diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/ls.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/ls.1 index 6e56d2ee16..10c5b88af4 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/ls.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/ls.1 @@ -1,547 +1,574 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1990, 1991, 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" the Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgment: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)ls.1 8.7 (Berkeley) 7/29/94 -.\" %FreeBSD: src/bin/ls/ls.1,v 1.33.2.14 2002/01/09 13:30:24 ru Exp % +.\" %FreeBSD: src/bin/ls/ls.1,v 1.33.2.15 2002/03/28 01:28:14 joe Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .Dd July 29, 1994 .Dt LS 1 .Os .Sh 名称 .Nm ls .Nd ディレクトリの内容のリストを表示する .Sh 書式 .Nm -.Op Fl ABCFGHLPRTWabcdfgiklnoqrstu1 +.Op Fl ABCFGHLPRTWabcdfghiklnoqrstuw1 .Op Ar .Sh 解説 .Nm は .Ar file で指定されたファイル名およびオプションの指定にしたがって、 ファイルに関する各種の情報を表示します。なお、 .Ar file としてディレクトリが指定された場合は、そのディレクトリ配下のファイル に関する情報を表示します。 .Pp .Ar file が指定されなかった場合は、カレントディレクトリのファイルを表示します。 表示はファイル名のアルファベット順にソートされます。ただし、 .Ar file としてディレクトリファイルとそれ以外のファイルを混在して指定した 場合は、ディレクトリ以外のファイルが先に表示され、その後 ディレクトリ配下のファイルが表示されます。 .Pp オプションとしては、以下のものがあります。 .Bl -tag -width indent .It Fl A .Pa \&. と .Pa \&.. を除く全てのエントリを表示します。スーパユーザの場合は、通常 このオプションがセットされています。 .It Fl B -ファイル名中の非グラフィック文字を強制的に +ファイル名中の非印字可能文字 ( +.Xr ctype 3 +と現在のロケール設定で定義されます) を強制的に .Li \e Ns Va xxx の形式で表示します。 .Va xxx は文字の数値であり 8 進数です。 .It Fl C マルチカラム形式で出力します。端末への出力の場合は、 これがデフォルトになります。 .It Fl F それぞれのパス名の最後に、ディレクトリならばスラッシュ .Pq Ql / 、実行可能ファイルならばアスタリスク .Pq Ql * 、シンボリックリンクならばアットマーク .Pq Ql @ 、ソケットファイルならば等号 .Pq Ql = 、 .Tn FIFO ならば縦棒 .Pq Ql \&| をつけて表示します。 .It Fl G カラー化出力を有効にします。 本オプションは、環境変数 .Ev CLICOLOR を定義することと同等です (後述)。 .It Fl H コマンドラインのシンボリックリンクを追跡します。 .Fl F , .Fl d , .Fl l オプションのいずれも指定されなかった場合、 このオプションが仮定されます。 .It Fl L 引数がシンボリックリンクファイルの場合、リンクファイル自体ではなく、 リンク先のファイルやディレクトリを表示します。 このオプションは .Fl P オプションを打ち消します。 .It Fl P 引数がシンボリックリンクの場合、リンクが参照しているオブジェクトではなく リンク自身を表示します。 このオプションは .Fl H , .Fl L オプションを打ち消します。 .It Fl R サブディレクトリを再帰的に表示します。 .It Fl T ファイルの日付と時間に関する詳細情報 (月・日・時・分・秒・年) を表示します。 .It Fl W ディレクトリ走査時にホワイトアウトも表示します。 .It Fl a ドット .Pq Pa \&. で始まるファイルも含めて表示します。 .It Fl b .Fl B と同様ですが、可能であれば .Tn C のエスケープコードを使用します。 .It Fl c ファイルソートや時刻出力の際、ファイルステータスの最終変更日付を使用します。 .It Fl d 引数がディレクトリの場合、ディレクトリそのものの情報について表示します (再帰的に表示しません)。 .It Fl f ソートせずに表示します .It Fl g このオプションは、 .Bx 4.3 との互換性のためにだけ利用すべきです。 これは、 ロングフォーマットオプション .Pq Fl l を使ってグループの名前を表示したい時に使います。 +.It Fl h +.Fl l +オプションとともに使用した場合、次の単位サフィックスを使用します: +バイト、キロバイト、メガバイト、ギガバイト、テラバイト、ペタバイト。 +使用される大きさは基数 2 であり、数値の桁数が 3 以下になります。 .It Fl i 各ファイルについて、inode 番号を表示します。 .It Fl k .Fl s オプションとともに使用し、ファイルサイズを ブロック単位ではなく K バイト単位で表示します。 このオプションは環境変数 .Ev BLOCKSIZE に優先します。 .It Fl l ( .Dq エル (L) の小文字)。 ファイルの詳細情報をロングフォーマットで表示します (下記参照)。 端末に出力している場合、ロングフォーマットの前の行に、全ファイル のサイズの合計値を表示します。 .It Fl n 長い .Pq Fl l 出力において、 ユーザとグループを名前に変換せずに、 ユーザとグループの ID を数値で表示します。 .It Fl o .Pq Fl l オプションによる詳細情報に、ファイルフラグも含めて表示します。 .It Fl q ファイル名に表示できない文字が使われていたとき、 .Ql \&? として表示します。 端末に表示するときは、デフォルトでこの指定になります。 .It Fl r 辞書式順序で逆順または時刻の古い順にソートします。 .It Fl s 各ファイルがファイルシステム上で実際に占有している ブロック数 (512 バイト単位) を表示します。 ブロックの一部だけ占有しているものも整数値に切り上げられます。 端末に表示するときは、表示の先頭行に、全ファイルのサイズの合計値 を表示します。 環境変数 .Ev BLOCKSIZE は単位サイズ 512 バイトに優先します。 .It Fl t ファイルをアルファベット順に表示する前に、ファイルの最終修正日時の順 (新しいものほど先にくる) にソートします。 .It Fl u .Pq Fl t オプションや .Pq Fl l オプションで、ファイルの最終修正日時の代わりに、ファイルの最終アクセス日時を 使用します。 +.It Fl w +非印字可能文字をそのまま表示するよう強制します。 +出力先が端末でない場合、これがデフォルトです。 .It Fl 1 (数字の .Dq 1 )。 1 行につき 1 エントリの形式で表示します。 端末への出力でない場合には、これがデフォルトです。 .El .Pp .Fl 1 , .Fl C , .Fl l オプションは、互いに他を上書きします。最後に指定されたオプションが有効と なります。 .Pp .Fl c と .Fl u オプションは、互いに他を上書きします。最後に指定されたオプションが有効と なります。 .Pp .Fl B , .Fl b , +.Fl w , .Fl q オプションは互いに優先し合う関係にあります。 最後に指定されたものが印字不可文字の書式を決定します。 .Pp .Fl H , .Fl L , .Fl P オプションは互いに優先し合う関係にあります(部分的もしくは全体的)。 指定された順序で適用されます。 .Pp デフォルトでは .Nm は標準出力に 1 行 1 エントリずつ表示します。 ただし、出力先が端末である場合および .Fl C オプションが指定された場合は別です。 .Pp .Fl i , .Fl s , .Fl l オプションが指定された場合、関連するファイルの情報は 1 個以上の空白 をあけて表示されます。 .Ss ロングフォーマット .Fl l オプションがつけられた場合、それぞれのファイルに対して以下に示す情報が 表示されます: ファイルモード・ リンク数・所有者名・所有グループ名・ ファイルのバイト数・月の短縮形・最終更新が行なわれた際の日付・時・分・ パス名。 さらに、各ディレクトリに対して、 ディレクトリ内のファイル情報が表示される直前に、 ファイルサイズの合計値が 512 バイトブロック単位で表示されます。 .Pp ファイルの修正修正時刻が 6 ヶ月以上過去もしくは未来の場合、 最終修正年が時間と分のフィールドに表示されます。 .Pp 所有者または所有グループ名が不明の場合、 または .Fl n オプション指定時には、 ID 番号で表示されます。 .Pp ファイルがキャラクタ型もしくはブロック型の特殊ファイルである場合、 ファイルサイズフィールドには ファイルのメジャー番号とマイナー番号が表示されます。 ファイルがシンボリックリンクファイルである場合、 リンク先ファイルのパス名が .Dq Li -> によって表示されます。 .Pp .Fl l オプションのもとで表示されるファイルモードは、エントリタイプ、 所有者アクセス許可、所有グループアクセス許可などで成り立っています。 エントリタイプの文字はファイルのタイプを表しており、 各文字の意味は次のとおりです: .Pp .Bl -tag -width 4n -offset indent -compact .It Sy b ブロック型特殊ファイル .It Sy c キャラクタ型特殊ファイル .It Sy d ディレクトリ .It Sy l シンボリックリンクファイル .It Sy s ソケットファイル .It Sy p .Tn FIFO .It Sy \- 通常ファイル .El .Pp 次の 3 つのフィールドは、それぞれ 3 つの文字からなっています: 所有者に対するアクセス許可・ グループに属するユーザに対するアクセス許可・ 他のユーザに対するアクセス許可。 これらのフィールドはそれぞれ 3 つの文字からなっています: .Bl -enum -offset indent .It もし .Sy r ならば読みだし可能。もし .Sy \- ならば読みだし不能。 .It もし .Sy w ならば書き込み可能。もし .Sy \- ならば書き込み不能。 .It その他の場合: 以下のうち最初に該当するものが用いられる。 .Bl -tag -width 4n -offset indent .It Sy S 所有者に対するアクセス許可において、ファイルが実行可能ではなく、かつ、 実効ユーザ ID (set-user-ID) モードがセットされている場合。 所有グループに対するアクセス許可において、ファイルが実行可能ではなく、 かつ、実効グループ ID (set-group-ID) モードがセットされている場合。 .It Sy s 所有者に対するアクセス許可において、ファイルが実行可能で、かつ、 実効ユーザ ID モードがセットされている場合。 所有グループに対するアクセス許可の中で、ファイルが実行可能で、 かつ、実効グループ ID モードがセットされている場合。 .It Sy x ファイルが実効可能またはディレクトリが検索可能である場合。 .It Sy \- ファイルは、読み出し、書き込み、実行のいずれも許可されておらず、 実効ユーザ ID も実効グループ ID もスティッキービットも設定されていない場合 (以下参照)。 .El .Pp 次の2つは他のユーザに対するアクセス許可の 3 番目の文字に使用されます。 .Bl -tag -width 4n -offset indent .It Sy T スティッキービットがセットされている (モード .Li 1000 ) が、 実行不能あるいは検索不能である場合 ( .Xr chmod 1 または .Xr sticky 8 参照)。 .It Sy t スティッキービットがセットされており (モード .Li 1000 ) 、 かつ、検索可能または実行可能である場合 ( .Xr chmod 1 または .Xr sticky 8 参照)。 .El .El .Sh 使用例 .Nm の出力を大きさ順に並べる方法を示します ( .Nm がこのコマンドの別オプションを必要としない理由をも示します)。 .Pp .Dl "ls -l | sort -n +4" .Pp さらに、 .Xr sort 1 への .Fl r フラグを使用することにより、結果を大から小へ (逆順に) 並べられます。 .Sh 診断 .Ex -std .Sh 環境変数 以下の環境変数は .Nm の動作に影響を与えます: .Bl -tag -width ".Ev CLICOLOR_FORCE" .It Ev BLOCKSIZE ブロック数の表示を行う際、1 ブロックのサイズとして環境変数 .Ev BLOCKSIZE で指定された値が使用されます ( .Fl s オプション参照)。 .It Ev CLICOLOR \*[Ai] カラーシーケンスを使用し、ファイルタイプを区別します。 後述の .Ev LSCOLORS を参照してください。 .Fl F で前述したもの加え、更なる属性 (setuid ビット設定等) もまた表示されます。 カラー化は、適切な .Xr termcap 5 ケーパビリティを持つ端末タイプに依存します。 デフォルトの .Dq Li cons25 コンソールは、適切なケーパビリティを持っていますが、例えば .Xr xterm 1 でカラー表示したい場合には .Ev TERM 変数を .Dq Li xterm-color に設定する必要があります。 他の端末タイプも同様の修正が必要かもしれません。 出力が端末に向けられていない場合、カラー化は黙って無効化されます。 ただし、 .Ev CLICOLOR_FORCE 変数が定義されている場合は例外です。 .It Ev CLICOLOR_FORCE 出力が端末に向けられていない場合、通常、カラーシーケンスは無効化されます。 本フラグを設定することで、この動作を変更可能です。 .Ev TERM 変数は、カラー出力可能な端末を参照することが必要です。 そうなっていない場合、どのカラーシーケンスを使用すべきか決定できません。 .It Ev COLUMNS ターミナルのカラム幅を指定します。マルチカラム表示の際、 1 行あたりいくつのファイル名を表示できるかを算出するために参照されます ( .Fl C 参照)。 .It Ev LANG 長い .Fl l フォーマット出力における、日と月の順序を決定するために使用するロケールです。 詳細は .Xr environ 7 を参照してください。 .It Ev LSCOLORS 本変数の値は、 .Ev CLICOLOR によってカラー出力が有効であるときに、 どの色をどの属性に使用するかを指定します。 この文字列は書式 .Ar f Ns Ar b の結合であり、ここで .Ar f は前景色であり、 .Ar b は背景色です。 .Pp 色の指示は次の通りです: .Pp .Bl -tag -width 4n -offset indent -compact -.It Sy 0 +.It Sy a 黒 -.It Sy 1 +.It Sy b 赤 -.It Sy 2 +.It Sy c 緑 -.It Sy 3 +.It Sy d 茶 -.It Sy 4 +.It Sy e 青 -.It Sy 5 +.It Sy f マゼンタ -.It Sy 6 +.It Sy g シアン -.It Sy 7 +.It Sy h 明い灰 +.It Sy A +太字の黒で、通常暗い灰に見えます +.It Sy B +太字の赤 +.It Sy C +太字の緑 +.It Sy D +太字の茶で、通常黄色に見えます +.It Sy E +太字の青 +.It Sy F +太字のマゼンタ +.It Sy G +太字のシアン +.It Sy H +太字の明い灰で、明い白に見えます .It Sy x デフォルトの前景色と背景色 .El .Pp 以上が標準 \*[Ai] カラーです。 実際の表示は、端末の色の扱いに依存して異なるでしょう。 .Pp 属性の順番は次の通りです: .Pp .Bl -enum -offset indent -compact .It ディレクトリ .It シンボリックリンク .It ソケット .It パイプ .It 実行形式 .It ブロックスペシャル .It キャラクタスペシャル .It setuid ビットが設定された実行形式 .It setgid ビットが設定された実行形式 .It 他者 (others) が書き込み可能なディレクトリであり、 スティッキービット付き。 .It 他者 (others) が書き込み可能なディレクトリであり、 スティッキービット無し。 .El .Pp デフォルトは -.Qq "4x5x2x3x1x464301060203" +.Qq "exfxcxdxbxegedabagacad" であり、 通常のディレクトリは前景色青でデフォルト背景色、 setuid 付き実行形式は前景色黒で背景色赤等です。 .It Ev LS_COLWIDTHS この変数が設定されている場合、 コロン区切りのリストで各フィールドの最小幅を指定しているものとみなされます。 適切でなかったり不十分だったりする幅は無視されます (よって 0 を指定すると、フィールド幅が動的に決まります)。 すべてのフィールドの幅を変えられるわけではありません。 フィールドの順序は次の通りです: inode・ブロック数・リンク数・ユーザ名・グループ名・フラグ・ファイルサイズ・ ファイル名。 .It Ev TERM .Ev CLICOLOR の機能は、端末タイプのカラーケーパビリティが必要です。 .It Ev TZ 日時を表示するときに使われるタイムゾーンを指定します。 詳細は .Xr environ 7 を参照してください。 .El .Sh 互換性 .St -p1003.2 互換とするため、 ロングフォーマット形式の出力には所有グループ名フィールドが自動的に 含められます。 .Sh 関連項目 .Xr chflags 1 , .Xr chmod 1 , .Xr sort 1 , .Xr xterm 1 , .Xr termcap 5 , .Xr symlink 7 , .Xr sticky 8 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v1 から登場しました。 .Sh 規格 .Nm コマンドの機能は .St -p1003.2 のスーパセットであると想定しています。 .Sh バグ 過去との互換性のために、多くのオプションの関係が複雑になっています。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/mailq.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/mailq.1 index 32aea4d495..18f01d2c84 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/mailq.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/mailq.1 @@ -1,65 +1,66 @@ .\" Copyright (c) 1998-2000 Sendmail, Inc. and its suppliers. .\" All rights reserved. .\" Copyright (c) 1983, 1997 Eric P. Allman. All rights reserved. .\" Copyright (c) 1985, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" By using this file, you agree to the terms and conditions set .\" forth in the LICENSE file which can be found at the top level of .\" the sendmail distribution. .\" -.\" %Id: mailq.1,v 8.14.28.3 2000/12/14 23:08:15 gshapiro Exp % +.\" $Id: mailq.1,v 1.12 2002-03-31 07:00:08 horikawa Exp $ .\" -.\" %FreeBSD: src/contrib/sendmail/src/mailq.1,v 1.3.6.4 2001/02/01 00:54:49 gshapiro Exp % +.\" %FreeBSD: src/contrib/sendmail/src/mailq.1,v 1.3.6.5 2002/03/25 21:26:02 gshapiro Exp % .\" $FreeBSD$ .\" -.TH MAILQ 1 "%Date: 2000/12/14 23:08:15 %" +.TH MAILQ 1 "$Date: 2002-03-31 07:00:08 $" .SH 名称 mailq \- メールのキューを表示する .SH 書式 .B mailq .RB [ \-v ] .SH 解説 .B mailq は、後で配送するためにキューに蓄えたメールを一覧表示します。 .PP 各メッセージの 1 行目は、 ステータス文字が付くことがある、ホストがメッセージにつける内部の識別子と、 メッセージのバイト数、キューに入れられた日付と時間、 メッセージの送り手を表示します。 2 行目は、このメールがキューに入れられる原因となったエラーを表示します。 このメッセージは、 キューのなかでメールが最初に処理されているときには表示されません。 ステータス文字は次のいずれかです: .B * は、ジョブが処理中であることを示し、 .B X は、ジョブを処理するには負荷が高すぎることを示し、 .B - は、ジョブが処理するには若すぎることを示します。 そのあとの行には、メールの受け手が 1 行に 1 人ずつ表示されます。 .B mailq は ``sendmail -bp'' と等価です。 .PP 次のオプションを使用可能です: .TP .B \-v 詳細な情報を表示します。 通常の表示に加え、メッセージの優先度と、 警告メッセージを送ったか否かを示す 1 文字の記号 (``+'' か空白) を最初の行に追加します。 さらに、メールの受け手の ``制御ユーザ (controlling user)'' 情報を表示します; これは、このメールによって実行されるプログラムの所有者および、 存在するのであれば、このコマンドが展開される元のエイリアス名です。 +さらに、取得可能であれば、各受信者に関する状態メッセージを表示します。 .PP .B mailq は成功した場合は 0 を、エラーが起きた場合は 0 より大きな 値を返します。 .SH 関連項目 sendmail(8) .SH 歴史 .B mailq は 4.0BSD から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/newaliases.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/newaliases.1 index 8404b7cf40..6e24e10d22 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/newaliases.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/newaliases.1 @@ -1,50 +1,59 @@ -.\" Copyright (c) 1998, 1999 Sendmail, Inc. and its suppliers. +.\" Copyright (c) 1998-2001 Sendmail, Inc. and its suppliers. .\" All rights reserved. .\" Copyright (c) 1983, 1997 Eric P. Allman. All rights reserved. .\" Copyright (c) 1985, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" By using this file, you agree to the terms and conditions set .\" forth in the LICENSE file which can be found at the top level of .\" the sendmail distribution. .\" .\" -.\" %Id: newaliases.1,v 8.15.28.1 2000/12/14 23:08:15 gshapiro Exp % -.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man1/newaliases.1,v 1.8 2001/07/29 05:14:51 horikawa Exp $ +.\" $Id: newaliases.1,v 1.10 2002-03-31 07:00:08 horikawa Exp $ +.\" $FreeBSD$ .\" -.TH NEWALIASES 1 "%Date: 2000/12/14 23:08:15 %" +.TH NEWALIASES 1 "$Date: 2002-03-31 07:00:08 $" .SH 名称 newaliases \- メールエイリアスのデータベースを再構築する .SH 書式 .B newaliases .SH 解説 .B newaliases は、 /etc/mail/aliases ファイルに記述されているメール エイリアスのデータベースを再構築します。 /etc/mail/aliases の内容を変更したときには、その内容を反映させるために、 このコマンドを実行しなければなりません。 .PP .B newaliases は、 ``sendmail \-bi'' とまったく同じです。 .SH 戻り値 .B newaliases は、成功すると 0 を、エラーが起きた場合は 0 より大きな値を 返します。 .SH 関連ファイル .TP 2i /etc/mail/aliases メールエイリアスファイル +.PP +注: エイリアスデータベースの作成に +.B makemap +を使用 +.B しないでください。 +.B newaliases +は、 +.B sendmail +が必要な特殊なトークンをデータベース中に含めます。 .SH 関連項目 aliases(5), sendmail(8) .SH 歴史 .B newaliases コマンドは 4.0BSD から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/rlogin.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/rlogin.1 index 4468525c18..7f3c154de3 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/rlogin.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/rlogin.1 @@ -1,223 +1,223 @@ .\" Copyright (c) 1983, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)rlogin.1 8.1 (Berkeley) 6/6/93 -.\" %FreeBSD: src/usr.bin/rlogin/rlogin.1,v 1.11.2.5 2001/08/16 13:17:01 ru Exp % -.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man1/rlogin.1,v 1.10 2001/07/04 05:31:24 horikawa Exp $ +.\" %FreeBSD: src/usr.bin/rlogin/rlogin.1,v 1.11.2.6 2002/03/19 09:59:17 keramida Exp % +.\" $FreeBSD$ .\" .Dd June 6, 1993 .Dt RLOGIN 1 .Os .Sh 名称 .Nm rlogin .Nd リモートログイン .Sh 書式 .Nm .Op Fl 468DEKLdx .Op Fl e Ar char .Op Fl i Ar localname .Op Fl k Ar realm .Op Fl l Ar username .Ar host .Sh 解説 .Nm は、リモートホスト .Ar host 上で端末セッションを開始します。 .Pp .Nm はまず最初に、以下に述べる Kerberos 認証メカニズムの使用を試みます。 もしリモートホストが Kerberos をサポートしていなければ、 標準的な Berkeley .Pa rhosts 認証メカニズムが用いられます。 オプションは以下の通りです: .Bl -tag -width flag .It Fl 4 IPv4 アドレスのみを使用します。 .It Fl 6 IPv6 アドレスのみを使用します。 .It Fl 8 常に 8 ビットの入力データパスを有効にします。 .Fl 8 オプションを指定しなければ、 リモート側のストップ/スタートキャラクタが ^S/^Q の場合を除き、 パリティビットが取り除かれます。 .It Fl D ソケットオプション TCP_NODELAY を有効にします。 ネットワーク負荷を高めますが、対話の応答性が向上します。 .It Fl E いかなるキャラクタもエスケープキャラクタとして認識されないようにします。 .Fl 8 オプションと組み合わせて用いると、 完全に透過的なコネクションとなります。 .It Fl K .Fl K 全ての Kerberos 認証を無効にします。 .It Fl L rlogin セッションを .Dq litout モードで動作させます ( .Xr tty 4 参照)。 .It Fl d リモートホストとの通信に用いる TCP ソケットの ソケットデバッグ機能 ( .Xr setsockopt 2 参照)を有効にします。 .It Fl e エスケープキャラクタを指定します。デフォルトは .Dq ~ です。 指定はリテラルキャラクタあるいは \ennn 形式の 8 進数で行います。 .It Fl i .Fl i オプションにより、認証に使用する別のローカル名を、呼び出し元が指定可能です。 本オプションは、UID 0 のプロセスのみに制限されます。 .It Fl k .Xr krb_realmofhost 3 で決定されるリモートホストの管理領域 (realm) ではなく、指定した管理領域 .Ar realm におけるリモートホスト用チケットを得るように rlogin に要求します。 .\" UNIX MAGAZINE 95/4 および FreeBSD Handbook の日本語訳を参考に、 .\" realm -> 管理領域としています。 .\" Kazuo Horikawa 20 Aug 1997 .It Fl l .Fl l オプションにてリモートログインに別の .Ar username を指定します。 このオプションを指定しないと、ローカルなユーザ名を使用します。 .It Fl x rlogin セッションを通してやりとりされる全てのデータを .Tn DES 暗号化します。 これは応答時間や .Tn CPU 使用率に影響を及ぼしますが、 より高いセキュリティが得られます。 .El .Pp .Dq Ao escape char Ac Ns \&. という形式の行を入力すると、 リモートホストから切断します。 同様に .Dq Ao escape char Ac Ns ^Z という行を入力すると .Nm セッションを中断し、 .Dq Ao escape\ char Ac Ao delayed-suspend\ char Ac を入力すると rlogin の送信部分のみ中断し、リモートシステムからの出力は有効に保ちます。 デフォルトでは はチルダ .Pq Dq ~ であり、 は普通 control-Y .Pq Dq ^Y です。 .Pp エコーは全てリモートサイト側で行われ、(遅延を除き) .Nm は透過的です。 ^S/^Q によるフロー制御や割り込み発生時の入出力のフラッシュは 正しく処理されます。 .Sh KERBEROS 認証 各ユーザはホームディレクトリの .Pa .klogin ファイル中に各個人の認証リストを持つことができます。 このファイルの各行は .Ar principal.instance@realm という形式で Kerberos の principal 名を持っています。 もし最初のユーザが .Pa .klogin 中のある principal 名に認証されれば、 そのアカウントでのアクセスが許可されます。 もし .Pa .klogin ファイルが存在しなければ、次の principal .Ar accountname.@localrealm でのアクセスが許可されます。 これ以外の場合、 .Xr login 1 の場合と同様、リモートマシンにおいてログインとパスワードのプロンプトが 表示されます。 いくつかのセキュリティ問題を回避するため、 .Pa .klogin ファイルはリモートユーザの所有としなければなりません。 .Pp Kerberos 認証に失敗すると、警告メッセージが表示され、 標準的な Berkeley .Nm 方式が用いられます。 .Sh 環境変数 .Nm では以下の環境変数が用いられます: .Bl -tag -width TERM .It Ev TERM ユーザの端末タイプを決定します。 .El .Sh 関連項目 .Xr login 1 , .Xr rsh 1 , .Xr telnet 1 , .Xr setsockopt 2 , .Xr kerberos 3 , .Xr krb_realmofhost 3 , .Xr krb_sendauth 3 , .Xr ruserok 3 , .Xr tty 4 , .Xr auth.conf 5 , .Xr hosts 5 , .Xr hosts.equiv 5 , .Xr rlogind 8 , .Xr rshd 8 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/hosts -compact .It Pa /etc/hosts .It Pa /etc/hosts.equiv .It Pa /etc/auth.conf .It Ev $HOME Ns Pa /.rhosts .It Ev $HOME Ns Pa /.klogin .El .Sh 歴史 .Nm コマンドは .Bx 4.2 から登場しました。 .Pp IPv6 サポートを WIDE/KAME プロジェクトが追加しました。 .Sh バグ .Nm rlogin は近い将来 .Xr telnet 1 に置き換えられるでしょう。 .Pp より多くの環境が引き継がれるべきです。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/uuencode.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/uuencode.1 index 262a6f050e..e1997659ec 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/uuencode.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/uuencode.1 @@ -1,146 +1,177 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)uuencode.1 8.1 (Berkeley) 6/6/93 -.\" %FreeBSD: src/usr.bin/uuencode/uuencode.1,v 1.9.2.4 2001/08/16 13:17:12 ru Exp % -.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man1/uuencode.1,v 1.10 2001/07/29 05:14:53 horikawa Exp $ +.\" %FreeBSD: src/usr.bin/uuencode/uuencode.1,v 1.9.2.5 2002/03/26 08:54:28 jmallett Exp % +.\" $FreeBSD$ .\" -.Dd June 6, 1993 +.Dd January 27, 2002 .Dt UUENCODE 1 .Os .Sh 名称 .Nm uuencode , .Nm uudecode .Nd バイナリファイルのエンコード、デコード .Sh 書式 .Nm +.Op Fl m +.Op Fl o Ar output_file .Op Ar file .Ar name .Nm uudecode .Op Fl cips .Op Ar +.Nm uudecode +.Op Fl i +.Fl o Ar output_file +.Op Ar file .Sh 解説 .Nm および .Nm uudecode は .Tn ASCII データ以外のデータ転送をサポートしてない伝送路を用いてバイナリファイル を送る場合に用いられます。 .Pp .Nm は .Ar file (無指定時には標準入力) よりデータを読み込み、符号化されたデータを標準 -出力へ出力します。出力データには、 +出力または +.Ar output_file +が指定された場合にはそこに書き込みます。 +出力データには、 .Tn ASCII キャラクタしか含まれません。また、このデータには、 .Nm uudecode を用いて元のファイルを復元する時に必要となるファイルのモードと .Ar name が含まれます。 .Pp .Nm uudecode は .Em uuencode によって生成されたファイル (もしくは、標準入力からのデータ) を元の形式 に変換します。生成されるファイルは、 .Nm uudecode 時に指定された名前 ( .Ar name -) になり、ファイルモードなどは変換前のものが採用されま +) または ( +.Nm uudecode +に指定されたオプションに依存して) +.Ar output_file +になり、ファイルモードなどは変換前のものが採用されま すが、setuid ビットと実行ビットは引き継がれません。本プログラムは .Nm された部分の前および後ろにいかなる情報が付加されていようと、それらを無視して .Nm された部分にのみ処理をかけます。 .Pp 以下のオプションを +.Nm +で使用可能です: +.Bl -tag -width ident +.It Fl m +伝統的な +.Nm +アルゴリズムではなく、Base64 方式を使用してエンコードします。 +.It Fl o Ar output_file +標準出力ではなく、 +.Ar output_file +に出力します。 +.El +.Pp +以下のオプションを .Nm uudecode で使用可能です: .Bl -tag -width ident .It Fl c .Ar file から、可能であるならば複数の uuencode されたファイルをデコードします。 .It Fl i ファイルの上書きをしません。 +.It Fl o Ar output_file +入力データに含まれるパス名のファイルにではなく、 +.Ar output_file +に出力します。 .It Fl p .Ar file をデコードし、標準出力に出力します。 .It Fl s 出力パス名をベース名に縮めません。 セキュリティのために、デフォルトでは .Nm は最後のスラッシュ '/' より前のプレフィックスを除去します。 .El .Sh 使用例 ソースツリーを compress し、uuencode し、別のシステムにメールで送る例を 以下に示します。 .Nm uudecode が転送される側のシステムで実行されると、 ``src_tree.tar.Z'' が生成されます。 このファイルはその後 uncompress され、元のツリーが展開されるでしょう。 .Pp .Bd -literal -offset indent -compact tar cf \- src_tree \&| compress \&| uuencode src_tree.tar.Z \&| mail sys1!sys2!user .Ed .Pp 以下の例では、すべての uuencode されたファイルを、 あなたのメールボックスから現在の作業ディレクトリへ展開します。 .Pp .Bd -literal -offset indent -compact uudecode -c < $MAIL .Ed .Pp 以下の例では、compress された tar アーカイブをあなたのメールボックスから 展開します。 .Pp .Bd -literal -offset indent -compact -uudecode -p < $MAIL | zcat | tar xfv - +uudecode -o /dev/stdout < $MAIL | zcat | tar xfv - .Ed .Sh 関連項目 .Xr basename 1 , .Xr compress 1 , .Xr mail 1 , .Xr uucp 1 , .Xr uuencode 5 .Sh バグ 符号化されたファイルの大きさは、元のファイルの大きさに比較して 35% ほ ど大きくなります。これは、3byte のデータを 4byte + 制御符号に変換する ためです。 .Sh 歴史 .Nm および .Nm uudecode は .Bx 4.0 から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/vacation.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/vacation.1 index e46ac7c0c7..5bd679fb8b 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/vacation.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/vacation.1 @@ -1,233 +1,253 @@ .\" Copyright (c) 1999-2001 Sendmail, Inc. and its suppliers. .\" All rights reserved. .\" Copyright (c) 1985, 1987, 1990, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" .\" By using this file, you agree to the terms and conditions set .\" forth in the LICENSE file which can be found at the top level of .\" the sendmail distribution. .\" -.\" $Id: vacation.1,v 1.14 2001-12-11 03:47:19 horikawa Exp $ +.\" $Id: vacation.1,v 1.15 2002-03-31 07:00:08 horikawa Exp $ .\" .\" %FreeBSD: src/contrib/sendmail/vacation/vacation.1,v 1.1.1.1.2.4 2001/08/01 03:19:50 gshapiro Exp % .\" .\" $FreeBSD$ -.TH VACATION 1 "$Date: 2001-12-11 03:47:19 $" +.TH VACATION 1 "$Date: 2002-03-31 07:00:08 $" .SH 名称 .B vacation \- 不在の通知を返送する .SH 書式 .B vacation -.RB [ \-i ] -.RB [ \-I ] -.RB [ \-r -.IR interval ] -.RB [ \-x ] .RB [ \-a .IR alias ] +.RB [ \-C +.IR cffile ] .RB [ \-d ] .RB [ \-f .IR database ] +.RB [ \-i ] +.RB [ \-I ] .RB [ \-m .IR message ] +.RB [ \-r +.IR interval ] .RB [ \-s .IR address ] .RB [ \-t .IR time ] +.RB [ \-U ] +.RB [ \-x ] .RB [ \-z ] .I login .SH 解説 .B vacation は、メールの送信者に対して、あなたが現在メールを 読んでいない旨を通知するメッセージを返送します。通常、 .I .forward ファイルの中で使われます。 例えば、あなたの .I .forward ファイルの中で次のように記述します。 .IP \eeric, "|/usr/bin/vacation -a allman eric" .PP これで、あなた自身 (ここではログイン名が eric であるとします) にメッセージを送るとともに、 ``eric'' もしくは ``allman'' に宛てられたメッセージに自動応答します。 .PP 以下のオプションを指定することができます。 .TP .BI \-a " alias" .I alias 宛てのメッセージをユーザのログイン名に送られたメールと同様に処理します。 .TP +.BI \-C " cfpath" +sendmail の設定ファイルのパス名を指定します。 +.B \-U +が指定された場合、本オプションは無視されます。 +本オプションのデフォルトは、sendmail の標準の設定ファイルであり、 +ほとんどのシステムでは /etc/mail/sendmail.cf です。 +.TP .B \-d エラーおよびデバッグのメッセージを、syslog の代りに標準出力へ送ります。 本オプションを使用しない場合、正しくない引数や存在しない .I login で .B vacation を呼び出す等の致命的なエラーは、 syslog(8) を使用して、システムログファイルへ記録します。 .TP .BI \-f " filename" データベース名として、 .I filename を .IR ~/.vacation.db +または +.IR ~/.vacation.{dir,pag} の代りに使用します。 .I filename が / で開始しない場合には、~ からの相対となります。 .TP .B \-i vacation データベースを初期化します。 これは、 .I .forward ファイルを変更する前に行なっておく必要があります。 .TP .B \-I .B \-i と同じです (後方互換性のためにあります)。 .TP -.B \-l -vacation データベースファイルの内容を列挙します。 -この情報には、 -アドレスと、それぞれのアドレスにおいて最後に自動応答した時刻を含みます。 -.TP .BI \-m " filename" 送信されるメッセージを含むファイルとして、 .I filename を .IR ~/.vacation.msg の代りに使用します。 .I filename が / で開始しない場合には、~ からの相対となります。 .TP +.B \-l +vacation データベースファイルの内容を列挙します。 +この情報には、 +アドレスと、それぞれのアドレスにおいて最後に自動応答した時刻を含みます。 +.TP .BI \-r " interval" 自動応答の間隔を .I interval 日に設定します。デフォルトは 1 週間です。間隔を ``0'' に設定すると、全てのメッセージに対して自動応答を行ないます。 ``infinite'' (実際には数字以外の文字ならなんでも) を設定すると、 同じ送信者には一度しか自動応答を行ないません。 .TP .BI \-s " address" 受け付けるメールの .I From 行にある送信者アドレスの代りに、 .I address を、vacation メッセージの受信者として使用します。 .TP .BI \-t " time" 無視されます。 Sun の vacation プログラムとの互換性のためだけに存在します。 .TP +.B \-U +パスワードファイル中の +.I login +の検索を試みないようにします。 +オプション -f と -m を使用して、 +データベースとメッセージファイルを指定することが必要です。 +これらのオプションを使用する場合は普通、ホームディレクトリが無いからです。 +.TP .B \-x 除外リストを標準入力から読み込みます (行毎に 1 アドレス)。 除外リストに含まれるアドレスから届くメールに対しては、 .BR vacation は返送しません。 除外リストの要素として ``@domain'' を指定することで、ドメイン全体を除外することも可能です。 .TP .B \-z vacation メッセージの送信者を、ユーザの代りに ``<>'' にします。 vacation メッセージの送信者を空の逆パスにすることは standards-track RFC は求めていませんので、RFC 違反となるかもしれません。 .PP .I login (もしくは .B \-a オプションによって指定された .I alias ) がメールの ``To:'' もしくは ``Cc:'' ヘッダになければ、自動応答は送られません。また、 ``???-REQUEST'', ``???-RELAY'', ``???-OWNER'', ``OWNER-???'', ``Postmaster'', ``UUCP'', ``MAILER'', ``MAILER-DAEMON'' から (大文字、小文字は区別されません) のメールや、 ``Precedence: bulk'' や ``Precedence: junk'' の行がヘッダに含まれているメールに対しても自動応答は送られません。 あなたへのメールの送信者のアドレスは ホームディレクトリの .I \&.vacation.db ファイル中で db(3) +または +dbm(3) を使用して管理されます。 .PP .B vacation +または +.I .vacation.{dir,pag} ではホームディレクトリに .I .vacation.msg ファイルを置くことによって、 あなたへのメールの送信者へのメッセージを指定します。 このファイルは (ヘッダを含む) 完全なメッセージでなければなりません。 以下に例を示します。 .IP .nf From: eric@CS.Berkeley.EDU (Eric Allman) Subject: I am on vacation Delivered-By-The-Graces-Of: The Vacation program Precedence: bulk わたしは 7 月 22 日まで休暇をとっています。緊急の場合は Keith Bostic に連絡願います。 --eric .fi .PP .B Vacation (訳註)返答メッセージに日本語を使う場合には、 漢字コードは JIS (ISO-2022-JP) でなければいけません。 .\" 上記(訳註)は日本語対応のために追加しました。 .\" 2.2.1-RELEASE 対象 .\" by mihara@prd.fc.nec.co.jp (Apr. 4, 1997) .PP .B vacation はメールの送信者を決定するために標準入力の 1 行目の UNIX ``From'' 行を読みます。この ``From'' 行は sendmail(8) が自動的に付加するものです。 -.PP -.B vacation -が不正な引数で呼ばれたり、 -.I login -名が存在しないような致命的なエラーはシステムのログファイルに -syslog(8) -を使って記録されます。 .SH 関連ファイル .TP 1.8i ~/.vacation.db -デフォルトのデータベースファイル +db(3) 用のデフォルトのデータベースファイル +.TP 1.8i +~/.vacation.{dir,pag} +dbm(3) 用のデフォルトのデータベースファイル .TP ~/.vacation.msg デフォルトの送信メッセージ .SH 関連項目 sendmail(8), syslogd(8) .SH 歴史 .B vacation コマンドは 4.3BSD から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man1/vidcontrol.1 b/ja_JP.eucJP/man/man1/vidcontrol.1 index 2a5607d999..8a3300c1aa 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man1/vidcontrol.1 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man1/vidcontrol.1 @@ -1,494 +1,494 @@ .\" .\" vidcontrol - a utility for manipulating the syscons video driver .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" .\" @(#)vidcontrol.1 -.\" %FreeBSD: src/usr.sbin/vidcontrol/vidcontrol.1,v 1.24.2.10 2001/09/10 09:10:34 ru Exp % +.\" %FreeBSD: src/usr.sbin/vidcontrol/vidcontrol.1,v 1.24.2.11 2002/03/21 20:11:39 bmah Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .Dd May 27, 2001 .Dt VIDCONTROL 1 .Os .Sh 名称 .Nm vidcontrol .Nd システムコンソールの制御と設定のユーティリティ .Sh 書式 .Nm .Op Fl CdLPpx .Op Fl b Ar color .Op Fl c Ar appearance .Oo .Fl f .Op Ar size .Ar file .Oc .Op Fl g Ar geometry .Op Fl h Ar size .Op Fl i Cm adapter | mode .Op Fl l Ar screen_map .Op Fl M Ar char .Op Fl m Cm on | off .Op Fl r Ar foreground Ar background .Op Fl s Ar number .Op Fl t Ar N | Cm off .Op Ar mode .Op Ar foreground Op Ar background .Op Cm show .Sh 解説 .Nm コマンドを用いて .Xr syscons 4 コンソールドライバの様々なオプション、例えば、 画面モード、色、カーソル形状、画面出力マップ、 フォント、スクリーンセーバタイムアウトを設定できます。 .Pp 以下のコマンドラインオプションをサポートしています: .Bl -tag -width indent .It Ar mode 新しいビデオモードを選択します。 現在サポートしているモードは次の通りです: .Ar 80x25 , .Ar 80x30 , .Ar 80x43 , .Ar 80x50 , .Ar 80x60 , .Ar 132x25 , .Ar 132x30 , .Ar 132x43 , .Ar 132x50 , .Ar 132x60 , .Ar VGA_40x25 , .Ar VGA_80x25 , .Ar VGA_80x50 , .Ar VGA_90x25 , .Ar VGA_90x30 , .Ar VGA_90x43 , .Ar VGA_90x50 , .Ar VGA_90x60 , .Ar EGA_80x25 , .Ar EGA_80x43 , .Ar VESA_132x25 , .Ar VESA_132x43 , .Ar VESA_132x50 , .Ar VESA_132x60 。 .\" また、グラフィックモード .\" .Ar VGA_320x200 , ラスタテキストモード .Ar VGA_800x600 も選択できます。 後述の .Sx ビデオモードサポート を参照してください。 .It Ar foreground Op Ar background テキストを表示する際の色を変更します。 前景色 (例: .Dq vidcontrol white ) 、あるいは 前景色および背景色 (例: .Dq vidcontrol yellow blue ) を指定することにより変更できます。 後述の .Cm show コマンドを使用して、使用可能な色を見られます。 .It Cm show 指定したプラットフォームでサポートされている色を表示します。 .It Fl b Ar color ボーダ色を .Ar color に設定します。 本オプションをビデオドライバが常にサポートしているのではないかもしれません。 .It Fl C ヒストリバッファをクリアします。 .It Fl c Cm normal | blink | destructive カーソルの外観を変更します。 カーソルは、反転ブロック .Pq Cm normal あるいは古いハードウェアカーソル様のもの .Pq Cm destructive のいずれかです。 前者は、オプションで .Cm blink にできます。 後者は実際にはシミュレートしています。 .It Fl d 現在の画面出力マップを表示します。 .It Xo .Fl f .Op Ar size .Ar file .Xc サイズ .Ar size 用のフォントをファイル .Ar file から読み込みます。 (現在のところ .Ar size には .Cm 8x8 , .Cm 8x14 , .Cm 8x16 のみが指定できます)。 フォントファイルは uuencode された形式でも 生のバイナリフォーマットでも構いません。 メニューによる .Xr vidfont 1 コマンドを使用して、好きなフォントをロード可能です。 .Pp .Ar size は省略可能です。 この場合、 .Nm はフォントファイルの大きさから、推測します。 .Pp MDA や CGA のような古いビデオカードは ソフトウェアフォントをサポートしないことに注意してください。 後述の .Sx ビデオモードサポート と .Sx 使用例 と .Xr syscons 4 のマニュアルページも参照してください。 .It Fl g Ar geometry テキストモードの .Ar geometry を、選択可能なジオメトリに設定します。 現在、 .Ar VESA_800x600 等のラスタモードのみが、本オプションをサポートします。 後述の、 .Sx ビデオモードサポート と .Sx 使用例を 参照してください。 .It Fl h Ar size ヒストリ (スクロールバック) バッファを .Ar size 行に設定します。 .It Fl i Cm adapter 現在のビデオアダプタに関する情報を表示します。 .It Fl i Cm mode 現在のビデオハードウェアにて使用可能なビデオモードを表示します。 .It Fl l Ar screen_map 画面出力マップをファイル .Ar screen_map から読み込んで設定します。 .Xr syscons 4 も参照してください。 .It Fl L 出力画面マップをデフォルトに設定します。 .It Fl M Ar char マウスポインタを描く基本となる文字を .Ar char にします。 .It Fl m Cm on | off マウスポインタを .Cm on または .Cm off します。 テキストモードでのカット & ペースト機能を利用するために .Xr moused 8 デーモンと共に使用します。 .It Fl p 標準入力として参照される端末デバイスに対応する、 ビデオバッファの現在の内容をキャプチャします。 .Nm は、ビデオバッファの内容を標準出力に対し、 生のバイナリフォーマットで出力します。 このフォーマットに関する詳細は、後述の .Sx ビデオバッファダンプのフォーマット を参照してください。 .It Fl P .Fl p と同じですが、ビデオバッファの内容をプレインテキストでダンプし、 印字不可の文字とテキスト属性情報を無視します。 .It Fl r Ar foreground background 反転表示モードで用いる色を前景色 .Ar foreground および背景色 .Ar background に変更します。 .It Fl s Ar number 現在の vty を .Ar number に設定します。 .It Fl t Ar N | Cm off スクリーンセーバのタイムアウト値を .Ar N 秒に設定、あるいはスクリーンセーバを無効 ( .Cm off )にします。 .It Fl x 出力に 16 進数を用います。 .El .Ss ビデオモードサポート 前記の全モードを ビデオカードがサポートしているとは限らないことに注意してください。 .Fl i Cm mode オプションを使用することにより、 ビデオカードがサポートしているモードを調べることが可能です。 .Pp VESA ビデオモードもしくは 132 桁モードを使用する場合には、 VESA BIOS サポートをカーネルにリンクするか KLD にてロードする必要があることにも 注意してください ( .Xr vga 4 を参照してください)。 .Pp VGA 90 桁モードを使用する場合には、カーネルを .Ar VGA_WIDTH90 オプション付きでコンパイルする必要があります ( .Xr vga 4 を参照してください)。 .Pp 25 または 30 行モード以外のビデオモードは、 特定の大きさのフォントが必要となるかもしれません。 前述の .Fl f オプションを使用し、フォントファイルをカーネルにロードしてください。 必要な大きさのフォントがカーネルにロードされていないと、 ユーザが新規ビデオモードを設定しようとした場合に .Nm は失敗します。 .Pp .Bl -column "25 line modes" "8x16 (VGA), 8x14 (EGA)" -compact .Sy モード Ta Sy フォントの大きさ .Li 25 行モード Ta 8x16 (VGA), 8x14 (EGA) .Li 30 行モード Ta 8x16 .Li 43 行モード Ta 8x8 .Li 50 行モード Ta 8x8 .Li 60 行モード Ta 8x8 .El .Pp 同じフォントの 3 つの大きさすべて (8x8, 8x14, 8x16) を 常にロードすることが望ましいです。 .Pp .Pa /etc/rc.conf または .Pa /etc/rc.conf.local 中の変数を希望のフォントファイルに設定できます。 これにより、システム起動時にこれらのフォントが自動的にロードされます。 後述を参照してください。 .Pp ラスタテキストモード .Ar VESA_800x600 を使用したい場合、 .Dv SC_PIXEL_MODE オプション付きでカーネルを再コンパイルする必要があります。 このカーネルオプションについての詳細は、 .Xr syscons 4 を参照してください。 .Ss ビデオバッファダンプのフォーマット .Nm ユーティリティは、 .Xr syscons 4 .Dv CONS_SCRSHOT .Xr ioctl 2 を使用し、ビデオバッファの現在の内容をキャプチャします。 .Nm は、バージョンと追加情報を標準出力に書き出し、 その後に端末デバイスの内容を続けて書き出します。 .Pp PC ビデオメモリは、典型的には 2 バイトタプルの並びであり、 1 タプルが各文字位置に対応します。 各タプルでは、最初のバイトが文字コードであり、 2 番目のバイトが文字の色属性です。 .Pp 色属性バイトは、更に、どの前景色が有効かを指定する下位ニブルと、 どの背景色が有効かを指定する上位ニブルとに分解されます。 .Pp .Bl -hang -offset indent -compact .It 0 黒 .It 1 青 .It 2 緑 .It 3 シアン .It 4 赤 .It 5 マゼンタ .It 6 茶 .It 7 白 .It 8 灰 .It 9 明い青 .It 10 明い緑 .It 11 明いシアン .It 12 明い赤 .It 13 明いマゼンタ .It 14 黄 .It 15 白 .El .Pp 最後の 8 色は、最初の 8 色を明るく見えるようにしたものです。 .Pp 例えば、2 バイト .Pp .Dl "65 158" .Pp は、大文字 A (文字コード 65) を、 明い青の背景 (高位ニブル 9) に黄色 (下位ニブル 15) という指定です。 .Pp .Nm の出力には小さなヘッダがあり、 そこには、出力を処理するユーティリティに有用な追加情報が含まれます。 .Pp 最初の 10 バイトは、常に次の並びです。 .Bl -column "Byte range" "Contents" -offset indent .It Sy "バイト範囲 内容" .It "1 から 8 リテラルテキスト" Dq Li SCRSHOT_ .It "9 ファイルフォーマットバージョン番号" .It "10 ヘッダの残りバイト数" .El .Pp これに続くバイトは、バージョン番号依存です。 .Bl -column "Version" "13 and up" -offset indent .It Sy "バージョン バイト 意味" .It "1 11 文字数単位の端末幅" .It " 12 文字数単位の端末の深さ" .It " 13 以降 スナップショットデータ" .El .Pp 80x25 画面のダンプは (16 進数で) 次のように開始します。 .Bd -literal -offset indent 53 43 52 53 48 4f 54 5f 01 02 50 19 ----------------------- -- -- -- -- | | | | ` 10 進数の 25 | | | `--- 10 進数の 80 | | `------ 残りのヘッダデータのバイト数 2 | `--------- ファイルフォーマットバージョン 1 `------------------------ リテラル "SCRSHOT_" .Ed .Sh ビデオ出力設定 .Ss ブート時の設定 次の変数を .Pa /etc/rc.conf または .Pa /etc/rc.conf.local に設定することにより、ブート時にビデオ出力を設定可能です。 .Pp .Bl -tag -width foo_bar_var -compact .It Ar blanktime .Fl t オプション用のタイムアウトを設定します。 .It Ar font8x16 , font8x14 , font8x8 .Fl f オプション用のフォントファイルを指定します。 .It Ar scrnmap .Fl l オプション用の画面出力マップファイルを指定します。 .El .Pp 更なる詳細は .Xr rc.conf 5 を参照してください。 .Ss ドライバの設定 デフォルトフォントなどのデフォルト設定オプションの変更を、 ビデオカードドライバが許す場合があります。 その場合、ブート時のオプション設定の必要はなくなります。 詳細はビデオカードドライバマニュアル (例えば .Xr vga 4 ) を参照してください。 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /usr/share/syscons/scrnmaps/foo-bar -compact .It Pa /usr/share/syscons/fonts/* フォントファイル。 .It Pa /usr/share/syscons/scrnmaps/* 画面出力マップファイル。 .El .Sh 使用例 カーネルに .Pa /usr/share/syscons/fonts/iso-8x16.fnt をロードしたい場合、 .Nm を次のように実行します。 .Pp .Dl vidcontrol -f 8x16 /usr/share/syscons/fonts/iso-8x16.fnt .Pp フォントファイルが .Pa /usr/share/syscons/fonts にある場合、ファイル名を .Pa iso-8x16 のように短縮可能です。 .Pp .Dl vidcontrol -f 8x16 iso-8x16 .Pp 更に、フォントの大きさ .Dq Li 8x16 を省略可能です。 .Pp .Dl vidcontrol -f iso-8x16 .Pp 同様に、画面出力マップファイルが .Pa /usr/share/syscons/scrnmaps にある場合、 .Fl l オプション用のファイル名を短縮可能です。 .Pp .Dl vidcontrol -l iso-8859-1_to_cp437 .Pp このコマンドは .Pa /usr/share/syscons/scrnmaps/iso-8859-1_to_cp437.scm をロードします。 .Pp 次のコマンドは、100x37 のラスタテキストモードを設定します (LCD モデルによっては有用です): .Pp .Dl vidcontrol -g 100x37 VESA_800x600 .Pp 次のコマンドは、最初の仮想端末の内容をキャプチャし、出力を .Pa shot.scr ファイルへ向けます。 .Pp .Dl vidcontrol -p < /dev/ttyv0 > shot.scr .Pp 次のコマンドは、4 番目の仮想端末の内容を、 人間が読めるフォーマットで標準出力へダンプします。 .Pp .Dl vidcontrol -P < /dev/ttyv3 .Sh 関連項目 .Xr kbdcontrol 1 , .Xr vidfont 1 , .Xr keyboard 4 , .Xr screen 4 , .Xr syscons 4 , .Xr vga 4 , .Xr rc.conf 5 , .Xr kldload 8 , .Xr moused 8 , .Xr watch 8 .Pp 様々な .Li scr2* ユーティリティが、 .Em "Ports Collection" の .Li graphics と .Li textproc のカテゴリにあります。 .Sh 作者 .An S\(/oren Schmidt Aq sos@FreeBSD.org diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man2/fcntl.2 b/ja_JP.eucJP/man/man2/fcntl.2 index 330c8e43e0..659238561d 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man2/fcntl.2 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man2/fcntl.2 @@ -1,528 +1,535 @@ .\" Copyright (c) 1983, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)fcntl.2 8.2 (Berkeley) 1/12/94 -.\" %FreeBSD: src/lib/libc/sys/fcntl.2,v 1.16.2.10 2001/12/14 18:34:00 ru Exp % +.\" %FreeBSD: src/lib/libc/sys/fcntl.2,v 1.16.2.11 2002/03/17 09:09:11 maxim Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .Dd January 12, 1994 .Dt FCNTL 2 .Os .Sh 名称 .Nm fcntl .Nd ファイル制御 .Sh ライブラリ .Lb libc .Sh 書式 .In fcntl.h .Ft int .Fn fcntl "int fd" "int cmd" "..." .Sh 解説 .Fn fcntl は、記述子の制御機能を提供します。引数 .Fa fd は、後述する .Fa cmd によって操作される記述子です。 .Fa cmd の値によっては、 .Nm は 3 つめの引数 .Fa "int arg" を取ることができます。 .Bl -tag -width F_GETOWNX .It Dv F_DUPFD 次のような新しい記述子を返します。 .Pp .Bl -bullet -compact -offset 4n .It .Fa arg 以上で最小番号をもつ利用可能な記述子 .It オリジナルの記述子と同じオブジェクトを参照 .It オブジェクトがファイルだった場合、 同じファイルオフセットを共有 .It 同じアクセスモード (読取り、書込み、または読取りと書込み) .It 同じファイルステータスフラグ (すなわち、 両方のファイル記述子が同じファイルステータス フラグを共有) .It close-on-exec フラグは、 .Xr execve 2 システムコールの後でも 記述子をオープンしたままでいるように設定 .El .It Dv F_GETFD ファイル記述子 .Fa fd に結び付けられた close-on-exec フラグを取得します。 返された値の下位ビットが 0 の場合、ファイルは .Fn exec を実行してもオープンされたままになります。 そうでない場合、ファイルは .Fn exec の実行でクローズされます。 .Fa ( arg は無視されます)。 .It Dv F_SETFD .Fa fd に結び付けられた close-on-exec フラグを .Fa arg (前記のように 0 または 1) の下位ビットで指定される値に設定します。 .It Dv F_GETFL 後述するように記述子のステータスフラグを取得します .Fa ( arg は無視されます)。 .It Dv F_SETFL 記述子ステータスフラグを .Fa arg で指定される値に設定します。 .It Dv F_GETOWN 現時点で .Dv SIGIO シグナルと .Dv SIGURG シグナルを受信しているプロセス ID またはプロセスグループを取得 します。プロセスグループは負の値として返されます .Fa ( arg は無視されます)。 .It Dv F_SETOWN プロセスまたはプロセスグループが .Dv SIGIO シグナルおよび .Dv SIGURG シグナルを受信するように設定します。 プロセスグループは .Fa arg を負数にして与えることによって指定されます。そうでない場合、 .Fa arg はプロセス ID として解釈されます。 .El .Pp .Dv F_GETFL および .Dv F_SETFL 用のフラグは次のとおりです。 .Bl -tag -width O_NONBLOCKX .It Dv O_NONBLOCK 非ブロッキング入出力。 .Xr read 2 呼び出しで読み取るべきデータが無い場合、または .Xr write 2 操作がブロックするであろう場合に、読取り呼び出しまたは書込み呼び出しはエラー .Er EAGAIN で -1 を返します。 .It Dv O_APPEND 各書込みがファイルの末尾に追加されるようにします。 .Xr open 2 の .Dv O_APPEND フラグに対応します。 .It Dv O_DIRECT 読み書きにおけるキャッシュ効果を最小化または無くします。 システムは、読み書きするデータのキャッシングを避けようとします。 データのキャッシングが避けられない場合、 データのキャッシュに対する影響を最小化します。 注意せずに使用すると、本フラグは劇的に性能を劣化させます。 .It Dv O_ASYNC たとえば、読み取るべきデータが用意できたときなど、 入出力が可能になったときに .Dv SIGIO シグナルがプロセスグループに送信されるようにします。 .El .Pp 問合せ型ファイルロックを行なうためにいくつかのコマンドが利用できます。 これらのコマンドはすべて次の構造体で操作します。 .ne 7v .Bd -literal struct flock { off_t l_start; /* 開始位置のオフセット */ off_t l_len; /* len = 0 はファイル末尾までという意味 */ pid_t l_pid; /* ロック所有者 */ short l_type; /* ロックタイプ: 読取り/書込みなど */ short l_whence; /* l_start のタイプ */ }; .Ed 問合せ型レコードロックに利用できるコマンドは次のとおりです。 .Bl -tag -width F_SETLKWX .It Dv F_GETLK 3 番めの引数 .Fa arg を .Fa "struct flock" (前記を参照) へのポインタと解釈して、それによって指定される ロック記述をブロックする最初のロックを取得します。取り出された情報は、 .Fn fcntl に渡された .Fa flock 構造体内の情報に上書きされます。 このロックが作成されるのを妨げるロックが見つからない場合は、 構造体はこの関数呼び出しによっても変更されません。 ただし、ロックタイプが .Dv F_UNLCK に設定されている場合は除きます。 .It Dv F_SETLK 3 番めの引数 .Fa arg を .Fa "struct flock" (前記を参照) へのポインタと解釈して、それによって指定される ロック記述に従ってファイルセグメントロックを設定またはクリアします。 .Dv F_SETLK は、共有 (または読取り) ロック .Pq Dv F_RDLCK または排他的 (または書込み) ロック .Pq Dv F_WRLCK を確立、ならびにいずれかのタイプのロックを解除 .Pq Dv F_UNLCK するのに使用されます。 共有ロックまたは排他的ロックが設定できない場合、 .Fn fcntl は .Er EAGAIN でただちに戻ります。 .It Dv F_SETLKW このコマンドは .Dv F_SETLK と同じですが、共有ロックまたは排他的ロックが他のロックによって ブロックされる場合に、 要求が満たされるまでプロセスが待機する点が異なります。 .Fn fcntl がある領域を確保するために待機している間に 捕捉されるべきシグナルを受信して、シグナルハンドラが .Dv SA_RESTART .Pf ( Xr sigaction 2 を参照) を 指定していない場合、 .Fn fcntl は中断されます。 .El .Pp 共有ロックがファイルのあるセグメントに設定されている場合、 他のプロセスはそのセグメントまたはその 一部に共有ロックを設定できます。共有ロックは、保護している どの領域にも、他のプロセスが排他的ロックを設定するのを防止します。 ファイル記述子が読取りアクセスで開かれていない場合、 共有ロックの要求は処理を失敗します。 .Pp 排他的ロックは、保護している領域に他のプロセスが 共有ロックまたは排他的ロックを設定するのを防止します。 ファイルが書込みアクセスで開かれていない場合、 排他的ロックの要求は失敗します。 .Pp .Fa l_whence の値は .Dv SEEK_SET , .Dv SEEK_CUR , または .Dv SEEK_END で、これらは相対オフセット .Fa l_start バイトが、それぞれファイルの先頭、現在位置、 またはファイルの末尾から測定されることを指示します。 .Fa l_len の値はロックされる連続領域のバイト数です。 .Fa l_len が負の場合の結果は未定義です。 .Fa l_pid フィールドは、 ブロックするロックを保持しているプロセスのプロセス ID を返すために .Dv F_GETLK でのみ使用されます。 .Dv F_GETLK 要求が正常に完了すると .Fa l_whence の値は .Dv SEEK_SET になります。 .Pp ロックは現在のファイル末尾以降で開始したり、 ファイル末尾を越えて延長することはできますが、 ファイルの先頭より前で開始したり、 ファイルの先頭を越えて延長することはできません。 .Fa l_len が 0 に設定されている場合、ロックはそのファイルの ファイルオフセットの可能な最大の値まで延長されます。 .Fa l_whence と .Fa l_start がファイルの先頭を指しており、しかも .Fa l_len が 0 の場合はファイル全体がロックされます。 アプリケーションがファイル全体をロックしようとしているだけなら、 .Xr flock 2 システムコールの方がはるかに効率的です。 .Pp ファイル内の各バイトについて最大で 1 つのタイプのロックが設定されます。 呼び出しプロセスが .Dv F_SETLK 要求、または .Dv F_SETLKW 要求で指定した領域内に既存のロックを保持しているとき、 要求から正常に戻る前に、 指定の領域内の各バイトについて以前の ロックタイプが新しいロックタイプで置き換えられます。共有ロックと 排他的ロックのところで前述したように、 別のプロセスが指定の領域内にロックを保持しており、しかもそれらのロック のタイプが要求で指定されたタイプと競合するとき、 .Dv F_SETLK 要求は失敗し、 .Dv F_SETLKW 要求はブロックします。 .Pp このインタフェースは、System V と .St -p1003.1-88 が要求する不毛なセマンティクスに完全に従っています。 つまり、あるプロセスが保持している、 あるファイルと結び付けられたすべてのロックは、 そのファイルの記述子の .Em いずれか がそのプロセスによって クローズされたときに解除されます。 これは、サブルーチンライブラリがアクセスする可能性のあるファイル全てを アプリケーションが認識している必要がある ことを意味します。たとえば、パスワードファイルを更新する アプリケーションが、更新を行なうために パスワードファイルデータベースをロックし、 レコードを取り出すために .Xr getpwnam 3 を呼び出したとしましょう。 .Xr getpwnam 3 はパスワードデータベースをオープンし、読み取り、 そしてクローズするので、ロックは失われます。 データベースをクローズすると、ライブラリルーチン がデータベースへのロックを要求したことがない場合でさえ、 プロセスがデータベースに結び付けたすべての ロックが開放されてしまうのです。 このインタフェースの別のさほど重要でないセマンティクス上の問題は、 ロックが .Xr fork 2 関数を使用して作成された子プロセスによって継承されないことです。 .Xr flock 2 インタフェースは、はるかに合理的な last close セマンティクスを採用し、 ロックが子プロセスによって継承されるようになっています。 ライブラリを使用するときにロックの整合性を確実にする、 またはロックを子プロセスに渡したいアプリケーションについては .Xr flock 2 をお勧めします。 .Xr flock 2 と .Xr fcntl 2 ロックは同時に安全に使用できます。 +ブロックするロックを保持しているプロセスがファイル記述子を以前に +.Xr flock 2 +でロックしていた場合、 +.Fn fcntl F_GETLK +は +.Fa l_pid +に \-1 を入れて戻ります。 .Pp プロセスの、あるファイルに結び付けられたすべてのロックは そのプロセスが終了するときに解除されます。 .Pp .Xr execve 2 の呼び出し前に取得されたすべてのロックは、 新規プログラムがそれらを解放するまで有効なままです。 新規プログラムがロックについて知らないならば、 プログラム終了まで解放されません。 .Pp あるロックした領域を制御しているプロセスが、 別のプロセスがロックした領域をロックしようとして 休眠状態にされる場合に、デッドロックが発生する可能性があります。 この実装では、ロックされた領域がアンロックされるまでの休眠が デッドロックを引き起こす可能性を検出すると、 .Er EDEADLK エラーで失敗します。 .Sh 戻り値 処理が正常に完了した場合、返される値は .Fa cmd に応じて次のようになります。 .Bl -tag -width F_GETOWNX -offset indent .It Dv F_DUPFD 新しいファイル記述子 .It Dv F_GETFD フラグの値 (下位ビットだけが定義されます) .It Dv F_GETFL フラグの値 .It Dv F_GETOWN ファイル記述子所有者の値 .It その他 \-1 以外の値 .El .Pp そうでない場合は -1 が返され、エラーを示すために .Va errno が設定されます。 .Sh エラー .Fn fcntl は次の場合に失敗します。 .Bl -tag -width Er .It Bq Er EAGAIN 引数 .Fa cmd は .Dv F_SETLK であり、ロックのタイプ .Pq Fa l_type は共有ロック .Pq Dv F_RDLCK 、または 排他的ロック .Pq Dv F_WRLCK で、ロックされるはずのファイルの セグメントは既に別のプロセスによって排他的に ロックされています。または、タイプが排他的なロックで、 ロックされるファイルのセグメントの一部が 既に別のプロセスによって共有ロックまたは排他的ロックされています。 .It Bq Er EBADF .Fa fildes は有効なオープンファイル記述子ではありません。 .Pp 引数 .Fa cmd が .Dv F_SETLK または .Dv F_SETLKW で、かつロックタイプ .Pq Fa l_type が共有ロック .Pq Dv F_RDLCK のとき、 .Fa fildes は読取り用に開かれた有効なファイル記述子ではありません。 .Pp 引数 .Fa cmd が .Dv F_SETLK または .Dv F_SETLKW で、かつロックタイプ .Pq Fa l_type が排他的ロック .Pq Dv F_WRLCK のとき、 .Fa fildes は書込み用に開かれた有効なファイル記述子ではありません。 .It Bq Er EDEADLK 引数 .Fa cmd が .Dv F_SETLKW であり、デッドロック条件が検出されました。 .It Bq Er EINTR 引数 .Fa cmd が .Dv F_SETLKW であり、関数がシグナルによって割り込まれれました。 .It Bq Er EINVAL .Fa cmd が .Dv F_DUPFD で、 .Fa arg が負であるかまたは許容される最大値より大きくなっています .Pf ( Xr getdtablesize 2 を参照)。 .Pp 引数 .Fa cmd が .Dv F_GETLK , .Dv F_SETLK , または .Dv F_SETLKW で、 .Fa arg が指すデータが有効でありません。または .Fa fildes が、ロックをサポートしないファイルを参照しています。 .It Bq Er EMFILE 引数 .Fa cmd が .Dv F_DUPFD であり、プロセスについて許容される最大数までファイル記述子が 既に使用されています。 .Fa arg で指定された以上のファイル記述子は利用できません。 .It Bq Er ENOLCK 引数 .Fa cmd が .Dv F_SETLK または .Dv F_SETLKW であり、ロック要求またはアンロック要求を満たすことによって、 システムが課した限界を越える数のロックされた領域がシステム内に できてしまいます。 .It Bq Er EPERM .Fa cmd は、 .Dv F_SETOWN であり、引数として指定されたプロセス ID またはプロセスグループ は、呼び出し側と異なるセッション内にあります。 .It Bq Er ESRCH .Fa cmd は .Dv F_SETOWN であり、引数として指定されたプロセス ID が使用されていません。 .El .Pp さらに、 .Fa fd が (ソケット上で開いている記述子とは反対に) 端末デバイス上で開いている記述子を参照する場合、 .Fa cmd で .Dv F_SETOWN を指定すると .Xr tcsetpgrp 3 と同じ理由で処理を失敗する可能性があり、 .Xr tcgetpgrp 3 で述べたような 理由で .Fa cmd で .Dv F_GETOWN を指定した場合に処理に失敗する可能性があります。 .Sh 関連項目 .Xr close 2 , .Xr execve 2 , .Xr flock 2 , .Xr getdtablesize 2 , .Xr open 2 , .Xr sigvec 2 , .Xr tcgetpgrp 3 , .Xr tcsetpgrp 3 .Sh 歴史 .Fn fcntl 関数は .Bx 4.2 で登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man2/mincore.2 b/ja_JP.eucJP/man/man2/mincore.2 index 05dbe1129f..dda6950a55 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man2/mincore.2 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man2/mincore.2 @@ -1,78 +1,78 @@ .\" Copyright (c) 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)mincore.2 8.1 (Berkeley) 6/9/93 -.\" %FreeBSD: src/lib/libc/sys/mincore.2,v 1.13.2.4 2001/12/14 18:34:01 ru Exp % +.\" %FreeBSD: src/lib/libc/sys/mincore.2,v 1.13.2.5 2002/03/19 01:56:16 dd Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .Dd June 9, 1993 .Dt MINCORE 2 .Os .Sh 名称 .Nm mincore .Nd メモリの使用状況について報告を得る .Sh ライブラリ .Lb libc .Sh 書式 .In sys/types.h .In sys/mman.h .Ft int .Fn mincore "const void *addr" "size_t len" "char *vec" .Sh 解説 .Fn mincore システムコールによって、プロセスは、ページがコアに存在しているかどうかに ついての情報を得られます。 ページが現時点でコアに常駐しているかどうかが文字配列 .Fa vec 内に返され、値 1 はページがコア内にあるという意味です。 .Sh 戻り値 .Rv -std mincore .Sh エラー .Bl -tag -width Er .It Bq Er EINVAL .Fa addr 引数と .Fa len 引数によって指定された仮想アドレス範囲が有効ではありません。 .It Bq Er EFAULT .Fa vec 引数が正しくないアドレスを指しています。 .El .Sh 関連項目 .Xr madvise 2 , .Xr mprotect 2 , .Xr msync 2 , .Xr munmap 2 .Sh 歴史 .Fn mincore 関数は .Bx 4.4 ではじめて登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man2/socket.2 b/ja_JP.eucJP/man/man2/socket.2 index 1010761b36..1e2363e806 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man2/socket.2 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man2/socket.2 @@ -1,290 +1,290 @@ .\" Copyright (c) 1983, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" From: @(#)socket.2 8.1 (Berkeley) 6/4/93 -.\" %FreeBSD: src/lib/libc/sys/socket.2,v 1.12.2.9 2001/12/14 18:34:01 ru Exp % +.\" %FreeBSD: src/lib/libc/sys/socket.2,v 1.12.2.10 2002/03/19 01:58:48 dd Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .\" .Dd November 24, 1997 .Dt SOCKET 2 .Os .Sh 名称 .Nm socket .Nd 通信のエンドポイントの作成 .Sh ライブラリ .Lb libc .Sh 書式 .In sys/types.h .In sys/socket.h .Ft int .Fn socket "int domain" "int type" "int protocol" .Sh 解説 .Fn socket は、通信のエンドポイントを作成し、記述子を戻します。 .Pp .Fa domain パラメータでは、通信を行なう通信ドメインを指定します。 これにより、使用するプロトコルファミリが選択されます。 このプロトコルファミリは、インクルードファイル .Ao Pa sys/socket.h Ac で定義されています。現在解釈されるフォーマットは以下のとおりです。 .Pp .Bd -literal -offset indent -compact PF_LOCAL PF_UNIX と呼ばれていた、ホスト内プロトコル PF_UNIX ホスト内プロトコル、使用は奨励されない。 PF_LOCAL を使用のこと PF_INET IPv4 プロトコル PF_IMPLINK ARPAnet IMP アドレス PF_PUP BSP のような PUP プロトコル PF_CHAOS MIT CHAOS プロトコル PF_NS XNS (Xerox Network Systems) プロトコル PF_ISO ISO プロトコル PF_OSI 開放型システム間相互接続プロトコル (Open System Interconnection) PF_ECMA ヨーロッパ電子計算機工業会 (European Computer Manufacturers) PF_DATAKIT データキット (Datakit) プロトコル PF_CCITT X.25 に似た ITU-T プロトコル PF_SNA IBM SNA PF_DECnet DECnet PF_DLI DEC Direct / DLI (Data Link Interface) プロトコル PF_LAT LAT プロトコル PF_HYLINK NSC ハイパーチャネル PF_APPLETALK AppleTalk プロトコル PF_ROUTE 内部ルーティングプロトコル PF_LINK リンク層インタフェース PF_XTP XTP プロトコル (Xpress Transfer Protocol) PF_COIP コネクションオリエンテッド IP, 別名 ST II PF_CNT Computer Network Technology 社のプロトコル PF_SIP SIP プロトコル (Simple Internet Protocol) PF_IPX Novell 社 IPX (Intenet Packet eXchange) プロトコル PF_RTIP RTIP パケットの識別に使用 PF_PIP PIP パケットの識別に使用 PF_ISDN 統合デジタル通信サービス網 (ISDN) PF_KEY 内部鍵管理機能 PF_INET6 IPv6 プロトコル PF_NATM ATM にネイティブアクセス PF_ATM ATM PF_NETGRAPH Netgraph ソケット .Ed .Pp ソケットには、通信の種類を指定する .Fa タイプ があります。現在、定義されているタイプは以下のとおりです。 .Pp .Bd -literal -offset indent -compact SOCK_STREAM ストリーム型ソケット SOCK_DGRAM データグラム型ソケット SOCK_RAW 生プロトコルインタフェース SOCK_RDM 伝達が信頼できるパケット SOCK_SEQPACKET 順序付きパケットストリーム .Ed .\" 原文は .\" SOCK_RDM Sequenced packet stream, .\" SOCK_SEQPACKET Reliably-delivered packet .\" となっていたが、 .\" SOCK_RDM Reliably-delivered packet .\" SOCK_SEQPACKET Sequenced packet stream, .\" に変更 。send-pr済み (docs/25797) yuko@veltec.co.jp .Pp .Dv SOCK_STREAM タイプは、連続した、信頼性のある、双方向接続ベースの バイトストリームを提供します。帯域外データ転送メカニズムが サポートされることもあります。 .Dv SOCK_DGRAM ソケットでは、データグラム (コネクションレスで信頼性のない、 最大長が固定の (一般的には小さい) メッセージ) がサポートされます。 .Dv SOCK_SEQPACKET ソケットは、連続した、信頼性のある、双方向接続ベースの 最大長が固定のデータグラムの転送を提供します。 各読取りシステムコールでパケット全体を読み取る必要があるかもしれません。 この機能はプロトコル固有のもので、現在のところ .Dv PF_NS でしか実装されていません。 .Dv SOCK_RAW ソケットでは、内部ネットワークプロトコルとインタフェースにアクセスできます。 スーパユーザしか使用できない .Dv SOCK_RAW タイプ、および計画されているがまだ実装されていない .Dv SOCK_RDM については、ここでは説明しません。 .Pp .Fa protocol では、ソケットで使用する特定プロトコルを指定します。通常の場合は、 1 つのプロトコルのみが存在して、指定したプロトコルファミリの 特定ソケットタイプをサポートします。しかし、複数のプロトコルが 存在することも可能です。この場合は、特定プロトコルをこの方法で 指定する必要があります。使用するプロトコル番号は、 通信を行う .Dq 通信ドメイン に固有です。 .Xr protocols 5 を参照してください。 .Pp タイプ .Dv SOCK_STREAM のソケットは、パイプに類似した全二重バイトストリームです。 ストリームソケットでは、 .Em 接続済み状態 にしてからデータを送受信する必要があります。別のソケットへの接続は、 .Xr connect 2 を呼び出して作成できます。接続されたら、 .Xr read 2 と .Xr write 2 を呼び出すか、 .Xr send 2 と .Xr recv 2 の変種を呼び出してデータを転送できます。(インターネットファミリなど、 一部のプロトコルファミリでは、 .Dq 暗黙接続 という観念がサポートされています。この接続では、 .Xr sendto 2 を呼び出し、接続オペレーションに乗せてデータを送信できます。) セッションが終了したら、 .Xr close 2 を実行しても構いません。帯域外データは、 .Xr send 2 で説明されているように送信し、 .Xr recv 2 で説明されているように受信できます。 .Pp .Dv SOCK_STREAM の実装に使用する通信プロトコルでは、データの喪失や重複がないことが 保証されます。ピアプロトコルにバッファ空間があるデータの一部を 合理的な時間内に問題なく転送できない場合は、 接続が破損したとみなされて呼び出しがエラーとなり、 -1 が戻されてグローバル変数 .Va errno に .Er ETIMEDOUT が設定されます。その他の動作がない場合、 プロトコルは約 1 分ごとに転送を強制し、ソケットの .Dq 接続 を任意に維持します。一定期間 (例えば 5 分間) アイドル接続で応答がない場合はエラーとなります。 破損したストリームでプロセスが送信すると、 .Dv SIGPIPE シグナルが発生します。 この場合、シグナルを処理しないプロセスは終了します。 .Pp .Dv SOCK_SEQPACKET ソケットは、 .Dv SOCK_STREAM ソケットとほぼ同じシステムコールです。 .Xr read 2 を呼び出しても、要求された量のデータしか戻されず、 受信パケットの残りの部分は放棄される点のみが異なります。 .Pp .Dv SOCK_DGRAM ソケットと .Dv SOCK_RAW ソケットでは、 .Xr send 2 の呼び出しで指定された通信相手にデータグラムを送信できます。 一般的にデータグラムは、次のデータグラムのアドレスを戻す .Xr recvfrom 2 で受信されます。 .Pp .Xr fcntl 2 を呼び出すと、帯域外データを受信した場合の .Dv SIGURG シグナルを受信するプロセスグループを指定できます。 非ブロッキング入出力、 および入出力イベントの非同期通知も、 .Dv SIGIO で有効にできます。 .Pp ソケットのオペレーションは、ソケットレベルの .Em オプション で制御されます。このオプションは、ファイル .Ao Pa sys/socket.h Ac に定義されています。 .Xr setsockopt 2 はオプションの設定に、 .Xr getsockopt 2 はオプションの入手に使用します。 .Sh 戻り値 エラーが発生すると -1 が戻されます。エラーが発生しなかった場合は、 ソケットを参照する記述子が戻されます。 .Sh エラー 以下のような場合、 .Fn socket の呼び出しはエラーになります。 .Bl -tag -width Er .It Bq Er EPROTONOSUPPORT プロトコルタイプか指定されたプロトコルがドメインでサポートされていません。 .It Bq Er EMFILE プロセスごとの記述子テーブルが満杯です。 .It Bq Er ENFILE システムファイルテーブルが満杯です。 .It Bq Er EACCES 指定されたタイプやプロトコルのソケットを作成する権限が拒否されました。 .It Bq Er ENOBUFS バッファ空間が不足しています。 充分なリソースが解放されるまでソケットを作成できません。 .El .Sh 関連項目 .Xr accept 2 , .Xr bind 2 , .Xr connect 2 , .Xr getpeername 2 , .Xr getsockname 2 , .Xr getsockopt 2 , .Xr ioctl 2 , .Xr listen 2 , .Xr read 2 , .Xr recv 2 , .Xr select 2 , .Xr send 2 , .Xr shutdown 2 , .Xr socketpair 2 , .Xr write 2 , .Xr getprotoent 3 , .Xr netgraph 4 , .Xr protocols 5 .Rs .%T "An Introductory 4.3 BSD Interprocess Communication Tutorial" .%B PS1 .%N 7 .Re .Rs .%T "BSD Interprocess Communication Tutorial" .%B PS1 .%N 8 .Re .Sh 歴史 .Fn socket 関数呼び出しは .Bx 4.2 で登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man5/aliases.5 b/ja_JP.eucJP/man/man5/aliases.5 index 503d86db55..4f93425eff 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man5/aliases.5 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man5/aliases.5 @@ -1,118 +1,118 @@ .\" Copyright (c) 1998-2000 Sendmail, Inc. and its suppliers. .\" All rights reserved. .\" Copyright (c) 1983, 1997 Eric P. Allman. All rights reserved. .\" Copyright (c) 1985, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" By using this file, you agree to the terms and conditions set .\" forth in the LICENSE file which can be found at the top level of .\" the sendmail distribution. .\" -.\" %Id: aliases.5,v 8.15.4.2 2000/12/14 23:08:15 gshapiro Exp % +.\" $Id: aliases.5,v 1.9 2002-03-31 07:00:09 horikawa Exp $ .\" -.\" %FreeBSD: src/contrib/sendmail/src/aliases.5,v 1.3.6.2 2001/02/01 00:54:47 gshapiro Exp % +.\" %FreeBSD: src/contrib/sendmail/src/aliases.5,v 1.3.6.3 2002/03/25 21:26:00 gshapiro Exp % .\" .\" WORD: alias (名)別名(sendmail),エイリアス(csh)(動)エイリアスする(sendmail)[aliases.5,csh.1] .\" -.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man5/aliases.5,v 1.7 2001/05/14 01:09:26 horikawa Exp $ -.TH ALIASES 5 "%Date: 2000/12/14 23:08:15 %" +.\" $FreeBSD$ +.TH ALIASES 5 "$Date: 2002-03-31 07:00:09 $" .SH 名称 aliases \- sendmail のためのエイリアスファイル .SH 書式 .B aliases .SH 解説 このファイルには、 sendmail が使用する、ユーザ ID の別名を記述します。 このファイルは /etc/mail に置かれる、下記の形式の一連の行です。 .IP name: addr_1, addr_2, addr_3, . . . .PP .I name はエイリアスする名前、 .I addr_n はその名前の別名です。 .I addr_n は、別の別名、ローカルユーザ名、ローカルファイル名、コマンド、 インクルードファイル、外部アドレスのいずれかです。 .TP .B ローカルユーザ名 username .IP username は、getpwnam(3) で使用可能であることが必要です。 .TP .B ローカルファイル名 /path/name .IP フルパス名 (スラッシュ (/) で開始) で指定されたファイルに、 メッセージが追加されます。 .TP .B コマンド |command .IP コマンドはパイプシンボル (|) で開始し、メッセージを標準入力から受け取ります。 .TP .B インクルードファイル :include: /path/name .IP パス名にあるエイリアスが、 .I name のエイリアスに追加されます。 .TP .B E-Mail アドレス user@domain .IP RFC 822 書式の e-mail アドレス。 .PP 空白ではじまる行は継続行です。 行を続ける別の方法として、改行の前にバックスラッシュを置く方法があります。 # ではじまる行はコメントです。 .PP エイリアスはローカル名でのみ適用されます。 ループは起りえません。 なぜなら、メッセージは同じ人に複数回送られないからです。 .PP エイリアス適用後、ローカルかつ有効な受信者で ``.forward'' ファイルをホームディレクトリに持つ人のメッセージは、 このファイルに定義された一連のユーザに転送されます。 .PP これは単なる生のデータファイルです; 実際のエイリアス情報は newaliases(1) プログラムを使用することにより、バイナリ形式でファイル /etc/mail/aliases.db に置かれます。aliases ファイルを更新したときには、その内容を反映させるために、 newaliases コマンドを実行する必要があります。 .SH 関連項目 newaliases(1), dbm(3), dbopen(3), sendmail(8) .PP .I SENDMAIL Installation and Operation Guide. .PP .I SENDMAIL An Internetwork Mail Router .SH バグ sendmail を NEWDB サポート付きではなく DBM サポート付きでコンパイルした時には、 エイリアス 1 つがおよそ 1000 バイトまでの情報に限るという dbm(3) の制約が問題となるかもしれません。 このような場合に長いエイリアスを使用するためには ``連鎖'' を使用します; これは別名の最後の名前をダミーの名前にし、 これを引続き別の別名として使用するというものです。 .SH 歴史 .B aliases ファイルフォーマットは 4.0BSD に登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man5/crontab.5 b/ja_JP.eucJP/man/man5/crontab.5 index 98fddf9b86..33f53c9322 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man5/crontab.5 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man5/crontab.5 @@ -1,270 +1,270 @@ .\"/* Copyright 1988,1990,1993,1994 by Paul Vixie .\" * All rights reserved .\" * .\" * Distribute freely, except: don't remove my name from the source or .\" * documentation (don't take credit for my work), mark your changes (don't .\" * get me blamed for your possible bugs), don't alter or remove this .\" * notice. 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I can be reached as follows: .\" * Paul Vixie uunet!decwrl!vixie!paul .\" */ .\" -.\" %FreeBSD: src/usr.sbin/cron/crontab/crontab.5,v 1.12.2.6 2001/08/16 15:55:46 ru Exp % +.\" %FreeBSD: src/usr.sbin/cron/crontab/crontab.5,v 1.12.2.7 2002/03/26 19:16:04 keramida Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .\" .\" WORD: day of the week 曜日 .Dd January 24, 1994 .Dt CRONTAB 5 .Os .Sh 名称 .Nm crontab .Nd cron を駆動するための一覧表 .Sh 解説 1 つの .Nm ファイルには ``この日のこの時間にこのコマンドを実行せよ'' という一般的な形式の .Xr cron 8 デーモンへの複数の指示が含まれています。 各々ユーザは各自所有の crontab を持ち、crontab に書かれたコマンドはその crontab を所有するユーザとして実行されることになります。UUCP と News は 通常それ自身所有の crontab を持ち、cron コマンドの一部として .Xr su 1 を実際に実行させる必要のないようにしています。 .Pp 空行と、先頭の空白およびタブは無視されます。 最初の非空白文字がポンド記号 (#) である行は注釈行であり、無視されます。 注釈は cron コマンドと同じ行にあってはいけません。 なぜなら、注釈自身がコマンドの一部とみなされるからです。 同様に、注釈は環境変数を設定する行と同じ行にあって はいけません。 .Pp crontab の中で有効なのは環境変数の設定かまたは cron コマンドのどちらかです。 環境変数の設定は次のような形で行います。 .Bd -literal name = value .Ed .Pp ここで等号 (=) の周囲の空白は有っても良いですが、 .Em value の中で = に引き続くスペースでない部分だけが .Em name に割当てられる値となります。 .Em value 文字列はクォート (シングルクォートまたはダブルクォートですがどちらかに統一します) で囲うこともでき、そのときには = に続くブランクや末尾のブランク を含むことができます。 .Em name 文字列もクォート (シングルクォートまたはダブルクォートですがどちらかに統一します) で囲うこともでき、前置、後置および内部の空白を保ちます。 .Pp いくつかの環境変数は自動的に .Xr cron 8 デーモンによって設定されます。 .Ev SHELL は .Pa /bin/sh に設定され、 .Ev LOGNAME と .Ev HOME はその crontab の所有者の .Pa /etc/passwd 行を元に設定されます。 .Ev HOME と .Ev SHELL は、crontab ファイル中で設定することで上書きできますが、 .Ev LOGNAME はできません。 .Pp (別注: .Ev LOGNAME 変数は .Bx システム上では .Ev USER と呼ばれることがあります。このようなシステム上では .Ev USER も設定されます。) .Pp .Ev LOGNAME , .Ev HOME , .Ev SHELL に加え、 ``この'' crontab で実行したコマンドの実行結果をメールで送る理由がある場合、 .Xr cron 8 は .Ev MAILTO を見ます。 .Ev MAILTO が定義されていて (かつ空でない) とき、そこで指定された名前のユーザへメール が送られます。 .Ev MAILTO が定義されているが空のとき (MAILTO="")、メールは送られません。 その他の場合にはメールは crontab の所有者に送られます。 cron インストール時に、メーラとして .Pa /usr/lib/sendmail ではなく .Pa /bin/mail を使う場合、このオプションは有用です -- .Pa /bin/mail はエリアスを行いませんし、UUCP は通常自分宛のメールを読みません。 .Pp cron コマンドのフォーマットはほとんど V7 標準であり、多くの上位互換拡張を 持っています。各行は 5 つの時間と日付の欄、システム crontab ファイルの場合は続いてユーザ名 (``:<グループ>'' および ``/<ログインクラス>'' の添字が付くこともあります)、 その後にコマンドが続きます。分、時間、月の欄と現在の時刻が一致し、 .Em かつ 2 つの日付欄 (月における日または曜日) のうちの少なくとも 1 つと 現在の時刻が一致したとき (下記の ``注'' 参照) に、コマンドは .Xr cron 8 により実行されます。 .Xr cron 8 は 1 分ごとに cron エントリを調べます。時間と日付の欄は次のとおりです。 .Bd -literal -offset indent 欄          許される値 ------------ ------------------------------------------------ 分 0-59 時間 0-23 月における日 1-31 月 1-12 (または名前、下記参照) 曜日 0-7 (0 および 7 は日曜のこと。名前を用いてもよい) .Ed .Pp 欄はアスタリスク (*) でも良いですが、このときには常に "最初-最後" を表すこ とになります。 .Pp 数値領域を指定できます。領域指定は、2 つの数をハイフンでつなげたものです。 指定された領域は、両端を含みます。 たとえば ``時間'' エントリの 8-11 は、 8, 9, 10, 11 時の実行を指定することになります。 .Pp リスト指定もできます。リスト指定はコンマによって数 (または領域指定) をつな げた 1 組のことです。例: ``1,2,5,9'', ``0-4,8-12''。 .Pp 間隔値は領域指定と共に用いることができます。領域指定に続けて ``/<数>'' を指定すると、その領域を通じてその数の値だけ飛ばす値になります。 たとえば ``0-23/2'' は時間の欄で用いられると、2 時間おきにコマンドを実行 することになります (別の方法で V7 標準で表せば ``0,2,4,6,8,10,12,14,16,18,20,22'' となります)。間隔指定はアスタリスクの 後で付けても構いません。たとえば ``2 時間おきに全て'' ということをしたい なら ``*/2'' とするだけです。 .Pp ``月'' および ``曜日'' の指定には、名前を使用することができます。 曜日と月の指定には、最初の 3 文字を使ってください (この場合、 大文字・小文字の区別はありません)。名前による領域指定やリスト指定はでき ません。 .Pp ``6 番目'' の欄 (行の残りの部分) には実行したいコマンドを指定します。行の 中のコマンド部全体、これは改行または % 文字までですが、は .Pa /bin/sh かまたはその cron ファイルの .Ev SHELL 変数で指定されたシェルによって実行されます。コマンド内のパーセント記号 (%) はバックスラッシュ (\\) でエスケープされない限り改行文字に変換され、そ の最初の % 以降の全てのデータはそのコマンドの標準入力となります。 .Pp 注: コマンド実行の日付は 2 つの欄 \(em 1 ヶ月中の日 および曜日 \(em で指定できます。両方の欄が領域限定されている (すなわち * でない ) 場合、コマンドは .Em どちらかの 欄が現在の時刻と一致するときに実行されます。たとえば ``30 4 1,15 * 5'' は各月の 1 日および 15 日に加えて全ての金曜日において、 午前 4:30 にコマンドを実行させます。 .Pp 最初の 5 個の欄の代りに、 8 種類の特殊文字列のうちのいずれかが登場しても良いです: .Bd -literal -offset indent 文字列 意味 ------ ------- @reboot 起動時に 1 回実行。 @yearly 年に 1 回実行、すなわち "0 0 1 1 *"。 @annually (@yearly と同じ) @monthly 月に 1 回実行、すなわち "0 0 1 * *"。 @weekly 週に 1 回実行、すなわち "0 0 * * 0"。 @daily 日に 1 回実行、すなわち "0 0 * * *"。 @midnight (@daily と同じ) @hourly 時間に 1 回実行、すなわち "0 * * * *"。 .Ed .Sh cron ファイルの例 .Bd -literal # 既定設定を cron でオーバライドし、コマンドの実行に /bin/sh を使用 SHELL=/bin/sh # これが誰の crontab であっても、全ての出力は `paul' にメールする MAILTO=paul # # 毎日 深夜 0 時 5 分 に実行する 5 0 * * * $HOME/bin/daily.job >> $HOME/tmp/out 2>&1 # 毎月の最初の日の PM 2:15 に実行する -- 出力結果は paul にメールされる 15 14 1 * * $HOME/bin/monthly # ウィークディの PM 10 時に実行して Joe をうるさがらせる 0 22 * * 1-5 mail -s "It's 10pm" joe%Joe,%%Where are your kids?% 23 0-23/2 * * * echo "run 23 minutes after midn, 2am, 4am ..., everyday" 5 4 * * sun echo "run at 5 after 4 every sunday" .Ed .Sh 関連項目 .Xr crontab 1 , .Xr cron 8 .Sh 機能拡張項目 曜日を指定するとき、日 0 と日 7 は日曜日とみなされます。 .Bx および .Tn ATT はこの件については一致していないようです。 .Pp リスト指定および領域指定は同じ欄内で指定できます。"1-3,7-9" は .Tn ATT や .Bx cron では受け付けません -- "1-3" や "7,8,9" だけが許されます。 .Pp 領域指定は ``間隔指定'' を含むことができますので "1-9/2" は "1,3,5,7,9" と 同じことになります。 .Pp 月の名前や曜日の名前は、名前で指定できます。 .Pp 環境変数は crontab の中で指定できます。 .Bx や .Tn ATT では 子プロセスに渡された環境変数は基本的に .Pa /etc/rc から渡された環境変数です。 .Pp crontab 所有者へメールされる ( .Bx はできません) コマンド出力結果は、 crontab 所有者以外の人へメールしたり (SysV はできません)、 この機能を停止して誰にもメールを送らなくできます (SysV はこれもできません) 。 .Pp 最初の 5 個の欄の場所に記述可能な .Sq @ コマンドすべては、拡張です。 .Sh 作者 .An Paul Vixie Aq paul@vix.com .Sh バグ 夏時間というものがある奇妙な 70 の国々のいずれかにいる場合、 巻き戻しまたは早回しの期間へスケジュールされたジョブが影響を受けます。 一般的には、この期間へジョブをスケジュールすることは良いことではありません。 .Pp US タイムゾーンでは (IN, AZ, HI を除き)、時刻シフトは午前 2 時に起ります。 他の国では、 .Xr zdump 8 プログラムの冗長 .Fl ( v ) オプションを使用して、時刻シフトがいつ起るのかを判定してください。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man5/make.conf.5 b/ja_JP.eucJP/man/man5/make.conf.5 index d562dda0e8..72c6d34d94 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man5/make.conf.5 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man5/make.conf.5 @@ -1,793 +1,806 @@ .\" Copyright (c) 2000 .\" Mike W. Meyer .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE AUTHOR ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" -.\" %FreeBSD: src/share/man/man5/make.conf.5,v 1.12.2.12 2001/12/17 11:30:15 ru Exp % +.\" %FreeBSD: src/share/man/man5/make.conf.5,v 1.12.2.13 2002/03/25 21:36:28 gshapiro Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .\" .Dd November 3, 2000 .Dt MAKE.CONF 5 .Os .Sh 名称 .Nm make.conf .Nd システムビルド情報 .Sh 解説 .Nm ファイルには .Fx のソースや ports アプリケーションの制御に関する設定が含まれています。 通常 .Nm ファイルは、システム管理者が、 これらの値をデフォルトから変更したい場合に作成します。 .Pp .Nm の用途は、コマンド実行やコンパイル動作を直接行うことではなく、 .Pa /usr/src , .Pa /usr/ports , .Pa /usr/doc などにある様々な makefile にインクルードされることです。 そのような makefile では、 内部の動作が .Nm の与える条件によって変化するようになっているのです。 .Pp .Pa /etc/make.conf ファイルはそれぞれ適切な .Pa Makefile からインクルードされます。 各々の Makefile の中では、 利用可能なすべてのオプションに対し、デフォルトの設定が与えられています。 .Pa /etc/make.conf で指定する必要があるオプションは、 システム管理者がデフォルトから変更したいと思ったものだけです。 .Pp ビルドの手続きは、大きく 4 つの領域に分けられます。 world、カーネル、ドキュメント、ports です。 .Nm で設定された変数はこれらの領域の 1 つ、2 つ、 あるいは全てに適用されます。 変数は、特定のビルドに対して .Xr make 1 の .Fl D オプションを用いて指定することもできます。 .Pp 以下のリストでは、それぞれ指定したビルドの途中で用いることのできる 各変数の名前と簡単な説明を記述します。 .Vt bool と指定されている変数では、その値は意味を持ちません。 変数が設定されていれば (たとえ値が .Dq Li FALSE や .Dq Li NO でも)、変数が設定されているものとして扱われます。 .Pp 次のリストは、すべてのビルド (あるいはビルド以外の目的で使われる .Pa Makefile ) で用いられる変数の名前と簡単な説明です。 .Bl -tag -width Ar .It Va CFLAGS .Pq Vt str C のコードをコンパイルするときのコンパイラの設定を制御します。 .Fl O を越えた最適化レベル .Pq Fl O2 , No ... はサポートされていません。 .Va BDECFLAGS は、 .An "Bruce Evans" Aq bde@FreeBSD.org が開発や変更のテスト用に勧めている .Xr gcc 1 設定です。 これは、設定すれば、以下のように使用可能です。 .Pp .Bd -literal -offset indent CXFLAGS+=${BDECFLAGS} .Ed .It Va CVS_UPDATE .Pq Vt bool .Dq Li "make update" で ports を更新するときに .Xr cvs 1 を用いる場合、設定します。 .It Va CXXFLAGS .Pq Vt str C++ のコードをコンパイルするときのコンパイラの設定を制御します。 .Va CXXFLAGS は最初は .Va CFLAGS の値に設定されます。この .Va CXXFLAGS の値に追加を行いたい場合は、 .Dq Li = ではなく .Dq Li += を用いてください。 .It Va INSTALL .Pq Vt str デフォルトのインストールコマンドです。 インストールを行う前に比較を行いたい場合は、次の例を用いてください。 .Bd -literal -offset indent INSTALL="install -C" .Ed .It Va LOCAL_DIRS .Pq Vt str この変数には .Pa /usr/src で make を行うときに入るべきディレクトリをすべてリストします。 .It Va MTREE_FOLLOWS_SYMLINKS .Pq Vt str .Xr mtree 8 にシンボリックリンクを追跡させたい場合は、 これを .Dq Fl L に設定します。 .It Va NO_DOCUPDATE .Pq Vt bool .Dq Li "make update" で doc ツリーを更新させない場合これを設定します。 .It Va NO_PORTSUPDATE .Pq Vt bool .Dq Li "make update" で ports ツリーを更新させない場合これを設定します。 .It Va SUP_UPDATE .Pq Vt bool .Dq Li "make update" による ports の更新に .Xr cvsup 1 を使う場合これを設定します。 .It Va SUP .Pq Vt str .Dq Li "make update" で用いられる .Xr cvsup 1 コマンドの置き場所です。 .It Va SUPFLAGS .Pq Vt str .Dq Li "make update" を行うとき .Xr sup 1 に与えるフラグ。デフォルトは .Op Fl g L Ar 2 です。 .It Va SUPHOST .Pq Vt str .Dq Li "make update" を行うときに用いる sup サーバのホスト名です。 .It Va SUPFILE .Pq Vt str .Dq Li "make update" を行うとき、最初に用いる .Ar supfile です。デフォルトは .Pa /usr/share/examples/cvsup/standard\-supfile です。 .It Va SUPFILE1 .Pq Vt str .Dq Li "make update" を行うとき、二番目に用いる .Ar supfile です。デフォルトは .Pa /usr/share/examples/cvsup/secure\-supfile です。 .It Va SUPFILE2 .Pq Vt str .Dq Li "make update" を行うとき、三番目に用いる .Ar supfile です。デフォルトは .Pa /usr/share/examples/cvsup/secure\-supfile です。 .It Va PORTSSUPFILE .Pq Vt str .Dq Li "make update" を行うときの ports 用の .Ar supfile です。デフォルトは .Pa /usr/share/examples/cvsup/ports\-supfile です。 .It Va DOCSUPFILE .Pq Vt str .Dq Li "make update" を行うときのドキュメント用の .Ar supfile です。デフォルトは .Pa /usr/share/examples/cvsup/doc\-supfile です。 .It Va WARNS_WERROR WARNS が有効な場合、 -Werror を .Va CFLAGS へ追加させます。 .El .Pp 次のリストは、カーネルのビルドで用いられる変数の名前と簡単な説明です。 .Bl -tag -width Ar .It Va BOOT_COMCONSOLE_PORT .Pq Vt str ブートブロックが、 キーボード/ビデオカードの代わりに シリアルコンソールを用いるよう設定された場合に、 コンソールとして用いるポートアドレスです。 .It Va BOOT_COMCONSOLE_SPEED .Pq Vt int ブートブロックが、 キーボード/ビデオカードの代わりに シリアルコンソールを用いるよう設定された場合に、 コンソールで用いるボーレートです。 .It Va BOOTWAIT .Pq Vt int カーネルがデフォルトカーネルのブートを開始する前に、 コンソールのキーが押されるのを待つ時間を制御します。 値はだいたいミリ秒単位となります。 ディスクからブートする前のキー入力の認識は BIOS が行うので、 これが 0 に設定されていた場合でも、 ユーザの選択したブートパラメータを与えることは可能です。 .It Va COPTFLAGS .Pq Vt str カーネルをコンパイルするときのコンパイラの設定を制御します。 .Op Fl O を越えた最適化レベル .Pq Op Fl O2 , No ...\& は、動作が保証されていません。 .It Va KERNCONF .Pq Vt str .Dq Li "${MAKE} buildkernel" によるビルドと .Dq Li "${MAKE} installkernel" . によるインストールとで、 どのカーネル設定を用いるかを制御します。例えば .Bd -literal -offset indent KERNCONF=MINE DEBUG GENERIC OTHERMACHINE .Ed .Pp とすると、 .Pa MINE , DEBUG , GENERIC , OTHERMACHINE といった各設定ファイルに対応するカーネルをビルドし、 .Pa MINE に対応するカーネルをインストールします。 デフォルトは .Pa GENERIC です。 .It Va NO_KERNELCONFIG .Pq Vt bool .Dq Li "${MAKE} buildkernel" の際に .Xr config 8 を実行しない場合には、これを設定します。 .It Va NO_KERNELDEPEND .Pq Vt bool .Dq Li "${MAKE} buildkernel" の際に .Dq Li "${MAKE} depend" を実行しない場合には、これを設定します。 .It Va NO_MODULES .Pq Vt bool カーネルといっしょにモジュールをビルドしない場合に設定します。 .El .Pp 次のリストは、world のビルドで用いられる変数の名前と簡単な説明です。 .Bl -tag -width Ar .It Va COMPAT1X .Pq Vt bool .Fx 1 互換ライブラリをインストールする場合に設定します。 .It Va COMPAT20 .Pq Vt bool .Fx 2.0 互換ライブラリをインストールする場合に設定します。 .It Va COMPAT21 .Pq Vt bool .Fx 2.1 互換ライブラリをインストールする場合に設定します。 .It Va COMPAT22 .Pq Vt bool .Fx 2.2 互換ライブラリをインストールする場合に設定します。 .It Va COMPAT3X .Pq Vt bool .Fx 3 互換ライブラリをインストールする場合に設定します。 .It Va COMPAT4X .Pq Vt bool .Fx 4 互換ライブラリをインストールする場合に設定します。 .It Va ENABLE_SUIDPERL .Pq Vt bool suid .Xr perl 1 バイナリのインストールを行う場合に設定します。 .It Va FETCH_CMD .Pq Vt str ファイルの取得に用いるコマンドです。 通常は .Xr fetch 1 です。 .It Va MAKE_IDEA .Pq Vt bool IDEA 暗号化コードをビルドする場合に設定します。 このコードは米国やヨーロッパの多くの国々で特許が取得されています。 合法的に IDEA を使えるかどうか決めるのは .Em あなたの責任 です。 .It Va MAKE_KERBEROS4 .Pq Vt bool KerverosIV (KTH eBones) をビルドする場合に設定します。 .It Va MAKE_KERBEROS5 .Pq Vt bool Kerveros5 (KTH Heimdal) をビルドする場合に設定します。 .Em 注意! これはまだ実験的なコードです。 安定している Kerberos5 が必要ならば、 ports を用いてください。 .It Va MODULES_WITH_WORLD .Pq Vt bool カーネルと同時にではなく、 システムと同時にモジュールをビルドする場合に設定します。 .It Va NO_CVS .Pq Vt bool CVS をビルドしない場合に設定します。 .It Va NO_BIND .Pq Vt bool BIND をビルドしない場合に設定します。 .It Va NO_FORTRAN .Pq Vt bool .Xr g77 1 と関連ライブラリをビルドしない場合に設定します。 .It Va NO_I4B .Pq Vt bool isdn4bsd パッケージをビルドしない場合に設定します。 .It Va NO_LPR .Pq Vt bool .Xr lpr 1 と関連プログラムをビルドしない場合に設定します。 .It Va NO_MAILWRAPPER .Pq Vt bool MTA セレクタである .Xr mailwrapper 8 をビルドしない場合に設定します。 .It Va NO_MAKEDEV .Pq Vt bool インストールの際に .Pa /dev で .Dq Li "MAKEDEV all" を実行しない場合に設定します。 .It Va NO_OBJC .Pq Vt bool Objective C のサポートをビルドしない場合に設定します。 .It Va NO_OPENSSH .Pq Vt bool OpenSSH をビルドしない場合に設定します。 .It Va NO_OPENSSL .Pq Vt bool OpenSSL をビルドしない場合に設定します (同時に .Va NO_OPENSSH も設定されたことになります)。 .It Va NO_SENDMAIL .Pq Vt bool .Xr sendmail 8 と関連プログラムをビルドしない場合に設定します。 .It Va NO_SHAREDOCS .Pq Vt bool .Bx 4.4 の古い文書をビルドしない場合に設定します。 .It Va NO_TCSH .Pq Vt bool .Pa /bin/csh (これは .Xr tcsh 1 です) をビルド・インストールしない場合に設定します。 .It Va NO_X .Pq Vt bool X\-Windows のサポート (例えば .Xr doscmd 1 など) をコンパイルしない場合に設定します。 .It Va NOCLEAN .Pq Vt bool .Dq Li "make buildworld" の途中で clean を行わない場合に設定します。 何をやっているかわからない人は設定すべきではありません。 .It Va NOCLEANDIR .Pq Vt bool .Dq Li "${MAKE} cleandir" の代わりに .Dq Li "${MAKE} clean" を実行する場合に設定します。 .It Va NOCRYPT .Pq Vt bool crypto コードを一切ビルドしない場合に設定します。 .It Va NOGAMES .Pq Vt bool ゲームをビルドしない場合に設定します。 .It Va NOINFO .Pq Vt bool .Xr info 5 各ファイルを作成・インストールしない場合に設定します。 .It Va NOLIBC_R .Pq Vt bool .Nm libc_r .Pf ( Nm libc のリエントラント版) をビルドしない場合に設定します。 .It Va NOMANCOMPRESS .Pq Vt bool man ページのインストールの際に圧縮を行わない場合に設定します。 .It Va NOPERL .Pq Vt bool .Xr perl 1 をビルドしない場合に設定します。 .It Va NOPROFILE .Pq Vt bool profile 版ライブラリをコンパイルしない場合に設定します。 .It Va NOSECURE .Pq Vt bool .Pa secure サブディレクトリで crypto コードをビルドしない場合に設定します。 .It Va NOSHARE .Pq Vt bool .Pa share サブディレクトリをビルドしない場合に設定します。 .It Va NOUUCP .Pq Vt bool .Xr uucp 1 と関連プログラムをビルドしない場合に設定します。 .It Va PERL_THREADED .Pq Vt bool .Xr perl 1 をスレッドサポート機能込みでビルド・インストールする場合に設定します。 .It Va PPP_NOSUID .Pq Vt bool .Xr ppp 8 を suid root プログラムとしてはインストールしない場合に設定します。 .It Va SENDMAIL_MC .Pq Vt str インストール時に用いるデフォルトの m4 設定ファイルです。 この値には .Pa .mc ファイルのフルパスを与えます。例えば .Pa /etc/mail/myconfig.mc 。 make install すると、既存の .Pa /etc/mail/sendmail.cf を上書きしてしまうので、注意して使ってください。 .Va SENDMAIL_CF はもう推奨されなくなりました。 .It Va SENDMAIL_ADDITIONAL_MC .Pq Vt str ビルド時に .Pa .cf ファイルに変換される追加分の .Pa .mc ファイル (複数指定可) です。 値には、これらの .Pa .mc ファイルへのフルパスを与えます。 例えば .Pa /etc/mail/foo.mc .Pa /etc/mail/bar.mc など。 .It Va SENDMAIL_M4_FLAGS -.Pq Vt 文字列 +.Pq Vt str .Pa .mc ファイルから .Pa .cf ファイルを作成するときに m4 に渡されるフラグ。 .It Va SENDMAIL_CFLAGS .Pq Vt str .Xr sendmail 8 をビルドするときにコンパイルコマンドに渡すフラグです。 .Va SENDMAIL_* 各フラグを用いれば、 SASL サポートをその設定と共に指定できます。 例えば次のようにします。 .Bd -literal -offset indent SENDMAIL_CFLAGS=-I/usr/local/include -DSASL SENDMAIL_LDFLAGS=-L/usr/local/lib SENDMAIL_LDADD=-lsasl .Ed .It Va SENDMAIL_LDFLAGS .Pq Vt str .Xr sendmail 8 をビルドするときに .Xr ld 1 コマンドに渡すフラグです。 .It Va SENDMAIL_LDADD .Pq Vt str .Xr sendmail 8 をビルドするときに .Xr ld 1 コマンドの末尾に追加するフラグです。 .It Va SENDMAIL_DPADD .Pq Vt str -この変数の説明は与えられていません。 +.Xr sendmail 8 +をビルドするときに追加する依存関係です。 +.It Va SENDMAIL_SET_USER_ID +.Pq Vt bool +設定すると、 +.Xr sendmail 8 +をセットグループ ID ではなく +root にセットユーザ ID したバイナリとしてインストールし、 +.Pa /etc/mail/submit.{cf,mc} +をインストールしません。 +このフラグの使用は推奨できません。 +可能であれば、 +.Pa /etc/mail/README +に書かれている代りの方法を採用すべきです。 .El .Pp 次のリストは、ドキュメントのビルドで用いられる変数の名前と簡単な説明です。 .Bl -tag -width Ar .It Va DISTDIR .Pq Vt str distfiles が保存されている場所です。 通常これは .Va PORTSDIR の .Pa distfiles です。 .It Va DOC_LANG .Pq Vt str ビルド・インストール対象の言語とエンコーディングのリストです。 .It Va PRINTERDEVICE .Pq Vt str システム文書のデフォルトのフォーマットです。 プリンタに依存します。 簡単なプリンタなら .Dq Li ascii に、PostScript プリンタや グラフィックスプリンタ + ghostscript フィルタなら .Dq Li ps に設定できます。 .El .Pp 次のリストは、ports のビルドで用いられる変数の名前と簡単な説明です。 .Bl -tag -width Ar .It Va FORCE_PKG_REGISTER .Pq Vt bool 既存の package (訳注: FreeBSD の package system におけるパッケージを指す場合にこう表記します) の登録情報を上書きする場合に設定します。 .It Va HAVE_MOTIF .Pq Vt bool システムに Motif がある場合に設定します。 .It Va KRB5_HOME .Pq Vt str MIT Kerberos5 の port を .Pa /usr/local 以外にインストールしたい場合に設定します。 .\"translator: "ports" で固有単語とみなすべき? .It Va LOCALBASE .Pq Vt str X 以外の ports をインストールする際のベースディレクトリを与えます。 これは .Pa /usr/ports でビルドを行う際に .Va PREFIX にデフォルト値として与えられます。 .It Va MASTER_SITE_AFTERSTEP .Pq Vt str AfterStep の ports のマスタサイトを変更します。 パスの最後の部分は .Dq Li /%SUBDIR%/ でなければなりません。 .It Va MASTER_SITE_BACKUP .Pq Vt str .Pa Makefile にリストされている場所が使えない場合、 ports が distfile をチェックしに行く場所を制御します。 パスの最後の部分は .Dq Li /${DIST_SUBDIR}/ でなければなりません。 .It Va MASTER_SITE_COMP_SOURCES .Pq Vt str .Pa comp.sources ports のマスタサイトの場所を制御します。 パスの最後の部分は .Dq Li %SUBDIR%/ でなければなりません。 .It Va MASTER_SITE_GNOME .Pq Vt str GNOME ports のマスタサイトの場所を制御します。 パスの最後の部分は .Dq Li %SUBDIR%/ でなければなりません。 .It Va MASTER_SITE_GNU .Pq Vt str GNU ports のマスタサイトの場所を制御します。 パスの最後の部分は .Dq Li %SUBDIR%/ でなければなりません。 .It Va MASTER_SITE_KDE .Pq Vt str KDE ports のマスタサイトの場所を制御します。 パスの最後の部分は .Dq Li %SUBDIR%/ でなければなりません。 .It Va MASTER_SITE_FREEBSD .Pq Vt bool 設定されていると、すべてのファイルをマスタの .Fx サイトから取得します。 .It Va MASTER_SITE_MOZILLA .Pq Vt str Mozilla ports のマスタサイトの場所を制御します。 パスの最後の部分は .Dq Li %SUBDIR%/ でなければなりません。 .It Va MASTER_SITE_OVERRIDE .Pq Vt str 設定されていると、ports の .Pa Makefile にリストされているサイトよりも先に、このサイトをチェックしに行きます。 次のようにすればバックアップサイトを先にチェックさせることができます。 .Bd -literal -offset indent MASTER_SITE_OVERRIDE?= ${MASTER_SITE_BACKUP} .Ed .It Va MASTER_SITE_PERL_CPAN .Pq Vt str Perl ports のマスタサイトの場所を制御します。 パスの最後の部分は .\".Bd -literal -offset indent .\" /%SUBDIR%/ .\".Ed .Dq Li /%SUBDIR%/ でなければなりません。 .\"translator: ここの .Bd .Ed はコメントアウトしました。 .It Va MASTER_SORT_REGEX .Pq Vt str ミラーセットのソート順を制御する場合に設定します。 .Pa .jp ドメインのミラーを優先的に用いたければ、以下のような設定をします。 .Bd -literal -offset indent MASTER_SORT_REGEX?= ^file: ^ftp://ftp\.FreeBSD\.org/pub/FreeBSD/ports/local-distfiles/ ://[^/]*\.jp/ ://[^/]*\.jp\. .Ed .Pp 他の国別 TLD ドメインのユーザは、 .Dq Li jp を適切なドメインに変更してください。 .It Va MASTER_SITE_RINGSERVER .Pq Vt str Ringserver ports のマスタサイトの場所を制御します。 パスの最後の部分は .Dq Li /%SUBDIR%/ でなければなりません。 .It Va MASTER_SITE_RUBY .Pq Vt str Ruby ports のマスタサイトの場所を制御します。 パスの最後の部分は .Dq Li /%SUBDIR%/ でなければなりません。 .It Va MASTER_SITE_SUNSITE .Pq Vt str Sunsite ports のマスタサイトの場所を制御します。 パスの最後の部分は .Dq Li /%SUBDIR%/ でなければなりません。 .It Va MASTER_SITE_TCLTK .Pq Vt str Tcl/Tk ports のマスタサイトの場所を制御します。 パスの最後の部分は .Dq Li /%SUBDIR%/ でなければなりません。 .It Va MASTER_SITE_TEX_CTAN .Pq Vt str TeX ports のマスタサイトの場所を制御します。 パスの最後の部分は .Dq Li /%SUBDIR%/ でなければなりません。 .It Va MASTER_SITE_WINDOWMAKER .Pq Vt str WindowMaker ports のマスタサイトの場所を制御します。 パスの最後の部分は .Dq Li /%SUBDIR%/ でなければなりません。 .It Va MASTER_SITE_XCONTRIB .Pq Vt str X contrib の ports のマスタサイトの場所を制御します。 パスの最後の部分は .Dq Li /%SUBDIR%/ でなければなりません。 .It Va MASTER_SITE_XEMACS .Pq Vt str Xemacs ports のマスタサイトの場所を制御します。 パスの最後の部分は .Dq Li /%SUBDIR%/ でなければなりません。 .It Va MASTER_SITE_XFREE .Pq Vt str XFree ports のマスタサイトの場所を制御します。 パスの最後の部分は .Dq Li /%SUBDIR%/ でなければなりません。 .It Va MOTIFLIB .Pq Vt str .Pa libXm.a と .Pa libXm.so の場所です。 .It Va MOTIF_STATIC .Pq Vt bool Motif を用いる ports を、Motif の共有ライブラリを持たない システム上でも実行させたい場合に設定します。 .It Va NOCLEANDEPENDS .Pq Vt bool .Dq Li "make clean" によって clean される他の ports から依存されている ports を clean したくない場合に設定します。 .It Va NOPORTDOCS .Pq Vt bool ports と同時に追加ドキュメントをインストールしない場合に設定します。 .It Va PACKAGES .Pq Vt str package ターゲットのみに用いられます。 package ツリーのディレクトリです。 .It Va PATCH_SITES .Pq Vt str パッチファイルの配布をしている一次サイトの場所です。 .It Va PORTSDIR .Pq Vt str ports ツリーの場所です。 .It Va USA_RESIDENT .Pq Vt bool 米国居住者は設定してください。 設定すると、米国輸出規制に従う必要がある ports が、 この規制に従うようになります。 .It Va WITHOUT_X11 .Pq Vt bool 設定すると、X11 サポート有り無しの両方で構築可能な ports を、 デフォルトで X11 サポート無しで構築するようにします。 .It Va WRKDIRPREFIX .Pq Vt str ports をビルドする際に用いる一時ファイルを作成する場所です。 .It Va X11BASE .Pq Vt str X11 ディストリビューションを .Pa /usr/X11R6 以外の場所にインストールしたい場合、その場所を設定します。 .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/defaults/make.conf -compact .It Pa /etc/defaults/make.conf .It Pa /etc/make.conf .It Pa /usr/doc/Makefile .It Pa /usr/src/Makefile .It Pa /usr/src/Makefile.inc1 .It Pa /usr/ports/Mk/bsd.port.mk .It Pa /usr/ports/Mk/bsd.sites.mk .El .Sh 関連項目 .Xr gcc 1 , .Xr install 1 , .Xr make 1 , .Xr ports 7 , .Xr lpd 8 , .Xr sendmail 8 .Sh 歴史 .Nm ファイルは .Fx 4.0 以前のいつかに登場しました。 .Sh 作者 このマニュアルページは .An "Mike W. Meyer" Aq mwm@mired.org が書きました。 .Sh バグ このマニュアルページは現在の .Nm で利用できるオプションに比べると、 古くなることが時々あるかもしれません。 現在利用できる最新のオプションについては、 .Pa /etc/defaults/make.conf ファイルを調べてください。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man5/rc.conf.5 b/ja_JP.eucJP/man/man5/rc.conf.5 index 86922b9332..c14bbd1672 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man5/rc.conf.5 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man5/rc.conf.5 @@ -1,1809 +1,1889 @@ .\" Copyright (c) 1995 .\" Jordan K. Hubbard .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE AUTHOR ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" -.\" %FreeBSD: src/share/man/man5/rc.conf.5,v 1.64.2.40 2002/02/23 15:48:29 cjc Exp % +.\" %FreeBSD: src/share/man/man5/rc.conf.5,v 1.64.2.46 2002/03/28 15:15:19 gshapiro Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .\" -.Dd February 4, 2001 +.Dd March 3, 2002 .Dt RC.CONF 5 .Os .Sh 名称 .Nm rc.conf .Nd システム設定情報 .Sh 解説 .Nm ファイルは、ローカルホスト名、任意の潜在的なネットワークインタフェースに 関する設定の詳細、システムの初期起動時に立ち上げるべき サービスに関して記述される情報を含んでいます。 初めてインストールする際には、一般に .Nm ファイルはシステムインストールユーティリティ .Pa /stand/sysinstall によって初期化されます。 .Pp .Nm の目的は、 直接コマンドを実行したりシステム起動操作を行うことではありません。 そうではなく、 このファイルで見つかる設定に従って内部の動作を条件付きで制御する .Pa /etc 配下のさまざまな起動スクリプトも含まれています。 .Pp .Pa /etc/rc.conf ファイルは、 使用可能な全オプションのデフォルト設定を指定するファイル .Pa /etc/defaults/rc.conf からインクルードされます。 オプションを .Pa /etc/rc.conf に指定する必要があるのは、 システム管理者がこれらのデフォルトを上書きしたい場合だけです。 ファイル .Pa /etc/rc.conf.local は、 .Pa /etc/rc.conf の設定を上書きするために使用されます。これは歴史的事情のためです。 後述の .Dq rc_conf_files を参照してください。 .Pp 次に示すリストは、 .Nm ファイル中で設定可能な各変数について、 その名前と簡単な解説をしたものです。 .Bl -tag -width Ar .It Va swapfile .Pq Vt 文字列 .Dq NO にすると スワップファイルはインストールされません。 .Dq NO 以外の場合、その値は追加スワップ領域に利用するファイルの フルパス名として用いられます。 .It Va apm_enable .Pq Vt ブール値 .Va YES に設定すると .Xr apm 8 コマンドでの自動電源管理 (Automatic Power Management) のサポートを有効に します。 .It Va apmd_enable .Pq Vt ブール値 .Xr apmd 8 を実行し、ユーザランドから APM イベントを扱います。 APM サポートも有効にします。 .It Va apmd_flags .Pq Vt 文字列 .Va apmd_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr apmd 8 デーモンに渡すフラグになります。 .It Va pccard_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、起動時に PCCARD のサポートを有効にします。 .It Va pccard_mem .Pq Vt 文字列 PCCARD コントローラメモリアドレスを設定します。 .Va DEFAULT とするとデフォルト値になります。 .It Va pccard_ifconfig .Pq Vt 文字列 ブート時またはカード挿入時に .Xr ifconfig 8 に渡される引数のリストです (例えば、 固定アドレスの場合は "inet 192.168.1.1 netmask 255.255.255.0" などですし、 DHCP クライアントの場合は "DHCP" です)。 .It Va pccard_beep .Pq Vt 整数 0 である場合、PCCARD コントローラを静寂モードにします。 1 である場合、ビープモードにします。 2 である場合、メロディモードにします。 .It Va pccard_conf .Pq Vt 文字列 .Xr pccardd 8 デーモンの設定ファイルのパスです。 .It Va pccardd_flags .Pq Vt 文字列 .Va pccard_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr pccardd 8 デーモンに渡すフラグになります。 .It Va pccard_ether_delay .Pq Vt 文字列 .Xr pccard_ether 8 スクリプト中で .Xr dhclient 8 を起動するまでの遅延時間を設定します。 デフォルトは 5 秒です。 これは、 .Xr ed 4 ベースの新しいカードを使用した時にシステムがハングしてしまうという .Xr ed 4 ドライバのバグを回避するためのものです。 .It Va local_startup .Pq Vt 文字列 起動スクリプトファイルを検索するためのディレクトリのリストです。 .It Va script_name_sep .Pq Vt 文字列 起動スクリプトファイルのリストを各々のファイル名に分割するために 使用するフィールドセパレータです。 デフォルトは空白です。 名前に空白を含む起動スクリプトを持っていない限り、変更不要です。 .It Va hostname .Pq Vt 文字列 ネットワーク上でのホストの完全な形のドメイン名 (The Fully Qualified Domain Name) です。 ネットワークに接続されていない場合でも、 この変数は確実に何か意味のあるものに設定すべきです。 ホスト名を DHCP を介して設定するために .Xr dhclient 8 を使用している場合、この変数は空文字列に設定すべきです。 .It Va nisdomainname .Pq Vt 文字列 ホストの NIS ドメイン名。NIS が動いてないときは .Dq NO とします。 .It Va dhcp_program .Pq Vt 文字列 DHCP クライアントプログラムのパスです (ISC DHCP クライアントの .Pa /sbin/dhclient がデフォルトです)。 .It Va dhcp_flags .Pq Vt 文字列 DHCP クライアントプログラムに渡す追加のフラグです。 ISC DHCP クライアント用に利用可能なコマンドラインオプションについては、 .Xr dhclient 8 ページを参照してください。 .It Va firewall_enable .Pq Vt ブール値 ファイアウォール規則を起動時にロードするには、 .Dq YES に設定します。 カーネルが .Dv IPFIREWALL 付きで作られなかった場合、ipfw カーネルモジュールがロードされます。 .Va ipfilter_enable も参照してください。 .It Va firewall_script .Pq Vt 文字列 この変数は、実行するファイアウォールスクリプトのフルパスを指定します。 デフォルトは .Pa /etc/rc.firewall です。 .It Va firewall_type .Pq Vt 文字列 .Pa /etc/rc.firewall 中にある選択肢から選んだファイアウォールタイプもしくは ローカルファイアウォール規則の組を含むファイル名をつけます。 .Pa /etc/rc.firewall からは以下のものが選択可能です: .Dq open - 無制限の IP アクセス; .Dq closed - lo0 経由を除く全ての IP サービスを禁止; .Dq client - ワークステーション向けの基本的な保護; .Dq simple - LAN 向けの基本的な保護。 ファイル名が指定される場合にはフルパス名でなければなりません。 .It Va firewall_quiet .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、起動時にコンソール上で ipfw 規則の表示を行ないません。 .It Va firewall_logging .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、ipfw のイベントロギングを有効にします。 .Dv IPFIREWALL_VERBOSE カーネルオプションと等価です。 .It Va firewall_flags .Pq Vt 文字列 .Va firewall_type でファイル名を指定する場合、 .Xr ipfw 8 に渡されるフラグです。 .It Va natd_program .Pq Vt 文字列 .Xr natd 8 のパス。 .It Va natd_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、natd を有効にします。 .Va firewall_enable もまた .Dq YES に設定され、 .Xr divert 4 ソケットがカーネルで有効にされている必要があります。 .It Va natd_interface .Pq Vt 文字列 natd が実行されるパブリックインタフェースの名前です。 インタフェースの指定は、インタフェース名でも IP アドレスでもかまいません。 .It Va natd_flags .Pq Vt 文字列 追加の natd フラグはここに記述する必要があります。 .Fl n または .Fl a のフラグは上記 .Va natd_interface とともに自動的に引数として追加されます。 .\" ----- ipfilter_enable setting -------------------------------- .It Va ipfilter_enable .Pq Vt ブール値 デフォルトは .Dq NO に設定されます。 .Dq YES に設定すると、 .Xr ipf 8 パケットフィルタリングを有効にします。 .Pp 典型的な用途では、 .Bd -literal ipfilter_enable="YES" ipnat_enable="YES" ipmon_enable="YES" ipfs_enable="YES" .Ed .Pp を .Pa /etc/rc.conf に記述し、 .Pa /etc/ipf.rules と .Pa /etc/ipnat.rules を適切に編集する必要があるでしょう。 .Pp .Va ipfilter_enable と .Va ipnat_enable とは別々に有効にできることに注意してください。 .Va ipmon_enable および .Va ipfs_enable を有効にするには .Va ipfilter_enable と .Va ipnat_enable の少なくともどちらか 1 つが有効になっている必要があります。 .Pp カーネル構成ファイル中に .Bd -literal options IPFILTER options IPFILTER_LOG options IPFILTER_DEFAULT_BLOCK .Ed .Pp を置くことも良い考えです。 .\" ----- ipfilter_program setting ------------------------------ .It Va ipfilter_program .Pq Vt 文字列 .Xr ipf 8 へのパスです (デフォルトは .Pa /sbin/ipf です)。 .\" ----- ipfilter_rules setting -------------------------------- .It Va ipfilter_rules .Pq Vt 文字列 デフォルトで .Dq /etc/ipf.rules に設定されます。 この変数は、フィルタルール定義ファイルの名前を含みます。 このファイルは、 .Xr ipf 8 コマンドが実行できるよう、読み取り可能であることが期待されます。 .\" ----- ipfilter_flags setting -------------------------------- .It Va ipfilter_flags .Pq Vt 文字列 デフォルトは空文字列です。 この変数には、 .Xr ipf 8 プログラムに渡されるフラグが含まれます。 .\" ----- ipnat_enable setting ---------------------------------- .It Va ipnat_enable .Pq Vt ブール値 デフォルトで .Dq NO に設定されます。 .Dq YES に設定すると、 .Xr ipnat 1 ネットワークアドレス変換を有効にします。 詳細は .Va ipfilter_enable を参照してください。 .\" ----- ipnat_program setting --------------------------------- .It Va ipnat_program .Pq Vt 文字列 .Xr ipnat 1 へのパスです (デフォルトは .Pa /sbin/ipnat です)。 .\" ----- ipnat_rules setting ----------------------------------- .It Va ipnat_rules .Pq Vt 文字列 デフォルトで .Dq /etc/ipnat.rules に設定されます。 この変数は、ネットワークアドレス変換を定義するファイルの名前を含みます。 このファイルは、 .Xr ipnat 1 コマンドが実行できるよう、読み取り可能であることが期待されます。 .\" ----- ipnat_flags setting ----------------------------------- .It Va ipnat_flags .Pq Vt 文字列 デフォルトは空文字列です。 この変数には、 .Xr ipnat 1 プログラムへ渡されるフラグが含まれます。 .\" ----- ipmon_enable setting ---------------------------------- .It Va ipmon_enable .Pq Vt ブール値 デフォルトで .Dq NO に設定されます。 .Dq YES に設定すると、 .Xr ipmon 8 モニタリング ( .Xr ipf 8 と .Xr ipnat 1 のイベントのログ) を有効にします。 この変数を設定する場合、 .Va ipfilter_enable あるいは .Va ipnat_enable も設定することが必要です。 詳細は .Va ipfilter_enable を参照してください。 .\" ----- ipmon_program setting --------------------------------- .It Va ipmon_program .Pq Vt 文字列 .Xr ipmon 8 へのパスです (デフォルトは .Pa /sbin/ipmon です)。 .\" ----- ipmon_flags setting ----------------------------------- .It Va ipmon_flags .Pq Vt 文字列 デフォルトで .Va -Ds に設定されます。 この変数は、 .Xr ipmon 8 プログラムに渡されるフラグを含みます。 他の典型的な例は .Dq -D /var/log/ipflog であり、これは .Xr ipmon 8 に .Xr syslogd 8 をバイパスさせて、直接ファイルにログを書かせます。 このような場合、必ず .Pa /etc/newsyslog.conf を次のように修正してください: .Bd -literal /var/log/ipflog 640 10 100 * Z /var/run/ipmon.pid .Ed .\" ----- ipfs_enable setting ----------------------------------- .It Va ipfs_enable .Pq Vt ブール値 デフォルトでは .Dq NO に設定されます。 この変数を .Dq YES に設定すると .Xr ipfs 8 が有効になり、シャットダウン時にフィルタおよび NAT 状態テーブルを 保存し、再起動時に読み込み直されるようになります。 この変数を設定するには .Va ipfilter_enable あるいは .Va ipnat_enable も .Dq YES に設定する必要があります。 詳細は .Va ipfilter_enable を参照してください。 .Va kern_securelevel を 3 に設定した場合、 .Va ipfs_enable は使用できなくなることに注意してください。 なぜなら、セキュアレベルを引き上げることでシャットダウン時に .Xr ipfs 8 が状態テーブルを保存できなくなるからです。 .\" ----- ipfs_program setting ---------------------------------- .It Va ipfs_program .Pq Vt 文字列 .Xr ipfs 8 へのパスです (デフォルトは .Pa /sbin/ipfs です)。 .\" ----- ipfs_flags setting ------------------------------------ .It Va ipfs_flags .Pq Vt 文字列 デフォルトは空文字列です。 この変数には、 .Xr ipfs 8 プログラムに渡されるフラグが含まれます。 .\" ----- end of added ipf hook --------------------------------- .It Va tcp_extensions .Pq Vt ブール値 デフォルトでは .Dq YES です。NO に設定すると、 .%T RFC 1323 で述べられているような ある TCP オプションを無効にします。 .Dq NO に設定すると、ネットワークコネクションが不規則にハングアップしたり、 それに類する他の不具合を回避する助けとなるかもしれません。 ネットワークデバイスには、これらのオプションに関連する部分において、 壊れているものがあることが知られています。 .It Va log_in_vain .Pq Vt 整数 デフォルトで 0 に設定されています。 .Xr sysctl 8 変数 .Sy net.inet.tcp.log_in_vain と .Sy net.inet.udp.log_in_vain が、 .Xr tcp 4 と .Xr udp 4 に記述されているように、指定された値に設定されます。 .It Va tcp_keepalive .Pq Vt ブール値 デフォルトで .Dq YES に設定されています。 NO に設定すると、アイドルになっている TCP 接続を検出し、 通信相手がまだ立ち上がっていて、到達可能であることを確認する のをやめます。 .It Va tcp_drop_synfin .Pq Vt ブール値 デフォルトで .Dq NO に設定されています。 YES に設定すると、 TCP フレームで SYN と FIN のフラグが共に設定されているものを、 カーネルが無視するようになります。 これにより、OS が指紋を残すのを防ぎますが、 正当なアプリケーションが動作しなくなるかもしれません。 .Dv TCP_DROP_SYNFIN オプション付きでカーネルを構築した場合のみ、 本オプションが使用可能です、 .It Va icmp_drop_redirect .Pq Vt ブール値 デフォルトで .Dq NO に設定されています。 YES に設定すると、 ICMP REDIRECT パケットを、カーネルが無視するようになります。 .It Va icmp_log_redirect .Pq Vt ブール値 デフォルトで .Dq NO に設定されています。 YES に設定すると、 ICMP REDIRECT パケットを、カーネルが記録するようになります。 ログメッセージの速度制限はありませんので、 あなたのネットワーク内の問題解決にのみ使用すべきです。 .It Va network_interfaces .Pq Vt 文字列 このホスト上で設定するネットワークインタフェースのリストを 設定します。 たとえば、ループバックデバイス (lo0) および ed0 ドライバの NIC があるなら、 .Dq "lo0 ed0" に設定されるでしょう。 .Ar interface の各値に対して .Va ifconfig_ Ns Aq Ar interface という変数も存在すると仮定されます。 1 つのインタフェースに複数の IP アドレスを登録したい場合は、 ここに IP エイリアスのエントリを追加することも可能です。 対象とするインタフェースが ed0 であると仮定すると、 .Bd -literal ifconfig_ed0_alias0="inet 127.0.0.253 netmask 0xffffffff" ifconfig_ed0_alias1="inet 127.0.0.254 netmask 0xffffffff" .Ed .Pp というようになります。 見つかった各 .Va ifconfig_ Ns Ao Ar interface Ac Ns Va _alias Ns Aq Ar n エントリについて、 その内容が .Xr ifconfig 8 に渡されます。最初にアクセスに失敗した時点で実行は中止されるので .Bd -literal ifconfig_ed0_alias0="inet 127.0.0.251 netmask 0xffffffff" ifconfig_ed0_alias1="inet 127.0.0.252 netmask 0xffffffff" ifconfig_ed0_alias2="inet 127.0.0.253 netmask 0xffffffff" ifconfig_ed0_alias4="inet 127.0.0.254 netmask 0xffffffff" .Ed .Pp のようにすると、alias4 は追加され .Em ない ことに注意してください。これは alias3 エントリを抜かしたことで検索が中止されるからです。 .Pp .Va ifconfig_ Ns Aq Ar interface 変数を .Dq DHCP に設定することで、インタフェースを DHCP で立ち上げることが 可能です。 例えば ed0 デバイスを DHCP で初期化するには、 次のような行を指定すればよいです: .Bd -literal ifconfig_ed0="DHCP" .Ed .It Va cloned_interfaces .Pq Vt 文字列 このホストに生成する、複製可能なネットワークインタフェースの リストを設定します。 .Va cloned_interfaces のエントリは、設定を行うため自動的に .Va network_interfaces に追加されます。 .It Va gif_interfaces .Pq Vt 文字列 このホストで設定する、 .Xr gif 4 トンネルインタフェースのリストを設定します。 .Ar interface の各値に対して、 .Va gifconfig_ Ns Aq Ar interface 変数が存在すると想定されます。 本変数の値を使用し、 .Xr ifconfig 8 の .Cm tunnel オプションの書式に従って、トンネルのリンク層を設定します。 さらに本オプションは、リストされたインタフェースの設定を試みる前に、 これらが .Xr ifconfig 8 の .Cm create オプションで作成されていることを保証します。 .It Va ppp_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、 .Xr ppp 8 デーモンを実行します。 .It Va ppp_mode .Pq Vt 文字列 .Xr ppp 8 デーモンを実行するモードです。受け付けられるモードは .Dq auto , .Dq ddial , .Dq direct , .Dq dedicated のいずれかです。 完全な解説はマニュアルを参照してください。 .It Va ppp_nat .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、パケットエイリアスを有効にします。 .Va gateway_enable と共に使用することにより、 本ホストをネットワークアドレス変換ルータとして使用して、 プライベートネットワークアドレスのホストからの インターネットへのアクセスを可能にします。 .It Va ppp_profile .Pq Vt 文字列 .Pa /etc/ppp/ppp.conf から使用するプロファイル名です。 .It Va ppp_user .Pq Vt 文字列 このユーザ名の元で ppp を起動します。 デフォルトでは ppp は .Dq root が起動します。 .It Va rc_conf_files .Pq Vt 文字列 本オプションは、 .Pa /etc/defaults/rc.conf の設定を上書きするファイルのリストを指定するために使用されます。 ファイルは指定された順序に読み込まれますし、 また、ファイルへの完全なパスを含む必要があります。 デフォルトでは、指定されるファイルは .Pa /etc/rc.conf と .Pa /etc/rc.conf.local です。 .It Va fsck_y_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、 ファイルシステムの初期調整に失敗した場合、 .Xr fsck 8 を -y フラグ付きで実行します。 .It Va syslogd_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、 .Xr syslogd 8 デーモンを起動します。 .It Va syslogd_program .Pq Vt str .Xr syslogd 8 へのパス (デフォルトは .Pa /usr/sbin/syslogd です)。 .It Va syslogd_flags .Pq Vt 文字列 .Va syslogd_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr syslogd 8 に渡すフラグになります。 .It Va inetd_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、 .Xr inetd 8 デーモンを起動します。 .It Va inetd_program .Pq Vt str .Xr inetd 8 へのパス (デフォルトは .Pa /usr/sbin/inetd です)。 .It Va inetd_flags .Pq Vt 文字列 .Va inetd_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr inetd 8 へ渡すフラグとなります。 .It Va named_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、 .Xr named 8 デーモンを起動します。 .It Va named_program .Pq Vt 文字列 .Xr named 8 へのパス (デフォルトは .Pa /usr/sbin/named です)。 .It Va named_flags .Pq Vt 文字列 .Va named_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr named 8 に渡すフラグとなります。 .It Va kerberos_server_enable .Pq Vt ブール値 ブート時に Kerberos 認証サーバを起動したい場合は .Dq YES に設定します。 .It Va kadmind_server_enable .Pq Vt ブール値 .Xr kadmind 8 -(Kerberos 管理デーモン) を実行したい場合は +すなわち Kerberos IV 管理デーモンを実行したい場合は .Dq YES とします。スレーブサーバでは .Dq NO に設定します。 .It Va kerberos_stash .Pq Vt 文字列 .Dq YES なら ( .Va kerberos_server_enable が .Dq YES に設定され、かつ .Xr kerberos 1 および .Xr kadmind 8 の両方に使用するときのみ) マスタキーの入力を促さずに 安全な場所に保存しておいたマスタキーを用いるよう Kerberos サーバに指示します。 +.It Va kerberos5_server_enable +.Pq Vt ブール値 +ブート時に Kerberos 5 認証デーモンを起動したい場合は +.Dq YES +とします。 +.It Va kadmind5_server_enable +.Pq Vt ブール値 +.Xr k5admind 8 +すなわち Kerberos 5 管理デーモンを起動したい場合は +.Dq YES +とします。 +スレーブサーバでは +.Dq NO +に設定します。 .It Va rwhod_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、ブート時に .Xr rwhod 8 デーモンを起動します。 .It Va rwhod_flags .Pq Vt 文字列 .Va rwhod_enable が .Dq YES に設定されている場合、これらは rwhod に渡すフラグになります。 .It Va amd_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、ブート時に .Xr amd 8 デーモンを起動します。 .It Va amd_flags .Pq Vt 文字列 .Va amd_enable が .Dq YES に設定されている場合、これらは amd に渡すフラグとなります。 詳しくは .Xr amd 8 の .Xr info 1 ページを利用してください。 .It Va amd_map_program .Pq Vt 文字列 設定すると、指定されたプログラムが実行され、 .Xr amd 8 マップのリストを受け取ります。 例えば、 .Xr amd 8 マップが NIS に格納されている場合、 .Xr ypcat 1 を実行して .Pa amd.master NIS マップから .Xr amd 8 マップのリストを取得するよう設定可能です。 .It Va update_motd .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、ブート時に実行されているカーネルリリースを反映するように .Pa /etc/motd を更新します。 .Dq NO に設定すると、 .Pa /etc/motd は更新を行いません。 .It Va nfs_client_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、ブート時に NFS クライアントデーモンを起動します。 .It Va nfs_client_flags .Pq Vt 文字列 .Va nfs_client_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr nfsiod 8 デーモンに渡すフラグとなります。 .It Va nfs_access_cache .Pq Vt 整数 .Va nfs_client_enable が .Dq YES の場合、この変数に .Va 0 を設定して NFS ACCESS RPC キャッシングを無効化することができますし、 NFS ACCESS 結果がキャッシュされる秒数を指定することもできます。 2-10 秒の値を設定すると、 多くの NFS 操作に対するネットワークトラフィックを十分減らします。 .It Va nfs_server_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、ブート時に NFS サーバデーモンを起動します。 .It Va nfs_server_flags .Pq Vt 文字列 .Va nfs_server_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr nfsd 8 デーモンに渡すフラグとなります。 .It Va single_mountd_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定し .Va nfs_server_enable を設定しないと、 .Xr mountd 8 は起動しますが .Xr nfsd 8 デーモンは起動しません。 実際に NFS は使用せずに CFS を使用する場合に、一般的に必要となります。 .It Va weak_mountd_authentication .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、PCNFSD のようなサービスで権限付けられていない マウント要求ができるようになります。 .It Va nfs_privport .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、安全なポート上でのみ NFS サービスを提供します。 .It Va nfs_bufpackets .Pq Vt 整数 数値を設定すると、そのパケット数分のソケットバッファ空間が、 NFS クライアント上に予約されます。 .Dq DEFAULT に設定すると、カーネルのデフォルト (通常は 4) が使用されます。 ギガビットネットワークでは大きな値を設定すると高性能になるでしょう、 最小値は 2 であり、最大値は 64 です。 .It Va rpc_lockd_enable .Pq Vt ブール値 この変数が .Dq YES に設定され、しかも NFS サーバである場合、ブート時に .Xr rpc.lockd 8 を起動します。 .It Va rpc_statd_enable .Pq Vt ブール値 この変数が .Dq YES に設定され、しかも NFS サーバである場合、ブート時に .Xr rpc.statd 8 を起動します。 .It Va portmap_program .Pq Vt 文字列 .Xr portmap 8 へのパス (デフォルトは .Pa /usr/sbin/portmap です)。 .It Va portmap_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES の場合、ブート時に .Xr portmap 8 サービスを起動します。 .It Va portmap_flags .Pq Vt 文字列 .Va portmap_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr portmap 8 デーモンに渡すフラグとなります。 .It Va xtend_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、ブート時に .Xr xtend 8 デーモンを起動します。 .It Va xtend_flags .Pq Vt 文字列 .Va xtend_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr xtend 8 デーモンに渡すフラグとなります。 .It Va pppoed_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、ブート時に .Xr pppoed 8 デーモンを起動し、PPP オーバイーサネットサービスを提供します。 .It Va pppoed_ Ns Ar provider .Pq Vt 文字列 .Xr pppoed 8 はこの .Ar provider に対する要求を待ち受け、最終的にはこの名前を .Ar system 引数として .Xr ppp 8 を実行します。 .It Va pppoed_flags .Pq Vt 文字列 .Xr pppoed 8 へ渡す追加のフラグ。 .It Va pppoed_interface pppoed が実行されるネットワークインタフェース。 .Va pppoed_enable が .Dq YES に設定された場合、必須です。 .It Va timed_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES なら、ブート時に .Xr timed 8 サービスを実行します。このコマンドは、全ホストについて一貫した .Qq "ネットワーク時間" が確立されなければならないマシンネットワークのためにあります。 これが有用である典型例は、 ファイルのタイムスタンプがネットワーク全体で一貫性をもつことが 期待されるような、大規模 NFS 環境です。 .It Va timed_flags .Pq Vt 文字列 .Va timed_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr timed 8 サービスに渡すフラグとなります。 .It Va ntpdate_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、システムスタートアップ時に ntpdate を実行します。 このコマンドは、ある標準的な参照先を元に、ただ .Em 1 回 だけシステム時刻を同期させるためにあります。 また、システムを最初にインストールする際、 この値を (知られているサービスのリストから) 最初に設定するオプションが .Pa /stand/sysinstall プログラムによって提供されます。 .It Va ntpdate_program .Pq Vt 文字列 .Xr ntpdate 8 へのパス (デフォルトは .Pa /usr/sbin/ntpdate です)。 .It Va ntpdate_flags .Pq Vt 文字列 .Va ntpdate_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr ntpdate 8 コマンドに渡すフラグとなります (通常はホスト名)。 .It Va xntpd_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、ブート時に .Xr ntpd 8 コマンドが起動されます。 .It Va xntpd_program .Pq Vt 文字列 .Xr ntpd 8 へのパス (デフォルトは .Pa /usr/sbin/ntpd です)。 .It Va xntpd_flags .Pq Vt 文字列 .Ar xntpd_enable が .Ar YES の場合、これらは .Xr ntpd 8 デーモンに渡すフラグとなります。 .It Va nis_client_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、システムブート時に .Xr ypbind 8 サービスを起動します。 .It Va nis_client_flags .Pq Vt 文字列 .Va nis_client_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr ypbind 8 サービスに渡すフラグとなります。 .It Va nis_ypset_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、システムブート時に .Xr ypset 8 デーモンを起動します。 .It Va nis_ypset_flags .Pq Vt 文字列 .Va nis_ypset_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr ypset 8 デーモンに渡すフラグとなります。 .It Va nis_server_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、システムブート時に .Xr ypserv 8 デーモンを起動します。 .It Va nis_server_flags .Pq Vt 文字列 .Va nis_server_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr ypserv 8 デーモンに渡すフラグとなります。 .It Va nis_ypxfrd_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、システムブート時に .Xr rpc.ypxfrd 8 デーモンを起動します。 .It Va nis_ypxfrd_flags .Pq Vt 文字列 .Va nis_ypxfrd_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr rpc.ypxfrd 8 デーモンに渡すフラグとなります。 .It Va nis_yppasswdd_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、システムブート時に .Xr rpc.yppasswdd 8 デーモンを起動します。 .It Va nis_yppasswdd_flags .Pq Vt 文字列 .Va nis_yppasswdd_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr rpc.yppasswdd 8 デーモンに渡すフラグとなります。 .It Va defaultrouter .Pq Vt 文字列 .Dq NO を設定しないと、このホスト名または IP アドレスへのデフォルトルートを 作成します (このルータがネームサーバへも到達する必要がある 場合は IPアドレスを使用すること!)。 .It Va static_routes .Pq Vt 文字列 システムブート時に追加したいスタティックルートのリストを 設定します。 .Dq NO 以外を設定した場合、その値を空白で区切った各要素について、 .Ar element ごとに変数 .Va route_ Ns Aq Ar element が存在すると仮定され、後でその内容が .Dq route add 操作に渡されます。 .It Va gateway_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、IP ルータとして動作するように、 たとえばインタフェース間でパケットをフォワードするように ホストを設定します。 .It Va router_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、 .Va router および .Va router_flags の設定に基づいて、ある種のルーティングデーモンを実行します。 .It Va router .Pq Vt 文字列 .Va router_enable が .Dq YES に設定されると、これが使用するルーティングデーモン名になります。 .It Va router_flags .Pq Vt 文字列 .Va router_enable が .Dq YES に設定されると、これらがルーティングデーモンへ渡すフラグとなります。 .It Va mrouted_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、マルチキャストルーティングデーモン .Xr mrouted 8 を起動します。 .It Va mrouted_flags .Pq Vt 文字列 .Va mrouted_enable が .Dq YES の場合、これらはマルチキャストルーティングデーモンへ渡すフラグとなります。 .It Va ipxgateway_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、IPX トラフィックのルーティングを有効にします。 .It Va ipxrouted_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、ブート時に .Xr IPXrouted 8 デーモンを起動します。 .It Va ipxrouted_flags .Pq Vt 文字列 .Va ipxrouted_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr IPXrouted 8 デーモンへ渡すフラグとなります。 .It Va arpproxy_all .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、グローバルプロキシ ARP を有効にします。 .It Va forward_sourceroute .Pq Vt ブール値 これが .Dq YES に設定され、更に .Va gateway_enable もまた .Dq YES に設定されている場合、 送信元が経路指定したパケット (source routed packets) はフォワードされます。 .It Va accept_sourceroute .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、 システムは自分宛の送信元経路指定パケットを受け付けます。 .It Va rarpd_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、システムブート時に .Xr rarpd 8 デーモンを起動します。 .It Va rarpd_flags .Pq Vt 文字列 .Va rarpd_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr rarpd 8 デーモンへ渡すフラグとなります。 .It Va atm_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES システムブート時に ATM インタフェースの設定を有効にします。 次に説明する ATM 関連の変数に関し、 利用可能なコマンドパラメータの更なる詳細については、 .Xr atm 8 のマニュアルページを参照してください。 更なる詳細な設定情報に関しては、 .Pa /usr/share/examples/atm 中のファイルも参照してください。 .It Va atm_netif_ .Pq Vt 文字列 ATM 物理インタフェース .Va に対し、本変数は、 作成される ATM ネットワークインタフェース名の プレフィックスと数字を指定します。 値はコマンド .Dq atm set netif Va のパラメータとして渡されます。 .It Va atm_sigmgr_ .Pq Vt 文字列 ATM 物理インタフェース .Va に対し、本変数は使用すべき ATM シグナリングマネージャを定義します。 値はコマンド .Dq atm attach Va のパラメータとして渡されます。 .It Va atm_prefix_ .Pq Vt 文字列 ATM 物理インタフェース .Va に対し、本変数は、 UNI シグナリングマネージャを使用するインタフェースの NSAP プレフィックスを定義します。 .Em ILMI に設定すると、プレフィックスは自動的に .Xr ilmid 8 デーモンを介して設定されます。 そうでない場合、値はコマンド .Dq atm set prefix Va のパラメータとして渡されます。 .It Va atm_macaddr_ .Pq Vt 文字列 ATM 物理インタフェース .Va に対し、本変数は、 UNI シグナリングマネージャを使用するインタフェースの MAC アドレスを定義します。 .Dq NO に設定すると、ATM インタフェースカードに格納されている ハードウェア MAC アドレスが使用されます。 そうでない場合、値はコマンド .Dq atm set mac Va のパラメータとして渡されます。 .It Va atm_arpserver_ .Pq Vt 文字列 ATM 物理インタフェース .Va に対し、本変数は、ATMARP サービスを提供するホストの ATM アドレスを定義します。 本変数は、UNI シグナリングマネージャを使用するインタフェースにおいてのみ 利用可能です。 .Em local に設定すると、本ホストが ATMARP サーバになります。 値はコマンド .Dq atm set arpserver Va のパラメータとして渡されます。 .It Va atm_scsparp_ .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、ネットワークインタフェース .Va に対する SCSP/ATMARP サービスが、 .Xr scspd 8 および .Xr atmarpd 8 を使用して開始されます。 本変数は .So .Va atm_arpserver_ Ns Aq Ar netif .No = Ns Qq local .Sc が定義されている場合にのみ利用可能です。 .It Va atm_pvcs .Pq Vt 文字列 システムブート時に追加したい ATM PVC のリストを設定します。 この値の中で空白で区切られた .Ar element ごとに、変数 .Va atm_pvc_ Ns Aq Ar element が存在するものと仮定されます。これらの変数の値がコマンド .Dq atm add pvc のパラメータとして渡されます。 .It Va atm_arps .Pq Vt 文字列 システムブート時に追加したい、 永続的な ATM ARP エントリのリストを設定します。 この値の中で空白で区切られた .Ar element ごとに、変数 .Va atm_arp_ Ns Aq Ar element が存在するものと仮定されます。これらの変数の値がコマンド .Dq atm add arp のパラメータとして渡されます。 .It Va keymap .Pq Vt 文字列 .Dq NO に設定すると、キーマップはインストールされません。それ以外の場合、 ここで指定した .Ar value がキーマップファイル .Pa /usr/share/syscons/keymaps/.kbd をインストールするのに用いられます。 .It Va keyrate .Pq Vt 文字列 キーボードのリピートスピードです。以下のいずれかに設定します。 .Dq slow , .Dq normal , .Dq fast デフォルト値を希望する場合は .Dq NO とします。 .It Va keychange .Pq Vt 文字列 .Dq NO 以外に設定すると、その値でファンクションキーをプログラムしようとします。 指定できる値は単一の文字列で, .Qq Va " [ ]..." という形式でないといけません。 .It Va cursor .Pq Vt 文字列 カーソルの動作を明示的に指定する場合は .Dq normal , .Dq blink , .Dq destructive のいずれかの値に設定します。デフォルト動作を選ぶには .Dq NO とします。 .It Va scrnmap .Pq Vt 文字列 .Dq NO に設定すると、スクリーンマップはインストールされません。 それ以外の場合には、ここで指定した .Ar value がスクリーンマップファイル .Pa /usr/share/syscons/scrnmaps/ をインストールするのに用いられます。 .It Va font8x16 .Pq Vt 文字列 .Dq NO に設定すると、スクリーンサイズの要求に対しデフォルトの 8x16 フォント値が 用いられます。それ以外の場合は .Pa /usr/share/syscons/fonts/ の値が用いられます。 .It Va font8x14 .Pq Vt 文字列 .Dq NO に設定すると、スクリーンサイズの要求に対しデフォルトの 8x14 フォント値が 用いられます。それ以外の場合は .Pa /usr/share/syscons/fonts/ の値が用いられます。 .It Va font8x8 .Pq Vt 文字列 .Dq NO に設定すると、スクリーンサイズの要求に対しデフォルトの 8x8 フォント値が 用いられます。それ以外の場合は .Pa /usr/share/syscons/fonts/ の値が用いられます。 .It Va blanktime .Pq Vt 整数 .Dq NO に設定すると、デフォルトのスクリーンブランク時間間隔が用いられます。 それ以外の場合は .Ar value 秒に設定されます。 .It Va saver .Pq Vt 文字列 .Dq NO 以外に設定すると、これが実際に使用する スクリーンセーバ (ブランク, 蛇, デーモンなど) となります。 .It Va moused_enable .Pq Vt 文字列 .Dq YES に設定すると、コンソール上でのカット/ペーストセレクション用に .Xr moused 8 デーモンが起動されます。 .It Va moused_type .Pq Vt 文字列 利用したいマウスのプロトコルのタイプ。 .Va moused_enable が .Dq YES の場合、この変数は必ず設定しなければなりません。 多くの場合、 .Xr moused 8 デーモンは適切なマウスタイプを自動的に検出することができます。 デーモンにマウスを検出させるには、この変数を .Dq auto に設定します。 自動検出が失敗する場合、以下のリストから 1 つを選びます。 .Pp マウスが PS/2 マウスポートに接続されている場合、 .Dq auto か .Dq ps/2 を常に指定する必要があります。マウスのブランドやモデルには無関係です。 同様に、マウスがバスマウスポートに接続されている場合、 .Dq auto か .Dq busmouse を選択してください。 他のプロトコルはシリアルマウス用であり、 PS/2 マウスおよびバスマウスでは動作しません。 USB マウスの場合、 .Va auto のみが、動作する唯一のプロトコルです。 .Bd -literal microsoft Microsoft マウス (シリアル) intellimouse Microsoft IntelliMouse (シリアル) mousesystems Mouse system 社製のマウス (シリアル) mmseries MM シリーズのマウス (シリアル) logitech Logitech 製のマウス (シリアル) busmouse バスマウス mouseman Logitech の MouseMan および TrackMan (シリアル) glidepoint ALPS 製の GlidePoint (シリアル) -thinkingmouse Kensignton 製の ThinkingMouse (シリアル) +thinkingmouse Kensington 製の ThinkingMouse (シリアル) ps/2 PS/2 マウス mmhittab MM の HitTablet (シリアル) x10mouseremote X10 MouseRemote (シリアル) versapad Interlink VersaPad (シリアル) .Ed .Pp お使いのマウスが上記のリストにない場合でも、 リスト中のいずれかと互換性があるかも知れません。 互換性に関する情報については .Xr moused 8 のマニュアルページを参照してください。 .Pp また、 この変数が有効であるときは、(Xサーバのような) 他の全ての マウスクライアントは仮想マウスデバイス .Pa /dev/sysmouse を通してマウスにアクセスし、 それを sysmouse タイプのマウスとして構成すべきであると いうことにも注意すべきです。これは、 .Xr moused 8 使用時は、全てのマウスデータがこの単一の標準フォーマットに 変換されるためです。 クライアントプログラムが sysmouse タイプを サポートしないなら次に望ましいタイプとして mousesystems を 指定してください。 .It Va moused_port .Pq Vt 文字列 .Va moused_enable が .Dq YES の場合、これはマウスが接続されている実際のポートになります。 たとえば、COM1 シリアルマウスに対しては .Pa /dev/cuaa0 、PS/2 マウスに対しては .Pa /dev/psm0 、バスマウスに対しては .Pa /dev/mse0 となります。 .It Va moused_flags .Pq Vt 文字列 .Va moused_type が設定されている場合、これらは .Xr moused 8 デーモンに渡す追加のフラグとなります。 .It Va allscreens_flags .Pq Vt 文字列 設定すると、各仮想端末 .Pq Pa /dev/ttyv* に対し、これらのオプションを使用して .Xr vidcontrol 1 を実行します。 例えば .Dq -m on は、 .Va moused_enable が .Dq YES に設定されている場合、全仮想端末上でマウスポインタを有効にします。 .It Va cron_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、システムブート時に .Xr cron 8 デーモンを起動します。 .It Va cron_program .Pq Vt 文字列 .Xr cron 8 へのパス (デフォルトは .Pa /usr/sbin/cron です)。 .It Va cron_flags .Pq Vt 文字列 .Va cron_enable が .Dq YES を設定されている場合、これが .Xr cron 8 へ渡すフラグとなります。 .It Va lpd_program .Pq Vt 文字列 .Xr lpd 8 へのパス (デフォルトは .Pa /usr/sbin/lpd です)。 .It Va lpd_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、システムブート時に .Xr lpd 8 デーモンを起動します。 .It Va lpd_flags .Pq Vt 文字列 .Va lpd_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr lpd 8 デーモンに渡すフラグとなります。 .It Va sendmail_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、システムブート時に .Xr sendmail 8 デーモンを起動します。 .It Va sendmail_flags .Pq Vt 文字列 .Va sendmail_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr sendmail 8 デーモンに渡すフラグとなります。 +.It Va sendmail_submit_enable +.Pq Vt ブール値 +.Dq YES +に設定し +.Va sendmail_enable +を +.Dq NO +に設定すると、 +.Va sendmail_flags +の代りに +.Va sendmail_submit_flags +を使用して +.Xr sendmail 8 +を実行します。 +ローカルホストのみに対して待機する SMTP サービスを介した +ローカルからのメール送信を許可することを意図しています。 +これは、 +.Xr sendmail 8 +をセットユーザ ID バイナリとしないために必要です。 +.It Va sendmail_submit_flags +.Pq Vt 文字列 +.Va sendmail_enable +が +.Dq Li NO +に設定され、 +.Va sendmail_submit_enable +が +.Dq Li YES +に設定された場合、これらは +.Xr sendmail 8 +デーモンに渡されるフラグになります。 .It Va sendmail_outbound_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定し .Va sendmail_enable を .Dq NO に設定すると、 .Va sendmail_flags の代りに .Va sendmail_outbound_flags を使用して .Xr sendmail 8 を実行します。 SMTP サービスを待ち受けずに、ローカルのメールキュー管理が 出来るようにすることを意図しています。 .It Va sendmail_outbound_flags .Pq Vt 文字列 .Va sendmail_enable を .Dq NO に設定し、 .Va sendmail_outbound_enable を .Dq YES に設定すると、これらは .Xr sendmail 8 デーモンに渡されるフラグになります。 +.It Va sendmail_msp_queue_enable +.Pq Vt ブール値 +.Dq YES +に設定すると、システムブート時に、クライアント (MSP) キューランナ +.Xr sendmail 8 +デーモンを、起動します。 +sendmail 8.12 では、コマンドラインからの送信には別のキューが使用されます。 +クライアントキューランナは、 +送信キューに何も置き忘れられないことを保証します。 +.It Va sendmail_msp_queue_flags +.Pq Vt 文字列 +.Va sendmail_msp_queue_enable +を +.Dq YES +に設定すると、これらは +.Xr sendmail 8 +デーモンに渡されるフラグになります。 .It Va dumpdev .Pq Vt 文字列 +システムクラッシュ時にクラッシュダンプを書き込むデバイス +(通常はスワップパーティション) を指定します。 +この変数の値は +.Xr dumpon 8 +への引数として渡されます。 +クラッシュダンプを無効にするには、この変数を .Dq NO -に設定しないと、カーネルクラッシュダンプ出力先を -.Em value -で指定したスワップデバイスに向けます。 -システム再開時に、 +に設定します。 +.It Va dumpdir +.Pq Vt 文字列 +クラッシュ後にシステムがリブートするとき、 +.Va dumpdev +で指定されるデバイスにクラッシュダンプが見付かると、 +.Xr savecore 8 +は、 +このクラッシュダンプとカーネルのコピーを、 +.Va dumpdir +変数で指定されるディレクトリへ保存します。 +デフォルト値は +.Dq /var/crash +です。 +.Va dumpdir +を +.Dq NO +に設定すると、ブート時に .Xr savecore 8 -プログラムは、指定したデバイスからクラッシュダンプを探し、通常 -.Pa /var/crash -ディレクトリに格納します。 +を起動しません。 .It Va enable_quotas .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、システム起動時に、 .Xr quotaon 8 コマンドによってユーザディスクのクォータチェックを有効にします。 .It Va check_quotas .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、 .Xr quotacheck 8 コマンドによってユーザディスクのクォータチェックを有効にします。 .It Va accounting_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、 .Xr accton 8 機能でシステムアカウンティングを有効にします。 .It Va ibcs2_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、 システム初期ブート時に iBCS2 (SCO) バイナリエミュレーションを有効にします。 .It Va ibcs2_loaders .Pq Vt 文字列 これを .Dq NO に設定せずに .Va ibcs2_enable を .Dq YES に設定した場合、 この文字列は有効化すべき追加の iBCS2 ローダのリストを指定します。 .It Va linux_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、 システムブート時に Linux/ELF バイナリエミュレーションを有効にします。 .It Va osf1_enable .Pq Vt ブール値 システムブート時に OSF/1 (Digital UNIX) バイナリエミュレーションを 有効にしたいなら .Dq YES に設定します (Alpha)。 .It Va rand_irqs .Pq Vt 文字列 乱数生成用に監視する IRQ のリストを設定します ( .Xr rndcontrol 8 のマニュアル参照)。 .It Va clear_tmp_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、 起動時に .Pa /tmp 下を消去します。 .It Va ldconfig_paths .Pq Vt 文字列 .Xr ldconfig 8 で使用する共有ライブラリのパスのリストを設定します。注意: .Pa /usr/lib は常に先頭に追加されるので、このリストに指定する必要はありません。 .It Va ldconfig_insecure .Pq Vt ブール値 .Xr ldconfig 8 ユーティリティは、通常、 root 以外が書き込み可能なディレクトリの使用を拒否します。 .Dq YES に設定すると、 システムの起動中はこのセキュリティチェックを無効化します。 .It Va kern_securelevel_enable .Pq Vt ブール値 カーネルのセキュリティレベルをシステムスタートアップ時に設定したい場合に、 .Dq YES に設定します。 .It Va kern_securelevel .Pq Vt 整数 スタートアップ時に設定されるカーネルセキュリティレベルです。 .Va 値 として許される範囲は -1 (コンパイル時のデフォルト) から 3 (最も安全) です。 利用可能なセキュリティレベルとシステム操作への影響については、 .Xr init 8 を参照してください。 .It Va start_vinum .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、 システムブート時に .Xr vinum 8 を開始します。 .It Va sshd_program .Pq Vt 文字列 SSH サーバプログラムへのパスです ( .Pa /usr/sbin/sshd がデフォルトです)。 .It Va sshd_enable .Pq Vt ブール値 .Dq YES に設定すると、 ブート時に .Xr sshd 8 を起動します。 .It Va sshd_flags .Pq Vt 文字列 .Va sshd_enable が .Dq YES の場合、これらは .Xr sshd 8 デーモンに渡すフラグになります。 .It Va unaligned_print .Pq Vt ブール値 .Dq NO に設定すると、境界調整されていないアクセスの警告は表示されません (Alpha)。 .\" ----- isdn settings --------------------------------- .It Va isdn_enable .Pq Vt ブール値 デフォルトは .Dq NO です。 .Dq YES に設定すると、isdn デーモン .Pa /usr/sbin/isdnd をシステム起動時に起動します。 .It Va isdn_flags .Pq Vt 文字列 デフォルトは .Dq -dn -d0x1f9 です。 .Xr isndn 8 に渡される追加のフラグです (調整可能なパラメータについては .Va isdn_fsdev と .Va isdn_ttype を参照してください)。 .It Va isdn_ttype .Pq Vt 文字列 デフォルトは .Dq cons25 です。 .Xr idsnd 8 が全画面モードで動作する場合の出力端末の型です。 .It Va isdn_screenflags .Pq Vt 文字列 デフォルトで .Dq NO に設定されます。 全画面モード用のビデオモードです ( .Xr syscons 4 コンソールドライバ専用です。 .Xr vidcontrol 1 を参照してください。 .It Va isdn_fsdev .Pq Vt 文字列 デフォルトは .Dq /dev/ttyv4 です。 .Xr idsnd 8 が全画面モードで動作する場合の出力端末です (デーモンモード時は .Dq NO です)。 .It Va isdn_trace .Pq Vt ブール値 デフォルトは .Dq NO です。 .Dq YES に設定すると、ISDN プロトコルトレースユーティリティ .Pa /usr/sbin/isdntrace をシステム起動時に有効にします。 .It Va isdn_traceflags .Pq Vt 文字列 デフォルトは .Dq -f /var/tmp/isdntrace0 です。 .Pa /usr/sbin/isdntrace へのフラグです。 .\" ----------------------------------------------------- .El .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width /etc/defaults/rc.conf -compact .It Pa /etc/defaults/rc.conf .It Pa /etc/rc.conf .It Pa /etc/rc.conf.local .El .Sh 関連項目 .Xr catman 1 , .Xr gdb 1 , .Xr info 1 , .Xr makewhatis 1 , .Xr vidcontrol 1 , .Xr tcp 4 , .Xr udp 4 , .Xr exports 5 , .Xr motd 5 , .Xr accton 8 , .Xr amd 8 , .Xr apm 8 , .Xr atm 8 , .Xr cron 8 , .Xr dhclient 8 , .Xr gated 8 , .Xr ifconfig 8 , .Xr inetd 8 , .Xr isdnd 8 , .Xr isdntrace 8 , .Xr lpd 8 , .Xr moused 8 , .Xr mrouted 8 , .Xr named 8 , .Xr nfsd 8 , .Xr nfsiod 8 , .Xr ntpd 8 , .Xr ntpdate 8 , .Xr pcnfsd 8 , .Xr portmap 8 , .Xr quotacheck 8 , .Xr quotaon 8 , .Xr rc 8 , .Xr rndcontrol 8 , .Xr route 8 , .Xr routed 8 , .Xr rpc.lockd 8 , .Xr rpc.statd 8 , .Xr rpcbind 8 , .Xr rwhod 8 , .Xr savecore 8 , .Xr sendmail 8 , .Xr sshd 8 , .Xr swapon 8 , .Xr sysctl 8 , .Xr syslogd 8 , .Xr timed 8 , .Xr vinum 8 , .Xr vnconfig 8 , .Xr xtend 8 , .Xr yp 8 , .Xr ypbind 8 , .Xr ypserv 8 , .Xr ypset 8 .Sh 歴史 .Nm ファイルは .Fx 2.2.2 で登場しました。 .Sh 作者 .An Jordan K. Hubbard . diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/burncd.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/burncd.8 index 7a8a320ce5..3d931bd0e9 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/burncd.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/burncd.8 @@ -1,170 +1,187 @@ .\" -.\" Copyright (c) 2000, 2001 Sen Schmidt +.\" Copyright (c) 2000,2001,2002 Soren Schmidt .\" All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer, .\" without modification, immediately at the beginning of the file. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. The name of the author may not be used to endorse or promote products .\" derived from this software without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE AUTHOR ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR .\" IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES .\" OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE DISCLAIMED. .\" IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, .\" INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT .\" NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF USE, .\" DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND ON ANY .\" THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, OR TORT .\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF .\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE. .\" -.\" %FreeBSD: src/usr.sbin/burncd/burncd.8,v 1.6.2.4 2001/08/16 15:55:42 ru Exp % -.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man8/burncd.8,v 1.7 2001/07/29 05:15:27 horikawa Exp $ +.\" %FreeBSD: src/usr.sbin/burncd/burncd.8,v 1.6.2.5 2002/03/18 08:40:45 sos Exp % src/usr.sbin/burncd/burncd.8,v 1.6.2.2 2000/12/08 15:27:58 ru Exp +.\" $FreeBSD$ .\" -.Dd January 6, 2000 +.Dd December 4, 2001 .Os .Dt BURNCD 8 .Sh 名称 .Nm burncd .Nd ATAPI CD-R/RW ドライバの制御 .Sh 書式 .Nm +.Op Fl delmnpqtv .Op Fl f Ar device .Op Fl s Ar speed -.Op Fl e -.Op Fl l -.Op Fl m -.Op Fl p -.Op Fl q -.Op Fl t .Op Ar command .Op Ar command Ar .Sh 解説 .Nm ユーティリティは ATAPI cd ドライバを用いて CD-R/RW メディアを 焼きつけるために使用されます。 .Pp 利用可能なオプションとオペランド: .Pp .Bl -tag -width XXXXXXXXXXXX -.It Fl f Ar device -焼きつけ過程において使用するデバイスを設定します。 -.It Fl s Ar speed -焼きつけデバイスの速さを設定します。 -デフォルトは 1 に設定されます。 +.It Fl d +DAO (ディスクアットワンス) モードで CD-R/RW を焼きます。 .It Fl e 終了時にメディアを排出します。 +.It Fl f Ar device +焼きつけ過程において使用するデバイスを設定します。 .It Fl l 指定したファイルから、イメージファイルの一覧を読み取ります。 .It Fl m マルチセッションモードのディスクを閉じます (指定しない場合には、シングルセッションとしてディスクを取じます)。 +.It Fl n +DAO モードにおいて、データトラック間にギャップを書き込みません。 .It Fl p オーディオトラックに対して高域補正を行います。 .It Fl q 静かにします。進捗状況を出力しません。 +.It Fl s Ar speed +焼きつけデバイスの速さを設定します。 +デフォルトは 1 に設定されます。 .It Fl t 書き込みテストを行います。メディアに対して 実際に書き込みは行いません。 +.It Fl v +冗長になり、追加の進捗メッセージを表示します。 .El .Pp .Ar command は以下のどれか一つになります。 .Pp .Bl -tag -width XXXXXXXXXXXX .It Ar msinfo メディア上の最後のトラックの最初の LBA と、 メディア上の次に書き込み可能なアドレスを表示します。 これは、 追加セッション付の ISO ファイルシステムに追加データを追記するときに、 .Xr mkisofs 8 の .Fl C スイッチで使用します。 .It Cm blank CD-RW メディアを消去します。 高速な消去方法を使用するため、データは物理的には上書きされず、 後で使う際にメディアが空である事を示す領域のみ上書きします。 .It Cm erase CD-RW メディアを消去します。 メディア全体を消去します。 完了までに 1 時間かかることもあります。 .It Ar fixate TOC が作成されメディアが普通の CD ドライブで使用できるように メディアを固定します。 ドライバはデフォルトではシングルセッションメディアを作成します ( .Fl m を参照してください)。 このコマンドが終了した時にプログラムが終了するように .Nm に渡される最後のコマンドとしてください。 +DAO モードでは無視されます ( +.Fl d +オプションを参照してください)。 .It Cm raw | audio コマンドラインで続いて指定されるイメージファイルを オーディオ (raw mode) トラックとして処理するように 書き込みモードを設定します。 .It Cm data | mode1 コマンドラインで続いて指定されるイメージファイルを データ (mode1) トラックとして処理するように 書き込みモードを設定します。 .It Cm mode2 コマンドラインで後続するイメージファイルに対し、 書き込みモードがデータ (mode2) トラックを生成するようにします。 .It Cm XAmode1 コマンドラインで後続するイメージファイルに対し、 書き込みモードがデータ (XAmode1) トラックを生成するようにします。 +.It Cm XAmode2 +コマンドラインで後続するイメージファイルに対し、 +書き込みモードがデータ (XAmode2) トラックを生成するようにします。 +.It Cm vcd +コマンドラインで後続するイメージファイルに対し、 +書き込みモードが VCD/SVCD トラックを生成するようにします。 +これは、自動的に DAO +.Pq Fl d +と +.Dq ギャップ無し +.Pq Fl n +モードを設定します。 .It Ar file 他の全ての引数はメディアに書き込むためのイメージファイルとして 扱われます。 .Fl l オプション指定時には、 イメージの一覧を含むファイルとして扱われます。 .El .Pp ファイルの長さが現在のメディアのブロックサイズの倍数でない場合 ブロックサイズの要求に合わせるために 0 が詰められます。 慣習的なファイル名 .Fl は標準入力を指し、1 度だけ使用可能です。 .Sh 使用例 データ CD-R を焼きつけるための典型的な使い方: -.Bd -literal -# burncd -f /dev/acd0c data file1 fixate -.Ed +.Pp +.Dl "burncd -f /dev/acd0c data file1 fixate" .Pp オーディオ CD-R を焼きつけるための典型的な使い方: .Bd -literal # burncd -f /dev/acd0c audio file1 file2 file3 fixate .Ed .Pp ミックスモード CD-R を焼きつけるための典型的な使い方: -.Bd -literal -# burncd -f /dev/acd0c data file1 audio file2 file3 fixate -.Ed +.Pp +.Dl "burncd -f /dev/acd0c audio file1 file2 file3 fixate" +.Pp +オーディオ CD-R を DAO モードで焼きつけるための典型的な使い方: +.Pp +.Dl "burncd -f /dev/acd0c -d audio file1 file2 file3" .Pp 圧縮イメージファイルを標準入力から読んで焼きつけるための典型的な使い方: -.Bd -literal -# gunzip -c file.iso.gz | burncd -f /dev/acd0c data - fixate -.Ed +.Pp +.Dl "burncd -f /dev/acd0c data file1 audio file2 file3 fixate" .Sh バグ 多分あります。みつけたら報告してください。 .Sh 歴史 .Nm は現在開発中です。 .Nm コマンドは .Fx 4.0 で登場しました。 .Sh 作者 .Nm コマンドは .An S\(/oren Schmidt , Denmark .Aq sos@FreeBSD.org により提供されました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/crash.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/crash.8 index ed50f54fd5..7b8824bffc 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/crash.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/crash.8 @@ -1,230 +1,230 @@ .\" FreeBSD version Copyright (c) 1996 .\" Mike Pritchard . All rights reserved. .\" .\" Adapted from share/man/man8/man8.hp300/crash.8 .\" .\" Copyright (c) 1990, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" -.\" %FreeBSD: src/share/man/man8/crash.8,v 1.9.2.4 2001/08/17 13:08:50 ru Exp % +.\" %FreeBSD: src/share/man/man8/crash.8,v 1.9.2.5 2002/03/19 01:57:27 dd Exp % .\" -.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man8/crash.8,v 1.9 2001/07/23 02:27:00 horikawa Exp $ +.\" $FreeBSD$ .\" .Dd February 2, 1996 .Dt CRASH 8 .Os .Sh 名称 .Nm crash .Nd FreeBSD システム障害 .Sh 解説 このセクションではシステムクラッシュについて少し説明し、 クラッシュダンプの解析方法についても (かなり簡潔ですが) 述べます。 .Pp システムが自らクラッシュする際には、 .Bd -ragged -offset indent panic: なぜ死んだのか .Ed .Pp という形式でコンソールにメッセージを表示し、 もしダンプが有効になっていれば ( .Xr dumpon 8 参照) 大容量記憶装置にダンプをとり、 そして .Xr reboot 8 に述べられているように自動リブート手順を開始します。 ハードウェアあるいはソフトウェアの障害によって ファイルシステムの状態に予期せぬ矛盾点が見つかった場合を除き、 システムはマルチユーザモードでのオペレーションを再開します。 .Pp システムは数多くの内部一貫性チェックを行っています。 それらのチェックのうちひとつに引っかかると、 どのチェックに引っかかったかを示す簡潔なメッセージを表示して パニックします。 多くの場合、このメッセージはエラーを検知したルーチン名、 あるいは見つかった一貫性エラーを記述する 2 語のフレーズです。 ほとんどのパニックメッセージを完全に理解するには、 システムのソースコードを熟読する必要があります。 .Pp システム障害に共通するほとんどの原因はハードウェア障害であり、 それは様々なところに現れます。 ここでは発生する可能性の高いメッセージと、 原因に関する手掛かりを示します。 ハードウェアあるいはソフトウェアが予期せぬかたちで そのようなメッセージを出力する可能性については、全く述べていません。 .Pp .Bl -tag -width Ds -compact .It Sy "cannot mount root" このパニックメッセージは、ブートストラップ処理中に ルートファイルシステムをマウントできなかった場合に表示されます。 ルートファイルシステムが壊れているか、 システムが誤ったデバイスをルートファイルシステムとして使おうとしています。 通常、システムバイナリの別のコピーか 別のルートファイルシステムを用いてシステムを立ち上げ、調査します。 よく行われるのは、システムをインストールしたブートフロッピでブートし、 次に "fixit" フロッピを使用することです。 .Pp .It Sy "init: not found" これはパニックメッセージではなく、リブートしても無駄でしょう。 ブートストラップ処理の最後の段階で、 システムが初期化プロセス .Xr init 8 の場所を探してそれを実行するのに失敗したのです。 ルートファイルシステムが不正あるいは壊れている、 .Pa /sbin/init が実行不能モードあるいはタイプになっている、 もしくは .Pa /sbin/init 自体がなくなっています。 .Pp .Pp .It Sy "ffs_realloccg: bad optim" .It Sy "ffs_valloc: dup alloc" .It Sy "ffs_alloccgblk: cyl groups corrupted" .It Sy "ffs_alloccg: map corrupted" .It Sy "blkfree: freeing free block" .It Sy "blkfree: freeing free frag" .It Sy "ifree: freeing free inode" これらのパニックメッセージはファイルシステム内に矛盾点が見つかったときに 出力されるものです。 通常、この問題の原因は、 クラッシュ後の破損したファイルシステムの修復失敗、 ハードウェア障害、 あるいは通常発生しない他の条件にあります。 ファイルシステムのチェックを行えば、通常、問題は解決します。 .Pp .It Sy "timeout table full" 実はこれはパニックではありませんが、 関係するデータ構造の拡張を行う前に、 エントリが不足するためにクラッシュしたのです。 この現象が発生したら、timeout table を大きくして下さい。 .Pp .\" .It Sy "trap type %d, code = %x, v = %x" .\" An unexpected trap has occurred within the system; the trap types are: .\" .Bl -column xxxx -offset indent .\" 0 bus error .\" 1 address error .\" 2 illegal instruction .\" 3 divide by zero .\" .No 4\t Em chk No instruction .\" .No 5\t Em trapv No instruction .\" 6 privileged instruction .\" 7 trace trap .\" 8 MMU fault .\" 9 simulated software interrupt .\" 10 format error .\" 11 FP coprocessor fault .\" 12 coprocessor fault .\" 13 simulated AST .\" .El .\" .Pp .\" The favorite trap type in system crashes is trap type 8, .\" indicating a wild reference. .\" ``code'' (hex) is the concatenation of the .\" MMU .\" status register .\" (see ) .\" in the high 16 bits and the 68020 special status word .\" (see the 68020 manual, page 6-17) .\" in the low 16. .\" ``v'' (hex) is the virtual address which caused the fault. .\" Additionally, the kernel will dump about a screenful of semi-useful .\" information. .\" ``pid'' (decimal) is the process id of the process running at the .\" time of the exception. .\" Note that if we panic in an interrupt routine, .\" this process may not be related to the panic. .\" ``ps'' (hex) is the 68020 processor status register ``ps''. .\" ``pc'' (hex) is the value of the program counter saved .\" on the hardware exception frame. .\" It may .\" .Em not .\" be the PC of the instruction causing the fault. .\" ``sfc'' and ``dfc'' (hex) are the 68020 source/destination function codes. .\" They should always be one. .\" ``p0'' and ``p1'' are the .\" VAX-like .\" region registers. .\" They are of the form: .\" .Pp .\" .Bd -ragged -offset indent .\" '@' .\" .Ed .\" .Pp .\" where both are in hex. .\" Following these values are a dump of the processor registers (hex). .\" Finally, is a dump of the stack (user/kernel) at the time of the offense. .\" .Pp .It Sy "init died (signal #, exit #)" システム初期化プロセスが、示されたとおりのシグナルおよび終了コードで 終了してしまいました。 これは良くない知らせです。もう誰もログインできません。 リブートするしか手はなく、従ってシステムはただちにリブートします。 .El .Pp 以上が遭遇する可能性のあるパニックの種類一覧です。 .Pp クラッシュダンプを取るようにシステムが設定されている場合 ( .Xr dumpon 8 参照)、 システムがクラッシュすると ダンプデバイス (通常は 1 つめのスワップ領域と同じ) の終わりに メモリイメージを書き込みます (少なくとも書き込もうとします)。 システムがリブートした後、プログラム .Xr savecore 8 が起動し、後の解析のために、 このコアイメージと現在のシステムのコピーを特定ディレクトリに保存します。 詳細は .Xr savecore 8 を参照して下さい。 .Pp ダンプを解析するには、システムのロードイメージとコアダンプに対して .Xr gdb 1 を .Fl k オプション付きで起動します。 コアイメージがパニックによって生成されたものならば、 そのパニックメッセージが表示されます。 より詳しい情報は、 .Fx -ハンドブック -.Pq Pa http://www.FreeBSD.org +開発者用ハンドブック +.Pq Pa http://www.FreeBSD.org/ の カーネルデバッギングの章を参照して下さい。 .Sh 関連項目 .Xr gdb 1 , .Xr dumpon 8 , .Xr reboot 8 , .Xr savecore 8 .Sh 歴史 .Nm マニュアルページは .Fx 2.2 で登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/cron.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/cron.8 index b5899ee168..4eb44075c3 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/cron.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/cron.8 @@ -1,151 +1,151 @@ .\"/* Copyright 1988,1990,1993 by Paul Vixie .\" * All rights reserved .\" * .\" * Distribute freely, except: don't remove my name from the source or .\" * documentation (don't take credit for my work), mark your changes (don't .\" * get me blamed for your possible bugs), don't alter or remove this .\" * notice. 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I can be reached as follows: .\" * Paul Vixie uunet!decwrl!vixie!paul .\" */ .\" -.\" %FreeBSD: src/usr.sbin/cron/cron/cron.8,v 1.7.2.7 2002/01/16 14:13:42 ru Exp % +.\" %FreeBSD: src/usr.sbin/cron/cron/cron.8,v 1.7.2.8 2002/03/26 19:18:40 keramida Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .\" .Dd December 20, 1993 .Dt CRON 8 .Os .Sh 名称 .Nm cron .Nd 定期的にコマンドを実行するデーモン (Vixie Cron) .Sh 書式 .Nm .Op Fl s .Op Fl o .Op Fl x Ar debugflag Ns Op , Ns Ar ... .Sh 解説 .Nm は、通常は .Pa /etc/rc もしくは .Pa /etc/rc.local から起動されます。このコマンドは実行するとすぐに返ってくるので、起動時に `&' をつける必要はありません。 .Pp .Nm は、 .Pa /var/cron/tabs ディレクトリの下から .Pa /etc/passwd 内のアカウント名と同じ名前の crontab ファイルを探し、見つかったファイルを メモリに読み込みます。 .Nm は、別のフォーマットの .Pa /etc/crontab ( .Xr crontab 5 を参照してください) も調べます。このあと、 .Nm は 1 分おきに目覚めて 読み込んでいるすべての crontab ファイルを調べ、各コマンドをその時刻に 実行させるべきかどうかを調べます。コマンドを実行する場合には、出力がメールで crontab ファイルの所有者 (もしくは crontab ファイル内の環境変数 .Ev MAILTO で指定されたユーザ) に送られます。 .Pp さらに、 .Nm は 1 分おきにスプールディレクトリの最終更新時刻 ( .Pa /etc/crontab の最終更新時刻も ) が変わっているかどうかを調べます。もし 変化があれば、すべての crontab ファイルの最終更新時刻を調べ、変更のあった ものを読み直します。このため、crontab ファイルを変更したときに .Nm をリスタートさせる必要はありません。 .Xr crontab 1 コマンドが crontab ファイルを変更したときにスプールディレクトリの最終更新時刻も更新されることに 注意して下さい。 .Pp 使用可能なオプションは次の通りです: .Bl -tag -width indent .It Fl s ローカルタイムゾーンの GMT との差が変わる場合を、特別に扱います。 例えば、標準時と夏時間との間での移行がこれに該当します。 .Pp GMT との差が変わる期間でも、ジョブは直観通り実行されます。 すなわち、 無くなる期間 (例えば標準時から夏時間への移行) か 繰り返される期間 (例えばその逆の移行) にジョブが該当する場合、 次の 2 つの方法のいずれかで扱われます: .Pp 第 1 の場合は、 無くなるまたは繰り返される期間と重なる期間内にある、毎時実行の ジョブについてのものです。 言い換えれば、GMT との差の変更直前の 1 時間以内 にそのジョブが実行されていた場合 (かつ cron が再起動されず、 .Xr crontab 5 がその後変更されない場合) か、 変更後の 1 時間に実行されていたであろう場合です。 これらは、いつも通りに動作します。 すなわち、無くなる時間を飛ばしますし、増えた時間にも実行されます。 .Pp 第 2 の場合は、より低い頻度で実行されるジョブについてのものです。 それらは、正確に 1 度だけ実行されます。 飛ばされたり 2 度実行されたりしません (ただし、cron が再起動されたり、ユーザの .Xr crontab 5 が期間中に変更される場合は例外です)。 GMT との差の変更のため、ある期間が無くなってしまう場合、 古いタイムゾーンにおいて実行されたであろう時刻と絶対的に同じ時刻において、 そのようなジョブは実行されます。 例えば、ちょうど 1 時間が無くなる場合、 ジョブが実行される時点は、 次の 1 時間の中で、 .Xr crontab 5 で指定される最初の分になります。 .It Fl o ローカルタイムゾーンの GMT との差が変わる場合を、特別に扱いません。 古い (デフォルトの) 動作と互換です。 .Fl o と .Fl s の両方のオプションが指定された場合、最後に指定されたオプションが有効です。 .It Fl x Ar debugflag Ns Op , Ns Ar ... 標準出力へのデバッグ情報の書き込みを有効にします。 次に示す 1 個以上の .Ar debugflag を、コンマで区切って、指定することが必要です: .Pp .Bl -tag -width ".Cm proc" -compact .It Cm bit 現在使用されていません。 .It Cm ext 他のデバッグフラグをより冗長にします。 .It Cm load crontab ファイルを読み取る時に冗長になります。 .It Cm misc 様々な 1 回限りのイベントに関して冗長になります。 .It Cm pars 個々の crontab 行の構文解析に関して冗長になります。 .It Cm proc プロセスの状態に関して、そのすべての子孫の状態も含めて、冗長になります。 .It Cm sch スケジュールアルゴリズムを繰り返す時に冗長になります。 .It Cm test 実行を通じてトレースしますが、実際の動作は何も行いません。 .El .El .Sh 関連項目 .Xr crontab 1 , .Xr crontab 5 .Sh 作者 .An Paul Vixie Aq paul@vix.com diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/disklabel.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/disklabel.8 index 4d2afffd41..c2f5d8a111 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/disklabel.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/disklabel.8 @@ -1,955 +1,955 @@ .\" Copyright (c) 1987, 1988, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software contributed to Berkeley by .\" Symmetric Computer Systems. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgment: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)disklabel.8 8.2 (Berkeley) 4/19/94 -.\" %FreeBSD: src/sbin/disklabel/disklabel.8,v 1.15.2.16 2002/01/09 14:39:06 ru Exp % +.\" %FreeBSD: src/sbin/disklabel/disklabel.8,v 1.15.2.17 2002/03/19 01:56:58 dd Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .\" .Dd July 30, 1999 .Dt DISKLABEL 8 .Os .Sh 名称 .Nm disklabel .Nd ディスクラベルの読み書きを行う .Sh 書式 .Nm .Op Fl r .Ar disk .Nm .Fl w .Op Fl r .Op Fl n .Ar disk Ar disktype .Oo Ar packid Oc .Nm .Fl e .Op Fl r .Op Fl n .Ar disk .Nm .Fl R .Op Fl r .Op Fl n .Ar disk Ar protofile .Nm .Op Fl NW .Ar disk .Pp .Nm .Fl B .Oo .Fl b Ar boot1 .Fl s Ar boot2 .Oc .Ar disk .Oo Ar disktype/auto Oc .Nm .Fl w .Fl B .Op Fl n .Oo .Fl b Ar boot1 .Fl s Ar boot2 .Oc .Ar disk Ar disktype/auto .Oo Ar packid Oc .Nm .Fl R .Fl B .Op Fl n .Oo .Fl b Ar boot1 .Fl s Ar boot2 .Oc .Ar disk Ar protofile .Oo Ar disktype/auto Oc .Sh 解説 .Nm はディスクドライブやディスクパックにラベルを書き込んだり、 確認したり、修正したりするために使われます。 ラベルを書き込む際には、ドライブの識別子を変更したり、 ディスクのパーティションを変更したり、 異常のあるラベルを置き換えたりすることができます。 コマンドには、ディスク上のラベルを読んだり (表示したり)、書き込んだり、 編集したりするいくつかの書式があります。 また .Nm は同時にブートストラップコードを インストールすることもできます。 .Ss メモリ内のラベルとディスク上のラベル .Pp ディスクラベルは各ディスクパーティションの先頭、 もしくは先頭付近に存在します。 より速くアクセスするために、カーネルは 常にメモリ内にコピーを保持します。 デフォルトでは、 .Nm による操作のほとんどは メモリ内にあるラベルのコピーに対してアクセスします。 (ディスク上に存在する) ラベルにアクセスするためには .Fl r オプションを使用します。 このオプションにより、 カーネルのサポート無しでラベルをディスクにインストール することが可能になります。 例えばラベルがはじめてシステムにインストールされる時など、 ディスクにはじめてラベルを書き込む際に指定されなければなりません。 .Fl r オプションによる固有の効果は以下の 各コマンドの説明で示します。 .Pp .Ss ディスクデバイス名 .Pp 全ての .Nm の書式で、ディスクのデバイス名が必要です。 ディスクのデバイス名は、 ディスクまたはスライスを示すローデバイス名でなければなりません。 例えば .Pa da0 は DOS パーティションに無関係でディスク全体を表し、 .Pa da0s1 はスライスを表します。 デバイスによっては、特に .Ar ccd では、 .Dq ディスク全体を示す (または .Dq c ) パーティションを必要とします。 例えば .Pa ccd0c です。 デバイス指定時には、 .Pa /dev/ のパスプレフィックスを付ける必要はありません。 .Nm は自動的にこれを前に付けます。 .Ss ディスクラベルの読み込み .Pp ディスクドライブ上のラベルを確認するためには オプションを指定せずに .Nm を使用します。 .Pp .Nm .Op Fl r .Ar disk .Pp .Ar disk は対象とするローディスクを示します。 また .Pa da0 や .Pa /dev/da0c のような書式でも指定することができます。 これによってドライブに関するすべてのパラメータとパーティションのレイアウトを 表示します。 .Fl r フラグを指定しない場合には、カーネルのメモリ内にあるラベルのコピーが 表示されます。 もしディスクにラベルが書き込まれていなかったり、ディスクのパーティション形式が 正しくない場合には、カーネルが作り直したり、修正するかもしれません。 .Fl r フラグが与えられると、 ディスク上の実際のラベルが表示されます。 通常は、どちらでも同じ結果となりますが、 ラベルが未初期化の場合とまたは壊れている場合には、違う結果となります。 .Ss 標準的なラベルの書き込み .Pp 標準的なラベルを書き込むには、 以下の書式を使います。 .Pp .Nm .Fl w .Op Fl r .Op Fl n .Ar disk Ar disktype/auto .Oo Ar packid Oc .Pp .Nm .Fl w .Op Fl r .Op Fl n .Ar disk auto .Pp コマンドには引数として、ラベルを書き込むドライブ名および .Xr disktab 5 に書かれているドライブタイプが必要です。 ドライブのパラメータとパーティション情報は、このファイルから得られたもの が使われます。 もし、同じ型のディスクに異なるパーティション情報を持たせたい場合には、 disktab にそれぞれ別々のエントリを書いておくか、ラベルを書き込んだあとで 後述する方法でそれを編集する必要があります。 オプションの引数として、16 文字までのパック識別用文字列を指定します。 パック名に空白を含める場合にはそれをクォートする必要があります。 .Pp .Fl n フラグが与えられると、データはデバイスに書き込まれません。 代りに、書き込まれるはずだったディスクラベルが、標準出力に表示されます。 .Pp .Fl r フラグが与えられると、ディスクのラベルとブートストラップが 直接書き換えられます。 この副作用として、すでにあるブートストラップ用コードが上書きされてしまうため、 ディスクがブート不能にされてしまいます。 ラベルとブートストラップを同時に書き込む方法は 後述のブートオプションを参照してください。 .Fl r が指定されない場合には、ラベルはメモリ内のコピーを通して書き換えられる ため、ブートストラップコードは影響されません。 もしまだディスクがラベル付けされていなければ、 .Fl r フラグをつけなければなりません。 どちらの方法でも、カーネルのメモリ内コピーは変更されます。 .Pp .Xr disktab 5 に記載されていない未使用のディスクに対しては、 .Ar disktype として .Dq auto を指定できます。 この場合、ディスクの最初のラベルを生成するようにドライバに要求します。 これは成功するかも知れないし成功しないかも知れません。 これはディスクドライバがディスクを全く読む事無く 必要なデータを取得できるか否かに依存します。 全ての SCSI ディスクとほとんどの IDE ディスクと vnode デバイスにおいて 成功するでしょう。 ディスクに対するラベルの書き込みは唯一サポートされた操作であり、 .Ar disk 自身は標準の名前 (フルパス名であってはなりません) で提供される必要があります。 .Pp ほとんどのハードディスクでは、パーセントベースのラベル (および大きさに .Ql * を指定する単一のパーティション) で、もっともな設定を出力するでしょう。 .Pp PC ベースのシステムでは、 BIOS に正しく .Fx ディスクラベルを認識させるために、特別な要件があります。 古いシステムでは、 .Dq 危険な方法で専用化された ディスクラベルが必要かもしれません。 これは、偽の DOS パーティションを作成することにより、 最近のディスクのジオメトリに対して古い BIOS が引き起す問題を 回避するというものです。 新しいシステムでは、通常の DOS スライスを .Ar fdisk で作成して、このスライス中に .Fx ディスクラベルを作成すれば良いでしょう。 本件についてはこのマニュアルで後述します。 .Pp 新規ディスクラベルをインストールするだけでは、 このラベルでシステムをブートさせることは出来ません。 ブートブロックもまたインストールする必要があります。 本件についてはこのマニュアルで後述します。 .Ss 既存のディスクラベルの編集 .Pp 既存のディスクラベルを編集するには、 以下の書式を使います。 .Pp .Nm .Fl e .Op Fl r .Op Fl n .Ar disk .Pp このコマンドはラベルを カーネルのメモリ内コピーから、または .Fl r フラグが与えられた場合には直接ディスクから 読み込みます。 ラベルは ASCII でファイルにかかれ、 編集するためのエディタへ渡されます。 .Ev EDITOR 環境変数によるエディタの指定がない場合には、このエディタには .Xr vi 1 が使用されます。 エディタを終了すると、ラベルファイルはディスクラベルを 再書き込みするために使われます。 .Fl r フラグの指定の有無にかかわらず、 すでにあるブートストラップコードは変更されません。 .Fl n フラグが与えられると、データはデバイスに書き込まれません。 代りに、書き込まれるはずだったディスクラベルが、標準出力に表示されます。 特定のディスクに対して、 パーティション方式がどのように動作するかを見るのに有用です。 .Ss ファイルからのディスクラベルの復元 .Pp ファイルからディスクラベルを復元するには、 以下の書式を使います。 .Pp .Nm .Fl R .Op Fl r .Op Fl n .Ar disk Ar protofile .Pp .Nm は以前の操作により ASCII ファイルとして保存されているディスクラベル をディスクへ書き戻します。 ラベルを作成するときに使われるプロトタイプファイルは、ラベルを読み込んだり 編集したりするときのものと同じフォーマットである必要があります。 コメントは .Ar \&# と改行で区切られます。 新しいラベルを書き込む際に .Fl r が指定されているとブートストラップコードは使えなくなってしまいますが、 指定されていない場合には影響ありません。 ラベルの復元とブートストラップの書き込みを同時に行う方法は 後述のブートオプションを参照してください。 .Fl n フラグが与えられると、データはデバイスに書き込まれません。 代りに、書き込まれるはずだったディスクラベルが、標準出力に表示されます。 特定のディスクに対して、 パーティション方式がどのように動作するかを見るのに有用です。 .Ss ディスクラベル領域への書き込みの有効化および無効化 .Pp デフォルトでは、 ディスクの先頭領域にあるディスクラベル領域への書き込みは不可能です。 ディスクドライバはいかなる操作も無視します。 もし (例えばラベルを消去するなど) この領域への書き込みを行う必要があるならば、 以下の書式を使います。 .Pp .Nm -.Op Fl W +.Fl W .Ar disk .Pp ラベルの書き込みを可能にした後に不可能にするには 以下のコマンドを使います。 .Pp .Nm -.Op Fl N +.Fl N .Ar disk .Ss ブートストラップのインストール .Pp .Nm の最後の 3 つの書式は、ブートストラップコードを インストールするために使われます: .Pp .Nm .Fl B .Oo .Fl b Ar boot1 .Fl s Ar boot2 .Oc .Ar disk .Oo Ar disktype Oc .Pp この書式ではブートストラップのみインストールします。 ディスクラベルは変更しません。 .Pp .Nm .Fl w .Fl B .Op Fl n .Oo .Fl b Ar boot1 .Fl s Ar boot2 .Oc .Ar disk Ar disktype .Oo Ar packid Oc .Pp この書式は前述の .Dq ラベルの書き込み コマンドと一致します。 新しいボリュームラベルを書き込むとともに ブートストラップのインストールもおこないます。 ベースディスクに対して本コマンドを実行すると、 .Dq 危険な方法で専用化された ラベルを作成します。 本コマンドは、通常、ベースディスクではなくスライスに対して実行します。 .Fl n フラグが与えられると、データはデバイスに書き込まれません。 代りに、書き込まれるはずだったディスクラベルが、標準出力に表示されます。 .Pp .Nm .Fl R .Fl B .Op Fl n .Oo .Fl b Ar boot1 .Fl s Ar boot2 .Oc .Ar disk Ar protofile .Oo Ar disktype Oc .Pp この書式は前述の .Dq ラベルの復元 コマンドと一致します. ボリュームラベルを復元するとともに ブートストラップのインストールもおこないます。 .Pp ブートストラップコマンドは常にディスクに直接アクセスするため、 .Fl r フラグを指定する必要はありません。 .Fl n フラグが与えられると、データはデバイスに書き込まれません。 代りに、書き込まれるはずだったディスクラベルが、標準出力に表示されます。 .Pp ブートストラップコードは 2 つのブートプログラムより構成されます。 インストールされるブートプログラムの名前は 以下の 3 つの方法の中の 1 つより指定します。 .Bl -enum .It .Fl b フラグと .Fl s フラグを用いて明示的に名前を指定します。 .Fl b フラグで指定するのが最初のブートプログラムで、 .Fl s フラグで指定するのが 2 段階目のブートプログラムになります。 ブートプログラムは、 .Pa /boot に置かれます。 .It .Fl b フラグと .Fl s フラグが指定されておらず .Ar disktype が指定された場合、 disktab のエントリが存在しこれらのパラメータが含まれるならば プログラムの名前は このディスクに対する .Xr disktab 5 エントリの .Dq b0 および .Dq b1 パラメータより得られます。 .It そうでない場合、デフォルトのブートイメージ名は 標準のステージ 1 およびステージ 2 のブートイメージとして .Pa /boot/boot1 と .Pa /boot/boot2 になります (詳細はアーキテクチャによって異なり、 Alpha においては単一ステージのブートが使用されます)。 .El .Ss スクラッチからの、ブート可能ディスクの初期化/フォーマット .Pp ディスクをスクラッチから初期化するには、次の手順をお勧めします。 この手順は、FreeBSD 以外のスライスを含む、 ディスク上のすべてを削除してしまうことに注意してください。 .Bl -enum .It .Ar fdisk を使用して、DOS パーティションテーブルを作成します。 これにより、 .Fx ディスクラベルを保持するディスク全体のスライスを作成し、 マスタブートレコードをインストールします。 .It .Ar disklabel を使用して、最初の .Fx ディスクラベルを初期化し、 .Fx ブートブロックをインストールします。 .It .Ar disklabel を使用して、新規に作成したラベルを編集し、適切なパーティションを追加します。 .It 最後に、ラベル中に作成したファイルシステムパーティションを newfs します。 典型的なディスクラベルのパーティショニング方式では、 .Dq a パーティションは約 128MB でルートファイルシステムを、 .Dq b パーティションはスワップを、 .Dq d パーティションは /var を (通常 128MB)、 .Dq e パーティションは /var/tmp を (通常 128MB)、 .Dq f パーティションは /usr を (通常 2G くらい)、 .Dq g パーティションは /home を (通常、残り)、 それぞれ割り当てます。 これは、システムによって異なります。 .El .Pp .Nm fdisk Fl BI Ar da0 .Pp .Nm .Fl w .Fl B .Ar da0s1 auto .Pp .Pp .Nm .Fl e .Ar da0s1 .Sh 関連ファイル .Bl -tag -width Pa -compact .It Pa /etc/disktab .It Pa /boot/ .It Pa /boot/boot .El .Sh 保存されたファイルの書式 .Nm は ディスクラベルを確認、編集、または復元する際に ASCII 形式のラベルを使用します。 フォーマットは以下のとおりです。 .Bd -literal -offset 4n # /dev/da1c: type: SCSI disk: da0s1 label: flags: bytes/sector: 512 sectors/track: 51 tracks/cylinder: 19 sectors/cylinder: 969 cylinders: 1211 sectors/unit: 1173930 rpm: 3600 interleave: 1 trackskew: 0 cylinderskew: 0 headswitch: 0 # milliseconds track-to-track seek: 0 # milliseconds drivedata: 0 8 partitions: # size offset fstype [fsize bsize bps/cpg] a: 81920 0 4.2BSD 1024 8192 16 # (Cyl. 0 - 84*) b: 160000 81920 swap # (Cyl. 84* - 218*) c: 1173930 0 unused 0 0 # (Cyl. 0 - 1211*) h: 962010 211920 vinum # (Cyl. 218*- 1211*) .Ed .Pp # で始まる行はコメントです。 他の項目のほとんども既に使われていません。 正しく設定されてなければならない項目は以下のとおりです: .Pp .Bl -hang -width 20n .It Nm label オプションのラベルです。 ラベルを書き込む際に .Ar packid オプションにより設定されます。 .It Nm flags flags は .Ar removable 、 .Ar ecc もしくは .Ar badsect が指定可能です。 .Ar removable はリムーバブルメディアドライブに対して設定されますが、 現在の .Fx のドライバはこのフラグを 評価しません。 .Ar ecc はサポートされていません。 .Ar badsect はドライブが不良セクタの代替を行える場合に 指定します。 .It Nm sectors/unit ディスクの全体の大きさを示します。 この値は正しくなければなりません。 .It Nm パーティションテーブル これは .Ux のパーティションテーブルであり、 .Xr fdisk 8 で述べられている Microsoft のパーティションテーブルではありません。 .El .Pp パーティションテーブルは 8 つまでエントリを持つことができ、 以下の情報を含みます: .Bl -hang -width 10n .It identifier パーティションの識別子は .Dq a から .Dq h の 1 文字です。 慣例的な理由により、 .Dq c パーティションは ディスク全体を表すために予約されています。 .It size セクタ単位でのパーティションの大きさです。 .Cm K (キロバイト - 1024), .Cm M (メガバイト - 1024*1024), .Cm G (ギガバイト - 1024*1024*1024), .Cm % ( .Dq c 以外の固定長のパーティションを取り除いた後の空間に対するパーセント)か、 .Cm * (固定長のパーティションとパーセント指定のパーティションを取り除いた後 の空間すべて)。 .Dq c に対して .Cm * を指定すると、ディスク全体を意味します 小文字の .Cm K , M , .Cm G も許されます。 大きさと型の間には空白を入れてはなりません。 .Pp 例: 2097152, 1g, 1024m, 1048576k はすべて同じ大きさです (512 バイトセクタを仮定)。 .It offset ドライブの先頭からのオフセットによるパーティションの開始位置を、 セクタ単位で指定します。 .Cm * は、使用すべき正しいオフセット (直前のパーティションの終端に 1 を加えたもの) を、 .Nm に計算させます。ただしパーティション .Dq c は無視します。 パーティション .Dq c に対しては、 .Cm * はオフセット 0 と解釈されます。 .It fstype パーティションの使用目的を表します。 例では現在使用されているパーティション型を示します。 UFS ファイルシステムおよび ccd では .Cm 4.2BSD が使われます。 Vinum ドライブでは .Cm vinum が使われます。 他の一般的な型は .Cm unused と .Cm swap です。 取り決めでは、パーティション .Dq c はスライス全体を表し、型 .Cm unused であるべきですが、 .Nm はこの取り決めを強制しません。 .Nm は多くの他のパーティション型を知っていますが、 それらは現在使用されていません。 詳細は、 .Pa /usr/include/sys/disklabel.h で .Dv FS_UNUSED で開始する定義を参照してください。 .It fsize .Cm 4.2BSD と LFS のファイルシステムに対してのみ有効です。 フラグメントの大きさを意味します。 1 GB 未満のパーティションに対するデフォルトは 1024 で、 1 GB 以上に対するデフォルトは 4096 です。 .It bsize .Cm 4.2BSD と LFS のファイルシステムに対してのみ有効です。 ブロックの大きさを意味します。 1 GB 未満のパーティションに対するデフォルトは 8192 で、 1 GB 以上に対するデフォルトは 16384 です。 .It bps/cpg .Cm 4.2BSD ファイルシステムに対しては、 シリンダグループ中のリシンダ数を意味します。 LFS ファイルシステムに対しては、 セグメントシフト値を意味します。 1 GB 未満のパーティションに対するデフォルトは 16 で、 1 GB 以上に対するデフォルトは 64 です。 .El .Pp 行の残りの部分はコメントで、 ドライブの 一般的には使われていない (しかし多分正確な) ジオメトリ情報に 基づいたシリンダの割り当て情報を示しています。 アスタリスク (*) はパーティションがシリンダ境界で 厳密にはじまっていない、もしくは終っていないことを意味します。 .Sh 使用例 .Dl disklabel da0s1 .Pp .Pa da0s1 のラベルとしてカーネル内のコピーを .Pa /dev/da0s1 から得られたものとして表示します。 ラベルを読み込み時には、ラベルがスライス上に存在する場合でも、 FreeBSD はベースディスク名を指定することを許しています。 しかしながら、厳密には、 ベースディスク名を指定するのは .Dq 危険な方法で専用化された ラベルを使用する場合に限定してください。 通常は、スライスを指定してください。 .Pp .Dl disklabel da0s1 > savedlabel .Pp .Pa da0s1 に対する カーネル内のコピーをファイルに .Pa savedlabel に保存します。 このファイルは後で .Fl R フラグを用いてラベルを復元する際に使用できます。 .Pp .Dl disklabel -w -r /dev/da0s1 da2212 foo .Pp .Pa /etc/disktab に書かれている .Dq da2212 の情報を .Pa da0s1 のラベルとして書き込みます。 存在したブートストラップコードは使えなくなります。 .Pp .Dl disklabel -e -r da0s1 .Pp .Pa da0s1 のディスク上のラベルを読み込み、編集し、再び書き込みます。 ディスク上のラベルとともにカーネル内コピーも書き換えられます。 存在したブートストラップコードは影響を受けません。 .Pp .Dl disklabel -e -r -n da0s1 .Pp .Pa da0s1 のディスク上のラベルを読み、編集し、新規ラベルがどのようになるかを (セクタ単位で) 表示します。 新規ラベルは、メモリにもディスクにもインストールしません。 .Pp .Dl disklabel -r -w da0s1 auto .Pp .Pa da0s1 から必要な情報を自動検出し、新しいラベルをディスクに書こうとします。 パーティションおよびファイルシステム情報を編集するために、 この後で disklabel -e コマンドを使って下さい。 .Pp .Dl disklabel -R da0s1 savedlabel .Pp .Pa savedlabel に書かれている情報を .Pa da0s1 のラベルとして書き込みます。 ディスク上のラベルとともにカーネル内コピーも書き換えられます。 存在したブートストラップコードは影響を受けません。 .Pp .Dl disklabel -R -n da0s1 label_layout .Pp パーティションレイアウト .Pa label_layout を使用すると、 .Pa da0s1 のラベルがどのようになるかを表示します。 .Cm % と .Cm * に基くパーティションの大きさ指定を使用するラベル方式を使用した場合に、 各パーティションにどれだけ割り当てられるかを判定するのに有用です。 .Pp .Dl disklabel -B da0s1 .Pp .Pa da0s1 に新たにブートストラップコードを書き込みます. ブートストラップコードは .Pa /boot/boot1 、およびもし必要ならば .Pa /boot/boot2 です。 ディスク上のラベルおよびカーネル内コピーは影響を受けません。 .Pp .Dl disklabel -w -B /dev/da0s1 -b newboot1 -s newboot da2212 .Pp 新たなラベルとブートストラップコードを書き込みます。 ラベルは disktab の .Dq da2212 の情報を使用し、 ディスク上のラベルとともにカーネル内コピーも書き換えられます。 ブートストラップコードは .Pa /boot/newboot1 と .Pa /boot/newboot2 です。 .Pp .Dl dd if=/dev/zero of=/dev/da0 bs=512 count=32 .Dl fdisk -BI da0 .Dl dd if=/dev/zero of=/dev/da0s1 bs=512 count=32 .Dl disklabel -w -B da0s1 auto .Dl disklabel -e da0s1 .Pp ディスク上の既存の情報を完全に削除し、 単一の .Dq ディスク全体 スライスを含む DOS パーティションテーブル付きの、 ブート可能ディスクを新規に作成します。 次にスライスを初期化し、編集します。 .Pa dd はオプションですが、 BIOS によっては正しくディスクを認識するために必要です。 .Pp これは、 .Cm % , M , G , .Cm * といった新規パーティションサイズ型を使用する、ディスクラベルの例です。 次のコマンドラインのソースファイルとして使用可能です: .Pp .Dl disklabel -R ad0s1c new_label_file .Bd -literal -offset 4n # /dev/ad0s1c: type: ESDI disk: ad0s1 label: flags: bytes/sector: 512 sectors/track: 63 tracks/cylinder: 16 sectors/cylinder: 1008 cylinders: 40633 sectors/unit: 40959009 rpm: 3600 interleave: 1 trackskew: 0 cylinderskew: 0 headswitch: 0 # milliseconds track-to-track seek: 0 # milliseconds drivedata: 0 8 partitions: # size offset fstype [fsize bsize bps/cpg] a: 400M 0 4.2BSD 4096 16384 75 # (Cyl. 0 - 812*) b: 1G * swap c: * * unused e: 204800 * 4.2BSD f: 5g * 4.2BSD g: * * 4.2BSD .Ed .Sh 関連項目 .Xr ccd 4 , .Xr disklabel 5 , .Xr disktab 5 , .Xr boot0cfg 8 , .Xr fdisk 8 , .Xr vinum 8 .Sh 診断 デバイスドライバは、 オープンされているパーティションに関して、 サイズが小さくなることおよびオフセットが変化することを許しません。 デバイスドライバの中には、 ラベルを持たないディスクに対して 1 パーティションのみからなる ラベルを作成するものがあります。 そのため、 オープンされているディスクのラベルは .Dq a パーティションに書く必要があります。 このような理由で、 次の 2 ステップにより、 所望のラベルを作成する必要がある場合があります。 第 1 ステップは少なくとももう 1 つのパーティションを作成することであり、 第 2 ステップは .Dq a パーティションを小さくしながら 新たなパーティションのラベルを設定することです。 .Pp ファイルシステムによっては、 用意された領域にブートストラップコードが収まり切らないような マシンがあるかも知れません。 その結果として、 .Dq ブート可能な ディスクのパーティションに ファイルシステムを作成できない場合があります。 ブートストラップコードを書き込む時に、 .Nm はこのようなケースをチェックします。 FS_UNUSED タイプのパーティションに重なるように ブートストラップコードが書き込まれる場合には、 そのパーティションは FS_BOOT とマークされます。 .Xr newfs 8 ユーティリティは、 FS_BOOT パーティションにファイルシステムを作成することを禁止します。 また逆に、 パーティションのタイプが FS_UNUSED もしくは FS_BOOT では無い場合、 .Nm はそのパーティションに重なるようなブートストラップコードを書き込みません。 .Sh バグ ディスク名がフルパスで指定されない場合には、 デバイス名は .Dq c パーティションになります。 .Pp i386 アーキテクチャでは、プライマリブートストラップセクタに、 組み込みの .Em fdisk テーブルを持ちます。 .Nm は、 ブートストラップのみをインストールする時 .Pq Fl B もしくはラベルを編集する時 .Pq Fl e にこれを壊さないように気を付けます。 しかし、 .Fl w や .Fl R を指定した時には、 無条件でプライマリブートストラッププログラムをディスクに書き込みますので、 .Em fdisk テーブルをブートストラッププログラム内のダミーに置き換えます。 これはディスク全体を専用に使う場合、 すなわち .Bx ディスクラベルがディスクの絶対ブロック 0 から始まる場合 のみ関係あります。 .Pp .Nm はすべての実施可能なエラーチェックは行いません。 次の場合、警告が表示されます: パーティションが重なる場合、 絶対的なオフセットが期待したオフセットと異る場合、 .Dq c パーティションが 0 から開始しないかディスク全体を覆わない場合、 パーティションがデバイスの終端を越える場合、 その他のエラー。 ただし、未使用空間があっても警告は表示されません。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/fsdb.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/fsdb.8 index 463811835b..620bfaa082 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/fsdb.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/fsdb.8 @@ -1,259 +1,263 @@ .\" %NetBSD: fsdb.8,v 1.2 1995/10/08 23:18:08 thorpej Exp % .\" .\" Copyright (c) 1995 John T. Kohl .\" All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. The name of the author may not be used to endorse or promote products .\" derived from this software without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE AUTHOR `AS IS'' AND ANY EXPRESS OR .\" IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED .\" WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE .\" DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR BE LIABLE FOR ANY DIRECT, .\" INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES .\" (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR .\" SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, .\" STRICT LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN .\" ANY WAY OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE .\" POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE. .\" -.\" %FreeBSD: src/sbin/fsdb/fsdb.8,v 1.12.2.5 2001/08/16 11:35:43 ru Exp % +.\" %FreeBSD: src/sbin/fsdb/fsdb.8,v 1.12.2.6 2002/03/20 13:39:02 joerg Exp % .\" -.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man8/fsdb.8,v 1.12 2001/07/29 05:15:28 horikawa Exp $ +.\" $FreeBSD$ .Dd September 14, 1995 .Dt FSDB 8 .Os .Sh 名称 .Nm fsdb .Nd FFS デバッグ/編集ツール .Sh 書式 .Nm .Op Fl d .Op Fl f .Op Fl r .Ar fsname .Sh 解説 .Nm は .Ar fsname (通常は raw ディスクパーティション) を open し、そのファイルシステムの inode データを操作するためのコマンドを受け付けます。コマンドは .Ic "fsdb (inum X)>" のプロンプトに対して入力します。ここでの .Va X は現在選択されている i-number となります。最初に選択されている inode はファイルシステムのルート (i-number 2) となります。 コマンドプロセッサには .Xr editline 3 ライブラリを使用しており、コマンド行を編集することによってタイピングの 量を減らすことができます。 コマンドループから抜けて終了する時には、ファイルシステムのスーパブロック が dirty とマークされ、バッファリングされているブロックがあれば ファイルシステムに書き込まれます。 .Pp 以下のオプションを使用可能です: .Bl -tag -width indent .It Fl d デバッグ情報 (元は .Xr fsck 8 のコードに由来するもの) を出力します。 .It Fl f 歴史的な理由により残されているもので、特に意味は持ちません。 .It Fl r ファイルシステムを読み取り専用でオープンし、 書き込みを行うコマンドを抑止します。 .El .Sh コマンド 組み込みの .Xr editline 3 のコマンドの他に .Nm は以下のコマンドをサポートしています: .Pp .Bl -tag -width indent -compact .It Cm help 入力できるコマンドのリストを表示します。 .Pp .It Cm inode Ar i-number 新しい現在の inode として inode .Ar i-number を選択します。 .Pp .It Cm back 以前の inode に戻ります。 .Pp .It Cm clri Ar i-number .Ar i-number をクリアします。 .Pp .It Cm lookup Ar name .It Cm cd Ar name .Ar name を現在のディレクトリの中で探し、その inode を現在の inode に設定します。 .Ar name はマルチコンポーネントの名前か、スラッシュで始めて検索をルートの inode から始めることを指定できます。パス名の中のコンポーネントが見 つからない場合、最後に有効であったディレクトリがアクティブな inode と して使われます。 .Pp このコマンドは開始する inode がディレクトリの場合のみ有効です。 .Pp .It Cm active .It Cm print アクティブな inode を表示します。 .Pp +.It Cm blocks +アクティブな inode のブロックリストを表示します。 +大きなファイルに対しては表示出力が長くなることに注意してください。 +すべての間接ブロックポインタもまた表示されるからです。 .It Cm uplink アクティブな inode のリンク数をインクリメントします。 .Pp .It Cm downlink アクティブな inode のリンク数をデクリメントします。 .Pp .It Cm linkcount Ar number アクティブな inode のリンク数を .Ar number に設定します。 .Pp .It Cm ls 現在の inode のディレクトリエントリをリストします。このコマンドは現在 の inode がディレクトリである場合のみ有効です。 .Pp .It Cm rm Ar name .It Cm del Ar name 現在のディレクトリ inode からエントリ .Ar name を取り除きます。このコマンドは現在の inode がディレクトリで ある場合のみ有効です。 .Pp .It Cm ln Ar ino Ar name 現在のディレクトリ inode に inode .Ar ino へのリンクを .Ar name の名前で作成します。このコマンドは現在の inode がディレクトリである場 合のみ有効です。 .Pp .It Cm chinum Ar dirslot Ar inum ディレクトリエントリ .Ar dirslot 中の i-number を .Ar inum に変更します。 .Pp .It Cm chname Ar dirslot Ar name ディレクトリエントリ .Ar dirslot 中の名前を .Ar name に変更します。 このコマンドではディレクトリエントリを拡張することはできません。名前が 現在存在するディレクトリスロットに収まる場合にのみ、エントリの名前の変 更が可能です。 .Pp .It Cm chtype Ar type 現在の inode のタイプを .Ar type に変更します。 .Ar type には .Em file , .Em dir , .Em socket , .Em fifo のいずれかが指定できます。 .Pp .It Cm chmod Ar mode 現在の inode のモードビットを .Ar mode に変更します。 このサブコマンドではファイルのタイプを変更することはできません。その場 合は .Ic chtype を使ってください。 .Pp .It Cm chflags Ar flags 現在の inode のファイルフラグを .Ar flags に変更します。 .Pp .It Cm chown Ar uid 現在の inode の所有者を .Ar uid に変更します。 .Pp .It Cm chgrp Ar gid 現在の inode のグループを .Ar gid に変更します。 .Pp .It Cm chgen Ar gen 現在の inode の世代番号 (generation number) を .Ar gen に変更します。 .Pp .It Cm mtime Ar time .It Cm ctime Ar time .It Cm atime Ar time それぞれ、現在の inode の修正時間、変更時間、アクセス時間を .Ar time に変更します。 .Ar time は .Em YYYYMMDDHHMMSS[.nsec] の形式でなければなりません。ここで、 .Em nsec はオプションで指定できるナノ秒の値となります。もし、ナノ秒が指定されて いないと、 .Va mtimensec , .Va ctimensec , .Va atimensec のそれぞれのフィールドにはゼロがセットされます。 .Pp .It Cm quit, q , exit , Em プログラムを終了します。 .El .Sh 関連項目 .Xr editline 3 , .Xr fs 5 , .Xr clri 8 , .Xr fsck 8 .Sh バグ ``short'' のシンボリックリンクの操作は動作しません。(特に、 シンボリックリンクのタイプは変更しないでください。) .Pp モードはシンボル名ではなく数字で指定してください。 .Pp 多分 .Nm に実装されていないことで、もっとやりたいことが沢山あるでしょう。 .Sh 歴史 .Nm は .Xr fsck 8 のソースコードを使ってファイルシステムの操作のコードのほとんどを実装し ています。 .Nm の残りの部分は、最初 .Nx において .An John T. Kohl によって書かれました。 .Pp .Fx への移植は .An Peter Wemm によって行われました。 .Sh 警告 このツールは最大限に注意を払って使って下さい。 .Xr fsck 8 を使っても修復できないほど FFS ファイルシステムを壊す恐れがあります。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/mail.local.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/mail.local.8 index 791873c2d6..4101873322 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/mail.local.