diff --git a/ja_JP.eucJP/books/handbook/desktop/chapter.sgml b/ja_JP.eucJP/books/handbook/desktop/chapter.sgml index 9ffaafbc43..f9b6deaef6 100644 --- a/ja_JP.eucJP/books/handbook/desktop/chapter.sgml +++ b/ja_JP.eucJP/books/handbook/desktop/chapter.sgml @@ -1,1153 +1,1130 @@ Christophe Juniet 寄稿: デスクトップアプリケーション この章では FreeBSD では、Web ブラウザやワードプロセッサといった たくさんの種類のデスクトップアプリケーションを利用できます。 その多くは packages や Ports Collection を用いて導入できます。 新しいユーザの多くは、 デスクトップにこの種のアプリケーションがあることを期待しているでしょう。 この章では、人気の高いデスクトップアプリケーションを packages や Ports Collection から簡単にインストールする方法について説明します。 ports からプログラムをインストールする場合、 そのプログラムはソースからコンパイルされることに注意してください。 コンパイルする対象やマシンの性能にもよりますが、 この作業にはとても時間がかかることがあります。 ソースからコンパイルする時間がない場合には、 Ports Collection に収録されているほとんどのプログラムを、 あらかじめコンパイルされた packages からインストールできます。 FreeBSD における Linux バイナリ互換機能によって、Linux 用に開発された多くのアプリケーションを あなたのデスクトップでも利用できます。 どんな Linux アプリケーションをインストールする場合でも、 事前に を読んでおくことをおすすめします。 Linux バイナリ互換機能を用いた port の多くは linux- からはじまる名前となっています。 &man.whereis.1; などを使って特定の port を探す場合には、このことを思い出してください。 この章では、Linux アプリケーションをインストールする前に Linux バイナリ互換機能を有効にしてあることを前提とします。 この章では、以下の分野について説明します。 Web ブラウザ (Mozilla, Opera, Firefox, Konqueror など) 生産的なアプリケーション (KOffice, AbiWord, GIMP, OpenOffice.org など) ドキュメントビューア (&acrobat.reader;, gv, Xpdf, GQview など) 財務管理ソフトウェア (GnuCash, Gnumeric, Abacus など) この章を読む前に、以下のことを理解しておく必要があります。 サードパーティ製ソフトウェアのインストール方法 () Linux ソフトウェアのインストール方法 () マルチメディア環境を整える方法については を、 電子メールを設定して使いたい場合には を参照してください。 訳注 この文書は英語で書かれている原文をそのまま邦訳したものです。 必ずしも各アプリケーションで日本語が扱えるとは限らないことに注意してください。 日本語に対応したアプリケーションは、Ports Collection の japanese ディレクトリにあるかもしれません。 Web ブラウザ ブラウザ web FreeBSD では Web ブラウザは事前にインストールされていません。 そのかわり、Ports Collection の www ディレクトリには数多くの Web ブラウザ が用意されており、 すぐにインストールできます。ソースからコンパイルする時間がない場合 (ソースからのコンパイルは大変な時間がかかることがあります)、 多くのプログラムを packages からインストールできます。 KDEGNOME では、はじめから HTML ブラウザが用意されています。 これらのデスクトップ環境を設定するための情報については を参照してください。 軽快な Web ブラウザを探している場合には、Ports Collection から www/dillo, www/links, www/w3m を試してみてください。 この節では次のアプリケーションについて説明します。 アプリケーション名 必要なリソース port からのインストール 実行に必要となる主な環境 Mozilla Gtk+ Opera FreeBSD 版と Linux 版を利用することができます。 Linux 版のバイナリを実行するには、 Linux バイナリ互換機能を有効にし、 linux-openmotif をインストールする必要があります。 Firefox Gtk+ Konqueror KDE ライブラリ Mozilla Mozilla Mozilla は先進的で安定したブラウザで、FreeBSD に完全に対応しています。 標準によく準拠した HTML 表示エンジンを特徴としています。 メーラやニュースリーダを搭載しており、 さらに Web ページを作成するための HTML エディタも提供しています。 &netscape; のユーザは Communicator と よく似ていることに気がつくでしょう。 両ブラウザは同じコードを基盤として共有しているからです。 CPU が 233 MHz 以下であるか、 積んでいるメモリが 64 MB 以下の遅いマシンでは、 Mozilla は実行するために多くのリソースを消費してしまい、 使いものにならないかもしれません。 