diff --git a/ja_JP.eucJP/books/handbook/install/chapter.sgml b/ja_JP.eucJP/books/handbook/install/chapter.sgml index 0fbdd094da..5b1c626dd5 100644 --- a/ja_JP.eucJP/books/handbook/install/chapter.sgml +++ b/ja_JP.eucJP/books/handbook/install/chapter.sgml @@ -1,5959 +1,5999 @@ Jim Mock 再構成、部分的に書き直し Randy Pratt Sysinstall について、ウォークスルー、スクリーンショット、 及びその他原稿 FreeBSD のインストール - + この章では installation - FreeBSD では、Sysinstall + FreeBSD では、sysinstall と呼ばれるテキストベースの使いやすいインストールプログラムが用意されています。 これは標準のインストールプログラムですが、 各ベンダーは独自のインストール用プログラムを用意することもできます。 この章では、FreeBSD をインストールする際に - Sysinstall + sysinstall をどのように使えばよいかを説明しています。 この章を読めば、次のことがわかるでしょう: FreeBSD インストールディスクの作り方。 FreeBSD がハードディスクをどのように参照するか、 またどのように分割するか。 - Sysinstall + sysinstall をどのように起動するか。 - Sysinstall + sysinstall が聞いてくる質問がどのような意味であり、 またどのように答えれば良いか。 この章を読む前に、以下のことを確認して下さい: インストールしようとするバージョンの FreeBSD に付属しているサポートハードウェア一覧を読んで、 あなたの使っているハードウェアがサポートされているかどうか確認して下さい。 通常、これらのインストール説明書は i386 (PC 互換) アーキテクチャのコンピュータを対象にしています。 他のプラットフォーム (例えば Alpha) に特有の説明については明記されています。 インストール前に行う作業 あなたのコンピュータの部品一覧を作る(Inventory) FreeBSDをインストールする前に、 あなたのコンピュータで使用している部品の一覧を作っておいたほうがいいでしょう。 FreeBSD のインストールルーチンは、部品 (ハードディスク、 ネットワークカード、CDROM ドライブなど) のモデル番号とメーカーを表示し、 さらにこれらのデバイスについて、使用する IRQ, IO ポートまで含めて正しい設定を認識しようと試みます。しかし、PC ハードウェアによっては、この過程は完全には成功せず、FreeBSD が認識した設定を修正しなければならないこともあります。 Windows や Linux などの、 他のオペレーティングシステムが既にインストールされている場合、 それらのオペレーティングシステムでのあなたのハードウェアの設定を参考にすると良いでしょう。 拡張カードなどの設定がよく分からない場合は、 カード上の印刷を見ることで分かることもあります。 よく使われる IRQ は 3, 5, 7 で、IO ポートアドレスは通常 0x330 のような 16進数で書かれています。 FreeBSD をインストールする前に、 この情報を印刷するか書き留めておくかすることを勧めます。 例えば次のような表です: サンプルデバイス一覧 デバイスの名前 IRQ IO ポート メモ 1台目のハードディスク N/A N/A 4 GB, Seagate 製、プライマリ IDE マスター CDROM N/A N/A プライマリ IDE スレーブ 2台目のハードディスク N/A N/A 2GB, IBM 製、セカンダリ IDE マスター 1つ目の IDE コントローラ 14 0x1f0 ネットワークカード N/A N/A Intel 10/100 モデム N/A N/A 3Com 56K ファックスモデム、COM1 に接続
データのバックアップ FreeBSD をインストールするコンピュータに価値のあるデータが入っている場合、 確実にバックアップをとり、 さらに正しくバックアップがとれていることを確認して下さい。FreeBSD のインストールルーチンは、ハードディスクに実際に書き込む前に何回か確認を求めますが、 一度実際に書き込む作業が始まってしまうと、 もう元に戻すことはできません。 FreeBSD をインストールする場所の決定 FreeBSD を、ハードディスクすべてを使ってインストールする場合は、 この時点で確認しなければならないことは何もありません — この節を飛ばすことができます。 しかし FreeBSD を他のオペレーティングシステムと共存させる必要がある場合は、 データがディスクにどのように配置されており、 それがどのように影響するかを大まかに理解する必要があります。 i386 アーキテクチャでのディスクレイアウト PC のディスクは個別の塊に分割することができます。 これらの塊はパーティションと呼ばれます。 PC では、ディスク 1 台あたり 4 つまでパーティションを作成することができます。 これらのパーティションはプライマリパーティションと呼ばれます。 この制限を回避し、 4 つ以上のパーティションを作成するために拡張パーティションと呼ばれる新しいパーティション形式が作られました。 ディスク 1 台につき 1 つだけ拡張パーティションを作成することができます。 論理パーティションと呼ばれる特別のパーティションは、 この拡張パーティションの内部に作成することができます。 それぞれのパーティションは、 そのパーティションに含まれるデータの形式を示す数字である、 パーティション ID を持ちます。FreeBSD パーティションのパーティション ID は 165です。 通常、各オペレーティングシステムは、 それぞれ独自の方法で個々のパーティションを識別します。例えば DOS や Windows などの DOS の子孫は、 プライマリパーティション及び論理パーティションそれぞれに C: から始まる ドライブレターを割り当てます。 FreeBSD はプライマリパーティションにインストールしなければなりません。 FreeBSD はあなたが作成したファイルを含むすべてのデータを、 この一つのパーティションに保持することができます。 しかし複数のディスクがある場合はそのうちのいくつか、もしくはすべてに、 FreeBSD パーティションを作成することもできます。 FreeBSD をインストールする時は 1 つのパーティションを使用可能にしておかなければなりません。 このパーティションは、新たに用意した空白のパーティションでもいいですし、 または無くなっても構わないデータしか入っていない、 既存のパーティションでも構いません。 すべてのディスクで、既にすべてのパーティションを使用している場合は、 他のオペレーティングシステムで提供されているツール (例えば DOS または Windows の fdisk) を使用して、 そのうちの 1 つを FreeBSD のために解放しなければなりません。 予備のパーティションがある場合にはそれを使うこともできます。 しかし、まず始めは 1 つまたは複数の既存のパーティションを縮小するということを考えても良いでしょう。 FreeBSD の最小のインストールには、100 MB 程度のディスク容量が必要です。 しかしこれは非常に小さなインストールであり、 自分のファイルを作成するスペースはほとんど残らないでしょう。 現実的には、グラフィカルな環境が必要ないのであれば 250 MB, グラフィカルユーザインタフェースを使用するのであれば 350 MB 以上は必要でしょう。 その上、多くのサードパーティ製ソフトウェアをインストールするならば、 さらに多くのスペースが必要になるでしょう。 FreeBSD のためのスペースを用意する際、 パーティションサイズを変更するために、 Partition Magic などの商用ツールを使用することができます。CDROM の tools ディレクトリにはこれと同様のことができる FIPS 及び PResizer という 2 つのフリーソフトウェアツールが含まれています。 これらのツールのドキュメントも同じディレクトリにあります。 これらのツールの使用方法を誤ると、 ディスク上のデータが消えてしまう可能性があります。 使用前には必ずバックアップをとって下さい。 既存のパーティションを変更せずに使用 既に Windows がインストールされている 4 GB のハードディスクが 1台接続されており、そのハードディスクは 2つのドライブレター C: 及び D: に分割されており、それぞれのサイズが 2 GB である PC を使用していると仮定します。 またこの時、C: には 1 GB, D: には 0.5 GB のデータがあるとします。 ドライブレター 1つあたり 1つのパーティションですから、 あなたのディスクには合計で 2つのパーティションがあるということを意味します。 この場合、D: にあるデータをすべて C: にコピーすれば、 2 つ目のパーティションを解放し、FreeBSD のために使うことができるでしょう。 既存のパーティションを縮小する 既に Windows がインストールされている 4 GB のハードディスクが 1 台接続された PC を使用していると仮定します。さらに Windows をインストールする際、1 つの大きなパーティションを作成し C: ドライブとして 4 GB を割り当てたとします。 そして現在 1.5 GB 使用しており、FreeBSD で 2 GB 使いたいとします。 FreeBSD をインストールするためには、 以下のどちらかを行わなければなりません: Windows のデータをバックアップし、インストール時に 2 GB のパーティションを作成して再インストールする。 先に述べた Partition Magic をはじめとする Windows パーティションを縮小するツールを使用する。 Alpha アーキテクチャでのディスクレイアウト Alpha Alpha 上で FreeBSD を使用するためには、 FreeBSD 専用のディスクを用意する必要があります。現在、 他のオペレーティングシステムと、ディスクを共有することはできません。 あなたの持っている Alpha マシンによりますが、ブートが可能でさえあれば、 このディスクは SCSI ディスクでも IDE ディスクでもどちらでもインストール可能です。 Digital / Compaq のマニュアルの例に従って、SRM の入力を大文字で示します。SRM 自体は大文字小文字を区別しません。 あなたのマシンのディスクの名前や形式を知るためには、 SRM コンソールプロンプトで SHOW DEVICE コマンドを使用して下さい: >>>show device dka0.0.0.4.0 DKA0 TOSHIBA CD-ROM XM-57 3476 dkc0.0.0.1009.0 DKC0 RZ1BB-BS 0658 dkc100.1.0.1009.0 DKC100 SEAGATE ST34501W 0015 dva0.0.0.0.1 DVA0 ewa0.0.0.3.0 EWA0 00-00-F8-75-6D-01 pkc0.7.0.1009.0 PKC0 SCSI Bus ID 7 5.27 pqa0.0.0.4.0 PQA0 PCI EIDE pqb0.0.1.4.0 PQB0 PCI EIDE この例では Digital Personal Workstation 433au を使用しており、 このマシンには 3 台のディスクが接続されていることを示しています。 1 つ目は DKA0と呼ばれる CDROM ドライブで、 他の 2 つはそれぞれ DKC0, DKC100 と呼ばれるディスクです。 DKx という形式の名前がついているディスクは SCSI ディスクです。 例えば、DKA100 は 1 つ目の SCSI バス (A) に接続された SCSI ID が 1 である SCSI ディスクであるのに対し、 DKC300 は 3 つ目の SCSI バス (C) に接続された SCSI ID が 3 である SCSI ディスクである。 PKx というデバイス名は SCSI ホストバスアダプタであることを示します。 SHOW DEVICE コマンドの出力に示されるように、 SCSI CDROM ドライブはその他の SCSI ハードディスクドライブとして扱われます。 IDE コントローラが PQxである場合、 IDE ディスクは、DQx というような名前を持ちます。 ネットワーク設定の詳細をまとめる FreeBSD をネットワークを利用してインストールする場合は (例えば FTP サイト、または NFS サーバからインストールする場合), ネットワークの設定を知る必要があります。 FreeBSD のインストールを完了するためにネットワークに接続できるよう、 インストール中にこれらの情報を入力する必要があります。 イーサネットもしくはケーブル / DSL モデムでの接続 イーサネットのネットワークに接続する場合、 もしくはケーブル / DSL モデムでインターネットに接続する場合は、 次の情報が必要になります: IP アドレス。 デフォルトゲートウェイの IP アドレス。 ホスト名。 DNS サーバの IP アドレス。 これらの情報がわからない場合、 システム管理者かプロバイダに問い合わせて下さい。 問い合わせると、DHCP を使用して自動的に割り当てていると言われるかもしれません。その場合は DHCP を使用しているということを書き留めておいて下さい。 モデムを使用した接続 非常に長い時間がかかりますが、 通常のモデムを使用したダイアルアップで ISP に接続している場合でも、 インターネット経由で FreeBSD をインストールすることができます。 この場合、以下の内容をあらかじめ確認しておく必要があります: ISP にダイアルする際の電話番号。 接続に使用する COM: ポート。 ISP のアカウントのユーザ名及びパスワード。 FreeBSD Errata の確認 FreeBSD プロジェクトでは FreeBSD の各リリースができる限り安定するよう努力していますが、 時々バグが発生してしまうことがあります。極まれに、 発生したバグによりインストールプロセスに影響を与えることがあります。 これらの問題は発見され解決されるとともに、FreeBSD Errata に追加され、 FreeBSD のウェブサイトに掲示されます。 注意すべき既知の問題が無いことを確かめるために、インストールする前に Errata を確認するべきです。 Errata を含む、すべてのリリースに関する情報は、 FreeBSD のウェブサイトリリース情報の項で確認することができます。 FreeBSD インストールファイルの入手 FreeBSD のインストールプロセスでは、 以下のいずれかの場所に置いてあるファイルから FreeBSD をインストールします。 ローカルメディア CDROM 同じコンピュータ上の DOS パーティション テープ フロッピーディスク ネットワーク FTP サイト (必要に応じてファイアウォールを経由、 または HTTP プロキシを利用) NFS サーバ パラレルまたはシリアル専用接続 FreeBSD を CD または DVD で購入しているのであれば、 必要なものはすべてそろっているので、次の節 (ブートメディアの準備) を読み飛ばしてください。 FreeBSD のインストールファイルをまだ持っていないのであれば、 まで読み飛ばしてください。 FreeBSD を上で示した場所からインストールするための準備について説明しています。 このセクションを読み終わった後、ここに戻ってきて、 を読んでください。 ブートメディアの準備 FreeBSD のインストールプロセスは、FreeBSD インストーラでコンピュータを起動することから始まります—インストーラは、 別のオペレーティングシステムで実行するプログラムではありません。 通常、コンピュータはハードディスクにインストールされたオペレーティングシステムから起動しますが、 起動可能な フロッピーディスクから起動するように設定することもできます。 また、CDROM ドライブのディスクからも起動できます。 FreeBSD の CDROM または DVD を (購入したり、自分自身で準備をして) 持っており、 あなたのコンピュータで CDROM 及び DVD からの起動が可能である場合 (通常 Boot Order または類似の BIOS オプションを指定します)、この節を飛ばしてください。 FreeBSD の CDROM と DVD イメージは起動可能であり、 他の特別な準備をすることなく FreeBSD のインストールで利用できます。 起動フロッピーディスクを作成するためには、 次のステップに従って下さい: 起動フロッピーイメージの取得 起動ディスクは、インストールメディアの floppies ディレクトリから入手することができますし、また FTP サイトの floppies ディレクトリから i386 アーキテクチャ用を、floppies ディレクトリ から Alpha アーキテクチャ用を ダウンロードすることもできます。 フロッピーイメージは .flp という拡張子がついています。floppies/ ディレクトリには複数の異なるイメージがあり、インストールする FreeBSD のバージョンによって、 また場合によってはインストールするハードウェアによって、 使い分ける必要があります。多くの場合は、 kern.flpmfsroot.flp - の 2つのファイルを使用しますが、確実な情報については + の 2 つのファイルを使用します。 + システムによっては、追加のデバイスドライバが必要となります。 + ドライバは、drivers.flp + イメージで提供されています。 + これらのフロッピーイメージに関する最新の情報は、 同じディレクトリにある README.TXT で確認して下さい。 FTP プログラムを使用してこれらのディスクイメージをダウンロードする時は、 必ずバイナリモードにして下さい。 Web ブラウザによってはテキスト (またはアスキー) モードでダウンロードしてしまうものがあり、 ディスクから起動できないときは大抵これが原因です。 フロッピーディスクの用意 ダウンロードするイメージファイル 1 つにつき 1 枚のフロッピーディスクを用意する必要があります。 これらのディスクに欠陥があってはいけません。 これを確認する最も簡単な方法は、 自分自身でフォーマットしてみることです。 フォーマットする前のフロッピーを信用してはいけません。 FreeBSD をインストールしようとした時に、 インストールプログラムがクラッシュしたりフリーズしたり、 おかしな動作をした時、 まずはじめに疑うべきもののうちの 1 つはフロッピーです。 フロッピーイメージを他のディスクに書き込んで、 もう一度試してみて下さい。 フロッピーディスクへイメージファイルを書き込む。 .flp ファイルは、 いつも行われているようにディスクにコピーされるような、 通常のファイルではありません。 そうではなく、ディスクの完全な内容のイメージです。 したがってファイルを書き込むのに、DOS の copy のようなコマンドを利用することはできません。 そのかわりに、 イメージを直接ディスクに書き込む特別なツールを使用する必要があります。 DOS DOS/Windows が動作しているコンピュータでフロッピーを作成する場合は、 私たちが用意した fdimage というツールを使用することができます。 CDROM に入っている フロッピーイメージを使おうとしており、 この時 CDROM が E: ドライブであった場合、 次のように実行します: E:\> tools\fdimage floppies\kern.flp A: 毎回フロッピーディスクを入れ換え、 ディスクにコピーしたファイルの名前を示すラベルを付けながら、 それぞれの .flp ファイルに対してこのコマンドを繰り返します。 .flp ファイルを置いた場所に応じて、 コマンドラインを変更して下さい。 CDROM を持っていない場合、fdimage は FreeBSD の FTP サイトの tools ディレクトリからダウンロードすることができます。 (別の FreeBSD システムのような) UNIX システム上でフロッピーへの書き込みを行う場合は、 イメージファイルを直接ディスクに書き込むために &man.dd.1; コマンドを使うことができます。FreeBSD 上では、 次のように実行します: &prompt.root; dd if=kern.flp of=/dev/fd0 FreeBSD においては、/dev/fd0 が 1 台目のフロッピーディスクドライブ (A: ドライブ) を表します。同様に /dev/fd1B: ドライブを表します。 他の UNIX の変形では、 フロッピーディスクデバイスには別の名前がついているかもしれないので、 必要に応じてそのシステムのドキュメントを確認して下さい。 これで FreeBSD をインストールする用意ができました。
インストールの開始 デフォルトでは、次のメッセージが表示されるまで インストーラはディスクに何の変更も加えません。 Last Chance: Are you SURE you want continue the installation? If you're running this on a disk with data you wish to save then WE STRONGLY ENCOURAGE YOU TO MAKE PROPER BACKUPS before proceeding! We can take no responsibility for lost disk contents! この最後の警告の前であれば、 いつでもハードディスクの内容を変更することなくインストールを中断できます。 もし、何かを間違って設定してしまったことが心配ならば、 最後の警告の前に単にコンピュータをオフにしてください。 被害を残さずに済みます。 起動 i386 アーキテクチャでの起動 まず、コンピュータの電源を切ります。 コンピュータの電源をいれます。 起動が始まると、すぐにシステムまたは BIOS のセットアップメニューに入るためのオプションが表示されるはずです。 一般的には F2, F10, Del のようなキーまたは Alt S のようなキーの組合せです。 画面上に示されるキーを使用してください。場合によっては、 起動すると画像を表示するコンピュータがあるかもしれません。 大抵の場合、Esc キーを押すと、 画像が消えて必要なメッセージを見ることができます。 どの装置からシステムが起動するかを制御する設定を探してください。 一般的には、Floppy, CDROM, First Hard Disk などの装置の一覧として表示されています。 フロッピーから起動する場合には フロッピーディスクドライブが選択されていることを、 CDROM から起動するなら CDROM ドライブが選択されていることを確認してください。 自信が無い場合は、 コンピュータやマザーボードのマニュアルを参照してください。 変更を保存して終了してください。 コンピュータが再起動するはずです。 で説明されている起動フロッピーを使用する場合には、 その中の一枚が初期起動ディスクとなります。 おそらく kern.flp の内容を含むディスクです。 フロッピードライブにそのディスクを挿入してください。 CDROM から起動する場合、コンピュータを立ち上げ、 すぐに CDROM を挿入する必要があります。 もし、コンピュータがすでに存在している OS を読み込み、 通常通り起動してしまったのであれば、 以下の原因が考えられます。 起動ディスクが起動プロセスにおいて十分早いタイミングで挿入されていません。 ディスクをそのままにしてコンピュータを再起動してください。 先程の BIOS の変更が適切に行われていません。 正しいオプションを設定してやり直してください。 FreeBSD は起動を開始します。CDROM から起動している場合、 次のような画面が表示されるでしょう (バージョン情報は省略しています)。 Verifying DMI Pool Data ........ Boot from ATAPI CD-ROM : 1. FD 2.88MB System Type-(00) Uncompressing ... done BTX loader 1.00 BTX version is 1.01 Console: internal video/keyboard BIOS drive A: is disk0 BIOS drive B: is disk1 BIOS drive C: is disk2 BIOS drive C: is disk3 BIOS 639kB/261120kB available memory FreeBSD/i386 bootstrap loader, Revision 0.8 /kernel text=0x277391 data=0x3268c+0x332a8 | | Hit [Enter] to boot immediately, or any other key for command prompt. Booting [kernel] in 9 seconds... _ フロッピーディスクから起動している場合、 次のような画面が現れるでしょう (バージョン情報は省略しています)。 Verifying DMI Pool Data ........ BTX loader 1.00 BTX version is 1.01 Console: internal video/keyboard BIOS drive A: is disk0 BIOS drive C: is disk1 BIOS 639kB/261120kB available memory FreeBSD/i386 bootstrap loader, Revision 0.8 /kernel text=0x277391 data=0x3268c+0x332a8 | Please insert MFS root floppy and press enter: 上記の説明にしたがって、 kern.flp ディスクを抜き、 mfsroot.flp ディスクを挿入し、 Enter を押してください。 フロッピーまたは CDROM のどちらから起動しても、 起動プロセスは次の地点に到達します。 Hit [Enter] to boot immediately, or any other key for command prompt. Booting [kernel] in 9 seconds... _ 10 秒間待つか、Enter を押すと カーネル構成メニューが起動するでしょう。 Alpha アーキテクチャでの起動 Alpha まず、コンピュータの電源を切ります。 コンピュータの電源をいれ、ブートモニタプロンプトを待ちます。 で説明されている起動フロッピーを使用する場合には、 その中の一枚が初期起動ディスクとなります。 おそらく kern.flp の内容を含むディスクです。 フロッピードライブにそのディスクを挿入し、 次のコマンドを入力して起動してください (必要であればフロッピードライブ名を置き換えてください)。 >>>BOOT DVA0 -FLAGS '' -FILE '' CDROM から起動する場合には、CDROM をドライブに挿入して、 次のコマンドを入力し、インストールを開始してください。 (必要であれば適切な CDROM ドライブ名を指定してください)。 >>>BOOT DKA0 -FLAGS '' -FILE '' FreeBSD は起動を開始します。 フロッピーディスクから起動している場合、 ある時点で次のメッセージが現れるでしょう。 Please insert MFS root floppy and press enter: 上記の説明にしたがって、 kern.flp ディスクを抜き、 mfsroot.flp ディスクを挿入し、 Enter を押してください。 フロッピーまたは CDROM のどちらから起動しても、 起動プロセスは次の地点に到達します。 Hit [Enter] to boot immediately, or any other key for command prompt. Booting [kernel] in 9 seconds... _ 10 秒間待つか、Enter を押すと カーネル構成メニューが起動するでしょう。 カーネルコンフィグレーション + + FreeBSD 5.0 以降のバージョンから、 + 新しい &man.device.hints.5; の方法が導入され、 + ユーザによるコンフィグレーションの機会は少なくなりました。 + &man.device.hints.5; の詳細については、 + をご覧ください。 + + カーネル は、 オペレーティングシステムの中核をなすものです。 使用しているシステムのすべてのデバイス (ハードディスク、ネットワークカード、サウンドカードなど) へのアクセスを含むさまざまなことを担っています。 FreeBSD カーネルが対応しているそれぞれのハードウェアには、 対応するドライバが存在します。 SCSI シーケンシャルアクセスドライバには sa、シリアル I/O ドライバ (COM ポートを管理) には sio といったように、 それぞれのドライバは 2 または 3 文字の名前を持っています。 カーネルが起動すると、 それぞれのドライバはシステム上に対応するハードウェアが存在するかどうかを確認します。 ハードウェアが検出された場合には、ドライバはハードウェアを初期化し、 カーネルが利用できるようにします。 この検出作業は一般に デバイス検出 と呼ばれます。 残念ながら、この作業は必ずしも間違いなく行われるとは限りません。 いくつかのハードウェアドライバは、うまく共存することができません。 片方のハードウェアが検出されることで、 他のハードウェアが整合性のない状態になる可能性があります。 - これは PC の設計の基本的な制限から来ています。 + これは PC の設計の基本的な制限から来ています。 古いデバイスの多くは (PCI デバイスと対照的な) ISA デバイスと呼ばれるものです。 ISA の仕様では、いくつかの情報 (一般的には、ドライバが利用する Interrupt Request ライン数 (IRQ) や IO ポートアドレス) はデバイスにハードコーディングされている必要があります。 通常これらの情報は、カードの ジャンパ で物理的に、または DOS ベースのユーティリティによって設定を行います。 ふたつのデバイスが同じ IRQ やポートアドレスを共有できないので、 このことは、しばしば問題の原因となります。 PCI の仕様に準拠する新しいデバイスは、 BISO と協調し、どの IRQ や IO ポートアドレスを利用すべきかという情報を得るので、 設定の必要はありません。 使用するコンピュータで ISA デバイスが使われているのであれば、 そのデバイスに対する FreeBSD のドライバの IRQ および、ポートアドレスを、 カードに設定された値に設定する必要があります。 そのため、使用するハードウェアの部品一覧 ( 参照) が役にたつでしょう。 残念ながらいくつかのドライバのデフォルトの IRQ、メモリポートは衝突します。 いくつかの ISA デバイスは出荷時に IRQ またはメモリポートが衝突しているためです。 FreeBSD ドライバのデフォルトは、 製造業者のデフォルトを反映するように慎重に設定されているので、 そのままの状態で多くのデバイスは動作するでしょう。 このことは、日々 FreeBSD を使っている時には、 ほとんど問題にはならないでしょう。 使用しているコンピュータは、(使っているオペレーティングシステムに関わりなく) 衝突するハードウェアを含んでいた場合、どちらかは動作しないため、 通常衝突するような 2 つのハードウェアを含んではいないでしょう。 FreeBSD を最初にインストールするときには、 インストール作業を実行するカーネルが、 さまざまなハードウェアコンフィグレーションに対応できるよう、 できるだけ多くのドライバを含んでいるので問題が起きる可能性があります。 このことは、これらのドライバのいくつかは衝突しうる設定であることを意味しています。 デバイスは順番に検出され、もし使用しているデバイスが後で検出され、 最初に検出されたものと衝突した場合には、使用しているハードウェアは FreeBSD のインストール時に機能しない、 もしくは適切に検出されないかもしれません。 そのため、FreeBSD のインストール時には、 カーネルに設定してあるドライバのリストを確認し、 必要のないデバイスを無効にしたり、 使用しているデバイスのデフォルトの設定が適切でない場合には、 ドライバの設定を確定 (そして変更) する機会が用意されています。 複雑に感じたかもしれませんが、実際はもう少し簡単です。 は、 カーネルコンフィグレーションメニューの初期画面です。 Start kernel configuration in full-screen visual mode を選択することをお薦めします。 このモードが最も簡単なインタフェースを提供しているので、 新しいユーザに向いています。
カーネルコンフィグレーションメニュー + + + &txt.install.userconfig; +
カーネルコンフィグレーション画面 () は、4 つのセクションから構成されます。 すべてのドライバについて、active と認識された一覧。 StorageNetwork のようにグループに分けられ、ドライバは折りたたまれています。 それぞれのドライバの説明、2 または 3 文字のドライバ名、 ドライバが使用している IRQ およびメモリポートが表示されています。 さらに、active ドライバが他のドライバと衝突している場合には、 ドライバ名の隣に CONF が示されています。 このセクションでは active なドライバのうち、 衝突しているドライバの数も表示されています。 inactive と認識されたドライバ。 カーネルには存在しますが、 カーネル起動時に対応するデバイスが検出されなかったドライバです。 active ドライバリスト同様にグループに分けられています。 現在選択されているドライバに関して、 IRQ およびメモリポートアドレスなどの詳細な情報。 その時点で有効なキーストロークについての情報
カーネルデバイスコンフィグレーションビジュアルインタフェース + + + &txt.install.userconfig2; +
この時点では衝突しているドライバが表示されているでしょう。 このことは予想されているので心配しないでください。 すべてのドライバが有効になっており、 すでに説明したように、それらのうちのいくつかはお互いに衝突するでしょう。 このドライバのリストから衝突を解決する作業を行ってください。 ドライバの衝突の解決 X を押すと、ドライバの完全な一覧が表示されるので、 すべてを見ることができます。 矢印キーを利用して、アクティブなドライバのリストをスクロールしたりスクロールバックできます。 X を押すと が表示されます。
拡大されたドライバのリスト
使用していないデバイスのドライバをすべて無効にしてください。 無効にするには、まず矢印キーを使いドライバをハイライトで表示されるようにし、 その後 Del を押します。 ドライバは Inactive Drivers リストに移動します。 間違って必要なデバイスを無効にしてしまった場合には、 Tab を押して Inactive Drivers リストに移動します。 無効にしたドライバを選択して、 Enter を押すと、アクティブリストに戻ります。 sc0 を無効にはしないでください。 このドライバはスクリーンをコントロールするので、 シリアルケーブルを使ってインストールするのでなければ、 このドライバは必要となります。 USB キーボードを利用している時のみ、 atkbd0 を無効にしてください。 もし、通常のキーボードを使っているのであれば、 atkbd0 は有効にしたままにしておく必要があります。 衝突がなければ、このステップを飛ばすことが出来ます。 さもなければ、残っている衝突を解決する必要があります。 メッセージ領域に allowed conflict が示されていない場合には、 デバイス検出の IRQ、アドレスを変更する もしくは ハードウェア上で IRQ、アドレスを変更する必要があることを示しています。 デバイスを選択し Enter を押して、 ドライバの IRQ および IO ポートアドレスの設定を変更してください。 カーソルは画面の3番目のセクションに移動します。 そこで値を変更することができます。 ハードウェアの部品一覧を作成した時に調べた IRQ およびポートアドレスの値を入力してください。 Q を押してデバイスの設定の編集を終え、 active ドライバ一覧に戻ってください。 デバイスに設定すべき値に確信がない場合は -1 を使うことが出来ます。 いくつかの FreeBSD ドライバは、 ハードウェアを適切に検出し、設定すべき値を得ることができます。 この値を利用するには、-1 の値で設定してください。 ハードウェアのアドレスを変更する手続きは、デバイスごとに異なります。 いくつかのデバイスは、使用しているコンピュータから物理的にカードを外し、 ジャンパや DIP スイッチで調整して設定します。 別のカードには、カードを再設定するために必要なプログラムを含む DOS フロッピが付属しています。 どのような場合でも、デバイスに付属しているドキュメントに従ってください。 このように設定を行った場合には、 必然的にコンピュータを再起動する必要があるので、 再びブートから FreeBSD のインストール作業を行ってください。 すべての衝突が解決されると、画面の表示は のようになっているでしょう。
衝突が解決した後のドライバの設定
見て分かるように、 システムに実際に存在するハードウェアのドライバだけが表示されているので、 アクティブなドライバの一覧は小さくなりました。 ここでこれらの変更を保存し、 インストールの次のステップに進むことができます。 Q を押して、 デバイス設定インタフェースを終了してください。 次のメッセージが表示されます。 Save these parameters before exiting? ([Y]es/[N]o/[C]ancel) Y と答えると、 パラメータが保存されデバイス検出が開始します。 検出結果が黒地に白文字で表示された後、 - Sysinstall が開始し、 + sysinstall が開始し、 メインメニュー () が表示されます。
Sysinstall メインメニュー
デバイス検出結果を再表示する 画面に表示される数百行の文字列は(バッファに)記憶されており、 再表示することが出来ます。 バッファを再表示するには、Scroll Lock キーを押します。 これで、画面をスクロールできます。結果を見るためには、矢印キーもしくは PageUpPageDown を使います。 Scroll Lock をもう一度押すと、スクロールを停止します。 直ちにこの作業を行って、カーネルがデバイス検出を実行している時に 画面の外に流れた文字列を再表示してください。 によく似た画面が現われるでしょうが、 あなたのコンピュータに搭載されているデバイスによって、表示される文字列は異なるでしょう。
古典的なデバイス検出結果の例 avail memory = 253050880 (247120K bytes) Preloaded elf kernel "kernel" at 0xc0817000. Preloaded mfs_root "/mfsroot" at 0xc0817084. md0: Preloaded image </mfsroot> 4423680 bytes at 0xc03ddcd4 md1: Malloc disk Using $PIR table, 4 entries at 0xc00fde60 npx0: <math processor> on motherboard npx0: INT 16 interface pcib0: <Host to PCI bridge> on motherboard pci0: <PCI bus> on pcib0 pcib1:<VIA 82C598MVP (Apollo MVP3) PCI-PCI (AGP) bridge> at device 1.0 on pci0 pci1: <PCI bus> on pcib1 pci1: <Matrox MGA G200 AGP graphics accelereator> at 0.0 irq 11 isab0: <VIA 82C586 PCI-ISA bridge> at device 7.0 on pci0 isa0: <iSA bus> on isab0 atapci0: <VIA 82C586 ATA33 controller> port 0xe000-0xe00f at device 7.1 on pci0 ata0: at 0x1f0 irq 14 on atapci0 ata1: at 0x170 irq 15 on atapci0 uhci0 <VIA 83C572 USB controller> port 0xe400-0xe41f irq 10 at device 7.2 on pci 0 usb0: <VIA 83572 USB controller> on uhci0 usb0: USB revision 1.0 uhub0: VIA UHCI root hub, class 9/0, rev 1.00/1.00, addr1 uhub0: 2 ports with 2 removable, self powered pci0: <unknown card> (vendor=0x1106, dev=0x3040) at 7.3 dc0: <ADMtek AN985 10/100BaseTX> port 0xe800-0xe8ff mem 0xdb000000-0xeb0003ff ir q 11 at device 8.0 on pci0 dc0: Ethernet address: 00:04:5a:74:6b:b5 miibus0: <MII bus> on dc0 ukphy0: <Generic IEEE 802.3u media interface> on miibus0 ukphy0: 10baseT, 10baseT-FDX, 100baseTX, 100baseTX-FDX, auto ed0: <NE2000 PCI Ethernet (RealTek 8029)> port 0xec00-0xec1f irq 9 at device 10. 0 on pci0 ed0 address 52:54:05:de:73:1b, type NE2000 (16 bit) isa0: too many dependant configs (8) isa0: unexpected small tag 14 orm0: <Option ROM> at iomem 0xc0000-0xc7fff on isa0 fdc0: <NEC 72065B or clone> at port 0x3f0-0x3f5,0x3f7 irq 6 drq2 on isa0 fdc0: FIFO enabled, 8 bytes threshold fd0: <1440-KB 3.5" drive> on fdc0 drive 0 atkbdc0: <Keyboard controller (i8042)> at port 0x60,0x64 on isa0 atkbd0: <AT Keyboard> flags 0x1 irq1 on atkbdc0 kbd0 at atkbd0 psm0: <PS/2 Mouse> irq 12 on atkbdc0 psm0: model Generic PS/@ mouse, device ID 0 vga0: <Generic ISA VGA> at port 0x3c0-0x3df iomem 0xa0000-0xbffff on isa0 sc0: <System console> at flags 0x100 on isa0 sc0: VGA <16 virtual consoles, flags=0x300> sio0 at port 0x3f8-0x3ff irq 4 flags 0x10 on isa0 sio0: type 16550A sio1 at port 0x2f8-0x2ff irq 3 on isa0 sio1: type 16550A ppc0: <Parallel port> at port 0x378-0x37f irq 7 on isa0 pppc0: SMC-like chipset (ECP/EPP/PS2/NIBBLE) in COMPATIBLE mode ppc0: FIFO with 16/16/15 bytes threshold plip0: <PLIP network interfce> on ppbus0 ad0: 8063MB <IBM-DHEA-38451> [16383/16/63] at ata0-master UDMA33 acd0: CD-RW <LITE-ON LTR-1210B> at ata1-slave PIO4 Mounting root from ufs:/dev/md0c /stand/sysinstall running as init on vty0
丹念に検出結果をチェックして、あなたが予期したすべてのデバイスを FreeBSD が検出できた事を確認してください。デバイスが見つからなかった場合、 検出結果へ表示されません。もしも、デバイスドライバへIRQやI/Oポートアドレスを 設定する必要がある場合、設定が正しいか確認する必要があります。 もし、UserConfig でデバイス検出の設定を変更する必要がある場合は、 sysinstall を再起動して設定をやり直してください。 おそらく、それが一番なじみやすい方法です。
Sysinstallの終了を選ぶ
矢印キーを使って、メインメニューから Exit Install を選びます。ディスプレイには次のメッセージが表示されます: User Confirmation Requested Are you sure you wish to exit? The system will reboot (be sure to remove any floppies from the drives). [ Yes ] No 訳:ユーザ承認要求 システムを再起動します。終了してもよろしいですか? (再起動前にドライブよりフロッピーを取り出してください。) ドライブに CD-ROM を入れたまま [Yes] を選べば、 インストールプログラムが再び起動します。 フロッピーディスクから起動しているなら、 再起動する前に mfsroot.flp フロッピーディスクを取り出し、 kern.flp フロッピーディスクに入れ替えてください。
Sysinstall の紹介 - Sysinstall は FreeBSD プロジェク - トが提供するインストール用アプリケーションです。これは、コンソー - ル上で動作し、インストールの設定や制御に使えるいくつものメニュー - や画面に分かれています。 + sysinstall ユーティリティは FreeBSD + プロジェクトが提供するインストール用アプリケーションです。 + これは、コンソール上で動作し、 + インストールの設定や制御に使えるいくつものメニューや画面に分かれています。 - Sysinstall のメニューはカーソル - キー、Enter, Space 等で操作し - ます。キーの詳しい解説とその意味については - Sysinstall の使用法に説明されています。 + sysinstall のメニューはカーソルキー、 + Enter, Space 等で操作します。 + キーの詳しい解説とその意味については + sysinstall の使用法に説明されています。 この説明を読むには、 に示す ように、Usage の項目が強調表示されて いて、[Select] ボタンが選択されていること を確認して、Enter を押してください。 メニューシステムの使い方が表示されます。読み終ったら、 Enter を押してメインメニューに戻りましょう。
Sysinstall のメインメニューから Usage を選択
ドキュメントメニューの選択 メインメニューから、カーソルキーで Doc を選択して Enter を押してください。
ドキュメントメニューの選択
これでドキュメントメニューが表示されます。
Sysinstall ドキュメントメニュー
用意されたドキュメントを読むのは大切なことです。 ドキュメントを読むには、カーソルキーで選択して Enter を押してください。読み終えたら、 Enter を押すとドキュメントメニューに戻ります。 メインのインストールメニューに戻るには、カーソルキーで Exit を選択して、 Enter を押してください。
キー配列メニューの選択 キーボード配列を変更するには、カーソルキーで Keymap を選択して、 Enter を押してください。
Sysinstall メインメニュー
上下のカーソルキーでメニュー項目を選択して Space を押せば異なるキーボード配列を選択でき ます。もう一度 Space を押すと、選択を解除しま す。完了したら、カーソルキーで &gui.ok; を選択して Enter を押してください。 このスクリーン表示では、リストの一部しか表示されていません。 &gui.cancel; を選択すると、デフォルトのキーマップを使用して、 メインインストールメニューに戻ります。
Sysinstall キー配列メニュー
インストールオプション画面 Options を選択して、 Enter を押してください。
Sysinstall メインメニュー
Sysinstall オプション
ほとんどのユーザーにはデフォルトの値でよく、変更する必要は ありません。リリース名は、インストールするバージョンによって変わります。 選択された項目の説明が、画面の下部に青く強調表示されます。 オプションの 1 つは Use Defaults とい う、すべての値を初期値に戻すものであることに気をつけてください。 F1 を押すと、さまざまなオプションについて の説明を読むことができます。 Q を押すと、メインインストールメニューに 戻ります。
標準インストールの開始 Unix や FreeBSD が初めての人には Standard インストールがお奨めです。 カーソルキーで Standard を選択して、 Enter を押してインストールを始めてください。
標準インストールの開始