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/mail.local.8 @@ -1,127 +1,143 @@ -.\" Copyright (c) 1998-2000 Sendmail, Inc. and its suppliers. +.\" Copyright (c) 1998-2001 Sendmail, Inc. and its suppliers. .\" All rights reserved. .\" Copyright (c) 1990, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" By using this file, you agree to the terms and conditions set .\" forth in the LICENSE file which can be found at the top level of .\" the sendmail distribution. .\" .\" -.\" %Id: mail.local.8,v 8.14.14.5 2000/12/29 18:12:16 gshapiro Exp % +.\" $Id: mail.local.8,v 1.11 2002-03-31 07:00:10 horikawa Exp $ .\" -.\" %FreeBSD: src/contrib/sendmail/mail.local/mail.local.8,v 1.5.6.3 2001/02/01 00:54:37 gshapiro Exp % +.\" %FreeBSD: src/contrib/sendmail/mail.local/mail.local.8,v 1.5.6.4 2002/03/25 21:25:36 gshapiro Exp % .\" -.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man8/mail.local.8,v 1.9 2001/05/02 07:01:03 horikawa Exp $ +.\" $FreeBSD$ .\" -.TH MAIL.LOCAL 8 "$Date: 2001-07-29 05:15:28 $" +.TH MAIL.LOCAL 8 "$Date: 2002-03-31 07:00:10 $" .SH 名称 .B mail.local \- メールボックスにメールを格納する .SH 書式 .B mail.local -.RB [ \-7 "] [" \-B "] [" \-b "] [" \-d "] [" \-l "] [" \-s "] [" \-f -.IR from "] " -.RB [ \-r -.IR from "] " "user ..." +.RB [ \-7 "] [" \-B "] [" \-b "] [" \-d "] [" \-D +.IR mbdb ] +.RB [ \-l "] [" \-s "] [" \-f +\fIfrom\fR|\fB\-r\fR +.IR from ] +.RB [ \-h +\fIfilename\fR ] +.I "user ..." .SH 解説 .B mail.local は EOF がくるまで標準入力から読み込みを行い、 それらを各 .I user の .B mail ファイルに追加します。 .I user は、有効なユーザ名でなければなりません。 .PP オプション: .TP 1i .B \-7 LMTP モードにおいて 8BITMIME サポートを通知しません。 .TP .B \-B .B biff サービスに通知する事をやめます。 .TP .B \-b メールボックスが制限を越えた場合に、 一時的なエラーを返すのではなく永続的なエラーを返します。 .TP .B \-d これが配送であることを指定します (後方互換性のためです)。 +本オプションは無効果です。 +.TP +.BI \-D " mbdb" +ローカルの受信者名の検索に使用される、 +メールボックスデータベースの名前を指定します。 +本オプションのデフォルトは "pw" であり、 +これは getpwnam() を使用することを意味します。 .TP .BI \-f " from" 送信者名を指定します。 .TP .B \-l LMTP モードをオンにします。 .TP .B \-s .B success 状態を返す前にメールボックスをディスクにコミットするために使用する、 fsync(2) 呼び出しを無効にします。 .TP .BI \-r " from" 送信者名を指定します (後方互換性のためです)。 +\-f と同じです。 +.TP +.BI \-h " filename" +入って来るメールを、システムのメールスプールディレクトリではなく、 +ユーザホームディレクトリの \fIfilename\fR に格納します。 .PP メールボックスのなかの個々のメッセージは、 空行に続く ``From '' という文字列からはじまる行によって区切られます。 ``From'' 、送り手 (sender) の名前、 時刻 (time stamp) を含む行が配送された各メッセージの前に 付加されます。 メッセージのあとには空行が追加されます。 メッセージ中に ``From '' デリミタ行と勘違いされそうな行があったときには (つまり、空白行に続いて ``From '' の 5 文字があったとき) 大なり記号 (``>'') がそれらの行頭に付加されます。 .PP メールファイルはメールが追加されている間は flock(2) によって排他的にロックされます。 メールボックスがロックされている間、 .B user.lock が作成されますが、これは古い MUA との互換性のためです。 .PP getservbyname(3) が ``biff'' を返すと、 biff サーバにメールの配送が伝えられます。 .PP .B mail.local は成功すれば 0 を、失敗すれば 0 より大きな値を返します。 .SH 環境変数 .IP TZ タイムスタンプを記録する際に適切なタイムゾーンを設定します。 .SH 関連ファイル .PD 0.2v .TP 2.2i /tmp/local.XXXXXX テンポラリファイル .TP /var/mail/user -ユーザのメールボックスディレクトリ +ユーザのデフォルトのメールボックスディレクトリ .TP /var/mail/user.lock -ユーザメールボックスのロックファイル +ユーザのデフォルトのメールボックスロックファイル .PD .SH 関連項目 mail(1), flock(2), getservbyname(3), comsat(8), sendmail(8) .SH 警告 .B mail.local は、空行に続く "^From " 行のみをエスケープします。 "From " で開始するすべての行をエスケープすべき場合には、 sendmail.cf ファイル中のローカルメーラ用 'E'フラグを使用してください。 .SH 歴史 .B mail.local のスーパセット (メールを配送するだけでなく、メールボックスを読むこともできます) は Version 7 AT&T UNIX から、 .B mail として現れました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/mailstats.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/mailstats.8 index bdb9e1b9a4..0ef3b3659a 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/mailstats.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/mailstats.8 @@ -1,107 +1,110 @@ .\" Copyright (c) 1998-2001 Sendmail, Inc. and its suppliers. .\" All rights reserved. .\" .\" By using this file, you agree to the terms and conditions set .\" forth in the LICENSE file which can be found at the top level of .\" the sendmail distribution. .\" .\" -.\" $Id: mailstats.8,v 1.11 2001-07-29 05:15:28 horikawa Exp $ +.\" $Id: mailstats.8,v 1.12 2002-03-31 07:00:10 horikawa Exp $ .\" -.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man8/mailstats.8,v 1.10 2001/07/12 00:16:03 horikawa Exp $ -.TH MAILSTATS 8 "$Date: 2001-07-29 05:15:28 $" +.\" $FreeBSD$ +.TH MAILSTATS 8 "$Date: 2002-03-31 07:00:10 $" .SH 名称 .B mailstats \- メールの統計情報を表示する .SH 書式 .B mailstats -.RB [ \-o "] [" \-p ] +.RB [ \-o "] [" \-p "] [" \-P ] .RB [ \-C .IR cffile ] .RB [ \-f .IR stfile ] .SH 解説 .B mailstats は、現在のメールの統計情報を表示します。 .PP まず、統計が開始された時刻が ctime(3) で指定されるフォーマットで表示されます。 次に、各メーラの状態が 1 行で表示されます。 それぞれ空白で区切られた次のフィールドからなります: .sp .RS .PD 0.2v .TP 1.2i .B M メーラ番号。 .TP .B msgsfr メーラからのメッセージ数。 .TP .B bytes_from メーラからのキロバイト数。 .TP .B msgsto メーラへのメッセージ数。 .TP .B bytes_to メーラへのキロバイト数。 .TP .B msgsrej -拒否されたメッセージ数。 +(check_* ルールセットによって) 拒否されたメッセージ数。 .TP .B msgsdis -捨てられたメッセージ数。 +(check_* ルールセットによって) 捨てられたメッセージ数。 .TP .B Mailer メーラ名。 .PD .RE .PP この表示の後、 すべてのメーラの総計行が表示されます (前に ``T'' が付きます)。 これらは、等号 (``='') 文字のみからなる行によりその前の情報と分けられます。 文字 ``C'' が前に付く他の行は、接続数を示します。 .PP オプションは以下の通りです: .TP .B \-C デフォルトの .B sendmail 設定 ファイルの代りに指定されたファイルを読みます。 .TP .B \-f .B sendmail 設定 ファイルで指定されている統計情報ファイルの代りに、 指定された統計情報ファイルを読みます。 .TP +.B \-P +プログラムが読み取る形式で情報を出力しますが、統計情報をクリアしません。 +.TP .B \-p プログラムが読み取る形式で情報を出力し、統計情報をクリアします。 .TP .B \-o 出力においてメーラ名を表示しません。 .PP .B mailstats は成功時には 0 で、エラー時には >0 で終了します。 .SH 関連ファイル .PD 0.2v .TP 2.5i /etc/mail/sendmail.cf デフォルトの .B sendmail 設定 ファイル .TP /etc/mail/statistics デフォルトの .B sendmail 統計情報ファイル .PD .SH 関連項目 mailq(1), sendmail(8) diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/makemap.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/makemap.8 index dae2383e8e..734606f7ba 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/makemap.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/makemap.8 @@ -1,153 +1,166 @@ -.\" Copyright (c) 1998-2000 Sendmail, Inc. and its suppliers. +.\" Copyright (c) 1998-2001 Sendmail, Inc. and its suppliers. .\" All rights reserved. .\" Copyright (c) 1988, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" By using this file, you agree to the terms and conditions set .\" forth in the LICENSE file which can be found at the top level of .\" the sendmail distribution. .\" .\" -.\" %Id: makemap.8,v 8.21.16.5 2000/12/29 18:12:20 gshapiro Exp % +.\" $Id: makemap.8,v 1.10 2002-03-31 07:00:10 horikawa Exp $ .\" -.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man8/makemap.8,v 1.8 2001/05/14 01:09:50 horikawa Exp $ -.\" Original Revision: 1.1.1.2.6.2 -.TH MAKEMAP 8 "November 16, 1992" +.\" $FreeBSD$ +.TH MAKEMAP 8 "$Date: 2002-03-31 07:00:10 $" .SH 名称 .B makemap \- sendmail 用のデータベースマップを作成する .SH 書式 .B makemap .RB [ \-C .IR file ] .RB [ \-N ] .RB [ \-c .IR cachesize ] .RB [ \-d ] .RB [ \-e ] .RB [ \-f ] .RB [ \-l ] .RB [ \-o ] .RB [ \-r ] .RB [ \-s ] +.RB [ \-t +.IR delim ] .RB [ \-u ] .RB [ \-v ] .I maptype mapnam .SH 解説 .B makemap は、 sendmail(8) がキー付きマップを検索する際に用いるデータベースマップを作成します。 これは標準入力から読み込みを行い、指定された .I mapname に出力を行います。 .PP コンパイル方法に依存しますが、 .B makemap は最大 3 種類のデータベースフォーマットを扱います。 扱うフォーマットは .I maptype で指定します。 .I maptype には、以下のようなものがあります。 .PP .TP dbm DBM フォーマットマップ。 ndbm(3) ライブラリが必要です。 .TP btree B-Treeフォーマットマップ。 新しい Berkeley DB ライブラリが必要です。 .TP hash ハッシュフォーマットマップ。 同じく Berkeley DB ライブラリが必要です。 .PP すべてのフォーマットで、 .B makemap は標準入力から空白文字で区切られた 2 つの単語を読み込みます。 最初の単語はデータベースキーで、2番目の単語がその値です。 値が ``%\fIn\fP'' (n は数字) という文字列を含んでいると、sendmail がパラメータ置換を行います。 ``%'' という文字を含めるには、``%%'' とする必要があります。 空行や ``#'' から始まる行は無視されます。 .PP +注: エイリアスデータベースの作成に +.B makemap +を使用 +.B しないでください。 +.B newaliases +は、 +.B sendmail +が必要な特殊なトークンをデータベース中に含めます。 +.PP .I TrustedUser オプションが sendmail の設定ファイル中で設定されており、 .B makemap が root に起動された場合、生成されたファイルは指定された .IR TrustedUser の所有となります。 .PP .SS フラグ .TP .B \-C TrustedUser オプションを見付けるために、 指定した .B sendmail 設定ファイルを使用します。 .TP .B \-N 文字列の終端記号として、ヌル文字もマップに含めます。 これは、sendmail.cf の ``K'' 行における \-N フラグと一致していなければ なりません。 .TP .B \-c 指定したハッシュと B-Tree キャッシュサイズを使用します。 .TP .B \-d マップ中に重複するキーが存在することを許します。 B-Treeフォーマットマップでのみ可能です。 2 つの同じキーが読まれた場合、両方ともマップに挿入されます。 .TP .B \-e 空の値を許します (右側の値)。 .TP .B \-f 通常、キーのなかのすべての大文字は、 すべて小文字として記録されますが、 このフラグを指定することによってこの動作を行わないように指定できます。 これは、sendmail.cf 中の .B K 行における \-f フラグと一致していなければなりません。 .TP .B \-l サポートされているマップタイプを列挙します。 .TP .B \-o すでにあるファイルに追加が行われます。 すでに存在するファイルを引数として指定することができます。 .TP .B \-r すでに存在しているキーを置き換えます。 通常はすでに入力したキーをさらに繰り返して入力しても、 .B makemap は警告を出力し、データベースには取り込みません。 .TP .B \-s 生成されるマップの安全チェックを無視します。 これには、 だれでも書き込めるディレクトリへのハードリンクおよびシンボリックのチェックも 含まれます。 .TP +.B \-t +空白の代りに、指定された区切りを使用します。 +.TP .B \-u データベースの内容を、標準出力へダンプ (アンマップ) します。 .TP .B \-v 処理の内容を詳細に表示します。 .SH 関連項目 -sendmail(8) +sendmail(8), newaliases(1) .SH 歴史 .B makemap コマンドは 4.4BSD から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/mknod.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/mknod.8 index 5294a3be2d..afff0d786c 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/mknod.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/mknod.8 @@ -1,138 +1,138 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)mknod.8 8.2 (Berkeley) 12/11/93 -.\" %FreeBSD: src/sbin/mknod/mknod.8,v 1.11.2.7 2001/12/14 15:17:49 ru Exp % +.\" %FreeBSD: src/sbin/mknod/mknod.8,v 1.11.2.8 2002/03/19 01:56:38 dd Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .\" .Dd December 11, 1993 .Dt MKNOD 8 .Os .Sh 名称 .Nm mknod .Nd 特殊ファイルを作成する .Sh 書式 .Nm .Ar name .Op Cm c | Cm b .Ar major minor .Op Ar owner : Ns Ar group .Sh 解説 .Nm はデバイス特殊ファイルを作成します。通常、シェルスクリプト .Pa /dev/MAKEDEV で、よく知られている特殊ファイルを作成することができます。 このスクリプトは、 .Nm に適当な引数を渡して実行し、必要なすべてのデバイスファイルの作成をします。 .Pp .Nm の引数としては、以下の 4 つが必要です。 .Bl -tag -width indent .It Ar name デバイスファイル名です。たとえば .Dq sd は SCSI ディスクで、 .Dq pty は疑似デバイスです。 .It Cm b | Cm c デバイスのタイプを指定します。 ブロック型のデバイスは、 .Cm b を指定します。 テープやディスク等がこれに該当しますが、 ブロック型特殊デバイス (cooked) とキャラクタ型特殊デバイス (raw) の 両方の特殊ファイルが必要です。 キャラクタ型のデバイスは、 .Cm c を指定します。 端末や疑似デバイス等がこれに該当します。 .It Ar major メジャーデバイス番号を指定します。 メジャーデバイス番号は、 どのデバイスドライバエントリを使用すべきをカーネルに示します。 メジャーデバイス番号とデバイスの対応を知るには、 .Ar /dev/MAKEDEV を見るか、システム依存のデバイス設定ファイル .Bd -ragged -offset indent .Dq Pa /usr/src/sys/conf/device. Ns Aq Ar architecture .Ed を見てください。 .It Ar minor マイナデバイス番号を指定します。 マイナデバイス番号は、 デバイスのどのサブユニットが 特殊ファイルに対応するのかをカーネルに示します。 例えば、サブユニットは ファイルシステムのパーティションだったり端末ラインだったりします。 .It Ar owner : Ns Ar group .Ar owner .Ar group オペランドの組はオプションですが、 どちらかが指定された場合には両方の指定が必要です。 .Ar owner は数値のユーザ ID でもユーザ名でも良いです。 そのユーザ名が数値のユーザ ID にもある場合には、 オペランドはユーザ名として使用されます。 .Ar group は数値のグループ ID でもグループ名でも良いです。 ユーザ名と同様、 そのグループ名が数値のグループ ID にもある場合には、 オペランドはグループ名として使用されます。 .El .Pp メジャーデバイス番号およびマイナデバイス番号とも .Xr strtoul 3 が受け付ける任意の形式で指定可能です。 .Ql 0x で始めることにより 16 進数と、 .Ql 0 で始めることにより 8 進数であると解釈させる事が出来ます。 .Sh 互換性 .Xr chown 8 のような機能は .Fx 固有であり、 .Pa /usr がマウントされていることに .Pa /dev/MAKEDEV が依存しないようにするために追加されました。 .Sh 関連項目 .Xr mkfifo 1 , .Xr mknod 2 , .Xr MAKEDEV 8 , .Xr chown 8 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .At v6 から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/mount_cd9660.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/mount_cd9660.8 index 9aeec6ac82..7587a28965 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/mount_cd9660.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/mount_cd9660.8 @@ -1,148 +1,155 @@ .\" Copyright (c) 1993, 1994 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" All rights reserved. .\" .\" This code is derived from software donated to Berkeley by .\" Christopher G. Demetriou. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)mount_cd9660.8 8.3 (Berkeley) 3/27/94 -.\" %FreeBSD: src/sbin/mount_cd9660/mount_cd9660.8,v 1.12.2.4 2001/12/14 15:17:50 ru Exp % +.\" %FreeBSD: src/sbin/mount_cd9660/mount_cd9660.8,v 1.12.2.5 2002/03/22 12:53:35 murray Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .Dd March 27, 1994 .Dt MOUNT_CD9660 8 .Os .Sh 名称 .Nm mount_cd9660 .Nd ISO-9660 ファイルシステムのマウント .Sh 書式 .Nm .Op Fl begjrv .Op Fl o Ar options .Op Fl s Ar startsector .Ar special | node .Sh 解説 .Nm コマンドは、デバイス名 .Pa special 上の ISO-9660 ファイルシステムを、 グローバルファイルシステムの名前空間の .Pa node の示す位置に接続します。 通常このコマンドは、ブート時に .Xr mount 8 によって実行されます。 .Pp オプションは、次の通りです: .Bl -tag -width indent .It Fl b 補助ボリューム記述フラグ欄のチェックを緩めます。 この欄に誤った値が設定されている、Joliet フォーマットのディスクがあります。 .It Fl e 拡張属性を使用します。 .It Fl g ファイルのバージョン番号を取り除きません (デフォルトでは、ディスク上に 異なったバージョン番号を持つファイルが存在する場合、最新のものだけが 見えます)。 どちらの場合でも、明示的にバージョン番号を指定しなくてもファイルを オープンする事が出来ます。 .It Fl j ファイルシステムに含まれる Joliet 拡張を使用しません。 .It Fl o .Fl o フラグの後には、コンマで区切ったオプション文字列を指定することができます。 指定可能なオプションとその意味は、 .Xr mount 8 マニュアルページを参照して下さい。 次に示す cd9660 特有のオプションを使用可能です: .Pp .Bl -tag -width "nostrictjoliet" -compact .It Cm extatt .Fl e と同じです。 .It Cm gens .Fl g と同じです。 .It Cm nojoliet .Fl j と同じです。 .It Cm norrip .Fl r と同じです。 .It Cm nostrictjoliet .Fl b と同じです。 .El .It Fl r ファイルシステムに含まれるロックリッジ拡張 (Rockridge extension) を 使用しません。 .It Fl s Ar startsector ファイルシステム開始位置を .Ar startsector とします。 通常、対象のデバイスが CD-ROM ドライブの場合、 .Nm はデータを持つ CD-ROM の最後のトラックを見つけて、 ファイルシステム開始位置をそこであるとします。 デバイスが CD-ROM でない場合もしくは目録が判明しない場合、 ファイルシステムはセクタ 0 から開始されます。 このオプションはこの動作を変更するものです。 .Ar startsector は CD-ROM ブロック、すなわち 2048 バイトが単位であることに注意して下さい。 これは .Xr cdcontrol 1 の .Cm info コマンドの例が示す通りです。 +ここで正しい +.Ar startsector +を指定することで、マルチセッション CD の任意のセッションをマウント可能です。 .It Fl v どのセクタから開始するかについての決定について冗長に報告します。 .El +.Sh 使用例 +次のコマンドで、Kodak Photo-CD をマウント可能です: +.Pp +.Dl "mount_cd9660 -o rw -v -s 0 /dev/cd0c /cdrom" .Sh 関連項目 .Xr cdcontrol 1 , .Xr mount 2 , .Xr unmount 2 , .Xr fstab 5 , .Xr mount 8 .Sh バグ POSIX デバイスノードマッピングは、現在サポートしていません。 .Pp ロックリッジ拡張 (Rockridge extension) で使用している場合、 バージョン番号を取り除きません。 この場合、ロックリッジ名を持たないファイルをバージョン番号なしで アクセスすると、バージョン番号の最も大きいファイルではなく、 小さいファイルをアクセスします。 .Pp ECMA はサポートしていません。 .Sh 歴史 .Nm ユーティリティは、 .Bx 4.4 で最初に登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/ppp.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/ppp.8 index 2049491481..1796d0a9a0 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/ppp.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/ppp.8 @@ -1,5602 +1,5609 @@ .\" .\" Copyright (c) 2001 Brian Somers .\" All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE AUTHOR AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" -.\" %FreeBSD: src/usr.sbin/ppp/ppp.8,v 1.209.2.31 2001/12/21 10:18:54 ru Exp % +.\" %FreeBSD: src/usr.sbin/ppp/ppp.8,v 1.209.2.33 2002/03/26 11:42:46 brian Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .\" .\" WORD: expect string 受信待ち文字列[chat.8,ppp.8] .Dd 20 September 1995 .nr XX \w'\fC00' .Dt PPP 8 .Os .Sh 名称 .Nm ppp .Nd PPP (Point to Point Protocol) (別名 user-ppp) .Sh 書式 .Nm .Op Fl Va mode .Op Fl nat .Op Fl quiet .Op Fl unit Ns Ar N .Op Fl alias .Op Ar system ... .Sh 解説 本プログラムは、ユーザプロセスとして動作する .Em PPP パッケージです。 .Em PPP は通常、( .Xr pppd 8 でそうなっているように) カーネルの一部として実装されますが、 そのため、デバッグや動作の変更が少々難しい場合があります。 それに対し、この実装ではトンネルデバイスドライバ (tun) を利用して、 ユーザプロセスで .Em PPP を実現しています。 .Pp .Fl nat フラグは、 .Dq nat enable yes と等価であり、 .Nm のネットワークアドレス変換機能を有効にします。 これにより .Nm は、内部 LAN 上の全マシンに対する NAT、 すなわちマスカレーディングエンジンとして動作します。 詳細は .Xr libalias 3 を参照してください。 .Pp .Fl quiet フラグを指定すると、 .Nm は起動時に静かになり、 モードとインタフェースを標準出力へ表示しなくなります。 .Pp .Fl unit フラグは、 .Nm が .Pa /dev/tun Ns Ar N のみのオープンを試みるように指定します。 通常、 .Nm は .Ar N に対して値 0 から開始し、成功するまで .Ar N を値 1 ずつ増加させて、トンネルデバイスのオープンを試みます。 デバイスファイルが存在しないために、3 回連続して失敗すると、諦めます。 .Pp .Nm は次の .Va mode を理解します: .Bl -tag -width XXX -offset XXX .It Fl auto .Nm は tun インタフェースをオープンし、 これを設定した後バックグラウンドになります。 出力データが tun インタフェース上で検出されるまでリンクはアップせず、 出力データが tun インタフェース上で検出されると .Nm はリンクをアップしようとします。 .Nm がリンクをアップしようとしている間に受信したパケット (最初のものを含みます) は、デフォルトで 2 分間キューにとどまります。 後述の .Dq set choked コマンドを参照してください。 .Pp .Fl auto モードでは、 コマンドラインには少なくとも 1 つの .Dq system を指定する必要があり (後述)、 インタフェース設定時に使用する相手の IP アドレスを指定する .Dq set ifaddr を、システムプロファイルで実行する必要があります。 通常、 .Dq 10.0.0.1/0 のようなものが適切です。例としては、 .Pa /usr/share/examples/ppp/ppp.conf.sample の .Dq pmdemand システムを参照してください。 .It Fl background この場合、 .Nm は相手との接続をすぐに確立しようとします。 成功すると、 .Nm はバックグラウンドになり、親プロセスは終了コード 0 を返します。 失敗すると、 .Nm は非 0 の結果で終了します。 .It Fl foreground フォアグラウンドモードでは、 .Nm は相手との接続をすぐに確立しようとしますが、デーモンにはなりません。 リンクはバックグラウンドモードで作成されます。 .Nm の起動を別のプロセスから制御したい場合に有用です。 .It Fl direct これは入力接続を受け付けるために使用します。 .Nm は .Dq set device 行を無視し、リンクにデスクリプタ 0 を使用します。 .Pp コールバックの設定を行うと、ダイヤルバック時に .Nm は .Dq set device 情報を使用します。 .It Fl dedicated このオプションは、専用線で接続されたマシンのためにデザインされています。 .Nm はデバイスを常にオープンに保ち、設定チャットスクリプトは一切使用しません。 .It Fl ddial .Fl auto モードと等価ですが、なんらかの理由でリンクが落ちた場合に .Nm が再度リンクをアップすることが違います。 .It Fl interactive これは no-op であり、 前述のフラグがどれも指定されなかった場合の動作を行います。 .Nm はコマンドラインで指定されたセクションをロードし、対話プロンプトを提供します。 .El .Pp ( .Pa /etc/ppp/ppp.conf に指定される) 設定エントリ、すなわち system を、コマンドラインで 1 つ以上指定可能です。 起動時に .Nm は .Pa /etc/ppp/ppp.conf から .Dq default システムを読み込み、その後コマンドラインで指定した各 system を読み込みます。 .Sh 主な特徴 .Bl -diag .It 対話的なユーザインタフェースを提供 コマンドモードで利用する場合、ユーザがコマンドを 入力することで、簡単にリモートコンピュータとの接続の確立、 接続状態の確認、 接続の切断を行うことができます。 オプションとして、セキュリティ確保のために すべての機能をパスワードで保護することができます。 .It 手動と自動でのダイヤルをサポート 対話モードでは、直接デバイスと通信できるように .Dq term コマンドが用意されています。 リモートホストと接続されて、 .Em PPP での通信が始まったら、 .Nm はそれを検出して自動的にパケットモードに移行します。 ひとたびリモートホストとの接続に必要なコマンドシーケンスがわかったら、 後々の接続を簡単にするため、必要なダイヤル手順やログイン手順を定義した チャットスクリプトを書くことができます。 .It オンデマンドでのダイヤルアップをサポート .Fl auto モード (自動モード) では .Nm はデーモンとして動作し、 .Em PPP リンクを通して送られるパケットを待ちうけます。 パケットを検出すると、デーモンが自動的にダイヤルを行って接続を確立します。 .Fl ddial モード (直接ダイヤルモード) でも ほぼ同様に、自動ダイヤルと接続の確立を行います。 しかしながらこのモードは、送るべきパケットが存在しない場合にも、 リンクが切れていることを検出するといつでもリモートへダイヤルするという点が auto モードと異なります。 このモードは、電話料金よりも常時接続されていることが重視される場合に有用です。 3 番目の .Fl dedicated モード (専用線モード) も利用可能です。 このモードは 2 つのマシン間の専用線を対象にしています。 専用線モードでは .Nm は自発的に動作を終了することはありません - 終了するには .Dq quit all コマンドを診断ソケットを介して送る必要があります。 .Dv SIGHUP は LCP の再ネゴシエーションを強要し、 .Dv SIGTERM は終了を強要します。 .It クライアントコールバックをサポート .Nm は標準 LCP コールバックプロトコルならびに Microsoft コールバック制御プロトコル (ftp://ftp.microsoft.com/developr/rfc/cbcp.txt) を使用できます。 .It NAT、すなわちパケットエイリアシングをサポート パケットエイリアシング (別名: IP マスカレード) により、 未登録でプライベートなネットワーク上のコンピュータからも インターネットにアクセスすることが可能です。 .Em PPP ホストはマスカレードゲートウェイとして動作します。 送信パケットの IP アドレスと TCP や UDP のポート番号は どちらも NAT され、返信パケットではエイリアスが元に戻されます。 .It バックグラウンド PPP 接続をサポート バックグラウンドモードでは、接続を確立するのに成功した場合に .Nm はデーモンになります。 それ以外の場合はエラーで終了します。 これにより、 接続が成功裏に確立した場合のみコマンドを実行するようなスクリプト をセットアップすることが出来ます。 .It サーバとしての PPP 接続をサポート ダイレクトモードでは、 .Nm は標準入力/標準出力からの .Em PPP 接続を受け入れるサーバとして動作させることができます。 .It "PAP と CHAP (rfc 1994, 2433 および 2759) による認証をサポート" PAP もしくは CHAP を用いることにより、Unix スタイルの .Xr login 1 手続きをスキップし、 .Em PPP プロトコルを代りに認証に使用することが可能です。 相手が Microsoft CHAP 認証を要求し、かつ .Nm が DES をサポートするようにコンパイルされている場合、適当な MD4/DES 応答がなされます。 .It RADIUS (rfc 2138) 認証をサポート PAP と CHAP の拡張である .Em \&R Ns No emote .Em \&A Ns No ccess .Em \&D Ns No ial .Em \&I Ns No n .Em \&U Ns No ser .Em \&S Ns No ervice は、集中データベースまたは分散データベースに、 ユーザごとに異なる接続特性を含んだ認証情報を、格納できます。 コンパイル時に .Xr libradius 3 が利用可能な場合、利用するように設定すると、 .Nm はこれを使用して .Em RADIUS 要求を作成します。 .It 代理 arp (Proxy Arp) をサポート .Nm が相手のために 1 個以上の代理 arp エントリを作成するように、設定可能です。 LAN 上の各マシンでの設定を行わずに、 相手側から LAN へのルーティングを可能とします。 .It パケットのフィルタリングをサポート ユーザは 4 種類のフィルタを定義できます。 .Em in は受信パケットに対するフィルタです。 .Em out は送信パケットに対するフィルタです。 .Em dial はダイヤルを行うきっかけとなるパケットを定義するフィルタで、 .Em alive は接続を保持するためのパケットを定義するフィルタです。 .It トンネルドライバは bpf (Berkeley Packet Filter) をサポート .Em PPP リンクを流れるパケットを調べるために、 .Xr tcpdump 1 を使うことができます。 .It PPP オーバ TCP および PPP オーバ UDP をサポート デバイス名が .Em host Ns No : Ns Em port Ns .Xo .Op / Ns tcp|udp , .Xc 形式で指定された場合、 .Nm は通常のシリアルデバイスを使うのではなく、 データ転送のための TCP または UDP の 接続を開きます。 UDP 接続は、 .Nm を強制的に同期モードにします。 .It PPP オーバ ISDN をサポート .Nm がオープンすべきリンクとして 生の B チャネル i4b デバイスを指定すると、 .Xr isdnd 8 と対話して ISDN 接続を確立できます。 .It PPP オーバイーサネットをサポート (rfc 2516) .Nm が .No PPPoE: Ns Ar iface Ns Xo .Op \&: Ns Ar provider Ns .Xc の書式のデバイス指定を与えられ、 .Xr netgraph 4 が利用可能な場合、 .Nm は .Ar iface ネットワークインタフェースを使用し、 .Ar provider に対して .Em PPP オーバイーサネットを話そうとします。 .Pp .Xr netgraph 4 をサポートしないシステム上では、 .Xr pppoe 8 のような外部プログラムを使用可能です。 .It "IETF ドラフトの Predictor-1 (rfc 1978) と DEFLATE (rfc 1979) 圧縮をサポート .Nm は VJ 圧縮の他に Predictor-1 と DEFLATE 圧縮もサポートしています。 モデムは通常 (例えば v42.bis のような) 組み込みの圧縮機能を持っており、 その結果システムは .\"(訳注)「転送データレートよりも」をここにいれたいと考えています。 .\" 2.2.1R 対象(1997/04/02) Takeshi MUTOH より高いデータレートで通信できます。 これは一般には良いことですが、より高速のデータによってシリアル回線からの 割り込みが増加します。 システムはこの割り込みをモデムと通信して処理しなくてはならないため、 システムの負荷と遅延時間が増加することになります。 VJ 圧縮とは異なり、Predictor-1 と DEFLATE 圧縮はリンクを通る .Em すべての ネットワークトラフィックをあらかじめ圧縮しておくことで、オーバヘッドを 最小にします。 .It Microsoft の IPCP 拡張をサポート (rfc 1877) Microsoft の .Em PPP スタックを使用するクライアント (つまり Win95, WinNT) との間で ネームサーバのアドレスと NetBIOS ネームサーバのアドレスを ネゴシエーションできます。 .It マルチリンク PPP をサポート (rfc 1990) 接続先への複数の物理的な回線をオープンし、すべてのリンクの 帯域幅を合わせてより高いスループットを得ることができます。 .It MPPE (draft-ietf-pppext-mppe) のサポート MPPE は、Microsoft 社の Point to Point 暗号化機構です。 .Nm を設定して、Microsoft Windows の仮想プライベートネットワーク (VPN) に参加できるようになります。現在のところ、 .Nm は、CHAP 81 認証機構からしか暗号鍵を取得することができません。 MPPE を動作させるためには、DES つきで .Nm をコンパイルしなくてはなりません。 .El .Sh パーミッション .Nm はユーザ .Dv root 、グループ .Dv network 、パーミッション .Dv 04554 でインストールされます。 デフォルトでは .Nm は、起動したユーザ ID が 0 でない場合には実行しません。 これは .Dq allow users コマンドを .Pa /etc/ppp/ppp.conf に記載することにより変更することが可能です。 通常ユーザとして実行する場合には、 .Nm はユーザ ID 0 に変わり、システムの経路表の変更と、 システムロックファイルの作成と、 ppp の設定ファイルの読み込みを行います。 すべての外部コマンド ("shell" や "!bg" で実行されます) は、 .Nm を起動したユーザ ID で実行されます。 ユーザ ID 0 にて正確になにが行われているのかに興味がある場合には、 ログ機能の .Sq ID0 を参照してください。 .Sh 始める前に 最初に .Nm を実行する時には、いくつかの初期設定を整える必要があります。 .Bl -bullet .It カーネルにトンネルデバイスが含まれていることが必要です (GENERIC カーネルではデフォルトで 1 つ含まれます)。 tun デバイスが含まれていない場合や、 複数の tun インタフェースが必要な場合、 次の行をカーネル設定ファイルに追加して、 カーネルを再構築する必要があります: .Pp .Dl pseudo-device tun N .Pp ここで .Ar N は .Em PPP 接続を行いたい最大の数です。 .It .Pa /dev ディレクトリにトンネルデバイスのエントリ .Pa /dev/tunN があるかどうかを調べてください。 ここで .Sq N は、0 から始まる tun デバイスの番号です。 もし無いようならば、"sh ./MAKEDEV tunN" を実行すれば作ることができます。 これにより 0 から .Ar N までの tun デバイスが作成されます。 .It あなたのシステムの .Pa /etc/group ファイルに .Dq network グループがあり、そのグループが .Nm を使うと想定されるすべてのユーザ名を含んでいることを確かめてください。 詳細は .Xr group 5 マニュアルページを参照してください。また、これらのユーザは .Pa /etc/ppp/ppp.conf ファイルで .Dq allow users コマンドを使用してアクセス権が与えられなければなりません。 .It ログファイルを作成します。 .Nm は .Xr syslog 3 を使用して情報を記録します。通常のログファイル名は .Pa /var/log/ppp.log です。 このファイルに出力を行うためには、次の行を .Pa /etc/syslog.conf ファイルに記述してください: .Bd -literal -offset indent !ppp *.*/var/log/ppp.log .Ed .Pp .Nm の実行形式にリンクを作成することにより、複数の .Em PPP ログファイルを持つことが可能です: .Pp .Dl # cd /usr/sbin .Dl # ln ppp ppp0 .Pp として .Pa /etc/syslog.conf で .Bd -literal -offset indent !ppp0 *.*/var/log/ppp0.log .Ed .Pp とします。 .Pa /etc/syslog.conf を更新した後に、 .Xr syslogd 8 に .Dv HUP シグナルを送ることをお忘れなく。 .It 厳密には .Nm の操作とは関係ありませんが、リゾルバが正しく働くように設定した方が 良いでしょう。 これは ( .Xr named 8 を用いてローカルな DNS サーバを設定するか、もしくは .Pa /etc/resolv.conf ファイルに適切な .Sq nameserver 行を加えることで行われます。 詳細は .Xr resolv.conf 5 のマニュアルを参照してください。 .Pp 他の方法として、もし接続先がサポートしている場合には .Nm が接続先にネームサーバのアドレスを尋ねて、自動的に .Pa /etc/resolv.conf を更新することができます。詳細は後述の .Dq enable dns コマンドと .Dq resolv コマンドとを参照してください。 .El .Sh 手動ダイヤル 次の例では、あなたのマシン名が .Dv awfulhak であるとして説明します。 .Nm を引数無しで起動すると (前述の .Sx パーミッション 参照) 次のプロンプトが表示されます: .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> .Ed .Pp プロンプトの .Sq ON の部分は常に大文字であるべきです。ここが小文字の場合、 .Dq passwd コマンドを使用してパスワードを入力しなければならないことを意味します。 実行中の .Nm に接続し、 まだ正しいパスワードを入力していない場合にのみこのような状態になります。 .Pp .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> set device /dev/cuaa0 ppp ON awfulhak> set speed 38400 .Ed .Pp 通常ハードウェアフロー制御 (CTS/RTS) を使用します。 しかし、特定の場合 (特定の PPP 可能な端末サービスに直接接続している場合に起り得ます)、 .Nm が通信リンクにデータを書き込もうとしたときに、 永遠に来ない CTS (送信時にクリア) シグナルを待つことにより .Nm がハングします。 直通線で接続できない場合は、 .Dq set ctsrts off で CTS/RTS をオフにしてみてください。 これが必要な場合、後述の .Dq set accmap の記述も参照してください - .Dq set accmap 000a0000 も必要かもしれません。 .Pp 通常、パリティは .Dq none に設定します。これが .Nm のデフォルトです。 パリティはどちらかというと古風なエラーチェック機構であり、 今となっては使用しません。 最近のモデムは各自のエラーチェック機構を持っており、 ほとんどのリンク層プロトコル ( .Nm はこれです) はより信頼できるチェック機構を使用します。 パリティは相対的に大きなオーバヘッドを持ちますので (トラフィックが 12.5% 増加します)、 .Dv PPP がオープンされると常に無効化 ( .Dq none に設定) されます。 しかし、ISP (インターネットサービスプロバイダ) によっては、 特定のパリティ設定を接続時 ( .Dv PPP がオープンする前) に使用するものがあります。 特に、Compuserve はログイン時に偶数パリティに固執しています: .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> set parity even .Ed .Pp ここで、現在のデバイス設定がどのようになっているか見られます: .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> show physical Name: deflink State: closed Device: N/A Link Type: interactive Connect Count: 0 Queued Packets: 0 Phone Number: N/A Defaults: Device List: /dev/cuaa0 Characteristics: 38400bps, cs8, even parity, CTS/RTS on Connect time: 0 secs 0 octets in, 0 octets out Overall 0 bytes/sec ppp ON awfulhak> .Ed .Pp ここでは、直接デバイスと通信するために term コマンドを使用可能です: .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> term at OK atdt123456 CONNECT login: myispusername Password: myisppassword Protocol: ppp .Ed .Pp 相手が .Em PPP で話しはじめると、 .Nm はそれを自動的に検出してコマンドモードに戻ります。 .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> # リンクは確立していません Ppp ON awfulhak> # 接続完了、LCP 完了 PPp ON awfulhak> # 認証完了 PPP ON awfulhak> # IP アドレス合意完了 .Ed .\" your end で「あなた側」 .Pp このようにならない場合、接続先がこちらのネゴシエーション開始を 待っている可能性があります。 強制的に .Nm に接続先への PPP 設定パケットの送出を開始させるためには .Dq ~p コマンドを使い、端末モードを抜けてパケットモードに移行して下さい。 .Pp それでもログインプロンプトが得られない場合、 Unix 的なログイン/パスワード認証ではなく、PAP または CHAP の認証を、 相手は要求している可能性が非常に高いです。 正しく設定するためには、プロンプトに戻り、 認証用の名前とキーを設定し、再度接続します: .Bd -literal -offset indent ~. ppp ON awfulhak> set authname myispusername ppp ON awfulhak> set authkey myisppassword ppp ON awfulhak> term at OK atdt123456 CONNECT .Ed .Pp ここで再度、ネゴシエーションを開始するように ppp に指定できます: .Bd -literal -offset indent ~p ppp ON awfulhak> # リンクは確立していません Ppp ON awfulhak> # 接続完了、LCP 完了 PPp ON awfulhak> # 認証完了 PPP ON awfulhak> # IP アドレス合意完了 .Ed .Pp これで接続されました! プロンプトの .Sq PPP が大文字に変化して、接続されたことを知らせます。もし 3 つの P の内 いくつかだけが大文字になっている場合には、すべての文字が大文字もしくは 小文字になるまで待ってください。もし小文字に戻った場合には、それは .Nm が接続先とのにネゴシエーションに成功しなかったことを意味します。 この時点での問題解決の第一歩としては、次のようにし、再挑戦します。 .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> set log local phase lcp ipcp .Ed .Pp 詳細は、下記の .Dq set log コマンドの説明を参照してください。 この時点でも失敗する場合、 ログを有効にして再挑戦することが非常に重要です。 プロンプトの変化に注意し、あなたを助けてくれる人に報告することもまた重要です。 .Pp リンクが確立したら、show コマンドを使用することで、 どのように事態が進行しているのかが分ります: .Bd -literal -offset indent PPP ON awfulhak> show physical * モデム関連の情報がここに表示されます * PPP ON awfulhak> show ccp * CCP (圧縮) 関連の情報がここに表示されます * PPP ON awfulhak> show lcp * LCP (回線制御) 関連の情報がここに表示されます * PPP ON awfulhak> show ipcp * IPCP (IP) 関連の情報がここに表示されます * PPP ON awfulhak> show link * (高レベル) リンク関係の情報がここに表示されます * PPP ON awfulhak> show bundle * (高レベル) 論理接続関係の情報がここに表示されます * .Ed .Pp この時点で、マシンは接続先に対するホスト単位の経路 (host route) を持っています。 これはリンクの相手のホストとのみ接続可能であるという意味です。 デフォルト経路のエントリ (他の経路エントリを持たずに、全パケットを .Em PPP リンクの相手に送る ように、あなたのマシンに指示します)を追加したければ、 次のコマンドを入力してください。 .Bd -literal -offset indent PPP ON awfulhak> add default HISADDR .Ed .Pp .Sq HISADDR という文字列は、相手側の IP アドレスを表します。 既存の経路のために失敗する場合には、 .Bd -literal -offset indent PPP ON awfulhak> add! default HISADDR .Ed .Pp を用いることで既存の経路を上書きできます。 このコマンドは、実際に接続を作成する前に実行可能です。 新しい IP アドレスを接続時にネゴシエートする場合、これに従って .Nm がデフォルト経路を更新します。 .Pp ここで、(ping, telnet, ftp のような) ネットワークアプリケーションを、 あなたのマシンの別のウィンドウまたは端末で使用可能です。 現在の端末を再利用したい場合、 .Nm をバックグラウンドモードにするために、 標準のシェルのサスペンドとバックグラウンドコマンド (通常 .Dq ^Z の後に .Dq bg ) を使用可能です。 .Pp 使用可能コマンドの詳細は .Sx PPP コマンドリスト の節を参照してください。 .Sh 自動ダイヤル 自動ダイヤルを行うためには、ダイヤルとログインのチャットスクリプトを 用意しなければなりません。定義の例は .Pa /usr/share/examples/ppp/ppp.conf.sample を見てください ( .Pa /etc/ppp/ppp.conf の書式は非常に簡単です)。 各行は単一のコメント、インクルード、ラベル、コマンドのいずれかを含みます。 .Bl -bullet .It .Pq Dq # 文字で始まる行は、コメントとして扱われます。 コメント行と認識した場合、先行する空白は無視されます。 .It インクルードは語 .Sq !include から始まる行です。 1 つの引数 - インクルードするファイル - を持つ必要があります。 古いバージョンの .Nm との互換性のために、 .Dq !include ~/.ppp.conf を使用したいかもしれません。 .It ラベルは行頭から始まり、最後にコロン .Pq Dq \&: が続かなければなりません。 .It コマンド行は、最初の桁に空白かタブを含む必要があります。 .El .Pp .Pa /etc/ppp/ppp.conf ファイルには少なくとも .Dq default セクションが存在する必要があります。 このセクションは常に実行されます。 このファイルには 1 つ以上のセクションが含まれます。 セクション名は用途に応じて付けます。例えば、 .Dq MyISP はあなたの ISP を表したり、 .Dq ppp-in は入力の .Nm 構成を表したります。 .Nm を立ち上げる際に、接続先のラベル名を指定可能です。 .Dq default ラベルに関係づけられたコマンドが実行されてから、 接続先ラベルに関連づけられたコマンドが実行されます。 .Nm を引数無しで起動した場合、 .Dq default だけは実行されます。load コマンドを使用して、 .Pa /etc/ppp/ppp.conf のセクションを手動でロード可能です: .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> load MyISP .Ed .Pp セクションロード後には、 .Nm はいかなる動作も行わないことに注意してください。 これは、コマンドラインでラベルを指定した結果でも、 .Dq load コマンドを使用した結果でも同様です。 設定ファイル中で、そのラベルに対して指定されたコマンドのみが、実行されます。 一方、 .Nm を .Fl background , .Fl ddial , .Fl dedicated のいずれかのスイッチ付きで起動したときには、 .Nm が接続を確立するように、リンクモードが指示します。 更なる詳細については、後述の .Dq set mode コマンドを参照してください。 .Pp ひとたび接続が確立したなら、プロンプトの .Sq ppp は .Sq PPP に変わります: .Bd -literal -offset indent # ppp MyISP \&... ppp ON awfulhak> dial Ppp ON awfulhak> PPp ON awfulhak> PPP ON awfulhak> .Ed .Pp Ppp プロンプトは .Nm が認証フェーズに入ったことを示します。PPp プロンプトは .Nm がネットワークフェーズに入ったことを示します。PPP プロンプトは .Nm がネットワーク層プロトコルのネゴシエーションに成功し、 使用可能状態にあることを示します。 .Pp もし .Pa /etc/ppp/ppp.linkup が利用可能ならば、 .Em PPP 接続が確立された時に、その内容が実行されます。 接続が確立された後のバックグラウンドでのスクリプト実行については、 提供されている .Pa /usr/share/examples/ppp/ppp.conf.sample (使用可能な置換文字列については、後述の .Dq shell と .Dq bg を参照してください) の .Dq pmdemand の例を参照してください。 同様に、接続が閉じられると、 .Pa /etc/ppp/ppp.linkdown ファイルの内容が実行されます。 これらのファイルのフォーマットは .Pa /etc/ppp/ppp.conf と同じです。 .Pp 以前のバージョンの .Nm では、デフォルト経路のような経路は .Pa ppp.linkup ファイルで追加し直す必要がありました。 現在では .Nm は、 .Dv HISADDR もしくは .Dv MYADDR が変化したときに、自動的に .Dv HISADDR もしくは .Dv MYADDR 文字列を含むすべての経路を更新する .Sq スティッキー経路 をサポートします。 .Sh バックグラウンドダイヤル .Nm を使って非対話的に接続を確立したい場合 (例えば .Xr crontab 5 エントリや .Xr at 1 ジョブから使うような場合) には、 .Fl background オプションを使います。 .Fl background が指定された場合、 .Nm はすぐに接続を確立しようとします。 複数の電話番号が指定された場合には、各電話番号が 1 回づつ試されます。 これらに失敗すると、 .Nm は即座に終了し、0 でない終了コードを返します。 接続に成功すると .Nm はデーモンになり、呼び出し側に終了コード 0 を返します。 デーモンは、リモートシステムが接続を終了した場合、 もしくは .Dv TERM シグナルを受け取った場合に、自動的に終了します。 .Sh ダイヤルオンデマンド デマンドダイヤル機能は .Fl auto または .Fl ddial オプションにて有効にされます。この場合にも .Pa /etc/ppp/ppp.conf で定義された接続先のラベルを指定しなければなりません。 これには、リモート接続先の IP アドレスを指定するための .Dq set ifaddr コマンドも書かれていなければなりません ( .Pa /usr/share/examples/ppp/ppp.conf.sample を参照してください)。 .Bd -literal -offset indent # ppp -auto pmdemand .Ed .Pp .Fl auto または .Fl ddial が指定された時に .Nm はデーモンとして動作しますが、 .Pa /etc/ppp/ppp.conf 中で .Dq set server コマンドを使うことで、設定を確認したり変更したりすることができます。 (たとえば、 .Dq Li "set server +3000 mypasswd" とすると) 次のように診断ポートを通じて接続することができます。 .Bd -literal -offset indent # pppctl 3000 (tun0 を仮定) Password: PPP ON awfulhak> show who tcp (127.0.0.1:1028) * .Ed .Pp .Dq show who コマンドは現在 .Nm 自身に接続しているユーザの一覧を表示します。診断ソケットが閉じられる、 もしくは異なるソケットに変更された場合、すべての接続は即座に終了します。 .Pp .Fl auto モードにて 送信パケットが検出された時、 .Nm は (チャットスクリプトに基づいて) ダイヤルを行い、 通信相手に接続しようとします。 .Fl ddial モードでは回線がダウンしていることが確認された場合にはいつでも ダイヤルが行われます。 接続に失敗したら、デフォルトの動作では 30 秒間待ってから、 別の送信パケットが検出された時に接続しようとします。 .Pp この動作は .Dq set redial コマンドで変更できます。 .Pp .No set redial Ar secs Ns Xo .Oo + Ns Ar inc Ns .Op - Ns Ar max Ns .Oc Ns Op . Ns Ar next .Op Ar attempts .Xc .Pp .Bl -tag -width attempts -compact .It Ar secs は、再び接続しようとするまでの秒数です。 引数がリテラル文字列 .Sq Li random の場合には、待ち時間を 1 秒以上から 30 秒以下の間でランダムに選びます。 .It Ar inc は秒数であり、 新規にダイヤルするときに .Ar secs に加えられます。 このタイムアウト値が .Ar secs に戻るのは、接続が成功裏に確立した後だけです。 .Ar inc のデフォルト値は 0 です。 .It Ar max は、 .Nm が .Ar secs を増加させる最大回数です。 .Ar max のデフォルト値は 10 です。 .It Ar next は電話番号リストの中の次の番号をダイヤルする前に待つ秒数です。( .Dq set phone コマンドを参照してください)。これのデフォルトは 3 秒です。 繰り返しますが、引数がリテラル文字列 .Sq Li random の場合には、待ち時間を 1 秒以上 30 秒以下の間でランダムに選びます。 .It Ar attempts は、受け取った個々の送信パケットに対して、最大何回接続を試みるのかを示す 数字です。 パラメータを省略すると、以前の値は変更されません。 .Ar attempts に 0 を指定すると、接続されるまで試みを続けます。 .El .Pp .Bd -literal -offset indent set redial 10.3 4 .Ed .Pp は個々の送信パケットに対して 4 回接続を試み、 番号間の待ち時間が 3 秒で、すべての番号を試した後に 10 秒待つことを表します。 複数の電話番号が指定されている場合でも、トータルのダイヤル回数は 4 回のままです。 (それぞれの番号を 4 回ダイヤルするのではありません)。 .Pp 代りに、 .Pp .Bd -literal -offset indent set redial 10+10-5.3 20 .Ed .Pp は、 .Nm に接続を 20 回試みさせます。最初の試みの後は、 .Nm は 10 秒待ちます。 次の試みの後は 20 秒待ちということを、 6 番目の試みの後では 1 分待つところまで行います。 次の 14 回の停止は、同じ 1 分間となります。 .Nm が接続し、切断した後、再度接続に失敗した場合、 タイムアウト値は再度 10 秒から開始します。 .Pp リンクの両端が .Nm の .Fl auto ダイヤルモードを利用している場合は、 ダイヤル間隔を変更しておくのが良いでしょう。 もし、リンクの両端が同じタイムアウト時間に設定されていて、 リンクが切れて両方に送信待ちのパケットがあった場合、 両方が同時に相手を呼び出しあうことになってしまいます。 場所によっては、シリアルリンクに信頼性がなく、 切れるべきでない時にキャリアが失われるかもしれません。 セッションの途中で予期せずキャリアが失われた場合、 .Nm にリダイヤルさせることができます。 .Bd -literal -offset indent set reconnect timeout ntries .Ed .Pp このコマンドは、キャリアが失われた時に .Ar timeout 秒の間隔を置いて .Ar ntries 回まで接続を再確立するよう .Nm に指示します。例えば、 .Bd -literal -offset indent set reconnect 3 5 .Ed .Pp は、予期せぬキャリア喪失の際に .Ar 3 秒待ってから再接続を試みるように .Nm に指示します。これは .Nm があきらめる前に .Ar 5 回まで行われます。 ntries のデフォルト値は 0 (再接続しない) です。 このオプションを使用する際には注意が必要です。 もしローカル側のタイムアウトがリモート側よりもわずかに長いと、 リモート側がタイムアウトにより回線を切断した場合に、 再接続機能が (指定した回数まで) 起動されてしまいます。 注: この文脈においては、多くの LQR を喪失するとキャリア喪失を引き起こし、 ひいては再接続を引き起こします。 .Fl background フラグが指定された場合、接続が行えるまで すべての電話番号が最大 1 回ダイヤルされます。 .Dq set redial コマンドにて、リダイヤル期間の後に、 再接続回数を指定します。 リダイヤル値が指定した電話番号数より少ない場合、 指定した電話番号で使用されないものが出来ます。 プログラムを終了させるには、次のように入力してください。 .Bd -literal -offset indent PPP ON awfulhak> close ppp ON awfulhak> quit all .Ed .Pp .Dq quit コマンドは .Xr pppctl 8 もしくは .Xr telnet 1 による接続を終了しますが、 プログラム自身は終了させません。 .Nm も終了させたい場合には、 .Dq quit all を実行してください。 .Sh PPP 接続の受け入れ (方法その 1) .Em PPP 接続要求を受け入れるには、次の手順にしたがってください。 .Bl -enum .It モデムと、 (必要であれば) .Pa /etc/rc.serial が正しく設定されていることを確認します。 .Bl -bullet -compact .It フロー制御にはハードウェアハンドシェイク (CTS/RTS) を使います。 .It モデムはエコーバックを行わず (ATE0) 、コマンドの結果も報告しない (ATQ1) ように設定されていなければなりません。 .El .Pp .It モデムが接続されているポートで .Xr getty 8 が起動されるように .Pa /etc/ttys を編集します。 例えば、次のように設定すれば良いでしょう: .Pp .Dl ttyd1 Qo /usr/libexec/getty std.38400 Qc dialup on secure .Pp .Xr getty 8 を起動するために .Xr init 8 プロセスに .Dv HUP シグナルを送るのを 忘れないでください: .Pp .Dl # kill -HUP 1 .Pp 通常、あなたのモデムの DTR 速度を getty と同じに設定する必要があります: .Bd -literal -offset indent # ppp ppp ON awfulhak> set device /dev/cuaa1 ppp ON awfulhak> set speed 38400 ppp ON awfulhak> term deflink: Entering terminal mode on /dev/cuaa1 Type `~?' for help at OK at OK atz OK at OK ~. ppp ON awfulhak> quit .Ed .It .Pa /usr/local/bin/ppplogin ファイルを次のような内容で作成します: .Bd -literal -offset indent #!/bin/sh exec /usr/sbin/ppp -direct incoming .Ed .Pp ダイレクトモード .Pq Fl direct では、 .Nm は標準入力と標準出力を使って動作します。クライアント動作の .Nm と同様に、 .Xr pppctl 8 を使用することで、構成された診断ポートに接続可能です。 .Pp ここで .Pa /etc/ppp/ppp.conf 中の .Ar incoming セクションが設定されていなければなりません。 .Pp .Ar incoming セクションに適当な .Dq allow users コマンドがあることを確かめておいてください。 .It 受け入れるユーザのアカウントを用意してください。 .Bd -literal ppp:xxxx:66:66:PPP Login User:/home/ppp:/usr/local/bin/ppplogin .Ed .Pp 詳細は .Xr adduser 8 と .Xr vipw 8 のマニュアル項目を参照してください。 .Dq accept dns および .Dq set nbns コマンドを使うことで IPCP によるドメインネームサーバと NetBIOS ネームサーバの ネゴシエーションを有効にすることが可能です。 下記の記述を参照してください。 .El .Sh PPP 接続の受け入れ (方法その 2) この方法は、 .Xr login 1 ではなく .Nm で接続の認証を行うという点が異なります。 .Bl -enum .It .Pa /etc/gettytab の default セクションに .Dq pp ケーパビリティを指定することで ppp を自動的に認識するように 設定してください。 .Bd -literal default:\\ :pp=/usr/local/bin/ppplogin:\\ ..... .Ed .It 上記の方法その 1 の最初の 3 手順と同じように、 シリアルデバイスを設定し、 .Xr getty 8 を有効にして、 .Pa /usr/local/bin/ppplogin を作成してください。 .It .Pa /etc/ppp/ppp.conf の .Sq incoming ラベル (もしくは .Pa ppplogin が用いるラベルならなんでも構いません) 下に .Dq enable chap か .Dq enable pap (もしくはその両方) を加えてください。 .It .Pa /etc/ppp/ppp.secret に、受け入れるユーザそれぞれについて、エントリを作成してください。 .Bd -literal Pfredxxxx Pgeorgeyyyy .Ed .El .Pp これで、 .Xr getty 8 は (HDLC フレームヘッダを認識することで) ppp 接続を検出すると、すぐに .Dq /usr/local/bin/ppplogin を実行します。 .Pp 上記のように PAP もしくは CHAP を有効にすることは .Em 必須 です。そうしなければ、あらゆる人があなたのマシンにパスワード .Em なしに ppp セッションを確立することを許可し、 あらゆる種類の潜在的な攻撃に対して門戸を開いていることになります。 .Sh 内向き接続の認証 通常、接続の受信側は相手が相手自身を認証することを要求します。 これは通常 .Xr login 1 にて行われますが、代りに PAP か CHAP を使用可能です。 2 つのうちで CHAP の方がより安全ですが、 クライアントによってはサポートしていないものがあります。 どちらを使いたいか決めたら、 .Sq enable chap または .Sq enable pap を .Pa ppp.conf の適切なセクションに追加してください。 .Pp その後、 .Pa /etc/ppp/ppp.secret ファイルの設定を行う必要があります。 このファイルは、クライアントになりうるマシンごとに 1 行を含みます。 各行は 5 つまでのフィールドからなります: .Pp .Ar name Ar key Oo .Ar hisaddr Op Ar label Op Ar callback-number .Oc .Pp .Ar name と .Ar key は期待されるクライアントのユーザ名とパスワードを指定します。 .Ar key が .Dq \&* で PAP が使用される場合、 .Nm は認証時にパスワードデータベース .Pq Xr passwd 5 を検索します。 .Pa ppp.secret の如何なる .Ar name Ns No / Ar key の組み合わせにおいても適切でない返答をクライアントが与える場合、 認証は失敗します。 .Pp 認証に成功したならば、 (指定時には) .Ar hisaddr を IP 番号ネゴシエーション時に使用します。詳細は .Dq set ifaddr コマンドを参照してください。 .Pp 認証に成功し .Ar label が指定された場合、現在のシステムラベルは .Ar label にマッチするように修正されます。 このことはファイル .Pa ppp.linkup と .Pa ppp.linkdown の後続のパーズに影響があります。 .Pp 認証に成功し .Ar callback-number が指定され .Dq set callback が .Pa ppp.conf で指定された場合、クライアントは指定された番号でコールバックされます。 CBCP が使用される場合、 .Dq set cbcp コマンドに渡すのと同様の形式で、 .Ar callback-number にもまた番号のリストまたは .Dq \&* を含むことが可能です。 この値は、 .Nm で後続する CBCP フェーズで使用します。 .Sh PPP オーバ TCP と PPP オーバ UDP (別名: トンネリング) シリアルリンク上以外の .Nm の使用方法として、 device にホストとポートを指定することにより、 TCP 接続を使用することが可能です: .Pp .Dl set device ui-gate:6669/tcp .Pp シリアルデバイスをオープンする代りに、 .Nm は指定されたマシンの指定されたソケットへの TCP 接続をオープンします。 .Nm は telnet プロトコルを使用しないこと、 telnet サーバとネゴシエーションできないことに注意を払うべきです。 受信マシン (ui-gate) 上に、 この ppp 接続を受信するポートを設定する必要があります。まず .Pa /etc/services を更新して、サービスを定義します: .Pp .Dl ppp-in 6669/tcp # Incoming PPP connections over tcp .Pp そして .Pa /etc/inetd.conf を更新して、このポートへの受信接続をどのように扱うかを .Xr inetd 8 に指示します: .Pp .Dl ppp-in stream tcp nowait root /usr/sbin/ppp ppp -direct ppp-in .Pp .Pa /etc/inetd.conf を更新した後には、 .Xr inetd 8 に .Dv HUP シグナルを送るのをお忘れなく。 ここではラベル名 .Dq ppp-in を使用します。 ui-gate (受信側) の .Pa /etc/ppp/ppp.conf エントリは次の内容を含みます: .Bd -literal -offset indent ppp-in: set timeout 0 set ifaddr 10.0.4.1 10.0.4.2 .Ed .Pp また、 .Pa /etc/ppp/ppp.linkup 中のエントリには、次のようなものを含まなくてはなりません。 .Bd -literal -offset indent ppp-in: add 10.0.1.0/24 HISADDR .Ed .Pp .Nm がネゴシエーションを行い、インタフェースにアドレスを割り当てて からだけしか経路を追加しないように、 .Pa ppp.linkup ファイル中には .Dq add コマンドを置く必要があります。 .Pp セキュリティのために PAP もしくは CHAP の設定をしたいかもしれません。 PAP を有効にするには次の行を追加します: .Bd -literal -offset indent enable PAP .Ed .Pp また、次のエントリを .Pa /etc/ppp/ppp.secret に作成する必要があります: .Bd -literal -offset indent MyAuthName MyAuthPasswd .Ed .Pp .Ar MyAuthPasswd が .Dq * の場合には、パスワードは .Xr passwd 5 データベースから検索されます。 .Pp awfulhak (起動側) の .Pa /etc/ppp/ppp.conf エントリは次の内容を含む必要があります: .Bd -literal -offset indent ui-gate: set escape 0xff set device ui-gate:ppp-in/tcp set dial set timeout 30 set log Phase Chat Connect hdlc LCP IPCP CCP tun set ifaddr 10.0.4.2 10.0.4.1 .Ed .Pp そして、 .Pa /etc/ppp/ppp.linkup ファイル中に経路の設定もつけます。 .Bd -literal -offset indent ui-gate: add 10.0.2.0/24 HISADDR .Ed .Pp PAP を有効にするのなら、 .Pa /etc/ppp/ppp.conf プロファイル中に、次のような設定も必要です。 .Bd -literal -offset indent set authname MyAuthName set authkey MyAuthKey .Ed .Pp 我々は、 ui-gate に 10.0.4.1 のアドレスを割り当て、 awfulhak に 10.0.4.2 のアドレスを割り当てようとしています。 接続をオープンするためには、次の内容をタイプするだけで良いです。 .Pp .Dl awfulhak # ppp -background ui-gate .Pp 結果として、 awfulhak にはネットワーク 10.0.2.0/24 への新たな「経路」が、 ui-gate にはネットワーク 10.0.1.0/24 への新たな「経路」が、 TCP 接続経由でそれぞれ作成されます。 ネットワークは実質的にブリッジされます - 下位レベルの TCP 接続はパブリックなネットワーク (例えばインターネット) を またがっても良いです。 また 2 つのゲートウェイ間では ppp トラフィックは 概念的に TCP ストリーム中でカプセル化されます (パケットがパケットに対応するわけではありません)。 .Pp この機構の大きな欠点は、同時に 2 つの「配送保証」機構が存在することです - この 2 つとは、下位レベルの TCP ストリームと .Em PPP リンク上で使用されるプロトコルであり、おそらくまた TCP でしょう。 パケット喪失が起ると、両者はそれぞれの方法で喪失した パケットを再送しようと するでしょう。 .Pp このオーバヘッドを避けるために、 トランスポートとして TCP の代りに UDP を使用できます。 これは単にプロトコルを "tcp" から "udp" に変えるだけで可能です。 トランスポートとして UDP を使用するとき、 .Nm は同期モードで動作します。 入力データがパケットに再構成されないという、別の利点もあります。 .Pp このように、トンネルされた設定を通してデフォルトの経路を追加する ときには注意してください。 デフォルトの経路 ( .Pa /etc/ppp/ppp.linkup に追加されます) が、最終的にはリンクのトンネル経由の TCP 接続を ルーティングすることになるのは良く起こることであり、 結果的に接続を狭めてしまうことになります。 これを避けるため、トンネル経由の接続の助けになるように、静的経路を 追加することを忘れないでください。 .Bd -literal -offset indent ui-gate: set escape 0xff set device ui-gate:ppp-in/tcp add ui-gate x.x.x.x ..... .Ed .Pp ここで、 .Dq x.x.x.x は、 .Dq ui-gate への経路が通常使用する IP アドレスです。 .Pp インターネットのような、公共のネットワークを通して接続を ルーティングさせる場合、データを暗号化する方が望ましいです。 MPPE プロトコルの助けを借りれば、それが可能になります。 しかし、現在のところ、MPPE が圧縮層として実装している (この点に関しては Microsoft 社に感謝します) ように、 トラフィックを圧縮することもできるというわけではありません。 MPPE 暗号化を有効にするには、次のような行をサーバ側の .Pa /etc/ppp/ppp.conf に追加してください。 .Bd -literal -offset indent enable MSCHAPv2 disable deflate pred1 deny deflate pred1 .Ed .Pp その際、 .Pa /etc/ppp/ppp.secret に必要なエントリを置いたことを確認してください (MSCHAPv2 はチャレンジコードベースです。そのため、 .Xr passwd 5 は使用しません)。 .Pp MSCHAPv2 および MPPE はデフォルトで受け取ることができます。 ですので、クライアント側では、何も変更を加えなくても動くはずです (ですが、プロファイル中に .Dq set authname と .Dq set authkey があることは確認してください)。 .Sh ネットワークアドレス変換 (パケットエイリアシング) .Fl nat コマンドラインオプションにより、 ネットワークアドレス変換 (別名、パケットエイリアシング) が有効になります。 これにより、 .Nm ホストがローカルエリアネットワークの他のコンピュータに対して マスカレードゲートウェイとして動作するようになります。 送信される IP パケットは、まるで .Nm ホストから来たかのように NAT され、 受信パケットは、それがローカルエリアネットワークの正しいマシンに 送られるように NAT が戻されます。 NAT により、 未登録でプライベートなサブネット上のコンピュータを 外部から見えないようにしつつ、 インターネットへアクセス可能とします。 一般に、 .Nm が正しく動作していることの確認は、 まず最初にネットワークアドレス変換を禁止して行います。 次に .Fl nat オプションを有効にして、 .Nm ホストの上で (ウェブブラウザや .Xr telnet 1 , .Xr ftp 1 , .Xr ping 8 , .Xr traceroute 8 などの) ネットワークアプリケーションの動作を確認します。 最後に、LAN 上の別のコンピュータの上で同様なアプリケーションの 動作を確認することになります。 .Nm ホストではネットワークアプリケーションが正しく動作するのに、 LAN 上の別のコンピュータでは動かないのであれば、マスカレードソフトウェアは 正しく動いているけれども、ホストが IP パケットをフォワーディングしないか、 ひょっとするとパケットが送られて来ていないかのどちらかです。 .Pa /etc/rc.conf で IP フォワーディングが有効にされていることと、 他のコンピュータで .Nm ホストがその LAN のゲートウェイとして 指定されていることを確認してください。 .Sh パケットのフィルタリング この実装では、パケットのフィルタリングがサポートされています。 .Em in フィルタ、 .Em out フィルタ、 .Em dial フィルタ、そして .Em alive フィルタの 4 種類のフィルタがあります。 ここでは基本的なことについて書くことにします。 .Bl -bullet .It フィルタ定義は次のような構文になっています。 .Pp set filter .Ar name .Ar rule-no .Ar action .Op !\& .Oo .Op host .Ar src_addr Ns Op / Ns Ar width .Op Ar dst_addr Ns Op / Ns Ar width .Oc .Ar [ proto Op src Ar cmp port .Op dst Ar cmp port .Op estab .Op syn .Op finrst .Op timeout Ar secs ] .Bl -enum .It .Ar name は .Sq in , .Sq out , .Sq dial , .Sq alive のいずれかです。 .It .Ar rule-no は .Sq 0 から .Sq 39 までの数値で、ルール番号を指定します。 ルールは .Ar rule-no の番号順に指定されます。 ただしルール .Sq 0 が指定されている場合のみです。 .It .Ar action は .Sq permit , .Sq deny を指定可能であり、 あるパケットがこれらのルールに一致した場合、 結びつけられた action が直ちに実行されます。 また .Ar action には .Sq clear も指定可能です。 この場合、このルールに結びつけられた action をクリアします。 また .Ar action には、現在のルール番号よりも大きなルール番号を指定可能です。 この場合には、あるパケットが現在のルールに一致した場合、 (次のルール番号の代りに) この新しいルールに対して次にパケットが一致するかを確認します。 .Pp .Ar action にはエクスクラメーションマーク .Pq Dq !\& を続けることが可能です。この場合、 .Nm は後続する一致の意味を反転させます。 .It .Op Ar src_addr Ns Op / Ns Ar width と .Op Ar dst_addr Ns Op / Ns Ar width は始点と終点の IP アドレスです。 .Op / Ns Ar width が指定された場合には、それによって適切なネットマスクのビット値を与え、 アドレスの範囲を指定することができます。 .Pp .Ar src_addr と .Ar dst_addr には、 .Dv MYADDR と .Dv HISADDR という値を使用可能です (これらの値の解説は .Dq bg を参照してください)。 これらの値を使用した場合、これらの値が変化するたびにフィルタが更新されます。 これは、後述の .Dq add コマンドの動作と似ています。 .It .Ar proto は .Sq icmp , .Sq igmp , .Sq ipip , .Sq ospf , .Sq udp , .Sq tcp のうちのいずれか 1 つです。 .It .Ar cmp は .Sq \< , .Sq \&eq , .Sq \> のうちいずれか 1 つです。それぞれ、より小さい、等しい、 より大きいを意味します。 .Ar port はポート番号で指定するか、 .Pa /etc/services のサービス名で指定することができます。 .It .Sq estab , .Sq syn , .Sq finrst フラグは .Ar proto が .Sq tcp に設定されているときにのみ許可され、それぞれ TH_ACK、TH_SYN、および TH_FIN もしくは TH_RST という TCP フラグを表わします。 .It タイムアウト値は、現在のアイドルタイムアウトを最低でも .Ar secs 秒へと修正します。 タイムアウトを、alive フィルタと in/out フィルタの両方で指定すると、 in/out での値が使用されます。 タイムアウトを指定しないと、デフォルトタイムアウト ( .Ic set timeout を使用して設定するもので、デフォルトでは 180 秒になります) が使用されます。 .El .Pp .It 各フィルタはルール 0 から始まり、40 個までのルールをもつことができます。 規則のルールは、ルール 0 が定義されていなければ、有効にはなりません。 すなわち、デフォルトではすべてが通されます。 .It 定義されたルール集合中にマッチするものが無い場合、 パケットは破棄 (ブロック) されます。 フィルタにルールが存在しない場合、パケットは通過を許されます。 .It .Em PROTO_IP .Em PPP フレームヘッダを持つ UDP フレームに対しては、 ペイロードに基づいたフィルタリングを行なうことが可能です。 詳細については、後述の .Ar filter-decapsulation を参照してください。 .It すべての規則を消去するには、 .Dq set filter Ar name No -1 を使ってください。 .El .Pp .Pa /usr/share/examples/ppp/ppp.conf.sample . を参照してください。 .Sh アイドルタイマの設定 アイドルタイマを調べたり/設定するためには、それぞれ .Dq show bundle と .Dq set timeout コマンドを使ってください: .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> set timeout 600 .Ed .Pp タイムアウト時間は秒数で指定します。デフォルト値は timeout が 180 秒 (3 分) です。 アイドルタイマ機能を使わないようにするためには、 次のコマンドを利用してください。 .Bd -literal -offset indent ppp ON awfulhak> set timeout 0 .Ed .Pp .Fl ddial と .Fl dedicated モードではアイドルタイムアウトは無視されます。 .Fl auto モードでは、アイドルタイムアウトが発生すると .Nm プログラムは実行したままで .Em PPP セッションを終了します。別の引金となるパケットがきた時に リンクを再び確立しようとします。 .Sh Predictor-1 および DEFLATE 圧縮 .Nm は Predictor type 1 圧縮および deflate 圧縮をサポートしています。 デフォルトでは、 .Nm は、接続相手が同意 (あるいは要求) した場合に、 この機能を使おうと (もしくは受け入れようと) します。 .Nm は deflate プロトコルを優先します。 これらの機能を使用したくない時には .Dq disable と .Dq deny のコマンドを参照してください。 .Pp .Dq disable deflate か .Dq deny deflate の一方を使用することにより、 方向ごとに異ったアルゴリズムを使用することができます (接続相手が両方のプロトコルをサポートしていると仮定しています)。 .Pp デフォルトでは、DEFLATE についてネゴシエートするときには .Nm はウィンドウサイズとして 15 を使います。この動作を変更したい場合には .Dq set deflate コマンドを参照してください。 .Pp デフォルトでは無効にされ受け付けませんが、DEFLATE24 と呼ばれる特殊な アルゴリズムを使用することもできます。これは CCP ID 24 を ネゴシエーションに使う点を除いては DEFLATE と完全に同じものです。 これを使用することで .Nm は .Nm pppd バージョン 2.3.* と DEFLATE ネゴシエーションを成功させることができます。 .Sh IP アドレスの制御 .Nm は IP アドレスのネゴシエーションのために IPCP を使います。接続の両側は、自分が 使おうとするアドレスを提示し、要求された IP アドレスが受け入れ可能な ものであれば、相手に ACK (肯定応答) を返します。 受け入れることができなければ、別の IP アドレスの使用を促すために .Nm は相手に NAK (否定応答) を返します。 接続の両側が受け取った要求に同意し (ACK を送っ) た時、 IPCP はオープン状態にセットされ、ネットワーク層での接続が確立されます。 IPCP の動作を制御するために、この実装はローカルとリモートの IP アドレスを定義するための .Dq set ifaddr コマンドを持っています。 .Bd -ragged -offset indent .No set ifaddr Oo Ar src_addr Ns .Op / Ns Ar \&nn .Oo Ar dst_addr Ns Op / Ns Ar \&nn .Oo Ar netmask .Op Ar trigger_addr .Oc .Oc .Oc .Ed .Pp ここで、 .Sq src_addr はローカル側で使おうと思っている IP アドレスで、 .Sq dst_addr はリモート側が使用すべき IP アドレスです。 .Sq netmask は使用すべきネットマスクです。 .Sq src_addr のデフォルトは現在の .Xr hostname 1 のもの、 .Sq dst_addr のデフォルトは 0.0.0.0 であり、 .Sq netmask のデフォルトは .Sq src_addr に適したマスク値です。 .Sq netmask はデフォルトより小さくすることのみ可能です。 ほとんどのカーネルが POINTOPOINT インタフェースのネットマスクを 無視するので、便利な値は 255.255.255.255 でしょう。 .Pp 誤った .Em PPP の実装には、接続ネゴシエーションのために、 .Sq src_addr ではなく特別な IP アドレスを使用しなければならないものがあります。 この場合、 .Sq trigger_addr で指定した IP アドレスが使用されます。 相手がこの提案された番号に同意しない限り、経路表には影響しません。 .Bd -literal -offset indent set ifaddr 192.244.177.38 192.244.177.2 255.255.255.255 0.0.0.0 .Ed .Pp 上の例の意味は次の通りです: .Pp .Bl -bullet -compact .It 自分の IP アドレスとしてまず 0.0.0.0 を提案しますが、アドレス 192.244.177.38 のみは受け付けます。 .It 相手側のアドレスとして 192.244.177.2 を使うように要求し, 192.244.177.2 以外のどんなアドレスを使うことも許可しません。 相手側が別の IP アドレスを要求してきた時は、いつでも 192.244.177.2 を提案します。 .It 経路表のネットマスク値は 0xffffffff に設定されます。 .El .Pp これは、両側が既に決まった IP アドレスを持っている場合には うまくいきますが、多くの場合、一方がすべての IP アドレスを制御する サーバとして動作しており、もう一方はその方針に従います。 より柔軟な動作をさせるために、 .Dq set ifaddr コマンドで IP アドレス指定をもっと緩やかにすることが可能です: .Pp .Dl set ifaddr 192.244.177.38/24 192.244.177.2/20 .Pp スラッシュ .Pq Dq / に続く数字は、この IP アドレスで意味のあるビットの数を 表現しています。上の例は次のことを示しています。 .Pp .Bl -bullet -compact .It 可能なら自分のアドレスとして 192.244.177.38 を使おうとしますが、 192.244.177.0 から 192.244.177.255 の間の任意の IP アドレスも受け入れます。 .It 相手のアドレスとして 192.244.177.2 を使うことを希望しますが、 192.244.176.0 から 192.244.191.255 の間の任意の IP アドレスも許可します。 .It すでにお気づきと思いますが、 192.244.177.2 は 192.244.177.2/32 と書くことと 等価です。 .It 例外として、0 は 0.0.0.0/0 と等価であり、希望する IP アドレスは 特に無く、リモート接続先の選択に従うことを意味します。 0 を使用した場合は、接続が確立するまで、経路表のエントリは まったく設定されません。 .It 192.244.177.2/0 は、どんな IP アドレスでも受け入れる/許可することを 意味しますが、最初に 192.244.177.2 を使うように提案します。 .El .Sh インターネットサービスプロバイダと接続する プロバイダに接続する際には、次のステップを踏む必要があるでしょう: .Bl -enum .It .Dq set phone コマンドを使って、ダイヤルスクリプトにプロバイダの電話番号を記述します。 ダイヤルやリダイヤルに使用する電話番号は、 パイプ .Pq Dq \&| またはコロン .Pq Dq \&: で区切って複数指定することができます。例えば、次のようになります: .Bd -ragged -offset indent .No set phone Ar telno Ns Xo .Oo \&| Ns Ar backupnumber .Oc Ns ... Ns Oo : Ns Ar nextnumber .Oc Ns ... .Xc .Ed .Pp 最初のパイプで区切られたリストの番号は、 直前の番号でダイヤルもしくはログインスクリプトが失敗した場合のみ使用されます。 コロンで区切られた番号は、直前の番号の使用によりなにが起ったのかにかかわらず、 この順番で使用されます。例えば: .Bd -literal -offset indent set phone "1234567|2345678:3456789|4567890" .Ed .Pp この場合、まず 1234567 にダイヤルしてみます。 ダイヤルもしくはログインスクリプトに失敗したら、 次は 2345678 を使用します。 しかしこれはダイヤルもしくはログインスクリプトに失敗したとき *のみ* です。 このダイヤルの後、3456789 が使用されます。 4567890 は 345689 でダイヤルもしくはログインスクリプトに失敗したときのみ 使用されます。 2345678 のログインスクリプトが失敗したとしても、次の番号は 3456789 です。 必要な数だけ、パイプとコロンを使用可能です (しかし、通常はパイプのみかコロンのみであり両方の使用はないでしょう)。 次の番号へのリダイヤルまでのタイムアウトは、すべての番号にて使用されます。 リストが終了すると、 通常のリダイヤル期間だけ待ち、 最初から再開します。 .Dq set dial コマンドの \\\\T 文字列は選択された番号で置きかえられます。 (以降を参照してください)。 .It リダイヤルに関する設定は、 .Dq set redial で行います。 例えば回線の調子が悪かったり、 (最近では それほど多くないでしょうが) プロバイダがいつも話中だったりすると、 次のように設定したくなるかもしれません: .Bd -literal -offset indent set redial 10 4 .Ed .Pp これは最初の番号にリダイヤルを行う前に 10 秒待って、 4 回までダイヤルしてみるという意味になります。 .It .Dq set dial と .Dq set login コマンドを使ってログイン手続きを記述します。 .Dq set dial コマンドはモデムと通信してプロバイダへのリンクを確立するのに使われます。 例えば、次のようになります: .Bd -literal -offset indent set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\\\sCARRIER TIMEOUT 4 \\"\\" \e ATZ OK-ATZ-OK ATDT\\\\T TIMEOUT 60 CONNECT" .Ed .Pp このモデム「チャット」文字列の意味は次の通りです。 .Bl -bullet .It \&"BUSY" または "NO CARRIER" を受信した場合には処理を中止します。 .It タイムアウトを 4 秒にセットします。 .It 文字列の受信待ちは行いません。 .It ATZ を送信します。 .It OK の受信待ちを行います。もし 4 秒以内に受信できなければ、 もう 1 度 ATZ を送信し、OK の受信待ちを行います。 .It ATDTxxxxxxx を送信します。xxxxxxx は 上記の電話番号リストの中の、次にダイヤルする番号です。 .It タイムアウトを 60 にセットします。 .It 文字列 CONNECT の受信待ちを行います。 .El .Pp 一旦接続が確立されると、ログインスクリプトが実行されます。 このスクリプトはダイヤルスクリプトと同じスタイルで書かれますが、 パスワードが記録されないように注意してください: .Bd -literal -offset indent set authkey MySecret set login "TIMEOUT 15 login:-\\\\r-login: awfulhak \e word: \\\\P ocol: PPP HELLO" .Ed .Pp このログイン「チャット」文字列の意味は次の通りです。 .Bl -bullet .It タイムアウトを 15 秒にセットします。 .It \&"login:" の受信待ちを行います。もし受信できなければ 復改文字を送信して、再び "login:" の受信待ちを行います。 .It \&"awfulhak" を送信します。 .It \&"word:" ("Password:" プロンプトの末尾) の受信待ちを行います。 .It .Ar authkey に現在設定されている値を送信します。 .It \&"ocol:" ("Protocol:" プロンプトの末尾) の受信待ちを行います。 .It \&"PPP" を送信します。 .It \&"HELLO" の受信待ちを行います。 .El .Pp .Dq set authkey コマンドのログは特別な方法でとられます。 .Ar command または .Ar chat のログが有効な時は、実際のパスワードは記録されません。 代りに .Sq ******** が記録されます。 .Pp ログインスクリプトはプロバイダによって大きく違うものになるでしょう。 始めてそれを設定するときには .Em チャットログを有効化 することで、あなたのスクリプトが予定通りに動いているかを 調べることができます。 .It シリアル回線と通信速度を指定するためには .Dq set device と .Dq set speed を使います。例えば次のようになります。 .Bd -literal -offset indent set device /dev/cuaa0 set speed 115200 .Ed .Pp .Fx では cuaa0 が 1 つめのシリアルポートになります。 .Ox で .Nm を実行している場合には cua00 が 1 つめです。 あなたのモデムが 28800 かそれ以上のビットレートで通信することが できるなら、シリアルポートの速度には 115200 を指定しておくべきでしょう。 一般に、シリアルポートの速度はモデムの速度の約 4 倍にしておきます。 .It .Dq set ifaddr コマンドで IP アドレスを定義します。 .Bl -bullet .It プロバイダがどの IP アドレスを使っているのか知っている場合には、 それをリモートアドレス (dst_addr) として使ってください。 知らない場合には、10.0.0.2/0 か何かを使ってください (以降を参照してください)。 .It 特定の IP アドレスをプロバイダから割り当てられている場合は、 それをローカルアドレス (src_addr) として使ってください。 .It プロバイダが IP アドレスを動的に割り当てる場合は、適当に控えめで 緩やかに記述した IP アドレスをローカルアドレスに選んでください。 10.0.0.1/0 が適切でしょう。 / に続く数値は、このアドレスのうち何ビットを重視しているかを示します。 もしもクラス C のネットワーク 1.2.3.0 上のアドレスを使うことを 主張したいのなら、1.2.3.1/24 と指定することができます。 .It プロバイダがあなたが提示した最初の IP 番号を受け付ける場合、 第 3, 4 の引数に .Dq 0.0.0.0 を指定してください。 これによりプロバイダが番号を割り当てます (3 つめの引数は、 .Sq src_addr に対してデフォルトのマスクよりも制約が緩いため、無視されます)。 .El .Pp 自分の IP アドレスもプロバイダの IP アドレスも 知らない場合には、次の例のようにするとよいでしょう。 .Bd -literal -offset indent set ifaddr 10.0.0.1/0 10.0.0.2/0 0.0.0.0 0.0.0.0 .Ed .Pp .It ほとんどの場合、プロバイダはデフォルトルータでもあるでしょう。 この場合、次の行を .Pa /etc/ppp/ppp.conf に追加します。 .Bd -literal -offset indent add default HISADDR .Ed .Pp これは、 .Nm 接続先のアドレスが何であっても .Pq この例では 10.0.0.2 デフォルト経路として追加するように指示します。 この経路は .Sq スティッキー です。これは .Dv HISADDR の値が変わると、経路もそれに従って自動的に更新されるという意味です。 .Pp 以前のバージョンの .Nm では .Pa /etc/ppp/ppp.linkup ファイルにこれと似たエントリが必要でした。 .Sq スティッキー経路 の出現により、これはもはや必要ではなくなりました。 .It プロバイダが PAP/CHAP による認証を要求している場合は、 .Pa /etc/ppp/ppp.conf ファイルに次の行を追加してください: .Bd -literal -offset indent set authname MyName set authkey MyPassword .Ed .Pp デフォルトではどちらも受け付けられますので、ISP が何を要求しても大丈夫です。 .Pp PAP もしくは CHAP を使用する場合、ログインスクリプトはほとんどの場合、 必要とされないことを記述しておくべきでしょう。 .It 次のような行を加え、ISP にネームサーバアドレスを確認してください。 .Bd -literal -offset indent enable dns .Ed .Pp ローカル DNS を走らせている場合には、 .Dq resolv readonly を使わず、かつ、 .Dq resolv restore を .Pa /etc/ppp/ppp.linkdown に含めていないならば、 これを .Em やらない でください。 .Nm は単純に .Pa /etc/resolv.conf に nameserver 行を入れることで、ローカル DNS の使用を 出し抜いてしまうからです。 .El .Pp 現実の例を見たい場合には、 .Pa /usr/share/examples/ppp/ppp.conf.sample と .Pa /usr/share/examples/ppp/ppp.linkup.sample を参照してください。 ラベル pmdemand は、ほとんどのプロバイダで使用できるでしょう。 .Sh ログ機能 .Nm は次のログ情報を、 .Xr syslog 3 経由で、もしくはスクリーンに出力することができます: .Pp .Bl -tag -width XXXXXXXXX -offset XXX -compact .It Li All ロギング用ファシリティをすべて有効にします。 この場合、ログがたくさんできます。 `all' の最も一般的な使い方は、共通部分として使うことです。 この場合、すべてのファシリティを有効にしたあとで一部の ファシリティを削ったりします (`debug' や `timer' が通常は無効にするのに最適な ファシリティです)。 .It Li Async 非同期レベルパケットの 16 進ダンプ。 .It Li CBCP CBCP (CallBack Control Protocol) ログの生成。 .It Li CCP CCP パケットトレースの生成。 .It Li Chat .Sq dial , .Sq login , .Sq logout , .Sq hangup のチャットスクリプトのトレースログの生成。 .It Li Command コマンド実行のログ。 .It Li Connect 文字列 "CONNECT" を含むチャット行のログ。 .It Li Debug デバッグ情報のログ。 .It Li DNS DNS QUERY パケットのログ。 .It Li Filter ダイヤルフィルタに許可され、他のフィルタに拒否されたパケットのログ。 .It Li HDLC HDLC パケットの 16 進ダンプ。 .It Li ID0 ユーザ ID 0 で実行された全関数呼び出しを詳細に記録。 .It Li IPCP IPCP パケットトレースの生成。 .It Li LCP LCP パケットトレースの生成。 .It Li LQM LQR レポートの生成。 .It Li Phase フェーズ遷移ログの出力。 .It Li Physical 物理レベルパケットの 16 進ダンプ。 .It Li Sync 同期レベルパケットの 16 進ダンプ。 .It Li TCP/IP 全 TCP/IP パケットのダンプ。 .It Li Timer タイマ操作のログ。 .It Li TUN ログの各行に tun デバイスを含めます .It Li Warning 端末デバイスへの出力。端末が存在しない場合は、 .Dv LOG_WARNING を使用してログファイルに送ります。 .It Li Error 端末デバイスとログファイルへの出力で、 .Dv LOG_ERROR を使用します。 .It Li Alert ログファイルへの出力で、 .Dv LOG_ALERT を使用します。 .El .Pp .Dq set log コマンドで、ログの出力レベルを設定することができます。 また、複数のレベルを単一コマンドラインにて指定することも可能です。 デフォルトは、 .Dq set log Phase です。 .Pp スクリーンに直接ログを表示することも可能です。 文法は同じで、語 .Dq local が .Dq set log の直後に付くことだけが違います。 デフォルトは .Dq set log local (つまり、マスクされない警告、エラーと注意のみ出力) です。 .Pp .Dq set log Op local への最初の引数が .Sq + か .Sq - の文字で始まる場合、現在のログレベルを消去せずに修正します。例えば: .Bd -literal -offset indent PPP ON awfulhak> set log phase PPP ON awfulhak> show log Log: Phase Warning Error Alert Local: Warning Error Alert PPP ON awfulhak> set log +tcp/ip -warning PPP ON awfulhak> set log local +command PPP ON awfulhak> show log Log: Phase TCP/IP Warning Error Alert Local: Command Warning Error Alert .Ed .Pp レベル Warning, Error, Alert のメッセージログは .Dq set log Op local では制御できません。 .Pp .Ar Warning レベルは特別で、ローカルに表示可能な場合には記録されません。 .Sh シグナルハンドリング .Nm は次のシグナルを扱います: .Bl -tag -width "USR2" .It INT このシグナルを受信すると、現在の接続がもしあればそれを終了します。 .Fl auto もしくは .Fl ddial のモードではない場合、 .Nm は終了します。 .It HUP, TERM, QUIT .Nm を終了させます。 .It USR1 .Nm に既存のサーバソケットを再度オープンさせ、すべての既存の診断ポートへの接続を 取り下げます。 以前にオープン出来なかったソケットは、再度試されます。 .It USR2 .Nm に全サーバソケットを閉じさせ、すべての既存の診断ポートへの接続を 取り下げます。 再度オープンするためには、 .Dv SIGUSR1 が使用できます。 .El .Sh マルチリンク PPP .Em PPP 相手に接続するのに複数の物理的なリンクを利用したいなら、 接続相手も .Em マルチリンク PPP プロトコルを理解する必要があります。 仕様の詳細は RFC 1990 を参照してください。 .Pp 接続先は、 .Dq 終点の選択 とその .Dq 認証 ID の組み合わせによって識別されます。 これらの一方、もしくは両方を指定することができます。 最低でも片方は指定しておくことが推奨されます。 そうでないと、すべてのリンクが実際に同一のプログラムに接続されていることを 確認する方法がなくなり、 混乱してロックアップを引き起こすことがあります。 ローカルには、これらの識別変数は .Dq set enddisc と .Dq set authname コマンドを用いることで指定されます。先立って接続相手と .Sq authname (と .Sq authkey ) について合意しておく必要があります。 .Pp マルチリンクの能力は .Dq set mrru コマンド (set maximum reconstructed receive unit) を用いることで 有効になります。一度マルチリンクが有効になれば、 .Nm は接続相手とマルチリンク接続のネゴシエーションを行います。 .Pp デフォルトでは ( .Sq deflink と呼ばれる) ただ 1 つの .Sq リンク のみが有効です。さらにリンクを作成するには .Dq clone コマンドが使われます。このコマンドは既存のリンクを複製します。 それは次の点を除いてすべての性質が同じものです: .Bl -enum .It 新しいリンクは .Dq clone コマンドラインで指定された独自の名前を持ちます。 .It 新しいリンクは .Sq interactive リンクです。そのモードは次の .Dq set mode コマンドで変更することができます。 .It 新しいリンクは .Sq closed の状態にあります。 .El .Pp すべての有効なリンクのまとめは、 .Dq show links コマンドを用いて見ることができます。 .Pp 一度リンクが作成されると、コマンドの使用方法が変わります。 すべてのリンク固有のコマンドの前には、 .Dq link Ar name プレフィックスをつけて、 コマンドを適用するリンクを指定する必要があります。 .Nm は十分賢いので、 利用可能なリンクが 1 つだけの場合には、 .Dq link Ar name プレフィックスは不要です。 .Pp コマンドの中には依然としてリンクの指定なしに使用できるものがあり、それは .Sq バンドル レベルの操作を行います。たとえば、2 つ以上のリンクが存在するとき .Dq show ccp はマルチリンクレベルの CPP 設定と統計を表示し .Dq link deflink show ccp は .Dq deflink のリンクレベルの同じ情報を表示します。 .Pp これらの情報を用いて、次の設定を用いることができます: .Pp .Bd -literal -offset indent mp: set timeout 0 set log phase chat set device /dev/cuaa0 /dev/cuaa1 /dev/cuaa2 set phone "123456789" set dial "ABORT BUSY ABORT NO\\sCARRIER TIMEOUT 5 \\"\\" ATZ \e OK-AT-OK \\\\dATDT\\\\T TIMEOUT 45 CONNECT" set login set ifaddr 10.0.0.1/0 10.0.0.2/0 0.0.0.0 0.0.0.0 set authname ppp set authkey ppppassword set mrru 1500 clone 1,2,3 # 3 個の新規リンクを作成 - デフォルトを複製 link deflink remove # デフォルトリンクを削除 (``deflink'' という名前) .Ed .Pp すべての複製が設定の最後で行われていることに注意してください。 一般にはリンクは最初に設定され、そして複製されます。 あなたが常にすべてのリンクがアップ状態であることを望む場合には、 設定の最後に次の行を追加することができます。 .Pp .Bd -literal -offset indent link 1,2,3 set mode ddial .Ed .Pp リンクが必要に応じてダイヤルされることを望む場合には、次のコマンドを 使うことができます。 .Pp .Bd -literal -offset indent link * set mode auto .Ed .Pp 上記の .Dq set device 行を取り除き、 .Dq clone コマンドに続けて次の内容を指定することで、 リンクを特定の名前に結びつけることもできます: .Pp .Bd -literal -offset indent link 1 set device /dev/cuaa0 link 2 set device /dev/cuaa1 link 3 set device /dev/cuaa2 .Ed .Pp どのコマンドが ( .Dq link コマンドを使用した) コンテキスト (文脈) を要求し、 どのコマンドがコンテキストをオプションとし、 そしてどのコマンドがコンテキストを一切とらないかを調べるには、 .Dq help コマンドを使用します。 .Pp .Nm が接続相手と .Em マルチリンク モードでネゴシエートすると、 .Nm はローカルドメインソケットを .Pa /var/run ディレクトリに作成します。このソケットは、 リンク情報 (実際のリンクファイル記述子も含む) を、異なる .Nm の間で受け渡しするために使われます。 この機能によって、 .Nm はシリアル回線の初期制御を行う必要なしに .Xr getty 8 から、もしくは直接 .Pa /etc/gettydefs から ( .Sq pp= ケーパビリティを用いて) 実行することが可能となっています。 ひとたび .Nm がマルチリンクモードのネゴシエーションを行うと、 .Nm は自分がオープンした リンクをすでに実行されている任意の他のプロセスに渡すことができます。 すでに実行されているプロセスがない場合、 .Nm はマスタとして振る舞い、ソケットを作成し、新たな接続を待ちます。 .Sh PPP コマンドリスト この節では利用可能コマンドとその効果をリストします。 .Nm セッションで対話的に使用することも、 設定ファイルで指定することも、 .Xr pppctl 8 もしくは .Xr telnet 1 セッションで指定することも可能です。 .Bl -tag -width 2h .It accept|deny|enable|disable Ar option.... これらのディレクティブは 最初の接続においてどのように相手とネゴシエートするかを .Nm に指示します。各 .Dq option は、accept/deny および enable/disable のデフォルトを持ちます。 .Dq accept は相手がこのオプションを要求したら、ACK を送ることを意味します。 .Dq deny は相手がこのオプションを要求したら、NAK を送ることを意味します。 .Dq enable はこのオプションを当方が要求することを意味します。 .Dq disable はこのオプションを当方が要求しないことを意味します。 .Pp .Dq option は次のいずれかです: .Bl -tag -width 2h .It acfcomp デフォルト: enable かつ accept。 ACFComp はアドレスおよびコントロールフィールド圧縮 (Address and Control Field Compression) を意味します。 LCP パケット以外は通常、 アドレスフィールド 0xff (全ステーションアドレス) と 制御フィールド 0x03 (番号付けされていない情報コマンド) を持ちます。 このオプションがネゴシエートされると、これらの 2 バイトは単に送信されなくなり、 流量が少なくなります。 .Pp 詳細は .Pa rfc1662 を参照してください。 .It chap Ns Op \&05 デフォルト: disable かつ accept。 CHAP はチャレンジ交換認証プロトコル (Challenge Handshake Authentication Protocol) を意味します。 CHAP もしくは PAP (後述) のどちらか一方のみネゴシエーション可能です。 CHAP では、認証者は「チャレンジ」メッセージを相手に送ります。 相手は一方向ハッシュ関数を使用して「チャレンジ」を暗号化し、 結果を送り返します。 認証者は同じことを行い結果を比較します。 この機構の利点は、接続を介してパスワードを送らないことです。 接続が最初に確立する時にチャレンジが行われます。 更なるチャレンジが行われるかもしれません。 相手の認証を行いたい場合は、 .Dq enable chap を .Pa /etc/ppp/ppp.conf に書き、相手のエントリを .Pa /etc/ppp/ppp.secret に書く必要があります。 .Pp クライアントとして CHAP を使用する場合、 .Dq AuthName と .Dq AuthKey を .Pa /etc/ppp/ppp.conf に指定するだけで良いです。 CHAP はデフォルトで accept されます。 .Em PPP の実装によっては、チャレンジの暗号化に MD5 ではなく "MS-CHAP" を使用するものがあります。 MS-CHAP は MD4 と DES の組み合わせです。もし .Nm が DES ライブラリの存在するマシン上で構築された場合 MS-CHAP 認証要求に応答しますが、要求はしません。 .It deflate デフォルト: enable かつ accept。 このオプションは圧縮制御プロトコル (Compression Control Protocol; CCP) に deflate 圧縮を使用するか否かを決定します。 使用されるアルゴリズムは .Xr gzip 1 プログラムが使用するものと同じです。 注: .Xr pppd 8 - 多くのオペレーティングシステムで使用可能な .Em PPP の実装 - との .Ar deflate 能力についてのネゴシエーションには問題があります。 .Nm pppd (バージョン 2.3.1) が .Ar deflate 圧縮のネゴシエーションを行おうとする CCP コンフィギュレーションタイプは、 .Pa rfc1979 に規定されたタイプ .Em 26 ではなくタイプ .Em 24 であり、誤っています。 タイプ .Ar 24 は実際には .Pa rfc1975 では .Dq PPP Magna-link Variable Resource Compression と指定されています! .Nm は .Nm pppd とネゴシエートする能力がありますが、 .Dq deflate24 が .Ar enable かつ .Ar accept されている場合のみです。 .It deflate24 デフォルト: disable かつ deny。 これは .Ar deflate のバリエーションで、 .Xr pppd 8 プログラムとのネゴシエーションを許可します。 詳細は上記の .Ar deflate セクションを参照してください。 これは .Pa rfc1975 に反するため、デフォルトでは disable となっています。 .It dns デフォルト: disable かつ deny。 このオプションは DNS ネゴシエーションを許可します。 .Pp .Dq enable にすることにより、 .Nm は接続相手が .Pa /etc/resolv.conf ファイルのエントリを確認することを要求します。 もし接続相手が当方の要求に否定応答をした場合 (新しい IP アドレスを 提案したら)、 .Pa /etc/resolv.conf ファイルは更新され、新しいエントリを確認するように要求を送ります。 .Pp .Dq accept にすることにより、 .Nm は接続相手からの DNS 検索要求を拒否せずに、返答します。 .Dq set dns コマンドの使用によって上書きされていない場合には、応答は .Pa /etc/resolv.conf から採られます。 .It enddisc デフォルト: enable かつ accept。 このオプションは、終点選択値をネゴシエートするか否かを制御します。 .Dq set enddisc が使用され .Ar enddisc が enable の場合のみ、当方の選択値を送ります。 .Ar enddisc が disable の場合、相手の選択値を拒否します。 .It LANMan|chap80lm デフォルト: disable かつ accept。 この認証プロトコルの使用は勧められません。 単一の CHAP タイプ (0x80) を装って、 2 つの異った機構 (LANMan と NT) を実装することにより、 部分的に認証プロトコルを侵害しているからです。 .Dq LANMan は単純な DES 暗号化機構を使用するものであり、 CHAP 代替としては最低の安全性のものです (それでも PAP よりは安全です)。 .Pp 更なる詳細は後述の .Dq MSChap の記述を参照してください。 .It lqr デフォルト: disable かつ accept。 このオプションはリンク品質要求 (Link Quality Request) を送信する、 もしくは受け入れるかどうかを決定します。 LQR は、モデムのキャリア検出を使用せずに、リンクダウンを .Nm に決定させるプロトコルです。 LQR が enable になっていると、 .Nm は LCP 要求の一部として .Em QUALPROTO オプション (後述の .Dq set lqrperiod を参照) を送ります。 接続相手が同意した場合、両端は同意した間隔で LQR パケットを交換し、 LQM ロギングを有効にすることで、詳細なリンク品質を監視することが 可能になります。 接続相手が同意しなかった場合、 .Nm は代りに ECHO LQR 要求を 送ります。これらのパケットは興味ある情報を何も渡しませんが、 .Em 必ず 接続相手に応答しなければなりません。 .Pp LQR, ECHO LQR のいずれを用いるにせよ、 .Nm は 5 つのパケットを送ったが確認応答が無い場合、6 つ目のパケットを送らずに 回線を切断します。 メッセージを .Em PHASE レベルで記録し、回線切断の原因が接続相手にあるものとして、適当な .Dq reconnect 値を使用します。 .It mppe デフォルト: enable かつ accept。 これは、Microsoft 社の Point to Point 暗号化機構です。 MPPE の鍵のサイズは、40, 56, 128 ビットです。 .Dq set mppe コマンドを参照してください。 .It MSChapV2|chap81 デフォルト: disable かつ accept。 標準 CHAP (タイプ 0x05) と非常に似ていますが、長さ 16 バイト固定の チャレンジコードを送ることと、チャレンジコードを暗号化するのに、 標準の MD5 機構ではなく MD4, SHA-1 そして DES を混合して使用する 点が異なります。 .It MSChap|chap80nt デフォルト: disable かつ accept。 この認証プロトコルの使用は勧められません。 単一の CHAP タイプ (0x80) を装って、 2 つの異った機構 (LANMan と NT) を実装することにより、 部分的に認証プロトコルを侵害しているからです。 標準の CHAP (タイプ 0x05) に非常に良く似ていますが、 チャレンジを固定 8 バイト長で発行し、 標準の MD5 機構ではなく MD4 と DES を組み合わせてチャレンジを暗号化するところが違います。 LANman 用の CHAP タイプ 0x80 もまたサポートされています - 詳細は .Dq enable LANMan を参照してください。 .Pp .Dq LANMan と .Dq NT の両方が CHAP タイプ 0x80 を使用しますので、両方を .Dq enable にして認証者として動作するときには、 相手が誤った方のプロトコルを使用して応答した場合には、 .Nm は最大 3 回相手に再チャレンジします。 これにより、相手が両方のプロトコルを使用する機会を与えます。 .Pp 逆に、両プロトコルを .Dq enable にして .Nm が被認証者となる場合、チャレンジに答えるたびに使用プロトコルを交換します。 .Pp 注: LANMan のみが enable にされた場合、 .Xr pppd 8 (バージョン 2.3.5) は被認証者としては誤った動作を行います。 NT と LANMan の両方の応答を行いますが、 NT の応答のみ使用すべきことも指示してしまうのです。 .It pap デフォルト: disable かつ accept。 PAP はパスワード認証プロトコル (Password Authentication Protocol) を 意味します。 CHAP (前述) もしくは PAP のどちらか一方のみネゴシエーション可能です。 PAP では、ID とパスワードが相手に送られ続け、 認証されるか接続が終了されるまでこれが続きます。 これは比較的良くないセキュリティ機構です。 接続が最初に確立した時のみ実行可能です。 相手の認証を行いたい場合は、 .Dq enable pap を .Pa /etc/ppp/ppp.conf に書き、相手のエントリを .Pa /etc/ppp.secret に書く必要があります (ただし、後述の .Dq passwdauth と .Dq set radius オプションを参照)。 .Pp クライアントとして PAP を使用する場合、 .Dq AuthName と .Dq AuthKey を .Pa /etc/ppp/ppp.conf に指定するだけで良いです。 PAP はデフォルトで accept されます。 .It pred1 デフォルト: enable かつ accept。 このオプションは圧縮制御プロトコル (Compression Control Protocol; CCP) に Predictor 1 圧縮を使用するかどうかを決定します。 .It protocomp デフォルト: enable かつ accept。 このオプションは PFC (プロトコルフィールド圧縮) のネゴシエートするために使用されます。 この機構により、 プロトコルフィールド数が 2 オクテットから 1 オクテットに減ります。 .It shortseq デフォルト: enable かつ accept。 このオプションは .Nm がマルチリンクモードのネゴシエーション時に (12 ビットの) 短いシーケンス番号を要求し、そして受け入れるかどうかを決定します。 これは、当方の MMRU が設定されたときのみ (マルチリンクが有効になっているときのみ) 適用されます。 .It vjcomp デフォルト: enable かつ accept。 このオプションは Van Jacobson ヘッダ圧縮を使用するかどうかを決定します。 .El .Pp 次に示すオプションは、実際には相手とネゴシエートしません。 それゆえ accept および deny は意味を持ちません。 .Bl -tag -width 20 .It filter-decapsulation デフォルト: disable。 本オプションを enable にすると、 .Nm は UDP フレームを検査し、 .Em PPP フレームをペイロードとして持っているか否かを見ます。 これが真である場合、パケット自身に対してではなく、ペイロードに対して、 すべてのフィルタを適用します。 .Pp .Em PPP リンク上で PPPoUDP トラフィックを送りたい場合で、 UDP ラッパではなく、 実際のデータに基いて賢いことをリンクにやらせたい場合に有用です。 .Pp UDP フレームのペイロードは、如何なる方法であっても圧縮してはなりません。 圧縮した場合には、 .Nm はペイロードを解釈できません。 ですから、UDP リンクに対する .Nm の起動の際には、設定中で .Ic disable vj pred1 deflate と .Ic deny vj pred1 deflate を行なうことを推奨します。 .It idcheck デフォルト: enable。 低レベルな LCP, CCP, IPCP 設定トラフィックを交換するときに、 すべての応答の識別子フィールドはその要求の識別子フィールドと 同一であることが予定されています。デフォルトでは .Nm は予定された識別子フィールドを持たないすべての応答パケットを 捨て、それぞれのログレベルで報告します。もし .Ar idcheck が disable になっている場合、 .Nm は識別子フィールドを無視します。 .It keep-session デフォルト: disable。 .Nm がマルチリンクサーバとして動作するとき、別の .Nm インスタンスが最初に各接続を受け付けます。 リンクが (別の .Nm によって制御されている) 既存のバンドルに属すと判定すると、 .Nm はこのリンクを当該別プロセスへ移管します。 .Pp リンクが tty デバイスである場合かこのオプションが enable されている場合、 .Nm は終了せず、自己のプロセス名を .Dq session owner に変え、リンクを制御する方の .Nm が処理を完了してアイドルプロセスの方へシグナルを返すまで待ちます。 リンク資源が再利用可能であると .Nm の親がみなす結果により生じる混乱を、これにより防ぎます。 .Pp .Pa /etc/ttys にエントリがある tty デバイスの場合、別の .Xr getty 8 の開始を防ぐために、これが必要です。 .Xr sshd 8 のようなプログラムリンクの場合、子供の死による .Xr sshd 8 の終了を防ぐために、これが必要です。 .Nm は親の要件を判断できませんので (tty の場合を除く)、 状況に応じて手動で本オプションを設定する必要があります。 .It loopback デフォルト: enable。 .Ar loopback が enable の場合、 .Nm は自動的に .Em PPP インタフェースと同じ終点アドレス宛に送出されたパケットを ループバックします。 disable の場合、 .Nm がパケットを送ると、おそらく他の終点からの ICMP リダイレクトとなります。 インタフェースがデフォルト経路であるため、 ループバック経路を必要とすることを避けたい場合、 このオプションを enable にすると便利です。 .It passwdauth デフォルト: disable。 このオプションを enable にすることにより、 PAP 認証コードが呼び出し側を認証する時に、 .Pa /etc/ppp/ppp.secret ファイル中でみつからない場合、パスワードデータベース ( .Xr passwd 5 参照) を使用します。 .Pa /etc/ppp/ppp.secret は常に、最初に調べられます。 .Xr passwd 5 からパスワードを調べ、かつそのクライアントに対して IP アドレスもしくは ラベルを指定したい場合には、 .Pa /etc/ppp/ppp.secret ファイル中のクライアントのパスワードとして .Dq \&* を用いてください。 .It proxy デフォルト: disable。 このオプションを enable にすることにより、 .Nm に相手のために代理 ARP をさせます。 .Dv HISADDR と .Dv HISADDR がいるローカルネットワークの .Dv MAC アドレスを使用して、 .Nm が ARP 表に単一エントリを作成することを意味します。 これにより、 相手自身がその LAN に接続されたかのような状態で、 LAN に接続された他のマシンと相手とが 通信できるようになります。 .Dv HISADDR が LAN からのアドレスではない場合、代理エントリは作成できません。 .It proxyall デフォルト: disable。 このオプションを enable にすることにより、 .Nm に代理 ARP エントリを追加させます。 追加されるエントリは、 tun インタフェースによってルーティングされる すべてのクラス C もしくはそれ以下のサブネットの中の、全 IP アドレスです。 .Pp 代理 arp エントリは、 .Dq add コマンドによって追加されたスティッキー経路に対してのみ作成されます。( .Dq set ifaddr コマンドによって作成された) インタフェースアドレス自身に対しては、代理 arp エントリは作成されません。 .It sroutes デフォルト: enable。 .Dq add コマンドが .Dv HISADDR もしくは .Dv MYADDR という値とともに用いられると、エントリは .Sq スティック経路 リストに格納されます。 .Dv HISADDR もしくは .Dv MYADDR が変更される度に、このリストが経路表に適用されます。 .Pp このオプションを disable にすると、 スティッキー経路が適用されなくなります。 .Sq スティッキー経路 リストは依然として保守されます。 .It Op tcp Ns Xo .No mssfixup .Xc デフォルト: enable。 このオプションは、 .Nm に、TCP SYN パケットを調整するように指示し、 インタフェース MTU が許可しているサイズを受信セグメントサイズの 最大値が超えないようにします。 .It throughput デフォルト: enable。 このオプションを有効にすると、 .Nm はスループット統計を収集します。 ずれ動く 5 秒間のウィンドウにおいて入出力が検査され、 現在、最良時、総計の数値が保持されます。 このデータは関連する .Em PPP 層が終了するときに出力され、また .Dq show コマンドで表示することで得られます。スループット統計は .Dq IPCP と .Dq physical のレベルで利用可能です。 .It utmp デフォルト: enable。 通常ユーザが PAP もしくは CHAP で認証された時で、 .Nm が .Fl direct モードで実行されている時は、このユーザのエントリが utmp ファイルおよび wtmp ファイルに作成されます。 このオプションを disable にすると、 .Nm は utmp および wtmp のエントリを作成しません。 通常、 ユーザがログインしかつ認証することを要求する場合のみ必要です。 .It iface-alias デフォルト: .Fl nat が指定された場合 enable。 このオプションは、 インタフェースのアドレスを交換するのではなく、 インタフェースに新規アドレスを追加するように、 .Nm に指示します。 ネットワークアドレス変換が有効な場合のみ .Pq Dq nat enable yes 、本オプションを enable にできます。 .Pp 本オプションを enable にすると、 .Nm は古いインタフェースアドレスのトラフィックを NAT エンジン .Pq Xr libalias 3 参照 を通すようになり、( .Fl auto モードでは) 最初に PPP リンクを立ち上げたプロセスが正しく接続できるようにします。 .Pp .Dq nat enable no として NAT を disable すると、 .Sq iface-alias も disable します。 .El .Pp .It add Ns Xo .Op !\& .Ar dest Ns Op / Ns Ar nn .Op Ar mask .Op Ar gateway .Xc .Ar dest は宛先 IP アドレスです。 ネットマスクは .Ar /nn によってビット数で指定するか、もしくは .Ar mask を用いて IP 番号で指定します。 .Ar 0 0 ならびにマスクなしの .Ar 0 はデフォルト経路を意味します。 .Ar 0 の代りにシンボル名 .Ar default を使うことが可能です。 .Ar gateway は、 .Ar dest マシン/ネットワークに至る、次のホップのゲートウェイです。 詳細は .Xr route 8 コマンドを参照してください。 .Pp 宛先にシンボル名 .Sq MYADDR と .Sq HISADDR を使用可能であり、 .Ar gateway には .Sq HISADDR を使用可能です。 .Sq MYADDR はインタフェースアドレスに置き換えられ、 .Sq HISADDR はインタフェースの宛先 (相手の) アドレスに置き換えられます。 .Pp .Ar add!\& コマンド ( .Dq !\& に注意) 使用時には、経路が存在する場合には .Sq route change コマンド (詳細は .Xr route 8 参照) にて経路を更新します。 .Pp .Dq HISADDR , .Dq MYADDR , .Dq DNS0 , .Dq DNS1 のいずれかを含む経路は .Sq スティッキー と見なされます。これらはリスト (リストを見るには .Dq show ipcp コマンドを使用します) に格納され、 .Dv HISADDR .Dq MYADDR , .Dq DNS0 , .Dq DNS1 のいずれかの値が変更される度に、経路表の関連するエントリが更新されます。 この機能は .Dq disable sroutes を使用することで無効にできます。 .It allow user Ns Xo .Op s .Ar logname Ns No ... .Xc このコマンドは .Nm と設定ファイルへのアクセスを制御します。 設定ファイルのラベルと .Nm 実行モードにより、 ユーザレベルでのアクセスも可能です。 例えば、 .Fl background モードでは、ユーザ .Sq fred のみがラベル .Sq fredlabel にアクセスできるように、 .Nm を構成したいかもしれません。 .Pp ユーザ ID 0 はこれらのコマンドの対象外です。 .Bl -tag -width 2h .It allow user[s] Ar logname... デフォルトでは、ユーザ ID 0 のみが .Nm へのアクセスを許されています。 このコマンドを指定することで、 .Dq allow users が記載されているセクションに列挙されているユーザは、 そのセクションへのアクセスが可能となります。 .Sq default セクションは 常に最初にチェックされます (スタートアップ時に常にロードされる唯一の セクションです)。 あるセクションの中では、複数の .Dq allow users コマンドは、加算的です。 しかしながら、あるセクション中で許可されたユーザ群は、 .Sq default セクションで許可されたユーザ群を上書きします。 ですから、デフォルトユーザを .Sq default セクションで指定し、新しいユーザリストをあるラベルに指定することで、 あるラベル以外のすべてにアクセスを許すといったことが可能です。 .Pp ユーザ .Sq * が指定されると、全ユーザにアクセスが許されます。 .It allow mode Ns Xo .Op s .Ar mode Ns No ... .Xc デフォルトでは全 .Nm モードが使用可能です。 このコマンドが使用されると、 このコマンドが指定されたラベルのロードに許されるアクセス .Ar mode が制限されます。 .Dq allow users コマンドと同様、 各 .Dq allow modes コマンドは先行するコマンドに優先し、 .Sq default セクションは常に最初にチェックされます。 .Pp 使用可能なモードは次の通りです: .Sq interactive , .Sq auto , .Sq direct , .Sq dedicated , .Sq ddial , .Sq background , .Sq * 。 .Pp マルチリンクモードで動作するときには、 現在存在する回線モードを許可するセクションをロード可能です。 .El .Pp .It nat Ar command Op Ar args このコマンドは .Nm 組込みのネットワークアドレス変換機能 (マスカレーディングや IP エイリアシングとしても知られています) を 制御するために使用します。 NAT は、外部インタフェースでのみ動作し、 .Fl direct フラグと共に使用してもおそらく意味がありません。 .Pp あなたのシステムで nat を有効にすると (コンパイル時に削除できます)、 次のコマンドが使用可能となります: .Bl -tag -width 2h .It nat enable yes|no このコマンドは、ネットワークアドレス変換を有効もしくは無効にします。 .Fl nat コマンドラインフラグは .Dq nat enable yes と同じ意味です。 .It nat addr Op Ar addr_local addr_alias このコマンドには、 .Ar addr_alias のデータを .Ar addr_local へリダイレクトします。 少数の実 IP アドレスを持ち、 それらをゲートウェイの後の特定のマシンにマップしたい場合に有用です。 .It nat deny_incoming Op yes|no yes に設定すると、 エイリアシングリンクがまだ存在しないところでは、 このコマンドは全パケットを拒否します。 .Dq エイリアシングリンク が何であるかについては、 .Xr libalias 3 の .Sx 概念の背景 節を参照してください。 .Pp どのような状況において .Xr libalias 3 がエイリアシングリンクを作成したか、気をつける必要があります。 .Dq set filter または .Dq nat target のコマンドを使用して、更にネットワークを保護する必要があるかもしれません。 .It nat help|? このコマンドは、使用可能な nat コマンドのまとめを表示します。 .It nat log Op yes|no このオプションは、NAT の様々な統計と情報がファイル .Pa /var/log/alias.log に記録されるようにします。 .It nat port Ar proto Ar targetIP Ns Xo .No : Ns Ar targetPort Ns .Oo .No - Ns Ar targetPort .Oc Ar aliasPort Ns .Oo .No - Ns Ar aliasPort .Oc Oo Ar remoteIP : Ns .Ar remotePort Ns .Oo .No - Ns Ar remotePort .Oc Ns .Oc .Xc このコマンドは、 .Ar aliasPort への入力の .Ar proto 接続を、 .Ar targetIP の .Ar targetPort へリダイレクトします。 .Ar proto は、 .Dq tcp または .Dq udp です。 .Pp ポート番号の範囲は、前述のように指定可能です。 範囲は同じ大きさであることが必要です。 .Pp .Ar remoteIP が指定された場合、この IP 番号から来たデータのみがリダイレクトされます。 .Ar remotePort は、 .Dq 0 (すべての送信元ポート) か、もう一方の範囲と同じ大きさのポート範囲です。 .Pp あなたのゲートウェイの後のマシンでインターネット電話等を実行したい場合に、 このオプションは有用です。 しかし、送信元ホストと宛先ポートにつき 内部マシン 1 台のみに接続可能という制限があります。 .It nat proto Ar proto localIP Oo .Ar publicIP Op Ar remoteIP .Oc このコマンドは、プロトコルタイプ .Ar proto ( Xr protocols 5 参照) のパケットを内部アドレス .Ar localIP にリダイレクトするよう .Nm に指示します。 .Pp .Ar publicIP が指定された場合、そのアドレスが宛先のパケットのみが適合し、 そうでない場合、デフォルトのエイリアスアドレスが使用されます。 .Pp .Ar remoteIP が指定された場合、その始点アドレスに適合するパケットのみが適合します。 .Pp このコマンドは、 トンネルのエンドポイントを内部マシンにリダイレクトするために有用です。 例えば次のようにします: .Pp .Dl nat proto ipencap 10.0.0.1 .It "nat proxy cmd" Ar arg Ns No ... このコマンドは、 .Nm に特定の接続に対する代理をさせ、 これらの接続を指定したサーバにリダイレクトします。 使用可能なコマンドについての詳細は .Xr libalias 3 の .Fn PacketAliasProxyRule の記述を参照してください。 .It nat same_ports yes|no 有効になると、 ネットワークアドレス変換エンジンに対して、 出力パケットのポート番号をできるだけ変更しないように指示します。 RPC や LPD といった、 ウェルノウンポート (well known port) からの接続を要求する プロトコルをサポートするのに有用です。 .It nat target Op Ar address アドレスを指定したときは、そのアドレスをターゲットアドレスとして設定し、 指定しないときは、ターゲットアドレスの設定をクリアします。 ターゲットアドレスは、デフォルトでどのように受信パケットを NAT するかを指定するために libaliases が使用します。 ターゲットアドレスが設定されていないか、または .Dq default が与えられている場合、パケットは変更されないまま内部ネットワークに ルーティングされるようになります。 .Pp ターゲットアドレスを .Dq MYADDR に設定することもでき、その場合、libaliases はすべてのパケットを 内部ネットワークにリダイレクトします。 .It nat use_sockets yes|no 有効になると、 ネットワークアドレス変換エンジンにソケットを作成させ、 正しい ftp データ入力や IRC 接続を保証できるようになります。 .It nat unregistered_only yes|no 登録されていない送信元アドレスの出力パケットのみを、変更します。 RFC1918 によると、登録されていない送信元アドレスは 10.0.0.0/8, 172.16.0.0/12, 192.168.0.0/16 です。 .El .Pp これらのコマンドはソース配布物の .Pa README.nat ファイル中でも議論されています。 .Pp .It Op !\& Ns Xo .No bg Ar command .Xc 指定した .Ar command を、次の語を置換した後に、バックグラウンドで実行します: .Bl -tag -width PEER_ENDDISC .It Li AUTHNAME これは、ローカルの .Ar authname の値と置き換えられます。後述の .Dq set authname コマンドを参照してください。 .It Li COMPILATIONDATE これは、 .Nm がコンパイルされた日付と置き換えられます。 .It Li DNS0 & DNS1 これは、それぞれプライマリ DNS サーバ、セカンダリ DNS サーバの IP アドレスに置き換えられます。IPCP によりネームサーバが ネゴシエーションされた場合、このマクロの値は変わります。 .It Li ENDDISC これは、ローカルの終点選択値と置き換えられます。 後述の .Dq set enddisc コマンドを参照してください。 .It Li HISADDR これは、相手の IP 番号と置き換えられます。 .It Li INTERFACE これは、使用中のインタフェース名と置き換えられます。 .It Li LABEL これは、最後に使用したラベル名と置き換えられます。 ラベルは、 .Nm のコマンドラインから .Dq load または .Dq dial のコマンドから指定するか、 .Pa ppp.secret ファイルから指定可能です。 .It Li MYADDR これは、ローカルインタフェースに割り当てられた IP 番号と置き換えられます。 .It Li PEER_ENDDISC これは、相手の終点選択番号と置き換えられます。 .It Li PROCESSID これは、現在のプロセス ID と置き換えられます。 .It Li VERSION これは、 .Nm の現在のバージョン番号と置き換えられます。 .It Li USER これは、PAP もしくは CHAP で認証されたユーザ名と置き換えられます。 通常、この変数は -direct モードでのみ割り当てられます。 この値は、utmp ロギングが有効になっているかどうかに関わらず、利用可能です。 .El .Pp これらの置換は .Dq set proctitle コマンドによっても実行されます。 .Pp コマンド実行中に .Nm を停止させたい場合は、 .Dq shell コマンドを使用してください。 .It clear physical|ipcp Op current|overall|peak... .Dq physical もしくは .Dq ipcp 階層で、指定されたスループット値をクリアします。 .Dq modem を指定する場合にはコンテキストが与えられなければなりません (後述の .Dq link コマンドを参照)。 第 2 引数が与えられない場合、すべての値がクリアされます。 .It clone Ar name Ns Xo .Op \&, Ns Ar name Ns .No ... .Xc 指定されたリンクを複製し、引数の .Ar name に関連づけた新しいリンクを作成します。 このコマンドは、リンクが 1 つしかない場合 (この場合にはそのリンクがデフォルトになります) を除いて後述の .Dq link コマンドから使用する必要があります。 リンクは下記の .Dq remove コマンドで削除できます。 .Pp デフォルトのリンク名は .Dq deflink です。 .It close Op lcp|ccp Ns Op !\& 引数が与えられないと、適切なプロトコル層がダウンし、リンクが閉じられます。 .Dq lcp が指定されると LCP 層がダウンしますが、 .Nm をオフラインにはしません。例えば .Dq slirp のようなものを使用すれば、 .Dq term (後述) を使用して相手のマシンと会話できます。 .Dq ccp が指定されると適切な圧縮層が閉じられます。 .Dq !\& が使用されると、圧縮層はクローズ状態のままとなります。 使用されない場合には、STOPPED 状態へ再度入り、 相手が更なる CCP ネゴシエーションを開始するのを待ちます。 なにが起きようとも、ユーザを .Nm から切り離すことはありませんし、 .Nm を終了させることもありません。 後述の .Dq quit を参照してください。 .It delete Ns Xo .Op !\& .Ar dest .Xc このコマンドは指定した .Ar dest IP アドレスの経路を削除します。 .Ar dest に .Sq ALL が指定された場合、 現在のインタフェースの経路表の非直接エントリと .Sq スティッキー経路 がすべて削除されます。 .Ar dest に .Sq default が指定された場合、デフォルト経路が削除されます。 .Pp .Ar delete!\& コマンドが使用された場合 (最後の .Dq !\& に注意)、存在しない経路について .Nm は文句を言わなくなります。 .It dial|call Op Ar label Ns Xo .No ... .Xc このコマンドは、 .Dq load label の次に .Dq open を指定することと同等です。後方互換性のために提供されています。 .It down Op Ar lcp|ccp 適切な階層をダウンさせますが、 綺麗な方法ではなく、下位層が使用不能になったように見えます。 オープン状態にある有限状態機械でこのコマンドを使用することは、 丁寧ではないとされています。 引数が与えられない場合、すべてのリンクが閉じられます (コンテキストが与えられない場合にはすべてのリンクが終了されます)。 .Sq lcp が指定された場合、 .Em LCP 層は終了されますが、デバイスはオフラインに移行せず、 リンクも閉じられません。 .Sq ccp が指定された場合、 関連する圧縮層のみが終了されます。 .It help|? Op Ar command 利用可能なコマンドをリストします。 .Ar command を指定した場合、このコマンドの使用方法を表示します。 .It iface add Ns Xo .Op !\& .Ar addr Ns Op / Ns Ar bits .Op Ar peer .Xc .It iface add Ns Xo .Op !\& .Ar addr .Ar mask .Ar peer .Xc このコマンドは、 .Nm が使用するインタフェースを制御します。 .Ar command は次のいずれかです: .Bl -tag -width 2h .It iface add Ns Xo .Op !\& .Ar addr Ns Op / Ns Ar bits .Op Ar peer .Xc 指定された .Ar addr mask peer の組み合わせをインタフェースに追加します。 .Ar mask を指定する代りに、 .Ar /bits を使用可能です ( .Ar addr との間に空白を入れてはなりません)。 指定したアドレスが既に存在する場合、 .Dq !\& を使用していない限りコマンドは失敗します - この場合、 以前のインタフェースアドレスエントリは新しいもので置き換えられ、 ネットマスクと相手のアドレスの変更を許します。 .Pp .Ar addr のみが指定されると、 .Ar bits はデフォルト値 .Dq 32 になり、 .Ar peer はデフォルト値 .Dq 255.255.255.255 になります。 このアドレス (ブロードキャストアドレス) は、 相手のアドレスとして複数存在することを .Nm が唯一許すものです。 .It iface clear .Nm が OPENED 状態または .Fl auto モードの場合にこのコマンドを使用すると、 IPCP ネゴシエートされたアドレス以外の全アドレスが インタフェースから削除されます。 .Nm が OPENED 状態でも .Fl auto モードでもない場合、全インタフェースアドレスが削除されます。 .Pp .It iface delete Ns Xo .Op !\& Ns .No |rm Ns Op !\& .Ar addr .Xc このコマンドは、指定した .Ar addr をインタフェースから削除します。 .Dq !\& が指定されると、現在そのアドレスがインタフェースに割り当てられていなくても、 エラーは報告されません (削除も行われません)。 .It iface show インタフェースの現在の状態と現在のアドレスを表示します。 .Dq ifconfig INTERFACE を実行することと、ほとんど同じです。 .It ident Op Ar text Ns No ... .Ar text を使用して、相手に対してリンクを自己証明 (identify) します。 .Ar text が空の場合、リンクの自己証明は無効化されます。 前述の .Ic bg コマンドに使用できる語はすべて使用可能です。 .Nm が相手に対して自己証明する場合についての詳細は、 .Ic sendident コマンドを参照してください。 .It iface help Op Ar sub-command このコマンドを .Ar sub-command 無しで起動すると、利用可能な .Dq iface サブコマンドと、おのおのの短い書式を表示します。 .Ar sub-command 付きで起動すると、指定した sub-command の書式のみを表示します。 .El .It Op data Ns Xo .No link .Ar name Ns Op , Ns Ar name Ns .No ... Ar command Op Ar args .Xc コマンドが影響を与えるリンクを特定したい場合に、このコマンドを 任意の他のコマンドのプレフィックスとして使うことができます。 これはマルチリンクモードで .Dq clone コマンドを使って複数のリンクを作成した後でのみ適用されます。 .Pp .Ar name は存在するリンク名を指定します。 .Ar name がコンマ区切りのリストの場合には、 .Ar command はそれぞれのリンクに対して実行されます。 .Ar name が .Dq * の場合には、 .Ar command はすべてのリンクに対して実行されます。 .It load Op Ar label Ns Xo .No ... .Xc .Pa ppp.conf ファイルから指定された .Dq label (複数指定可) をロードします。 .Dq label が指定されない場合、 .Dq default ラベルが仮定されます。 .Pp .Ar label セクションが .Dq set mode , .Dq open , .Dq dial のいずれのコマンドも使用しない場合、 .Nm はすぐに接続を確立しようとはしません。 .It open Op lcp|ccp|ipcp これは .Dq close の反対のコマンドです。 閉じられているリンクのうち、2 番目以降の .Ar demand-dial リンク以外、全リンクがすぐに立ち上がります - 2 番目以降の .Ar demand-dial リンクは、どのような .Dq set autoload コマンドが使用されたかに依存して立ち上ります。 .Pp LCP 層がすでにオープンされているときに .Dq lcp 引数を指定すると、LCP は再度ネゴシエートされます。 したがって、種々の LCP オプションを変更したあとで .Dq open lcp コマンドを用いることで、変更を有効にすることができます。 LCP が再度ネゴシエートされた後、 同意したあらゆる認証が実行されます。 .Pp .Dq ccp 引数が用いられると、関連する圧縮層がオープンされます。 すでにオープンされている場合には、再度ネゴシエートされます。 .Pp .Dq ipcp 引数が用いられると、リンクが通常通り起動されます。すでに IPCP が オープンされている場合には、IPCP は再度ネゴシエートされ、 ネットワークインタフェースが再設定されます。 .Pp このようにして PPP の状態機械を再オープンするのは、 おそらく良い手段ではありません。 接続相手が正しく振る舞わない可能性があるためです。 しかしながら、強制的に CCP もしくは VJ 辞書をリセットする手段としては 便利です。 .It passwd Ar pass すべての .Nm コマンドセットにアクセスするために要求されるパスワードを指定します。 このパスワードは診断ポート ( .Dq set server コマンド参照) に接続するときに必要です。 .Ar pass は .Dq set server コマンドラインで指定します。 .Ar command ログが有効でも、値 .Ar pass は記録されず、文字列 .Sq ******** が記録されます。 .It quit|bye Op all .Dq quit が制御接続もしくはコマンドファイルから実行されると、 ppp はすべての接続を閉じた後に終了します。その他の場合、 つまりユーザが診断ソケットから接続している場合には、 単にその接続が失われます。 .Pp .Ar all 引数が与えられた場合、 .Nm はコマンドがどこから発行されたかに関わらず、 すべての存在する接続を閉じて終了します。 .It remove|rm このコマンドは与えられたリンクを消去します。 これはマルチリンクモードでのみ有用です。リンクは消去する前に .Dv CLOSED 状態になっていなければなりません。 .It rename|mv Ar name このコマンドは与えられたリンクの名前を .Ar name に変更します。 .Ar name がすでに他のリンクで使用されている場合には、失敗します。 .Pp デフォルトリンクの名前は .Sq deflink です。これを .Sq modem , .Sq cuaa0 , .Sq USR のいずれかに変更すると、ログファイルの可読性が向上するかも知れません。 .It resolv Ar command このコマンドは .Nm が行なう .Xr resolv.conf 5 ファイルの操作を制御します。 .Nm の起動時に、以後の参照に備え、このファイルの内容をメモリに読み込み 保持します。 .Ar command は次のいずれかです。 .Bl -tag -width readonly .It Em readonly .Pa /etc/resolv.conf を読み込み専用とします。 .Dq dns が有効にされている場合、 .Nm は、接続相手との間でネームサーバのネゴシエーションを試みます。 ネゴシエーションの結果は、マクロ .Dv DNS0 , .Dv DNS1 を通じて利用可能となります。 このコマンドは、 .Dq resolv writable コマンドの反対です。 .It Em reload .Pa /etc/resolv.conf をメモリに再ロードします。 例えば、DHCP クライアントが .Pa /etc/resolv.conf を上書きする場合などに、このコマンドが必要になります。 .It Em restore .Pa /etc/resolv.conf を、起動時に読み込んだ元のバージョンか、もしくは .Dq resolv reload コマンドで最後に読み込んだ状態のものに戻します。 このコマンドは、 .Pa /etc/ppp/ppp.linkdown ファイルの中でうまく使えることがあります。 .It Em rewrite .Pa /etc/resolv.conf ファイルを書き換えます。 このコマンドは、 .Dq resolv readonly コマンドが既に使用されていても動作します。 他のコマンドが完了するまで .Pa /etc/resolv.conf の更新を遅らせたい場合に、 .Pa /etc/ppp/ppp.linkup の中でうまく使えることがあります。 .It Em writable .Dq dns が有効になっており、DNS の ネゴシエーションが成功した場合に、 .Nm が .Pa /etc/resolv.conf を更新できるようにします。 これは .Dq resolv readonly コマンドの反対です。 .El .It save このオプションは (まだ) 実装されていません。 .It sendident このコマンドは、 .Nm に対し、相手に対して自己証明するように指示します。 リンクは、LCP 状態以上であることが必要です。( .Ic ident コマンドによって) 自己証明の設定がなされていない場合、 .Ic sendident は失敗します。 .Pp 自己証明の設定がなされている場合、 設定拒否を送信または受信するときか、 ネゴシエーションが失敗したときか、 LCP が OPENED 状態になるときのいずれかのときに、 .Nm は自動的に自己証明します。 .Pp 受信した自己証明パケットは、LCP ログに記録し (詳細は .Ic set log を参照してください)、これに対する応答は行いません。 .It set Ns Xo .Op up .Ar var value .Xc このオプションは次に示す変数の設定のために使用します: .Bl -tag -width 2h .It set accmap Ar hex-value ACCMap は非同期制御文字マップ (Asyncronous Control Character Map) を 意味します。 これはいつも相手とネゴシエートされ、デフォルト値は 16 進数で 00000000 です。 このプロトコルが必要なのは、 (XON/XOFF などの) 特定の文字を終点間で受渡すことに依存するハードウェアを 使用する場合です。 .Pp XON/XOFF については .Dq set accmap 000a0000 を使用します。 .It set Op auth Ns Xo .No key Ar value .Xc クライアントモードでの PAP または CHAP のネゴシエーションで使用される 認証キー (もしくはパスワード) を、指定した値に設定します。 ダイヤルまたはログインスクリプトの .Sq \eP シーケンスで使用するパスワードもまた指定します。 これにより実際のパスワードは記録されません。 .Ar command または .Ar chat のログが有効な場合、セキュリティの観点から、 .Ar value は .Sq ******** として記録されます。 .Pp .Ar value の最初の文字がエクスクラメーションマーク .Pq Dq !\& の場合、 .Nm は残りの文字列を、 .Dq authname と .Dq authkey の値を確定するために実行すべきプログラムとして扱います。 .Pp 実行するプログラムを得るために .Ar value をパーズする際には、 .Dq !\& が二重 ( .Dq !!\& ) である場合、単一のリテラル .Dq !\& として扱います、そうでない場合、 .Dq !\& を無視します。また、前述の .Dq !bg コマンドと同様に特殊な名前を置換します。 プログラムを実行すると、 .Nm はこのプログラムに対して次の 3 行の入力を与えます。 各行の末尾には改行文字が置かれます。 .Bl -bullet .It CHAP チャレンジで送られたホスト名。 .It CHAP チャレンジで送られたチャレンジ文字列。 .It ローカルに定義された .Dq authname 。 .El .Pp そして、出力として次の 2 行を待ちます。 .Bl -bullet .It CHAP 応答と共に送るための .Dq authname 。 .It .Dq authkey 。これは、チャレンジと要求 ID で暗号化したもの であり、この結果は CHAP 応答パケットに含めて送られます。 .El .Pp .Nm をこのように設定するとき、 ホストチャレンジは ASCII の数値もしくは文字であることを 想定しています。 指定されたチャレンジに対する適切な秘密情報を計算するために、 通常は、暗号化デバイスまたは Secure ID カードが必要です。 .It set authname Ar id クライアントモードでの PAP または CHAP のネゴシエーションで使用される 認証 ID を設定します。 .Pp CHAP を enable にして .Fl direct モードで利用すると、 .Ar id は初期認証チャレンジで用いられ、通常はローカルマシン名に設定されます。 .It set autoload Xo .Ar min-percent max-percent period .Xc これらの設定はマルチリンクモードでのみ適用され、 デフォルト値はそれぞれ 0, 0, 5 です。 1 つ以上の .Ar demand-dial ( .Fl auto としても知られる) モードのリンクが存在する場合、 .Nm が最初に tun デバイスからデータを読むときには最初のリンクのみが 有効になっています。 次の .Ar demand-dial リンクが開かれるのは、現在のバンドルの .Ar period 秒間のスループットがバンドルの総バンド幅の最低 .Ar max-percent パーセントであるときに限られます。 現在のバンドルの .Ar period 秒間のスループットがバンドルの総バンド幅の .Ar min-percent パーセント以下に減少したとき、最後のアクティブな リンクでない場合、 .Ar demand-dial リンクはダウンします。 .Pp バンドルのスループットは、 内向きおよび外向きのトラフィックの最大値として計測されます。 .Pp デフォルト値では .Ar demand-dial リンクは 1 つだけオープンされます。 .Pp デバイスによっては物理バンド幅を判定できないものがありますので、 .Dq set autoload が正しく動作するためには、(後述の) .Dq set bandwidth コマンドを使用する必要がある場合があります。 .It set bandwidth Ar value 本コマンドは、接続のバンド幅を、秒あたりのビット数で設定します。 .Ar value は 0 より大きいことが必要です。 現在、前述の .Dq set autoload コマンドのみが使用します。 .It set callback Ar option Ns No ... 引数が与えられない場合、コールバックは disable になります。 そうでない場合には、 .Nm は与えられた .Ar option でコールバックを要求します (もしくは .Ar direct モードでは受け付けます)。 クライアントモードでは、 .Ar option の否定応答が返されると、 .Nm は他に選択肢がなくなるまで別の .Ar option 要求を出します ( .Ar option のひとつとして .Dq none を指定していた場合を除きます)。 サーバモードでは、 .Nm は与えられるプロトコルをなんでも受け付けますが、 クライアントがいずれかひとつを要求する .Em 必要があります 。コールバックをオプションにしたいのであれば、オプションとして .Ar none を指定する必要があります。 .Pp .Ar option は下記の通りです (優先度順): .Pp .Bl -tag -width Ds .It auth コールバック応答側は、認証に基づいてコールバック番号を 決定することが求められます。 .Nm がコールバック応答側である場合、番号は .Pa /etc/ppp/ppp.secret 中の接続先エントリの 5 番目のフィールドで指定されます。 .It cbcp Microsoft コールバック制御プロトコルが用いられます。後述の .Dq set cbcp を参照してください。 .Pp クライアントモードで .Ar cbcp をネゴシエートしたい場合でありかつ、 CBCP ネゴシエーション時にサーバがコールバック無しを要求することを許したい場合、 コールバックオプションとして .Ar cbcp と .Ar none の両方を指定する必要があります。 .It E.164 *| Ns Xo .Ar number Ns Op , Ns Ar number Ns .No ... .Xc コールバック要求側が .Ar number を指定します。 .Nm がコールバック応答側である場合、 .Ar number は許可する番号をコンマで区切って並べたリスト、もしくは 任意の番号を許可するという意味の .Dq \&* とします。 .Nm がコールバック要求側である場合、1 つの数字だけを指定します。 .Pp .Dq \&* を用いる場合、このオプションはとても危険なものとなることに 注意してください。 というのは、悪意あるコールバック要求者が、最初の認証なしに 電話すべき番号として任意の (国際通話番号も可能です) 番号を 伝えることができるからです。 .It none 接続相手がコールバックをまったく望まない場合、 .Nm はそのことを受け入れ、接続を終了するのではなく コールバックせずに処理を続けます。 コールバックをオプションにしたいのであれば、 (1 個以上の他のコールバックオプションに加えて) これも指定する必要があります。 .El .Pp .It set cbcp Oo .No *| Ns Ar number Ns Oo .No , Ns Ar number Ns ...\& Oc .Op Ar delay Op Ar retry .Oc 引数が与えられない場合、CBCP (Microsofts CallBack Control Protocol) は disable です。言い換えれば .Dq set callback コマンドで CBCP を設定すると .Nm が CBCP フェーズでコールバック要求を行わなくなります。 そうでない場合、 .Nm は与えられた電話番号 .Ar number を使おうとします。 .Pp サーバモード .Pq Fl direct では、 .Dq \&* を使わない限り .Nm はクライアントがこれらの番号の 1 つを使うことを主張します。 .Dq \&* を使った場合には、クライアントが番号を指定するものと想定します。 .Pp クライアントモードでは .Nm は与えられた番号 (そのうち接続相手と合意可能なもの) を使用しようとします。 .Dq \&* が指定された場合には、 .Nm 接続相手が番号を指定するものと想定します。 .It set cd Oo .No off| Ns Ar seconds Ns Op !\& .Oc 通常、オープンしたデバイスのタイプにより、 .Nm はキャリアの存在をチェックします。 .Bl -tag -width XXX -offset XXX .It 端末デバイス ログインスクリプト完了後、1 秒間キャリアがチェックされます。 このパラメータが設定されていない場合、 デバイスがキャリアをサポートしていない (ほとんどの .Dq laplink ヌルモデムケーブルの場合がそうです) と .Nm は仮定し、この事実をログに取って、キャリアのチェックを止めます。 .Pp 仮想端末 (pty) は TIOCMGET ioctl をサポートしていないため、 デバイスが仮想端末であることを検知した場合、 端末デバイスはすべてのキャリア検出をオフにします。 .It ISDN (i4b) デバイス 6 秒間、1 秒ごとに 1 回キャリアの検出を行ないます。 6 秒後にキャリアが設定されない場合、接続の試みは失敗したと見なされ、 デバイスはクローズされます。 i4b デバイスの場合、キャリアが常に要求されます。 .It PPPoE (netgraph) デバイス 5 秒間、1 秒ごとに 1 回キャリアの検出を行ないます。 5 秒後にキャリアが設定されない場合、接続の試みは失敗したと見なされ、 デバイスはクローズされます。 PPPoE デバイスの場合、キャリアが常に要求されます。 .El .Pp 他のすべてのデバイスタイプはキャリアをサポートしていません。 デバイスをオープンするときにキャリアを設定すると警告が出ます。 .Pp モデムによっては、接続が確立してからキャリア信号線がアサートされるまで 1 秒以上かかるものがあります。この遅れを増やせない場合、 .Nm はそのデバイスがキャリアをアサートできないと見なすので、 .Nm はリンクのドロップを検出できないことになります。 .Pp .Dq set cd コマンドはデフォルトのキャリアの動作を上書きします。 .Ar seconds は、ダイヤルスクリプトが完了してからキャリアが利用可能か判断する前に、 .Nm が待つべき秒数の上限を指定します。 .Pp .Dq off が指定されると、 .Nm はデバイスのキャリアを確認しません。そうでない場合、 キャリアが検出されるか .Ar seconds の秒数が経過するまで、 .Nm はログインスクリプトへは進みません。このとき、 .Ar seconds の秒数が経過した時点で、 .Nm はデバイスがキャリアを設定できないと想定します。 .Pp 引数を与えない場合、キャリア設定はデフォルトの値に戻ります。 .Pp .Ar seconds の直後にエクスクラメーションマーク .Pq Dq !\& がある場合、 .Nm はキャリアを .Em 要求 します。 .Ar seconds 秒後にキャリアが検知されないと、リンクは切断されます。 .It set choked Op Ar timeout これは .Nm がすべての未送出パケットを破棄する前に 送出キュー詰まりを保持する秒数を設定します。 .Ar timeout が 0 以下もしくは .Ar timeout が指定されない場合、デフォルト値の .Em 120 秒 に設定されます。 .Pp 送出キュー詰まりは .Nm がローカルネットワークから特定の数の送出パケットを読み込んだが、 リンク失敗 (接続相手がビジーなど) のためにデータを送れない場合に 発生します。 .Nm はパケットを無限には読み込みません。代りに .Em 30 パケット (マルチリンクモードでは .Em 30 No + .Em nlinks No * .Em 2 パケット) まで読み込み、 .Ar timeout 秒経過するか、1 つ以上のパケットが送られるまで ネットワークインタフェースの読み込みを停止します。 .Pp .Ar timeout 秒が経過すると、すべての未送出パケットは破棄されます。 .It set ctsrts|crtscts on|off ハードウェアフロー制御をセットします。 デフォルトではハードウェアフロー制御は .Ar on です。 .It set deflate Ar out-winsize Op Ar in-winsize DEFLATE アルゴリズムの、 デフォルトの出力ウィンドウサイズと入力ウィンドウサイズを設定します。 .Ar out-winsize および .Ar in-winsize は、 .Em 8 から .Em 15 までの値をとる必要があります。 .Ar in-winsize が指定されると、 .Nm はこのウィンドウサイズの使用を強要し、相手が他の値を示しても受け入れません。 .It set dns Op Ar primary Op Ar secondary .Dq accept dns コマンドで使用される、DNS 上書きを設定します。 詳細については前述の .Dq accept コマンドの記述を参照してください。本コマンドは .Dq enable dns を使用して要求される IP 番号には影響を与えません。 .It set device|line Xo .Ar value Ns No ... .Xc .Nm が使用するデバイスを、指定された .Dq value に設定します。 .Pp すべての ISDN デバイスとシリアルデバイスの名前は .Pa /dev/ から始まることが仮定されています。 ISDN デバイスは通常 .Pa i4brbchX という名前であり、シリアルデバイスは通常 .Pa cuaXX という名前です。 .Pp .Dq value が .Pa /dev/ から始まらない場合、エクスクラメーションマーク .Pq Dq !\& から始めるか、 .No PPPoE: Ns Ar iface Ns Xo .Op \&: Ns Ar provider Ns .Xc の形式 ( .Xr netgraph 4 が有効なシステム上) であるか、 .Sm off .Ar host : port /tcp|udp .Sm on の形式である必要があります。 .Pp エクスクラメーションマークで始まる場合、 デバイス名の残りはプログラム名として扱われ、 そのデバイスがオープンされるときにそのプログラムが実行されます。 標準入出力およびエラーは .Nm にフィードバックされ、それらが通常デバイスであるかのように読み書きされます。 .Pp .No PPPoE: Ns Ar iface Ns Xo .Op \&: Ns Ar provider Ns .Xc 指定が与えられる場合、 .Nm は、指定された .Ar iface インタフェースを使用して .Em PPP オーバイーサネット接続を作成しようとします。 この際 .Xr netgraph 4 を使用します。 .Xr netgraph 4 が使用不能の場合、 .Nm は .Xr kldload 2 を使用してロードしようとします。 これが失敗する場合には、 .Ox で利用できる .Xr pppoe 8 のような外部プログラムを使用する必要があります。 与えられた .Ar provider は、PPPoE Discovery Initiation (PADI) パケット中で サービス名として渡されます。 provider が与えられないと、空の値が使用されます。 +.Pp +PPPoE 接続が確立されるとき、 +.Nm +は、アクセスコンセントレータの名前を環境変数 +.Va ACNAME +に設定します。 +.Pp さらなる詳細は .Xr netgraph 4 と .Xr ng_pppoe 4 を参照してください。 .Pp .Ar host Ns No : Ns Ar port Ns Oo .No /tcp|udp .Oc 指定が与えられる場合、 .Nm は、指定された .Ar host の指定された .Ar port と接続しようとします。 .Dq /tcp または .Dq /udp のサフィックスがない場合、デフォルトは .Dq /tcp となります。 詳細は上述の .Em PPP オーバ TCP と PPP オーバ UDP の節を参照してください。 .Pp 複数の .Dq value を指定した場合、 .Nm は成功するか全デバイスについて実行し終るまで、順番にオープンを試みます。 .It set dial Ar chat-script 相手へダイヤルする際に使用されるチャットスクリプトを指定します。 後述の .Dq set login コマンドも参照してください。 チャットスクリプトのフォーマットの詳細については、 .Xr chat 8 と設定ファイルの例を参照してください。 次の特殊な .Sq value をチャットスクリプトに指定可能です: .Bl -tag -width 2n .It \ec .Sq 送信 文字列の最後の文字として使用した場合、 改行を追加してはならないことを意味します。 .It \ed チャットスクリプトがこのシーケンスに出会うと、2 秒待ちます。 .It \ep チャットスクリプトがこのシーケンスに出会うと、1/4 秒待ちます。 .It \en 改行文字と置き換えられます。 .It \er 復改文字と置き換えられます。 .It \es 空白文字と置き換えられます。 .It \et タブ文字と置き換えられます。 .It \eT 現在の電話番号と置き換えられます (後述の .Dq set phone 参照)。 .It \eP 現在の .Ar authkey 値と置き換えられます (前述の .Dq set authkey 参照)。 .It \eU 現在の .Ar authname 値と置き換えられます (前述の .Dq set authname 参照)。 .El .Pp 2 つのパーザがこれらのエスケープシーケンスを検査することに注意してください。 .Sq チャットのパーザ にエスケープ文字を見せるには、 .Sq コマンドパーザ からエスケープする必要があります。 つまり、2 つのエスケープを使用する必要があります。例えば次のようにします: .Bd -literal -offset indent set dial "... ATDT\\\\T CONNECT" .Ed .Pp チャットスクリプトから外部コマンドを実行することもできます。 そうするためには、 受信待ち文字列または送信文字列の最初の文字をエクスクラメーションマーク .Pq Dq !\& にします。 リテラルのエクスクラメーションマークが必要な場合には、二重 .Dq !!\& にすれば、単一のリテラル .Dq !\& として扱われます。 コマンドが実行されると、標準入力と標準出力がオープンデバイス ( .Dq set device 参照) に向けられ、標準エラー出力が .Nm に読まれて受信待ち文字列もしくは送信文字列に置き換えられます。 .Nm が対話モードで実行されている場合、ファイルデスクリプタ 3 は .Pa /dev/tty に接続されます。 .Pp 例えば (読み易さのために折り返しています); .Bd -literal -offset indent set login "TIMEOUT 5 \\"\\" \\"\\" login:--login: ppp \e word: ppp \\"!sh \\\\-c \\\\\\"echo \\\\-n label: >&2\\\\\\"\\" \e \\"!/bin/echo in\\" HELLO" .Ed .Pp は次のチャットシーケンスになります (ダイヤル前の .Sq set log local chat コマンドによる出力): .Bd -literal -offset indent Dial attempt 1 of 1 dial OK! Chat: Expecting: Chat: Sending: Chat: Expecting: login:--login: Chat: Wait for (5): login: Chat: Sending: ppp Chat: Expecting: word: Chat: Wait for (5): word: Chat: Sending: ppp Chat: Expecting: !sh \\-c "echo \\-n label: >&2" Chat: Exec: sh -c "echo -n label: >&2" Chat: Wait for (5): !sh \\-c "echo \\-n label: >&2" --> label: Chat: Exec: /bin/echo in Chat: Sending: Chat: Expecting: HELLO Chat: Wait for (5): HELLO login OK! .Ed .Pp 複数レベルのネストについて、 エスケープ文字の使用方法に (再度) 注意してください。 ここでは、4 つのパーザが動作してます。 1 番目は、オリジナルの行をパーズし、3 つの引数として読みます。 2 番目は、第 3 引数を 11 個の引数として読みます。 ここで、 .Dq \&- 記号がエスケープされていることが重要です。 そうでなければパーザは、 受信待ち-送信-受信待ちのシーケンスとして見てしまいます。 .Dq !\& 文字を見付けると、実行パーザは最初のコマンドを 3 つの引数として読み、 .Xr sh 1 自身が .Fl c 以降の引数を展開します。 我々は出力をモデムに送り返したいので、 1 番目の例では出力をファイルデスクリプタ 2 (stderr) にリダイレクトして .Nm 自身に送信および記録させ、 2 番目の例では単に stdout に出力して直接モデムに出力させます。 .Pp もちろん全体を、組み込みのものではなく外部の .Dq chat コマンドに実行させることが可能です。 良い代替方法については .Xr chat 8 を参照してください。 .Pp 実行される外部コマンドは、 .Dq !bg コマンドと同様に、特殊語の展開対象となります。 .It set enddisc Op label|IP|MAC|magic|psn value このコマンドは、ローカル終点の選択値を設定します。 LCP ネゴシエーションの前に設定された場合であり、 .Dq disable enddisc コマンドを使用していない場合、 .Nm は LCP 終点選択値オプションを使用して、相手に情報を送ります。 次の選択値を設定可能です。 .Bl -tag -width indent .It Li label 現在のラベルが使用されます。 .It Li IP 当方のローカル IP 番号を使用します。 LCP は IPCP より前にネゴシエートされますので、 IPCP 層が後からこの値を変更することが可能です。 その場合、手動でリセットしない限り、終点の選択値は古い値のままとなります。 .It Li MAC 前述の .Ar IP オプションに似ていますが、 ローカル IP 番号に関係する MAC アドレスが使用される点が異なります。 ローカル IP 番号がどのイーサネットインタフェースにも存在しない場合、 本コマンドは失敗します。 .Pp ローカル IP 番号のデフォルトは、 マシンホスト名がなんであれ、その名前になりますので、通常 .Dq set enddisc mac を .Dq set ifaddr コマンドよりも先に実行します。 .It Li magic 20 桁の乱数が使用されます。 マジックナンバを使用するときには注意が必要です。 .Nm の再開や別の .Nm を使ったリンク作成においては、別のマジックナンバを使用するため、 同じバンドルに属すとは相手に認識されないのです。 このため、 .Fl direct 接続では使えません。 .It Li psn Ar value 指定された .Ar value が使用されます。 .Ar value は、絶対的な公衆スイッチネットワーク番号の先頭に 国コードを付けたものであるべきです。 .El .Pp 引数が与えられない場合、終点の選択値はリセットされます。 .It set escape Ar value... このオプションは前述の .Dq set accmap オプションに似ています。 リンクを経由する時に .Sq エスケープ される文字を指定するために使用します。 .It set filter dial|alive|in|out Ar rule-no Xo .No permit|deny|clear| Ns Ar rule-no .Op !\& .Oo Op host .Ar src_addr Ns Op / Ns Ar width .Op Ar dst_addr Ns Op / Ns Ar width .Oc [ tcp|udp|ospf|ipip|igmp|icmp Op src lt|eq|gt Ar port .Op dst lt|eq|gt Ar port .Op estab .Op syn .Op finrst .Op timeout Ar secs ] .Xc .Nm は 4 つのフィルタセットをサポートします。 .Em alive フィルタは接続を活性状態に保つパケットを指定します - アイドルタイマをリセットします。 .Em dial フィルタは、 .Fl auto モード時に .Nm にダイヤルさせるパケットを指定します。 .Em in フィルタは、マシンに入力可能なパケットを指定します。 .Em out フィルタは、マシンから出力可能なパケットを指定します。 .Pp フィルタリングが行われるのは、 出力パケットでは NAT エンジンによる IP 変更前であり、 入力パケットでは NAT エンジンによる IP 変更後です。 デフォルトでは、すべての空のフィルタセットは全パケットの通過を許可します。 ルールは .Ar rule-no に従って順番に処理されます (ルール番号を .Ar action に指定してスキップする場合を除きます)。 各セットに対し 40 までのルールを指定可能です。 指定されるセットにおけるどのルールにもマッチしないパケットは破棄されます。 .Em in と .Em out のフィルタでは、パケットをドロップすることを意味します。 .Em alive フィルタでは、アイドルタイマをリセットしないことを意味します (これは .Ar in Ns No / Ns Ar out フィルタが .Dq timeout 付きである場合でもです)。 .Em dial フィルタではダイヤルさせることにはならないことを意味します。 ダイヤルを引き起こさないパケットは、 キューされるのではなく、捨てられることに注意してください。 上述の .Sx パケットのフィルタリング の節を参照してください。 .It set hangup Ar chat-script デバイスを閉じる前にこれをリセットする時に使用する、 チャットスクリプトを指定します。 通常は不要であるべきですが、 閉じる時に自己を正しくリセットできないデバイスに対して使用できます。 .It set help|? Op Ar command 利用可能な set コマンドのまとめを表示するか、 .Ar command が指定されると、コマンドの使用方法を表示します。 .It set ifaddr Oo Ar myaddr Ns .Op / Ns Ar \&nn .Oo Ar hisaddr Ns Op / Ns Ar \&nn .Oo Ar netmask .Op Ar triggeraddr .Oc Oc .Oc このコマンドは、IPCP ネゴシエーションの間使用される IP アドレスを指定します。 アドレスのフォーマットは次の通りです。 .Pp .Dl a.b.c.d/nn .Pp ここで .Dq a.b.c.d は希望する IP アドレスであり、 .Ar nn はこのうち何ビットが有効であるかを示します。 .No / Ns Ar nn が省略された場合、デフォルトの .Dq /32 になります。 ただし IP アドレスが 0.0.0.0 である場合には、マスクのデフォルトは .Dq /0 です。 .Pp 相手に動的な IP 番号を割り当てたい場合、 .Ar hisaddr に IP 番号の範囲として .Bd -ragged -offset indent .Ar \&IP Ns Oo \&- Ns Ar \&IP Ns Xo .Oc Ns Oo , Ns Ar \&IP Ns .Op \&- Ns Ar \&IP Ns .Oc Ns ... .Xc .Ed .Pp のフォーマットを指定できます。例えば: .Pp .Dl set ifaddr 10.0.0.1 10.0.1.2-10.0.1.10,10.0.1.20 .Pp は .Dq 10.0.0.1 のみをローカル IP 番号としてネゴシエートしますが、 指定された 10 個の IP 番号から 相手に割り当てを行います。 相手がこれらの番号のうちの 1 つを要求し、この番号が未使用な場合には、 .Nm は相手の要求を認めます。 相手がリンクを再確立して前回割り当てていた IP 番号を使用したい場合に有用です (既存の TCP と UDP の接続を保存します)。 .Pp 相手が要求した IP 番号が範囲外もしくは使用中の場合、 .Nm は範囲内の未使用 IP 番号をランダムに指示します。 .Pp .Ar triggeraddr が指定された場合、この値が .Ar myaddr の代りに IPCP ネゴシエートで使用されます。 ただし、 .Ar myaddr の範囲のアドレスのみ受け入れられます。 これが有用なのは、相手が .Dq 0.0.0.0 を要求しない限り IP アドレスを割り当てようとしない .Dv PPP 実装とネゴシエートするときです。 .Pp .Fl auto モードでは設定ファイルの .Dq set ifaddr 行を読んだ直後に .Nm がインタフェースを構成することに注意してください。 他のモードではこれらの値は IPCP ネゴシエーションで使用され、 IPCP 層がアップするまでこれらのインタフェースは構成されません。 .Pp (PAP か CHAP が .Dq enable である場合) クライアントが自己証明をした後では、 .Ar HISADDR 引数は .Pa ppp.secret ファイルの第 3 引数で上書きされうることに注意してください。 .Sx 内向き接続の認証 の節を参照してください。 .Pp どの場合でも、インタフェースが既に構成されている場合には、 .Nm はインタフェースの IP 番号を保存して、 既にバインドされているソケットが正しいままであるようにします。 .It set ifqueue Ar packets どのリンクへもデータが送信できない状態のとき、 .Nm がトンネルインタフェースから読み込むパケット数の最大値を 指定します。 .Nm が利用できるリンクの束よりもトンネルインタフェースがはるかに 高速となりそうな場合に、送出データのフロー制御のために このキューの制限は必要になります。 .Ar packets にリンクの数よりも小さな値を設定した場合、 その設定に関わらず .Nm はリンクの数までは読み込みます。これにより、遅延の問題が回避されます。 .Pp .Ar packets のデフォルトの値は .Dq 30 です。 .It set ccpretry|ccpretries Oo Ar timeout .Op Ar reqtries Op Ar trmtries .Oc .It set chapretry|chapretries Oo Ar timeout .Op Ar reqtries .Oc .It set ipcpretry|ipcpretries Oo Ar timeout .Op Ar reqtries Op Ar trmtries .Oc .It set lcpretry|lcpretries Oo Ar timeout .Op Ar reqtries Op Ar trmtries .Oc .It set papretry|papretries Oo Ar timeout .Op Ar reqtries .Oc これらのコマンドは .Nm が有限状態機械 (Finite State Machine; FSM) に要求パケットを送る前に 待つ秒数を指定します。 .Ar timeout のデフォルトは、全 FSM において 3 秒です (ほとんどの場合十分です)。 .Pp .Ar reqtries を指定すると、 相手から応答を受信しなくても諦めるまでに設定要求を作成する回数を、 .Nm に指示します。 デフォルトの試行回数は、CCP, LCP, IPCP の場合 5 回であり、 PAP と CHAP の場合 3 回です。 .Pp .Ar trmtries を指定すると、 相手の応答を待つことを諦めるまでに終了要求を作成する回数を、 .Nm に指示します。 デフォルトの試行回数は 3 回です。 認証プロトコルは終了されませんので、 PAP や CHAP に対して指定することは不正です。 .Pp 合意できない相手とのネゴシエーションを避けるために、 どのようなネゴシエーションセッションであっても諦めたり層をクローズする前には、 .Nm は最大で .Ar reqtries の設定値の 3 倍までのみ送信します。 .It set log Xo .Op local .Op +|- Ns .Ar value Ns No ... .Xc このコマンドにより現在のログレベルを修正できます。 詳細はログ機能の節を参照してください。 .It set login chat-script この .Ar chat-script はダイヤルスクリプトを補います。 もし両方が指定された場合、ダイヤルスクリプトの後で、 ログインスクリプトが実行されます。 ダイヤルスクリプト中で使用可能なエスケープシーケンスはここでも使用可能です。 .It set logout Ar chat-script このコマンドは、 ハングアップスクリプトが呼ばれる前にログアウトのために使用される、 チャットスクリプトを指定します。 通常では必要ないでしょう。 .It set lqrperiod Ar frequency このコマンドは、 .Em LQR または .Em ECHO LQR のパケットが送信される頻度 .Ar frequency を秒で指定します。デフォルトは 30 秒です。 相手に LQR 要求を送りたい場合には、 .Dq enable lqr コマンドもまた使用する必要があります。 .It set mode Ar interactive|auto|ddial|background 指定したリンクにおけるモード .Sq mode を変更できます。通常マルチリンクモードでのみ有用ですが、 単一リンクモードでも使用可能です。 .Pp .Sq direct または .Sq dedicated のリンクを変更することはできません。 .Pp 注: コマンド .Dq set mode auto を発行し、ネットワークアドレス変換が enable にされていた場合、後で .Dq enable iface-alias を行うと便利です。 .Nm が必要なアドレス変換を行うようにすることにより、 相手が当方に新しい (動的な) IP アドレスを割り当てたとしても、 リンクがアップすると接続のトリガとなるプロセスが接続できるようにします。 .It set mppe Op 40|56|128|* Op stateless|stateful|* 本オプションは、 MPPE のネゴシエーション時に使用する暗号パラメータを選択します。 .Dq disable mppe コマンドで、MPPE は完全に無効化可能です。 引数を指定しないと、 .Nm は、128 ビット鍵の状態有りリンクをネゴシエートしようとしますが、 相手が要求するすべてに合意します (暗号化無しも含みます)。 .Pp 引数を指定すると、MPPE の使用に .Nm は .Em 固執 し、相手が拒否するとリンクを閉じます。 .Pp 第 1 引数は、ネゴシエート中に .Nm が固執すべきビット数を指定し、第 2 引数は、 状態有りモードまたは状態無しモードのいずれに .Nm が固執すべきかを指定します。 状態無しモードでは、各パケットに応じて変更される暗号化鍵に対応し、 暗号化辞書が再インストールされます。 状態有りモードでは、 暗号化辞書は 256 パケット毎もしくはデータ喪失後に再インストールされ、 鍵は 256 パケット毎に変更されます。 状態無しモードは、効率が悪いものの、 信頼性の無いトランスポート層では良いです。 .It set mrru Op Ar value このオプションを設定すると、 マルチリンクプロトコルまたは MP としても知られる、 マルチリンク PPP ネゴシエーションを有効にします。 MRRU (Maximum Reconstructed Receive Unit) の値にはデフォルトはありません。 引数を指定しないと、マルチリンクモードは無効にされます。 .It set mru Xo .Op max Ns Op imum .Op Ar value .Xc デフォルトの MRU (最大受信単位; Maximum Receive Unit) は 1500 です。 この値を増加させた場合、相手は MTU を増加させても *かまいません*。 理論的には、デフォルトの MRU より減らすことは意味がありません。 なぜなら、 .Em PPP プロトコルでは少なくとも 1500 オクテットのパケットを 受信できなければ *ならない* からです。 .Pp .Dq maximum キーワードが使用された場合、より大きな値のネゴシエートを .Nm は拒否します。 最大 MRU は、最大でも 2048 です。 最大値を 1500 未満にすることは .Em PPP RFC 違反ですが、必要な場合もあります。 例えば、 .Em PPPoE では、ハードウェアの制約により最大が 1492 になります。 .Pp 引数を指定しないと、1500 が仮定されます。 .Dq maximum 指定時には、値の指定が必要です。 引数が指定されないと、1500 が仮定されます。 .It set mtu Xo .Op max Ns Op imum .Op Ar value .Xc デフォルトの MTU は 1500 です。 ネゴシエーション時に、(296 バイト未満でなく、最大値を越えなければ) 相手が望むいかなる MRU も受け付け可能です。 MTU が設定されると、 .Nm は .Ar value よりも小さい MRU の値を受け付けなくなります。 ネゴシエーションが完了すると、 相手がより大きな MRU を要求していたとしても、 インタフェースに対して書き込みを行う時には MTU が使用されます。 当方のパケットサイズを制限するのに有用です (よりよくバンド幅を共有できるようになりますが、 ヘッダデータが増えるというコストがかかります)。 .Pp .Dq maximum キーワードが使用された場合、より大きな値のネゴシエートを .Nm は拒否します。 最大 MTU は、最大でも 2048 です。 .Pp .Ar value を指定しないと、1500 または相手が要求した値が使用されます。 .Dq maximum 指定時には、値の指定が必要です。 .It set nbns Op Ar x.x.x.x Op Ar y.y.y.y このオプションは、相手の要求によって返される Microsoft NetBIOS ネームサーバの値を設定します。 値を指定しないと、 .Nm はそのような要求を拒否するようになります。 .It set openmode active|passive Op Ar delay デフォルトでは、 .Ar openmode は常に、1 秒の .Ar delay をもって .Ar active となります。 この場合、 .Nm は回線が設定されてから 1 秒が経過したなら いつでも LCP/IPCP/CCP のネゴシエーションを開始します。 相手がネゴシエーションを開始するのを待ちたい場合は、値 .Dq passive を使用します。 直ちにもしくは 1 秒以上待ってからネゴシエーションを開始したい場合、 .Ar delay を秒単位で指定します。 .It set parity odd|even|none|mark 回線のパリティを設定できます。デフォルト値は .Ar none です。 .It set phone Ar telno Ns Xo .Oo \&| Ns Ar backupnumber .Oc Ns ... Ns Oo : Ns Ar nextnumber .Oc Ns ... .Xc ダイヤルおよびログインのチャットスクリプトで使用される \\\\T 文字列が 置き換えられる電話番号を指定できます。 複数の電話番号をパイプ .Pq Dq \&| もしくはコロン .Pq Dq \&: で区切って指定可能です。 .Pp パイプの後の番号がダイヤルされるのは、 直前の番号へのダイヤルもしくはログインのスクリプトが失敗した場合のみです。 回線の切断の理由にかかわらず、 コロンで区切られた番号は順番に試行されます。 .Pp 複数の番号を指定した場合、接続が確立するまで .Nm はこのルールに基づいてダイヤルします。 再試行の最大値は、後述の .Dq set redial で指定します。 .Fl background モードでは各番号は最大 1 回試行されます。 .It set Op proc Ns Xo .No title Op Ar value .Xc .Xr ps 1 が表示する現在のプロセスタイトルを、 .Ar value に従って変更します。 .Ar value が指定されないと、元のプロセスタイトルが回復されます。 シェルコマンドが行うすべての語置換 (前述の .Dq bg コマンドを参照してください) は、ここでも行われます。 .Pp プロセスタイトル中に USER が必要な場合、 .Dq set proctitle コマンドは .Pa ppp.linkup 中に登場する必要があることに注意してください。 .Pa ppp.conf が実行されているときには、分からないからです。 .It set radius Op Ar config-file このコマンドは RADIUS サポートを (組み込まれていれば) 有効にします。 .Ar config-file は、 .Xr radius.conf 5 に記述されている radius クライアント設定ファイルを参照します。 PAP または CHAP が .Dq enable にされている場合、 .Nm は .Em \&N Ns No etwork .Em \&A Ns No ccess .Em \&S Ns No erver として振舞い、設定されている RADIUS サーバを使用して認証し、 .Pa ppp.secret ファイルやパスワードデータベースによる認証は行いません。 .Pp PAP と CHAP のいずれも有効になっていない場合、 .Dq set radius は効果がありません。 .Pp .Nm は、RADIUS 応答中の、次の属性を使用します: .Bl -tag -width XXX -offset XXX .It RAD_FRAMED_IP_ADDRESS 相手の IP アドレスは指定された値に設定されました。 .It RAD_FRAMED_IP_NETMASK tun インタフェースのネットマスクは指定された値に設定されました。 .It RAD_FRAMED_MTU 指定された MTU が LCP ネゴシエーションで合意された相手の MRU より 小さい場合であり、 *かつ* 設定された MTU のいずれよりも小さい場合 ( .Dq set mru コマンド参照)、 tun インタフェースの MTU は指定した値に設定されます。 .It RAD_FRAMED_COMPRESSION 受信した圧縮タイプが .Dq 1 の場合、 .Dq disable vj 設定コマンドが指定されていたとしても、IPCP ネゴシエーションにおいて .Nm は VJ 圧縮を要求します。 .It RAD_FRAMED_ROUTE 受信した文字列は、 .Ar dest Ns Op / Ns Ar bits .Ar gw .Op Ar metrics という書式であると期待します。 指定した metrics は無視されます。 .Dv MYADDR と .Dv HISADDR は、 .Ar dest と .Ar gw の正当な値として理解されます。 .Dq default を .Ar dest に使用可能であり、デフォルト経路を指定します。 .Dq 0.0.0.0 は、 .Ar dest に対する .Dq default と同じであると解釈され、 .Ar gw に対する .Dv HISADDR と同じであると解釈されます。 .Pp 例えば、戻り値 .Dq 1.2.3.4/24 0.0.0.0 1 2 -1 3 400 は 1.2.3.0/24 ネットワークへは .Dv HISADDR を介するという経路表エントリになり、 戻り値 .Dq 0.0.0.0 0.0.0.0 または .Dq default HISADDR は .Dv HISADDR 行きのデフォルト経路になります。 .Pp すべての RADIUS の経路は、 すべてのスティッキーな経路が適用された後で適用されます。 これにより、RADIUS の経路が、設定済みの経路に優先します。 これは、 .Dv MYADDR または .Dv HISADDR というキーワードを含まない RADIUS の経路にもあてはまります。 .Pp .El RADIUS サーバから受信した値は、 .Dq show bundle を使用して見られます。 .It set reconnect Ar timeout ntries (CD の喪失もしくは LQR の失敗により) 予想外の回線切断となった場合、 指定した .Ar timeout の後に接続が再確立されます。 回線は最大 .Ar ntries 回、再接続されます。 .Ar ntries のデフォルトは 0 です。 .Ar timeout に .Ar random を指定すると、1 から 30 秒の間の任意時間の停止となります。 .It set recvpipe Op Ar value ルーティングテーブルの RECVPIPE 値を設定します。 最適な値は、MTU 値を 2 倍した値を丁度越える値です。 .Ar value が指定されないまたは 0 の場合、デフォルトの、カーネルが制御する値を使用します。 .It set redial Ar secs Ns Xo .Oo + Ns Ar inc Ns .Op - Ns Ar max Ns .Oc Ns Op . Ns Ar next .Op Ar attempts .Xc .Nm に .Ar attempts 回のリダイヤルを指示できます。 1 より大きな数を指定した場合 (前述の .Ar set phone 参照)、 各番号にダイヤルする前に、 .Ar next だけ停止します。 最初の番号に戻ってダイヤル開始する前に .Ar secs だけ停止します。リテラル値 .Dq Li random を .Ar secs および .Ar next のところで使用でき、1 から 30 秒の間の任意時間の停止となります。 .Pp .Ar inc が指定されると、 .Nm が新規番号を試すたびに、この値が .Ar secs に加えられます。 .Ar secs が増加されるのは、最大 .Ar max 回だけです。 .Ar max のデフォルト値は 10 です。 .Ar attempts が経過した後でも .Ar secs の遅延は効果があるので、 すぐに手動でダイヤルしても何も起ってないように見えるかもしれません。 すぐにダイヤルする必要がある場合、 .Dq !\& を .Dq open キーワードの直後に付けます。 更なる詳細については、前述の .Dq open の記述を参照してください。 .It set sendpipe Op Ar value ルーティングテーブルの SENDPIPE 値を設定します。 最適な値は、MTU 値を 2 倍した値を丁度越える値です。 .Ar value が指定されないまたは 0 の場合、デフォルトの、カーネルが制御する値を使用します。 .It "set server|socket" Ar TcpPort Ns No \&| Ns Xo .Ar LocalName Ns No |none|open|closed .Op password Op Ar mask .Xc このコマンドは .Nm に指定したソケットもしくは .Sq 診断ポート にてコマンド接続の入力を listen するように指示します。 .Pp 語 .Ar none は .Nm に既に存在するソケットを閉じさせ、ソケット設定を消させます。 語 .Dq open は .Nm にポートを再度オープンさせます。 語 .Dq closed は .Nm にオープンしているポートを閉じさせます。 .Pp ローカルドメインソケットを指定したい場合、 .Ar LocalName に絶対ファイル名を指定します。そうしないと、TCP ポートの名前もしくは番号 であると解釈されます。 ローカルドメインソケットに使用される 8 進 umask を指定可能です。 umask の詳細については .Xr umask 2 を参照してください。TCP ポート名がどのように変換されるかについては .Xr services 5 を参照してください。 .Pp このソケットにクライアントが接続するときに使用されねばならないパスワードも 指定可能です ( 前述の .Dq passwd 変数を使用します)。 パスワードが空文字列として指定される場合、 クライアントが接続するときにパスワードを必要とされません。 .Pp ローカルドメインソケットが指定される場合、ソケット名中の最初の .Dq %d シーケンスは現在のインタフェースユニット番号で置換されます。 複数接続のために同一のプロファイルを使用したい場合に便利です。 .Pp 同様の方法で TCP ソケットの前に .Dq + 文字を付けることができます。 この場合、現在のインタフェースユニット番号が、ポート番号に加算されます。 .Pp .Nm をサーバソケットと共に使用する場合、通信機構として .Xr pppctl 8 コマンドを使用することが好ましいです。 現在 .Xr telnet 1 も使用可能ですが、将来リンク暗号化が実装されるかもしれませんので、 .Xr telnet 1 は避けてください。 .Pp 注: .Dv SIGUSR1 と .Dv SIGUSR2 は、診断ソケットと相互に作用します。 .It set speed Ar value シリアルデバイスの速度を指定します。 速度指定が .Dq sync の場合、 .Nm はデバイスを同期デバイスとして扱います。 .Pp デバイスタイプによっては、 同期または非同期のいずれかであることが分るものがあります。 これらのデバイスでは、不正な設定を上書きして、 この結果に対する警告を記録します。 .It set stopped Op Ar LCPseconds Op Ar CCPseconds このオプションが指定されると、 指定した FSM (有限状態機械; Finite State Machine) が停止状態になってから .Dq seconds で指定した秒数だけ停止したのち、 .Nm はタイムアウトします。 このオプションは、 相手が終了要求を送り我々が終了確認応答を送ったにもかかわらず 実際には接続を閉じない場合に、有用かもしれません。また、 .Dq set openmode passive を使用した場合に相手が指定時間内に Configure Request を送らないことを タイムアウト検出する場合には、便利かもしれません。 .Dq set log +lcp +ccp を使用すると、 .Nm は適切な状態遷移を記録します。 .Pp デフォルト値は 0 であり、 停止状態による .Nm のタイムアウトは発生しません。 .Pp この値は openmode の遅延 (上述の .Dq set openmode 参照) より小さくなってはなりません。 .It set timeout Ar idleseconds Op Ar mintimeout このコマンドはアイドルタイマの値を指定します。 更なる詳細については .Sx アイドルタイマの設定 というタイトルの節を参照してください。 .Pp .Ar mintimeout が指定された場合、 最短でも指定された秒数だけリンクがアップしていないと、 .Nm はアイドルアウトしません。 .It set urgent Xo .Op tcp|udp|none .Oo Op +|- Ns .Ar port .Oc No ... .Xc このコマンドは、データ転送時に .Nm が優先するポートを制御します。 デフォルトの優先 TCP ポートは、ポート 21 (ftp control), 22 (ssh), 23 (telnet), 513 (login), 514 (shell), 543 (klogin), 544 (kshell) です。 優先 UDP ポートは、デフォルトではありません。 詳細は .Xr services 5 を参照してください。 .Pp .Dq tcp も .Dq udp も指定しないと、 .Dq tcp が仮定されます。 .Pp .Ar port を指定しないと、優先ポートリストがクリアされます ( .Dq tcp または .Dq udp を指定すると、そのリストのみがクリアされます)。 