP .B \-q 起動時のメッセージおよび copyright を表示しません。 これらのメッセージはバッチモードでも抑制されます。 .TP .B \-batch バッチモードで動作します。`\|\c .B \-x\c \&\|' で指定したファイル(および、-nx か -n で抑制されていなければ `\|\c .B .gdbinit\c \&\|') 内の全てのコマンドを 処理した後、戻り値として \c .B 0\c \& を返して終了します。 コマンドファイル内の GDB コマンドの実行中にエラーが生じた場合は、 0 以外の値で終了します。 バッチモードは GDB をフィルタとして実行する場合、 たとえばプログラムをダウンロードして別のコンピュータ上で実行したりする場合 に便利です。 以下のメッセージ .sp .br Program\ exited\ normally.(プログラムは正常に終了しました。) .br .sp は通常、GDB の制御端末上で実行されるプログラムが終了するたびに 出力されるものですが、 バッチモードではこのようなメッセージは出力されません。 .TP .BI "\-cd=" "directory"\c \& カレントディレクトリの代わりに \c .I directory\c \& を GDB の作業用ディレクトリとして実行します。 .TP .B \-fullname .TP .B \-f Emacs が GDB をサブプロセスとして実行する際にこのオプションを付加します。 このとき GDB は、スタックフレームが表示される度(プログラムが中断する度を 含みます)に、完全なファイル名と行番号を標準的な認識しやすい形式で表示します。 この表示書式は 2 つの `\|\c .B \032\c \&\|' 文字、ファイル名、コロンで区切られた行番号と文字位置、改行の順になっ ています。これは Emacs→GDB インタフェースプログラムにおいて、 フレームに対応するソースコードを表示するために 2 つの `\|\c .B \032\c \&\|' 文字を使うことになっているからです。 .TP .B \-kernel .TP .B \-k gdb をカーネルデバッグモードで使用します。 プロンプトは ``(kgdb)'' になります。 .TP .B \-wcore このオプションはカーネルデバッグモードで 「動作中の」カーネルをデバッグしている時のみ使用可能であり、 コアファイル (/dev/mem) を書き込み可能にします。 .TP .BI "\-b " "bps"\c \& リモートデバッグ用に GDB が利用するシリアルインタフェースの転送速度を (ボーレートまたはビット/秒で)セットします。 .TP .BI "\-tty=" "device"\c \& プログラムの標準入出力に \c .I device\c \& を利用します。 .PP .SH "関連項目" .B info\c 内の .RB "`\|" gdb "\|'" エントリ \&; .I Using GDB: A Guide to the GNU Source-Level Debugger\c , Richard M. Stallman and Roland H. Pesch, July 1991. .SH COPYING Copyright (c) 1991 Free Software Foundation, Inc. .PP Permission is granted to make and distribute verbatim copies of this manual provided the copyright notice and this permission notice are preserved on all copies. .PP Permission is granted to copy and distribute modified versions of this manual under the conditions for verbatim copying, provided that the entire resulting derived work is distributed under the terms of a permission notice identical to this one. .PP Permission is granted to copy and distribute translations of this manual into another language, under the above conditions for modified versions, except that this permission notice may be included in translations approved by the Free Software Foundation instead of in the original English. diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/ls.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/ls.1 index 80cb96df0e..c138036b1d 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/ls.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/ls.1 @@ -1,377 +1,377 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1990, 1991, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgment: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)ls.1 8.7 (Berkeley) 7/29/94 -.\" %Id: ls.1,v 1.26.2.1 1999/04/27 23:34:21 hoek Exp % +.\" %Id: ls.1,v 1.26.2.2 1999/05/08 10:41:49 kris Exp % .\" .\" jpman %Id: ls.1,v 1.3 1997/05/19 17:21:06 horikawa Stab % .Dd July 29, 1994 .Dt LS 1 .Os .Sh 名称 .Nm ls .Nd ディレクトリの内容のリストを表示する .Sh 書式 .Nm ls .Op Fl ABCFHLPRTWabcdfgikloqrstu1 .Op Ar file ... .Sh 解説 .Nm は .Ar file で指定されたファイル名およびオプションの指定にしたがって、 ファイルに関する各種の情報を表示します。なお、 .Ar file としてディレクトリが指定された場合は、そのディレクトリ配下のファイル に関する情報を表示します。 .Pp .Ar file が指定されなかった場合は、カレントディレクトリのファイルを表示します。 表示はファイル名のアルファベット順にソートされます。ただし、 .Ar file としてディレクトリファイルとそれ以外のファイルを混在して指定した 場合は、ディレクトリ以外のファイルが先に表示され、その後 ディレクトリ配下のファイルが表示されます。 .Pp オプションとしては、以下のものがあります。 .Bl -tag -width indent .It Fl A .Ql \&. と .Ql \&.. を除く全てのエントリを表示します。スーパユーザの場合は、通常 このオプションがセットされています。 .It Fl B ファイル名中の非グラフィック文字を強制的に \\xxx の形式で表示します。 xxx は文字の数値であり 8 進数です。 .It Fl C マルチカラム形式で出力します。端末への出力の場合は、 これがデフォルトになります。 .It Fl F それぞれのパス名の最後に、ディレクトリならばスラッシュ (/)、 実行可能ファイルならばアスタリスク (*)、 シンボリックリンクならばアットマーク (@)、ソケットファイルならば等号 (=)、 .Tn FIFO ならば縦棒 (|) をつけて表示します。 .It Fl H コマンドラインのシンボリックリンクを追跡します。 .Fl F , .Fl d , .Fl l オプションが指定された場合、 このオプションが仮定されます。 .It Fl L 引数がシンボリックリンクファイルの場合、リンクファイル自体ではなく、 リンク先のファイルやディレクトリを表示します。 このオプションは .Fl P オプションを打ち消します。 .It Fl P 引数がシンボリックリンクの場合、リンクが参照しているオブジェクトではなく リンク自身を表示します。 このオプションは .Fl H , .Fl L オプションを打ち消します。 .It Fl R サブディレクトリを再帰的に表示します。 .It Fl T ファイルの日付と時間に関する詳細情報 (月・日・時・分・秒・年) を表示します。 .It Fl W ディレクトリ走査時にホワイトアウトも表示します。 .It Fl a ドット (.) で始まるファイルも含めて表示します。 .It Fl b .Fl B と同様ですが、可能であれば C のエスケープコードを使用します。 .It Fl c ファイルソートや時刻出力の際、ファイルステータスの最終変更日付を使用します。 .It Fl d 引数がディレクトリの場合、ディレクトリそのものの情報について表示します (再帰的に表示しません)。 .It Fl f ソートせずに表示します .It Fl g このオプションは、 .Bx 4.3 との互換性のためにだけ利用すべきです。 これは、 ロングフォーマットオプション .Pq Fl l を使ってグループの名前を表示したい時に使います。 .It Fl i 各ファイルについて、i ノード番号を表示します。 .It Fl k .Fl s オプションとともに使用し、ファイルサイズを ブロック単位ではなく K バイト単位で表示します。 このオプションは環境変数 BLOCKSIZE に優先します。 .It Fl l (``エル (L)'' の小文字)。ファイルの詳細情報をロングフォーマットで 表示します (下記参照)。 端末に出力している場合、ロングフォーマットの前の行に、全ファイル のサイズの合計値を表示します。 .It Fl o .Pq Fl l オプションによる詳細情報に、ファイルフラグも含めて表示します。 .It Fl q ファイル名に表示できない文字が使われていたとき、`?' として表示します。 端末に表示するときは、デフォルトでこの指定になります。 .It Fl r 辞書式順序で逆順または時刻の古い順にソートします。 .It Fl s 各ファイルがファイルシステム上で実際に占有している ブロック数 (512 バイト単位) を表示します。 ブロックの一部だけ占有しているものも整数値に切り上げられます。 端末に表示するときは、表示の先頭行に、全ファイルのサイズの合計値 を表示します。 環境変数 BLOCKSIZE は単位サイズ 512 バイトに優先します。 .It Fl t ファイルをアルファベット順に表示する前に、ファイルの最終修正日時の順 (新しいものほど先にくる) にソートします。 .It Fl u .Pq Fl t オプションや .Pq Fl l オプションで、ファイルの最終修正日時の代わりに、ファイルの最終アクセス日時を 使用します。 .It Fl \&1 (数字の ``1'')。 1 行につき 1 エントリの形式で表示します。 端末への出力でない場合には、これがデフォルトです。 .El .Pp .Fl 1 , .Fl C , .Fl l オプションは、互いに他を上書きします。最後に指定されたオプションが有効と なります。 .Pp .Fl c と .Fl u オプションは、互いに他を上書きします。最後に指定されたオプションが有効と なります。 .Pp .Fl B , .Fl b , .Fl q オプションは互いに優先し合う関係にあります。 最後に指定されたものが印字不可文字の書式を決定します。 .Pp .Fl H, .Fl L , .Fl P オプションは互いに優先し合う関係にあります(部分的もしくは全体的)。 指定された順序で適用されます。 .Pp デフォルトでは .Nm は標準出力に 1 行 1 エントリずつ表示します。 ただし、出力先が端末である場合および .Fl C オプションが指定された場合は別です。 .Pp .Fl i , .Fl s , .Fl l オプションが指定された場合、関連するファイルの情報は 1 個以上の空白 をあけて表示されます。 .Ss ロングフォーマット .Fl l オプションがつけられた場合、それぞれのファイルに対して以下に示す情報が 表示されます: ファイルモード・ リンク数・所有者名・所有グループ名・ ファイルのバイト数・月の短縮形・最終更新が行なわれた際の日付・時・分・ パス名。 さらに、各ディレクトリに対して、 ディレクトリ内のファイル情報が表示される直前に、 ファイルサイズの合計値が 512 バイトブロック単位で表示されます。 .Pp ファイルの修正修正時刻が 6 ヶ月以上過去もしくは未来の場合、 最終修正年が時間と分のフィールドに表示されます。 .Pp 所有者または所有グループ名が不明の場合、 ID 番号で表示されます。 .Pp ファイルがキャラクタ型もしくはブロック型の特殊ファイルである場合、 ファイルサイズフィールドには ファイルのメジャー番号とマイナー番号が表示されます。 ファイルがシンボリックリンクファイルである場合、 リンク先ファイルのパス名が .Dq \-> によって表示されます。 .Pp .Fl l オプションのもとで表示されるファイルモードは、エントリタイプ、 所有者アクセス許可、所有グループアクセス許可などで成り立っています。 エントリタイプの文字はファイルのタイプを表しており、 各文字の意味は次のとおりです: .Pp .Bl -tag -width 4n -offset indent -compact .It Sy b ブロック型特殊ファイル .It Sy c キャラクタ型特殊ファイル .It Sy d ディレクトリ .It Sy l シンボリックリンクファイル .It Sy s ソケットファイル .It Sy p .Tn FIFO .It Sy \- 通常ファイル .El .Pp 次の 3 つのフィールドは、それぞれ 3 つの文字からなっています: 所有者に対するアクセス許可・ グループに属するユーザに対するアクセス許可・ 他のユーザに対するアクセス許可。 これらのフィールドはそれぞれ 3 つの文字からなっています: .Bl -enum -offset indent .It もし .Sy r ならば読みだし可能。もし .Sy \- ならば読みだし不能。 .It もし .Sy w ならば書き込み可能。もし .Sy \- ならば書き込み不能。 .It その他の場合: 以下のうち最初に該当するものが用いられる。 .Bl -tag -width 4n -offset indent .It Sy S 所有者に対するアクセス許可において、ファイルが実行可能ではなく、かつ、 実効ユーザ ID (set-user-ID) モードがセットされている場合。 所有グループに対するアクセス許可において、ファイルが実行可能ではなく、 かつ、実効グループ ID (set-group-ID) モードがセットされている場合。 .It Sy s 所有者に対するアクセス許可において、ファイルが実行可能で、かつ、 実効ユーザ ID モードがセットされている場合。 所有グループに対するアクセス許可の中で、ファイルが実行可能で、 かつ、実効グループ ID モードがセットされている場合。 .It Sy x ファイルが実効可能またはディレクトリが検索可能である場合。 .It Sy \- ファイルは、読み出し、書き込み、実行のいずれも許可されておらず、 実効ユーザ ID も実効グループ ID もスティッキービットも設定されていない場合 (以下参照)。 .El .Pp 次の2つは他のユーザに対するアクセス許可の 3 番目の文字に使用されます。 .Bl -tag -width 4n -offset indent .It Sy T スティッキービットがセットされている (モード .Li 1000 ) が、 実行不能あるいは検索不能である場合 ( .Xr chmod 1 または .Xr sticky 8 参照)。 .It Sy t スティッキービットがセットされており (モード .Li 1000 ) 、 かつ、検索可能または実行可能である場合 ( .Xr chmod 1 または .Xr sticky 8 参照)。 .El .El -.Pp +.Sh 診断 .Nm ユーティリティは、成功時には 0 を、エラー発生時には 0 より大きい値を 返します。 .Sh 環境変数 以下の環境変数は .Nm の動作に影響を与えます: .Bl -tag -width BLOCKSIZE .It Ev BLOCKSIZE ブロック数の表示を行う際、1 ブロックのサイズとして環境変数 .Ev BLOCKSIZE で指定された値が使用されます ( .Fl s オプション参照)。 .It COLUMNS ターミナルのカラム幅を指定します。マルチカラム表示の際、 1 行あたりいくつのファイル名を表示できるかを算出するために参照されます ( .Fl C 参照)。 .It Ev TZ 日時を表示するときに使われるタイムゾーンを指定します。 詳細は .Xr environ 7 を参照してください。 .It Ev LS_COLWIDTHS この変数が設定されている場合、 コロン区切りのリストで各フィールドの最小幅を指定しているものとみなされます。 適切でなかったり不十分だったりする幅は無視されます (よって 0 を指定すると、フィールド幅が動的に決まります)。 すべてのフィールドの幅を変えられるわけではありません。 フィールドの順序は次の通りです: iノード・ブロック数・リンク数・ユーザ名・グループ名・フラグ・ファイルサイズ・ ファイル名。 .El .Sh 互換性 .St -p1003.2 互換とするため、 ロングフォーマット形式の出力には所有グループ名フィールドが自動的に 含められます。 .Sh 関連項目 .Xr chflags 1 , .Xr chmod 1 , .Xr symlink 7 , .Xr sticky 8 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から登場しました。 .Sh 規格 .Nm コマンドの機能は .St -p1003.2 のスーパセットであると想定しています。 .Sh バグ 過去との互換性のために、多くのオプションの関係が複雑になっています。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/mkdir.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/mkdir.1 index 12a8771850..a797f96594 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/mkdir.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/mkdir.1 @@ -1,103 +1,104 @@ .\" Copyright (c) 1989, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)mkdir.1 8.2 (Berkeley) 1/25/94 -.\" %Id: mkdir.1,v 1.7 1998/05/15 06:23:43 charnier Exp % -.\" jpman %Id: mkdir.1,v 1.2 1997/03/29 06:22:04 horikawa Stab % +.\" %Id: mkdir.1,v 1.7.2.1 1999/05/08 10:41:56 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: mkdir.1,v 1.2 1997/03/29 06:22:04 horikawa Stab % .Dd January 25, 1994 .Dt MKDIR 1 .Os .Sh 名称 .Nm mkdir .Nd ディレクトリの作成 .Sh 書式 .Nm mkdir .Op Fl p .Op Fl m Ar mode .Ar directory_name ... .Sh 解説 .Nm は、 オペランドで指定されたディレクトリを作成します。 作成する順番は指定された順番です。 作成されるディレクトリのパーミッションは、 .Li rwxrwxrwx (\&0777) に .Xr umask 2 の修正を加えたものです。 .Pp オプションとしては以下のものがあります: .Pp .Bl -tag -width indent .It Fl m Ar mode 作成されるディレクトリのパーミッションを指定します。 .Ar mode の書式は .Xr chmod 1 コマンドと同じです。シンボリック形式で指定する場合、 .Dq + および .Dq - は、最初のパーミッションが .Dq a=rwx であるものとして解釈されます。 .It Fl p 必要に応じて途中のディレクトリを作成します。 このオプションが指定されていない場合には、 .Ar directory_name で指定するパスの途中のディレクトリは既に存在している必要があります。 途中に作成されるディレクトリのパーミッションは、 .Li rwxrwxrwx (\&0777) に現在の umask の修正を加えたものに、 所有者に対する書き込みと検索パーミッションが加わった値となります。 .El .Pp ユーザは親ディレクトリに対する 書き込みパーミッションを持っている必要があります。 -.Pp +.Sh 診断 .Nm -は成功した場合は 0 を、エラーが起きた場合は 1 以上の値を返します。 +ユーティリティは、 +成功した場合は 0 を、エラーが起きた場合は 0 より大きな値を返します。 .Sh 関連項目 .Xr rmdir 1 .Sh 規格 .Nm ユーティリティは .St -p1003.2 互換です。 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/mv.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/mv.1 index 6ed941e090..88979b4244 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/mv.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/mv.1 @@ -1,150 +1,151 @@ .\" %NetBSD: mv.1,v 1.8 1995/03/21 09:06:51 cgd Exp % .\" .\" Copyright (c) 1989, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)mv.1 8.1 (Berkeley) 5/31/93 -.\" %Id: mv.1,v 1.11 1998/05/15 06:25:16 charnier Exp % -.\" jpman %Id: mv.1,v 1.2 1997/03/29 06:23:50 horikawa Stab % +.