ディスク領域の割り当て 最初の課題は、FreeBSD 用にディスク領域を割り当て、 - Sysinstall が使えるようにラベルを作成 + sysinstall が使えるようにラベルを作成 することです。そうするためには、FreeBSD が disk 上にどのような情 報があることを前提としているか知らなければなりません。 BIOS ドライブの番号付け FreeBSD をインストールして設定する前に、特に複数のハードディ スクを持っているならば気をつけておかなければならない重要なこと があります。 DOS Microsoft Windows MS-DOS や Microsoft Windows のような BIOS に依存したオペレー ティングシステムが動いている PC では、BIOS がディスクドライブ の順序を構成でき、OS はその変化に追従します。これにより、ユー ザはいわゆるプライマリーマスター以外のディスク から起動することができます。この仕組みを用いればシステムのバッ クアップを取る最も簡単で安価な方法を構築できます。もう一つ同じ ディスクを買い、Ghost や XCOPY を用いて一つ目のディスクから二 つめのディスクへのコピーを定期的に取ればいいのです。そして、一 つ目のディスクに障害が起きたり、ウィルスに感染したり、オペレー ティングシステムの不具合でめちゃくちゃにされてしまった時には、 BIOS に対してドライブを論理的に交換するように指示することで簡 単に復旧できるのです。この方法はドライブのケーブルを交換するの と同じようなことなのですが、ケースを開ける必要がありません。 SCSI BIOS SCSI コントローラを備えたもっと高価なシステムでは、しばし ば BIOS に拡張が施されており、同じように 7 台までのドライブの 順番を組み換えることができるようになっています。 以上のような機能を便利に使っているユーザは、FreeBSD では同 じような結果にならないことに驚くかもしれません。FreeBSD は BIOS を利用しないため、論理 BIOS ドライブマッピング については知らないのです。このため、特にいくつかのドラ イブが同じジオメトリを持っている時に、そしてまたあるものをもう 一つのクローンとして使っている時に非常にややこしい状況になり得 ます。 FreeBSD を使う時は、インストール前にドライブの番号付けが自 然なものになるように、必ず BIOS の設定を忘れずに戻しておきましょ う。もしドライブの番号付けを変更する必要がある場合には、ケース を開けジャンパーやケーブルを移動するというハードウェア的なやり かたをとってください。 Bill と Fred のイケイケ冒険記より Bill は Fred のためにもう一つ FreeBSD 箱を作ろうと古い Wintel 箱を潰しました。Bill は ユニット番号 0 の SCSI ドライ ブを一つ追加し、そこに FreeBSD を入れました。 Fred はこのシステムを使い始めましたが、数日後その古い SCSI ドライブがたくさんのソフトエラーを吐いているのに気付き、 Bill に報告しました。 さらに数日後、Bill はその問題に対処しようと決意し、倉庫 のディスクドライブアーカイブから同じ SCSI ドライブを取ってき ました。まずドライブのサーフィススキャンを行なってみましたが 特に問題なかったため、Bill はこのドライブをユニット番号 4 と して取り付け、ドライブ 0 からドライブ 4 へのイメージコピーを 行ないました。 新しいドライブがインストールされ、しかもうま く動いているため、Bill はそれを使い始めてもいいだろうと思い ました。そこで彼は SCSI BIOS の機能を使ってシステムがユニッ ト 4 から起動するようにディスクドライブの順序を入れ換えまし た。FreeBSD が起動し、調子良く動き始めました。 Fred は数日作業を続けましたが、すぐに Bill と Fred は新 しい冒険に挑戦することにしました。新しいバージョンの FreeBSD にアップグレードするのです。Bill は SCSI ユニット 0 のディス クは当てにならないので取りはずし、アーカイブ から持ってきた別 の新しいドライブと交換しました。そして、新しいバージョンの FreeBSD を、Fred の持っていた魔法のインターネット FTP フロッ ピーを用いて新しい SCSI ユニット 0 にインストールしたのです。 インストールはうまくいきました。 Fred は新しいバージョンの FreeBSD を数日使ってみ て、技術部門でも使えるくらい十分に良いものだと確認しました。 古いバージョンから全ての作業をコピーする時が来たのです。そ こで Fred は SCSI ユニット 4 (古い FreeBSD で行なっていた作 業の最新のものを置いてあるドライブです) をマウントしました。 ところが、Fred は SCSI ユニット 4 には自分の貴重な作業がなに も残っていないことを発見して慌てふためきました。 データはどこへ行ったのでしょう? Bill がオリジナルの SCSI ユニット 0 のイメージをユニット 4 にコピーした時、ユニット 4 は 新クローン になりました。 Bill がユニット 4 から起動するように SCSI BIOS で順序の入れ 換えを行なった時、実はおバカなことにそう変更したと思い込んで いただけなのです。FreeBSD は依然として SCSI ユニット 0 上で 動いていたのです。BIOS にこのような変更を行なっても Boot と Loader のコードの一部もしくは全部は選択された BIOS ドライブ から取得されるものの、処理が FreeBSD のカーネルドライバーに 引き渡された時から BIOS ドライブの順序は無視され、FreeBSD は 通常のドライブ番号順に移行するのです。さきほどの例では、シス テムはオリジナルの SCSI ユニット 0 で動き続けており、Fred の データは全て SCSI ユニット 4 ではなくそのディスクに残ってい たのです。システムが SCSI ユニット 4 で動いているように見え たのは単に人の期待からくる妄想だったのです。 こういった現象を発見しても、データは全く失なわれても損な われてもいないことを、喜んで伝えておきます。古い SCSI ユニッ ト 0 はガラクタの山から見つけ出され、Fred が行なった作業は全 て彼のもとへ返ってきたのです (そして Bill は自分が 0 までは 数えられることを学んだのでした)。 この例では SCSI ドライブが用いられましたが、その概念は IDE ドライブにも同じように当てはまります。 ディスク構成 ファイルを見つけるために FreeBSD が使用する構成の一番小さな単位はファイル名です。 ファイル名は、大文字と小文字を区別します。 このことは readme.txt および README.TXT が異なる二つのファイルであることを意味します。 FreeBSD はそのファイルがプログラム、または文書、 あるいはその他の形式かどうかを決定するために拡張子を使用しません。 ファイルはディレクトリ内に格納されます。 ディレクトリはファイルを一つも含んでいないかもしれせんし、 または数百のファイルを含んでいるかもしれません。 ディレクトリはまた別のディレクトリを含むことができます。 つまり、ディレクトリの階層構造を構築することができます。 このことにより、データ構造がはるかに簡単になります。 ファイルおよびディレクトリは、 必要な他のディレクトリ名とスラッシュ (/) を後に続けて ファイル名またはディレクトリ名を与えることによって参照されます。 foo ディレクトリがあって、その中に bar ディレクトリがあるとします。 そして、その中に readme.txt があるとすると、 ファイルへのフルネーム、またはパスfoo/bar/readme.txt となります。 ディレクトリおよびファイルはファイルシステム内に格納されます。 どのファイルシステムは、そのファイルシステムのための ルートディレクトリ とよばれる、 まさに頂点の位置にちょうど一つのディレクトリを含んでいます。 このルートディレクトリは他のディレクトリを含むことができます。 これまでのところ、これはあなたの使ったことのある他の OS とおそらく似ているかもしれません。少し違いがあります。 たとえば、DOS ではファイル名とディレクトリ名を分けるのに \ を使います。 一方、MacOS では : を使います。 FreeBSD はパス内にドライブレターまたは他のドライブ名を使いません。 あなたは FreeBSD で c:/foo/bar/readme.txt とは書かないでしょう。 その代わり、一つのファイルシステムは ルートファイルシステムとして設計されています。 ルートファイルシステムのルートディレクトリは / として参照されます。それから、他のすべてのファイルシステムは、 ルートファイルシステム以下に マウント されます。 あなたが FreeBSD システムでどんなに多くのディスクを使用しても、 すべてのディレクトリは、 同じディスクの一部であるように見えるので問題ありません。 A,B および C と呼ばれる三つのファイルシステムがあると仮定しましょう。 それぞれのファイルファイルシステムには一つのルートディレクトリがあり、 A1, A2 と呼ばれている二つの他のディレクトリを含んでいます (同様に B1, B2 および C1, C2 があります)。 A をルートファイルシステムとします。 このディレクトリになにが含まれているか見るために ls コマンドを使うと、 A1 および A2 の二つのサブディレクトリが現れるでしょう。 ディレクトリツリーは以下のようになります。 / | +--- A1 | `--- A2 ファイルシステムはファイルシステム内のディレクトリにマウントしなければいけません。 それでは、A1 ディレクトリに B ファイルシステムをマウントすると仮定します。 B のルートディレクトリは A1 に置き換えられ、 そして B 内のディレクトリがそれに応じて現れます。 / | +--- A1 | | | +--- B1 | | | `--- B2 | `--- A2 B1 または B2 内にあるどんなファイルも、必要なときに /A1/B1 または /A1/B2 で到達できます。 /A1 にあったすべてのファイルは一時的に隠されました。 それらは B が A からアンマウントされたら再び現れるでしょう。 もし BA2 にマウントされていたら、この図のようになります。 / | +--- A1 | `--- A2 | +--- B1 | `--- B2 そして、パスはそれぞれ /A2/B1 および /A2/B2 となるでしょう。 ファイルシステムは互いのファイルシステム上にもマウントできます。 上記の最後の例に続けて、C ファイルシステム は B ファイルシステム内の B1 ディレクトリ上にマウントできます。 次の図のようになります。 / | +--- A1 | `--- A2 | +--- B1 | | | +--- C1 | | | `--- C2 | `--- B2 または CA1 の下の A ファイルシステムに直接マウントできます。 / | +--- A1 | | | +--- C1 | | | `--- C2 | `--- A2 | +--- B1 | `--- B2 もしあなたが DOS を使いなれているなら、 まったく同じではありませんが、これは join コマンドと 似ています。 これは、通常あなた自身が心配する必要のあるものではありません。 一般的に、FreeBSD をインストールするときにファイルシステムを作成し、 どこにマウントするか決定します。そして、 新しいディスクを追加しなければそれらを変更することはありません。 一つの大きなファイルシステムを用意し、 他のファイルシステムを作成する必要としないことはまったくもって可能です。 この方法にはいくつかの短所と一つの利点があります。 マルチファイルシステムの利点 異なったファイルシステムは異なった マウントオプション を使用できます。 たとえば、注意深い考えなのですが、 ルートファイルシステムを読みだし専用でマウントして、 不注意によって重大なファイルを削除、 または編集できないようににすることができます。 FreeBSD はファイルシステムがどのように使われているかによって、 自動的にファイルシステム上のファイルの配置を最適化します。 したがって、連続的に書き込まれた多くの小さなファイルが含まれているファイルシステムは、 より大きく少ないファイルが含まれているファイルシステムと異なる最適化をするでしょう。 一つの大きなファイルシステムを作成すると、 この最適化は成り立たなくなります。 FreeBSD のファイルシステムはトラブルが起きてもとても強固です。 しかしながら臨界点でのトラブルは、 ファイルシステムの構造にまだ損害を与えるかもしれません。 マルチファイルシステムへデータを分割しておくことで、 必要なときにバックアップからレストアすることをより容易にして、 まだシステムが回復するかもしれません。 シングルファイルシステムの利点 ファイルシステムは固定サイズです。 FreeBSD をインストールするときにファイルシステムを作成して、 固定サイズを割りあてたなら、 後になってそのパーティションをより大きくする必要があると気づくかもしれません。 これはバックアップ、サイズを指定したファイルシステムの再作成、 リストアをしないで実行することは簡単ではありません。 FreeBSD 4.4 以降のバージョンには、 この制限を取り除いて、 ファイルシステムのファイルを直ちに増加させることを可能にする &man.growfs.8; という特徴的なコマンドがあります。 ファイルシステムはパーティション内に含まれています。 FreeBSD の Unix 遺産のために、 これはこの章内に現れた先のパーティションという用語の意味とは違う意味を持っています。 それぞれのパーティションは a から h までの文字で区別されます。 それぞれのパーティションは、 一つのファイルシステムだけを含むことができます。 このことは、ファイルシステムが ルートマウントシステム上の典型的なマウントポイント、 または含まれているパーティションの文字によって記述されることを意味します。 FreeBSD は スワップ領域 にもまたディスク領域を使用します。 スワップ領域は FreeBSD に 仮想メモリ を提供します。 これはあなたのコンピュータが、 実際に搭載している以上のメモリがあるかのように振舞います。 FreeBSD がメモリを使い果たしたときに、 現在使用されていないデータのいくつかをスワップ領域に移動し、 そのデータが必要となったときに (その他のデータをスワップ領域に移動させてから) メモリ内に移動しなおします。 いくつかのパーティションはある慣習と関係づけられています。 パーティション 慣習 a 通常、ルートパーティションを含みます。 b 通常、スワップ領域を含みます。 c 通常、スライス全体と同じサイズです。 これは、スライス全体にアクセス必要のあるユーティリティ (たとえば、ひどいブロックスキャナ) が、 c パーティションにアクセスすることを可能にします。通常、 このパーティション内にファイルシステムを作成しないでしょう。 d d パーティションは、 それに関連づけられた特別な意味を持っていましたが、 今はありません。 現在では、いくつかのツールが d パーティション上で動作するように命じれば、 奇妙に動くかもしれません。 - したがって、Sysinstall は通常 + したがって、sysinstall は通常 d パーティションを作成しないでしょう。 ファイルシステムを含んだそれぞれのパーティションは、FreeBSD が スライス と呼ぶものの中に格納されます。 スライスは FreeBSD の用語で、 先ほどパーティションを呼ばれていたものです。 もう一度言及しますが、これは FreeBSD の Unix 背景によるものです。 スライスは 1 から 4 までの番号がつけられます。 スライス パーティション 危険な専用 スライス番号は 1 から始まり s を前につけられて、デバイス名の後に続きます。 したがって、da0s1 は一番目の SCSI ドライブ上の 一番目のスライスです。 ディスク上に四つの物理スライスだけが存在できます。しかし、 適切な種類の物理スライス内に論理スライスをもつことができます。 これらの拡張されたスライス番号は 5 から始まります。したがって、 ad0s5 - はディスク上の一番目の拡張スライスです。 + は、一番目の IDE ディスク上の一番目の拡張スライスです。 これらのデバイスは、 スライスを占有することを予期するファイルシステムによって使用されます。 スライスや 危険な専用 の物理ドライブ、 そして他のドライブは a から h までの文字として表される パーティション を含んでいます。 この文字はデバイス名に追加されます。したがって、 da0a は一番目の 危険な専用 da ドライブ上の a パーティションです。 ad1s3e は、 二番目の IDE ディスク上の 三番目のスライス内にある五番目のパーティションです。 最後に、システム上のそれぞれのディスクは識別されます。 ディスク名はどの種類のディスクであるかを示す記号ではじまり、 どのディスクかを示す数字が続きます。 スライスとは違いディスクの番号づけは 0 から始まります。 共通の記号は に示されます。 パーティションを参照するときには、 FreeBSD はパーティションを含むスライスおよびパーティションも指定することを必要とします。 そしてスライスを参照するときはディスク名も参照しないといけないでしょう。 このことは、ディスク名、s 、スライス番号、 そしてパーティション文字を並べることによってできます。 に例があります。 は理解をより明らかにすることを助けるための、 ディスク構成の概念のモデルを示します。 FreeBSD をインストールするために、 まずはじめにディスクスライスの設定をし、 次に FreeBSD に用いるスライス内のパーティションを作成し、 それからそれぞれのパーティション内にファイルシステム (またはスワップ領域) を作成し、 ファイルシステムがどこに舞うとされるか決定しなければいけません。 ディスクデバイス記号 記号 意味 ad ATAPI (IDE) ディスク da SCSI ダイレクトアクセスディスク acd ATAPI (IDE) CDROM cd SCSI CDROM fd フロッピーディスク
ディスク名、スライス名、パーティション名のサンプル Name Meaning ad0s1a 一番目の IDE ディスク (ad0) 上の一番目のスライス (s1) 内の一番目のパーティション (a)。 da1s2e 二番目の SCSI ディスク (da1) 上の二番目のスライス (s2) 内の五番目のパーティション (e)。 ディスクの概念的構成 これはシステムに接続された一番目の IDE ディスクの FreeBSD から見た図を示します。 ディスクサイズは 4 GB と仮定し、 2 GB のスライス (DOSでいうパーティション) が二つあるとします。 一番目のスライスは DOS ディスクの C: を含んでいます。 そして、二番目のスライスは FreeBSD のディスクを含んでいます。 これは FreeBSD インストーラが三つのパーティションと一つのスワップパーティションを作成した例です。 三つのパーティションはそれぞれファイルシステムを含んでいます。 a パーティションはルートファイルシステムに使用され、 e パーティションは /var ディレクトリ階層に、 f パーティションは /usr ディレクトリ階層に使用されるでしょう。 .-----------------. --. | | | | DOS / Windows | | : : > First slice, ad0s1 : : | | | | :=================: ==: --. | | | Partition a, mounted as / | | | > referred to as ad0s2a | | | | | :-----------------: ==: | | | | Partition b, used as swap | | | > referred to as ad0s2b | | | | | :-----------------: ==: | Partition c, no | | | Partition e, used as /var > filesystem, all | | > referred to as ad0s2e | of FreeBSD slice, | | | | ad0s2c :-----------------: ==: | | | | | : : | Partition f, used as /usr | : : > referred to as ad0s2f | : : | | | | | | | | --' | `-----------------' --'
fdisk でスライス作成 この段階でなにも変更を加えないとしても、 そのことはディスクに書きこまれるでしょう。 もし間違いをしたと考えてもう一度やり直したいのなら、 メニューを使って sysinstall を終了してやり直すことができます。 なにをすればいいか分からなくなって、終了する方法が分からないときは、 いつでもコンピュータを切ることができます。 sysinstall メインメニューでスタンダードインストールを選択したあとには、 次のメッセージが表示されるでしょう。 Message In the next menu, you will need to set up a DOS-style ("fdisk") partitioning scheme for your hard disk. If you simply wish to devote all disk space to FreeBSD (overwriting anything else that might be on the disk(s) selected) then use the (A)ll command to select the default partitioning scheme followed by a (Q)uit. If you wish to allocate only free space to FreeBSD, move to a partition marked "unused" and use the (C)reate command. [ OK ] [ Press enter or space ] 指示されたとおり Enter を押してください。 次に、デバイスの走査を実行したときにカーネルが見付けた、 すべてのハードドライブのリストが表示されるでしょう。 は IDE ディスクを二つもつシステムの例です。 これらは ad0 および ad2 と名付けられています。
fdisk を実行するディスクの選択
なぜ ad1 がここに表示されないか不思議に思うかもしれません。 なぜ忘れられたのか? IDE ハードディスクを一つ目はプライマリ IDE コントローラのマスタとして、 二つ目はセカンダリ IDE コントローラのマスタとして二つ接続している場合、 なにが起こるか考えてください。 もし FreeBSD がこれらを ad0ad1 のように、 見付けた順番で番号をつけたとしてもすべては動作するでしょう。 しかし、その後プライマリ IDE コントローラのスレーブとして 三つ目のディスクを追加したとしたら、 それはたった今 ad1 となり、 以前の ad1ad2 となるでしょう。 デバイス名 (ad1s1a のような) はファイルシステムを見つけるのに使われるので、 ファイルシステムのいくつかは突然正しく現れなくなるかもしれず、 FreeBSD の設定を変更する必要があるでしょう。 これを解決するために、ディスクが見つかった順番ではなく、 どこに接続されているかということに基づいて IDE ディスクを名前づけするようにカーネルを設定できます。 この機構によって、セカンダリ IDE コントローラのマスタディスクは、 たとえ ad0 または ad1 デバイスがないとしてもいつでも ad2 になるでしょう。 この設定は FreeBSD カーネルの標準設定です。 これがこの画面で ad0 および ad2 を表示する理由です。 このスクリーンショットが得られたマシンには、 IDE コントローラの両方のマスタチャネルにディスクがあり、 スレーブチャネルにはありません。 FreeBSD をインストールしたいディスクを選択して、 &gui.ok; を押してください。 のような表示とともに fdisk が起動するでしょう。 fdisk の画面は三つのセクションに分かれます。 一つ目のセクションは、これは表示の先頭二行にわたっているのですが、 現在選択されているディスクの詳細を表示します。 ディスクの詳細には FreeBSD でのデバイス名、ディスクのジオメトリ、 そしてディスクの全容量が含まれます。 二つ目のセクションは現在ディスク上にあるスライスを表示します。 スライスの開始セクタと終了セクタ、大きさ、FreeBSD 上での名前、 種類とサブタイプが表示されます。 この例では、PC 上のディスクレイアウト機能が生み出した、 未使用の小さなスライスを二つ表示しています。 また大きな FAT スライスも一つ表示しています。これはほとんどの場合、 DOS または Windows において C: ドライブ および他のドライブ名の拡張スライスとして現れます。 三つ目のセクションは fdisk において利用可能なコマンドを表示します。
編集する前の典型的な fdisk 構成
今から行うことは、 あなたがどのようにディスクを分割したいかによります。 FreeBSD をディスク全体で使いたいなら、 Use Entire Disk オプションを表す A キーを押すことができます。 このことは sysinstall がインストールプロセスの残りを続けることにあなたが同意したとき、 このディスクのすべてのデータを削除するでしょう。 存在しているスライスは取り除かれ、 unused の小さな領域 (PCディスクレイアウト機能の副産物) と、 FreeBSD のための大きなスライスへ置きかわるでしょう。 これを行ったら、次に方向キーを使って新しく作成された FreeBSD スライスを選択し、スライスに起動可能の印をつけるために S キーを押してください。 そのとき、画面の見た目は とよく似たものとなるでしょう。 Flags 列の A に注意してください。 これはこのスライスが アクティブ で、 ここから起動することを示します。 FreeBSD のための空き領域を作成するために、 存在しているスライスを削除しようとしているのなら、 方向キーをつかってスライスを選択して D キーを押してください。 それから C キーを押すと、 作成したいスライスの大きさの入力を促されます。 適切な数字を入力して Enter キーを押してください。 FreeBSD のための空き領域を既に作成しているなら (おそらく Partition Magic などのツールを利用したのでしょう) 、 そのときは C キーを押して新しいスライスを作成できます。 再び、作成したいスライスの大きさの入力を促されるでしょう。
