diff --git a/ja/releases/5.2R/early-adopter.html b/ja/releases/5.2R/early-adopter.html index a49dd5a13e..967bddfbe4 100644 --- a/ja/releases/5.2R/early-adopter.html +++ b/ja/releases/5.2R/early-adopter.html @@ -1,558 +1,557 @@ FreeBSD 5.2-RELEASE 初期利用者のための手引き

FreeBSD 5.2-RELEASE 初期利用者のための手引き

FreeBSD リリースエンジニアリングチーム

$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/early-adopter/article.sgml,v -1.10 2003/12/29 15:40:41 motoyuki Exp $
+1.9.2.1 2004/01/17 03:24:55 hrs Exp $

FreeBSD は Wind River Systems, Inc. の登録商標です。 これは近いうちに変わる見込みです。

Intel, Celeron, EtherExpress, i386, i486, Itanium, Pentium および Xeon はアメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporation またはその関連会社の商標または登録商標です。

Microsoft, FrontPage, MS-DOS, Outlook, Windows, Windows Media および Windows NT は アメリカ合衆国および/またはその他の国における Microsoft Corporation の登録商標または商標です。

Sparc, Sparc64, SPARCEngine および UltraSPARC はアメリカ合衆国およびその他の国における SPARC International, Inc. の商標です。SPARC の商標をつけた製品は Sun Microsystems, Inc. が開発したアーキテクチャに基づいています。

製造者および販売者が製品を区別するのに 用いている表示の多くは、商標とされています。 この文書に登場する表示のうち FreeBSD Project がその商標を確認しているものには、その表示に続いて ``™'' または ``®'' 記号がおかれています。

この記事では、FreeBSD 5.2-RELEASE の現状を 5.X 系列のリリースまたは FreeBSD 一般に不慣れな 利用者の立場から詳細に述べています。 リリースエンジニアリングの背景となる事情、 新機能のハイライト、初期利用者が直面する可能性のある障害を記載しています。 また、4-STABLE 開発ブランチの将来のリリース計画と 既存のシステムをアップグレードするためのヒントをいくつか紹介しています。


1. はじめに

FreeBSD 5.X は、2 年ぶりに公開される新しいメジャーバージョンです。 さまざまな新機能に加えて、システムアーキテクチャレベルでの開発も 数多く反映されています。ただしこの進歩は、まだ広く試験されていない 新しいコードが非常に多く導入された結果でもあります。 そのため、現在の 4.X リリースと比較すると、 初期の 5.X リリースは安定性や性能、 場合によっては機能性などの点で劣っているかも知れません。

リリースエンジニアリングチーム はこのような理由から、新しいリリースにおいて発生しうる問題を ユーザが自覚して (そして対処する準備ができて) いない限り、 古い FreeBSD リリースを 5.2-RELEASE にアップグレードするのを 明確に非推奨としています。 特に、今までどおりの動作を期待する慎重なユーザには、しばらくの間は (4.9-RELEASE のような) 4.X リリースで運用することをおすすめします。 5.X へのアップグレードを考える時期としては、 おそらく 5-STABLE 開発ブランチが作成された後が適当でしょう。 これは 5.3-RELEASE の公開あたりになる見込みです。

(FreeBSD 5.X はいわゆる``卵鶏問題''を抱えています。 プロジェクトでは皆が可能な限りリリースを 安定で信頼性の高いものにしようと考えているのですが、 その安定性と信頼性を得るには、広い範囲での試験、 特にシステムの新しい機能に対する試験が必要です。 しかし、たくさんのユーザにシステムを試験してもらうためには、 実際のところ最初のリリースを作成し、 配布しなければならないのです!)

この文書では、FreeBSD 5.2-RELEASE のインストールと運用における いくつかの問題点について説明しています。 まず、FreeBSD のリリース工程の概要について解説し、 次に FreeBSD 5.2-RELEASE の特筆すべき新機能のいくつかと、 不注意からユーザが陥りやすいと思われる問題について紹介します。 また、4-STABLE ベースのリリースを使い続けようと考えているユーザ向けに、 今後の 4-STABLE 開発ブランチにおける短期・中期的なプランについても触れます。 最後に、4.X システムを 5.2-RELEASE にアップグレードする際の注意点を示します。


2. FreeBSD リリース工程の概要

FreeBSD では、ソースコードリポジトリに複数の開発ブランチを置く という開発モデルを採用しています。中心となるブランチは ``CURRENT'' と呼ばれ、 CVS リポジトリでは HEAD というタグが付けられています。 新機能はまず、このブランチにコミットされます。 つまり CURRENT には新機能が一番最初に追加されますが、 その新機能の追加やデバッグが原因でシステムが壊れてしまうこともある、 ということです。

FreeBSD リリースの大部分は、いくつかある ``STABLE'' ブランチから作成されます。これらのブランチには、CURRENT である程度試験された機能だけが追加されます。 現時点で活発に開発されている STABLE ブランチは 1 つだけです。 そのブランチは ``4-STABLE'' と呼ばれており、 FreeBSD 4.X リリースはすべてこのブランチから作成されました。 このブランチは CVS リポジトリで RELENG_4 というタグが付けられています。

FreeBSD 5.0 と 5.1, 5.2 は CURRENT ブランチをベースにしています。 最初の 5.0 は CURRENT ブランチからの 2 年ぶりのリリースでした (前回の HEAD からのリリース FreeBSD 4.0 は 2000 年 3 月でした)。

FreeBSD 5.0 のリリース後、少し経過した時点で FreeBSD CVS リポジトリに RELENG_5 というタグが打たれ、 ``5-STABLE'' というブランチが作成される予定です。 以前の 2 つの stable ブランチ (3-STABLE および 4-STABLE) は、 それぞれの ``x.0'' リリースの直後 (それぞれ 3.0 と 4.0) に 作成されていました。しかしこの方法では、 新しい STABLE ブランチが作成される前に、 CURRENT ブランチが安定する 十分な時間が確保できないという問題があります。

そのためリリースエンジニアリングチームは、 各ブランチがそのブランチの持つ性格に対して 比較的安定した状態になったことを確認してから、 CVS リポジトリに 5-STABLE ブランチを作成することを予定しています。 おそらくブランチが作成されるまでに、5.X 系列からリリース版がいくつか公開されるでしょう。 5-STABLE ブランチの登場は、5.3-RELEASEの前後 あたりになると見込んでいます。

FreeBSD リリースエンジニアリング工程に関する詳細は、 リリースエンジニアリングのウェブページ および、``FreeBSD リリースエンジニアリング'' という記事をご覧ください。 きたる 5-STABLE 開発ブランチについての特記事項は ``5-STABL 開発ブランチのロードマップ'' という記事をご覧ください。


3. 新機能

FreeBSD 5.X の大きな魅力の 1 つは、数多くの新機能です。 これらの新しい機能は、FreeBSD 4-STABLE 開発ブランチには統合できなかった 大きなアーキテクチャレベルの変更も当然ながら含まれています (一方で新しいデバイスドライバやユーザランドユーティリティなど、 それ自身で完結している改良点は、4-STABLE ブランチに移植されています)。 すべてを網羅したものではありませんが、簡単にまとめてみましょう。

さらに詳しい新機能のリストは、各 FreeBSD 5.X リリースのリリースノートに書かれています。


4. 初期リリースを使う上での欠点

FreeBSD 5.X には説明したような新機能が追加されているのですが、 問題があったり、意図どおりに動かないという部分もいくつか存在します。 これはほとんどの場合、多くの機能がまだ開発中であることに起因したものです。 次に、問題のある部分のいくつかをまとめたリストを示します。

このようにシステムの安定性に影響する欠点が多くあることから、 5.X 系列が十分に安定するまでの間、 リリースエンジニアリングチームは、 現在の機能性・安定性を重要視するサイトやユーザに対して 4-STABLE ブランチから公開されるリリース版を利用することを推奨しています。 -当初存在した安定性に関する問題点の多くは解決されたと信じていますし、 -性能に関する問題点のいくつかは work-in-progress となっています。 -システム管理における最良のやり方は、 製品や ``ミッションクリティカルな'' -システムをアップデート +当初存在した安定性に関する問題点の多くは解決されたと考えていますが、 +性能に関する問題点のいくつかは、また対処中のものがあります。 製品や +``ミッションクリティカルな'' システムをアップデート する前にテスト環境でオペレーティングシステムのアップデートを試すのが、 システム管理における最良のやり方であることも注意しておきます。


5. 4-STABLE ブランチに対する今後の予定

重要: 5.X シリーズがリリースされても 4.X リリースのサポートはある期間続けられます。 実際に、FreeBSD 4.8-RELEASE は 5.0-RELEASE の 2 ヵ月後の 2003 年 4 月に公開され、続いて 4.9-RELEASE が 2003 年 10 月に公開されました。 4-STABLE ブランチからの将来のリリースが出るとしたら、 -いくつかの要素が絡んできます。 最も重要なのは、5-STABLE +それにはいくつかの要素が絡んできます。 最も重要なのは、5-STABLE ブランチの作成と、その安定性です。 CURRENT が 5-STABLE ブランチを作成できるほどに安定していなかった場合、 リリースは 4-STABLE ブランチから作成することになるでしょう。 また 4-STABLE には、4-STABLE ブランチからの最終リリースが 告知されるまで、開発者の判断とリリースエンジニアリングの ポリシに基づいて HEAD から新機能が統合されます。

ある程度ですが、リリースエンジニアリングチームは 開発者コミュニティと同様にプロジェクト全体として、 将来の 4-STABLE リリースに対するユーザのニーズを考慮するつもりです。 ただしそのニーズは、リリースエンジニアリング作業に必要な労力・資源 (特に開発者の時間、計算機資源、ミラーアーカイブ容量) に見合ったものである必要があるでしょう。 一般に、FreeBSD コミュニティは (ユーザと開発者の双方とも) 5.X -ブランチ以降の新機能にひかれて先に進む習性があるようです。 これは、新機能を 4.X に backport (及びメンテナンス) が難しいためです。

+ブランチ以降の新機能にひかれて先に進む傾向があるようです。 これは、新機能を 4.X に移植 (および保守) することが難しいためです。

セキュリティオフィサチーム は FreeBSD ウェブサイトの セキュリティのページ で公開されているポリシに基づき、 4-STABLE ブランチから作成されるリリースのサポートを継続します。 セキュリティ勧告とセキュリティ上の修正がサポートするのは、 通常、各ブランチ毎に最も新しい 2 つのリリースです。 セキュリティオフィサチームは、 他のリリース版もこのルールに則ったサポートを行ないます。

現在のところ、リリースエンジニアリングチームは 4-STABLE -開発ブランチの将来についていかなる具体的な計画も持っていません。 -このブランチからの今後のリリースは (もしあるとして) 軽量 ``ポイント'' -リリースになるというのが ありそうなことです。 それらのリリースは恐らく 4.9.X という バージョン番号となり、 4.9-RELEASE と比べて機能面で -大きな変更が含まれていないことを示すでしょう。 -一般的に、これらのリリースはセキュリティ問題の修正やバグの修正、 -デバイスドライバのアップデート (特に新しいハードウェアが -既にあるデバイスドライバによって簡単にサポートできる場合) が -重視されるでしょう。主要な新機能は (特に 5.X で -追加された基盤が必要な場合) 恐らくこれらのリリースには 追加されないでしょう。

+開発ブランチの将来について具体的な計画は持っていません。 +このブランチからの今後のリリースは (もしあるとしたら) 簡単な ``ポイント'' +リリースになるでしょう。 それらのリリースはおそらく、4.9-RELEASE と比べて機能面で +大きな変更が含まれていないことを示す 4.9.X +というバージョン番号になるでしょう。 +これらのリリースでは基本的に、セキュリティ問題の修正やバグの修正、 デバイスドライバの更新 +(特に新しいハードウェアの対応が、 既に存在するデバイスドライバで簡単に可能な場合) が +重視されます。主要な新機能 (特に 5.X で +追加された新しい機構が必要なもの) は、おそらく、 これらのリリースには追加されません。


6. FreeBSD 4.X からアップグレードする際の注意点

この節では現在 FreeBSD システムを利用している方向けに、 FreeBSD 4.X システムを 5.X システムにアップグレードする際の 注意点について説明します。 FreeBSD をアップグレードする場合は、アップグレードしたいバージョンの リリースノートと errata 文書を読むこと、また、 ソースからアップグレードする場合には src/UPDATING を読むことが重要です。


6.1. バイナリアップグレード

おそらく最も単純な方法は、 ``すべてをバックアップして、再フォーマット、再インストールし、 最後にバックアップを展開''することでしょう。 この方法は、互換性がなかったり、古くて使えない実行ファイルや 設定ファイルによって、新しいシステムが汚染される問題を回避することができます。 また、新規にファイルシステムを作成することによって、 デフォルトフォーマットである UFS2 の新機能の恩恵を受けることができます。

現時点の sysinstall(8) のバイナリアップグレード機能は、 メジャーバージョンをまたぐアップグレードに対して 十分に試験されていません。 そのため、この機能を使うことはおすすめできません。 特に、バイナリアップグレードは FreeBSD 4.X に存在して FreeBSD 5.X に存在しないファイルをシステムに数多く残します。 これらの古いファイルは何らかの問題を引き起こす可能性があります。 例えば、古い C++ ヘッダ、 Ports コレクションへ移動した プログラム、ダイナミックリンクされた root ファイルシステムの 実行ファイルをサポートするために移動した共有ライブラリが 挙げられます。

i386™ および pc98 プラットフォームの 4-STABLE では、 インストールメディアからの起動の際、 ISA デバイスの設定を起動時に変更できる UserConfig ユーティリティが利用できるようになっています。 FreeBSD 5.X では、この機能の一部が device.hints(5) 機構に 置き換えられました(同じパラメータを指定できますが、 対話的なものではなくなっています)。

フロッピを使ったバイナリインストールには、 デバイスドライバのカーネルモジュールを含んだ 新しい 3 枚目のフロッピイメージが必要です。 この drivers.flp フロッピイメージは通常、 従来からある kern.flpmfsroot.flp のフロッピイメージが置かれている場所と同じところに置かれています。

i386 アーキテクチャにおける CDROM を使ったインストールでは、 ``非エミュレーション型''の起動ローダを使用するようになっています。 この利点はいろいろとありますが、フロッピイメージ用に切り詰めた カーネルではなく、通常の GENERIC カーネルが 使用できるという点があげられるでしょう。 理論的には、Microsoft® Windows NT® 4 インストール CDROM が起動できるシステムなら、FreeBSD 5.X CDROM も動作するはずです。


6.2. ソースを使ったアップグレード

何はともあれ、src/UPDATING を読むことが非常に大切です。 ``To upgrade from 4.x-stable to current'' という節には、アップグレード手順がステップバイステップで書かれています。 説明されているとおり、正確に従ってください。 たまにやる人がいるのですが、 手順を``飛ばしたり''してはいけません。


6.3. 共通の注意点

Perl がベースシステムから削除されています。 すでに作成ずみの package から、もしくは Ports Collection から Perl をインストールしなければなりません。 以前は Perl をベースシステムの一部として構築していたため、 Perl のアップグレードが難しく、多くの問題を引き起こしていました。 ベースシステムのユーティリティで Perl を使うものは、 まだ使われているものは Perl を使わないものに書き換えられ、 使わなくなったものは削除されています。 sysinstall(8) は、大部分の配布物のインストール時に、 その配布物の一部として Perl の package もインストールするようになっていますので、 この変更に気づくユーザはごく一部でしょう。

基本的に、従来の 4.X で使っていた実行ファイルは 5.X でも動作します。 ただし、これには compat4x 配布物がインストールされていることが必要です。 古い ports -を使うことはある場合には可能です。しかし、後方非互換性が -いくつも知られています。一例を挙げると、 devel/gnomevfs2, mail/postfix, security/cfs の各 ports は statfs -構造体の変更のためコンパイルし直す 必要があります。

+class="FILENAME">security/cfs の各 port は statfs +構造体の変更のため、コンパイルし直す必要があります。

既存の 4-STABLE ベースのシステムに上書きする形でインストールや アップグレードを行なった場合は、 /usr/include にある古いヘッダファイルを削除することが非常に重要です。 バイナリインストールや installworld の前に、 このディレクトリをリネームしておくと良いでしょう。 こうしないと、(特に C++ プログラムで) コンパイラが古いヘッダと 新しいヘッダを混ぜて使用してしまい、おかしな結果になる可能性があります。

MAKEDEV がもはや提供されなくなり、 また必要なくなりました。 FreeBSD 5.X は、必要に応じてデバイスノードを自動的に作成する デバイスファイルシステムを利用しています。 詳細は devfs(5) をご覧ください。

UFS2 が newfs(8) を利用して作成するファイルシステムの デフォルトのディスクフォーマットになりました。 また、pc98 を除くすべてのプラットフォームにおいて、 sysinstall(8) がディスクラベル作成画面で作成する デフォルトのファイルシステムになりました。 FreeBSD 4.X は UFS1 のみを認識する (UFS2 は認識しません) ので、 5.X と 4.X の両方がアクセスする必要のあるディスクパーティションは UFS1 で作成しなければならないことに注意してください。 これは newfs(8)-O1 オプションを利用するか sysinstall(8) のディスクラベル作成画面で指示することで 指定することができます。 このような状況は、単一のマシンで FreeBSD 5.X と FreeBSD 4.X の双方を起動するシステムでしばしば発生します。 ディスクフォーマット間のファイルシステムを変換する方法は (バックアップして、ファイルシステムを再度作成し、 バックアップを展開する以外に) 存在しないことに注意してください。


7. まとめ

FreeBSD 5.2-RELEASE には魅力的な機能がたくさん含まれています。 しかし現時点では、それがすべての皆さんの期待に応えられるものではないかも知れません。 この文書では、リリースエンジニアリングの背景と 5.X 系列の特筆すべき新機能の一部について、 初期リリースを使う上でのいくつかの欠点についてとりあげました。 また、将来の 4-STABLE 開発ブランチの計画と、 初期リリースを利用する人向けのアップグレードのヒントも説明しています。


このファイルの他、リリース関連の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/ からダウンロードできます。

FreeBSD に関するお問い合わせは、<questions@FreeBSD.org> へ質問を投稿する前に解説文書をお読みください。

この文書の原文に関するお問い合わせは <doc@FreeBSD.org> まで、
日本語訳に関するお問い合わせは、<doc-jp@jp.FreeBSD.org> まで電子メールでお願いします。



diff --git a/ja/releases/5.2R/hardware-alpha.html b/ja/releases/5.2R/hardware-alpha.html index 6cc5d2c5a2..61ad477576 100644 --- a/ja/releases/5.2R/hardware-alpha.html +++ b/ja/releases/5.2R/hardware-alpha.html @@ -1,910 +1,910 @@ FreeBSD/alpha 5.2-RELEASE ハードウェアノート

FreeBSD/alpha 5.2-RELEASE ハードウェアノート

The FreeBSD Documentation Project


Table of Contents
1. はじめに
2. 対応ハードウェア
2.1. ディスクコントローラ
2.2. Ethernet インタフェース
2.3. FDDI インタフェース
2.4. ATM インタフェース
2.5. 無線ネットワークインタフェース
2.6. その他のネットワーク機器
2.7. ISDN インタフェース
2.8. シリアルインタフェース
2.9. オーディオデバイス
2.10. カメラおよびビデオキャプチャデバイス
2.11. USB デバイス
2.12. IEEE 1394 (FireWire) デバイス
2.13. Bluetooth デバイス
2.14. 暗号処理アクセラレータ
2.15. その他のデバイス

1. はじめに

この文書は Alpha/AXP プラットフォーム版 FreeBSD 5.2-RELEASE (別名 FreeBSD/alpha 5.2-RELEASE) のハードウェア互換ノート (hardware comparibility notes) です。 これにはこのプラットフォームで動作が確認されたデバイスおよび、 新しいデバイスを動作させようとする場合に有用な、 起動時のカーネル設定に関する注意が書かれています。

Note: この文書に書かれている情報は Alpha/AXP プラットフォームに特有のものです。 他のアーキテクチャ用のハードウェア互換ノートとは、 細部が異なる可能性があります。


2. 対応ハードウェア

-$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/hardware/common/dev.sgml,v 1.23 2004/01/12 06:21:23 -hrs Exp $ +$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/hardware/common/dev.sgml,v 1.22.2.1 2004/01/17 +03:24:55 hrs Exp $

この節には、現在 Alpha/AXP プラットフォーム版 FreeBSD での対応が確認されているデバイスが書かれています。 ここに書かれていない構成でも動作するものもありますが、 それらはまだ試験されていません。このリストに対する動作報告や更新案、 誤記の修正等のご意見がありましたら、ぜひお寄せください。

可能なものについては、各々のデバイスやデバイス群に対応するドライバも併記してあります。 また、そのドライバのマニュアルページがある場合 (ほとんどあるはずですが) は、その参照先も記載してあります。 対応しているデバイスやコントローラなどの特定のモデルについての情報は マニュアルページをご覧ください。

Note: 特定の対応デバイスのリストは、 重複している (そして潜在的には古くなっている) 記述を減らすために、 徐々にこの文書から削除されています。 この作業が完了した時には、各ドライバのマニュアルページは 対応デバイスの権威あるリストとして参考にすべきです。


2.1. ディスクコントローラ

IDE/ATA コントローラ ( ata(4) ドライバ)

  • Acard ATP850 UDMA2, ATP860 UDMA4, ATP865 UDMA6

  • AMD 756 ATA66, 766 ATA100, 768 ATA100

  • Cenatek Rocket Drive

  • CMD 646, 648 ATA66, 649 ATA100

  • Cypress 82C693

  • Cyrix 5530 ATA33

  • HighPoint HPT366 ATA66, HPT370 ATA100, HPT372 ATA133, HPT374 ATA133

  • Intel PIIX, PIIX3, PIIX4

  • Intel ICH ATA66, ICH2 ATA100, ICH3 ATA100, ICH4 ATA100

  • nVidia nForce ATA100, nForce2 ATA133

  • Promise ATA100 OEM チップ (pdc20265)

  • Promise ATA133 OEM チップ (pdc20269)

  • Promise Fasttrak-33, -66, -100, -100 TX2/TX4, -133 TX2/TX2000

  • Promise SATA150 TX2/TX4 シリアル ATA/150

  • Promise Ultra-33, -66, -100, -133 TX2/TX2000/TX4000

  • ServerWorks ROSB4 ATA33

  • ServerWorks CSB5, CSB6 ATA66/ATA100

  • Sil 0680 UDMA6

  • SiS 530, 540, 550, 620

  • SiS 630, 630S, 633, 635, 640, 645, 645DX, 648, 650, 651, 652, 655, 658, 730, 733, 735, 740, 745, 746, 748, 750, 751, 752, 755

  • SiS 5591 ATA100

  • VIA 82C586 ATA33, 82C596 ATA66, 82C686a ATA66, 82C686b ATA100

  • VIA 8233, 8235 ATA133



Adaptec AIC-7770, AIC-7850, AIC-7860, AIC-7870, AIC-7880, AIC789x ベースの SCSI ホストアダプタ ( ahc(4) ドライバ)

AMI MegaRAID Express, Enterprise ファミリ RAID コントローラ ( amr(4) ドライバ)

SRM の制限のため、 これらのコントローラからの起動には対応していません。



Mylex DAC960 および DAC1100 RAID コントローラ。 2.x, 3.x, 4.x, 5.x の各ファームウェアに対応。( mlx(4) ドライバ)

SRM の制限のため、 これらのコントローラからの起動には対応していません。 StorageWorks ファミリの一部として Digital/Compaq が Alpha システムに組み込んで販売している DAC960 コントローラ、たとえば KZPSC や KZPACは、 SRM から起動することができます。 これらのカードは 2.x のファームウェアを使用しています。 それより新しいファームウェアで SRM から起動できるかどうかは不明です。



LSI/SymBios (以前の NCR) 53C8XX および 53C10XX PCI SCSI コントローラ。マザーボードに内蔵のもの、および外付ボード ( ncr(4) および sym(4) ドライバ)

Qlogic コントローラ。すべての変種に対応。 ( isp(4) ドライバ)

LSI Logic Fusion/MP architecture Fiber Channel controllers ( mpt(4) ドライバ)

対応しているすべての SCSI コントローラは、 ハードディスク、光ディスク、テープドライブ (DAT, 8mm Exabyte, Mammoth, DLT), メディアチェンジャ、プロセッサターゲットデバイス、 CD-ROM ドライブといった、SCSI-I および SCSI-II, SCSI-III 周辺機器に完全対応しています。 CD-ROM コマンドに対応している WORM デバイスの読み込み専用のアクセスは (cd(4) のような) CD-ROM ドライバが対応しており、 WORM/CD-R/CD-RW の書き込みは、Ports Collection にある sysutils/cdrtools という port に含まれる cdrecord(1) が対応しています。

現時点で、以下の CD-ROM 型システムに対応しています。

  • SCSI インタフェース (これには ProAudio Spectrum, SoundBlaster SCSI が含まれます) (cd(4))

  • ATAPI IDE インタフェース ( acd(4))




2.2. Ethernet インタフェース

Adaptec AIC-6915 Fast Ethernet コントローラチップベースの Adaptec Duralink PCI Fast Ethernet アダプタ (sf(4) ドライバ)

AMD PCnet NICs ( lnc(4) および pcn(4) ドライバ)

  • AMD PCnet/PCI (79c970 & 53c974 もしくは 79c974)

  • AMD PCnet/FAST

  • Isolan AT 4141-0 (16 bit)

  • Isolink 4110 (8 bit)

  • PCnet/FAST+

  • PCnet/FAST III

  • PCnet/PRO

  • PCnet/Home

  • HomePNA



RealTek 8129/8139 Fast Ethernet NIC (rl(4) ドライバ)

Winbond W89C840F Fast Ethernet NIC (wb(4) ドライバ)

VIA Technologies VT3043 ``Rhine I'', VT86C100A ``Rhine II'', VT86C105/VT86C105M ``Rhine III'' Fast Ethernet NIC (vr(4) ドライバ)

Silicon Integrated Systems SiS 900 および SiS 7016 PCI Fast Ethernet NIC ( sis(4) ドライバ)

National Semiconductor DP83815 Fast Ethernet NIC ( sis(4) ドライバ)

Sundance Technologies ST201 PCI Fast Ethernet NIC ( ste(4) ドライバ)

SysKonnect SK-984x PCI Gigabit Ethernet カード (sk(4) ドライバ)

Texas Instruments ThunderLAN PCI NIC (tl(4) ドライバ)

DEC/Intel 21143 Fast Ethernet NIC と PCI, MiniPCI, CardBus 版の互換品 (dc(4) ドライバ)

DEC DC21040, DC21041, DC21140, DC21141, DC21142, DC21143 ベースの NICs (de(4) ドライバ)

Intel 82557, 82258, 82559, 82550, 82562 ベースの Fast Ethernet NIC ( fxp(4) ドライバ)

  • Intel EtherExpress Pro/100B PCI Fast Ethernet

  • Intel InBusiness 10/100 PCI Network アダプタ

  • Intel PRO/100+ マネージメントアダプタ

  • Intel Pro/100 VE デスクトップアダプタ

  • Intel Pro/100 M デスクトップアダプタ

  • Intel Pro/100 S デスクトップ、サーバ、デュアルポートサーバアダプタ



3Com Etherlink XL ベースの NIC (xl(4) ドライバ)

3Com 3XP Typhoon/Sidewinder (3CR990) チップセットベースの Ethernet および Fast Ethernet NIC ( txp(4) ドライバ)

Intel 82542, 82543 コントローラチップベースの Gigabit Ethernet NIC (gx(4)em(4) ドライバ) および、 Intel 82540EM, 82544, 82545EM, 82546EB コントローラチップベースの NIC (em(4) ドライバのみ)

RealTek RTL8139C+, RTL8169, RTL8169S, RTL8110S ベースの PCI Fast Ethernet および Gigabit Ethernet コントローラ (re(4) ドライバ)


2.3. FDDI インタフェース

DEC DEFPA PCI ( fpa(4) ドライバ)


2.8. シリアルインタフェース

``PC に標準で搭載されている'' 8250, 16450, 16550 ベースのシリアルポート ( sio(4) ドライバ)

AST IRQ 共有機能付き 4 ポートシリアルカード

Comtrol Rocketport カード (rp(4) ドライバ)


2.9. オーディオデバイス

ESS

  • ES1868, ES1869, ES1879, ES1888 ( sbc(4) ドライバ)

  • Maestro-1, Maestro-2, Maestro-2E

  • Maestro-3/Allegro

    Note: Maestro-3/Allegro はライセンス上の制限により、 FreeBSD カーネルにコンパイルすることができません。 このドライバを使う場合は、/boot/loader.conf に次の行を追加してください。

     snd_maestro3_load="YES"
     


MSS/WSS 互換 DSP ( pcm(4) ドライバ)

Creative Technologies SoundBlaster シリーズ ( sbc(4) ドライバ)

  • SoundBlaster

  • SoundBlaster Pro

  • SoundBlaster AWE-32

  • SoundBlaster AWE-64

  • SoundBlaster AWE-64 GOLD

  • SoundBlaster ViBRA-16




2.11. USB デバイス

この節では、対応しているいくつかの種類の USB 周辺機器のうち、 動作の確認されているデバイスが書かれています。 大部分の USB デバイスは高い互換性を持っているため、 いくつか例外はあるものの、 ここに記載されている種類のデバイスについては 明示的に製品名が書かれていなくとも、 ほぼすべてのデバイスを利用することができるでしょう。

Note: USB Ethernet アダプタは Ethernet インタフェースの節にまとめられています。

Note: USB Bluetooth アダプタは Bluetooth の節にまとめられています。

OHCI 1.0 準拠のホストコントローラ ( ohci(4) ドライバ)

UHCI 1.1 準拠のホストコントローラ ( uhci(4) ドライバ)

ハブ

キーボード ( ukbd(4) ドライバ)

マウス ( ums(4) ドライバ)

プリンタ、パラレルプリンタ変換ケーブル ( ulpt(4) ドライバ)

ストレージデバイス ( umass(4) ドライバ)

  • ADTEC ステックドライブ AD-UST32M, 64M, 128M, 256M

  • デンノー FireWire/USB2 2.5 インチリムーバブル HDD ケースMIFU-25CB20

  • FujiFilm Zip USB Drive ZDR100 USB A

  • GREEN HOUSE USB フラッシュメモリ ``PicoDrive'' GH-UFD32M, 64M, 128M

  • IBM 32MB USB メモリキー (P/N 22P5296)

  • IBM ThinkPad USB ポータブル CD-ROM ドライブ (P/N 33L5151)

  • I-O DATA USB 6 倍速 CD-RW ドライブ CDRW-i64/USB (CDROM 機能のみ動作)

  • I-O DATA USB CD/CD-R/CD-RW/DVD-R/DVD-RW/DVD-RAM/DVD-ROM ドライブ DVR-iUH2 (CDROM, DVD-RAM 機能のみ動作)

  • Iomega Zip750 USB2.0 ドライブ

  • 恵安 USB1.1/2.0 対応 3.5 インチ HDD ケース KU350A

  • 玄人志向 USB 2.5 インチ HDD ケース GAWAP2.5PS-USB2.0

  • Logitec USB1.1/2.0 HDD ユニット SHD-E60U2

  • Logitec Mobile USB Memory LMC-256UD

  • Logitec 2 倍速 USB フロッピドライブ LFD-31U2

  • Logitec USB/IEEE1394 DVD-RAM/R/RW ユニット LDR-N21FU2 (CDROM 機能のみ動作)

  • Matshita CF-VFDU03 フロッピドライブ

  • MELCO USB2.0 MO ドライブ MO-CH640U2

  • I-O DATA USB/IEEE1394 ポータブル HD ドライブ HDP-i30P/CI, HDP-i40P/CI

  • MELCO USB フラッシュディスク ``PetitDrive'', RUF-32M, -64M, -128M, -256M

  • MELCO USB2.0 フラッシュディスク ``PetitDrive2'', RUF-256M/U2, -512M/U2

  • MELCO USB フラッシュディスク ``ClipDrive'', RUF-C32M, -C64M, -C128M, -C256M, -C512M

  • Microtech USB-SCSI-HD 50 USB to SCSI ケーブル

  • NOVAC USB2.0 2.5/3.5 インチ HDD ケース NV-HD351U

  • Panasonic フロッピドライブ

  • Panasonic USB2.0 ポータブル CD-RW ドライブ KXL-RW40AN (CDROM 機能のみ動作)

  • RATOC Systems USB2.0 リムーバブル HDD ケース U2-MDK1, U2-MDK1B

  • Sony ポータブル CD-R/RW ドライブ CRX10U (CDROM 機能のみ動作)

  • TEAC ポータブル USB CD-ROM ユニット CD-110PU/210PU

  • Y-E Data フロッピドライブ (720/1.44/2.88Mb)




2.15. その他のデバイス

フロッピドライブ ( fdc(4) ドライバ)

VGA 互換ビデオカード ( vga(4) ドライバ)

Note: 特定のビデオカードについての情報と XFree86 との互換性は http://www.xfree86.org/ をご覧ください。



キーボード

  • AT スタイルキーボード ( atkbd(4) ドライバ)

  • PS/2 キーボード ( atkbd(4) ドライバ)

  • USB キーボード ( ukbd(4) ドライバ)



ポインティングデバイス

  • PS/2 マウスおよびラップトップのポインティングデバイスを含む その互換デバイス ( psm(4) ドライバ)

  • シリアルマウスおよびその互換デバイス

  • USB マウス ( ums(4) ドライバ)

Note: FreeBSD でポインティングデバイスを利用する際の詳しい情報は マニュアルページ moused(8) に記載されています。 XFree86 で利用する際の情報は http://www.xfree86.org/ をご覧ください。



``PC 標準'' のパラレルポート ( ppc(4) ドライバ)


このファイルの他、リリース関連の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/ からダウンロードできます。

FreeBSD に関するお問い合わせは、<questions@FreeBSD.org> へ質問を投稿する前に解説文書をお読みください。

この文書の原文に関するお問い合わせは <doc@FreeBSD.org> まで、
日本語訳に関するお問い合わせは、<doc-jp@jp.FreeBSD.org> まで電子メールでお願いします。



diff --git a/ja/releases/5.2R/hardware-amd64.html b/ja/releases/5.2R/hardware-amd64.html index bd75be5e29..eb182a1714 100644 --- a/ja/releases/5.2R/hardware-amd64.html +++ b/ja/releases/5.2R/hardware-amd64.html @@ -1,1521 +1,1521 @@ FreeBSD/amd64 5.2-RELEASE ハードウェアノート

FreeBSD/amd64 5.2-RELEASE ハードウェアノート

The FreeBSD Documentation Project


Table of Contents
1. はじめに
2. 対応プロセッサおよびマザーボード
3. 対応ハードウェア
3.1. ディスクコントローラ
3.2. Ethernet インタフェース
3.3. FDDI インタフェース
3.4. ATM インタフェース
3.5. 無線ネットワークインタフェース
3.6. その他のネットワーク機器
3.7. ISDN インタフェース
3.8. シリアルインタフェース
3.9. オーディオデバイス
3.10. カメラおよびビデオキャプチャデバイス
3.11. USB デバイス
3.12. IEEE 1394 (FireWire) デバイス
3.13. Bluetooth デバイス
3.14. 暗号処理アクセラレータ
3.15. その他のデバイス

1. はじめに

この文書は AMD64 プラットフォーム版 FreeBSD 5.2-RELEASE (別名 FreeBSD/amd64 5.2-RELEASE) のハードウェア互換ノート (hardware comparibility notes) です。 これにはこのプラットフォームで動作が確認されたデバイスおよび、 新しいデバイスを動作させようとする場合に有用な、 起動時のカーネル設定に関する注意が書かれています。

Note: この文書に書かれている情報は AMD64 プラットフォームに特有のものです。 他のアーキテクチャ用のハードウェア互換ノートとは、 細部が異なる可能性があります。


2. 対応プロセッサおよびマザーボード

FreeBSD/amd64 は 2003 年の半ばに誕生したもので、AMD64 (``Hammer'') アーキテクチャに対応しています。 最初のお披露目は FreeBSD 5.1-RELEASE をもとにした試験的なリリース でした。

FreeBSD/amd64 は、執筆時点で Athlon64 (``Clawhammer'') と Opteron (``Sledgehammer'') マシンに対応しています。これまでに試験されている 最大のメモリ構成は 8GB です。SMP 対応も完了し、十分に安定しています。

FreeBSD/amd64 が対応するドライバについては、ほぼ FreeBSD/i386 と同じです。 ドライバ (特に古いもの) によっては、64 ビットに対応していないという問題がありますが、 他の 64ビットプラットフォームで正しく動作しているドライバなら、 だいたい動作するでしょう。

FreeBSD/amd64 はまだまだ開発されたばかりのプラットフォームです。 FreeBSD カーネルとベースシステムのほとんどの部分は非常に安定していますが、 特にサードパーティ製のパッケージに対しては、 問題が発生しやすいかも知れません。


3. 対応ハードウェア

-$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/hardware/common/dev.sgml,v 1.23 2004/01/12 06:21:23 -hrs Exp $ +$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/hardware/common/dev.sgml,v 1.22.2.1 2004/01/17 +03:24:55 hrs Exp $

この節には、現在 AMD64 プラットフォーム版 FreeBSD での対応が確認されているデバイスが書かれています。 ここに書かれていない構成でも動作するものもありますが、 それらはまだ試験されていません。このリストに対する動作報告や更新案、 誤記の修正等のご意見がありましたら、ぜひお寄せください。

可能なものについては、各々のデバイスやデバイス群に対応するドライバも併記してあります。 また、そのドライバのマニュアルページがある場合 (ほとんどあるはずですが) は、その参照先も記載してあります。 対応しているデバイスやコントローラなどの特定のモデルについての情報は マニュアルページをご覧ください。

Note: 特定の対応デバイスのリストは、 重複している (そして潜在的には古くなっている) 記述を減らすために、 徐々にこの文書から削除されています。 この作業が完了した時には、各ドライバのマニュアルページは 対応デバイスの権威あるリストとして参考にすべきです。


3.1. ディスクコントローラ

IDE/ATA コントローラ ( ata(4) ドライバ)

  • Acard ATP850 UDMA2, ATP860 UDMA4, ATP865 UDMA6

  • AMD 756 ATA66, 766 ATA100, 768 ATA100

  • Cenatek Rocket Drive

  • CMD 646, 648 ATA66, 649 ATA100

  • Cypress 82C693

  • Cyrix 5530 ATA33

  • HighPoint HPT366 ATA66, HPT370 ATA100, HPT372 ATA133, HPT374 ATA133

  • Intel PIIX, PIIX3, PIIX4

  • Intel ICH ATA66, ICH2 ATA100, ICH3 ATA100, ICH4 ATA100

  • nVidia nForce ATA100, nForce2 ATA133

  • Promise ATA100 OEM チップ (pdc20265)

  • Promise ATA133 OEM チップ (pdc20269)

  • Promise Fasttrak-33, -66, -100, -100 TX2/TX4, -133 TX2/TX2000

  • Promise SATA150 TX2/TX4 シリアル ATA/150

  • Promise Ultra-33, -66, -100, -133 TX2/TX2000/TX4000

  • ServerWorks ROSB4 ATA33

  • ServerWorks CSB5, CSB6 ATA66/ATA100

  • Sil 0680 UDMA6

  • SiS 530, 540, 550, 620

  • SiS 630, 630S, 633, 635, 640, 645, 645DX, 648, 650, 651, 652, 655, 658, 730, 733, 735, 740, 745, 746, 748, 750, 751, 752, 755

  • SiS 5591 ATA100

  • VIA 82C586 ATA33, 82C596 ATA66, 82C686a ATA66, 82C686b ATA100

  • VIA 8233, 8235 ATA133



Adaptec AIC-6260 ベース、AIC-6360 ベースのボード ( aic(4) ドライバ)

Adaptec AIC-7770, AIC-7850, AIC-7860, AIC-7870, AIC-7880, AIC789x ベースの SCSI ホストアダプタ ( ahc(4) ドライバ)

Adaptec AIC7901, AIC7901A, AIC7902 Ultra320 コントローラチップをベースにした Ultra-320 SCSI コントローラ ( ahd(4) ドライバ)

Adaptec FSA ファミリ RAID コントローラ ( aac(4) ドライバ)

AdvanSys SCSI コントローラ (すべてのモデル。 adv(4) および adw(4) ドライバ)



BusLogic MultiMaster ``W'', ``C''、``S''、および ``A'' シリーズ ホストアダプタ (bt(4) ドライバ)

DPT SmartCACHE Plus, SmartCACHE III, SmartRAID III, SmartCACHE IV, SmartRAID IV SCSI/RAID コントローラ ( dpt(4) ドライバ)

Adaptec 21x0S/32x0S/34x0S SCSI RAID コントローラ ( asr(4) ドライバ)

Adaptec 2000S/2005S Zero-Channel RAID コントローラ ( asr(4) ドライバ)