\" %Id: mv.1,v 1.11.2.1 1999/05/08 10:42:00 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: mv.1,v 1.2 1997/03/29 06:23:50 horikawa Stab % .Dd May 31, 1993 .Dt MV 1 .Os .Sh 名称 .Nm mv .Nd ファイルの移動 .Sh 書式 .Nm mv .Op Fl fi .Ar source target .Nm mv .Op Fl fi .Ar source ... directory .Sh 解説 1 番目の書式の場合、 .Nm ユーティリティは .Ar source オペランドで指定される名前のファイルの名前を、 .Ar target オペランドで指定される名前のデスティネーションパスに変更します。 最後に指定されるオペランドが既に存在するディレクトリの名前ではない場合に この書式であるとされます。 .Pp 2 番目の書式の場合、各々の .Ar source オペランドで指定される名前のファイルを、 .Ar directory オペランドで指定される名前で既に存在するディレクトリの中の デスティネーションファイルに移動します。 各々のオペランドに対応するデスティネーションパスは、 ``最後のオペランド''と``スラッシュ''と``ファイルのパス名の最後の部分'' の結合によって生成されるパス名です。 .Pp オプションとしては以下のものがあります: .Bl -tag -width flag .It Fl f デスティネーションパスを上書きする前に、 書き込みパーミッションがあるなしにかかわらず、確認せず実行します。 ( .Fl f オプションが指定されると、それ以前の .Fl i オプションは無視されます。) .It Fl i すでに移動先に同名のファイルが存在する場合、実行してよいかどうか確認を 標準エラー出力を使用して 求めます。標準入力から .Sq Li y または .Sq Li Y で始まる文字列が入力されると、実行されます。 ( .Fl i オプションが指定されると、それ以前の .Fl f オプションは無視されます。) .El .Pp .Ar source オペランドとデスティネーションパスがともにディレクトリである場合を除き、 オペランドもしくはデスティネーションパスに ディレクトリを指定することは誤りです。 .Pp デスティネーションパスが書き込み許可をしていない場合、 .Nm は、 .Fl i オプションと同じように、 ユーザの確認を求めます。 .Pp .Nm は、通常、システムコール .Xr rename 2 を使ってファイルの移動をします。しかし、 .Xr rename 2 は、ファイルシステムを越えてファイルを移動することがで きません。このため、 .Ar source と .Ar target が違うファイルシステム上の場合、 .Nm は、 .Xr cp 1 と .Xr rm 1 を使って移動を行います。これは、次の結果と等価です。 .Bd -literal -offset indent rm -f destination_path && \e \tcp -pRP source_file destination && \e \trm -rf source_file .Ed -.Pp -.mv -ユーティリティは成功時には 0 を、エラー時には >0 を返し、終了します。 +.Sh 診断 +.Nm +ユーティリティは、成功時には 0 を、エラー時には 0 より大きな値を返し、 +終了します。 .Sh 関連項目 .Xr cp 1 , .Xr rm 1 , .Xr symlink 7 .Sh 規格 .Nm ユーティリティは .St -p1003.2 互換です。 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/nfsstat.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/nfsstat.1 index d0e6b362a3..85a1436495 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/nfsstat.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/nfsstat.1 @@ -1,100 +1,100 @@ .\" Copyright (c) 1989, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" From: @(#)nfsstat.1 8.1 (Berkeley) 6/6/93 .\" %Id: nfsstat.1,v 1.7 1997/04/27 08:45:45 jmg Exp % .\" jpman %Id: nfsstat.1,v 1.3 1997/05/19 16:46:42 horikawa Stab % .\" .Dd June 6, 1993 .Dt NFSSTAT 1 .Os BSD 4.4 .Sh 名称 .Nm nfsstat +.Nd .Tn NFS -に関する統計を -.Nd 表示する +に関する統計を表示する .Pp .Sh 書式 .Nm .Op Fl M Ar core .Op Fl N Ar system .Op Fl w Ar wait .Pp .Sh 解説 .Nm コマンドは、 .Tn NFS クライアントと .Tn NFS サーバの実行状況に関して、持っている 統計を表示します。 .Pp -オプション: +オプションは次の通りです: .Bl -tag -width Ds .It Fl M Ar core 名前のリストから値を取り出す際に、デフォルトの .Pa /dev/kmem のかわりに .Ar core を使います。 .It Fl N Ar system 名前のリストを取り出す際に、デフォルトの .Pa /kernel のかわりに .Ar system を使います。 .It Fl w Ar wait .Tn NFS のクライアントとサーバに関する実行状況の簡単なサマリを、 .Ar wait 秒ごとに表示します。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /dev/kmem -compact .It Pa /kernel デフォルトのカーネルの名前リスト .It Pa /dev/kmem デフォルトのメモリファイル .El .Sh 関連項目 .Xr fstat 1 , .Xr netstat 1 , .Xr ps 1 , .Xr systat 1 , .Xr sysctl 3 , .Xr iostat 8 , .Xr pstat 8 , .Xr vmstat 8 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .Bx 4.4 から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/ps.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/ps.1 index 886f167bf4..765010f46a 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/ps.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/ps.1 @@ -1,517 +1,517 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1990, 1991, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)ps.1 8.3 (Berkeley) 4/18/94 -.\" %Id: ps.1,v 1.19 1998/06/04 07:02:59 jkoshy Exp % -.\" jpman %Id: ps.1,v 1.2 1997/05/20 01:19:55 mutoh Stab % +.\" %Id: ps.1,v 1.19.2.1 1999/05/08 10:42:41 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: ps.1,v 1.2 1997/05/20 01:19:55 mutoh Stab % .Dd April 18, 1994 .Dt PS 1 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm ps .Nd プロセスの状態の表示 .Sh 書式 .Nm ps .Op Fl aCcefhjlmrSTuvwx .Op Fl M Ar core .Op Fl N Ar system .Op Fl O Ar fmt .Op Fl o Ar fmt .Op Fl p Ar pid .Op Fl t Ar tty .Op Fl W Ar swap .br .Nm ps .Op Fl L .Sh 解説 .Nm ps は、制御端末を持つ自分 (あなた) のプロセスの情報を、 ヘッダ行に続いて表示します。 この情報は、制御端末順に整列され、その中ではプロセス .Tn ID 順に整列されます。 .Pp 表示される情報は、一連のキーワードによって選ばれます .Pf ( Fl L , .Fl O , .Fl o オプションを参照)。 デフォルトの出力フォーマットは、各プロセス毎に、 プロセス .Tn ID , 制御端末・cpu 時間 (ユーザ時間とシステム時間の両方)・ プロセス状態・プロセスに関連するコマンドから成ります。 .Pp プロセスファイルシステム ( .Xr procfs 5 参照) は、 .Nm が実行されている時にマウントされているべきです。そうでない場合、 すべての情報が利用可能になるわけではありません。 .Pp オプションを以下に示します。 .Bl -tag -width indent .It Fl a 自分のプロセスに加え自分以外のプロセスの情報も同様に表示します。 .It Fl c ``コマンド'' 桁の出力を、すべてのコマンドラインを表示するのではなく、 実行形式名だけを表示するように変更します。 .It Fl C cpu パーセンテージの計算を、``常駐'' 時間を無視する ``生'' cpu 時間を使う方法に変更します (通常これは影響ありません)。 .It Fl e 環境 (変数) も同時に表示します。 .It Fl f スワップアウトされたプロセスに関して、 コマンドラインと環境の情報を表示します。 ユーザの uid が 0 である場合のみ、このオプションが有効になります。 .It Fl h ページ毎に 1 つヘッダが入るようにします。 .It Fl j 次のキーワードに関する情報を表示します: user, pid, ppid, pgid, sess, jobc, state, tt, time, command。 .It Fl L 有効なキーワードの一覧を表示します。 .It Fl l 次のキーワードに関する情報を表示します: uid, pid, ppid, cpu, pri, nice, vsz, rss, wchan, state, tt, time, command。 .It Fl M 名前リストの値を取り出すとき、 デフォルトの .Pa /dev/kmem の代わりに、指定した .Ar core から取り出します。 .It Fl m プロセス .Tn ID 順ではなく、メモリ使用量順に整列します。 .It Fl N デフォルトの .Pa /kernel の代わりに、指定された .Ar system から名前リストを取り出します。 .It Fl O デフォルトで表示される情報に加え、 指定されたキーワードに関する情報を、 プロセス .Tn ID の後に挿入する形式で表示します。 各キーワードの後ろには、等号 (``='') と文字列を追加しても構いません。 この場合、標準のヘッダの代わりに指定された文字列が表示されます。 .It Fl o 指定されたキーワードに関する情報を、表示します。 各キーワードの後ろには、等号(``='')と文字列を追加しても構いません。 この場合、標準のヘッダの代わりに指定された文字列が表示されます。 .It Fl p 指定したプロセス .Tn ID に関する情報を表示します。 .It Fl r プロセス .Tn ID 順ではなく、現在の cpu 利用率順に整列します。 .It Fl S プロセス時間を計算するのに、 終了した子プロセスの時間を親プロセスに合計するように変更します。 .It Fl T 標準入力のデバイスに取り付けられたプロセスの情報を表示します。 .It Fl t 指定された端末デバイスに取り付けられたプロセスの情報を表示します。 .It Fl U 指定された .Tn username に属するプロセスを表示します。 .It Fl u 次のキーワードに関する情報を表示します: user, pid, %cpu, %mem, vsz, rss, tt, state, start, time, command。 .Fl u オプションを指定すると .Fl r オプションも暗に指定したことになります。 .It Fl v 次のキーワードに関する情報を表示します: pid, state, time, sl, re, pagein, vsz, rss, lim, tsiz, %cpu, %mem, command。 .Fl v オプションを指定すると .Fl m オプションも暗に指定したことになります。 .It Fl W デフォルトの .Pa /dev/drum の代わりに指定したファイルからスワップ情報を取り出します。 .It Fl w デフォルトの現行ウィンドウ幅ではなく、132 桁幅で表示します。 一度より多く .Fl w オプションを指定すると、 .Nm ps はウィンドウ幅にかかわらず、必要なだけの幅を使用します。 .It Fl x 制御端末のないプロセスの情報も表示します。 .El .Pp 有効なキーワードの全リストを以下に示します。 いくつかのキーワードに関してはさらに詳しく述べます。 .Bl -tag -width indent .It %cpu プロセスの cpu 利用率です。実時間で最近 1 分間の減衰平均です。 計算の基点となる時間は変化するので (プロセスはまだ生れたばかりかもしれないので)、 .Tn \&%CPU フィールド全部の合計は 100% を越える可能性もあります。 .It %mem プロセスで使われている実メモリのパーセンテージです。 .It flags インクルードファイル .Aq Pa sys/proc.h でプロセスに定義されたフラグです。 .Bl -column SNOCLDSTOP SNOCLDSTOP .It Dv "P_ADVLOCK" Ta No "0x00001 プロセスは POSIX 提案ロックを保持している" .It Dv "P_CONTROLT" Ta No "0x00002 制御端末を持っている" .It Dv "P_INMEM" Ta No "0x00004 メモリに読み込まれている" .It Dv "P_NOCLDSTOP" Ta No "0x00008 子プロセスが停止しても SIGCHLD を送らない" .It Dv "P_PPWAIT" Ta No "0x00010 親プロセスが、子プロセスが exec/exit するのを待っている" .It Dv "P_PROFIL" Ta No "0x00020 プロファイル付きで実行された" .It Dv "P_SELECT" Ta No "0x00040 select 中; wakeup/waiting は危険である" .It Dv "P_SINTR" Ta No "0x00080 sleep は割り込み可能" .It Dv "P_SUGID" Ta No "0x00100 最後の実行以来、id 特権が設定されている" .It Dv "P_SYSTEM" Ta No "0x00200 システムプロセス: シグナルや stat やスワップが無い" .It Dv "P_TIMEOUT" Ta No "0x00400 sleep 中にタイムアウトした" .It Dv "P_TRACED" Ta No "0x00800 デバッグプロセスはトレースされている" .It Dv "P_WAITED" Ta No "0x01000 デバッグプロセスは子プロセスを待っている" .It Dv "P_WEXIT" Ta No "0x02000 終了動作中" .It Dv "P_EXEC" Ta No "0x04000 プロセスは exec で呼ばれた" .It Dv "P_NOSWAP" Ta No "0x08000 別のフラグがスワップアウトを妨げている" .It Dv "P_PHYSIO" Ta No "0x10000 物理 I/O をおこなっている" .It Dv "P_OWEUPC" Ta No "0x20000 次の ast プロセスが addupc() 呼び出しの借り" .It Dv "P_SWAPPING" Ta No "0x40000 プロセスはスワップされている" .El .It lim .Xr setrlimit 2 の呼び出しで指定される、メモリ使用量のソフトリミットです。 .It lstart コマンドの実行が始まった正確な時刻を、 .Xr strftime 3 に記述された ``%c'' フォーマットで表示します。 .It nice プロセススケジューリングにおける増加値です .Ns ( Xr setpriority 2 参照)。 .\" .Ns により ( と setpriority が離れるのを防ぐ .\" by horikawa@jp.freebsd.org (Feb 9 1997) .It rss プロセスの実メモリ(常駐分)の大きさ(1024バイト単位)です。 .It start コマンドが開始された時間です。 コマンドが開始されたのが 24 時間以内なら、 開始時刻は .Xr strftime 3 で記述された ``%l:ps.1p'' フォーマットで表示されます。 コマンドが開始されたのが 7 日以内なら、 開始時刻は ``%a6.15p'' フォーマットで表示されます。 さもなくば、開始時刻は ``%e%b%y'' フォーマットで表示されます。 .It state プロセスの状態を文字の列で表示します。例えば、 .Dq Tn RWNA の最初の文字は、プロセスが runnable 状態であることを示しています。 .Pp .Bl -tag -width indent -compact .It D プロセスはディスク (あるいは他の割り込み不可能な短期間の) 待ち状態です。 .It I プロセスは idle 状態 (20 秒以上 sleep している) です。 .It R プロセスは runnable 状態です。 .It S プロセスは 20 秒未満の sleep 状態です。 .It T プロセスは stop している状態です。 .It Z プロセスは死んでいる状態 (``ゾンビ'') です。 .El .Pp さらにこの後に文字があれば、さらなる状態情報を示します。 .Pp .Bl -tag -width indent -compact .It + プロセスはその制御端末のフォアグラウンドプロセスグループに属しています。 .It < プロセスは .Tn CPU のスケジュール優先度が上げられています。 .It > プロセスはメモリ要求に対するソフトリミットが指定されており、 現在そのリミットを越えています。 このようなプロセスは (必然的に) スワップされていません。 .It A プロセスはランダムなページ置換 ( .Xr vadvise 2 における .Dv VA_ANOM のことで、例えば、 .Xr lisp 1 でのガーベージコレクション) を要求しました。 .It E プロセスは終了しようとしています。 .It L プロセスは実メモリ中にロックされたページ (例えば、raw .Tn I/O 用) を持っています。 .It N プロセスは .Tn CPU スケジューリング優先度 ( .Xr setpriority 2 参照) が下げられています。 .It S プロセスは .Tn FIFO ページ置換 ( .Xr vadvise 2 における .Dv VA_SEQL のことで、 例えば、仮想記憶の多量のデータを順次アクセスする 大規模画像処理プログラム) を要求しました。 .It s プロセスはセッションリーダです。 .It V プロセスは .Xr vfork 2 の間、一時中断されています。 .It W プロセスはスワップアウトされています。 .It X プロセスはトレースされているか、デバッグされています。 .El .It tt もしあれば、制御端末のパス名の省略形です。 省略形は .Pa /dev/tty に続く 3 文字か、コンソール場合の ``con'' です。 もはやプロセスがその制御端末に到達できない (即ち、revoke された) 場合、 後に ``-'' が付きます。 .It wchan プロセスが待っているイベント (システム内のアドレス)。 数字で表示される時には、アドレスの最初の部分は削られて その結果が 16 進で表示されます。例えば 0x80324000 では 324000 と表示されます。 .El .Pp キーワード command には、 すでに終了しているのに親がまだ wait してくれていない プロセス(即ちゾンビ)は ``'' と表示されます。 終了しようとしてブロックされているプロセスは ``'' と表示されます。 .Nm ps は、メモリやスワップ領域を検査して、 プロセスが生成されたときのファイル名や引数を推測します。 この方法は、本質的に少々信頼できるものではなく、 プロセスはとにかくこの情報を破壊することができます。 だから、表示されるコマンド名や引数をあまり信用しすぎてはなりません。 一方、キーワード ucomm (アカウンティング名) は信用できます。 .Sh キーワード 以下は有効なキーワードとその意味の全リストです。 そのうちいくつかは別名があります。 .Pp .Bl -tag -width sigignore -compact .It %cpu cpu 使用率 (別名 pcpu) .It %mem メモリ使用率 (別名 pmem) .It acflag アカウンティングフラグ (別名 acflg) .It command コマンド名と引数 .It cpu 短期間 cpu 使用係数 (スケジューリング用) .It flags 16 進数のプロセスフラグ (別名 f) .It inblk 総ブロック読み出し数 (別名 inblock) .It jobc ジョブコントロール数 .It ktrace トレース中フラグ .It ktracep トレース中の vnode .It lim メモリ利用のリミット .It logname プロセスを開始したユーザのログイン名 .It lstart 開始時刻 .It majflt 総ページフォールト数 .It minflt 総ページ再生数 .It msgrcv 総メッセージ受信数 (パイプ/ソケットからの読み込み) .It msgsnd 総メッセージ送信数 (パイプ/ソケットへの書き込み) .It nice nice 値 (別名 ni) .It nivcsw 総強制的コンテキストスィッチ数 .It nsigs 総シグナル受け入れ数 (別名 nsignals) .It nswap 総スワップイン/スワップアウト数 .It nvcsw 総自発的コンテキストスィッチ数 .It nwchan wait チャネル (アドレスで表示) .It oublk 総ブロック書き込み数 (別名oublock) .It p_ru リソース利用量 (ゾンビに対してのみ有効) .It paddr スワップアドレス .It pagein ページイン数 (majflt と同じ) .It pgid プロセスグループ番号 .It pid プロセス .Tn ID .It poip 進行中のページアウト数 .It ppid 親プロセス .Tn ID .It pri スケジューリング優先度 .It re 実メモリ常駐時間 (秒単位; 127 = 無限) .It rgid 実グループ .Tn ID .It rlink run 行列における逆リンク (あるいは 0) .It rss 常駐セットサイズ .It rsz 常駐セットサイズ + (テキストのサイズ/テキストの利用総数) (別名 rssize) .