ディスク全体を使う fdisk 構成
終了したら Q キーを押します。 あなたの変更は sysinstall 内に保存されるでしょう。 しかし、まだディスクには書きこまれません。
ブートマネージャのインストール ブートマネージャをインストールするかどうか考えましょう。一般的に、次の場合は FreeBSD ブートマネージャをインストールするべきです。 二つ以上のドライブがあり、 一番目のドライブ以外に FreeBSD をインストールした場合 FreeBSD を同じディスク内に他の OS と共存させてインストールしており、 コンピュータを起動する際に FreeBSD か他の OS かを選択したい場合 選択をして Enter キーを押してください。
sysinstall ブートマネージャメニュー
F1 キーを押すと表示されるヘルプ画面では、 ハードディスクを OS 間で共有する場合に起こり得る問題について議論しています。
他のドライブのスライスの作成 二つ以上ドライブがある場合、 ブートマネージャを選択した後、ドライブ選択画面に戻ります。 FreeBSD を二つ以上のディスクにインストールしたいのなら、 そのときはここで他のディスクを選択し、 fdisk を用いてスライス作成の作業を繰りかえすことができます。
ドライブ選択の終了
Tab キーを押すことで、 最後に選択したドライブと &gui.ok; および &gui.cancel; の間を切りかえられます。 &gui.ok; に移るために Tab キーを一度押し、 それからインストールを続けるために Enter キーを押してください。
<application>disklabel</application> でパーティション作成 さて、作成したばかりのスライス内にパーティションをいくつか作成しなければなりません。 それぞれのパーティションには a から h までの文字がつけられ、 b, c そして d パーティションは守るべき慣習的な意味を持っていることを忘れないでください。 特定のアプリケーションは、特別のパーティション構成 (特に二つ以上のディスクにわたってパーティションを構成している場合) から利益を得ることができます。 しかしこのことについては、はじめて FreeBSD をインストールする場合、 ディスクをどのようにパーティションに区切るか、 ということをあまり大げさに考えることはありません。 FreeBSD をインストールして使い方を学びはじめることの方がより重要です。 OS により詳しくなったときに、パーティション構成を変更するために FreeBSD をいつでも再インストールできます。 以下は四つのパーティション — 一つはスワップ領域、 三つはファイルシステム、の構成です。 一つ目のディスクのパーティションレイアウト パーティション ファイルシステム サイズ 説明 a / 100 MB これはルートファイルシステムです。 他のファイルシステムはすべてこの下のどこかにマウントされるでしょう。 100 MB はこのファイルシステムに手ごろなサイズです。 通常の FreeBSD インストールがここに約 40 MB のデータを配置するように、 ここにはあまり多くのデータを格納しないでしょう。 残りの領域は一時的なデータのためにあり、そして FreeBSD の将来のバージョンが / により多くの領域を必要とした場合の拡張領域として残します。 b なし メモリの 2-3 倍 このパーティションには、 システムのスワップ領域が保持されています。 スワップ領域の正しい容量を決めることは、 ちょっとした芸術かもしれません。 確実な経験則は、物理的なメモリ (RAM) の 2-3 倍のサイズのスワップ領域とするように、としています。 また、最低 64 MB のスワップを確保するといいでしょう。 したがって、あなたのコンピュータが 32 MB 未満のメモリを搭載している時は、 スワップ領域を 64 MB にしてください。二つ以上のディスクがあるときには、 それぞれのディスクにスワップを置くことができます。 FreeBSD はそれぞれのディスクをスワップに用い、 スワップ動作を効果的に高速化させるでしょう。 この場合、必要とするスワップサイズの合計を計算し (たとえば 128 MB)、 それぞれのディスクに置くスワップサイズを求めるために、 あなたの持っているディスク数 (たとえば二つ) で割ってください。 この例の場合は、 一つのディスクごとに 64 MB のスワップとなります。 e /var 50 MB /var ディレクトリにはさまざまなサイズのファイルが含まれます。 ログファイルやその他の管理ファイルです。 これらのファイルの多くは FreeBSD の毎日の動作の間に広範囲にわたって読みこまれ、 書きこまれます。 (訳注: /とは) 別のファイルシステムにこれらのファイルを置くことは、 異なったアクセス頻度のディレクトリ内にある他のファイルに影響を与えずに、 FreeBSD がこれらのファイルへのアクセスを最適化することを可能とします。 f /usr ディスクの残り 他のすべてのファイルは、主に /usr およびそのサブディレクトリ内に保存されます。
二つ以上のディスクに FreeBSD をインストールしようとしているのなら、 設定した他のスライスにもパーティションを作成しないといけません。 最も簡単な方法は、 それぞれのディスクに二つのパーティションを作成することです。 一つはスワップ領域、 そして一つはファイルシステムのためのパーティションです。 残りのディスクのパーティション構成 パーティション ファイルシステム サイズ 説明 b なし 説明を参照 すでに議論したように、 スワップ領域をそれぞれのディスクにわたって分割できます。 たとえ a パーティションが (訳注: そのスライスに) ないとしても、 慣習により、スワップ領域は b パーティションとなります。 e /diskn ディスクの残り ディスクの残りは一つの大きなパーティションとなります。 これは e パーティションの代わりに、 a パーティション上へ簡単に置くことができるかもしれません。 しかしながら慣習により、スライス上の a パーティションはルート (/) ファイルシステムとなるファイルシステムのために予約されています。 あなたはこの慣習にしたがう必要はありませんが sysinstall が代わりにやってくれます。 したがってこのことにより、 インストールが少しだけより簡単になります。 このファイルシステムをマウントする場所をどこでも選択できます。 この例では、これらを /diskn ディレクトリとしてマウントするよう提案しています。 n はそれぞれのディスクごとに変更する数字です。 しかしあなたが望むなら他の構成を使用できます。
パーティション構成を決定したら、 今から sysinstall を用いて作成できます。 このメッセージが現れるでしょう。 Message Now, you need to create BSD partitions inside of the fdisk partition(s) just created. If you have a reasonable amount of disk space (200MB or more) and don't have any special requirements, simply use the (A)uto command to allocate space automatically. If you have more specific needs or just don't care for the layout chosen by (A)uto, press F1 for more information on manual layout. [ OK ] [ Press enter or space ] disklabel と呼ばれる FreeBSD パーティションエディタをはじめるために Enter キーを押してください。 disklabel をはじめて起動したときの画面表示です。 この画面は三つのセクションに分かれています。 はじめの数行は現在作業しているディスクの名前、 そして作成しようとしているパーティションを含むスライスを表示します (この時点で disklabel はスライスのことをスライス名ではなくパーティション名と呼びます) 。 この画面はスライス内の空き領域の合計も表示しています。 この空き領域はスライス内に存在していて、 しかしまだパーティションに割り当てられていない領域です。 画面の中段は作成したパーティションを表示しています。 それぞれのパーティションが含むファイルシステムの名前、サイズ、 ファイルシステム作成にまつわるいくつかのオプションが表示されます。 画面の下段にある三つ目のセクションは disklabel で有効なキー操作を表示します。
sysinstall ディスクラベルエディタ
disklabel は自動的にパーティションを作成し、 デフォルトのサイズを割りあてることができます。 A キーを押して、今試してください。 とよく似た画面となるでしょう。 あなたが使用しているディスクのサイズに依存しているので、 デフォルトは希望しているものになるかもしれませんし、 ならないかもしれません。 デフォルトをそのまま受け入れる必要はないので、 このことは問題になりません。 FreeBSD 4.5 からのデフォルトのパーティション構成は /tmp ディレクトリに / パーティションの一部ではなく、 それ自身のパーティションを割り当てます。 このことは、一時ファイルによって / パーティションがあふれてしまうことを防ぐのに役立ちます。
デフォルトの自動割り当てによる sysinstall ディスクラベルエディタ
提案されたパーティションを削除して、 あなた自身のパーティション構成に置き換えるには、 方向キーを用いて、一番目のパーティションを選択し、 削除するために D キーを押してください。 提案されたすべてのパーティションを削除するために、 これを繰り返してください。 一番目のパーティション (/ としてマウントされる a パーティション) を作成するには、 画面の先頭のディスク情報が選択されていることを確認して、 C キーを押してください。 新しいパーティションのサイズの入力をうながすダイアログが現れるでしょう ()。 使用したいサイズをブロックの数で入力できます。 またはより使いやすいように、 メガバイト 単位で指定する M 、 ギガバイト 単位で指定する G 、 シリンダ 単位で指定する C を数の後につけて入力できます。 + + FreeBSD 5.x から、ユーザは + Custom Newfs (Z) オプションを使って + UFS2 を選択できるようになりました。 + ラベルを Auto Defaults で作成して + Custom Newfs オプションを使うか、 + 作成作業を行っている間に を追加してください。 + Custom Newfs を使う場合には、 + 忘れずに -U を追加して、 + SoftUpdates を有効にしてください! + +
ルートパーティションに割りあてる容量
(訳注: ダイアログに) 表示されるデフォルトのサイズは、 スライスに残っているサイズのパーティションを作成するでしょう。 上述したパーティションサイズを用いる場合は Backspace キーを用いて表示されている数字を削除し のように 64 M と入力してください。そして &gui.ok; を押してください。
ルートパーティションサイズの編集
パーティションのサイズを入力すると、 次にこのパーティションはファイルシステムなのか、 それともスワップ領域なのかを聞かれるでしょう。 のようにダイアログが表示されます。 この一番目のパーティションにはファイルシステムが含まれるので、 FS を選択し、 Enter キーを押します。
ルートパーティションタイプの選択
ファイルシステムを作成しようとしているので、 最後に disklabel に対して、 このファイルシステムがどこにマウントされるか教えなければなりません。 のようなダイアログが表示されます。 ルートファイルシステムのマウントポイントは / なので、/ と入力し Enter キーを押します。
ルートのマウントポイント選択
その後、 新しく作成したパーティションを表示するために画面は更新するでしょう。 他のパーティションを作成するために、この作業を繰りかえしてください。 スワップパーティションはマウントされないので、 スワップパーティションを作成したときには、 ファイルシステムのマウントポイントの入力は促されないでしょう。 最後のパーティションの /usr を作成するときは、 スライスに残っているサイズを使用するために、 表示されたサイズをそのままにしておくことができます。 最終的な FreeBSD ディスクラベルエディタ の画面は、 選択された数値は異なっているかもしれませんが、 のようになるでしょう。 Q キーを押して終了します。
sysinstall ディスクラベルエディタ
- + + 何をインストールするか選択する ディストリビューションセットの選択 インストールするディストリビューションセットを選択します。 これは使おうとするシステムや利用可能なディスクの容量に依存します。 最小構成のインストールから全てのインストールまでのオプションがあらかじめ用意されています。 Unix や FreeBSD に慣れてない人はほぼ間違いなくこれらの用意されたオプションのうちの 1 つを選ぶべきです。 ディストリビューションセットのカスタマイズは、主としてより経験を積んだユーザーのためにあります。 F1 キーを押すとそのディストリビューションセットのオプションやそれらが何を含んでいるかというより詳しい情報が表示されます。 ヘルプを見終わった後には、 Enter キーを押すことでディストリビューションの選択メニューに戻ることができます。 グラフィカルユーザインタフェースを望む場合には、 X を含んだディストリビューションセットを選択してください。 XFree86 の環境設定とデフォルトデスクトップの選択はインストールステップの後に行います。 インストールされる XFree86 のデフォルトバージョンは、インストールする FreeBSD のバージョンに依存します。 4.6 以前の FreeBSD のバージョンでは XFree86 3.X がインストールされ、 4.6 以降では XFree86 4.X がデフォルトでインストールされます。 XFree86 のウェブサイトであなたのビデオカードがサポートされているかどうかをチェックしてください。 使いたいカードがインストールされる XFree86 のデフォルトバージョンで対応していない場合には、 インストールに X を含まないディストリビューションを選択します。 そしてインストール後に、Ports Collection を使って適切な XFree86 のインストールとコンフィギュレーションを行います。 カスタムカーネルをコンパイルする予定ならばソースコードを含むオプションを選択します。 なぜカスタムカーネルを構築するのか、またカスタムカーネルの構築方法に関しては を参照してください。 当然ながら、全てを含むシステムが最も多くのことを行えます。 十分なディスクスペースがあるならば、 で示されるように All を矢印キーで選択し、 Enter を押します。 ディスクスペースに懸念があるならば、状況に合ったよりふさわしいオプションを選択します。 インストール後にそのほかのディストリビューションを加えることができます。
ディストリビューションの選択
Ports Collection のインストール お望みのディストリビューションを選ぶと、 FreeBSD Ports Collection をインストールするかどうかを尋ねてきます。 Ports Collection とは、簡単にソフトウェアをインストールする方法です。 これはソフトウェアをコンパイルするのに必要なソースコードを含みません。 自動的にダウンロード、コンパイル、インストールを行うためのファイルの集まりです。 で Ports Collection の使用方法が解説されています。 インストールプログラムはディスクに十分な空き容量があるかどうかをチェックしませんので、 十分な空き容量がある場合のみこのオプションを選択してください。 User Confirmation Requested FreeBSD Ports Collection をインストールしますか? これをインストールすることにより、&os.numports; 以上の移植ソフトウェアパッケー - ジにアクセスすることができます。これは、「クリーンな」状態では約 165MB + ジにアクセスすることができます。これは、「クリーンな」状態では約 &ports.size; のディスク容量を占めますが、配布されている tarball をダウンロードしていくと、更に 大きな領域を占めることになります (ただし、FreeBSD の CD/DVD で配布されている extra disk を持っていて、それを /cdrom にマウントして使用する場合には、 さほど問題にはならないでしょう) 。 Ports Collection は、非常に有用な資源であり、/usr パーティションに置 いておくだけの価値は十分にあります。この質問には Yes と答えるのが賢明で しょう。 Ports Collection に関するさらに詳しい情報や、最新の Ports に関しては、 以下の場所を参照してください。 http://www.FreeBSD.org/ports [ Yes ] No Ports Collection をインストールするなら [ Yes ] を、このオプションを選択しないのであれば [ No ] を矢印キーで選んでください。 Enter キーを押して先に進みます。 ディストリビューションの選択メニューが再度表示されます。
ディストリビューションの確認
オプションを選択したら矢印キーで Exit を選び、&gui.ok; がハイライトされていることを確認し、 Enter を押して先に進んでください。
インストールメディアの選択 CD-ROM からインストールする場合、矢印キーを使って FreeBSD CD/DVD からインストールする を選んで下さい。 &gui.ok; が選択されていることを確認して、 Enter キーを押しインストールを開始してください。 そのほかの方法でインストールする場合には、 適切なオプションを選択しその後の指示に従ってください。 F1 キーを押すとインストールメディアに関するオンラインヘルプが表示されます。 メディア選択メニューに戻るには Enter キーを押してください。
インストールメディアの選択
FTP インストールモード インストール ネットワーク FTP FTP 経由のインストールを行う場合、active FTP, passive FTP, HTTP proxy 経由の三種類の FTP インストールモードを選択することができます。 FTP Active: FTP サーバからインストールする すべての FTP 転送の際に Active モードを使用します。 ファイアウォール内部のマシンではうまく動きませんが、 多くの場合 passive モードに対応していないような古い FTP サーバでも動作します。 passive モードでの FTP 転送 (こちらがデフォルトです) に失敗した場合には、active モードで確かめましょう! FTP Passive: ファイアウォール経由で FTP サーバからインストールする FTP Passive モード すべての FTP 転送の際に Passive モードを使用します。 このモードを使用すると、 ランダムポート番号による外部からの接続を許可していないファイアウォールを越えることができるようになります。 HTTP proxy 経由の FTP: http proxy 経由で FTP サーバからインストールする FTP HTTP proxy 経由 この方法では、(ウェブブラウザと同様に) HTTP プロトコルを使って proxy サーバに接続し、FTP の操作を実現します。 proxy サーバは FTP 要求を (訳注: HTTP から FTP に) 変換して FTP サーバに送るため、ファイアウォールが FTP 接続を禁止していても、HTTP proxy サーバが提供されていれば ファイアウォールを超えた FTP 接続を行なうことが可能です。 この方法を用いる場合には、FTP サーバの他に proxy サーバを指定する必要があります。 通常 proxy FTP サーバに対しては、ユーザ名の一部として 実際に接続したいサーバの名前を @ 記号に続けて与える必要があります。 そうすると proxy サーバは本当のサーバのふり をするようになります。 たとえば、1234 ポートで要求を待つ proxy FTP サーバ foo.example.com を使って、 ftp.FreeBSD.org からインストールしたいとします。 この場合、オプションメニューで FTP ユーザ名に ftp@ftp.FreeBSD.org を、 パスワードとしてあなたのメールアドレスを設定します。 そして、インストールメディアに FTP (proxy サーバが対応しているならば passive FTP)、URL として ftp://foo.example.com:1234/pub/FreeBSD を指定します。 このように設定すると、 ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD に対する FTP 要求については foo.example.com が代理で処理をおこなうことになり、その マシンからインストールすることができます (インストール時の要求に応じて ftp.FreeBSD.org からファイルを取り寄せます)。
インストール操作の確定 これで良いと思ったら、ここでインストールを進めることができます。 インストールするためにおこなうハードディスクに対する変更をやめるなら、 ここが最後のチャンスでもあります。 User Confirmation Requested Last Chance! Are you SURE you want to continue the installation? If you're running this on a disk with data you wish to save then WE STRONGLY ENCOURAGE YOU TO MAKE PROPER BACKUPS before proceeding! We can take no responsibility for lost disk contents! [ Yes ] No [ Yes ] を選択して Enter キーを押すことでインストールは進みます。 インストールにかかる時間は、どのディストリビューションを選んだか、 どのインストールメディアを使ったか、 そしてコンピュータの速度にも依存します。 インストール状況に従って、メッセージが逐次表示されます。 次のメッセージが表示されればインストールは終わりです。 Message Congratulations! You now have FreeBSD installed on your system. We will now move on to the final configuration questions. For any option you do not wish to configure, simply select No. If you wish to re-enter this utility after the system is up, you may do so by typing: /stand/sysinstall . [ OK ] [ Press enter to continue ] Enter キーを押せばインストール後の設定画面に 移ることができます。 [ No ] を選択して Enter キーを押すと、インストールを中断して システムには何の変更もおこないません。 そのときには次のメッセージが表示されます。 Message Installation complete with some errors. You may wish to scroll through the debugging messages on VTY1 with the scroll-lock feature. You can also choose "No" at the next prompt and go back into the installation menus to try and retry whichever operations have failed. [ OK ] 何もインストールされなかったため、このメッセージが表示されています。 Enter キーを押しますと、 インストーラを終了するためにメインメニューに戻ります。 インストール後の作業 インストール完了後に数々のオプション設定を行います。 オプションは、インストールした FreeBSD を起動する前に configuration の項目に 入りなおすか、再起動後に /stand/sysinstall の中にある Configure の項目で設定することができます。 ネットワークデバイスの設定 もし、FTP インストールのために PPP を設定したのならば、 この画面は表示されず、前項に述べたように後から設定することが できます。 LAN の詳細情報と、FreeBSD のゲートウェイ・ルータの設定については 高度なネットワーク の章を参照してください。 User Confirmation Requested Would you like to configure any Ethernet or SLIP/PPP network devices? (訳:イーサネットや SLIP/PPP ネットワークデバイスを設定したいですか?) [ Yes ] No ネットワークデバイスを設定するには [ Yes ]    を選び、Enter キーを押します。 間違えた場合は、[ No ] を選びます。