Adaptec 2400A ATA-100 RAID コントローラ ( asr(4) ドライバ)

DPT SmartRAID V, VI SCSI RAID コントローラ ( asr(4) ドライバ)

AMI MegaRAID Express, Enterprise ファミリ RAID コントローラ ( amr(4) ドライバ)

Note: これらのコントローラからの起動にも対応しています。 EISA アダプタには対応していません。



Mylex DAC960 および DAC1100 RAID コントローラ。 2.x, 3.x, 4.x, 5.x の各ファームウェアに対応。( mlx(4) ドライバ)

Note: これらのコントローラからの起動にも対応しています。 EISA アダプタには対応していません。



Mylex PCI to SCSI RAID コントローラ。 6.x ファームウェアに対応。 ( mly(4) ドライバ)

LSI/SymBios (以前の NCR) 53C8XX および 53C10XX PCI SCSI コントローラ。マザーボードに内蔵のもの、および外付ボード ( ncr(4) および sym(4) ドライバ)

Qlogic コントローラ。すべての変種に対応。 ( isp(4) ドライバ)

DTC 3290 EISA SCSI コントローラ。 1542 エミュレーションモードに対応。

Tekram DC390 および DC390T コントローラ。 AMD 53c974 をベースにした他のカードも動作するかも知れません。 ( amd(4) ドライバ)

Command Interface for SCSI-3 を利用する SCSI アダプタ ( ciss(4) ドライバ)

Intel 内蔵 RAID コントローラ ( iir(4) ドライバ)

IBM / Adaptec ServeRAID シリーズ (ips ドライバ)

LSI Logic Fusion/MP architecture Fiber Channel controllers ( mpt(4) ドライバ)

Tekram TRM-S1040 SCSI チップセットベースの PCI SCSI ホストアダプタ ( trm(4) ドライバ)

対応しているすべての SCSI コントローラは、 ハードディスク、光ディスク、テープドライブ (DAT, 8mm Exabyte, Mammoth, DLT), メディアチェンジャ、プロセッサターゲットデバイス、 CD-ROM ドライブといった、SCSI-I および SCSI-II, SCSI-III 周辺機器に完全対応しています。 CD-ROM コマンドに対応している WORM デバイスの読み込み専用のアクセスは (cd(4) のような) CD-ROM ドライバが対応しており、 WORM/CD-R/CD-RW の書き込みは、Ports Collection にある sysutils/cdrtools という port に含まれる cdrecord(1) が対応しています。

現時点で、以下の CD-ROM 型システムに対応しています。

  • SCSI インタフェース (これには ProAudio Spectrum, SoundBlaster SCSI が含まれます) (cd(4))

  • ATAPI IDE インタフェース ( acd(4))




3.2. Ethernet インタフェース

Adaptec AIC-6915 Fast Ethernet コントローラチップベースの Adaptec Duralink PCI Fast Ethernet アダプタ (sf(4) ドライバ)

Tigon 1, Tigon 2 チップセットベースの Alteon Networks PCI Gigabit Ethernet NIC (ti(4) ドライバ)

AMD PCnet NICs ( lnc(4) および pcn(4) ドライバ)

  • AMD PCnet/PCI (79c970 & 53c974 もしくは 79c974)

  • AMD PCnet/FAST

  • Isolan AT 4141-0 (16 bit)

  • Isolink 4110 (8 bit)

  • PCnet/FAST+

  • PCnet/FAST III

  • PCnet/PRO

  • PCnet/Home

  • HomePNA



SMC 83c17x (EPIC) ベースの Ethernet NIC (tx(4) ドライバ)

RealTek 8129/8139 Fast Ethernet NIC (rl(4) ドライバ)

Winbond W89C840F Fast Ethernet NIC (wb(4) ドライバ)

VIA Technologies VT3043 ``Rhine I'', VT86C100A ``Rhine II'', VT86C105/VT86C105M ``Rhine III'' Fast Ethernet NIC (vr(4) ドライバ)

Silicon Integrated Systems SiS 900 および SiS 7016 PCI Fast Ethernet NIC ( sis(4) ドライバ)

National Semiconductor DP83815 Fast Ethernet NIC ( sis(4) ドライバ)

National Semiconductor DP83820 および DP83821 Gigabit Ethernet NIC ( nge(4) ドライバ)

Sundance Technologies ST201 PCI Fast Ethernet NIC ( ste(4) ドライバ)

SysKonnect SK-984x PCI Gigabit Ethernet カード (sk(4) ドライバ)

Texas Instruments ThunderLAN PCI NIC (tl(4) ドライバ)

DEC/Intel 21143 Fast Ethernet NIC と PCI, MiniPCI, CardBus 版の互換品 (dc(4) ドライバ)

ADMtek Inc. AN986 ベースの USB Ethernet NIC ( aue(4) ドライバ)

CATC USB-EL1210A ベースの USB Ethernet NIC ( cue(4) ドライバ)

Kawasaki LSI KU5KUSB101B ベースの USB Ethernet NIC ( kue(4) ドライバ)

ASIX Electronics AX88172 ベースの USB Ethernet NIC ( axe(4) ドライバ)

RealTek RTL8150 ベースの USB Ethernet NIC ( rue(4) ドライバ)

DEC DC21040, DC21041, DC21140, DC21141, DC21142, DC21143 ベースの NICs (de(4) ドライバ)

Fujitsu MB86960A/MB86965A ベースの Fast Ethernet NIC (fe(4) ドライバ)

Intel 82557, 82258, 82559, 82550, 82562 ベースの Fast Ethernet NIC ( fxp(4) ドライバ)

  • Intel EtherExpress Pro/100B PCI Fast Ethernet

  • Intel InBusiness 10/100 PCI Network アダプタ

  • Intel PRO/100+ マネージメントアダプタ

  • Intel Pro/100 VE デスクトップアダプタ

  • Intel Pro/100 M デスクトップアダプタ

  • Intel Pro/100 S デスクトップ、サーバ、デュアルポートサーバアダプタ

  • 多くの Intel 製マザーボードに内蔵されている Ethernet NIC



Intel 82595 ベースの Ethernet NICs (ex(4) ドライバ)

3Com 3C5x9 Etherlink III NIC (ep(4) ドライバ)

3Com Etherlink XL ベースの NIC (xl(4) ドライバ)

3Com 3C59X シリーズ NIC (vx(4) ドライバ)

Crystal Semiconductor CS89x0 ベースの NIC (cs(4) ドライバ)

Megahertz X-Jack Ethernet PC-Card CC-10BT (sn(4) ドライバ)

Xircom CreditCard アダプタ (16 bit) および互換品 (xe(4) ドライバ)

Level 1 LXT1001 NetCellerator コントローラベースの Gigabit Ethernet カード ( lge(4) ドライバ)

3Com 3XP Typhoon/Sidewinder (3CR990) チップセットベースの Ethernet および Fast Ethernet NIC ( txp(4) ドライバ)

Broadcom BCM570x ベースの Gigabit Ethernet NIC ( bge(4) ドライバ)

Intel 82542, 82543 コントローラチップベースの Gigabit Ethernet NIC (gx(4)em(4) ドライバ) および、 Intel 82540EM, 82544, 82545EM, 82546EB コントローラチップベースの NIC (em(4) ドライバのみ)

Broadcom BCM4401 ベースの Fast Ethernet アダプタ ( bfe(4) ドライバ)

RealTek RTL8139C+, RTL8169, RTL8169S, RTL8110S ベースの PCI Fast Ethernet および Gigabit Ethernet コントローラ (re(4) ドライバ)


3.5. 無線ネットワークインタフェース

Lucent Hermes, Intersil PRISM-II, Intersil PRISM-2.5, Intersil Prism-3, Symbol Spectrum24 のいずれかを 搭載した Lucent Technologies WaveLAN/IEEE 802.11b 無線ネットワークアダプタとその互換品 (wi(4) ドライバ)

Cisco/Aironet 802.11b 無線アダプタ (an(4) ドライバ)

AMD Am79C930 および Harris (Intersil) ベースの 802.11b カード ( awi(4) ドライバ)


3.8. シリアルインタフェース

``PC に標準で搭載されている'' 8250, 16450, 16550 ベースのシリアルポート ( sio(4) ドライバ)

AST IRQ 共有機能付き 4 ポートシリアルカード

PCI ベースのマルチポートシリアルボード ( puc(4) ドライバ)

  • Actiontech 56K PCI

  • Avlab Technology, PCI IO 2S および PCI IO 4S

  • Comtrol RocketPort 550

  • Decision Computers PCCOM 4-port シリアルおよびデュアルポート RS232/422/485

  • Dolphin Peripherals 4025/4035/4036

  • IC Book Labs Dreadnought 16x Lite および Pro

  • Lava Computers 2SP-PCI/DSerial-PCI/Quattro-PCI/Octopus-550

  • Middle Digital, Weasle シリアルポート

  • Moxa Industio CP-114, Smartio C104H-PCI および C168H/PCI

  • NEC PK-UG-X001 および PK-UG-X008

  • Netmos NM9835 PCI-2S-550

  • Oxford Semiconductor OX16PCI954 PCI UART

  • Syba Tech SD-LAB PCI-4S2P-550-ECP

  • SIIG Cyber I/O PCI 16C550/16C650/16C850

  • SIIG Cyber 2P1S PCI 16C550/16C650/16C850

  • SIIG Cyber 2S1P PCI 16C550/16C650/16C850

  • SIIG Cyber 4S PCI 16C550/16C650/16C850

  • SIIG Cyber Serial (シングルおよびデュアル) PCI 16C550/16C650/16C850

  • Syba Tech Ltd. PCI-4S2P-550-ECP

  • Titan PCI-200H および PCI-800H

  • US Robotics (3Com) 3CP5609 モデム

  • VScom PCI-400 および PCI-800



Specialix SI/XIO/SX マルチポートシリアルカード。 従来の SIHOST2.x および、新しい (JET とも呼ばれている transputer ベースの) ``高機能版''ホストカード (ISA, EISA, PCI 版すべて) に対応しています。 (si(4) ドライバ)


3.9. オーディオデバイス

Advance ( sbc(4) ドライバ)

  • Asound 100 および 110

  • Logic ALS120 および ALS4000



CMedia サウンドチップ

  • CMI8338/CMI8738



Crystal Semiconductor ( csa(4) ドライバ)

  • CS461x/462x Audio Accelerator

  • CS428x Audio コントローラ



ENSONIQ ( pcm(4) ドライバ)

  • AudioPCI ES1370/1371



ESS

  • ES1868, ES1869, ES1879, ES1888 ( sbc(4) ドライバ)

  • Maestro-1, Maestro-2, Maestro-2E

  • Maestro-3/Allegro

    Note: Maestro-3/Allegro はライセンス上の制限により、 FreeBSD カーネルにコンパイルすることができません。 このドライバを使う場合は、/boot/loader.conf に次の行を追加してください。

     snd_maestro3_load="YES"
     


ForteMedia fm801

Gravis ( gusc(4) ドライバ)

  • UltraSound MAX

  • UltraSound PnP



Intel 443MX, 810, 815, 815E 内蔵のサウンドデバイス ( pcm(4) ドライバ)

MSS/WSS 互換 DSP ( pcm(4) ドライバ)

NeoMagic 256AV/ZX ( pcm(4) ドライバ)

OPTi 931/82C931 ( pcm(4) ドライバ)

S3 Sonicvibes

Creative Technologies SoundBlaster シリーズ ( sbc(4) ドライバ)

  • SoundBlaster

  • SoundBlaster Pro

  • SoundBlaster AWE-32

  • SoundBlaster AWE-64

  • SoundBlaster AWE-64 GOLD

  • SoundBlaster ViBRA-16



Creative Technologies Sound Blaster Live! シリーズ (emu10k1 ドライバ)

Trident 4DWave DX/NX ( pcm(4) ドライバ)

VIA Technologies VT82C686A

Yamaha

  • DS1

  • DS1e




3.11. USB デバイス

この節では、対応しているいくつかの種類の USB 周辺機器のうち、 動作の確認されているデバイスが書かれています。 大部分の USB デバイスは高い互換性を持っているため、 いくつか例外はあるものの、 ここに記載されている種類のデバイスについては 明示的に製品名が書かれていなくとも、 ほぼすべてのデバイスを利用することができるでしょう。

Note: USB Ethernet アダプタは Ethernet インタフェースの節にまとめられています。

Note: USB Bluetooth アダプタは Bluetooth の節にまとめられています。

OHCI 1.0 準拠のホストコントローラ ( ohci(4) ドライバ)

UHCI 1.1 準拠のホストコントローラ ( uhci(4) ドライバ)

EHCI インタフェースを使った USB 2.0 コントローラ ( ehci(4) ドライバ)

ハブ

キーボード ( ukbd(4) ドライバ)

その他

  • Assist Computer Systems PC Camera C-M1

  • ActiveWire I/O Board

  • Creative Technology Video Blaster WebCam Plus

  • Diamond Rio 500, 600, 800 MP3 プレーヤ ( urio(4) ドライバ)

  • D-Link DSB-R100 USB Radio ( ufm(4) ドライバ)

  • Mirunet AlphaCam Plus



モデム ( umodem(4) ドライバ)

  • 3Com 5605

  • Metricom Ricochet GS USB 無線モデム

  • Yamaha ブロードバンド無線ルータ RTW65b



マウス ( ums(4) ドライバ)

プリンタ、パラレルプリンタ変換ケーブル ( ulpt(4) ドライバ)

シリアルデバイス ( ubsa(4), uftdi(4), uplcom(4) ドライバ)

スキャナ (SANE 経由) ( uscanner(4) ドライバ)

ストレージデバイス ( umass(4) ドライバ)

  • ADTEC ステックドライブ AD-UST32M, 64M, 128M, 256M

  • デンノー FireWire/USB2 2.5 インチリムーバブル HDD ケースMIFU-25CB20

  • FujiFilm Zip USB Drive ZDR100 USB A

  • GREEN HOUSE USB フラッシュメモリ ``PicoDrive'' GH-UFD32M, 64M, 128M

  • IBM 32MB USB メモリキー (P/N 22P5296)

  • IBM ThinkPad USB ポータブル CD-ROM ドライブ (P/N 33L5151)

  • I-O DATA USB 6 倍速 CD-RW ドライブ CDRW-i64/USB (CDROM 機能のみ動作)

  • I-O DATA USB CD/CD-R/CD-RW/DVD-R/DVD-RW/DVD-RAM/DVD-ROM ドライブ DVR-iUH2 (CDROM, DVD-RAM 機能のみ動作)

  • Iomega Zip750 USB2.0 ドライブ

  • 恵安 USB1.1/2.0 対応 3.5 インチ HDD ケース KU350A

  • 玄人志向 USB 2.5 インチ HDD ケース GAWAP2.5PS-USB2.0

  • Logitec USB1.1/2.0 HDD ユニット SHD-E60U2

  • Logitec Mobile USB Memory LMC-256UD

  • Logitec 2 倍速 USB フロッピドライブ LFD-31U2

  • Logitec USB/IEEE1394 DVD-RAM/R/RW ユニット LDR-N21FU2 (CDROM 機能のみ動作)

  • Matshita CF-VFDU03 フロッピドライブ

  • MELCO USB2.0 MO ドライブ MO-CH640U2

  • I-O DATA USB/IEEE1394 ポータブル HD ドライブ HDP-i30P/CI, HDP-i40P/CI

  • MELCO USB フラッシュディスク ``PetitDrive'', RUF-32M, -64M, -128M, -256M

  • MELCO USB2.0 フラッシュディスク ``PetitDrive2'', RUF-256M/U2, -512M/U2

  • MELCO USB フラッシュディスク ``ClipDrive'', RUF-C32M, -C64M, -C128M, -C256M, -C512M

  • Microtech USB-SCSI-HD 50 USB to SCSI ケーブル

  • NOVAC USB2.0 2.5/3.5 インチ HDD ケース NV-HD351U

  • Panasonic フロッピドライブ

  • Panasonic USB2.0 ポータブル CD-RW ドライブ KXL-RW40AN (CDROM 機能のみ動作)

  • RATOC Systems USB2.0 リムーバブル HDD ケース U2-MDK1, U2-MDK1B

  • Sony ポータブル CD-R/RW ドライブ CRX10U (CDROM 機能のみ動作)

  • TEAC ポータブル USB CD-ROM ユニット CD-110PU/210PU

  • Y-E Data フロッピドライブ (720/1.44/2.88Mb)



オーディオデバイス ( uaudio(4) ドライバ)

Handspring Visor および、その他の PalmOS デバイス ( uvisor(4) ドライバ)

  • Handspring Visor

  • Palm M125, M500, M505

  • Sony Clie 4.0, 4.1




3.12. IEEE 1394 (FireWire) デバイス

ホストコントローラ ( fwohci(4) ドライバ)

シリアルバスプロトコル 2 (SBP-2) ストレージデバイス ( sbp(4) ドライバ)


3.13. Bluetooth デバイス

PCCARD ホストコントローラ ( ng_bt3c(4) ドライバ)

  • 3Com/HP 3CRWB6096-A PCCARD アダプタ



USB ホストコントローラ ( ng_ubt(4) ドライバ)

  • 3Com 3CREB96

  • EPoX BT-DG02

  • Mitsumi USB Bluetooth アダプタ

  • MSI MS-6967

  • TDK Bluetooth USB adapter




3.14. 暗号処理アクセラレータ

Hifn 7751, 7811, 7951 チップセットベースのアクセラレータ ( hifn(4) ドライバ)

SafeNet 1141, 1741 チップセットベースのアクセラレータ ( safe(4) ドライバ)

Bluesteel 5501, 5601 チップセットベースのアクセラレータ ( ubsec(4) ドライバ)

Broadcom BCM5801, BCM5802, BCM5805, BCM5820, BCM5821, BCM5822 チップセットベースのアクセラレータ ( ubsec(4) ドライバ)


3.15. その他のデバイス

FAX モデム/PCCARD

  • MELCO IGM-PCM56K/IGM-PCM56KH

  • Nokia Card Phone 2.0 (gsm900/dcs1800 HSCSD terminal)



フロッピドライブ ( fdc(4) ドライバ)

VGA 互換ビデオカード ( vga(4) ドライバ)

Note: 特定のビデオカードについての情報と XFree86 との互換性は http://www.xfree86.org/ をご覧ください。



キーボード

  • PS/2 キーボード ( atkbd(4) ドライバ)

  • USB キーボード ( ukbd(4) ドライバ)



ポインティングデバイス

  • バスマウスおよびその互換デバイス ( mse(4) ドライバ)

  • PS/2 マウスおよびラップトップのポインティングデバイスを含む その互換デバイス ( psm(4) ドライバ)

  • シリアルマウスおよびその互換デバイス

  • USB マウス ( ums(4) ドライバ)

Note: FreeBSD でポインティングデバイスを利用する際の詳しい情報は マニュアルページ moused(8) に記載されています。 XFree86 で利用する際の情報は http://www.xfree86.org/ をご覧ください。



``PC 標準'' のパラレルポート ( ppc(4) ドライバ)

PC 互換のジョイスティック ( joy(4) ドライバ)


このファイルの他、リリース関連の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/ からダウンロードできます。

FreeBSD に関するお問い合わせは、<questions@FreeBSD.org> へ質問を投稿する前に解説文書をお読みください。

この文書の原文に関するお問い合わせは <doc@FreeBSD.org> まで、
日本語訳に関するお問い合わせは、<doc-jp@jp.FreeBSD.org> まで電子メールでお願いします。



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FreeBSD/i386 5.2-RELEASE ハードウェアノート

The FreeBSD Documentation Project


Table of Contents
1. はじめに
2. 対応プロセッサおよびマザーボード
3. 対応ハードウェア
3.1. ディスクコントローラ
3.2. Ethernet インタフェース
3.3. FDDI インタフェース
3.4. ATM インタフェース
3.5. 無線ネットワークインタフェース
3.6. その他のネットワーク機器
3.7. ISDN インタフェース
3.8. シリアルインタフェース
3.9. オーディオデバイス
3.10. カメラおよびビデオキャプチャデバイス
3.11. USB デバイス
3.12. IEEE 1394 (FireWire) デバイス
3.13. Bluetooth デバイス
3.14. 暗号処理アクセラレータ
3.15. その他のデバイス

1. はじめに

この文書は i386 プラットフォーム版 FreeBSD 5.2-RELEASE (別名 FreeBSD/i386 5.2-RELEASE) のハードウェア互換ノート (hardware comparibility notes) です。 これにはこのプラットフォームで動作が確認されたデバイスおよび、 新しいデバイスを動作させようとする場合に有用な、 起動時のカーネル設定に関する注意が書かれています。

Note: この文書に書かれている情報は i386 プラットフォームに特有のものです。 他のアーキテクチャ用のハードウェア互換ノートとは、 細部が異なる可能性があります。


2. 対応プロセッサおよびマザーボード

FreeBSD/i386 は、さまざまな ``IBM PC 互換機''上で動作します。 このアーキテクチャには非常に多くの種類のハードウェアが存在するため、 FreeBSD が対応しているすべての機器の組み合わせのリストを作成することは 不可能です。ここでは、一般的に言えるいくつかのことについて紹介します。

ほぼすべての i386 互換プロセッサに対応しています。 80386, 80486, Pentium, Pentium Pro, Pentium II, Pentium III, Pentium 4, および、Xeon, Celeron プロセッサといった変種を含む、 80386 以降の Intel プロセッサすべてに対応しています (ただし FreeBSD 5.2-RELEASE 以降では、もはや 80386SX プロセッサには対 応しません)。 Am486, Am5x86, K5, K6 (およびその仲間), Athlon (Athlon-MP, Athlon-XP, Athlon-4, Athlon Thunderbird を含む), Duron プロセッサを含む、 i386 互換の AMD プロセッサにも対応しています。 AMD Élan SC520 組み込みプロセッサにも対応しています。 その他、Transmeta Crusoe, Cyrix 製, NexGen 製の i386 互換プロセッサも正しく認識し、利用可能です。

このアーキテクチャ用のマザーボードは非常に数多く存在します。 ISA, VLB, EISA, AGP, PCI 拡張バスのあるマザーボードの対応状況は良好です。 IBM PS/2 シリーズで使われている MCA (``MicroChannel'') 拡張バスの対応には、一部制限があります。

FreeBSD は対称型マルチプロセッサ (SMP) システムに対応していますが、 BIOS やマザーボードのバグにより、問題が出るケースがあります。 対処方法については FreeBSD symmetric multiprocessing メーリングリスト を熟読するようにしてください。

FreeBSD は、Intel の CPU に搭載されている HyperThreading (HTT) 機能に対応しています。 options SMP 機能を有効にしているカーネルは 論理プロセッサを自動的に検出し、有効にします。 FreeBSD のデフォルトのスケジューラは、この論理 CPU を追加された物理 CPU と同等に扱います。つまり、 同じ CPU 内の論理プロセッサ間で共有されている資源に対して、 スケジューリング決定を最適化しません。 このスケジューリング方法では最適な性能を得ることができないため、 状況によっては、論理 CPU を停止させた方が良いかも知れません。 論理 CPU は machdep.hlt_logical_cpus sysctl 変数で制御にすることができます。また、 machdep.hlt_cpus sysctl 変数を使って、 CPU をアイドルループにすることも可能です。 詳しくは、 smp(4) のマニュアルページをご覧ください。

FreeBSD は、Physical Address Extensions (PAE) 機能を搭載した CPU に対応しています。 PAE 機能を有効にしたカーネルは、4GB 以上のメモリを検出し、システムから利用できるようにします。 この機能を有効にすると、利用できるデバイスドライバや他の FreeBSD の機能が制限されます。詳しくは、 pae(4) のマニュアルページをご覧ください。

FreeBSD は i386 ベースのラップトップでも動作しますが、 サウンド、グラフィックス、電源管理、PCCARD 拡張スロット等のハードウェア機能の対応には偏りがあります。 これらの機能を利用するためには、そのマシンに特有の方法を 使わなければならなかったり、ハードウェアのバグや 奇妙な動作に対処するために FreeBSD 側で特別な対応が 必要だったりすることが多いようです。 動作がおかしい場合は、FreeBSD laptop computer メーリングリスト のアーカイブを検索すると良いでしょう。

最近のラップトップの大部分は (多くのデスクトップも同様に) ACPI (Advanced Configuration and Power Management) を使用しています。 FreeBSD は、マニュアルページ acpi(4) に記載されているように Intel 由来のコンポーネントアーキテクチャ参照実装を利用して、 ACPI に対応しています。 特定のマシンでは、ACPI を利用したがために不安定化する場合があり、 ACPI ドライバを無効にする必要があるかもしれません (通常、ドライバはカーネルモジュールとして読み込まれます)。 無効にするには /boot/device.hints に 次の行を追加します。

 hint.acpi.0.disabled="1"
 

ACPI に起因する問題をデバッグするユーザには ACPI の機能の一部を無効にすることが役に立つかもしれません。 マニュアルページ acpi(4) には loader 変数を介して 振舞いをどのように制御するかについての情報が記載されています。

ACPI は各マシンの BIOS が提供する DSDT (Differentiated System Descriptor Table) に依存しています。 いくつかのマシンでは DSDT 自体が悪影響を及ぼしたり不十分であるため、 その結果 ACPI が正常に機能するのが妨げられてしまいます。 ACPI4Linux プロジェクトのウェブサイトの DSDT セクションに代替 DSDT が見つかるでしょう。 FreeBSD はこの DSDT を利用して BIOS が提供する DSDT を上書きすることができます。 詳細はマニュアルページ acpi(4) をご覧ください。


3. 対応ハードウェア

-$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/hardware/common/dev.sgml,v 1.23 2004/01/12 06:21:23 -hrs Exp $ +$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/hardware/common/dev.sgml,v 1.22.2.1 2004/01/17 +03:24:55 hrs Exp $

この節には、現在 i386 プラットフォーム版 FreeBSD での対応が確認されているデバイスが書かれています。 ここに書かれていない構成でも動作するものもありますが、 それらはまだ試験されていません。このリストに対する動作報告や更新案、 誤記の修正等のご意見がありましたら、ぜひお寄せください。

可能なものについては、各々のデバイスやデバイス群に対応するドライバも併記してあります。 また、そのドライバのマニュアルページがある場合 (ほとんどあるはずですが) は、その参照先も記載してあります。 対応しているデバイスやコントローラなどの特定のモデルについての情報は マニュアルページをご覧ください。

Note: 特定の対応デバイスのリストは、 重複している (そして潜在的には古くなっている) 記述を減らすために、 徐々にこの文書から削除されています。 この作業が完了した時には、各ドライバのマニュアルページは 対応デバイスの権威あるリストとして参考にすべきです。


3.1. ディスクコントローラ

IDE/ATA コントローラ ( ata(4) ドライバ)

  • Acard ATP850 UDMA2, ATP860 UDMA4, ATP865 UDMA6

  • AMD 756 ATA66, 766 ATA100, 768 ATA100

  • Cenatek Rocket Drive

  • CMD 646, 648 ATA66, 649 ATA100

  • Cypress 82C693

  • Cyrix 5530 ATA33

  • HighPoint HPT366 ATA66, HPT370 ATA100, HPT372 ATA133, HPT374 ATA133

  • Intel PIIX, PIIX3, PIIX4

  • Intel ICH ATA66, ICH2 ATA100, ICH3 ATA100, ICH4 ATA100

  • nVidia nForce ATA100, nForce2 ATA133

  • Promise ATA100 OEM チップ (pdc20265)

  • Promise ATA133 OEM チップ (pdc20269)

  • Promise Fasttrak-33, -66, -100, -100 TX2/TX4, -133 TX2/TX2000

  • Promise SATA150 TX2/TX4 シリアル ATA/150

  • Promise Ultra-33, -66, -100, -133 TX2/TX2000/TX4000

  • ServerWorks ROSB4 ATA33

  • ServerWorks CSB5, CSB6 ATA66/ATA100

  • Sil 0680 UDMA6

  • SiS 530, 540, 550, 620

  • SiS 630, 630S, 633, 635, 640, 645, 645DX, 648, 650, 651, 652, 655, 658, 730, 733, 735, 740, 745, 746, 748, 750, 751, 752, 755

  • SiS 5591 ATA100

  • VIA 82C586 ATA33, 82C596 ATA66, 82C686a ATA66, 82C686b ATA100

  • VIA 8233, 8235 ATA133



Adaptec AIC-6260 ベース、AIC-6360 ベースのボード ( aic(4) ドライバ)

Adaptec AHA-154X シリーズ ISA SCSI コントローラ、AHA-1640 MCA SCSI コントローラおよびその互換品 ( aha(4) ドライバ)

Adaptec AHA_174x シリーズ EISA SCSI コントローラ、 エンハンスドモード ( ahb(4) ドライバ)

Adaptec AIC-7770, AIC-7850, AIC-7860, AIC-7870, AIC-7880, AIC789x ベースの SCSI ホストアダプタ ( ahc(4) ドライバ)

Adaptec AIC7901, AIC7901A, AIC7902 Ultra320 コントローラチップをベースにした Ultra-320 SCSI コントローラ ( ahd(4) ドライバ)

Adaptec FSA ファミリ RAID コントローラ ( aac(4) ドライバ)

AdvanSys SCSI コントローラ (すべてのモデル。 adv(4) および adw(4) ドライバ)



BusLogic MultiMaster ``W'', ``C''、``S''、および ``A'' シリーズ ホストアダプタ (bt(4) ドライバ)

Note: Buslogic/Bustek BT-640 および Storage Dimensions SDC3211B, SDC3211F マイクロチャネル (MCA) バスアダプタにも対応しています。



DPT SmartCACHE Plus, SmartCACHE III, SmartRAID III, SmartCACHE IV, SmartRAID IV SCSI/RAID コントローラ ( dpt(4) ドライバ)

Adaptec 21x0S/32x0S/34x0S SCSI RAID コントローラ ( asr(4) ドライバ)

Adaptec 2000S/2005S Zero-Channel RAID コントローラ ( asr(4) ドライバ)

Adaptec 2400A ATA-100 RAID コントローラ ( asr(4) ドライバ)

DPT SmartRAID V, VI SCSI RAID コントローラ ( asr(4) ドライバ)

AMI MegaRAID Express, Enterprise ファミリ RAID コントローラ ( amr(4) ドライバ)

Note: これらのコントローラからの起動にも対応しています。 EISA アダプタには対応していません。



Mylex DAC960 および DAC1100 RAID コントローラ。 2.x, 3.x, 4.x, 5.x の各ファームウェアに対応。( mlx(4) ドライバ)

Note: これらのコントローラからの起動にも対応しています。 EISA アダプタには対応していません。



Mylex PCI to SCSI RAID コントローラ。 6.x ファームウェアに対応。 ( mly(4) ドライバ)

3ware Escalade ATA RAID コントローラ ( twe(4) ドライバ)

LSI/SymBios (以前の NCR) 53C8XX および 53C10XX PCI SCSI コントローラ。マザーボードに内蔵のもの、および外付ボード ( ncr(4) および sym(4) ドライバ)

NCR 53C500 ベースの PC-Card SCSI ホストアダプタ ( ncv(4) ドライバ)

TMC 18C30, 18C50 ベースの ISA/PC-Card SCSI ホストアダプタ ( stg(4) ドライバ)

Qlogic コントローラ。すべての変種に対応。 ( isp(4) ドライバ)

DTC 3290 EISA SCSI コントローラ。 1542 エミュレーションモードに対応。

Tekram DC390 および DC390T コントローラ。 AMD 53c974 をベースにした他のカードも動作するかも知れません。 ( amd(4) ドライバ)

Workbit Ninja SCSI-3 ベースの PC-Card SCSI ホストアダプタ ( nsp(4) ドライバ)

Adaptec AIC-7110 パラレル-SCSI インタフェース ( vpo(4) ドライバ)

Compaq Intelligent ディスクアレイコントローラ ( ida(4) ドライバ)

Command Interface for SCSI-3 を利用する SCSI アダプタ ( ciss(4) ドライバ)

Intel 内蔵 RAID コントローラ ( iir(4) ドライバ)

Promise SuperTrak ATA RAID コントローラ ( pst(4) ドライバ)

IBM / Adaptec ServeRAID シリーズ (ips ドライバ)

LSI Logic Fusion/MP architecture Fiber Channel controllers ( mpt(4) ドライバ)

Tekram TRM-S1040 SCSI チップセットベースの PCI SCSI ホストアダプタ ( trm(4) ドライバ)

対応しているすべての SCSI コントローラは、 ハードディスク、光ディスク、テープドライブ (DAT, 8mm Exabyte, Mammoth, DLT), メディアチェンジャ、プロセッサターゲットデバイス、 CD-ROM ドライブといった、SCSI-I および SCSI-II, SCSI-III 周辺機器に完全対応しています。 CD-ROM コマンドに対応している WORM デバイスの読み込み専用のアクセスは (cd(4) のような) CD-ROM ドライバが対応しており、 WORM/CD-R/CD-RW の書き込みは、Ports Collection にある sysutils/cdrtools という port に含まれる cdrecord(1) が対応しています。

現時点で、以下の CD-ROM 型システムに対応しています。

  • SCSI インタフェース (これには ProAudio Spectrum, SoundBlaster SCSI が含まれます) (cd(4))

  • 松下 CR-562、CR-563、およびその互換品 ( matcd(4) ドライバ)

  • Sony 専用インタフェース (すべてのモデル) ( scd(4))

  • ATAPI IDE インタフェース ( acd(4))



以下のドライバは旧 SCSI サブシステムで対応していましたが、 現在の新しい cam(4) SCSI サブシステムでは、 まだ対応していないものです。

  • NCR5380/NCR53400 (``ProAudio Spectrum'') SCSI コントローラ

  • UltraStor 14F, 24F, 34F SCSI コントローラ

    Note: 現在、UltraStor ドライバを 新しい CAM SCSI フレームワークに移植する作業が進められていますが、 それがどれくらいで完了するかは、まだ不明です。



  • Seagate ST01/02 SCSI コントローラ

  • Future Domain 8xx/950 シリーズ SCSI コントローラ

  • WD7000 SCSI コントローラ



以下のデバイスは現在保守されていないものです。

  • Mitsumi 専用 CD-ROM インタフェース (すべてのモデル) ( mcd(4))




3.2. Ethernet インタフェース

Adaptec AIC-6915 Fast Ethernet コントローラチップベースの Adaptec Duralink PCI Fast Ethernet アダプタ (sf(4) ドライバ)

Tigon 1, Tigon 2 チップセットベースの Alteon Networks PCI Gigabit Ethernet NIC (ti(4) ドライバ)

AMD PCnet NICs ( lnc(4) および pcn(4) ドライバ)

  • AMD PCnet/PCI (79c970 & 53c974 もしくは 79c974)

  • AMD PCnet/FAST

  • Isolan AT 4141-0 (16 bit)

  • Isolink 4110 (8 bit)

  • PCnet/FAST+

  • PCnet/FAST III

  • PCnet/PRO

  • PCnet/Home

  • HomePNA



SMC 83c17x (EPIC) ベースの Ethernet NIC (tx(4) ドライバ)

National Semiconductor DS8390 ベースの Ethernet NIC。 これには Novell NE2000 とその互換品が含まれます。 (ed(4) ドライバ)

  • 3C503 Etherlink II (ed(4) ドライバ)

  • DEC Etherworks DE305

  • Hewlett-Packard PC Lan+ 27247B および 27252A

  • NetVin 5000

  • Novell NE1000, NE2000, NE2100

  • RealTek 8029

  • SMC Elite 16 WD8013 Ethernet インタフェース

  • SMC Elite Ultra

  • SMC WD8003E, WD8003EBT, WD8003W, WD8013W, WD8003S, WD8003SBT, WD8013EBT およびその互換品

  • Surecom NE-34

  • VIA VT86C926

  • Winbond W89C940



NE2000 互換の PC-Card (PCMCIA) Ethernet, FastEthernet カード (ed(4) ドライバ)

  • AR-P500 Ethernet

  • Accton EN2212/EN2216/UE2216

  • Allied Telesis CentreCOM LA100-PCM_V2

  • AmbiCom 10BaseT カード

  • BayNetworks NETGEAR FA410TXC Fast Ethernet

  • CNet BC40 アダプタ

  • COREGA Ether PCC-T/EtherII PCC-T/FEther PCC-TXF/PCC-TXD

  • Compex Net-A アダプタ

  • CyQ've ELA-010

  • D-Link DE-650/660

  • Danpex EN-6200P2

  • Elecom Laneed LD-CDL/TX, LD-CDF, LD-CDS, LD-10/100CD, LD-CDWA (DP83902A), MACNICA Ethernet ME1 for JEIDA

  • IO DATA PCLATE

  • IBM Creditcard Ethernet I/II

  • IC-CARD Ethernet/IC-CARD+ Ethernet

  • Kingston KNE-PC2, KNE-PCM/x Ethernet

  • Linksys EC2T/PCMPC100/PCM100, PCMLM56, EtherFast 10/100 PC Card, Combo PCMCIA Ethernet カード (PCMPC100 V2)

  • MELCO LPC-T/LPC2-T/LPC2-CLT/LPC2-TX/LPC3-TX/LPC3-CLX

  • NDC Ethernet Instant-Link

  • National Semiconductor InfoMover NE4100

  • NetGear FA-410TX

  • Network Everywhere Ethernet 10BaseT PC Card

  • Planex FNW-3600-T

  • Socket LP-E

  • Surecom EtherPerfect EP-427

  • TDK LAK-CD031,Grey Cell GCS2000 Ethernet カード

  • Telecom Device SuperSocket RE450T



RealTek RTL 8002 Pocket Ethernet ( rdp(4) ドライバ)

RealTek 8129/8139 Fast Ethernet NIC (rl(4) ドライバ)

Winbond W89C840F Fast Ethernet NIC (wb(4) ドライバ)

VIA Technologies VT3043 ``Rhine I'', VT86C100A ``Rhine II'', VT86C105/VT86C105M ``Rhine III'' Fast Ethernet NIC (vr(4) ドライバ)

Silicon Integrated Systems SiS 900 および SiS 7016 PCI Fast Ethernet NIC ( sis(4) ドライバ)

National Semiconductor DP83815 Fast Ethernet NIC ( sis(4) ドライバ)

National Semiconductor DP83820 および DP83821 Gigabit Ethernet NIC ( nge(4) ドライバ)

Sundance Technologies ST201 PCI Fast Ethernet NIC ( ste(4) ドライバ)

SysKonnect SK-984x PCI Gigabit Ethernet カード (sk(4) ドライバ)

Texas Instruments ThunderLAN PCI NIC (tl(4) ドライバ)

DEC/Intel 21143 Fast Ethernet NIC と PCI, MiniPCI, CardBus 版の互換品 (dc(4) ドライバ)

ADMtek Inc. AN986 ベースの USB Ethernet NIC ( aue(4) ドライバ)

CATC USB-EL1210A ベースの USB Ethernet NIC ( cue(4) ドライバ)

Kawasaki LSI KU5KUSB101B ベースの USB Ethernet NIC ( kue(4) ドライバ)

ASIX Electronics AX88172 ベースの USB Ethernet NIC ( axe(4) ドライバ)

RealTek RTL8150 ベースの USB Ethernet NIC ( rue(4) ドライバ)

DEC EtherWORKS II, III NIC (le(4) ドライバ)

DEC DC21040, DC21041, DC21140, DC21141, DC21142, DC21143 ベースの NICs (de(4) ドライバ)

Fujitsu MB86960A/MB86965A ベースの Fast Ethernet NIC (fe(4) ドライバ)

Intel 82557, 82258, 82559, 82550, 82562 ベースの Fast Ethernet NIC ( fxp(4) ドライバ)

  • Intel EtherExpress Pro/100B PCI Fast Ethernet

  • Intel InBusiness 10/100 PCI Network アダプタ

  • Intel PRO/100+ マネージメントアダプタ

  • Intel Pro/100 VE デスクトップアダプタ

  • Intel Pro/100 M デスクトップアダプタ

  • Intel Pro/100 S デスクトップ、サーバ、デュアルポートサーバアダプタ

  • 多くの Intel 製マザーボードに内蔵されている Ethernet NIC



Intel 82595 ベースの Ethernet NICs (ex(4) ドライバ)

Intel 82586 ベースの Ethernet NIC (ie(4) ドライバ)

3Com 3C5x9 Etherlink III NIC (ep(4) ドライバ)

3Com 3C501 8-bit ISA Ethernet NIC (el(4) ドライバ)

3Com Etherlink XL ベースの NIC (xl(4) ドライバ)

3Com 3C59X シリーズ NIC (vx(4) ドライバ)

Crystal Semiconductor CS89x0 ベースの NIC (cs(4) ドライバ)

Megahertz X-Jack Ethernet PC-Card CC-10BT (sn(4) ドライバ)

Xircom CreditCard アダプタ (16 bit) および互換品 (xe(4) ドライバ)

Level 1 LXT1001 NetCellerator コントローラベースの Gigabit Ethernet カード ( lge(4) ドライバ)