\" つまり、共通テキストを複数プロセスで分担しているわけだ .It rtprio 実時間優先度 (101 = 実時間プロセスではない) .It ruid 実ユーザ .Tn ID .It ruser ユーザ名 (ruid から得られたもの) .It sess セッションポインタ .It sig 遅延されたシグナル (別名 pending) .It sigcatch 捕獲されたシグナル (別名 caught) .It sigignore 無視されたシグナル (別名 ignored) .It sigmask ブロックされたシグナル (別名 blocked) .It sl sleep 時間 (秒単位; 127 = 無限) .It start 開始時刻 .It state 記号でのプロセス状態 (別名 stat) .It svgid setgid プログラムでの saved gid .It svuid setuid プログラムでの saved uid .It tdev 制御端末のデバイス番号 .It time ユーザ + システムの合計 cpu 時間 (別名 cputime) .It tpgid 制御端末プロセスグループ .Tn ID .\".It trss .\"text resident set size (in Kbytes) .\"テキスト常駐セットサイズ(Kbyte単位) .It tsess 制御端末セッションポインタ .It tsiz テキストサイズ (K バイト単位) .It tt 制御端末名 (2 文字の省略形) .It tty 制御端末の完全な名前 .It uprocp プロセスポインタ .It ucomm アカウンティングで使われるコマンド名 .It uid 実効ユーザ .Tn ID .It upr システムコールから帰る時のスケジューリング優先度 (別名 usrpri) .It user ユーザ名 (uid から得たもの) .It vsz k バイト単位の仮想記憶サイズ (別名 vsize) .It wchan wait チャネル (シンボル名で表示) .It xstat 終了ステータスまたは stop ステータス (stop プロセスかゾンビプロセスの時のみに有効) .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /var/run/kvm_kernel.db -compact .It Pa /dev 特殊ファイルとデバイスの名前 .It Pa /dev/drum デフォルトのスワップデバイス .It Pa /dev/kmem デフォルトのカーネルメモリデバイス .It Pa /var/run/dev.db .Pa /dev 名前データベース .It Pa /var/run/kvm_kernel.db システム (カーネル) の名前リストデータベース .It Pa /kernel デフォルトのシステムの名前リスト .El .Sh 関連項目 .Xr kill 1 , .Xr w 1 , .Xr kvm 3 , .Xr strftime 3 , .Xr pstat 8 .Sh バグ .Nm \&ps はシステムより速く実行できず、 他のプロセスと同様にスケジュールされて実行されるので、 表示される情報は正確ではあり得ません。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/pwd.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/pwd.1 index de60fe596a..b7f18a8c6e 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/pwd.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/pwd.1 @@ -1,69 +1,70 @@ .\" Copyright (c) 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)pwd.1 8.2 (Berkeley) 4/28/95 -.\" %Id: pwd.1,v 1.6 1998/05/15 06:30:57 charnier Exp % -.\" jpman %Id: pwd.1,v 1.2 1997/04/21 08:09:42 mitchy Stab % +.\" %Id: pwd.1,v 1.6.2.1 1999/05/08 10:42:46 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: pwd.1,v 1.2 1997/04/21 08:09:42 mitchy Stab % .Dd April 28, 1995 .Dt PWD 1 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm pwd .Nd ワーキングディレクトリの表示 .Sh 書式 .Nm pwd .Sh 解説 .Nm は、現在のワーキングディレクトリを絶対パスで標準出力に出力します。 -.Pp +.Sh 診断 .Nm -は、成功した場合は 0 を、エラーが起きた場合は 1 以上の値を返します。 +ユーティリティは、 +成功した場合は 0 を、エラーが起きた場合は 1 以上の値を返します。 .Sh 規格 .Nm コマンドは .St -p1003.2 互換です。 .Sh 関連項目 .Xr cd 1 , .Xr csh 1 , .Xr getcwd 3 .Sh バグ .Xr csh 1 の内部コマンド .Ic dirs の方が高速です (しかし、まれに違う答えを返します。 それは、シェルでカレントディレクトリに移動した後に、 カレントディレクトリかその祖先ディレクトリが移動 (訳注: mv) された場合です)。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/stty.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/stty.1 index afd7c37546..cd35653e7c 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/stty.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/stty.1 @@ -1,531 +1,532 @@ .\" Copyright (c) 1990, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)stty.1 8.4 (Berkeley) 4/18/94 -.\" %Id: stty.1,v 1.10 1998/06/03 04:07:59 jkoshy Exp % -.\" jpman %Id: stty.1,v 1.2 1997/06/05 04:05:59 yugawa Stab % +.\" %Id: stty.1,v 1.10.2.1 1999/05/08 10:43:15 kris Exp % .\" +.\" jpman %Id: stty.1,v 1.2 1997/06/05 04:05:59 yugawa Stab % .Dd April 18, 1994 .Dt STTY 1 .Os .Sh 名称 .Nm stty .Nd 端末の設定を行なう .Sh 書式 .Nm stty .Op Fl a | Fl e | Fl g .Op Fl f Ar file .Op operands .Sh 解説 .Nm は、標準入力になっているデバイスの端末属性を設定もしくは表示する プログラムです。オプションや引数を指定しなかった場合、 設定されている属性の一部や、デフォルト値と違う値が設定されている属性 を表示します。 指定した場合は、指定された引数に従って端末の状態を変更します。 ターミナルの種類によっては相互に排他的な引数の組み合わせもあります。 .Pp オプションとしては以下のものがあります。 .Bl -tag -width indent .It Fl a .St -p1003.2 に規定された形式で、 現在の端末属性をすべて標準出力に出力します。 .It Fl e .Tn BSD の伝統的な ``all'' や ``everything'' の形式で、 現在の端末属性をすべて標準出力に出力します。 .It Fl f 標準入力ではなく、 .Ar file で指定された端末を使います。 このファイルは .Fn open 関数に .Dv O_NONBLOCK フラグを付けてオープンされるので、端末の設定や表示をブロックされず に行なうことができます。 .It Fl g 端末変更後に端末の状態を復帰させられるように、 .Nm の引数として指定できる形式で、現在の端末属性を標準出力に 出力します。 この形式は .St -p1003.2 に規定されています。 .El .Pp 端末属性の設定には、以下の引数が使えます。 .Ss 制御モード: .Pp 制御モードのフラグは端末と関連するハードウェアの属性 に影響します。これは termios 構造体の c_cflag に相当します。 .Bl -tag -width Fl .It Cm parenb Pq Fl parenb パリティ生成および検出を有効 (無効) にします。 .It Cm parodd Pq Fl parodd 奇数パリティ (偶数パリティ) にします。 .It Cm cs5 cs6 cs7 cs8 可能なら 1 文字のビット幅を設定します。 .It Ar number 可能なら、端末のボーレートを .Ar number に設定します。0 を指定した場合は、モデムの制御を切ります。 .It Cm ispeed Ar number 可能なら、入力のボーレートを .Ar number に設定します。0 を設定した場合は、出力のボーレートと同じ値に設定されます。 .It Cm ospeed Ar number 可能なら、出力のボーレートを .Ar number に設定します。0 を設定した場合は、モデムの制御を切ります。 .It Cm speed Ar number .Cm ispeed と .Cm ospeed の両方を .Ar number に設定します。 .It Cm hupcl Pq Fl hupcl そのデバイスをオープンしているプロセスがクローズ処理を行ったとき、ほか にこのデバイスをオープンしているプロセスがなければ、モデムの制御機能に より切断処理を行います (行いません)。 .It Cm hup Pq Fl hup hupcl .Pq Fl hupcl と同じです。 .It Cm cstopb Pq Fl cstopb ストップビットを 2 ビット (1 ビット) にします。 .It Cm cread Pq Fl cread 受話器を有効 (無効) にします。 .It Cm clocal Pq Fl clocal 回線に対してモデム制御が不要である (必要である) とみなします。 .It Cm crtscts Pq Fl crtscts RTS/CTS フロー制御を有効 (無効) にします。 .El .Ss 入力モード: これは termios 構造体の c_iflag に相当します。 .Bl -tag -width Fl .It Cm ignbrk Pq Fl ignbrk 入力のブレーク信号を無視します (無視しません)。 .It Cm brkint Pq Fl brkint ブレークを受信したとき、シグナル .Dv INTR を出します (出しません)。 .It Cm ignpar Pq Fl ignpar パリティエラーを無視します (無視しません)。 .It Cm parmrk Pq Fl parmrk パリティエラーをマークします (マークしません)。 .It Cm inpck Pq Fl inpck 入力のパリティチェックを有効 (無効) にします。 .It Cm istrip Pq Fl istrip 入力した文字の 8 ビット目を捨てて 7 ビットにします (8 ビット目 を捨てません)。 .It Cm inlcr Pq Fl inlcr 入力の .Dv NL を .Dv CR に変換します (変換しません)。 .It Cm igncr Pq Fl igncr 入力の .Dv CR を無視します (無視しません)。 .It Cm icrnl Pq Fl icrnl 入力の .Dv CR を .Dv NL に変換します (変換しません)。 .It Cm ixon Pq Fl ixon 制御コードの .Dv START/STOP を使った出力フロー制御を有効 (無効) にします。 システムから端末への出力において、システムが .Dv STOP を受信したら出力を中断し、 .Dv START を受信するか、 .Cm ixany が設定されている場合は何らかの文字を受信すると、 出力を再開するようになります。 .It Cm ixoff Pq Fl ixoff システムの入力キューが 空/満杯に近づいたら、それぞれ .Dv START/STOP を出力するようにします (近づいても、出力しません)。 .It Cm ixany Pq Fl ixany どんな文字が来ても ( .Dv START が来た場合のみ) 出力を再開します。 .It Cm imaxbel Pq Fl imaxbel システムによって入力キューの .Dv MAX_INPUT (一般的には 255) の最大文字数が規定されており、 .Cm imaxbel がセットされていると、入力キューの制限を越えた入力に対して ASCII BEL キャラクタを出力キューに送ります (端末が鳴ります)。 .Cm imaxbel がセットされていなくて入力キューが一杯になった場合、次の文字入力で すべての入力、出力キューは捨てられます。 .El .Ss 出力モード: これは termios 構造体の c_oflag に相当します。 .Bl -tag -width Fl .It Cm opost Pq Fl opost プロセス後の処理を行った上で出力をします (プロセス後の処理を行わずに出力します。 この指定をすると、他のすべての出力モードが無視されます)。 .It Cm onlcr Pq Fl onlcr 出力の .Dv NL を .Dv CR-NL に変換します (変換しません)。 .It Cm oxtabs Pq Fl oxtabs 出力のタブをスペースに展開します (展開しません)。 .El .Ss ローカルモード: .Pp ローカルモードのフラグ (lflags) は端末処理のさまざまな属性に影響します。 歴史的には、"local" という名前のつけられた新しいジョブコントロール機能 は Jim Kulp によって .Tn IIASA の .Tn Pdp 11/70 に実装されました。 その後このドライバは、 Evans Hall, UC Berkeley の最初の .Tn VAX 上で走りました。その際ジョブコントロールの細部は大幅に変更されましたが、 構造体の定義と名前は根本的には変わりませんでした。 lflag の 'l' の 2 つ目の解釈は、 .Ar termios 構造体の .Ar c_lflag に相当する ``line discipline flag''(行制御規則フラグ) です。 .Bl -tag -width Fl .It Cm isig Pq Fl isig 特殊な制御文字 .Dv INTR , QUIT , .Dv SUSP に対する処理を有効 (無効) にします。 .It Cm icanon Pq Fl icanon .Dv ERASE と .Dv KILL 処理による入力制御を有効 (無効) にします。 .It Cm iexten Pq Fl iexten icanon, isig, ixon で制御に使われているもの以外の特殊な 制御文字の処理を有効 (無効) にします。 .It Cm echo Pq Fl echo タイプされた文字をエコーバックします (エコーバックしません)。 .It Cm echoe Pq Fl echoe .Dv ERASE 文字の入力があった場合、可能ならディスプレイ上に見える現在の出力行の 最後の文字を消します (消しません)。 .It Cm echok Pq Fl echok .Dv KILL 文字の入力があった場合、そのあとに .Dv NL を出力します (出力しません)。 .It Cm echoke Pq Fl echoke 可能なら、 .Dv KILL 文字でディスプレイ上の現在の行を消します (消しません)。 .It Cm echonl Pq Fl echonl echo が無効になっているときでも .Dv NL 文字だけはエコーバックさせます (エコーバックしません)。 .It Cm echoctl Pq Fl echoctl .Cm echoctl をセットすると、制御文字は ^X のように表示されます。 セットしなければ、その文字自身が表示されます。 .It Cm echoprt Pq Fl echoprt プリンタ端末に対するもので、設定された場合、削除された文字を ``\\'' と ``/'' で囲んで逆方向にエコーします。 設定されていなければ、この機能を無効にします。 .It Cm noflsh Pq Fl noflsh .Dv INTR , QUIT , SUSP のあとのフラッシュ処理を無効 (有効) にします。 .It Cm tostop Pq Fl tostop バックグラウンドジョブが出力を行おうとした時に .Dv SIGTTOU を送ります (送りません)。これによってバックグラウンドジョブは画面出力を 行おうとすると停止するようになります。 .It Cm altwerase Pq Fl altwerase .Dv WERASE 文字を処理するときに、別の単語消去アルゴリズムを用います (用いません)。 このアルゴリズムは英数字とアンダースコアの並びを単語とみなします。 また、分類上直前の文字をスキップします (便宜的に、直前の文字を .Dv ERASE 一文字で消すことができるようにするため)。 .It Cm mdmbuf Pq Fl mdmbuf セットされると、CD 信号の検出によるフロー制御の出力を行います。 セットされなければ、CD 信号の低下に対してエラーを出力します (キャリア信号は .Dv CLOCAL フラグによっても無視されません)。 .It Cm flusho Pq Fl flusho 出力を捨てます (捨てません)。 .It Cm pendin Pq Fl pendin 入力を非標準 (non-canonical) モードから標準 (canonical) モードへ切り換えた あと、入力を保留します (保留しません)。読み込みが保留されたとき、または更に入力があったときに 再入力されます。 .El .Ss 制御文字: .Bl -tag -width Fl .It Ar control-character Ar string .Ar string に .Ar control-character を割り当てます。もし string が 1 文字だけなら、その文字に .Ar control-character が割り当てられます。 string が 2 文字の "^-" もしくは "undef" の場合は .Ar control-character は無効にされます (つまり、 .Pf { Dv _POSIX_VDISABLE Ns } になります)。 .Pp 認識される制御文字: .Bd -ragged -offset indent .Bl -column character Subscript .It 制御文字 記号   説明 .It _________ _________ _______________ .It eof Ta Tn VEOF EOF No character .It eol Ta Tn VEOL EOL No character .It eol2 Ta Tn VEOL2 EOL2 No character .It erase Ta Tn VERASE ERASE No character .It werase Ta Tn VWERASE WERASE No character .It intr Ta Tn VINTR INTR No character .It kill Ta Tn VKILL KILL No character .It quit Ta Tn VQUIT QUIT No character .It susp Ta Tn VSUSP SUSP No character .It start Ta Tn VSTART START No character .It stop Ta Tn VSTOP STOP No character .It dsusp Ta Tn VDSUSP DSUSP No character .It lnext Ta Tn VLNEXT LNEXT No character .It reprint Ta Tn VREPRINT REPRINT No character .It status Ta Tn VSTATUS STATUS No character .El .Ed .It Cm min Ar number .It Cm time Ar number min あるいは time の値を .Ar number にします。 .Dv MIN と .Dv TIME は非標準的なモード (-icanon) での入力処理に使われます。 .El .Ss 複合モード: .Pp .Bl -tag -width Fl .It Ar saved settings 現在の端末属性を .Fl g オプションによって保存された属性にする。 .It Cm evenp No or Cm parity parenb と cs7 を有効にし、parodd を無効にします。 .It Cm oddp parenb, cs7, parodd を有効にします。 .It Fl parity , evenp , oddp parenb を無効にして、cs8 をセットします。 .It Cm \&nl Pq Fl \&nl icrnl を有効 (無効) にします。 それに加えて、-nl は inlcr と igncr を解除します。 .It Cm ek .Dv ERASE と .Dv KILL に割り当てられている文字をシステムのデフォルトのものに戻します。 .It Cm sane すべてのモードを対話的な端末利用に妥当な値にリセットします。 .It Cm tty 行制御規則を標準端末の規則 .Dv TTYDISC に設定します。 .It Cm crt Pq Fl crt CRT ディスプレイ用に適合するモードをすべて有効 (無効) にします。 .It Cm kerninfo Pq Fl kerninfo .Dv STATUS 文字 (通常 ^T に設定されています) に結びつけられた システムステータス行の生成を有効 (無効) にします。 