diff --git a/ja/handbook/backups.sgml b/ja/handbook/backups.sgml index a330866776..4dea7a88e1 100644 --- a/ja/handbook/backups.sgml +++ b/ja/handbook/backups.sgml @@ -1,586 +1,586 @@ - + - + バックアップ

訳: &a.yoshiaki; . 5 July 1998.

ハードウェアコンパチビリティの問題は現在のコンピュータ業界でもっ とも多く起きる種類の問題であり, FreeBSDもこれに無縁ではありません. 市場にある驚くほど多様な種類の製品をサポートすることによって, FreeBSDは 安価に普及している PCハードウェアで動かすことができる という利点はこの点では不利でもあります. FreeBSDのサポートするハードウェアを徹底的に調べて提供することは不 可能ですが, このセクションでは FreeBSDに含まれるデバイスドライバとそ のドライバがサポートするハードウェアのカタログを示します. 可能で適切 なものについては特定の製品についての注釈を含めました. また, このハンドブックの のセクションにも サポートされているデバイスのリストがありますのでそちらもご覧ください. FreeBSD はボランティアプロジェクトでテスト部門には資金がありません から, より多くの情報をこのカタログに載せるにはあなたがたユーザに 頼らなければなりません. あなた自身の経験により, あるハードウェアが FreeBSDで動くか動かないかがわかったとしたら&a.doc; へ e-mailして知らせてください. サポートされているハードウェアについて の質問は, &a.questions;(詳しいことは を参照してください) へ 宛ててください. 情報を提供したり質問をする時は FreeBSDのバージョンと使っ ているハードウェアのできるだけ詳しい情報を含めることを忘れないでくだ さい. * フロッピーへのバックアップはどうでしょう? テープメディア

一般的なテープメディアには 4mm, 8mm, QIC, ミニカートリッジ DLT があります. 4mm (DDS: Digital Data Storage)

4mm テープはワークステーションのバックアップメディアとして QICから置き換えられつつあります. この傾向は QICドライブの製造のリーダ であった Archiveを Connerが買収し QICドライブの製造を中止したことで加 速しました. 4mmドライブは小型で静かですが 8mmドライブの持っているような信頼性の評判はありません. カートリッジは 8mmカートリッジよりも安価で小型 (3 x 2 x 0.5 インチ ; 76 x 51 x 12 mm) です. 4mmドライブ は 8mm同様にヘリカルスキャン (訳 注: VTRと同様の回転ヘッドを使う方式) を使用しているという理由でヘッド の寿命は短いです.

これらのドライブのデータスループットは 150kB/s程度から最大 で500kB/s程度の範囲です. データ容量は 1.3GBから 2.0GBです. ハードウェア 圧縮が多くのドライブで可能で, およそ 2倍の容量になります. マルチドライ ブテープライブラリユニットは1つの筐体に 6ドライブを持つことができ自動的 にテープを交換します. ライブラリの容量は 240GBに達します. 1つの例外です) 送りだしリールと巻き取りリールの両方がカートリッジの中 にあります.

4mmドライブは 8mmドライブ同様にヘリカルスキャンを使います. ヘリカルスキャンの利点と欠点は 4mmドライブ と 8mmドライブ共通です.

テープの寿命は 2000回のパスあるいは 100回のフルパックアップ です. 8mm (Exabyte)

8mmテープは SCSIテープドライブとして最もよく使われているもの で, データ交換用として最良の選択です. ほとんどのサイトには Exabyteの 2GB 8mmテープドライブがあるでしょう (訳注: Unixワークステーションを何 台も置いているようなサイトには1台くらいはあるというような意味です). 8mmドライブは信頼性が高く, 使いやすく, 静かです. カートリッジは安価で 小型です (4.8 x3.3 x 0.6 インチ; 122 x 84 x 15 mm). 欠点は , テープとヘッドの相対的な速度が高速なために比較的ヘッドとテープの寿命 が短いことです.

データスループットは 250kB/s程度から 500kB/s程度の範囲です. データ容量は 300MBから 7GBです. ハードウェア圧縮が多くのドライブで可 能で,およそ 2倍の容量になります. 単一のユニットのドライブから, 1つの 筐体に6台のドライブと 120巻のテープを持ったマルチドライブ テープライブラリまで利用することができます. ライブラリではテープは ユニットにより自動的に交換されます. ライブラリの容量は 840GB以上に達します.

データはヘリカルスキャンを使ってテープに記録されます. ヘリカルスキャン方式ではヘッドはメディアに対してある傾き (約6度) に配 置されます. テープはヘッドのある円筒の周の 270度にわたって接触します. テープが円筒面を走行する間, 円筒は回転しています. この結果, 高密度のデータのつまったトラックは, 狭い間隔でテープの上端と 下端の間を斜めに横切ります. QIC

QIC-150テープとドライブはたぶん最も一般的に使われている ドライブとメディアでしょう. QICテープドライブは現実的なバックアップ ドライブとして少なくとも高価なものではありません. 欠点はメディアのコストです. QICテープは 8mmや 4mmテープに比較して GBあたりのデータの保存で5倍ほど高価です. しかしあなたの必要とする量が半ダース程のテープで十分であれば, QICは正 しい選択となるかもしれません. QICは 最も一般的なテープドライ ブです. すべてのサイトに QICドライブのどれかの容量のものがあります. 問題は, QICは同じようなテープ (まったく同じ場合もある) に多様な記録密度 があることです. QICドライブは静かではありません. これらのドライブはデー タ記録を開始する前に音をたててシークしますし, リード, ライト, シークの 時にはっきりと聞こえる音を出します. QICテープの大きさは (6 x 4 x 0.7 インチ; 152 x 102 x 17 mm). で使われている 1/4インチ幅のテープについては 別に議論します. テープライブラリやチェンジャはありません.

データスループットは 150kB/sから 500kB/sの範囲です. データ容量 の範囲は 40MBから 15GBです. ハードウェア圧縮が最近の多くのドライブで使 えるようになっています. QICドライブは DATドライブに置き換えられつつあ り, あまり頻繁には利用されなくなっています.

データは複数のトラックにわかれてテープに記録されます. トラックはテープメディアの長さ方向の一端からもう一方の端までです. (訳注: 1トラックの read/write が終わるとテープの走行方向を反転させ 次のトラックの read/write を行います) トラックの数と, それに対応するトラックの幅はテープの容量によって 変わります. すべてではありませんがほとんどの最近のドライブは 少なくとも読み出しについては (場合によっては書き込みも) 下位互換性があります. QICはデータの安全性についてはよいと いわれています (ヘリカルスキャンドライブに比べて機構は単純でより 丈夫です).

テープは 5000回のバックアップで寿命となるでしょう. * ミニカートリッジ DLT

DLTはここに示したドライブのタイプの中で最高速のデータ 転送レートです. 1/2インチ (12.5mm) テープが単リールのカートリッジ (4 x 4 x 1 インチ; 100 x 100 x 25 mm) に入っています. カートリッジのひとつの 側面全体がスイングゲートになっています. ドライブの機構がこのゲートを開け, テープ リーダを引き出します. テープリーダには楕円形の穴があり, ドライブ がテープを引っ掛けるのに使います. 巻き取りのためのリールはドライブの中 にあります. ここに挙げた他のカートリッジはすべて (9トラックテープはただ 1つの例外です) 送りだしリールと巻き取りリールの両方がカートリッジの中 にあります. データスループットは約1.5MB/sで, 4mm, 8mm, QIC テープドライブ の3倍です. データ容量は単一のドライブで 10GBから 20GBの範囲です. マルチテープチェンジャ,マルチテープドライブ,5から 900巻のテープを1から 20ドライブで扱うマルチドライブテープライブラリがあり, 50GBから 9TBの容量が得 られます. データは (QICテープのように) テープの走行方向と並行に複数ある トラックへ記録されます. 2つのトラックに同時書き込みを行います. Read/Writeヘッドの寿命は比較的長いと言えます. テープの走行が止まればヘッドとテープの間の相対運動はありません. 新品のテープを最初に使う場合

新品の完全な空テープを読もうとしたり書き込もうとすると処理 は失敗するでしょう. 次のようなコンソールメッセージが出るでしょう. st0(ncr1:4:0): NOT READY asc:4,1 st0(ncr1:4:0): Logical unit is in process of becoming ready テープに識別ブロック (Identifire Block:block number 0) がありません. QIC-525標準の採用されている QICテープドライブのすべてで識別ブロックをテー プに書きます. 2つの解決方法があります.

(訳注: 方法1)mt fsf 1 によってテープドライブは識別 ブロックをテープに書きます.

(訳注: 方法2)フロントパネルのボタンを押してテープをとりだします.

再びテープを入れ,データをテープに dump(8)します.

dump(8) はそのうちに DUMP: End of tape detected と表示し, コンソールには HARDWARE FAILURE info:280 asc:80,96と表示されるでしょう.

mt rewindを使ってテープを巻戻します.

この次からはテープの操作は成功するでしょう. バックアッププログラム

よく使われる3つのプログラムはdump(8), tar(1), cpio(1)です. ダンプとリストア

dump(8)restore(8) は伝統的な Unixの バックアッププログラムです. これらはドライブのファイルシステム上の ファイル,リンク,ディレクトリをディスクブロックの集まりとして処理します. dump(8)はデバイスやファイルシステム全体をバックアップし, 一部分のバックアップや, ln(1)によるソフトリンクや他のファイル システムをマウントを行った, 1つ以上のファイルシステムにまたがる ディレクトリツリーのバックアップはできません. dump(8)はファイルやディレクトリを構成するデータブロックを テープに書くだけで, ファイルやディレクトリをテープに書くことはありません. dump(8)には初期の ATT UNIXのバージョン 6 (1975年ごろ) に由来する 癖が残っています. デフォルトのパラメタは 9トラックテープ (6250 bpi) に 適したものになっていて現在の高密度メディア (最大 62,182 ftpi) に適して いません. 現在のテープドライブの容量を有効に利用するため, デフォルト 値をコマンドラインで置き換えなければなりません.

rdump(8)rrestore(8) は他の コンピュータに接続されているテープドライブにネットワーク経由で バックアップをします. どちらのプログラムもリモートテープドライブにアクセスするために rcmd(3)ruserok(3)に依存しています. このためユーザ がバックアップを実行するためには rhostsによるリモートアクセス が必要です.

rdump(8)rrestore(8)の引数は リモートコンピュータに適切なものを用います. rrestore(8)はリモートコンピュータから使うのに適しています. (例えば FreeBSDコンピュータより komodoという名前の Sunに接続されている Exabyteテープドライブへ /sbin/rdump 0dsbfu 54000 13000 126 komodo:/dev/nrst8 /dev/rsd0a 2>&1 として rdumpしたような場合の restoreに使います) 警告: セキュリティは rhostsの管理にかかっています. あなたの状況を注意深く調べてください. Tar

tar(1) ATT Unix のバージョン 6 (1975ごろ) に さかのぼる事ができます. tar(1)はファイルシステムと 協調して機能し, ファイルやディレクトリをテープに書きます. tar(1)cpio(1)で使えるようなフルレンジのオプション は持ちませんが cpio(1)で使うような奇妙なコマンドパイプライン は必要ありません.

大部分の tar(1) にはネットワーク経由のバックアップの 機能はありませんが, FreeBSD で使用されている GNU の tar(1) は, rdump とおなじ構文でリモートデバイスを扱うことができます. komodo というホスト名の Sun に繋いである Exabyte のテープデバイスに対して tar(1) を実行するには, 次のようにします. /usr/bin/tar cf komodo:/dev/nrst8 . 2>&1 リモートデバイスをサポートしていない tar を使用している場合は, パイプラインと rsh(1)を使うことで, リモートテープデバイスに データを送る事ができます. (コマンド使用例はまだです) Cpio

cpio(1) は本来, Unixファイルを磁気メディアで交換 するためのプログラムです. cpio(1)はバイトスワッピング, 多くの異なるアーカイブフォーマットの書き込みのオプション(それ以外にも 多数のオプションがあります)があり, パイプで他のプログラムにデータを 渡す事もできます. この最後に挙げた特徴により, cpio(1)は インストールメディアについては優れた選択です. cpio(1)STDINからの入力でなければならず, ディレクトリツリーの探索やファイルリストについての機能はありません.

cpio(1)はネットワーク経由のバックアップの機能はあ りません. リモートテープドライブにはパイプラインと rsh(1) を使って送る事ができます. (コマンド使用例はまだです) Pax

pax(1)tarcpio に対する IEEE/POSIX の回答です. 長年の間, 様々なバージョンの tarcpio は, 互いにわずかながら非互換性を有していました. 各々をしらみ潰しに標準化する代わりに, POSIXは新しいアーカイブ ユーティリティを作ることにしました. pax は専用に 開発された新しいフォーマットに加えて, いくつもの cpio や tar の フォーマットの読み書きに対応しようと試みています. コマンド群は tar よりも cpio の方にいくぶん似ています. - +

Amanda (Advanced Maryland Network Disk Archiver) は単一の プログラムではなくクライアント/サーバ型のバックアップシステムです. Amanda サーバは, Amandaクライアントであるネットワークでサーバに接続 された複数のコンピュータから一つのテープドライブへバックアップを おこないます. このような場合の一般的な問題はいくつもの大容量のディスクからデータ ディレクトリをテープにバックアップするには時間がかかりすぎてしまう という事です. Amanda はこの問題を解決します. Amandaは同時に複数の ファイルシステムのバックアップをおこなう時に 「ホールディングディスク」 を使う事ができます. Amandaの設定ファイルに書いたすべてのファイルシステムのフルバックアップを 特定の間隔でとるために「アーカイブセット」と呼ばれるテープグループを 作ります. これには夜間に作られるすべてのファイルシステムの増分 (あるいは差分として) のバックアップも含みます. 障害の起きたファイルシステムの回復には最も新しいフルバックアップと 増分のバックアップが必要です.

設定ファイルでバックアップのコントロールと Amanda による ネットワークトラフィック量を設定します. Amanda はデータをテープに 書くのにバックアッププログラムのいずれかを使うでしょう. Amandaはその一部分でもパッケージでも利用可能ですが, デフォルトでは インストールされません. 何もしない

「何もしない」というのはコンピュータのプログラムでは ありませんが, バックアップの戦略として最も広く採用されている物です. これには初期投資が必要ありません. したがわなければならない バックアップスケジュールもありません. ただ何もしないだけです. もしデータに何かが起きたら, 苦笑いして耐えてください.

あなたにとって時間やデータの価値が少ないかあるいはまったくない のであれば「何もしない」のはあなたのコンピュータに最も適した バックアッププログラムでしょう. しかし注意してください. Unix は便利なツールです. 6ヶ月も使っていれば価値のあるファイルの山が でき上がっているでしょう.

「何もしない」は /usr/obj やその他の, コンピュータに よってつくり出されたディレクトリツリーについては適切な方法です. 一つの 例はこのハンドブックのファイルで, これらは SGMLのファイルより 生成された物です. HTMLファイルのバックアップを作る必要は ありません. SGMLのソースファイルは定期的にバックアップ します. どのバックアッププログラムが最適でしょう?

定期的に dump(8)しましょう. Elizabeth D. Zwicky はここで検討したプログラムすべてについて拷問的なテストを おこないました. すべてのデータと Unixファイルシステムの状態すべてを 保存するには明らかに dump(8)でしょう. Elizabethは大きく変化 に富んだ異常な状態 (いくつかはあまり異常でもない状態のものもあります) になっているファイルシステムで, それぞれのプログラムで ファイルシステムのバックアップとリストアを行ってテストしました. 特色のある状態には, ホールを持つファイル, ホールとヌルブロックを持つ ファイル, 奇妙な文字をファイル名に持つファイル, 読み出し不可, 書き込み不可のファイル, デバイスファイル, バックアップ中にファイルの サイズを変更する, バックアップ中にファイルの作成/削除をおこなうなどが あります. 彼女は1991年10月の LISA Vで結果の発表をしています. を参照してください. 緊急時のリストア手順 災難の起きる前に

起き得るどのような災難に対しても以下の 4ステップだけが必要な 準備です.

ステップ 1では, ファイルシステムテーブル(/etc/fstab) やブートメッセージで示されるすべてのディスクの disklabelをそれぞれ2コピー づつプリント (例えば disklabel sd0 | lpr を実行します) します.

ステップ 2では, boot と fixitフロッピーにそのシステムの すべてのデバイスドライバが含まれているか確認します. 最も簡単な確認の 方法は, フロッピーをドライブに入れてリブートし, ブートメッセージを 確認することです. あなたのシステムのデバイスがすべて含まれ, 機能していれば, step 3へ飛んでください.

そうでないなら, そのシステムのすべてのディスクをマウントでき, テープドライブにもアクセスできる 2種類のカスタムブート フロッピーディスクを作る必要があります. これらのフロッピーには fdisk(8), disklabel(8), newfs(8), mount(8), と利用したい バックアッププログラムが入っていなければなりません. これらのプログラム はスタティックリンクされたプログラムである必要があります. dump(8)を使うのであればフロッピーに restore(8)を 入れる必要があります.

ステップ 3では, 通常の方法でバックアップを作ります. 最新のバックアップの後でおこなわれた変更は回復することはできません. バックアップテープにライトプロテクトをしてください.

ステップ 4では, フロッピー (boot.flp と fixit.flp あるいは ステップ 2で作った2枚のカスタムブートフロッピーディスクです) と バックアップテープのテストをします. 手順のノートを作りましょう. このノートはブートフロッピーディスク, バックアップテープに入れておきプリントアウトしておきます. あなたが リストアをおこなうような時はおそらく錯乱状態でしょうからこのノートは バックアップを破壊してしまうようなことを防ぐのに役立つでしょう (どのようにして破壊するって? tar xvf /dev/rst0とする替りに偶然 tar cvf /dev/rst0 とタイプしてバックアップテープに上書きしてしまうかもしれません). 訳注: 上書きはライトプロテクトをしておけば防げますが, なんらかの原因で プロテクトがはずれているかもしれません. ちなみに訳者の経験から言えば上のようなミスタイプは結構起きます.

安全性を増すために, 毎回ブートフロッピーディスクを作り, 2巻のバックアップテープを取ります. 一方を離れた場所に保管します. 離れた場所は同じ建物の地下室ではいけません. 世界貿易センタービルに あった数多くの会社は苦い経験よりこの教訓を得ました. 離れた場所とはコンピュータやディスクドライブからかなり離れていて 物理的に分離されていなければなりません.