3Com 3XP Typhoon/Sidewinder (3CR990) チップセットベースの Ethernet および Fast Ethernet NIC ( txp(4) ドライバ)

Broadcom BCM570x ベースの Gigabit Ethernet NIC ( bge(4) ドライバ)

Intel 82542, 82543 コントローラチップベースの Gigabit Ethernet NIC (gx(4)em(4) ドライバ) および、 Intel 82540EM, 82544, 82545EM, 82546EB コントローラチップベースの NIC (em(4) ドライバのみ)

Myson Ethernet NICs (my(4) ドライバ)

Broadcom BCM4401 ベースの Fast Ethernet アダプタ ( bfe(4) ドライバ)

RealTek RTL8139C+, RTL8169, RTL8169S, RTL8110S ベースの PCI Fast Ethernet および Gigabit Ethernet コントローラ (re(4) ドライバ)


3.3. FDDI インタフェース

DEC DEFPA PCI ( fpa(4) ドライバ)

DEC DEFEA EISA ( fpa(4) ドライバ)


3.4. ATM インタフェース

Midway ベースの ATM インタフェース (en(4) ドライバ)

FORE Systems, Inc. PCA-200E ATM PCI アダプタ (hfa ドライバおよび fatm(4) ドライバ)

IDT NICStAR 77201/211 ベースの ATM アダプタ ( idt(4) ドライバ)

FORE Systems, Inc. HE155 および HE622 ATM インタフェース ( hatm(4) ドライバ)

IDT77252 ベースの ATM カード ( patm(4) ドライバ)


3.5. 無線ネットワークインタフェース

NCR / AT&T / Lucent Technologies WaveLan T1-speed ISA/radio LAN カード (wl(4) ドライバ)

Lucent Hermes, Intersil PRISM-II, Intersil PRISM-2.5, Intersil Prism-3, Symbol Spectrum24 のいずれかを 搭載した Lucent Technologies WaveLAN/IEEE 802.11b 無線ネットワークアダプタとその互換品 (wi(4) ドライバ)

Cisco/Aironet 802.11b 無線アダプタ (an(4) ドライバ)

Raytheon Raylink 2.4GHz 無線アダプタ ( ray(4) ドライバ)

AMD Am79C930 および Harris (Intersil) ベースの 802.11b カード ( awi(4) ドライバ)

Atheros AR5210, AR5211, AR5212 ベースの 802.11a/b/g ネットワークインタフェース ( ath(4) ドライバ)


3.6. その他のネットワーク機器

Cronyx-Sigma 同期・非同期シリアルアダプタ (cx(4) ドライバ)

Granch SBNI12 point-to-point 通信アダプタ ( sbni(4) ドライバ)

Granch SBNI16 SHDSL モデム ( sbsh(4) ドライバ)

SMC COM90cx6 ARCNET ネットワークアダプタ (cm ドライバ)

  • SMC 90c26, 90c56, 90c66 の 90c56 互換モード




3.7. ISDN インタフェース

AcerISDN P10 ISA PnP (実験段階)

Asuscom ISDNlink 128K ISA

ASUSCOM P-IN100-ST-D (およびその他の Winbond W6692 ベースのカード)

AVM

  • A1

  • B1 ISA (V2.0 で試験済み)

  • B1 PCI (V4.0 で試験済み)

  • Fritz!Card classic

  • Fritz!Card PnP

  • Fritz!Card PCI

  • Fritz!Card PCI, バージョン 2

  • T1



Creatix

  • ISDN-S0

  • ISDN-S0 P&P



Compaq Microcom 610 ISDN (Compaq PSB2222I シリーズ) ISA PnP

Dr. Neuhaus Niccy Go@ およびその互換品

Dynalink IS64PPH, IS64PPH+

Eicon Diehl DIVA 2.0 および 2.02

ELSA

  • ELSA PCC-16

  • QuickStep 1000pro ISA

  • MicroLink ISDN/PCI

  • QuickStep 1000pro PCI



ITK ix1 Micro ( < V.3, PnP 非対応版 )

Sedlbauer Win Speed

Siemens I-Surf 2.0

TELEINT ISDN SPEED No.1 (実験段階)

Teles

  • S0/8

  • S0/16

  • S0/16.3

  • S0/16.3 PnP

  • 16.3c ISA PnP (実験段階)

  • Teles PCI-TJ



Traverse Technologies NETjet-S PCI

USRobotics Sportster ISDN TA intern

Winbond W6692 ベースの PCI カード


3.8. シリアルインタフェース

``PC に標準で搭載されている'' 8250, 16450, 16550 ベースのシリアルポート ( sio(4) ドライバ)

AST IRQ 共有機能付き 4 ポートシリアルカード

ARNET シリアルカード (ar(4) ドライバ)

  • AST IRQ 共有機能付き 8 ポートシリアルカード

  • ARNET (現在は Digiboard) Sync 570/i 高速シリアル



Boca マルチポートシリアルカード

  • Boca BB1004 4 ポートシリアルカード (モデムは 非対応)

  • Boca IOAT66 6 ポートシリアルカード (モデム対応)

  • Boca BB1008 8 ポートシリアルカード (モデムは 非対応)

  • Boca BB2016 16 ポートシリアルカード (モデム対応)



Comtrol Rocketport カード (rp(4) ドライバ)

Cyclades Cyclom-Y シリアルボード (cy(4) ドライバ)

STB IRQ 共有機能付き 4 ポートカード

DigiBoard インテリジェントシリアルカード (digi ドライバ)

PCI ベースのマルチポートシリアルボード ( puc(4) ドライバ)

  • Actiontech 56K PCI

  • Avlab Technology, PCI IO 2S および PCI IO 4S

  • Comtrol RocketPort 550

  • Decision Computers PCCOM 4-port シリアルおよびデュアルポート RS232/422/485

  • Dolphin Peripherals 4025/4035/4036

  • IC Book Labs Dreadnought 16x Lite および Pro

  • Lava Computers 2SP-PCI/DSerial-PCI/Quattro-PCI/Octopus-550

  • Middle Digital, Weasle シリアルポート

  • Moxa Industio CP-114, Smartio C104H-PCI および C168H/PCI

  • NEC PK-UG-X001 および PK-UG-X008

  • Netmos NM9835 PCI-2S-550

  • Oxford Semiconductor OX16PCI954 PCI UART

  • Syba Tech SD-LAB PCI-4S2P-550-ECP

  • SIIG Cyber I/O PCI 16C550/16C650/16C850

  • SIIG Cyber 2P1S PCI 16C550/16C650/16C850

  • SIIG Cyber 2S1P PCI 16C550/16C650/16C850

  • SIIG Cyber 4S PCI 16C550/16C650/16C850

  • SIIG Cyber Serial (シングルおよびデュアル) PCI 16C550/16C650/16C850

  • Syba Tech Ltd. PCI-4S2P-550-ECP

  • Titan PCI-200H および PCI-800H

  • US Robotics (3Com) 3CP5609 モデム

  • VScom PCI-400 および PCI-800



SDL Communication シリアルボード

  • SDL Communications Riscom/8 シリアルボード (rc ドライバ)

  • SDL Communications RISCom/N2 および N2pci 高速同期式シリアルカード (sr(4) ドライバ)



Stallion Technologies マルチポートシリアルカード ( stl(4) および stli(4) ドライバ)

Specialix SI/XIO/SX マルチポートシリアルカード。 従来の SIHOST2.x および、新しい (JET とも呼ばれている transputer ベースの) ``高機能版''ホストカード (ISA, EISA, PCI 版すべて) に対応しています。 (si(4) ドライバ)


3.9. オーディオデバイス

Advance ( sbc(4) ドライバ)

  • Asound 100 および 110

  • Logic ALS120 および ALS4000



CMedia サウンドチップ

  • CMI8338/CMI8738



Crystal Semiconductor ( csa(4) ドライバ)

  • CS461x/462x Audio Accelerator

  • CS428x Audio コントローラ



ENSONIQ ( pcm(4) ドライバ)

  • AudioPCI ES1370/1371



ESS

  • ES1868, ES1869, ES1879, ES1888 ( sbc(4) ドライバ)

  • Maestro-1, Maestro-2, Maestro-2E

  • Maestro-3/Allegro

    Note: Maestro-3/Allegro はライセンス上の制限により、 FreeBSD カーネルにコンパイルすることができません。 このドライバを使う場合は、/boot/loader.conf に次の行を追加してください。

     snd_maestro3_load="YES"
     


ForteMedia fm801

Gravis ( gusc(4) ドライバ)

  • UltraSound MAX

  • UltraSound PnP



Intel 443MX, 810, 815, 815E 内蔵のサウンドデバイス ( pcm(4) ドライバ)

MSS/WSS 互換 DSP ( pcm(4) ドライバ)

NeoMagic 256AV/ZX ( pcm(4) ドライバ)

OPTi 931/82C931 ( pcm(4) ドライバ)

S3 Sonicvibes

Creative Technologies SoundBlaster シリーズ ( sbc(4) ドライバ)

  • SoundBlaster

  • SoundBlaster Pro

  • SoundBlaster AWE-32

  • SoundBlaster AWE-64

  • SoundBlaster AWE-64 GOLD

  • SoundBlaster ViBRA-16



Creative Technologies Sound Blaster Live! シリーズ (emu10k1 ドライバ)

Trident 4DWave DX/NX ( pcm(4) ドライバ)

VIA Technologies VT82C686A

Yamaha

  • DS1

  • DS1e




3.10. カメラおよびビデオキャプチャデバイス

Brooktree Bt848/849/878/879 ベースのフレームグラバ ( bktr(4) ドライバ)

Connectix QuickCam

Cortex1 frame grabber (ctx ドライバ)

Creative Labs Video Spigot フレームグラバ (spigot ドライバ)


3.11. USB デバイス

この節では、対応しているいくつかの種類の USB 周辺機器のうち、 動作の確認されているデバイスが書かれています。 大部分の USB デバイスは高い互換性を持っているため、 いくつか例外はあるものの、 ここに記載されている種類のデバイスについては 明示的に製品名が書かれていなくとも、 ほぼすべてのデバイスを利用することができるでしょう。

Note: USB Ethernet アダプタは Ethernet インタフェースの節にまとめられています。

Note: USB Bluetooth アダプタは Bluetooth の節にまとめられています。

OHCI 1.0 準拠のホストコントローラ ( ohci(4) ドライバ)

UHCI 1.1 準拠のホストコントローラ ( uhci(4) ドライバ)

EHCI インタフェースを使った USB 2.0 コントローラ ( ehci(4) ドライバ)

ハブ

キーボード ( ukbd(4) ドライバ)

その他

  • Assist Computer Systems PC Camera C-M1

  • ActiveWire I/O Board

  • Creative Technology Video Blaster WebCam Plus

  • Diamond Rio 500, 600, 800 MP3 プレーヤ ( urio(4) ドライバ)

  • D-Link DSB-R100 USB Radio ( ufm(4) ドライバ)

  • Mirunet AlphaCam Plus



モデム ( umodem(4) ドライバ)

  • 3Com 5605

  • Metricom Ricochet GS USB 無線モデム

  • Yamaha ブロードバンド無線ルータ RTW65b



マウス ( ums(4) ドライバ)

プリンタ、パラレルプリンタ変換ケーブル ( ulpt(4) ドライバ)

シリアルデバイス ( ubsa(4), uftdi(4), uplcom(4) ドライバ)

スキャナ (SANE 経由) ( uscanner(4) ドライバ)

ストレージデバイス ( umass(4) ドライバ)

  • ADTEC ステックドライブ AD-UST32M, 64M, 128M, 256M

  • デンノー FireWire/USB2 2.5 インチリムーバブル HDD ケースMIFU-25CB20

  • FujiFilm Zip USB Drive ZDR100 USB A

  • GREEN HOUSE USB フラッシュメモリ ``PicoDrive'' GH-UFD32M, 64M, 128M

  • IBM 32MB USB メモリキー (P/N 22P5296)

  • IBM ThinkPad USB ポータブル CD-ROM ドライブ (P/N 33L5151)

  • I-O DATA USB 6 倍速 CD-RW ドライブ CDRW-i64/USB (CDROM 機能のみ動作)

  • I-O DATA USB CD/CD-R/CD-RW/DVD-R/DVD-RW/DVD-RAM/DVD-ROM ドライブ DVR-iUH2 (CDROM, DVD-RAM 機能のみ動作)

  • Iomega USB Zip 100Mb (ただし基本的な対応のみ)

  • Iomega Zip750 USB2.0 ドライブ

  • 恵安 USB1.1/2.0 対応 3.5 インチ HDD ケース KU350A

  • 玄人志向 USB 2.5 インチ HDD ケース GAWAP2.5PS-USB2.0

  • Logitec USB1.1/2.0 HDD ユニット SHD-E60U2

  • Logitec Mobile USB Memory LMC-256UD

  • Logitec 2 倍速 USB フロッピドライブ LFD-31U2

  • Logitec USB/IEEE1394 DVD-RAM/R/RW ユニット LDR-N21FU2 (CDROM 機能のみ動作)

  • Matshita CF-VFDU03 フロッピドライブ

  • MELCO USB2.0 MO ドライブ MO-CH640U2

  • I-O DATA USB/IEEE1394 ポータブル HD ドライブ HDP-i30P/CI, HDP-i40P/CI

  • MELCO USB フラッシュディスク ``PetitDrive'', RUF-32M, -64M, -128M, -256M

  • MELCO USB2.0 フラッシュディスク ``PetitDrive2'', RUF-256M/U2, -512M/U2

  • MELCO USB フラッシュディスク ``ClipDrive'', RUF-C32M, -C64M, -C128M, -C256M, -C512M

  • Microtech USB-SCSI-HD 50 USB to SCSI ケーブル

  • NOVAC USB2.0 2.5/3.5 インチ HDD ケース NV-HD351U

  • Panasonic フロッピドライブ

  • Panasonic USB2.0 ポータブル CD-RW ドライブ KXL-RW40AN (CDROM 機能のみ動作)

  • RATOC Systems USB2.0 リムーバブル HDD ケース U2-MDK1, U2-MDK1B

  • Sony ポータブル CD-R/RW ドライブ CRX10U (CDROM 機能のみ動作)

  • TEAC ポータブル USB CD-ROM ユニット CD-110PU/210PU

  • Y-E Data フロッピドライブ (720/1.44/2.88Mb)



オーディオデバイス ( uaudio(4) ドライバ)

Handspring Visor および、その他の PalmOS デバイス ( uvisor(4) ドライバ)

  • Handspring Visor

  • Palm M125, M500, M505

  • Sony Clie 4.0, 4.1




3.12. IEEE 1394 (FireWire) デバイス

ホストコントローラ ( fwohci(4) ドライバ)

シリアルバスプロトコル 2 (SBP-2) ストレージデバイス ( sbp(4) ドライバ)


3.13. Bluetooth デバイス

PCCARD ホストコントローラ ( ng_bt3c(4) ドライバ)

  • 3Com/HP 3CRWB6096-A PCCARD アダプタ



USB ホストコントローラ ( ng_ubt(4) ドライバ)

  • 3Com 3CREB96

  • EPoX BT-DG02

  • Mitsumi USB Bluetooth アダプタ

  • MSI MS-6967

  • TDK Bluetooth USB adapter




3.14. 暗号処理アクセラレータ

Hifn 7751, 7811, 7951 チップセットベースのアクセラレータ ( hifn(4) ドライバ)

SafeNet 1141, 1741 チップセットベースのアクセラレータ ( safe(4) ドライバ)

Bluesteel 5501, 5601 チップセットベースのアクセラレータ ( ubsec(4) ドライバ)

Broadcom BCM5801, BCM5802, BCM5805, BCM5820, BCM5821, BCM5822 チップセットベースのアクセラレータ ( ubsec(4) ドライバ)


3.15. その他のデバイス

FAX モデム/PCCARD

  • MELCO IGM-PCM56K/IGM-PCM56KH

  • Nokia Card Phone 2.0 (gsm900/dcs1800 HSCSD terminal)



フロッピドライブ ( fdc(4) ドライバ)

Genius および Mustek ハンドスキャナ

GPB および Transputer ドライバ

VGA 互換ビデオカード ( vga(4) ドライバ)

Note: 特定のビデオカードについての情報と XFree86 との互換性は http://www.xfree86.org/ をご覧ください。



キーボード

  • AT スタイルキーボード ( atkbd(4) ドライバ)

  • PS/2 キーボード ( atkbd(4) ドライバ)

  • USB キーボード ( ukbd(4) ドライバ)



ポインティングデバイス

  • バスマウスおよびその互換デバイス ( mse(4) ドライバ)

  • PS/2 マウスおよびラップトップのポインティングデバイスを含む その互換デバイス ( psm(4) ドライバ)

  • シリアルマウスおよびその互換デバイス

  • USB マウス ( ums(4) ドライバ)

Note: FreeBSD でポインティングデバイスを利用する際の詳しい情報は マニュアルページ moused(8) に記載されています。 XFree86 で利用する際の情報は http://www.xfree86.org/ をご覧ください。



``PC 標準'' のパラレルポート ( ppc(4) ドライバ)

PC 互換のジョイスティック ( joy(4) ドライバ)

PHS データ通信カード/PCCARD

  • NTT DoCoMo P-in Comp@ct

  • Panasonic KX-PH405

  • SII MC-P200



Virtual Computers 製 HOT1 と互換性のある Xilinx XC6200 ベースの再構成可能ハードウェアカード (xrpu ドライバ).


このファイルの他、リリース関連の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/ からダウンロードできます。

FreeBSD に関するお問い合わせは、<questions@FreeBSD.org> へ質問を投稿する前に解説文書をお読みください。

この文書の原文に関するお問い合わせは <doc@FreeBSD.org> まで、
日本語訳に関するお問い合わせは、<doc-jp@jp.FreeBSD.org> まで電子メールでお願いします。



diff --git a/ja/releases/5.2R/hardware-ia64.html b/ja/releases/5.2R/hardware-ia64.html index cce310cbdc..19cb267380 100644 --- a/ja/releases/5.2R/hardware-ia64.html +++ b/ja/releases/5.2R/hardware-ia64.html @@ -1,631 +1,631 @@ FreeBSD/ia64 5.2-RELEASE ハードウェアノート

FreeBSD/ia64 5.2-RELEASE ハードウェアノート

The FreeBSD Documentation Project


Table of Contents
1. はじめに
2. 対応プロセッサおよびマザーボード
2.1. 対応しているデバイスの概観
3. 対応ハードウェア
3.1. ディスクコントローラ
3.2. Ethernet インタフェース
3.3. FDDI インタフェース
3.4. ATM インタフェース
3.5. 無線ネットワークインタフェース
3.6. その他のネットワーク機器
3.7. ISDN インタフェース
3.8. シリアルインタフェース
3.9. オーディオデバイス
3.10. カメラおよびビデオキャプチャデバイス
3.11. USB デバイス
3.12. IEEE 1394 (FireWire) デバイス
3.13. Bluetooth デバイス
3.14. 暗号処理アクセラレータ
3.15. その他のデバイス

これはまだ準備中の文書です。 未完成であるため、内容を追記する必要があります。 FreeBSD で動作する IA-64 プロセッサ、マザーボード、デバイスについての情報を FreeBSD IA64 porting メーリングリスト へ送ってください!


1. はじめに

この文書は IA-64 プラットフォーム版 FreeBSD 5.2-RELEASE (別名 FreeBSD/ia64 5.2-RELEASE) のハードウェア互換ノート (hardware comparibility notes) です。 これにはこのプラットフォームで動作が確認されたデバイスおよび、 新しいデバイスを動作させようとする場合に有用な、 起動時のカーネル設定に関する注意が書かれています。

Note: この文書に書かれている情報は IA-64 プラットフォームに特有のものです。 他のアーキテクチャ用のハードウェア互換ノートとは、 細部が異なる可能性があります。

FreeBSD/ia64 についての詳細は FreeBSD/ia64 プロジェクトページをご覧ください。


2. 対応プロセッサおよびマザーボード

現在対応しているプロセッサは ItaniumItanium 2 です。

対応しているチップセットは以下のとおりです。

ユニプロセッサ (UP) および対称型マルチプロセッサ (SMP) の両方の構成が活発に開発中です。 現時点では、SMP を有効にしたシステムはやや安定性に劣ると考えられています。 現在は UP の修正を行って安定性の向上を 優先する方向で開発が進められています。


2.1. 対応しているデバイスの概観

この節には、FreeBSD/ia64 がどのデバイスに 対応するか (そして対応しないか) ついての情報が記載されています。

内蔵の ata(4) コントローラを除き、 ほとんどの PC チップセットはうまく動作するはずです。 つまるところ、ia64 互換の ATA コントローラはすべて完全に対応するでしょう。 さまざまなディスクコントローラとその現状は次の節をご覧ください。

一般に、 sio(4) ドライバが対応している ``PC に標準で搭載されている'' シリアルポートは Intel レガシマシンで動作するでしょうが、 PA レガシマシンでは動作しないでしょう。 HP マシンのすべてのデバイスは memory-mapped I/O を使用しており、 PCI 以外のISA デバイスには 対応していないのがその理由です。

sio(4) デバイスに加え、 以下のデバイスは ISA バスに固有の仮定を行っているため、 非 Intel レガシマシンでは動作しません (が Intel レガシマシンでは動作するはずです)。

sio(4) memory-mapped I/O に対応していません。
syscons(4) BIOS、VGA などが検出できることを想定しています。
pcm(4) MSS (Microsoft Sound System) 用の ISA I/O ポートを検出してしまいます (ああ、うんざり…)。
atkbd(4), psm(4) 固定された ISA I/O ポートの位置を想定しています。

3. 対応ハードウェア

-$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/hardware/common/dev.sgml,v 1.23 2004/01/12 06:21:23 -hrs Exp $ +$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/hardware/common/dev.sgml,v 1.22.2.1 2004/01/17 +03:24:55 hrs Exp $

この節には、現在 IA-64 プラットフォーム版 FreeBSD での対応が確認されているデバイスが書かれています。 ここに書かれていない構成でも動作するものもありますが、 それらはまだ試験されていません。このリストに対する動作報告や更新案、 誤記の修正等のご意見がありましたら、ぜひお寄せください。

可能なものについては、各々のデバイスやデバイス群に対応するドライバも併記してあります。 また、そのドライバのマニュアルページがある場合 (ほとんどあるはずですが) は、その参照先も記載してあります。 対応しているデバイスやコントローラなどの特定のモデルについての情報は マニュアルページをご覧ください。

Note: 特定の対応デバイスのリストは、 重複している (そして潜在的には古くなっている) 記述を減らすために、 徐々にこの文書から削除されています。 この作業が完了した時には、各ドライバのマニュアルページは 対応デバイスの権威あるリストとして参考にすべきです。


3.1. ディスクコントローラ

IDE/ATA コントローラ ( ata(4) ドライバ)

  • Acard ATP850 UDMA2, ATP860 UDMA4, ATP865 UDMA6

  • AMD 756 ATA66, 766 ATA100, 768 ATA100

  • Cenatek Rocket Drive

  • CMD 646, 648 ATA66, 649 ATA100

  • Cypress 82C693

  • Cyrix 5530 ATA33

  • HighPoint HPT366 ATA66, HPT370 ATA100, HPT372 ATA133, HPT374 ATA133

  • Intel PIIX, PIIX3, PIIX4

  • Intel ICH ATA66, ICH2 ATA100, ICH3 ATA100, ICH4 ATA100

  • nVidia nForce ATA100, nForce2 ATA133

  • Promise ATA100 OEM チップ (pdc20265)

  • Promise ATA133 OEM チップ (pdc20269)

  • Promise Fasttrak-33, -66, -100, -100 TX2/TX4, -133 TX2/TX2000

  • Promise SATA150 TX2/TX4 シリアル ATA/150

  • Promise Ultra-33, -66, -100, -133 TX2/TX2000/TX4000

  • ServerWorks ROSB4 ATA33

  • ServerWorks CSB5, CSB6 ATA66/ATA100

  • Sil 0680 UDMA6

  • SiS 530, 540, 550, 620

  • SiS 630, 630S, 633, 635, 640, 645, 645DX, 648, 650, 651, 652, 655, 658, 730, 733, 735, 740, 745, 746, 748, 750, 751, 752, 755

  • SiS 5591 ATA100

  • VIA 82C586 ATA33, 82C596 ATA66, 82C686a ATA66, 82C686b ATA100

  • VIA 8233, 8235 ATA133



Qlogic コントローラ。すべての変種に対応。 ( isp(4) ドライバ)

LSI Logic Fusion/MP architecture Fiber Channel controllers ( mpt(4) ドライバ)

対応しているすべての SCSI コントローラは、 ハードディスク、光ディスク、テープドライブ (DAT, 8mm Exabyte, Mammoth, DLT), メディアチェンジャ、プロセッサターゲットデバイス、 CD-ROM ドライブといった、SCSI-I および SCSI-II, SCSI-III 周辺機器に完全対応しています。 CD-ROM コマンドに対応している WORM デバイスの読み込み専用のアクセスは (cd(4) のような) CD-ROM ドライバが対応しており、 WORM/CD-R/CD-RW の書き込みは、Ports Collection にある sysutils/cdrtools という port に含まれる cdrecord(1) が対応しています。

現時点で、以下の CD-ROM 型システムに対応しています。

  • SCSI インタフェース (これには ProAudio Spectrum, SoundBlaster SCSI が含まれます) (cd(4))

  • ATAPI IDE インタフェース ( acd(4))




3.2. Ethernet インタフェース

Intel 82557, 82258, 82559, 82550, 82562 ベースの Fast Ethernet NIC ( fxp(4) ドライバ)

  • Intel EtherExpress Pro/100B PCI Fast Ethernet

  • Intel InBusiness 10/100 PCI Network アダプタ

  • Intel PRO/100+ マネージメントアダプタ

  • Intel Pro/100 VE デスクトップアダプタ

  • Intel Pro/100 M デスクトップアダプタ

  • Intel Pro/100 S デスクトップ、サーバ、デュアルポートサーバアダプタ

  • 多くの Intel 製マザーボードに内蔵されている Ethernet NIC



Broadcom BCM570x ベースの Gigabit Ethernet NIC ( bge(4) ドライバ)

Intel 82542, 82543 コントローラチップベースの Gigabit Ethernet NIC (gx(4)em(4) ドライバ) および、 Intel 82540EM, 82544, 82545EM, 82546EB コントローラチップベースの NIC (em(4) ドライバのみ)


3.8. シリアルインタフェース

``PC に標準で搭載されている'' 8250, 16450, 16550 ベースのシリアルポート ( sio(4) ドライバ)

PCI ベースのマルチポートシリアルボード ( puc(4) ドライバ)

  • Diva Serial (GSP) マルチポート UART (開発ブランチでのみ対応しています。)




3.11. USB デバイス

OHCI 1.0 準拠のホストコントローラ ( ohci(4) ドライバ)

UHCI 1.1 準拠のホストコントローラ ( uhci(4) ドライバ)

EHCI インタフェースを使った USB 2.0 コントローラ ( ehci(4) ドライバ)


3.15. その他のデバイス

VGA 互換ビデオカード ( vga(4) ドライバ)

Note: 特定のビデオカードについての情報と XFree86 との互換性は http://www.xfree86.org/ をご覧ください。



キーボード

  • PS/2 キーボード ( atkbd(4) ドライバ)



ポインティングデバイス

  • PS/2 マウスおよびラップトップのポインティングデバイスを含む その互換デバイス ( psm(4) ドライバ)

  • シリアルマウスおよびその互換デバイス

Note: FreeBSD でポインティングデバイスを利用する際の詳しい情報は マニュアルページ moused(8) に記載されています。 XFree86 で利用する際の情報は http://www.xfree86.org/ をご覧ください。




このファイルの他、リリース関連の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/ からダウンロードできます。

FreeBSD に関するお問い合わせは、<questions@FreeBSD.org> へ質問を投稿する前に解説文書をお読みください。

この文書の原文に関するお問い合わせは <doc@FreeBSD.org> まで、
日本語訳に関するお問い合わせは、<doc-jp@jp.FreeBSD.org> まで電子メールでお願いします。



diff --git a/ja/releases/5.2R/hardware-pc98.html b/ja/releases/5.2R/hardware-pc98.html index 4960c5ca1c..b4e2115f39 100644 --- a/ja/releases/5.2R/hardware-pc98.html +++ b/ja/releases/5.2R/hardware-pc98.html @@ -1,1742 +1,1742 @@ FreeBSD/pc98 5.2-RELEASE ハードウェアノート

FreeBSD/pc98 5.2-RELEASE ハードウェアノート

The FreeBSD Documentation Project


Table of Contents
1. はじめに
2. 対応しているシステム
3. 対応ハードウェア
3.1. ディスクコントローラ
3.2. Ethernet インタフェース
3.3. FDDI インタフェース
3.4. ATM インタフェース
3.5. 無線ネットワークインタフェース
3.6. その他のネットワーク機器
3.7. ISDN インタフェース
3.8. シリアルインタフェース
3.9. オーディオデバイス
3.10. カメラおよびビデオキャプチャデバイス
3.11. USB デバイス
3.12. IEEE 1394 (FireWire) デバイス
3.13. Bluetooth デバイス
3.14. 暗号処理アクセラレータ
3.15. その他のデバイス

1. はじめに

この文書は NEC PC-98x1 プラットフォーム版 FreeBSD 5.2-RELEASE (別名 FreeBSD/pc98 5.2-RELEASE) のハードウェア互換ノート (hardware comparibility notes) です。 これにはこのプラットフォームで動作が確認されたデバイスおよび、 新しいデバイスを動作させようとする場合に有用な、 起動時のカーネル設定に関する注意が書かれています。

Note: この文書に書かれている情報は NEC PC-98x1 プラットフォームに特有のものです。 他のアーキテクチャ用のハードウェア互換ノートとは、 細部が異なる可能性があります。


2. 対応しているシステム

80386, 80486, Pentium, Pentium Pro, Pentium II をはじめとする i386 互換 CPU を搭載した NEC PC-9801/9821 シリーズ。 AMD, Cyrix, IBM, IDT 製の i386 互換プロセッサにも対応しています。

NEC FC-9801/9821 シリーズおよび、NEC SV-98 シリーズ (いずれも PC-9801/9821 シリーズ互換機) でも動作するはずです。

NEC PC-9801 シリーズ互換の EPSON PC-386/486/586 シリーズ。

ハイレゾモードには対応していません。 NEC PC-98XA/XL/RL/XL^2, NEC PC-H98 シリーズは、 ノーマル (PC-9801 互換) モードでのみ動作します。

(Rs20/B20 など) マルチプロセッサに対応したモデルは存在しますが、 FreeBSD の SMP 機能にはまだ対応していません。

PC-9801/9821 標準バス (C-Bus), PC-9801NOTE 拡張バス (110 ピン), PCI バスにそれぞれ対応しています。 (PC-H98, SV-H98, FC-H98 シリーズに搭載されている) New Extend Standard Architecture (NESA) バスには対応していません。


3. 対応ハードウェア

-$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/hardware/common/dev.sgml,v 1.23 2004/01/12 06:21:23 -hrs Exp $ +$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/hardware/common/dev.sgml,v 1.22.2.1 2004/01/17 +03:24:55 hrs Exp $

この節には、現在 NEC PC-98x1 プラットフォーム版 FreeBSD での対応が確認されているデバイスが書かれています。 ここに書かれていない構成でも動作するものもありますが、 それらはまだ試験されていません。このリストに対する動作報告や更新案、 誤記の修正等のご意見がありましたら、ぜひお寄せください。

可能なものについては、各々のデバイスやデバイス群に対応するドライバも併記してあります。 また、そのドライバのマニュアルページがある場合 (ほとんどあるはずですが) は、その参照先も記載してあります。 対応しているデバイスやコントローラなどの特定のモデルについての情報は マニュアルページをご覧ください。

Note: 特定の対応デバイスのリストは、 重複している (そして潜在的には古くなっている) 記述を減らすために、 徐々にこの文書から削除されています。 この作業が完了した時には、各ドライバのマニュアルページは 対応デバイスの権威あるリストとして参考にすべきです。


3.1. ディスクコントローラ

IDE/ATA コントローラ ( ata(4) ドライバ)

  • Acard ATP850 UDMA2, ATP860 UDMA4, ATP865 UDMA6

  • AMD 756 ATA66, 766 ATA100, 768 ATA100

  • Cenatek Rocket Drive

  • CMD 646, 648 ATA66, 649 ATA100

  • Cypress 82C693

  • Cyrix 5530 ATA33

  • HighPoint HPT366 ATA66, HPT370 ATA100, HPT372 ATA133, HPT374 ATA133

  • Intel PIIX, PIIX3, PIIX4

  • Intel ICH ATA66, ICH2 ATA100, ICH3 ATA100, ICH4 ATA100

  • nVidia nForce ATA100, nForce2 ATA133

  • Promise ATA100 OEM チップ (pdc20265)

  • Promise ATA133 OEM チップ (pdc20269)

  • Promise Fasttrak-33, -66, -100, -100 TX2/TX4, -133 TX2/TX2000

  • Promise SATA150 TX2/TX4 シリアル ATA/150

  • Promise Ultra-33, -66, -100, -133 TX2/TX2000/TX4000

  • ServerWorks ROSB4 ATA33

  • ServerWorks CSB5, CSB6 ATA66/ATA100

  • Sil 0680 UDMA6

  • SiS 530, 540, 550, 620

  • SiS 630, 630S, 633, 635, 640, 645, 645DX, 648, 650, 651, 652, 655, 658, 730, 733, 735, 740, 745, 746, 748, 750, 751, 752, 755

  • SiS 5591 ATA100

  • VIA 82C586 ATA33, 82C596 ATA66, 82C686a ATA66, 82C686b ATA100

  • VIA 8233, 8235 ATA133



IDE/ATA コントローラ (wdc ドライバ)

  • オンボード IDE コントローラ



Adaptec AIC-6260 ベース、AIC-6360 ベースのボード ( aic(4) ドライバ)

Adaptec AIC-7770, AIC-7850, AIC-7860, AIC-7870, AIC-7880, AIC789x ベースの SCSI ホストアダプタ ( ahc(4) ドライバ)

NEC PC-9801-55, 92 およびその互換 C-Bus SCSI インタフェース (ct ドライバ)

  • NEC PC-9801-55, 92 およびその互換機器

    ICM IF-2660

    Midori-Denshi MDC-554NA

    Logitec LHA-N151

    Note: DMA 転送モードにはカーネル設定に flags 0x00000 が必要.

  • I-O DATA SC-98II

    Note: DMA 転送モードにはカーネル設定に flags 0x10000 が必要.

  • TEXA HA-55BS2 および後継機

    Midori-Denshi MDC-926Rs

    Note: バスマスタ転送モードにはカーネル設定に flags 0x20000 が必要.

  • ELECOM Bus-master SCSI インタフェース

    Note: バスマスタ転送モードにはカーネル設定に flags 0x30000 が必要.

  • すべての SMIT 転送式 SCSI インタフェース

    Note: SMIT 転送モードにはカーネル設定に flags 0x40000 が必要.

  • Logitec LHA-20x シリーズ

    ICM IF-2766, IF-2766ET, IF-2767, IF-2769

    Note: バスマスタ転送モードにはカーネル設定に flags 0x50000 が必要.



NEC PC-9801-55, 92 およびその互換 C-Bus SCSI インタフェース (bs ドライバ)

  • NEC PC-9801-55, 92 およびその互換機器

    ICM IF-2660

    Midori-Denshi MDC-554NA

    Logitec LHA-N151

    Note: DMA 転送モードにはカーネル設定に "flags 0x00000" が必要.

  • I-O DATA SC-98II

    Note: DMA 転送モードにはカーネル設定に "flags 0x10000" が必要.

  • TEXA HA-55BS2 および後継機

    Midori-Denshi MDC-926Rs

    Note: バスマスタ転送モードにはカーネル設定に "flags 0x20000" が必要.

  • ELECOM Bus-master SCSI インタフェース

    Note: バスマスタ転送モードにはカーネル設定に "flags 0x30000" が必要.

  • すべての SMIT 転送式 SCSI インタフェース

    Note: SMIT 転送モードにはカーネル設定に "flags 0x40000" が必要.

  • Logitec LHA-20x シリーズ

    ICM IF-2766, IF-2766ET, IF-2767, IF-2769

    Note: バスマスタ転送モードにはカーネル設定に "flags 0x50000" が必要.