このステータス行はシステムの負荷、現在のコマンドの名前、プロセス ID、 プロセスが待っているイベント (あるいはプロセスの状態)、 ユーザ時間とシステム時間、CPU 利用率、現在のメモリ使用状況 からなっています。 .It Cm columns Ar number 端末の大きさを .Ar number 列とします。 .It Cm cols Ar number .Cm columns の別名定義です。 .It Cm rows Ar number 端末の大きさを .Ar number 行とします。 .It Cm dec Digital Equipment Corporation systems の端末設定にします。 ( .Dv ERASE , .Dv KILL , .Dv INTR をそれぞれ ^?, ^U, ^Cとし、 .Dv ixany を無効、 .Dv crt を有効にします) .It Cm extproc Pq Fl extproc 設定されると、一部の端末処理が端末機器ないし pty に接続されたリモート側 で行なわれるようになります。 .It Cm raw Pq Fl raw 端末モードを全く入出力処理を行なわないモードにします。 これを無効にすると、端末を入出力処理を行なう普通のモードに戻します。 注意すべきなのは、端末用のドライバは単一の .Dv RAW ビットを持つわけではないので、 .Cm raw モードに設定する前にどのようなフラグが設定してあったのかを知ることがで きないということです。つまり、 .Cm raw モードを解除するだけでは、 .Cm raw モード設定前の状態には戻りません。 端末を raw 状態にして、それを正確に元に戻すためには、以下のような シェルコマンドを使うことを薦めます。 .nf save_state=$(stty -g) stty raw \&... stty "$save_state" .fi .It Cm size 端末の大きさを行、列の順に並べた 1 行で表示します。 .El .Ss 互換モード: .Pp 以下のモードは旧バージョンの stty コマンドとの互換性保持のために残され ています。 .Bl -tag -width Fl .It Cm all 縦覧式でコントール文字を表示する以外は、 .Cm stty Fl a と同様に端末設定を表示します。 .It Cm everything .Cm all と同じです。 .It Cm cooked .Cm sane と同じです。 .It Cm cbreak .Cm brkint , ixon , imaxbel , opost , .Cm isig , iexten , .Cm Fl icanon を有効にします。 解除した場合は .Cm sane と同じです。 .It Cm new .Cm tty と同じです。 .It Cm old .Cm tty と同じです。 .It Cm newcrt Pq Fl newcrt .Cm crt と同じです。 .It Cm pass8 .Cm parity の反対です。 .It Cm tandem Pq Fl tandem .Cm ixoff と同じです。 .It Cm decctlq Pq Fl decctlq .Cm ixany の反対です。 .It Cm crterase Pq Fl crterase .Cm echoe と同じです。 .It Cm crtbs Pq Fl crtbs .Cm echoe と同じです。 .It Cm crtkill Pq Fl crtkill .Cm echoke と同じです。 .It Cm ctlecho Pq Fl ctlecho .Cm echoctl と同じです。 .It Cm prterase Pq Fl prterase .Cm echoprt と同じです。 .It Cm litout Pq Fl litout .Cm opost の反対です。 .It Cm tabs Pq Fl tabs .Cm oxtabs の反対です。 .It Cm brk Ar value 制御文字 .Cm eol と同じです。 .It Cm flush Ar value 制御文字 .Cm discard と同じです。 .It Cm rprnt Ar value 制御文字 .Cm reprint と同じです。 .El -.Pp +.Sh 診断 .Nm -は成功した場合は 0 を、エラーが起きた場合は 0 より大きい値を返します。 +ユーティリティは、 +成功した場合は 0 を、エラーが起きた場合は 0 より大きい値を返します。 .Sh 関連項目 .Xr termios 4 .Sh 規格 .Nm は .St -p1003.2 互換です。 .Fl e と .Fl f のフラグは規格を拡張しています。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man5/dhclient.conf.5 b/ja_JP.eucJP/man/man5/dhclient.conf.5 index b5422aec18..30a7e1e759 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man5/dhclient.conf.5 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man5/dhclient.conf.5 @@ -1,538 +1,542 @@ .\" dhclient.conf.5 .\" .\" Copyright (c) 1997 The Internet Software Consortium. .\" All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. Neither the name of The Internet Software Consortium nor the names .\" of its contributors may be used to endorse or promote products derived .\" from this software without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE INTERNET SOFTWARE CONSORTIUM AND .\" CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, .\" INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES OF .\" MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE .\" DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE INTERNET SOFTWARE CONSORTIUM OR .\" CONTRIBUTORS BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, .\" SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT .\" LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF .\" USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND .\" ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, .\" OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT .\" OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" This software has been written for the Internet Software Consortium .\" by Ted Lemon in cooperation with Vixie .\" Enterprises. To learn more about the Internet Software Consortium, .\" see ``http://www.isc.org/isc''. To learn more about Vixie .\" Enterprises, see ``http://www.vix.com''. -.\" jpman %Id: dhclient.conf.5,v 1.2 1999/05/07 16:30:27 kuma Stab % +.\" jpman %Id: dhclient.conf.5,v 1.3 1999/05/09 07:10:36 horikawa Stab % .\" " .\" WORD: lease リース(アドレスの貸与)[dhclient.conf.5] .\" WORD: lease discovery request リース発見要求[dhclient.conf.5] .\" WORD: offer (リース提供の)申し出、提供申し出[dhclient.conf.5] .TH dhclient.conf 5 .SH 名称 dhclient.conf - DHCP クライアント設定ファイル .SH 解説 dhclient.conf ファイルには Internet Software Consortium の DHCP クライアントである .IR dhclient の設定情報が含まれます。 .PP dhclient.conf は自由形式の ASCII テキストファイルです。 このファイルは dhclient に組み込まれた再帰下降パーザに解析されます。 ファイルには、整形の目的でタブや改行を余分に含めることもできます。 ファイル中のキーワードでは大文字小文字を区別しません。 (クォート内は除いて) ファイル中のどこでもコメントを置くことができます。 コメントは文字 # で始まり、行末で終わります。 .PP dhclient.conf ファイルで、クライアントのさまざまな動作を設定できます。 それらには、プロトコルのタイミング、サーバに対して要求する情報、 サーバに対して必須とされる情報、 サーバが情報を提供しなかった場合に用いるデフォルト、 サーバから提供された情報を上書きする値、 サーバから提供された情報に前置や後置する値などがあります。 また、DHCP サーバを持たないネットワークで使うアドレスであっても、 あらかじめ設定ファイルで初期化することもできます。 .SH プロトコルのタイミング クライアントのタイミング動作は、ユーザが設定する必要はありません。 ユーザがタイミング設定を行わなければ、 サーバに無秩序に負荷を与えたりせず適時更新を行うような、 充分に適切なタイミング動作がデフォルトで用いられます。 .PP しかし、必要に応じて、 次の文を指定して DHCP クライアントのタイミング動作を調節できます: .PP .B timeout .I 文 .PP .B timeout .I time .B ; .PP .I timeout 文は、クライアントがアドレスを決める試みを開始してから、 サーバにアクセスすることが できないと判断するまでに経過すべき時間を決めます。 デフォルトではこのタイムアウト値は 60 秒です。 このタイムアウト値が過ぎた後は、 もし静的なリースが設定ファイルに定義されているか、 リースデータベースにまだ期限切れになっていないリースが残っていれば、 クライアントはそれらのリースをひとつずつ検証してみて、 いずれかが有効なようであればそのリースのアドレスを使います。 もし静的なリースも、リースデータベース内の期限の切れていないリースで 有効なものも存在しなければ、 クライアントは定義された retry 間隔の後でプロトコルを再開させます。 .PP .B retry .I 文 .PP \fBretry \fItime\fR\fB;\fR .PP .I retry 文は、クライアントが DHCP サーバが存在しないと判断してから 再び DHCP サーバにアクセスを試みるまでの間に、経過するべき時間を決めます。 デフォルトでは、これは 5 分です。 .PP .B select-timeout .I 文 .PP \fBselect-timeout \fItime\fR\fB;\fR .PP あるネットワーク上で、複数の DHCP サーバがサービスを提供することもできます (その方が望ましいという意見もあります)。 -その場合、最初のリース発見メッセージ(lease discovery message) +その場合、最初のリース発見メッセージ (lease discovery message) への応答として、 クライアントが複数のリース提供の申し出を受けることもあり得ます。 それらのうち、ある提供が他の提供よりも好ましいかもしれません (例えば、クライアントが以前使用していたアドレスがある提供に含まれているが、 他の提供には含まれないなど)。 .PP .I select-timeout はクライアントが最初のリース発見要求 を送信して、 少なくとも 1 つの提供申し出を受けた場合、 サーバからの提供申し出待ちをやめるまでの時間です。 もし .I select-timeout が切れるまでにどこからも提供申し出を受け取れなければ、 クライアントはそのあと最初に到着する提供申し出を受け入れます。 .PP デフォルトでは、select-timeout 値は 0 秒です。 つまりクライアントは最初に受け取る提供申し出を受け入れます。 .PP .B reboot .I 文 .PP \fBreboot \fItime\fR\fB;\fR .PP クライアントは、再起動すると、 最後に保持していたアドレスをまず取得し直そうとします。 これを INIT-REBOOT (初期リブート) 状態と呼びます。 最後に動作していたときと同じネットワークに クライアントがまだ接続していれば、これが最も素早い起動法となります。 .I reboot 文は、クライアントが最初に古いアドレスの再取得を試みてから、 あきらめて新しいアドレスを発見しようとするまでに、 経過すべき時間を設定します。 デフォルトでは、reboot タイムアウト値は 10 秒です。 .PP .B backoff-cutoff .I 文 .PP \fBbackoff-cutoff \fItime\fR\fB;\fR .PP クライアントは、指数的な一時退避 (backoff) アルゴリズムを、ある程度の 乱数付きで使用します。これは、多くのクライアントが同時に自分を設定しよう としたときでも、リクエストがロックしてしまうことがないようにするためです。 .I backoff-cutoff 文は、一時退避に許された最大時間を決定します。デフォルト値は 2 分です。 .PP .B initial-interval .I 文 .PP \fBinitial-interval \fItime\fR\fB;\fR .PP .I initial-interval 文は、サーバへの最初のアクセスの試みから次の試みまでの間の時間を 設定します。メッセージの間隔は、メッセージを 1 回送信するたびに、 現在の間隔に 0 から 1 の間の乱数値を乗じたものの 2 倍を、現在の間隔に 加えたものになります。 この値が backoff-cutoff 値より大きくなると、この時間が設定されます。 デフォルト値は 10 秒です。 .SH リース要求とリクエスト DHCP プロトコルでは、クライアントからサーバに対し、特定の情報を送るよう 要求したり、受け入れ準備のできていない他の情報は送らないように要求したり できます。 また、サーバからの提供申し出にクライアントの必要とする情報が含まれない 場合や、提供された情報が充分でない場合、クライアントが提供申し出を 拒否することもできます。 .PP DHCP サーバが DHCP クライアントに送る提供申し出に含まれるデータには、 さまざまなものがあります。 特に要求できるデータは \fIDHCP オプション\fR と呼ばれるものです。 DHCP オプションは \fBdhcp-options(5)\fR に定義されています。 .PP .B request .I 文 .PP \fBrequest [ \fIoption\fR ] [\fB,\fI ... \fIoption\fR ]\fB;\fR .PP request 文を指定することで、クライアントは、サーバに対し、その クライアントに応答するならば、指定したオプションの値を送るよう 要求するようになります。 request 文にはオプション名だけを指定し、オプションパラメータは指定しません。 .PP .B require .I 文 .PP \fBrequire [ \fIoption\fR ] [\fB,\fI ... \fIoption ]\fB;\fR .PP require 文には、ある提供申し出をクライアントが受け入れるために サーバが送るべきオプションを列挙します。 列挙されたオプションすべてを含まない提供申し出は無視されます。 .PP .B send .I 文 .PP \fBsend { [ \fIoption declaration\fR ] [\fB,\fI ... \fIoption declaration\fR ]\fB}\fR .PP send 文を指定することで、クライアントは、 指定したオプションを指定した値でサーバに送信するようになります。 ここで指定できるオプションは、 \fBdhcp-options(5)\fR で説明されているオプション宣言すべてです。 DHCP プロトコルで常に送られるオプションは ここに指定するべきではありません。但し、 -\fBrequested-lease-time\fR オプションをデフォルトのリース時間(2時間) +\fBrequested-lease-time\fR オプションをデフォルトのリース時間 (2 時間) 以外の値で指定することはできます。この文を使う他の場合として明らかな ものは、自分と別の種類のクライアントとを区別できるような 情報を、サーバに対し送信する場合です。 .SH オプション修飾子 そのクライアントにとって実際には適切でない オプションデータを受け取ったり、必要な情報を受け取らなかったり する場合で、かつ、それらの情報に利用可能なデフォルトの値が クライアント側に存在する場合があります。 また、利用可能ではあるがローカルの情報で補う必要のある情報を クライアントが受けとる場合もあります。 こういう場合を扱うために、 いくつかのオプション修飾子が利用できます。 .PP .B default .I 文 .PP \fBdefault { [ \fIoption declaration\fR ] [\fB,\fI ... \fIoption declaration\fR ]\fB}\fR .PP あるオプションの集合について、 サーバから提供される値をクライアントが使わなければならないが、 もしサーバから値が提供されなければ 何らかのデフォルト値を使う必要がある場合、 それらの値を .B default 文で定義することができます。 .PP .B supersede .I 文 .PP \fBsupersede { [ \fIoption declaration\fR ] [\fB,\fI ... \fIoption declaration\fR ]\fB}\fR .PP あるオプションの集合について、 どのような値がサーバから提供されても、 常にクライアント自身の値を使わなければならない場合、 それらの値を .B supersede 文で定義することができます。 .PP .B prepend .I 文 .PP \fBprepend { [ \fIoption declaration\fR ] [\fB,\fI ... \fIoption declaration\fR ]\fB}\fR .PP -あるオプションの集合について、当初、自分で提供する値を使うが、 -サーバから提供された値があればそれを使う場合、 +あるオプションの集合について、まずユーザが提供する値を使い、 +その次にサーバから提供された値があればそれを使う場合、 それらの値を .B prepend 文で定義することができます。 .B prepend 文は複数の値を取ることのできるオプションにのみ用いることができます。 +この制約は強制されるものではありませんが、 +もし違反すると予期できない結果となります。 .PP .B append .I 文 .PP \fBappend { [ \fIoption declaration\fR ] [\fB,\fI ... \fIoption declaration\fR ]\fB}\fR .PP -あるオプションの集合について、当初、自分で提供する値を使うが、 -サーバから提供された値があればそれを使う場合、 +あるオプションの集合について、まずサーバから提供された値を使い、 +その次にユーザが提供する値があればそれも使う場合、 それらの値を .B append 文で定義することができます。 .B append 文は複数の値を取ることのできるオプションにのみ用いることができます。 +この制約は強制されるものではありませんが、 +もし違反すると予期できない結果となります。 .SH リース宣言 .PP .B lease .I 宣言 .PP \fBlease {\fR \fIlease-declaration\fR [ ... \fIlease-declaration ] \fB}\fR .PP ある時間 (\fBプロトコルのタイミング\fR 参照) の後、DHCP クライアントは サーバへのアクセスに成功しそうにないと判断する場合があります。 その時点で、クライアントは自分が持っている、古いリースのデータベースを 見て、時間切れになっていないリースを順に調べ、そこに挙がっている ルータに ping を行って、それが利用可能なリースかどうかを調べます。 DHCP サービスや BOOTP サービスが存在しないネットワークのために、 1 つ以上の \fI固定\fR リースをクライアント設定ファイルに定義しておいて、 クライアントがアドレスを自動的に設定できるようにすることもできます。 これは .B lease 文で行います。 .PP 注意: lease 文は、DHCP サーバから受け取ったリースを記録するために、 dhclient.leases ファイルでも使われます。 以下に説明するリース用のシンタックスには dhclient.leases ファイルでのみ必要なものもあります。 説明を完全なものにするため、そのようなシンタックスもここで記述します。 .PP lease 文は、リースキーワード、左中括弧、1 つ以上のリース宣言文、 右中括弧が続いたもので構成されます。 リース宣言として、次のものが可能です: .PP \fBbootp;\fR .PP .B bootp 文は、リースが DHCP プロトコルではなく、 BOOTP プロトコルを用いて取得されたことを示します。 この文をクライアント設定ファイルに指定する必要は全くありません。 クライアントはこの構文をリースデータベースファイル内で使います。 .PP \fBinterface\fR \fB"\fR\fIstring\fR\fB";\fR .PP .B interface リース文は、そのリースを有効とするインタフェースを示します。 これが設定されている場合、このリースは、指定されたインタフェース 上でのみ使用されます。 サーバからリースを受け取ったとき、 クライアントは常にそのリースを受け取ったインタフェース番号を記録します。 dhclient.conf ファイルで事前にリースを定義している場合、要求されてない のですが、そのリースでインタフェースもあわせて指定しなければ なりません。 .PP \fBfixed-address\fR \fIip-address\fR\fB;\fR .PP .B fixed-address 文は特定のリースの IP アドレスを指定する際に使います。 これはすべての lease 文に必要です。 IP アドレスは (12.34.56.78 のように) ドット付き 4 つ組形式で 指定しなければなりません。 .PP \fBfilename "\fR\fIstring\fR\fB";\fR .PP .B filename 文は使用するブートファイル名を指定します。 これは標準的なクライアント設定スクリプトでは使われませんが、 説明の完全を期すためにここに含めてあります。 .PP \fBserver-name "\fR\fIstring\fR\fB";\fR .PP .B server-name 文は使用するブートサーバ名を指定します。 これも標準的なクライアント設定スクリプトでは使われません。 .PP \fBoption\fR \fIoption-declaration\fR\fB;\fR .PP .B option 文は、サーバから提供されるオプションの値を指定するのに使います。 あるいは、dhclient.conf で事前定義リースが宣言されている場合には、 その事前定義リースが使われる際にクライアント設定スクリプトで使用して 欲しい値を指定します。 .PP \fBscript "\fIscript-name\fB";\fR .PP .B script 文は dhcp クライアント設定スクリプトのパス名を指定するのに使います。 このスクリプトは、アドレスを要求したり、以前に提供されたアドレスを 試したり、 リースを取得してからインタフェースの最終設定を行ったりする前に、 dhcp クライアントが各インタフェースの初期設定を行うのに使います。 リースが取得できなかった場合には、 事前定義リースが存在する場合、それらを試すためにこのスクリプトが使われます。 また、有効なリースがひとつも得られなかった場合でも、このスクリプトは、 1 回は呼び出されます。 より詳しくは、 .B dhclient-lease(8) を参照してください。 .PP \fBmedium "\fImedia setup\fB";\fR .PP .B medium 文は、接続されているネットワークのタイプをネットワークインタフェースが 自動的に判断できないようなシステムで使うことができます。 文字列 media setup はシステム依存のパラメータで、 インタフェース初期化の際に dhcp クライアント設定スクリプトに渡されます。 Unix および Unix 風のシステムでは、 この引数はインタフェースを設定するときに ifconfig コマンドラインに 渡されます。 .PP リースを得るためにインタフェースを設定する 際に、dhcp クライアントがメディアタイプ ( .B media 文を参照) を使用する場合、dhcp クライアントは、このパラメータを 自動的に宣言します。ネットワークインタフェースがメディアタイプの -設定を必要とする場合は(する場合に限り)、この文を事前定義リースで +設定を必要とする場合は (する場合に限り)、この文を事前定義リースで 使用しなければなりません。 .PP \fBrenew\fR \fIdate\fB;\fR .PP \fBrebind\fR \fIdate\fB;\fR .PP \fBexpire\fR \fIdate\fB;\fR .PP -\fBrenew\fR 文は、現在使用中のリースを更新(renew)するために、 +\fBrenew\fR 文は、現在使用中のリースを更新 (renew) するために、 dhcp クライアントが使用中のリースを提供してくれたサーバへのアクセスの 試みを開始しなければならない日時を定義します。\fBrebind\fR 文は、 リースを更新するために、dhcp クライアントが \fIいずれかの\fR dhcp サーバへのアクセスの試みを開始しなければならない日時を定義します。 \fBexpire\fR 文は、リースの更新のためにサーバにアクセスできなかった場合、 dhcp クライアントがそのリースの使用を停止しなければならない日時を 定義します。 .PP これらの宣言は、DHCP クライアントが得たリース中では自動的に設定されます。 事前定義リースのうち、DHCP クライアントに有効期限が過ぎたものを使用して 欲しくないものの中では、これらの宣言を設定しておく必要があります。 .PP date は以下のように指定します。 .PP \fI \fB/\fI\fB/\fI \fB:\fI\fB:\fI\fR .PP weekday は、人間が見てリース期限をわかりやすくするために存在します。 これは、0 から 6 までの数字で指定します。0 は日曜日です。year は世紀 込みで指定します。ですから、本当に長いリースを別にすると、必ず 4 桁に なるはずです。month は 1 (1 月を表します) から始まる数字で指定します。 day は同様に 1 から始まる (月における) 日として指定します。hour は、 -0 から 23 の間の数字です。minute と second はともに 0 から 69 の間の +0 から 23 の間の数字です。minute と second はともに 0 から 59 の間の 数字を指定します。 .SH エイリアス宣言 \fBalias { \fI declarations ... \fB}\fR .PP DHCP クライアントが TCP/IP ローミング (roaming) プロトコルを実行して いる場合、DHCP を用いて得られるリースだけでなく、事前に定義された IP エイリアスも、自分が使用するインタフェースに設定する必要がある 場合があります。Internet Software Consortium 版 DHCP クライアントは、 固定アドレス直接指定のローミングをサポートしていませんが、その種の実験 ができるように、この dhcp クライアントは、 .B alias 宣言を使って IP エイリアスを設定する準備はできています。 .PP alias 宣言は lease 宣言に似ています。但し、標準の クライアント設定スクリプトでは、subnet-mask オプション以外の オプションと、各種有効期限 (expiry times) が無視される点が異なります。 普通の alias 宣言では、 interface 宣言、IP エイリアスのための 固定アドレス宣言、subnet-mask オプションを含みます。alias 宣言には medium 文は決して含まれてはなりません。 .SH その他の宣言 \fBreject \fIip-address\fB;\fR .PP -reject +.B reject 文により、DHCP クライアントは指定したアドレスをサーバ識別子として使用する サーバからの提供申し出を拒否するようになります。標準に準拠しない dhcp サーバや設定を間違えている dhcp サーバによってクライアントが設定されない ようにするために、この文を使用することができます。しかしながら、これは 最後の武器とするべきです。これに先立ち、腐った DHCP サーバを追いかけて それを直す方がよいです。 .PP \fBinterface "\fIname\fB" { \fIdeclarations ... \fB } .PP 複数のネットワークインタフェースを持つクライアントの場合、DHCP で 設定されるインタフェースによって異なる動作をさせる必要がある場合が あります。lease 宣言と alias 宣言を除くすべてのタイミングパラメータ と宣言を、interface 宣言で囲むことができます。その場合、囲まれた パラメータは指定した名前に合致するインタフェースにのみ適用されます。 interface 宣言を持たないインタフェースは、すべての interface 宣言の 外側で宣言されたパラメータ、もしくはデフォルトの設定が適用されます。 .PP \fBmedia "\fImedia setup\fB"\fI [ \fB, "\fImedia setup\fB", \fI... ]\fB;\fR .PP .B media 文は、IP アドレス取得中に使用が試みられる、メディア設定パラメータを 1 つ 以上定義します。dhcp クライアントは、リスト中の各 media setup 文字列を 順次使用し、あるインタフェースをそれで設定し、ブートを試みます。 駄目ならば次の media setup 文字列を使用します。この文は、 メディアタイプを検出する能力を持たないネットワークインタフェースに 対して利用できます。サーバへのリクエストができ応答が得られるもの -ならば、どのようなメディアタイプでもたぶん正当です(保証はしませんが)。 +ならば、どのようなメディアタイプでもたぶん正当です (保証はしませんが)。 .PP media setup はアドレス取得の初期フェーズ (DHCPDISCOVER パケットと DHCPOFFER パケット)でのみ使用されます。ひとたびアドレスが取得されると、 dhcp クライアントはそのアドレスをリースデータベースに記録し、 そのアドレスを得る際に用いたメディアタイプを記録します。クライアントが リースを更新しようとする際には常に、それと同じメディアタイプを使用します。 リースを期限切れにしてはじめて、クライアントはメディアタイプを順に試す 状態に戻ります。 .\"X .SH SAMPLE ... man-jp 標準はなんだったっけ .SH 使用例 以下の設定ファイルは、NetBSD 1.3 を実行するあるラップトップマシンで 使用されているものです。このマシンは、IP エイリアスとして 192.5.5.213、 インタフェース ep0 (3Com 3C589C) をひとつ持っています。このクライアント は、DHCP 活動がほとんどないネットワークで時間の大部分を消費することが わかっているので、ブート間隔はデフォルト値からいくぶん小さくして あります。このマシンは複数ネットワーク間でローミング (移動) します。 .nf timeout 60; retry 60; reboot 10; select-timeout 5; initial-interval 2; reject 192.33.137.209; interface "ep0" { send host-name "andare.fugue.com"; send dhcp-client-identifier 1:0:a0:24:ab:fb:9c; send dhcp-lease-time 3600; supersede domain-name "fugue.com rc.vix.com home.vix.com"; prepend domain-name-servers 127.0.0.1; request subnet-mask, broadcast-address, time-offset, routers, domain-name, domain-name-servers, host-name; require subnet-mask, domain-name-servers; script "/sbin/dhclient-script"; media "media 10baseT/UTP", "media 10base2/BNC"; } alias { interface "ep0"; fixed-address 192.5.5.213; option subnet-mask 255.255.255.255; } .fi これは dhclient.conf ファイルとしては非常に複雑なものです。一般に、 皆さんが使用するものははるかに簡単なはずです。多くの場合、dhclient.conf ファイルとして空のファイルを生成するだけで十分なはずです。 つまり、デフォルト値でよいのが普通です。 .SH 関連項目 dhcp-options(5), dhclient.leases(5), dhclient(8), RFC2132, RFC2131 .SH 作者 .B dhclient(8) は Vixie Labs との契約のもとで Ted Lemon が書きました。 本プロジェクトの基金は Internet Software Corporation が提供しました。 Internet Software Consortium に関する情報は、 .B http://www.isc.org/isc にあります。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man5/dhcp-options.5 b/ja_JP.eucJP/man/man5/dhcp-options.5 index 3aa5a4120f..8100843903 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man5/dhcp-options.5 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man5/dhcp-options.5 @@ -1,625 +1,739 @@ .\" dhcp-options.5 .\" .\" Copyright (c) 1995, 1996, 1997, 1998 The Internet Software Consortium. .\" All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. Neither the name of The Internet Software Consortium nor the names .\" of its contributors may be used to endorse or promote products derived .\" from this software without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE INTERNET SOFTWARE CONSORTIUM AND .\" CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, .\" INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES OF .\" MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE .\" DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE INTERNET SOFTWARE CONSORTIUM OR .\" CONTRIBUTORS BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, .\" SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT .\" LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF .\" USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND .\" ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, .\" OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT .\" OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" This software has been written for the Internet Software Consortium .\" by Ted Lemon in cooperation with Vixie .\" Enterprises. To learn more about the Internet Software Consortium, .\" see ``http://www.isc.org/isc''. To learn more about Vixie .\" Enterprises, see ``http://www.vix.com''. .\" -.\" jpman %Id: dhcp-options.5,v 1.3 1999/05/08 01:17:02 kuma Stab % +.\" jpman %Id: dhcp-options.5,v 1.4 1999/05/09 07:10:44 horikawa Stab % .\" WORD: Dynamic Host Configuration Protocol 動的ホスト設定プロトコル .\" WORD: Path MTU Discovery パス MTU 発見 .\" WORD: Router Discovery ルータ発見 [routed.8] .\" WORD: Mask Discovery マスク発見 .TH dhcpd-options 5 .SH 名称 dhcp-options - 動的ホスト構成プロトコルのオプション .SH 解説 動的ホスト設定プロトコル (DHCP: Dynamic Host Configuration Protocol) を使用することにより、クライアントは DHCP サーバから、 ネットワーク設定やネットワーク上で利用可能な様々なサービスについて記述している .B オプション を受け取ることができます。 .B dhcpd(8) や .B dhclient(8) を設定するときに、オプションを宣言することが多いでしょう。 オプションを宣言する文法、 そして宣言可能なオプションの名前と書式を、ここに文書化しています。 .SH リファレンス: オプション文 .PP 常に DHCP \fIoption\fR 文は、 キーワード \fIoption\fR で開始し、単一のオプション名が続き、 オプションデータが続きます。 オプションの名前とデータの書式は後述します。 全 DHCP オプションを網羅的に指定する必要はありません。 クライアントに必要なオプションのみを指定する必要があります。 .PP オプションデータには、次のように様々な書式があります: .PP .B ip-address データタイプは、明示的な IP アドレス (例えば 239.254.197.10) または ドメイン名 (例えば haagen.isc.org) のいずれかで指定可能です。 ドメイン名で指定する場合、 そのドメイン名を解決すると単一の IP アドレスになるようにしてください。 .PP .B int32 データタイプは符号付き 32 ビット整数を指定します。 .B uint32 データタイプは符号無し 32 ビット整数を指定します。 .B int16 および .B uint16 のデータタイプは、符号付きおよび符号無しの 16 ビット整数を指定します。 .B int8 および .B uint8 のデータタイプは、符号付きおよび符号無しの 8 ビット整数を指定します。 符号無し 8 ビット整数は、オクテットと呼ばれることもあります。 .PP .B string データタイプは NVT ASCII 文字列を指定します。 文字列はダブルクォートで括る必要があります。 例えば domain-name オプションを指定する文法は .nf .sp 1 option domain-name "isc.org"; .fi となります。 .PP .B flag データタイプはブール値を指定します。 ブール値は真または偽のいずれかです (オンまたはオフの方が分かりやすければ、こちらでもかまいません)。 .PP .B data-string データタイプは、ダブルクォートで括られる NVT ASCII 文字列か、 コロン区切りで 16 進数で指定されるオクテットの連続のいずれかを指定します。 例えば次のようになります: .nf .sp 1 - option client-identifier "CLIENT-FOO"; + option dhcp-client-identifier "CLIENT-FOO"; または - option client-identifier 43:4c:49:45:54:2d:46:4f:4f; + option dhcp-client-identifier 43:4c:49:45:54:2d:46:4f:4f; .fi .PP 次に示す様々なオプションに関する記述は、 DHCP オプションに関する最新の IETF ドラフト文書のものです。 名前が掲載されていないオプションは、 option-\fInnn\fR という名前で定義されているかもしれません。 \fInnn\fR はオプションコードの 10 進数表記です。 .\" \fInnn\fI は \fInnn\fR でしょう (horikawa@jp.freebsd.org 19990404) これらのオプションには、 クォートで括った文字列か、 2 桁の 16 進数をコロンで区切ったオクテットの連続を、続けられます。 例えば次のようになります: .PP .nf option option-133 "my-option-133-text"; option option-129 1:54:c9:2b:47; .fi .PP dhcpd は、これらの未定義オプションコードの書式を知りませんので、 指定されたデータの正当性を保証するための確認は行いません。 .PP 標準オプションを示します: .PP .B option subnet-mask \fIip-address\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP サブネットマスクオプションは、 RFC 950 に従って、クライアントのサブネットマスクを指定します。 スコープ中のどこにもサブネットマスクを指定しないと、 最終手段として、 アドレスを割り当てようとしているネットワークに対するサブネット宣言から、 dhcpd はサブネットマスクを使用します。これに対し、 アドレスを割り当てようとしているネットワークのスコープ中の サブネットマスク宣言であれば .I どのようなものであっても 、サブネット宣言におけるサブネットマスク指定に優先します。 .RE .PP .B option time-offset \fIint32\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP time-offset オプションは、 協定世界時 (UTC) を基点として、 クライアントのサブネットのオフセットを秒で指定します。 .RE .PP .B option routers \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP routers オプションは、 クライアントのサブネット上にあるルータの IP アドレスのリストを指定します。 