diff --git a/ja_JP.eucJP/books/handbook/x11/chapter.sgml b/ja_JP.eucJP/books/handbook/x11/chapter.sgml index 5034bd29e4..144d8f6ebf 100644 --- a/ja_JP.eucJP/books/handbook/x11/chapter.sgml +++ b/ja_JP.eucJP/books/handbook/x11/chapter.sgml @@ -1,1665 +1,1108 @@ - X ウィンドウシステム - - ありがたいことに, この章は &a.grog; が彼の著書 - 『The - Complete FreeBSD』から分けてくれました. - したがって, 本章の著作権は彼に帰属します. - ハンドブック用の修正は &a.jim; が行ないました. - また XFree86のフォントの項は &a.murray; から, - XDM の項は&a.sethk; から提供されたものです. + X Window System - この章では - - この章では X11 のインストールと設定について解説しています. - X11 に関してさらに知りたい, - ご自分のビデオカードがサポートされているか, といったようなことについては - XFree86 - のウェブサイトをご覧ください. - + 概要 + + FreeBSD では, ユーザーに強力なグラフィカルインターフェイスを与えるためにXFree86を採用しています. + XFree86 は X Window System のオープンソースな実装です. この章では FreeBSD における XFree86 + のインストールと設定について解説します. XFree86 についての情報やそれがサポートするビデオハードウェアについては + XFree86の Web サイトをご覧ください. + + この章を読めば以下のことがわかるでしょう. + + + X Window System の様々なコンポーネントと, それらが互いにどのように連携しているか. + + XFree86 のインストールと設定について + + 様々なウィンドウマネージャーのインストール方法 + + XFree86 での TrueType フォントの使い方 + + GUI でのログイン (XDM) についてそのセットアップ方法 + + + この章を読み始める前に以下のことに注意してください. + + + サードパーティ製ソフトウェアのインストール方法について知っていること (). + - - はじめに - - FreeBSD には, いくつかある Intel ベースの UNIX をサポートした X11R6 の移植版, - XFree86 が付属しています. この章では XFree86 - サーバの設定方法について解説しますが, - この解説は FreeBSD と一緒に配布されている資料, - 特に /usr/X11R6/lib/X11/doc ディレクトリにある - README.FreeBSD や README.Config といったファイルに基づいています. - これらの文書はこの解説よりも最新の事情に触れていますので, - もし何かおかしなことに気付いた場合はこれらのファイルにあたってみてください. - また /usr/X11R6/lib/X11/doc/RELNOTES - には, 現在のリリースについて OS に依存しない情報が記述されています. - - X はたくさんのメモリを使います. X を起動するには最低でも 8 MB - のメモリを用意しなければなりませんが, - そんなに小さなメモリでは動作が死ぬほど遅いでしょう. - 現実的に考えた必要最低なメモリは 16 MB で, - さらに足せばより快適にすることができます. - もし X を使い倒すなら 128 MB くらいまで増やしていけば, - パフォーマンスがどんどんと良くなっていくのがわかるでしょう. - - この章の残りの部分には非常にたくさんの有用な情報があります. - でももしかすると, あなたはそれらには今すぐには興味がなく, - とにかく X サーバを立ち上げたいと思っているかも知れません. - しかし, 以下のことには注意してください. - - - インストールを間違って行なうと, - モニタやビデオボードを焼き焦がしてしまうことがあります. - - - ただし, あなたが仕様を詳しく知っていて, - 標準的な SVGA ボードとマルチスキャンモニタを持っているなら, - この章は読まなくても恐らく問題ないでしょう. - - - XFree86 のインストール + + X を理解する + 初めて X を使うと, Microsoft Windows や Mac OS に慣れている人にとっては多少ショックを受けるでしょう. - XFree86 をインストールする最も簡単な方法は sysinstall - プログラムを使うことです. システムのインストール時でも, 後から - /stand/sysinstall を起動するのでもどちらでも構いません. - この章の残りでは, 配布物の構成を見てゆき, - 手動で X11 をインストールする方法についても見てみることにしましょう. - + 様々な X のコンポーネントについての詳細の全てやそれらがどのようにやり取りするかについては理解する必要はありませんが, 基本的なことをいくつか知っていれば X を使う際に強力な武器になるでしょう. - XFree86 の配布物 - - XFree86 は困ってしまいそうな数のアーカイブとして配布されています. - 次のセクションでは, どれをインストールすべきかということについて考えます. - どれを選べばいいのかわからないし, - 空いているディスク容量は 200 MB しかない‥‥という場合だとしても, - それほど心配しないでください. - それだけあればすべてを展開しても大丈夫です. - - 最低でも下の表にあるアーカイブと - VGA ボードに合ったサーバの一つとを展開する必要があります. - 最低限必要な実行時バイナリだけであればだいたい - 10MB の容量が必要で, - サーバは 17 MB から 3 MB くらいの容量が必要です. - - 下の表は, 必要となるものです. - - - - - - アーカイブ - 解説 - - - - - - Xbin.tgz - 実行可能な X クライアントと共有ライブラリの全て - - - - Xfnts.tgz - misc と 75 dpi のフォント - + なぜ X? + X は, UNIX用に書かれた最初のウィンドウシステムではありませんが, 最もポピュラーなものです. X のオリジナルの開発チームは X を書く前に別のウィンドウシステムを開発していました. そのシステムの名前は W (Winodwの W) です. X は単にローマ字でその次の文字だというだけなのです. - - Xlib.tgz - 実行時に必要なデータファイルとライブラリ - - - - + X は X, X Window System, X11, もしくはその他の用語で呼ぶことができます. X Windows というのはできるだけ避けるようにしましょう. 詳しくは &man.X.1; をご覧ください. - X サーバ - - - 上のアーカイブに加えて, 少なくとも一つのサーバが必要です. - これは約 3 MB のディスクを消費します. - どれを選ぶのか, というのはあなたが持っているボードの種類次第です. - デフォルトのサーバ名は /usr/X11R6/bin/X ですが, - これは特定のサーバのバイナリである - /usr/X11R6/bin/XF86_xxxx - へのリンクになります. もし CD-ROM のセットを持っているなら, - 標準的な PC アーキテクチャ用のサーバアーカイブは - /cdrom/XF86336/Servers から, - 日本の PC98 アーキテクチャ用のものは - /cdrom/XF86336/PC98-Servers から見つけることができます. - また、FreeBSD の FTP サイトである - ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/i386/&rel.current;-RELEASE/XF86336/Servers/ - や - ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/releases/i386/&rel.current;-RELEASE/XF86336/PC98-Servers/ - から入手することもできます. - + X のクライアント/サーバーモデル - 標準的な PC アーキテクチャで利用可能な X サーバ: + X は最初からネットワークを意識してデザインされており, クライアント - サーバーモデルということができます. + X では、X サーバーはキーボードやモニター, マウスが接続されたコンピューター上で動きます. このサーバーはディスプレイの表示やキーボード, マウスなどからの入力を司ります. 各 X アプリケーション (XTermNetscapeなど) は クライアントです. クライアントはこの座標にウィンドウを描いてくださいといったメッセージをサーバーへ送り, サーバーはユーザーが OK ボタンを押しましたといったようなメッセージを送り返すのです. - - - - - アーカイブ - 解説 - - + 家庭は小さなオフィスのような環境で 1 台しかコンピューターがないという場合には X サーバーと X クライアントは同じコンピューター上で動くことになるでしょう. しかし, X サーバーをあまり速くないデスクトップコンピューターで動かし, X アプリケーション (クライアント) は例えばオフィス全体を捌くような速くて高機能なマシンで動かすことも可能なのです. ここでの話では, X のクライアントとサーバーの通信はネットワーク越しに行なわれるとします. - - - X8514.tgz - IBM 8514 とその互換品用. 8 ビットカラー - + これは, ある人々を混乱させることがあります. X での用語は彼らが期待するものとは正反対だからです. 彼らはX サーバーは地下にある大きなパワフルなマシンであり, X クライアントが自分たちのデスク上にあると期待するのです. - - XAGX.tgz - AGX や XGA ボード用. 8 ビットおよび 16 ビットカラー - + X のプロトコルには, クライアントとサーバーのマシンが同じ OS で動いていなければならないといったことを強制するものはなにもありませんし、同じ種類のコンピューターで動いている必要もないのです. X サーバーを Microsoft Windows や Apple の Mac OS で動かすことも可能ですし, そのようなソフトウェアもフリーのものから商用のまでいろいろとあります. - - XI128.tgz - I128 ボード用. 8 ビットおよび 16 ビットカラー - + FreeBSD に付いてくる X サーバーは XFree86 と呼ばれるもので, FreeBSD のライセンスに似たライセンスに従ってフリーで配布されています. FreeBSD 用の商用 X サーバーも入手可能です. + - - XMa32.tgz - ATI Mach 32 ボード用. 8 ビットおよび 16 ビットカラー - + + X ウィンドウマネージャー - - XMa64.tgz - ATI Mach 64 ボード用. 8, 16, 32 ビットカラー - + X のデザイン哲学は UNIX のそれに非常によく似ており, ツールであってポリシーではないのです. + つまり, X はあるタスクがどのように達成されるべきかを示すものではありません. その代わり, ユーザーにはツールが与えられ, それらをどうするかはユーザーに委ねられているのです. - - XMa8.tgz - ATI Mach8 ボード用. 8 ビットカラー - + この哲学は, X ではスクリーン上でウィンドウがどのように見えるべきか, マウスでそれらをどうやって動かすか, ウィンドウ間を移動するのにどういうキーストロークを使うべきか (例えば Microsoft Windows における + + Alt + Tab + ), 各ウィンドウのタイトルバーはどのように見えるべきか, それらはクローズボタンを持つべきかどうか, といったことを示すものではないというところまで拡大して解釈できます. - - XMono.tgz - VGA, SVGA, Hercules やその他のボード用. 1 ビットモノクロ - + その代わりに, X ではそういったことをウィンドウマネージャーと呼ばれるアプリケーションに任せるのです. X 用のウィンドウマネージャーは以下のようにたくさんあります. AfterStep, Blackbox, ctwm, Enlightenment, fvwm, Sawfish, twm, Window Maker, などなど. これらのウィンドウマネージャーはそれぞれ異なるルックアンドフィールを持っていますし, いくつかはバーチャルデスクトップをサポートしていますし, いくつかはデスクトップのマネージメントにキーストロークをカスタマイズできたり, スタートボタンやそれに類するもの持っているものもありますし, テーマをサポートをしており新しいテーマを適用することによってルックアンドフィールを完全に変えることができるものもあります. これらのウィンドウマネージャーやさらに多くのものはportsコレクションのx11-wmというカテゴリーからインストールすることが可能です. - - XP9K.tgz - Weitek P9000(Diamond Viper) ボード用. 8, 16, 32 ビットカラー - + 加えて, KDEGNOMEといったデスクトップ環境はともにそれぞれのデスクトップに統合された独自のウィンドウマネージャーを持っています. - - XS3.tgz - S3 ボード用. 8, 16, 32 ビットカラー - + それぞれのウィンドウマネージャーはまた異なる設定機構を備えており, 手で設定ファイルを編集しなければならないものや, 設定作業のほとんどの部分をGUIツールで可能なものもあります. 少なくとも 1 つ (sawfish) は Lisp 言語の変種で書かれた設定ファイルを持っています. - - XS3V.tgz - S3 ViRGE ボード用. 8 および 16 ビットカラー - - - - XSVGA.tgz - SVGA カード用. 8 ビット以上のカラー - - - - XVG16.tgz - VGA や SVGA カード用. 4 ビットカラー - + + フォーカスポリシー + ウィンドウマネージャーのもう一つの機能はマウスのフォーカスポリシーに関するものです. + 全てのウィンドウはそれを選んでキーストロークを受け付けるようになるための方法が必要です. + そして, どのウィンドウがアクティブなのかを示す必要もあります. + + よく知られているフォーカスポリシーはclick-to-focusと呼ばれるもので, このモデルはMicrosoft Windowsで利用されており, あるウィンドウ内でマウスをクリックすればそのウィンドウがアクティブになる, というものです. + + X は特定のフォーカスポリシーをサポートするものではありません. 代わりにウィンドウマネージャーがそれをコントロールするのです. それぞれのウィンドウマネージャーがそれぞれのフォーカスポリシーをサポートしています. 