AdvanSys SCSI コントローラ (すべてのモデル。 adv(4) および adw(4) ドライバ)

  • MELCO IFC-USP, RATOC REX-PCI30, @Nifty FNECHARD IFC-USUP-TX ( adv(4) ドライバ)



LSI/SymBios (以前の NCR) 53C8XX および 53C10XX PCI SCSI コントローラ。マザーボードに内蔵のもの、および外付ボード ( ncr(4) および sym(4) ドライバ)

NCR 53C500 ベースの PC-Card SCSI ホストアダプタ ( ncv(4) ドライバ)

TMC 18C30, 18C50 ベースの ISA/PC-Card SCSI ホストアダプタ ( stg(4) ドライバ)

Qlogic コントローラ。すべての変種に対応。 ( isp(4) ドライバ)

Tekram DC390 および DC390T コントローラ。 AMD 53c974 をベースにした他のカードも動作するかも知れません。 ( amd(4) ドライバ)

  • MELCO IFC-DP



Workbit Ninja SCSI-3 ベースの PC-Card SCSI ホストアダプタ ( nsp(4) ドライバ)

LSI Logic Fusion/MP architecture Fiber Channel controllers ( mpt(4) ドライバ)

対応しているすべての SCSI コントローラは、 ハードディスク、光ディスク、テープドライブ (DAT, 8mm Exabyte, Mammoth, DLT), メディアチェンジャ、プロセッサターゲットデバイス、 CD-ROM ドライブといった、SCSI-I および SCSI-II, SCSI-III 周辺機器に完全対応しています。 CD-ROM コマンドに対応している WORM デバイスの読み込み専用のアクセスは (cd(4) のような) CD-ROM ドライバが対応しており、 WORM/CD-R/CD-RW の書き込みは、Ports Collection にある sysutils/cdrtools という port に含まれる cdrecord(1) が対応しています。

現時点で、以下の CD-ROM 型システムに対応しています。

  • SCSI インタフェース (これには ProAudio Spectrum, SoundBlaster SCSI が含まれます) (cd(4))

  • ATAPI IDE インタフェース ( acd(4))




3.2. Ethernet インタフェース

Adaptec AIC-6915 Fast Ethernet コントローラチップベースの Adaptec Duralink PCI Fast Ethernet アダプタ (sf(4) ドライバ)

Tigon 1, Tigon 2 チップセットベースの Alteon Networks PCI Gigabit Ethernet NIC (ti(4) ドライバ)

AMD PCnet NICs ( lnc(4) および pcn(4) ドライバ)

  • Contec C-NET(98)S

  • PCI NIC using AMD AM79C97x (PCnet-PCI/Fast)

  • NEC SV-98/2-B05, B06 (PCI)

  • Allied-Telesis LA-PCI (PCI)



SMC 83c17x (EPIC) ベースの Ethernet NIC (tx(4) ドライバ)

National Semiconductor DS8390 ベースの Ethernet NIC。 これには Novell NE2000 とその互換品が含まれます。 (ed(4) ドライバ)

Note: 非 PCI デバイスの場合には、 カーネル設定にフラグをセットする必要があります。

  • Novell NE1000, NE2000, NE2100

  • RealTek 8029

  • I-O DATA ET2/T-PCI

  • MELCO LGY-PCI-TR

  • PLANEX ENW-8300-T

  • Allied Telesis LA-98 (flags 0x000000)

  • Corega Ether98-T (flags 0x000000)

  • SMC EtherEZ98 (flags 0x000000)

  • ELECOM LD-BDN, LD-NW801G (flags 0x200000)

  • PLANEX EN-2298-C (flags 0x200000)

  • MELCO EGY-98 (flags 0x300000)

  • Contec C-NET(98)E-A, C-NET(98)L-A, C-NET(98)P (flags 0x300000)

  • MELCO LGY-98, LGH-98, IND-SP, IND-SS, LGY-98-N (110pin) (flags 0x400000)

  • MACNICA NE2098 (flags 0x400000)

  • ICM IF-2766ET, IF-2771ET, AD-ET2-T, DT-ET-25, DT-ET-T5, NB-ET-T (110pin) (flags 0x500000)

  • D-Link DE-298, DE-298P (flags 0x500000)

  • ELECOM LD-98P (flags 0x500000)

  • PLANEX EN-2298-T, EN-2298P-T (flags 0x500000)

  • Allied Telesis SIC-98, SIU-98, SIC-98NOTE (110pin) (flags 0x600000)

  • Allied Telesis SIU-98-D (flags 0x610000)

  • NEC PC-9801-107, 108 (flags 0x800000)

  • I-O DATA LA/T-98, LA/T-98SB, LA2/T-98, ET/T-98 (flags 0x900000)

  • MACNICA ME98 (flags 0x900000)

  • Kansai KLA-98C/T (flags 0x900000)

  • NEC PC-9801-77, 78 (flags 0x910000)

  • Contec C-NET(98), RT-1007(98), C-NET(9N) (110pin) (flags 0xa00000)

  • Contec C-NET(98)E, C-NET(98)L, C-NET(9N)L (110pin) (flags 0xb00000)

  • Logitec LAN-98T (flags 0xb00000)

  • Networld 98X3 (flags 0xd00000)

  • Accton EN1644(old model), EN1646(old model), EN2203(old model) (110pin) (flags 0xd00000)

  • Networld EC-98X, EP-98X (flags 0xd10000)



NE2000 互換の PC-Card (PCMCIA) Ethernet, FastEthernet カード (ed(4) ドライバ)

  • AR-P500 Ethernet

  • Accton EN2212/EN2216/UE2216

  • Allied Telesis CentreCOM LA100-PCM_V2

  • AmbiCom 10BaseT カード

  • BayNetworks NETGEAR FA410TXC Fast Ethernet

  • CNet BC40 アダプタ

  • COREGA Ether PCC-T/EtherII PCC-T/FEther PCC-TXF/PCC-TXD

  • Compex Net-A アダプタ

  • CyQ've ELA-010

  • D-Link DE-650/660

  • Danpex EN-6200P2

  • Elecom Laneed LD-CDL/TX, LD-CDF, LD-CDS, LD-10/100CD, LD-CDWA (DP83902A), MACNICA Ethernet ME1 for JEIDA

  • IO DATA PCLATE

  • IBM Creditcard Ethernet I/II

  • IC-CARD Ethernet/IC-CARD+ Ethernet

  • Kingston KNE-PC2, KNE-PCM/x Ethernet

  • Linksys EC2T/PCMPC100/PCM100, PCMLM56, EtherFast 10/100 PC Card, Combo PCMCIA Ethernet カード (PCMPC100 V2)

  • MELCO LPC-T/LPC2-T/LPC2-CLT/LPC2-TX/LPC3-TX/LPC3-CLX

  • NDC Ethernet Instant-Link

  • National Semiconductor InfoMover NE4100

  • NetGear FA-410TX

  • Network Everywhere Ethernet 10BaseT PC Card

  • Planex FNW-3600-T

  • Socket LP-E

  • Surecom EtherPerfect EP-427

  • TDK LAK-CD031,Grey Cell GCS2000 Ethernet カード

  • Telecom Device SuperSocket RE450T



RealTek 8129/8139 Fast Ethernet NIC (rl(4) ドライバ)

Winbond W89C840F Fast Ethernet NIC (wb(4) ドライバ)

VIA Technologies VT3043 ``Rhine I'', VT86C100A ``Rhine II'', VT86C105/VT86C105M ``Rhine III'' Fast Ethernet NIC (vr(4) ドライバ)

Silicon Integrated Systems SiS 900 および SiS 7016 PCI Fast Ethernet NIC ( sis(4) ドライバ)

National Semiconductor DP83815 Fast Ethernet NIC ( sis(4) ドライバ)

National Semiconductor DP83820 および DP83821 Gigabit Ethernet NIC ( nge(4) ドライバ)

Sundance Technologies ST201 PCI Fast Ethernet NIC ( ste(4) ドライバ)

SysKonnect SK-984x PCI Gigabit Ethernet カード (sk(4) ドライバ)

Texas Instruments ThunderLAN PCI NIC (tl(4) ドライバ)

DEC/Intel 21143 Fast Ethernet NIC と PCI, MiniPCI, CardBus 版の互換品 (dc(4) ドライバ)

ADMtek Inc. AN986 ベースの USB Ethernet NIC ( aue(4) ドライバ)

CATC USB-EL1210A ベースの USB Ethernet NIC ( cue(4) ドライバ)

Kawasaki LSI KU5KUSB101B ベースの USB Ethernet NIC ( kue(4) ドライバ)

ASIX Electronics AX88172 ベースの USB Ethernet NIC ( axe(4) ドライバ)

RealTek RTL8150 ベースの USB Ethernet NIC ( rue(4) ドライバ)

DEC DC21040, DC21041, DC21140, DC21141, DC21142, DC21143 ベースの NICs (de(4) ドライバ)

Fujitsu MB86960A/MB86965A ベースの Fast Ethernet NIC (fe(4) ドライバ)

Intel 82557, 82258, 82559, 82550, 82562 ベースの Fast Ethernet NIC ( fxp(4) ドライバ)

  • Intel EtherExpress Pro/100B PCI Fast Ethernet

  • Intel PRO/100+ マネージメントアダプタ

  • Intel Pro/100 VE デスクトップアダプタ

  • Intel Pro/100 M デスクトップアダプタ

  • Intel Pro/100 S デスクトップ、サーバ、デュアルポートサーバアダプタ

  • NEC PC-9821Ra20, Rv20, Xv13, Xv20 内蔵 100Base-TX (PCI)

  • NEC PC-9821X-B06 (PCI)

  • Contec C-NET(PI)-100TX (PCI)



3Com 3C5x9 Etherlink III NIC (ep(4) ドライバ)

3Com Etherlink XL ベースの NIC (xl(4) ドライバ)

3Com 3C59X シリーズ NIC (vx(4) ドライバ)

National Semiconductor DP8393X (SONIC) Ethernet カード (snc ドライバ)

  • NEC PC-9801-83, -84, -103, -104

  • NEC PC-9801N-25 および -J02R



Level 1 LXT1001 NetCellerator コントローラベースの Gigabit Ethernet カード ( lge(4) ドライバ)

3Com 3XP Typhoon/Sidewinder (3CR990) チップセットベースの Ethernet および Fast Ethernet NIC ( txp(4) ドライバ)

Broadcom BCM570x ベースの Gigabit Ethernet NIC ( bge(4) ドライバ)

Intel 82542, 82543 コントローラチップベースの Gigabit Ethernet NIC (gx(4)em(4) ドライバ) および、 Intel 82540EM, 82544, 82545EM, 82546EB コントローラチップベースの NIC (em(4) ドライバのみ)

Myson Ethernet NICs (my(4) ドライバ)

RealTek RTL8139C+, RTL8169, RTL8169S, RTL8110S ベースの PCI Fast Ethernet および Gigabit Ethernet コントローラ (re(4) ドライバ)


3.3. FDDI インタフェース

DEC DEFPA PCI ( fpa(4) ドライバ)


3.4. ATM インタフェース

Midway ベースの ATM インタフェース (en(4) ドライバ)

FORE Systems, Inc. PCA-200E ATM PCI アダプタ (hfa ドライバおよび fatm(4) ドライバ)

IDT NICStAR 77201/211 ベースの ATM アダプタ ( idt(4) ドライバ)

FORE Systems, Inc. HE155 および HE622 ATM インタフェース ( hatm(4) ドライバ)

IDT77252 ベースの ATM カード ( patm(4) ドライバ)


3.5. 無線ネットワークインタフェース

Lucent Hermes, Intersil PRISM-II, Intersil PRISM-2.5, Intersil Prism-3, Symbol Spectrum24 のいずれかを 搭載した Lucent Technologies WaveLAN/IEEE 802.11b 無線ネットワークアダプタとその互換品 (wi(4) ドライバ)

Cisco/Aironet 802.11b 無線アダプタ (an(4) ドライバ)

Raytheon Raylink 2.4GHz 無線アダプタ ( ray(4) ドライバ)

AMD Am79C930 および Harris (Intersil) ベースの 802.11b カード ( awi(4) ドライバ)


3.8. シリアルインタフェース

内蔵シリアルインタフェース ( sio(4) ドライバ)

  • PC-9801 内蔵

  • PC-9821 セカンド CCU (flags 0x12000000)



NEC PC-9861K, PC-9801-101, 緑電子 MDC-926Rs ( sio(4) ドライバ)

  • COM2 (flags 0x01000000)

  • COM3 (flags 0x02000000)



NEC PC-9801-120 ( sio(4) ドライバ)

Note: カーネルコンフィグファイルに "flags 0x11000000" が必要

Microcore MC-16550, MC-16550II, MC-RS98 ( sio(4) ドライバ)

Note: カーネルコンフィグファイルに "flags 0x14000?01" が必要

Media Intelligent RSB-2000, RSB-3000, AIWA B98-02 ( sio(4) ドライバ)

Note: カーネルコンフィグファイルに "flags 0x15000?01" が必要

Media Intelligent RSB-384 ( sio(4) ドライバ)

Note: カーネルコンフィグファイルに "flags 0x16000001" が必要

I-O DATA RSA-98III ( sio(4) ドライバ)

Note: カーネルコンフィグファイルに "flags 0x18000?01" が必要

Hayes ESP98 ( sio(4) ドライバ)

Note: カーネルコンフィグファイルに "options COM_ESP" および "flags 0x19000000" が必要


3.9. オーディオデバイス

NEC PC-9801-73, 86 およびその互換品 (nss ドライバ)

  • NEC A-MATE internal sound

  • Q-Vision WaveStar, WaveMaster



NEC X-MATE, CanBe, ValueStar 内蔵 (mss ドライバ)

Creative Technologies SoundBlaster(98) (sb(4) ドライバ)

I-O DATA CD-BOX (sb(4) ドライバ)

MPU-401 および互換インタフェース (mpu ドライバ)

  • Q-Vision WaveStar



SoundBlaster(98) のジョイスティックポート ( joy(4) ドライバ)


3.10. カメラおよびビデオキャプチャデバイス

Brooktree Bt848/849/878/879 ベースのフレームグラバ ( bktr(4) ドライバ)


3.11. USB デバイス

この節では、対応しているいくつかの種類の USB 周辺機器のうち、 動作の確認されているデバイスが書かれています。 大部分の USB デバイスは高い互換性を持っているため、 いくつか例外はあるものの、 ここに記載されている種類のデバイスについては 明示的に製品名が書かれていなくとも、 ほぼすべてのデバイスを利用することができるでしょう。

Note: USB Ethernet アダプタは Ethernet インタフェースの節にまとめられています。

Note: USB Bluetooth アダプタは Bluetooth の節にまとめられています。

OHCI 1.0 準拠のホストコントローラ ( ohci(4) ドライバ)

UHCI 1.1 準拠のホストコントローラ ( uhci(4) ドライバ)

EHCI インタフェースを使った USB 2.0 コントローラ ( ehci(4) ドライバ)

ハブ

キーボード ( ukbd(4) ドライバ)

その他

  • Assist Computer Systems PC Camera C-M1

  • ActiveWire I/O Board

  • Creative Technology Video Blaster WebCam Plus

  • Diamond Rio 500, 600, 800 MP3 プレーヤ ( urio(4) ドライバ)

  • D-Link DSB-R100 USB Radio ( ufm(4) ドライバ)

  • Mirunet AlphaCam Plus



モデム ( umodem(4) ドライバ)

  • 3Com 5605

  • Metricom Ricochet GS USB 無線モデム

  • Yamaha ブロードバンド無線ルータ RTW65b



マウス ( ums(4) ドライバ)

プリンタ、パラレルプリンタ変換ケーブル ( ulpt(4) ドライバ)

シリアルデバイス ( ubsa(4), uftdi(4), uplcom(4) ドライバ)

スキャナ (SANE 経由) ( uscanner(4) ドライバ)

ストレージデバイス ( umass(4) ドライバ)

  • ADTEC ステックドライブ AD-UST32M, 64M, 128M, 256M

  • デンノー FireWire/USB2 2.5 インチリムーバブル HDD ケースMIFU-25CB20

  • FujiFilm Zip USB Drive ZDR100 USB A

  • GREEN HOUSE USB フラッシュメモリ ``PicoDrive'' GH-UFD32M, 64M, 128M

  • IBM 32MB USB メモリキー (P/N 22P5296)

  • IBM ThinkPad USB ポータブル CD-ROM ドライブ (P/N 33L5151)

  • I-O DATA USB 6 倍速 CD-RW ドライブ CDRW-i64/USB (CDROM 機能のみ動作)

  • I-O DATA USB CD/CD-R/CD-RW/DVD-R/DVD-RW/DVD-RAM/DVD-ROM ドライブ DVR-iUH2 (CDROM, DVD-RAM 機能のみ動作)

  • Iomega USB Zip 100Mb (ただし基本的な対応のみ)

  • Iomega Zip750 USB2.0 ドライブ

  • 恵安 USB1.1/2.0 対応 3.5 インチ HDD ケース KU350A

  • 玄人志向 USB 2.5 インチ HDD ケース GAWAP2.5PS-USB2.0

  • Logitec USB1.1/2.0 HDD ユニット SHD-E60U2

  • Logitec Mobile USB Memory LMC-256UD

  • Logitec 2 倍速 USB フロッピドライブ LFD-31U2

  • Logitec USB/IEEE1394 DVD-RAM/R/RW ユニット LDR-N21FU2 (CDROM 機能のみ動作)

  • Matshita CF-VFDU03 フロッピドライブ

  • MELCO USB2.0 MO ドライブ MO-CH640U2

  • I-O DATA USB/IEEE1394 ポータブル HD ドライブ HDP-i30P/CI, HDP-i40P/CI

  • MELCO USB フラッシュディスク ``PetitDrive'', RUF-32M, -64M, -128M, -256M

  • MELCO USB2.0 フラッシュディスク ``PetitDrive2'', RUF-256M/U2, -512M/U2

  • MELCO USB フラッシュディスク ``ClipDrive'', RUF-C32M, -C64M, -C128M, -C256M, -C512M

  • Microtech USB-SCSI-HD 50 USB to SCSI ケーブル

  • NOVAC USB2.0 2.5/3.5 インチ HDD ケース NV-HD351U

  • Panasonic フロッピドライブ

  • Panasonic USB2.0 ポータブル CD-RW ドライブ KXL-RW40AN (CDROM 機能のみ動作)

  • RATOC Systems USB2.0 リムーバブル HDD ケース U2-MDK1, U2-MDK1B

  • Sony ポータブル CD-R/RW ドライブ CRX10U (CDROM 機能のみ動作)

  • TEAC ポータブル USB CD-ROM ユニット CD-110PU/210PU

  • Y-E Data フロッピドライブ (720/1.44/2.88Mb)



オーディオデバイス ( uaudio(4) ドライバ)

Handspring Visor および、その他の PalmOS デバイス ( uvisor(4) ドライバ)

  • Handspring Visor

  • Palm M125, M500, M505

  • Sony Clie 4.0, 4.1




3.13. Bluetooth デバイス

PCCARD ホストコントローラ ( ng_bt3c(4) ドライバ)

  • 3Com/HP 3CRWB6096-A PCCARD アダプタ



USB ホストコントローラ ( ng_ubt(4) ドライバ)

  • 3Com 3CREB96

  • EPoX BT-DG02

  • Mitsumi USB Bluetooth アダプタ

  • MSI MS-6967

  • TDK Bluetooth USB adapter




3.14. 暗号処理アクセラレータ

Hifn 7751, 7811, 7951 チップセットベースのアクセラレータ ( hifn(4) ドライバ)

SafeNet 1141, 1741 チップセットベースのアクセラレータ ( safe(4) ドライバ)

Bluesteel 5501, 5601 チップセットベースのアクセラレータ ( ubsec(4) ドライバ)

Broadcom BCM5801, BCM5802, BCM5805, BCM5820, BCM5821, BCM5822 チップセットベースのアクセラレータ ( ubsec(4) ドライバ)


3.15. その他のデバイス

FAX モデム/PCCARD

  • MELCO IGM-PCM56K/IGM-PCM56KH

  • Nokia Card Phone 2.0 (gsm900/dcs1800 HSCSD terminal)



フロッピドライブ ( fdc(4) ドライバ)

キーボード

  • 標準キーボード

  • USB キーボード ( ukbd(4) ドライバ)



ポインティングデバイス

  • バスマウスおよびその互換デバイス ( mse(4) ドライバ)

  • シリアルマウスおよびその互換デバイス

  • USB マウス ( ums(4) ドライバ)

Note: FreeBSD でポインティングデバイスを利用する際の詳しい情報は マニュアルページ moused(8) に記載されています。 XFree86 で利用する際の情報は http://www.xfree86.org/ をご覧ください。



``PC-9821 標準''のパラレルポート ( ppc(4) ドライバ)

SoundBlaster(98) のジョイスティックポート ( joy(4) ドライバ)

PHS データ通信カード/PCCARD

  • NTT DoCoMo P-in Comp@ct

  • Panasonic KX-PH405

  • SII MC-P200



NEC PC-98 Note の電源管理コントローラ (pmc ドライバ)


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diff --git a/ja/releases/5.2R/hardware-sparc64.html b/ja/releases/5.2R/hardware-sparc64.html index 79f080b0f7..871e130ea3 100644 --- a/ja/releases/5.2R/hardware-sparc64.html +++ b/ja/releases/5.2R/hardware-sparc64.html @@ -1,638 +1,638 @@ FreeBSD/sparc64 5.2-RELEASE ハードウェアノート

FreeBSD/sparc64 5.2-RELEASE ハードウェアノート

The FreeBSD Documentation Project


Table of Contents
1. はじめに
2. 対応システム
2.1. 完全対応しているシステム
2.2. 対応に制限のあるシステム
2.3. 未対応のシステム
3. 対応ハードウェア
3.1. ディスクコントローラ
3.2. Ethernet インタフェース
3.3. FDDI インタフェース
3.4. ATM インタフェース
3.5. 無線ネットワークインタフェース
3.6. その他のネットワーク機器
3.7. ISDN インタフェース
3.8. シリアルインタフェース
3.9. オーディオデバイス
3.10. カメラおよびビデオキャプチャデバイス
3.11. USB デバイス
3.12. IEEE 1394 (FireWire) デバイス
3.13. Bluetooth デバイス
3.14. 暗号処理アクセラレータ
3.15. その他のデバイス

1. はじめに

この文書は UltraSPARC プラットフォーム版 FreeBSD 5.2-RELEASE (別名 FreeBSD/sparc64 5.2-RELEASE) のハードウェア互換ノート (hardware comparibility notes) です。 これにはこのプラットフォームで動作が確認されたデバイスおよび、 新しいデバイスを動作させようとする場合に有用な、 起動時のカーネル設定に関する注意が書かれています。

Note: この文書に書かれている情報は UltraSPARC プラットフォームに特有のものです。 他のアーキテクチャ用のハードウェア互換ノートとは、 細部が異なる可能性があります。


2. 対応システム

この節には、UltraSPARC プラットフォーム版 FreeBSD で、現在動作することが確認されているシステムが書かれています。 ハードウェア構成の予備知識については Sun System Handbook を参照してください。

複数のプロセッサを搭載したすべてのシステムにおける SMP 機能に対応しています。

ここに載っていないシステムは FreeBSD 5.2-RELEASE で試験されていないだけかも知れません。 ぜひ試してみて、どのデバイスが動作する (しない) などの試験結果を FreeBSD SPARC porting メーリングリスト に送ってください。


2.1. 完全対応しているシステム

FreeBSD が完全対応しているシステムは、以下のとおりです。

  • Blade 100

  • Blade 150

  • Enterprise 220R

  • Enterprise 250

  • Enterprise 420R

  • Enterprise 450

  • Fire V100

  • Fire V120

  • Netra t1 105

  • Netra T1 AC200/DC200

  • Netra t 1100

  • Netra t 1120

  • Netra t 1125

  • Netra t 1400/1405

  • Netra 120

  • Netra X1

  • SPARCEngine Ultra AXi

  • SPARCEngine Ultra AXmp

  • Ultra 5

  • Ultra 10

  • Ultra 30

  • Ultra 60

  • Ultra 80


2.2. 対応に制限のあるシステム

FreeBSD は以下のシステムに対応していますが、 一部の機能に制限があります。 特に、sbus システムのオンボード SCSI コントローラには対応していません。

  • Enterprise 3500

  • Enterprise 4500

  • Ultra 1 Enterprise (略称 1E)

  • Ultra 2


2.3. 未対応のシステム

FreeBSD は以下のシステムに対応していません。 これは、 (UltraSPARC III のように) プロセッサそのものに対応していない、 あるいはシステムの内部設計に FreeBSD を不安定にするような微妙な独自部分がある、 FreeBSD を使う際に必要となるオンボードデバイスへの対応が不十分であるなどの 理由によるものです。

  • UltraSPARC III プロセッサを搭載したシステムすべて

  • Ultra 1


3. 対応ハードウェア

-$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/hardware/common/dev.sgml,v 1.23 2004/01/12 06:21:23 -hrs Exp $ +$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/hardware/common/dev.sgml,v 1.22.2.1 2004/01/17 +03:24:55 hrs Exp $

この節には、現在 UltraSPARC プラットフォーム版 FreeBSD での対応が確認されているデバイスが書かれています。 ここに書かれていない構成でも動作するものもありますが、 それらはまだ試験されていません。このリストに対する動作報告や更新案、 誤記の修正等のご意見がありましたら、ぜひお寄せください。

可能なものについては、各々のデバイスやデバイス群に対応するドライバも併記してあります。 また、そのドライバのマニュアルページがある場合 (ほとんどあるはずですが) は、その参照先も記載してあります。 対応しているデバイスやコントローラなどの特定のモデルについての情報は マニュアルページをご覧ください。

Note: 特定の対応デバイスのリストは、 重複している (そして潜在的には古くなっている) 記述を減らすために、 徐々にこの文書から削除されています。 この作業が完了した時には、各ドライバのマニュアルページは 対応デバイスの権威あるリストとして参考にすべきです。


3.1. ディスクコントローラ

IDE/ATA コントローラ ( ata(4) ドライバ)

  • Acard ATP850 UDMA2, ATP860 UDMA4, ATP865 UDMA6

  • AMD 756 ATA66, 766 ATA100, 768 ATA100

  • Cenatek Rocket Drive

  • CMD 646, 648 ATA66, 649 ATA100

  • Cypress 82C693

  • Cyrix 5530 ATA33

  • HighPoint HPT366 ATA66, HPT370 ATA100, HPT372 ATA133, HPT374 ATA133

  • Intel PIIX, PIIX3, PIIX4

  • Intel ICH ATA66, ICH2 ATA100, ICH3 ATA100, ICH4 ATA100

  • nVidia nForce ATA100, nForce2 ATA133

  • Promise ATA100 OEM チップ (pdc20265)

  • Promise ATA133 OEM チップ (pdc20269)

  • Promise Fasttrak-33, -66, -100, -100 TX2/TX4, -133 TX2/TX2000

  • Promise SATA150 TX2/TX4 シリアル ATA/150

  • Promise Ultra-33, -66, -100, -133 TX2/TX2000/TX4000

  • ServerWorks ROSB4 ATA33

  • ServerWorks CSB5, CSB6 ATA66/ATA100

  • Sil 0680 UDMA6

  • SiS 530, 540, 550, 620

  • SiS 630, 630S, 633, 635, 640, 645, 645DX, 648, 650, 651, 652, 655, 658, 730, 733, 735, 740, 745, 746, 748, 750, 751, 752, 755

  • SiS 5591 ATA100

  • VIA 82C586 ATA33, 82C596 ATA66, 82C686a ATA66, 82C686b ATA100

  • VIA 8233, 8235 ATA133



Adaptec AIC-7770, AIC-7850, AIC-7860, AIC-7870, AIC-7880, AIC789x ベースの SCSI ホストアダプタ ( ahc(4) ドライバ)

Adaptec AIC7901, AIC7901A, AIC7902 Ultra320 コントローラチップをベースにした Ultra-320 SCSI コントローラ ( ahd(4) ドライバ)

LSI/SymBios (以前の NCR) 53C8XX および 53C10XX PCI SCSI コントローラ。マザーボードに内蔵のもの、および外付ボード ( ncr(4) および sym(4) ドライバ)

Qlogic コントローラ。すべての変種に対応。 ( isp(4) ドライバ)

LSI Logic Fusion/MP architecture Fiber Channel controllers ( mpt(4) ドライバ)

対応しているすべての SCSI コントローラは、 ハードディスク、光ディスク、テープドライブ (DAT, 8mm Exabyte, Mammoth, DLT), メディアチェンジャ、プロセッサターゲットデバイス、 CD-ROM ドライブといった、SCSI-I および SCSI-II, SCSI-III 周辺機器に完全対応しています。 CD-ROM コマンドに対応している WORM デバイスの読み込み専用のアクセスは (cd(4) のような) CD-ROM ドライバが対応しており、 WORM/CD-R/CD-RW の書き込みは、Ports Collection にある sysutils/cdrtools という port に含まれる cdrecord(1) が対応しています。

現時点で、以下の CD-ROM 型システムに対応しています。

  • SCSI インタフェース (これには ProAudio Spectrum, SoundBlaster SCSI が含まれます) (cd(4))

  • ATAPI IDE インタフェース ( acd(4))




3.2. Ethernet インタフェース

RealTek 8129/8139 Fast Ethernet NIC (rl(4) ドライバ)

DEC/Intel 21143 Fast Ethernet NIC と PCI, MiniPCI, CardBus 版の互換品 (dc(4) ドライバ)

Intel 82557, 82258, 82559, 82550, 82562 ベースの Fast Ethernet NIC ( fxp(4) ドライバ)

  • Intel EtherExpress Pro/100B PCI Fast Ethernet

  • Intel PRO/100+ マネージメントアダプタ

  • Intel Pro/100 VE デスクトップアダプタ

  • Intel Pro/100 M デスクトップアダプタ

  • Intel Pro/100 S デスクトップ、サーバ、デュアルポートサーバアダプタ



3Com Etherlink XL ベースの NIC (xl(4) ドライバ)

Sun HME Ethernet および QFE Ethernet NIC ( hme(4) ドライバ)

Sun GEM (Gigabit Ethernet) および ERI (Fast Ethernet) NIC ( gem(4) ドライバ)


3.4. ATM インタフェース

FORE Systems, Inc. PCA-200E ATM PCI アダプタ (hfa ドライバおよび fatm(4) ドライバ)

FORE Systems, Inc. HE155 および HE622 ATM インタフェース ( hatm(4) ドライバ)


3.8. シリアルインタフェース

SAB82532 シリアルチップベースのシリアルポート。 コンソールのみ対応 ( sab(4) ドライバ)。

Zilog 8530 dual uart ベースのシリアルポート。 コンソールのみ対応 (zs ドライバ)


3.12. IEEE 1394 (FireWire) デバイス

ホストコントローラ ( fwohci(4) ドライバ)

シリアルバスプロトコル 2 (SBP-2) ストレージデバイス ( sbp(4) ドライバ)


3.15. その他のデバイス

OpenFirmware コンソール (ofwcons ドライバ)


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FreeBSD に関するお問い合わせは、<questions@FreeBSD.org> へ質問を投稿する前に解説文書をお読みください。

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diff --git a/ja/releases/5.2R/relnotes-alpha.html b/ja/releases/5.2R/relnotes-alpha.html index 56f41ad982..1673a9a4a1 100644 --- a/ja/releases/5.2R/relnotes-alpha.html +++ b/ja/releases/5.2R/relnotes-alpha.html @@ -1,1122 +1,1122 @@ FreeBSD/alpha 5.2-RELEASE リリースノート

FreeBSD/alpha 5.2-RELEASE リリースノート

FreeBSD プロジェクト

-

$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/relnotes/common/new.sgml,v 1.97 -2004/01/12 15:39:46 hrs Exp $
+

$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/relnotes/common/new.sgml,v +1.95.2.1 2004/01/17 03:24:55 hrs Exp $

この FreeBSD 5.2-RELEASE 用リリースノートには、 5-CURRENT 開発ブランチの FreeBSD ベースシステムに対する最近の 変更点の概要が含まれています。 FreeBSD カーネルおよびユーザーランドにおける変更点、 前のリリース以降に発行されたセキュリティ勧告が書かれています。 また、アップグレードの際の注意点も載せてあります。


Table of Contents
1. はじめに
2. 更新情報
2.1. セキュリティ勧告
2.2. カーネルの変更点
2.2.1. プラットフォーム固有のハードウェアの対応状況
2.2.2. ブートローダの変更
2.2.3. ネットワークインターフェイスの対応状況
2.2.4. ネットワークプロトコル
2.2.5. ディスク・記憶装置
2.2.6. ファイルシステム
2.2.7. マルチメディアへの対応状況
2.3. ユーザランドの変更点
2.4. 寄贈ソフトウェア
2.5. Ports/Packages Collection インフラストラクチャ
2.6. リリースエンジニアリングと統合
2.7. ドキュメンテーション
3. 前のリリースの FreeBSD からのアップグレード

1. はじめに

この文書は Alpha/AXP ハードウェアプラットフォーム用 FreeBSD 5.2-RELEASE のリリースノートです。 これは FreeBSD に最近追加、変更、削除された機能について解説したものであり、 FreeBSD の前のバージョンからのアップグレードについても言及しています。

この FreeBSD 5.2-RELEASE 配布物は release 配布物です。 この配布物はあらゆるミラーの ftp://ftp.FreeBSD.org/ で見つけることができます。 この (もしくは他の) FreeBSD の release 配布物を取得する方法 は FreeBSD ハンドブック付録 ``FreeBSD を取得する'' を参照してください。

FreeBSD release の 5-CURRENT 系列をはじめて利用するユーザは、まず ``FreeBSD 5.2-RELEASE 初期利用者の手引き'' をご覧ください。 この文書は (FreeBSD 配布ファイルの一部として、 もしくは FreeBSD ウェブサイト上の) リリースノートと同じ場所に置かれており、 FreeBSD 4-STABLE 開発ブランチをベースにしたリリースと比較して、 FreeBSD 5.2-RELEASE を利用する際の利点と欠点について重要な情報が書かれています。

FreeBSD をインストールする前に、必ずそのリリースの errata 文書をお読みください。 errata 文書には、リリース工程の最後やリリース後に判明した ``最新の'' 情報が書かれています。 通常これに含まれているのは、既知のバグ、セキュリティ勧告、 文書の訂正です。FreeBSD 5.2-RELEASE の最新版 errata 文書は、FreeBSD ウェブサイトから入手できます。


2. 更新情報

この節では 5.1-RELEASE 以降に新たに追加・変更された ユーザに影響する機能について説明します。 これには他のブランチ (FreeBSD 5.1-RELEASE 以降) へと 最近マージされた機能に加えて、5-CURRENT ブランチ に固有の項目も含まれます。

リリースノートには、 5.1-RELEASE 以降に出されたセキュリティ勧告、 新しいドライバやハードウェア対応、 新しいコマンドやオプション、重要なバグフィックスや寄贈ソフトウェア のアップグレード、 ports/packages やリリースエンジニアリング工程に関する大きな変更点が 書かれています。リリースノートには、リリース間に加えられた FreeBSD の全変更点が書かれているわけではありません。 記載されている情報は、セキュリティ勧告、ユーザに影響のある変更、 既存の構造に対する大きな改良点が中心としたものです。

FreeBSD に加えられた変更点のうち、 スペースの都合上ここに書かれていないものも多数存在します。 それらはたとえば文書の修正や改良、ごく影響の小さいバグの修正、 監査で見つかったセキュリティ上好ましくないスタイルで書かれたコードの修正、 ソースコードの整理などです。


2.1. セキュリティ勧告

realpath(3) 関数の実装にあった 1 バイトのバッファオーバフローを引き起こすバグが修正されました。 この修正は FreeBSD 5.1-RELEASE の公開前に行われました (したがって、5.1-RELEASE には影響がありません) が、リリース文書には記載されていませんでした。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:08 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルに不正なシグナルの配送を可能にするバグが修正されました。 このバグは、カーネルパニックを引き起こしたり、 特定の状況ではカーネルメモリを不正に改変できる可能性があります。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:09 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルメモリの内容が漏洩する可能性がある iBCS2 エミュレーションモジュールのバグが修正されました。 なお、このモジュールはデフォルトでは有効になっていません。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:10 をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSH のバッファを管理する コードにあったクラッシュを引き起こす可能性があるバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:12 をご覧ください。 [MFC 済]

sendmail のバッファオーバフロー問題が修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:13 をご覧ください。 [MFC 済]

ARP キャッシュコードにあった、カーネル資源を枯渇させ、 システムパニックを発生させる可能性があるバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:14 をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSH の PAM チャレンジ/レスポンス認証サブシステムにあったいくつかの誤りが修正されました。 これらのバグの影響には、さまざまなものが存在します。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:15 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルメモリの内容が漏洩する可能性がある procfs(5) linprocfs(5) のバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:17. をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSL にあった 4 種類の セキュリティ上の弱点が修正されました。 このバグは、リモートの攻撃者が OpenSSL を利用するアプリケーションをクラッシュさせたり、 アプリケーションの権限で任意のコードを実行できる可能性があります。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:18 をご覧ください。 [MFC 済]

BIND において、サービス妨害の可能性があったバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:19 をご覧ください。 [MFC 済]


2.2. カーネルの変更点

新しく``ダムコンソール''ドライバ dcons(4) が追加されました。これは、ローカルとリモートコンソールに対応したもので、 dcons_crom(4) ドライバを使うことで FireWire 経由でアクセスすることが可能です。 ユーザからは、 dconschat(8) ユーティリティを使うことで dcons(4) デバイスにアクセスすることができます。

マルチバイト文字集合の変換メソッドに対応する LIBICONV カーネルオプションが追加されました。

puc(4) (PCI Universal Communications) ドライバが ppc(4) ドライバを 経由したパラレルポートへの接続に対応しました。

新しく uart(4) ドライバが追加されました。 これはさまざまな種類の UART (Universal Asynchronous Receiver/Transmitter) デバイスに対応したもので、 sio(4) ドライバに似ていますが、 対応しているデバイスの数がより多くなっています。 このドライバは ia64 や sparc64 といった、 いくつかのアーキテクチャでシリアルポートに対応するために必要です。

カーネルにソフトウェアウォッチドッグ機能が実装されました。 詳しくは watchdog(4) watchdogd(8) をご覧ください。

スワップページャの実装が刷新されました。 ユーザに見える変更点は、 I/O スループット向上のためにレイアウトポリシが 固定幅のストライピングから複数デバイスのラウンドロビン方式に変更されたこと、 コンパイル時に指定していたスワップデバイス数の上限がなくなったこと、 メモリオーバヘッドが減少したことなどがあります。


2.2.3. ネットワークインターフェイスの対応状況

ath(4) および ath_hal(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、AR5210, AR5211, AR5212 ベースの 802.11a/b/g デバイスに対応しています。

bfe(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、Broadcom BCM4401 ベースの Fast Ethernet アダプタに対応しています。

bge(4) が Broadcom 5705 ベースの Gigabit Ethernet NIC に対応しました。 [MFC 済]

bge(4) にあったバグが修正され、 10Mbps で正常に動作するようになりました。

em(4) ドライバが、ドライバを再コンパイルしなくても、 割込みの遅延量を sysctl 変数を利用して調整できるようになりました。

fatm(4) ドライバが新しく追加されました。これは Fore/Marconi PCA200 ATM カードに対応した NATM と NgATM 用のドライバです。

re(4) ドライバが追加されました。 これは、 RealTek RTL8139C+、RTL8169、RTL8169S、RTL8110S PCI Fast Ethernet コントローラおよび Gigabit Ethernet コントローラに対応しています。

sk(4) ドライバが SK-9521 V2.0 と 3COM 3C940 ベースの Gigabit Ethernet NIC に対応しました。 [MFC 済]

新しく utopia(4) ドライバが追加されました。 これは、多くの ATM-PHY チップで使われている 25MBit/sec, 155MBit/sec. 622MBit/sec の ATM 物理層の設定、状態・統計の取得に対応したものです。

wi(4) ドライバのサスペンド/レジューム対応が デバイスを down 状態にしている時にも正しく動作するようになりました。 [MFC 済]

wi(4) ドライバが、Lucent 802.11b インタフェースで正しく動作するようになりました。

802.11 対応レイヤが、 拡張や新機能の追加が可能なように書き直されました。

xe(4) ドライバが CE2, CEM28, CEM33 カードに対応し、 マルチキャスト ( multicast(4)) データグラムに対応しました。また、 ドライバにあったいくつかのバグも修正されています。

数多くのネットワークドライバの割り込みハンドラが MPSAFE になりました。MPSAFE とは、ジャイアントロック (Giant lock) なしに動作可能という意味です。そのように変更されたドライバには、 ath(4), em(4), ep(4), fxp(4), sn(4), wi(4), sis(4) などがあります。


2.2.4. ネットワークプロトコル

IPv4 プロトコル実装における ip_flow 機能が、 ip_fastforward 機能で置き換えられました。 ip_fastforward 機能は、 送出インタフェースに向かうパケットをキューや netisr を使わずに処理することで、単純なパケットの回送を高速化しようというものです。 処理できないパケットがあった場合、通常の ip_input ルーチンに渡されて処理されます。この機能は sysctl 変数 net.inet.ip.fastforwarding1 にすると有効になります。

IP_ONESBCAST オプションが追加されました。 これを有効にすると、特定のネットワークインタフェースに送られる すべての ip(4) ブロードキャストを、 強制的にリミテッドブロードキャストアドレスに向けることが可能です。

options IPFILTER 機能を有効にする際には、 options PFIL_HOOKS の追加が必要になりました。

ipfw(4) limit ルールの処理に含まれていた、 システムパニックを発生させる可能性のあるバグが修正されました。 [MFC 済]

ipfw(4) ルールに、カンマで区切られたアドレスリスト (たとえば 1.2.3.4, 5.6.7.8/30, 9.10.11.12/22) が使用できるようになりました。また、可読性を向上させるため、 カンマの後ろに空白文字を入れることも可能になっています。 [MFC 済]

ipfw(4) ルールに、C++ 風のコメントが書けるようになりました。 各コメントはルールと同じ場所に格納され、 ipfw(8) show コマンドでルールと一緒に表示させることができます。 [MFC 済]

ipfw(8) を使って、ルールセット 31 にある ipfw(4) ルールが変更できるようになりました。 従来のルールセット 31 は、デフォルトのルールを格納するために 使われる読みとり専用のルールセットでしたが、 この変更により ipfw delete set 31 という コマンドを使って、ルールセット 31 を削除することができるようになっています。 ただし、このルールセットは ipfw flush コマンドでは削除されません。つまり、このルールセットを使うと、 一種の ``永続ルール'' を記述することが可能になります。 詳細については、 ipfw(8) に書かれています。 [MFC 済]

ng_atmpif(4) NetGraph ノードタイプが追加されました。 これは HARP 物理インタフェースをエミュレートし、 ハードウェアが実在しなくても HARP ATM スタックを動作させることができます。

カーネルが Protocol Independent Multicast ルーティング ( pim(4)) に対応しました。 [MFC 済]

FreeBSD の Bluetooth プロトコルスタックが更新されました。

  • libsdp が BSD 風のライセンスで再実装されました。これは、 Linux BlueZ に含まれるコードが GPL で配布されていたためです。

  • hccontrol(8) ユーティリティが Read/Write_Page_Scan_Mode、Read/Write_Page_Scan_Period_Mode という 4 個の新しいコマンドに対応しました。

  • hcsecd(8) デーモンが、 リンクキーをディスクに保存するようになりました。 毎回、デバイスを合わせる必要はなくなっています。

  • ng_hci(4) および ng_l2cap(4) カーネルモジュールに含まれていた、 解放されたデータ構造体にアクセスする可能性のあった NetGraph タイムアウト問題が修正されました。

  • FreeBSD 5.1-RELEASE で構築できなかった ng_ubt(4) モジュールが修正されました。

  • rfcomm_sppd(1) および rfcomm_pppd(8) が、 サーバから SDP 経由で RFCOMM チャネルを取得できるようになりました。 RFCOMM チャネルを手動で設定すると、これらのユーティリティは SDP 経由での取得をおこないません。

  • Linux BlueZ SDP パッケージに含まれる sdptool ユーティリティに似た sdpcontrol(8) ユーティリティが追加されました。

IPv6 および IPSec のコードおける数多くの修正と更新が、 KAME プロジェクトから統合されました。

IPv6 Advanced Sockets API 対応が RFC 2292 ではなく RFC 3542 (別名 RFC 2292bis) に準拠しました。 この API を使っているアプリケーションも、それに応じて更新されています。

RFC 3484 に含まれているソースアドレス選択 (source address selection) 機能が追加されました。アドレス選択ポリシの設定には、 ip6addrctl(8) ユーティリティが使用できます。

TCP 実装に tcp_hostcache 機能が追加されました。 これは過去の TCP セションのパラメータをキャッシュし、 以降に発生する同一の送信元アドレス・送信先アドレスの接続において、 より適切な初期値を与えることを可能にします。 経路表に格納されていた、同じような情報は削除されました。