そのような場合には、後述する Opera を試してみるとよいかもしれません。 どんな理由であれ Mozilla をソースからコンパイルしたくない、もしくはコンパイルできない場合には、 FreeBSD GNOME チームがすでにコンパイルした package を次のようにしてネットワークからインストールできます。 &prompt.root; pkg_add -r mozilla package が手に入らない場合でも、 コンパイルするだけの時間とディスク容量があれば、 次のようにして Mozilla のソースを手に入れ、コンパイルしてインストールできます。 &prompt.root; cd /usr/ports/www/mozilla &prompt.root; make install clean Mozilla port は、 root 権限で chrome レジストリを設定することによって 適切に初期化をおこないます。 Mouse Gestures (マウスジェスチャ) のような拡張機能を利用したい場合には、 適切にインストールするために Mozillaroot 権限で起動する必要があるでしょう。 一度 Mozilla をインストールすると、もう root 権限は必要ありません。 Mozilla を Web ブラウザとして起動するには、 次のように入力するだけです。 &prompt.user; mozilla 次のように入力すると、 メーラやニュースリーダを直接起動できます。 &prompt.user; mozilla -mail Firefox Firefox FirefoxMozilla のコードベースから派生した次世代ブラウザです。 Mozilla はブラウザ、メールクライアント、チャットクライアントなどを含む アプリケーションスイートです。 その一方で、Firefox はブラウザ単体であるため、軽量で高速に動作します。 package をインストールするには以下のように入力してください。 &prompt.root; pkg_add -r firefox ソースコードからコンパイルする方が好きなら、Ports Collection を使って以下のようにインストールすることもできます。 &prompt.root; cd /usr/ports/www/firefox &prompt.root; make install clean Firefox, Mozilla と &java; プラグイン 本節と次節では、 Firefox または Mozilla があらかじめインストールされていることを前提とします。 &os; Foundation は、Sun Microsystems 社から Java Runtime Environment (&jre;) と Java Development Kit (&jdk;) の &os; バイナリを配布するライセンスを獲得しています。 &os; のバイナリパッケージは、&os; Foundation のウェブサイトよりダウンロードできます。 &java; を FirefoxMozilla に追加するには、 まず java/javavmwrapper port をインストールしてください。 その後 から Diablo &jre; package をダウンロードし、 &man.pkg.add.1; を使ってインストールしてください。 ブラウザを起動し、ロケーションバーに about:plugins と入力して Enter を押してください。 インストールされているプラグインについてのページが表示されます。 &java; - プラグインが一覧に追加されているでしょう。 + プラグインが一覧に追加されているでしょう。 + 一覧にない場合は、 + root 権限で以下のコマンドを実行してください。 + &prompt.root; ln -s /usr/local/diablo-jre1.5.0/plugin/i386/ns7/libjavaplugin_oji.so \ + /usr/local/lib/browser_plugins/ + + その後、ブラウザを再起動してください。 Firefox, Mozilla と ¯omedia; &flash; プラグイン &os; 用の ¯omedia; &flash; プラグインは提供されていません。 しかしながら、Linux バージョンのプラグインを実行するためのソフトウェアレイヤ (wrapper) が存在します。 この wrapper は、&adobe; &acrobat; プラグインや - RealPlayer プラグインなどにも対応しています。 + &realplayer プラグインなどにも対応しています。 www/linuxpluginwrapper port をインストールします。 この port は、emulators/linux_base という大きな port を必要とします。 port が表示する指示に従い、/etc/libmap.conf を正しく設定してください。 設定の例が /usr/local/share/examples/linuxpluginwrapper/ にインストールされます。 次に、www/linux-flashplugin7 port をインストールしてください。 プラグインをインストールしたら、ブラウザを起動します。 ロケーションバーに about:plugins と入力して Enter を押してください。 現在利用可能なプラグインの一覧が表示されます。 &flash; プラグインが一覧にない場合があります。 多くの場合は、必要なシンボリックリンクが作成されていないことが原因です。 root 権限で、以下のコマンドを実行してください。 - &prompt.root; ln -s /usr/X11R6/lib/linux-flashplugin7/libflashplayer.so \ - /usr/X11R6/lib/browser_plugins/ -&prompt.root; ln -s /usr/X11R6/lib/linux-flashplugin7/flashplayer.xpt \ - /usr/X11R6/lib/browser_plugins/ + &prompt.root; ln -s /usr/local/lib/npapi/linux-flashplugin/libflashplayer.so \ + /usr/local/lib/browser_plugins/ +&prompt.root; ln -s /usr/local/lib/npapi/linux-flashplugin/flashplayer.xpt \ + /usr/local/lib/browser_plugins/ ブラウザを再起動すると、 - さきほどの一覧にプラグインが追加されているでしょう。 - また、&flash; アニメーションを実行すると、 - ブラウザがクラッシュすることがあります。 - そのような場合には、以下のパッチを使ってください。 - - &prompt.root; cd /usr/src -&prompt.root; fetch http://people.FreeBSD.org/~nork/rtld_dlsym_hack.diff -&prompt.root; patch < rtld_dlsym_hack.diff -&prompt.root; cd libexec/rtld-elf/ -&prompt.root; make clean -&prompt.root; make obj -&prompt.root; make depend -&prompt.root; make && make install - - その後、コンピュータを再起動してください。 + さきほどの一覧にプラグインが追加されているでしょう。 linuxpluginwrapper は &i386; システムアーキテクチャでのみ動作します。 Opera Opera Opera は、 機能満載で、標準規格に準拠した Web ブラウザです。 また、メールおよびニュースリーダや、IRC クライアント、 RSS/Atom リーダ、その他いろいろなものが組み込まれています。 それにもかかわらず、Opera は比較的軽く、非常に速く動作します。 FreeBSD ネイティブバージョンと、 Linux バイナリ互換機能によって動作するバージョンの 2 つがあります。 FreeBSD 版の Opera で Web を見るには、次の package をインストールします。 &prompt.root; pkg_add -r opera すべての packages を持っていない FTP サイトもありますが、 次のように入力すると Ports Collection からでも同じようにインストールできます。 &prompt.root; cd /usr/ports/www/opera &prompt.root; make install clean Linux 版の Opera をインストールするには、上の例で operalinux-opera に置き換えてください。 Adobe &acrobat.reader; のように、Linux 版しか入手できないプラグインを利用したい状況では Linux 版が有用です。他のすべての点で、FreeBSD 版と Linux 版は同じように機能します。 Konqueror Konqueror KonquerorKDE を構成するソフトウェアです。 ただし、KDE をインストールしなくても、 x11/kdebase3 をインストールすることにより、単体で動作させることができます。 Konqueror はブラウザであると同時に、 ファイルマネージャおよびマルチメディアビューアの役割も果たします。 Konqueror にはプラグイン一式が用意されており、 misc/konq-plugins を利用してインストールすることができます。 Konqueror&flash; にも対応しています。導入手順は をご覧ください。 生産的なアプリケーション 生産的なアプリケーションということになると、 新しいユーザはしばしば魅力的なオフィススイートや 親しみのあるワードプロセッサを求めるでしょう。 デフォルトアプリケーションではありませんが、 KDE のような デスクトップ環境 はオフィススイートを 提供しています。 FreeBSD は、デスクトップ環境にかかわらず 必要なものはすべて提供しています。 この節では次のアプリケーションについて説明します。 アプリケーション名 必要なリソース port からのインストール 実行に必要となる主な環境 KOffice KDE AbiWord Gtk+ または GNOME Gimp Gtk+ OpenOffice.org 莫大 &jdk; 1.4, Mozilla KOffice KOffice オフィススイート KOffice KDE コミュニティはデスクトップ環境とともに、 KDE 環境以外でも利用可能な オフィススイートを提供しています。 このオフィススイートには、他のオフィススイートと同様に、 4 つの標準的なアプリケーションが含まれています。 KWord はワードプロセッサ、 KSpread は表計算ソフトウェア、 KPresenter はプレゼンテーションソフトウェア、そして Kontour は図形描画ソフトウェアです。 最新の KOffice をインストールする場合には、事前に KDE を最新のバージョンにしておいてください。 KOffice を package からインストールするには次のようにします。 &prompt.root; pkg_add -r koffice package を入手できない場合でも Ports Collection を利用できます。 たとえば、KDE3KOffice をインストールするには次のようにします。 &prompt.root; cd /usr/ports/editors/koffice-kde3 &prompt.root; make install clean AbiWord AbiWord AbiWord は、µsoft; Word のような見た目や操作感を持つフリーのワードプロセッサです。 書類や手紙、報告書、メモなどを書くのに適しています。 非常に速く、多くの特徴があり、非常にユーザフレンドリです。 AbiWord は、 Microsoft .doc のような独自仕様を含む多くの形式のファイルを読み書きできます。 次のようにして AbiWord を package からインストールできます。 &prompt.root; pkg_add -r abiword package を入手できない場合でも Ports Collection を利用できます。 おそらく Ports Collection の方が新しいでしょう。 次のようにしてインストールします。 &prompt.root; cd /usr/ports/editors/abiword &prompt.root; make install clean GIMP GIMP 画像を描画したり写真を修正することに関して、 GIMP はとても洗練された編集プログラムです。 単純にお絵かきソフトウェアとして使うこともできますし、 高品質な写真の加工ツールとしても使えます。 多くのプラグインに対応しており、 スクリプトインタフェースを特徴としています。 GIMP はさまざまな形式のファイルを読み書きでき、 スキャナやタブレットとのインタフェースにも対応しています。 次のコマンドにより package をインストールできます。 &prompt.root; pkg_add -r gimp 利用している FTP サイトにこの package がない場合でも、 Ports Collection からインストールできます。 Ports Collection の graphics ディレクトリには Gimp マニュアルもあります。 インストールする方法は次のとおりです。 &prompt.root; cd /usr/ports/graphics/gimp &prompt.root; make install clean &prompt.root; cd /usr/ports/graphics/gimp-manual-pdf &prompt.root; make install clean Ports Collection の graphics ディレクトリには GIMP の開発版である graphics/gimp-devel があります。 Gimp マニュアル の HTML バージョンは graphics/gimp-manual-html にあります。 OpenOffice.org OpenOffice.org オフィススイート OpenOffice.org OpenOffice.org は、完全なオフィススイートに必須のアプリケーション (ワードプロセッサ、表計算ソフトウェア、 プレゼンテーションソフトウェア、そして図形描画ソフトウェア) をひととおり揃えています。 ユーザインタフェースは他のオフィススイートと似ており、 広く用いられているさまざまな形式のファイルを読み書きできます。 インタフェース、スペルチェッカ、辞書は多くの言語で利用できます。 OpenOffice.org のワードプロセッサは、ネイティブのファイル形式に XML を採用することで ポータビリティや柔軟性を高めています。 表計算ソフトウェアにはマクロ機能があり、 外部データベースと接続することもできます。 OpenOffice.org は、すでに &windows;, &solaris;, Linux, FreeBSD, &macos; X において安定してネイティブに動作しています。 OpenOffice.org についての詳しい情報は、 OpenOffice.org web サイト をご覧ください。また、 FreeBSD OpenOffice.org プロジェクトチーム の Web サイトから、FreeBSD 特有の情報や packages を直接取得することもできます。 OpenOffice.org をインストールするには次のようにします。 - &prompt.root; pkg_add -r openoffice + &prompt.root; pkg_add -r openoffice.org &os; のリリース版を使用している場合、この操作は動作します。 それ以外の版を使用している場合、&os; OpenOffice.org Porting Team の web サイトから適切なパッケージをダウンロードして、 &man.pkg.add.1; を使用してインストールしてください。 ここからはリリース版と開発版の両方がダウンロードできます。 package をインストールしたら、以下のコマンドを入力するだけで OpenOffice.org が起動します。 &prompt.user; openoffice.org 初回起動時に、いくつかの質問が表示され、 ホームディレクトリに .openoffice.org2 フォルダが作成されます。 OpenOffice.org の packages が利用できない場合でも、port を利用する方法があります。 しかしながら、コンパイルするには大きなディスクスペースと 本当にかなり長い時間を必要とすることを心に留めておかなければなりません。 - &prompt.root; cd /usr/ports/editors/openoffice.org-2.0 + &prompt.root; cd /usr/ports/editors/openoffice.org-2 &prompt.root; make install clean 地域化されたバージョンをビルドしたいのなら、 上記コマンドの代わりに以下のコマンドを実行して下さい。 &prompt.root; make LOCALIZED_LANG=your_language install clean your_language を正しい言語 ISO コードに置き換えてください。 サポートされている言語コードは、同じ port ディレクトリにある files/Makefile.localized ファイルに書かれています。 インストールが終わったら、以下のコマンドで OpenOffice.org を起動することができます。 &prompt.user; openoffice.org ドキュメントビューア いくつかの新しい文書形式が最近よく使われるようになってきました。 基本システムには、それらの文書が要求するビューアがないかもしれません。 この節ではそれらのドキュメントビューアのインストール方法について説明します。 この節では次のアプリケーションについて説明します。 アプリケーション名 必要なリソース port からのインストール 実行に必要になる主な環境 &acrobat.reader; Linux バイナリ互換機能 gv Xaw3d Xpdf FreeType GQview Gtk+ または GNOME &acrobat.reader; Acrobat Reader PDF ビューア 今や多くの文書が Portable Document Format を意味する PDF ファイル形式で配布されています。 PDF ファイルを読むのに推奨されるビューアの一つが &acrobat.reader; で、 Adobe から Linux 向けにリリースが提供されています。 FreeBSD は Linux バイナリを実行できるので、 FreeBSD でもこのアプリケーションを利用できます。 Ports Collection から &acrobat.reader; 7 をインストールするには次のようにします。 &prompt.root; cd /usr/ports/print/acroread7 &prompt.root; make install clean ライセンスの制限のため、パッケージを利用することはできません。 gv gv PDF ビューア PostScript ビューア gv は &postscript; と PDF のビューアです。これはもともと ghostview をベースとしていますが、 Xaw3d ライブラリによってより良い外観になっています。 動作が速くて、ユーザインタフェースもシンプルです。 gv は用紙の向きやサイズ、 拡大縮小、アンチエイリアスなどたくさんの機能を持っています。 ほとんどすべての操作はキーボードとマウスの両方で行なうことができます。 package から gv をインストールするには次のようにします。 &prompt.root; pkg_add -r gv package が手に入らない場合には Ports Collection を使ってください。 &prompt.root; cd /usr/ports/print/gv &prompt.root; make install clean Xpdf Xpdf PDF ビューア FreeBSD 向けの軽い PDF ビューアを使いたいのなら、 Xpdf を試してみてください。 Xpdf は軽くて効率的なビューアです。 とても少ないリソースでも動作し、とても安定しています。 標準の X フォントを利用し、 &motif;, その他の X ツールキットを必要としません。 Xpdf の package をインストールするには次のコマンドを入力します。 &prompt.root; pkg_add -r xpdf package を入手できない場合や、 Ports Collection を利用したい場合には次のようにしてください。 &prompt.root; cd /usr/ports/graphics/xpdf &prompt.root; make install clean インストールが完了したら Xpdf を起動できます。 メニューを表示するにはマウスの右ボタンを押してください。 GQview GQview GQview は画像管理ソフトウェアです。 クリックひとつで画像ファイルを開いたり、外部エディタを起動したり、 サムネイル画像を作成したり、そのほかにもいろいろできます。 また、スライドショーや基本的なファイル操作機能も備えています。 画像のコレクションを管理でき、重複したファイルも簡単に見つけられます。 GQview は全画面表示もでき、 国際化にも対応しています。 GQview の package をインストールするには次のコマンドを入力します。 &prompt.root; pkg_add -r gqview package を入手できない場合や、 Ports Collection を利用したい場合には次のようにしてください。 &prompt.root; cd /usr/ports/graphics/gqview &prompt.root; make install clean 財務管理ソフトウェア FreeBSD デスクトップで個人的な財務管理ができるように、 強力で簡単に使えるアプリケーションが用意されています。 それらのアプリケーションの中には QuickenExcel などの広く行き渡った形式のファイルと互換性があるものもあります。 