イーサネットデバイスを選ぶ
設定したいインタフェースを矢印キーで選び、Enter キーを押します。 User Confirmation Requested Do you want to try IPv6 configuration of the interface? (訳:このインタフェース上で IPv6 の設定を行ないたいですか?) Yes [ No ] プライベートな LAN において、現行のインターネットプロトコル (IPv4) で十分なのであれば、矢印キーで [ No ] を選び Enter を押してください。 もし、新しいインターネットプロトコル (IPv6) を試して見たいのならば, [ Yes ] を選んで Enter を押してください。 すると、数秒間 RA サーバを検索します。 User Confirmation Requested Do you want to try DHCP configuration of the interface? (訳:このインタフェース上で DHCP 設定を行ないたいですか?) Yes [ No ] もし、DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) が必要なければ 矢印で [ No ] を選び、Enter を押してください。 [ Yes ] を選んだ場合、 dhclient を実行します。設定が成功すると、 ネットワーク設定情報が自動補完されます。 詳細については を参照してください。 次のネットワーク設定画面では、LAN 用ゲートウェイシステムの イーサネットデバイス構成が表示されます。
ed0 ネットワークの設定
Tab をつかって項目を選び、適切な情報を 入力してください。 Host 完全修飾されたホスト名。たとえば k6-2.example.com。 Domain コンピュータのドメイン名。たとえば example.com。 IPv4 ゲートウェイ ローカル以外のホストへパケットを送る際に使う IP アドレスです。 もしコンピュータがネットワーク上にいる場合は入力してください。 このコンピュータがネットワークのインターネットゲートウェイである場合には        この項目は空白のままにします。 ネームサーバ ローカル DNS サーバの IP アドレスを指定します。 - ローカル DNS サーバがプライベート LAN 上にない場合は、 - プロバイダの DNS サーバを指定します。 + ローカル DNS サーバがプライベート LAN 上にないので、 + プロバイダの DNS サーバ (208.163.10.2) + を指定しました。 IPv4 アドレス - このインタフェースで使う IP アドレスは 192.168.0.1。 + このインタフェースで使う IP アドレスは + 192.168.0.1 ネットマスク - LAN で使うアドレスブロッククラス C (192.168.0.0 - 192.168.255.255) を指定します。 - ネットマスクのデフォルト値は クラス C (255.255.255.0) です。 + この例では、LAN で使うアドレスブロッククラス C + (192.168.0.0 - + 192.168.255.255) + です。 + ネットマスクのデフォルト値はクラス C + (255.255.255.0) です。 ifconfig のその他のオプション あなたが加えたい ifconfig への オプションを入力してください。今回はありませんでした。 終了するときは、Tab キーを使って &gui.ok; Enter を押します。 User Confirmation Requested Would you like to Bring Up the ed0 interface right now? (訳:このインタフェースへの設定を今すぐ有効にしますか?) [ Yes ] No [ Yes ] を選んで Enter を押すと、ネットワークへの設定を始め、準備が整うと 設定が終了します。
ゲートウェイの設定 User Confirmation Requested Do you want this machine to function as a network gateway? (訳:このマシンにネットワークゲートウェイ機能を搭載しますか?) [ Yes ] No もし、マシンが LAN のゲートウエイであり、他マシン間の パケットを転送している場合は、[ Yes ] を選んで Enter を押します。もし、マシンがネットワーク上の ノードである場合、[ No ] を選び Enter を押して先に進んでください。 インターネットサービスの設定 User Confirmation Requested Do you want to configure inetd and the network services that it provides? (訳:inetd 及び提供するネットワークサービスの設定を行いますか?) Yes [ No ] もし [ No ] を選んだ場合には、さまざまなサービス、 たとえば telnetd などは有効になりません。 これは、リモートユーザがこのマシンに対して telnet を     使えないことを意味します。ローカルユーザは未だにリモートマシンへの アクセスに telnet を重宝しているでしょう。 これらのサービスは、インストール後に /etc/inetd.conf を 自分の好きなテキストエディタで編集することで有効になります。 詳しくは inetd の章 を見てください。 これらのサービスを利用したいと考えているならば,     [ Yes ] を選びインストールしてください。 追加の確認事項が表示されるでしょう。 User Confirmation Requested The Internet Super Server (inetd) allows a number of simple Internet services to be enabled, including finger, ftp and telnetd. Enabling these services may increase risk of security problems by increasing the exposure of your system. (訳:inetd は finger,ftp,telnet を含む数多くのインターネットサービスを 許可します。この機能を有効にするとシステムへのアクセスの増加による セキュリティ上のリスクが増加することがあります。) With this in mind, do you wish to enable inetd? [ Yes ] No [ Yes ] を選んで続けます。 User Confirmation Requested inetd(8) relies on its configuration file, /etc/inetd.conf, to determine which of its Internet services will be available. The default FreeBSD inetd.conf(5) leaves all services disabled by default, so they must be specifically enabled in the configuration file before they will function, even once inetd(8) is enabled. Note that services for IPv6 must be seperately enabled from IPv4 services. Select [Yes] now to invoke an editor on /etc/inetd.conf, or [No] to use the current settings. (訳:inetd(8) が利用可能にするインターネットサービスの種類については 設定ファイル (/etc/inetd.conf) に依存します。FreeBSD に付属する inetd.conf(5) の初期設定は、すべてのサービスが無効になっています。 従って、inetd(8) を一度有効にした後に設定ファイルの中で 必要なサービスを有効にする必要があります。なお、IPv4 サービス側から IPv6 のサービスを個別に設定する必要があることに注意してください。 [Yes] を選ぶと /etc/inetd.conf をエディタで編集できます。 [No] を選ぶと、現在の設定をつかいます。) [ Yes ] No [ Yes ] を選ぶと、 先頭行から設定がはじまります。 # を削除することでサービスを許可することができます。
<filename>inetd.conf</filename> の編集
希望するサービスを追加したら、Esc を押して 表示されるメニューで exiting and saving the changes (変更を保存して終了) を選んでください。
Anonymous FTP User Confirmation Requested Do you want to have anonymous FTP access to this machine? Yes [ No ] Anonymous FTP を許可しない デフォルトの [ No ] を選択して Enter を押してください。 アカウントを持ったユーザは、パスワードを使い FTP でコンピュータにアクセスできます。 Anonymous FTP を許可する anonymous FTP の接続を許可すると、 誰でもコンピュータにアクセスできるようになります。 このオプションを有効にする前に、 セキュリティ上の問題点を検討してください。 セキュリティに関する詳細については、 をご覧ください。 anonymous FTP を有効にするには、矢印キーを使って [ Yes ] を選択し、Enter を押してください。以下のような画面が表示されるでしょう。
Anonymous FTP のデフォルトの設定
F1 を押すとヘルプが表示されます。 This screen allows you to configure the anonymous FTP user. The following configuration values are editable: UID: The user ID you wish to assign to the anonymous FTP user. All files uploaded will be owned by this ID. Group: Which group you wish the anonymous FTP user to be in. Comment: String describing this user in /etc/passwd FTP Root Directory: Where files available for anonymous FTP will be kept. Upload subdirectory: Where files uploaded by anonymous FTP users will go. デフォルトでは、ftp のルートディレクトリは /var に設定されています。 FTP が必要とする十分な容量が用意されていない場合には、 /usr ディレクトリを使って、 FTP のルートディレクトリを /usr/ftp と設定できます。 十分な設定ができたら、 Enter を押して先に進んでください。 User Confirmation Requested Create a welcome message file for anonymous FTP users? [ Yes ] No [ Yes ] を選択し Enter を押すと、 メッセージ編集用のエディタが自動的に起動します。
FTP Welcome メッセージの編集
これは ee と呼ばれるテキストエディタです。 このエディタでメッセージを変更するか、または、 後で希望するエディタを使ってメッセージを変更してください。 エディタの画面の下に表示されるファイルの名前、場所に注意してください。 Esc を押すと、ポップアップメニューが表示されます。 デフォルトは a) leave editor です。 Enter を押して終了し、先に進んでください。
ネットワークファイルサービスの設定 ネットワークファイルサービス (NFS) を用いると、 ネットワークを介してファイルの共有を行うことができます。 コンピュータをサーバ、クライアントまたは両方に設定できます。 より詳しい情報については を参照してください。 NFS サーバ User Confirmation Requested Do you want to configure this machine as an NFS server? Yes [ No ] ネットワークファイルシステムサーバや、 クライアントの機能を必要としないのであれば、 [ No ] を選択し Enter を押してください。 [ Yes ] を選んだ場合には、 exports ファイルを作成する必要があることを示すメッセージが表示されます。 Message Operating as an NFS server means that you must first configure an /etc/exports file to indicate which hosts are allowed certain kinds of access to your local filesystems. Press [Enter] now to invoke an editor on /etc/exports [ OK ] Enter を押して先に進んでください。 exports ファイルの作成、 編集するためにテキストエディタが立ち上がります。
<filename>exports</filename> ファイルの編集
ここで、実際共有されるファイルシステムを追加するか、 後で希望するテキストエディタを使って追加してください。 エディタのスクリーンの下に表示されているファイル名、 位置の情報に注意してください。 Esc を押すとポップアップメニューが表示されます。 デフォルトは a) leave editor です。 Enter を押して終了し、先に進んでください。
NFS クライアント User Confirmation Requested Do you want to configure this machine as an NFS client? Yes [ No ] 矢印キーを使って、適切に [ Yes ] または [ No ] を選択してください。
セキュリティプロファイル セキュリティプロファイル は、 あるプログラムやその他の設定を有効にしたり無効にすることで、 希望する安全性と快適性のバランスを達成しようとするための設定オプションのセットです。 セキュリティプロファイルを厳密にするに従い、 デフォルトで有効になるプログラムは少なくなるでしょう。 これは、必要とするプログラム以外は実行しないという、 セキュリティの基本的な原則の一つです。 セキュリティプロファイルはデフォルトの設定のままにしてください。 すべてのプログラムは、FreeBSD のインストール後に /etc/rc.conf の適切な行を編集したり、追加することで、 有効、無効にできます。 より多くの情報を得るために、 &man.rc.conf.5; マニュアルページをご覧ください。 以下の表では、 セキュリティプロファイルのそれぞれについて説明しています。 列は、あるセキュリティプロファイルに対して行った選択を表し、 行はプロファイルが有効もしくは無効に設定したプログラムまたは機能を表しています。 セキュリティプロファイル Extreme Moderate &man.sendmail.8; NO YES &man.sshd.8; NO YES &man.portmap.8; NO MAYBE インストールの最初の方で NFS クライアントまたはサーバとして設定した場合には、 portmapper は有効になっています。 NFS server NO YES &man.securelevel.8; YES セキュリティプロファイルに Extreme または High のセキュリティレベルを選ぶのであれば、 その意味を理解している必要があります。 &man.init.8; マニュアルページを読み、 セキュリティレベルの意味について特に注意してください。 さもないと後で重大なトラブルに出会うでしょう! NO
User Confirmation Requested Do you want to select a default security profile for this host (select No for "medium" security)? [ Yes ] No [ No ] を選択して、 Enter を押してください。 セキュリティプロファイルが中程度に設定されます。 [ Yes ] を選択して、 Enter を押すと、別のセキュリティプロファイルを選択できます。
セキュリティプロファイルオプション
F1 を押すとヘルプが表示されます。 Enter を押して、選択メニューに戻ってください。 システムが他のレベルを必要としないことを確認したら、 矢印キーを使って Medium を選択してください。 &gui.ok; がハイライトされたら、Enter を押してください。 選んだセキュリティの設定に応じて、確認のメッセージが表示されます。 Message Moderate security settings have been selected. Sendmail and SSHd have been enabled, securelevels are disabled, and NFS server setting have been left intact. PLEASE NOTE that this still does not save you from having to properly secure your system in other ways or exercise due diligence in your administration, this simply picks a standard set of out-of-box defaults to start with. To change any of these settings later, edit /etc/rc.conf [OK] Message Extreme security settings have been selected. Sendmail, SSHd, and NFS services have been disabled, and securelevels have been enabled. PLEASE NOTE that this still does not save you from having to properly secure your system in other ways or exercise due diligence in your administration, this simply picks a more secure set of out-of-box defaults to start with. To change any of these settings later, edit /etc/rc.conf [OK] Enter を押して、インストール後の設定を続けてください。 セキュリティプロファイルは特効薬ではありません! たとえあなたが極めて厳しい設定を選択したとしても、 適切な メーリングリスト を読んだり、 適切なパスワードやパスフレーズを用い、 セキュリティの対策を実践していく必要があります。 そうすることで、 望んでいる安全性と快適性のバランスを簡単に設定できるでしょう。
システムコンソールの設定 システムコンソールをカスタマイズするオプションがあります。 User Confirmation Requested Would you like to customize your system console settings? [ Yes ] No [ Yes ] を選択し、Enter を押してオプションの確認および設定をしてください。
システムコンソール設定オプション
良く使われるオプションはスクリーンセーバです。 矢印キーを使って Saver を選択し、 Enter を押してください。
スクリーンセーバオプション
矢印キーを使って、お望みのスクリーンセーバを選択し、 Enter を押してください。 システムコンソールの設定メニューが再び表示されます。 デフォルトの時間の間隔は 300 秒です。 時間の間隔を変更する場合には、 もう一度 Saver を選択してください。 スクリーンセーバのオプションメニューにて、 矢印キーで Timeout を選択して Enter を押してください。 ポップアップメニューが表示されます。
スクリーンセーバのタイムアウト
値を変更したら &gui.ok を選択し、 Enter を押して、 システムコンソールの設定メニューに戻ってください。
システムコンソールの設定の終了
Exit を選択し、Enter を押して、インストール後の設定を続けてください。
タイムゾーンの設定 使用しているコンピュータのタイムゾーンを設定することで、 地域による時刻の違いが自動的に調整され、 タイムゾーンに関連した機能が適切に取り扱われます。 ここでの例では、コンピュータが United States の Eastern タイムゾーンにあるものとします。 実際の地理的位置を選択してください。 User Confirmation Requested Would you like to set this machine's time zone now? [ Yes ] No [ Yes ] を選択し Enter を押して、タイムゾーンを設定してください。 User Confirmation Requested Is this machine's CMOS clock set to UTC? If it is set to local time or you don't know, please choose NO here! Yes [ No ] コンピュータのクロックがどのように設定されているかに従って、 [ Yes ] または [ No ] を選択し、Enter を押してください。
地域の選択
矢印キーを使って、適切な地域を選択し、 Enter を押してください。
国名の選択
矢印キーを使って、適切に国名を選び、 Enter を押してください。
タイムゾーンの選択
矢印キーを使って適切なタイムゾーンを選択し、 Enter を押してください。 Confirmation Does the abbreviation 'EDT' look reasonable? [ Yes ] No タイムゾーンの短縮形が適切かどうかを確認をしてください。 問題なければ Enter を押して、インストール後の設定を続けてください。
Linux 互換機能 User Confirmation Requested Would you like to enable Linux binary compatibility? [ Yes ] No [ Yes ] を選択して Enter を押すと、 FreeBSD 上で Linux のソフトウエアを実行できるようになります。 Linux 互換のために必要な package が追加されます。 FTP からインストールを行っている場合には、 コンピュータがインターネットに接続できる必要があります。 Linux バイナリ互換など、すべての package を配布していないリモート ftp サイトがあります。 必要であれば、後でインストールできます。 マウスの設定 このオプションを設定することで、 コンソールやユーザプログラムにおいて 3-ボタンマウスによるテキストのカットアンドペーストが可能になります。 2-ボタンマウスを使っている場合には、インストールをした後に 3-ボタンのエミュレートについて &man.moused.8; マニュアルページを参照してください。 ここでは、非 USB マウスの設定を例に説明します。 User Confirmation Requested Does this system have a non-USB mouse attached to it? [ Yes ] No 非 USB マウスを使っている場合には [ Yes ] を選択してください。 USB マウスを利用する場合には、[ No ] を選択し Enter を押してください。
マウスプロトコルのタイプの選択
矢印キーで Type を選択し、 Enter を押してください。
マウスプロトコルの選択
この例では PS/2 マウスを使うので、デフォルトの Auto が適切です。 プロトコルを変更するには、矢印キーを使って他のプロトコルを選択してください。 &gui.ok; がハイライトされていることを確認し、 Enter を押してこのメニューを終了してください。
マウスポートの設定
矢印キーで Port を選択して Enter を押してください。
マウスポート の設定
このシステムでは PS/2 マウスを使っているので、デフォルトの PS/2 が適切です。 ポートを変更する場合には、矢印キーで選択して Enter を押してください。
マウスデーモンを有効にする。
最後に、マウスデーモンを有効にし、テストしてください。
マウスデーモンのテスト
スクリーン上でカーソルが動いているので、マウスデーモンが動作しています。 [ Yes ] を選択して前のメニューに戻り、 矢印キーで Exit を選択し、 Enter を押してインストール後の設定を続けてください?