2.2.5. ディスク・記憶装置

amr(4) ドライバがクラッシュダンプ機構に対応しました。[MFC 済]

ata(4) ドライバが大きく書き直されました。 大きな変更の一つは、 ata(4) ドライバの ジャイアントカーネルロックが外されたことです。 従来、ATA のソフトウェア RAID システムは device atadisk を指定するだけで 自動的に利用できるようになっていましたが、 現在は、明示的にカーネルコンフィグファイルに device ataraid を追加する必要があります。

ccd(4) が raw ディスクおよび、その他の geom(4) プロバイダに対して動作するようになりました。

da(4) ドライバが、USB デバイスと FireWire デバイスに 6 バイトコマンドを送出しないようになりました。 現在、この回避策は (不要になったと思われるため) 無効にされています。 従来の動作に戻すには、options DA_OLD_QUIRKS を カーネルコンフィグファイルに追加してください。 [MFC 済]

geom_apple, geom_bde, geom_bsd, geom_gpt, geom_mbr, geom_pc98, geom_sunlabel, geom_vol_ffs といった、さまざまある geom(4) モジュールが、 カーネルモジュールとして読み込み可能になりました。

マルチパスストレージデバイスの検出や、アクセスパス選択を可能にする GEOM_FOX モジュールが追加されました。

twe(4) ドライバが 3ware 汎用 API に対応しました。 [MFC 済]


2.2.6. ファイルシステム

cd9660、msdosfs、ntfs, udf ファイルシステムが マルチバイト文字変換に対応しました。 それぞれ、カーネルオプション CD9660_ICONV, MSDOSFS_ICONV, NTFS_ICONV, UDF_ICONV をカーネルコンフィグファイルに指定してください。

smbfs が 15 文字の NetBIOS 名で正しく動作するのを阻害していた いくつかの一つ違い (off-by-one) の誤りが修正されました。

テラバイトオーダのファイルシステムに対応するため、 statfs 構造体に含まれるいくつかのメンバ変数の大きさが、 32 ビットから 64 ビットに変更されました。

  • この変更の前後でソースを使ってアップグレードする場合は、 次のソースアップグレード手順に従って作業し、 カーネルとユーザランドを同期させていなければなりません。

  • statfs(2) システムコールの後方互換バージョンは、 COMPAT_FREEBSD4 カーネルオプションが追加されている場合にのみ利用できます。 このオプションを追加しておくことを強く推奨します。

  • statfs(2) を使っているプログラムは、 再構築する必要があります。再構築が必要だと判明しているものには、 devel/gnomevfs2, mail/postfix, security/cfg などがあります。



ミシガン大学の Citi NFSv4 クライアント実装が統合され、 NFSv4 に対応しました。 詳細は、 mount_nfs4(8) および idmapd(8) のマニュアルページをご覧ください。


2.3. ユーザランドの変更点

acpiconf(8) に、バッテリの状態を表示する -i オプションが追加されました。

ACPI DSDT デバッガ acpidb(8) が追加されました。

arp(8) に、ARP エントリに対する操作の影響範囲を 特定のインタフェースに限定する -i オプションが追加されました。このオプションは、 情報を表示させる操作にのみ適用されます。多くのインタフェースを 搭載したルータなどに有用なオプションです。 [MFC 済]

atmconfig(8) が追加されました。 ATM ドライバと IP over ATM 機能の設定を行います。

chroot(8) が、chroot 環境で使うユーザとプライマリグループ、 グループリストの設定に対応しました。 設定にはそれぞれ、-u, -g, -G オプションを使います。 [MFC 済]

compat4x.i386 ライブラリが、FreeBSD 4.9-RELEASE に対応したものに更新されました。

dhclient(8) が ネットワークインタフェースの状態をポーリングするようになり、 動作中のインタフェースに対してのみ DHCP 要求を送出するようになりました。 ポーリング間隔は -i オプションで制御することができます。

fsck(8) で作成される lost+found のデフォルトモードが、01777 から 0700 に変更されました。 [MFC 済]

fsck_ffs(8) および newfs(8) が、 各ファイルシステムのルートディレクトリに operator グループで .snap ディレクトリを作成するようになりました。 fsck_ffs(8), mksnap_ffs(8), dump(8) は、 それぞれのファイルシステムスナップショットをこのディレクトリに書き込みます。 この変更は、スナップショットの作成中にファイルシステムのルートディレクトリへの アクセスをロックしないようにするため、また、root 以外のユーザがスナップショットを作成できるようにするためのものです。

ffsinfo(8) ユーティリティが UFS2 ファイルシステムを解釈するに更新され、 再びベースシステムに含まれるようになりました。

iasl(8) ユーティリティが追加されました。 これは、ACPI Source Language (ASL) と ACPI Machine language (AML) の コンパイラ・逆コンパイラです。

ifconfig(8) に新しいオプション staticarp が追加されました。これは、そのインタフェースから ARP 要求の送出をしないよう指定するためのものです。

initgroups(3) ライブラリ関数の修正により、 login プロセスがプロセスの権限として、そのユーザが所属する すべての グループが設定できなかった場合、 ログインが失敗するようになりました。 現在のカーネルにおける制限は、16 グループです。 管理者は、ユーザが 16 グループ以上に所属していないことを 確認することをおすすめします。もし所属グループ数が 16 を超えていると、 ログインすることができなくなります。

ipfw(8) list および show コマンドで、ルール番号を範囲で指定することができるようになりました。 [MFC 済]

ipfw(8) に、実際の動作を行なわずにコマンドの文法だけをチェックする -n フラグが追加されました。[MFC 済]

kdump(1) に、特定のプロセスに対応するイベントのみを追跡する -p オプションと、ダンプ開始時点からの相対的な 時刻を表示する -E フラグが追加されました。

last(1) に、出力の行数を制限する -n フラグが追加されました。

libalias ライブラリ、 natd(8) および ppp(8) が Cisco Skinny Station プロトコルに対応しました。 このプロトコルは Cisco Call Manager と通信するために Cisco 製の IP 電話によって利用されています。 ただし現時点では、NAT ゲートウェイの後ろに Call Manager を置く構成には 対応していません。[MFC 済]

libcipher DES 暗号ライブラリが削除されました。 これらの機能はすべて libcrypto ライブラリで 提供されているもので、ベースシステムに含まれている libcipher を使っていたプログラムは、 すべて libcrypto を使うように変更されています。

カーネルに読み込み可能な文字集合変換テーブルの操作をおこなう libkiconv ライブラリが追加されました。

libwrap および tcpdchk(8) が、 デフォルトで tcp_wrappers 拡張文法に対応するようになりました。

locale(1) ユーティリティが再実装され、POSIX 標準に準拠しました。新しく追加された -m オプションは 利用可能なすべてのコードセットを表示します。

-v フラグを指定して mount(8) ユーティリティを 実行した場合に、通常の情報に加えて各ファイルシステムのファイルシステム ID が表示されるようになりました。このファイルシステム ID は、 umount(8) ユーティリティでデバイスファイルや マウントポイントのパス名の代わりに使用することができます。 この機能を使うと、同じデバイス名やマウントポイント名を使って 複数のファイルシステムをマウントしている場合に、 アンマウントするファイルシステムを正確に指定することが可能です。

mount_cd9660(8), mount_ntfs(8), mount_udf(8) ユーティリティに -C オプションが追加されました。 これは Unicode ファイル名の変換先になるローカルの文字集合を指定するもので、 マルチバイト文字集合を指定することが可能です。

mount_msdosfs(8) ユーティリティに、 ファイルシステム中のディレクトリに対する最大のファイル許可属性を指定する -M オプションが追加されました。 [MFC 済]

mount_msdosfs(8) ユーティリティに、 MS-DOS コードページを指定する -D オプションと ローカル文字集合を指定する -L オプションが 追加されました。 これらのオプションはファイル名の文字集合変換に使われます。 これにより、/usr/libdata/msdosfs にあった 文字集合変換テーブルは廃止されました。

mount_nwfs(8), mount_portalfs(8), mount_smbfs(8) ユーティリティが /sbin から /usr/sbin に移動しました。

(以前はシェルスクリプトだった) nologin(8) プログラムが C 言語で再実装されました。

rc.conf(5) にある、 ntpd(8) の起動オプションを設定する変数 ntpd_flags がデフォルトで -f /var/db/ntpd.drift を含むようになりました。

ゲストログインに対応する pam_guest(8) PAM モジュールが追加されました。 これは pam_ftp(8) モジュールを置き換えるものです。

ps(1) top(1) に、各プロセスのカーネルスレッドを表示する -H オプションが追加されました。

rarpd(8) にあった、 着脱可能な Ethernet NIC を認識しないというバグが修正されました。

repquota(8) に、ユーザとグループを数値で表示する -n フラグが追加されました。

rtld(1) がデフォルトで ``libmap'' 機能に対応するようになりました。 この変更により、コンパイル時の変数 WITH_LIBMAP は不要となり、廃止されています。 詳細は libmap.conf(5) をご覧ください。

savecore(8) に、コアダンプファイルが存在するかどうかのみを 表示する -C フラグが追加されました。

カーネルの全部分が ELF フォーマットに移行したことにより a.out フォーマットのツールチェインが使用されなくなったため、 不要になった symorder ユーティリティが削除されました。

sysinstall(8) にインストール中に 代替 MTA を選択する機能が追加されました。 現在、eximPostfix を選択することができます。

sysinstall(8) の ``セキュリティプロファイル'' 対応が廃止されました。同等の機能は、 sshd(8) の項目を個々に設定したり、 システムのセキュアレベルを設定することで実現できます。

systat(1) が IPv6 および ICMPv6 のトラフィックを表示するようになりました。 [MFC 済]

uname(1) に、カーネル識別子を表示する -i フラグが追加されました。この識別子は、kern.ident という sysctl 変数からも得ることが可能です。

/bin および /sbin にあった多くのユーティリティは、 静的リンクされたクランチバイナリ (crunched binary) として /rescue にも置かれるようになりました。 このディレクトリの目的は sysinstall(8) でインストールされる /stand ディレクトリと同じようなものですが、 /rescue にはより多くのプログラムが置かれ、 buildworld/installworld の操作で更新されるようになっています。 詳細は rescue(8) をご覧ください。

/bin ディレクトリおよび /sbin ディレクトリにあるたくさんの実行ファイルが、 静的リンクではなく動的リンクで構築されるようになりました。 これにより、ベースシステムユーティリティが読み込み可能な PAM モジュールや NSS モジュールに対応できるようになりました。 また、共有ライブラリを使用することで ルートファイルシステムに必要とされるディスク容量が削減されました。 この機能は buildworld の際に 変数 NO_DYNAMICROOT を定義して無効にすることができます。 また、システムの修正や復旧作業用に、静的にリンクされ、 crunch された実行ファイルが、 /rescue ディレクトリに置かれています。


2.4. 寄贈ソフトウェア

ACPI-CA コードが、 20030228 スナップショットから 20030619 スナップショットに更新されました。

amd がバージョン 6.0.7 から、バージョン 6.0.9 に更新されました。

Bell Labs 由来の awk が 2003 年 3 月 14 日時点のスナップショットから 2003 年 7 月 29 日時点のスナップショットに更新されました。

BIND がバージョン 8.3.4 から、バージョン 8.3.7 に更新されました。[MFC 済]

GCC が、バージョン 3.2.2 から、2003 年 11 月 6 日における 3.3.3 の post release snapshot に更新されました。

Note: GCC の前のバージョンは、 最適化オプション -march=pentium4 が指定されていると誤ったコードを生成してしまいます。 今回の更新によりその問題は修正されたと考えられており、 以前行っていた CPUTYPEp4 の場合の回避策は削除されました。



GNU Readline がバージョン 4.2 から、バージョン 4.3 に更新されました。

GNU Sort が textutils バージョン 2.0.21 から、バージョン 2.1 に更新されました。

Heimdal Kerberos がバージョン 0.5.1 からバージョン 0.6 に更新されました。

ISC DHCP クライアントがバージョン 3.0.1rc11 から、バージョン 3.0.1rc12 に更新されました。

lukemftp がバージョン 1.6beta2 から、NetBSD の 2003 年 11 月 11 日時点のスナップショットに更新されました。

OpenPAM が ``Dogwood'' リリースに更新されました。

OpenSSL がバージョン 0.9.7a から 0.9.7c に更新されました。 [MFC 済]

sendmail がバージョン 8.12.9 から 8.12.10 に更新されました。[MFC 済]

texinfo がバージョン 4.5 から、バージョン 4.6 に更新されました。 [MFC 済]

タイムゾーンデータベースが tzdata2003a リリースから tzdata2003d リリースに更新されました。[MFC 済]


2.5. Ports/Packages Collection インフラストラクチャ

GNU_CONFIGURE が定義されている場合、 WRKDIR 以下にある すべての config.guess および config.sub ファイルが、 PORTSDIR/Template にあるものと置き換えられるようになりました。 これは、古いバージョンのスクリプトを含む ports が、ia64 や amd64 などの新しいアーキテクチャで構築できるようにするための措置です。


2.6. リリースエンジニアリングと統合

インストール用のフロッピディスクイメージが alpha、amd64 および ia64 アーキテクチャでは構築されなくなりました。

GNOME の対応リリースが 2.2.1 から 2.4 に更新されました。 [MFC 済]

KDE の対応リリースが 3.1.2 から 3.1.4 に更新されました。 [MFC 済]


2.7. ドキュメンテーション

情報の重複をなくし、内容管理の効率化をはかるため、 ハードウェアノートにある、 特定デバイスの記述をシステムのマニュアルページに移動しました。 このリリースの時点で、この作業はまだ進行中です。

トルコ語 (tr_TR.ISO8859-9) 翻訳プロジェクトが開始しました。


3. 前のリリースの FreeBSD からのアップグレード

現存する FreeBSD システムからアップグレードするユーザは ``FreeBSD 5.2-RELEASE 初期利用者のための手引き'' を読むことを 強く 推奨します。 この文書は、通常 EARLY.TXT という名前で 配布物に収録されており、 また、他のリリースノートが置かれているところにも一緒に置かれています。 この手引にはアップグレード時に注意を払うべき点に加え、 さらに重要な情報として、 FreeBSD 4.X システムを使い続ける場合と FreeBSD 5.X へのアップグレードした場合の、 それぞれの利点についてのまとめが書かれています。

Important: FreeBSD のアップグレードは、もちろん、 すべての データと設定ファイルを バックアップしてからのみ行うべきです。


このファイルの他、リリース関連の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/ からダウンロードできます。

FreeBSD に関するお問い合わせは、<questions@FreeBSD.org> へ質問を投稿する前に解説文書をお読みください。

この文書の原文に関するお問い合わせは <doc@FreeBSD.org> まで、
日本語訳に関するお問い合わせは、<doc-jp@jp.FreeBSD.org> まで電子メールでお願いします。



diff --git a/ja/releases/5.2R/relnotes-amd64.html b/ja/releases/5.2R/relnotes-amd64.html index 04e9247e9e..f014423c8d 100644 --- a/ja/releases/5.2R/relnotes-amd64.html +++ b/ja/releases/5.2R/relnotes-amd64.html @@ -1,1131 +1,1131 @@ FreeBSD/amd64 5.2-RELEASE リリースノート

FreeBSD/amd64 5.2-RELEASE リリースノート

FreeBSD プロジェクト

-

$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/relnotes/common/new.sgml,v 1.97 -2004/01/12 15:39:46 hrs Exp $
+

$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/relnotes/common/new.sgml,v +1.95.2.1 2004/01/17 03:24:55 hrs Exp $

この FreeBSD 5.2-RELEASE 用リリースノートには、 5-CURRENT 開発ブランチの FreeBSD ベースシステムに対する最近の 変更点の概要が含まれています。 FreeBSD カーネルおよびユーザーランドにおける変更点、 前のリリース以降に発行されたセキュリティ勧告が書かれています。 また、アップグレードの際の注意点も載せてあります。


Table of Contents
1. はじめに
2. 更新情報
2.1. セキュリティ勧告
2.2. カーネルの変更点
2.2.1. プラットフォーム固有のハードウェアの対応状況
2.2.2. ブートローダの変更
2.2.3. ネットワークインターフェイスの対応状況
2.2.4. ネットワークプロトコル
2.2.5. ディスク・記憶装置
2.2.6. ファイルシステム
2.2.7. マルチメディアへの対応状況
2.3. ユーザランドの変更点
2.4. 寄贈ソフトウェア
2.5. Ports/Packages Collection インフラストラクチャ
2.6. リリースエンジニアリングと統合
2.7. ドキュメンテーション
3. 前のリリースの FreeBSD からのアップグレード

1. はじめに

この文書は AMD64 ハードウェアプラットフォーム用 FreeBSD 5.2-RELEASE のリリースノートです。 これは FreeBSD に最近追加、変更、削除された機能について解説したものであり、 FreeBSD の前のバージョンからのアップグレードについても言及しています。

この FreeBSD 5.2-RELEASE 配布物は release 配布物です。 この配布物はあらゆるミラーの ftp://ftp.FreeBSD.org/ で見つけることができます。 この (もしくは他の) FreeBSD の release 配布物を取得する方法 は FreeBSD ハンドブック付録 ``FreeBSD を取得する'' を参照してください。

FreeBSD release の 5-CURRENT 系列をはじめて利用するユーザは、まず ``FreeBSD 5.2-RELEASE 初期利用者の手引き'' をご覧ください。 この文書は (FreeBSD 配布ファイルの一部として、 もしくは FreeBSD ウェブサイト上の) リリースノートと同じ場所に置かれており、 FreeBSD 4-STABLE 開発ブランチをベースにしたリリースと比較して、 FreeBSD 5.2-RELEASE を利用する際の利点と欠点について重要な情報が書かれています。

FreeBSD をインストールする前に、必ずそのリリースの errata 文書をお読みください。 errata 文書には、リリース工程の最後やリリース後に判明した ``最新の'' 情報が書かれています。 通常これに含まれているのは、既知のバグ、セキュリティ勧告、 文書の訂正です。FreeBSD 5.2-RELEASE の最新版 errata 文書は、FreeBSD ウェブサイトから入手できます。


2. 更新情報

この節では 5.1-RELEASE 以降に新たに追加・変更された ユーザに影響する機能について説明します。 これには他のブランチ (FreeBSD 5.1-RELEASE 以降) へと 最近マージされた機能に加えて、5-CURRENT ブランチ に固有の項目も含まれます。

リリースノートには、 5.1-RELEASE 以降に出されたセキュリティ勧告、 新しいドライバやハードウェア対応、 新しいコマンドやオプション、重要なバグフィックスや寄贈ソフトウェア のアップグレード、 ports/packages やリリースエンジニアリング工程に関する大きな変更点が 書かれています。リリースノートには、リリース間に加えられた FreeBSD の全変更点が書かれているわけではありません。 記載されている情報は、セキュリティ勧告、ユーザに影響のある変更、 既存の構造に対する大きな改良点が中心としたものです。

FreeBSD に加えられた変更点のうち、 スペースの都合上ここに書かれていないものも多数存在します。 それらはたとえば文書の修正や改良、ごく影響の小さいバグの修正、 監査で見つかったセキュリティ上好ましくないスタイルで書かれたコードの修正、 ソースコードの整理などです。


2.1. セキュリティ勧告

realpath(3) 関数の実装にあった 1 バイトのバッファオーバフローを引き起こすバグが修正されました。 この修正は FreeBSD 5.1-RELEASE の公開前に行われました (したがって、5.1-RELEASE には影響がありません) が、リリース文書には記載されていませんでした。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:08 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルに不正なシグナルの配送を可能にするバグが修正されました。 このバグは、カーネルパニックを引き起こしたり、 特定の状況ではカーネルメモリを不正に改変できる可能性があります。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:09 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルメモリの内容が漏洩する可能性がある iBCS2 エミュレーションモジュールのバグが修正されました。 なお、このモジュールはデフォルトでは有効になっていません。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:10 をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSH のバッファを管理する コードにあったクラッシュを引き起こす可能性があるバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:12 をご覧ください。 [MFC 済]

sendmail のバッファオーバフロー問題が修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:13 をご覧ください。 [MFC 済]

ARP キャッシュコードにあった、カーネル資源を枯渇させ、 システムパニックを発生させる可能性があるバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:14 をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSH の PAM チャレンジ/レスポンス認証サブシステムにあったいくつかの誤りが修正されました。 これらのバグの影響には、さまざまなものが存在します。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:15 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルメモリの内容が漏洩する可能性がある procfs(5) linprocfs(5) のバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:17. をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSL にあった 4 種類の セキュリティ上の弱点が修正されました。 このバグは、リモートの攻撃者が OpenSSL を利用するアプリケーションをクラッシュさせたり、 アプリケーションの権限で任意のコードを実行できる可能性があります。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:18 をご覧ください。 [MFC 済]

BIND において、サービス妨害の可能性があったバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:19 をご覧ください。 [MFC 済]


2.2. カーネルの変更点

acpi(4) ドライバの CPU コンポーネントが、単一プロセッサシステム、SMP システムの両方で C1 から C3 のアイドル状態に対応しました。これは、プロセッサが アイドル状態の時に消費電力や発熱を抑制するための機能で、ACPI 2.0 に準拠したものです。また、スロットリング制御機能が ACPI 2.0 に対応するように更新されています。

新しく``ダムコンソール''ドライバ dcons(4) が追加されました。これは、ローカルとリモートコンソールに対応したもので、 dcons_crom(4) ドライバを使うことで FireWire 経由でアクセスすることが可能です。 ユーザからは、 dconschat(8) ユーティリティを使うことで dcons(4) デバイスにアクセスすることができます。

マルチバイト文字集合の変換メソッドに対応する LIBICONV カーネルオプションが追加されました。

puc(4) (PCI Universal Communications) ドライバが ppc(4) ドライバを 経由したパラレルポートへの接続に対応しました。

新しく uart(4) ドライバが追加されました。 これはさまざまな種類の UART (Universal Asynchronous Receiver/Transmitter) デバイスに対応したもので、 sio(4) ドライバに似ていますが、 対応しているデバイスの数がより多くなっています。 このドライバは ia64 や sparc64 といった、 いくつかのアーキテクチャでシリアルポートに対応するために必要です。

カーネルにソフトウェアウォッチドッグ機能が実装されました。 詳しくは watchdog(4) watchdogd(8) をご覧ください。

スワップページャの実装が刷新されました。 ユーザに見える変更点は、 I/O スループット向上のためにレイアウトポリシが 固定幅のストライピングから複数デバイスのラウンドロビン方式に変更されたこと、 コンパイル時に指定していたスワップデバイス数の上限がなくなったこと、 メモリオーバヘッドが減少したことなどがあります。


2.2.3. ネットワークインターフェイスの対応状況

ath(4) および ath_hal(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、AR5210, AR5211, AR5212 ベースの 802.11a/b/g デバイスに対応しています。

bfe(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、Broadcom BCM4401 ベースの Fast Ethernet アダプタに対応しています。

bge(4) が Broadcom 5705 ベースの Gigabit Ethernet NIC に対応しました。 [MFC 済]

bge(4) にあったバグが修正され、 10Mbps で正常に動作するようになりました。

em(4) ドライバが、ドライバを再コンパイルしなくても、 割込みの遅延量を sysctl 変数を利用して調整できるようになりました。

fatm(4) ドライバが新しく追加されました。これは Fore/Marconi PCA200 ATM カードに対応した NATM と NgATM 用のドライバです。

re(4) ドライバが追加されました。 これは、 RealTek RTL8139C+、RTL8169、RTL8169S、RTL8110S PCI Fast Ethernet コントローラおよび Gigabit Ethernet コントローラに対応しています。

sk(4) ドライバが SK-9521 V2.0 と 3COM 3C940 ベースの Gigabit Ethernet NIC に対応しました。 [MFC 済]

新しく utopia(4) ドライバが追加されました。 これは、多くの ATM-PHY チップで使われている 25MBit/sec, 155MBit/sec. 622MBit/sec の ATM 物理層の設定、状態・統計の取得に対応したものです。

wi(4) ドライバのサスペンド/レジューム対応が デバイスを down 状態にしている時にも正しく動作するようになりました。 [MFC 済]

wi(4) ドライバが、Lucent 802.11b インタフェースで正しく動作するようになりました。

802.11 対応レイヤが、 拡張や新機能の追加が可能なように書き直されました。

xe(4) ドライバが CE2, CEM28, CEM33 カードに対応し、 マルチキャスト ( multicast(4)) データグラムに対応しました。また、 ドライバにあったいくつかのバグも修正されています。

数多くのネットワークドライバの割り込みハンドラが MPSAFE になりました。MPSAFE とは、ジャイアントロック (Giant lock) なしに動作可能という意味です。そのように変更されたドライバには、 ath(4), em(4), ep(4), fxp(4), sn(4), wi(4), sis(4) などがあります。


2.2.4. ネットワークプロトコル

IPv4 プロトコル実装における ip_flow 機能が、 ip_fastforward 機能で置き換えられました。 ip_fastforward 機能は、 送出インタフェースに向かうパケットをキューや netisr を使わずに処理することで、単純なパケットの回送を高速化しようというものです。 処理できないパケットがあった場合、通常の ip_input ルーチンに渡されて処理されます。この機能は sysctl 変数 net.inet.ip.fastforwarding1 にすると有効になります。

IP_ONESBCAST オプションが追加されました。 これを有効にすると、特定のネットワークインタフェースに送られる すべての ip(4) ブロードキャストを、 強制的にリミテッドブロードキャストアドレスに向けることが可能です。

options IPFILTER 機能を有効にする際には、 options PFIL_HOOKS の追加が必要になりました。

ipfw(4) limit ルールの処理に含まれていた、 システムパニックを発生させる可能性のあるバグが修正されました。 [MFC 済]

ipfw(4) ルールに、カンマで区切られたアドレスリスト (たとえば 1.2.3.4, 5.6.7.8/30, 9.10.11.12/22) が使用できるようになりました。また、可読性を向上させるため、 カンマの後ろに空白文字を入れることも可能になっています。 [MFC 済]

ipfw(4) ルールに、C++ 風のコメントが書けるようになりました。 各コメントはルールと同じ場所に格納され、 ipfw(8) show コマンドでルールと一緒に表示させることができます。 [MFC 済]

ipfw(8) を使って、ルールセット 31 にある ipfw(4) ルールが変更できるようになりました。 従来のルールセット 31 は、デフォルトのルールを格納するために 使われる読みとり専用のルールセットでしたが、 この変更により ipfw delete set 31 という コマンドを使って、ルールセット 31 を削除することができるようになっています。 ただし、このルールセットは ipfw flush コマンドでは削除されません。つまり、このルールセットを使うと、 一種の ``永続ルール'' を記述することが可能になります。 詳細については、 ipfw(8) に書かれています。 [MFC 済]

ng_atmpif(4) NetGraph ノードタイプが追加されました。 これは HARP 物理インタフェースをエミュレートし、 ハードウェアが実在しなくても HARP ATM スタックを動作させることができます。

カーネルが Protocol Independent Multicast ルーティング ( pim(4)) に対応しました。 [MFC 済]

FreeBSD の Bluetooth プロトコルスタックが更新されました。

  • libsdp が BSD 風のライセンスで再実装されました。これは、 Linux BlueZ に含まれるコードが GPL で配布されていたためです。

  • hccontrol(8) ユーティリティが Read/Write_Page_Scan_Mode、Read/Write_Page_Scan_Period_Mode という 4 個の新しいコマンドに対応しました。

  • hcsecd(8) デーモンが、 リンクキーをディスクに保存するようになりました。 毎回、デバイスを合わせる必要はなくなっています。

  • ng_hci(4) および ng_l2cap(4) カーネルモジュールに含まれていた、 解放されたデータ構造体にアクセスする可能性のあった NetGraph タイムアウト問題が修正されました。

  • FreeBSD 5.1-RELEASE で構築できなかった ng_ubt(4) モジュールが修正されました。

  • rfcomm_sppd(1) および rfcomm_pppd(8) が、 サーバから SDP 経由で RFCOMM チャネルを取得できるようになりました。 RFCOMM チャネルを手動で設定すると、これらのユーティリティは SDP 経由での取得をおこないません。

  • Linux BlueZ SDP パッケージに含まれる sdptool ユーティリティに似た sdpcontrol(8) ユーティリティが追加されました。

IPv6 および IPSec のコードおける数多くの修正と更新が、 KAME プロジェクトから統合されました。

IPv6 Advanced Sockets API 対応が RFC 2292 ではなく RFC 3542 (別名 RFC 2292bis) に準拠しました。 この API を使っているアプリケーションも、それに応じて更新されています。

RFC 3484 に含まれているソースアドレス選択 (source address selection) 機能が追加されました。アドレス選択ポリシの設定には、 ip6addrctl(8) ユーティリティが使用できます。

TCP 実装に tcp_hostcache 機能が追加されました。 これは過去の TCP セションのパラメータをキャッシュし、 以降に発生する同一の送信元アドレス・送信先アドレスの接続において、 より適切な初期値を与えることを可能にします。 経路表に格納されていた、同じような情報は削除されました。


2.2.5. ディスク・記憶装置

amr(4) ドライバがクラッシュダンプ機構に対応しました。[MFC 済]

ata(4) ドライバが大きく書き直されました。 大きな変更の一つは、 ata(4) ドライバの ジャイアントカーネルロックが外されたことです。 従来、ATA のソフトウェア RAID システムは device atadisk を指定するだけで 自動的に利用できるようになっていましたが、 現在は、明示的にカーネルコンフィグファイルに device ataraid を追加する必要があります。

ccd(4) が raw ディスクおよび、その他の geom(4) プロバイダに対して動作するようになりました。

da(4) ドライバが、USB デバイスと FireWire デバイスに 6 バイトコマンドを送出しないようになりました。 現在、この回避策は (不要になったと思われるため) 無効にされています。 従来の動作に戻すには、options DA_OLD_QUIRKS を カーネルコンフィグファイルに追加してください。 [MFC 済]

geom_apple, geom_bde, geom_bsd, geom_gpt, geom_mbr, geom_pc98, geom_sunlabel, geom_vol_ffs といった、さまざまある geom(4) モジュールが、 カーネルモジュールとして読み込み可能になりました。

マルチパスストレージデバイスの検出や、アクセスパス選択を可能にする GEOM_FOX モジュールが追加されました。

twe(4) ドライバが 3ware 汎用 API に対応しました。 [MFC 済]


2.2.6. ファイルシステム

cd9660、msdosfs、ntfs, udf ファイルシステムが マルチバイト文字変換に対応しました。 それぞれ、カーネルオプション CD9660_ICONV, MSDOSFS_ICONV, NTFS_ICONV, UDF_ICONV をカーネルコンフィグファイルに指定してください。

smbfs が 15 文字の NetBIOS 名で正しく動作するのを阻害していた いくつかの一つ違い (off-by-one) の誤りが修正されました。

テラバイトオーダのファイルシステムに対応するため、 statfs 構造体に含まれるいくつかのメンバ変数の大きさが、 32 ビットから 64 ビットに変更されました。

  • この変更の前後でソースを使ってアップグレードする場合は、 次のソースアップグレード手順に従って作業し、 カーネルとユーザランドを同期させていなければなりません。

  • statfs(2) システムコールの後方互換バージョンは、 COMPAT_FREEBSD4 カーネルオプションが追加されている場合にのみ利用できます。 このオプションを追加しておくことを強く推奨します。

  • statfs(2) を使っているプログラムは、 再構築する必要があります。再構築が必要だと判明しているものには、 devel/gnomevfs2, mail/postfix, security/cfg などがあります。



ミシガン大学の Citi NFSv4 クライアント実装が統合され、 NFSv4 に対応しました。 詳細は、 mount_nfs4(8) および idmapd(8) のマニュアルページをご覧ください。


2.3. ユーザランドの変更点

acpiconf(8) に、バッテリの状態を表示する -i オプションが追加されました。

ACPI DSDT デバッガ acpidb(8) が追加されました。

arp(8) に、ARP エントリに対する操作の影響範囲を 特定のインタフェースに限定する -i オプションが追加されました。このオプションは、 情報を表示させる操作にのみ適用されます。多くのインタフェースを 搭載したルータなどに有用なオプションです。 [MFC 済]

atmconfig(8) が追加されました。 ATM ドライバと IP over ATM 機能の設定を行います。

chroot(8) が、chroot 環境で使うユーザとプライマリグループ、 グループリストの設定に対応しました。 設定にはそれぞれ、-u, -g, -G オプションを使います。 [MFC 済]

compat4x.i386 ライブラリが、FreeBSD 4.9-RELEASE に対応したものに更新されました。

dhclient(8) が ネットワークインタフェースの状態をポーリングするようになり、 動作中のインタフェースに対してのみ DHCP 要求を送出するようになりました。 ポーリング間隔は -i オプションで制御することができます。

fsck(8) で作成される lost+found のデフォルトモードが、01777 から 0700 に変更されました。 [MFC 済]

fsck_ffs(8) および newfs(8) が、 各ファイルシステムのルートディレクトリに operator グループで .snap ディレクトリを作成するようになりました。 fsck_ffs(8), mksnap_ffs(8), dump(8) は、 それぞれのファイルシステムスナップショットをこのディレクトリに書き込みます。 この変更は、スナップショットの作成中にファイルシステムのルートディレクトリへの アクセスをロックしないようにするため、また、root 以外のユーザがスナップショットを作成できるようにするためのものです。

ffsinfo(8) ユーティリティが UFS2 ファイルシステムを解釈するに更新され、 再びベースシステムに含まれるようになりました。

iasl(8) ユーティリティが追加されました。 これは、ACPI Source Language (ASL) と ACPI Machine language (AML) の コンパイラ・逆コンパイラです。

ifconfig(8) に新しいオプション staticarp が追加されました。これは、そのインタフェースから ARP 要求の送出をしないよう指定するためのものです。

initgroups(3) ライブラリ関数の修正により、 login プロセスがプロセスの権限として、そのユーザが所属する すべての グループが設定できなかった場合、 ログインが失敗するようになりました。 現在のカーネルにおける制限は、16 グループです。 管理者は、ユーザが 16 グループ以上に所属していないことを 確認することをおすすめします。もし所属グループ数が 16 を超えていると、 ログインすることができなくなります。

ipfw(8) list および show コマンドで、ルール番号を範囲で指定することができるようになりました。 [MFC 済]

ipfw(8) に、実際の動作を行なわずにコマンドの文法だけをチェックする -n フラグが追加されました。[MFC 済]

kdump(1) に、特定のプロセスに対応するイベントのみを追跡する -p オプションと、ダンプ開始時点からの相対的な 時刻を表示する -E フラグが追加されました。

last(1) に、出力の行数を制限する -n フラグが追加されました。

libalias ライブラリ、 natd(8) および ppp(8) が Cisco Skinny Station プロトコルに対応しました。 このプロトコルは Cisco Call Manager と通信するために Cisco 製の IP 電話によって利用されています。 ただし現時点では、NAT ゲートウェイの後ろに Call Manager を置く構成には 対応していません。[MFC 済]

libcipher DES 暗号ライブラリが削除されました。 これらの機能はすべて libcrypto ライブラリで 提供されているもので、ベースシステムに含まれている libcipher を使っていたプログラムは、 すべて libcrypto を使うように変更されています。

カーネルに読み込み可能な文字集合変換テーブルの操作をおこなう libkiconv ライブラリが追加されました。

libwrap および tcpdchk(8) が、 デフォルトで tcp_wrappers 拡張文法に対応するようになりました。

locale(1) ユーティリティが再実装され、POSIX 標準に準拠しました。新しく追加された -m オプションは 利用可能なすべてのコードセットを表示します。

-v フラグを指定して mount(8) ユーティリティを 実行した場合に、通常の情報に加えて各ファイルシステムのファイルシステム ID が表示されるようになりました。このファイルシステム ID は、 umount(8) ユーティリティでデバイスファイルや マウントポイントのパス名の代わりに使用することができます。 この機能を使うと、同じデバイス名やマウントポイント名を使って 複数のファイルシステムをマウントしている場合に、 アンマウントするファイルシステムを正確に指定することが可能です。

mount_cd9660(8), mount_ntfs(8), mount_udf(8) ユーティリティに -C オプションが追加されました。 これは Unicode ファイル名の変換先になるローカルの文字集合を指定するもので、 マルチバイト文字集合を指定することが可能です。

mount_msdosfs(8) ユーティリティに、 ファイルシステム中のディレクトリに対する最大のファイル許可属性を指定する -M オプションが追加されました。 [MFC 済]

mount_msdosfs(8) ユーティリティに、 MS-DOS コードページを指定する -D オプションと ローカル文字集合を指定する -L オプションが 追加されました。 これらのオプションはファイル名の文字集合変換に使われます。 これにより、/usr/libdata/msdosfs にあった 文字集合変換テーブルは廃止されました。

mount_nwfs(8), mount_portalfs(8), mount_smbfs(8) ユーティリティが /sbin から /usr/sbin に移動しました。

(以前はシェルスクリプトだった) nologin(8) プログラムが C 言語で再実装されました。

rc.conf(5) にある、 ntpd(8) の起動オプションを設定する変数 ntpd_flags がデフォルトで -f /var/db/ntpd.drift を含むようになりました。

ゲストログインに対応する pam_guest(8) PAM モジュールが追加されました。 これは pam_ftp(8) モジュールを置き換えるものです。

ps(1) top(1) に、各プロセスのカーネルスレッドを表示する -H オプションが追加されました。

rarpd(8) にあった、 着脱可能な Ethernet NIC を認識しないというバグが修正されました。

repquota(8) に、ユーザとグループを数値で表示する -n フラグが追加されました。

rtld(1) がデフォルトで ``libmap'' 機能に対応するようになりました。 この変更により、コンパイル時の変数 WITH_LIBMAP は不要となり、廃止されています。 詳細は libmap.conf(5) をご覧ください。

savecore(8) に、コアダンプファイルが存在するかどうかのみを 表示する -C フラグが追加されました。

カーネルの全部分が ELF フォーマットに移行したことにより a.out フォーマットのツールチェインが使用されなくなったため、 不要になった symorder ユーティリティが削除されました。

sysinstall(8) にインストール中に 代替 MTA を選択する機能が追加されました。 現在、eximPostfix を選択することができます。

sysinstall(8) の ``セキュリティプロファイル'' 対応が廃止されました。同等の機能は、 sshd(8) の項目を個々に設定したり、 システムのセキュアレベルを設定することで実現できます。

systat(1) が IPv6 および ICMPv6 のトラフィックを表示するようになりました。 [MFC 済]

uname(1) に、カーネル識別子を表示する -i フラグが追加されました。この識別子は、kern.ident という sysctl 変数からも得ることが可能です。

/bin および /sbin にあった多くのユーティリティは、 静的リンクされたクランチバイナリ (crunched binary) として /rescue にも置かれるようになりました。 このディレクトリの目的は sysinstall(8) でインストールされる /stand ディレクトリと同じようなものですが、 /rescue にはより多くのプログラムが置かれ、 buildworld/installworld の操作で更新されるようになっています。 詳細は rescue(8) をご覧ください。

/bin ディレクトリおよび /sbin ディレクトリにあるたくさんの実行ファイルが、 静的リンクではなく動的リンクで構築されるようになりました。 これにより、ベースシステムユーティリティが読み込み可能な PAM モジュールや NSS モジュールに対応できるようになりました。 また、共有ライブラリを使用することで ルートファイルシステムに必要とされるディスク容量が削減されました。 この機能は buildworld の際に 変数 NO_DYNAMICROOT を定義して無効にすることができます。 また、システムの修正や復旧作業用に、静的にリンクされ、 crunch された実行ファイルが、 /rescue ディレクトリに置かれています。


2.4. 寄贈ソフトウェア

ACPI-CA コードが、 20030228 スナップショットから 20030619 スナップショットに更新されました。

amd がバージョン 6.0.7 から、バージョン 6.0.9 に更新されました。

Bell Labs 由来の awk が 2003 年 3 月 14 日時点のスナップショットから 2003 年 7 月 29 日時点のスナップショットに更新されました。

BIND がバージョン 8.3.4 から、バージョン 8.3.7 に更新されました。[MFC 済]

GCC が、バージョン 3.2.2 から、2003 年 11 月 6 日における 3.3.3 の post release snapshot に更新されました。

Note: GCC の前のバージョンは、 最適化オプション -march=pentium4 が指定されていると誤ったコードを生成してしまいます。 今回の更新によりその問題は修正されたと考えられており、 以前行っていた CPUTYPEp4 の場合の回避策は削除されました。



GNU Readline がバージョン 4.2 から、バージョン 4.3 に更新されました。

GNU Sort が textutils バージョン 2.0.21 から、バージョン 2.1 に更新されました。

Heimdal Kerberos がバージョン 0.5.1 からバージョン 0.6 に更新されました。

ISC DHCP クライアントがバージョン 3.0.1rc11 から、バージョン 3.0.1rc12 に更新されました。

lukemftp がバージョン 1.6beta2 から、NetBSD の 2003 年 11 月 11 日時点のスナップショットに更新されました。

OpenPAM が ``Dogwood'' リリースに更新されました。

OpenSSL がバージョン 0.9.7a から 0.9.7c に更新されました。 [MFC 済]

sendmail がバージョン 8.12.9 から 8.12.10 に更新されました。[MFC 済]

texinfo がバージョン 4.5 から、バージョン 4.6 に更新されました。 [MFC 済]

タイムゾーンデータベースが tzdata2003a リリースから tzdata2003d リリースに更新されました。[MFC 済]