この節では次のアプリケーションについて説明します。 アプリケーション名 必要なリソース port からのインストール 実行に必要になる主な環境 GnuCash GNOME Gnumeric GNOME Abacus Tcl/Tk GnuCash GnuCash GnuCash は、 GNOME の一部で、 使いやすくかつ強力なアプリケーションとしてエンドユーザに提供されています。 GnuCash を使えば、 収入や支出、銀行口座、あるいは株を管理できます。 直観的なインタフェースを特徴としていますが、 非常に高度な機能も提供しています。 GnuCash は洗練された登録機能、 階層構造の勘定システム、多くのキーボードショートカット、 自動補完機能を提供しています。 単一のトランザクションをより小さな要素に分解できます。 GnuCash は、 Quicken の QIF ファイルの読み込みやマージができます。 また、国際的な日付および通貨形式も扱えます。 GnuCash をインストールするには次のようにします。 &prompt.root; pkg_add -r gnucash package が手に入らないならば、Ports Collection を使ってください。 &prompt.root; cd /usr/ports/finance/gnucash &prompt.root; make install clean Gnumeric Gnumeric 表計算ソフトウェア Gnumeric Gnumeric は、 GNOME デスクトップ環境に含まれている表計算ソフトウェアです。 セルの書式に従ってユーザの入力を自動的に 推測する便利な機能や、 多くのシーケンスに対する自動補完機能があります。 Excel, Lotus 1-2-3, Quattro Pro といった広く行き渡っている多くの形式のファイルを読みこめます。 Gnumeric は、グラフ描画ソフトウェアの math/guppi を介してグラフ機能を提供しています。 多くの関数を内蔵しており、 数値、通貨、日付、時間などのよく使うセルの書式が利用できます。 Gnumeric の package をインストールするには次のように入力します。 &prompt.root; pkg_add -r gnumeric package が手に入らないならば、Ports Collection を使ってください。 &prompt.root; cd /usr/ports/math/gnumeric &prompt.root; make install clean Abacus Abacus 表計算ソフトウェア Abacus Abacus は、軽くて使いやすい表計算ソフトウェアです。 統計、財務、数学などの分野で 役にたつ多くの関数を内蔵しています。 AbacusExcel 形式のファイルを読み書きでき、 &postscript; 形式のファイルも作成できます。 package から Abacus をインストールするには次のようにします。 &prompt.root; pkg_add -r abacus package が手に入らないならば、Ports Collection を使ってください。 &prompt.root; cd /usr/ports/deskutils/abacus &prompt.root; make install clean まとめ FreeBSD はその性能や安定性によって インターネットサービスプロバイダに人気がある一方で、 日常のデスクトップでの用途にも完全に対応しています。 数千のアプリケーションが packagesports から利用できます。 これらによりあなたのニーズを完全に満たすデスクトップを構築できます。 - デスクトップ環境のインストールを終えたら、次は - misc/instant-workstation - を試してみるとよいかもしれません。 - この メタ port を使うと、 - ワークステーション向けの典型的な port を構築できます。 - カスタマイズする場合には、 - /usr/ports/misc/instant-workstation/Makefile - を編集してください。 - インストールする port を追加、削除する場合には、 - デフォルトの設定書式にしたがってください。 - そして、通常の手続きで構築してください。 - 最終的には、まさにあなたのデスクトップに対応する大きな package - を作成できるでしょう。 - そして、他のワークステーションにもインストールしてみてください! - 以下は、この章で説明した デスクトップアプリケーションの一覧です。 アプリケーション名 package 名 port 名 Mozilla mozilla www/mozilla Opera opera www/opera Firefox firefox www/firefox KOffice koffice-kde3 editors/koffice-kde3 AbiWord abiword editors/abiword GIMP gimp graphics/gimp OpenOffice.org openoffice editors/openoffice-1.1 &acrobat.reader; acroread print/acroread7 gv gv print/gv Xpdf xpdf graphics/xpdf GQview gqview graphics/gqview GnuCash gnucash finance/gnucash Gnumeric gnumeric math/gnumeric Abacus abacus deskutils/abacus