X サーバの設定 KDE, GNOME や他のグラフィカルユーザインタフェースを利用するためには、 X サーバを設定する必要があります。 root 以外のユーザで XFree86 を実行するには、 x11/wrapper をインストールしておいてください。 FreeBSD 4.7 からはデフォルトでインストールされますが、 それより前のバージョンでは、 Package Selection メニューからインストールしてください。 XFree86 ウェブサイトで、 ビデオカードが対応しているかどうかを確認してください。 User Confirmation Requested Would you like to configure your X server at this time? [ Yes ] No モニタの仕様やビデオカードの情報を入手しておく必要があります。 不適切に設定を行った場合には、装置が壊れる恐れがあります。 この情報を持っていないのであれば [ No ] を選択してください。 インストール後に情報を入手したら /stand/sysinstall を実行し、 Configure を選択してから XFree86 を選んで設定を行ってください。 グラフィックカードおよびモニタの情報を持っているのであれば [ Yes ] を選択し、Enter を押して X サーバの設定に進んでください。
設定方法の選択
X サーバの設定にはいくつかの方法があります。 矢印キーを使って方法を一つ選択し、 Enter を押してください。 すべての説明を必ず注意深く読んでください。 xf86cfg および xf86cfg -textmode を実行すると、 画面が暗くなります。起動までに数秒かかりますので、 我慢してお待ちください。 以下の説明では、xf86config 設定ツールを利用しています。 実際の設定は、システムのハードウェアに依存するので、 以下で示される設定とは異なるでしょう。 Message You have configured and been running the mouse daemon. Choose "/dev/sysmouse" as the mouse port and "SysMouse" or "MouseSystems" as the mouse protocol in the X configuration utility. [ OK ] [ Press enter to continue ] このメッセージは、 これまでに設定したマウスデーモンが検出されたことを意味しています。 Enter を押して先に進んでください。 xf86config を起動すると、 簡単な説明が表示されます。 This program will create a basic XF86Config file, based on menu selections you make. The XF86Config file usually resides in /usr/X11R6/etc/X11 or /etc/X11. A sample XF86Config file is supplied with XFree86; it is configured for a standard VGA card and monitor with 640x480 resolution. This program will ask for a pathname when it is ready to write the file. You can either take the sample XF86Config as a base and edit it for your configuration, or let this program produce a base XF86Config file for your configuration and fine-tune it. Before continuing with this program, make sure you know what video card you have, and preferably also the chipset it uses and the amount of video memory on your video card. SuperProbe may be able to help with this. Press enter to continue, or ctrl-c to abort. Enter を押すとマウスの設定が始まります。 もし、PS/2 マウスを使っているのであれば、 以下の例に従って、マウスプロトコルに Mouse Systems を使い、マウスポートには /dev/sysmouse を選んでください。 First specify a mouse protocol type. Choose one from the following list: 1. Microsoft compatible (2-button protocol) 2. Mouse Systems (3-button protocol) & FreeBSD moused protocol 3. Bus Mouse 4. PS/2 Mouse 5. Logitech Mouse (serial, old type, Logitech protocol) 6. Logitech MouseMan (Microsoft compatible) 7. MM Series 8. MM HitTablet 9. Microsoft IntelliMouse If you have a two-button mouse, it is most likely of type 1, and if you have a three-button mouse, it can probably support both protocol 1 and 2. There are two main varieties of the latter type: mice with a switch to select the protocol, and mice that default to 1 and require a button to be held at boot-time to select protocol 2. Some mice can be convinced to do 2 by sending a special sequence to the serial port (see the ClearDTR/ClearRTS options). Enter a protocol number: 2 You have selected a Mouse Systems protocol mouse. If your mouse is normally in Microsoft-compatible mode, enabling the ClearDTR and ClearRTS options may cause it to switch to Mouse Systems mode when the server starts. Please answer the following question with either 'y' or 'n'. Do you want to enable ClearDTR and ClearRTS? n You have selected a three-button mouse protocol. It is recommended that you do not enable Emulate3Buttons, unless the third button doesn't work. Please answer the following question with either 'y' or 'n'. Do you want to enable Emulate3Buttons? y Now give the full device name that the mouse is connected to, for example /dev/tty00. Just pressing enter will use the default, /dev/mouse. On FreeBSD, the default is /dev/sysmouse. Mouse device: /dev/sysmouse 次の設定項目はキーボードです。 以下では generic 101-key モデルの例が示されています。 使用しているキーボードに合わせて選択してください。 もしくは、単に Enter を押して、デフォルトの設定を利用してください。 Please select one of the following keyboard types that is the better description of your keyboard. If nothing really matches, choose 1 (Generic 101-key PC) 1 Generic 101-key PC 2 Generic 102-key (Intl) PC 3 Generic 104-key PC 4 Generic 105-key (Intl) PC 5 Dell 101-key PC 6 Everex STEPnote 7 Keytronic FlexPro 8 Microsoft Natural 9 Northgate OmniKey 101 10 Winbook Model XP5 11 Japanese 106-key 12 PC-98xx Series 13 Brazilian ABNT2 14 HP Internet 15 Logitech iTouch 16 Logitech Cordless Desktop Pro 17 Logitech Internet Keyboard 18 Logitech Internet Navigator Keyboard 19 Compaq Internet 20 Microsoft Natural Pro 21 Genius Comfy KB-16M 22 IBM Rapid Access 23 IBM Rapid Access II 24 Chicony Internet Keyboard 25 Dell Internet Keyboard Enter a number to choose the keyboard. 1 Please select the layout corresponding to your keyboard 1 U.S. English 2 U.S. English w/ ISO9995-3 3 U.S. English w/ deadkeys 4 Albanian 5 Arabic 6 Armenian 7 Azerbaidjani 8 Belarusian 9 Belgian 10 Bengali 11 Brazilian 12 Bulgarian 13 Burmese 14 Canadian 15 Croatian 16 Czech 17 Czech (qwerty) 18 Danish Enter a number to choose the country. Press enter for the next page 1 Please enter a variant name for 'us' layout. Or just press enter for default variant us Please answer the following question with either 'y' or 'n'. Do you want to select additional XKB options (group switcher, group indicator, etc.)? n 次に、モニタの設定に続きます。 利用しているモニタの周波数を越えてはいけません。 ダメージを受けてしまいます。 確証がない場合には、情報を得た後で設定してください。 Now we want to set the specifications of the monitor. The two critical parameters are the vertical refresh rate, which is the rate at which the whole screen is refreshed, and most importantly the horizontal sync rate, which is the rate at which scanlines are displayed. The valid range for horizontal sync and vertical sync should be documented in the manual of your monitor. If in doubt, check the monitor database /usr/X11R6/lib/X11/doc/Monitors to see if your monitor is there. Press enter to continue, or ctrl-c to abort. You must indicate the horizontal sync range of your monitor. You can either select one of the predefined ranges below that correspond to industry- standard monitor types, or give a specific range. It is VERY IMPORTANT that you do not specify a monitor type with a horizontal sync range that is beyond the capabilities of your monitor. If in doubt, choose a conservative setting. hsync in kHz; monitor type with characteristic modes 1 31.5; Standard VGA, 640x480 @ 60 Hz 2 31.5 - 35.1; Super VGA, 800x600 @ 56 Hz 3 31.5, 35.5; 8514 Compatible, 1024x768 @ 87 Hz interlaced (no 800x600) 4 31.5, 35.15, 35.5; Super VGA, 1024x768 @ 87 Hz interlaced, 800x600 @ 56 Hz 5 31.5 - 37.9; Extended Super VGA, 800x600 @ 60 Hz, 640x480 @ 72 Hz 6 31.5 - 48.5; Non-Interlaced SVGA, 1024x768 @ 60 Hz, 800x600 @ 72 Hz 7 31.5 - 57.0; High Frequency SVGA, 1024x768 @ 70 Hz 8 31.5 - 64.3; Monitor that can do 1280x1024 @ 60 Hz 9 31.5 - 79.0; Monitor that can do 1280x1024 @ 74 Hz 10 31.5 - 82.0; Monitor that can do 1280x1024 @ 76 Hz 11 Enter your own horizontal sync range Enter your choice (1-11): 6 You must indicate the vertical sync range of your monitor. You can either select one of the predefined ranges below that correspond to industry- standard monitor types, or give a specific range. For interlaced modes, the number that counts is the high one (e.g. 87 Hz rather than 43 Hz). 1 50-70 2 50-90 3 50-100 4 40-150 5 Enter your own vertical sync range Enter your choice: 2 You must now enter a few identification/description strings, namely an identifier, a vendor name, and a model name. Just pressing enter will fill in default names. The strings are free-form, spaces are allowed. Enter an identifier for your monitor definition: Hitachi 次に、一覧からビデオカードドライバを選択します。 カードが一覧になければ、Enter を押してください。 リストの続きが表示されます。 リストの一部のみが表示されています。 Now we must configure video card specific settings. At this point you can choose to make a selection out of a database of video card definitions. Because there can be variation in Ramdacs and clock generators even between cards of the same model, it is not sensible to blindly copy the settings (e.g. a Device section). For this reason, after you make a selection, you will still be asked about the components of the card, with the settings from the chosen database entry presented as a strong hint. The database entries include information about the chipset, what driver to run, the Ramdac and ClockChip, and comments that will be included in the Device section. However, a lot of definitions only hint about what driver to run (based on the chipset the card uses) and are untested. If you can't find your card in the database, there's nothing to worry about. You should only choose a database entry that is exactly the same model as your card; choosing one that looks similar is just a bad idea (e.g. a GemStone Snail 64 may be as different from a GemStone Snail 64+ in terms of hardware as can be). Do you want to look at the card database? y 288 Matrox Millennium G200 8MB mgag200 289 Matrox Millennium G200 SD 16MB mgag200 290 Matrox Millennium G200 SD 4MB mgag200 291 Matrox Millennium G200 SD 8MB mgag200 292 Matrox Millennium G400 mgag400 293 Matrox Millennium II 16MB mga2164w 294 Matrox Millennium II 4MB mga2164w 295 Matrox Millennium II 8MB mga2164w 296 Matrox Mystique mga1064sg 297 Matrox Mystique G200 16MB mgag200 298 Matrox Mystique G200 4MB mgag200 299 Matrox Mystique G200 8MB mgag200 300 Matrox Productiva G100 4MB mgag100 301 Matrox Productiva G100 8MB mgag100 302 MediaGX mediagx 303 MediaVision Proaxcel 128 ET6000 304 Mirage Z-128 ET6000 305 Miro CRYSTAL VRX Verite 1000 Enter a number to choose the corresponding card definition. Press enter for the next page, q to continue configuration. 288 Your selected card definition: Identifier: Matrox Millennium G200 8MB Chipset: mgag200 Driver: mga Do NOT probe clocks or use any Clocks line. Press enter to continue, or ctrl-c to abort. Now you must give information about your video card. This will be used for the "Device" section of your video card in XF86Config. You must indicate how much video memory you have. It is probably a good idea to use the same approximate amount as that detected by the server you intend to use. If you encounter problems that are due to the used server not supporting the amount memory you have (e.g. ATI Mach64 is limited to 1024K with the SVGA server), specify the maximum amount supported by the server. How much video memory do you have on your video card: 1 256K 2 512K 3 1024K 4 2048K 5 4096K 6 Other Enter your choice: 6 Amount of video memory in Kbytes: 8192 You must now enter a few identification/description strings, namely an identifier, a vendor name, and a model name. Just pressing enter will fill in default names (possibly from a card definition). Your card definition is Matrox Millennium G200 8MB. The strings are free-form, spaces are allowed. Enter an identifier for your video card definition: 次にビデオモードを希望する解像度に設定します。 一般的に 640x480, 800x600 および 1024x768 の解像度が実用的ですが、 ビデオカードの性能、 モニタサイズおよび目にやさしいかどうかなどに依存します。 色数の選択については、 カードが対応する最も高いモードを選んでください。 For each depth, a list of modes (resolutions) is defined. The default resolution that the server will start-up with will be the first listed mode that can be supported by the monitor and card. Currently it is set to: "640x480" "800x600" "1024x768" "1280x1024" for 8-bit "640x480" "800x600" "1024x768" "1280x1024" for 16-bit "640x480" "800x600" "1024x768" "1280x1024" for 24-bit Modes that cannot be supported due to monitor or clock constraints will be automatically skipped by the server. 1 Change the modes for 8-bit (256 colors) 2 Change the modes for 16-bit (32K/64K colors) 3 Change the modes for 24-bit (24-bit color) 4 The modes are OK, continue. Enter your choice: 2 Select modes from the following list: 1 "640x400" 2 "640x480" 3 "800x600" 4 "1024x768" 5 "1280x1024" 6 "320x200" 7 "320x240" 8 "400x300" 9 "1152x864" a "1600x1200" b "1800x1400" c "512x384" Please type the digits corresponding to the modes that you want to select. For example, 432 selects "1024x768" "800x600" "640x480", with a default mode of 1024x768. Which modes? 432 You can have a virtual screen (desktop), which is screen area that is larger than the physical screen and which is panned by moving the mouse to the edge of the screen. If you don't want virtual desktop at a certain resolution, you cannot have modes listed that are larger. Each color depth can have a differently-sized virtual screen Please answer the following question with either 'y' or 'n'. Do you want a virtual screen that is larger than the physical screen? n For each depth, a list of modes (resolutions) is defined. The default resolution that the server will start-up with will be the first listed mode that can be supported by the monitor and card. Currently it is set to: "640x480" "800x600" "1024x768" "1280x1024" for 8-bit "1024x768" "800x600" "640x480" for 16-bit "640x480" "800x600" "1024x768" "1280x1024" for 24-bit Modes that cannot be supported due to monitor or clock constraints will be automatically skipped by the server. 1 Change the modes for 8-bit (256 colors) 2 Change the modes for 16-bit (32K/64K colors) 3 Change the modes for 24-bit (24-bit color) 4 The modes are OK, continue. Enter your choice: 4 Please specify which color depth you want to use by default: 1 1 bit (monochrome) 2 4 bits (16 colors) 3 8 bits (256 colors) 4 16 bits (65536 colors) 5 24 bits (16 million colors) Enter a number to choose the default depth. 4 最後に設定を保存する必要があります。 設定の保存場所は必ず /etc/XF86Config にしてください。 I am going to write the XF86Config file now. Make sure you don't accidently overwrite a previously configured one. Shall I write it to /etc/X11/XF86Config? y 設定に失敗した場合には、 以下のメッセージが表示された時に [ Yes ] を選択することで、 再度設定を行うことができます。 User Confirmation Requested The XFree86 configuration process seems to have failed. Would you like to try again? [ Yes ] No XFree86 の設定が困難であれば、 [ No ] を選択し、 Enter を押して、インストールを先に進んでください。 インストール後、root 権限で xf86cfg -textmode または、 xf86config を実行すると、 コマンドライン設定ユーティリティを使うことができます。 XFree86 を設定する別の方法が で説明されています。 もし、この時点で XFree86 の設定をしないのであれば、 次は package の選択のメニューとなります。 デフォルトの設定では、ホットキーの組み合わせ CtrlAlt Backspace でサーバを終了できます。 サーバの設定を間違った場合に実行することで、 ハードウェアが傷つくことを防止します。 ビデオモードの切り換えのデフォルトの設定では、 ホットキーの組み合わせ CtrlAlt+ もしくは CtrlAlt- により、X を起動した状態でモードを切り替えることができます。 インストール後、XFree86 を実行している時に、 xvidtune を使って、 高さ、幅、センタリングなど画面の調整を行うことができます。 不適切な設定により、 使用している装置が障害を受ける可能性があるという警告が表示されます。 この点に注意し、自信がない場合には、設定をしないでください。 そのかわり、モニタのコントロールを使って X Window の表示を調整してください。 テキストモードに切り換えた際に画面がずれるかもしれませんが、 装置が損傷することに比べれば良いでしょう。 調整を行う前に、&man.xvidtune.1; マニュアルページを読んでください。 XFree86 の設定後は、 デフォルトのデスクトップの選択に続きます。