全てのものは click-to-focus をサポートしていますし, 多くのものは他の方法もサポートしています. + + 最もポピュラーなフォーカスポリシーは次のものでしょう + + + + focus-follows-mouse + + マウスポインターの下にいるウィンドウがフォーカスされるというものです. ウィンドウは最全面にいる必要はありません. フォーカスを変えるには他のウィンドウにマウスポインターを動かすだけです. クリックする必要はありません. + + + + + sloppy-focus + + これはfocus-follows-mouseを少し拡張したものです. focus-follows-mouseでは, マウスがルートウィンドウ (背景) に移動した時にはフォーカスされているウィンドウがなく、キーストロークは単に捨てられます. sloppy-focusであればポインターが別のウィンドウに移った時のみフォーカスが変わり, 現在のウィンドウから出ただけでは変わりません. + + + + + click-to-focus + + アクティブなウィンドウはマウスクリックにより選択されます. + ウィンドウは持ち上げられるでしょうし, 他の全てのウィンドウの前にきます. + 全てのキーストロークは、ポインターが別のウィンドウに動いた時でさえこのウィンドウに届きます. + + + + + 多くのウィンドウマネージャーはこういったものに加え他のポリシーもサポートしています. ウィンドウマネージャー自身のドキュメントもよく読んでください. + + - - XW32.tgz - ET4000/W32, /W32i, /W32p そして ET6000 カード用. 8 ビットカラー - - - - + + ウィジェット - PC98 アーキテクチャで利用可能な X サーバー: + X のツールを提供しポリシーは提供しないというアプローチは, 各アプリケーションでスクリーンに現われるウィジェットにも適用されます. + ウィジェットはクリック可能であったり他の方法で取り扱い可能な全てのユーザーインターフェイス用アイテムを指す用語です. ボタンやチェックボックス, ラジオボタン, アイコン, リスト, などがそうです. Microsoft Windows はこれらをコントロールと呼んでいます. + Microsoft Windows や Apple の Mac OS はともに非常に厳密なポリシーをウィジェットに課しています. アプリケーション開発者は共通のルックアンドフィールに確実に従うことを想定されているわけです. X では, グラフィカルなスタイルやウィジェットのセットが特定のものに合わせたりすることに対してそれほど意識していませんでした. - - - - - アーカイブ - 解説 - - + すなわち, X アプリケーションに共通のルックアンドフィール期待してはいけません. いくつかのポピュラーなウィジェットセットやその亜種があります. MIT のオリジナルのAthen ウィジェットやMotif (斜めになったエッジやグレイの陰影は Microsoft Windows をモデルにしたものです), OpenLook などです. - - - X9GAN.tgz - PC98 GA-98NB/WAP ボード用. 8 ビットカラー - + 最近の新しめの X アプリケーションはほとんどが KDE で使われている Qt や GNOME プロジェクトで使われているGTKのようにモダンな見た目を持ったウィジェットセットを使っています. この点で言えば, UNIXのルックアンドフィールはいくつかの収斂しており, 初心者には簡単に使えるようになるでしょう. + + + + + XFree86 のインストール + XFree86をインストールする前にどのバージョンを動かすかを決めてください. XFree86 3.xはXFree86におけるメンテナンスブランチです. これは非常に安定しており, 非常にたくさんの数のグラフィックカードをサポートしているのですが, もう新しい機能は追加されません. XFree86 4.Xはシステムを完全に見直して設計したものであり, フォント自体のもっと良いサポートやアンチエイリアスなどといった多くの新しい機能も追加されています. 残念ながら, この新しいアーキテクチャーではビデオドライバーの書き直しが必要なため, 3.Xでサポートされていたいくつかの古いカードはまだサポートされていません. - - X9GA9.tgz - PC98 S3 GA-968 ボード用. 8, 16, 32 ビットカラー - + FreeBSDのセットアッププログラムを使えば, OSのインストール時にXFree86 3.3.6をインストールして設定することができます (に書かれています). XFree86 4.xを使いたい場合, まずベースとなるFreeBSDをインストールしてからXFree86のインストールを行うことになります. 例えば, XFree86 4.Xをportsコレクションからビルドしてインストールする場合には次のようにします. - - X9480.tgz - PC98 PEGC 用. 8 ビットカラー - + &prompt.root; cd /usr/ports/x11/XFree86-4 + &prompt.root; make all install clean - - X9NKV.tgz - PC98 NEC-CIRRUS/EPSON NKV/NKV2 ボード用. 8 ビットカラー - + 他にはpkg_addツールを用いたり, XFree86のWebサイトで直接提供されているものを利用してXFree86 4.Xのバイナリパッケージをインストールするという方法もあります. - - X9WBS.tgz - PC98 WAB-S ボード用. 8 ビットカラー - + この章の残りでは, XFree86をどのように設定すればいいか, またproductiveなデスクトップ環境をどのように設定するかについて解説します. - - X9WEP.tgz - PC98 WAB-EP ボード用. 8 ビットカラー - + - - X9WSN.tgz - PC98 WSN-A2F ボード用. 8 ビットカラー - + - - X9EGC.tgz - PC98 EGC 用. 4 ビットカラー - + + + + + Christopher + Shumway + による文章です + + + + + XFree86 の設定 + + + XFree86 4.X + XFree86 - - X9TGU.tgz - PC98 Trident Cyber9320/9680 ボード用. 8, 16 ビットカラー - + + はじめに - - X9NS3.tgz - PC98 NEC S3 ボード用. 8, 16 ビットカラー - + XFree86 4.Xの設定を始める前に, + 次の情報が必要となります. - - X9SPW.tgz - PC98 S3 PW/PCSKB ボード用. 8, 16 ビットカラー - + + モニターの仕様 + ビデオアダプターのチップセット + ビデオアダプターのメモリー + - - X9LPW.tgz - PC98 S3 PW/LB ボード用. 8, 16 ビットカラー - - - - + 水平走査周波数 + 垂直同期周波数 - - それぞれのサーバには, - サポートするチップセットやサーバ特有の設定オプションを記述したマニュアルが付属しています. - + モニターの仕様は, XFree86 がどの解像度とリフレッシュレートで動くかを決定するために用いられます. + こういった仕様は, 通常はモニターに付いてくるドキュメントやメイカーのWebサイトから得ることができます. 必要なものは二つの数字の範囲, 一つは水平走査周波数でもう一つは垂直同期周波数, です. - また, - X プログラマ用に提供されるアーカイブも数多くあります: + ビデオアダプターのチップセットは XFree86 がグラフィックハードウェアとやり取りするためにどのドライバーモジュールを使うかを定義します. これは, ほとんどのチップセットでは自動的に行われるのですが失敗した時のために知っておいたほうがいいでしょう. - - - - - アーカイブ - 解説 - - + ビデオメモリーはグラフィックアダプターがどの解像度とどの色数で動くことができるかを決めます. + これは, ユーザーが自分のシステムにおける制限を理解するために知っておくことが重要です. - - - Xprog.tgz - クライアントをコンパイルするのに必要な設定ファイル, - lib*.a および *.h. - + - - Xctrb.tgz - 寄贈されたソース - + + XFree86 4.Xの設定 + + XFree86 4.X の設定は複数のステップの処理に分けられます. + まずは XFree86 オプションを付けて最初の設定ファイルを作りましょう. スーパーユーザーになって単に次のようにしてください。 + + &prompt.root; XFree86 -configure + + これにより, カレントワーキングディレクトリに XF86Config.new + という XFree86 の設定ファイルのスケルトンが生成されます. + XFree86 プログラムはシステム上のグラフィックハードウェアを探し, + 検出されたハードウェア用の適切なドライバーをロードするように設定ファイルを作るのです. + + 次のステップは, 作成した設定ファイルで XFree86 が動くことを確認することです. + そのためには以下のようにします. + + &prompt.root; XFree86 -xf86config XF86Config.new + + 黒とグレーのグリッドと X のマウスポインターが現われればその設定は成功です. + テストから抜け出すためには単に次のキーを同時に押します. + + Ctrl + Alt + Backspace + + + XFree86 4 のチューニング + + 次は XF86Config.new を好みに合うようにチューンします. + &man.emacs.1; や &man.ee.1; のようなテキストエディターでファイルを開いてください. + まずやることはモニターの周波数を加えることです. これらは水平と垂直の同期周波数と表現されるのが普通です. + これらの値は XF86Config.new の "Monitor" のセクションに次のように加えます. + + Section "Monitor" + Identifier "Monitor0" + VendorName "Monitor Vendor" + ModelName "Monitor Model" + Horizsync 30-107 + VertRefresh 48-120 + EndSection + + + HorizsyncVertRefresh + というキーワードが設定ファイル中にないかもしれません。その場合には, + Horizsync キーワードの後には水平走査周波数の, + VertRefresh キーワードの後には垂直同期周波数の正しい値を加えてください。 + 上の例では対象となるモニターの周波数が書かれています. + + + XF86Config + + + XF86Config.new はエディターで開いたままにしておき, + 今度はデフォルトの解像度と色数を好みで選びましょう. + Screen セクションに以下のように書きます. + + + Section "Screen" + Identifier "Screen0" + Device "Card0" + Monitor "Monitor0" + DefaultColorDepth 24 + SubSection "Display" + Depth 24 + Modes "1024x768" + EndSubSection + EndSection + + + DefaultColorDepth というキーワードはデフォルトで動く色数について記述するためのものです. + &man.XFree86.1; のコマンドラインスイッチ -bpp が使用された場合はこちらが優先されます. + Modes というキーワードは与えられた色数におけるデフォルトの解像度を記述しておくためのものです. + 上の例だとデフォルトの色数はピクセルあたり24ビットであり, この色数での解像度は1024ピクセル×768ピクセルです. + + 1024x768の解像度で動かすためには DefaultColorDepth というキーワードに 24 という値を与えて書き加えおき, + "Display" サブセクションに求める Depth と Modes のキーワードを書いておきます. + ターゲットのシステムのフラフィックハードウェアによって定義されているように, VESAスタンダードモードのみがサポートされていることに注意してください. + + 最後に, 設定ファイルを保存し, テストしてみてください. 全てうまくいけば &man.XFree86.1; + が見つけることができる共通の場所に設定ファイルを置きます. + これは, 通常は /etc/X11/XF86Config/usr/X11R6/etc/X11/XF86Config です. + + &prompt.root; cp XF86Config.new /etc/X11/XF86Config + + 設定ファイルを共通の場所に置いてしまえば設定は完了です. + &man.startx.1; で XFree86 4.X を起動するために + x11/wrapper ポートをインストールします. + また, XFree86 4.X を &man.xdm.1; で立ち上げることも可能です. - - Xlk98.tgz - PC98 用のサーバを構築するのに必要な リンクキット. - + - - Xlkit.tgz - PC 用のサーバを構築するのに必要な リンクキット. - + + 高度な設定 + + + Intel i810 グラフィックチップセットの設定 - - Xsrc-1.tgz - 完全なソース. パート 1 - + Intel i810 graphic chipset - - Xsrc-2.tgz - 完全なソース. パート 2 - + Intel i810 統合チップセットは、カードをドライブするために XFree86 + 用の AGP プログラミングインターフェイスである agpgart が必要です. + agpgart を利用するためには, &man.kldload.8; を使って agp.ko + というカーネルローダブルモジュールをカーネルにロードしておく必要があります. + これは、/boot/loader.conf に次のように書いておけば &man.loader.8; + がブート時に自動的にやってくれます. - - Xsrc-3.tgz - 完全なソース. パート 3 - - - - + agp_load="YES" - - X ソフトウェアの ports をインストールする場合 - Xprog.tgz は必須です. - + 次に, プログラミングインターフェイス用にデバイスノードを作る必要があります. + AGP のデバイスノードを作るには, /dev で &man.MAKEDEV.8; + を次のように起動します. - XFree86 には, - 文書やセットアッププログラムといった付加的なものもたくさん含まれています. + &prompt.root; cd /dev + &prompt.root; sh MAKEDEV agpgart - - - - - アーカイブ - 解説 - - + これで他のグラフィックカードと同様に設定を行うことができるようになります. - - - Xdoc.tgz - README - + もし XFree86 4.1.0 (もしくはそれ以降) を使っており, + fbPictureInit といったようなシンボルが見つからないというメッセージが現われるなら, + XFree86 設定ファイルで Driver "i810" の後に次のような行を入れてみてください. + Option "NoDDC" + + + - - Xjdoc.tgz - 日本語版 README - + + + + + Murray + Stokely + Contributed by + + + + XFree86 でのフォントの使用 + + + Type1 フォント + XFree86 + に付いてくるデフォルトのフォントは通常のデスクトップパブリッシングアプリケーションにとっては理想的とは言えない程度のものです. + 文字を大きくするとジャギーになりプロフェッショナルとは言えないようなものになりますし, + Netscape での小さなフォントは頭が悪そうに見えます. + しかし, 世の中には質の高い Type1 (PostScript) フォントがいくつかあり, + XFree86 ではバージョン 3.X でも 4.X でもそれらを簡単に利用することができます. + 例えば, URW フォントコレクション (x11-fonts/urwfonts) には高品質の + Type1 フォント (Times Roman, Helvetica, Palatino など) が含まれています. + freefont コレクション (x11-fonts/freefont) にはもっとたくさんのフォントが含まれていますが, + それらは Gimp のようなグラフィックソフトウェアで使用するためのものであり, + スクリーンフォントとしては十分ではありません. さらに, XFree86 + は簡単に TrueType フォントを使うように設定することも可能です. + 後に出てくる TrueType フォントのセクション を参照してください. + + 上記の Type1 フォントコレクションを ports から入れる場合には次のコマンドを実行してください. + + &prompt.root; cd /usr/ports/x11-fonts/urwfonts + &prompt.root; make install clean + + freefont や他のコレクションでも同じようにします. + X サーバーにこれらのフォントがあることを教えるには + (XFree86 バージョン 3 の場合は /etc/, + バージョン 4 では /etc/X11/ にある) XF86Config + の適切な場所に次のような行を加えます. + + FontPath "/usr/X11R6/lib/X11/fonts/URW/" - - Xps.tgz - PortScript フォーマットの README - + 別の方法としては, X のセッション中に次のようなコマンドラインを実行します. + + &prompt.user; xset fp+ /usr/X11R6/lib/X11/fonts/URW + &prompt.user; xset fp rehash + + これは動くのですが, X のセッションが終了すると消えてしまいます. + 消えないようにするには X の起動時に読み込まれるファイル + (通常の startx セッションの場合は ~/.xinitrc, + XDM のようなグラフィカルなログインマネージャーを通してログインする時は + ~/.xsession) に加えておきます. + 三番目の方法は新しい XftConfig ファイルを使うことです. + これに関しては アンチエイリアスのセクションを参照してください. + + - - Xhtml.tgz - HTML 化された README - + + TrueType フォント - - Xman.tgz - オンラインマニュアル - + XFree86 4.X には TrueType フォントのレンダリング機能が組み込まれています. + この機能を実現するために二つの異なるモジュールがあります. + ここでは, "freetype" のほうがより他のフォントレンダリングバックエンドと似ているため, + このモジュールを使うことにします. + freetype モジュールを使うためには /etc/X11/XF86Config + ファイルに以下の行を追加するだけです. + + Load "freetype" + + XFree86 3.3.X の場合, + TrueType フォントサーバーが別に必要となります. + Xfstt がよく使われるものです. + Xfstt とインストールするのは簡単で, + x11-servers/Xfstt ポートを利用してください. + + さて, まずは TrueType フォント用のディレクトリ + (例えば /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType) + を作り, そこに TrueType フォントを全て放り込みましょう. + Macintosh の TrueType フォントはそのまま使うことができないことに注意してください. + XFree86 で使うには Unix/DOS/Windows + 用のフォーマットでなければならないのです. + ファイルを置いたら ttmkfdir を使って + fonts.dir ファイルを作ってください. + このファイルにより, X は新しいファイルがイントールされたことがわかるのです. + ttmkfdir は FreeBSD Ports コレクション, + x11-fonts/ttmkfdir, からインストールできます. - - Xcfg.tgz - カスタマイズ可能な xinit や - xdm の実行時設定ファイル. - + &prompt.root; cd /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType + &prompt.root; ttmkfdir > fonts.dir + + 次に TrueType フォントのディレクトリをフォントパスに追加します. + 上の Type1 フォントの場合と同じように, + &prompt.user; xset fp+ /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType + &prompt.user; xset fp rehash + とするか, もしくは XF86Config ファイルに + 行を追加するのです. + + これで終わりです. Netscapeや + Gimp, StarOffice + といった全ての X アプリケーションから TrueType フォントを使うことができます. + (高解像度なディスプレイで見る Web ページ上のテキストみたいな) + とても小さなフォントや (StarOffice にあるような) + 非常に大きなフォントもかなり綺麗に見えるようになることでしょう. + - - Xset.tgz - X86Setup; - グラフィカルな xf86config - ユーティリティ - + + フォントのアンチエイリアス + + XFree86 では 4.0.2 + 以降でフォントのアンチエイリアスをサポートしています. + 今のところ, ほとんど全てのソフトがこの新しい機能を使うメリットを亨受するようにはなっていません. + しかし, Qt (KDE デスクトップ用のツールキット) + はサポートしていますので, + XFree86 4.0.2 以降と Qt 2.3 以降及び + KDE を使う場合には全ての + KDE/Qt アプリケーションでアンチエイリアスなフォントを使うことができます. + + アンチエイリアスを使うように設定するには, + /usr/X11R6/lib/X11/XftConfig ファイルを作ります + (既にある場合には編集してください). + このファイルを使えばいくつかの先進的な機能を使うことができるのですが, + このセクションでは最も簡単なところだけを解説します. + + まず, X サーバーに対してアンチエイリアスをかけるべきフォントを指定します. + それぞれのフォントディレクトリに対して次のような行を加えます. + + dir "/usr/X11R6/lib/X11/Type1" + + アンチエイリアスをかけたい他のフォントディレクトリ + (URW や truetype など) についても同じようにします. + アンチエイリアスはスケーラブルなフォント (基本的には Type1 と TrueType) + にのみ有効ですので, ビットマップフォントのディレクトリは加えないようにしてください. + ここに含めたディレクトリは XF86Config ではコメントアウトします. + + アンチエイリアスをかけることによって境界が少しぼやけ, + そのためにとても小さなテキストはさらに読みやすくなり, + 大きなフォントではギザギザが消えるのです. + しかし, 普通のテキストにかけた場合には目が疲れることになります. + 9から13ポイントのサイズのフォントについてはアンチエイリアスをかけないようにするために次の行を加えます. + + match + any size > 8 + any size < 14 + edit + antialias = false; + + いくつかの等幅フォントにおいては, + アンチエイリアスをかけるとスペーシングがうまくいかなくなる場合があります. + 特に KED でその傾向があるようです. + 解決方法の一つとして, そういったフォントに100のスペースを与えるというのがあります. + そうするためには次の行を加えてください. + + match any family == "fixed" edit family =+ "mono"; + match any family == "console" edit family =+ "mono"; + + (これによりfixedというフォントに他の "mono" という名前のエイリアスを付けます) そして次の行も加えてください. + + match any family == "mono" edit spacing = 100; + + 等幅フォントが必要な時にはつねに Lucidux + を使うように (このフォントは実際いい感じですしスペーシングの問題もありません) + するためには最後の行を次のように変更します + (最後の行は異なるものに同じファミリー名を付けています). + + match any family == "mono" edit family += "LuciduxMono"; + match any family == "Lucidux Mono" edit family += "LuciduxMono"; + match any family == "LuciduxMono" edit family =+ "Lucidux Mono"; + + 最後に, このファイルを自分の .xftconfig + として保存し, 次のコマンドを追加します. + includeif "~/.xftconfig" + + 最後に一つ. LCD スクリーンではサブピクセルサンプリングが必要かもしれません. + これは, 基本的には (水平方向に分かれている) 赤, 緑, + 青の各コンポーネントを別々に扱うことによって水平方向の解像度を良くするというもので, + そうすることによってドラマティックな結果が得られます. + これを有効にするには XftConfig ファイルに次の行を加えます + (ディスプレイの種類にもよりますが最後は ``rgb'' ではなく + ``bgr''や ``vrgb'', ``vbgr'' かもしれませんので試してみて最も良いものを使ってください). + + match edit rgba=rgb; + + アンチエイリアスは, 次に X サーバーを立ち上げた時から有効になります. + しかし, 上でも述べたようにその恩恵を受けるにはプログラム側での対処も必要です. + 今のところ Qt は対応しているため, KDE + 環境全体でアンチエイリアスのかかったフォントを用いることができます + (KDE についての詳しいことは + をご覧ください). + gtk+ を同じようにするパッチもありますので, そのパッチを当てた gtk+ + を使ってコンパイルし直せば GNOME 環境や Mozilla もまたアンチエイリアスなフォントを使うことができます. + 実際には x11/gdkxft という port があり, + リコンパイルしなくてもアンチエイリアスなフォントを使うことができます. + 詳しくは をご覧ください. + + アンチエイリアスは, FreeBSD や XFree86 + ではまだ新しい機能ですが, その設定はもっと簡単になるでしょうし, + すぐにもっとたくさんのアプリケーションがサポートするようになるでしょう. + + - - Xjset.tgz - PC アーキテクチャ用の - XF86Setup 日本語版 - - - - + + + + + Seth + Kingsley + Contributed by + + + + X ディスプレイマネージャー + + 概要 + X ディスプレイマネージャー (XDM) は X Window System + のオプショナルな一部分であり, ログインセッションの管理に用います. + 機能を限定した X 端末やデスクトップ, + 大規模なネットワークディレプレイサーバーといった場面ではこれが有用です. + X Window System はネットワークとプロトコルから独立しているため, + ネットワークで繋がれた X のクライアントとサーバーを動かすための設定はかなり幅が広くなります. + XDM はどのディスプレイサーバーを選ぶかというグラフィカルな選択インターフェイスを提供し, + ログイン名とパスワードのコンビネーションなどの認証情報を使ってログインすることができます. + + XDM がユーザーに &man.getty.8; + (詳しくはをご覧ください) + と同じ機能を提供することを考えてみてください. + つまり, ディスプレイ上でシステムへのログインができ, ユーザーの代わりにセッションマネージャー + (通常は X のウィンドウマネージャー) を起動することができるのです. + XDM は, 次にログインするユーザーのためにログイン画面や chooser + 画面を表示することができるのです. + - XF86Setup は XFree86 用のグラフィカルな設定プログラムで, - 標準的な設定プログラムである xf86config - よりもこちらを好む人は多いかも知れません. - xf86config - の場合には特別なアーカイブがあるわけではなく, - Xbin.tgz に含まれています. + + XDM の使用 + + XDM のデーモンプログラムは + /usr/X11R6/bin/xdm にあります. + このプログラムは root になればいつでも起動することができ, + ローカルマシン上のディスプレイの管理を始めます. + マシンをブートした時にはいつでも XDM + を起動しておきたい場合, /etc/ttys + にそのためのエントリを加えておくのが簡単です. + このファイルのフォーマットや使用方法についての詳細は + を参照してください. デフォルトの /etc/ttys + ファイルには仮想端末上で XDM のデーモンプログラムを起動するための行 + + ttyv8 "/usr/X11R6/bin/xdm -nodaemon" xterm off secure + + があります. このエントリーはデフォルトでは無効になっており, + 有効にするには 5 番目のカラムを off から + on にし, の指示に従って + &man.init.8; を再起動します. 最初のカラムはこのプログラムが管理する端末の名前で, + この場合だと ttyv8 です. + つまり, XDM は 9 番目仮想端末で起動されるということです. + - 初めてインストールする時には, - 最初の設定ファイルを作るために Xcfg.tgz - が必要でしょう. - 既にある設定ファイルを上書きしてしまいますので, - アップグレードする時には使わないでください. + + XDM の設定 - また, XFree86 には他にもフォントがあります: + XDM の設定用ディレクトリは + /usr/X11R6/lib/X11/xdm です. + このディレクトリには XDM + の振る舞いや見た目を変更するために用いられるいくつかのファイルがあります. + だいたいは以下のような感じです. - + - アーカイブ - 解説 + ファイル + 説明 - Xf100.tgz - 100 dpi フォント + Xaccess + クライアント認証のルールセット - Xfscl.tgz - Speedo と Type1 のフォント + Xresources + デフォルトの X リソース - Xfnon.tgz - 日本語, 中国語 や他の非英語フォント + Xservers + 管理すべきリモートやローカルのディスプレイのリスト - Xfcyr.tgz - キリルフォント + Xsession + デフォルトのログイン時のセッションスクリプト - - - - 上で述べた X サーバと異なり, - 次に紹介するサーバのアーカイブはすべてメインのディレクトリにあります. - - - - - - アーカイブ - 解説 + Xsetup_* + ログインインターフェイスの前にアプリケーションを起動するためのスクリプト - - - Xfsrv.tgz - フォントサーバ + xdm-config + このマシンで動いている全てのディスプレイのグローバルな設定 - Xnest.tgz - 別のディスプレイ上のクライアントウィンドウで動作するネストサーバ - - - - Xprt.tgz - プリントサーバ + xdm-errors + サーバープログラムによって生成されるエラー - Xvfb.tgz - メモリや mmap されたファイル中に描画を行なう仮想フレームバッファ - X サーバ + xdm-pid + 現在動いている XDM のプロセス ID - - - XFree86 のマニュアルインストール - - sysinstall を使わずに X をインストールする場合は, - 以下のようにたくさんのステップを踏む必要があります. - + このディレクトリにはまた, XDM + の動作中にデスクトップをセットアップするために用いられるスクリプトやプログラムがいくつかあります. + それぞれのファイルの目的を簡単に解説しましょう. + 正確な文法や使い方は &man.xdm.1; に記述されています. - - - ディレクトリを作成し, 必要なアーカイブを展開します. - + デフォルトの設定では,単純な四角のログインウィンドウがあり, + そこにはマシンのホスト名が大きなフォントで表示され, Login: + と Password: のプロンプトがその下に表示されています. + XDM スクリーンのルックアンドフィールを変えるにはここから始めるのがいいでしょう. - - X サーバを選びインストールします. - - - - X にアクセスできるように環境を整えます. - - - - X を実行するための仮想端末を見つけます. - - - - ハードウェアに合わせて X を設定します. - - + + Xaccess - やることがたくさんあるように見えますが, - きっちりとやればそう大変ではありません. - このセクションの残りでは, - それぞれのステップについて見ていきます. + XDM がコントロールするディスプレイに接続するためのプロトコルは + X Display Manager Connection Protocol (XDMCP) と呼ばれます. + このファイルにはリモートのマシンからの XDMCP 接続をコントロールするためのルールセットが書かれます. + デフォルトでは, どんなクライアントからの接続も許可するようになっていますが, + xdm-config を変更してリモートからのコネクションを待ち受けるようにしない限り問題ではありません. + - アーカイブの展開 - - 多くの実行ファイルが set-user-id されていますので, - アーカイブの展開は root で行なう必要があります. - 通常のユーザとして展開した場合, 実行できないこともあります. - また, umask の値として 022 (rwxr-xr-x