ブートフロッピーディスクを作るスクリプトの一例 #!/bin/sh # # create a restore floppy リストアフロッピーの作成 # # format the floppy フロッピーのフォーマット # PATH=/bin:/sbin:/usr/sbin:/usr/bin fdformat -q fd0 if [ $? -ne 0 ] then echo "Bad floppy, please use a new one" exit 1 fi # place boot blocks on the floppy フロッピーにブートブロックを書く # disklabel -w -B -b /usr/mdec/fdboot -s /usr/mdec/bootfd /dev/rfd0c fd1440 # # newfs the one and only partition ただ1つのパーティションを newfs # newfs -t 2 -u 18 -l 1 -c 40 -i 5120 -m 5 -o space /dev/rfd0a # # mount the new floppy 新しいフロッピーをマウント # mount /dev/fd0a /mnt # # create required directories 必要なディレクトリの作成 # mkdir /mnt/dev mkdir /mnt/bin mkdir /mnt/sbin mkdir /mnt/etc mkdir /mnt/root mkdir /mnt/mnt # for the root partition mkdir /mnt/tmp mkdir /mnt/var # # populate the directories # # MINIカーネルがない場合は作ります if [ ! -x /sys/compile/MINI/kernel ] then cat << EOM The MINI kernel does not exist, please create one. Here is an example config file: # MINIカーネルの config fileの例 # MINI -- A kernel to get FreeBSD on onto a disk. # machine "i386" cpu "I486_CPU" ident MINI maxusers 5 options INET # needed for _tcp _icmpstat _ip stat # _udpstat _tcpstat _udb options FFS #Berkeley Fast File System options FAT_CURSOR #block cursor in syscons or pcc ons options SCSI_DELAY=15 #Be pessimistic about Joe SCSI device options NCONS=2 #1 virtual consoles options USERCONFIG #Allow user configuration with -c XXX config kernel root on sd0 swap on sd0 and sd1 dumps on sd0 controller isa0 controller pci0 controller fdc0 at isa? port "IO_FD1" bio irq 6 drq 2 vector fdintr disk fd0 at fdc0 drive 0 controller ncr0 controller scbus0 device sc0 at isa? port "IO_KBD" tty irq 1 vector scintr device npx0 at isa? port "IO_NPX" irq 13 vector npxintr device sd0 device sd1 device sd2 device st0 pseudo-device loop # required by INET pseudo-device gzip # Exec gzipped a.out's EOM exit 1 fi cp -f /sys/compile/MINI/kernel /mnt gzip -c -best /sbin/init > /mnt/sbin/init gzip -c -best /sbin/fsck > /mnt/sbin/fsck gzip -c -best /sbin/mount > /mnt/sbin/mount gzip -c -best /sbin/halt > /mnt/sbin/halt gzip -c -best /sbin/restore > /mnt/sbin/restore gzip -c -best /bin/sh > /mnt/bin/sh gzip -c -best /bin/sync > /mnt/bin/sync cp /root/.profile /mnt/root cp -f /dev/MAKEDEV /mnt/dev chmod 755 /mnt/dev/MAKEDEV chmod 500 /mnt/sbin/init chmod 555 /mnt/sbin/fsck /mnt/sbin/mount /mnt/sbin/halt chmod 555 /mnt/bin/sh /mnt/bin/sync chmod 6555 /mnt/sbin/restore # # create the devices nodes デバイスノードを作る # cd /mnt/dev ./MAKEDEV std ./MAKEDEV sd0 ./MAKEDEV sd1 ./MAKEDEV sd2 ./MAKEDEV st0 ./MAKEDEV pty0 cd / # # create minimum filesystem table 最小限のファイルシステムテーブル # cat > /mnt/etc/fstab < /mnt/etc/passwd < /mnt/etc/master.passwd < 災難の後に

重要な問題は, ハードウェアが生き残ったかどうかです. 定期的なバックアップを取っていればソフトウェアについて心配する必要はあ りません.

ハードウェアがダメージを受けていたら, 最初にそのダメージを 受けた部品を交換してください.

ハードウェアに問題がなければ, フロッピーをチェックしてくださ い.カスタムブートフロッピーディスクを使っているのであればシングルユーザ ("boot:"プロンプトの出た時に "-s" とタイプしてください) でブートしてくださ い. それから次の「ファイルシステムを1つずつ回復する」を読んでください.

boot.flp と fixit.flp を使っているのであればこのまま読み続けてくださ い. boot.flp を入れてブートしてください. 本来のインストールメニューが表 示されるはずです. (ここで) "fixit XXX"オプションを選びます. 指示の通り fixit.flp を入れてください. restoreとその他の必要なプログラムは /mnt2/standに置かれています.

ファイルシステムを一つずつ回復する

最初のディスクのrootパーティションをmount(8) (例えば mount /dev/sd0a /mntのように) マウントして見てください. ディスクラベルが 破壊されている場合は disklabel(8)を使ってあらかじめプリントし ておいた通りにパーティションを作り直しラベルをつけてセーブしてください. newfs(8)を使いファイルシステムを作り直します. ルー トパーティションを読み書き可能にマウント ("mount -u -o rw /mnt") しなおします. バックアッププログラムとバックアップテープを 使ってこのファイルシステムのデータを回復します (例えば restore vrf /dev/st0とします). ファイルシステムをアンマウント (umount /mntなど) して, 障害を受けたファイルシステムそれぞれについて繰り返 してください.

システムが動き出したら, 新しいテープにデータをバックアップ してください. どのような理由で再び事故が起きたりデータが失われるかはわか りません. これに時間を費す事で, 後々の災難から救われる事になります. * 災難対策をしていませんでした. どうしたらいいでしょう? diff --git a/ja/handbook/contrib.sgml b/ja/handbook/contrib.sgml index 9935c1a60c..d6816fabbb 100644 --- a/ja/handbook/contrib.sgml +++ b/ja/handbook/contrib.sgml @@ -1,187 +1,187 @@ - + - + FreeBSDプロジェクトスタッフ

訳: &a.hanai;28 August 1996.

FreeBSDプロジェクトは, 以下の人々によって管理運営されています. FreeBSD コアチーム

FreeBSD コアチームは, プロジェクトの運用委員会を形成し, FreeBSD プロジェクトの全般的な目的や方針の決定を行います. さらに, FreeBSDプロジェクトのの 運用も行っています.

(姓でアルファベット順): &a.asami; &a.jmb; &a.ache; &a.bde; &a.gibbs; &a.davidg; &a.jkh; &a.phk; &a.rich; &a.gpalmer; &a.jdp; &a.guido; &a.sos; &a.peter; &a.wollman; &a.joerg; FreeBSD の開発者たち

(CVSの)commitする権利を持っていて, FreeBSD のソースツリーについて 作業をおこなっている人々がいます. すべてのコアチームのメンバと ほとんどの FreeBSDドキュメンテーションプロジェクトのスタッフはま た 開発者でもあります. &a.ugen; &a.mbarkah; &a.stb; &a.pb; &a.jb; &a.torstenb; &a.dburr; &a.danny; &a.thepish; &a.charnier; &a.ejc; &a.kjc; &a.gclarkii; &a.cracauer; &a.adam; &a.dufault; &a.uhclem; &a.tegge; &a.eivind; &a.julian; &a.rse; &a.se; &a.sef; &a.fenner; &a.jfieber; &a.jfitz; &a.lars; &a.scrappy; &a.tg; &a.brandon; &a.graichen; &a.jgreco; &a.rgrimes; &a.jmg; &a.hanai; &a.jhay; &a.ghelmer; &a.helbig; &a.erich; &a.hosokawa; &a.hsu; &a.mph; &a.itojun; &a.gj; &a.nsj; &a.kato; &a.andreas; &a.jkoshy; &a.kuriyama; &a.imp; &a.smace; &a.mckay; &a.jlemon; &a.tedm; &a.amurai; &a.markm; &a.max; &a.alex; &a.rnordier; &a.davidn; &a.obrien; &a.ljo; &a.fsmp; &a.smpatel; &a.wpaul; &a.jmacd; &a.steve; &a.mpp; &a.dfr; &a.jraynard; &a.darrenr; &a.csgr; &a.martin; &a.paul; &a.roberto; &a.chuckr; &a.dima; &a.wosch; &a.ats; &a.jseger; &a.vanilla; &a.msmith; &a.des; &a.brian; &a.stark; &a.karl; &a.dt; &a.cwt; &a.pst; &a.hoek; &a.nectar; &a.swallace; &a.nate; &a.yokota; &a.jmz; &a.dwhite; FreeBSD ドキュメンテーションプロジェクト -

は複数のサービスを提供 しています. それぞれのサービスは, 以下の担当者とその 副担当者によって運用されています.

現在空席 副責任者: &a.wosch 副担当:&a.john; 副担当&a.cawimm 副担当:&a.cracauer 副担当: &a.stb 担当者

現在空席 副責任者: &a.jdp 国際版 (暗号) 担当: &a.markm diff --git a/ja/handbook/eresources.sgml b/ja/handbook/eresources.sgml index 904a2e03c5..f888be6249 100644 --- a/ja/handbook/eresources.sgml +++ b/ja/handbook/eresources.sgml @@ -1,480 +1,480 @@ - + - + インターネット上のリソース

原作: &a.jkh;.

訳: &a.yuki;.28 August 1996

FreeBSDの進歩が急速であるため, 最新の開発をフォローするためには, 印刷したメディアは実用的でなくなっています. 大抵の場合, 最新情報を入手する方法としては, 電子的なリソースが ベストです. FreeBSDはボランティアの努力によって, ユーザコミュニティ自体が, 一種の「テクニカルサポート部門」としての 役割も通常果たしており, 電子メールやUsenetのニュースがこれらのコミュ ニティにたどり着く最も効果的な方法になっています. 以下に, FreeBSD ユーザコミュニティに連絡を取る場合の最も重要な点についての 概略を示します. もしここに書かれていない他のリソースに気がついた場合は, それらを &a.doc に送って頂ければ, それらをここに含めるかもしれません. メーリングリスト

多くのFreeBSDの開発メンバはUSENETを読むことができますが, もし, comp.unix.bsd.freebsd.*のグループの一つに質問を投稿したとしても タイムリにその質問を受け取るということは保証できません. 質問を適切なメーリングリストに投稿すれば, 私たちかFreeBSDの関係者から, よりよい (そして少なくともより早い) 反応がいつでも得られることでしょう.

さまざまなメーリングリストの憲章をこのドキュメントの最後に記載しま す. 私たちは, メーリングリストの質, 特に技術面に関する質を高く保つ ために努力しているので, メーリングリストに参加する前にその憲章を読んで ください. 私たちのメーリングリストの参加者のほとんどは, 現在非常 にたくさんのFreeBSDに関連したメッセージを毎日受け取っており, メーリン グリストに対するふさわしい用いられ方をするための憲章やルールを決めるこ とによって, メーリングリストのS/N比を高くする保つように励んでいます. そうしないと, 結果的に, メーリングリストがプロジェクトにとって 事実上のコミュニケーションの手段になってしまうでしょう. メーリングリストはいずれもアーカイブされており, それらは - で検索することができます. キーワード検索可能なアーカイブの提供は, 良くある質問に対する回答を見つけるすぐれた方法ですから, 質問を投稿する前に調べてみるべきでしょう. メーリングリストの概説

一般的なメーリングリスト: 以下のものは誰でも自由に参加できる (そしておすすめの) 一般的なものです: リスト 目的 ---------------------------------------------------------------------- freebsd-advocacy FreeBSD の福音伝道 freebsd-announce 重要なイベントやプロジェクトのマイルストン freebsd-bugs バグレポート freebsd-chat FreeBSDコミュニティに関連する技術的ではない話題 freebsd-current FreeBSD-currentの使用に関連する議論 freebsd-stable FreeBSD-stableの使用に関連する議論 freebsd-isp FreeBSDを用いているインターネットサービスプロバイダの話題 freebsd-jobs FreeBSD 関連の雇用機会に関する話題 freebsd-newbies FreeBSD 初心者ユーザの活動と議論 freebsd-questions ユーザからの質問 技術的なメーリングリスト: 以下のメーリングリストは, 技術的な 議論のためのものです. それらの利用や内容のためにしっかりとしたガイドラ インがあるので, これらのメーリングリストに入ったり, どれか一つにメール を送ったりする前には, それらのメーリングリストの憲章を注意深く読むべきで す. リスト 目的 ---------------------------------------------------------------------- freebsd-afs FreeBSDへのAFSの移植 freebsd-alpha FreeBSDの Alphaへの移植 freebsd-doc FreeBSDのドキュメンテーションプロジェクト freebsd-database FreeBSD 上でのデータベースの利用や開発に関する議論 freebsd-emulation Linux/DOS/Windowsのような他のシステムのエミュレーション freebsd-fs ファイルシステム freebsd-hackers 一般的な技術の議論 freebsd-hardware FreeBSDの走るハードウェアの一般的な議論 freebsd-isdn ISDN開発者 freebsd-java Java開発者や, FreeBSDへJDKを移植する人たち freebsd-mobile モーバイルコンピューティングについての議論 freebsd-mozilla mozilla の FreeBSD への移植に関する議論 freebsd-net ネットワークおよび TCP/IP ソースコードに関する議論 freebsd-platforms Intel以外のアーキテクチャのプラットフォームへの移植 freebsd-ports portsコレクションに関する議論 freebsd-scsi SCSIサブシステム freebsd-security セキュリティに関する話題 freebsd-small 組み込みアプリケーションにおける FreeBSD の利用 freebsd-smp 対称/非対称のマルチプロセッシングの設計に関する議論 freebsd-sparc FreeBSDの Sparcへの移植 freebsd-tokenring FreeBSD でのトークンリングのサポート 制限されているメーリングリスト: 以下のメーリングリストは参加 するにはの 認可が必要ですが, それぞれの憲章の範囲内であれば, 提案やコメントは誰で も自由に投稿することができます. メーリングリスト 目的 ---------------------------------------------------------------------- freebsd-admin 管理に関する話題 freebsd-arch アーキテクチャや設計の議論 freebsd-core FreeBSDコアチーム freebsd-hubs ミラーサイトを運営している人達 (基盤のサポート) freebsd-install インストール関係の開発 freebsd-security-notifications セキュリティに関する通知 freebsd-user-groups ユーザグループの調整 CVSメーリングリスト: 以下のメーリングリストはソースツリーの さまざまな場所の変更のログメッセージを見ることに興味のある人向けです. これらは読み専用のリストで, これらにメールを送る事は出来ません. メーリングリスト ソースの範囲 (ソースの) 範囲の説明 ---------------------------------------------------------------------- cvs-CVSROOT /usr/src/[A-Z]* /usr/src/ 以下のトップレベルのファイルの変更 cvs-all /usr/src ツリーのすべての変更 (スーパーセット) cvs-bin /usr/src/bin システムバイナリ cvs-etc /usr/src/etc システムファイル cvs-games /usr/src/games ゲーム cvs-gnu /usr/src/gnu GPLにしたがったユーティリティ cvs-include /usr/src/include インクルードファイル cvs-kerberosIV /usr/src/kerberosIV Kerberos暗号化コード cvs-lib /usr/src/lib システムライブラリ cvs-libexec /usr/src/libexec システムバイナリ cvs-ports /usr/ports 移植済みソフトウェア cvs-sbin /usr/src/sbin システムバイナリ cvs-share /usr/src/share システム共有ファイル cvs-sys /usr/src/sys カーネル cvs-usrbin /usr/src/usr.bin ユーザバイナリ cvs-usrsbin /usr/src/usr.sbin システムバイナリ 参加方法

どのメーリングリストもFreeBSD.ORGにあるので, メーリングリストにメールを送るには, ただ listname@FreeBSD.ORG にメールを送るだけです. すると, メーリングリストに登録されている世界中のメンバに再配布されます. メーリングリストに参加するには, subscribe [] という内容をメッセージの本文に含むメールを &a.majordomo に送ります. 例えば, freebsd-announce に参加したい場合は次のようにします: % mail majordomo@FreeBSD.ORG subscribe freebsd-announce ^D もし, あなたが, 自分自身を違う名前 (メールアドレス) で登録したい場合, あるいは, ローカルなメーリングリスト (注意:もしあなたのサイトに, 興味を持った仲間がいるなら, これはより有効ですし, 私たちにとっても非常に嬉しいことです.) を登録する申し込みをおこないたいのであれば, 次のようにします: % mail majordomo@FreeBSD.ORG subscribe freebsd-announce local-announce@somesite.com ^D 最後に, majordomoに対して 他のタイプのコントロールメッセージを送ることで メーリングリストから脱退したり, メーリングリストの他のメンバのリストを 得たり, 再びメーリングリストのリストを見たりすることも可能です. 利用できるコマンドの完全なリストを入手するには, 次のようにします: % mail majordomo@FreeBSD.ORG help ^D 再度言いますが, 私たちは技術的なメーリングリストでは技術的な議論を保つよう 要求します. もし, 「高いレベル」にのみ興味があるなら, freebsd-announce に参加するように勧めます. これは少ないトラフィックの予定です. メーリングリストの憲章

全てFreeBSDメーリングリストは誰でもそれらを利用することに 固守しなければいけないという一定の簡単なルールがあります. これらのルー ルに従わないと, 結果としてFreeBSDのから2回までは警 告を受けます. 3回違反すると, 投稿者は全てのFreeBSDのメーリングリストか ら削除され, そのメーリングリストへのさらなる投稿から締め出されるでしょ う. これらのルールや対策が必要なのは残念です. しかし,今日のインターネッ トはずいぶんいやらしい環境になっており, 一般の人々は, その(対策の)メカ ニズムがいかにもろいかという事すら認識する事が出来ていないと思われます.