デフォルトの X デスクトップの選択 利用可能なウィンドウマネージャはたくさんあります。 最も基本的な環境から、たくさんのソフトウェアからなるフルデスクトップ環境にわたります。 いくつかのウィンドウマネージャは最小限のディスクスペースおよびメモリの使用量は低く、 多くの機能を持つものはより多くの資源を必要とします。 自分に最も合うものを決めるには、 いくつかの環境を試してみることが最も良い方法です。 Ports Collection もしくは packages として利用でき、インストール後に追加できます。 最も人気のあるデスクトップのひとつをインストールするように選択し、 デフォルトのデスクトップとして設定できます。 ここで設定することで、インストール直後から利用できるようになります。
デフォルトのデスクトップの選択
矢印キーでデスクトップを選択して Enter を押してください。 選択したデスクトップのインストールが進むでしょう。
Packages のインストール packages はコンパイル済みのバイナリで、 ソフトウェアをインストールするのに便利な方法です。 説明では、例としてひとつの package をインストールしますが、 お望みであれば、ここで複数の package を追加してインストールすることもできます。 インストール後は、/stand/sysinstall を使って package を追加できます。 User Confirmation Requested The FreeBSD package collection is a collection of hundreds of ready-to-run applications, from text editors to games to WEB servers and more. Would you like to browse the collection now? [ Yes ] No [ Yes ] を選択して、 Enter を押すと、 Package を選択する画面が表示されます。
Package カテゴリの選択
All を選ぶと、 利用可能なすべての package が表示されます。 もしくは、特定のカテゴリを選択することもできます。 矢印キーで選択したいカテゴリをハイライトし、 Enter を押してください 選択したカテゴリで利用可能なすべての package のメニューが表示されます。
Packages の選択
ここでは、bash シェルが選択されています。 希望する数だけ package を選択し (ハイライトで表示されます)、 Space キーを押して選択してください。 それぞれの package の簡単な説明がスクリーン下の左端に表示されます。 Tab キーを押すと、最後に選択した package と &gui.ok;, &gui.cancel; で選択が切り替わります。 インストールする package の選択が終わったら、 Tab を一度押して &gui.ok; に切り替え、 その後 Enter を押して Package 選択メニューに戻ってください。 左右の矢印キーでも、&gui.ok; と &gui.cancel; 切り替えることができます。 この方法で &gui.ok; を選択することもできますので、 その後、Enter を押して Package 選択メニューに戻ってください。
Packages のインストール
矢印キーで [ Install ] を選択し、 Enter を押してください。 その後、インストールする package の確認を行います。
Package のインストールの確認
&gui.ok; を選択し、Enter を押すと package のインストールが始まります。 インストール中は、インストールのメッセージが表示されますので、 エラーメッセージが表示されないかどうか注意してください。 packages をインストールしたら、最後の設定に進みます。
ユーザ/グループの追加 システムに root でログインすることを避けるため、 インストール時には、少なくとも一人のユーザを追加する必要があります。 通常 root パーティッションの容量は小さいので、 root 権限でアプリケーションを実行すると、 すぐに消費してしまいます。 User Confirmation Requested Would you like to add any initial user accounts to the system? Adding at least one account for yourself at this stage is suggested since working as the "root" user is dangerous (it is easy to do things which adversely affect the entire system). [ Yes ] No [ Yes ] を選択し、 Enter を押して、ユーザを追加してください。
User の選択
矢印キーで User を選択して、 Enter を押してください。
ユーザ情報の入力
Tab で項目を選択すると、 必要とされる情報の入力を助けるため、 スクリーンの下に以下の説明が表示されます。 Login ID 新しいユーザのログインネーム (必須) UID 新しいユーザの ID 番号 (空欄のままにすると、自動的に割り当てられます) Group 新しいユーザのログイングループ (空欄のままにすると、自動的に割り当てられます) Password このユーザのパスワード (このフィールドは注意して入力してください!) Full name ユーザのフルネーム (コメント) Member groups このユーザの所属するグループについて (すなわち、どのようなアクセス権を持つか) Home directory ユーザのホームディレクトリ (空欄にするとデフォルトで設定されます) Login shell ユーザのログインシェル (空欄にするとデフォルト (例 /bin/sh) に設定されます。) ログインシェルは /bin/sh から、 先ほど package でインストールした bash シェルを使うよう、/usr/local/bin/bash に変更されています。 インストールされていないシェルを選ぶと、ログインできなくなりますので、 インストールされていないシェルは選ばないでください。 ユーザは、root 権限を持つスーパユーザになることができる wheel グループにも追加されています。 十分に記述したら、&gui.ok; を押して、 User および Group 管理メニューを再び表示してください。
ユーザおよびグループの管理を終了する
特別に必要があれば、この時にグループを追加することもできます。 または、インストールが終わってから /stand/sysinstall を利用してアクセスできます。 ユーザを追加したら、矢印キーで、 Exit を選択して、 Enter を押して、次のインストール項目に進んでください。
<username>root</username> パスワードの設定 Message Now you must set the system manager's password. This is the password you'll use to log in as "root". [ OK ] [ Press enter to continue ] Enter を押して、 root パスワードを設定してください。 パスワードは、正しく 2 回入力してください。 言うまでもなく、パスワードを忘れたときのために、 思い出す方法を用意しておいてください。 Changing local password for root. New password : Retype new password : パスワードの入力に成功したら、インストールは次に進みます。 インストールの終了 さらに追加的なネットワークデバイスや他の設定を行う必要がある場合、 この時点で行うこともできますし、インストールの後から /stand/sysinstall を用いて設定することもできます。 User Confirmation Requested Visit the general configuration menu for a chance to set any last options? Yes [ No ] 方向キーで [ No ]を選択し、 Enter を押すことでメインインストールメニューに戻ります。
インストールの終了
方向キーで [X Exit Install] を選択し、Enterを押します。 インストールを終了してもよいか確認を求められるでしょう。 User Confirmation Requested Are you sure you wish to exit? The system will reboot (be sure to remove any floppies from the drives). [ Yes ] No [ Yes ] を選択し、 フロッピーから起動していたのなら抜き取ります。 マシンが再起動し始めるまでは CDROM ドライブはロックされています。 CDROM ドライブがアンロックされると、 ドライブから (素早く) ディスクを取り出すことができます。 システムは再起動するので、 表示されるかもしれないすべてのエラーメッセージに注意してください。
FreeBSD のブート i386 における FreeBSD のブート すべてがうまくいっていれば、画面上にメッセージがスクロールし、 ログインプロンプトが表示されるでしょう。Scroll-Lock を押し、さらに PgUp および PgDn キーを用いることで、メッセージの内容を見ることができます。 Scroll-Lock をもう一度押すとプロンプトに戻ることができるでしょう。 すべてのメッセージは (バッファの容量制限により) 表示されないかもしれませんが、 ログインの後にプロンプトからコマンドラインで dmesg と入力することによってそれを見ることができます。 インストールの際に設定したユーザ名 (この例の場合、rpratt) とパスワードを用いてログインしてください。 必要な時を除き root としてログインすることは避けてください。 典型的なブートメッセージ (バージョン情報は省略しています) Copyright (c) 1992-2002 The FreeBSD Project. Copyright (c) 1979, 1980, 1983, 1986, 1988, 1989, 1991, 1992, 1993, 1994 The Regents of the University of California. All rights reserved. Timecounter "i8254" frequency 1193182 Hz CPU: AMD-K6(tm) 3D processor (300.68-MHz 586-class CPU) Origin = "AuthenticAMD" Id = 0x580 Stepping = 0 Features=0x8001bf<FPU,VME,DE,PSE,TSC,MSR,MCE,CX8,MMX> AMD Features=0x80000800<SYSCALL,3DNow!> real memory = 268435456 (262144K bytes) config> di sn0 config> di lnc0 config> di le0 config> di ie0 config> di fe0 config> di cs0 config> di bt0 config> di aic0 config> di aha0 config> di adv0 config> q avail memory = 256311296 (250304K bytes) Preloaded elf kernel "kernel" at 0xc0491000. Preloaded userconfig_script "/boot/kernel.conf" at 0xc049109c. md0: Malloc disk Using $PIR table, 4 entries at 0xc00fde60 npx0: <math processor> on motherboard npx0: INT 16 interface pcib0: <Host to PCI bridge> on motherboard pci0: <PCI bus> on pcib0 pcib1: <VIA 82C598MVP (Apollo MVP3) PCI-PCI (AGP) bridge> at device 1.0 on pci0 pci1: <PCI bus> on pcib1 pci1: <Matrox MGA G200 AGP graphics accelerator> at 0.0 irq 11 isab0: <VIA 82C586 PCI-ISA bridge> at device 7.0 on pci0 isa0: <ISA bus> on isab0 atapci0: <VIA 82C586 ATA33 controller> port 0xe000-0xe00f at device 7.1 on pci0 ata0: at 0x1f0 irq 14 on atapci0 ata1: at 0x170 irq 15 on atapci0 uhci0: <VIA 83C572 USB controller> port 0xe400-0xe41f irq 10 at device 7.2 on pci0 usb0: <VIA 83C572 USB controller> on uhci0 usb0: USB revision 1.0 uhub0: VIA UHCI root hub, class 9/0, rev 1.00/1.00, addr 1 uhub0: 2 ports with 2 removable, self powered chip1: <VIA 82C586B ACPI interface> at device 7.3 on pci0 ed0: <NE2000 PCI Ethernet (RealTek 8029)> port 0xe800-0xe81f irq 9 at device 10.0 on pci0 ed0: address 52:54:05:de:73:1b, type NE2000 (16 bit) isa0: too many dependant configs (8) isa0: unexpected small tag 14 fdc0: <NEC 72065B or clone> at port 0x3f0-0x3f5,0x3f7 irq 6 drq 2 on isa0 fdc0: FIFO enabled, 8 bytes threshold fd0: <1440-KB 3.5" drive> on fdc0 drive 0 atkbdc0: <keyboard controller (i8042)> at port 0x60-0x64 on isa0 atkbd0: <AT Keyboard> flags 0x1 irq 1 on atkbdc0 kbd0 at atkbd0 psm0: <PS/2 Mouse> irq 12 on atkbdc0 psm0: model Generic PS/2 mouse, device ID 0 vga0: <Generic ISA VGA> at port 0x3c0-0x3df iomem 0xa0000-0xbffff on isa0 sc0: <System console> at flags 0x1 on isa0 sc0: VGA <16 virtual consoles, flags=0x300> sio0 at port 0x3f8-0x3ff irq 4 flags 0x10 on isa0 sio0: type 16550A sio1 at port 0x2f8-0x2ff irq 3 on isa0 sio1: type 16550A ppc0: <Parallel port> at port 0x378-0x37f irq 7 on isa0 ppc0: SMC-like chipset (ECP/EPP/PS2/NIBBLE) in COMPATIBLE mode ppc0: FIFO with 16/16/15 bytes threshold ppbus0: IEEE1284 device found /NIBBLE Probing for PnP devices on ppbus0: plip0: <PLIP network interface> on ppbus0 lpt0: <Printer> on ppbus0 lpt0: Interrupt-driven port ppi0: <Parallel I/O> on ppbus0 ad0: 8063MB <IBM-DHEA-38451> [16383/16/63] at ata0-master using UDMA33 ad2: 8063MB <IBM-DHEA-38451> [16383/16/63] at ata1-master using UDMA33 acd0: CDROM <DELTA OTC-H101/ST3 F/W by OIPD> at ata0-slave using PIO4 Mounting root from ufs:/dev/ad0s1a swapon: adding /dev/ad0s1b as swap device Automatic boot in progress... /dev/ad0s1a: FILESYSTEM CLEAN; SKIPPING CHECKS /dev/ad0s1a: clean, 48752 free (552 frags, 6025 blocks, 0.9% fragmentation) /dev/ad0s1f: FILESYSTEM CLEAN; SKIPPING CHECKS /dev/ad0s1f: clean, 128997 free (21 frags, 16122 blocks, 0.0% fragmentation) /dev/ad0s1g: FILESYSTEM CLEAN; SKIPPING CHECKS /dev/ad0s1g: clean, 3036299 free (43175 frags, 374073 blocks, 1.3% fragmentation) /dev/ad0s1e: filesystem CLEAN; SKIPPING CHECKS /dev/ad0s1e: clean, 128193 free (17 frags, 16022 blocks, 0.0% fragmentation) Doing initial network setup: hostname. ed0: flags=8843<UP,BROADCAST,RUNNING,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500 inet 192.168.0.1 netmask 0xffffff00 broadcast 192.168.0.255 inet6 fe80::5054::5ff::fede:731b%ed0 prefixlen 64 tentative scopeid 0x1 ether 52:54:05:de:73:1b lo0: flags=8049<UP,LOOPBACK,RUNNING,MULTICAST> mtu 16384 inet6 fe80::1%lo0 prefixlen 64 scopeid 0x8 inet6 ::1 prefixlen 128 inet 127.0.0.1 netmask 0xff000000 Additional routing options: IP gateway=YES TCP keepalive=YES routing daemons:. additional daemons: syslogd. Doing additional network setup:. Starting final network daemons: creating ssh RSA host key Generating public/private rsa1 key pair. Your identification has been saved in /etc/ssh/ssh_host_key. Your public key has been saved in /etc/ssh/ssh_host_key.pub. The key fingerprint is: cd:76:89:16:69:0e:d0:6e:f8:66:d0:07:26:3c:7e:2d root@k6-2.example.com creating ssh DSA host key Generating public/private dsa key pair. Your identification has been saved in /etc/ssh/ssh_host_dsa_key. Your public key has been saved in /etc/ssh/ssh_host_dsa_key.pub. The key fingerprint is: f9:a1:a9:47:c4:ad:f9:8d:52:b8:b8:ff:8c:ad:2d:e6 root@k6-2.example.com. setting ELF ldconfig path: /usr/lib /usr/lib/compat /usr/X11R6/lib /usr/local/lib a.out ldconfig path: /usr/lib/aout /usr/lib/compat/aout /usr/X11R6/lib/aout starting standard daemons: inetd cron sshd usbd sendmail. Initial rc.i386 initialization:. rc.i386 configuring syscons: blank_time screensaver moused. Additional ABI support: linux. Local package initilization:. Additional TCP options:. FreeBSD/i386 (k6-2.example.com) (ttyv0) login: rpratt Password: 低速なマシンでは、 RSA および DSA キーを作成するのに少々時間がかかるかもしれません。 これは初めてインストールした後に初めてブートする時だけ起こります。 その後のブートはより速くなるでしょう。 X サーバが設定され、デフォルトデスクトップが選択されていた場合、 コマンドラインで startx と入力することで起動することが可能です。 Alpha における FreeBSD の起動 Alpha 一度インストール手続きを終えると、 SRM プロンプトに対して次のように入力することで FreeBSD を起動することができるでしょう。 >>>BOOT DKC0 これは、 指定されたディスクをブートするようにファームウェアに命じます。 この後、FreeBSD が自動的にブートするようにするには、 これらのコマンドを用います。 >>> SET BOOT_OSFLAGS A >>> SET BOOT_FILE '' >>> SET BOOTDEF_DEV DKC0 >>> SET AUTO_ACTION BOOT ブートメッセージは i386 上での FreeBSD の起動によって作成されるものと似たもの (しかし同じではないもの) となるでしょう。 FreeBSD のシャットダウン オペレーティングシステムを適切にシャットダウンすることは重要です。 ただ電源を落すということはしないでください。 まず、コマンドラインから su と入力し、 root パスワードを入力してスーパユーザとなります。 これは wheel グループのメンバとなっているユーザだけが行うことができます。 または root としてログインし、 shutdown -h now を使用します。 The operating system has halted. Please press any key to reboot. シャットダウンコマンドが実行され、 Please press any key to reboot というメッセージが現れた後に電源を落すことは安全です。 電源を落す代わりに何らかのキーが押された場合、 システムはリブートするでしょう。 CtrlAltDel というキーの組合せを使ってシステムをリブートすることもできますが、 通常の運用においてこれは推奨されません。