ルータは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option time-servers \fIip-address\fR [, \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP time-server オプションは、 クライアントが利用可能な RFC 868 時刻サーバのリストを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBien116-name-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]; .RS 0.25i .PP ien116-name-servers オプションは、 クライアントが利用可能な IEN 116 ネームサーバのリストを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBdomain-name-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP domain-name-servers は、クライアントが利用可能な ドメインネームシステム (STD 13, RFC 1035) ネームサーバのリストを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBlog-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP log-server オプションは、 クライアントが利用可能な MIT-LCS UDP ログサーバのリストを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBcookie-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP クッキーサーバオプションは、 クライアントが利用可能な RFC 865 クッキーサーバのリストを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBlpr-servers\fR \fIip-address \fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP LPR サーバオプションは、 クライアントが利用可能な RFC 1179 ラインプリンタサーバのリストを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBimpress-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP impress-server オプションは、 クライアントが利用可能な Imagen Impress サーバのリストを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBresource-location-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが利用可能な RFC 887 リソースロケーションサーバのリストを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBhost-name\fR \fIstring\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、クライアントの名前を指定します。 この名前は、 ローカルのドメイン名に適合してもしなくてもかまいせん (domain-name オプションを使用してドメイン名を指定する方が良いです)。 文字集合の制約については RFC 1035 を参照してください。 .RE .PP .B option \fBboot-size\fR \fIuint16\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアント用のデフォルトのブートイメージの長さを、 512 オクテットブロック数で指定します。 .RE .PP .B option \fBmerit-dump\fR \fIstring\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントがクラッシュするときに クライアントのコアイメージがダンプされるファイルのパス名を指定します。 パスの書式は、NVT ASCII 文字集合の文字からなる文字列です。 .RE .PP .B option \fBdomain-name\fR \fIstring\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 ドメインネームシステムを使用してホスト名を解決するときに クライアントが使用すべきドメイン名を指定します。 .RE .PP .B option \fBswap-server\fR \fIip-address\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、クライアントのスワップサーバの IP アドレスを指定します。 .RE .PP .B option \fBroot-path\fR \fIstring\fB;\fR\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、クライアントのルートディスクが含まれるパス名を指定します。 パスの書式は、NVT ASCII 文字集合の文字からなる文字列です。 .RE .PP .B option \fBip-forwarding\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 パケットをフォワードするように、 クライアントが自己の IP 層を設定すべきかを指定します。 値 0 は IP フォワードを無効にし、 値 1 は IP フォワードを有効にすることを意味します。 .RE .PP .B option \fBnon-local-source-routing\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 非ローカルな送信元経路指定 (non-local source route) を持つ データグラムをフォワードするように、 クライアントが自己の IP 層を設定すべきかを指定します (本項目については [4] の 3.3.5 節を参照してください)。 値 0 はそのようなデータグラムのフォワードを許可しないことを意味し、 値 1 はフォワード許可を意味します。 .RE .PP .B option \fBpolicy-filter\fR \fIip-address ip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address ip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 非ローカルな送信元経路指定データグラムに対するポリシフィルタを指定します。 フィルタは、IP アドレスとマスクの組のリストからなり、 到着する送信元経路指定データグラム用のフィルタとなる、 宛先/マスクの組を指定します。 .PP 次ホップアドレスがフィルタのいずれにも適合しない送信元経路指定データグラムは、 クライアントが破棄すべきです。 .PP 更なる情報は STD 3 (RFC1122) を参照してください。 .RE .PP .B option \fBmax-dgram-reassembly\fR \fIuint16\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、クライアントが再組み立て準備をすべき、 最大データグラムサイズを指定します。 最小の正当値は 576 です。 .\" The minimum value legal value is 576. .\" The minimum legal value is 576. かな (horikawa@jp.freebsd.org 19990404) .RE .PP .B option \fBdefault-ip-ttl\fR \fIuint8;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが出力するデータグラムに使用すべき、 デフォルトの生存時間を指定します。 .RE .PP .B option \fBpath-mtu-aging-timeout\fR \fIuint32\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 RFC 1191 で定義される機構で発見されたパス MTU 値のエージングに使用する タイムアウト (秒単位) を指定します。 .RE .PP .B option \fBpath-mtu-plateau-table\fR \fIuint16\fR [\fB,\fR \fIuint16\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、MTU サイズの表を指定します。 この表は、 RFC 1191 で定義される、パス MTU 発見 (Path MTU Discovery) 実施時に使用します。 表の書式は、最小から最大への順の、 16 ビット符号無し整数のリストです。 最小 MTU は 68 以上であることが必要です。 .RE .PP .B option \fBinterface-mtu\fR \fIuint16\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、このインタフェースに対して使用する MTU を指定します。 MTU に対する最小の正当値は 68 です。 .RE .PP .B option \fBall-subnets-local\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが接続されている IP ネットワークの全サブネットが使用する MTU が、 クライアントが直接接続されているサブネットの MTU と同じであると、 クライアントが仮定して良いかを指定します。 値 1 は、全サブネットは同一の MTU であることを意味します。 値 0 は、直接接続されているネットワークのサブネットには より小さな MTU を持つものがあると、クライアントが仮定すべきことを意味します。 .RE .PP .B option \fBbroadcast-address\fR \fIip-address\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントのサブネットで使用されているブロードキャストアドレスを指定します。 正当なブロードキャストアドレスの値は、 STD 3 (RFC1122) の 3.2.1.3 節に記述されています。 .RE .PP .B option \fBperform-mask-discovery\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが ICMP を使用してサブネットマスク発見を実施すべきかを指定します。 値 0 は、クライアントはマスク発見を実施すべきでないことを意味します。 値 1 は、クライアントはマスク発見を実施すべきであることを意味します。 .RE .PP .B option \fBmask-supplier\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 ICMP を使用したサブネットマスク要求に対して、 クライアントが応答すべきかを指定します。 値 0 は、クライアントが応答すべきでないことを意味します。 値 1 は、クライアントが応答すべきであることを意味します。 .RE .PP .B option \fBrouter-discovery\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 RFC 1256 で定義されるルータ発見 (Router Discovery) 機構を使用して ルータを請求すべきかを指定します。 値 0 は、クライアントはルータ発見を実施すべきでないことを意味します。 値 1 は、クライアントはルータ発見を実施すべきであることを意味します。 .RE .PP .B option \fBrouter-solicitation-address\fR \fIip-address\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントのルータ請求リクエスト送出先アドレスを指定します。 .RE .PP .B option \fBstatic-routes\fR \fIip-address ip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address ip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが経路キャッシュに組み込むべき静的ルータのリストを指定します。 同じ宛先に対して複数のルータを指定すると、 優先度が低くなる順序でリストされます。 .PP 経路は IP アドレスの組のリストからなります。 最初のアドレスは宛先アドレスであり、 2 番目のアドレスは宛先に対するルータのアドレスです。 .PP デフォルト経路 (0.0.0.0) は、静的経路に対しては不正な宛先です。 デフォルト経路を指定するには、 .B routers オプションを使用してください。 .RE .PP .B option \fBtrailer-encapsulation\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 ARP プロトコル使用時に、 クライアントがトレイラ使用交渉 (RFC 893 [14]) すべきかを指定します。 値 0 は、クライアントがトレイラ使用を試みるべきでないと意味します。 値 1 は、クライアントがトレイラ使用を試みるべきであると意味します。 .RE .PP .B option \fBarp-cache-timeout\fR \fIuint32\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、ARP キャッシュエントリのタイムアウトを秒単位で指定します。 .RE .PP .B option \fBieee802-3-encapsulation\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 インタフェースがイーサネットである場合に、 クライアントがイーサネットバージョン 2 (RFC 894) か、 IEEE 802.3 (RFC 1042) のカプセル化を使用すべきかを指定します。 値 0 は、クライアントは RFC 894 のカプセル化を使用すべきであると意味します。 値 1 は、クライアントは RFC 1042 のカプセル化を使用すべきであると意味します。 .RE .PP .B option \fBdefault-tcp-ttl\fR \fIuint8\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが TCP セグメントを送出するときに使用すべき、 デフォルトの TTL を指定します。最小値は 1 です。 .RE .PP .B option \fBtcp-keepalive-interval\fR \fIuint32\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントの TCP が キープアライブ (keepalive) メッセージを TCP 接続上に送信する前に 待つべき間隔 (秒単位) を指定します。 時間は 32 ビット符号無し整数で指定します。 値 0 は、 アプリケーションが明示的に要求しなければ、 クライアントが接続上にキープアライブメッセージを生成すべきでないことを 意味します。 .RE .PP .B option \fBtcp-keepalive-garbage\fR \fIflag\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、古い実装との互換性のために、ゴミのオクテットと一緒に、 TCP キープアライブメッセージをクライアントが送るべきかを指定します。 値 0 は、ゴミのオクテットを送るべきでないことを意味します。 値 1 は、ゴミのオクテットを送るべきであることを意味します。 .RE .PP .B option \fBnis-domain\fR \fIstring\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、クライアントの NIS (Sun Network Information Services) ドメインを指定します。 ドメインの書式は、NVT ASCII 文字集合の文字からなる文字列です。 .RE .PP .B option \fBnis-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが利用可能な NIS サーバの IP アドレスを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBntp-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが利用可能な NTP (RFC 1035) サーバの IP アドレスを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBnetbios-name-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP NetBIOS ネームサーバ (NBNS) オプションは、 RFC 1001/1002 の NBNS ネームサーバのリストを、 優先されるものから順に指定します。 現在では、NetBIOS Name Service は WINS と呼ばれることの方が多いです。 netbios-name-servers オプションを使用して、WINS サーバを指定可能です。 .RE .PP .B option \fBnetbios-dd-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP NetBIOS データグラム配布サーバ (NBDD) オプションは、 RFC 1001/1002 の NBDD サーバのリストを、 優先されるものから順に指定します。 .RE .PP .B option \fBnetbios-node-type\fR \fIuint8\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP NetBIOS ノードタイプオプションは、 設定可能な NetBIOS オーバ TCP/IP クライアントを、 RFC 1001/1002 に記述されているように設定します。 値は単一のオクテットとして指定され、 クライアントタイプを意味します。 .PP 使用可能なノードタイプは次の通りです: .PP .TP 5 .I 1 B ノード: ブロードキャスト - WINS 無し .TP .I 2 P ノード: ピア - WINS のみ .TP .I 4 M ノード: ミックス - ブロードキャスト後に WINS .TP .I 8 H ノード: ハイブリッド - WINS 後にブロードキャスト .RE .PP .B option .B netbios-scope .I string\fB;\fR .RS 0.25i .PP NetBIOS スコープオプションは、 RFC 1001/1002 に指定されるように、 クライアントの NetBIOS オーバ TCP/IP スコープパラメータを指定します。 文字集合の制約については RFC1001, RFC1002, RFC1035 を参照してください。 .RE .PP .B option \fBfont-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが利用可能な X Window System フォントサーバを指定します。 サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBx-display-manager\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... ]\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションは、 クライアントが利用可能な X Window System Display Manager を実行している システムのリストを指定します。 アドレスは、優先されるものから順にリストしてください。 .RE .PP .B option \fBdhcp-client-identifier\fR \fIdata-string\fR\fB;\fR .RS 0.25i .PP 本オプションを使って、ホスト宣言中で DHCP クライアント識別子を 指定することができます。これは、クライアント識別子に対する照合を 用いて、dhcpd がそのホストのレコードを発見できるようにするための ものです。 .RE +.B option \fBnisplus-domain\fR \fIstring\fR\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +本オプションは、 +クライアントの NIS+ ドメインの名前を指定します。 +ドメインの書式は、NVT ASCII 文字集合の文字からなる文字列です。 +.RE +.B option \fBnisplus-servers\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR \fIip-address\fR... +]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +本オプションは、 +クライアントが利用可能な NIS+ サーバを示す IP アドレスのリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE +.PP +.B option \fBtftp-server-name\fR \fIstring\fR\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +本オプションは TFTP サーバを指定し、 +クライアントがサポートする場合には \fBserver-name\fR 宣言と同じ効果を持ちます。 +BOOTP クライアントは、本オプションをサポートしないでしょう。 +DHCP クライアントによってはサポートしているものがあり、 +実際必須としているものがあります。 +.RE +.PP +.B option \fBbootfile-name\fR \fIstring\fR\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +本オプションは、ブートストラップファイルを指定するために使用します。 +クライアントにサポートされている場合、 +\fBfilename\fR 宣言と同じ効果を持ちます。 +DHCP クライアントによってはサポートするものがあり、 +実際必須としているものがあります。 +.RE +.PP +.B option \fBmobile-ip-home-agent\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +本オプションは、 +クライアントが利用可能なモバイル IP ホームエージェントの IP アドレスのリストを +指定します。 +エージェントは、優先されるものから順にリストしてください。 +ただし、通常はエージェントは 1 つでしょう。 +.RE +.PP +.B option \fBsmtp-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +SMTP サーバオプションは、 +クライアントが利用可能な SMTP サーバのリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE +.PP +.B option \fBpop-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +POP3 サーバオプションは、クライアントが利用可能な POP3 のリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE +.PP +.B option \fBnntp-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +NNTP サーバオプションは、クライアントが利用可能な NNTP のリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE +.PP +.B option \fBwww-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +WWW サーバオプションは、クライアントが利用可能な WWW のリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE +.PP +.B option \fBfinger-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +Finger サーバオプションは、 +クライアントが利用可能な Finger のリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE +.PP +.B option \fBirc-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +IRC サーバオプションは、クライアントが利用可能な IRC のリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE +.PP +.B option \fBstreettalk-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +StreetTalk サーバオプションは、 +クライアントが利用可能な StreetTalk のリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE +.PP +.B option \fBstreetalk-directory-assistance-server\fR \fIip-address\fR [\fB,\fR +\fIip-address\fR... ]\fB;\fR +.RS 0.25i +.PP +StreetTalk Directory Assistance (STDA) サーバオプションは、 +クライアントが利用可能な STDA のリストを指定します。 +サーバは、優先されるものから順にリストしてください。 +.RE .SH 関連項目 dhcpd.conf(5), dhcpd.leases(5), dhclient.conf(5), dhcpd(8), dhclient(8), RFC2132, RFC2131 .SH 作者 .B dhcpd(8) は、Vixie Labs との契約のもとで、Ted Lemon が記述しました。 本プロジェクトの資金は、Internet Software Corporation が提供しました。 Internet Software Consortium に関する情報は、 .B http://www.isc.org/isc にあります。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/dhclient.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/dhclient.8 index 7cab68a508..888cf4be30 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/dhclient.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/dhclient.8 @@ -1,198 +1,210 @@ .\" dhclient.8 .\" .\" Copyright (c) 1997 The Internet Software Consortium. .\" All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. Neither the name of The Internet Software Consortium nor the names .\" of its contributors may be used to endorse or promote products derived .\" from this software without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE INTERNET SOFTWARE CONSORTIUM AND .\" CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, .\" INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES OF .\" MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE .\" DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE INTERNET SOFTWARE CONSORTIUM OR .\" CONTRIBUTORS BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, .\" SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT .\" LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF .\" USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND .\" ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, .\" OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT .\" OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" This software has been written for the Internet Software Consortium .\" by Ted Lemon in cooperation with Vixie .\" Enterprises. To learn more about the Internet Software Consortium, .\" see ``http://www.isc.org/isc''. To learn more about Vixie .\" Enterprises, see ``http://www.vix.com''. -.\" jpman %Id: dhclient.8,v 1.3 1999/05/03 09:15:28 horikawa Stab % +.\" jpman %Id: dhclient.8,v 1.4 1999/05/09 07:10:29 horikawa Stab % .\" WORD: Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP) 動的ホスト設定プロトコル .\" WORD: lease リース [dhclient.8] .\" WORD: mobile host 移動ホスト .\" WORD: networking framework ネットワーキングフレームワーク .TH dhclient 8 .SH 名称 dhclient - 動的ホスト設定プロトコルのクライアント .SH 書式 .B dhclient [ .B -p .I port ] [ .B -1 ] [ +.B -D +] +[ .B -d ] [ .I if0 [ .I ...ifN ] ] .SH 解説 Internet Software Consortium の DHCP クライアントである dhclient は動的ホスト設定プロトコル (DHCP: Dynamic Host Configuration Protocol) または BOOTP プロトコルを用いて、あるいは これらのプロトコルが失敗した場合にはアドレスを静的に割り当てて、 1 つ以上のネットワークインタフェースを設定する方法を提供します。 .SH 操作 .PP DHCP プロトコルでは、1 つ以上のサブネットに割り当てることのできる IP アドレスのリストを管理する中央サーバに、ホストがアクセスできます。 DHCP クライアントはこのリストからアドレスを要求して、 それをネットワーク通信の一時的な土台に用いることができます。 また DHCP プロトコルは、デフォルトルータの場所やネームサーバの場所など、 クライアントが接続しているネットワークに関する重要な情報を クライアントに詳細に知らせる機構も提供します。 .PP 起動時に dhclient は .IR dhclient.conf から設定指示を読み取ります。 それから現在のシステムに組み込まれている すべてのネットワークインタフェースのリストを取得します。 各インタフェースに対し dhclient は DHCP プロトコルを用いて設定を試みます。 .PP システムリブートやサーバ再起動の際にリースを失わないように、 dhclient は割り当てられたリースのリストを dhclient.leases(5) ファイルに保存します。 起動時、dhclient.conf ファイルを読み取った後、 dhclient は dhclient.leases ファイルを読み込んで、 割り当てられたリースに関するメモリを更新します。 .PP 新しいリースを取得すると、dhclient.leases ファイルの末尾に付け加えられます。 ファイルが極端に大きくなるのを防ぐために、 dhclient は時おりコア内部のリースデータベースから 新規 dhclient.leases ファイルを作成します。 古いほうの dhclient.leases ファイルは、 dhclient が次にデータベースを作り替えるまで、 .IR dhcpd.leases~ という名前で保存されます。 .PP dhclient が最初に起動されたとき (一般的にはシステムブート初期過程の間) に DHCP サーバが利用できなければ、 古いリースは残されます。 その場合、dhclient.leases ファイルから まだ期限の切れていない古いリースを検査し、 有効であると判断されれば、それらの期限が切れるか または DHCP サーバが利用できるようになるまで、そのリースを使います。 .PP 時には DHCP サーバが存在しないネットワークにアクセスする必要があるような 移動ホストは、そのネットワーク上の固定アドレスのリースを あらかじめ読み込んでおくことができます。 DHCP サーバへのアクセスがどれも成功しなかった場合、 dhclient はその静的なリースが有効であるか検証し、 有効であれば次に再起動されるまでそのリースを使います。 .PP また移動ホストは、DHCP は利用できないが BOOTP なら利用できるような ネットワークへ移動することもあるでしょう。 そのような場合は、古いリースを順次試すよりも、 そのネットワークの管理者と相談して BOOTP データベースにエントリを作成してもらい、 そのネットワーク上で素早くブートできるようにするとよいでしょう。 .SH コマンドライン .PP dhclient が設定しようとするネットワークインタフェースの名前を コマンドラインで指定できます。 コマンドラインでインタフェース名が指定されなければ、 dhclient はすべてのネットワークインタフェースを識別し、 可能なら非ブロードキャストインタフェースは除いて、 それぞれのインタフェースを設定しようとします。 .PP 標準 (ポート 68) 以外のポートで dhclient に送受信させるには、 .B -p フラグが使えます。 このフラグに続けて、dhclient が使う udp ポート番号を指定します。 これは主にデバッグ目的に有用です。 .B -p フラグを指定すると、指定した番号より 1 つ小さなポート番号を使用して、 クライアントはサーバへの応答を送信します - つまり、 .B -p 68 と指定した場合には、 クライアントはポート 68 で listen してポート 67 で送信します。 リレーエージェントを介す必要があるデータグラムは、 .B -p フラグで指定されるポート番号に送られます - 代替ポート番号を使用したい場合、 使用しているリレーエージェントを設定して、 同じ代替ポート番号を使用させる必要があります。 .PP 通常、dhclient はインタフェースを設定するまではフォアグラウンドで動作し、 その後バックグラウンドの動作に移行します。 dhclient を常にフォアグラウンドプロセスとして実行させるには、 .B -d フラグを指定してください。 これは dhclient をデバッガ内で実行するときや、 System V システムで inittab 外で実行するときに便利です。 .PP +.B -D +フラグを指定すると、 +.B dhclient-script +とともに使用するために生成するスクリプトを、 +.B dhclient +は +.IR /tmp +に保存します。 +.PP .B -1 フラグを指定すると、 dhclient はひとつのリースに対し 1 度だけしか取得を試みません。 もし取得に失敗すれば dhclient は終了します。 .PP .SH 設定 dhclient.conf(8) ファイルの書式は別に解説されています。 .SH 関連ファイル .B /etc/dhclient.conf, /var/db/dhclient.leases, /var/run/dhclient.pid, .B /var/db/dhclient.leases~ .SH 関連項目 dhclient.conf(5), dhclient.leases(5), dhclient-script(8) .SH 作者 .B dhclient(8) は Ted Lemon が Vixie Enterprises と協力して Internet Software Consortium のために 書きました。 Internet Software Consortium についてより詳しくは、 .B http://www.vix.com/isc をご覧ください。 Vixie Enterprises についてより詳しくは、 .B http://www.vix.com をご覧ください。 .PP 本クライアントは、Elliot Poger が Stanford 大学の MosquitoNet プロジェクトに参加している間に、 Linux での利用に際し大幅に修正、改良を行いました。 .PP 現在のバージョンは、Elliot による Linux での改良に負うところが大きいですが、 Internet Software Consortium の DHCP サーバが使うものと同じ ネットワーキングフレームワークを用いるように、Ted Lemon が 大幅な再編成や部分的な書き換えを行いました。 システム特有の設定コードの大部分はシェルスクリプトに移されたので、 より多くのオペレーティングシステムのサポートが加えられるにつれ、 システム特有の設定コードをそのオペレーティングシステムに 移植したり管理したりする必要はなくなるでしょう。 代わりに、シェルスクリプトが環境に合ったツールを呼び出して その目的を果たしてくれます。 .PP diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/kget.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/kget.8 index 43fdbdace1..b4d960a9bb 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/kget.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/kget.8 @@ -1,76 +1,77 @@ .\" Copyright (c) 1999 Andrzej Bialecki .\" All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE AUTHOR ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" %Id: kget.8,v 1.1 1999/02/27 02:24:18 jkh Exp % -.\" jpman %Id: kget.8,v 1.2 1999/05/06 00:15:11 mzaki Stab % +.\" jpman %Id: kget.8,v 1.3 1999/05/09 07:13:48 horikawa Stab % .\" .Dd Feb 20, 1999 .Dt KGET 8 .Os FreeBSD 3.1 .\" 3rd Berkeley Distribution は変だ。 .Os BSD 3 から修正: send-pr 済(99/5/6/) .Sh 名称 .Nm kget .Nd カーネルの変更情報を書き出す .Sh 書式 .Nm kget .Ar filename .Sh 解説 .Nm -ユーティリティは、ユーザコンフィグ(-c)セッションで変更された +ユーティリティは、ユーザコンフィグ (-c) セッションで変更された すべてのデバイス設定情報を、見たり保存したりできるようにします。 もっとも典型的には、この情報は /boot/kernel.conf ファイルに書き込まれて、 -/boot/loader.rc で("load -t userconfig_script /boot/kernel.conf" として) +/boot/loader.rc で ("load -t userconfig_script /boot/kernel.conf" として) 読み込まれます。これにより、 システムがブートする度にユーザが入力しなければいけない、 という手間を省くことができます。 .Pp .Nm はカーネルからデータを取り寄せるために .Xr sysctl 3 .\" .Xt から .Xr に修正: send-pr 済(99/5/6) インタフェースを使います。 とにかく .Ar machdep.uc_devlist シンボルがないといけません。 もしないのであれば、このユーティリティを使う前に カーネルを更新する必要があるのでしょう。 .Pp 使用法: .Nm .Ar filename .Pp .Ar filename -は通常のファイル(上書きされます)か、もしくは - です。 +は通常のファイル (上書きされます) か、もしくは - です。 後者の場合は標準出力を使用します。 .Sh バグ きっといくつかあるでしょう。 .Sh 関連項目 .Xr sysctl 3 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .An Andrzej Bialecki による PicoBSD 配布の一部として -.Fx 3.1 に登場しました。 +.Fx 3.1 +に登場しました。 .\" .Fx 3.1 を使うように変更: send-pr 済(99/5/6) diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/pccardc.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/pccardc.8 index b41605e272..95fc67cb48 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/pccardc.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/pccardc.8 @@ -1,238 +1,238 @@ .\" .\" Copyright (c) 1998 Toshihiko ARAI .\" All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. The name of the author may not be used to endorse or promote products .\" derived from this software without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE AUTHOR ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR .\" IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES .\" OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE DISCLAIMED. .\" IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, .\" INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT .\" NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF USE, .\" DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND ON ANY .\" THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, OR TORT .\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF .\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE. .\" .\" Translated to English by Hiroki Sato .\" .\" %Id: pccardc.8,v 1.1.2.1 1999/05/03 11:20:37 kuriyama Exp % .\" -.\" jpman %Id: pccardc.8,v 1.2 1999/05/08 07:48:11 horikawa Exp % +.\" jpman %Id: pccardc.8,v 1.2 1999/05/08 07:48:11 horikawa Stab % .