diff --git a/ja/releases/4.5R/qa.sgml b/ja/releases/4.5R/qa.sgml
index 2eb042a409..90518d23bf 100644
--- a/ja/releases/4.5R/qa.sgml
+++ b/ja/releases/4.5R/qa.sgml
@@ -1,159 +1,157 @@
-
+
%includes;
]>
-
+
&header;
目標
わたしたちは、リリースエンジニアリング工程をより洗練されたものにする
作業の一環として、いくつかの部分について Release Candidate (リリース候補)
の段階で大規模な品質保証試験を行なう必要があると考えています。
以下は 4.5-PRERELEASE で行なわれた変更のうち、
システムに大きな変更が行なわれた、
あるいはリリース直前に開発されたといった理由から、より注目しておく必要が
あるとわたしたちが考えているものです。この品質保証工程における
わたしたちの目標とは、
一言で言うと次のような点について確認作業を数多くこなしていこう、
ということです。
- そのシステムが、以前のリリースにおけるシステムの安定性、
正確さ、相互運用性、性能に比べて劣っていないこと。
- 新しい機能が十分な安定性、正確さ、相互運用性あるいは
性能の向上を実現していること。
効果的にこれらを調べるには、数多くの環境下でさまざまな種類の負荷をかけ、
さらに標準的な設定とそうでない場合でシステムを動作させて試験を行なうと
いったことが求められます。また、既存の機能 (や新しい機能) が、
他のベンダから提供されるシステムと相互運用した際に
正常に動作するかどうかについて、
特に注意すべきでしょう。
注意深く調査すべき機能:
- 最近のTCPの変更、特に遅延 ACK の修正、輻輳時のレスポンス、syncache、
syncookies、ソケットバッファサイズの増加など。
システムがクラッシュしないことの
確認は当然として、わたしたちはできるだけ
多くのプラットフォームとの相互運用試験、
現在持っている強力な (そしてより改善された)
スケーラビリティと性能の実証、
(コネクションのストールなど) 異常動作の発見について興味を持っています。
Jonathan Lemon は freebsd-current で PCB call に関する panic
の報告に今朝がた回答していましたが、
わたしたちが注目しなければならないのは
こういった類のものです。
また一方で Yahoo!
も現在このコードを使って
いますので、試験に大きく貢献してくれることでしょう。
- VFS/VM/NFSの修正。性能と正確さ、相互運用性について動作試験を継続する
必要があります。
特に、たくさんのプラットフォーム間の動作試験 (FreeBSD →
Solaris、またはその逆など) をテストして欲しいと思います。
メモリが少ない状態で
の詳細な調査も必要でしょう。
- FFSの修正。FFS にデットロックがあるという報告を受けています。
- Matt Dillon が
- だいたいの修正を行ったようですが、
- 特にクォータや chroot、NFS を使った場合、
- 負荷をかけた場合の試験、
- さらにメモリマッピングや負荷の高いディレクトリ操作を
- 組み合わせた場合の試験が必要です。
+ Matt Dillon がだいたいの修正を行ったようですが、クォータや
+ chroot、NFS を組み合わせた試験をさらに行う必要があります。
+ 加えて、メモリマッピングや負荷の高いディレクトリ操作など
+ 過負荷状態での試験は特に有用だと思います。
- NTP 4.1。充分に安全だとは思いますが、
特にAlphaプラットフォームでの相互運
用試験を行なうと良いでしょう。
- SMBfs。安定性のテストが必要だと思います。性能はそれほど重要では
ないでしょう。-STABLE における SMBfs 対応は、以前は port
で提供されていましたが、ベースシステムへの統合
(特に起動プロセス) が正しく
行なわれているかどうか調査することが重要です。
ディスクレス環境で SMBfs を
/etc/fstab から使ってみるのも、
調査すべき事例のひとつになるかと思います。
- マニュアルページの変更が終わったら
(そうなると思いますが) man コマンドのいく
つかの基本的なテストをしたいと考えています。
追記: この変更
はリリースのこんなにも遅い段階で発表すると論争を引き起こしそうなので、
FreeBSD 4.5 には含まれないことになりました。
- cdboot。リリースのサイクルの最終段階で、新しい CDベースの起動ローダが
導入されました。これは CD からの起動やインストールへの対応を改善する
ものですが、
この変更にはさまざまな種類のアーキテクチャやデバイス上での試験が
必要です。追記:この試験に協力していただいた方、
どうもありがとうございました。多くのユーザから
この新しいローダで起動する際の問題が報告されたため、
FreeBSD 4.5 では使われない予定です。
- sysinstall のカーネルモジュール読み込み機能。起動フロッピーディスクに
より多くのデバイスを対応させるための容量を確保するため、
カーネルに読み込み可能なモジュールの形式で、
多くの無線イーサネットデバイス
ドライバを MFSROOT フロッピーディスクに移動しました。
わたしたちは、リリースの最終段階までに、この機構がうまく動くかどうか
徹底的に試験がなされることを望んでいます。
- ATAコード。
ATAドライバは48ビットアドレッシングに対応するための更新が行なわれ、
少なくともひとつの 160GB IDE ドライブで試験されています。
大容量の IDE ド
ライブを用いた、より詳細なテストが必要でしょう。
- XFree86。qa@FreeBSD.org メーリングリストに送られた
XFree86 4.x に
関する問題の報告が、少なくともひとつあります。みなさん、この重要な
サードパーティ社製のソフトウェアパッケージが、FreeBSD 4.5 上できちんと
動作するかどうか確認する試験への協力をお願いします。
新規インストールで XFree86 4.x をインストールする場合に推奨される方法を
説明した文章を、
FreeBSD ハンドブックに追加する必要があるかもしれません。
- Linux 互換機能。Linux互換レイヤでの
イーサネットデバイスエミュレーション
に小さな変更がありました。
すべてのLinuxアプリケーションを、この新しい環境下
で試験する必要があります。特にネットワークインターフェースとやり取りの
あるアプリケーションは慎重に試験する必要があるでしょう。
試験項目をお探しなら、リリースノート
をご覧ください。
if_em ドライバなど、注目されることで改善が期待できるであろう
新しいドライバはたくさんあります。バグの報告は
qa@FreeBSD.org
メーリングリストに送るか、
もしくは qa メーリングリスト宛てを明記して send-pr 経由で送ってください。
判明している問題
1月23日に4.5
Release Candidate 3がリリースされました。
最後の Release Candidate は
最終のリリース日までに出ることが予定されています。
詳細情報は qa@FreeBSD.org と
stable@FreeBSD.org への投稿をご覧ください。
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