道標 いかなる投稿記事もそのメーリングリストの基本的な憲章を守るべきで す. 例えば, そのメーリングリストが技術的な問題に関するものであ れば, 技術的な議論を含む投稿でなければなりません. 現在継続中の 不適切な憲章やフレイムは, 所属している全ての人に対してメーリングリスト の価値を下げてしまうだけですし, 許される行為ではないでしょう. とくに話題のない自由形式の議論に対してはメーリ ングリストが自由に認可されているので, かわりに使うべきでしょう. 2つのメーリングリストに送るはっきりとした明確な必要性が存在する 時, 2つ以上のメーリングリストに投稿すべきではありません. どのリ ストに対しても, (メーリングリストの)参加者は(複数のメーリングリ ストに)重複して参加しており, 関連する部分が少ない(例えば, "-stable と -scsi")メーリングリストを除いては, 一度に複数のメー リングリストに投稿する理由は全くありません. もし, Ccに複数の メーリングリストがそのような形で現れて, あなたに届いたのであれば, 再びそのメールに返事を出す前に, ccの部分もまた編集するべきです. 元記事を書いたのが誰であっても, あなた自身のクロスポストに まだ責任があります. ユーザであれ開発者であれ, (議論の中で) 個人を攻撃したり冒涜した りすることは許されません. 個人的なメールを引用したり再投稿したり する許可をもらえなかったり, もらえそうにない時に, それをおこなう ようなネチケット (訳注: ネットワークにおけるエチケット) に対する ひどい違反は好まれませんが, してはならないと特別に定められている わけではありません. しかしながら, そのような内容がメー リングリストの憲章に沿う場合はほとんどありません。このため、メー リングリストの憲章に違反しているということだけで警告 (または禁止) に値するものと考えていいでしょう。 FreeBSD以外の関連する製品やサービスの広告は, 絶対に禁止し, spam による違反者が宣伝していることが明確であったら, すぐに禁止しま す.

個々のメーリングリストの憲章:

Andrew ファイルシステム このリストは, CMU/TransarcのAFSの移植や使用に関する議論のためです. 管理上の話題 このリストは, 純粋にfreebsd.org関係の議論のためのメーリングリストで,プ ロジェクトの資源の問題や乱用の報告を行ないます. これはクローズドなリ ストですが, 誰でも問題(私達のシステムを含みます!)を報告できます. 重要なイベント/マイルストン これは, 単にたまに発表される重要なfreebsdのイベントに関心がある人のた めのメーリングリストです. これは, スナップショットやその他のリリースに ついてのアナウンスを含みます. そのアナウンスは新しいFreeBSDの機能のア ナウンスを含んでいます. ボランティア等の呼びかけがあるかもしれませ ん. これは流通量の少ないメーリングリストで, 完全なモデレートメーリング リストです. アーキテクチャと設計の議論 これは, FreeBSDの設計に関する議論をする人向けのメーリングリストです. これは, クローズドなリストで, 一般的には参加できません. バグレポート これは, FreeBSDのバグレポートのためのメーリングリストです. 可能である 場合はいつでも, バグは ``send-pr(1)'' を使うか, を用い て送られる必要があります. FreeBSDのコミュニティに関する 技術的ではない話題 このメーリングリストは技術的ではなく, 社会的な情報について, 他のメーリングリストでは取り扱わない話題を含みます. これは, Jordanがシロイタチに似ているかどうか, 大文字で打つかどうか, 誰がたくさんコーヒーを飲むか, どこのビールが一番うまいか, 誰が地下室でビールを作っているか, などについての議論を含みます. 時々重要なイベント (将来開催されるパーティーや, 結婚式, 誕生日, 新しい仕事など) のお知らせが, 技術的なメーリングリストから でてきます. しかし, フォローは直接 -chatメーリングリストにするべきです. FreeBSDコアチーム これは, コアメンバが使う内部メーリングリストです. FreeBSDに関連する深 刻なやっかい事の裁定やハイレベルな綿密な調査を要求するときに, このメー リングリストにメッセージを送る事が出来ます. FreeBSD-currentの使用に関する議論 これは freebsd-current のユーザのためのメーリングリストです. メーリングリストでの話題は, -current で登場した新しい機能について, その新機能によってユーザに影響することについての注意, および -current のままでいるために必要な手順についての説明を含みます. "current" を走らせている人はこのメーリングリストに登録しなくてはなりません. これは技術的なメーリングリストなので, 完全に技術的な内容を要求します. FreeBSD-currentの使用に関する議論 freebsd-currentメーリングリストのダイジェスト版です. こ のダイジェストはfreebsd-currentに送られたすべてのメッセージをまとめた ものを, 1つのメールにして送り出します. 平均のサイズは約40kbyteです. こ のメーリングリストは読み専用で, メールを送るような事はしない で下さい. FreeBSD-stableの使用に関する議論 これは freebsd-stable のユーザ用のメーリングリストです. メーリングリストでの話題は, -stable で登場した新しい機能について, そ の新機能によってユーザに影響することについての注意, および -stable のままでいるために必要な手順についての説明を含みます. "stable" を走らせている人はこのメーリングリストに登録すべきです. これは技術的なメーリングリストなので, 完全に技術的な内容を要求します. ドキュメンテーションプロジェクト このメーリングリストはFreeBSD Doc Projectに属し, ドキュメンテーションに関連する問題やプロジェクトの議論のためのものです. ファイルシステム FreeBSDのファイルシステムに関する議論 これは技術的なメーリングリストなので, 完全に技術的な内容を要求します. ISDNコミュニケーション このメーリングリストは, FreeBSDに対するISDNサポートの開発の議論を おこなう人のためのものです. Javaの開発 このメーリングリストは, FreeBSD 向けのの重要なJavaアプリケーションの開発や, JDKの移植やメンテナンスの議論をする人のためのものです. 技術的な議論 これはFreeBSDに関する技術的な議論のためのフォーラムです. これは最もテクニカルなメーリングリストです. このメーリングリストは, FreeBSD 上でアクティブに活動をしている人のためのもので, 問題を持ち出したり, 代わりの解決法を議論します. 技術的な議論をフォローするのに興味がある人も歓迎します. これは技術的なメーリングリストなので, 完全に技術的な内容を要求します. 技術的な議論 freebsd-hackersメーリングリストのダイジェスト版です. このダイジェスト はfreebsd-hackersに送られたすべてのメッセージをまとめたものを, 1つのメー ルにして送り出します. 平均のサイズは約40kbyteです. このメーリングリス トは読み専用で, メールを送るような事はしないで下さい. FreeBSDのハードウェアの一般的な議論 FreeBSDが走っているハードウェアのタイプや, 何を買ったり避けたりするかに関する様々な問題や, 提案に関する議論. インストールに関する議論 このメーリングリストは将来のリリースのインストールに関する開発の 議論のためのもので, クローズドなメーリングリストです. インターネットサービスプロバイダのについての話題 このメーリングリストは, FreeBSDを用いたインターネット サービスプロバイダ (ISP) に関する話題の議論のためのものです. これは技術的なメーリングリストなので, 完全に技術的な内容を要求します. 初心者の活動の議論 どのメーリングリストでも扱われていなかった初心者の活動すべてを カバーします. 独学や問題解決, リソースの見つけ方や使い方, 質問のしかた, メーリングリストの使い方, どのメーリングリストを読めばいいのか, 普通の世間話, 間違いの犯し方, 自慢話, アイディアの共有, 物語, 道徳的な (技術的でない) お手伝い, FreeBSD コミュニティでの貢献のしかた などの話題をが含まれます. これらの問題を取り扱い, freebsd-questions へ質問できるようサポートします. また, 初心者の頃にはまった同じ事柄に悩んでいる他の初心者との出会いの場として freebsd-newbies を活用してください. Intel以外のプラットフォームへの移植 クロスプラットフォームのFreeBSDの問題. Intel以外のプラットフォームへのFreeBSDの移植についての一般的な議論や提案. これは技術的なメーリングリストなので, 完全に技術的な内容を要求します. ``ports'' の議論 FreeBSD の ``ports コレクション'' (/usr/ports) や, 移植の提案, ports コレクションの基盤の変更, 一般的な整合化活動についての議論. これは技術的なメーリングリストなので, 完全に技術的な内容を要求します. ユーザからの質問 FreeBSDに関する質問のためののメーリングリストです. その質問がかなり技術的だと思わないのであれば, 「どのようにして」という質問を技術的なメーリングリストに送るべきではありません. ユーザからの質問 freebsd-questionsメーリングリストのダイジェスト版です. このダイジェストはfreebsd-questionsに送られたすべてのメッセージをまとめたものを, 1つのメールにして送り出します. 平均のサイズは約40kbyteです. SCSIサブシステム これはFreeBSDのためのscsiサブシステムについて作業している人向けです. これは技術的なメーリングリストなので, 完全に技術的な内容を要求します. セキュリティの関連の話題 FreeBSDコンピュータのセキュリティの話題 (DES, Kerberos, よく知られている セキュリティホールや, それらのふさぎ方など) これは技術的なメーリングリストなので, 完全に技術的な内容を要求します. セキュリティ関連の通知 FreeBSD のセキュリティ問題や, 修正に関する通知を行ないます. このメーリングリストは議論を行なうためのメーリングリストではありません. 議論は FreeBSD-security で行ないます. FreeBSD 組み込み技術 特殊な FreeBSD 小型システムおよび FreeBSD の組み込み技術に関する議論. これは技術的なメーリングリストなので, 完全に技術的な内容を要求します. ユーザグループの調整のメーリングリスト これは, ローカルなユーザグループがお互いに, または, コアチームが指定した個人と問題を議論する, それぞれのローカルエリアのユーザグループからの調整人向けの メーリングリストです. このメーリングリストはユーザグループ間の ミーティングの概要やプロジェクトの調整に制限されるべきです. これはクローズドなメーリングリストです. Usenet ニュースグループ

2つのFreeBSD用のニュースグループがあります. ここでは FreeBSDの議論をするたくさんの様々な人がおり, 他にもFreeBSD関連するユーザがいます. これらのいくつかのニュースグループは Warren Toomey <wkt@cs.adfa.oz.au> によって で, 検索できるようになっています. BSD用のニュースグループ

関連する他のUnixのニュースグループ

X Window システム

World Wide Web サイト

- 本家のサーバ. - オーストラリア. - ブラジル. - カナダ. - チェコ. - デンマーク. - エストニア. - フィンランド. - ドイツ. - アイルランド. - 日本. - 韓国. - ニュージーランド. - ポルトガル. - スウェーデン. - 台湾. - ウクライナ. diff --git a/ja/handbook/handbook.sgml b/ja/handbook/handbook.sgml index bc43786f8f..9d113a7453 100644 --- a/ja/handbook/handbook.sgml +++ b/ja/handbook/handbook.sgml @@ -1,203 +1,203 @@ - + - + %authors; %jmembers; %lists; %sections; ]> FreeBSD ハンドブック FreeBSD ドキュメンテーションプロジェクト 1998年3月 FreeBSD へようこそ! このハンドブックはFreeBSD Release &rel.current;のインストールおよび, 日常での使い方について記述したもので, FreeBSD ドキュメンテーションプロジェクトによって編集されています. 日本語版の作成は FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクトがおこなって います. 本書は現在進行中の作業であって, 多くの個人の手からなる 仕事です. 多くのセクションはまだ存在しませんし, いま存在するセクションの いくつかはアップデートが必要です. この FreeBSD ドキュメンテーション プロジェクトに協力したいと思ったら, &a.doc; まで (英語で) 電子メールを 送ってください. ハンドブックそのものに関する議論は, こちらで おこなわれています. (もちろん英語でです.) 日本語訳および, 日本語版のみに関することは &a.doc-jp; において日本語で 議論されています. 必要に応じて日本語ドキュメンテーションプロジェクトから 本家ドキュメンテーションプロジェクトに対してフィードバックをおこないますので, 英語が得意でない方は &a.doc-jp; まで日本語でコメントをお寄せください. このドキュメントの最新バージョンは, いつでも で見ることができますし, , PDF, HTML 形式のものを HTTP でダウンロードすることもできます. これらを gzip で圧縮したものが や, たくさんのに置かれています. -また, も可能です. +また, も可能です. 導入 はじめに

FreeBSD は, Intel アーキテクチャ (x86) ベースの PC のための 4.4BSD-Lite をベースとしたオペレーティングシステムです. FreeBSD の概要については, をご覧ください. このプロジェクトの歴史については, をご覧ください. 最新のリリースについての記述は, をご覧ください. FreeBSD プロジェクトへの何らかの貢献 (ソースコード, 機器, 資金の提供など) について興味があれば, の章をご覧ください. &nutshell; &history; &goals; &development; &relnotes; &install; &basics; &ports; システム管理 &kernelconfig; セキュリティ &crypt; &skey; &kerberos; &firewalls; &printing; &backups; "as; X ウィンドウシステム

この節の完成は保留にしてあります. から提供されるドキュメントを参考にしてください. &hw; ローカル化 &russian; &german; ネットワーク通信 シリアル通信 &serial; &term; &dialup; &dialout; PPP と SLIP

もしあなたがモデムを使ってインターネットに接続したり, 他の人々に FreeBSD によるインターネットへのダイヤルアップ接続を 提供しようとしているのでしたら, PPP または SLIP 接続を選択することができます. PPP 接続には, 2 種類の方法が提供されています: ユーザPPP (iijppp とも呼ばれます) とカーネルPPP です. 両方の PPP の設定手順と, SLIP の設定方法については以下の章に書かれています. &userppp; &ppp; &slipc; &slips; 高度なネットワーク &routing; &nfs; &diskless; &isdn; &mail; さらに進んだ話題 開発の最前線: FreeBSD-current と FreeBSD-stable

あるリリースから次のリリースまでの期間にも, FreeBSD の開発は 休みなく続けられています. この開発の最前線に興味を持っている人のために, 手元のシステムを最新の開発ツリーに同期させておくための, とても使いやすい仕掛けが何種類も用意されています. 注意: 開発の最前線は, 誰でもが扱えるという性質のものではありません! もしもあなたが, 開発途中のシステムを追いかけようか, それともリリース バージョンのどれかを使い続けようかと迷っているのなら, きっとこの章が参考になるでしょう.

¤t; &stable; &synching; &makeworld;
&submitters; &policies; &kernelopts; &kerneldebug; &linuxemu; FreeBSD の内部 &booting; &memoryuse; &dma; 付録 &mirrors; &bibliography; &eresources; &contrib; &pgpkeys; &jcontrib; diff --git a/ja/handbook/isdn.sgml b/ja/handbook/isdn.sgml index 58ba8c77c4..d49501fc42 100644 --- a/ja/handbook/isdn.sgml +++ b/ja/handbook/isdn.sgml @@ -1,223 +1,223 @@ - + - + ISDN

最終更新: &a.wlloyd;.

訳: &a.kiroh;.11 December 1996.

ISDN 技術とハードウェアに関しては, がよい参考になるでしょう. ISDN の導入手順は, 簡単にいって以下のようになります. ヨーロッパ在住の方は, ISDN カードの節に進んでください. ISDN を使って, インターネットプロバイダに(専用線は使用せず), ダ イアルアップ接続しようとしている場合は, ターミナルアダプタの使用を考え てみてください. この方法はもっとも柔軟性があり, プロバイダを変更した場 合の問題も少ないでしょう. 2つの LAN の間を接続しようする場合や, ISDN 専用線を使用する場合 には, スタンドアローンルータ/ブリッジの使用を勧めます.

どの方法を用いるかを決定するには, 費用が重要な要素になってきます. 以下に, 最も安価な方法から, 高価な方法まで順に説明していきます. ISDN カード

著者:&a.hm;.

このセクションの記述は, DSS1/Q.931 ISDN 標準がサポートされている国 のユーザにのみ有効です.

最近増えてきている PC ISDN カードのうちいくつかは, FreeBSD 2.2.x 以 降で isdn4bsd ドライバパッケージによりサポートされています. 依然として開発中ではありますが, ヨーロッパ中でうまく動作しているという報告があります.

最新の isdn4bsd は, から入手できます. この ftp サイトでは, ユーザ名として isdn4bsd を使い, パスワードにメー ルアドレスを使ってログインする必要があります. ログインできたら "pub" ディレクトリに移動してください. ユーザー名 "ftp" や "anonymous" によるログインでは, 必要なファ イルにたどりつけません.

isdn4bsd は, IP over raw HDLC もしくは同期 PPP を利用して他の ISDN ルータと接続できます. 留守番電話アプリケーションも使えます.

Siemens ISDN チップセット (ISAC/HSCX) を使用したものを主に多くのカードが サポートされています. 他のチップセット (Motorola, Cologn Chip Designs) のサポートは現在開発中です. サポートされるカードの最新のリス トは, を参照してください.

他の ISDN プロトコルを追加したい場合や, サポートされていない ISDN PC カード サポートしたい場合など isdn4bsd を拡張したい場合は, までご連絡ください.

majordomoによるメーリングリストが利用できます. 参加するには, 本文に

subscribe freebsd-isdn

と記入したメールを宛てに送ってください.

ISDN ターミナルアダプタ

ターミナルアダプタ (TA) はISDN に対して, 通常の電話線に対するモデ ムに相当するものです.

ほとんどの TA は, 標準のヘイズ AT コマンドセットを使用しているので, 単にモデムと置き換えて使うことができます. TA は, 基本的にはモデムと同じように動作しますが, 接続方法は異なり, 通 信速度も古いモデムよりはるかに速くなります. の設定を, モデムの場合と同じように行ってください. とくにシリアル速度を 使用できる最高速度に設定するのを忘れないでください. プロバイダへの接続に TA を使用する最大のメリットは, 動的 PPP を行える ことです. 最近 IP アドレスが不足してきているため, ほとんどのプロバイダ は, 専用の IP アドレスを割り当てないようになっています. ほとんどのスタ ンドアローンルータは, 動的 IP アドレスに対応していません. 訳注: 最近の ISDN ルータでは, IP アドレスの動的割り当てに対応している ものも多いようです. ただし制限がある場合もありますので, 詳しくはメーカ に問い合わせてください. TA を使用した場合の機能や接続の安定性は, 使用している PPP デーモンに完 全に依存します. そのため, FreeBSD で PPP の設定が完了していれば, 使用 している既存のモデムを ISDN の TA に簡単にアップグレードすることができ ます. ただし, それまでの PPP のプログラムに問題があった場合, その問題 は TA に置き換えてもそのまま残ります. 最高の安定性を求めるのであれば, ユーザープロセス ではなく, カーネルを使用してく ださい.