- + + サポートされているハードウェア ハードウェア 現在 FreeBSD は、ISA, VLB, EISA, PCI バスを搭載した Intel 社、AMD 社、NexGen 社の x86 プロセッサ の PC で動作するのに加えて、Compaq 社の Alpha プロセッサを基本とした 多数のコンピュータで動作します。 一般的な IDE, ESDI ドライブコンフィギュレーション、さまざまな SCSI コントローラ、PCMCIA カード、USB デバイス、ネットワークカードや シリアルカードにも対応しています。FreeBSD は IBM の マイクロチャネル (MCA) バスもまたサポートしています。 サポートされるハードウェアのリストは FreeBSD のリリースと一緒に FreeBSD ハードウェアノートとして提供されます。 このドキュメントは通常 CDROM や FTP 配布の一番上のディレクトリや sysinstall のドキュメントメニューにある HARDWARE.TXT という名のファイルで見ることができます。 アーキテクチャごとに用意されるそのリストは FreeBSD の各リリースでどのようなハードウェア装置がサポートされるかがわかります。 リリースごと、およびアーキテクチャごとのハードウェアリストは、 FreeBSD のウェブサイトの リリース情報 のページにあります。 トラブルシューティング インストール トラブルシューティング この節では、インストールの際の、これまで報告された共通の問題に対する解決のための情報が書いてあります。 また、FreeBSD と MS-DOS のデュアルブートを行う際のいくつかの質問と回答も書いてあります。 なにかおかしいときには何をすればよいでしょうか PC アーキテクチャの様々な制限により、100% 確実に原因を突き止めることは不可能ですが、 いくつか失敗した時に、できることがあります。 あなたの FreeBSD のバージョンのハードウェアノートドキュメントを調べて、 ハードウェアがサポートされているかどうか確認してください。 もしハードウェアがサポートされているにもかかわらず、 動作しなかったり他の問題点がある時は、コンピュータをリセットし、 ビジュアルカーネルコンフィグレーションのオプションが現れたときにそれを選択してください。 ここで設定することで、そのハードウェアをうまく認識するようにしたり、 システムに対して情報を与えたりすることができます。 起動ディスクのカーネルでは、ほとんどのハードウェアデバイスの IRQ、IOアドレス、 DMA チャネルが工場出荷時の状態であると設定されています。 もしハードウェアの設定が変更されていると、 コンフィグレーションエディタを使用してこれらの値を設定しなければなりません。 存在しないデバイスを認識してしまうことにより、 その後実際に存在するデバイスの認識を失敗してしまうことがあります。 このような場合は衝突しているドライバを無効にします。 いくつかのインストール上の問題は様々なハードウェア装置の、 特にマザーボードのファームウェアのアップデートで回避または緩和することができます。 マザーボードのファームウェアは BIOS と呼ばれることもあり、 多くのマザーボードまたはコンピュータ製造メーカーはアップグレード情報を載せているウェブサイトを用意しています。 多くの製造メーカーは、 重要な更新のようなそれなりの理由がない限りマザーボードの BIOS のアップグレードは行わないよう強く推奨しています。 アップデートの過程で失敗するかもしれずBIOS チップに深刻なダメージを与える原因となり得るからです。 スクリーン (sc0) などの、インストールに必要なドライバを無効にしないでください。 もし、コンフィグレーションエディタを終了したあと、 インストーラが動かなくなったり、不思議な失敗をする場合は、 削除したり変更してはいけないものを削除あるいは変更してしまった可能性があります。 再起動してやり直してください。 コンフィグレーションモードでは次のことができます: カーネルにインストールされているドライバの一覧表示。 システムに存在しないデバイスドライバを無効にする。 デバイスドライバが使用する IRQ、DRQ、および IO ポートアドレスの変更。 カーネルをハードウェアの設定にあわせた後、Q と叩くことで、新しい設定で起動します。 インストールが終了すると、コンフィグレーションモードで変更した設定は保存されますので、 起動するたびに毎回設定する必要はありません。 ただ、そのうちにカスタムカーネル を作りたくなるでしょう。 MS-DOS ユーザの質問と回答 DOS 多くのユーザは、FreeBSD を MS-DOS が入っている PC にインストールしようとするでしょう。 このようなシステムへの FreeBSD のインストールに関して、 よく聞かれる質問が以下にあります。 助けて! FreeBSD をインストールする容量がありません! まず始めにすべてを消去しなければならないのですか? あなたのマシンではすでに MS-DOS が動いていて、 FreeBSD をインストールする容量がないとしても、 すべての望みがなくなったわけではありません。 FreeBSD CD-ROM や様々な FreeBSD の FTP サイトの tools ディレクトリにある FIPS ユーティリティを使うことができます。 FIPS FIPS を利用することで、 すでにある MS-DOS パーティションを、もともとの内容を保存したままのパーティションと、 何も入っていない FreeBSD をインストールすることのできるパーティションの2つに分割することができます。 まず Windows のデフラグ (DEFRAG) ユーティリティ (エクスプローラー上でハードドライブを右クリックして、 デフラグ (DEFRAG) を選択) か、ノートンディスクツールを使用して、 MS-DOS 領域にデフラグメントを行ってください。 それから FIPS を動かしてください。 必要とする残りの情報をあなたに促します。 その後、再起動して、新しい空けたスライスに FreeBSD をインストールすることができます。 あなたが行うインストール方法では、どの程度の空き容量が必要なのかということについては、 Distributions メニューを見てください。 Partition Magic PowerQuest 社の Partition Magic という とても 便利な製品もまたあります。 このアプリケーションは FIPS よりも優れた機能を持っていて、 あなたが(私のように)よくオペレーティングシステムを追加したり、 削除したりしようとしているのであれば、強く推奨します。 しかし、このアプリケーションはお金がかかりますし、 あなたが FreeBSD を一度インストールして、そのまま使用しようと考えているのであれば、 FIPS がもっともよいでしょう。 FreeBSD から圧縮された MS-DOS のファイルシステムを利用することができますか? できません。 StackerDoubleSpace などのユーティリティを使用している場合は、 FreeBSD からは圧縮していない部分しかあつかうことができません。 残りのファイルシステムは、1つの巨大なファイル (Stack された、または Double Space された) として見えるでしょう。 このファイルを削除しないでください。 さもないと強く後悔するでしょう! 別の圧縮されていない標準 MS-DOS パーティションを作成して、 MS-DOS と FreeBSD との間のやりとりに使うのがよいでしょう。 拡張 MS-DOS パーティションをマウントすることができますか? partitions slices できます。DOS 拡張パーティションは FreeBSD では、 D: ドライブは /dev/da0s5E: ドライブは /dev/da0s6 などといったように、その他のスライスの終わりに配置されます。 これはもちろん、拡張パーティションが SCSI のドライブ 0 にある場合の例です。 IDE ドライブでは、da の代わりに、 4.0-RELEASE およびそれ以降の場合は ad を、 それ以前のバージョンでは wd を使用してください。 それ以外の点では、拡張パーティションをマウントする際も、 他の DOS ドライブをマウントするときと同様に、次のようにします。 &prompt.root; mount -t msdos /dev/ad0s5 /dos_d Alpha ユーザの質問と回答 Alpha この節では Alpha システムに FreeBSD をインストールする際の よく聞かれる質問と回答があります。 ARC または Alpha BIOS コンソールから起動することはできますか? ARC Alpha BIOS SRM できません。&os; は Compaq Tru64 や VMS のように SRM コンソールからしか起動できません。 助けて! FreeBSD をインストールする容量がありません! まずはじめに、すべてを消去しなければいけないのですか? 不運にも、その通りです。 Compaq Tru64 や VMS のファイルシステムをマウントすることができますか? いいえ、現時点ではできません。 Valentino Vaschetto Contributed by 高度なインストールガイド この節では特殊な状況での FreeBSD のインストール方法が記述してあります。 FreeBSD をモニタやキーボードのないシステムにインストールする installation headless (serial console) serial console この形式のインストールは 表示のないインストール と呼ばれます。 なぜなら、FreeBSD をインストールしようとするマシンにモニタが接続されていないか、 VGA 出力さえもっていないからです。 どのようにすればよいでしょうか? シリアルコンソールを使ってください。 シリアルコンソールは基本的に別のマシンをシステムの主ディスプレイやキーボードとして使います。 これを行うには、次のようにしてください: 正常なブートフロッピーイメージを入手する まず、インストールプログラムを起動できるように、 正常なディスクイメージを入手する必要があります。 シリアルコンソールを使う秘訣は、VGA デバイスへのコンソール出力表示や、 ローカルキーボードからの入力読み込みの代わりに、 シリアルポートを通して I/O を送ることをブートローダーに伝えることです。 それらのディスクイメージを用意すれば十分です。 floppies ディレクトリから kern.flpmfsroot.flp を入手する必要があります。 イメージファイルをフロッピーディスクに書き込む kern.flp というようなイメージファイルは、 ディスクにコピーする通常ファイルではありません。 これらはディスク全体の内容を含んだイメージファイルです。 したがって DOS の copy のようなコマンドを利用して、 ファイルを書き込むことはできません。 これには、イメージを直接ディスクに書き込む特別なツールを使用する必要があります。 fdimage もし DOS が動いているコンピュータ上でフロッピーを作成する場合は、 わたしたちが提供する fdimage というツールを使用します。 E: にある CDROM を利用して起動フロッピーを作成するには、 次のようにします: E:\> tools\fdimage floppies\kern.flp A: これをそれぞれの .flp ファイルに対して、 毎回新しいフロッピーに入れ替えながら繰り返します。 コマンドは .flp の存在する場所に応じて調整してください。 もし CDROM を持っていない場合には、FreeBSD の FTP サイトの tools ディレクトリから fdimage をダウンロードすることができます。 (他の FreeBSD システムなどの) Unix システム上で起動フロッピーに書き込む場合は、 &man.dd.1; コマンドが利用できます。 FreeBSD 上なら、コマンドの実行は次のようになるでしょう: &prompt.root; dd if=kern.flp of=/dev/fd0 FreeBSD 上で /dev/fd0 は、 一台目のフロッピーディスク (A: ドライブ) を表し、 /dev/fd1 は同様に、二台目のフロッピーディスク (B: ドライブ) を表します。 他の異なる Unix では、フロッピーディスクのデバイスに別の名前が使われているかもしれません。 必要に応じて、それぞれのシステムに付属する文章を参照する必要があるでしょう。 ブートフロッピーのシリアルコンソールへの起動を有効にする ライトプロテクトされたフロッピーをマウントしようとしないでください。 mount 作成したフロッピーで起動すると、FreeBSD は通常のインストールモードで起動します。 インストールにシリアルコンソールを使って FreeBSD を起動したいので、 kern.flp フロッピーを FreeBSD のシステムに &man.mount.8; コマンドを使ってマウントする必要があります。 &prompt.root; mount /dev/fd0 /mnt フロッピーのマウントをおこなったら、フロッピーのディレクトリに移動してください。 &prompt.root; cd /mnt ここでフロッピーをシリアルコンソールを使って起動するように設定しなければなりません。 /boot/loader -h という文を含んだ boot.config というファイルを作成します。 以上でシリアルコンソールを使って起動するフラグをブートローダーに設定することができます。 &prompt.root; echo "/boot/loader -h" > boot.config フロッピーを正しく設定することができたら、 &man.umount.8; コマンドを使ってフロッピーをアンマウントしてください。 &prompt.root; cd / &prompt.root; umount /mnt そしてフロッピードライブからフロッピーディスクを取り出してください。 ヌルモデムケーブルの接続 ヌルモデムケーブル 2つのマシン間をヌルモデムケーブルで接続する必要があります。 ケーブルで2つのマシンのシリアルポート同士をつなげてください。 普通のシリアルケーブルはここでは使えません。 内部配線のいくつかがクロスされたヌルモデムケーブルが必要です。 インストールのために起動 いよいよインストールを開始します。 kern.flp フロッピーを、画面のない、 インストールを行おうとしているマシンのフロッピードライブに挿入し、 電源を投入してください。 画面がないマシンへの接続 cu &man.cu.1; でインストールを行いたいマシンに接続してください: &prompt.root; cu -l /dev/cuaa0 できました! cu のセッションを通して画面がないマシンを操作することができます。 インストーラが mfsroot.flp を挿入するように要求し、 その後どの種類の端末を使うか選ぶよう問われます。 FreeBSD カラーコンソールを選んでインストールを続行してください! 自分のインストールメディアの準備 省略のため、以下において FreeBSD ディスクというのは、 あなたが購入、もしくは自分で作成した FreeBSD の CDROM または DVD のことを意味することにします。 自分の FreeBSD インストールのメディアと (または) 原型を作らなければならない場合があるかもしれません。 これは磁気テープや、ローカル FTP サイトまたは MS-DOS - パーティションのような Sysinstall + パーティションのような sysinstall がファイルを読めるリソースといった、物理的なメディアでしょう。 例えば、以下のような状況です。 ローカルネットワークに繋がったたくさんのマシンと、 1つの FreeBSD ディスクがあるとします。 FreeBSD ディスクの内容を使ってローカル FTP サイトを作成し、 インターネットに接続する必要の代わりにこのローカル FTP サイトを使うようにします。 FreeBSD ディスクを持っていて、FreeBSD はあなたの CD/DVD ドライブを認識できないが、 DOS/Windows はそれができるとします。 コンピュータ上の DOS パーティションに FreeBSD のインストールファイルをコピーして、FreeBSD のインストールにこれらのファイルを使います。 インストールを行いたいコンピュータが CD/DVD ドライブやネットワークカードを搭載してなくても、 Laplink スタイルのシリアルまたはパラレルケーブルで、 そのコンピュータに接続できます。 FreeBSD のインストールに使える磁気テープを作成します。 インストール CDROM の作成 FreeBSD プロジェクトは、それぞれのリリースに対して 5 つの CDROM イメージ (ISO イメージ) を用意しています。 CD ライタを持っているのであれば、イメージを CD に書き込む (焼く) ことができ、 それを使って FreeBSD をインストールできます。 CD ライタを持っていて、バンド幅を安く利用できるのであれば、 これが FreeBSD をインストールする最も簡単な方法です。 適切な ISO イメージのダウンロード それぞれのリリースの ISO イメージは、 ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ISO-IMAGES-arch/version もしくは近くのミラーからダウンロードできます。 ここで、archversion の部分は適切なものに置き換えてください。 通常、このディレクトリには以下のイメージが置いてあります。 FreeBSD ISO イメージの名前と内容 ファイル名 内容 version-mini.iso FreeBSD のインストールに必要なものすべて version-disc1.iso FreeBSD のインストールに必要なものすべてと、 ディスクに収まる容量の追加のサードパーティ製 package が含まれています。 version-disc2.iso live filesystem。 - Sysinstall の + sysinstall修復 機能と組み合わせて使います。 FreeBSD CVS ツリーのコピー。 ディスクに収まる容量の追加のサードパーティ製 package が含まれています。 version-disc3.iso ディスクに収まる容量の追加のサードパーティ製 package が含まれています。 version-disc4.iso ディスクに収まる容量の追加のサードパーティ製 package が含まれています。
mini ISO は FreeBSD 4.4 リリースから用意されました。 discs 2, 3 および 4 のイメージは FreeBSD 4.5 リリースから用意されました。 mini ISO イメージまたは disc 1 のイメージのどちらかをダウンロード しなければ なりません。 disc 1 には、mini ISO イメージに含まれているものはすべて含まれているので、 両方をダウンロードする必要はありません。 インターネットへのアクセスが安く利用できるのであれば、 mini ISO を使ってください。 FreeBSD をインストールし、その後必要であれば、 ports/packages システム ( をご覧ください) を用いてサードパーティ製の package をダウンロードし、インストールできます。 サードパーティ製の package をディスク上から利用したいのであれば、 disc 1 を使ってください。 その他の追加のディスクイメージも有用ですが、 インターネットへのアクセスが高速の環境では、 必須ではありません。
イメージを CD へ書き込む 次に、CD イメージをディスクに書き込んでください。 他の FreeBSD システム上で書き込みを行う場合には、 (特に、 および ) を読んで、 より詳しい情報を得てください。 他のプラットフォーム上で書き込みを行う場合には、 そのシステムにインストールされている CD ライタ用のユーティリティを利用してください。
FreeBSD ディスクを使ったローカル FTP サイトの作成 installation network FTP FreeBSD のディスクは FTP サイトと同じ配置がなされています。 これは FreeBSD をインストールする時において、 ネットワーク上の他のマシンが使うことのできるローカルな FTP サイトを簡単に構築できることをあらわしています。 FTP サイトのホストとなる FreeBD のコンピュータには、 CDROM をドライブに入れ /cdrom にマウントしてください。 &prompt.root; mount /cdrom アノニマウス FTP のアカウントを /etc/passwd に作成してください。 /etc/passwd の編集には &man.vipw.8; を使用して次の行を加えてください。 ftp:*:99:99::0:0:FTP:/cdrom:/nonexistent FTP サービスを請け負うために /etc/inetd.conf で有効にしてください。 あなたのマシンにネットワークで繋がっているどのマシンも、 インストール時にメディアタイプで FTP を選択し、 FTP サイトメニューで Otherを選んだ後 ftp://your machine と打ち込むことができます。 この方法はローカルネットワーク上の、 ファイヤーウォールで保護されたマシンに有用です。 インターネットを介した (ローカルネットワークではない) 他のマシンに FTP サービスを提供することは、 あなたのマシンをクラッカーやその他好ましくない状況にさらします。 この方法を用いるときにはセキュリティの状態に注意することを 強く提言します。 インストールフロッピーの作成 installation floppies あなたがフロッピーディスクからのインストールをしなければならない場合 (私たちはこの方法をとらないことを提案します)、 その理由はハードウェアがサポートされてなかったためか、 単にいばらの道を通ることを楽しんでいるからでしょうが、 インストール用のフロッピーディスクを用意する必要があります。 最低でも bin ディレクトリ内のすべてのファイルをいれられるだけの 1.44 MB か 1.2 MB のフロッピーディスクが必要です。 これらのフロッピーを DOS で作成している場合は、 フロッピーディスクは MS-DOS の FORMAT コマンドで初期化されなくてはなりません。 Windows をお使いの場合には、Windows のエクスプローラーを使用してディスクを初期化してください (A: ドライブを右クリックして、 - "フォーマット"を選択します)。 + フォーマットを選択します)。 工場での初期化済みディスクを信用しないでください。 念のため自分でフォーマットし直してください。 ユーザからのトラブル報告の多くはきちんとフォーマットされていないディスクを使用したことが原因となっています。 フォーマットし直してくださいと述べているのは、 こういった理由からです。 他の FreeBSD マシンでフロッピーディスクを作成している場合、 フォーマットすることは悪いことではありません。 いちいち DOS ファイルシステムのフロッピーディスクを作成する必要はありませんので、 disklabel コマンドと newfs コマンドを使って、 次のような手順で (3.5 インチ 1.44 MB ディスク用の) UFS ファイルシステムを作成することもできます: &prompt.root; fdformat -f 1440 fd0.1440 &prompt.root; disklabel -w -r fd0.1440 floppy3 &prompt.root; newfs -t 2 -u 18 -l 1 -i 65536 /dev/fd0 5.25 インチの 1.2 MB ディスクの場合は fd0.1200floppy5 にしてください。 これで他のファイルシステムと同様に mount して書き込むことができます。 フォーマットされたフロッピーディスクを用意したら、 それらにファイルをコピーしなくてはなりません。 配布ファイルはいくつかのかたまりにわかれていて、 これらかたまり 5 つで一般的な 1.44 MB のフロッピーに収まるようになっています。 フロッピーディスクに入るだけファイルを入れていって、 配布ファイルをすべてコピーしてください。 それぞれの配布ファイルはサブディレクトリにコピーする必要があります。 たとえば、 a:\bin\bin.aaa:\bin\bin.ab のようになります。 インストールメディアの選択場面になったら、 Floppy を選択して、残りの指定を行ってください。 MS-DOS パーティションからのインストール installation from MS-DOS ハードディスクの MS-DOS パーティションからインストールするときには、 配布ファイルを例えば c:\freebsd などとしてそのパーティションのルートディレクトリの freebsd ディレクトリにコピーします。 CDROM や FTP サイトにあるディレクトリ構造を反映してコピーしなければなりません。 そこで CD からコピーする場合には DOS の xcopy コマンドの使用をおすすめします。 例えば、最低限の FreeBSD のインストールを行うには、 次のように準備します: C:\> md c:\freebsd C:\> xcopy e:\bin c:\freebsd\bin\ /s C:\> xcopy e:\manpages c:\freebsd\manpages\ /s ここで C: ドライブには十分な空き容量があり、 CDROM は E: ドライブに接続されているものとします。 CDROM ドライブを持っていない場合には、 ftp.FreeBSD.org から配布ファイルをダウンロードすることができます。 それぞれの配布ファイルは独自のディレクトリに入っています。 例えば、 bin 配布ファイルは &rel.current;/bin/ ディレクトリにあります。 MS-DOS パーティションからたくさんの配布ファイルをインストールしたい (そしてディスクの容量がある) 場合、 それぞれ c:\freebsd ディレクトリ以下にインストールします。 — BIN 配布ファイルは、最低限必要なものです。 インストールテープの作成 installation from QIC/SCSI Tape テープからのインストールはおそらく FTP を利用したオンラインインストールか CDROM インストールを除けばもっとも簡単な方法でしょう。 インストールプログラムはファイルが単純に tar されていることを期待します。 必要な配布ファイルをすべて用意したら、 それらをテープ上に単純に tar します。 &prompt.root; cd /freebsd/distdir &prompt.root; tar cvf /dev/rwt0 dist1 ... dist2 インストールを行う際、 一時使用ディレクトリに十分な空きスペースを確保して、 作成したテープのすべてのファイルを格納できることを確認してください (一時使用ディレクトリは自分で選ぶことができます)。 テープの特性上、ランダムアクセスすることができませんので、 一時的にきわめて大量の容量を必要とします。 テープに準備しただけの量のスペースを一時的に使用することに留意してください。 インストールを始める時には、 起動フロッピーから立ち上げる前にテープをドライブにいれておかなくてはなりません。 さもないとインストール時のデバイス検出時にドライブを見つけられません。 ネットワーク経由のインストールの前に installation network serial (SLIP or PPP) installation network parallel (PLIP) installation network Ethernet 3種類のネットワークインストールを行うことができます。 シリアルポート (SLIP または PPP)、 パラレルポート (PLIP (laplink ケーブル使用) )、 またはイーサネット (標準的なイーサネットコントローラ (いくつかの PCMCIA カードにも対応) ) を使用することができます。 SLIP のサポートはまだまだ原始的とも呼べる方法なので、 ラップトップと他のコンピュータをシリアルケーブルで接続するといった具合に、 直接接続しなくてはいけません。 SLIP インストールは、ダイヤル機能をもっていませんので、 インストールするには直接接続しなくてはなりません。 PPP インストールではダイヤルアップ可能ですので、 できれば PPP 接続の方を選択しましょう。 もしモデムを使用しているなら、 残された選択肢はほぼ間違いなく PPP でしょう。 早く正しくインストールするのに必要となりますので、 サービスプロバイダに関する情報を用意しておきましょう。 もし ISP に接続するのに PAP や CHAP を用いるなら (言い換えると、もし Windows で ISP に接続する時にスクリプトを使用していないのであれば)、 dialppp のプロンプトに対して入力するだけでいいです。 それ以外の場合、モデム固有の AT コマンドを使って ISP にダイヤルする方法を知っておく必要があります。 これで PPP ダイヤラはとてもシンプルな端末エミュレータのみを提供します。 これ以上の情報については handbook や FAQ のユーザー PPP エントリーを参照してください。 問題が起きた場合には set log local ... コマンドを用いてログを画面に吐くこともできます。 FreeBSD (2.0R 以降) の動いている別のマシンと直接接続が可能でしたら、 laplink パラレルポートケーブルを介してインストールすることもまた考えてみましょう。 パラレルポート経由のデータ転送スピードは、 シリアルラインでの一般的なスピード (最高 50 kbytes/sec) よりもずっと高速なので、より早くインストールすることができます。 最後に、ネットワークインストールのうちもっとも高速なものとして、 イーサネットアダプタがいつもよい選択となります。 FreeBSD はきわめて多くの PC イーサネットカードをサポートしています。 サポートされているカードの一覧 (と、必要な設定) は FreeBSD それぞれのリリースのハードウェアノートで提供されます。 サポートされている PCMCIA イーサネットカードを使う場合、 ラップトップの電源を入れる前に差し込んでおくことにも注意してください。 残念ながら、今の FreeBSD はインストール時の PCMCIA カードの活線挿抜には対応していません。 ネットワークでの IP アドレス、 アドレスクラスに対応したネットマスク、 マシン名を知っておくことも必要です。 PPP 接続を利用したインストールを行いたいが、 固定 IP アドレスを持っていないという場合は、 ISP が自動的に IP アドレスを割り当てます。 ネットワーク管理者に尋ねればどんな値を使ったらよいか教えてくれるでしょう。 もし他のホストを IP アドレスではなく名前で引きたい場合、 ネームサーバと、それを使うためのゲートウェイのアドレス (PPP をご使用の場合は、プロバイダの IP アドレスになります) も知らなくてはなりません。 HTTP プロクシ (下記参照) 経由で FTP インストールを行いたい場合には、 プロクシサーバのアドレスも必要となります。 これらのうちすべて、またはいくつかを知らない場合には、 イーサネット経由でのインストールを始める前に、 ネットワーク管理者か ISP に相談するべきでしょう。 NFS 経由のインストールの前に installation network NFS NFS インストールはまったく単純明快です。 FreeBSD の配布ファイルをサーバの好きな場所にコピーしておいて、 メディア選択で NFS を選択します。 もしサーバが特権ポートへのアクセスのみをサポートしている場合、 (Sun ワークステーションの標準はこうなっています) インストールを進める前に Options メニューを選択して、 privileged port オプションを選択してください。 イーサネットカードの性能が悪くて、 転送速度が遅くて困っている場合も、 適当な Option を選択するといいでしょう。 NFS 経由でインストールするためには、 サブディレクトリも含んだマウントにサーバが対応している必要があります。 例えば FreeBSD 3.4 の配布ファイルが ziggy:/usr/archive/stuff/FreeBSD にあるとすると、マシン ziggy では /usr/usr/archive/stuff だけでなく /usr/archive/stuff/FreeBSD の直接マウントが可能になっていなければなりません。 FreeBSD の /etc/exports ファイルでは、このことは オプションによって制御されています。 他の NFS サーバの場合だとまた話が違ってくるかもしれません。 もしサーバから permission denied が返ってくるようでしたら、 サブディレクトリマウントをちゃんと有効にできていないことが考えられます。