2.5. Ports/Packages Collection インフラストラクチャ

GNU_CONFIGURE が定義されている場合、 WRKDIR 以下にある すべての config.guess および config.sub ファイルが、 PORTSDIR/Template にあるものと置き換えられるようになりました。 これは、古いバージョンのスクリプトを含む ports が、ia64 や amd64 などの新しいアーキテクチャで構築できるようにするための措置です。


2.6. リリースエンジニアリングと統合

インストール用のフロッピディスクイメージが alpha、amd64 および ia64 アーキテクチャでは構築されなくなりました。

GNOME の対応リリースが 2.2.1 から 2.4 に更新されました。 [MFC 済]

KDE の対応リリースが 3.1.2 から 3.1.4 に更新されました。 [MFC 済]


2.7. ドキュメンテーション

情報の重複をなくし、内容管理の効率化をはかるため、 ハードウェアノートにある、 特定デバイスの記述をシステムのマニュアルページに移動しました。 このリリースの時点で、この作業はまだ進行中です。

トルコ語 (tr_TR.ISO8859-9) 翻訳プロジェクトが開始しました。


3. 前のリリースの FreeBSD からのアップグレード

現存する FreeBSD システムからアップグレードするユーザは ``FreeBSD 5.2-RELEASE 初期利用者のための手引き'' を読むことを 強く 推奨します。 この文書は、通常 EARLY.TXT という名前で 配布物に収録されており、 また、他のリリースノートが置かれているところにも一緒に置かれています。 この手引にはアップグレード時に注意を払うべき点に加え、 さらに重要な情報として、 FreeBSD 4.X システムを使い続ける場合と FreeBSD 5.X へのアップグレードした場合の、 それぞれの利点についてのまとめが書かれています。

Important: FreeBSD のアップグレードは、もちろん、 すべての データと設定ファイルを バックアップしてからのみ行うべきです。


このファイルの他、リリース関連の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/ からダウンロードできます。

FreeBSD に関するお問い合わせは、<questions@FreeBSD.org> へ質問を投稿する前に解説文書をお読みください。

この文書の原文に関するお問い合わせは <doc@FreeBSD.org> まで、
日本語訳に関するお問い合わせは、<doc-jp@jp.FreeBSD.org> まで電子メールでお願いします。



diff --git a/ja/releases/5.2R/relnotes-i386.html b/ja/releases/5.2R/relnotes-i386.html index 1094b27780..ac0d5587be 100644 --- a/ja/releases/5.2R/relnotes-i386.html +++ b/ja/releases/5.2R/relnotes-i386.html @@ -1,1235 +1,1235 @@ FreeBSD/i386 5.2-RELEASE リリースノート

FreeBSD/i386 5.2-RELEASE リリースノート

FreeBSD プロジェクト

-

$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/relnotes/common/new.sgml,v 1.97 -2004/01/12 15:39:46 hrs Exp $
+

$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/relnotes/common/new.sgml,v +1.95.2.1 2004/01/17 03:24:55 hrs Exp $

この FreeBSD 5.2-RELEASE 用リリースノートには、 5-CURRENT 開発ブランチの FreeBSD ベースシステムに対する最近の 変更点の概要が含まれています。 FreeBSD カーネルおよびユーザーランドにおける変更点、 前のリリース以降に発行されたセキュリティ勧告が書かれています。 また、アップグレードの際の注意点も載せてあります。


Table of Contents
1. はじめに
2. 更新情報
2.1. セキュリティ勧告
2.2. カーネルの変更点
2.2.1. プラットフォーム固有のハードウェアの対応状況
2.2.2. ブートローダの変更
2.2.3. ネットワークインターフェイスの対応状況
2.2.4. ネットワークプロトコル
2.2.5. ディスク・記憶装置
2.2.6. ファイルシステム
2.2.7. マルチメディアへの対応状況
2.3. ユーザランドの変更点
2.4. 寄贈ソフトウェア
2.5. Ports/Packages Collection インフラストラクチャ
2.6. リリースエンジニアリングと統合
2.7. ドキュメンテーション
3. 前のリリースの FreeBSD からのアップグレード

1. はじめに

この文書は i386 ハードウェアプラットフォーム用 FreeBSD 5.2-RELEASE のリリースノートです。 これは FreeBSD に最近追加、変更、削除された機能について解説したものであり、 FreeBSD の前のバージョンからのアップグレードについても言及しています。

この FreeBSD 5.2-RELEASE 配布物は release 配布物です。 この配布物はあらゆるミラーの ftp://ftp.FreeBSD.org/ で見つけることができます。 この (もしくは他の) FreeBSD の release 配布物を取得する方法 は FreeBSD ハンドブック付録 ``FreeBSD を取得する'' を参照してください。

FreeBSD release の 5-CURRENT 系列をはじめて利用するユーザは、まず ``FreeBSD 5.2-RELEASE 初期利用者の手引き'' をご覧ください。 この文書は (FreeBSD 配布ファイルの一部として、 もしくは FreeBSD ウェブサイト上の) リリースノートと同じ場所に置かれており、 FreeBSD 4-STABLE 開発ブランチをベースにしたリリースと比較して、 FreeBSD 5.2-RELEASE を利用する際の利点と欠点について重要な情報が書かれています。

FreeBSD をインストールする前に、必ずそのリリースの errata 文書をお読みください。 errata 文書には、リリース工程の最後やリリース後に判明した ``最新の'' 情報が書かれています。 通常これに含まれているのは、既知のバグ、セキュリティ勧告、 文書の訂正です。FreeBSD 5.2-RELEASE の最新版 errata 文書は、FreeBSD ウェブサイトから入手できます。


2. 更新情報

この節では 5.1-RELEASE 以降に新たに追加・変更された ユーザに影響する機能について説明します。 これには他のブランチ (FreeBSD 5.1-RELEASE 以降) へと 最近マージされた機能に加えて、5-CURRENT ブランチ に固有の項目も含まれます。

リリースノートには、 5.1-RELEASE 以降に出されたセキュリティ勧告、 新しいドライバやハードウェア対応、 新しいコマンドやオプション、重要なバグフィックスや寄贈ソフトウェア のアップグレード、 ports/packages やリリースエンジニアリング工程に関する大きな変更点が 書かれています。リリースノートには、リリース間に加えられた FreeBSD の全変更点が書かれているわけではありません。 記載されている情報は、セキュリティ勧告、ユーザに影響のある変更、 既存の構造に対する大きな改良点が中心としたものです。

FreeBSD に加えられた変更点のうち、 スペースの都合上ここに書かれていないものも多数存在します。 それらはたとえば文書の修正や改良、ごく影響の小さいバグの修正、 監査で見つかったセキュリティ上好ましくないスタイルで書かれたコードの修正、 ソースコードの整理などです。


2.1. セキュリティ勧告

realpath(3) 関数の実装にあった 1 バイトのバッファオーバフローを引き起こすバグが修正されました。 この修正は FreeBSD 5.1-RELEASE の公開前に行われました (したがって、5.1-RELEASE には影響がありません) が、リリース文書には記載されていませんでした。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:08 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルに不正なシグナルの配送を可能にするバグが修正されました。 このバグは、カーネルパニックを引き起こしたり、 特定の状況ではカーネルメモリを不正に改変できる可能性があります。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:09 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルメモリの内容が漏洩する可能性がある iBCS2 エミュレーションモジュールのバグが修正されました。 なお、このモジュールはデフォルトでは有効になっていません。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:10 をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSH のバッファを管理する コードにあったクラッシュを引き起こす可能性があるバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:12 をご覧ください。 [MFC 済]

sendmail のバッファオーバフロー問題が修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:13 をご覧ください。 [MFC 済]

ARP キャッシュコードにあった、カーネル資源を枯渇させ、 システムパニックを発生させる可能性があるバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:14 をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSH の PAM チャレンジ/レスポンス認証サブシステムにあったいくつかの誤りが修正されました。 これらのバグの影響には、さまざまなものが存在します。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:15 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルメモリの内容が漏洩する可能性がある procfs(5) linprocfs(5) のバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:17. をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSL にあった 4 種類の セキュリティ上の弱点が修正されました。 このバグは、リモートの攻撃者が OpenSSL を利用するアプリケーションをクラッシュさせたり、 アプリケーションの権限で任意のコードを実行できる可能性があります。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:18 をご覧ください。 [MFC 済]

BIND において、サービス妨害の可能性があったバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:19 をご覧ください。 [MFC 済]


2.2. カーネルの変更点

acpi(4) ドライバの CPU コンポーネントが、単一プロセッサシステム、SMP システムの両方で C1 から C3 のアイドル状態に対応しました。これは、プロセッサが アイドル状態の時に消費電力や発熱を抑制するための機能で、ACPI 2.0 に準拠したものです。また、スロットリング制御機能が ACPI 2.0 に対応するように更新されています。

コンソールを初期化する際に、 AT キーボードが接続されていない時でも atkbd(4) が AT キーボードを登録してしまうバグが修正されました。 これにより、USB キーボードのみが接続されているシステムで kbdcontrol -k /dev/kbd1 を実行する必要はなくなっています。 [MFC 済]

Cronyx-Sigma シリアルインタフェース用の cx(4) ドライバが大きく修正・改良されました。この更新で ユーザランドの設定ユーティリティ cxconfig は、 sconfig(8) というユーティリティに置き換えられました。

DRM カーネルモジュールが DRI CVS リポジトリの 2003 年 11 月 12 日時点のコードに更新されました。 この変更には、最近移植された SiS 300/305/540/630/730 ドライバの 統合と、SMPng のロック対応が含まれています。

新しく``ダムコンソール''ドライバ dcons(4) が追加されました。これは、ローカルとリモートコンソールに対応したもので、 dcons_crom(4) ドライバを使うことで FireWire 経由でアクセスすることが可能です。 ユーザからは、 dconschat(8) ユーティリティを使うことで dcons(4) デバイスにアクセスすることができます。

マルチバイト文字集合の変換メソッドに対応する LIBICONV カーネルオプションが追加されました。

hifn(4) ドライバが 7955 および 7956 チップセットの対称暗号機能に対応しました。 [MFC 済]

puc(4) (PCI Universal Communications) ドライバが ppc(4) ドライバを 経由したパラレルポートへの接続に対応しました。

safe(4) ドライバが追加されました。 これは SafeNet 1141 ベース、1741 ベースの 暗号処理アクセラレータに対応しています。 [MFC 済]

Warningこのドライバは試験的なものと考えられています。 使用には注意してください。

Note: 公開鍵暗号機能には対応していません。



新しく uart(4) ドライバが追加されました。 これはさまざまな種類の UART (Universal Asynchronous Receiver/Transmitter) デバイスに対応したもので、 sio(4) ドライバに似ていますが、 対応しているデバイスの数がより多くなっています。 このドライバは ia64 や sparc64 といった、 いくつかのアーキテクチャでシリアルポートに対応するために必要です。

カーネルにソフトウェアウォッチドッグ機能が実装されました。 詳しくは watchdog(4) watchdogd(8) をご覧ください。

スワップページャの実装が刷新されました。 ユーザに見える変更点は、 I/O スループット向上のためにレイアウトポリシが 固定幅のストライピングから複数デバイスのラウンドロビン方式に変更されたこと、 コンパイル時に指定していたスワップデバイス数の上限がなくなったこと、 メモリオーバヘッドが減少したことなどがあります。


2.2.1. プラットフォーム固有のハードウェアの対応状況

割り込み経路の制御と SMP 対応を改良するため、 i386 マシン固有コードに大幅な変更がおこなわれました。 ユーザに影響する大きな変更点は、SMP カーネルが単一プロセッサシステムでも 動作するようになったこと、SMP 機能が GENERIC カーネルで、デフォルトで有効になったことの 2 つです。 また、options APIC_IO カーネルオプションは device apic に置き換えられています。

PAE 機能をある特定の量のメモリを搭載しているマシンで有効にした場合に、 カーネルがパニックさせる原因となる整数演算のオーバフローが修正されました。

浮動小数点エミュレーションが削除されました。

一部の Pentium 4 CPU、古い Pentium Pro と Pentium II CPU における問題への対処が追加されました。 この不具合による症状は、そのほとんどが メモリ破壊や原因不明のクラッシュとして現れていました。

(HyperThreading 機能における) 論理 CPU が、 BIOS 設定に応じて有効化されるようになりました (従来はデフォルトで無効になっており、 明示的に有効にする必要がありました)。


2.2.3. ネットワークインターフェイスの対応状況

ath(4) および ath_hal(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、AR5210, AR5211, AR5212 ベースの 802.11a/b/g デバイスに対応しています。

bfe(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、Broadcom BCM4401 ベースの Fast Ethernet アダプタに対応しています。

bge(4) が Broadcom 5705 ベースの Gigabit Ethernet NIC に対応しました。 [MFC 済]

bge(4) にあったバグが修正され、 10Mbps で正常に動作するようになりました。

em(4) ドライバが、ドライバを再コンパイルしなくても、 割込みの遅延量を sysctl 変数を利用して調整できるようになりました。

fatm(4) ドライバが新しく追加されました。これは Fore/Marconi PCA200 ATM カードに対応した NATM と NgATM 用のドライバです。

harp(4) ドライバが新しく追加されました。 これは HARP (Host ATM Research Platform) 用の仮想的な物理インタフェースドライバです。 システムのすべての NetGraph ATM インタフェースにアタッチし、 HARP スタックに、 各インタフェースに対応する物理インタフェースを提供します。

hatm(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、Fore/Marconi HE155, HE622 ATM カードに対応しています。

hfa ドライバが、ファームウェアバージョン 4.1.12 に更新され、数個の CBR チャネルに対応しました。

patm(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、IDT77252 ベースの ATM インタフェースに対応しています。

re(4) ドライバが追加されました。 これは、 RealTek RTL8139C+、RTL8169、RTL8169S、RTL8110S PCI Fast Ethernet コントローラおよび Gigabit Ethernet コントローラに対応しています。

sk(4) ドライバが SK-9521 V2.0 と 3COM 3C940 ベースの Gigabit Ethernet NIC に対応しました。 [MFC 済]

新しく utopia(4) ドライバが追加されました。 これは、多くの ATM-PHY チップで使われている 25MBit/sec, 155MBit/sec. 622MBit/sec の ATM 物理層の設定、状態・統計の取得に対応したものです。

wi(4) ドライバのサスペンド/レジューム対応が デバイスを down 状態にしている時にも正しく動作するようになりました。 [MFC 済]

wi(4) ドライバが、Lucent 802.11b インタフェースで正しく動作するようになりました。

802.11 対応レイヤが、 拡張や新機能の追加が可能なように書き直されました。

xe(4) ドライバが CE2, CEM28, CEM33 カードに対応し、 マルチキャスト ( multicast(4)) データグラムに対応しました。また、 ドライバにあったいくつかのバグも修正されています。

数多くのネットワークドライバの割り込みハンドラが MPSAFE になりました。MPSAFE とは、ジャイアントロック (Giant lock) なしに動作可能という意味です。そのように変更されたドライバには、 ath(4), em(4), ep(4), fxp(4), sn(4), wi(4), sis(4) などがあります。


2.2.4. ネットワークプロトコル

IPv4 プロトコル実装における ip_flow 機能が、 ip_fastforward 機能で置き換えられました。 ip_fastforward 機能は、 送出インタフェースに向かうパケットをキューや netisr を使わずに処理することで、単純なパケットの回送を高速化しようというものです。 処理できないパケットがあった場合、通常の ip_input ルーチンに渡されて処理されます。この機能は sysctl 変数 net.inet.ip.fastforwarding1 にすると有効になります。

IP_ONESBCAST オプションが追加されました。 これを有効にすると、特定のネットワークインタフェースに送られる すべての ip(4) ブロードキャストを、 強制的にリミテッドブロードキャストアドレスに向けることが可能です。

options IPFILTER 機能を有効にする際には、 options PFIL_HOOKS の追加が必要になりました。

ipfw(4) limit ルールの処理に含まれていた、 システムパニックを発生させる可能性のあるバグが修正されました。 [MFC 済]

ipfw(4) ルールに、カンマで区切られたアドレスリスト (たとえば 1.2.3.4, 5.6.7.8/30, 9.10.11.12/22) が使用できるようになりました。また、可読性を向上させるため、 カンマの後ろに空白文字を入れることも可能になっています。 [MFC 済]

ipfw(4) ルールに、C++ 風のコメントが書けるようになりました。 各コメントはルールと同じ場所に格納され、 ipfw(8) show コマンドでルールと一緒に表示させることができます。 [MFC 済]

ipfw(8) を使って、ルールセット 31 にある ipfw(4) ルールが変更できるようになりました。 従来のルールセット 31 は、デフォルトのルールを格納するために 使われる読みとり専用のルールセットでしたが、 この変更により ipfw delete set 31 という コマンドを使って、ルールセット 31 を削除することができるようになっています。 ただし、このルールセットは ipfw flush コマンドでは削除されません。つまり、このルールセットを使うと、 一種の ``永続ルール'' を記述することが可能になります。 詳細については、 ipfw(8) に書かれています。 [MFC 済]

ng_atmpif(4) NetGraph ノードタイプが追加されました。 これは HARP 物理インタフェースをエミュレートし、 ハードウェアが実在しなくても HARP ATM スタックを動作させることができます。

カーネルが Protocol Independent Multicast ルーティング ( pim(4)) に対応しました。 [MFC 済]

FreeBSD の Bluetooth プロトコルスタックが更新されました。

  • libsdp が BSD 風のライセンスで再実装されました。これは、 Linux BlueZ に含まれるコードが GPL で配布されていたためです。

  • hccontrol(8) ユーティリティが Read/Write_Page_Scan_Mode、Read/Write_Page_Scan_Period_Mode という 4 個の新しいコマンドに対応しました。

  • hcsecd(8) デーモンが、 リンクキーをディスクに保存するようになりました。 毎回、デバイスを合わせる必要はなくなっています。

  • ng_hci(4) および ng_l2cap(4) カーネルモジュールに含まれていた、 解放されたデータ構造体にアクセスする可能性のあった NetGraph タイムアウト問題が修正されました。

  • FreeBSD 5.1-RELEASE で構築できなかった ng_ubt(4) モジュールが修正されました。

  • rfcomm_sppd(1) および rfcomm_pppd(8) が、 サーバから SDP 経由で RFCOMM チャネルを取得できるようになりました。 RFCOMM チャネルを手動で設定すると、これらのユーティリティは SDP 経由での取得をおこないません。

  • Linux BlueZ SDP パッケージに含まれる sdptool ユーティリティに似た sdpcontrol(8) ユーティリティが追加されました。

IPv6 および IPSec のコードおける数多くの修正と更新が、 KAME プロジェクトから統合されました。

IPv6 Advanced Sockets API 対応が RFC 2292 ではなく RFC 3542 (別名 RFC 2292bis) に準拠しました。 この API を使っているアプリケーションも、それに応じて更新されています。

RFC 3484 に含まれているソースアドレス選択 (source address selection) 機能が追加されました。アドレス選択ポリシの設定には、 ip6addrctl(8) ユーティリティが使用できます。

TCP 実装に tcp_hostcache 機能が追加されました。 これは過去の TCP セションのパラメータをキャッシュし、 以降に発生する同一の送信元アドレス・送信先アドレスの接続において、 より適切な初期値を与えることを可能にします。 経路表に格納されていた、同じような情報は削除されました。


2.2.5. ディスク・記憶装置

amr(4) ドライバがクラッシュダンプ機構に対応しました。[MFC 済]

ata(4) ドライバが大きく書き直されました。 大きな変更の一つは、 ata(4) ドライバの ジャイアントカーネルロックが外されたことです。 従来、ATA のソフトウェア RAID システムは device atadisk を指定するだけで 自動的に利用できるようになっていましたが、 現在は、明示的にカーネルコンフィグファイルに device ataraid を追加する必要があります。

ccd(4) が raw ディスクおよび、その他の geom(4) プロバイダに対して動作するようになりました。

da(4) ドライバが、USB デバイスと FireWire デバイスに 6 バイトコマンドを送出しないようになりました。 現在、この回避策は (不要になったと思われるため) 無効にされています。 従来の動作に戻すには、options DA_OLD_QUIRKS を カーネルコンフィグファイルに追加してください。 [MFC 済]

geom_apple, geom_bde, geom_bsd, geom_gpt, geom_mbr, geom_pc98, geom_sunlabel, geom_vol_ffs といった、さまざまある geom(4) モジュールが、 カーネルモジュールとして読み込み可能になりました。

マルチパスストレージデバイスの検出や、アクセスパス選択を可能にする GEOM_FOX モジュールが追加されました。

松下 CR-562 および CR-563 CD ドライブに対応した matcd(4) ドライバが、再び使えるようになりました。

twe(4) ドライバが 3ware 汎用 API に対応しました。 [MFC 済]


2.2.6. ファイルシステム

cd9660、msdosfs、ntfs, udf ファイルシステムが マルチバイト文字変換に対応しました。 それぞれ、カーネルオプション CD9660_ICONV, MSDOSFS_ICONV, NTFS_ICONV, UDF_ICONV をカーネルコンフィグファイルに指定してください。

smbfs が 15 文字の NetBIOS 名で正しく動作するのを阻害していた いくつかの一つ違い (off-by-one) の誤りが修正されました。

テラバイトオーダのファイルシステムに対応するため、 statfs 構造体に含まれるいくつかのメンバ変数の大きさが、 32 ビットから 64 ビットに変更されました。

  • この変更の前後でソースを使ってアップグレードする場合は、 次のソースアップグレード手順に従って作業し、 カーネルとユーザランドを同期させていなければなりません。

  • statfs(2) システムコールの後方互換バージョンは、 COMPAT_FREEBSD4 カーネルオプションが追加されている場合にのみ利用できます。 このオプションを追加しておくことを強く推奨します。

  • statfs(2) を使っているプログラムは、 再構築する必要があります。再構築が必要だと判明しているものには、 devel/gnomevfs2, mail/postfix, security/cfg などがあります。



ミシガン大学の Citi NFSv4 クライアント実装が統合され、 NFSv4 に対応しました。 詳細は、 mount_nfs4(8) および idmapd(8) のマニュアルページをご覧ください。


2.3. ユーザランドの変更点

i386 専用の a.out コンパイラツールチェインが完全に削除されました。

acpiconf(8) に、バッテリの状態を表示する -i オプションが追加されました。

ACPI DSDT デバッガ acpidb(8) が追加されました。

arp(8) に、ARP エントリに対する操作の影響範囲を 特定のインタフェースに限定する -i オプションが追加されました。このオプションは、 情報を表示させる操作にのみ適用されます。多くのインタフェースを 搭載したルータなどに有用なオプションです。 [MFC 済]

asf(8) ユーティリティが追加されました。 これは、KLD から gdb(1) デバッグ環境にシンボルファイルをロードするためのものです。

atmconfig(8) が追加されました。 ATM ドライバと IP over ATM 機能の設定を行います。

chroot(8) が、chroot 環境で使うユーザとプライマリグループ、 グループリストの設定に対応しました。 設定にはそれぞれ、-u, -g, -G オプションを使います。 [MFC 済]

compat4x.i386 ライブラリが、FreeBSD 4.9-RELEASE に対応したものに更新されました。

dhclient(8) が ネットワークインタフェースの状態をポーリングするようになり、 動作中のインタフェースに対してのみ DHCP 要求を送出するようになりました。 ポーリング間隔は -i オプションで制御することができます。

fsck(8) で作成される lost+found のデフォルトモードが、01777 から 0700 に変更されました。 [MFC 済]

fsck_ffs(8) および newfs(8) が、 各ファイルシステムのルートディレクトリに operator グループで .snap ディレクトリを作成するようになりました。 fsck_ffs(8), mksnap_ffs(8), dump(8) は、 それぞれのファイルシステムスナップショットをこのディレクトリに書き込みます。 この変更は、スナップショットの作成中にファイルシステムのルートディレクトリへの アクセスをロックしないようにするため、また、root 以外のユーザがスナップショットを作成できるようにするためのものです。

ffsinfo(8) ユーティリティが UFS2 ファイルシステムを解釈するに更新され、 再びベースシステムに含まれるようになりました。

iasl(8) ユーティリティが追加されました。 これは、ACPI Source Language (ASL) と ACPI Machine language (AML) の コンパイラ・逆コンパイラです。

ifconfig(8) に新しいオプション staticarp が追加されました。これは、そのインタフェースから ARP 要求の送出をしないよう指定するためのものです。

initgroups(3) ライブラリ関数の修正により、 login プロセスがプロセスの権限として、そのユーザが所属する すべての グループが設定できなかった場合、 ログインが失敗するようになりました。 現在のカーネルにおける制限は、16 グループです。 管理者は、ユーザが 16 グループ以上に所属していないことを 確認することをおすすめします。もし所属グループ数が 16 を超えていると、 ログインすることができなくなります。

ipfw(8) list および show コマンドで、ルール番号を範囲で指定することができるようになりました。 [MFC 済]

ipfw(8) に、実際の動作を行なわずにコマンドの文法だけをチェックする -n フラグが追加されました。[MFC 済]

kdump(1) に、特定のプロセスに対応するイベントのみを追跡する -p オプションと、ダンプ開始時点からの相対的な 時刻を表示する -E フラグが追加されました。

last(1) に、出力の行数を制限する -n フラグが追加されました。

libalias ライブラリ、 natd(8) および ppp(8) が Cisco Skinny Station プロトコルに対応しました。 このプロトコルは Cisco Call Manager と通信するために Cisco 製の IP 電話によって利用されています。 ただし現時点では、NAT ゲートウェイの後ろに Call Manager を置く構成には 対応していません。[MFC 済]

libcipher DES 暗号ライブラリが削除されました。 これらの機能はすべて libcrypto ライブラリで 提供されているもので、ベースシステムに含まれている libcipher を使っていたプログラムは、 すべて libcrypto を使うように変更されています。

カーネルに読み込み可能な文字集合変換テーブルの操作をおこなう libkiconv ライブラリが追加されました。

libthr 1:1 スレッドライブラリがデフォルトで構築されるようになりました。

libwrap および tcpdchk(8) が、 デフォルトで tcp_wrappers 拡張文法に対応するようになりました。

locale(1) ユーティリティが再実装され、POSIX 標準に準拠しました。新しく追加された -m オプションは 利用可能なすべてのコードセットを表示します。

-v フラグを指定して mount(8) ユーティリティを 実行した場合に、通常の情報に加えて各ファイルシステムのファイルシステム ID が表示されるようになりました。このファイルシステム ID は、 umount(8) ユーティリティでデバイスファイルや マウントポイントのパス名の代わりに使用することができます。 この機能を使うと、同じデバイス名やマウントポイント名を使って 複数のファイルシステムをマウントしている場合に、 アンマウントするファイルシステムを正確に指定することが可能です。

mount_cd9660(8), mount_ntfs(8), mount_udf(8) ユーティリティに -C オプションが追加されました。 これは Unicode ファイル名の変換先になるローカルの文字集合を指定するもので、 マルチバイト文字集合を指定することが可能です。

mount_msdosfs(8) ユーティリティに、 ファイルシステム中のディレクトリに対する最大のファイル許可属性を指定する -M オプションが追加されました。 [MFC 済]

mount_msdosfs(8) ユーティリティに、 MS-DOS コードページを指定する -D オプションと ローカル文字集合を指定する -L オプションが 追加されました。 これらのオプションはファイル名の文字集合変換に使われます。 これにより、/usr/libdata/msdosfs にあった 文字集合変換テーブルは廃止されました。

mount_nwfs(8), mount_portalfs(8), mount_smbfs(8) ユーティリティが /sbin から /usr/sbin に移動しました。

(以前はシェルスクリプトだった) nologin(8) プログラムが C 言語で再実装されました。

rc.conf(5) にある、 ntpd(8) の起動オプションを設定する変数 ntpd_flags がデフォルトで -f /var/db/ntpd.drift を含むようになりました。

ゲストログインに対応する pam_guest(8) PAM モジュールが追加されました。 これは pam_ftp(8) モジュールを置き換えるものです。

ps(1) top(1) に、各プロセスのカーネルスレッドを表示する -H オプションが追加されました。

rarpd(8) にあった、 着脱可能な Ethernet NIC を認識しないというバグが修正されました。

repquota(8) に、ユーザとグループを数値で表示する -n フラグが追加されました。

rtld(1) がデフォルトで ``libmap'' 機能に対応するようになりました。 この変更により、コンパイル時の変数 WITH_LIBMAP は不要となり、廃止されています。 詳細は libmap.conf(5) をご覧ください。

savecore(8) に、コアダンプファイルが存在するかどうかのみを 表示する -C フラグが追加されました。

カーネルの全部分が ELF フォーマットに移行したことにより a.out フォーマットのツールチェインが使用されなくなったため、 不要になった symorder ユーティリティが削除されました。

sysinstall(8) にインストール中に 代替 MTA を選択する機能が追加されました。 現在、eximPostfix を選択することができます。

sysinstall(8) の ``セキュリティプロファイル'' 対応が廃止されました。同等の機能は、 sshd(8) の項目を個々に設定したり、 システムのセキュアレベルを設定することで実現できます。

systat(1) が IPv6 および ICMPv6 のトラフィックを表示するようになりました。 [MFC 済]

uname(1) に、カーネル識別子を表示する -i フラグが追加されました。この識別子は、kern.ident という sysctl 変数からも得ることが可能です。

/bin および /sbin にあった多くのユーティリティは、 静的リンクされたクランチバイナリ (crunched binary) として /rescue にも置かれるようになりました。 このディレクトリの目的は sysinstall(8) でインストールされる /stand ディレクトリと同じようなものですが、 /rescue にはより多くのプログラムが置かれ、 buildworld/installworld の操作で更新されるようになっています。 詳細は rescue(8) をご覧ください。

/bin ディレクトリおよび /sbin ディレクトリにあるたくさんの実行ファイルが、 静的リンクではなく動的リンクで構築されるようになりました。 これにより、ベースシステムユーティリティが読み込み可能な PAM モジュールや NSS モジュールに対応できるようになりました。 また、共有ライブラリを使用することで ルートファイルシステムに必要とされるディスク容量が削減されました。 この機能は buildworld の際に 変数 NO_DYNAMICROOT を定義して無効にすることができます。 また、システムの修正や復旧作業用に、静的にリンクされ、 crunch された実行ファイルが、 /rescue ディレクトリに置かれています。


2.4. 寄贈ソフトウェア

ACPI-CA コードが、 20030228 スナップショットから 20030619 スナップショットに更新されました。

amd がバージョン 6.0.7 から、バージョン 6.0.9 に更新されました。

Bell Labs 由来の awk が 2003 年 3 月 14 日時点のスナップショットから 2003 年 7 月 29 日時点のスナップショットに更新されました。

BIND がバージョン 8.3.4 から、バージョン 8.3.7 に更新されました。[MFC 済]

GCC が、バージョン 3.2.2 から、2003 年 11 月 6 日における 3.3.3 の post release snapshot に更新されました。

Note: GCC の前のバージョンは、 最適化オプション -march=pentium4 が指定されていると誤ったコードを生成してしまいます。 今回の更新によりその問題は修正されたと考えられており、 以前行っていた CPUTYPEp4 の場合の回避策は削除されました。



GNU Readline がバージョン 4.2 から、バージョン 4.3 に更新されました。

GNU Sort が textutils バージョン 2.0.21 から、バージョン 2.1 に更新されました。

Heimdal Kerberos がバージョン 0.5.1 からバージョン 0.6 に更新されました。

ISC DHCP クライアントがバージョン 3.0.1rc11 から、バージョン 3.0.1rc12 に更新されました。

lukemftp がバージョン 1.6beta2 から、NetBSD の 2003 年 11 月 11 日時点のスナップショットに更新されました。

OpenPAM が ``Dogwood'' リリースに更新されました。

OpenSSL がバージョン 0.9.7a から 0.9.7c に更新されました。 [MFC 済]

sendmail がバージョン 8.12.9 から 8.12.10 に更新されました。[MFC 済]

texinfo がバージョン 4.5 から、バージョン 4.6 に更新されました。 [MFC 済]

タイムゾーンデータベースが tzdata2003a リリースから tzdata2003d リリースに更新されました。[MFC 済]


2.5. Ports/Packages Collection インフラストラクチャ

GNU_CONFIGURE が定義されている場合、 WRKDIR 以下にある すべての config.guess および config.sub ファイルが、 PORTSDIR/Template にあるものと置き換えられるようになりました。 これは、古いバージョンのスクリプトを含む ports が、ia64 や amd64 などの新しいアーキテクチャで構築できるようにするための措置です。


2.6. リリースエンジニアリングと統合

GNOME の対応リリースが 2.2.1 から 2.4 に更新されました。 [MFC 済]

KDE の対応リリースが 3.1.2 から 3.1.4 に更新されました。 [MFC 済]


2.7. ドキュメンテーション

情報の重複をなくし、内容管理の効率化をはかるため、 ハードウェアノートにある、 特定デバイスの記述をシステムのマニュアルページに移動しました。 このリリースの時点で、この作業はまだ進行中です。

トルコ語 (tr_TR.ISO8859-9) 翻訳プロジェクトが開始しました。


3. 前のリリースの FreeBSD からのアップグレード

現存する FreeBSD システムからアップグレードするユーザは ``FreeBSD 5.2-RELEASE 初期利用者のための手引き'' を読むことを 強く 推奨します。 この文書は、通常 EARLY.TXT という名前で 配布物に収録されており、 また、他のリリースノートが置かれているところにも一緒に置かれています。 この手引にはアップグレード時に注意を払うべき点に加え、 さらに重要な情報として、 FreeBSD 4.X システムを使い続ける場合と FreeBSD 5.X へのアップグレードした場合の、 それぞれの利点についてのまとめが書かれています。

Important: FreeBSD のアップグレードは、もちろん、 すべての データと設定ファイルを バックアップしてからのみ行うべきです。


このファイルの他、リリース関連の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/ からダウンロードできます。

FreeBSD に関するお問い合わせは、<questions@FreeBSD.org> へ質問を投稿する前に解説文書をお読みください。

この文書の原文に関するお問い合わせは <doc@FreeBSD.org> まで、
日本語訳に関するお問い合わせは、<doc-jp@jp.FreeBSD.org> まで電子メールでお願いします。



diff --git a/ja/releases/5.2R/relnotes-ia64.html b/ja/releases/5.2R/relnotes-ia64.html index b88e22d187..d293e3fc51 100644 --- a/ja/releases/5.2R/relnotes-ia64.html +++ b/ja/releases/5.2R/relnotes-ia64.html @@ -1,1123 +1,1123 @@ FreeBSD/ia64 5.2-RELEASE リリースノート

FreeBSD/ia64 5.2-RELEASE リリースノート

FreeBSD プロジェクト

-

$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/relnotes/common/new.sgml,v 1.97 -2004/01/12 15:39:46 hrs Exp $
+

$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/relnotes/common/new.sgml,v +1.95.2.1 2004/01/17 03:24:55 hrs Exp $

この FreeBSD 5.2-RELEASE 用リリースノートには、 5-CURRENT 開発ブランチの FreeBSD ベースシステムに対する最近の 変更点の概要が含まれています。 FreeBSD カーネルおよびユーザーランドにおける変更点、 前のリリース以降に発行されたセキュリティ勧告が書かれています。 また、アップグレードの際の注意点も載せてあります。


Table of Contents
1. はじめに
2. 更新情報
2.1. セキュリティ勧告
2.2. カーネルの変更点
2.2.1. プラットフォーム固有のハードウェアの対応状況
2.2.2. ブートローダの変更
2.2.3. ネットワークインターフェイスの対応状況
2.2.4. ネットワークプロトコル
2.2.5. ディスク・記憶装置
2.2.6. ファイルシステム
2.2.7. マルチメディアへの対応状況
2.3. ユーザランドの変更点
2.4. 寄贈ソフトウェア
2.5. Ports/Packages Collection インフラストラクチャ
2.6. リリースエンジニアリングと統合
2.7. ドキュメンテーション
3. 前のリリースの FreeBSD からのアップグレード

1. はじめに

この文書は IA-64 ハードウェアプラットフォーム用 FreeBSD 5.2-RELEASE のリリースノートです。 これは FreeBSD に最近追加、変更、削除された機能について解説したものであり、 FreeBSD の前のバージョンからのアップグレードについても言及しています。

この FreeBSD 5.2-RELEASE 配布物は release 配布物です。 この配布物はあらゆるミラーの ftp://ftp.FreeBSD.org/ で見つけることができます。 この (もしくは他の) FreeBSD の release 配布物を取得する方法 は FreeBSD ハンドブック付録 ``FreeBSD を取得する'' を参照してください。

FreeBSD release の 5-CURRENT 系列をはじめて利用するユーザは、まず ``FreeBSD 5.2-RELEASE 初期利用者の手引き'' をご覧ください。 この文書は (FreeBSD 配布ファイルの一部として、 もしくは FreeBSD ウェブサイト上の) リリースノートと同じ場所に置かれており、 FreeBSD 4-STABLE 開発ブランチをベースにしたリリースと比較して、 FreeBSD 5.2-RELEASE を利用する際の利点と欠点について重要な情報が書かれています。

FreeBSD をインストールする前に、必ずそのリリースの errata 文書をお読みください。 errata 文書には、リリース工程の最後やリリース後に判明した ``最新の'' 情報が書かれています。 通常これに含まれているのは、既知のバグ、セキュリティ勧告、 文書の訂正です。FreeBSD 5.2-RELEASE の最新版 errata 文書は、FreeBSD ウェブサイトから入手できます。


2. 更新情報

この節では 5.1-RELEASE 以降に新たに追加・変更された ユーザに影響する機能について説明します。 これには他のブランチ (FreeBSD 5.1-RELEASE 以降) へと 最近マージされた機能に加えて、5-CURRENT ブランチ に固有の項目も含まれます。

リリースノートには、 5.1-RELEASE 以降に出されたセキュリティ勧告、 新しいドライバやハードウェア対応、 新しいコマンドやオプション、重要なバグフィックスや寄贈ソフトウェア のアップグレード、 ports/packages やリリースエンジニアリング工程に関する大きな変更点が 書かれています。リリースノートには、リリース間に加えられた FreeBSD の全変更点が書かれているわけではありません。 記載されている情報は、セキュリティ勧告、ユーザに影響のある変更、 既存の構造に対する大きな改良点が中心としたものです。

FreeBSD に加えられた変更点のうち、 スペースの都合上ここに書かれていないものも多数存在します。 それらはたとえば文書の修正や改良、ごく影響の小さいバグの修正、 監査で見つかったセキュリティ上好ましくないスタイルで書かれたコードの修正、 ソースコードの整理などです。


2.1. セキュリティ勧告

realpath(3) 関数の実装にあった 1 バイトのバッファオーバフローを引き起こすバグが修正されました。 この修正は FreeBSD 5.1-RELEASE の公開前に行われました (したがって、5.1-RELEASE には影響がありません) が、リリース文書には記載されていませんでした。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:08 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルに不正なシグナルの配送を可能にするバグが修正されました。 このバグは、カーネルパニックを引き起こしたり、 特定の状況ではカーネルメモリを不正に改変できる可能性があります。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:09 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルメモリの内容が漏洩する可能性がある iBCS2 エミュレーションモジュールのバグが修正されました。 なお、このモジュールはデフォルトでは有効になっていません。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:10 をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSH のバッファを管理する コードにあったクラッシュを引き起こす可能性があるバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:12 をご覧ください。 [MFC 済]

sendmail のバッファオーバフロー問題が修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:13 をご覧ください。 [MFC 済]

ARP キャッシュコードにあった、カーネル資源を枯渇させ、 システムパニックを発生させる可能性があるバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:14 をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSH の PAM チャレンジ/レスポンス認証サブシステムにあったいくつかの誤りが修正されました。 これらのバグの影響には、さまざまなものが存在します。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:15 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルメモリの内容が漏洩する可能性がある procfs(5) linprocfs(5) のバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:17. をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSL にあった 4 種類の セキュリティ上の弱点が修正されました。 このバグは、リモートの攻撃者が OpenSSL を利用するアプリケーションをクラッシュさせたり、 アプリケーションの権限で任意のコードを実行できる可能性があります。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:18 をご覧ください。 [MFC 済]

BIND において、サービス妨害の可能性があったバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:19 をご覧ください。 [MFC 済]


2.2. カーネルの変更点

acpi(4) ドライバの CPU コンポーネントが、単一プロセッサシステム、SMP システムの両方で C1 から C3 のアイドル状態に対応しました。これは、プロセッサが アイドル状態の時に消費電力や発熱を抑制するための機能で、ACPI 2.0 に準拠したものです。また、スロットリング制御機能が ACPI 2.0 に対応するように更新されています。

新しく``ダムコンソール''ドライバ dcons(4) が追加されました。これは、ローカルとリモートコンソールに対応したもので、 dcons_crom(4) ドライバを使うことで FireWire 経由でアクセスすることが可能です。 ユーザからは、 dconschat(8) ユーティリティを使うことで dcons(4) デバイスにアクセスすることができます。