以下の TA は, FreeBSD で動作確認ずみです. Motorola BitSurfer および Bitsurfer Pro Adtran 他の TA もほとんどの場合うまく動作するでしょう. TA のメーカーでは, TA がほとんどの標準モデム AT コマンドセットを受け付けるようにするよう, 努 力しているようです. 外部 TA を使う際の最大の問題点は, モデムの場合と同じく良いシリアルカー ドが必要であるということです. シリアルデバイスの詳細, そして非同期シリアルポートと同期シリアルポート の差については, ハンドブックの の 節を参照してください. 標準の PC シリアルポート(非同期)に接続された TA は, 128Kbs の接続を行っ ていても, 最大通信速度が 115.2Kbs に制限されてしまいます. 128Kbs の ISDN の性能を最大限に生かすためには, TA を同期シリアルカードに接続しな ければなりません. 内蔵 TA を購入して, 同期/非同期問題を片付けてしまおうとは思わないでく ださい. 内蔵 TA には, 単に標準 PC シリアルポートのチップが内蔵されてい るだけです. 内蔵 TA の利点といえば, シリアルケーブルを買わなくていいと いうことと, 電源コンセントが一つ少なくて済むということくらいでしょう. 同期カードと TA の組合せは 386 の FreeBSD マシンの場合でも, スタンドア ローンのルータと同程度の速度は確保できます. またこの組合せでは, ルータ より柔軟な設定が可能です. 同期カード/TA を選ぶか, スタンドアローンルータを選ぶかは, 多分に宗教的 な問題です. メーリングリストでもいくつか議論がありました. 議論の内容に -ついては, +ついては, を参照してください. スタンドアローン ISDN ブリッジ/ルータ

ISDN ブリッジやルータは, OS 特有のものではありません. もちろん FreeBSD 特有のものでもありません. ルーティングやブリッジング技術に関す る詳細は, ネットワークの参考書をご覧ください. このページでは, ルータとブリッジにどちらでもあてはまるように記述します.

ISDN ルータ/ブリッジは, ローエンドの製品のコストが下がってきている こともあり, より一般的に使用されるようになるでしょう. ISDN ルータは, 外見は小さな箱で, ローカルのイーサネットネットワーク(もしくはカード)と 直接, 接続します. また, 自身で他のブリッジ/ルータとの接続を制御します. PPP や他のプロトコルを使用するためのソフトウェアは, すべて組み込まれて います. ルータは, 完全な同期 ISDN 接続を使用するため, 通常の TA と比較してスルー プットが大幅に向上します. ISDN ルータ/ブリッジを使用する場合の最大の問題点は, 各メーカーの製品間 に相性の問題がまだ存在することです. インターネットプロバイダとの接続を 考えている場合には, プロバイダと相談することをお勧めします.

事務所の LAN と家庭の LAN の間など, 二つの LAN セグメントの間を接続 しようとしている場合は, ブリッジ/ルータの使用がもっともメンテナンスが 簡単で, 努力が少なくてすむ方法です. 両側の機材を購入するのであれば, メー カー間の接続性の問題もないでしょう. たとえば家庭の LAN や出張所の LAN を本社のネットワークに接続するために は, 以下のような設定が使用できます. 出張所 LAN または 家庭 LAN ネットワークは, 10 Base T イーサネットです. ルータとネットワークの間は, 必要に応じて AUI/10BT トランシーバを使って接続します. ---Sun ワークステーション | ---FreeBSD マシン | ---Windows 95 (別に勧めているわけじゃありません) | スタンドアローンルータ | ISDN BRI ライン 家庭/出張所 LAN で, 一台しかコンピュータを接続しないのであれば, クロス のツイストペアケーブルを使用して, スタンドアローンルータと直結も可能で す. 本社 LAN や他の LAN ネットワークは, ツイストペアイーサネットです. -------Novell サーバ | | |ハ ---Sun | | | ---FreeBSD | | |ブ ---Windows 95 | | |___---スタンドアローンルータ | ISDN BRI ライン ほとんどのルータ/ブリッジでは, 別々の二つのサイトに対して, 同時にそれ ぞれ独立した二つの PPP 接続が可能です. これは, 通常の TA ではサポート されない機能で, ルータ/ブリッジ接続の大きな利点です (シリアルポートを 二つもつ特殊(そして高価な) TA では可能です). チャンネル割り当てや MPP などと混同しないでください. これは, 大変便利な機能です. たとえば事務所で専用線インターネット ISDN 接続を使用していて, 別の ISDN ラインを購入したくないとします. この場合, 事務所のルータは, 一つの専用線 B チャンネル接続(64Kbs)を維持しつつ, 別 の B チャンネルを他の用途に使用することができます. たとえば, 他の場所 とのダイアルイン, ダイアルアウトに使用したり, バンド幅を増やすために, インターネットとの接続への動的に割り当て(MPP など)に使用したりすること が可能です.

またイーサネットブリッジは, IP パケットだけでなく IPX/SPX などすべての プロトコルのパケットを中継することが可能です.

diff --git a/ja/handbook/porting.sgml b/ja/handbook/porting.sgml index 0286b6629d..153bdb564a 100644 --- a/ja/handbook/porting.sgml +++ b/ja/handbook/porting.sgml @@ -1,1824 +1,1824 @@ - + - + フリーソフトウェアの移植

原作: &a.jkh;, &a.gpalmer;, &a.asami;, &a.obrien;. 28 August 1996.

訳: &a.simokawa;, &a.asami;. 10 November 1996.

フリーで手に入るソフトウェアを移植することは, 何かをゼロから自分で 作ることほどは人に感謝されないにしても, どこに手を入れれば動くのかわから ないような人でも使えるようにするという意味で, FreeBSDの発展のためにとて も重要なことです. 移植されたすべてのソフトウェアは「Portsコレク ション」(the Ports Collection) と呼ばれ, 階層的に分類されて集められ ています. これによって, 新しいユーザでも, 何がすぐに簡単にコンパイルで きる状態で手に入るのか, についての概要をつかむことができます. また, 移 植されるソースコードについては, そのほとんどを実際には含まず, FreeBSD で動かすためのほんのちょっとの差分ファイルといくつかの定義ファイルだけ をソースツリーに入れることで, かなりのディスクスペースが節約できます.

これから, FreeBSD 3.x用のportを作る際の, いくつかのガイドラインを 説明します. 実際にportをコンパイルするときのほとんどの仕事は /usr/share/mk/bsd.port.mkというファイルでおこないます. Portsコレクションについてのさらに細かい内部の働きについては, そちらの ファイルを参照してください. これにはコメントが細かく書いてありますので, Makefile を読むのにあまり慣れていない人でも, 得るものはとても大きいで しょう. 移植を始める前に

注意: ここでは, 変更可能な変数の一部についてのみ記述してい ます. ほとんどの変数はbsd.port.mkの始めに記述があり ます. また, このファイルは非標準のタブの設定になっていま す. EmacsVim はファイルのロード時にこれ を認識しますが, viexでは, ファイルをロード したら `:set tabstop=4'のようにして正しい値を設定する ことができます.

Portの過程で, 修正や, どのバージョンのUNIXで動くかによる条件 つきコンパイルなどが必要なコードに出会うかもしれません. その ような条件つきコンパイルなどのための変更をおこなうときには, FreeBSD 1.x システムへの移植や, CSRGの4.4BSD, BSD/386, 386BSD, NetBSD, OpenBSD などの他のBSDシステムへの移植が可能な ように, できるだけ普遍的な変更をおこなうことを心がけてください.

4.3BSD/Reno (1990) およびそれより新しいBSD版を古いバージョン と区別するには `BSD' マクロを利用するのがよいでしょう. これは <sys/param.h> で定義されています. このファ イルがすでにインクルードされていればよいのですが, もしそうでな い場合には以下のコードを, その.c ファイルの適当な場所 に加えてください. #if (defined(__unix__) || defined(unix)) && !defined(USG) #include #endif

これらのシンボルが定義されているすべてのシステムには sys/param.h があるはずです. もし, そうでないシステムを発見した ら我々にも教えてください. &a.ports; までメールを送ってください.

あるいは, GNU の Autoconf のスタイルを使用することもできます, #ifdef HAVE_SYS_PARAM_H #include #endif この方法を使用するときには, Makefile 中のCFLAGS-DHAVE_SYS_PARAM_H を加えることを忘れないようにしてく ださい. いったん<sys/param.h>がインクルードされると, #if (defined(BSD) && (BSD >= 199103)) このようにしてそのコードが4.3 Net2コードベース, または それより新しいもの (例: FreeBSD 1.x, 4.3/Reno, NetBSD 0.9, 386BSD, BSD/386 1.1とそれ以前) の上でコンパイルされているかを検出できます. #if (defined(BSD) && (BSD >= 199306)) これは, 4.4コードベース, またはそれより新しいもの (例: FreeBSD 2.x, 4.4, NetBSD 1.0, BSD/386 2.0とそれ以後) の上でコンパイルさ れているかどうかを検出するために使用します. 4.4BSD-Lite2 コードベースでは, BSD マクロの値は 199506 になっ ています. これは参考程度の意味合いしかありません. 4.4-Lite ベースの FreeBSD と 4.4-Lite2 での変更がマージされた バージョンとを区別するのに使用するべきものではありません. この目的のためには, __FreeBSD__ マクロをかわりに使用してくださ い.

以下は控え目に使ってください. __FreeBSD__ はFreeBSDのすべての版で定義されてい ます. 変更がFreeBSDだけに適用されるとき以外は使用しないでく ださい. Portでよくある, strerror() ではなく sys_errlist[] を使うなどは, FreeBSDでの変更ではなく, BSDの流儀です. FreeBSD 2.xでは__FreeBSD__が2と定義されていま す. それ以前の版では1になっています. その後の版では, そのメジャー番号に合うように上がっていきます. もし, FreeBSD 1.x システムと FreeBSD 2.x あるいは FreeBSD 3.x システムを区別する必要があれば, 上で述べた BSDマクロを使用するのが, 大抵の場合において正しい答です. もし, FreeBSD特有の変更であ れば (`ld' を使うときのシェアードライブラリ用のな オプションなど), __FreeBSD__を使い `#if __FreeBSD__ > 1' のようにFreeBSD 2.x および, それ以降のシステムを検出するのはかまいません. もし, 2.0-RELEASE以降のFreeBSDシステムを細かく検出したけれ ば, 以下を使用することができます. #if __FreeBSD__ >= 2 #include # if __FreeBSD_version >= 199504 /* 2.0.5+ release specific code here */ # endif #endif __FreeBSD_version の値は以下の通りです: 2.0-RELEASE: 199411 2.1-current's: 199501, 199503 2.0.5-RELEASE: 199504 2.2-current (2.1以前): 199508 2.1.0-RELEASE: 199511 2.2-current (2.1.5以前): 199512 2.1.5-RELEASE: 199607 2.2-current (2.1.6以前): 199608 2.1.6-RELEASE: 199612 2.1.7-RELEASE: 199612 2.2-RELEASE: 220000 2.2.1-RELEASE: 220000 (2.2-RELEASE と同じです) 2.2-STABLE (2.2.1-RELEASE 以後): 220000 (これも同じです) 2.2-STABLE (texinfo-3.9 以後): 221001 2.2-STABLE (top 導入以後): 221002 2.2.2-RELEASE: 222000 2.2-STABLE (2.2.2-RELEASE 以後): 222001 2.2.5-RELEASE: 225000 2.2-STABLE (2.2.5-RELEASE 以後): 225001 2.2-STABLE (ldconfig -R 以後): 225002 2.2.6-RELEASE: 226000 2.2.7-RELEASE: 227000 2.2-STABLE (2.2.7-RELEASE 以降): 227001 3.0-current (mount(2) 変更以前): 300000 3.0-current (1997年11月現在): 300001 (2.2-STABLEは, 2.2.5-RELESE 以後, "2.2.5-STABLE" と呼ばれ ることがあります.) 見ての通り, これは年・月というフォーマットになっていましたが, バージョン 2.2 から, より直接的にメジャー/マイナー番号を使う ように変更になりました. 並行していくつかのブランチ(枝分かれし たバージョン)を開発する場合には, リリースされた日付でそれらの リリースを分類することが不可能だからです. (あなたが今 port を作成するときに, 古い -current 達について心配 する必要はありません. これは参考のために挙げられているにすぎま せん.)

これまで, 何百ものportが作られてきましたが, __FreeBSD__が正しく使われたのは, 1つか2つの場合だけで しょう. 以前のportが誤った場所でそのマクロを使っているからと いって, それをまねする理由はありません. 3分porting

この節では, 簡単なportの方法について説明します. 多くの場合これ では不十分ですが, まあうまくいくかどうか試してみて損はないでしょ う.

まず, 元のtarファイルを${DISTDIR}に置きます. デフォルトは/usr/ports/distfilesです.

注: 以下では, ソフトウェアはそのままコンパイルされるとします. つまり, FreeBSDのマシンで動かすために, 変更がまったく必要ない とします. もしなにか変更が必要な場合には次の節も参照する必要 があります. Makefileの作成

最小限のMakefileは次のようなものです: # New ports collection makefile for: oneko # Version required: 1.1b # Date created: 5 December 1994 # Whom: asami # # $Id$ # DISTNAME= oneko-1.1b CATEGORIES= games MASTER_SITES= ftp://ftp.cs.columbia.edu/archives/X11R5/contrib/ MAINTAINER= asami@FreeBSD.ORG USE_IMAKE= yes .include

おわかりになりますでしょうか. $Id$があ る行の内容については, 気にしないでください. これはこのファイル がportsツリーに書き込まれるときにCVSによって自動的に書 き込まれます. もっと詳しい例が見たければ, の節をご覧ください. Package記述ファイルの作成

どのようなportでも, packageにするしないに関わらず, 3つ の記述ファイルが必要です. pkgサブディレクトリにある, COMMENT, DESCR, それにPLISTです. COMMENT

これには, そのportについての説明を1行で書きます. Package の名前, バージョン番号等は含めないでください. たとえば, こんな具合です: A cat chasing a mouse all over the screen DESCR

これは, そのソフトウェアについての, すこし長い説明を記述 します. その port が何をするのかについての数段落程度の簡潔 な解説があれば十分です. このファイルはマニュアルでもなけれ ば, 使用方法やコンパイル方法についての細かい説明書でもあり ません. 特に, README ファイルや manpage をコ ピーしようとしてしている場合には注意してください. こ れらは多くの場合, そのポートの簡潔な説明になっていなかった り, 扱いにくい形式(manpage の場合, 行を揃えるために空白が 調整されます)になっていたりします. もしこのソフトウエアに 公式の WWW のホームページがあれば, ここに書いて下さい.

このファイルの最後にあなたの名前を書くことが推奨されています. たとえば, こんな具合です. This is a port of oneko, in which a cat chases a poor mouse all over the screen. : (うんぬん.) http://www.oneko.org/ - Satoshi asami@cs.berkeley.edu PLIST

このファイルには, このportによってインストールされるファ イルが列挙されます. このファイルはpackageを作る際のリス トとして使われるため, `packing list' とも呼ばれます. ここ に書かれているファイル名は, インストール時のプレフィックス (普通は /usr/local/usr/X11R6) からの 相対パスです. また, マニュアルは圧縮されているものとします.

簡単な例を載せておきましょう: bin/oneko man/man1/oneko.1.gz lib/X11/app-defaults/Oneko lib/X11/oneko/cat1.xpm lib/X11/oneko/cat2.xpm lib/X11/oneko/mouse.xpm

'Packing list'の詳細については, pkg_create(1)の マニュアルを参照してください. チェックサムファイルの作成

ただ, `make makesum' と入力するだけです. bsd.port.mkにルールがあるので, 自動的にfiles/md5が 生成されます. Portのテスト

そのportが正しく動くことを, package化を含めて確認してく ださい. まず, `make install', `make package' を試してください. また, `make deinstall' をして,すべてのファイルとディレクトリ が正しく消去されているかどうかを確認してください. それから, `pkg_add `make package-name`.tgz' をおこない, すべての ファイルが再び現れ, 正しく動作することを確認してください. そ して再度 `make deinstall' を実行してか ら, `make reinstall; make package' を実行して, packing list にあなたの作ったportがインストールする以外のファ イルが含まれていないことを確認してください. Portの送付

まず, についての節を読んでください.

さあ, あなたのportに満足したら, あとはそれをFreeBSDのメイ ンの ports ツリーに置いて, 皆に使ってもらうだけです. いまある work/ ディレクトリや pkgname.tgz パッケージは必要ありませんから, まず消去してください. あとは, バグレポートの中に `shar `find port_dir`' の出力を, send-pr(1) プログラムを使用して送ってくだ さい. もし, 圧縮していない状態で, 20KB以上あるようなポートで あれば, 圧縮して tar ファイルにして, バグレポートに入れる前に uuencode(1) を使用してください. (20KB以下のものでも, tar ファイルにして送ってもよいですが, あまり歓迎されません). バクレポートの category は `ports', class は `change-request' を必ず使用してください.

もう一度, オリジナルのソースファイル, work/ ディレクトリ, `make package'で作成したパッケージが 含まれていないことを確認してください.

バグレポートについての詳しい説明は を見てください.

私たちは, 何か不明な点があったらあなたに確認したのち, それをツリーへ置きます. あなたの名前は, FreeBSD ハンドブックやその他のファイルの `Additional FreeBSD contributors' のリストにも載るでしょう. う〜ん, 素晴らし い. :) 本格的なport

残念ながら, 移植がそう簡単ではなく, 動かすために多少の変更が 必要な場合も多いでしょう. この節では, portsコレクション の方法論にのっとって, そのような場合にどのように変更を施し, 動 くようにしたらよいかを順を追って説明します. port構築の詳細

まず, あなたがportのディレクトリで `make' とタイ プしてから起こる一連の出来事について,順を追って説明しま す. ここを読むときには, 他のウィンドウで同時に bsd.port.mkも開いておくとよいかもしれません.