\" 原文である PAO の pccardc.8 をほぼそのまま利用しています .Dd November 14, 1998 .Dt PCCARDC 8 .Os FreeBSD .Sh 名称 .Nm pccardc .Nd PC-CARD (PCMCIA) の制御とモニタを行うツール .Sh 書式 .Nm pccardc Ar subcommand .Op Ar arg ... .Sh 解説 .Nm は PC-CARD スロットの制御と、PCMCIA カードの設定や情報表示を行います。 .Nm は次のサブコマンドを理解します: .Pp .Bl -tag -width pccardmem -compact .It Pa beep ビープタイプを設定します .It Pa dumpcis カードの CIS (複数可) を表示します .It Pa enabler デバイスドライバのイネーブラ .It Pa help コマンドのまとめを表示します .It Pa pccardmem pccard ドライバにメモリを割り当てます .It Pa rdattr アトリビュートメモリを読み込みます .It Pa rdmap pcic マッピングを読み込みます .It Pa rdreg pcic レジスタを読み込みます .It Pa wrattr アトリビュートメモリへバイトを書き込みます .It Pa wrreg pcic レジスタへ書き込みます .El .Bl -enum .It .Nm beep Ar 0|1 .Pp カード挿抜時のサウンド種別を設定します。 .Xr rc.conf 5 の pccard_beep に対応します。 .Pp .Bl -tag -width Ds -compact .It Ar 0 サイレントモード .It Ar 1 シンプルビープモード .El .It .Nm dumpcis .Op Ar slot .Pp カードの不揮発性メモリ (EEPROM) に格納されている .Em CIS (Card Information Structure) タプルを表示します。 .Ar slot は、どのスロットを読み込むのかを指定します。 オプションを指定しないと、利用可能なすべてのカードの CIS を表示します。 .It .Nm enabler Ar slot driver .Op Fl m Ar card addr size .Op Fl a Ar iobase .Op Fl i Ar irq .Pp 「ポイントイネーブラ」です。 .Xr pccardd 8 によるドライバの割り当てがうまく動作しないときに、 手動でパラメータを設定するために使用します。 .Ar slot で PC-CARD スロットを指定し、 .Ar driver でデバイス名 ("ed0" や "sio2" など) を指定し、 それと同時に次のオプションの一部またはすべてを指定します: .Bl -tag -width Ds .It Fl m Ar card addr size カードの共有メモリウィンドウをホストアドレスにマップします。 .Ar card はカードのアドレス空間での共有メモリ開始アドレス (16 進数) であり、 .Ar addr はホスト側のアドレス空間でのマップするメモリのアドレス (16 進数) であり、 .Ar size はメモリウィンドウのサイズ (kb) です。 .It Fl a Ar iobase .Ar iobase は、I/O ウィンドウをマップするポート番号 (16 進数) を指定します。 .It Fl i Ar irq .Ar irq は、カードが割り込みに使用する IRQ (1 から 15 までの 10 進数) を指定します。 .El .Pp 例えば .Bd -literal enabler 0 ed0 -m 2000 d4000 16 -a 300 -i 3 .Ed .Pp は、スロット 0 を、ポート 0x300 で IRQ 3 にある 最初の NE200 イーサネットカードドライバに割り当て、 カード内の 0x2000 からの 16KB のメモリ領域を 0xd4000 にマップします。 .Pp いままでにも壊れた CIS タプルのために認識できないカードを この機能で使用することができたようです。また、動作報告 のまだ無いカードをテストするときにも有用でしょう。 それでも、新しいカードを正しく認識できないことが多いので、注意して下さい。 .It .Nm help .Pp .Nm pccardc のヘルプを表示します。 .It .Nm pccardmem Ar addr .Pp PC-CARD コントローラ (PCIC) がカードをマップするために使用する ホストアドレスを指定します。 PCIC は 16KB の連続するメモリを必要とするため、 指定可能なアドレスは次の 4 通りとなります: .Pp .Bl -tag -width 0xd0000 -compact .It Ar 0xd0000 0xd0000-0xd3fff (デフォルト) .It Ar 0xd4000 0xd4000-0xd7fff .It Ar 0xd8000 0xd8000-0xdbfff .It Ar 0xdc000 0xdc000-0xdffff .El .Pp 0xd0000 の代わりに "DEFAULT" を指定可能です。 このサブコマンドは、 .Xr rc.conf 5 の .Pa pccard_mem に対応します。 .It .Nm rdattr Ar slot offs length .Pp スロット .Ar slot で .Ar offs から開始する .Ar length バイトの不揮発性メモリ (EEPROM) を、16 進ダンプ表示します。 すべてのパラメータは 16 進数です。 .It .Nm rdmap .Op Ar slot .Pp PC-CARD スロットの 4 つのメモリウィンドウと 2 つの I/O ウィンドウの ホストマシンへのマッピング状況を報告します。 .Ar slot を指定しない場合には、システム上の全スロットに関して表示します。 .It .Nm rdreg .Op Ar slot .Pp .Ar slot の 64 個のレジスタを表示します (デフォルトでは全スロットを対象とします)。 .It .Nm wrattr Ar slot offs value .Pp カードの不揮発性メモリ (EEPROM) の、先頭からのオフセット .Ar offs (16 進数) の 1 バイトを .Ar value (16 進数) で書き換えます。変更結果はカードを抜いても保存されます。 .It .Nm wrreg Ar slot reg value .Pp PC-CARD のレジスタへ書き込みます。 PC-CARD スロット番号は .Ar slot で指定し、レジスタ番号を .Ar reg (16 進数) で指定し、値を .Ar value (16 進数) で指定します。 .El .Pp .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/rc.conf -compact .It Pa /etc/rc.conf 設定ファイル .El .Sh 関連項目 .Xr rc.conf 5 , .Xr pccardd 8 .Sh 作者 オリジナルバージョンを .An Andrew McRae Aq andrew@mega.com.au が記述しました。 .An Tatsumi Hosokawa Aq hosokawa@mt.cs.keio.ac.jp がバグ修正と機能拡張を行いました。 このマニュアルページを .An Toshihiko ARAI Aq toshi@jp.FreeBSD.org が記述しました。 .Sh バグ .Nm enabler と .Nm wrattr の使用に際しては注意して下さい。 誤用すると、 システムを不安定にしたり、カードにダメージを与えるかもしれません。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/ping.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/ping.8 index 27dd17e151..63252a354b 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/ping.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/ping.8 @@ -1,418 +1,425 @@ .\" Copyright (c) 1985, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)ping.8 8.2 (Berkeley) 12/11/93 -.\" %Id: ping.8,v 1.19 1999/01/06 07:54:27 imp Exp % -.\" jpman %Id: ping.8,v 1.3 1997/10/11 08:00:36 horikawa Stab % +.\" %Id: ping.8,v 1.19.2.1 1999/05/08 15:42:41 mckay Exp % .\" +.\" jpman %Id: ping.8,v 1.3 1997/10/11 08:00:36 horikawa Stab % .Dd March 1, 1997 .Dt PING 8 .Os BSD 4.3 .Sh 名称 .Nm ping .Nd .Tn ICMP ECHO_REQUEST パケットをネットワーク上のホストへ送る .Sh 書式 .Nm ping .Op Fl QRadfnqrv .Op Fl c Ar count .Op Fl i Ar wait .Op Fl l Ar preload .Op Fl p Ar pattern .Op Fl s Ar packetsize .Op Fl S Ar src_addr .Bo .Ar host | .Op Fl L .Op Fl I Ar interface .Op Fl T Ar ttl .Ar mcast-group .Bc .Sh 解説 .Nm は、 .Tn ICMP の .Tn ECHO_REQUEST データグラムを用いて、指定したホストやゲートウェイ からの .Tn ICMP ECHO_RESPONSE を引き出します。 .Tn ECHO_REQUEST データグラム ( .Pq Dq ping ) には IP および .Tn ICMP ヘッダ、 .Dq struct timeval 、パケットの残りを埋める適当な数の .Dq pad バイトが順にあります。 オプションは以下の通りです: .Bl -tag -width indent .It Fl a 聴覚モード。パケットを受け取った時に、出力にベル .Pq ASCII 0x07 文字を 含みます。このオプションは、別形式のオプションがある場合は無視されます。 .It Fl c Ar count .Tn ECHO_RESPONSE パケットを .Ar count 回送出 .Pq そして受信 してから終了します。 本オプションが指定されない場合、 .Nm は割り込まれるまで動作を継続します。 .It Fl d 使用する socket に .Dv SO_DEBUG オプションを設定します。 .It Fl f .Tn ECHO_REQUEST ping を垂れ流します。 パケットが返って来るとすぐ、もしくは 100 分の 1 秒に 1 回のいずれか多い回数だけ パケットを出力します。 .Tn ECHO_REQUEST パケットを送るたびに .Dq \&. が表示され、 .Tn ECHO_REPLY パケットを受信するたびにバックスペースが表示されます。 これによりどれだけのパケットが欠落したのかをすばやく表示することができます。 スーパユーザのみ使用可能です .Bf -emphasis このオプションはネットワークに非常に負荷をかけるので、注意して使用する 必要があります。 .Ef .It Fl i Ar wait .Ar wait で指定した秒数だけパケットの送出間隔を空けます。 デフォルトでは送出間隔は 1 秒です。 より小さい値を指定できますが、 1 より小さい値を指定できるのはスーパユーザだけです。 このオプションは .Fl f オプションとは同時に指定できません。 .It Fl I Ar interface 与えられたインタフェースアドレスに対して、マルチキャストパケットを 送ります。このフラグは、 ping の宛先アドレスがマルチキャストアドレスの 場合だけに適用できます。 .It Fl l Ar preload 指定した .Ar preload 値だけ .Tn ECHO_REQUEST パケットを出来るだけ速く送信し、通常の動作に戻ります。 スーパユーザのみがこのオプションを使用できます。 .It Fl L マルチキャストパケットのループバックを抑制します。 このフラグは、宛先アドレスがマルチキャストアドレスの場合だけ 適用できます。 .It Fl n 数値のみ出力します。ホストアドレスに対する名前を調べるようなことは しません。 .It Fl p Ar pattern 送出するパケットを埋める .Dq pad バイトを指定します。 .Dq pad バイトは 16 バイトを上限とします。 これはネットワーク上でデータ依存の問題を診断するときに有効です。たとえば .Dq Li \-p ff は全て 1 の送出パケットを生成します。 .It Fl Q いくらか静かな出力にします。 自己が行なった問い合わせに対しての応答に含まれる ICMP エラーメッセージは表示されません。 もともとは、 .Fl v オプションがそのようなエラーを表示するために必要でしたが、 .Fl v オプションは全ての ICMP エラーメッセージを表示します。忙しい機械上では、 この出力は更に負荷になるでしょう。 .Fl Q オプションを指定しないと、 .Nm は、 自己の ECHO_REQUEST メッセージに起因する ICMP エラーメッセージを表示します。 .It Fl q 出力を抑制します。開始時と終了時の要約行しか表示しません。 .It Fl R 指定ホストまでの到達経路を記録します。 .Tn ECHO_REQUEST パケット中に .Tn RECORD_ROUTE オプションをつけ、返送パケット上の経路バッファを表示します。IP ヘッダには 経路を 9 個収める大きさしかないことに注意してください; 特定の宛先に対してパケットを経路づけるには、通常 .Xr traceroute 8 コマンドを使う方が良いでしょう。 不正に偽ったパケットによるなどして しかるべき経路数よりも大くの経路が帰って来た場合、 ping は経路リストを表示し、正しい位置にまで縮めます。 多くのホストは .Tn RECORD_ROUTE オプションを無視するか捨てます。 .It Fl r 通常のルーティングテーブルを無視し、 直接接続されているネットワーク上のホストに対して送信します。 指定接続されたネットワーク上にホストが存在しない場合には、エラーが返されます。 このオプションは経路情報を持たないインタフェースを経由してローカル ホストに ping をかけるのに用いられます .Po たとえばインタフェースが .Xr routed 8 によってドロップされた後 .Pc 。 .It Fl s Ar packetsize 送出するデータのバイト数を指定します。 デフォルトでは 56 バイトです。 これは .Tn ICMP ヘッダデータの 8 バイトと合せて 64 .Tn ICMP バイトになります。 スーパユーザのみこのオプションを指定できます。 +.It Fl S Ar src_addr +引き続いて指定する IP アドレスを、 +出力パケットの送信元アドレスとして使用します。 +複数の IP アドレスを持つホストでは、このオプションを使用することにより、 +プローブパケットを送信するインタフェース以外の送信アドレスを強制可能です。 +IP アドレスがこのマシンのインタフェースアドレスではない場合、 +エラーが返され、送信は行われません。 .It Fl T Ar ttl マルチキャストパケットの IP 寿命時間 (Time To Live) を設定します。 このオプションは、宛先アドレスがマルチキャストアドレスの場合だけ 適用できます。 .It Fl v 冗長出力を有効にします。 .Tn ECHO_RESPONSE 以外の受信 .Tn ICMP パケットも表示されます。 .El .Pp 問題の切り分けのために .Nm を用いるにはローカルインタフェースが up かつ running であることを 確認するため、まずローカルホスト上で実行します。 その後により遠くのホストやゲートウェイに .Dq ping します。 経路周回時間 (round trip time) と消失パケットの統計が計算されます。 重複したパケットが受信された場合、そのパケットは消失パケットの計算には 含まれませんが、経路周回時間の統計の計算には 使われます。 指定されたパケットの数が送信され .Pq 受信され たとき、もしくはプログラムが .Dv SIGINT で終了した場合、簡単な要約が表示されます。 要約は、送出したパケット数、受信したパケット数、そして 経路周回時間の最小/最大/平均/分散です。 .Pp このプログラムは主にネットワークのテスト、計測、管理に用いられことを 想定しています。 .Nm はそれ自体ネットワークに負荷をかけるので、トラブルのないときや自動スクリ プトで用いることは勧められません。 .Sh ICMP パケットの詳細 オプションなしの IP ヘッダは 20 バイトです。 .Tn ICMP .Tn ECHO_REQUEST パケットはさらなる 8 バイトの .Tn ICMP ヘッダとそれに続く任意の大きさのデータからなっています。 この大きさは .Ar packetsize によって指定されます .Pq デフォルトでは 56 バイトです 。 このように受信した IP パケット内の .Tn ICMP .Tn ECHO_REPLY データ量は常に指定されたデータ .Pq Tn ICMP ヘッダ の大きさよりも 8 バイト大きくなります。 .Pp データ領域が少なくとも 8 バイトあるとき、 .Nm は最初の 8 バイトを経路周回時間の計算に用いるタイムスタンプを書くために 用います。指定された pad の大きさが 8 バイトより小さい場合経路周回時間は 得られません。 .Sh 重複パケットと障害パケット .Nm は重複パケットと障害パケットを報告します。重複パケットは ユニキャストアドレスに対しては起こるはずのないものですが、 リンク層での不適切な再送信によって引き起こされるようです。 重複は様々な状況で起こる可能性があります。低いレベルの重複の存在は 必ずしも警告にならないかもしれませんが、よい兆候ではありません。 ブロードキャストもしくは マルチキャストアドレスに ping する時には、重複が起こることが期待されます。 実際に重複するのではなく、 異ったホストから同じ要求に対して応答が行われからです。 .Pp 障害を受けたパケットは明らかに重大な警告です。多くの場合、 .Nm パケットの経路のどこか(ネットワーク内かホスト内)のハードウェアの故障が 考えられます。 .Sh 異なったデータパターンの試行 (インター)ネットワーク層はデータ部分に含まれるデータによってパケットの扱い を変えません。不幸にもデータ依存性の問題がネットワークに侵入し長い間検知さ れないままとなる可能性が知られています。多くの場合、問題を引き起こす特殊 なパターンはたとえば全部 1 や全部 0 のようなもの、あるいは右端以外が 0 であるような十分な .Dq 遷移 を持たないものです。コマンドラインで(たとえば) 全部 0 のデータパターンを指定するだけでは不十分かもしれません。なぜな ら問題のパターンはデータリンク層にあり、コマンドラインで指定したものと コントローラが送信するものとの間の関係は複雑だからです。 .Pp このことはデータ依存性が問題となるとき、それを見付けるために多くのテストをし なければならないということを意味します。運がよければ、あるネットワーク を通して送れない、あるいは同じような長さのファイルよりもずっと長時間かか るファイルを見付けることができるかもしれません。この場合、そのファイル を調べ繰り返し現われるパターンを .Nm の .Fl p オプションを使ってテストできます。 .Sh TTL の詳細 IP パケットの .Tn TTL 値はパケットが捨てられずに通過できる IP ルータの最大数を表わ します。今のところインターネット上の各ルータは .Tn TTL フィールドをちょうど 1 だけ減らすと期待できます。 .Pp .Tn TCP/IP の仕様では .Tn TCP パケットの .Tn TTL フィールドを 60 にすべきだとなっていますが、多くのシステムは もっと小さい値を用いています .Po .Bx 4.3 では 30、 .Bx 4.2 では 15 を用いています .Pc 。 .Pp このフィールドに許される最大値は 255 です。 そして多くの .Ux システムでは .Tn ICMP ECHO_REQUEST パケットの .Tn TTL フィールドを 255 にしています。これが .Pq ping は出来るのに .Xr telnet 1 や .Xr ftp 1 で入れないホストが発生する理由です。 .Pp 通常 .Nm は受け取ったパケットの ttl 値を出力します。リモートシステム が ping パケットを受け取るとき、その応答における .Tn TTL フィールドに関し以下の 3 つのうちの 1 つを行なうことができます。 .Bl -bullet .It 変更しない;これは .Bx 4.3 tahoe リリース前の .Bx システムが行なっていたことです。 この場合、受け取ったパケット中の .Tn TTL 値は 255 から周回経路におけるルータの数を引いた数です。 .It 255 にセットする; これは現在の .Bx システムが行なっている ことです。この場合、受け取ったパケット中の .Tn TTL 値は 255 から、リモートシステム .Em から .Nm .Em している ホスト .Em まで の経路におけるルータの数を引いた数となります。 .It ある他の値にセットする。マシンによっては 30 あるいは 60 のような .Tn TCP パケットで用いるのと同じ値を .Tn ICMP パケットに使います。また全く異なる値を用いるマシンもあるかもしれません。 .El .Sh 戻り値 .Nm コマンドは、指定した .Ar host から少なくとも 1 回の応答を受信した場合、終了値 0 を返します; 送出は成功したものの応答を受信できない場合は 2 を返します; エラーが発生した場合は、他の値 .Pq Aq Pa sysexits.h が返されます。 .Sh 関連項目 .Xr netstat 1 , .Xr ifconfig 8 , .Xr routed 8 , .Xr traceroute 8 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .Bx 4.3 から登場しました。 .Sh 作者 オリジナルの .Nm コマンドは、 .An Mike Muuss が US Army Ballistics Research Laboratory にて記述しました。 .Sh バグ 多くのホストやゲートウェイは、 .Tn RECORD_ROUTE オプションを無視します。 .Pp 最大IPヘッダ長は、 .Tn RECORD_ROUTE オプションを付加するには小さ過ぎます。しかしながら、これについては出来 ることは多くありません。 .Pp ping を垂れ流しにするのは、一般に勧められません。特に ブロードキャストアドレスに対して ping の垂れ流しを行なうのは、 きちんと条件を整えた場合においてのみにとどめるべきです。