マルチバイト文字集合の変換メソッドに対応する LIBICONV カーネルオプションが追加されました。

puc(4) (PCI Universal Communications) ドライバが ppc(4) ドライバを 経由したパラレルポートへの接続に対応しました。

新しく uart(4) ドライバが追加されました。 これはさまざまな種類の UART (Universal Asynchronous Receiver/Transmitter) デバイスに対応したもので、 sio(4) ドライバに似ていますが、 対応しているデバイスの数がより多くなっています。 このドライバは ia64 や sparc64 といった、 いくつかのアーキテクチャでシリアルポートに対応するために必要です。

カーネルにソフトウェアウォッチドッグ機能が実装されました。 詳しくは watchdog(4) watchdogd(8) をご覧ください。

スワップページャの実装が刷新されました。 ユーザに見える変更点は、 I/O スループット向上のためにレイアウトポリシが 固定幅のストライピングから複数デバイスのラウンドロビン方式に変更されたこと、 コンパイル時に指定していたスワップデバイス数の上限がなくなったこと、 メモリオーバヘッドが減少したことなどがあります。


2.2.3. ネットワークインターフェイスの対応状況

ath(4) および ath_hal(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、AR5210, AR5211, AR5212 ベースの 802.11a/b/g デバイスに対応しています。

bfe(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、Broadcom BCM4401 ベースの Fast Ethernet アダプタに対応しています。

bge(4) が Broadcom 5705 ベースの Gigabit Ethernet NIC に対応しました。 [MFC 済]

bge(4) にあったバグが修正され、 10Mbps で正常に動作するようになりました。

em(4) ドライバが、ドライバを再コンパイルしなくても、 割込みの遅延量を sysctl 変数を利用して調整できるようになりました。

fatm(4) ドライバが新しく追加されました。これは Fore/Marconi PCA200 ATM カードに対応した NATM と NgATM 用のドライバです。

re(4) ドライバが追加されました。 これは、 RealTek RTL8139C+、RTL8169、RTL8169S、RTL8110S PCI Fast Ethernet コントローラおよび Gigabit Ethernet コントローラに対応しています。

sk(4) ドライバが SK-9521 V2.0 と 3COM 3C940 ベースの Gigabit Ethernet NIC に対応しました。 [MFC 済]

新しく utopia(4) ドライバが追加されました。 これは、多くの ATM-PHY チップで使われている 25MBit/sec, 155MBit/sec. 622MBit/sec の ATM 物理層の設定、状態・統計の取得に対応したものです。

wi(4) ドライバのサスペンド/レジューム対応が デバイスを down 状態にしている時にも正しく動作するようになりました。 [MFC 済]

wi(4) ドライバが、Lucent 802.11b インタフェースで正しく動作するようになりました。

802.11 対応レイヤが、 拡張や新機能の追加が可能なように書き直されました。

xe(4) ドライバが CE2, CEM28, CEM33 カードに対応し、 マルチキャスト ( multicast(4)) データグラムに対応しました。また、 ドライバにあったいくつかのバグも修正されています。

数多くのネットワークドライバの割り込みハンドラが MPSAFE になりました。MPSAFE とは、ジャイアントロック (Giant lock) なしに動作可能という意味です。そのように変更されたドライバには、 ath(4), em(4), ep(4), fxp(4), sn(4), wi(4), sis(4) などがあります。


2.2.4. ネットワークプロトコル

IPv4 プロトコル実装における ip_flow 機能が、 ip_fastforward 機能で置き換えられました。 ip_fastforward 機能は、 送出インタフェースに向かうパケットをキューや netisr を使わずに処理することで、単純なパケットの回送を高速化しようというものです。 処理できないパケットがあった場合、通常の ip_input ルーチンに渡されて処理されます。この機能は sysctl 変数 net.inet.ip.fastforwarding1 にすると有効になります。

IP_ONESBCAST オプションが追加されました。 これを有効にすると、特定のネットワークインタフェースに送られる すべての ip(4) ブロードキャストを、 強制的にリミテッドブロードキャストアドレスに向けることが可能です。

options IPFILTER 機能を有効にする際には、 options PFIL_HOOKS の追加が必要になりました。

ipfw(4) limit ルールの処理に含まれていた、 システムパニックを発生させる可能性のあるバグが修正されました。 [MFC 済]

ipfw(4) ルールに、カンマで区切られたアドレスリスト (たとえば 1.2.3.4, 5.6.7.8/30, 9.10.11.12/22) が使用できるようになりました。また、可読性を向上させるため、 カンマの後ろに空白文字を入れることも可能になっています。 [MFC 済]

ipfw(4) ルールに、C++ 風のコメントが書けるようになりました。 各コメントはルールと同じ場所に格納され、 ipfw(8) show コマンドでルールと一緒に表示させることができます。 [MFC 済]

ipfw(8) を使って、ルールセット 31 にある ipfw(4) ルールが変更できるようになりました。 従来のルールセット 31 は、デフォルトのルールを格納するために 使われる読みとり専用のルールセットでしたが、 この変更により ipfw delete set 31 という コマンドを使って、ルールセット 31 を削除することができるようになっています。 ただし、このルールセットは ipfw flush コマンドでは削除されません。つまり、このルールセットを使うと、 一種の ``永続ルール'' を記述することが可能になります。 詳細については、 ipfw(8) に書かれています。 [MFC 済]

ng_atmpif(4) NetGraph ノードタイプが追加されました。 これは HARP 物理インタフェースをエミュレートし、 ハードウェアが実在しなくても HARP ATM スタックを動作させることができます。

カーネルが Protocol Independent Multicast ルーティング ( pim(4)) に対応しました。 [MFC 済]

FreeBSD の Bluetooth プロトコルスタックが更新されました。

  • libsdp が BSD 風のライセンスで再実装されました。これは、 Linux BlueZ に含まれるコードが GPL で配布されていたためです。

  • hccontrol(8) ユーティリティが Read/Write_Page_Scan_Mode、Read/Write_Page_Scan_Period_Mode という 4 個の新しいコマンドに対応しました。

  • hcsecd(8) デーモンが、 リンクキーをディスクに保存するようになりました。 毎回、デバイスを合わせる必要はなくなっています。

  • ng_hci(4) および ng_l2cap(4) カーネルモジュールに含まれていた、 解放されたデータ構造体にアクセスする可能性のあった NetGraph タイムアウト問題が修正されました。

  • FreeBSD 5.1-RELEASE で構築できなかった ng_ubt(4) モジュールが修正されました。

  • rfcomm_sppd(1) および rfcomm_pppd(8) が、 サーバから SDP 経由で RFCOMM チャネルを取得できるようになりました。 RFCOMM チャネルを手動で設定すると、これらのユーティリティは SDP 経由での取得をおこないません。

  • Linux BlueZ SDP パッケージに含まれる sdptool ユーティリティに似た sdpcontrol(8) ユーティリティが追加されました。

IPv6 および IPSec のコードおける数多くの修正と更新が、 KAME プロジェクトから統合されました。

IPv6 Advanced Sockets API 対応が RFC 2292 ではなく RFC 3542 (別名 RFC 2292bis) に準拠しました。 この API を使っているアプリケーションも、それに応じて更新されています。

RFC 3484 に含まれているソースアドレス選択 (source address selection) 機能が追加されました。アドレス選択ポリシの設定には、 ip6addrctl(8) ユーティリティが使用できます。

TCP 実装に tcp_hostcache 機能が追加されました。 これは過去の TCP セションのパラメータをキャッシュし、 以降に発生する同一の送信元アドレス・送信先アドレスの接続において、 より適切な初期値を与えることを可能にします。 経路表に格納されていた、同じような情報は削除されました。


2.2.5. ディスク・記憶装置

amr(4) ドライバがクラッシュダンプ機構に対応しました。[MFC 済]

ata(4) ドライバが大きく書き直されました。 大きな変更の一つは、 ata(4) ドライバの ジャイアントカーネルロックが外されたことです。 従来、ATA のソフトウェア RAID システムは device atadisk を指定するだけで 自動的に利用できるようになっていましたが、 現在は、明示的にカーネルコンフィグファイルに device ataraid を追加する必要があります。

ccd(4) が raw ディスクおよび、その他の geom(4) プロバイダに対して動作するようになりました。

da(4) ドライバが、USB デバイスと FireWire デバイスに 6 バイトコマンドを送出しないようになりました。 現在、この回避策は (不要になったと思われるため) 無効にされています。 従来の動作に戻すには、options DA_OLD_QUIRKS を カーネルコンフィグファイルに追加してください。 [MFC 済]

geom_apple, geom_bde, geom_bsd, geom_gpt, geom_mbr, geom_pc98, geom_sunlabel, geom_vol_ffs といった、さまざまある geom(4) モジュールが、 カーネルモジュールとして読み込み可能になりました。

マルチパスストレージデバイスの検出や、アクセスパス選択を可能にする GEOM_FOX モジュールが追加されました。

twe(4) ドライバが 3ware 汎用 API に対応しました。 [MFC 済]


2.2.6. ファイルシステム

cd9660、msdosfs、ntfs, udf ファイルシステムが マルチバイト文字変換に対応しました。 それぞれ、カーネルオプション CD9660_ICONV, MSDOSFS_ICONV, NTFS_ICONV, UDF_ICONV をカーネルコンフィグファイルに指定してください。

smbfs が 15 文字の NetBIOS 名で正しく動作するのを阻害していた いくつかの一つ違い (off-by-one) の誤りが修正されました。

テラバイトオーダのファイルシステムに対応するため、 statfs 構造体に含まれるいくつかのメンバ変数の大きさが、 32 ビットから 64 ビットに変更されました。

  • この変更の前後でソースを使ってアップグレードする場合は、 次のソースアップグレード手順に従って作業し、 カーネルとユーザランドを同期させていなければなりません。

  • statfs(2) システムコールの後方互換バージョンは、 COMPAT_FREEBSD4 カーネルオプションが追加されている場合にのみ利用できます。 このオプションを追加しておくことを強く推奨します。

  • statfs(2) を使っているプログラムは、 再構築する必要があります。再構築が必要だと判明しているものには、 devel/gnomevfs2, mail/postfix, security/cfg などがあります。



ミシガン大学の Citi NFSv4 クライアント実装が統合され、 NFSv4 に対応しました。 詳細は、 mount_nfs4(8) および idmapd(8) のマニュアルページをご覧ください。


2.3. ユーザランドの変更点

acpiconf(8) に、バッテリの状態を表示する -i オプションが追加されました。

ACPI DSDT デバッガ acpidb(8) が追加されました。

arp(8) に、ARP エントリに対する操作の影響範囲を 特定のインタフェースに限定する -i オプションが追加されました。このオプションは、 情報を表示させる操作にのみ適用されます。多くのインタフェースを 搭載したルータなどに有用なオプションです。 [MFC 済]

atmconfig(8) が追加されました。 ATM ドライバと IP over ATM 機能の設定を行います。

chroot(8) が、chroot 環境で使うユーザとプライマリグループ、 グループリストの設定に対応しました。 設定にはそれぞれ、-u, -g, -G オプションを使います。 [MFC 済]

compat4x.i386 ライブラリが、FreeBSD 4.9-RELEASE に対応したものに更新されました。

dhclient(8) が ネットワークインタフェースの状態をポーリングするようになり、 動作中のインタフェースに対してのみ DHCP 要求を送出するようになりました。 ポーリング間隔は -i オプションで制御することができます。

fsck(8) で作成される lost+found のデフォルトモードが、01777 から 0700 に変更されました。 [MFC 済]

fsck_ffs(8) および newfs(8) が、 各ファイルシステムのルートディレクトリに operator グループで .snap ディレクトリを作成するようになりました。 fsck_ffs(8), mksnap_ffs(8), dump(8) は、 それぞれのファイルシステムスナップショットをこのディレクトリに書き込みます。 この変更は、スナップショットの作成中にファイルシステムのルートディレクトリへの アクセスをロックしないようにするため、また、root 以外のユーザがスナップショットを作成できるようにするためのものです。

ffsinfo(8) ユーティリティが UFS2 ファイルシステムを解釈するに更新され、 再びベースシステムに含まれるようになりました。

iasl(8) ユーティリティが追加されました。 これは、ACPI Source Language (ASL) と ACPI Machine language (AML) の コンパイラ・逆コンパイラです。

ifconfig(8) に新しいオプション staticarp が追加されました。これは、そのインタフェースから ARP 要求の送出をしないよう指定するためのものです。

initgroups(3) ライブラリ関数の修正により、 login プロセスがプロセスの権限として、そのユーザが所属する すべての グループが設定できなかった場合、 ログインが失敗するようになりました。 現在のカーネルにおける制限は、16 グループです。 管理者は、ユーザが 16 グループ以上に所属していないことを 確認することをおすすめします。もし所属グループ数が 16 を超えていると、 ログインすることができなくなります。

ipfw(8) list および show コマンドで、ルール番号を範囲で指定することができるようになりました。 [MFC 済]

ipfw(8) に、実際の動作を行なわずにコマンドの文法だけをチェックする -n フラグが追加されました。[MFC 済]

kdump(1) に、特定のプロセスに対応するイベントのみを追跡する -p オプションと、ダンプ開始時点からの相対的な 時刻を表示する -E フラグが追加されました。

last(1) に、出力の行数を制限する -n フラグが追加されました。

libalias ライブラリ、 natd(8) および ppp(8) が Cisco Skinny Station プロトコルに対応しました。 このプロトコルは Cisco Call Manager と通信するために Cisco 製の IP 電話によって利用されています。 ただし現時点では、NAT ゲートウェイの後ろに Call Manager を置く構成には 対応していません。[MFC 済]

libcipher DES 暗号ライブラリが削除されました。 これらの機能はすべて libcrypto ライブラリで 提供されているもので、ベースシステムに含まれている libcipher を使っていたプログラムは、 すべて libcrypto を使うように変更されています。

カーネルに読み込み可能な文字集合変換テーブルの操作をおこなう libkiconv ライブラリが追加されました。

FreeBSD/ia64 の標準スレッドライブラリが libkse になりました。

libthr 1:1 スレッドライブラリがデフォルトで構築されるようになりました。

libwrap および tcpdchk(8) が、 デフォルトで tcp_wrappers 拡張文法に対応するようになりました。

locale(1) ユーティリティが再実装され、POSIX 標準に準拠しました。新しく追加された -m オプションは 利用可能なすべてのコードセットを表示します。

-v フラグを指定して mount(8) ユーティリティを 実行した場合に、通常の情報に加えて各ファイルシステムのファイルシステム ID が表示されるようになりました。このファイルシステム ID は、 umount(8) ユーティリティでデバイスファイルや マウントポイントのパス名の代わりに使用することができます。 この機能を使うと、同じデバイス名やマウントポイント名を使って 複数のファイルシステムをマウントしている場合に、 アンマウントするファイルシステムを正確に指定することが可能です。

mount_cd9660(8), mount_ntfs(8), mount_udf(8) ユーティリティに -C オプションが追加されました。 これは Unicode ファイル名の変換先になるローカルの文字集合を指定するもので、 マルチバイト文字集合を指定することが可能です。

mount_msdosfs(8) ユーティリティに、 ファイルシステム中のディレクトリに対する最大のファイル許可属性を指定する -M オプションが追加されました。 [MFC 済]

mount_msdosfs(8) ユーティリティに、 MS-DOS コードページを指定する -D オプションと ローカル文字集合を指定する -L オプションが 追加されました。 これらのオプションはファイル名の文字集合変換に使われます。 これにより、/usr/libdata/msdosfs にあった 文字集合変換テーブルは廃止されました。

mount_nwfs(8), mount_portalfs(8), mount_smbfs(8) ユーティリティが /sbin から /usr/sbin に移動しました。

(以前はシェルスクリプトだった) nologin(8) プログラムが C 言語で再実装されました。

rc.conf(5) にある、 ntpd(8) の起動オプションを設定する変数 ntpd_flags がデフォルトで -f /var/db/ntpd.drift を含むようになりました。

ゲストログインに対応する pam_guest(8) PAM モジュールが追加されました。 これは pam_ftp(8) モジュールを置き換えるものです。

ps(1) top(1) に、各プロセスのカーネルスレッドを表示する -H オプションが追加されました。

rarpd(8) にあった、 着脱可能な Ethernet NIC を認識しないというバグが修正されました。

repquota(8) に、ユーザとグループを数値で表示する -n フラグが追加されました。

rtld(1) がデフォルトで ``libmap'' 機能に対応するようになりました。 この変更により、コンパイル時の変数 WITH_LIBMAP は不要となり、廃止されています。 詳細は libmap.conf(5) をご覧ください。

savecore(8) に、コアダンプファイルが存在するかどうかのみを 表示する -C フラグが追加されました。

カーネルの全部分が ELF フォーマットに移行したことにより a.out フォーマットのツールチェインが使用されなくなったため、 不要になった symorder ユーティリティが削除されました。

sysinstall(8) にインストール中に 代替 MTA を選択する機能が追加されました。 現在、eximPostfix を選択することができます。

sysinstall(8) の ``セキュリティプロファイル'' 対応が廃止されました。同等の機能は、 sshd(8) の項目を個々に設定したり、 システムのセキュアレベルを設定することで実現できます。

systat(1) が IPv6 および ICMPv6 のトラフィックを表示するようになりました。 [MFC 済]

uname(1) に、カーネル識別子を表示する -i フラグが追加されました。この識別子は、kern.ident という sysctl 変数からも得ることが可能です。

/bin ディレクトリおよび /sbin ディレクトリにあるたくさんの実行ファイルが、 静的リンクではなく動的リンクで構築されるようになりました。 これにより、ベースシステムユーティリティが読み込み可能な PAM モジュールや NSS モジュールに対応できるようになりました。 また、共有ライブラリを使用することで ルートファイルシステムに必要とされるディスク容量が削減されました。 この機能は buildworld の際に 変数 NO_DYNAMICROOT を定義して無効にすることができます。 また、システムの修正や復旧作業用に、静的にリンクされ、 crunch された実行ファイルが、 /rescue ディレクトリに置かれています。


2.4. 寄贈ソフトウェア

ACPI-CA コードが、 20030228 スナップショットから 20030619 スナップショットに更新されました。

amd がバージョン 6.0.7 から、バージョン 6.0.9 に更新されました。

Bell Labs 由来の awk が 2003 年 3 月 14 日時点のスナップショットから 2003 年 7 月 29 日時点のスナップショットに更新されました。

BIND がバージョン 8.3.4 から、バージョン 8.3.7 に更新されました。[MFC 済]

GCC が、バージョン 3.2.2 から、2003 年 11 月 6 日における 3.3.3 の post release snapshot に更新されました。

Note: GCC の前のバージョンは、 最適化オプション -march=pentium4 が指定されていると誤ったコードを生成してしまいます。 今回の更新によりその問題は修正されたと考えられており、 以前行っていた CPUTYPEp4 の場合の回避策は削除されました。



GNU Readline がバージョン 4.2 から、バージョン 4.3 に更新されました。

GNU Sort が textutils バージョン 2.0.21 から、バージョン 2.1 に更新されました。

Heimdal Kerberos がバージョン 0.5.1 からバージョン 0.6 に更新されました。

ISC DHCP クライアントがバージョン 3.0.1rc11 から、バージョン 3.0.1rc12 に更新されました。

lukemftp がバージョン 1.6beta2 から、NetBSD の 2003 年 11 月 11 日時点のスナップショットに更新されました。

OpenPAM が ``Dogwood'' リリースに更新されました。

OpenSSL がバージョン 0.9.7a から 0.9.7c に更新されました。 [MFC 済]

sendmail がバージョン 8.12.9 から 8.12.10 に更新されました。[MFC 済]

texinfo がバージョン 4.5 から、バージョン 4.6 に更新されました。 [MFC 済]

タイムゾーンデータベースが tzdata2003a リリースから tzdata2003d リリースに更新されました。[MFC 済]


2.5. Ports/Packages Collection インフラストラクチャ

GNU_CONFIGURE が定義されている場合、 WRKDIR 以下にある すべての config.guess および config.sub ファイルが、 PORTSDIR/Template にあるものと置き換えられるようになりました。 これは、古いバージョンのスクリプトを含む ports が、ia64 や amd64 などの新しいアーキテクチャで構築できるようにするための措置です。


2.6. リリースエンジニアリングと統合

インストール用のフロッピディスクイメージが alpha、amd64 および ia64 アーキテクチャでは構築されなくなりました。

GNOME の対応リリースが 2.2.1 から 2.4 に更新されました。 [MFC 済]

KDE の対応リリースが 3.1.2 から 3.1.4 に更新されました。 [MFC 済]


2.7. ドキュメンテーション

情報の重複をなくし、内容管理の効率化をはかるため、 ハードウェアノートにある、 特定デバイスの記述をシステムのマニュアルページに移動しました。 このリリースの時点で、この作業はまだ進行中です。

トルコ語 (tr_TR.ISO8859-9) 翻訳プロジェクトが開始しました。


3. 前のリリースの FreeBSD からのアップグレード

現存する FreeBSD システムからアップグレードするユーザは ``FreeBSD 5.2-RELEASE 初期利用者のための手引き'' を読むことを 強く 推奨します。 この文書は、通常 EARLY.TXT という名前で 配布物に収録されており、 また、他のリリースノートが置かれているところにも一緒に置かれています。 この手引にはアップグレード時に注意を払うべき点に加え、 さらに重要な情報として、 FreeBSD 4.X システムを使い続ける場合と FreeBSD 5.X へのアップグレードした場合の、 それぞれの利点についてのまとめが書かれています。

Important: FreeBSD のアップグレードは、もちろん、 すべての データと設定ファイルを バックアップしてからのみ行うべきです。


このファイルの他、リリース関連の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/ からダウンロードできます。

FreeBSD に関するお問い合わせは、<questions@FreeBSD.org> へ質問を投稿する前に解説文書をお読みください。

この文書の原文に関するお問い合わせは <doc@FreeBSD.org> まで、
日本語訳に関するお問い合わせは、<doc-jp@jp.FreeBSD.org> まで電子メールでお願いします。



diff --git a/ja/releases/5.2R/relnotes-pc98.html b/ja/releases/5.2R/relnotes-pc98.html index c210f64e6a..34f1ebaacb 100644 --- a/ja/releases/5.2R/relnotes-pc98.html +++ b/ja/releases/5.2R/relnotes-pc98.html @@ -1,1188 +1,1188 @@ FreeBSD/pc98 5.2-RELEASE リリースノート

FreeBSD/pc98 5.2-RELEASE リリースノート

FreeBSD プロジェクト

-

$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/relnotes/common/new.sgml,v 1.97 -2004/01/12 15:39:46 hrs Exp $
+

$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/relnotes/common/new.sgml,v +1.95.2.1 2004/01/17 03:24:55 hrs Exp $

この FreeBSD 5.2-RELEASE 用リリースノートには、 5-CURRENT 開発ブランチの FreeBSD ベースシステムに対する最近の 変更点の概要が含まれています。 FreeBSD カーネルおよびユーザーランドにおける変更点、 前のリリース以降に発行されたセキュリティ勧告が書かれています。 また、アップグレードの際の注意点も載せてあります。


Table of Contents
1. はじめに
2. 更新情報
2.1. セキュリティ勧告
2.2. カーネルの変更点
2.2.1. プラットフォーム固有のハードウェアの対応状況
2.2.2. ブートローダの変更
2.2.3. ネットワークインターフェイスの対応状況
2.2.4. ネットワークプロトコル
2.2.5. ディスク・記憶装置
2.2.6. ファイルシステム
2.2.7. マルチメディアへの対応状況
2.3. ユーザランドの変更点
2.4. 寄贈ソフトウェア
2.5. Ports/Packages Collection インフラストラクチャ
2.6. リリースエンジニアリングと統合
2.7. ドキュメンテーション
3. 前のリリースの FreeBSD からのアップグレード

1. はじめに

この文書は NEC PC-98x1 ハードウェアプラットフォーム用 FreeBSD 5.2-RELEASE のリリースノートです。 これは FreeBSD に最近追加、変更、削除された機能について解説したものであり、 FreeBSD の前のバージョンからのアップグレードについても言及しています。

この FreeBSD 5.2-RELEASE 配布物は release 配布物です。 この配布物はあらゆるミラーの ftp://ftp.FreeBSD.org/ で見つけることができます。 この (もしくは他の) FreeBSD の release 配布物を取得する方法 は FreeBSD ハンドブック付録 ``FreeBSD を取得する'' を参照してください。

FreeBSD release の 5-CURRENT 系列をはじめて利用するユーザは、まず ``FreeBSD 5.2-RELEASE 初期利用者の手引き'' をご覧ください。 この文書は (FreeBSD 配布ファイルの一部として、 もしくは FreeBSD ウェブサイト上の) リリースノートと同じ場所に置かれており、 FreeBSD 4-STABLE 開発ブランチをベースにしたリリースと比較して、 FreeBSD 5.2-RELEASE を利用する際の利点と欠点について重要な情報が書かれています。

FreeBSD をインストールする前に、必ずそのリリースの errata 文書をお読みください。 errata 文書には、リリース工程の最後やリリース後に判明した ``最新の'' 情報が書かれています。 通常これに含まれているのは、既知のバグ、セキュリティ勧告、 文書の訂正です。FreeBSD 5.2-RELEASE の最新版 errata 文書は、FreeBSD ウェブサイトから入手できます。


2. 更新情報

この節では 5.1-RELEASE 以降に新たに追加・変更された ユーザに影響する機能について説明します。 これには他のブランチ (FreeBSD 5.1-RELEASE 以降) へと 最近マージされた機能に加えて、5-CURRENT ブランチ に固有の項目も含まれます。

リリースノートには、 5.1-RELEASE 以降に出されたセキュリティ勧告、 新しいドライバやハードウェア対応、 新しいコマンドやオプション、重要なバグフィックスや寄贈ソフトウェア のアップグレード、 ports/packages やリリースエンジニアリング工程に関する大きな変更点が 書かれています。リリースノートには、リリース間に加えられた FreeBSD の全変更点が書かれているわけではありません。 記載されている情報は、セキュリティ勧告、ユーザに影響のある変更、 既存の構造に対する大きな改良点が中心としたものです。

FreeBSD に加えられた変更点のうち、 スペースの都合上ここに書かれていないものも多数存在します。 それらはたとえば文書の修正や改良、ごく影響の小さいバグの修正、 監査で見つかったセキュリティ上好ましくないスタイルで書かれたコードの修正、 ソースコードの整理などです。


2.1. セキュリティ勧告

realpath(3) 関数の実装にあった 1 バイトのバッファオーバフローを引き起こすバグが修正されました。 この修正は FreeBSD 5.1-RELEASE の公開前に行われました (したがって、5.1-RELEASE には影響がありません) が、リリース文書には記載されていませんでした。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:08 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルに不正なシグナルの配送を可能にするバグが修正されました。 このバグは、カーネルパニックを引き起こしたり、 特定の状況ではカーネルメモリを不正に改変できる可能性があります。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:09 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルメモリの内容が漏洩する可能性がある iBCS2 エミュレーションモジュールのバグが修正されました。 なお、このモジュールはデフォルトでは有効になっていません。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:10 をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSH のバッファを管理する コードにあったクラッシュを引き起こす可能性があるバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:12 をご覧ください。 [MFC 済]

sendmail のバッファオーバフロー問題が修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:13 をご覧ください。 [MFC 済]

ARP キャッシュコードにあった、カーネル資源を枯渇させ、 システムパニックを発生させる可能性があるバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:14 をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSH の PAM チャレンジ/レスポンス認証サブシステムにあったいくつかの誤りが修正されました。 これらのバグの影響には、さまざまなものが存在します。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:15 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルメモリの内容が漏洩する可能性がある procfs(5) linprocfs(5) のバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:17. をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSL にあった 4 種類の セキュリティ上の弱点が修正されました。 このバグは、リモートの攻撃者が OpenSSL を利用するアプリケーションをクラッシュさせたり、 アプリケーションの権限で任意のコードを実行できる可能性があります。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:18 をご覧ください。 [MFC 済]

BIND において、サービス妨害の可能性があったバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:19 をご覧ください。 [MFC 済]


2.2. カーネルの変更点

DRM カーネルモジュールが DRI CVS リポジトリの 2003 年 11 月 12 日時点のコードに更新されました。 この変更には、最近移植された SiS 300/305/540/630/730 ドライバの 統合と、SMPng のロック対応が含まれています。

新しく``ダムコンソール''ドライバ dcons(4) が追加されました。これは、ローカルとリモートコンソールに対応したもので、 dcons_crom(4) ドライバを使うことで FireWire 経由でアクセスすることが可能です。 ユーザからは、 dconschat(8) ユーティリティを使うことで dcons(4) デバイスにアクセスすることができます。

マルチバイト文字集合の変換メソッドに対応する LIBICONV カーネルオプションが追加されました。

hifn(4) ドライバが 7955 および 7956 チップセットの対称暗号機能に対応しました。 [MFC 済]

puc(4) (PCI Universal Communications) ドライバが ppc(4) ドライバを 経由したパラレルポートへの接続に対応しました。

safe(4) ドライバが追加されました。 これは SafeNet 1141 ベース、1741 ベースの 暗号処理アクセラレータに対応しています。 [MFC 済]

Warningこのドライバは試験的なものと考えられています。 使用には注意してください。

Note: 公開鍵暗号機能には対応していません。



新しく uart(4) ドライバが追加されました。 これはさまざまな種類の UART (Universal Asynchronous Receiver/Transmitter) デバイスに対応したもので、 sio(4) ドライバに似ていますが、 対応しているデバイスの数がより多くなっています。 このドライバは ia64 や sparc64 といった、 いくつかのアーキテクチャでシリアルポートに対応するために必要です。

カーネルにソフトウェアウォッチドッグ機能が実装されました。 詳しくは watchdog(4) watchdogd(8) をご覧ください。

スワップページャの実装が刷新されました。 ユーザに見える変更点は、 I/O スループット向上のためにレイアウトポリシが 固定幅のストライピングから複数デバイスのラウンドロビン方式に変更されたこと、 コンパイル時に指定していたスワップデバイス数の上限がなくなったこと、 メモリオーバヘッドが減少したことなどがあります。


2.2.1. プラットフォーム固有のハードウェアの対応状況

割り込み経路の制御と SMP 対応を改良するため、 i386 マシン固有コードに大幅な変更がおこなわれました。

浮動小数点エミュレーションが削除されました。

一部の Pentium 4 CPU、古い Pentium Pro と Pentium II CPU における問題への対処が追加されました。 この不具合による症状は、そのほとんどが メモリ破壊や原因不明のクラッシュとして現れていました。


2.2.3. ネットワークインターフェイスの対応状況

ath(4) および ath_hal(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、AR5210, AR5211, AR5212 ベースの 802.11a/b/g デバイスに対応しています。

bfe(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、Broadcom BCM4401 ベースの Fast Ethernet アダプタに対応しています。

bge(4) が Broadcom 5705 ベースの Gigabit Ethernet NIC に対応しました。 [MFC 済]

bge(4) にあったバグが修正され、 10Mbps で正常に動作するようになりました。

em(4) ドライバが、ドライバを再コンパイルしなくても、 割込みの遅延量を sysctl 変数を利用して調整できるようになりました。

fatm(4) ドライバが新しく追加されました。これは Fore/Marconi PCA200 ATM カードに対応した NATM と NgATM 用のドライバです。

harp(4) ドライバが新しく追加されました。 これは HARP (Host ATM Research Platform) 用の仮想的な物理インタフェースドライバです。 システムのすべての NetGraph ATM インタフェースにアタッチし、 HARP スタックに、 各インタフェースに対応する物理インタフェースを提供します。

hatm(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、Fore/Marconi HE155, HE622 ATM カードに対応しています。

patm(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、IDT77252 ベースの ATM インタフェースに対応しています。

re(4) ドライバが追加されました。 これは、 RealTek RTL8139C+、RTL8169、RTL8169S、RTL8110S PCI Fast Ethernet コントローラおよび Gigabit Ethernet コントローラに対応しています。

sk(4) ドライバが SK-9521 V2.0 と 3COM 3C940 ベースの Gigabit Ethernet NIC に対応しました。 [MFC 済]

新しく utopia(4) ドライバが追加されました。 これは、多くの ATM-PHY チップで使われている 25MBit/sec, 155MBit/sec. 622MBit/sec の ATM 物理層の設定、状態・統計の取得に対応したものです。

wi(4) ドライバのサスペンド/レジューム対応が デバイスを down 状態にしている時にも正しく動作するようになりました。 [MFC 済]

wi(4) ドライバが、Lucent 802.11b インタフェースで正しく動作するようになりました。

802.11 対応レイヤが、 拡張や新機能の追加が可能なように書き直されました。

xe(4) ドライバが CE2, CEM28, CEM33 カードに対応し、 マルチキャスト ( multicast(4)) データグラムに対応しました。また、 ドライバにあったいくつかのバグも修正されています。

数多くのネットワークドライバの割り込みハンドラが MPSAFE になりました。MPSAFE とは、ジャイアントロック (Giant lock) なしに動作可能という意味です。そのように変更されたドライバには、 ath(4), em(4), ep(4), fxp(4), sn(4), wi(4), sis(4) などがあります。


2.2.4. ネットワークプロトコル

IPv4 プロトコル実装における ip_flow 機能が、 ip_fastforward 機能で置き換えられました。 ip_fastforward 機能は、 送出インタフェースに向かうパケットをキューや netisr を使わずに処理することで、単純なパケットの回送を高速化しようというものです。 処理できないパケットがあった場合、通常の ip_input ルーチンに渡されて処理されます。この機能は sysctl 変数 net.inet.ip.fastforwarding1 にすると有効になります。

IP_ONESBCAST オプションが追加されました。 これを有効にすると、特定のネットワークインタフェースに送られる すべての ip(4) ブロードキャストを、 強制的にリミテッドブロードキャストアドレスに向けることが可能です。

options IPFILTER 機能を有効にする際には、 options PFIL_HOOKS の追加が必要になりました。

ipfw(4) limit ルールの処理に含まれていた、 システムパニックを発生させる可能性のあるバグが修正されました。 [MFC 済]

ipfw(4) ルールに、カンマで区切られたアドレスリスト (たとえば 1.2.3.4, 5.6.7.8/30, 9.10.11.12/22) が使用できるようになりました。また、可読性を向上させるため、 カンマの後ろに空白文字を入れることも可能になっています。 [MFC 済]

ipfw(4) ルールに、C++ 風のコメントが書けるようになりました。 各コメントはルールと同じ場所に格納され、 ipfw(8) show コマンドでルールと一緒に表示させることができます。 [MFC 済]

ipfw(8) を使って、ルールセット 31 にある ipfw(4) ルールが変更できるようになりました。 従来のルールセット 31 は、デフォルトのルールを格納するために 使われる読みとり専用のルールセットでしたが、 この変更により ipfw delete set 31 という コマンドを使って、ルールセット 31 を削除することができるようになっています。 ただし、このルールセットは ipfw flush コマンドでは削除されません。つまり、このルールセットを使うと、 一種の ``永続ルール'' を記述することが可能になります。 詳細については、 ipfw(8) に書かれています。 [MFC 済]

ng_atmpif(4) NetGraph ノードタイプが追加されました。 これは HARP 物理インタフェースをエミュレートし、 ハードウェアが実在しなくても HARP ATM スタックを動作させることができます。

カーネルが Protocol Independent Multicast ルーティング ( pim(4)) に対応しました。 [MFC 済]

FreeBSD の Bluetooth プロトコルスタックが更新されました。

  • libsdp が BSD 風のライセンスで再実装されました。これは、 Linux BlueZ に含まれるコードが GPL で配布されていたためです。

  • hccontrol(8) ユーティリティが Read/Write_Page_Scan_Mode、Read/Write_Page_Scan_Period_Mode という 4 個の新しいコマンドに対応しました。

  • hcsecd(8) デーモンが、 リンクキーをディスクに保存するようになりました。 毎回、デバイスを合わせる必要はなくなっています。

  • ng_hci(4) および ng_l2cap(4) カーネルモジュールに含まれていた、 解放されたデータ構造体にアクセスする可能性のあった NetGraph タイムアウト問題が修正されました。

  • FreeBSD 5.1-RELEASE で構築できなかった ng_ubt(4) モジュールが修正されました。

  • rfcomm_sppd(1) および rfcomm_pppd(8) が、 サーバから SDP 経由で RFCOMM チャネルを取得できるようになりました。 RFCOMM チャネルを手動で設定すると、これらのユーティリティは SDP 経由での取得をおこないません。

  • Linux BlueZ SDP パッケージに含まれる sdptool ユーティリティに似た sdpcontrol(8) ユーティリティが追加されました。

IPv6 および IPSec のコードおける数多くの修正と更新が、 KAME プロジェクトから統合されました。

IPv6 Advanced Sockets API 対応が RFC 2292 ではなく RFC 3542 (別名 RFC 2292bis) に準拠しました。 この API を使っているアプリケーションも、それに応じて更新されています。

RFC 3484 に含まれているソースアドレス選択 (source address selection) 機能が追加されました。アドレス選択ポリシの設定には、 ip6addrctl(8) ユーティリティが使用できます。

TCP 実装に tcp_hostcache 機能が追加されました。 これは過去の TCP セションのパラメータをキャッシュし、 以降に発生する同一の送信元アドレス・送信先アドレスの接続において、 より適切な初期値を与えることを可能にします。 経路表に格納されていた、同じような情報は削除されました。


2.2.5. ディスク・記憶装置

amr(4) ドライバがクラッシュダンプ機構に対応しました。[MFC 済]

ata(4) ドライバが大きく書き直されました。 大きな変更の一つは、 ata(4) ドライバの ジャイアントカーネルロックが外されたことです。 従来、ATA のソフトウェア RAID システムは device atadisk を指定するだけで 自動的に利用できるようになっていましたが、 現在は、明示的にカーネルコンフィグファイルに device ataraid を追加する必要があります。

ccd(4) が raw ディスクおよび、その他の geom(4) プロバイダに対して動作するようになりました。

da(4) ドライバが、USB デバイスと FireWire デバイスに 6 バイトコマンドを送出しないようになりました。 現在、この回避策は (不要になったと思われるため) 無効にされています。 従来の動作に戻すには、options DA_OLD_QUIRKS を カーネルコンフィグファイルに追加してください。 [MFC 済]

geom_apple, geom_bde, geom_bsd, geom_gpt, geom_mbr, geom_pc98, geom_sunlabel, geom_vol_ffs といった、さまざまある geom(4) モジュールが、 カーネルモジュールとして読み込み可能になりました。

マルチパスストレージデバイスの検出や、アクセスパス選択を可能にする GEOM_FOX モジュールが追加されました。

twe(4) ドライバが 3ware 汎用 API に対応しました。 [MFC 済]


2.2.6. ファイルシステム

cd9660、msdosfs、ntfs, udf ファイルシステムが マルチバイト文字変換に対応しました。 それぞれ、カーネルオプション CD9660_ICONV, MSDOSFS_ICONV, NTFS_ICONV, UDF_ICONV をカーネルコンフィグファイルに指定してください。

smbfs が 15 文字の NetBIOS 名で正しく動作するのを阻害していた いくつかの一つ違い (off-by-one) の誤りが修正されました。

テラバイトオーダのファイルシステムに対応するため、 statfs 構造体に含まれるいくつかのメンバ変数の大きさが、 32 ビットから 64 ビットに変更されました。

  • この変更の前後でソースを使ってアップグレードする場合は、 次のソースアップグレード手順に従って作業し、 カーネルとユーザランドを同期させていなければなりません。

  • statfs(2) システムコールの後方互換バージョンは、 COMPAT_FREEBSD4 カーネルオプションが追加されている場合にのみ利用できます。 このオプションを追加しておくことを強く推奨します。

  • statfs(2) を使っているプログラムは、 再構築する必要があります。再構築が必要だと判明しているものには、 devel/gnomevfs2, mail/postfix, security/cfg などがあります。



ミシガン大学の Citi NFSv4 クライアント実装が統合され、 NFSv4 に対応しました。 詳細は、 mount_nfs4(8) および idmapd(8) のマニュアルページをご覧ください。