の許可属性) - を用いる必要があります. - なぜなら X サーバは特別な許可属性を要求するからです. - - - &prompt.user; su -Password: -&prompt.root; umask 022 - - /usr - ファイルシステムに十分な空き容量がない場合, - 他のパーティションにディレクトリを作成し, - /usr にシンボリックリンクを張ってください. - たとえば, /home - に十分な空き容量がある場合は次のようにします. - - &prompt.root; cd /home -&prompt.root; mkdir X11R6 -&prompt.root; ln -s /home/X11R6 /usr/X11R6 - - 次に, どのアーカイブをインストールするのかを決めます. - 最小インストールであれば - Xbin.tgz, - Xfnts.tgz, - Xlib.tgz, - および - Xcfg.tgz を選んでください. - すでに X の設定を行なっているのなら - Xcfg.tgz はなくても構いません. - - - sh を使っている場合は次のようにして展開します. - - &prompt.root; mkdir -p /usr/X11R6 -&prompt.root; cd /usr/X11R6 -&prompt.root; for i in bin fnts lib cfg; do -&prompt.root; tar xzf X$i.tgz -&prompt.root; done - - csh なら次のようにしてください. - - &prompt.root; mkdir -p /usr/X11R6 -&prompt.root; cd /usr/X11R6 -&prompt.root; foreach i (bin fnts lib cfg) -? tar xzf X$i.tgz -? end + Xresources + これはディスプレイの chooser とログインスクリーン用の + application-defaults ファイルです. + このファイルでログインプログラムの見た目を変更することができるのです. + フォーマットは XFree86 のドキュメントで記述されている + app-defaults ファイルのものと同じです. - サーバのインストール - - - 自分の VGA カードに対応するサーバのアーカイブを選んでください. - 上の表からは十分な情報が得られない場合にはサーバのマニュアル - /usr/X11R6/man/man1/XF86_* をチェックしてください. - それぞれのサーバでサポートするチップセットが載っています. - たとえば ET4000 ベースのボードを持っている場合には - XF86_SVGA - サーバを用いるとよいでしょう. この場合には次のように操作します. - - - &prompt.root; cd /usr/X11R6 -&prompt.root; tar xzf XSVGA.tgz [substitute your server name here] + Xservers + これは, chooser が選択肢として提供するリモートのディスプレイの一覧です. - 環境設定 - - 次にシンボリックリンクを作って - /usr/X11/bin/X - が自分のビデオボードに合うサーバを指すようにしましょう. - ここでは XF86_SVGA がサーバですから, - 次のようにします. - - - &prompt.root; cd /usr/X11R6/bin -&prompt.root; rm X -&prompt.root; ln -s XF86_SVGA X - - X が正しく動くためにこのシンボリックリンクが必要なのですが, - 以下のように xf86config - を実行中に設定するチャンスがあります. - - - - 次に, ディレクトリ /usr/X11R6/bin - がデフォルトのパスに入っているかどうかチェックします. - チェックするのは sh であれば /etc/profile, - csh であれば /etc/csh.login です. - パスがなければ加えておきましょう. - エディタを使うのが最も良いのですが, - 面倒な場合には次のようなテもあります. - - - &prompt.root; echo 'PATH=$PATH:/usr/X11R6/bin' >>/etc/profile - - もしくは - - &prompt.root; echo 'set path = ($path /usr/X11R6/bin)' >>/etc/csh.login - - そして, そのシステム上で X を使うユーザの全員が - シェル変数 PATH/usr/X11R6/bin - を加えていることを確認しましょう. - - 次に ldconfig を使って共有ライブラリを ld.so - のキャッシュに入れます. - - &prompt.root; ldconfig -m /usr/X11R6/lib - - X を使う前に再起動するのであれば ldconfig - を起動する必要はありません. - - フォントファイルを圧縮する必要はないのですが, - もしするなら忘れずに該当ディレクトリで - mkfontdir を実行しなければいけません. - そうしないとサーバは - could not open default font `fixed' - というメッセージを出して強制終了してしまうかも知れません. - + Xsession + XDM でログインした後に実行されるデフォルトのセッションスクリプトです. + 通常, 各ユーザーは ~/.xsessionrc + というカスタマイズしたセッションスクリプトを持っており, こちらが優先されます. - X への仮想端末の割り当て - - 次に getty が動いている予備の仮想コンソールがあることを確認しましょう. - まずいくつの仮想コンソールがあるのかチェックします. - - &prompt.root; dmesg | grep virtual -sc0: VGA color <16 virtual consoles, flags=0x0> - - そして, /etc/ttys - をチェックして少なくとも一つの仮想端末 - (ttyvxx デバイス) で getty が有効になっていないことを確認します. - これは次のように off というキーワードを探します. - - &prompt.root; grep ttyv /etc/ttys -ttyv0 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure -ttyv1 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure -ttyv2 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 on secure -ttyv3 "/usr/libexec/getty Pc" cons25 off secure - - この場合, カーネルが少なくとも 4 つの仮想端末を持っていれば - /dev/ttyv3 が利用可能です. - そうでなければ /etc/ttys で on を off - に変更してgetty を無効にするか, 仮想端末を増やしたカーネルを作ります. + Xsetup_* + これらは chooser やログインインターフェイスが表示される前に自動的に実行されます. + それぞれのディスプレイには, + Xsetup_ に続けてローカルのディスプレイ番号を付けたもの + (例えばXsetup_0) を名前とするスクリプトがあります. + 典型的な使い方は xconsole + のようなバックグラウンドで動かすプログラムを一つか二つ起動することです. - 自分のハードウェア用に X を設定する - - X のインストールが終わったら, XF86Config - ファイルをカスタマイズして - X サーバにハードウェアの構成と, - どう動作させたいのかを X サーバに教えます. - - - XF86Config - を設定するためには次にあげるようなハードウェア情報が必要です. - - - - マウスの種類, - シリアルマウスであればビットレート, - そしてマウスが接続されているデバイスの名前. - 一般的には, シリアルマウスであれば /dev/ttyd0 - もしくは /dev/ttyd1, PS/2 マウスであれば - /dev/psm0, - そして バスマウスであれば /dev/mse0 です. - - - - ビデオボードの種類と表示メモリの量. - 名前がわからなければどんなチップセットを使っているのか確認しましょう. - - - - モニターのパラメータ. - つまり垂直と水平の同期周波数のことです. - - + xdm-config + This contains settings in the form of app-defaults + that are applicable to every display that this installation + manages. - ハードウェアの確認 - - ハードウェアがどういうものなのか, - どうやって決めればいいのでしょう? - ハードウェアメーカが教えてくれるとしても, - たとえばディスプレイボードやモニタについて得られる情報は - 76 Hz のリフレッシュレートで 16,777,216 色を表示できる SVGA - のように非常に貧弱なことがしばしばです. - この情報からはピクセルの最大の色深度がわかるくらいで, - ディスプレイボードについては何もわかりません. - - 後でわかりますが, - 本当に知る必要のあるパラメータは水平最大周波数, - ドットクロック幅, チップセット, そして表示用メモリの量です. - - - 不幸にもこういった情報を得ることができないかも知れませんが, - そのうちのいくつかは SuperProbe - プログラムを用いて得ることができます. - 特にチップセットとボード上のメモリの量はどんなものでも調べられるはずです. - - - - SuperProbe は時々, - システムをクラッシュさせてしまうこともあります. - 実行する時には他に重要なものが動いていないことを確認してから行ないましょう. - SuperProbe の出力は次のようになります. - - - &prompt.root; SuperProbe -(warnings and acknowledgments omitted) -First video: Super-VGA - Chipset: Tseng ET4000 (Port Probed) - Memory: 1024 Kbytes - RAMDAC: Generic 8-bit pseudo-color DAC - (with 6-bit wide lookup tables (or in 6-bit mode)) - - SuperProbe - はかなり気難しいコマンドなのでうまく動かないこともあります. - その時には次のようなメッセージが出力されます. - - SuperProbe: Cannot be run while an X server is running -SuperProbe: If an X server is not running, unset $DISPLAY and try again -SuperProbe: Cannot open video - - 言い換えれば, X サーバが動いていないのに - DISPLAY 環境変数が設定してあると - SuperProbe は動きません. - ではどうやればこの環境変数の設定を解除できるのでしょう? - Bourne シェル系の場合は次のように入力してください. - - - &prompt.root; unset DISPLAY - - C シェル系ならば次ようにします. - - &prompt.root; unsetenv DISPLAY + xdm-errors + このファイルには XDM が起動しようとしている + X サーバーからの出力が書き出されます. + XDM が起動しようとしているディスプレイがなんらかの理由でハングした場合, + このファイルのエラーメッセージを見てください. + そういったメッセージは各ユーザーの ~/.xsession-errors + にもセッション毎に書き出されます. + - - <command>xf86config</command> の実行 - - 設定ファイルを作成する簡単な方法は xf86config - (すべて小文字であることに注意) か XF86Setup - のどちらかのユーティリティを用いることです. 両方のツールとも, - 一つ一つ手順を追って設定を行なうことができます. - xf86config は CUI モードで動きますが, - XF86Setup はグラフィカルなモードで動きます. - XF86Setup は変わったハードウェアでは問題を起こし得るため, - わたしは個人的に xf86config の方が好きです. - - sysinstall を使うこともできるのですが, - 操作はほとんど変わりません. - sysinstall は単に - xf86config - を起動するだけですし, 直接起動する方が簡単だからです. - このセクションでは xf86config - を使った設定を解説するための例を示します. - 1 MB のメモリが載った懐しい Diamond SpeedStar, - ロジテック MouseMan マウス, - そして ADI MicroScan 5AP モニタ用に X をインストールするとしましょう. - マウスは一つ目のシリアルポート /dev/ttyd0 に接続されています. - - - xf86config を実行するには, - そのコマンド名を入力します. - 環境変数 PATH に - /usr/X11R6/bin - 含まれていれば単に xf86config と入力するだけです. - そうでない場合は xf86config へのフルパスを入力する必要があります. - - &prompt.root; /usr/X11R6/bin/xf86config - - このプログラムはメニューから選んだものを基にして基本的な - XF86Config ファイルを生成します. - - XF86Config ファイルは通常 - /usr/X11R6/lib/X11 - もしくは /etc に置きます. - サンプルの XF86Config - ファイルが XFree86 とともに提供されていますが, - これは標準的な VGA カードと 640x480 - の解像度を持ったモニタ用に設定されたものです. - このプログラムはファイルに書き出す時にパス名を尋ねてくるでしょう. - - - サンプルの XF86Config - を利用して編集しても良いですし, - このプログラムに生成させてから細かく調整するのでも良いでしょう. - 設定に関する詳細については - /usr/X11R6/lib/X11/doc/README.Config - を参照してください. - - - 特別に対応したサーバ - (SVGA ドライバ中の特別に対応したドライバも含む) - の場合, チップセットやカードに特有のオプションと設定がたくさんあります. - しかし, このプログラムはそれらの特別な設定については対応していません. - いくつかの構成では, それらの設定が必要になります. - サーバのマニュアルページやチップセット用の README ファイルをご覧ください. - - このプログラムを続ける前に, - チップセットとビデオカード上のビデオメモリの量について確認しておきます. - SuperProbe が役に立つでしょうし, - またどのサーバを実行したいのかを知っておくと役に立ちます. - - Press enter to continue, or ctrl-c to abort. ENTER - -First specify a mouse protocol type. Choose one from the following list: - - 1. Microsoft compatible (2-button protocol) - 2. Mouse Systems (3-button protocol) - 3. Bus Mouse - 4. PS/2 Mouse - 5. Logitech Mouse (serial, old type, Logitech protocol) - 6. Logitech MouseMan (Microsoft compatible) - 7. MM Series - 8. MM HitTablet - 9. Microsoft IntelliMouse - - - 2 ボタンマウスの場合はほとんどが 1 でしょうし, - 3 ボタンマウスであれば, - おそらく 1 も 2 もサポートしているでしょう. - 後者の場合, 主に二つの組み合わせがあります. - プロトコルを選択するためのスイッチが付いたマウスと, - デフォルトは 1 で, プロトコル 2 - を選択するには起動時にボタンを押す必要があるようなマウスです. - シリアルポートに特別な命令列を送って 