最初の .Ar port 引数にプラス .Pq Dq \&+ またはマイナス .Pq Dq \&- のプレフィックスを付けた場合、現在のリストが修正されますが、 そうでない場合には、再割り当てされます。 プラスのプレフィックス付きまたはプレフィックス無しの .Ar port はリストに追加され、マイナスのプレフィックス付きの .Ar port はリストから削除されます。 .Pp .Dq none が指定された場合、優先ポートリスト全体が無効になり、 .Dv IPTOS_LOWDELAY パケットも特別扱いされなくなります。 .It set vj slotcomp on|off このコマンドは .Nm に VJ スロット圧縮をネゴシエートするか否かを指示します。 デフォルトではスロット圧縮は .Ar on です。 .It set vj slots Ar nslots このコマンドは最初の .Ar slots 番号を指定します。 .Nm は VJ 圧縮が enable されている時には、 これを使用して相手とネゴシエートします (前述の .Sq enable コマンドを参照してください)。 デフォルト値は 16 です。 .Ar nslots は .Ar 4 以上 .Ar 16 以下の値です。 .El .Pp .It shell|! Op Ar command .Ar command が指定されない場合、 .Dv SHELL 環境変数で指定されるシェルが起動されます。 そうでなければ指定された .Ar command が実行されます。 語の置換は、前述の .Dq !bg コマンドと同様の方法で行われます。 .Pp 文字 ! を使用する場合、コマンドとの間に空白が必要です。 このコマンドはフォアグラウンドで実行されることに注意してください - .Nm はプロセスが終了するまでは実行を続けません。 バックグラウンドでコマンド処理を行いたい場合には、 .Dv bg コマンドを使用してください。 .It show Ar var このコマンドを使用して、次の内容を確認できます: .Bl -tag -width 2n .It show bundle 現在のバンドル設定を表示します。 .It show ccp 現在の CCP 圧縮統計を表示します。 .It show compress 現在の VJ 圧縮統計を表示します。 .It show escape 現在のエスケープ文字を表示します。 .It show filter Op Ar name 指定したフィルタの現在のルールをリストします。 .Ar name を指定しないと、全フィルタが表示されます。 .It show hdlc 現在の HDLC 統計を表示します。 .It show help|? 利用可能な show コマンドのまとめを表示します。 .It show iface 現在のインタフェース情報 ( .Dq iface show と同じです) を表示します。 .It show ipcp 現在の IPCP 統計を表示します。 .It show layers 現在使用中のプロトコル層を表示します。 .It show lcp 現在の LCP 統計を表示します。 .It show Op data Ns Xo .No link .Xc 高レベルリンク情報を表示します。 .It show links 利用可能な論理リンクのリストを表示します。 .It show log 現在のログ値を表示します。 .It show mem 現在のメモリ統計を表示します。 .It show physical 現在の下位レベルリンク情報を表示します。 .It show mp マルチリンク情報を表示します。 .It show proto 現在のプロトコルの総計を表示します。 .It show route 現在の経路表を表示します。 .It show stopped 現在の stopped タイムアウト値を表示します。 .It show timer アクティブアラームタイマを表示します。 .It show version .Nm の現在のバージョン番号を表示します。 .El .Pp .It term 端末モードに移行します。 キーボードからタイプした文字はデバイスに送られます。 デバイスから読んだ文字はスクリーンに表示されます。 .Nm の相手が認識された時には、 .Nm は自動的にパケットモードを有効にし、コマンドモードに戻ります。 .El .Sh 更に詳細について .Bl -bullet .It 設定ファイルの例を読んでください。良い情報源です。 .It 何が利用できるかについては、 .Dq help , .Dq nat \&? , .Dq enable \&? , .Dq set \&? , .Dq show \&? コマンドを使って、オンライン情報を取得してください。 .It 次の URL に有用な情報があります: .Bl -bullet -compact .It http://www.FreeBSD.org/FAQ/userppp.html .It http://www.FreeBSD.org/handbook/userppp.html .El .Pp .El .Sh 関連ファイル .Nm は、4 つのファイル .Pa ppp.conf , .Pa ppp.linkup , .Pa ppp.linkdown , .Pa ppp.secret を参照します。 これらのファイルは .Pa /etc/ppp に置かれます。 .Bl -tag -width 2n .It Pa /etc/ppp/ppp.conf システムのデフォルト設定ファイル。 .It Pa /etc/ppp/ppp.secret 各システム用の認証設定ファイル。 .It Pa /etc/ppp/ppp.linkup .Nm がネットワークレベルの接続を確立した時に実行されるファイル。 .It Pa /etc/ppp/ppp.linkdown .Nm がネットワークレベルの接続を閉じる時にチェックするファイル。 .It Pa /var/log/ppp.log ログとデバッグ情報のファイル。このファイル名は .Pa /etc/syslog.conf にて指定されます。詳細は .Xr syslog.conf 5 を参照してください。 .It Pa /var/spool/lock/LCK..* tty ポートをロックするためのファイル。詳細は .Xr uucplock 3 を参照してください。 .It Pa /var/run/tunN.pid tunN デバイスに接続されている .Nm プログラムのプロセス ID (pid) 。 ここで .Sq N はデバイスの番号です。 .It Pa /var/run/ttyXX.if このポートで使われている tun インタフェース。 このファイルも .Fl background , .Fl auto , .Fl ddial のいずれかのモードの時のみ作成されます。 .It Pa /etc/services サービス名でポート番号が指定されている場合に、ポート番号を取得します。 .It Pa /var/run/ppp-authname-class-value マルチリンクモードでは、 相手の認証名称 .Pq Sq authname と相手の終点選択クラス .Pq Sq class と相手の終点選択値 .Pq Sq value を使用して、ローカルドメインソケットが生成されます。 終点選択値はバイナリ値であってもかまわないため、 実際のファイル名を判定するために 16 進数に変換されます。 .Pp このソケットは、別の .Nm のインスタンスとリンクを受け渡しを行うために使用します。 .El .Sh 関連項目 .Xr at 1 , .Xr ftp 1 , .Xr gzip 1 , .Xr hostname 1 , .Xr isdnd 8 , .Xr login 1 , .Xr tcpdump 1 , .Xr telnet 1 , .Xr kldload 2 , .Xr libalias 3 , .Xr libradius 3 , .Xr syslog 3 , .Xr uucplock 3 , .Xr netgraph 4 , .Xr ng_pppoe 4 , .Xr crontab 5 , .Xr group 5 , .Xr passwd 5 , .Xr radius.conf 5 , .Xr resolv.conf 5 , .Xr syslog.conf 5 , .Xr adduser 8 , .Xr chat 8 , .Xr getty 8 , .Xr inetd 8 , .Xr init 8 , .Xr named 8 , .Xr ping 8 , .Xr pppctl 8 , .Xr pppd 8 , .Xr pppoe 8 , .Xr route 8 , .Xr sshd 8 , .Xr syslogd 8 , .Xr traceroute 8 , .Xr vipw 8 .Sh 歴史 元のプログラムは .An Toshiharu OHNO Aq tony-o@iij.ad.jp が作成し、 .Fx 2.0.5 に .An Atsushi Murai Aq amurai@spec.co.jp が提出しました。 .Pp 1997 年中に .An Brian Somers Aq brian@Awfulhak.org が本格的な修正をし、 11 月に .Ox に移植されました (2.2-RELEASE の直後です)。 .Pp 1998 年初頭にマルチリンク ppp サポートが追加されたときに、 ほとんどのコードを .An Brian Somers が書き直しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/pppoed.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/pppoed.8 index ca6c9ed773..f9290f32e4 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/pppoed.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/pppoed.8 @@ -1,205 +1,207 @@ .\"- .\" Copyright (c) 1999 Brian Somers .\" All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE AUTHOR AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE AUTHOR OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" -.\" %FreeBSD: src/libexec/pppoed/pppoed.8,v 1.2.6.10 2001/11/27 12:25:01 brian Exp % +.\" %FreeBSD: src/libexec/pppoed/pppoed.8,v 1.2.6.11 2002/03/26 11:40:37 brian Exp % .\" .\" $FreeBSD$ .Dd November 8, 1999 .Dt PPPOED 8 .Os .Sh 名称 .Nm pppoed .Nd PPP over Ethernet の待ち受けを扱う .Sh 書式 .Nm .Op Fl Fd\& .Op Fl P Ar pidfile .Op Fl a Ar name .Op Fl e Ar exec | Fl l Ar label .Op Fl n Ar ngdebug .Op Fl p Ar provider .Ar interface .Sh 解説 .Nm プログラムは、指定された .Ar interface に対して PPP over Ethernet (PPPoE) サービス要求パケットを listen し、 このパケットへの対応として、セッション交渉後に .Xr ppp 8 プログラムを起動します。 交渉は .Dq pppoe netgraph ノードとして実装されています。 詳細は .Xr ng_pppoe 4 を参照してください。 .Pp .Nm は、指定された .Ar provider からサービスを要求しているクライアントに対してのみ、サービスを提供します。 .Ar provider は、指定されない場合には空の名前とされます。 .Ar provier 名として .Dq * が指定されると、すべての PPPoE 要求に対してサービスが提供されます。 .Pp 指定した .Ar name は、接続確立時に、アクセス集中者 (access concentrator) 名として与えられます。 .Ar name を指定しないと、現在のベースホスト名が使用されます。 .Pp PPPoE netgraph ノードからの要求 (PADI) 受信後は、 .Nm は子プロセスを .Xr fork 2 し、更なる要求へサービスするために戻ります。 子プロセスは ( .Ar name を使用して) サービスを提供し、PPPoE ノードからの .Dv 「成功」 表示を待ちます。 「成功」表示を受けると、 .Nm は次のコマンドをシェルのサブプロセスとして実行します。 .Pp .D1 Ic exec Pa /usr/sbin/ppp Fl direct Ar label .Pp .Ar label は、指定されない場合、 .Ar provider になります。 .Ar exec 引数を使用することにより、別のコマンドを指定可能です。 .Ar provider と .Ar label を指定しない場合には、これは必須です。 この子プロセスは開始時に、標準入力と標準出力が、同じ .Xr netgraph 4 データソケット ( .Xr ng_socket 4 参照) へ接続されます。 .Pp 環境変数 .Ev HISMACADDR +と +.Ev ACNAME は、子プロセスも使用可能です。 -これは、対向の MAC アドレスに設定されます。 +これらはそれぞれ、対向の MAC アドレスと、AC 名に設定されます。 .Pp .Nm は起動時に、 .Dq Ar interface Ns \&: をノード名として使用し、 .Dq pppoe netgraph ノードを適切な .Dq ether ノードへ接続します。その後この .Dq pppoe ノードをローカルの .Dq socket ノードへ接続します。 .Fl F オプションを指定しないと、 .Nm はバックグラウンドモードへ移行し、制御端末を切り離します。 .Fl F オプションを指定すると、 .Nm はフォアグラウンドにとどまります。 .Pp .Fl d オプションを指定すると、追加の診断機能が提供されます (後述の .Sx 診断 を参照してください)。 .Fl n オプションを指定すると、 .Fn NgSetDebug が引数 .Ar ngdebug で呼ばれます。 .Pp .Ar pidfile を指定すると、 .Nm は起動時に、自己のプロセス ID をこのファイルへ書き込みます。 .Sh 診断 前述のように必要な .Xr netgraph 4 ノードを作成した後では、 .Nm は .Xr syslogd 8 を使用し、全ての受け付けた接続を報告します。 .Fl d オプションを指定すると、 .Nm は新規 netgraph ソケットでの子プロセス生成と、 そのサービス提供、 .Xr ppp 8 プログラムの起動に関して報告します。 .Fl n オプションを指定すると、netgraph 診断メッセージも .Xr syslogd 8 へリダイレクトされます。 .Pp .Pa /etc/syslog.conf へ .Bd -literal -offset indent !pppoed *.* /var/log/pppoed.log .Pp を追加し、 .Pa /etc/newsyslog.conf へ .Pp .Dl "/var/log/pppoed.log 640 3 100 * Z" .Pp を追加すると便利な場合があります。 .Sh 関連項目 .Xr NgSetDebug 3 , .Xr netgraph 4 , .Xr ng_ether 4 , .Xr ng_pppoe 4 , .Xr ng_socket 4 , .Xr syslog.conf 5 , .Xr ppp 8 , .Xr syslogd 8 .Sh バグ 指定したインタフェースを他の netgraph ノードが使用している場合、 .Nm は開始できません。現在の .Xr netgraph 4 は、ノードの連鎖を許していないためです。 将来これは変更されるかもしれません。 .Sh 歴史 .Nm プログラムは .An Brian Somers Aq brian@Awfulhak.org が記述し、 .Fx 3.4 で初登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/praliases.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/praliases.8 index 6a5e3653a6..06204c528e 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/praliases.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/praliases.8 @@ -1,60 +1,60 @@ .\" Copyright (c) 1998-2000 Sendmail, Inc. and its suppliers. .\" All rights reserved. .\" .\" By using this file, you agree to the terms and conditions set .\" forth in the LICENSE file which can be found at the top level of .\" the sendmail distribution. .\" .\" -.\" %Id: praliases.8,v 8.15.4.2 2000/12/15 19:50:45 gshapiro Exp % +.\" $Id: praliases.8,v 1.9 2002-03-31 07:00:10 horikawa Exp $ .\" .\" Original Revision: 1.1.1.2.6.1 -.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man8/praliases.8,v 1.7 2001/05/14 01:09:57 horikawa Exp $ -.TH PRALIASES 8 "%Date: 2000/12/15 19:50:45 %" +.\" $FreeBSD$ +.TH PRALIASES 8 "$Date: 2002-03-31 07:00:10 $" .SH 名称 praliases \- システムメールエイリアスの表示 .SH 書式 .B praliases .RB [ \-C .IR file ] .RB [ \-f .IR file ] .RB [\c .IR key .IR ... ] .SH 解説 .B praliases ユーティリティは、 現在のシステムエイリアスを 1 行につき 1 つ ずつ ( 但し項目順ではなく ) 表示します。 特別な内部的なエイリアス @:@ は、存在すれば表示されます。 .PP オプションは次の通りです: .TP .B \-C デフォルトの .B sendmail 設定ファイルの代わりに、指定した sendmail 設定ファイルを読みます。 .TP .B \-f デフォルトの .B sendmail システムのエイリアスファイルの代わりに、 指定されたファイルを読みます。 .PP コマンドライン上にひとつ以上のキーが指定された場合、 これらのキーに適合するエントリのみが表示されます。 .PP .B praliases ユーティリティは成功すると 0 、 エラーが発生すると 0 より大きな値を返します。 .SH 関連ファイル .TP 2.5i /etc/mail/sendmail.cf デフォルトの .B sendmail 設定ファイル。 .SH 関連項目 mailq(1), sendmail(8) diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/rc.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/rc.8 index cfaa480ffc..764ceed2a0 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/rc.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/rc.8 @@ -1,268 +1,273 @@ .\" Copyright (c) 1980, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. Redistributions of source code must retain the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer. .\" 2. Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" 3. All advertising materials mentioning features or use of this software .\" must display the following acknowledgement: .\" This product includes software developed by the University of .\" California, Berkeley and its contributors. .\" 4. Neither the name of the University nor the names of its contributors .\" may be used to endorse or promote products derived from this software .\" without specific prior written permission. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE REGENTS AND CONTRIBUTORS ``AS IS'' AND .\" ANY EXPRESS OR IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE .\" IMPLIED WARRANTIES OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE .\" ARE DISCLAIMED. IN NO EVENT SHALL THE REGENTS OR CONTRIBUTORS BE LIABLE .\" FOR ANY DIRECT, INDIRECT, INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL .\" DAMAGES (INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS .\" OR SERVICES; LOSS OF USE, DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) .\" HOWEVER CAUSED AND ON ANY THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT .\" LIABILITY, OR TORT (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY .\" OUT OF THE USE OF THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF .\" SUCH DAMAGE. .\" .\" @(#)rc.8 8.2 (Berkeley) 12/11/93 -.\" %FreeBSD: src/share/man/man8/rc.8,v 1.9.2.5 2001/08/17 13:08:50 ru Exp % +.\" %FreeBSD: src/share/man/man8/rc.8,v 1.9.2.6 2002/03/20 09:38:00 cjc Exp % .\" -.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man8/rc.8,v 1.13 2001/07/23 02:27:00 horikawa Exp $ +.\" $FreeBSD$ .\" .Dd December 11, 1993 .Dt RC 8 .Os BSD 4 .Sh 名称 .Nm rc .Nd 自動リブート処理とデーモン起動のためのコマンドスクリプト .Sh 書式 .Nm .Nm rc.conf .Nm rc.conf.local +.Nm rc.early .Nm rc.d .Nm rc.serial .Nm rc.pccard .Nm rc.network .Nm rc.firewall .Nm rc.atm .Nm rc. .Nm rc.local .Nm rc.shutdown .Sh 解説 .Nm は自動リブート処理を制御するコマンドスクリプト (他のスクリプトを呼びます) で、 .Nm rc.local は特定サイトに特化したコマンドを記述するスクリプトです。 今日では、 典型的には /usr/local/etc/rc.d の機構が rc.local の代りに使用されます。 しかしながら、 rc.local を使用したいのであれば /etc/rc は未だこれをサポートしています。 この場合、rc.local が /etc/rc.conf を読み取るようにしてから、 あなたのシステム特有の更なるカスタムスタートアップコードを rc.local に追加してください。 .Nm rc.conf は rc ファイル群から参照されるグローバルなシステム構成情報を持ち、 .Nm rc.conf.local はローカルなシステム構成情報を持ちます。 .Xr rc.conf 5 を参照してください。 .Pp .Nm rc.d ディレクトリは、ブート時およびシャットダウン時に 自動的に実行されるスクリプトを保持します。 ブート時には、指定されたディレクトリは、 .Nm rc.local の実行直後に処理されます (処理対象ディレクトリの指定方法の詳細は後述します)。 シャットダウン時には、ディレクトリは .Nm rc.shutdown が処理します。 各ディレクトリ内のスクリプトには、次の重要事項が適用されます: .Pp .Bl -bullet -compact .It スクリプトは、 .Xr basename 1 がシェルグロブパターン .Pa *.sh にマッチし、実行可能である場合のみ、実行されます。 このディレクトリ中の他のファイルやディレクトリは、黙って無視されます。 .It ブート時にスクリプトを実行するとき、文字列 .Dq start が、最初かつ唯一の引数として渡されます。 シャットダウン時には、文字列 .Dq stop が、最初かつ唯一の引数として渡されます。 すべての .Nm rc.d スクリプトは、これら引数を適切に扱えるものであると期待されます。 指定時に動作不要の場合 (ブート時にもシャットダウン時にも)、 スクリプトは成功裏に終了し、エラーメッセージを出力してはなりません。 .It 各ディレクトリ内のスクリプトは、辞書順に処理されます。 特定の順序が必要な場合には、 既存のファイル名の前に番号を付けると良いかもしれません。 例えば、 .Pa 100.foo は .Pa 200.bar の前に実行されますが、番号を前に付けないと逆の順番になります。 .El .Pp 典型的な各スクリプトの出力は、1 個の空白文字の後に、 起動または終了されたソフトウェアパッケージ名が続き、 最後には改行文字は .Em 付きません ( .Sx 使用例 の節を見てください)。 .Pp 複数の .Nm rc.d ディレクトリから、システム起動スクリプトを実行可能です。 デフォルトの位置は .Pa /usr/local/etc/rc.d と .Pa /usr/X11R6/etc/rc.d ですが、 .Va local_startup .Xr rc.conf 5 変数で変更可能です。 .Pp .Nm rc.shutdown は、システムシャットダウンにおいて実行されることが必要なコマンドを持つ コマンドスクリプトです。 .Pp 自動リブート処理の進行中、 .Nm は .Em autoboot を引数として起動されます。 .Nm はその最初の部分で .Xr fsck 8 を .Fl p オプション付きで実行し、 前回のシステムシャットダウンによる些細なディスク不整合を全て「修繕」し、 ハードウェアあるいはソフトウェアの障害から生じた 重大なディスク不整合を調べます。 この自動チェックと修繕がうまくいくと、 .Nm の第二部が開始します。 .Pp .Nm の第二部は 自動リブート処理が成功した後および シングルユーザモードのシェルが終了して .Nm が起動された場合( .Xr init 8 参照)に実行されます。 この第二部はシステムの全てのデーモンを起動し、 エディタファイルを保存し、 一時ディレクトリ .Pa /tmp をクリアします。 .Pp +.Nm rc.early +は、起動処理の非常に早い段階、 +すなわちファイルシステムチェックの直前に実行されます。 +.Pp .Nm rc.serial は、シリアルデバイスの特殊な構成があればそれを設定するために使用します。 .Pp .Nm rc.pccard は PC カードを有効にするために使用します。 .Pp .Nm rc.network はネットワークを起動するために使用します。 ネットワークの起動は 3 パスで行われます。 最初のパスは、ホスト名とドメイン名を設定し、 ネットワークインタフェースを構成し、 IP ファイアウォール規則があれば有効にし、ルーティングを有効にします。 第 2 パスは、ほとんどのネットワーク関連デーモンの起動を行います。 第 3 パスは、NFS, amd, rwhod, Kerberos, マルチキャストルーティングデーモンの 起動を行います。 .Pp .Nm rc.firewall は、カーネルベースのファイアウォールサービスの規則の設定に使用されます。 .Pp .Bl -tag -width "fBfilename" -compact -offset indent .It open 全入力を許可します。 .It client このマシンのみを保護しようとします。 .It simple 全ネットワークを保護しようとします。 .It closed lo0 以外の全 IP サービスを無効にします。 .It UNKNOWN ファイアウォール規則のロードを無効にします。 .It filename 指定したファイル名の規則をロードします (フルパス指定が必要)。 .El .Pp .Nm rc.atm は ATM ネットワークインタフェースを設定するために使用されます。 インタフェースは 3 つのパスで設定されます。 第 1 のパスでは、インタフェースの初期設定をおこないます。 第 2 のパスでは、インタフェースの設定が終り、 PVC および永続的な ATMARP エントリを定義します。 第 3 のパスでは、任意の ATM デーモンを起動します。 .Pp .Nm rc. はアーキテクチャ依存のプログラムを起動します。 .Pp .Nm rc.local が起動されるのは、上記スクリプトの後ですが、残りの .Nm ファイルが完了する前です。 デフォルトインストールでは、 .Nm rc.local は存在しませんが、システム管理者がこのファイルを生成すれば、 その内容が実行されます。 .Pp 伝統に従い、スタートアップファイルは .Pa /etc ディレクトリに置かれます。 .Sh 使用例 ブート時にデーモンを起動し、シャットダウン時にこれを終了する、 .Nm rc.d スクリプトの仮想的な例を示します。 .Bd -literal -offset indent #!/bin/sh - # # foobar パッケージの初期化/シャットダウンスクリプト case "$1" in start) /usr/local/sbin/foo -d && echo -n ' foo' ;; stop) kill `cat /var/run/foo.pid` && echo -n ' foo' ;; *) echo "unknown option: $1 - should be 'start' or 'stop'" >&2 ;; esac .Ed .Pp シャットダウン時には .Xr init 8 が全プロセスを終了させるので、明示的な .Xr kill 1 は不要ですが、これが含まれることが多いです。 .Sh 関連項目 .Xr kill 1 , .Xr rc.conf 5 , .Xr init 8 , .Xr reboot 8 , .Xr savecore 8 .Sh 歴史 .Nm コマンドは .Bx 4.0 で登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/rmail.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/rmail.8 index 61b676f4b2..b35a6b21fa 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/rmail.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/rmail.8 @@ -1,64 +1,64 @@ -.\" Copyright (c) 1998, 1999 Sendmail, Inc. and its suppliers. +.\" Copyright (c) 1998-2000 Sendmail, Inc. and its suppliers. .\" All rights reserved. .\" Copyright (c) 1983, 1990 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" By using this file, you agree to the terms and conditions set .\" forth in the LICENSE file which can be found at the top level of .\" the sendmail distribution. .\" .\" -.\" %Id: rmail.8,v 8.1.16.2 2000/12/29 18:12:22 gshapiro Exp % +.\" $Id: rmail.8,v 1.11 2002-03-31 07:00:10 horikawa Exp $ .\" -.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man8/rmail.8,v 1.9 2001/05/14 01:09:57 horikawa Exp $ -.TH RMAIL 8 "%Date: 2000/12/29 18:12:22 %" +.\" $FreeBSD$ +.TH RMAIL 8 "$Date: 2002-03-31 07:00:10 $" .SH 名称 rmail \- uucpで送られてきたメールを処理する .SH 書式 .B rmail .I .RB [ \-D .IR domain ] .RB [ \-T ] user ... .SH 解説 .B rmail は uucp(1) 経由で受けとったメールを解釈し、 mail.local(8) によって生成される ``From'' 行を、``return-path!sender'' という一行に変換して sendmail(8) に渡します。 .PP .B rmail は、明らかに uucp(1) と sendmail(8) で使われるように設計されています。 .SS フラグ .TP .B \-D 指定した .I domain を、``UUCP'' のデフォルトドメインとして使用します。 .TP .B \-T デバッグを有効にします。 .SH 関連項目 uucp(1), mail.local(8), sendmail(8) .SH 歴史 .B rmail プログラムは 4.2BSD から登場しました。 .SH バグ .B rmail は /bin に置くべきではありません。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/sendmail.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/sendmail.8 index d366a57021..097577bdf9 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/sendmail.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/sendmail.8 @@ -1,691 +1,706 @@ -.\" Copyright (c) 1998-2000 Sendmail, Inc. and its suppliers. +.\" Copyright (c) 1998-2001 Sendmail, Inc. and its suppliers. .\" All rights reserved. .\" Copyright (c) 1983, 1997 Eric P. Allman. All rights reserved. .\" Copyright (c) 1988, 1991, 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" By using this file, you agree to the terms and conditions set .\" forth in the LICENSE file which can be found at the top level of .\" the sendmail distribution. .\" .\" -.\" %Id: sendmail.8,v 8.36.8.3 2000/12/14 23:08:15 gshapiro Exp % +.\" $Id: sendmail.8,v 1.15 2002-03-31 07:00:10 horikawa Exp $ .\" -.\" %FreeBSD: src/contrib/sendmail/src/sendmail.8,v 1.3.6.3 2001/02/01 00:54:50 gshapiro Exp % +.\" %FreeBSD: src/contrib/sendmail/src/sendmail.8,v 1.3.6.4 2002/03/25 21:26:04 gshapiro Exp % .\" -.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man8/sendmail.8,v 1.13 2001/05/14 01:09:59 horikawa Exp $ +.\" $FreeBSD$ .\" WORD: recipient 受け手[sendmail.8] .\" WORD: envelope sender エンベロープ中の送り手[sendmail.8] .\" -.TH SENDMAIL 8 "%Date: 2000/12/14 23:08:15 %" +.TH SENDMAIL 8 "$Date: 2002-03-31 07:00:10 $" .SH 名称 sendmail \- 電子メール配送デーモン .SH 書式 .B sendmail .RI [ flags "] [" "address ..." ] .br .B newaliases .br .B mailq .RB [ \-v ] .br .B hoststat .br .B purgestat .br .B smtpd .SH 解説 .B sendmail はメッセージを一人または複数の受け手 .RI ( recipient ) に送ります。必要ならばインターネットワークを 通してメッセージを正しい場所に転送します。 .PP .B sendmail はユーザインタフェースとして使われることは考慮されていません。 ユーザにとって使いやすいフロントエンドは別のプログラムで 提供されます。 .B sendmail は、あらかじめメールとして整形されたメッセージ を配送するためだけに使われます。 .PP 引数を指定せずに起動すると、 .B sendmail は標準入力をファイルの終端まで、または `.'だけを含む行まで読み込み、 そこで確認したメッセージのコピーを、 列挙されたアドレスに送ります。アドレスの文法や内容にもとづいて 経路に使用するネットワークを決定します。 .PP ローカルアドレスは、あるファイルの中を検索して適当なエイリアスを行います。 先頭にバックスラッシュ `\\' のついたアドレスについては、エイリアスは 行なわれません。 8.10 から、送り手はエイリアス展開の対象に含まれるようになりました。 つまり、`john' が `group' にメールを送る 際に、 `john' が `group' に含まれているならば、 送ったメッセージは `john' にも送られます。 .SS パラメータ .TP +.B \-Ac +動作モードが最初のメール送信依頼であることを示していない場合でも、 +submit.cf を使用します。 +.TP +.B \-Am +動作モードが最初のメール送信依頼であることを示している場合でも、 +sendmail.cf を使用します。 +.TP .BI \-B type ボディのタイプを .IR type に設定します。現在有効なのは、 7BIT か 8BITMIME です。 .TP .BI \-ba ARPANET モードに移行します。すべての入力行は CR-LF で終わらなければならず、 すべてのメッセージの末尾には CR-LF がつきます。また、``From:'' と ``Sender:'' フィールドは送り手の名前としてチェックされます。 .TP .BI \-bd デーモンモードで実行します。Berkley IPC が必要です。 .B sendmail は fork を行い、バックグラウンドで動作し、ソケット番号 25 で SMTP コネクションを 待ちます。通常このモードは、 /etc/rc から実行されています。 .TP .B \-bD フォアグラウンドで動作する以外は .B \-bd と同じです。 .TP .B \-bh 継続的なホスト状況データベースの現在の値を表示します。 .TP .B \-bH 継続的なホスト状況データベースから 期限切れのエントリを抹消します。 .TP .B \-bi エイリアスデータベースを初期化します。 .TP .B \-bm 普通にメールを配送します(デフォルト)。 .TP .B \-bp メールキューのリストを表示します。 .TP +.B \-bP +キューの中のエントリ数を表示します。 +共有メモリサポート付きの場合のみ、使用可能です。 +.TP .B \-bs 標準入出力で RFC821 にもとづいた SMTP プロトコルを使います。この フラグは、 .B \-ba フラグのうち SMTP 互換の全ての操作を含みます。 .TP .B \-bt アドレスのテストモードで起動します。このモードは対話 モードでアドレスを入力し、処理の過程を表示します。設定ファイル をデバッグするのに使います。 .TP .B \-bv 名前のチェックだけを行います。メッセージの収集や配送は行い ません。ベリファイモードは、ユーザやメーリングリストが有効かどうかを確認する ために使います。 .TP .BI \-C file 別の設定ファイルを使います。 .B sendmail は、別の設定ファイル を使用する場合は root として実行することはできません。 .TP .BI \-d X デバッグ値を .IR X に設定します。 .ne 1i .TP .BI \-F fullname 送り手のフルネームを設定します。 .TP .BI \-f name ``from'' に入る名前(つまり、エンベロープ中の送り手 .RI ( "envelope sender" ) の名前です)を設定します。 最初の送信依頼の間に From: ヘッダが失われている場合、 このアドレスは From: ヘッダの中でも用いられる場合があります。 エンベロープ中の送り手アドレスは、 メッセージ伝送状態の通知の受け手として 用いられ、また、Return-Path: ヘッダにも現れます。 .B \-f は、``trusted'' なユーザ(普通は .IR root ", " daemon ", " network です)が使うか、 送り手が自分自身の名前を指定して使う場合のみ指定することができます。 それ以外の場合、X-Authentication-Warning ヘッダがメッセージに 付加されます。 .TP .BI \-G メッセージのリレー (ゲートウェイ) 送信。 例えば、 .BR rmail が .B sendmail を呼ぶときがそうです。 .TP .BI \-h N ホップカウントを .I N に設定します。ホップカウントは、 メールが処理されるたびに増えていきます。ホップカウントが上限に達した とき、メールは「エイリアスがループしている」という旨のエラーメッセージと いっしょに送り返されます。 もしこのフラグが指定されなければ、メッセージの なかの ``Received:'' 行がカウントされます。 .TP .B \-i 入力されるメッセージ中の `.' だけを含む行を無視します。 このフラグは、データをファイルから読み込むような場合に使用する必要があります。 .TP .BI "\-L " tag syslog メッセージ中で使われる識別子を、指定した .I tag に設定します。 .TP .BI "\-N " dsn 配送状況の通知条件を .I dsn に設定します。 .I dsn には、 `never' (何も通知しない)または、コンマで区切った、 `failure' (配送が失敗した場合に通知する) `delay' (配送が遅れた場合に通知する) `success' (配送が正常に行われた場合に通知する) の組み合わせを指定する事ができます。 .TP .B \-n エイリアスを行いません。 .TP \fB\-O\fP \fIoption\fR=\fIvalue\fR オプション .I option を、指定した .I value に設定します。この形式では長いオプション名が使用されます。 詳しくは後に記述します。 .TP .BI \-o "x value" オプション .I x を、指定した .I value に設定します。 この形式では、一文字のオプション名しか使用できません。 短いオプション名についてはこのマニュアルには記述されていません。 詳しくは、 .I "Sendmail Installation and Operation Guide" を参照して下さい。 .TP .BI \-p protocol メッセージを受け取るために利用するプロトコル名を設定します。 設定できるのは、``UUCP'' のようなプロトコル名だけか プロトコル+ホスト名、たとえば ``UUCP:ucbvax'' などです。 .TP \fB\-q\fR[\fItime\fR] -キューのなかにあるメッセージを処理する間隔を設定します。 +キューのなかにあるメッセージを指定した時間間隔で処理します。 .I time を省略した場合は、キューの内容を一度だけしか処理しません。 .I time は、 -`s' -(秒)、 -`m' -(分)、 -`h' -(時間)、 -`d' -(日)、 -`w' -(週)の単位を付けた数字で指定します。 +秒を表す `s'、 +分を表す `m' (デフォルト)、 +時間を表す `h'、 +日を表す `d'、 +週を表す `w' の単位を付けた数字で指定します。 たとえば、 `\-q1h30m' や `\-q90m' は、タイムアウトを 1 時間 30 分に設定します。 -.I time -が指定されると、 +デフォルトでは、 .B sendmail はデーモンとしてバックグラウンドで 実行されます。 このオプションは、問題なく .B \-bd と共に指定可能です。 .TP -.BI \-qI substr +\fB\-qp\fR[\fItime\fR] +\fB\-q\fItime\fR と似ていますが、sendmail は、 +キューを処理する子プロセスを定期的に fork するのではなく、 +キューの処理とスリープを交互に行う 1 個の永続的な子プロセスを fork します。 +スリープ時間は引数で指定します。 +デフォルトは 1 秒です。 +直前のキュー実行においてキューが空だった場合、 +プロセスは常に最低 5 秒はスリープします。 +.TP +\fB\-q\fRf +キューに保存されているメッセージを 1 度だけ処理します。 +この際、fork() せずに、フォアグラウンドで実行します。 +.TP +\fB\-q\fRG name +.I name +という名前のキューグループ中のジョブのみ処理します。 +.TP +\fB\-q\fR[\fI!\fR]I substr キュー ID の文字列に .I substr が含まれるジョブのみを処理します。 +.I ! +が指定されると、その逆となります。 .TP -.BI \-qR substr +\fB\-q\fR[\fI!\fR]R substr 受け手のリストの文字列に .I substr が含まれるジョブのみを処理します。 +.I ! +が指定されると、その逆となります。 .TP -.BI \-qS substr +\fB\-q\fR[\fI!\fR]S substr 送り手の文字列に .I substr が含まれるジョブのみを処理します。 +.I ! +が指定されると、その逆となります。 .TP .BI "\-R " return メッセージがバウンスした時に返送されるメッセージの量を設定します。 .I return パラメータには、メッセージ全体を返送する場合は `full' を、ヘッダのみを返送する場合は `hdrs' を指定します。 .TP .BI \-r name .B \-f フラグと同じですが、古い形式です。 .TP .B \-t 受け手をメッセージから読み取ります。To:, Cc:, Bcc: フィールドが受け手 のアドレスとして読み込まれます。Bcc: フィールドはメッセージの転送前に 削除されます。 .TP -.B \-U -最初の(ユーザからの)発送である事を示します。 -このフラグは、 -.B Mail -や -.B exmh -のようなユーザエージェントから呼び出す場合は -.I 必ず -指定する必要があり、 -.B rmail -などのネットワーク配送エージェントから呼び出す場合は、 -.I 絶対に -指定してはいけません。 -.TP .BI "\-V " envid オリジナルのエンベロープ ID を設定します。 これは、DSN をサポートするサーバ間では SMTP 上を伝達し、 DSN に従ったエラーメッセージの中で返送されます。 .TP .B \-v 詳細モードに移行します。 エイリアスの展開などが報告されます。 .TP .BI "\-X " logfile 指定された .I logfile に、メーラに出入りする情報すべてを記録します。 メーラをデバッグする際の 最後の手段としてのみ使ってください。非常に大量の情報があっという間に記録 されます。 .TP .B \-\- コマンドフラグ処理を停止し、残りの引数をアドレスとして使用します。 .SS オプション .B sendmail には、設定することができる多くの処理オプションがあります。 通常、これらのオプションはシステム管理者のみが使います。 オプションは、コマンドラインから .B \-o フラグを使って(短いオプション名で)指定したり、 .B \-O フラグを使って(長いオプション名で)指定したり、 設定ファイルから指定することができます。ここに記述して いるのは部分的なもので、コマンド行から指定する場合に便利な物だけを、 長いオプション名で示しています。完全なリスト(と詳細)は、 .I "Sendmail Installation and Operation Guide" を参照してください。 オプションには以下の物があります。 .TP .RI AliasFile= file 別のエイリアスファイルを使います。 .TP HoldExpensive 接続するのに時間がかかるホストと接続するときは、 すぐに接続せず、リクエストはキューに入れられます。 .TP .RI CheckpointInterval= N .B sendmail が、 .I N 個の配送に成功するたびにキューファイルに チェックポイントを設定します(デフォルトは 10 個です)。これによって、 システムのクラッシュによって長いメーリングリストの配送が中断 されたときでも、再開時に同じ人に重複して配送されることを防ぎます。 .ne 1i .TP .RI DeliveryMode= x 配送モードを .I x に設定します。配送モードには `i' 対話的(同期的)配送モード、 `b' バックグラウンド(非同期的)配送モード、 `q' キューモード(実際の配送は、キューが実行されるときに行われる)、 `d' 延期モード( \-D オプションで指定された マップ (デフォルトはホストマップ) に対し データベースの検索が行われない以外は `q' と同じ)があります。 .TP .RI ErrorMode= x エラー処理をモード .I x に設定します。有効なモードとして、 `m' はエラーメッセージを送り返します。 `w' はエラーメッセージを送り手の端末に書き出します (送り手がログインしていなければ、メールを返します)。 `p' は、エラーメッセージを端末に表示します(デフォルト)。 `q' は、エラーメッセージを捨てます(exit コードだけを返します)。 `e' は、BerkNet 用に特別処理をします。 もし、モード `m' や `w' を使っている場合に、エラーとなったメッセージが エラーメールとして送り返されず、送り手が .B sendmail を実行している マシン上のユーザならば、 メッセージのコピーは送り手のホームディレクトリにある .I dead.letter に追加されます。 .TP SaveFromLine メッセージのはじめに UNIX-style の From 行を残します。 .TP .RI MaxHopCount= N メールがループしていると判断されない、最大のホップ数を 指定します。 .TP IgnoreDots `.' だけを含む行をメッセージの終わりとして解釈しません。 .TP SendMimeErrors エラーメッセージをMIMEフォーマットで送り返します。 設定されていない場合は、DSN (Delivery Status Notification: 配送状況通知) SMTP 拡張は無効になります。 .TP .RI ConnectionCacheTimeout= timeout コネクションキャッシュの タイムアウトを設定します。 .TP .RI ConnectionCacheSize= N コネクションキャッシュのサイズを 設定します。 .TP .RI LogLevel= n ログレベルを設定します。 .TP .RI MeToo= False エイリアスに自分自身が含まれていても、``me''(送り手自身)には送りません。 .TP CheckAliases newaliases(1) コマンドの実行の際、 エイリアスの右辺(エイリアスの値)の有効性をチェックします。 .TP OldStyleHeaders このオプションが設定されていれば、メッセージが古いスタイルのヘッダ を持つことがあることを意味します。 このオプションが設定されていなければ、このメッセージが新しい スタイルを持っていることが保証されます(2 つのアドレスの間は スペースのかわり にコンマで区切られます)。このオプションが設定されていると、 ヘッダのフォーマットをたいていの場合に 正しく決定する適応アルゴリズムが用いられます。 .TP .RI QueueDirectory= queuedir キューメッセージを保存するディレクトリを選択します。 .TP .RI StatusFile= file 指定した名前のファイルに統計情報をセーブします。 .TP .RI Timeout.queuereturn= time キューのなかの配送されなかったメッセージのタイムアウト時間を設定します。 この時間内に(ホストのダウンなどにより)配送が行われなかったときには、 失敗した旨のメッセージが送り返されます。デフォルトは 5 日です。 .TP .RI UserDatabaseSpec= userdatabase セットした場合、ユーザデータベースを見て、 フォワード情報を得ます。 この方法をエイリアス機構の補助として使用する事ができます。 この方法は、データベースが分配されることを意図している点が異なります。 一方、エイリアスは、そのホストローカルでのみ有効です。 .B sendmail が USERDB 付きでコンパイルされていなければ使うことはできません。 .TP ForkEachJob キューを処理する間、各ジョブごとに fork を行います。メモリが少ないマシン では便利です。 .TP SevenBitInput 到着するメッセージを 7 ビットにします (8 ビット目は落します)。 .TP .RI EightBitMode= mode 8 ビットの入力を 7 ビットの宛先へ送る場合の処理方法を .IR mode に設定します。 処理方法には、 m (mime 化) 7 ビット MIME 形式へ変換、 p (パス) 8 ビットのまま配送(プロトコルには違反します)、 s (厳密) メッセージをバウンス、 があります。 .TP .RI MinQueueAge= timeout 配送の試行の間、ジョブがキューに蓄積される時間を設定します。 .TP .RI DefaultCharSet= charset 文字集合が特に指定されていない 8 ビットデータにラベル付けする際に 用いる、デフォルトの文字集合を設定します。 .TP .RI DialDelay= sleeptime コネクションの確立が失敗した場合に、再試行までに .I sleeptime だけスリープします。オンデマンドでダイヤル接続するサイトでの 使用に便利です。 .TP .RI NoRecipientAction= action 受け手ヘッダ (To:, Cc:, Bcc:) がない場合の動作を .I action に設定します。 none メッセージを変更しない、 add-to エンベロープで指定された受け手を入れた To: ヘッダを加える、 add-apparrently-to エンベロープで指定された受け手を入れた Apparrently-To: ヘッダを加える、 add-bcc 空の Bcc: ヘッダを加える、 add-to-undisclosed `To: undisclosed-recipients:;' というヘッダを加える、という動作を指定できます。 .TP .RI MaxDaemonChildren= N 待ち受け SMTP デーモンが同時に生成する子プロセスの最大数を .I N に設定します。 .TP .RI ConnectionRateThrottle= N SMTP ポートへの 1 秒当りの最大コネクション数を .I N に設定します。 .PP エイリアスのなかで最初の文字が `|' で始まるものは、メールの内容を パイプでコマンドに送るものと解釈されます。 .B sendmail に引数の間から空白文字を削除させないようにする場合は 名前をクォートする (" でくくる)必要があります。 以下に、例を示します: .IP msgs: "|/usr/bin/msgs -s" .PP エイリアスには、 .RI ``:include: filename '' という文法もあります。 .B sendmail は、 メールの受け手のリストを得るために、指定されたファイルを読みます。 以下に、例を示します: .IP poets: ":include:/usr/local/lib/poets.list" .PP 上記の例の場合は、 .I /usr/local/lib/poets.list を読み、`poets' のグループの ためのアドレスリストを作ります。 .PP .B sendmail は、以下に示すような終了コードを返します。これらの コードは、 .RI < sysexits.h > に定義されています。 .TP EX_OK すべてのアドレスについて完全に成功しました。 .TP EX_NOUSER ユーザ名が認識できません。 .TP EX_UNAVAILABLE 処理に必要なリソースを得ることができません。 .TP EX_SYNTAX アドレスに文法的な間違いがあります。 .TP EX_SOFTWARE 引数が間違っているなどの、内部的なエラーです。 .TP EX_OSERR ``cannot fork''' のような、一時的な OS エラーです。 .TP EX_NOHOST ホスト名が認識できません。 .TP EX_TEMPFAIL メッセージはすぐには送られませんでしたが、 キューには入れられました。 .PP .B newaliases というコマンドで実行されると、 .B sendmail はエイリアスデータベースを再構築します。 .B mailq というコマンドで実行されると、 .B sendmail はメールキューの内容を表示します。 .B hoststat というコマンドで実行されると、 .B sendmail は、継続的なホスト状態データベースの内容を表示します。 .B purgestat というコマンドで実行されると、 .B sendmail は、継続的なホスト状態データベースから期限切れのエントリを抹消します。 .B smtpd というコマンドで実行されると、 .B \-bd オプションを指定されたの同じように、 .B sendmail はデーモンとして動作します。 .SH 注 .B sendmail は、多くの問題の原因だと責められることがよくありますが、 実際のところ、それらの問題は、 ディレクトリのモードが過剰に許可された状態であるなど、 他の問題に起因するものです。このため、 .B sendmail は、システムディレクトリとファイルのモードをチェックし、 それらディレクトリ、ファイルが信頼するに足るものかどうかを 決定します。 .B DontBlameSendmail オプションを設定することにより、 このチェックをオフにし、システムのセキュリティを低下することも できますが、基本的には、パーミッションの問題は修正されねばなりません。 詳細な情報は、 .I http://www.sendmail.org/tips/DontBlameSendmail.html を参照して下さい。 .SH 関連ファイル .I /etc/mail/sendmail.cf それ自身を除き、以下のファイルのパスはすべて .I /etc/mail/sendmail.cf の内部で指定されています。以下の値は概略に過ぎません。 .PP .TP /etc/mail/aliases エイリアス名の生データ .TP /etc/mail/aliases.db エイリアス名のデータベース .TP /etc/mail/sendmail.cf 設定ファイル .TP /etc/mail/helpfile ヘルプファイル .TP /etc/mail/statistics 統計情報ファイル .TP /var/spool/mqueue/* テンポラリファイル .SH 関連項目 mail(1), syslog(3), aliases(5), mailaddr(7), mail.local(8), rc(8), rmail(8) .PP DARPA Internet Request For Comments .IR RFC819 , .IR RFC821 , .IR RFC822 . .IR "Sendmail Installation and Operation Guide" , No. 8, SMM. .PP http://www.sendmail.org/ .SH 歴史 .B sendmail コマンドは 4.2BSD から登場しました。 diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man8/smrsh.8 b/ja_JP.eucJP/man/man8/smrsh.8 index 8d42b75104..81d02e7680 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man8/smrsh.8 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man8/smrsh.8 @@ -1,90 +1,90 @@ -.\" Copyright (c) 1998-2000 Sendmail, Inc. and its suppliers. +.\" Copyright (c) 1998-2001 Sendmail, Inc. and its suppliers. .\" All rights reserved. .\" Copyright (c) 1993 Eric P. Allman. All rights reserved. .\" Copyright (c) 1993 .\" The Regents of the University of California. All rights reserved. .\" .\" By using this file, you agree to the terms and conditions set .\" forth in the LICENSE file which can be found at the top level of .\" the sendmail distribution. .\" .\" -.\" %Id: smrsh.8,v 8.11.16.2 2000/12/15 19:50:46 gshapiro Exp % +.\" $Id: smrsh.8,v 1.9 2002-03-31 07:00:10 horikawa Exp $ .\" .\" %FreeBSD: src/contrib/sendmail/smrsh/smrsh.8,v 1.3.6.2 2001/02/01 00:54:44 gshapiro Exp % .\" -.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man8/smrsh.8,v 1.7 2001/05/14 01:09:59 horikawa Exp $ +.\" $FreeBSD$ .\" -.TH SMRSH 8 "%Date: 2000/12/15 19:50:46 %" +.TH SMRSH 8 "$Date: 2002-03-31 07:00:10 $" .SH 名称 smrsh \- sendmail用に制限されたシェル .SH 書式 .B smrsh .B \-c command .SH 解説 .I smrsh は、 .IR sendmail (8) の設定ファイルで、 .I sh の代わりに ``prog'' メーラとして使用する事を目的としています。 .I smrsh は、システムの全体的なセキュリティを改善するために、 .I sendmail の ``|program'' 書式により起動する事ができるコマンドを制限します。 つまり、もし ``悪者'' が alias ファイルや forward ファイルを経由せずに sendmail からプログラムを実行する事ができたとしても、 .I smrsh を使えば、彼(あるいは彼女)が実行できるプログラムを制限する事ができるのです。 .PP 簡単に言うと、 .I smrsh は、実行可能なプログラムを単一のディレクトリに存在するものと、 シェル組み込みコマンドの ``exec'', ``exit'', ``echo'' だけに限定します。 このディレクトリは、デフォルトでは、/usr/libexec/sm.bin です。 これにより、システム管理者は利用可能なコマンドを選択する 事ができます。 更に、 .I smrsh は、``end run'' 攻撃を防ぐために、コマンド行に `\`', `<', `>', `;', `$', `(', `)', `\er' (復改文字), `\en' (改行文字) の文字を含むコマンドは実行しません。 ``||'' と ``&&'' は、許可されており、次のようなコマンドを使用可能です: ``"|exec /usr/local/bin/procmail -f- /etc/procmailrcs/user || exit 75"'' .PP プログラム名の前にあるパス名は全て取り除かれるため、 ``/usr/bin/vacation'', ``/home/server/mydir/bin/vacation'', ``vacation'' などは全て ``/usr/libexec/sm.bin/vacation'' と解釈されます。 .PP システム管理者は、 sm.bin ディレクトリに置くプログラムを選ぶ際には慎重な 判断をすべきです。適切な物としては、 .IR vacation (1) や .IR procmail (1) などがあげられるでしょう。いかなる要望があっても、シェルや、 .IR perl (1) などのシェルに似たプログラムを sm.bin に入れてはいけません。 これは、単に任意のプログラムを実行する事を制限するだけで、 ``#!''書式を用いた、シェルスクリプトや perl スクリプトを sm.bin ディレクトリに入れる事を制限する訳ではありません。 .SH コンパイル コンパイルはほとんどのシステムでつまらないものです。 デフォルトのサーチパス (デフォルトでは``/bin:/usr/bin'') -を変更するためには、\-DPATH=\e"\fIpath\fP\e" を +を変更するためには、\-DSMRSH_PATH=\e"\fIpath\fP\e" を 使用する必要があり、また、 デフォルトのプログラムディレクトリ (デフォルトでは ``/usr/libexec/sm.bin'') -を変更するためには、\-DCMDBIN=\e"\fIdir\fP\e" を +を変更するためには、\-DSMRSH_CMDBIN=\e"\fIdir\fP\e" を 使用する必要があります。 .SH 関連ファイル /usr/libexec/sm.bin \- 制限されたプログラム用のディレクトリ .SH 関連項目 sendmail(8) diff --git a/ja_JP.eucJP/man/man9/VFS.9 b/ja_JP.eucJP/man/man9/VFS.9 index 03cef38767..c09a1c48b2 100644 --- a/ja_JP.eucJP/man/man9/VFS.9 +++ b/ja_JP.eucJP/man/man9/VFS.9 @@ -1,66 +1,66 @@ .\" -*- nroff -*- .\" .\" Copyright (c) 1996 Doug Rabson .\" .\" All rights reserved. .\" .\" This program is free software. .\" .\" Redistribution and use in source and binary forms, with or without .\" modification, are permitted provided that the following conditions .\" are met: .\" 1. 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Redistributions in binary form must reproduce the above copyright .\" notice, this list of conditions and the following disclaimer in the .\" documentation and/or other materials provided with the distribution. .\" .\" THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY THE DEVELOPERS ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR .\" IMPLIED WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES .\" OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE DISCLAIMED. .\" IN NO EVENT SHALL THE DEVELOPERS BE LIABLE FOR ANY DIRECT, INDIRECT, .\" INCIDENTAL, SPECIAL, EXEMPLARY, OR CONSEQUENTIAL DAMAGES (INCLUDING, BUT .\" NOT LIMITED TO, PROCUREMENT OF SUBSTITUTE GOODS OR SERVICES; LOSS OF USE, .\" DATA, OR PROFITS; OR BUSINESS INTERRUPTION) HOWEVER CAUSED AND ON ANY .\" THEORY OF LIABILITY, WHETHER IN CONTRACT, STRICT LIABILITY, OR TORT .\" (INCLUDING NEGLIGENCE OR OTHERWISE) ARISING IN ANY WAY OUT OF THE USE OF .\" THIS SOFTWARE, EVEN IF ADVISED OF THE POSSIBILITY OF SUCH DAMAGE. .\" -.\" %FreeBSD: src/share/man/man9/VFS.9,v 1.4.2.2 2001/07/21 09:16:54 schweikh Exp % +.\" %FreeBSD: src/share/man/man9/VFS.9,v 1.4.2.3 2002/03/19 18:24:16 schweikh Exp % .\" -.\" $FreeBSD: doc/ja_JP.eucJP/man/man9/VFS.9,v 1.5 2001/07/23 02:27:01 horikawa Exp $ +.\" $FreeBSD$ .Dd July 24, 1996 .Os .Dt VFS 9 .Sh 名称 .Nm VFS .Nd ファイルシステムへのカーネルインターフェイス .Sh 解説 ファイルシステムの設定や情報を、 設定したり問い合わせたりするために使用される呼び出しです。 .Pp ある VFS 操作を実装しないファイルシステムは、 空の関数の実装したり、 .Fa eopnotsupp にキャストしたりするよりも、 .Pa src/sys/kern/vfs_default.c にある適切な .Fa vfs_std 関数を使用するべきです。 .Sh 関連項目 .Xr vnode 9 , .Xr VFS_CHECKEXP 9 , .Xr VFS_FHTOVP 9 , .Xr VFS_INIT 9 , .Xr VFS_MOUNT 9 , .Xr VFS_QUOTACTL 9 , .Xr VFS_START 9 , .Xr VFS_STATFS 9 , .Xr VFS_SYNC 9 , .Xr VFS_UNMOUNT 9 , .Xr VFS_VGET 9 , .Xr VFS_VPTOFH 9 .Sh 作者 このマニュアルページは .An Doug Rabson が書きました。