2.3. ユーザランドの変更点

i386 専用の a.out コンパイラツールチェインが完全に削除されました。

acpiconf(8) に、バッテリの状態を表示する -i オプションが追加されました。

ACPI DSDT デバッガ acpidb(8) が追加されました。

arp(8) に、ARP エントリに対する操作の影響範囲を 特定のインタフェースに限定する -i オプションが追加されました。このオプションは、 情報を表示させる操作にのみ適用されます。多くのインタフェースを 搭載したルータなどに有用なオプションです。 [MFC 済]

asf(8) ユーティリティが追加されました。 これは、KLD から gdb(1) デバッグ環境にシンボルファイルをロードするためのものです。

atmconfig(8) が追加されました。 ATM ドライバと IP over ATM 機能の設定を行います。

chroot(8) が、chroot 環境で使うユーザとプライマリグループ、 グループリストの設定に対応しました。 設定にはそれぞれ、-u, -g, -G オプションを使います。 [MFC 済]

compat4x.i386 ライブラリが、FreeBSD 4.9-RELEASE に対応したものに更新されました。

dhclient(8) が ネットワークインタフェースの状態をポーリングするようになり、 動作中のインタフェースに対してのみ DHCP 要求を送出するようになりました。 ポーリング間隔は -i オプションで制御することができます。

fsck(8) で作成される lost+found のデフォルトモードが、01777 から 0700 に変更されました。 [MFC 済]

fsck_ffs(8) および newfs(8) が、 各ファイルシステムのルートディレクトリに operator グループで .snap ディレクトリを作成するようになりました。 fsck_ffs(8), mksnap_ffs(8), dump(8) は、 それぞれのファイルシステムスナップショットをこのディレクトリに書き込みます。 この変更は、スナップショットの作成中にファイルシステムのルートディレクトリへの アクセスをロックしないようにするため、また、root 以外のユーザがスナップショットを作成できるようにするためのものです。

ffsinfo(8) ユーティリティが UFS2 ファイルシステムを解釈するに更新され、 再びベースシステムに含まれるようになりました。

iasl(8) ユーティリティが追加されました。 これは、ACPI Source Language (ASL) と ACPI Machine language (AML) の コンパイラ・逆コンパイラです。

ifconfig(8) に新しいオプション staticarp が追加されました。これは、そのインタフェースから ARP 要求の送出をしないよう指定するためのものです。

initgroups(3) ライブラリ関数の修正により、 login プロセスがプロセスの権限として、そのユーザが所属する すべての グループが設定できなかった場合、 ログインが失敗するようになりました。 現在のカーネルにおける制限は、16 グループです。 管理者は、ユーザが 16 グループ以上に所属していないことを 確認することをおすすめします。もし所属グループ数が 16 を超えていると、 ログインすることができなくなります。

ipfw(8) list および show コマンドで、ルール番号を範囲で指定することができるようになりました。 [MFC 済]

ipfw(8) に、実際の動作を行なわずにコマンドの文法だけをチェックする -n フラグが追加されました。[MFC 済]

kdump(1) に、特定のプロセスに対応するイベントのみを追跡する -p オプションと、ダンプ開始時点からの相対的な 時刻を表示する -E フラグが追加されました。

last(1) に、出力の行数を制限する -n フラグが追加されました。

libalias ライブラリ、 natd(8) および ppp(8) が Cisco Skinny Station プロトコルに対応しました。 このプロトコルは Cisco Call Manager と通信するために Cisco 製の IP 電話によって利用されています。 ただし現時点では、NAT ゲートウェイの後ろに Call Manager を置く構成には 対応していません。[MFC 済]

libcipher DES 暗号ライブラリが削除されました。 これらの機能はすべて libcrypto ライブラリで 提供されているもので、ベースシステムに含まれている libcipher を使っていたプログラムは、 すべて libcrypto を使うように変更されています。

カーネルに読み込み可能な文字集合変換テーブルの操作をおこなう libkiconv ライブラリが追加されました。

libwrap および tcpdchk(8) が、 デフォルトで tcp_wrappers 拡張文法に対応するようになりました。

locale(1) ユーティリティが再実装され、POSIX 標準に準拠しました。新しく追加された -m オプションは 利用可能なすべてのコードセットを表示します。

-v フラグを指定して mount(8) ユーティリティを 実行した場合に、通常の情報に加えて各ファイルシステムのファイルシステム ID が表示されるようになりました。このファイルシステム ID は、 umount(8) ユーティリティでデバイスファイルや マウントポイントのパス名の代わりに使用することができます。 この機能を使うと、同じデバイス名やマウントポイント名を使って 複数のファイルシステムをマウントしている場合に、 アンマウントするファイルシステムを正確に指定することが可能です。

mount_cd9660(8), mount_ntfs(8), mount_udf(8) ユーティリティに -C オプションが追加されました。 これは Unicode ファイル名の変換先になるローカルの文字集合を指定するもので、 マルチバイト文字集合を指定することが可能です。

mount_msdosfs(8) ユーティリティに、 ファイルシステム中のディレクトリに対する最大のファイル許可属性を指定する -M オプションが追加されました。 [MFC 済]

mount_msdosfs(8) ユーティリティに、 MS-DOS コードページを指定する -D オプションと ローカル文字集合を指定する -L オプションが 追加されました。 これらのオプションはファイル名の文字集合変換に使われます。 これにより、/usr/libdata/msdosfs にあった 文字集合変換テーブルは廃止されました。

mount_nwfs(8), mount_portalfs(8), mount_smbfs(8) ユーティリティが /sbin から /usr/sbin に移動しました。

(以前はシェルスクリプトだった) nologin(8) プログラムが C 言語で再実装されました。

rc.conf(5) にある、 ntpd(8) の起動オプションを設定する変数 ntpd_flags がデフォルトで -f /var/db/ntpd.drift を含むようになりました。

ゲストログインに対応する pam_guest(8) PAM モジュールが追加されました。 これは pam_ftp(8) モジュールを置き換えるものです。

ps(1) top(1) に、各プロセスのカーネルスレッドを表示する -H オプションが追加されました。

rarpd(8) にあった、 着脱可能な Ethernet NIC を認識しないというバグが修正されました。

repquota(8) に、ユーザとグループを数値で表示する -n フラグが追加されました。

rtld(1) がデフォルトで ``libmap'' 機能に対応するようになりました。 この変更により、コンパイル時の変数 WITH_LIBMAP は不要となり、廃止されています。 詳細は libmap.conf(5) をご覧ください。

savecore(8) に、コアダンプファイルが存在するかどうかのみを 表示する -C フラグが追加されました。

カーネルの全部分が ELF フォーマットに移行したことにより a.out フォーマットのツールチェインが使用されなくなったため、 不要になった symorder ユーティリティが削除されました。

sysinstall(8) にインストール中に 代替 MTA を選択する機能が追加されました。 現在、eximPostfix を選択することができます。

sysinstall(8) の ``セキュリティプロファイル'' 対応が廃止されました。同等の機能は、 sshd(8) の項目を個々に設定したり、 システムのセキュアレベルを設定することで実現できます。

systat(1) が IPv6 および ICMPv6 のトラフィックを表示するようになりました。 [MFC 済]

uname(1) に、カーネル識別子を表示する -i フラグが追加されました。この識別子は、kern.ident という sysctl 変数からも得ることが可能です。

/bin および /sbin にあった多くのユーティリティは、 静的リンクされたクランチバイナリ (crunched binary) として /rescue にも置かれるようになりました。 このディレクトリの目的は sysinstall(8) でインストールされる /stand ディレクトリと同じようなものですが、 /rescue にはより多くのプログラムが置かれ、 buildworld/installworld の操作で更新されるようになっています。 詳細は rescue(8) をご覧ください。

/bin ディレクトリおよび /sbin ディレクトリにあるたくさんの実行ファイルが、 静的リンクではなく動的リンクで構築されるようになりました。 これにより、ベースシステムユーティリティが読み込み可能な PAM モジュールや NSS モジュールに対応できるようになりました。 また、共有ライブラリを使用することで ルートファイルシステムに必要とされるディスク容量が削減されました。 この機能は buildworld の際に 変数 NO_DYNAMICROOT を定義して無効にすることができます。 また、システムの修正や復旧作業用に、静的にリンクされ、 crunch された実行ファイルが、 /rescue ディレクトリに置かれています。


2.4. 寄贈ソフトウェア

ACPI-CA コードが、 20030228 スナップショットから 20030619 スナップショットに更新されました。

amd がバージョン 6.0.7 から、バージョン 6.0.9 に更新されました。

Bell Labs 由来の awk が 2003 年 3 月 14 日時点のスナップショットから 2003 年 7 月 29 日時点のスナップショットに更新されました。

BIND がバージョン 8.3.4 から、バージョン 8.3.7 に更新されました。[MFC 済]

GCC が、バージョン 3.2.2 から、2003 年 11 月 6 日における 3.3.3 の post release snapshot に更新されました。

Note: GCC の前のバージョンは、 最適化オプション -march=pentium4 が指定されていると誤ったコードを生成してしまいます。 今回の更新によりその問題は修正されたと考えられており、 以前行っていた CPUTYPEp4 の場合の回避策は削除されました。



GNU Readline がバージョン 4.2 から、バージョン 4.3 に更新されました。

GNU Sort が textutils バージョン 2.0.21 から、バージョン 2.1 に更新されました。

Heimdal Kerberos がバージョン 0.5.1 からバージョン 0.6 に更新されました。

ISC DHCP クライアントがバージョン 3.0.1rc11 から、バージョン 3.0.1rc12 に更新されました。

lukemftp がバージョン 1.6beta2 から、NetBSD の 2003 年 11 月 11 日時点のスナップショットに更新されました。

OpenPAM が ``Dogwood'' リリースに更新されました。

OpenSSL がバージョン 0.9.7a から 0.9.7c に更新されました。 [MFC 済]

sendmail がバージョン 8.12.9 から 8.12.10 に更新されました。[MFC 済]

texinfo がバージョン 4.5 から、バージョン 4.6 に更新されました。 [MFC 済]

タイムゾーンデータベースが tzdata2003a リリースから tzdata2003d リリースに更新されました。[MFC 済]


2.5. Ports/Packages Collection インフラストラクチャ

GNU_CONFIGURE が定義されている場合、 WRKDIR 以下にある すべての config.guess および config.sub ファイルが、 PORTSDIR/Template にあるものと置き換えられるようになりました。 これは、古いバージョンのスクリプトを含む ports が、ia64 や amd64 などの新しいアーキテクチャで構築できるようにするための措置です。


2.6. リリースエンジニアリングと統合

GNOME の対応リリースが 2.2.1 から 2.4 に更新されました。 [MFC 済]

KDE の対応リリースが 3.1.2 から 3.1.4 に更新されました。 [MFC 済]


2.7. ドキュメンテーション

情報の重複をなくし、内容管理の効率化をはかるため、 ハードウェアノートにある、 特定デバイスの記述をシステムのマニュアルページに移動しました。 このリリースの時点で、この作業はまだ進行中です。

トルコ語 (tr_TR.ISO8859-9) 翻訳プロジェクトが開始しました。


3. 前のリリースの FreeBSD からのアップグレード

現存する FreeBSD システムからアップグレードするユーザは ``FreeBSD 5.2-RELEASE 初期利用者のための手引き'' を読むことを 強く 推奨します。 この文書は、通常 EARLY.TXT という名前で 配布物に収録されており、 また、他のリリースノートが置かれているところにも一緒に置かれています。 この手引にはアップグレード時に注意を払うべき点に加え、 さらに重要な情報として、 FreeBSD 4.X システムを使い続ける場合と FreeBSD 5.X へのアップグレードした場合の、 それぞれの利点についてのまとめが書かれています。

Important: FreeBSD のアップグレードは、もちろん、 すべての データと設定ファイルを バックアップしてからのみ行うべきです。


このファイルの他、リリース関連の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/ からダウンロードできます。

FreeBSD に関するお問い合わせは、<questions@FreeBSD.org> へ質問を投稿する前に解説文書をお読みください。

この文書の原文に関するお問い合わせは <doc@FreeBSD.org> まで、
日本語訳に関するお問い合わせは、<doc-jp@jp.FreeBSD.org> まで電子メールでお願いします。



diff --git a/ja/releases/5.2R/relnotes-sparc64.html b/ja/releases/5.2R/relnotes-sparc64.html index 84a3427abd..37868368bf 100644 --- a/ja/releases/5.2R/relnotes-sparc64.html +++ b/ja/releases/5.2R/relnotes-sparc64.html @@ -1,1148 +1,1148 @@ FreeBSD/sparc64 5.2-RELEASE リリースノート

FreeBSD/sparc64 5.2-RELEASE リリースノート

FreeBSD プロジェクト

-

$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/relnotes/common/new.sgml,v 1.97 -2004/01/12 15:39:46 hrs Exp $
+

$FreeBSD: src/release/doc/ja_JP.eucJP/relnotes/common/new.sgml,v +1.95.2.1 2004/01/17 03:24:55 hrs Exp $

この FreeBSD 5.2-RELEASE 用リリースノートには、 5-CURRENT 開発ブランチの FreeBSD ベースシステムに対する最近の 変更点の概要が含まれています。 FreeBSD カーネルおよびユーザーランドにおける変更点、 前のリリース以降に発行されたセキュリティ勧告が書かれています。 また、アップグレードの際の注意点も載せてあります。


Table of Contents
1. はじめに
2. 更新情報
2.1. セキュリティ勧告
2.2. カーネルの変更点
2.2.1. プラットフォーム固有のハードウェアの対応状況
2.2.2. ブートローダの変更
2.2.3. ネットワークインターフェイスの対応状況
2.2.4. ネットワークプロトコル
2.2.5. ディスク・記憶装置
2.2.6. ファイルシステム
2.2.7. マルチメディアへの対応状況
2.3. ユーザランドの変更点
2.4. 寄贈ソフトウェア
2.5. Ports/Packages Collection インフラストラクチャ
2.6. リリースエンジニアリングと統合
2.7. ドキュメンテーション
3. 前のリリースの FreeBSD からのアップグレード

1. はじめに

この文書は UltraSPARC ハードウェアプラットフォーム用 FreeBSD 5.2-RELEASE のリリースノートです。 これは FreeBSD に最近追加、変更、削除された機能について解説したものであり、 FreeBSD の前のバージョンからのアップグレードについても言及しています。

この FreeBSD 5.2-RELEASE 配布物は release 配布物です。 この配布物はあらゆるミラーの ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/development/sparc64/ で見つけることができます。 この (もしくは他の) FreeBSD の release 配布物を取得する方法 は FreeBSD ハンドブック付録 ``FreeBSD を取得する'' を参照してください。

FreeBSD release の 5-CURRENT 系列をはじめて利用するユーザは、まず ``FreeBSD 5.2-RELEASE 初期利用者の手引き'' をご覧ください。 この文書は (FreeBSD 配布ファイルの一部として、 もしくは FreeBSD ウェブサイト上の) リリースノートと同じ場所に置かれており、 FreeBSD 4-STABLE 開発ブランチをベースにしたリリースと比較して、 FreeBSD 5.2-RELEASE を利用する際の利点と欠点について重要な情報が書かれています。

FreeBSD をインストールする前に、必ずそのリリースの errata 文書をお読みください。 errata 文書には、リリース工程の最後やリリース後に判明した ``最新の'' 情報が書かれています。 通常これに含まれているのは、既知のバグ、セキュリティ勧告、 文書の訂正です。FreeBSD 5.2-RELEASE の最新版 errata 文書は、FreeBSD ウェブサイトから入手できます。


2. 更新情報

この節では 5.1-RELEASE 以降に新たに追加・変更された ユーザに影響する機能について説明します。 これには他のブランチ (FreeBSD 5.1-RELEASE 以降) へと 最近マージされた機能に加えて、5-CURRENT ブランチ に固有の項目も含まれます。

リリースノートには、 5.1-RELEASE 以降に出されたセキュリティ勧告、 新しいドライバやハードウェア対応、 新しいコマンドやオプション、重要なバグフィックスや寄贈ソフトウェア のアップグレード、 ports/packages やリリースエンジニアリング工程に関する大きな変更点が 書かれています。リリースノートには、リリース間に加えられた FreeBSD の全変更点が書かれているわけではありません。 記載されている情報は、セキュリティ勧告、ユーザに影響のある変更、 既存の構造に対する大きな改良点が中心としたものです。

FreeBSD に加えられた変更点のうち、 スペースの都合上ここに書かれていないものも多数存在します。 それらはたとえば文書の修正や改良、ごく影響の小さいバグの修正、 監査で見つかったセキュリティ上好ましくないスタイルで書かれたコードの修正、 ソースコードの整理などです。


2.1. セキュリティ勧告

realpath(3) 関数の実装にあった 1 バイトのバッファオーバフローを引き起こすバグが修正されました。 この修正は FreeBSD 5.1-RELEASE の公開前に行われました (したがって、5.1-RELEASE には影響がありません) が、リリース文書には記載されていませんでした。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:08 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルに不正なシグナルの配送を可能にするバグが修正されました。 このバグは、カーネルパニックを引き起こしたり、 特定の状況ではカーネルメモリを不正に改変できる可能性があります。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:09 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルメモリの内容が漏洩する可能性がある iBCS2 エミュレーションモジュールのバグが修正されました。 なお、このモジュールはデフォルトでは有効になっていません。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:10 をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSH のバッファを管理する コードにあったクラッシュを引き起こす可能性があるバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:12 をご覧ください。 [MFC 済]

sendmail のバッファオーバフロー問題が修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:13 をご覧ください。 [MFC 済]

ARP キャッシュコードにあった、カーネル資源を枯渇させ、 システムパニックを発生させる可能性があるバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:14 をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSH の PAM チャレンジ/レスポンス認証サブシステムにあったいくつかの誤りが修正されました。 これらのバグの影響には、さまざまなものが存在します。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:15 をご覧ください。 [MFC 済]

カーネルメモリの内容が漏洩する可能性がある procfs(5) linprocfs(5) のバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:17. をご覧ください。 [MFC 済]

OpenSSL にあった 4 種類の セキュリティ上の弱点が修正されました。 このバグは、リモートの攻撃者が OpenSSL を利用するアプリケーションをクラッシュさせたり、 アプリケーションの権限で任意のコードを実行できる可能性があります。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:18 をご覧ください。 [MFC 済]

BIND において、サービス妨害の可能性があったバグが修正されました。 詳細はセキュリティ勧告 FreeBSD-SA-03:19 をご覧ください。 [MFC 済]


2.2. カーネルの変更点

新しく``ダムコンソール''ドライバ dcons(4) が追加されました。これは、ローカルとリモートコンソールに対応したもので、 dcons_crom(4) ドライバを使うことで FireWire 経由でアクセスすることが可能です。 ユーザからは、 dconschat(8) ユーティリティを使うことで dcons(4) デバイスにアクセスすることができます。

マルチバイト文字集合の変換メソッドに対応する LIBICONV カーネルオプションが追加されました。

PCI バスの処理を改善する、Open Firmware の新しい PCI フレームワークが導入されました。 OFW_NEWPCI カーネルオプションで制御することができます。 ユーザに見える変更の一つは、検出されたデバイスの数え方が Solaris™ に近くなったことです (この変更により、同じ種類のデバイスが二つ以上あると デバイスの番号付けが変わることがあります)。 なお、GENERIC カーネルでは OFW_NEWPCI カーネルオプションが デフォルトで有効になっています。

syscons(4) ドライバが FreeBSD/sparc64 に対応しました。システムコンソールを使ったインストールも 可能になっており、Creator3D グラフィックカードを搭載した システム (たとえば Ultra 30) では、XFree86 が動作するようになっています。

新しく uart(4) ドライバが追加されました。 これはさまざまな種類の UART (Universal Asynchronous Receiver/Transmitter) デバイスに対応したもので、 sio(4) ドライバに似ていますが、 対応しているデバイスの数がより多くなっています。 このドライバは ia64 や sparc64 といった、 いくつかのアーキテクチャでシリアルポートに対応するために必要です。

カーネルにソフトウェアウォッチドッグ機能が実装されました。 詳しくは watchdog(4) watchdogd(8) をご覧ください。

スワップページャの実装が刷新されました。 ユーザに見える変更点は、 I/O スループット向上のためにレイアウトポリシが 固定幅のストライピングから複数デバイスのラウンドロビン方式に変更されたこと、 コンパイル時に指定していたスワップデバイス数の上限がなくなったこと、 メモリオーバヘッドが減少したことなどがあります。


2.2.3. ネットワークインターフェイスの対応状況

ath(4) および ath_hal(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、AR5210, AR5211, AR5212 ベースの 802.11a/b/g デバイスに対応しています。

bfe(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、Broadcom BCM4401 ベースの Fast Ethernet アダプタに対応しています。

bge(4) が Broadcom 5705 ベースの Gigabit Ethernet NIC に対応しました。 [MFC 済]

bge(4) にあったバグが修正され、 10Mbps で正常に動作するようになりました。

em(4) ドライバが、ドライバを再コンパイルしなくても、 割込みの遅延量を sysctl 変数を利用して調整できるようになりました。

fatm(4) ドライバが新しく追加されました。これは Fore/Marconi PCA200 ATM カードに対応した NATM と NgATM 用のドライバです。

harp(4) ドライバが新しく追加されました。 これは HARP (Host ATM Research Platform) 用の仮想的な物理インタフェースドライバです。 システムのすべての NetGraph ATM インタフェースにアタッチし、 HARP スタックに、 各インタフェースに対応する物理インタフェースを提供します。

hatm(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、Fore/Marconi HE155, HE622 ATM カードに対応しています。

patm(4) ドライバが新しく追加されました。 これは、IDT77252 ベースの ATM インタフェースに対応しています。

re(4) ドライバが追加されました。 これは、 RealTek RTL8139C+、RTL8169、RTL8169S、RTL8110S PCI Fast Ethernet コントローラおよび Gigabit Ethernet コントローラに対応しています。

sk(4) ドライバが SK-9521 V2.0 と 3COM 3C940 ベースの Gigabit Ethernet NIC に対応しました。 [MFC 済]

新しく utopia(4) ドライバが追加されました。 これは、多くの ATM-PHY チップで使われている 25MBit/sec, 155MBit/sec. 622MBit/sec の ATM 物理層の設定、状態・統計の取得に対応したものです。

wi(4) ドライバのサスペンド/レジューム対応が デバイスを down 状態にしている時にも正しく動作するようになりました。 [MFC 済]

wi(4) ドライバが、Lucent 802.11b インタフェースで正しく動作するようになりました。

802.11 対応レイヤが、 拡張や新機能の追加が可能なように書き直されました。

xe(4) ドライバが CE2, CEM28, CEM33 カードに対応し、 マルチキャスト ( multicast(4)) データグラムに対応しました。また、 ドライバにあったいくつかのバグも修正されています。

数多くのネットワークドライバの割り込みハンドラが MPSAFE になりました。MPSAFE とは、ジャイアントロック (Giant lock) なしに動作可能という意味です。そのように変更されたドライバには、 ath(4), em(4), ep(4), fxp(4), sn(4), wi(4), sis(4) などがあります。


2.2.4. ネットワークプロトコル

IPv4 プロトコル実装における ip_flow 機能が、 ip_fastforward 機能で置き換えられました。 ip_fastforward 機能は、 送出インタフェースに向かうパケットをキューや netisr を使わずに処理することで、単純なパケットの回送を高速化しようというものです。 処理できないパケットがあった場合、通常の ip_input ルーチンに渡されて処理されます。この機能は sysctl 変数 net.inet.ip.fastforwarding1 にすると有効になります。

IP_ONESBCAST オプションが追加されました。 これを有効にすると、特定のネットワークインタフェースに送られる すべての ip(4) ブロードキャストを、 強制的にリミテッドブロードキャストアドレスに向けることが可能です。

options IPFILTER 機能を有効にする際には、 options PFIL_HOOKS の追加が必要になりました。

ipfw(4) limit ルールの処理に含まれていた、 システムパニックを発生させる可能性のあるバグが修正されました。 [MFC 済]

ipfw(4) ルールに、カンマで区切られたアドレスリスト (たとえば 1.2.3.4, 5.6.7.8/30, 9.10.11.12/22) が使用できるようになりました。また、可読性を向上させるため、 カンマの後ろに空白文字を入れることも可能になっています。 [MFC 済]

ipfw(4) ルールに、C++ 風のコメントが書けるようになりました。 各コメントはルールと同じ場所に格納され、 ipfw(8) show コマンドでルールと一緒に表示させることができます。 [MFC 済]

ipfw(8) を使って、ルールセット 31 にある ipfw(4) ルールが変更できるようになりました。 従来のルールセット 31 は、デフォルトのルールを格納するために 使われる読みとり専用のルールセットでしたが、 この変更により ipfw delete set 31 という コマンドを使って、ルールセット 31 を削除することができるようになっています。 ただし、このルールセットは ipfw flush コマンドでは削除されません。つまり、このルールセットを使うと、 一種の ``永続ルール'' を記述することが可能になります。 詳細については、 ipfw(8) に書かれています。 [MFC 済]

ng_atmpif(4) NetGraph ノードタイプが追加されました。 これは HARP 物理インタフェースをエミュレートし、 ハードウェアが実在しなくても HARP ATM スタックを動作させることができます。

カーネルが Protocol Independent Multicast ルーティング ( pim(4)) に対応しました。 [MFC 済]

FreeBSD の Bluetooth プロトコルスタックが更新されました。

  • libsdp が BSD 風のライセンスで再実装されました。これは、 Linux BlueZ に含まれるコードが GPL で配布されていたためです。

  • hccontrol(8) ユーティリティが Read/Write_Page_Scan_Mode、Read/Write_Page_Scan_Period_Mode という 4 個の新しいコマンドに対応しました。

  • hcsecd(8) デーモンが、 リンクキーをディスクに保存するようになりました。 毎回、デバイスを合わせる必要はなくなっています。

  • ng_hci(4) および ng_l2cap(4) カーネルモジュールに含まれていた、 解放されたデータ構造体にアクセスする可能性のあった NetGraph タイムアウト問題が修正されました。

  • FreeBSD 5.1-RELEASE で構築できなかった ng_ubt(4) モジュールが修正されました。

  • rfcomm_sppd(1) および rfcomm_pppd(8) が、 サーバから SDP 経由で RFCOMM チャネルを取得できるようになりました。 RFCOMM チャネルを手動で設定すると、これらのユーティリティは SDP 経由での取得をおこないません。

  • Linux BlueZ SDP パッケージに含まれる sdptool ユーティリティに似た sdpcontrol(8) ユーティリティが追加されました。

IPv6 および IPSec のコードおける数多くの修正と更新が、 KAME プロジェクトから統合されました。

IPv6 Advanced Sockets API 対応が RFC 2292 ではなく RFC 3542 (別名 RFC 2292bis) に準拠しました。 この API を使っているアプリケーションも、それに応じて更新されています。

RFC 3484 に含まれているソースアドレス選択 (source address selection) 機能が追加されました。アドレス選択ポリシの設定には、 ip6addrctl(8) ユーティリティが使用できます。

TCP 実装に tcp_hostcache 機能が追加されました。 これは過去の TCP セションのパラメータをキャッシュし、 以降に発生する同一の送信元アドレス・送信先アドレスの接続において、 より適切な初期値を与えることを可能にします。 経路表に格納されていた、同じような情報は削除されました。


2.2.5. ディスク・記憶装置

amr(4) ドライバがクラッシュダンプ機構に対応しました。[MFC 済]

ata(4) ドライバが大きく書き直されました。 大きな変更の一つは、 ata(4) ドライバの ジャイアントカーネルロックが外されたことです。 従来、ATA のソフトウェア RAID システムは device atadisk を指定するだけで 自動的に利用できるようになっていましたが、 現在は、明示的にカーネルコンフィグファイルに device ataraid を追加する必要があります。

ccd(4) が raw ディスクおよび、その他の geom(4) プロバイダに対して動作するようになりました。

da(4) ドライバが、USB デバイスと FireWire デバイスに 6 バイトコマンドを送出しないようになりました。 現在、この回避策は (不要になったと思われるため) 無効にされています。 従来の動作に戻すには、options DA_OLD_QUIRKS を カーネルコンフィグファイルに追加してください。 [MFC 済]

geom_apple, geom_bde, geom_bsd, geom_gpt, geom_mbr, geom_pc98, geom_sunlabel, geom_vol_ffs といった、さまざまある geom(4) モジュールが、 カーネルモジュールとして読み込み可能になりました。

マルチパスストレージデバイスの検出や、アクセスパス選択を可能にする GEOM_FOX モジュールが追加されました。

twe(4) ドライバが 3ware 汎用 API に対応しました。 [MFC 済]


2.2.6. ファイルシステム

cd9660、msdosfs、ntfs, udf ファイルシステムが マルチバイト文字変換に対応しました。 それぞれ、カーネルオプション CD9660_ICONV, MSDOSFS_ICONV, NTFS_ICONV, UDF_ICONV をカーネルコンフィグファイルに指定してください。

smbfs が 15 文字の NetBIOS 名で正しく動作するのを阻害していた いくつかの一つ違い (off-by-one) の誤りが修正されました。

テラバイトオーダのファイルシステムに対応するため、 statfs 構造体に含まれるいくつかのメンバ変数の大きさが、 32 ビットから 64 ビットに変更されました。

  • この変更の前後でソースを使ってアップグレードする場合は、 次のソースアップグレード手順に従って作業し、 カーネルとユーザランドを同期させていなければなりません。

  • statfs(2) システムコールの後方互換バージョンは、 COMPAT_FREEBSD4 カーネルオプションが追加されている場合にのみ利用できます。 このオプションを追加しておくことを強く推奨します。

  • statfs(2) を使っているプログラムは、 再構築する必要があります。再構築が必要だと判明しているものには、 devel/gnomevfs2, mail/postfix, security/cfg などがあります。



ミシガン大学の Citi NFSv4 クライアント実装が統合され、 NFSv4 に対応しました。 詳細は、 mount_nfs4(8) および idmapd(8) のマニュアルページをご覧ください。


2.3. ユーザランドの変更点

acpiconf(8) に、バッテリの状態を表示する -i オプションが追加されました。

ACPI DSDT デバッガ acpidb(8) が追加されました。

arp(8) に、ARP エントリに対する操作の影響範囲を 特定のインタフェースに限定する -i オプションが追加されました。このオプションは、 情報を表示させる操作にのみ適用されます。多くのインタフェースを 搭載したルータなどに有用なオプションです。 [MFC 済]

atmconfig(8) が追加されました。 ATM ドライバと IP over ATM 機能の設定を行います。

chroot(8) が、chroot 環境で使うユーザとプライマリグループ、 グループリストの設定に対応しました。 設定にはそれぞれ、-u, -g, -G オプションを使います。 [MFC 済]

compat4x.i386 ライブラリが、FreeBSD 4.9-RELEASE に対応したものに更新されました。

dhclient(8) が ネットワークインタフェースの状態をポーリングするようになり、 動作中のインタフェースに対してのみ DHCP 要求を送出するようになりました。 ポーリング間隔は -i オプションで制御することができます。

fsck(8) で作成される lost+found のデフォルトモードが、01777 から 0700 に変更されました。 [MFC 済]

fsck_ffs(8) および newfs(8) が、 各ファイルシステムのルートディレクトリに operator グループで .snap ディレクトリを作成するようになりました。 fsck_ffs(8), mksnap_ffs(8), dump(8) は、 それぞれのファイルシステムスナップショットをこのディレクトリに書き込みます。 この変更は、スナップショットの作成中にファイルシステムのルートディレクトリへの アクセスをロックしないようにするため、また、root 以外のユーザがスナップショットを作成できるようにするためのものです。

ffsinfo(8) ユーティリティが UFS2 ファイルシステムを解釈するに更新され、 再びベースシステムに含まれるようになりました。

iasl(8) ユーティリティが追加されました。 これは、ACPI Source Language (ASL) と ACPI Machine language (AML) の コンパイラ・逆コンパイラです。

ifconfig(8) に新しいオプション staticarp が追加されました。これは、そのインタフェースから ARP 要求の送出をしないよう指定するためのものです。

initgroups(3) ライブラリ関数の修正により、 login プロセスがプロセスの権限として、そのユーザが所属する すべての グループが設定できなかった場合、 ログインが失敗するようになりました。 現在のカーネルにおける制限は、16 グループです。 管理者は、ユーザが 16 グループ以上に所属していないことを 確認することをおすすめします。もし所属グループ数が 16 を超えていると、 ログインすることができなくなります。

ipfw(8) list および show コマンドで、ルール番号を範囲で指定することができるようになりました。 [MFC 済]

ipfw(8) に、実際の動作を行なわずにコマンドの文法だけをチェックする -n フラグが追加されました。[MFC 済]

kdump(1) に、特定のプロセスに対応するイベントのみを追跡する -p オプションと、ダンプ開始時点からの相対的な 時刻を表示する -E フラグが追加されました。

last(1) に、出力の行数を制限する -n フラグが追加されました。

libalias ライブラリ、 natd(8) および ppp(8) が Cisco Skinny Station プロトコルに対応しました。 このプロトコルは Cisco Call Manager と通信するために Cisco 製の IP 電話によって利用されています。 ただし現時点では、NAT ゲートウェイの後ろに Call Manager を置く構成には 対応していません。[MFC 済]

libcipher DES 暗号ライブラリが削除されました。 これらの機能はすべて libcrypto ライブラリで 提供されているもので、ベースシステムに含まれている libcipher を使っていたプログラムは、 すべて libcrypto を使うように変更されています。

カーネルに読み込み可能な文字集合変換テーブルの操作をおこなう libkiconv ライブラリが追加されました。

libwrap および tcpdchk(8) が、 デフォルトで tcp_wrappers 拡張文法に対応するようになりました。

locale(1) ユーティリティが再実装され、POSIX 標準に準拠しました。新しく追加された -m オプションは 利用可能なすべてのコードセットを表示します。

-v フラグを指定して mount(8) ユーティリティを 実行した場合に、通常の情報に加えて各ファイルシステムのファイルシステム ID が表示されるようになりました。このファイルシステム ID は、 umount(8) ユーティリティでデバイスファイルや マウントポイントのパス名の代わりに使用することができます。 この機能を使うと、同じデバイス名やマウントポイント名を使って 複数のファイルシステムをマウントしている場合に、 アンマウントするファイルシステムを正確に指定することが可能です。

mount_cd9660(8), mount_ntfs(8), mount_udf(8) ユーティリティに -C オプションが追加されました。 これは Unicode ファイル名の変換先になるローカルの文字集合を指定するもので、 マルチバイト文字集合を指定することが可能です。

mount_msdosfs(8) ユーティリティに、 ファイルシステム中のディレクトリに対する最大のファイル許可属性を指定する -M オプションが追加されました。 [MFC 済]

mount_msdosfs(8) ユーティリティに、 MS-DOS コードページを指定する -D オプションと ローカル文字集合を指定する -L オプションが 追加されました。 これらのオプションはファイル名の文字集合変換に使われます。 これにより、/usr/libdata/msdosfs にあった 文字集合変換テーブルは廃止されました。

mount_nwfs(8), mount_portalfs(8), mount_smbfs(8) ユーティリティが /sbin から /usr/sbin に移動しました。

(以前はシェルスクリプトだった) nologin(8) プログラムが C 言語で再実装されました。

rc.conf(5) にある、 ntpd(8) の起動オプションを設定する変数 ntpd_flags がデフォルトで -f /var/db/ntpd.drift を含むようになりました。

ゲストログインに対応する pam_guest(8) PAM モジュールが追加されました。 これは pam_ftp(8) モジュールを置き換えるものです。

ps(1) top(1) に、各プロセスのカーネルスレッドを表示する -H オプションが追加されました。

rarpd(8) にあった、 着脱可能な Ethernet NIC を認識しないというバグが修正されました。

repquota(8) に、ユーザとグループを数値で表示する -n フラグが追加されました。

rtld(1) がデフォルトで ``libmap'' 機能に対応するようになりました。 この変更により、コンパイル時の変数 WITH_LIBMAP は不要となり、廃止されています。 詳細は libmap.conf(5) をご覧ください。

savecore(8) に、コアダンプファイルが存在するかどうかのみを 表示する -C フラグが追加されました。

カーネルの全部分が ELF フォーマットに移行したことにより a.out フォーマットのツールチェインが使用されなくなったため、 不要になった symorder ユーティリティが削除されました。

sysinstall(8) にインストール中に 代替 MTA を選択する機能が追加されました。 現在、eximPostfix を選択することができます。

sysinstall(8) の ``セキュリティプロファイル'' 対応が廃止されました。同等の機能は、 sshd(8) の項目を個々に設定したり、 システムのセキュアレベルを設定することで実現できます。

systat(1) が IPv6 および ICMPv6 のトラフィックを表示するようになりました。 [MFC 済]

uname(1) に、カーネル識別子を表示する -i フラグが追加されました。この識別子は、kern.ident という sysctl 変数からも得ることが可能です。

/bin および /sbin にあった多くのユーティリティは、 静的リンクされたクランチバイナリ (crunched binary) として /rescue にも置かれるようになりました。 このディレクトリの目的は sysinstall(8) でインストールされる /stand ディレクトリと同じようなものですが、 /rescue にはより多くのプログラムが置かれ、 buildworld/installworld の操作で更新されるようになっています。 詳細は rescue(8) をご覧ください。

/bin ディレクトリおよび /sbin ディレクトリにあるたくさんの実行ファイルが、 静的リンクではなく動的リンクで構築されるようになりました。 これにより、ベースシステムユーティリティが読み込み可能な PAM モジュールや NSS モジュールに対応できるようになりました。 また、共有ライブラリを使用することで ルートファイルシステムに必要とされるディスク容量が削減されました。 この機能は buildworld の際に 変数 NO_DYNAMICROOT を定義して無効にすることができます。 また、システムの修正や復旧作業用に、静的にリンクされ、 crunch された実行ファイルが、 /rescue ディレクトリに置かれています。


2.4. 寄贈ソフトウェア

ACPI-CA コードが、 20030228 スナップショットから 20030619 スナップショットに更新されました。

amd がバージョン 6.0.7 から、バージョン 6.0.9 に更新されました。

Bell Labs 由来の awk が 2003 年 3 月 14 日時点のスナップショットから 2003 年 7 月 29 日時点のスナップショットに更新されました。

BIND がバージョン 8.3.4 から、バージョン 8.3.7 に更新されました。[MFC 済]

GCC が、バージョン 3.2.2 から、2003 年 11 月 6 日における 3.3.3 の post release snapshot に更新されました。

Note: GCC の前のバージョンは、 最適化オプション -march=pentium4 が指定されていると誤ったコードを生成してしまいます。 今回の更新によりその問題は修正されたと考えられており、 以前行っていた CPUTYPEp4 の場合の回避策は削除されました。



GNU Readline がバージョン 4.2 から、バージョン 4.3 に更新されました。

GNU Sort が textutils バージョン 2.0.21 から、バージョン 2.1 に更新されました。

Heimdal Kerberos がバージョン 0.5.1 からバージョン 0.6 に更新されました。

ISC DHCP クライアントがバージョン 3.0.1rc11 から、バージョン 3.0.1rc12 に更新されました。

lukemftp がバージョン 1.6beta2 から、NetBSD の 2003 年 11 月 11 日時点のスナップショットに更新されました。

OpenPAM が ``Dogwood'' リリースに更新されました。

OpenSSL がバージョン 0.9.7a から 0.9.7c に更新されました。 [MFC 済]

sendmail がバージョン 8.12.9 から 8.12.10 に更新されました。[MFC 済]

texinfo がバージョン 4.5 から、バージョン 4.6 に更新されました。 [MFC 済]

タイムゾーンデータベースが tzdata2003a リリースから tzdata2003d リリースに更新されました。[MFC 済]


2.5. Ports/Packages Collection インフラストラクチャ

GNU_CONFIGURE が定義されている場合、 WRKDIR 以下にある すべての config.guess および config.sub ファイルが、 PORTSDIR/Template にあるものと置き換えられるようになりました。 これは、古いバージョンのスクリプトを含む ports が、ia64 や amd64 などの新しいアーキテクチャで構築できるようにするための措置です。


2.6. リリースエンジニアリングと統合

GNOME の対応リリースが 2.2.1 から 2.4 に更新されました。 [MFC 済]

KDE の対応リリースが 3.1.2 から 3.1.4 に更新されました。 [MFC 済]


2.7. ドキュメンテーション

情報の重複をなくし、内容管理の効率化をはかるため、 ハードウェアノートにある、 特定デバイスの記述をシステムのマニュアルページに移動しました。 このリリースの時点で、この作業はまだ進行中です。

トルコ語 (tr_TR.ISO8859-9) 翻訳プロジェクトが開始しました。


3. 前のリリースの FreeBSD からのアップグレード

現存する FreeBSD システムからアップグレードするユーザは ``FreeBSD 5.2-RELEASE 初期利用者のための手引き'' を読むことを 強く 推奨します。 この文書は、通常 EARLY.TXT という名前で 配布物に収録されており、 また、他のリリースノートが置かれているところにも一緒に置かれています。 この手引にはアップグレード時に注意を払うべき点に加え、 さらに重要な情報として、 FreeBSD 4.X システムを使い続ける場合と FreeBSD 5.X へのアップグレードした場合の、 それぞれの利点についてのまとめが書かれています。

Important: FreeBSD のアップグレードは、もちろん、 すべての データと設定ファイルを バックアップしてからのみ行うべきです。


このファイルの他、リリース関連の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/development/sparc64/ からダウンロードできます。

FreeBSD に関するお問い合わせは、<questions@FreeBSD.org> へ質問を投稿する前に解説文書をお読みください。

この文書の原文に関するお問い合わせは <doc@FreeBSD.org> まで、
日本語訳に関するお問い合わせは、<doc-jp@jp.FreeBSD.org> まで電子メールでお願いします。