2 - を使うようにできるマウスもあります - (ClearDTR/ClearRTS オプションを参照してください). - - - Enter a protocol number: 6 Logitech MouseMan - -You have selected a Logitech MouseMan type mouse. You might want to enable -ChordMiddle which could cause the third button to work. - -Please answer the following question with either 'y' or 'n'. -Do you want to enable ChordMiddle? n - - 多くの X クライアントが三番目のボタンを使うため, - このボタンも欲しいところです. - しかし, ロジテック純正のマウスの場合 - ChordMiddle - を有効にする必要はありません. - X を起動した時に三番目のボタンが効かない場合には, - 設定ファイルを編集して - ChordMiddle を有効にします. – そのほうが - XF86Setup - をもう一度起動するよりもエラーになりにくいのです. - - Continuing through the setup: - - If your mouse has only two buttons, it is recommended that you enable Emulate3Buttons. - -Please answer the following question with either 'y' or 'n'. -Do you want to enable Emulate3Buttons? n - -Now give the full device name that the mouse is connected to, for example -/dev/tty00. Just pressing enter will use the default, /dev/mouse. - -Mouse device: /dev/ttyd1 - - このエントリには細心の注意を払ってください. - マウスが接続されているデバイスの名前を正しく指定しなければいけません. - xf86config は FreeBSD に特有のコマンドではなく, - 例として示されているものは FreeBSD には存在しないデバイスなのです. - シリアルマウスの場合には /dev/ttyd0 - から /dev/ttyd3, - PS/2 マウスでは /dev/psm0, - バスマウスでは /dev/mse0 を使ってください. - - Continuing, we see: - - Beginning with XFree86 3.1.2D, you can use the new X11R6.1 -XKEYBOARD extension to manage the keyboard layout. If you answer 'n' to the -following question, the server will use the old method, and you have to -adjust your keyboard layout with xmodmap. - -Please answer the following question with either 'y' or 'n'. -Do you want to use XKB? y - -The following dialogue will allow you to select from a list of already -preconfigured keymaps. If you don't find a suitable keymap in the list, -the program will try to combine a keymap from additional information you -are asked then. Such a keymap is by default untested and may require -manual tuning. Please report success or required changes for such a -keymap to XFREE86@XFREE86.ORG for addition to the list of preconfigured -keymaps in the future. - -Press enter to continue, or ctrl-c to abort. - -List of preconfigured keymaps: - - 1 Standard 101-key, US encoding - 2 Microsoft Natural, US encoding - 3 KeyTronic FlexPro, US encoding - 4 Standard 101-key, US encoding with ISO9995-3 extensions - 5 Standard 101-key, German encoding - 6 Standard 101-key, French encoding - 7 Standard 101-key, Thai encoding - 8 Standard 101-key, Swiss/German encoding - 9 Standard 101-key, Swiss/French encoding - 10 None of the above - -Enter a number to choose the keymap. - -1 Choose the standard US keyboard - - さて, ここではモニタの設定を行います. - 中心となる二つのパラメータは, - スクリーン全体を書き換える時のレートである垂直リフレッシュレートと, - 特に重要な, 走査線を表示するレートである水平同期周波数です. - - - 水平同期と垂直同期の有効な範囲はモニタのマニュアルに記載されているでしょう. - 疑問がある場合は自分のモニタがあるかどうか, - モニタデータベースである - /usr/X11R6/lib/X11/doc/Monitors - をチェックしてみましょう. - - Press enter to continue, or ctrl-c to abort. ENTER - -You must indicate the horizontal sync range of your monitor. You can either -select one of the predefined ranges below that correspond to industry- -standard monitor types, or give a specific range. - -It is VERY IMPORTANT that you do not specify a monitor type with a horizontal -sync range that is beyond the capabilities of your monitor. If in doubt, -choose a conservative setting. - - hsync in kHz; monitor type with characteristic modes - 1 31.5; Standard VGA, 640x480 @@ 60 Hz - 2 31.5 - 35.1; Super VGA, 800x600 @@ 56 Hz - 3 31.5, 35.5; 8514 Compatible, 1024x768 @@ 87 Hz interlaced (no 800x600) - 4 31.5, 35.15, 35.5; Super VGA, 1024x768 @@ 87 Hz interlaced, 800x600 @@ 56 Hz - 5 31.5 - 37.9; Extended Super VGA, 800x600 @@ 60 Hz, 640x480 @@ 72 Hz - 6 31.5 - 48.5; Non-Interlaced SVGA, 1024x768 @@ 60 Hz, 800x600 @@ 72 Hz - 7 31.5 - 57.0; High Frequency SVGA, 1024x768 @@ 70 Hz - 8 31.5 - 64.3; Monitor that can do 1280x1024 @@ 60 Hz - 9 31.5 - 79.0; Monitor that can do 1280x1024 @@ 74 Hz -10 31.5 - 82.0; Monitor that can do 1280x1024 @@ 76 Hz -11 Enter your own horizontal sync range - -Enter your choice (1-11): - - 残念なことにわたしたちのモニタは - /usr/X11R6/lib/X11/doc/Monitors - には載っていませんでした. - しかし, 偶然にもマニュアルのテクニカルデータセクションに載っていたのです. - 水平周波数の範囲は 30 〜 64 kHz で垂直周波数の範囲は 50 〜 100 Hz です. - 周波数範囲は選択肢 8 とほぼ同じですが, - この設定はテクニカルデータシートのものよりも - 0.3 kHz ほど高いほうに広がっています. - 危険を冒したいですか? - もしそのまま進めてもほとんど問題ありません. - 仕様からのずれが小さければ, - それでモニタが壊れてしまうようなことはありませんし, - また - XF86Config が実際に 64.0 から - 64.3 kHz の間の水平周波数を出すこともないからです. - とは言っても, この小さな危険を背負う必要があるわけではありません. - 実際の値を指定すれば良いのです. - - - Enter your choice (1-11): 11 - -Please enter the horizontal sync range of your monitor, in the format used -in the table of monitor types above. You can either specify one or more -continuous ranges (e.g. 15-25, 30-50), or one or more fixed sync -frequencies. - -Horizontal sync range: 30-64 - - 次に, 水平周波数の範囲を選びます. - - You must indicate the vertical sync range of your monitor. -You can either select one of the predefined ranges below that correspond -to industry-standard monitor types, or give a specific range. For -interlaced modes, the number that counts is the high one (e.g., 87 Hz -rather than 43 Hz). - - 1 50-70 - 2 50-90 - 3 50-100 - 4 40-150 - 5 Enter your own vertical sync range - -Enter your choice: 3 exactly the range of the monitor - - 次のステップでは識別のための文字列を指定します. - 好きなものを使うことができますが, - 非常に多くのハードウェアを扱わない限り - xf86config - に任せておけばいいでしょう. - - You must now enter a few identification/description strings, -namely an identifier, a vendor name, and a model name. Just pressing enter -will fill in default names. - -The strings are free-form, spaces are allowed. -Enter an identifier for your monitor definition: ENTER -Enter the vendor name of your monitor: ENTER -Enter the model name of your monitor: ENTER - - 次はビデオボードの選択です. - わたしたちは古い ET4000 チップの載った - Ramdac とクロックチップが不明な - Diamond SpeedStar Plus を持っています. - どうやればいいのか見てみましょう. - - Now we must configure video card specific settings. At -this point you can choose to make a selection out of a database of video -card definitions. Because there can be variation in Ramdacs and clock -generators even between cards of the same model, it is not sensible to -blindly copy the settings (e.g., a Device section). For this reason, -after you make a selection, you will still be asked about the components -of the card, with the settings from the chosen database entry presented as -a strong hint. - -The database entries include information about the chipset, what server to -run, the Ramdac and ClockChip, and comments that will be included in the -Device section. However, a lot of definitions only hint about what server -to run (based on the chipset the card uses) and are untested. - -If you can't find your card in the database, there's nothing to worry about. -You should only choose a database entry that is exactly the same model as -your card; choosing one that looks similar is just a bad idea (e.g. a -GemStone Snail 64 may be as different from a GemStone Snail 64+ in terms of -hardware as can be). - -Do you want to look at the card database? y - 0 2 the Max MAXColor S3 Trio64V+ S3 Trio64V+ - 1 928Movie S3 928 - 2 AGX (generic) AGX-014/15/16 - 3 ALG-5434(E) CL-GD5434 - 4 ASUS 3Dexplorer RIVA128 - 5 ASUS PCI-AV264CT ATI-Mach64 - 6 ASUS PCI-V264CT ATI-Mach64 - 7 ASUS Video Magic PCI V864 S3 864 - 8 ASUS Video Magic PCI VT64 S3 Trio64 - 9 AT25 Alliance AT3D - 10 AT3D Alliance AT3D - 11 ATI 3D Pro Turbo ATI-Mach64 - 12 ATI 3D Xpression ATI-Mach64 - 13 ATI 3D Xpression+ PC2TV ATI-Mach64 - 14 ATI 8514 Ultra (no VGA) ATI-Mach8 - 15 ATI All-in-Wonder ATI-Mach64 - 16 ATI Graphics Pro Turbo ATI-Mach64 - 17 ATI Graphics Pro Turbo 1600 ATI-Mach64 - -Enter a number to choose the corresponding card definition. -Press enter for the next page, q to continue configuration. -ENTER - - かなりの数のボードがアルファベット順に定義されていますが, - ついに次のようなものを見つけました. - - 108 DSV3325 S3 ViRGE -109 DSV3326 S3 Trio64V+ -110 DataExpert DSV3325 S3 ViRGE -111 DataExpert DSV3365 S3 Trio64V+ -112 Dell S3 805 S3 801/805 -113 Dell onboard ET4000 ET4000 -114 Diamond Edge 3D nv1 -115 Diamond Multimedia Stealth 3D 2000 S3 ViRGE -116 Diamond Multimedia Stealth 3D 2000 PRO S3 ViRGE/DX -117 Diamond SpeedStar (Plus) ET4000 -118 Diamond SpeedStar 24 ET4000 -119 Diamond SpeedStar 24X (not fully supported) WD90C31 -120 Diamond SpeedStar 64 CL-GD5434 -121 Diamond SpeedStar HiColor ET4000 -122 Diamond SpeedStar Pro (not SE) CL-GD5426/28 -123 Diamond SpeedStar Pro 1100 CL-GD5420/2/4/6/8/9 -124 Diamond SpeedStar Pro SE (CL-GD5430/5434) CL-GD5430/5434 -125 Diamond SpeedStar64 Graphics 2000/2200 CL-GD5434 - -Enter a number to choose the corresponding card definition. -Press enter for the next page, q to continue configuration. - -117 - -Your selected card definition: - -Identifier: Diamond SpeedStar (Plus) -Chipset: ET4000 -Server: XF86_SVGA - -Press enter to continue, or ctrl-c to abort.ENTER - -Now you must determine which server to run. Refer to the man pages and -other documentation. The following servers are available (they may not -all be installed on your system): - - 1 The XF86_Mono server. This a monochrome server that should work on any - VGA-compatible card, in 640x480 (more on some SVGA chipsets). - 2 The XF86_VGA16 server. This is a 16-color VGA server that should work on - any VGA-compatible card. - 3 The XF86_SVGA server. This is a 256 color SVGA server that supports - a number of SVGA chipsets. On some chipsets it is accelerated or - supports higher color depths. - 4 The accelerated servers. These include XF86_S3, XF86_Mach32, XF86_Mach8, - XF86_8514, XF86_P9000, XF86_AGX, XF86_W32, XF86_Mach64, XF86_I128 and - XF86_S3V. - -These four server types correspond to the four different "Screen" sections in -XF86Config (vga2, vga16, svga, accel). - - 5 Choose the server from the card definition, XF86_SVGA. - -Which one of these screen types do you intend to run by default (1-5)? - - システムはすでに XF86_SVGA を選んでくれています. - 違うものに変えますか? - 変更するには, それなりの理由が必要でしょう. - ここではさしたる理由もありませんので, - カードの定義のままにしておきましょう. - - Which one of these screen types do you intend to run by default (1-5)? 5 - -The server to run is selected by changing the symbolic link 'X'. For example, -the SVGA server. - -Please answer the following question with either 'y' or 'n'. -Do you want me to set the symbolic link? y - - X を起動するすべてのプログラム (xinit, startx および xdm) - は /usr/X11R6/bin/X を起動します. - ここでのシンボリックリンクは /usr/X11R6/bin/X - が自分のサーバを指すようにしてくれます. - もしシンボリックリンクを行なわなければ X を起動することはできません. - - - Now you must give information about your video card. This -will be used for the "Device" section of your video card in XF86Config. - -You must indicate how much video memory you have. It is probably a good -idea to use the same approximate amount as that detected by the server you -intend to use. If you encounter problems that are due to the used server -not supporting the amount memory you have (e.g. ATI Mach64 is limited to -1024K with the SVGA server), specify the maximum amount supported by the -server. - -How much video memory do you have on your video card: - - 1 256K - 2 512K - 3 1024K - 4 2048K - 5 4096K - 6 Other - -Enter your choice: 3 - -You must now enter a few identification/description strings, namely an -identifier, a vendor name, and a model name. Just pressing enter will fill -in default names (possibly from a card definition). - -Your card definition is Diamond SpeedStar (Plus). - -The strings are free-form, spaces are allowed. -Enter an identifier for your video card definition: ENTER -You can simply press enter here if you have a generic card, or want to -describe your card with one string. -Enter the vendor name of your video card: ENTER -Enter the model (board) name of your video card: ENTER - -Especially for accelerated servers, Ramdac, Dacspeed and ClockChip settings -or special options may be required in the Device section. - -The RAMDAC setting only applies to the S3, AGX, W32 servers, and some -drivers in the SVGA servers. Some RAMDAC's are auto-detected by the server. -The detection of a RAMDAC is forced by using a Ramdac "identifier" line in -the Device section. The identifiers are shown at the right of the following -table of RAMDAC types: - - 1 AT&T 20C490 (S3 and AGX servers, ARK driver) att20c490 - 2 AT&T 20C498/21C498/22C498 (S3, autodetected) att20c498 - 3 AT&T 20C409/20C499 (S3, autodetected) att20c409 - 4 AT&T 20C505 (S3) att20c505 - 5 BrookTree BT481 (AGX) bt481 - 6 BrookTree BT482 (AGX) bt482 - 7 BrookTree BT485/9485 (S3) bt485 - 8 Sierra SC15025 (S3, AGX) sc15025 - 9 S3 GenDAC (86C708) (autodetected) s3gendac - 10 S3 SDAC (86C716) (autodetected) s3_sdac - 11 STG-1700 (S3, autodetected) stg1700 - 12 STG-1703 (S3, autodetected) stg1703 - - -Enter a number to choose the corresponding RAMDAC. -Press enter for the next page, q to quit without selection of a RAMDAC. - - -q We don't need this - - -A Clockchip line in the Device section forces the detection of a -programmable clock device. With a clockchip enabled, any required -clock can be programmed without requiring probing of clocks or a -Clocks line. Most cards don't have a programmable clock chip. -Choose from the following list: - - 1 Chrontel 8391 ch8391 - 2 ICD2061A and compatibles (ICS9161A, DCS2824) icd2061a - 3 ICS2595 ics2595 - 4 ICS5342 (similar to SDAC, but not completely compatible) ics5342 - 5 ICS5341 ics5341 - 6 S3 GenDAC (86C708) and ICS5300 (autodetected) s3gendac - 7 S3 SDAC (86C716) s3_sdac - 8 STG 1703 (autodetected) stg1703 - 9 Sierra SC11412 sc11412 -10 TI 3025 (autodetected) ti3025 -11 TI 3026 (autodetected) ti3026 -12 IBM RGB 51x/52x (autodetected) ibm_rgb5xx - -Just press enter if you don't want a Clockchip setting. -What Clockchip setting do you want (1-12)? ENTER - -For most configurations, a Clocks line is useful since it prevents the slow -and nasty sounding clock probing at server start-up. Probed clocks are -displayed at server startup, along with other server and hardware -configuration info. You can save this information in a file by running -imprecise; some clocks may be slightly too high (varies per run). - -At this point I can run X -probeonly, and try to extract the clock information -from the output. It is recommended that you do this yourself and add a clocks -line (note that the list of clocks may be split over multiple Clocks lines) to -your Device section afterwards. Be aware that a clocks line is not -appropriate for drivers that have a fixed set of clocks and don't probe by -default (e.g. Cirrus). Also, for the P9000 server you must simply specify -clocks line that matches the modes you want to use. For the S3 server with -a programmable clock chip you need a 'ClockChip' line and no Clocks line. - -You must be root to be able to run X -probeonly now. - -Do you want me to run 'X -probeonly' now? - - この最後の質問はきちんと考える必要があります. - あるポイントで X -probeonly を実行する必要はあるのですが, - そうするためにはさらにいくつかの設定が必要です. - 忠告通り, 後でやってみることにしましょう. - - Do you want me to run 'X -probeonly' now? n - -For each depth, a list of modes (resolutions) is defined. The default -resolution that the server will start-up with will be the first listed -mode that can be supported by the monitor and card. -Currently it is set to: - -"640x480" "800x600" "1024x768" for 8bpp -"640x480" "800x600" for 16bpp -"640x480" for 24bpp -"640x400" for 