しかし, bsd.port.mkが何をしているのか, 完全に理解 できなくても心配する必要はありません. そう多くの人が理解して いるわけではないですから... f(^_^;) まず, fetchというターゲットが実行されます. このfetchターゲッ トはローカルディスクの${DISTDIR}に配布ファ イルがあるようにするのが役目です. もし, fetchが必要なファ イルを${DISTDIR}に見つけることができなけ れば, Makefileに指定されているURL ${MASTER_SITES}, そして私たちのFTPサイトで ある (ここ には, 私たちが取ってきたファイルをバックアップとして置いてあ ります) に探しにいきます. そして, ユーザのサイトがインター ネットに直接接続されている場合には, ${FETCH} を使って, その名前のファイルを取っ てきて, ${DISTDIR}に保存します. 次に実行されるのはextractターゲットです. これは, ${DISTDIR}にある, 配布ファイル (普通は gzipされたtarファイル) を読み, ソースを一時的な作業ディレ クトリ${WRKDIR} (デフォルトは work) に展開します. 次に, patchというターゲットが実行されます. まず, ${PATCHFILES}に定義されている, すべてのパッ チをあてます. 次にもし${PATCHDIR} (デフォ ルトはpatches サブディレクトリ) にパッチが存在す れば, これらをアルファベット順にあてます. 次に実行されるターゲットはconfigureです. これには, い ろいろな場合があります. もし存在すれば, scripts/configure が実行されます. もし, ${HAS_CONFIGURE} あるいは ${GNU_CONFIGURE} がセットされていれば, ${WRKSRC}/configure が実行されます. もし, ${USE_IMAKE} がセットされていれば, ${XMKMF} (デフォルト: `xmkmf -a') が実行されます. 最後に, buildというターゲットが実行されます. これは, そのport の専用の作業ディレクトリ (${WRKSRC}) にい き, コンパイルするのが役目です. もし ${USE_GMAKE} がセットされていれば, GNU makeが使用されます. さもなければFreeBSDの makeが使用されます.

上記はデフォルトのルールです. さらに, `pre-<何とか >や `post-<何とか>' というターゲット が定義してあったり, そのような名前のスクリプトが scripts サブディレクトリに置いてある場合には, それ らはデフォルトの動作の前後に実行されます.

たとえば, post-extractというターゲットがMakefile で定義されていて, pre-buildというファイルが, scriptsサブディレクトリにあるとすると, post-extractターゲットは, 通常の展開動作のあとに呼 び出され, pre-buildスクリプトはデフォルトのコンパイ ルのルールが実行される前に実行されます. もし動作が簡単であれ ば, Makefileのターゲットを使用することが推奨されています. な ぜならば, そのportが何らかのデフォルトではない動作を必要とす るのかどうかが一箇所にまとめて書いてあった方が他の人に理解しやす いからです.

デフォルトの動作はbsd.port.mk の `do-<何とか>' というターゲットでおこなわれます. たとえば, portを展開するコマンドは, `do-extract' というターゲットにあります. もし, デフォルトのターゲットに 不満があれば, `do-<something>' というターゲッ トを再定義することによって, どのようにでも直すことができます.

「メイン」のターゲット (例えば, extract, configure等) は, すべての前段階が実行されていること を確認して, 実際のターゲットやスクリプトを呼び出す以外のこと はしません. bsd.port.mkはこれらが変更されることは仮定してい ませんので, もし, 例えば, 展開の仕方を直したいときには, do-extract を直し, 絶対にextractには手を 触れないでください.

これで, ユーザが `make' と入力したときに何が起こ るのかが理解できたと思います. では, 完璧なportを手順を追っ て作ってみましょう. オリジナルのソースの入手

オリジナルのソースを, (普通は) 圧縮されたtarファイルの形 (<foo>.tar.gzあるいは <foo>.tar.Z) で入手して, それを ${DISTDIR} にコピーします. 可能なかぎり, 広 く使われている主流のソースを使用するようにしてください.

もし, ネットワークへの接続のよい FTP/HTTP サイトを見つけるこ とができなかったり, 頭にくるような非標準的な形式しか持ってい ないサイトしか見つけられないときには, 自分で管理する確実な HTTP か FTP サイトに置くことができます. あるいは, あなたが FreeBSD の committer であれば, 自分の public_html ディレクトリ置くのが理想的です. もしも, そのような確実な場所が見つけられなけば, 私たちが ftp://ftp.FreeBSD.ORG/pub/FreeBSD/distfiles/LOCAL_PORTS/ に置き場所を提供できます. この場所は, 変数 ${MASTER_SITE_LOCAL} を使って参照してくださ い. これについての問い合わせのメールは &a.ports へお願いしま す.

もし, あなたのportに必要ないくつかの追加パッチがインター ネット上で手に入るのならば, それらも取ってきて, ${DISTDIR} に置きます. もし, それらがメイン のソースのtarファイルとは別のサイトにあっても, 心配する必要 はありません. そのような状況にはちゃんと対応できるようになっ ています. (以下のをご覧ください). Portの修正

適当なディレクトリにtarファイルを展開して, FreeBSDの最新の バージョン上で, 正しくコンパイルできるために必要なあらゆる変 更を施します. 最終的に処理は自動化するわけですから, 何をおこなっ たかを注意深く記録しておきましょう. あなたのport が完成した暁には, ファイルの削除, 追加, 修正を含むすべての処 理が, 自動化されたスクリプトやパッチファイルでおこなえるようになっ ていないといけません.

もし, あなたのportのコンパイルやインストールのために必要 な手作業があまりに多いようならば, Larry Wallの模範的な Configureスクリプトでも参考にしたほうがいいかもしれませ ん. 新しいportsコレクションは, 最小のディスクスペースで, 個々のportがエンドユーザにできるだけ「プラグ & プレ イ」の状態でmakeできることをめざしています.

注意: あなたが作成しFreeBSDのportsに寄付されたパッチファイル, スクリプトおよびその他のファイルは,明示的に記述されている場合 を除いては, BSDの標準的な著作権条件によりカバーされていると見な されます. パッチをあてる

portの過程で追加されたり変更されたファイルは再帰的diffで変 更点を取り出すことができます. パッチは適当にまとめて, `patch-<xx>' という名前のファイルに入れてくだ さい. <xx>はパッチが適用される順番を示します -- これらは, アルファベット順, つまり `aa' が 最初, つぎに `ab' などとなります. これらのファイル を${PATCHDIR}に置いておくと, 自動的に適用さ れるようになっています. すべてのパッチは ${WRKSRC} (通常は, portのtarファイルが展 開されるところで, makeが実行されるところと同じです) からの相 対パスになります. 修正やアップグレードを容易にするため, 2つ 以上のパッチが同じファイルを修正するのは避けてください. (例, patch-aaとpatch-abが共に${WRKSRC}/foobar.c を修正する, など.) コンフィグレーション

カスタマイズのために追加したいコマンドがあれば, configureという名前のスクリプトに入れて `scripts' サブディレクトリに置きます. 上で述べたよ うに, pre-configure あるいはpost-configure というMakefileのターゲットおよび/あるいはスクリプトで処理す ることもできます. ユーザからの入力の扱い

もし, そのportがビルド, コンフィグレーション, インストー ルの際にユーザからの入力を必要とするならば, Makefileで IS_INTERACTIVEをセットしてください. これによって, 深夜, 自動的にたくさんのportをコンパイルすることが可能にな ります. 環境変数BATCHがセットされていると IS_INTERACTIVEの定義されているportはスキップされ ます (そして, ユーザがINTERACTIVEという変数をセッ トすると入力を必要とするportのみコンパイルされま す). Makefileの作成

Makefileの作成は非常に単純です. 繰り返しになりますが, 始める まえに, すでにある例を見てみることをお奨めします. またこのハ ンドブックには があります. それを見て, Makefile内の変数の順番や空行を入れると ころなどの参考にしてください. そうすると他の人々にも読みやすい ものとなります.

では, Makefileをデザインするときに問題となるところを順に追っ て見てみましょう. オリジナルのソース

ソースは${DISTDIR}に, 標準的なgzipされた tarファイルとして置かれていますか? そうであれば, 次のステッ プに進めます. そうでなければ, 変数 ${EXTRACT_CMD}, ${EXTRACT_BEFORE_ARGS}, ${EXTRACT_AFTER_ARGS}, ${EXTRACT_SUFX}, ${DISTFILES}を適当に書き換えないといけません. どれだけ変更しないといけないかは, あなたのportの 配布ファイルがどの程度標準からかけはなれているかによりま す. (最もよくある場合は, gzipではなく普通のcompressコマンド でtarファイルが圧縮されている場合で, `EXTRACT_SUFX=.tar.Z' とするだけです.)

最悪の場合には, 自分で `do-extract' ターゲットを作 成して, デフォルトを上書きすることもできます. しかし, そこま でする必要があることはめったにないでしょう. DISTNAME

${DISTNAME}にはportの名前の基幹部分を入れ ます. デフォルトのルールでは, 配布ファイルのリスト (${DISTFILES}) は ${DISTNAME}${EXTRACT_SUFX}という名前 になっています. 例えば, `DISTNAME=foozolix-1.0'の場 合, 通常のtarファイルだと, foozolix-1.0.tar.gz のようになります. さらにデフォルトのルールでは, tarファイルは work/${DISTNAME}というサブディレクトリ に展開されることを仮定しています, 例えば work/foozolix-1.0/ といった具合いです. これらの動作はもちろんすべて変更可能です. デフォルトのルー ルは最も標準的な場合を仮定しているだけです. まず, portが複 数の配布ファイルを必要とするときには, 単に明示的に ${DISTFILES}を設定してください. もし, ${DISTFILES}の一部だけが実際に展開される場合 には, それらを${EXTRACT_ONLY} に設定してくだ さい. この変数が定義されている場合には, 展開時に ${DISTFILES}に優先して利用されます. 残りのファ イルも${DISTDIR}に取ってきますが, 展開時に はなにもせずに後で使うためにそのまま置いておかれます. CATEGORIES (分類)

完成したpackageの実体は/usr/ports/packages/All に置かれます. また, 1つかそれ以上の /usr/ports/packagesのサブディレクトリからのシンボリッ クリンクが作られます. それらのサブディレクトリの名前が ${CATEGORIES}という変数によって指定されます. これは, ユーザがFTPサイトやCD-ROMのpackageの山を渡り歩 くことを容易にするためです. 現在存在するカテゴリを見て, そ のportに適したもを選んでください. (などが参考になるでしょう). もしそのportが本当 に現在存在するすべてのものとは異なっている場合には, 新しいカテ ゴリ名を作ることもできます. MASTER_SITES

オリジナルの配布ファイルを指し示すFTPまたはHTTPのURLのディ レクトリ部分までを${MASTER_SITES}に記録しま す. スラッシュ (/) を最後につけることをお忘れなく.

配布ファイルがシステム上に存在しないときに, makeマクロは ${FETCH}でこの変数に指定されたサイトから取っ てきます.

複数の, できれば異なる大陸のサイトをこのリストに入れておく ことが推奨されています. これによって, 広域ネットワークにトラ ブルがあった場合でも成功する可能性が高くなります. 私たちはさら に, 自動的に最も近いマスタサイトを検出して, そこから取って くるメカニズムの導入を計画しています.

オリジナルのtar ファイルが, X-contrib, GNU, Perl CPAN, TeX CTAN または Linux Sunsite などの有名なアーカイブにある場合には, MASTER_SITE_XCONTRIB, MASTER_SITE_GNU, MASTER_SITE_PERL_CPAN, MASTER_SITE_TEX_CTAN および MASTER_SITE_SUNSITE を利用することで, 簡単にこれらのサイトを 指定することができます. あとは MASTER_SITE_SUBDIR にアーカイ ブ内でのパスを指定するだけです. 以下に例を示します. MASTER_SITES= ${MASTER_SITE_XCONTRIB} MASTER_SITE_SUBDIR= applications

ユーザは/etc/make.conf中で MASTER_SITE_* 変数を設定 することによって, デフォルトの FTP サイトではなく, これらの 有名なアーカイブのミラーの中で好みのものを使用することが可能 です. PATCHFILES

もし, オリジナルの配布ファイル以外にもFTPかHTTPで手に入る パッチが必要な場合には, ${PATCHFILES}にファ イル名を, ${PATCH_SITES}にサイトとディレクト リの名前を${MASTER_SITES}と同様に設定してく ださい.

そのパッチ内のファイル名ががソースツリーの一番上のディレク トリ (${WKRSRC}) からの相対パスになっていな い場合には, ${PATCH_DIST_STRIP}を指定してく ださい. 例えば, パッチ内のファイル名にすべて余計な `foozolix-1.0/' がついている場合には, `PATCH_DIST_STRIP=-p1'としてください.

これらのパッチは圧縮されていても大丈夫です. ファイル名が `.gz' か `.Z' で終わる場合には自動的に復元 されるようになっています.

もしパッチが, 文書などその他のファイルと一緒にgzipされた tarファイルで配布されている場合には,単純に ${PATCHFILES} を使うことはできません. このような場合には, このパッチの tar ファイルの名前と場所を ${DISTFILES}${MASTER_SITES} に加えます. それから, pre-patch ターゲットで, パッチコマンドを走らせるか, パッチファイルを ${PATCHDIR} ディレクトリに patch-<xx>という名前でコピーするかして, パッチを適用するようにします.(普通の gzip か compress された tar ファイルであれば,通常のソースファイルと一緒にその時までに 展開されていますので,明示的に展開する必要はありません.) もし,後者の方法を使用する場合には,すでにそのディレクトリにある なにかを上書きしないように, 注意する必要があります. さらに, pre-clean ターゲットにコピーしたパッチファイル を削除するコマンドを追加するのを忘れないでください. MAINTAINER

あなたのメールアドレスをここに入れてください. お願いします. :)

保守担当者(maintainer)の責任についての詳細は, の節をご覧ください. 依存関係

このプログラムが他のportに依存する場合には, 必要なものが 自動的に作られるようにすることができます. そのために, 以下の 5つの変数が用意されています. LIB_DEPENDS

Portが必要とする非標準の共有ライブラリをこの変数で指定 します. これは `lib:dir' という組のリストで, うち lib が共有ライブラリの名前, そしてdir がそのライブラリが見つからない場合にインストールするport のあるディレクトリです. 例えば, LIB_DEPENDS= jpeg\\.6\\.:${PORTSDIR}/graphics/jpeg と指定してあれば, まずメジャーバージョンが6のjpegライブ ラリがあるかどうか確認し, ない場合にはportsツリーの中の graphics/jpeg というサブディレクトリに移動し, そこ からインストールしようとします. 前半のlib 部分はそのまま `ldconfig -r | grep' へ引数として渡されることに注意してください. 特 に, ピリオド (.) の前には上記の例のようにバックスラッシュ を連続してつける必要があります. この依存関係はextract ステージのはじめでチェック されます. また, packageを作るときに必要となるportのpackage名 が記録され, pkg_addを使用すると自動的にそちら のpackageもインストールされるようになります. RUN_DEPENDS

Portを使用する際に必要となるファイルまたはプログラムがある ときにはこの変数で指定します. これは`path:dir' とい う組のリストで, path がファイルまたはプログラムの 名前, そしてdir がそれが見つからない場合に作成する ためのディレクトリ名です. Path の最初の文字がスラッ シュ (/) の場合にはファイルとみなし, その存在を `test -e' でチェックします; そうでない場合にはプ ログラムであると仮定し, `which -s' を使ってそのプ ログラムがユーザのサーチパス上にあるかどうか確認します.

例えばMakefileに以下のように書いてあるとします. RUN_DEPENDS= ${PREFIX}/etc/innd:${PORTSDIR}/news/inn \ wish:${PORTSDIR}/x11/tk まず, `/usr/local/etc/innd' というファイルが存在 するか確認し, ない場合にはportsツリーの中の news/inn というサブディレクトリから作られます. ま た, `wish' というプログラムがユーザのサーチパス中 にあるかどうか探し, ない場合には同じくportsツリーの x11/tk というサブディレクトリから作られます. (この例で, `innd' は実際にはプログラムです; この ように, プログラムであっても標準のサーチパス以外のところに あるようなものの場合には, 絶対パスで指定してください.) この依存関係はinstall ステージのはじめでチェック されます. また, packageを作る際に必要となるportのpackage名 が記録され, pkg_addを使用すると自動的にそちら のpackageもインストールされるようになります. BUILD_DEPENDS

Portのコンパイルに必要なファイルまたはプログラムがある ときは, この変数で指定してください. RUN_DEPENDSと同 様に, これは `path:dir' という組のリストです. 例 えば, BUILD_DEPENDS= unzip:${PORTSDIR}/archivers/unzip は `unzip' という名前のプログラムを探し, 見つから ない場合にはarchivers/unzip サブディレクトリで作 れという意味になります. ここでは「コンパイル」と一口にいいましたが, この変数は実際 にはファイルの展開から実際のコンパイル・リンクまで全部をま とめて面倒を見てくれます. この依存関係はextract ステージからチェックされます. FETCH_DEPENDS

この変数は, portを取ってくるのに必要なファイルまたはプロ グラムを指定するのに使います. 上の二つと同様に, これは `path:dir' という組のリストです. 例えば, FETCH_DEPENDS= ncftp2:${PORTSDIR}/net/ncftp2 としておけば, `ncftp2' という名前のプログラムを探 し, 見つからない場合にはnet/ncftp2 サブディレク トリにいってインストールします. この依存関係はfetchステージからチェックされます. DEPENDS

上の四つのいずれにもあてはまらないような依存関係がある場 合, または他のportのソースが展開されている必要がある場合 (インストールされているだけでは不十分な場合) にはこの変数 を使います. これはディレクトリ名のリストです (上の四つと違っ て特に「確認」するものがありませんので). コンパイル時の特別な指定

GNUのmakeを使う場合には, `USE_GMAKE=yes' と指定してください. PortにGNUのconfigureが含まれ ている場合には, `GNU_CONFIGURE=yes' を使います. GNU configureにデフォルトの `--prefix=${PREFIX}' 以外の引数を渡したい場 合には追加部分を${CONFIGURE_ARGS}で指定して ください.

X Window Systemのアプリケーションなど, imakeを 使ってImakefileからMakefileを作成するportの場合には `USE_IMAKE=yes' を指定してください. コンフィグレー ションステージで自動的にxmkmf -a が実行されます. も し `-a' フラグが問題をもたらすなら, さらに `XMKMF=xmkmf'としてください.