32bpp - -Note that 16, 24 and 32bpp are only supported on a few configurations. -Modes that cannot be supported due to monitor or clock constraints will -be automatically skipped by the server. - - 1 Change the modes for 8pp (256 colors) - 2 Change the modes for 16bpp (32K/64K colors) - 3 Change the modes for 24bpp (24-bit color, packed pixel) - 4 Change the modes for 32bpp (24-bit color) - 5 The modes are OK, continue. - -Enter your choice: 5 accept the defaults - -You can have a virtual screen (desktop), which is screen area that is larger -than the physical screen and which is panned by moving the mouse to the edge -of the screen. If you don't want virtual desktop at a certain resolution, -you cannot have modes listed that are larger. Each color depth can have a -differently-sized virtual screen - -Please answer the following question with either 'y' or 'n'. -Do you want a virtual screen that is larger than the physical screen? n - - 物理的な画面の大きさよりも大きな仮想スクリーンが必要かどうかというのは難しい問題です. - わたしはかなりうっとうしいと思うので n と答えることをお勧めしますが, - 特に最も高い解像度でも小さい, - という場合には便利だと感じるかも知れません. - - さて設定は終わりました. - 後は sysinstall - が設定ファイルを書くだけです. - - I am going to write the XF86Config file now. Make sure -you don't accidently overwrite a previously configured one. + + ネットワークディスプレイサーバーの起動 + あるディスプレイサーバーに他のクライアントが接続することができるようにするために, + アクセスコントロールのルールを編集し, コネクションリスナーを有効にします. + デフォルトでは保守的な設定になっています. + XDM がそういったコネクションを待ち受けるようにするためには + xdm-config にある次の行をコメントアウトします. + + ! SECURITY: do not listen for XDMCP or Chooser requests + ! Comment out this line if you want to manage X terminals with xdm + DisplayManager.requestPort: 0 + + そして, XDM を再起動します. + app-defaults ファイルにおけるコメントは ! + であっていつものような # ではないことに注意してください. + アクセス制限はもっと厳しくしたいかもしれません. + Xaccess ファイルにある例を参考にしたりオンラインマニュアル + &man.xdm.1; を参照したりしてください. + -Shall I write it to /etc/XF86Config? y + + XDM の代わりになるもの -File has been written. Take a look at it before running 'startx'. Note that -the XF86Config file must be in one of the directories searched by the server -(e.g. /usr/X11R6/lib/X11) in order to be used. Within the server press -ctrl, alt and '+' simultaneously to cycle video resolutions. Pressing ctrl, -alt and backspace simultaneously immediately exits the server (use if -the monitor doesn't sync for a particular mode). - -For further configuration, refer to /usr/X11R6/lib/X11/doc/README.Config. - - 一旦この設定が終われば, X を起動する準備ができています. - + デフォルトの XDM に代わるものがいくつかあります. + 一つは XDM (KDE + に付いてます) はその一つであり, この章の後ろで解説します. + KDE はログイン時にウィンドウマネージャーを選ぶことができるのに加え, + 見た目もかなり綺麗にしてくれます. - - XFree86 におけるフォントの利用 + + + + + Valentino + Vaschetto + Contributed by + + + + + + デスクトップ環境 + + このセクションでは, FreeBSD 上の X で利用可能ないくつかのデスクトップ環境について解説します. + デスクトップ環境とは, 単なるウィンドウマネージャーから KDE + や GNOME といったような完全なデスクトップアプリケーションスイートまでカバーします. + + + GNOME + + + GNOME について + + GNOME はユーザーフレンドリーなデスクトップ環境で, + ユーザーはコンピューターを簡単に使ったり設定したりできるようになります. + GNOME にはパネル (アプリケーションを起動したり状態を表示したりするもの) + , デスクトップ (データやアプリケーションが置かれる場所), + 標準的なデスクトップツールやアプリケーションのセット, + そしてアプリケーションが互いにうまくやり取りできるような仕組みが含まれています. + 他の OS や環境に慣れている人でも GNOME + の提供するグラフィック環境であれば心地よく感じるでしょう. + - - TrueType フォント + + GNOME のインストール - XFree86に付属しているデフォルトのフォントは, - 通常の DTP アプリケーション用として決して理想的なものではありません. - 大きなフォントはぎざぎざで未熟な面が目立ちますし, - Netscape における小さいフォントははっきり見えません. - しかし XFree86 - では幸運にも, ほんの少しの作業で - TrueTypeフォントを使うように変更できます. - - XFree86 4.0 - は TrueType フォントをサポートしています. - この機能を有効にできるモジュールには異なるものが二つありますが, - 他のフォント表示用バックエンドと相性が良いため, - ここの例では "freetype" モジュールを使います. - freetype モジュールを有効にするには, - /etc/X11/XF86Config - ファイルのモジュールの項に次の行を加えるだけです. - - Load "freetype" - - XFree86 3.3.X - では, 独立した TrueType フォントサーバを動かす必要があります. - この用途に良く利用されるのは Xfstt - です. - この Xfstt は, - /usr/ports/x11-servers/Xfstt にある - port を使って簡単にインストールすることができます. - - 次に, TrueType フォント用ディレクトリ - (たとえば /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType) - を作り, このディレクトリの中にすべての TrueType - フォントをコピーします. - なお, Machintosh から直接 TrueType フォントを持ってくることはできない, - ということを覚えておいてください. - つまり XFree86 では, - Unix/DOS/Windows フォーマットでなければならないということです. - フォントファイルをコピーしたら, ttmkfdir - を使って fonts.dir ファイルを作成する必要があります. - これは, X のフォント処理部分に新しくインストールしたファイルを - 認識させるためのものです. - FreeBSD 用の ttmkfdir の port は, - /usr/ports/x11-fonts/ttmkfdir にあります. + GNOME をインストールする最も簡単な方法は, + 第 2 章で解説した FreeBSD のインストールメニューのデスクトップ環境の設定を通して行うことです. + また, package や ports を利用しても簡単にインストールできます. - &prompt.root; cd /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType -&prompt.root; ttmkfdir > fonts.dir - - さて, 次にフォントパスに TrueType ディレクトリを加える必要があります. - 最も簡単な方法は, ~/.xinitrc - ファイルに次の項を加えることです. - - &prompt.user; xset fp+ /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType -&prompt.user; xset fp rehash - - 以上でおしまいです. - Netscape, Gimp, StarOffice, そして他の X アプリケーションは, - 現在インストールされた TrueType フォントを認識しているはずです. - これで (高解像度ディスプレイで見るウェブページの文章などの) - 極端に小さいフォントや (StarOffice の中での) - 極端に大きなフォントが, より見やすくなったと思います. - - 注意: - XFree86は現在, - アンチエイリアスフォントの表示をサポートしていません. - これは高解像度ディスプレイではさほど問題にはならないのですが, - MacOS や Microsoft Windows と比較すると, - この出力はいまだ最良とは言えないものです. - - + GNOME packageをネットワークからインストールするには, + 以下のようにするだけです. - - X ディスプレイマネージャ + &prompt.root; pkg_add -r gnome - - 概要 + GNOME をソースから構築する場合, + 次のように ports ツリーを使いましょう. - X ディスプレイマネージャ (XDM) は X - Window System に含まれる追加機能の一つで, ログインセションの管理に使われます. - これは最小の X 端末 ( - の項を参照) やデスクトップ, - 大規模ネットワークディスプレイサービスといったさまざまな場面で有効です. - X Window System はネットワークやプロトコルに依存しませんので, - ネットワークで接続された異なる計算機上を用い, 非常に柔軟性が高い組み合せで - X クライアントや X サーバを実行することが可能です. - XDM はどのディスプレイサーバに接続するかの選択や, - ログインやパスワード等の認証情報の入力を行なうためのグラフィカルインターフェイスを提供します. - - XDM がユーザに提供する機能は &man.getty.8; ユーティリティ - (詳細は をご覧ください) - と同じではないかと考えるかもしれません. - XDM は接続されているディスプレイへのシステムログインを執り行い, - 次にログインしたユーザの権限でセションマネージャ - (通常は X のウィンドウマネージャ) を実行します. - そして XDM はそのセションマネージャが終了するのを待ち, - ユーザが完了してディスプレイからログアウトしなければならないことを示します. - ここで XDM は次のユーザがログインできるよう, - ログインとディスプレイチューザ画面を表示します. - - + &prompt.root; cd /usr/ports/x11/gnome + &prompt.root; make install clean - - XDM の利用 - - XDM のデーモンプログラムは /usr/X11R6/bin/xdm - にあります. あなたはいつでもこのプログラムを root 権限で - 実行することができ, それはローカルマシンのディスプレイの管理を - 始めます. もし XDM を計算機が起動するたびにバックグラウンドで - 実行させたいのなら, 便利な方法は /etc/ttys - にエントリを追加することです. このファイルのフォーマットや - 使い方に関する詳細は - をご覧ください. xdm デーモンを仮想端末上で実行するための行が - デフォルトの /etc/ttys ファイルにあります. - -ttyv8 "/usr/X11R6/bin/xdm -nodaemon" xterm off secure - - デフォルトではこのエントリは無効になっていて, これを有効にするには - 5 番目のフィールドを off から - on にして &man.init.8; を - を使って再起動する必要があります. - 最初のフィールドはこのプログラムが管理する端末の名前で - ttyv8 です. それは XDM が - 9 番目の仮想端末で起動されるということを意味します. - + インストールできたらデフォルトのウィンドウマネージャーの代わりに + GNOME を起動するように X サーバーに教えます. + 自分の .xinitrc が既にある場合にはウィンドウマネージャーを起動するところの行を + /usr/X11R6/bin/gnome-session を起動するように変更するだけです. + 特にこのファイルを用意していない場合には次のようにすれば十分でしょう. + + &prompt.root; echo "/usr/X11R6/bin/gnome-session" > ~/.xinitrc - - XDM の設定 + 次に, startx とタイプすれば + GNOME デスクトップ環境が起動します. - XDM の設定ディレクトリは - /usr/X11R6/lib/X11/xdm です. - このディレクトリには XDM の動作や見かけを変更するファイルがあります. - 通常は以下のファイルが置かれています. - - - - - - ファイル - 内容 - - - - - - Xaccess - クライアントの認証ルールセット. - - - - Xresources - デフォルトの X のリソース. - - - - Xservers - 管理対象のリモートとローカルのディスプレイのリスト. - - - - Xsession - ログインのためのデフォルトのセションスクリプト. - - - - Xsetup_* - - - - - xdm-config - この計算機上で実行されているすべてのディスプレイの - グローバルな設定. - - - - xdm-errors - サーバプログラムが出力するエラー. - - - - xdm-pid - 現在実行されている XDM のプロセス ID. - - - - - - このディレクトリには他にも, XDM が動作する時に - デスクトップを設定するのに使われるスクリプトやプログラムがあります. - 次の数節で各ファイルの目的を簡単に説明します. - これらのファイルの正確な書式や使い方は &man.xdm.1; - に書かれています. - - デフォルトの設定ではシンプルな四角のログインウィンドウが表示され, - 上部に大きなフォントで計算機のホスト名が, そしてその下に - Login:Password: - のプロンプトが表示されます. - あなたが XDM のスクリーンの外見 (ルックアンドフィール) をデザインしたいなら, - ここから手をつけるのがよいでしょう. + もし XDM のようなディスプレイマネージャーを使っているなら, + この方法ではうまくいきません. その代わり, 実行可能な + .xsession というファイルを作成し, + 同じコマンドを起動するようにします. + そのためには, このファイルを編集してウィンドウマネージャーを + /usr/X11R6/bin/gnome-session で置き換えます. + - - Xaccess + &prompt.root; echo "#!