PortのMakefileが `all' 以外のものをメインのター ゲットとしている場合には, ${ALL_TARGET} でそ れを指定してください. `install' と ${INSTALL_TARGET} も同様です. NO_INSTALL_MANPAGES

あなたのportがimakeは使うものの `install.man' ターゲットを持っていない場合, `NO_INSTALL_MANPAGES=yes' を指定してください. つい でに, 作者を探し出して八つ裂きにするといいでしょ う. (-_-#) Motifを必要とするport

最近はコンパイルにMotifを必要とするアプリケーションが増えて きました. (Motif自体は有料のものがいくつかの会社から手に入りま すし, 無料の互換ライブラリを作ろうとしているグループが少なくと も一つあります.) Motifはかなり広く使われていますし, 製品のライ センスではライブラリを静的にリンクした実行形式は再配布が認めら れている場合が多いので, Motifを必要とするソフトウェアを簡単に 動的/静的にリンクできるようなしくみが用意されています. REQUIRES_MOTIF

MotifがないとコンパイルできないportのMakefileではこの変 数を指定してください. これによって, Motifを持っていない人が このportをコンパイルしようとするのを未然に防ぎます. ${MOTIFLIB}

この変数はbsd.port.mkによってMotifライブラリの指 定に置き換えられます. ソース内のMakefileやImakefileで Motifライブラリを指定しているところをこの変数に置き換えるよ うにパッチをあててください.

代表的な例としては以下の二つがあげられます: MakefileかImakefileの中でMotifライブラリが `-lXm' として使われている場合には, かわりに `${MOTIFLIB}' と書いてください. Imakefileの中で `XmClientLibs' が使われている 場合には, それを `${MOTIFLIB} ${XTOOLLIB} ${XLIB}' と書きかえてください.

${MOTIFLIB} は通常 `-L/usr/X11R6/lib -lXm' か `/usr/X11R6/lib/libXm.a' に置き換えら れます. したがって前に `-L' や `-l' をつけ る必要はありません. Info ファイル

新しい版の texinfo(2.2.2-RELEASE およびそれ以降に入っています) には, `&dollar{PREFIX}/info/dir ファイル を更新するようにしてください. (この節は, とても長くてすいません, しかし info ファイルを作りあげるためには, これらは不可欠 です. 正しく行なえば, 美しい リストができますので, 辛抱してください! まず, これを知っておかなければなりません: % install-info --help install-info [OPTION]... [INFO-FILE [DIR-FILE]] Install INFO-FILE in the Info directory file DIR-FILE. (訳注: Info ディレクトリの INO-FILE を DIR-FILE にインストールする) Options: --delete Delete existing entries in INFO-FILE; don't insert any new entries. (訳注: INFO-FILE の中の項目を削除, 新しい項目は一切追加しない.) : --entry=TEXT Insert TEXT as an Info directory entry. (訳注: TEXT を Info ディレクトリの項目として追加する.) : --section=SEC Put this file's entries in section SEC of the directory. (訳注: このファイルの項目を Info ディレクトリの SEC という節に置く.) :

このプログラムは, 実際には info ファイルをこれから, editors/emacsを 使用します. まず, texinfo のソースを見て, --- ./man/vip.texi.org Fri Jun 16 15:31:11 1995 +++ ./man/vip.texi Tue May 20 01:28:33 1997 @@ -2,6 +2,10 @@ @setfilename ../info/vip @settitle VIP +@dircategory The Emacs editor and associated tools +@direntry +* VIP: (vip). A VI-emulation for Emacs. +@end direntry @iftex @finalout :

フォーマットについては見ればわかると思います. 1つのファイルに対して1つの info の項目しか書けないことに注 意してください, これは, `install-info --delete' が, そのバグにより, texinfo のソースにパッチをあてるかわりに, japanese/skkportのディレクトリに戻って, `make clean; make' をして, info ファイルが texinfo ソースファイルから再び生成さ れることを確認してください. texinfo ソースファイルのほうが info ファイルよりも新しいので, --- ./Makefile.in.org Mon Aug 19 21:12:19 1996 +++ ./Makefile.in Tue Apr 15 00:15:28 1997 @@ -184,7 +184,7 @@ # Subdirectories to make recursively. `lisp' is not included # because the compiled lisp files are part of the distribution # and you cannot remake them without installing Emacs first. -SUBDIR = lib-src src +SUBDIR = lib-src src man # The makefiles of the directories in $SUBDIR. SUBDIR_MAKEFILES = lib-src/Makefile man/Makefile src/Makefile oldXMenu/Makefile lwlib/Makefile --- ./man/Makefile.in.org Thu Jun 27 15:27:19 1996 +++ ./man/Makefile.in Tue Apr 15 00:29:52 1997 @@ -66,6 +66,7 @@ ${srcdir}/gnu1.texi \ ${srcdir}/glossary.texi +all: info info: $(INFO_TARGETS) dvi: $(DVI_TARGETS)

/usr/share/info にあるからです. (このパッチはここにはありません.) もし, --- ./Makefile.in.org Mon Aug 19 21:12:19 1996 +++ ./Makefile.in Mon Apr 14 23:38:07 1997 @@ -368,14 +368,8 @@ if [ `(cd ${srcdir}/info && /bin/pwd)` != `(cd ${infodir} && /bin/pwd)` ]; \ then \ (cd ${infodir}; \ - if [ -f dir ]; then \ - if [ ! -f dir.old ]; then mv -f dir dir.old; \ - else mv -f dir dir.bak; fi; \ - fi; \ cd ${srcdir}/info ; \ - (cd $${thisdir}; ${INSTALL_DATA} ${srcdir}/info/dir ${infodir}/dir); \ - (cd $${thisdir}; chmod a+r ${infodir}/dir); \ for f in ccmode* cl* dired-x* ediff* emacs* forms* gnus* info* message* mh-e* sc* vip*; do \ (cd $${thisdir}; \ ${INSTALL_DATA} ${srcdir}/info/$$f ${infodir}/$$f; \ chmod a+r ${infodir}/$$f); \ (これは, 既存のportを修正するときのみ必要です.) pkg/PLIST を見て, info/dir にパッチをあて ようとするものすべてを削除します. これらは, pkg/INSTALL やその他のファイルにもあるかもしれない ので, いろいろさがしてみてください. Index: pkg/PLIST =================================================================== RCS file: /usr/cvs/ports/editors/emacs/pkg/PLIST,v retrieving revision 1.15 diff -u -r1.15 PLIST --- PLIST 1997/03/04 08:04:00 1.15 +++ PLIST 1997/04/15 06:32:12 @@ -15,9 +15,6 @@ man/man1/emacs.1.gz man/man1/etags.1.gz man/man1/ctags.1.gz -@unexec cp %D/info/dir %D/info/dir.bak -info/dir -@unexec cp %D/info/dir.bak %D/info/dir info/cl info/cl-1 info/cl-2 Index: Makefile =================================================================== RCS file: /usr/cvs/ports/editors/emacs/Makefile,v retrieving revision 1.26 diff -u -r1.26 Makefile --- Makefile 1996/11/19 13:14:40 1.26 +++ Makefile 1997/05/20 10:25:09 1.28 @@ -20,5 +20,11 @@ post-install: .for file in emacs-19.34 emacsclient etags ctags b2m strip ${PREFIX}/bin/${file} .endfor + if [ ! -f ${PREFIX}/info/dir ]; then \ + ${SED} -ne '1,/Menu:/p' /usr/share/info/dir > ${PREFIX}/info/dir; \ + fi +.for info in emacs vip viper forms gnus mh-e cl sc dired-x ediff ccmode + install-info ${PREFIX}/info/${info} ${PREFIX}/info/dir +.endfor .include

新しい info ファイルを作成するのに, /usr/share/info/dir と上のコマンド, 以外は使用しな いでください. 実際のところ, もし port する人がこれに関して info/dir を削除する必 要はありません. Index: pkg/PLIST =================================================================== RCS file: /usr/cvs/ports/editors/emacs/pkg/PLIST,v retrieving revision 1.15 diff -u -r1.15 PLIST --- PLIST 1997/03/04 08:04:00 1.15 +++ PLIST 1997/05/20 10:25:12 1.17 @@ -16,7 +14,15 @@ man/man1/etags.1.gz man/man1/ctags.1.gz +@unexec install-info --delete %D/info/emacs %D/info/dir : +@unexec install-info --delete %D/info/ccmode %D/info/dir info/cl info/cl-1 @@ -87,6 +94,18 @@ info/viper-3 info/viper-4 +@exec [ -f %D/info/dir ] || sed -ne '1,/Menu:/p' /usr/share/info/dir > %D/info/dir +@exec install-info %D/info/emacs %D/info/dir : +@exec install-info %D/info/ccmode %D/info/dir libexec/emacs/19.34/i386--freebsd/cvtmail libexec/emacs/19.34/i386--freebsd/digest-doc

@unexec install-info --delete' コマンドは, info ファイル自身より先に置き, コマンドがファイルを読めるようにし ておかなければならないことに注意してください. また, `@exec install-info' コマンドは info ファイルおよび テストをして, 出来栄えに感服しましょう ライセンス上の問題

ソフトウェアによっては制限の厳しいライセンスがついてきたり, 法律的に問題があるかもしれません. (PKPの公開鍵暗号化, ITAR (暗 号化ソフトウェアの輸出) などが例としてあげられます). それらを どう扱えばいいかはライセンスの文面によってさまざまな場合があり ます.

ソフトウェア移植者として, あなたにはライセンスをよく読み, FreeBSDプロジェクトがFTPまたはCD-ROMで配布してはいけないソフ トウェアを配布してしまうことのないよう, 注意する義務があります. なにか疑問がある場合には, &a.ports;に聞いてみてください.

よく見られるケースに対処するために, 二つの変数が用意されてい ます: ソフトウェアに「有償再配布を禁ずる」という趣旨のライセン スがついてきた場合にはNO_CDROMという変数をセットして ください. 私たちはこれがついているportはCD-ROMリリースに入 れないようにしますが, オリジナルのソースファイルとpackage はFTPでは取れるようにしておきます. もしも, 生成される package が個々のサイトで独自に構築さ れる必要があったり, ライセンスによって生成されるバイナリが 配布できない場合には, NO_PACKAGE 変数を設定してくだ さい. そのような package が FTP サイトに置かれたり, リリース 時の CD-ROM へ入らないようにします. ただし, いずれの場合も distfile は(FTP や CD-ROM に)含まれるようになります. Portが, 使用者によっては法律上の問題が生じる時 (暗号化ソフ トウェアなど), または「商用利用を禁ずる」とライセンスに書い てある場合にはRESTRICTEDという変数にその理由を入れ てください. この場合には, ソースファイルやpackageは私たちの FTPサイトにも置かれません.

注: GNU一般公有使用許諾書 (GPL) はバージョン1, 2とも port作成上は何ら問題にはなりません.

注: もしあなたが,ソースツリー管理者 (committer) であれば, ソースツリーにこのようなportを入れる際に, ports/LEGALファイルを書き換えるのを忘れないようにし てください. アップグレード

Portのバージョンが原作者からのものに比べて古いことに気がつ いたら, まずはあなたの持っているportが私たちの最新のもの (ミラー サイトのports-currentというディレクトリにあります) であることを確認してください.

次に, portのMakefileにMAINTAINER (保守担当者) の アドレスが書いてある場合には, その人にメールを出してみましょう. 保守担当者の人がすでにアップグレードの準備をしているかもしれま せんし, (新しいバージョンの安定度に問題があるなど) あえてアッ プグレードをしない理由があるのかもしれません.

保守担当者にアップグレードをしてくれと頼まれた場合, あるいは そもそもportのMakefileに保守担当者が書いてない場合などは, あ なたがアップグレードをしてくださると助かります. その場合にはアッ プグレードをしたのち, 変更前と変更後のディレクトリの再帰的diff (unified diff と context diff のどちらでもいいのですが, port のコミッター達は unified diff のほうを好むようです) をとって送ってください. (例えば, 変更前のディレクトリが `superedit.bak' という名前でとってあり, 変更後のもの が `superedit' に入っているなら, `diff -ruN superedit.bak superedit' の結果を送ってください. ) diff の出力を見て, すべての変更が正しくなされているか確認して ください. 変更箇所については, send-pr (カテゴリーは, `ports')に diff の出力結果を添えて, 私たちに送ってもらうのが一 番よいです. commit する際に CVS に明確に記述しなければならない ので, 付け加えたり削除したりしたファイルがあったら, それについ て書いておいてください. もし diff の大きさが 20 KB 程度を 超えるようであれば, 圧縮したものを uuencode して下さい. そうでなければそのまま PR に入れるだけでいいです. やってよいことといけないこと

この節では, ソフトウェアをportする上でよくある落し穴などにつ いて説明します. このリストを使って, あなた自身が作成した port のチェックはもとより, PR データベースにある, 他の人が作成した port のチェックもできます. あなたがチェックした port について のコメントを にしたがって, 送ってください. PR データベースにある port を チェックすることによって, 私達がそれらを commit するのを早くし, あなたが何をしているか理解していることも示します. WRKDIR

大事なファイルをworkサブディレクトリに置き忘れな いようにしてください. うっかり `make clean' とやっ たらこのディレクトリはその下のファイルとともにあとかたも なく消え去ってしまいます! スクリプトやパッチ以外に必要 なファイルがある場合には, ${FILESDIR}という サブディレクトリ(デフォルトでは, files)に入れ, post-extractターゲットでworkサブディレクト リにコピーするようにしてください. Portlint でチェック

必ずportlintを使いましょう! プログラムは ports コレクション に含まれています. マニュアルの圧縮, バイナリのstrip

マニュアルは圧縮し, バイナリはstripしてください. オリジナル のソースがバイナリを stripしてくれる場合は良いですが, そうでない場合には post-installターゲットを指定して strip するようにするとよいでしょう. 例えば, こんな風になりま す: post-install: strip ${PREFIX}/bin/xdl

インストールされた実行形式がすでにstripされているかどうか はfileコマンドで確認できます. これが`not stripped' と言わなければ, stripされているということです.

MAN[1-9LN] 変数を使用すると, マニュアルの圧縮を自動的に行う ことができます. この方法を使うと, ユーザが /etc/make.conf中でNOMANCOMPRESSを設定し, マニュアルの圧縮を無効にしているかどうかを確認できます. これらの変数の指定は, MAINTAINER の指定の後 のセクションの一番最後で行ってください. こんな風に指定します: MAN1= foo.1 bar.1 MAN5= foo.conf.5 MAN8= baz.8

なお, 普通 Imake を使ってコンパイルされる X アプリケーショ ンの場合はこの指定は必要ありません.

PREFIX以外のディレクトリの下にマニュアルを置く ようなportではMANPREFIXを指定することが できます. さらに, 特定のセクションのマニュアルだけ, 標準では ない場所にインストールする場合(例えば多くの Perl のモ ジュールの ports の場合)には, 個々のマニュアルのパスを MANsectPREFIX (sectは, 1 から 9 または, L か N を表わします) によって指定できます. INSTALL_* マクロ

あなた自身の *-install ターゲットでファイルの正しいモードと オーナを保証するために, 必ずbsd.port.mkで提供されて いるマクロを使用してください. マクロは以下のようなものがあります. ${INSTALL_PROGRAM} は実行可能なバイナリを インストールするコマンドです. ${INSTALL_SCRIPT} は実行可能なスクリプトを インストールするコマンドです. ${INSTALL_DATA} は共有可能なデータを インストールするコマンドです. ${INSTALL_MAN} はマニュアルとその他のドキュメ ントをインストールするコマンドです.(圧縮はしません)

これらは基本的にinstallコマンドに適当なフラグを与え たものです. どのようにこれらを使用するかは以下の例を見てください. INSTALL package スクリプト

バイナリパッケージが pkg_add でインストールされるときに, 実行 される必要があるコマンドがあれば, pkg/INSTALL スクリプトを使っ て実行することができます. このスクリプトは自動的に package に加えられ, pkg_add によって2度実行されます. はじめは `INSTALL ${PKGNAME} PRE-INSTALL' と実行され, 2度目 には, '`INSTALL ${PKGNAME} POST-INSTALL' と実行され ます. どちらのモードで実行されているかは, `$2' を調べることによってわかります. 環境変数 `PKG_PREFIX' には package がインストールさ れるディレクトリが設定されます. 詳細は man pkg_add(1) を見てください. 注意すべきことは, port を `make install' で インストールするときには, このスクリプトは自動的に実行されな いということです. もし, 実行される必要があるならば, port の Makefile で明示的に呼ぶ必要があります. REQ package スクリプト

port が(インストールされるシステムの状態によって) インストールされるべきか, されないべきか区別する必要があると きには, 「要件(requirements)」スクリプト pkg/REQ を作ること ができます. これは, インストール及びデインストール (package の削除)の時に自動的に実行され, それらが処理されるべ きかを決定します. 詳細は, man pkg_create(1) と man pkg_add(1) を見てください. 付加的ドキュメント

普通のマニュアルやinfoファイルのほかにユーザにとって有用だ と思えるようなドキュメントがある場合には, ${PREFIX}/share/docの下にインストールしてく ださい. これは前記と同様, post-installターゲットの 中からするのがいいでしょう.

まず, あなたのportのために新しいディレクトリを作りま す. どのportのドキュメントか簡単にわかるような名前にする必 要がありますので, 普通は${PKGNAME}からバージョ ン番号を除いた部分を使うといいでしょう. もちろん, ユーザが異 なるバージョンのものを同時に使うことが予想されるportの場合 には, ${PKGNAME}をそのまま使ってかまいません.

ユーザが/etc/make.confでこの部分を禁止するために NOPORTDOCSという変数をセットしている場合には, これらのドキュメントがインストールされないようにしてください. こんな具合です. post-install: .if !defined(NOPORTDOCS) ${MKDIR} -p ${PREFIX}/share/doc/xv ${INSTALL_MAN} ${WRKSRC}/docs/xvdocs.ps ${PREFIX}/share/doc/xv .endif

これらのファイルをpkg/PLISTに入れるのを忘れないよ うにしてください. (packageが/etc/make.conf内の 変数を読む方法は今のところ存在しませんので, NOPORTDOCSについては気にしないでください.)

(Packageの)インストールを行っているユーザに対してメッセージ を表示したい場合には, そのメッセージを pkg/MESSAGE に置くこともできます. この機能は, pkg_add したあとの 追加のインストール手順や, ライセンス情報を表示するのに便利で す. (注意: MESSAGE ファイルは pkg/PLIST に加える必要はありま せん. DIST_SUBDIR

/usr/ports/distfilesディレクトリ内をあまり散らかさ ないようにしてください. たくさんのファイルを取ってくるport や, 数は少なくてもほかのportのファイルと混同されるおそれが あるファイル (`Makefile' など) がある場合には, ${DIST_SUBDIR}にportの名前 (${PKGNAME}からバージョン番号を取った部分を 使うといいでしょう) を入れてください. すると, ${DISTDIR}がデフォルトの /usr/ports/distfilesから /usr/ports/distfiles/${DIST_SUBDIR}に変更さ れ, 取ってきたファイルはすべてそのサブディレクトリの中に置か れるようになります.