/bin/sh" > ~/.xsession + &prompt.root; echo "/usr/X11R6/bin/gnome-session" >> ~/.xsession + &prompt.root; chmod +x ~/.xsession - XDM に制御されているディスプレイに接続するためのプロトコルは - X ディスプレイマネージャ接続プロトコル (XDMCP) - と呼ばれています. このファイルは基本的にはリモートマシンからの XDMCP - 接続を制御するルールセットに過ぎません. - デフォルトではすべてのクライアントから接続できますが - デフォルトの xdm-config ファイルはリモート接続を - listen するようになっていないのであまり意味はありません. + もう一つの方法は, ディスプレイマネージャーにログイン時にウィンドウマネージャーを選ぶようにさせることです. + KDE2 の詳細についてのセクションで + KDE のディスプレイマネージャーである + kdm を使ってどのようにすればいいのかを解説しています. - - Xresources + + GNOME でアンチエイリアスなフォントの使用 + + XFree86 デスクトップでは, フォントのアンチエイリアスは + KDE 環境ではじめて登場し標準のインストールでサポートされていますが, + GNOME 環境のような gtk アプリケーションでも可能です. + 最も素直なやり方は恐らく x11/gdkxft port にある + libgdkxft を使うことです. + この port をインストールしたら + /usr/X11R6/share/doc/gdkxft/README + を注意深く読んでください. + + あとは gtk アプリケーションにフォントのレンダリング関数を標準の + libgdk.so よりも前に libgdkxft.so + から探すようにさせるだけです. + これは, 環境変数が正しい位置を指すようにするだけでできます. + Bourne シェル (/bin/sh) 系のシェルの場合, + (The Gimp を起動するなら) 次のようにタイプします. + + &prompt.user; LD_PRELOAD=/usr/X11R6/lib/libgdkxft.so gimp + + csh 系のシェルであれば次のようにしてください。 + + + &prompt.user; setenv LD_PRELOAD /usr/X11R6/lib/libgdkxft.so + &prompt.user; gimp + + + もしくは, + + + LD_PRELOAD=/usr/X11R6/lib/libgdkxft.so + export LD_PRELOAD + + + というコマンドを, X をどのように立ち上げるかに依って + .xinitrc.xsession, + もしくは /usr/X11R6/lib/X11/xdm/Xsession に書いておきます. + ただし, こうすると GTK の Linux バイナリを起動する時にトラブるかもしれません. + + - これはディスプレイチューザやログイン画面用の - アプリケーションのデフォルトファイルです. - ここでログインプログラムの外見をカスタマイズすることができます. - 書式 XFree86 の文書で説明されている - app-defaults と同一です. + + KDE2 + + + KDE2 について + + KDE は最近の簡単に使えるデスクトップ環境です. + KDE によりユーザーは以下のようなメリットを亨受します. + + + 美しい現代風のデスクトップ + ネットワーク透過なデスクトップ + KDE + デスクトップやそのアプリケーションを使う際の便利で統一されたヘルプにアクセスできるような統合されたヘルプシステム + 全ての KDE アプリケーションで統一されたルックアンドフィール + 標準化されたメニュー, ツールバー, キーバインディング, カラースキームなど + 国際化: KDE は 40 以上の言語で利用可能 + 集中したダイアログベースのデスクトップ設定 + 膨大な数の KDE アプリケーション + + + KDE はその KParts + テクノロジーをベースにしたオフィススイートを持っており, + それにはスプレッドシート, プレゼンテーションアプリケーション, オーガナイザー, + ニュースクライアントなどが含まれています. + KDE にはまた Konqueror + と呼ばれる Web ブラウザーも付属しており, これは Unix システム上の他の + Web ブラウザーの強力な競争相手です. + KDE についてのもっと詳しいことは + KDE の Webサイトをご覧ください. - - Xservers + + KDE2 のインストール + + GNOME や他のデスクトップ環境とと全く同じように, + KDE をインストールする最も簡単な方法は第 2 章にある + FreeBSD のインストールメニューでのデスクトップ設定を利用することです. + またまた同じことですが, package や ports コレクションからインストールするのも簡単です. - チューザが選択肢として表示するリモートディスプレイのリストです. - + ネットワーク越しに KDE2 package + をインストールするには次ようにします. - - Xsession + &prompt.root; pkg_add -r kde2 - ユーザがログインした後 XDM が実行するデフォルトの - セションスクリプトです. 通常, 各ユーザはカスタマイズされた - セションスクリプトを ~/.xsessionrc - として持っており, セションスクリプトはそれが優先されます. - + ソースから KDE を構築するには次のように + ports ツリーを使いましょう - - Xsetup_* + &prompt.root; cd /usr/ports/x11/kde2 + &prompt.root; make install clean - これらのファイルにはチューザやログインインターフェイスを - 表示する前に自動的に実行されるスクリプトが含まれています. - 各ディスプレイにつきそれぞれ使われるスクリプトが存在し, - Xsetup_ にローカルディスプレイの番号をつけたもの - (たとえば Xsetup_0) になっています. - 一般にこれらのスクリプトはバックグラウンドで - xconsole - 等のプログラムをひとつかふたつ実行します. - + KDE2 がインストールできたら + X サーバーに、ウィンドウマネージャーの代わりにこのアプリケーションを立ち上げるように教えます. + .xinitrc ファイルを次のように編集しましょう. - - xdm-config + &prompt.root; echo "/usr/X11R6/bin/startkde" > ~/.xinitrc - このファイルにはこのマシンが管理する各ディスプレイに適用される設定が - app-defaults 形式で含まれます. + さぁ, これで startx でいつ X Window System を立ち上げても + KDE2 がデスクトップになります. + + xdm のようなディスプレイマネージャーを使っている場合, + 設定は少し異なります. + 代わりに .xsession ファイルを編集しましょう. + kdm 用の説明はこの章の後のほうにあります. + - - xdm-errors + + KDE2 のもっと詳しいこと + + さぁ, KDE2 のインストールができました. + ほとんどのことはヘルプページを見たりいろんなメニューをつつけばわかるでしょう. + Winodows や Mac のユーザーにも簡単なはずです. + + KDE2 の最も良いリファレンスはオンラインドキュメントです. + KDE には独自の Web ブラウザー Konqueror + が付属してますし, 膨大な数の便利なアプリケーションや詳しいドキュメントもあります. + このセクションの残りではなんとなく使っているだけでは理解し難い技術的なところを解説します. + + + KDE ディスプレイマネージャー + + マルチユーザーシステムの管理者であれば, グラフィカルなログインスクリーンが欲しいかもしれません. + xdm は上で述べたようにその目的で使うことができます. + しかし, KDE にはその代わりになる KDM + が付いており, 見ためもっと格好よくなりログイン時のオプションもたくさんあります. + 特に, (メニューを使って) ログイン後にどのデスクトップ環境か (KDE2 + や GNOME など) を簡単に選ぶこともできます. + + まず最初に rootKDE2 + のコントロールパネル kcontrol を起動しましょう. + 一般には X 環境全体を root で動かすのは安全ではありませんので, + ウィンドウマネージャーは普通のユーザーで起動しておいて (xterm + や KDEkconsole のような) + 端末ウィンドウを開き, su コマンドで root + になり (そのユーザーは wheel グループに入ってなければなりません) + kcontrol とタイプします. + + System とマークされた左にあるアイコンをクリックし, + Login manager をクリックします. + 右には様々な設定オプションがあり, これらについては KDE + のマニュアルに細かく解説されています. 右にある sessions をクリックしてください. + New type をクリックして様々なウィンドウマネージャーやデスクトップ環境を加えます. + これらはただのラベルですので startkde や + gnome-session ではなく KDE + や GNOME とできます. + failsage というラベルも入れてください. + + 他のメニューでも遊んでみてください. それらはだいたい見ために関するものですし, + 見ればわかります. 終わったら下のほうにある + Apply ボタンをクリックしてコントロールセンターを終了します. + + (KDEGNOME + といった) ラベルが何かを kdm が確実に理解してくれるように, + xdm で使われているファイルを編集します. + KDE 2.2 では, これは変更され + kdm は独自の設定ファイルを持ちます. + 詳しくは KDE 2.2 のドキュメントを参照してください. + + 端末ウィンドウで root で + /usr/X11R6/lib/X11/xdm/Xsession ファイルを編集します. + まん中あたりに次のような行があるはずです. + + case $# in + 1) + case $1 in + failsafe) + exec xterm -geometry 80x24-0-0 + ;; + esac + esac + このセクションにもう少し行を追加する必要があります. + KDE2GNOME というラベルが付いてると仮定すると, + 以下の行を追加してください. + case $# in + 1) + case $1 in + kde) + exec /usr/local/bin/startkde + ;; + GNOME) + exec /usr/X11R6/bin/gnome-session + ;; + failsafe) + exec xterm -geometry 80x24-0-0 + ;; + esac + esac + + KDE を尊重してログイン時のバックグラウンドを変える場合には + /usr/X11R6/lib/X11/xdm/Xsetup_0 に次の行を加えます. + /usr/local/bin/kdmdesktop + + 最後に, 次のブート時立ち上がるように + /etc/ttys に + kdm を書きます. + 上の xdm のセクションの解説で + /usr/X11R6/bin/xdm となっている部分を + /usr/local/bin/kdm とすればいいだけです. + - このファイルには XDM が実行しようとしている - X サーバの出力が含まれます. - XDM が立ち上げようとしているディスプレイがなんらかの理由で異常停止したときは, - この中からエラーメッセージを探したください. - この手のメッセージはセッション毎にユーザの ~/.xsession-errors - ファイルにも書き込まれます. + + アンチエイリアスフォント + + 4.0.2 以降, XFree86 ではその "RENDER" + 拡張によってアンチエイリアスがサポートされています. + (KDE で利用されているツールキットである) Qt では + 2.3 以降でこの拡張がサポートされています. + その設定は X11 フォントでのアンチエイリアスに関して + で解説されています. 従って最新のソフトウェアであれば KDE2 + デスクトップ上でアンチエイリアスを利用することが可能なのです. + KDE2 のメニューから Preferences -> Look and Feel -> Fonts と辿り, + Use Anti-Aliasing for Fonts and Icons をクリックしてください. + KDE の一部になっていない Qt アプリケーションの場合, + QT_XFT という環境変数をプログラムを起動する前に設定する必要があります. - - ネットワークディスプレイサーバの実行 - - ディスプレイサーバに他のクライアントを接続するためには, - アクセス制御のルールを書き換えて接続の listen を有効化する必要があります. - デフォルト値はセキュリティを考えて安全なものになっています. - XDM に接続を待ち受けさせるには xdm-config - ファイルの以下の行をコメントアウトしてください. - -! SECURITY: do not listen for XDMCP or Chooser requests -! Comment out this line if you want to manage X terminals with xdm -DisplayManager.requestPort: 0 - - - そして XDM を再起動します. - app-defaults ファイルでのコメントは - ! 文字で始まり, - # ではないので注意してください. - この後, さらに細かなアクセス制御が必要になるでしょう. - Xaccess ファイルの例, および - &man.xdm.1; マニュアルページを参照してください. + + XFCE + + XFCE について + + XFCEGNOME + で使われている GTK ツールキットをベースにしたデスクトップ環境ですがかなり軽く, + 使ったり設定したりが簡単なのにも関わらずシンプルで効率的なデスクトップなのです. + 見ためとしては商用 Unix システムが採用している CDE + にかなり似ています. XFCE の機能のいくつかを下に挙げておきます. + + + シンプルで使いやすいデスクトップ + マウスのドラッグアンドドロップなどで全ての設定が可能 + CDE に似たメインパネルとメニューやアプレット, ランチャー + 統合されたウィンドウマネージャー, ファイルマネージャー, サウンドマネージャーと + GNOME 準拠のモジュールなど + (GTK なので) テーマをサポート + 速くて軽くて効率的: 古いマシンや遅いマシン, メモリーの限られたマシン向き + + + XFCE に関する詳しい情報は + XFCE の Web サイトから得られます. + + + XFCE のインストール + + (この文章を書いている時点で) xfce + のバイナリーパッケージがあります. インストールするにはただ次のようにタイプするだけです + + &prompt.root; pkg_add -r xfce + + また, ports コレクションを利用してソースから作ることも可能です + + &prompt.root; cd /usr/ports/x11-wm/xfce + &prompt.root; make install clean + + 次に X が起動した時に XFCE が起動されるように設定します. + 次のようにしてください. + + &prompt.root; echo "/usr/X11R6/bin/startxfce" > ~/.xinitrc + + 次に X が起動すると XFCE のデスクトップが立ち上がるでしょう. + 上と同様に, xdm のようなディスプレイマネージャーを使っている場合には + GNOME のセクションに書いてあるのと同じように + .xsession ファイルを作り, /usr/X11R6/bin/startxfce + を起動するようにします. + もしくは, kdm + のセクションにあるようにディスプレイマネージャーから XFCE + を選ぶことができるように設定します. + +