また, ファイルを取ってくるときにバックアップサイトとして使わ れるftp.freebsd.orgのディレクトリ名にもこの変数の 値が使われます. (${DISTDIR}を明示的に指定し た場合には, ローカルのファイルを置くところは変わりますが, こ のサイトのディレクトリ名は変わりませんので, 必ず ${DIST_SUBDIR}を使うようにしてください.)

この変数はMakefile中で明示的に指定された ${MASTER_SITES}には影響しないことに注意して ください. フィードバック

Portを作るためにソフトウェアに変更を加えたら, なるべく原 作者にその旨を伝えてパッチ等を送ってください. これらが次のリ リースに取り入れられれば, アップグレードが楽になります. RCS文字列

RCSが特別な意味を与えている文字列をパッチ内に入れないように してください. ファイルを私たちのソースツリーに入れる時にこれら の文字列はCVSによって書き換えられてしまい, あとでまたパッチ を使おうとした時にうまくいかないことがあります. RCS文字列は ドル記号 (`$') で囲まれており, `$Id' や `$RCS' などで始まり ます. パッチ作成上の注意

diffの再帰 (`-r') フラグを使って再帰的なパッ チを作るのは大変結構なのですが, でき上がったパッチは必ず目で チェックして余計なゴミが入っていないことを確認してくださ い. よくあるのはバックアップファイル同士の変更点, あるいは Imake や GNU configure を使うソフトウェアの Makefile の変更点が 入っている場合などです. また, ファイルをまるごと消す場合には パッチを使わずにpost-extractターゲットで消す方が簡 単です. できあがった差分に満足したら, それらをソースのファイル ごとに別々のパッチファイルに分割してください. PREFIX

なるべくportは${PREFIX}に対する相対パス にインストールすることができるように心がけてください. この変数の値は${USE_IMAKE}${USE_X11}が指定してある時には ${X11BASE} (デフォルト/usr/X11R6), そうでない場合には${LOCALBASE} (デフォルト/usr/local) にセットされます.

サイトによってフリーソフトウェアがインストールされる場所が 違いますので, ソース内で `/usr/local' や `/usr/X11R6' を明示的に書かないようにしてくださ い. Xのプログラムでimakeを使うものについては, これは問題に はなりません. それ以外の場合には, ソース中のMakefileやスク リプトで `/usr/local' (imakeを使わないXのプログラ ムは `/usr/X11R6') と書いてあるところを `${PREFIX}' に書き換えてください. この値は portのコンパイル, およびインストール時に自動的に環境変数として 下位makeに渡されます.

変数${PREFIX}の値はportのMakefileやユー ザの環境で変更することもできます. しかし, 個々のportが Makefileでこの変数の値を明示的に設定することはなるべくしない でください. (X のプログラムでimakeを使用しないport の場合は, USE_X11=yesとしてください; これは PREFIX=/usr/X11R6とするのとはかなり違います.)

また, 他のportからインストールされるプログラムやファイル を指定するときには, 上で述べた変数を使用してください. 例えば, lessのフルパスをPAGERというマクロに入れた い場合は, コンパイラに -DPAGER=\"/usr/local/bin/less\"と渡すかわりに -DPAGER=\"${PREFIX}/bin/less\" (Xを使う portの時は -DPAGER=\"${LOCALBASE}/bin/less\") を渡し てください. こうしておけば, `/usr/local' がまるごとどこか他 の場所に移してあるサイトでも, あなたのportがそのまま使える 可能性が高くなります. ディレクトリ構成

インストール時には${PREFIX}の正しいサブディ レクトリにファイルを置くように心がけてください. ソフトウェア によっては新しいディレクトリを一つ作ってファイルを全部それに 入れてしまうものがありますが, それはよくありません. また, バ イナリ, ヘッダファイルとマニュアル以外のすべてを `lib'というディレクトリに入れてしまうportもあります が, これもBSD的なファイルシステム構成からいうと正しくありま せん. これは以下のように分散すべきです. `etc' にセッ トアップ/コンフィグレーションファイル, `libexec' に 内部で使用されるプログラム (コマンドラインから呼ばれることの ないコマンド), `sbin' に管理者用のコマンド, `info' に GNU Info 用のドキュメント, そして `share' にアーキテクチャに依存しないファイルが入り ます. 詳細については man hier(7) を見てくださ い. /usrの構成方針はほとんどそのまま /usr/localにもあてはまります. USENET ニュースを 扱う ports は例外です. これらは, ファイルのインストール先として ${PREFIX}/news を使用します. ldconfig

共有ライブラリをインストールするときには, 共有ライブラリのキャッ シュを更新するためにportのMakefileのpost-install target から`/sbin/ldconfig -m' を走らせてください. このコマンドの引数は共有ライブラリのインストールしてあるディ レクトリ (通常 ${PREFIX}/lib) です.

また, pkg/PLIST@exec行を入れ, package をインストールした場合にも共有ライブラリがすぐ使えるように してください. この行は共有ライブラリを指定する行のすぐ後に書 くのがいいでしょう: lib/libtcl80.so.1.0 @exec /sbin/ldconfig -m %D/lib

絶対に引数なしでただ `ldconfig'とだけ書い てある行をMakefileやpkg/PLISTファイルに入れないでください. このコマンドを実行すると, 共有ライブラリのキャッシュが /usr/libの内容のみとなり, ユーザのマシンにさまざま な問題をもたらします (「ぎゃぁ! このportをインストールした らxinitが使えなくなっちゃった!」). この掟を破った者は, 永久 に地獄の底で苦しみ続けるように, 閻魔様に頼んでおきます. UID

もしあなたの portがインストールされるシステム上に特定のユー ザを必要とする場合は, pkg/INSTALL スクリプトから pwコマンドを実行して自動的にそのユーザを追加するよ うにしてください. net/cvsup-mirror の portが参考になるでしょう.

もしあなたの port が, バイナリのパッケージとして としてインストールされるときにも, コンパイルされたときと同じ ユーザー/グループ ID を使わなければならないのなら, 50 から 99 の間で空いている UID を選んで登録してください. japanese/Wnn の port が参考になるでしょう.

既にシステムや他の portで利用されている UIDを使わないように 十分注意してください. 現在の 50から 99までの間の UIDは以下の とおりです. majordom:*:54:54:Majordomo Pseudo User:/usr/local/majordomo:/nonexistent cyrus:*:60:60:the cyrus mail server:/nonexistent:/nonexistent gnats:*:61:1:GNATS database owner:/usr/local/share/gnats/gnats-db:/bin/sh uucp:*:66:66:UUCP pseudo-user:/var/spool/uucppublic:/usr/libexec/uucp/uucico xten:*:67:67:X-10 daemon:/usr/local/xten:/nonexistent pop:*:68:6:Post Office Owner (popper):/nonexistent:/nonexistent wnn:*:69:7:Wnn:/nonexistent:/nonexistent ifmail:*:70:66:Ifmail user:/nonexistent:/nonexistent pgsql:*:70:70:PostgreSQL pseudo-user:/usr/local/pgsql:/bin/sh ircd:*:72:72:IRCd hybrid:/nonexistent:/nonexistent alias:*:81:81:QMail user:/var/qmail/alias:/nonexistent qmaill:*:83:81:QMail user:/var/qmail:/nonexistent qmaild:*:82:81:QMail user:/var/qmail:/nonexistent qmailq:*:85:82:QMail user:/var/qmail:/nonexistent qmails:*:87:82:QMail user:/var/qmail:/nonexistent qmailp:*:84:81:QMail user:/var/qmail:/nonexistent qmailr:*:86:82:QMail user:/var/qmail:/nonexistent msql:*:87:87:mSQL-2 pseudo-user:/var/db/msqldb:/bin/sh

このリストを最新の状態に保つためにも, この範囲の UID や GID を予約するような port を作ったり, 既存の port にそのような改変を行って我々に送るときには, UID の予約に関する注意書きをつけてください. 合理的な port

Makefile は単純かつ適切であるべきです. もし, Makefile を 数行短かくできたり, もっと読みやすくできるのであれば, そうし てください. 例えば, shell の `if' 構文を使う代りに, make の `.if' 構文を使う, ${EXTRACT*}の再定義で代用できるのであれば, do-extractを再定義しない, `CONFIGURE_ARGS += --prefix=${PREFIX}' とするかわりに, $GNU_CONFIGURE とする, などです. CFLAGS の尊重

${CFLAGS} 変数は尊重すべきです. その port がこれを無視するのであれば, `NO_PACKAGE=ignores cflags' を Makefile に加えてください. その他諸々

pkg/DESCR, pkg/COMMENT, pkg/PLIST などのファイルは, それぞれ2重にチェックし てください. 再検討してもっと良い記述があれば, それに置きかえ てください.

GNU General Public License(GNU一般公有使用許諾)のコピーは (すでにあるので)コピーしないでください, おねがいします.

法律に関することには, 十分注意をはらってください. 私達に法律に反するような形でソフトフェアの配布をさせない でください! 困ったら....

私たちに質問を送る前に, 既存のportの例とbsd.port.mkを ちゃんと読んでください! ;)

それでもわからないことがあったら, 一人で悩まないでどんどん 質問してください! :) Makefileのお手本

これはportのMakefileを作る際のお手本です. かぎかっこ ([])内のコメントは忘れずに取ってください.

変数の順番, 段落の間の空行など, Makefileを作るときはなるべくこ の形式にしたがってください. 既存のportのMakefileがすべてこの形 式にしたがっているわけではありませんが, 今後はなるべく統一していき たいと考えています. この形式は重要な情報が簡単に見つけられるよ うに設計されています. [ヘッダ -- どのようなportのMakefileかすぐにわかるようになっています] # New ports collection makefile for: xdvi # Version required: pl18 ["1.5alpha" みたいなのでも結構です] [この Makefile の最初の版が作成された日付です. この port をアップグ レードするときには変えないでください.] # Date created: 26 May 1995 [このソフトウェアを最初に FreeBSD に port した人の名前, つまり, この Makefile の最初の版を書いた人です. この port をアップグレー ドするとき, この行も変えないでください.] # Whom: Satoshi Asami # # $Id$ [ ^^^^ この部分は, CVS ツリーに入れる時に自動的に RCS の ID 文字列に 置き換えられます.] # [Port自体, およびオリジナルのソースを取ってくるところを記述する部分. 最初は必ずDISTNAME, そして必要ならPKGNAME, CATEGORIES, 続いて MASTER_SITESがおかれ, さらに MASTER_SITE_SUBDIR がおかれることもあり ます. そのあと, EXTRACT_SUFX か DISTFILES を指定することも可能です] DISTNAME= xdvi PKGNAME= xdvi-pl18 CATEGORIES= print [MASTER_SITE_* マクロを使用しない場合は, 最後のスラッシュを忘れないように ("/")!] MASTER_SITES= ${MASTER_SITE_XCONTRIB} MASTER_SITE_SUBDIR= applications [ソースファイルが標準の ".tar.gz" 形式でない時にこれを使いましょう] EXTRACT_SUFX= .tar.Z [配布パッチのセクション -- ない場合もあります] PATCH_SITES= ftp://ftp.sra.co.jp/pub/X11/japanese/ PATCHFILES= xdvi-18.patch1.gz xdvi-18.patch2.gz [保守責任者 -- これは *必ず* 必要です. 担当者 (あなた) 自身, あるいは 担当者に素早く連絡をとれる人のアドレスを書いてください. どうしてもこ こに自分のアドレスを書くのがいやな人は "ports@FreeBSD.ORG" と書いて もいいです] MAINTAINER= asami@FreeBSD.ORG [依存するport -- ない場合もあります] RUN_DEPENDS= gs:${PORTSDIR}/print/ghostscript LIB_DEPENDS= Xpm\\.4\\.:${PORTSDIR}/graphics/xpm [ここには標準のbsd.port.mkの変数で, 上のどれにもあてはまらないものを 書きます] [コンフィグレーション, コンパイル, インストールなどの時に質問をする なら...] IS_INTERACTIVE=yes [${DISTNAME}以外のディレクトリにソースが展開されるなら...] WRKSRC= ${WRKDIR}/xdvi-new [配布されているパッチが ${WRKSRC} に対する相対パスで作られてい ない場合にこの変数の指定が必要かも...] PATCH_DIST_STRIP= -p1 [GNU autoconfによって生成された "configure" スクリプトを走らせたいなら...] GNU_CONFIGURE= yes [/usr/bin/makeでなく, GNU makeを使わないといけないなら...] USE_GMAKE= yes [これがXのアプリケーションで "xmkmf -a" を走らせたいなら...] USE_IMAKE= yes [などなど] [下の方のルールで使う非標準の変数] MY_FAVORITE_RESPONSE= "yeah, right" [そして, 特別なターゲット, 使用順に] pre-fetch: i go fetch something, yeah post-patch: i need to do something after patch, great pre-install: and then some more stuff before installing, wow [最後には必ず] .include Packageの名前

Packageの名前は以下のルールにしたがってつけてください. こ れはpackageのディレクトリを見やすくするためで, 無秩序な名前 がたくさん並んでいるとユーザが使いづらくなるのではという心配か らです. (FTPサイトなどにはたくさんpackageがありますからね.)

Packageの名前は以下のようにしてください. [<言語>-]<名前>[[-]<オプション>]-<バージョン.番号>; ${DISTNAME} が上記の形式になっていない場合に は, ${PKGNAME} をそのようにしてください. FreeBSDはユーザの慣れ親しんだ言語のサポートに力を入れて います. 特定の言語のためのportのpackage名には `<言語>' に ISO-639 で定義されている言語名の略称を入れ てください. 例えば, 日本語なら `ja', ロシア語なら `ru', ベト ナム語なら `vi', 中国語なら `zh', 韓国語ならば `ko', ドイツ 語なら `de', といった具合です. `<名前>' の部分は原則的にはすべて英小文字 を使います. 例外はたくさんのプログラムが入っている巨大なport の場合で, XFree86 (ほんとにあるんですよ) やImageMagickな どがこれにあたります. そうでない場合には, 名前の大文字を小文 字に (少なくとも最初の一字だけは) 変えてください. もし, 大文字であることが重要な場合(例えば, 1文字の名前, R とか V)には, あなたの裁量で大文字を使うのも良いでしょう. Perl 5 のモジュールでは, 頭に `p5-' を付け, 2重コロン(::) のセパレータをハイフン(-)に置きかえるしきたりになっています. 例えば, `Data::Dumper' は `p5-Data-Dumper' になります. また, その ソフトウェアの名前として通常使われるものに番号, ハイフン, あ るいは下線が入っている場合には, それらを使うことも構いません (`kinput2' など). コンパイル時に環境変数やmakeの引数などでいくつ か別のオプションをつけてコンパイルできる場合, `<compiled.specifics>' にそのオプションを入れてくださ い (ハイフンはあってもなくてもかまいません). 用紙のサイズ, あるいはフォントの解像度などがこれにあたります. バージョン番号は数字とアルファベットからなり, ピリオド (.) で区切ります. アルファベットは二文字以上続けてはいけませ ん. ただ一つの例外は「パッチレベル」を意味する `pl' で, それ 以外にバージョン番号がまったくついていない場合にのみ使うことがで きます.

では, ${DISTNAME}を正しい ${PKGNAME}に直す例を見てみましょう: DISTNAME PKGNAME 理由 mule-2.2.2 mule-2.2.2 まったく問題なし XFree86-3.1.2 XFree86-3.1.2 同上 EmiClock-1.0.2 emiclock-1.0.2 プログラム一つだけの時は小文字のみ gmod1.4 gmod-1.4 `<名前>' のあとにハイフンが必要 xmris.4.02 xmris-4.02 同上 rdist-1.3alpha rdist-1.3a `alpha'のような文字列は使えない es-0.9-beta1 es-0.9b1 同上 v3.3beta021.src tiff-3.3 なんなんでしょう ;) tvtwm tvtwm-pl11 バージョン番号は必ず必要 piewm piewm-1.0 同上 xvgr-2.10pl1 xvgr-2.10.1 `pl' が使えるのは他にバージョン番号がない場合のみ gawk-2.15.6 ja-gawk-2.15.6 日本語バージョン psutils-1.13 psutils-letter-1.13 コンパイル時に用紙のサイズを指定 pkfonts pkfonts300-1.0 300dpiフォント用のpackage

オリジナルのソースにまったくバージョン情報が見当たらず, また原作 者が新しいバージョンをリリースする可能性が低いときには, バージョ ン番号として `1.0' を使えばいいでしょう (上記のpiewmの例がこ れにあたります). そうでない場合には, 原作者に聞くか, 日付 (`年. 月.日') を使うなどしてください. やっとおしまい!

いやはや, 長い文章ですみません. ここまで読んでくださった方に は感謝, 感謝でございます. (_ _)

さあ, portの作り方がわかったところで, 世界中のソフトウェア をport化しましょう. FreeBSDプロジェクトに貢献するには, それ がもっとも簡単な方法です! :) diff --git a/ja/handbook/relnotes.sgml b/ja/handbook/relnotes.sgml index a1c546fad1..89cd7e52c3 100644 --- a/ja/handbook/relnotes.sgml +++ b/ja/handbook/relnotes.sgml @@ -1,578 +1,578 @@ - + - + 現在のリリースについて

FreeBSD は自由に利用でき Intel i386/i486/Pentium/PentiumPro/Pentium II (とその互換 CPU) の PCで動作する, 4.4BSD-Lite ベースの全ソー スつきのリリースです. これはもともとカリフォルニア大学バーク レイ校 CSRGグループのソフトウェアがベースとなっており, NetBSD, OpenBSD, 386BSD, そして Free Software Foundation の ソフトウェアなどにより拡張されています. 95年1月の FreeBSD 2.0 のリリースからみると, FreeBSD は性能, 機能, 安定性の面で劇的に改善されました. もっとも大きな変化は仮想メモリシステムに おける改良で, 統合化された VM/file バッファキャッシュを用いる ことで性能を向上させながらも FreeBSD のメモリの使用量を減らすことが できたことです. おかげで, 最低 5MB メモリという制約上でも動作する ようになりました. その他の拡張としては NIS のクライアントとサーバの 完全サポート, トランザクション TCP のサポート, ダイヤルオンデマンド PPP, 改良 SCSI サブシステム, ISDN の初期サポート, FDDI や Fast Ethernet (100Mbps) などのサポート, Adaptec 2940 (WIDE と narrow) のサポートの改良と数百件のバグの修正, などがあります. 私たちはたくさんのユーザからのコメントや提案をまじめに受け取り, 私たちが正しいと考え, かつ導入の手順が分かりやすいものを提供しようと 努力しています. この (継続的に進化する) プロセスに対するあなたの意見を 心からお待ちしています. FreeBSD では基本配布セットに加え, 移植されたソフトウェア集 として 数百の人気の高いプログラムを提供しています. 98年3月 下旬の時点で 1300 以上の ports (移植ソフトウェア) が存在します. ports には http (WWW) サーバから, ゲーム, 言語, エディタまでありとあらゆるものが含まれています. portsはオリジナル ソースに対する「差分」という形で表現されており, すべての portsを 集めても 26MB程度にしかなりません. こうすることで ports の更新を 容易にし, portsに必要なディスクスペースを小さくすることができます. portsをコンパイルするには, インストールしたいと思っているプログラムの ディレクトリに移動し, ``make all'' と実行してコンパイルが成 功したら, ``make install'' とすると, あとはすべてシステムが やってくれます. どの portsもオリジナルの配布セットを動的に CDROM または近くの FTP サーバから取ってくるので, ディスクは 構築したいと思っている portsの分だけを準備しておけば十分です. ほとんどの portsは, すでにコンパイルされた状態で ``package'' として提供されており, ソースコードからコンパイルしたくない場 合, これを使うと (pkg_add というコマンドで) 簡単にインストー ルできます. FreeBSD 2.1 以降のマシンであれば, /usr/share/doc ディレクトリにインストールの手順や FreeBSD を利用する上で有用な ドキュメントがたくさんあります. これらのローカルにインストールされたドキュメントは, HTML ブラウザを使って, 以下の URL から 参照することができます. FreeBSD ハンドブック (英文オリジナル) FreeBSD に関する FAQ また, にはマスタ (かなり頻繁に更新されます) がありますので, こちらも参照してください. 合衆国の輸出規制のため, FreeBSD のコア配布セットには DES のコードは 含まれていません. 合衆国国内に限り, DES を使うプログラムなどが, コア配布セットに加えるパッケージとして提供されています. 誰でも使えるパッケージは, 別途, 合衆国国外で提供されています. 合衆国国外からも自由に取得可能な DES の配布セットに関する 詳細は, にあります. FreeBSD 上で必要とされるセキュリティがパスワードだけであり, Sun や DEC などの別のホストから暗号化されたパスワードをコピーする必要が ないのであれば, FreeBSD の MD5 ベースのセキュリティで十分です. この標準のセキュリティモデルは DES よりも適していると私たちは思って いますし, また, やっかいな輸出規制にもひっかかることはありません. あなたが合衆国国外にいるなら (あるいは国内にいても) 一度試してみて ください! Since our first release of FreeBSD 1.0 nearly two years ago, FreeBSD has changed dramatically. Since release 2.0, FreeBSD has been based on the Berkeley 4.4BSD-Lite code rather than the Net2 code used for previous versions. In addition to clearing the legal issues that surrounded the Net2 code, the port to 4.4 has also brought in numerous new features, filesystems and enhanced driver support. Since our release of FreeBSD 2.0 in November of 1994, the performance, feature set, and stability of FreeBSD has improved dramatically. The largest change is a revamped Virtual Memory (VM) system with a merged virtual memory and file buffer cache. This increases performance while reducing FreeBSD's memory footprint, making a system with 4 megabytes of RAM a more acceptable minimum. Other enhancements include full NIS client and server support, transaction TCP support, dial on demand PPP, an improved SCSI subsystem, early support for ISDN, support for FDDI and 100Mbit Fast Ethernet adapters, improved support for the Adaptec 2940 and hundreds of bug fixes. We have also taken the comments and suggestions of many of our users to heart and have attempted to provide what we hope is a more sane and easily understood installation process. Your feedback on this constantly evolving process is especially welcome! In addition to the base distributions, FreeBSD offers a new ported software collection with some 270 commonly sought-after programs. The list of ports ranges from World Wide Web (http) servers, to games, languages, editors and almost everything in between. The entire ports collection requires only 10MB of storage because each port contains only the changes required for the source code to compile on FreeBSD and the information necessary to automatically retrieve the original sources. The original distribution for each port you build is automatically retrieved off of CD-ROM or a via anonymous ftp, so you need only enough disk space to build the ports you want. Each port is also provided as a pre-compiled package which can be installed with the pkg_add(1) command for those who do not wish to compile their own ports from source. See for a more complete description. The core of FreeBSD does not contain DES code which would inhibit its being exported outside the United States. An add-on package, for use only in the United States, contains the programs that normally use DES. The auxiliary packages provided separately can be used by anyone. A freely exportable European distribution of DES for our non-U.S. users also exists and is described in the . If password security for FreeBSD is all you need, and you have no requirement for copying encrypted passwords from other hosts using DES into FreeBSD password entries, then FreeBSD's MD5 based security may be all you require. We feel that our default security model is more than a match for DES, and without any messy export issues to deal with. FreeBSD 2.0.5 represents the culmination of 2 years of work and many thousands of man hours put in by an international development team. We hope you enjoy it! New feature highlights

The following features were added or substantially improved between the release of 2.0 and this 2.0.5 release. In order to facilitate better communication, the person, or persons, responsible for each enhancement is noted. Any questions regarding the new functionality should be directed to them first. Kernel

Merged VM-File Buffer Cache A merged VM/buffer cache design greatly enhances overall system performance and makes it possible to do a number of more optimal memory allocation strategies that were not possible before. Owner: &a.davidg; Network PCB hash optimization For systems with a great number of active TCP connections (WEB and ftp servers, for example), this greatly speeds up the lookup time required to match an incoming packet up to its associated connection. Owner: &a.davidg; Name cache optimization The name-cache would cache all files of the same name to the same bucket, which would put for instance all ".." entries in the same bucket. We added the parent directory version to frustrate the hash, and improved the management of the cache in various other ways while we were at it. Owner: &a.phk; and &a.davidg; Less restrictive swap-spaces The need to compile the names of the swap devices into the kernel has been removed. Now swapon(8) will accept any block devices, up to the maximum number of swap devices configured in the kernel. Owner: &a.phk; and &a.davidg; Hard Wired SCSI Devices Prior to 2.0.5, FreeBSD performed dynamic assignment of unit numbers to SCSI devices as they were probed, allowing a SCSI device failure to possibly change unit number assignment. This could cause filesystems other disks in the system to be incorrectly mounted, or not mounted at all. Hard wiring allows static allocation of unit numbers (and hence device names) to scsi devices based on SCSI ID and bus. SCSI configuration occurs in the kernel config file. Samples of the configuration syntax can be found in the scsi(4) man page or the LINT kernel config file. Owner: &a.dufault; Sources involved: sys/scsi/* usr.sbin/config/* Slice Support FreeBSD now supports a slice abstraction which enhances FreeBSD's ability to share disks with other operating systems. This support will allow FreeBSD to inhabit DOS extended partitions. Owner: &a.bde; Sources involved: sys/disklabel.h sys/diskslice.h sys/dkbad.h kern/subr_diskslice.c kern/subr_dkbad.c i386/isa/diskslice_machdep.c i386/isa/wd.c scsi/sd.c dev/vn/vn.c Support for Ontrack Disk Manager Version 6.0 Support has been added for disks which use Ontrack Disk Manager. The fdisk program does not know about it however, so make all changes using the install program on the boot.flp or the Ontrack Disk Manager tool under MS-DOS. Owner: &a.phk; Bad144 is back and working Bad144 works again, though the semantics are slightly different than before in that the bad-spots are kept relative to the slice rather than absolute on the disk. Owner: &a.bde; and &a.phk; New device support SCSI and CDROM devices

Matsushita/Panasonic (Creative) CD-ROM driver The Matsushita/Panasonic CR-562 and CR-563 drives are now supported when connected to a Sound Blaster or 100% compatible host adapter. Up to four host adapters are supported for a total of 16 CD-ROM drives. The audio functions are supported with the Karoke variable speed playback. Owner: &a.uhclem; Sources involved: isa/matcd Adaptec 2742/2842/2940 SCSI driver The original 274x/284x driver has evolved considerably since the 2.0 release of FreeBSD. We now offer full support for the 2940 series as well as the Wide models of these cards. The arbitration bug that caused problems with fast devices has been corrected and experimental tagged queuing support has been added (kernel option AHC_TAGENABLE). John Aycock has also released the sequencer code under a Berkeley style copyright making the driver entirely clean of the GPL. Owner: &a.gibbs; Sources involved: isa/aic7770.c pci/aic7870.c i386/scsi/* sys/dev/aic7xxx/* NCR5380/NCR53400 SCSI (ProAudio Spectrum) driver Owner: &a.core; Submitted by: Serge Vakulenko (vak@cronyx.ru) Sources involved: isa/ncr5380.c Sony CDROM driver Owner: &a.core; Submitted by: Mikael Hybsch (micke@dynas.se) Sources involved: isa/scd.c Serial devices

SDL Communications Riscom/8 Serial Board Driver Owner: &a.ache; Sources involved: isa/rc.c isa/rcreg.h Cyclades Cyclom-y Serial Board Driver Owner: &a.bde; Submitted by: Andrew Werple (andrew@werple.apana.org.au) and Heikki Suonsivu (hsu@cs.hut.fi) Obtained from: NetBSD Sources involved: isa/cy.c Cronyx/Sigma sync/async serial driver Owner: &a.core; Submitted by: Serge Vakulenko Sources involved: isa/cronyx.c Networking

Diskless booting Diskless booting in 2.0.5 is much improved over previous releases. The boot program is in src/sys/i386/boot/netboot, and can be run from an MS-DOS system or burned into an EPROM. WD, SMC, 3COM and Novell ethernet cards are currently supported. Local swapping is also supported. DEC DC21140 Fast Ethernet driver This driver supports any of the numerous NICs using the DC21140 chipset including the 100Mb DEC DE-500-XA and SMC 9332. Owner: &a.core; Submitted by: Matt Thomas (thomas@lkg.dec.com) Sources involved: pci/if_de.c pci/dc21040.h DEC FDDI (DEFPA/DEFEA) driver Owner: &a.core; Submitted by: Matt Thomas (thomas@lkg.dec.com) Sources involved: pci/if_pdq.c pci/pdq.c pci/pdq_os.h pci/pdqreg.h 3Com 3c505 (Etherlink/+) NIC driver Owner: &a.core; Submitted by: Dean Huxley (dean@fsa.ca) Obtained from: NetBSD Sources involved: isa/if_eg.c Fujitsu MB86960A family of NICs driver Owner: &a.core; Submitted by: M.S. (seki@sysrap.cs.fujitsu.co.jp) Sources involved: isa/if_fe.c Intel EtherExpress driver Owner: Rodney W. Grimes (rgrimes@FreeBSD.org) Sources involved: isa/if_ix.c isa/if_ixreg.h 3Com 3c589 driver Owner: &a.core; Submitted by: "HOSOKAWA Tatsumi" (hosokawa@mt.cs.keio.ac.jp), Seiji Murata (seiji@mt.cs.keio.ac.jp) and Noriyuki Takahashi (hor@aecl.ntt.jp) Sources involved: isa/if_zp.c IBM Credit Card Adapter driver Owner: &a.core; Submitted by: "HOSOKAWA Tatsumi" (hosokawa@mt.cs.keio.ac.jp), Sources involved: isa/pcic.c isa/pcic.h EDSS1 and 1TR6 ISDN interface driver Owner: &a.core; Submitted by: Dietmar Friede (dfriede@drnhh.neuhaus.de) and Juergen Krause (jkr@saarlink.de) Sources involved: gnu/isdn/* Miscellaneous drivers

Joystick driver Owner: &a.jmz; Sources involved: isa/joy.c National Instruments ``LabPC'' driver Owner: &a.dufault; Sources involved: isa/labpc.c WD7000 driver Owner: Olof Johansson (offe@ludd.luth.se) Pcvt Console driver Owner: &a.joerg; Submitted by: &a.hm; Sources involved: isa/pcvt/* BSD-audio emulator for VAT driver Owner: Amancio Hasty (ahasty@FreeBSD.org) and &a.pst; Sources involved: isa/sound/vat_audio.c isa/sound/vat_audioio.h National Instruments AT-GPIB and AT-GPIB/TNT GPIB driver Owner: &a.core; Submitted by: Fred Cawthorne (fcawth@delphi.umd.edu) Sources involved: isa/gpib.c isa/gpib.h isa/gpibreg.h Genius GS-4500 hand scanner driver Owner: &a.core; Submitted by: Gunther Schadow (gusw@fub46.zedat.fu-berlin.de) Sources involved: isa/gsc.c isa/gscreg.h CORTEX-I Frame Grabber Owner: &a.core; Submitted by: Paul S. LaFollette, Jr. ( Sources involved: isa/ctx.c isa/ctxreg.h Video Spigot video capture card Owner: Jim Lowe Experimental features

UNIONFS and LFS The unionfs and LFS file systems are known to be severely broken in FreeBSD 2.0.5. This is in part due to old bugs that we have not had time to resolve yet and the need to update these file systems to deal with the new VM system. We hope to address these issues in a later release of FreeBSD. iBCS2 Support FreeBSD now supports running iBCS2 compatible binaries. Currently SCO UNIX 3.2.2 and 3.2.4, and ISC 2.2 COFF are supported. The iBCS2 emulator is in its early stages and has not been extensively tested, but it is functional. Most of SCO's 3.2.2 binaries work, as does an old INFORMIX-2.10 for SCO. Further testing is necessary to complete this project. There is also work under way for ELF and XOUT loaders, and most of the svr4 syscall wrappers are written. Owner: &a.sos; and &a.sef; Sources involved: sys/i386/ibcs2/* and misc kernel changes. ]]> diff --git a/ja_JP.eucJP/books/handbook/book.sgml b/ja_JP.eucJP/books/handbook/book.sgml index 106397e3ab..1b76531949 100644 --- a/ja_JP.eucJP/books/handbook/book.sgml +++ b/ja_JP.eucJP/books/handbook/book.sgml @@ -1,203 +1,203 @@ - + - + %authors; %jmembers; %lists; %sections; ]> FreeBSD ハンドブック FreeBSD ドキュメンテーションプロジェクト 1998年3月 FreeBSD へようこそ! このハンドブックはFreeBSD Release &rel.current;のインストールおよび, 日常での使い方について記述したもので, FreeBSD ドキュメンテーションプロジェクトによって編集されています. 日本語版の作成は FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクトがおこなって います. 本書は現在進行中の作業であって, 多くの個人の手からなる 仕事です. 多くのセクションはまだ存在しませんし, いま存在するセクションの いくつかはアップデートが必要です. この FreeBSD ドキュメンテーション プロジェクトに協力したいと思ったら, &a.doc; まで (英語で) 電子メールを 送ってください. ハンドブックそのものに関する議論は, こちらで おこなわれています. (もちろん英語でです.) 日本語訳および, 日本語版のみに関することは &a.doc-jp; において日本語で 議論されています. 必要に応じて日本語ドキュメンテーションプロジェクトから 本家ドキュメンテーションプロジェクトに対してフィードバックをおこないますので, 英語が得意でない方は &a.doc-jp; まで日本語でコメントをお寄せください. このドキュメントの最新バージョンは, いつでも で見ることができますし, , PDF, HTML 形式のものを HTTP でダウンロードすることもできます. これらを gzip で圧縮したものが や, たくさんのに置かれています. -また, も可能です. +また, も可能です. 導入 はじめに

FreeBSD は, Intel アーキテクチャ (x86) ベースの PC のための 4.4BSD-Lite をベースとしたオペレーティングシステムです. FreeBSD の概要については, をご覧ください. このプロジェクトの歴史については, をご覧ください. 最新のリリースについての記述は, をご覧ください. FreeBSD プロジェクトへの何らかの貢献 (ソースコード, 機器, 資金の提供など) について興味があれば, の章をご覧ください. &nutshell; &history; &goals; &development; &relnotes; &install; &basics; &ports; システム管理 &kernelconfig; セキュリティ &crypt; &skey; &kerberos; &firewalls; &printing; &backups; "as; X ウィンドウシステム

この節の完成は保留にしてあります. から提供されるドキュメントを参考にしてください. &hw; ローカル化 &russian; &german; ネットワーク通信 シリアル通信 &serial; &term; &dialup; &dialout; PPP と SLIP

もしあなたがモデムを使ってインターネットに接続したり, 他の人々に FreeBSD によるインターネットへのダイヤルアップ接続を 提供しようとしているのでしたら, PPP または SLIP 接続を選択することができます. PPP 接続には, 2 種類の方法が提供されています: ユーザPPP (iijppp とも呼ばれます) とカーネルPPP です. 両方の PPP の設定手順と, SLIP の設定方法については以下の章に書かれています. &userppp; &ppp; &slipc; &slips; 高度なネットワーク &routing; &nfs; &diskless; &isdn; &mail; さらに進んだ話題 開発の最前線: FreeBSD-current と FreeBSD-stable

あるリリースから次のリリースまでの期間にも, FreeBSD の開発は 休みなく続けられています. この開発の最前線に興味を持っている人のために, 手元のシステムを最新の開発ツリーに同期させておくための, とても使いやすい仕掛けが何種類も用意されています. 注意: 開発の最前線は, 誰でもが扱えるという性質のものではありません! もしもあなたが, 開発途中のシステムを追いかけようか, それともリリース バージョンのどれかを使い続けようかと迷っているのなら, きっとこの章が参考になるでしょう.

¤t; &stable; &synching; &makeworld;
&submitters; &policies; &kernelopts; &kerneldebug; &linuxemu; FreeBSD の内部 &booting; &memoryuse; &dma; 付録 &mirrors; &bibliography; &eresources; &contrib; &pgpkeys; &jcontrib;